【発明の詳細な説明】
[発明の名称]殺菌性アルコール、その生産及びその使用
本発明は殺菌性アルコール、その生産及びその使用に関する。特に、本発明は
抗菌的、抗真菌的及び抗菌的に効果的なアルコール、その生産のための方法、及
び殺菌剤、防腐剤、防臭剤及び保存剤における当該アルコールの使用に関する。
脂肪族アルコールの抗菌作用は十分に知られている。当該殺菌効果は鎖長が増
加するに従って増加し、1-オクタノールで最適化する。第一アルコールは一般的
に、対応する第二アルコールより効果的であり、これらは順に、対応する第三ア
ルコールよりも優れている、すなわちn-ブタノール、s-ブタノール、t-ブタノー
ルの順に効果は減少する。
2-エチルヘキサノールは特に効果的であることがわかっている。しかしながら
残念なことに、このアルコールは、実際に様々な芳香剤を添加しても隠すことが
できない強烈で、好まれない匂いがある。このため殺菌剤又は保存剤における有
効成分としての使用はかなり制限される。
通常、アルコールは、エタノール、イソプロパノール及びn-プロパノールが用
いられ、表面の消毒には、50%(重量)以上の濃度で使用されなければなら
ない。
例えば、B型肝炎ウイルスのような、衛生的に非常に重大なウイルスの不活性
化のためには、手の消毒のためのアルコール含有量を80%(重量)以上に増量しな
ければならない。
高アルコール濃度の殺菌剤は、例えば低い引火点、例えばプラスチックガラス
のようなとりわけ不適当な材質との適合性、例えば不可欠な外科手術の手の消毒
などの皮膚や殺菌する表面からの急速蒸発及びそのための長時間における不十分
な効果、及び粘質性の膜や傷への不適合性で不利であり、10%(重量)を越える濃
度でも好ましくない引火を引き起こす。
一連のアルキルアリールアルコールから、ベンジルアルコール、フェネチルア
ルコール及び3-フェニル-1-プロパノールは抗菌的効果が知られている。ベンジ
ルアルコールは比較的容易に、それ自身特に苦いアーモンドの匂いで注意を引く
ベンズアルデヒドに酸化される。フェネチルアルコールはバラの油の主要な構成
成分であり、特に化粧品の保存のために用いられるとき、その香りの特徴を決定
する。真菌に対してこれらの効果は弱いので、ベンジルアルコール及びフェネチ
ルアルコールは他の有効成分と組み合わせなければならない。3-フェネチル-1-
プロパノールは、その好ましく穏やかな香りのために、
確かに抗菌活性成分としてそれ自身提供されている。しかしながら、その抗菌活
性は、不幸にも殺菌剤や保存剤として単独に使用するには不十分である。
例えば、フェノキシエタノール又は2-フェノキシ-1-プロパノールのような、
フェノキシアルカノールの抗菌作用も知られている。それはまた実際に化粧品の
保存に使用されている。しかしながら、その有効性、特に真菌に対する有効性に
は、かなり高い使用濃度が要求される。これらアルコールはそれ故、特に殺菌剤
の生産のためには、例えば陽イオン化合物及び/又はアルデヒドのような他の活
性成分と組み合わせられなければならない。
それ故、本発明の目的は、抗菌的で真菌に効果的な、それ自身単独又は前述の
アルコールとの組み合わせで使用され、引き下げられる全アルコール含量、細菌
好ましくは真菌に対する優れた作用及び受け入れられる匂いに特徴を有する殺菌
剤又は保存剤を製造するアルコールを見出すことである。
この目的を達成するために、一般式I及びIIの新規化合物(アルコール)が請
求項1に従って提案される。
上記式中:
R2は、酸素及び/又は硫黄原子により非インタラプト又はインタラプトされるC1
-C8のアルキル基、C2-C8のアルケニル基及びC3-C8のアルキニル基から選択され
、
R1は、R2とは独立していて、R2の意味であり、又は式Iの化合物の場合水素原子
であり、
それぞれR3からR7は、独立的に、R2の意味で、芳香族環に任意に-S- 又は -O-
により結合され、水素原子、ハロゲン、ニトリル又はチオシアネートであり、及
び;
nは1又は2で、
ただし、式Iの化合物の場合、上記式中
i) R1及びR3からR7のすべての基が水素原子、n=2;
ii) R1及びR2がC1-C6のアルキル、R3からR7のすべ
ての基が水素原子、n=2;
iii) R1、R2及びR4がメチル、及びR3及びR5からR7のすべての基が水素原子、
n=2;
iv) R1及びR3、R4、R6及びR7のすべての基が水素原子、及びR5がメチル又は
メトキシ、n=2;
v) R1、R3、R6及びR7が水素原子、R2がメチル、R4及び/又はR5が水素原子
又はC1-C6アルキル、n=2;
vi) R1及びR4からR7が水素原子、R2がメチル、及びR3がメチル又はメトキシ
