JPH11502799A - 容器内に保持された流体製造物を給仕するためのディスペンサ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 容器(コンテナ：２)からの液体を注ぎ移し替えるためのディスペンサ(１)は、この容器に対するアタッチメント部(６)及び、通常は円筒形状の注ぎ部(13)を伴なう固定部(コンポーネント：３)と、その内部に設けられた側面の液体流出口(14)と注ぎ部(13)に密着し切抜き部(24)を伴なう通常は円筒形状の閉包部(スカート：21)を含む可動部(コンポーネント：４)と、この可動部(４)を握り操作するための頭部(22,23)とを含んでいる。不正操作防止帯(26)は固定部(３)に対応する可動部(４)の第１軸の位置を規定し、側面の複数の液体流出口等(14,24)がこれら２つの部分において互いに整列されず、また、スナップ手段(18,25)は上記固定部に対応する上記可動部の第２軸の位置を規定し、側面の複数の液体流出口等(14,24)が可動部(４)の回転によりこれら２つの部分において互いに整列される。

Description

【発明の詳細な説明】 容器内に保持された流体製造物を給仕するためのディスペンサ 本発明は、１つのコンテナ、即ち容器内に保持されている液体製造物を給仕 するためのディスペンサに関する。 このようなディスペンサは、記録：ＷＯ ８０／０２ ５４６から既に周知 である。このディスペンサまたはタブは特に、所謂「バッグ・イン・ボックス」 タイプ(１つのバッグ又はブラダー(内袋)の形態を成すフレキシブルな内部容器 及び、丈夫な外部容器との組合せ)のコンテナ・容器のためのものであり、その タップの本体を形成する固定部を有している。この固定部は、通常は円筒形状の 注ぎ部によってこの容器の外部に向かって延長されており、その２つの軸の終端 において開口し、１つの液体流出口で穴開けされたアタッチメント部から構成さ れている。このディスペンサは更に、通常は円筒形状の可動部を有している。こ の可動部は上記固定部の注ぎ部に密着し、横の１つの液体流出口により穴開けさ れた通常は円筒形状でその内部の軸の終端において開口され、その外部の軸の終 端において閉口された閉包部と、上記固定部における軸上の移動および回転が可 能なようにこの可動部が握られて外部からの操作が可能なように上に搭載された 頭部とから構成されている。更にまた、これら２つの構成部分は次の２つの手段 から構成されている。すなわち、横にある複数の液体流出口がこれら２つの部位 において互いに整列されないように軸的にオフセットされ、上記固定部に対応す る可動部の第１軸位置を規定する手段から構成されているので、可動部が如何な る角度的なポジション(位置関係)にあっても、これに対応する固定部とは相互に 通じ合う。 また、可動部の回転によって、側面にある複数の液体流出口がこれら２つの 部位において互いに整列されるような上記固定部に対応する前記可動部の第２軸 位置を規定する手段から構成されているので、可動部が如何なる角度的ポジショ ンにあっても、これに対応する固定部と相互に通じ合う。 しかしながら、上述のような周知のディスペンサの第１の欠点は、前記第１ 軸 位置が、その可動部が固定部から延長されている所に在り、そして、前記第２軸 位置が、その固定部に可動部が押し入れられる所に在ることであり、よって、最 初に、液体を給仕する目的で意図的又は故意にその可動部が操作されるまでは、 その可動部を第１軸位置に確実に維持するために設けられているものが何も無い 事実である。したがって、事故または不注意から起こる液体の流出・給仕が確実 には排除できない。さらに、液体を給仕する目的のために、回転によって可動部 の頭部を操作するようなタイプのこの周知なディスペンサに与えられた構造は、 それを回転させるために、第２軸位置にある頭部をアクセス(操作)するのが難し い故に、簡単ではない。これに加えて、上述の如き何も備えられていないこの周 知なディスペンサにおいては、その可動部を第２軸位置から第１軸位置に移動さ せることが可能ではない。即ち、その結果として給仕される液体を放出しない。 最後にこの周知なディスペンサは、これが購入・納入された際において、容器及 びその中の内容物が完全な状態であることを利用者に保証するような、所謂「不 正操作防止手段」を有していない。 