JPH11503034A - 弾性状の特性を示す合成物 - Google Patents

弾性状の特性を示す合成物

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JPH11503034A JP8526876A JP52687696A JPH11503034A JP H11503034 A JPH11503034 A JP H11503034A JP 8526876 A JP8526876 A JP 8526876A JP 52687696 A JP52687696 A JP 52687696A JP H11503034 A JPH11503034 A JP H11503034A
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Abstract

(57)【要約】 少なくともひとつの軸に沿った軸方向の引き伸しに対応して弾性状の特性を示す合成物である。この合成物は弛緩状態の第1のウエブ材料が引き伸し状態の第2のウエブ材料に結合されている。引伸ばされた第2のウエブ材料は実質的に同じ材料組成の第1の領域と第2の領域を有する変形可能な網目構造のものである。上記の第1の領域は上記の軸方向の引き伸しに対して第1の弾性状の抵抗力を与えるものであり、また上記の第2の領域はさらなる軸方向の引き伸しに対して第2の別の抵抗力を与えるものであり、これによって、使用中に少なくとも2段階の抵抗力が与えられる。

Description

【発明の詳細な説明】 弾性状の特性を示す合成物 発明の分野 本発明は合成物に関し、さらに特定すれば、少なくとも一つの軸方向に沿って 引き伸しを与えかつその後に解放した場合(すなわち周期的)にこれに対応して 弾性状の特性を示す合成物に関する。 本発明の合成物は、耐久的および使い捨て製品の両方に広い範囲に適用可能な ものであるが、生理ナプキン、包帯、下着裏、使い捨て形のおしめ、失禁用下着 、おしめホルダ、トレーニングパンツ、その他の使い捨て形の吸収材製品に特に 適したものである。 発明の背景 たとえば、生理ナプキン、包帯、下着裏、使い捨て形のおしめ、失禁用下着、 おしめホルダ、トレーニングパンツ、その他の使い捨て形の吸収材製品は、人体 からの液体その他の排出物を吸収し、人体および衣服の汚損を防止するように設 計されている。一般に、多くの吸収材製品は、着用した際にこの吸収材製品に荷 重が作用した場合に、容易には伸張しないような材料で形成されている。この吸 収材製品に使用されている材料に着用時の荷重に対して伸び性を有していないと 、各種の不具合が発生する。その不具合の一つとしては、着用者の快適性が損な われることである。着用者にとっては、着用者の動きに対応して体に適合する伸 縮性のある吸収材製品と、伸縮性を有していない吸収材製品との相違は明確に認 識することができる。 従来から、着用時に吸収材製品に作用する比較的低い荷重に対しても、この吸 収材製品の1または複数の要素ないし部分が伸縮性を与えられるようにする幾つ かの試みがなされてきた。一般的には、従来から天然または合成のゴム等の一般 的な弾性材料を加えることがなされてきた。たとえば、吸収材製品の表面シート および/または裏シートの一部、たとえばこの吸収材製品の腰部分に一般的な弾 性材料を取り付け、着用者に密着して全体的に適合するようにされていた。しか しながら、一般的な弾性材料はコストが高いとともに、また組み立ての際の取扱 が面倒である。また、一般的な弾性材料で吸収材製品に必要な伸張性を与えると しても、この一般的な弾性材料が接合される材料は通常は弾性や伸張性を有して いない。したがって、この材料に取り付ける一般的な弾性材料はその取り付け前 にあらかじめ伸張させておくか、または、この材料をたとえばリング・ローリン グ等の機械的な工程により、その自由状態の非引張状態から伸張するように永久 的な伸張加工を施しておき、取り付けた弾性材料が効果的に伸張するようにしな ければならない。このようにしないと、取り付けた弾性材料が材料により保持さ れてしまい、伸縮作用を達成できなくなる。 本発明は以上の事情に基づいてなされたもので、作用した伸張方向に「弾性状 」の特性を有し、かつ従来のようなコストの高い弾性材料を使用する必要のない 合成物を提供するものである。なお、ここで「弾性状」との用語は、合成物に伸 張力が作用した場合に、この伸張力の方向に伸張し、また作用した伸張力が解放 された場合には、ある程度まで元の非引張状態まで戻るような合成物の特性を意 味するものとする。このような弾性状の特性を有する合成物のウエブ材料は、広 い範囲の用途、たとえば、衣料の耐久的な製品、衣料の使い捨て製品、内装製品 等のカバー材料、複雑な形状その他の物の包装材料等に、また特に使い捨て形の 吸収材製品に適用することができる。 発明の概要 本発明は、少なくとも一つの軸方向に沿って引き伸しを与えかつその後に解放 した場合にこれに対応して弾性状の特性を示す合成物に関するものである。この 合成物は、引き伸ばされた状態の第2のウエブ材料に接合された緩んだ状態の第 1のウエブ材料から構成されている。好ましくは、この第1のウエブ材料は、第 2のウエブ材料に「コラム」状に中間部が接合されている。この第2のウエブ材 料は、同じ材料の組成で形成された第1および第2の部分からなる変形可能な網 目状構造のものである。この第1の部分は、所定の軸方向の伸張に対して第1の 弾性状の抵抗力が与えられ、また第2の部分は別の所定の軸方向の伸張に対して 第2の別の抵抗力が与えられており、これによって、使用時に少なくとも2段階 の抵抗力が与えられている。 このような合成物は、生理ナプキン、包帯、下着裏、使い捨て形のおしめ、失 禁用下着、おしめホルダ、トレーニングパンツ、その他の使い捨て形の吸収材製 品に特に適している。また、この合成物は、使い捨て形のおしめの収縮および伸 張可能な部分、たとえば、伸張可能な側パネル、弾性的な股部分、可撓性の脚カ フス部、接合部材、吸収芯材、および裏シート等に使用するのに適している。 図面の簡単な説明 本明細書は請求の範囲、特に各請求の範囲で規定している本発明の主題を含ん でおり、以下の図面を参照した説明によりこれらは明白となるもので、これら図 面の各要素と実質的に同様な設計が採用可能なものである。 図1は、本発明の実施形態の使い捨て形のおしめの平面図であり、下側の構造 を示すためにこのおしめの上側に面した内側の表面を一部切除してあるものであ り; 図2は、本発明の好ましい実施形態の合成物のウエブの平面図であり、下側の 第1のウエブを示すために第2のウエブの一部を切除したものであり; 図2Aないし2Cは、図2に示す合成物の第2のウエブの異なる伸張状態の一 部の斜視図であり; 図3は、本発明のおしめの一部の平面図で、弾性的な腰部分と伸張可能な側パ ネル部の要素が示されているものである。 発明の詳細な説明 ここで、「吸収材製品」なる用語は、体からの排出物を吸収しかつ保持する装 置を意味し、さらに特定すれば、着用者の体の近傍に配置され体からの各種の排 出物を吸収し保持する装置を意味する。また、「使い捨て」なる用語は、吸収材 製品であって、洗濯すること、または吸収材製品として再保管や再使用すること を前提としてないもの(すなわち、1回の使用で廃棄され、好ましくは堆肥等環 境に適合した形態で処理されるリサイクル可能なもの)である。図1には、この 吸収材製品の好ましい実施形態である使い捨て形の吸収材製品、おしめ20を示 す。ここで、「おしめ」なる用語は、幼児または失禁者に着用され、着用者の胴 体下部に着用される吸収材製品である。