、n=2;
vii) R1、R3、R5及びR7が水素原子、R2がメチル、R4及びR6がメチル、又はR4
が水素原子、及びR6がメチル、n=2;及び
式IIの化合物の場合、
R1がメチル又はペンチル、及び他の全ての基R3からR7が水素原子、n=2である。
これらアルコールは請求項10又は11に基づいて製造することができる。
好ましい実施態様は従属請求項の要旨である。
驚いたことに、本発明によるアルコールの親化合物、例えば3-フェニル-1-プ
ロパノール又は4-フェニル-1-ブタノール又はそれに対応するプロペノール又は
ブテノールの、特に真菌に対する作用は、置換基が例えばn=1でプロパノールの2
-位に導入され、又
は例えばn=2でブタノールの3-位に導入され、及び芳香核に任意に付加的に導入
されたとき、著しく増加した。
好ましい実施態様において、
R2が、酸素及び/又は硫黄原子により非インタラプト又はインタラプトされる
C1-C5のアルキル基(C1-C8 alkyl,uninterrupted or interrupted byoxygen and
/or sulphur atoms)、C2-C5のアルケニル基及びC3-C5のアルキニル基から選択さ
れ、
R1が、R2の意味でR2とは独立しており、又は式Iの化合物の場合水素原子であ
り、
それぞれR3からR7は、独立的に、R2の意味で、芳香族環に任意に -S- 又は -O
- により結合され、水素原子、フッ素、塩素又は臭素原子であり、
そして、好ましくは、
R2がメチル、エチル、エテニル、プロピル、プロペニル、プロパルギル、ブチ
ル及びアミルであり、
R1が、R2の意味で、R2とは独立しており、又は式Iの化合物の場合水素原子で
あり、
それぞれR3からR7は、独立していて、R2の意味、水素原子、メチル-X-、エチ
ル-X-、エテニル-X-、プロピル-X-、プロペニル-X-、プロパルギル-X-、イソプ
ロピル-X、イソプロペニル-X-、t-ブチル-X-、メトキシメチル-X-、メトキシメ
チル-X-、エトキシメチル-X-、エトキシエチル-X-、メトキシプロピル-X-、又は
エトキシプロピル-X-で、Xは -O- 又は -S-である。
n=1が好ましい。
上記の定義による置換基の何れの組み合わせも同様に可能である。
本発明によるこれらアルコールは、殺菌剤、防腐剤、抗真菌剤、防臭剤及び保
存剤のための抗菌及び抗真菌成分として適している。
本発明はまた、式I又はIIの当該化合物の少なくとも1つと、アルコール、界
面活性剤及び溶剤から選択される化合物との組み合わせも包含する。式I又はII
の化合物の含有量は、好ましくは0.01から10%(重
量)、特に0.05から8%(重量)、好ましくは0.1から5%(重量)である。本発明によ
るさらに好ましい組成は、
イ)0.01から10%(重量)の式I又はIIの化合物と
ロ)0.1から90%(重量)の、C6-C12アリール、アラルキル又はアリールオキシ(ary
loxy)基により置換又は非置換のC1-C6アルキルアルコール、陰イオン、陽イオン
、両性又は非イオン界面活性剤、ジメチルホルムアミド、ベタイン及びグリセリ
ンから選択される一つの化合物とを含有している。
ロ)で要約した好ましい化合物としては、
例えば"Rewopal MPG 40(テトラエチレングリコールモノフェニルエーテル)のよ
うなエチレングリコールエーテル、例えば"Brij 58"(ポリオキシエチレン-20-セ
チルアルコール)のようなエトキシ化高級アルキルアルコール、エタノール、1-
プロパノール、2-プロパノールスルホサクシネート(2-propanol sulfosuccinate
)、ベタイン、フェノキシエタノール及びフェネチルアルコールである。
当該アルキルアルコール又はそれらの混合物は、20から85%(重量)、特に25か
ら80%(重量)の量、存在している。当該界面活性剤又はそれらの混合物は、1か
ら30%(重量)、特に5から25%(重量)の量、存在して
もよい。他の言及した化合物は、0.1から20%(重量)、特に0.5から20%(重量)の量
、例えば1.0、2.0又は3.0から10又は12%(重量)まで、それぞれ存在している。
本発明は、式I又はIIの当該化合物の生産もまた包含している。DE3531585に
、グリニャール(Grignard)反応を用いたアルコールの生産が記載されている。し
かしながら、グリニャール反応の欠点は十分に知られている。
本発明による方法はグリニャール法よりも有利な点をいくつか提供する。特に
、本発明による一般式Iのすべてのアルコールは、同じ方法により製造すること
ができる点で有利である。これは、その後に脱炭酸及び還元を伴うマロン酸エス