本発明の目的は、コンテナ(容器)内に保持された液体製造物を給仕するため のディスペンサを提供することにあり、本ディスペンサは前述の周知なディスペ ンサの欠点を軽減するものである。 そこで、本発明の要旨であるディスペンサは、容器内に保持された液体製造 物を注ぎ給仕するためのものであり、本ディスペンサはまず、通常は円筒形状の 注ぎ部によって上記容器の外部に向かって延長され、その２つの軸終端において 開口し１つの液体流出口により穴開けされたアタッチメント部から構成された固 定部を含んでいる。また、本ディスペンサは可動部を更に含み、この可動部は、 上記固定部の注ぎ部に密着し横の１つの液体流出口により穴開けされ通常は円筒 形状で且つ、その内部の軸終端において開口され、その外部の軸終端において閉 口された閉包部と、上記固定部における軸上の移動および回転が可能なように上 記可動部が握られて外部から操作できるように上に搭載された頭部と、から構成 されている。そしてこの可動部は、上記固定部における軸上での動き及び回転が できるように搭載されている。さらに、これら固定部および可動部のそれぞれは 次の手段を有している。即ち、側面に設けられた複数の液体流出口がこれら２つ の部位において互いに整列 されないように軸的にオフセットされ、上記固定部に対応する上記可動部の第１ 軸位置を規定する手段を含み、可動部が如何なる角度的なポジションにあっても 、これに対応する固定部とは相互に一致するようになっている。また同様に、上 記可動部の回転によって側面の複数の液体流出口がこれら２つの部位において互 いに整列されるように、上記固定部に対応する可動部の第２軸位置を規定する手 段を含み、この可動部が如何なる角度的ポジションにあっても、これに対応する 固定部とは相互に一致するようになっている。 そして、本発明のディスペンサにおいては、上記可動部の第１軸位置は上記 可動部がすべて固定部の中に押し入れられる得る位置に在り、一方、第２軸位置 は上記固定部から引き抜かれた可動部の中の位置に在る。またこの可動部の第１ 軸位置は１つの不正操作防止帯によって規定され、この帯が切り取られるまでは 上記可動部の頭部に付着している。また、上記可動部の第２軸位置は、スナップ ・ファースン(閉じ締め)手段によって規定されることにより、上記第２軸位置に おいて可動部の回転を許容するように設計されている。 好適には、上記不正操作防止帯は、上記可動部の頭部を固定部上に「スナッ プ・ファースン」即ち閉じ締めされた受リングに接続する。 よって、上記可動部（閉包部及び頭部）は、単一の部材としてモールディン グにより形成されてもよく、またこの防止帯と受リングに接続しており、この組 合せは、分離成形された固定部と組み立てられてもよい。可動部の上記閉包部は 上記固定部の注ぎ部内部にその底部に密着しており、これら２つの部材は上記固 定部上に形成された外部ビードの後ろで上記可動部の受リングのスナップ・ファ ースンによって互いに締結されている。 上記可動部の頭部は、都合が良いように１つの外部リムを有し、上記不正操 作防止帯はこの外部リムを上記固定部に、好ましくはこの固定部の上にスナップ ・ファースンされた受リングに接続する。 上記頭部の外部リムと上記不正操作防止帯、そして選択的には、上記可動部 の適宜な受リングおよび上記固定部の上記アタッチメント部は、近似する同等な 外径を有している。すなわち、突出した部分が無いような、ほぼ滑らかな外形状 となっ ている。 上記固定部の側面にある液体流出口は、都合により１つの外部注ぎ口を含み 、これは好ましくはほぼ径方向に設けられ、これによって本ディスペンサの２つ の部材の横にある注ぎ口によるその液体の流れる量が如何様でも、均一な注ぎに 制御される。 上記のスナップ・ファースンする手段は上記固定部の第２軸を規定し、この 固定部上に１つの内部ビードを含み、上記可動部の閉包部上には１つの外部ビー ドを含んでいる。 上記内部ビードは、容器の内側に向かって、上記固定部の注ぎ部を延長して 成る１つのスカート上に形成されている。 好適には、上記可動部の円筒形状の閉包部は、軸の深さを超越するこの閉包 部の内部終端から延長した例えば可動部の上記第１軸において上記固定部の液体 流出口等のような、少なくとも１つの切抜き部をもち、これはまた、後者(即ち 固定部)の第２軸において、上記可動部の回転によりこの固定部の液体流出口と 一致されることができる。 