しかしながら、本発明は、失禁用ブリー フ、失禁用下着、おしめホルダおよびライナー、女性用生理下着、生理ナプキン 、トレーニングパンツ等のその他の吸収材製品にも適用可能なものである。 図1は、平坦で非収縮状態(すなわち収縮する弾性材料が引き伸ばされた状態 )のおしめ20を示し、このおしめ20の構造を明示するために、着用者に対向 または接触する、内側の、視野方向に対向したこのおしめ20の部分を切除して ある。図1に示すように、このおしめ20は好ましくは封入アセンブリ22を備 え、このものは液体透過性の表面シート24,この表面シート24に接合された 液体非透過性の裏シート26、およびこれら表面シート24と裏シート26の間 に介在された吸収芯材28とから構成されている。また、このおしめはさらに、 弾性的な脚カフス部32、耳フラップ62、弾性腰部分34、第1の接合部材4 0および第2の接合部材42からなる接合システム48、および伸張自在な側パ ネル30とを備えている。 このおしめ20は2つの中心線、縦方向中心線100および横断方向中心線1 02を備えている。ここで、「縦方向」とは、このおしめ20の平面内であって 、このおしめ20の着用者が直立した場合にその右半分と左半分を区画する鉛直 面に沿った(すなわち略平行な)線、軸または方向のことである。また、「横断 方向」および「横方向」とは、このおしめの平面内であって、上記の縦方向と直 交する方向(すなわち着用者の体の上半分と下半分を区画する方向)の線、軸、 または方向である。 図1に示すおしめ20は、内側表面44(図1において対向する面)、この内 側表面44と反対側の外側面46、第1の腰部分50、第1の腰部分50と反対 側の第2の腰部分52、この第1の腰部分50と第2の腰部分52との間に形成 された股部分54とを備えており、またこのおしめ20の外周または縁部で形成 される周部は、縦方向縁部は56、端縁部は58で示す。このおしめ20の内側 表面44は、使用時にこのおしめ20の着用者の体に隣接する部分(すなわちこ の内側表面44は表面シート24の少なくとも一部およびこの表面シート24に 接合されている部材で形成される)を構成している。また、上記の外側表面46 は、このおしめ20の着用者の体から離れた側の部分(すなわち、この外側表面 46は裏シート26の少なくとも一部およびこの裏シート26に接合されている 部材で形成される)を構成している。なお、ここで「接合」なる用語は、ある要 素が他の要素に直接的に接着されて直接的に取付けられている形態と、ある要素 が中間の部材を介して他の要素に間接的に接着されて間接的に取付けられている 形態とを含むものとする。上記の第1の腰部分50および第2の腰部分52は上 記の端縁部58から股部分54の周部にわたって延長されている。上記の第1の 腰部分50は、中央部分60と、この第1の腰部分50の外側横部分を形成する 一対の伸張可能な側パネル部30とから構成されている。また、上記の第2の腰 部分52は、中央部分72と、この第2の腰部分52の外側横部分を形成する一 対の耳フラップ部62とから構成されている。第1の腰部分50の伸張可能な側 パネル部は符号30で示し、また第2の腰部分52の耳フラップ部は符号62で 示す。 図1においてこのおしめ20の封入アセンブリ22が示されており、このおし め20の主体部(本体)を構成している。この封入アセンブリ22は、少なくと も一つの吸収芯材28と、好ましくは上記の表面シート24および裏シート26 からなる外側被覆層から構成されている。この吸収材製品が別々のホルダおよび ライナから構成されている場合には、封入アセンブリもホルダおよびライナから 構成される。(すなわち、封入アセンブリ22はホルダを構成する1または複数 の層の材料から形成され、ライナが表面シート、裏シートおよび吸収芯材等の吸 収合成材で形成される) 図1にはこの封入アセンブリ22の好ましい実施形態を示し、このものは表面 シート24および裏シート26の長さおよび幅の寸法が吸収芯材28のそれらよ り大きく設定されている。この表面シート24および裏シート26は上記の吸収 芯材28の縁部を越えて延長され、このおしめ20の周部を形成している。これ ら表面シート24、裏シート26および吸収芯材28は従来公知の各種の形態で 一体化されているが、好ましい封入アセンブリの形態としては、米国特許No. 3,860,003、使い捨ておしめ用の収縮可能な側部分」、Kenneth .B.Buell、1975年1月14日発行、および米国特許No.5,15 1,092、「予め偏向を与えられた弾性可撓性ヒンジを有する動的弾性腰部分 を備えた吸収材製品」、Kenneth.B.Buell他、1992年9月2 9日発行、に開示されているものがある。 上記の吸収芯材28は、圧縮可能、適合可能、着用者の皮膚に対して非刺激性 であって、尿その他の人体排出物の液体を吸収し保持できる吸収材料から構成さ れる。図1に示すように、この吸収芯材28は、外側表面64、内側表面66、 側縁部68および腰縁部70を有している。この吸収芯材28は各種の寸法,形 状(たとえば、矩形、砂時計形、T字形、非対称形等)に形成され、また使い捨 て形のおしめやその他の吸収材製品に共通して採用されているような各種の液体 吸収材料、たとえばエアフェルトと称されている粉砕木質パルプ等が使用される 。また、この吸収芯材の材料の好ましい例としては、クレープされたセルロース の詰め物、coformを含む溶融ブローポリマ、化学的に強化され、改質また はクロスリンクされたセルロース繊維、薄織物包体または薄織物積層体を含む薄 織物、吸収発泡体、吸収スポンジ、超吸収ポリマ、吸収ゲル材料、またはこれら と同等またはこれらの複合材料、等がある。 この吸収芯材28の形状、構造には各種のものがある。(たとえば、この吸収 芯材は径の相違する領域、親水性の傾斜、超吸水性の傾斜、または低平均密度お よび低平均基礎重量取得傾斜、または1または複数の層からなる構造)しかしな がら、この吸収芯材28の総吸収能力は、このおしめ20の使用目的や負荷に対 応して設定される。この吸収芯材28の寸法や容量は、幼児から成人までま着用 者の範囲に対応して設定される。 このおしめ20のある実施形態では、変形したT字形の非対称な吸収芯材28 を備えており、第1の腰部分に耳部を有し、また第2の腰部分は略矩形をなして いる。本発明の吸収芯材28の吸収材の構造の例としては、米国特許No.4, 610,678、「高密度吸収材構造」、Wiesman他、1986年9月9 日発行; 米国特許No.4,673,402、「複層芯材を有する吸収材製品 」、Wiesman他、1987年6月16日発行; 米国特許No.4,88 8,231、「除塵層を有する吸収芯材」、Angstadt、1989年12 月19日発行;および米国特許No.4,834,735、「低密度および低平 均基礎重量取得領域を有する高密度吸収部材」、Alemany他、1989年 5月30日発行;等に開示されている商品化されたものがある。 また、この吸収芯材としては、米国特許No.5,234,423、「弾性腰 部分および強化吸収性を備えた吸収材製品」、Alemany他、1993年8 月10日発行;および米国特許No.5,147,345、「失禁管理用の高効 率吸収材製品」、Young,LaVonおよびTaylor、1992年9月 15日発行;に開示されているような吸収材保持芯材の上に配置された化学的に 強化された繊維からなる取得/配分芯材を含む複芯材システムのものであっても 良い。なお、ここで上記の各米国特許を引用文献として引用する。 上記の裏シート26は吸収芯材28の外側表面64に隣接して配置され、好ま しくは従来公知の接合手段により接合されている。