テル合成である。n=2の場合、一般式Iのアルコールは、水素化の代わりにアル
キル化を用いて式IIの化合物を介して得ることができる。
この一様で単純な方法は、次の反応工程により構成されている。
1. ジアルキルマロン酸エステル、好ましくは、ジエチルマロン酸エステルの
、アルキルハロゲン化物好ましくは臭素化物によるアルキル化で、一置換マロン
酸エステルを提供し、その結果としてR2の置換基が導入される。
2. アリール置換ベンジルハロゲン化物好ましくは塩素又は臭素化物による第
二次アルキル化であり、その結果として、R3からR7の置換基が導入される。ただ
し水素原子ではない。
3. けん化及びそれに続く3-アリール置換プロピオン酸を供給する脱炭酸及び
その蒸留による処理。
4. 例えば、ジエチルエーテル又はt-ブチルメチルエーテル中での水素化アル
ミニウムリチウムによる目的とする式Iの目的とするアルコールへの還元。
式IIでn=1のアルコールは、例えば、同時に脱炭酸を伴う、対応する芳香族アル
デヒドと酸無水物によるパーキン縮合反応、及び、次に続く水素化アルミニウム
リチウムによる当該酸の還元を経由して得ることができる。
式IIでn=2のアルコールは、例えば、n=1の場合のそれぞれのアルコールから鎖長
伸長を介して得られる。アルコールII(n=1)のトシル化物は、NaCNにより求核置
換されけん化される。生じる酸は水素化アルミニウムリチウムで還元され、目的
とするアルコールII(n=2)を与える。
n=2のアルコールIは、類似の方法で得ることができる。
例えば、水素化アルミニウムリチウムのような還元剤、又はジアルキルリチウ
ム銅塩やトリアルキルホウ素のようなアルキル化剤による式IIのアルコールを還
元することにより、式Iのアルコールを得ることができる。
マロン酸ジエチルエステルを用いた式Iのアルコールの一般的合成手順
1.マロン酸ジエチルエステルの第一次アルキル化の一般的方法
200mmolマロン酸ジエチルエステル及び200mmol R2-アルキル臭化物(又は塩化
物)を、最初、内部温度計、還流冷却器及び滴下漏斗備え付けの250mlの三つ口フ
ラスコに入れ、全体を10℃から15℃に冷却する。68.05g(200mmol)20% NaOEtの
エタノール溶液を、温度が20℃を越えないように滴下漏斗を介して、ゆっくり(3
0分以上)滴下する。その混合物を、20℃で、さらに30分間攪拌し、最終的に50か
ら60℃にして1時間加熱する。冷却後、その混合物を氷酢酸で中和する(選択的
に冷却;緩衝pH値に達するまで、pHを監視する。)。生じるNaBrを、フリットで
分離し、少量の冷却エタノールで洗浄する。濾液中の主量のアルコールは常圧で
留去する。濾液を50ml水及び1ml濃塩酸と混ぜ合わせ、有機相及び水相をそれぞ
れ分離
する。有機相は、さらに使用する(下記参照)まで保存し、そして水相を2×50
mlエーテルで抽出する(相分離が起きなかったら、濾別されたNaBrが密度を増加
するために使用され、その結果、相分離が開始される。)。混合性の有機相は硫
酸ナトリムで乾燥し、溶剤は真空により取り除く。このようにして形成した粗製
の生産物(R2-置換マロン酸エステル)は直接次のけん化工程に用いることができ
る。
2.アルキルマロン酸ジエチルエステルの第二次アルキル化の一般的方法
200mmol R2-置換マロン酸ジエチルエステル及び200mmol R3-R7-置換臭化(塩
化)ベンジルを、最初、内部温度計、還流冷却器及び滴下漏斗備え付けの250ml
の三つ口フラスコに入れ、全体を10℃から15℃に冷却する。68.05g(200mmol)2
0% NaOEtのエタノール溶液が、温度が20℃を越えないように滴下漏斗を介してゆ
っくり(30分以上)滴下する。その混合物を、20℃で、さらに30分間攪拌し、最終
的に50から60℃に1時間加熱する。冷却後、その混合物を氷酢酸で中和する(選
択的に冷却;緩衝pH値に達するまで、pHを監視する。)。生じるNaBrを、フリッ
トで分離し、少量の冷却エタノールで洗浄する。濾液中の
主量のアルコールは常圧で留去する。濾液を50ml水及び1ml濃塩酸と混ぜ合わせ
、有機相及び水相をそれぞれ分離する。有機相は、さらに使用する(下記参照)
まで保存し、そして水相は、2×50mlエーテルで抽出する(相分離が起きなかっ
たら、濾別されたNaBrは密度を増加するたみに使用され、その結果、相分離が開
始される。)。混合性の有機相を硫酸ナトリムで乾燥し、溶剤を真空下、取り除
く。このようにして形成した粗製の生産物(R2-置換マロン酸エステル)は直接次
のけん化に用いることができる。
3.二置換マロン酸エステルのけん化の一般的方法