本実施例によれば、直径的に反対側にある２つの切抜き部は、上記可動部の 閉包部に設けられている。 これは、上記可動部の第２軸位置において１つまたはその他のこれら切抜き 部が１８０°よりも少ない回転運動によって、上記固定部の液体流出口と一致す ることを可能にする。これに加え、上記２つの切抜き部は、スナップ・ファース ン・ビードにおいて閉包部を提供し、上記第２軸位置においてこのスナップ・フ ァースンにフレキシブルに締結される。 もし仮に、このディスペンサが液体を保持した容器を装備するものであれば 、この固定部における直径方向の横に突出した注ぎ口に対して反対側の位置に、 １つ又はそれ以上の通気穴を備えることは有益であろう。そしてこの通気穴は、 液体が容器の外に進んで流れ出ようとする際に、これに対応する量の空気がその 容器内に入ることを許し、よって、その容器の内側で液体の均一な流れを中断さ せ得る部分的に真空な形態を回避してくれる。 本発明に基づくさらに詳しい好適な実施例についての記述および図示は、次 のような添付された図面を参照することで説明される。即ちこれら図面において 、 図１は、本発明に係わるディスペンサを装備したカンを示す斜視図。 図２は、不正操作防止帯が切り取られる以前のディスペンサの正面図。 図３は、図２中のIII-III上の断面図。 図４は、２つの構成要素としてのコンポーネントおよびカンのネックを示す図 ２のディスペンサの分解した部分の相互関係を示す斜視図。 図５は、図２のものと類似し、不正操作防止帯が切り取られた後、可動部が引 き上げられた状態を示す正面図。 図６は、図２中のVI-VI上の断面図。 図７は図６と類似し、可動部の流出口と固定部の流出口とが一致するように可 動部が回転された状態を示す断面図。 図示された如く、本発明に係わるディスペンサ１は、図１に示すプラスチッ ク製のカンの形態を成すコンテナ(容器)２内に保持された流体、例えばある液体 を給仕するためのものであり、このディスペンサ１は２つの構成要素、即ちコン ポーネント３及びコンポーネント４とが組み合わせられて構成されている。つま り、コンポーネント３は容器２のネック５に取り付けられるようなものであり、 一方、コンポーネント４は容器２内部に保持された液体の流出を制御し且つ作動 するために、コンポーネント３と接続している。 このコンポーネント３はネック５に取り付けるための部位としてのアタッチ メント部６を含み、この部位は、内部スレッド８を伴なって設けられた外部スカ ート７が組み合わされ、そしてこのコンポーネント３とネック５との間に１つの シールを設けるため、このネック５の内表面に取り付けられている。外部スカー ト７は、そのスレッド８上のある所定の距離に、その内部に向かい、外部環状の ショルダー１０を形成する１つのステップ(段)を有している。このショルダー１ ０の上には、外部スカート７が１つの外部環状ビード１１を有し、そしてこれは 内部スカート９を超えた内側に延長した内部環状リム１２の手段によって、その 内部スカート９をつなぎ止めている。 アタッチメント部６は、各図において環状に上方向に、リム１２の内部終端 で延長され、即ち、通常総体的に円筒形状の注ぎ部１３によって、容器２の外側 に向かって延長されている。この注ぎ部１３は、リム１２の上のある距離に、横 方向に、この注ぎ部１３に沿っておよそ半分の長さにわたる１つの液体流出口( オルフィス)１４を有している。この液体流出口１４は、放射状の径方向外側に 延長した注ぎ口１５によって取り囲まれている。この液体流出口１４の反対側の 径方向の位置には、注ぎ部１３の軸に沿って流体流出口１４の下端エッジと近似 的に同じレベルに、１つの空気(吸入)口１６が設けられている。 短い円筒状のスカート１７は、内部ビード１８の円周的な列を有し、これは この内部ビード１８の内部終端が注ぎ口１３の内表面の下方延長部位上に近似的 に沿うようにリム１２から下方に延長している。 最後に、不正操作防止リング１９は、内部受ビード２０（又は、幾つかの内 部受ラグ）を有し、折れ易いブリッジ２０ａによってコンポーネント３の外部ス カート７の下端に接続されている。 