たとえば、この裏シート26 は吸収芯材28に、均一な連続した接着材の層、所定のパターンの接着材の層、 または線状、渦巻状、点状の接着材により接合されている。この接着材として満 足できるものは、ミネソタ州セントポールのH.B.Fuller Compa nyからHL−1258として販売されているものがある。また、接着材の繊維 のオープンパターンの網状組織から構成される適切な接合手段の例としては、米 国特許No.4,573,986、「使い捨て形の腰を包む下着」、Minet ra他、1986年5月4日発行;に開示されている。また、螺旋形のパターン の接着材の繊維の複数列からなる他の適切な接合手段としては、米国特許No. 3,911,173、Sprague,Jr.1975年10月7日発行; 米 国特許No.4,785,996、Ziecker他、1978年11月22日 発行;および米国特許No.4,842,666、Werenicz、1989 年6月27日発行;に装置および方法として開示されているものがある。なお、 上記の各米国特許をここで参考文献として引用する。または、上記の接合手段と しては、熱溶着、または従来公知の接合手段またはこれらの接合手段の組み合わ せでもよい。 上記の裏シート26は液体(たとえば尿)に対して非透過性であり、好ましく は薄いプラスチックフイルムから製造されるが、その他の可撓性の液体非浸透性 の材料が使用される。ここで、「可撓性」なる用語は、柔軟で、人体の形状輪郭 に容易に適合できる材料を意味するものとする。この裏シート26は、吸収芯材 28に吸収されかつ保持された排出物が、このおしめ20に接触するベッドシー ツ、下着等の物を濡らすのを防止する。さらに、この裏シート26は吸収芯材2 8からの蒸気を透過させ(すなわち通気性)、かつ排出物がこの裏シート26を 透過するのを防止するものである。よって、この裏シート26は、織布材料また は不織布材料、ポリエチレンまたはポリプロピレン等の熱可塑性樹脂フイルム等 のポリマーフイルム、または不織布材料にフイルム被覆を施した材料等の複合材 料等から構成してもよい。たとえば、適切な裏シートの例としては、厚さが約0 .012mm(0.5mil)から約0.051mm(2.0mil)の熱可塑 性樹脂のフイルムでも良い。また、この裏シート26の他の適切な材料としては 、インディアナ州テレホートのTredeger Industries,In c.で製造されているRR8200ブローフイルム、またはRR5475キャス トフイルム等がある。この裏シート26は、より布状の外観を与えるために、好 ましくはエンボスおよび/またはマット仕上げを施したものでも良い。また、他 の適切な裏シートとしては、短繊維の不織布ウエブに熱可塑性樹脂のフイルムを 接合した積層材から構成されているものでもよい。 また、上記の表面シート24は、上記の吸収芯材28の内側表面66に接して 配置され、好ましくは、この吸収芯材および上記の裏シート26に従来公知の接 合手段(図示せず)により接合したものでもよい。この適切な接合手段としては 、上述のような裏シート26と吸収芯材28との接合に関して説明したものでも よい。本発明の好ましい実施形態では、上記の表面シート24と裏シート26と は、このおしめの外周縁部において互いに直接的に接合されており、また上記の ような接合手段(図示せず)によって上記の吸収芯材28に直接的に接合される ことにより、これら表面シートと裏シートが間接的に接合されている。 上記の表面シート24は、柔軟で、ソフトな感触であり、また着用者の皮膚に 対して非刺激性のものである。さらに、この表面シート24は、好ましくは、液 体(たとえば尿)をこの厚さ方向に容易に浸透させるような液体透過性のもので ある。また、好ましい表面シート24は、広い範囲の材料から製造されるもので あり、たとえば多孔質の発泡材、網状の発泡材、開孔性のプラスチックフイルム 、天然繊維(たとえば木材または綿花の繊維)、合成繊維(たとえばポリエチレ ンまたはポリプロピレンの繊維)、またはこれらの天然および合成繊維の組み合 わせからなる織布または不織布のウエブ、等の材料がある。この表面シート24 は好ましくは疎水性の材料から形成され、この表面シート24を透過して吸収芯 材28にに保持された液体を着用者の皮膚から隔離する。(すなわち再濡れを防 止する)この表面シート24を疎水性の材料で形成した場合には、この表面シー ト24の少なくとも上面を親水性となるように処理し、これによりこの表面シー トを通して液体がより迅速に移動される。これにより、人体からの排出物が、こ の表面シート24および吸収芯材28に吸収されるより早く、この排出物がこの 表面シート24から流れ出す可能性を減少させる。この表面シート24は、表面 活性剤で処理することにより、親水性を与えることができる。この表面シート2 4の処理の適切な方法は、この表面シート24の材料に表面活性剤を噴霧し、こ の表面活性剤を浸透させてもよい。このような処理および親水性に関するより詳 細な説明は、米国特許No.4,988,344、「複数層の吸収材層を備えた 吸収材製品」、Riesing 他、1991年1月29日発行;および米国特 許No.4,988,345、「迅速取得吸収芯材を備えた吸収材製品」、Ri esing 他、1991年1月29日発行;に開示されている。なお、これら 米国特許を引用文献として引用する。 この表面シート24を製造するために、多くの製造技術が使用できる。たとえ ば、この表面シート24は、繊維の不織布ウエブから製造できる。この表面シー ト24を不織布ウエブから製造した場合には、紡いで結合したもの、梳いて結合 したもの、濡らして積層したもの、溶融ブローしたもの、水で絡ませたもの、ま たはこれらを組み合わせたもの、または同等の製造技術が使用される。適切な表 面シートとしては、繊維産業分野における当業者であれば公知な技術により、梳 いて結合し熱溶着したものが使用される。満足すべき表面シート24としては、 約2.2デニールのポリブロピレン短繊維から構成されたものがある。ここで、 「短繊維」なる用語は、長さが少なくとも約15,9mm(0.625インチ) の長さの繊維のことである。好ましくは、この表面シート24は基礎重量が平方 メートルあたり約18から約25グラムのものである。適切な表面シートとして は、マサチューセッツ州ウオルホールのVertec,Inc.,a Divi sion of International Paper Company, の製品番号P−8のものが使用される。 このおしめ20は、好ましくは、液体および体からの排出物の保持を改善する ために、弾性的な脚カフス部32が設けられている。各弾性的な脚カフス部32 は、脚部分からの体の排出物の漏洩を減少させるために、各種の異なる実施形態 がある。(この脚カフス部は、場合によっては脚バンド、サイドフラップ、バリ アカフス、または弾性カフス、等と称されている)米国特許No.3,860, 003には、収縮性の脚開口部を備えたおしめが開示されており、この脚開口部 には、弾性的な脚カフス部(ガスケッテイングカフス)を形成するために、側フ ラップおよび1または複数の弾性部材を備えている。米国特許No.4,909 ,801、「弾性を与えられたフラップを有する使い捨て形の吸収材製品」、A ziz 他、1990年3月20日発行;には、脚部分での保持性を改善するた めに「起立」した弾性的なフラップ(バリアーカフス)を有する使い捨て形のお しめが開示されている。また、米国特許No.4,695,278、「二重のカ フスを有する吸収材製品」、Lawson、1987年9月22日発行;には、 ガスケッテイングカフスおよびバリアカフスからなる二重のカフスを備えた使い 捨て形のおしめが開示されている。