100mmolのニ置換マロン酸エステルは、45g濃水酸化ナトリウム(45%)溶液及び5
0mlエタノールで3時間還流させる。主量のエタノールを弱真空下、留去し、水
が透明になまで残留物をH2Oに溶解し、そしてpH値が1になるまで、氷で冷却し
ながら濃塩酸を滴下する。水相を100mlの水そして、2×50mlエーテルで抽出す
る。混合有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶剤を真空下、除去し、残留油を一
昼夜デシケータで乾燥する。粗製生産物(二置換マロン酸)は、さらに精製する
ことなしに、次に続く脱炭酸に用いることができる。すなわち、少量の残留エタ
ノールや水は障
害を起こさない。
4.二置換マロン酸の脱炭酸の一般的方法
二置換マロン酸を3時間180℃で加熱する(CO2開裂)。エタノール及び水の残量
及びフルーツ(fruit)エステルを常圧下、留去する(湯浴の温度230から250℃)。
真空(20から25mbar)にした後、2,3-二置換プロピオン酸を分別蒸留に付する。蒸
発したが、それほど揮発性成分でない湿気を除去するために、蒸留液をデシケー
タで乾燥させることができる。
5.水素化アルミニウムリチウムを用いた二置換プロピオン酸の還元の一般的方
法
3.13g(82.5mmol)LiAlH4を100mlの無水エーテルに入れる。50mlエーテル中の10
0mmolの 2,3-二置換プロピン酸を、その後ゆっくり滴下添加する(できるだけ冷
やして)。その結果、エーテルは容易に沸騰する。添加が終わった後、その混合
物をさらに1時間室温で攪拌し、その後4時間還流する。冷却した反応混合物を
注意深く、200mlの氷水に攪拌しながら入れ、水素の放出がもはや観察されなく
なるまで攪拌する。全体を50mlの10%硫酸と混合し、その結果として水酸
化アルミニウムの沈殿が溶解する。相は分離し、水相は3×100mlのエーテルで
抽出される。有機相を合体して3×50mlの半濃縮した水酸化ナトリウム及び2×
50mlの飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、その溶媒を
真空下、除去する。2,3-二置換プロパノールは蒸留により精製される。
合成例
合成例として選択されるのは次の通り:
(±)-2-ベンジルブタノール
(R1=H; R2=Et; R3=R4=R5=R6=R7=H),
(±)-2-(3-メチルベンジル)ブタノール
(R1=H,R2=Et; R3=H; R4=Et; R5=R6=R7=H)及び
(±)-2-(3-クロロベンジル)ブタノール
(R1=H,R2=Et; R3=H; R4=Cl; R5=R6=R7=H)
(±)-2-ベンジルブタノール:
全収率20%; 弱い好ましい匂いがある無色の液体。
d=0.975; nD20=1.5178; IRはその構造に対応する。
1H-NMR: 0.90(t; 3H,CH2CH3),1.30(dq; 2H,CH2CH3),おおよそ1.65(m; 1H,C
H),2.30(s,1H,OH),2.60(d; 2H,ArCH2),3.45(d; 2H,CH2OH),7.0-7.4(“S
”; 5H,ArH).
(±)-2-(3-メチルベンジル)ブタノール:
全収率16%; わずかに谷型(valley-type)ユリのようなの匂いがある無色の液体。
d=0.963; nD20=1.5152; IRはその構造に対応する。
1H-NMR: 0.90(t; 3H,CH2CH3),1.30(dq; 2H,CH2CH3),おおよそ1.6(m; 1H,CH
),2.25(s; 3H,ArCH3),2.40(s; 1H,OH),2.55(d; 2H,ArCH2),3.45(d; 2H,
CH2OH),6.7-7.2(m; 4H,ArH).
(±)-2-(3-クロロベンジル)ブタノール:
全収率16%; わずかに、好ましい匂いがある淡い黄色の液体
d=1.099; nD20=1.5322; IRはその構造に対応する。
1H-NMR: 0.90(t; 3H,CH2CH3),1.30(dq; 2H,CH2CH3),1.55(m; 1H,CH),2.25
(d; 2H,ArCH2),3.30(s; 1H,OH),3.45(d; 2H,CH2OH),6.9-7.2(“s”; 4H,
ArH).
処理されたアルコールの式を以下に示す:
応用例(Applications)
1. MIC(最小阻害濃度)値
a) MIC値、水溶性
標準の製剤形態
Rewopal MPG 40 25.0g
芳香族アルコール 10 mmol
脱イオン水にて100に調整
乳酸(pH値を7.0に調整のため) 微量(q.s.)