コンポーネント４は閉包部(スカート)２１を含み、この部位は、その上端に おいてこのスカート２１が閉じる部分の頭頂部(トップ)２２から突出し、円筒状 のスカートのような形状を有している。このトップ２２は、環状外部リム２３の 形状で、放射状に径方向外側にそのスカート２１に向かって延びている。またこ のスカート２１は径方向に２つの相対する切り抜き部２４を有し、そのスカート の下端から上方に後者（即ち可動部）のおよそ半分の距離だけ延びている。さら にこのスカート２１はその下端に１つの外部ビード２５を有し、この外部ビード は切抜き部２４が在る地点から離間したスカート２１の全外辺部の周りに延びて いる。 切り取り可能な不正操作防止帯２６は、トップ２２のリム２３と共に単一な 部品として作られ、低い剛性の環状部２７によって前記リム２３に接続されてい る。この不正操作防止帯２６は、図１〜図４に示された如く、これを切り取るた めに、防止帯２６の一端が握られるような１つのグリップ(握り)即ち切取りタブ ２８を有している。またその下端において、不正操作防止帯２６は低い強度の１ つの環状部２９によって１つの受リング３０に接続され、この受リングは１つの 環状ビード３ １においてその内側に設けられ、コンポーネント３のアタッチメント部６の外部 ビード１１と所謂「スナップ・ファースン」することで噛み合うようになってい る。 このコンポーネント３は、不正操作防止リング１９を伴なう単一な部品とし て、プラスチックでモールディング(成形)することによって作られている。一方 、コンポーネント４は、不正操作防止帯２６及び受リング３０を伴なう単一な部 品として、サーモプラスチックを用いてモールディングにより作られている。 ２つのコンポーネント３及び４により形成されるディスペンサ１を即ち互い に合致・装着、即ちフィットさせる以前においては、これら２つのコンポーネン ト３及び４は、まずコンポーネント４のスカート２１をコンポーネント３の注ぎ 部１３の中に挿入することによって組み立てられ、コンポーネント４の外部ビー ド２５がコンポーネント３の内部ビード１８を越えた後までに、環状ショルダー １０上にベアリング(軸受支持)することによって作られる。図２および図３に示 すこのポジション(位置関係)においては、コンポーネント４のスカート２１の切 抜き部２４の上端エッジは、コンポーネント３の注ぎ部１３の流体流出口１４の 下端エッジよりも低い位置に在る。 好ましくは、これら２つのコンポーネント３及び４は、良好に定義・規定さ れた対応するコンポーネント３とこのコンポーネント４との角度的なポジショニ ング(位置合せ)のような方法で組み立てられてもよく、すなわち、不正操作防止 帯２６のタブの切取りタブ２８が、流体流出口１４の注ぎ口１５に沿って設けら れるような手法によってもよい（参照、図３）。 容器２の上にコンポーネント３及び４から組み立てられたディスペンサ１を 装着させるためには、そのネック５は、１つの外部スレッド(細脈)３２とその後 者即ちコンポーネント４の下には、１つの外部受ビード３３及び外部ベアリング リム３４を有し、ディスペンサ１がこのネック５上にねじ込み入れられている。 コンポーネント３のリム１２の高さは、このリム１２がネック５の上端エッジ上 に支持する所において、ディスペンサ１がこのネック５の真上にねじ入れられた 際に、不正操作防止リング１９の内部受ビード２０がネック５の外部ビード３３ の下にスナップ・ファースンされ、このディスペンサ１が、対応するネック５と 、良好に規定さ れた角度的なポジションとなるように選択される。 例示された実施例において、注ぎ口１５は不正操作防止帯２６のタブの切取 りタブ２８の下に設けられ、したがって、カン２がその側に置かれているときに は、ある角度的なポジションとなるように設定されており、ディスペンサ１は低 い下方に位置され、注ぎ口１５は下方を指向している。 これら２つのコンポーネント３と４との間に１つのシールを設けるためには 、コンポーネント４のスカート２１がコンポーネント３の注ぎ部１３内にしっか りとフィットするような、コンポーネント４のスカート１７の外径および、コン ポーネント３の注ぎ部１３の内径が必要とされる。 不正操作防止帯２６が切り取られるまでは、コンポーネント４は、図１〜図 ３に基づくポジションを占め、故意またはそれ以外の状況においても、如何なる 流出も不可能となる。 