各弾性的な脚カフス部32は、上記の脚バン ド、サイドフラップ、バリアカフス、または弾性カフス、等と同様の構成のもの でも良いが、この弾性的な脚カフス部32は、好ましくは、上記の米国特許No .3,860,003に開示されているようなガスケッテイングカフスから構成 されている。 このおしめ20は、好ましくは、さらに弾性腰部分34を備えており、これに より密着性および保持性を改善する。この弾性腰部分34は、このおしめ20の 一部分で、弾性的に伸張および収縮し、着用者の腰部分に動的に密着するもので ある。この弾性腰部分34は、好ましくは、吸収芯材28の少なくとも一方の腰 縁部70から縦方向外側に延長されており、このおしめ20の端縁部58の少な くとも一部を形成している。あるいは、この弾性腰部分34は、この吸収芯材2 8の一方の腰縁部70に重ねられている。この使い捨て形のおしめでは、一般的 に2つの弾性腰部分を備えており、その一方は第1の腰部分50に位置され、ま た他方は第2の腰部分52に位置されているものであるが、しかしながら、この おしめは単一の弾性腰部分を備えているものでもよい。このおしめに2つの弾性 腰部分が設けられている場合には、所定の密着性および保持性に対応して、これ らは互いに別々に、または互いに相違するように形成されていても良い。さらに 、この弾性腰部分34またはこれと同等な要素は、このおしめ20に別要素を接 合しても良く、この弾性腰部分34はこのおしめの別の要素たとえば、裏シート 26または表面シート24、好ましくは裏シート26および表面シート24の両 方を延長して形成したものでも良い。この弾性腰部分34は、米国特許No.4 ,515,595、Kievit 他、1985年5月7日発行; 米国特許N o.5,026,364、Robertson、1991年6月25日発行;お よび米国特許No.5,151,092、Buell;に開示されているような 異なる形態のものでも良い。なお、ここでこれら米国特許を引用文献として引用 する。 本発明の好ましい実施形態では、このおしめ20は、第2の腰部分52におい て封入アセンブリ22の各縦方向縁部56から横方向に延長した耳フラップ部6 2を備えている。これらの耳フラップ部62は、前記の第1の腰部分50を着用 者の脚および腰を包んで結合するための構造を形成するものである。これらの耳 フラップ部62は、各種の異なる寸法、形状、形態、および材料から形成するこ とができる。これらの耳フラップ部62は、表面シート24および裏シート26 等、このおしめの1または複数の要素の材料の一部から構成することができる。 またはこの代わりに、これら耳フラップ部62は、別の一つの要素または複数の 要素をこのおしめに接合して構成することもできる。この耳フラップ部62を形 成する好ましい材料としては、織布のウエブ、不織布のウエブ、ポリマーフイル ム等のフイルム、発泡体、積層フイルム、不織布の積層体、または零歪み積層体 等の積層材料、エラストマー、組成物、またはこれらの複合物等、伸張可能な側 パネルに関して説明した各種の材料が使用できる。これらの耳フラップ部62は 、従来公知の任意の手段により、封入アセンブリ22に接合されており、たとえ ば、これらの耳フラップ部62は、加熱または非加熱接着剤、熱溶着、圧力接合 、超音波接合、動的機械的接合、または従来公知の手段により、連続的または完 結的に上記の封入アセンブリに接合されている。 このおしめ20は、好ましくは第1の腰部分50において、このおしめ20の 封入アセンブリ22の各縦方向縁部56の近傍に配置された伸張可能な側パネル 部30を備えている。(ここで、「配置」なる用語は、この吸収材製品の1また は複数の要素が、特定の場所または位置において、この吸収材製品と一体に、ま たはこの吸収材製品の別の要素と接合された別体の要素として、形成されている ものであることを意味する)この伸張可能な側パネル部30は、弾性的に伸張可 能な部分であり、この部分は、着用時にこのおしめの着用者に適応してフイット し、より快適および全体的にフイットするとともに、着用の時間が経過し、排出 物の荷重が作用した場合においても、これらの伸張可能な側パネル部30により このおしめ20の側部が伸縮し、上記の全体的なフイットを維持する。また、こ の伸張可能な側パネル部30は、さらに、このおしめが着用者に非対称的に着用 された場合でも、着用中に「自動調整」してそのフイット性を改善し、このおし めの着用性を改善する。また、本発明のこの伸張自在な側パネル部30は、腰ま わりとともに腿の部分の動的なフイットを改善し、また腰および脚の部分の緩み や隙間の形成の可能性を減少してこれらの部分からの漏洩を防止するとともに、 着用者の自由な動作と快適さを増加させるものである。 本発明のおしめ20は、好ましくは、第1の腰部分50に配置された伸張可能 な側パネル部30を備えているが、この代わりに、このおしめ20の第2の腰部 分52、または第1の腰部分50と第2の腰部分52の両方に伸張可能な側パネ ル部30を備えていても良い。この伸張可能な側パネル部30は各種の構成のも のが採用されるが、たとえば、米国特許No.4,857,067、「ひだ付き 耳部を有する使い捨て形おしめ」、Wood他、1989年8月15日発行; 米国特許No.4,381,781、Sciaraffa他、1983年5月3 日発行; 米国特許No.4,938,753、Van Gompel他、19 90年6月3日発行;および米国特許出願No.08/155,048、「複数 方向伸張性の側パネルを備えた吸収材製品」、Miguel A. Roble s他、1993年11月19日出願;に開示されているような伸張可能な側パネ ル部でも良い。なお、上記のものを引用文献として引用する。 上述したように、このおしめ20の一部(たとえば、伸張可能な側パネル部3 0、弾性腰部分34、および弾性脚カフス部32)は従来公知の伸張および収縮 可能な材料で形成されている。ある実施形態では、好ましくはこのおしめの他の 部分、たとえば吸収芯材、裏シート、表面シート、結合システムおよび/または このおしめの全体、を従来公知の伸張および収縮自在な材料で形成しても良い。 好ましくは、本発明の合成物は図2において符号200で示され、下地部分また はおしめ全体の伸張および収縮自在な部分に使用される。この合成物200は、 好ましくは、第1のウエブ材料250と第2のウエブ材料252の2つのウエブ 材料で構成されており、290の位置において規則的または不規則なパターンで 互いに接合されている。この第1のウエブ材料250および第2のウエブ材料2 52は、同じまたは異なる寸法に形成されている。(たとえば、同じまたは異な る長さ、幅、および厚さの寸法)この合成物200は、必要であれば、3または それ以上のウエブから構成されていても良い。たとえば、この合成物の適応性を 改善し、かさ高を増し、また弾力性を増すために、さらなるウエブを追加しても 良い。ここで、「ウエブ」なる用語は、材料の単一の層、または2またはそれ以 上の層の積層材を意味する。 図2は、本発明の合成物の一実施形態の平面図である。この図2に示す実施形 態のものは、自由状態の第1のウエブ材料250と、引き伸ばしまたは伸張状態 にある第2の構造的弾性状フイルム(SELF)ウエブ材料252とから構成さ れている。このSELFウエブの例としては、国際出願 WO 95/0376 5、「弾性状特性を示すウエブ材料」、Chappel他、1995年2月9日 発行;に開示されているものがある。なお、ここでこの文献を引用文献として引 用する。図2の示す実施形態のものは、上記の第1および第2のウエブ材料25 0,252はそれぞれ材料の単一の層から形成されている。