試験菌
黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)
ATCC 6538
プロテウスバルガリス(Proteus vulgaris)
NCTC 4635
カンジダアルビカンス(Candida albicans)
ATCC 10231
ペニシリウムファニキュロサム(Penicillium
funiculosum) ATCC 36839
アスペルギルスニガー(Aspergillus niger)
ATCC 6275
試験方法:
滅菌試験管の中で、5mlのそれぞれの殺菌剤のWSH(標準硬度の水)での希釈液と
5mlの2倍の濃度のカゼインペプトン大豆粉末ペプトン液(CSL)又は、CSLと非活
性化物質とを混合する。
ブドウ球菌及びプロテウスミラビリス(Proteusmirabilis)の静菌活性を測定す
るために、前記試験管に、0.1mlのCSLで1:10に希釈したCSL培養液を添加するこ
とにより接種し、37℃で24時間培養した。
静真菌活性を測定するために、0.1mlの非希釈カンジダアルビカンスの培養液
を用いて、37℃で72時間培養した。評価は37℃、72時間後に行った。
CSL又はCSLと非活性物質の中で、12時間培養後の試験菌の生育を抑制する当該
調製試薬の最大希釈を分裂抑制作用の評価(抑制力価)とした。
脱抑制試験の場合、培養液は、脱抑制の状態に従って、7.0±0.2のpH値に調節
された。
μmol/100ml試験液におけるデータ
標準の製材形態
- 芳香族アルコール 5.0 %
- Brij 58 5.0 %
- 1,3-ブタンジオールで100に調整
試験菌 : 前記参照
試験方法: 前記参照
μmol/100ml試験液におけるデータ
親化合物3-フェニルプロパノール(本発明のアルコール1)と比較して、本発明の
アルコール2-8は、明らかに抗菌作用を示す。特に、アルコール2,6及び8は10倍
低い濃度の使用でも効果を示す。
b) MIC値、水溶性
アセトン中の芳香族アルコール溶液(重量/重量)
試験菌:
黄色ブドウ球菌 ATCC 6538
大腸菌(Eschericia coli) ATCC 11229
カンジダアルビカンス ATCC 10231
アスペルギルスニガー ATCC 6275
試験方法:1.と同様に、希釈溶液はアセトン中で
調製された。
プレートを菌で覆われた領域の大きさを%で提供する。
すなわち、100% は、阻害効果が無いことを意味する。
アルコール11及び13は、非常に広範囲の活性範囲を示した。
対照的に、アルコール10,14及び18は、非常に特異的な活性を示し、特に、真
菌及び酵母に対して効果的だった。
2.プレート希釈試験における抗菌効果
標準の製剤形態
- 芳香族アルコール 1部 (part)
- ジメチルホルムアミド 6部 (parts)
試験菌:
黄色ブドウ球菌 ATCC 6538
緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa) ATCC 15442
プロテウスミラビリス(Proteus mirabilis)
ATCC 14153
大腸菌 ATCC 11229
カンジダアルビカンス ATCC 10231
試験方法:寒天希釈試験
阻害領域の直径をmmで評価する。
アルコール12,15及び16は、試験菌の非常に強力な阻害が示され、アルコール13,
14及び17は強力な阻害効果がある。
3.アルコールによる表面殺菌における使用
標準的製剤形態
エタノール(変性MEK) 25.0%
1-プロパノール 35.0%
香料 0.02%
ベンゾトリアゾール 0.001%
マーリパル(Marlipal) 013/70 0.1%
(イソトリデカンポリエチレングリコール-(7)-エーテル = C13 oxoアルコール+
7molエチレンオキサイド)
活性成分添加物 X %
脱イオン水で100に調整
試験菌:緑膿菌
試験方法:
DFHM(Deutsche Gesellschaft fur Hygine and Microbiology = ドイツ衛生
及び細菌学協会)に準じた表面定量試験。急速に揮発するアルコール組成(エタノ
ール、1-プロパノール)の有効性を除外するために、調製試薬を表面に沈着させ
、そしておよそ20分後に菌を沈着させた。
試験表面: PVC及びOPタイル
減少因子(reduction factor)としてのデータ(対数(log stage))
本発明による式Iの芳香族アルコールでの調製のみ。
2,2-ジメチル-3-フェニル-1−プロパノール(2)は、PVC及びタイル上の緑膿菌
に対する効果があり、作用時間の増加に伴って、効果は増加する。
他の調製試薬は殺菌溶液である。
4.運動選手の足部防臭及び同時予防のためのフットスプレー(foot spray)にお
ける使用
製剤形態
2-プロパノール 40.0%
芳香族アルコール 0.2%
アラントイン 0.5%
脱イオン水で100に調節
試験菌:
紅色白癬菌(Trichophyton rubrun)、毛瘡白癬菌(Trichophyton mentagrophytes(
ATCC9533))、ミクロスポルムギブセウム(Microsporon gypseum)のような特別な
皮膚真菌
試験方法:最小阻害濃度の測定(1.の方法参照)データは %で示す。
試験菌:
紅色白癬菌(Trichophyton rubrum)、毛瘡白癬菌(Trichophyton mentagrophytes)
、ミクロスポルムギブセウム(Microsporon gypseum)のような特別な皮膚真菌
試験方法:寒天希釈試験