最初に開くにはまずこの不正操作防止帯２６が切り取られ、そして、コンポ ーネント４の外部ビード２５がコンポーネント３の内部ビード１８の後ろでスナ ップ・ファースンされるまで、この構成要素、即ちコンポーネント４のトップ２ ２が、その後者（即ちコンポーネント４）を延出するために引っ張られる。この ポジションにおいては、まだ２つの切抜き部２４のどちらも流体流出口１４と位 置的に一致していない。コンポーネント４上にプリントされた回転動作だけによ り、一方向またはその他の逆方向においてこれら２つの切抜き部２４の１つ又は その他をもってくることができ、これにより、流体流出口１４に切抜き部２４が オーバーラップする度合・程度（例えば角度）によって制御された所定のフロー レート(流量率)を有す流出を許容している。また同時に、反対に在る切抜き部２ ４はこの流体流出口１４に位置的に一致するようになり、よって、容器内に保持 された流体が流体流出口１４及び注ぎ口１５を経由して流出するとき、空気がそ の容器内に入ってくることを許している（参照：図７）。 要求された量の液体が流出したときは、利用者はコンポーネント４を回すこ とによりその流出を停止させることができ、このとき切抜き部２４はもはや流体 流出口１４とは一致せず、従ってその流出は中断される。また、不注意な注ぎ出 しから この容器をより安全に守ためには、図３に示すような押され入れられたポジショ ンにコンポーネント４を戻すため、利用者はこのコンポーネント４を更に押して もよく、またそのポジションでは、このコンポーネント４の回転のみによっては 流体流出口に対応する切抜き部の軸的なオフセットのために、この切抜き部をそ の流体流出口に一致するようにもってくることは不可能である。 なお、この実施例が例示し図に描いた内容には、本発明は必ずしも限定され ないことは言うまでもないと共に、本発明の要旨の範囲内であれば種々の応用な らびに変形が可能である。 したがって、ディスペンサ１は、ねじ入れられる代わりに適宜な形状を成す ネック上にスナップ・ファースンによって装着されてもよい。この場合、そのデ ィスペンサ１が容器に対して正しい角度的ポジションに入れられたことを確実に するために、コンポーネント３のアタッチメント部６と容器のネック５との両方 に角度的なポジショニング手段を設けて、この手段が当該ディスペンサをネック 上に所望の角度的ポジションにのみスナップ・ファースンするようにして、互い に接続するものを設けることも可能である。 可動するコンポーネント４が引き抜かれた所のそのポジションを規定する「 スナップ・ファースン」手段は、ビーズ１８及び２５以外にも他の手段によって 達成され得る。また、不正操作防止帯２６はコンポーネント３に直接的に取り付 けられてもよく、これはまた受リング３０を不要にする。 なお、本発明に基づくディスペンサは、１つの容器から注ぐことによって給 仕される得る如何なる液体製造物であっても流出するようなこのディスペンサ１ が採用される。もし液体の場合、通風孔(空気口)１６は、その容器内において生 ずる不均一な流れを引き起こす部分的に真空な所ができることを防止するように 、都合よく設置されてもよい。また、本発明によるディスペンサは、例えば、所 謂バロッティーニ(即ち微小ガラスビーズ)などのような固形流体を流出させるた めにも使用されてよい。この場合は、不必要又は余分であったとしても少なくと も１つの通風孔は設けられていてよい。 さらに、本発明によるディスペンサの外形は、以上に例示した円筒形状以外 に も、他の適宜な外装形状を有することもできる。

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Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 容器(コンテナ)(２)内に保持された液体製造物を給仕又は移し替えする ためのディスペンサであって、 該ディスペンサは、 通常は円筒形状の注ぎ部(13)によって前記容器の外部に向かって延長され、 その２つの軸終端において開口し、１つの液体流出口(14)により穴開けされたア タッチメント部(６)から構成された固定部(３)と、 前記固定部の前記注ぎ部(13)に密着し、横の１つの液体流出口により穴開け