あるいはその代わり に、第1および第2のウエブ材料250,252はそれぞれ2またはそれ以上の 層から形成されていても良い。 このSELFウエブ252は、縦方向中心線lと、この縦方向中心線と直交す る横方向中心線tの2つの中心線を有している。このSELFウエブ252は、 好ましくは、リニア低密度ポリエチレン(LLDPE)で形成されているが、低 密度ポリエチレン(LDPE)、超低密度ポリエチレン(ULDPE)、高密度 ポリエチレン(HDPE)等のポリオレフィン、またはポリプロピレンおよび/ または上記またはその他の材料との混合物でも良い。また、上記以外の好ましい ポリマー材料としては、これに限定されるものではないが、ポリエステル、ポリ ウレタン、堆肥化または生物分解形のポリマー、または通気性のポリマー等があ る。 このSELFウエブ252は、別々の領域の「変形可能な網目構造」を含んで いる。ここで、この「変形可能な網目構造」なる用語は、相互に連結および相互 に関連した領域のグループであり、所定の方向にある程度伸張可能であり、引張 りが与えられかつその後に引張りが解放された場合にこれに対応して、このSE LFウエブに弾性状の特性を与えるものである。この変形可能な網目構造は、第 1の領域264と第2の領域266を備えている。また、このSELFウエブは 、境界領域265を備えており、上記の第1の領域265と第2の領域266の 間を連結している。この境界領域265は、一般的に上記の第1の領域と第2の 領域の両方の特性を兼ね備えている。このSELFウエブの各実施形態では、境 界領域を備えているが、このSELFウエブの特性は、一般的に各個別の領域( たとえば、第1の領域および第2の領域)の材料の特性により決定される。よっ て、このSELFウエブの特性は上記の境界領域の複合的な特性には影響されず 、その第1の領域および第2の領域のSELFウエブ材料の特性に関してのみ説 明する。 このSELFウエブ252は、第1の表面と、これと反対側の第2の表面とを 有している。図2に示す実施形態では、変形可能な網目構造は、複数の第1の領 域264と複数の第2の領域266によって構成されている。上記の第1の領域 264は、第1の軸268と第2の軸269を有し、好ましくは、第1の軸26 8は第2の軸269より長い。この第1の領域264の第1の軸268は、この SELFウエブの縦方向軸と略平行であり、また、上記の第2の軸269はこの SELFウエブの横方向軸と略平行である。好ましくは、第1の領域の第2の軸 269の寸法(すなわち、この第1の領域の幅)は、約0.01インチから約0 .5インチであり、さらに好ましくは、約0.03インチから約0.25インチ である。また、上記の第2の領域266は、第1の軸270および第2の軸27 1を有している。上記の第1の軸270は、このSELFウエブの縦方向軸と略 平行であり、また上記の第2の軸271は、このSELFウエブの横方向軸と略 平行である。好ましくは、この第2の領域の第2の軸の寸法(すなわち、この第 2の領域の幅)は、約0.01インチから約2.0インチであり、さらに好まし くは、約0.125インチから約1.0インチである。この図2に示す好ましい 実施形態では、この第1の領域264と第2の領域266は略直線的で、このS ELFウエブの縦方向軸と略平行に連続して延長されているものである。 上記の第1の領域264は、弾性率E1と、断面積A1を有している。また、 上記の第2の領域は、弾性率E2と、断面積A2とを有している。 図示した実施形態では、各SELFウエブの一部分は、縦方向軸と略平行な方 向に引き伸ばしが作用した場合に、このSELFウエブにその軸に沿った抵抗力 を与えるための「構成」をなしており、この図示する実施形態の場合には、この 軸はこのSELFウエブの縦方向軸「l」と略平行である。ここで、「構成」な る用語は、外部から引き伸ばしまたは荷重が作用しない場合における構造または 形状を維持するような、このSELFウエブ上の所定の構造または形状を与える もののことである。本発明のSELFウエブは、好ましくは、第1の領域と第2 の領域とから構成され、この第1の領域は第2の領域とは外観上区別できるもの である。ここで、「外観上区別」とは、このSELFウエブ材料またはこのSE LFウエブ材料を採用した物が通常の使用状態にある場合に、通常の肉眼で見分 けられることを意味する。好ましくは、この第1の領域は、この材料が非引き伸 ばし状態の場合に所定の軸に平行に測定した、第2の領域より短い、「表面経路 長さ」を有している。ここで、「表面経路長さ」なる用語は、問題とする部分を 所定の軸方向に沿って地形学的に測定した長さのことである。この所定の部分の 「表面経路長さ」を決定する方法は、上述した国際出願 WO95/03765 に開示されている。 このSELFウエブ材料を成形する方法は、これに限定されるものではないが 、嵌合するプレートまたはロールによるエンボス加工、熱成形、高圧液圧形成、 または鋳造等による成形方法がある。この成形の際には、このSELFウエブの 全体が成形されるが、本発明では、このウエブの一部分のみを成形することもで きる。 図2および図2Aに示す実施形態では、第1の領域264は略平面状である。 よって、この第1の領域264の材料は、このSELFウエブの成形加工の前後 において略同じ状態である。また、第2の領域266では、複数の膨出リブ状の 要素274が設けられている。このリブ状要素274は、膨出、凹陥またはこれ らの組み合わせで形成されている。これらのリブ状要素274は、このSELF ウエブの横方向軸と略平行な第1または主軸276を有し、またこのSELFウ エブの縦方向軸と略平行な第2すなわち副軸277を有している。これらのリブ 状要素274の第1の軸276は上記の第2の軸と少なくとも等しく、好ましく はこれより長く設定されている。好ましくは、上記の第1の軸276と第2の軸 277の長さの比は、少なくとも約1:1またはこれ以上、より好ましくは、約 2:1またはこれ以上に設定されている。 上記の第2の領域266のリブ状要素274は、実質的に非膨出または凹陥、 または単に離間部分として形成されている非成形部分により互いに分離されてい る。好ましくは、これらのリブ状要素277は互いに隣接し、かつ上記のリブ状 要素274の主軸276と直交する方向に測定した幅0.10インチ以下の非成 形部分によって互いに分離されており、さらに好ましくは、これらのリブ状要素 274は、それらの間には非成形部分が形成されておらず、連続しているもので ある。 また、これらの第1の領域264および第2の領域266は、「投影経路長さ 」を有している。ここで、「投影経路長さ」なる用語は、平行光線によって投影 されたこれらの領域の影の長さのことである。この第1の領域264の投影経路 長さと、第2の領域266投影経路長さは、互いに等しい。 上記の第1の領域264は、表面経路長さL1を有し、この長さは、このSE LFウエブが非引張り状態の場合に、このSELFウエブの縦方向軸に略平行な 方向に地形学的に測定した第2の領域266の表面経路長さ以下に設定されてい る。好ましくは、この第2の領域266の表面経路長さは、第1の領域264の 表面経路長さより少なくとも15%長く、より好ましくは、この第1の領域より 少なくとも30%長く、最も好ましくは、この第1の領域より少なくとも70% 長い。一般に、この第2の領域の増加長さは、このSELFウエブが荷重一杯ま で引き伸ばされた場合の長さ増加分より大きく設定されている。 このSELFウエブは、特に、同様の組成の材料で形成された非成形品のウエ ブより少ない改良された「ポアソン横収縮効果」を示す吸収材製品に適している ものである。