阻害区域のミリメータをデータとする。
皮膚に関連する典型的な真菌において、本発明のアルコール6及び8の製剤はMI
C試験及び寒天希釈試験の両方において非常に良好な結果を示す。上述の製剤は
、運動選手の足部予防のための防臭剤及び製品での使用に適している。
親化合物の3-フェニルプロパノールはブランク値とほとんど同じ値を示してお
り、すなわち非効果的である。
5.保存剤
標準の製剤形態
スルホサクシネート 12.0%
ベタイン
3.0%
芳香族アルコール 0.5%
リ-ファッティング剤(re-fatting agent)
肌の手入れ剤(skin care additives)
濃厚剤
脱イオン水で100に調節
試験菌:
黄色ブドウ球菌、表皮ブドウ球菌(Staphylococcus epidermis)、大腸菌、クレブ
シェラ肺炎桿菌(Klebsiella pneumoniae)、エンテロバクター ジェルゴビエ(En
terobacter gergoviae)、緑膿菌、蛍光菌(Pseudomonas fluorescens)、シュード
モナス プチダ(Pseudomonas putida)、アスペルギルスニガー、ペニシリウムフ
ァニキュロサム、カンジダアルビカンスの菌混合物であり、総菌数は108-109/ml
である。
試験方法:菌懸濁液への試料の週ぎめの添加(loading);
CS及びサブロー(Sabouraud)寒天への塗布
K.-H.Dichl,P.Oltamans,J.Ramsbotham,Seife,
Ole,Fette,Wachse 118(1992)546.参照
半-定性的に示したデータ
- 非増殖 <102 CFU/g
(CFU=コロニー形成単位)
+ 微増殖 およそ103 CFU/g
++ 中増殖 およそ104-106
CFU/g
+++ 大増殖 >105 CFU/g
0.5% 2,2-ジメチル-3-フェニルプロパノール(2)の保存性は、公知の保存剤フ
ェノキシエタノールと同様の効果であるが、親化合物3-フェニルプロパノールと
の第一週目の比較ではさらに確かな(さらに素早い効果)効果を示す。
本発明によるアルコールはシャンプー及びシャワーゲル(shower gels)での保
存添加剤として適している。
6.粘膜殺菌
標準の製剤形態
コカミドプロピルベタイン(30%) 3.0%
グリセリンDBA 10(85%) 0.5%
フェノキシエタノール 1.0%
芳香族アルコール(arom.alcohol) 0.5%
脱イオン水で100に調節
pH値を5.5に調節するための水酸化ナトリウム 微量(q.s)
試験菌:
緑膿菌 ATCC 15442
黄色ブドウ球菌 ATCC 6538
試験方法:DGHMに準拠した定量的懸濁試験
減少要素(log stage)をデータとした。Cは対照。
本発明によるアルコールは、前述の菌、特に酵母に対して著しく効果を増大させ
た。
7.皮膚殺菌
a)標準の製剤形態
1-プロパノール 30.0%
2-プロパノール 45.0%
芳香族アルコール 1.0%
脱イオン水で100に調節
試験菌:
ミクロスポルムルテウス(Microsporon luteus)
ATCC 15442
試験方法:0.2mlの調製物を10cm2の皮膚に塗布し、
1時間活動した。0.1ml菌懸濁液を混入し、15
分後リング(ring)法により取り除いた。
物質の数: 10物質
すべての10物質の減少因子(reduction factors)(RF
in log stage)の平均値 をデータとした。
1.0% のα-アミルシンナミルアルコール(8)を含む製剤は、DGHMに準拠した希釈
試験において、50%、30
を示し、同様に常在皮膚菌叢(the resident skin flora)に対しても等しい効果
を示した(100%,15秒)。
さらに前記結果は、式IIにより置換されたα-アミルシンナミルアルコール(8)
が用いられたときのみ、一過性の叢(transient flora)に対する効果が保証され
、親化合物3-フェニルプロパノール(1)ではそうでないことを示す。
b) 標準の製剤形態
- 1-プロパノール 15.0%
- 2-プロパノール 30.0%
- 芳香族アルコール 1.0%
- 脱イオン水で100に調整
試験菌:
黄色ブドウ球菌 ATCC 6538
緑膿菌 ATCC 15442
カンジダアルビカンス ATCC 10231
試験方法:DGHMに準拠した定量懸濁試験
減少要素(log stage)をデータとした。
前記プロパノール還元製剤において、α-アミルシンナミルアルコールの付加的
な効果が特にカンジダアルビカンスの場合観察された。
8.外科手術用での手部殺菌のためのアルコール殺菌における使用
製剤の形態
エタノール
80.0%
フェネチルアルコール 2.0%
2,2-ジメチル-3-(3-メチルフェニル)プロパノール
(3)
0.4%
リ-ファッティング剤(re-fatting agent)
湿潤剤
脱イオン水で100に調整
外科手術用手部殺菌のDGHM指針の必要条件は、即効性作用と長期間作用のどち
らにおいても前述の調合によって満たされている。
フェネチルアルコールも2,2-ジメチル-3-(3-メチルフェニル)プロパノールも
含んでいない調合は当
該要求を満たさない。
9.標準の綿での菌担体試験におけるマイコバクテリウム(M.terrae S)に対する
効果
標準の製剤形態:
Rewopal MPG 40 25.0%
芳香族アルコール 2.0%
脱イオン水で100に調整
試験菌:
マイコバクテリウム テラエ(Mycobacterium terrae)
ATCC 15755
試験方法: 保菌物の生産: 菌担体を調製するた