され、通常は円筒形状であり、その内部の軸終端において開口され、その外部の 軸終端において閉口されて成る閉包部(21)と、 前記固定部(３)における軸上の移動および回転が可能なように、前記可動部( ４)が握られ外部から操作可能なように搭載された頭部(22,23)と、から構成され た可動部(４)と、 を含み、 前記固定部(３)および前記可動部(４)は、 側面の複数の液体流出口(14,24)がこれら２つの部位において互いに整列され 得ないように軸的にオフセットされ、前記固定部(３)に対応する前記可動部(４) の第１軸位置を規定する手段(11,不正操作防止帯26,29,30,31)と、 前記可動部(４)の回転によって、側面の複数の液体流出口(14,24)がこれら２ つの部位において互いに整列され得るように、前記固定部に対応する前記可動部 の第２軸位置を規定する手段(18,25)と、 を含んで成り、 前記可動部(４)の前記第１軸位置は、前記可動部(４)がすべて前記固定部( ３)の中に押し入れられる位置に在り、一方、前記第２軸位置は、前記固定部(３ )から引き抜かれた前記可動部(４)の中の位置に在り、 前記可動部(４)の前記第１軸位置は、１つの不正操作防止帯(26)によって規定 され、この帯が切り取られるまで前記可動部(４)の頭部(トップ)に付着して成り 、 前記可動部(４)の前記第２軸位置は、所定のスナップ・ファースン手段(18,25 )によって規定されることにより、前記第２軸位置において前記可動部(４)の回 転を許容するように設計されて成ることを特徴とする、容器内に保持された液体 製造物を給仕するためのディスペンサ。 ２． 前記不正操作防止帯(26)は、前記可動部(４)の頭部(22,23)を、前記固 定部(３)上にスナップ・ファースン(即ち閉じ締め)された１つの受リング(30)に 接続することを特徴とする、請求項１に記載のディスペンサ。 ３． 前記可動部(４)の頭部(22,23)は、１つの外部リム(23)を有し、 前記不正操作防止帯(26)は、前記外部リム(23)を前記固定部(３)に、好ましく は、前記固定部(３)の上にスナップ・ファースンされた受リング(30)に接続して 成ることを特徴とする、請求項１または請求項２に記載のディスペンサ。 ４． 前記頭部の前記外部リム(23)と、前記不正操作防止帯(26)は、 前記可動部(４)の適宜な受リング(30)および、前記固定部(３)の前記アタッチメ ント部(６)に近似する同等な外径を有していることを特徴とする、請求項３に記 載のディスペンサ。 ５． 前記固定部(３)の前記液体流出口(14)は、 １つの外部注ぎ口を有することを特徴とする、請求項３または請求項４に記載の ディスペンサ。 ６． 前記スナップ・ファースン手段(18,25)は、前記固定部(３)の前記第２ 軸を規定し、 前記固定部(３)上に１つの内部ビード(18)を含み、前記可動部(４)の閉包部上 には１つの外部ビード(25)を含んで成ることを特徴とする、前述の何れの請求項 に記載のディスペンサ。 ７． 前記内部ビード(18)は、前記容器の内側に向かって、前記固定部(３)の 前記注ぎ部(13)を延長して成る１つのスカート(17)上に形成されて成ることを特 徴とする、請求項６に記載のディスペンサ。 ８． 前記可動部(４)の円筒形状の閉包部(21)は、 軸の深さを超越するこの閉包部の内部終端から延長した例えば前記可動部(４) の 前記第１軸において前記固定部(３)の前記液体流出口(14)等のような、少なくと も１つの切抜き部(24)を有し、 これはまた、後者(即ち固定部)の第２軸において、前記可動部(４)の回転によ り前記固定部(３)の前記液体流出口(14)と一致され得ることを特徴とする、前述 の何れの請求項に記載のディスペンサ。 ９． 直径方向の反対側に在る２つの切抜き部(24)は、 前記可動部(４)の前記閉包部(21)に設けられていることを特徴とする、請求項６ および請求項８に記載のディスペンサ。 １０． 前記固定部(３)は、前記コンテナ(２)のネック部(５)にねじり込み締 め(スクリュー)部材で取り付けられ、 前記固定部(３)は、このアタッチメント部において、前記ネック部(５)にスナ ップ・ファースン(閉じ締め)で締結された１つの不正操作防止リング(19)を有す ることを特徴とする、前述の何れの請求項に記載のディスペンサ。