ここで、「ポアソン横収縮効果」なる用語は、材料に引き伸ばしを 与えた場合に、その横方向の収縮の特性を示すものである。好ましくは、本発明 のSELFウエブのポアソン横収縮効果は、このSELFウエブが20%の引き 伸ばしを受けた場合に0.4以下である。このポアソン横収縮効果を決定する方 法は、前述の国際出願 WO95/03765に開示されている。好ましくは、 このSELFウエブは、約40,50,または60%以上の引き伸ばしを与えら れた場合でも、そのポアソン横収縮効果が約0.4以下を示す。このSELFウ エブのポアソン横収縮効果は、上記の第1の領域および第2の領域のそれぞれの 部分のウエブ材料の総合の値として決定される。このSELFウエブの第1の領 域の面積が増加すれば、そのポアソン横収縮効果は増大する。また逆に、このS ELFウエブの第2の領域の面積が増大すれば、そのポアソン横収縮効果は減少 する。好ましくは、このSELFウエブの第1の領域の面積パーセントは、約2 %から90%であり、より好ましくは、約5%から約50%である。 少なくとも1層のエラストマー材料からなる従来のウエブ材料は、大きなポア ソン横収縮効果を有し、荷重による引き伸ばしの際に「くびれ落ち」が生じる。 本発明のSELFウエブ材料は、このポアソン横収縮効果は消滅はしないが、こ れを軽減するように設計されている。 このSELFウエブ252および合成物ウエブ200について、図2および図 2Bには矢印方向280にその軸引き伸ばし方向Dを示し、これはリブ状要素2 74の第1の軸と垂直な方向である。このリブ状要素274は、その第1の軸2 76と略垂直な方向に非屈曲または図形的に変形が可能であり、これにより、S ELFウエブ252が伸張自在となり、この結果この合成物ウエブ200が伸張 自在となる。 図2Bに示すように、このSELFウエブ252には、図2および図2Bに矢 印280で示す軸方向の引き伸ばしDが作用し、第1の領域264は短い表面経 路長さL1を有しており、与えられた引き伸ばしに対して最初の抵抗力P1が与 えられ、この結果分子レベルの変形が生じる。次に、各第2の領域266のリブ 状要素274に図形的または非屈曲の変形が生じ、与えられた引張りに対して最 小の抵抗が生じる。よって、この第2の領域では、図形的な変形から分子レベル の変形が生じる。これは「力の壁」の初めであり、ここで、「力の壁」なる用語 は、材料に引き伸ばしが作用した場合の抵抗力の特性であり、ある点において、 この与えられた引き伸ばしが突然増加するような特性を示す。図2Cに示すよう に、上記のリブ状要素274は与えられる引き伸ばしの軸と略一致した方向に整 列されており(すなわち、第2の領域が図形的な変形の限界に達して)、さらな る引き伸ばしに分子レベルの変形による抵抗が始まる。この状態では、第2の領 域は、分子レベルの変形の結果、与えられる引き伸ばしに対して第2の抵抗力P 2を発生する。引き伸ばしに対するこの抵抗、すなわち第1の領域264の分子 レベルの変形および第2の領域266の分子レベルの変形により総合的な抵抗力 PTが生じ、この抵抗力は、第1の領域264の分子レベルの変形による抵抗力 と第2の領域266における図形的な変形による抵抗力より大きい。このSEL Fウエブの特性による引き伸ばし曲線および力・引き伸ばし曲線を求める方法は 前述の国際出願 WO95/03765に開示されている。 この第2の領域に生じる実際上の図形的な変形の最大伸びは、このSELFウ エブの「実効伸び」と称されている。この実効伸びは、しばしば使い捨て形の吸 収材製品における重要な要件であり、第1の領域の表面経路長に対する第2の領 域の表面経路長さの超過分、およびこのウエブの各要素の組成等によって大きく 影響される。 このSELFウエブに引き伸ばしが与えられた場合に、このSELFウエブは 、与えられた引き伸ばしの方向に沿って弾性状の特性を示し、このSELFウエ ブの弾性限界を越えない限り、与えられて引き伸ばしが除去された場合に、実質 的に引き伸ばしされていない元の状態まで戻る。このSELFウエブは、その回 復の能力を損なわずに、複数の引き伸ばしサイクルに耐えることができる。よっ て、このSELFウエブは、与えられた引き伸ばし力が除去されると、非引き伸 ばし状態まで戻ることができる。このSELFウエブの弾性ヒシテリシス曲線お よびこの弾性ヒシテリシス曲線を求める方法は前述の国際出願 WO95/03 765に開示されている。 このSELFウエブと同様に、弛緩状態の第1のウエブが緊張状態の第2のS ELFウエブに結合されている合成物のウエブは、引き伸ばしの方向に弾性状の 特性を示し、この与えられている引き伸ばしが解放された場合には、非引伸し状 態まで戻る。この合成物は、回復の能力を損なうことなく、複数回の引伸ばしサ イクルに耐えることができる。したがって、この合成物は、与えられた引伸ばし が除去された場合に、実質的に非引き伸し状態まで戻ることができる。 このSELFウエブは、容易かつ可逆的にリブ状要素の第1の軸と垂直な引き 伸し軸方向に伸張することができ、またこのSELFウエブは上記のリブ状要素 の第1の軸と略平行な方向には容易には伸張しない。これらリブ状要素の構成は 、これらリブ状要素の第1または主軸と垂直な方向には図形的な変形を許し、ま たこれらリブ状要素の第1の軸と略平行な方向には実質的に分子レベルの変形が 必要なように構成されている。 このSELFウエブを伸張させるに必要な与える力の合計は、このSELFウ エブを構成するウエブ材料の組成および断面積、および第1の領域の幅および間 隔に対応して決定され、この第1の領域の幅が狭くかつ間隔が広い程、所定の引 き伸しをするに必要な引き伸し力は低くなる。この第1の領域の第1の軸(すな わち長さ)は、好ましくはこの第1の領域の第2の軸(すなわち幅)より長く、 好ましくはこの幅に対する長さの比は5:1より大きい。 上記のリブ状要素の深さおよび間隔は、このSELFウエブの実効伸びに対応 して設定される。これらのリブ状要素の間隔、およびこれらのリブ状要素の高さ すなわち成形の程度が増加する程、この実効伸びは増大する。同様に、これらの リブ状要素の高さすなわち成形の程度、およびこれらのリブ状要素の間隔、が増 加する程、この実効伸びは増大する。 これらの第1および第2のウエブの材料は、リニア低密度ポリエチレン(LL DPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、超低密度ポリエチレン(ULDP E)、高密度ポリエチレン(HDPE)等を含むポリエチレン等のポリオレフィ ン、または、ポリプロピレン、および上記その他の材料の混合物から形成されて いる。この他の適切なポリマー材料は、これに限定されるものではないが、ポリ エステル、ポリウレタン、堆肥化または生物分解性のポリマー、熱収縮性のポリ マー、熱可塑性のエラストマー、メタロセン・触媒基ポリマー(たとえば、Do w Chmical Company のINSITE(商標)、およびExx on のEXXACT(商標)がある)および通気性ポリマー等がある。また、 このウエブの材料としては、合成織布、合成ニット、不織布、開孔フイルム、微 視的膨脹3次元構造フイルム、吸収材または繊維質吸収材料、発泡充填合成物ま たは積層体および/またはこれらの複合物等がある。上記の不織布は、これに限 定されるものではないが、以下の方法:スパンレース、スパンボンド、溶融ブロ ー、梳いたものおよび/またはエアスルーまたはカレンダーボンド等、緩く結合 されたスパンレース材料が好ましい実施形態である。 