めに標準綿繊維を用い、それを2回蒸留水で
完全にリンスする。繊維をおよそ1cm2測り切
り、アートクレーブ滅菌し乾燥する。
細菌懸濁液の調製
およそ直径9cmのCASプレートでの24時間(37℃)の培養菌から5mlのCSLに、細菌
を溶出させ、その懸濁液は必要ならCSLで希釈する。
CFU/mlの数を測定し、表面培養に用いる。それは>109/mlでなければならない。
菌担体試験の方法:
滅菌及び乾燥した菌担体を細菌懸濁液に導入し、15分間放置する。これらの操作
を2回行う。
取り除く時間(15,30,60及び120分)に対応した、幾らか(4)の汚染し、完
全に菌をしみ込ませた菌担体を小皿に置き、そしてWSH試験のための10ml殺菌溶
液にそれらを浸した。菌担体を何度も裏返すことにより気泡が取り除かれる。
対応する作用時間後、菌担体を殺菌剤溶液から取り出し、10ml ML溶液中(添
付参照)1分間それぞれ2回すすぎ,そこに非活性化物質を任意に添加した後、
菌担体をピンセットでレーヴェンスタイン-エンゼン(Lowenstein-Jensen)栄養培
地の表面に置き、光圧(light pressure)を用いて3、4回前後に動かす。栄養培
地表面に接種後、小さい布地を栄養培地の濃縮水面に直接寝かしたままにする。
殺菌溶液の代わりにWSH で120分間保持して、同様な方法で前処置された菌担
体に対照として接種する。接種した試験管を37℃で、3週間培養する。
データは定性的に示す。
E 個々の(individual)コロニー
M 数個からなる(several)コロニー
+ 微増殖
++ 中増殖
+++ 大増殖
++++ 超大増殖(very heavy)
∞ 芝生のような(lawn)増殖
本発明によるアルコールは、特に2,3及び8は比較的長期間にわたってマイコ
バクテリアに対して非常に良好な効果を示し、それ故、器具殺菌での使用に適し
ている。親化合物1は非常に弱い作用示す。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項
【提出日】1996年9月3日
【補正内容】
補正書
請求の範囲
2.R2が、酸素及び/又は硫黄原子により非インタラプト又はインタラプトされ
るC1-C5のアルキル基、
C2-C5のアルケニル基及びC3-C5のアルキニル基から選択され、
R1が、R2の意味でR2とは独立しており、又は式Iの化合物の場合水素原子であり
、
それぞれR3からR7が、独立的に、R2の意味で、芳香族環に任意に -S-又は -O-に
より結合され、水素原子、フッ素、塩素又は臭素原子である請求項1に記載の化
合物。
3.R2がメチル、エチル、エテニル、プロピル、プロペニル、プロパルギル、ブ
チル及びアミルであり、
R1が、R2の意味で、R2とは独立しており、又は式Iの化合物の場合水素原子であ
り、
それぞれR3からR7が、独立していて、R2の意味で、水素原子、メチル-X-、エチ
ル-X-、エテニル-X-、プロ
ピル-X-、プロペニル-X-、プロパルギル-X-、イソプロピル-X、イソプロペニル-
X-、t-ブチル-X-、メトキシメチル-X-、メトキシエチル-X-、エトキシメチル-X-
、エトキシエチル-X-、メトキシプロピル-X-、又はエトキシプロピル-X-で、Xが
-O- 又は -S-である請求項1又は2に記載の化合物。
4.n=1である前記請求項の何れかに記載の化合物。
5.(±)-2-(3-クロロベンジル)ブタノールである請求項1から4の一つに記載
の化合物。
6.請求項1から5の一つに記載する式I又はIIの化合物の少なくとも一つと、
アルコール、界面活性剤及び溶剤から選択される一つの化合物とを含有する組成
物。
7.式I又はIIの化合物を0.01から10%(重量)、特に0.05から8%(重量)、好まし
くは0.1から5%(重量)含有する請求項6に記載の組成物。
8.イ) 0.01から10%(重量)の式I又はIIの化合物及び、
ロ) 0.1から90%(重量)の、C6-C12アリール、アラルキル又はアリールオキ
シ(aryloxy)基に
より置換又は非置換のC1-C6アルキルアルコール、陰イオン、陽イオン、両性又
は非イオン界面活性剤、ジメチルホルムアミド、ベタイン及びグリセリンから選
択される一つの化合物。
とを含有する請求項6又は7記載の組成物。
9.殺菌剤、防腐剤、抗菌剤、防臭剤又は保存剤である請求項6から8の何れか
に記載の組成物。
10.請求項1に記載の式I
で示される化合物の生産方法。
上記式中 :
R2は、酸素及び/又は硫黄原子により非インタラプト又はインタラプトされるC1
-C8のアルキル基、
C2-C8のアルケニル基及びC3-C8のアルキニル基から選択され、
R1は、R2とは独立していて、R2の意味であり、又は式
Iの化合物の場合水素原子であり、
それぞれR3からR7は、独立的に、R2の意味で、芳香族環に任意に-S-又は -O-に
より結合され、水素原子、ハロゲン、ニトリル又はチオシアネートであり、及び
nは1又は2で、
当該方法において、
イ) マロン酸ジアルキルエステルがモノアルキル化され、その結果としてR2の
置換基が導入され;
ロ) モノアルキル化されたマロン酸アルキルエステルが、芳香族環に任意に置
換されたベンジルハロゲン化物でジアルキル化され、その結果として、R3からR7
の置換基が導入され(ただし水素原子ではない。);
ハ) ジアルキル化マロン酸ジアルキルエステルがけん化及び脱炭酸され、その
結果として、対応する3-アリール置換プロピオン酸が生じ;及び
ニ) 当該3-アリール置換プロピオン酸が還元されて、式Iで示される目的とす