また、上記の第1および第2のウエブ材料は、二次元開孔フイルムおよび微視 的膨脹三次元開孔フイルム等で形成してもよい。この微視的膨脹三次元開孔フイ ルムの例としては、米国特許No.3,929,135、Thompson 1 975年12月30日発行、 米国特許No.4,324,246、Mulla ne他 1982年4月13日発行、 米国特許No.4,342,314、R adel他 1982年8月3日発行、 米国特許No.4,463,045、 Ahr他 1984年7月31日発行、および米国特許No.5,006,39 4、Baird 1991年4月9日発行、に開示されている。これら特許は引 用文献として引用する。 また、上記の第1および第2のウエブ材料としては、開孔フイルムと不織布材 料とを積層して形成したものでも良く、このような材料を製造する際に、この不 織布の繊維の結合が離れ、上記の開孔フイルムの開孔からこれらは少し突出して いる。 また、ある実施形態では、合成物ウエブはある程度のかさ高性と曲げに対する 抵抗力を有していることが好ましい。このかさ高さを増大させるためには、ポリ マーフイルムを高ロフト不織布材料と積層したり、また、不織布の複数層を積層 したりする方法がある。また、かさ高さを得るための別の方法としては、本発明 のような単層のポリマーフイルムの構成のものを、このフイルムを予め伸張して おき、その後にこのポリマーフイルムを伸張させた状態のままその両面に不織布 を積層する。そして、この伸張を緩めると、上記の不織布材料に皺が形成され、 この材料のかさ高さが増大する。また、かさ高の積層材料を製造するさらに別の 方法としては、本発明のように別々のポリマーフイルム層を形成し、この後にこ れら材料の複数層を積層する。また、ここに開示するような方法を用いた三次元 開孔フイルムで積層構造体に十分なかさ高さを与えることもできる。 荷重の作用方向に弾性状の特性を示すウエブを製造するために、ここに開示す るような変形工程を与える他の材料としては、ポリマー発泡体、および熱結合さ れたエアレイド繊維構造体がある。 上記の第1のウエブ材料は予め変形されたウエブ材料でもよい。すなわち、第 2のウエブ材料に結合される前に、この第1のウエブ材料に変形が与えられ、そ の後に緩められる。 図2に示すように、この第1のウエブ250は緩められた状態において、29 0の位置で、変形または伸張された状態にある第2のSELFウエブ252に間 欠的に結合されて合成物200を形成する。第1のウエブ250はそのオリジナ ルの長さから約5%ないし約500%の範囲で伸張され、さらに好ましくはその オリジナルの長さから約10%から約250%の範囲で伸張され、最も好ましく はそのオリジナルの長さから約25%から約100%の範囲で伸張される。上記 の第1および第2のウエブ250および252は、規則的または不規則に互いに 間欠的に結合されていてもよい。図2に示す実施形態では、第1のウエブ250 は、規則的なパターンの接着材のビード、線、またはコラム290により第2の ウエブ252に間欠的に結合されている。または、この第1および第のウエブは 、渦巻き状または点状の接着剤により互いに間欠的に結合されていても良い。こ の結合は、熱シール、音波接合等の従来公知の手段も採用できる。この要素ウエ ブの間欠的な結合により、この複合された合成物に接着されていない、すなわち 開放された部分が形成され、この合成物に弾性状の膨脹および伸張の特性を与え る。反対に、この合成物を連続的に結合すると、このウエブはその対向面を通し て連続的に結合される。 上記の第1および第2のウエブ250および252が間欠的に結合されて合成 物200を形成した後に、この第2のSELFウエブ252は張力が緩められた 場合に合成物に皺またはギャザーを生じるに十分な強さを有している。この皺に より合成物にかさ高さと柔軟性が与えられ、使い捨て形の吸収材製品の一部とし て使用される場合に好ましい。この互いの間欠的な結合が互いに平行な接着剤の ビードまたはコラムの場合には、この合成物に複数の皺が生じ、かさ高さと曲げ に対する抵抗を与える。 図3に示すように、前述の弾性腰部分34は、一般的に符号300で示す合成 物からなる第1の腰部分における弾性腰バンド35から構成されている。この合 成物300は、第1の要素310と第2の要素320とから構成されている。こ の第1の要素310は、弛緩した状態において、第2の要素320に間欠的に結 合されており、この第2の要素は伸張または引伸ばした状態にある。この第1の 要素310は、表面シート24の一部および裏シート26の一部を構成する。ま た、上記の第2の要素320は、好ましくは、ポリエチレンの単層からなるSE LFウエブである。あるいは、この第2の要素320は、2またはそれ以上の層 からなる積層材でもよい。 図3に示すように、上記の第2の要素320は上記の表面シート24の内側面 に結合されている。また、この第2の要素320は表面シート24の外側面にも 結合されている。あるいは、この第2の要素320は裏シート26の外側または 内側のいずれかに結合されていても良い。 また、別の実施形態では、この弾性腰部分34を構成する合成物は表面シート 24の一部および裏シート26の一部を構成しても良い。たとえば、上記の表面 シート24の一部は、弛緩した状態において、伸張または引き伸し状態にある第 2のSELFウエブに間欠的に結合されていても良い。あるいは、上記の表面シ ート24が第2のSELFウエブを形成し、裏シート26が合成物の第1のウエ ブを形成しても良い。 以上のように、引き伸し力、引き伸し率、実効伸び(引き伸し)収縮力、弾性 クリープ、弾性ヒシテリシス、収縮率等のこの合成物の引き伸しの特性は、上記 の弾性腰部分34またはこのおしめ20の他の部分の性能として重要である。こ の合成物の伸張および収縮の特性は、このおしめおよびその着用者に着用中に全 体的な「伸張性」の感覚を与える。この効果は、このおしめに適切な程度の伸張 性を与える。(すなわち、着用時にこのおしめに「標準的な」張力の感覚を与え 、また全体的な伸張量は快適な密着性を与え/維持するのに望ましい)たとえば 、腰部分が比較的高い実効伸張量と比較的低い弾性率を有すると、着用者が着用 した場合に隙間が形成され、また垂れ下がり/滑りを生じることになる。また、 この腰部分に過度に低い伸び性と、過度に高い弾性率がある場合には、体に対す る適切な適応性が得られず、またこのおしめの着用の快適性を損ない、また着用 者の負担となる。 一般的な伸張性の材料では、応力・歪み線図において、荷重のヒシテリシスル ープがある。すなわち、任意の伸張が与えられた場合に、この伸張性材料の単軸 伸張に必要な力(伸張力)は、この伸張性材料が先に伸張された状態から収縮す る際に必要な力(収縮力)より大きい。前者の曲線は「荷重曲線」と称されてお り、また後者の曲線は「非荷重曲線」と称されている。この「荷重」伸張力(伸 張力)は、このおしめの着用者が着用のためにこのおしめの弾性腰部分を引伸ば した場合にこのおしめから感じる荷重である。また、一度このおしめを着用した 後には、着用者は「非荷重」力(収縮力)に近い荷重を「感じる」。よって、こ のヒシテリシス損失が大きく、着用者に着用されたおしめに垂れ下がり/隙間の 形成、が生じるような低い収縮力となるようなものであってはならない。 この伸張性の合成物は、また異なる伸張性を与える。ここで、「異なる伸張性 」なる用語は、伸張の方向と略垂直な軸方向の各点において測定した伸張方向の 伸張特性が均一ではない、という意味である。すなわち、たとえば、この伸張性 の合成物の弾性率および実効伸びが相違している場合である。このような異なる 伸張性は、各種の方法により与えられる。 この伸張性の合成物は、複数の複合された伸張性材料、伸張性材料用の複数の 形態でもよく、また伸張性その他の材料から形成され所定の伸張特性を有する不 均一な複合合成物でも良い。たとえば、所定の隣接する部分に、異なる伸張性ま たは収縮の力、率、の伸縮性材料を使用したもの、または伸張性の合成物の一部 が他の部分と「異なる」横方向の伸縮性を有するもの、等で異なる伸張性を与え るようにしてもよい。また、この伸張性の材料は、異なる伸張性を与える異なる 長さ、寸法、および形状のものでも良い。また、この伸張性の合成物を構成する 異なる特性の材料は、従来公知のものが使用できる。 また、上記の弾性腰部分34と同様に、側パネル部30および弾性脚カフス部 32は、第1のウエブとSELFウエブを間欠的に結合したもので、この第1の ウエブは弛緩状態で、SELFウエブは伸張または引き伸し状態で結合されてい るもので構成してもよい。さらに、このおしめ20の吸収芯材、接合部材、裏シ ート、表面シート、裏シートおよび表面シートの一部等、このおしめの他の部分 、またはこのおしめの全体、等を本発明の合成物で形成しても良い。 さらに、この合成物の第1のウエブは、第2のSELFウエブと同様のSEL Fウエブで形成しても良い。しかしながら、ひとつのSELFウエブが伸張また は引き伸し状態で、他の弛緩状態のSELFウエブに間欠的に結合されたもので も良い。 また、このおしめ20は、このおしめを着用者に密着させるための接合システ ム48を備えている。この接合システム48は、第1の腰部分50と第2の腰部 分52を重ね合わせた状態に維持し、側閉塞部を構成する。さらに、この接合シ ステム48は、伸張自在な側パネル部30に張力を与え、このおしめ20を着用 者に対して保持するとともに、着用者の脚部や腰部まわりの動的な密着性を改善 する。この接合システム48は、これに限定されるものではないが、感圧接着材 、凝集性材料、フックおよびループ形のフアスナ等の機械的な接合手段、または これらまたは従来公知の手段の複合、等を使用しても良い。適切な接着テープタ ブの接合手段の例としては、米国特許No.3,848,594、Buell、 1974年11月19日発行、 米国特許No.4,662,875、Hiro tsu and Robertson、1987年9月26日発行、等に開示さ れている。なお、これら米国特許を引用文献として引用する。また、本発明に使 用できる機械的な閉鎖システム等の他の閉鎖システムの例としては、米国特許N o.4,869,724、Scripps、1989年7月11日発行、 米国 特許No.5,242,436、Weil,Buell,ClearおよびFa lcone、1993年9月7日発行、等に開示されている。なお、これら米国 特許を引用文献として引用する。 このおしめ20を着用するには、好ましくは、ひとつの腰の部分、好ましくは 第1の腰部分50が、着用者の背の下に配置され、このおしめ20の残りの部分 を着用者の脚の間に引き、他の腰部分、好ましくは第2の腰部分52を着用者の 前に横切って配置される。そして、一方の伸張自在の側パネル部30で着用者の 周囲を包囲し、第1の接合部材40のひとつを把持し、伸張自在の側パネル部3 0のそれぞれの上に配置する。そして、このおしめの他方の伸張自在の側パネル 部30について同様の手順を繰り返す。上記の第1の接合部材40を第2の腰部 分52に配置された第2の接合部材42と係合し、腰の閉塞部分を形成する。こ の腰の閉塞部分を形成することにより、このおしめは着用者の回りに最初に密接 してフイットする。このおしめ20が非対称にフイットした場合には、このおし め20は着用中に自動調整されてフイットが改善される。一旦着用者にフイット すれば、伸張自在な側パネル部30および弾性腰部分34は着用者の動きに対応 して伸張および収縮し、このおしめ20に排出物の荷重が作用した場合でも、着 用期間中に動的にフイットする。これにより、動的なフイットが改善され、腰部 分や大腿部において垂れ下がりや隙間の形成を減少させ、着用者の快適性を向上 させる。 以上、本発明の特別の実施形態を図示および説明したが、当業者であれば、本 発明の要旨を逸脱しない範囲で、ほかの変更、改造が可能であることは明白であ る。よって、本発明の要旨の範囲の変更、改造は添付の請求の範囲に含まれるも のである。
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Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 少なくともひとつの軸に沿った軸方向の引き伸しに対応して弾性状の特性 を示す合成物であって、この合成物は: 弛緩状態の第1のウエブ材料が引き伸し状態の第2のウエブ材料に結合されて おり、上記の第2のウエブ材料は実質的に同じ材料組成の第1の領域と第2の領 域を有する変形可能な網目構造のものであり、上記の第1の領域は上記の軸方向 の引き伸しに対して第1の弾性状の抵抗力を与えるものであり、また上記の第2 の領域はさらなる軸方向の引き伸しに対して第2の別の抵抗力を与えるものであ り、これによって、使用中に少なくとも2段階の抵抗力が与えられるものである ことを特徴とする合成物。 2. 少なくともひとつの軸に沿った軸方向の引き伸しに対応して弾性状の特性 を示す合成物であって、この合成物は: 弛緩状態の第1のウエブ材料が引き伸し状態の第2のウエブ材料に結合されて おり、上記の第2のウエブ材料は実質的に同じ材料組成の第1の領域と第2の領 域を有するものであり、上記のウエブ材料に軸方向の引き伸しが与えられた場合 において、上記の第1の領域は実質的に分子レベルの変形を行うものであり、ま た上記の第2の領域は実質的に図形的な変形を行うものであることを特徴とする 合成物。 3. 前記の第1のウエブ材料および第2のウエブ材料は異なる材料で形成され ていることを特徴とする請求の範囲第1項または第2項の合成物。 4. 前記の第1のウエブ材料は予め変形されたものであることを特徴とする請 求の範囲第1項ないし第3項のいずれか1に記載の合成物。 5. 前記の第1のウエブ材料は前記の第2のウエブ材料に間欠的に結合されて いるものであることを特徴とする請求の範囲第1項ないし第4項のいずれか1に 記載の合成物。 6. 前記の第1のウエブ材料は2またはそれ以上の材料の積層材で形成されて いることを特徴とする請求の範囲第1項ないし第5項のいずれか1の合成物。 7. 前記の第2のウエブ材料は2またはそれ以上の材料の積層材で形成されて いることを特徴とする請求の範囲第1項ないし第6項のいずれか1の合成物。 8. 前記の合成物は使い捨て形の吸収材製品の一部を構成しているものである ことを特徴とする請求の範囲第1項ないし第7項のいずれか1の合成物。 9. 前記の合成物は使い捨て形のおしめの弾性腰部分を形成しているものであ ることを特徴とする請求の範囲第8項の合成物。 10. 前記の合成物は使い捨て形のおしめの伸張可能な側パネル部を形成して いるものであることを特徴とする請求の範囲第8項の合成物。 11. 前記の合成物は使い捨て形のおしめの弾性を有する脚カフス部を形成し ているものであることを特徴とする請求の範囲第8項の合成物。 12. 前記の合成物は使い捨て形のおしめの裏シートの少なくとも一部を形成 しているものであることを特徴とする請求の範囲第8項の合成物。 13. 前記の合成物は接合部材の少なくとも一部を形成しているものであるこ とを特徴とする請求の範囲第8項の合成物。
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