るアルコールを生成する。
11.請求項1に記載の式II
で示される化合物の生産方法。
上記式中 :
R1は、酸素及び/又は硫黄原子により非インタラプト又はインタラプトされるC1
-C8のアルキル基、C2-C8のアルケニル基及びC3-C8のアルキニル基から選択され
、
それぞれR3からR7は、独立的に、R1の意味で、芳香族環に任意に-S-又は -O-に
より結合され、水素原子、ハロゲン、ニトリル又はチオシアネートであり、及び
nは1又は2で、
当該方法において、
n=1の場合、対応する芳香族アルデヒドが、無水物と縮合し同時に脱炭酸を行い
、その結果生じる酸が水素化アルミニウムリチウムで還元され、又は
n=2の場合、n=1のそれぞれのアルコールのトシル化物が、NaCNにより求核置換さ
れ、その結果生じる酸が水素化アルミニウムリチウムで還元されて目的のアルコ
ールを与える。
12.式I又はII
で示される化合物の殺菌活性成分としての用途。
上記式中、R2は、酸素及び/又は硫黄原子により非インタラプト又はインタラプ
トされるC1-C8のアルキル基、C2-C8のアルケニル基及びC3-C8のアルキニル基か
ら選択され、
R1は、R2とは独立していて、R2の意味であり、又は式Iの化合物の場合水素原子
であり、
それぞれR3からR7は、独立的に、R2の意味で、芳香族環に任意に-S-又は -O-に
より結合され、水素原子、
ハロゲン、ニトリル又はチオシアネートであり、及び
nは1又は2であり、
ただし、式Iの化合物の場合
上記式中 R1及び他のすべての基R3、R4、R6及びR7が水素原子、及びR5がイソプ
ロピル、t-ブチル、n=2である。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項
【提出日】1997年1月7日
【補正内容】
補正書
請求の範囲
1.式I又はII:
で示される化合物。
上記式中 :
R2は、酸素及び/又は硫黄原子により非インタラプト又はインタラプトされるC1
-C8のアルキル基、
C2-C8のアルケニル基及びC3-C8のアルキニル基から選択され、
R1は、R2とは独立していて、R2の意味であり、又は式Iの化合物の場合水素原子
であり、及び
それぞれR3からR7は、独立的に、R2の意味で、芳香族環に任意に-S-又は -O-に
より結合され、水素原子、ハロゲン、ニトリル又はチオシアネートであり、
nは1又は2で、
ただし、式Iの化合物の場合、上記式中
i) R1及びR3からR7のすべての基が水素原子、n=2;
ii) R1及びR2がC1-C6のアルキル及び、イ)R3からR7のすべての基が水素原子
、又は ロ)R5がメチル、メトキシ又は塩素原子及び他のすべての基R3、R4、R6
及びR7が水素原子、n=2;
iii) R1、R2及びR4がメチル、及びR3及びR5からR7のすべての基が水素原子、n=
2;
iv) R1及びR3、R4、R6及びR7のすべての基が水素原子、及びR5がメチル、イソ
プロピル、t-ブチル又はメトキシ、n=2;
v) R1、R3、R6及びR7が水素原子、R2がメチル、及び、R4及び/又はR6が水素
原子又はC1-C6アルキル、n=2;
vi) R1及びR4からR7が水素原子、R2がメチル又はエチル、及びR3がメチル又は
メトキシ、n=2;
vii) R1、R3、R5及びR7が水素原子、R2がメチル、R4及びR6がメチル又はR4が水
素原子、及びR6がメチル、n=2;
viii)R1が水素原子、R2がブチル、R3及びR5が塩素原子、及び他のすべての基R4
、R6及びR7が水素原子、n=2;
又、式IIの化合物の場合、上記式中
ix) R1がC1-C5アルキル又はアリル、及び他のすべての基R3からR7が水素原子
、n=2;及び
x) R1がメチル、R5がメチル、及び他のすべての基R3、R4、R6及びR7が水素原
子、n=2である。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.6 識別記号 FI
C07C 33/46 C07C 33/46
// A61L 2/18 A61L 2/18
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M
C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG
,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN,
TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,SZ,U
G),AL,AM,AT,AU,BB,BG,BR,B
Y,CA,CH,CN,CZ,DE,DK,EE,ES
,FI,GB,GE,HU,IS,JP,KE,KG,
KP,KR,KZ,LK,LR,LS,LT,LU,L
V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ
,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,
SK,TJ,TM,TT,UA,UG,US,UZ,V
N
(72)発明者 バイルフス、ヴォルフガング
ドイツ連邦共和国、D−22339 ハンブル
ク、ティムコッペル 39
(72)発明者 ベーレンツ、ザビネ
ドイツ連邦共和国、D−25421 ピネベル
ク、ダツマー シヨセー 170
(72)発明者 プッフシュタイン、ブルクハルト
ドイツ連邦共和国 D−22309 ハンブル
ク、エドヴィン−シャルフ−リンク 60