JPH11500790A - 手術上着 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明はプラスチック製手術上着に関する。本発明により、上着は上着（１）の内側から外へ延びた突起物（３）のパターンを有する材料（２）で少なくとも一部が構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】 手術上着 本発明はプラスチック材料から作られた手術上着に関する。 液を遮断する作用およびバクテリアを遮断する作用を有するに加え、手術上着 は着用するのに快適であるべきでもある。この目的のために、手術上着は繊維材 料または不織布材料の如き空気透過性および／または蒸気透過性材料からしばし ば作られるが、これら材料は快適な上着を提供する一方で必ずしも有効な保護を 与えるものではない。この観点に関して保護を強化するために、この種の上着お よびエプロンは時々プラスチック層で完全に又は部分的に被覆されるが、それに 対応した程度に快適性を減ずるのである。 本発明は繊維材料から作られた手術上着よりも、液体、流体およびバクテリア の阻止に関して一層良好な障壁特性を有し、なおかつプラスチック層で被覆され た上着よりも一層良好な快適性を与える手術上着を低価格で提供することを目的 とする。 本発明の目的は上着の内側から外へ突出する突起物のパターンを設けた少なく とも部分的なプラスチック材料から構成されることを特徴とする手術上着で達成 される。この手術上着は高度に効果的な液およびバクテリア障壁を提供するプラ スチック層を含んでいるので、この上着は着用者に有効な保護を提供するであろ う。更に、上着の内側の突起物は着用者の皮膚に接する上着の表面積を大幅に減 じ、一方、同時に、空気が自由に循環できる空間を着用者と上着との間に形成す るように突起物が設けられている材料の大部分を着用者から離れさせる。突起物 はプラスチック材料が着用者の皮膚にくっつく危険をも除去する。 本発明の好ましい実施例においては、少なくとも上着の袖が突起物を設けられ ている材料から作られる。本発明の好ましい改変例においては、上着全体が突起 物を設けられている材料から作られる。一つの代替的実施例においては、吸収材 料が上着の外側に、少なくともその一部に固定される。プラスチック材料はその 外側から外方に突出する突起のパターンをも含み、かつ上着材料は断面が縦方向 および横方向の両方において正弦波形をしており、突起物は上着に当たる光が基 本的に拡散反射により反射されるような寸法である。手術上着は、例えば、低密 度ポリエチレン（ＬＬＤ）で作られよう。 本発明は添付の図面を参照して一層詳細に以下に記述される。 図１は本発明の一実施例による手術上着の概略的正面図である。 図２は図１に示された上着の材料の一片の概略的斜視図である。 図３は発明的手術上着において使用するのに適する他の実施例の材料の一片の 概略的斜視図である。 図１に図示された手術上着１は２０−２００μｍの厚さを有する、例えば線状 低密度ポリエチレン（ＬＬＤ）の、プラスチック材料２から作られている。上着 材料の内方表面、すなわち着用者に近づいて置かれる表面、から内方に突き出る カップ状突起物３のパターンがプラスチック材料２に設けられている。それ故、 上着材料の大部分は着用者から離されるであろう。なぜなら、突起物の頂点また は尖端のみが着用者に対接するからである。着用者の皮膚に直接横たわる、すな わち着用者の腕に直接位置する上着材料の区域は皮膚に対してほんのわずかな程 度の摩擦を生ぜしめ、同時に、上着材料の平坦部と着用者の皮膚との間の空間が 突起物の間で空気の自由な循環を可能にさせる。突起物は上着材料が皮膚にくっ つく危険をも除去する。この危険性は上着が滑らかなプラスチック材料で作られ る時にはかなり大きくなる。それ故、この発明的手術上着は相当する保護的有効 性を有した従来の上着よりも着用が快適である。 着用の快適性を更に増すために、液体に対して不浸透性であることが必要でな い上着の部分、例えば上着の背部又は上着袖の下部、は空気の循環を容易にする ために孔が開けられてもよい。上着は代替的に蒸気透過性／空気透過性プラスチ ック、いわゆる通気性プラスチックから作られる。突起物は上着材料の比表面積 を平坦な材料に比較して増大させるので、本発明により呼吸できるプラスチック から作られた上着の蒸気透過性は上着が平坦な材料から製作されたとした場合よ りも単位表面積あたりにつき一層大きくなるであろう。 この発明的上着は繊維材料から作られた上着よりも一層容易に作ることができ かつ緊密な継ぎ目を設けることもできる。なぜなら、継ぎ目は熱溶接または起音 波溶接で生ぜしめられうるからである。 図示された例示の実施例の突起物３はカップ形をしているけれども、突起物は 、立方形、ピラミッド形、半球形、およびボール形の如き他の形状、をもつこと もできるということが理解されよう。丸められた頂部を有する形は最小の可能な 対接表面を得るために好ましい。要求された快適性を提供するために、突起物は 好ましくは０．２−３ｍｍ間の高さを有し、その直径は好ましくは０．２−３ｍ ｍの間にある。パターンにおける隣接する突起物相互間の距離は５ｍｍより大き くないことが好ましい。 図３は発明的手術上着において用いられるのが便利であるプラスチック材料４ の一片を図示する。この材料は図２に示された材料２とは、内方に突出した突起 物５に加えて外方に突出した突起物６をも含む点で異なっている。図３から判る であろう通り、突起物の頂部を通る縦および横断面は正弦波形をしている。材料 の単位表面積当たりの平坦表面の比率はこの材料の場合、非常に小さい。従って 、このような材料に当たる光の大部分は拡散的に反射される。これは輝いている 光で照明される手術教室において有利である。更に拡散反射はこの材料にプラス チック性の外観を少なくさせる。これは着用者により明確に通常経験されかつそ れと共に上着を着用するときに快適性の感じを増強する。内方に突出する突起物 のみを備えた図２の材料は勿論、程度はより少ないが、直接に反射される光の量 をも減ずる。 記述されかつ図示された実施例は本発明の範囲内で修正できうることは理解さ れよう。例えば、突起物を含む前記材料を上着の袖部および／または首部のみに 配置することができる。更に、そして上着に飛び散った血液または他の流体が上 着に沿って流れ床に走り落ちるのを防止するために不織布の如き吸収材を上着の 露出区域に、例えば上着の腰区域および袖の区域に取り付けてもよい。プラスチ ック材料は代替的に例えばプラスチック不織材料のラミネートを含んでもよい。 本発明はそれ故次のクレームの内容物によってのみ限定される。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．上着（１）の内側から外へ延びる突起物（３；５）のパターンを備えたプ ラスチック材料（２；４）を少なくとも部分的に含んでいることを特徴とする手 術上着。 ２．少なくとも上着の袖が突起物を設けた材料（２；４）から作られているこ とを特徴とする請求の範囲１記載の手術上着。 ３．上着の首部が突起物を設けた材料（２；４）から作られていることを特徴 とする請求の範囲２記載の手術上着。 ４．上着（１）全体が突起物を設けた材料（２；４）から作られていることを 特徴とする請求の範囲３記載の手術上着。 ５．上着の外側に少なくとも所々に取り付けられた吸収材料を具備することを 特徴とする請求の範囲４記載の手術上着。 ６．プラスチック材料（４）は材料の外側から外へ延びる突起物（６）のパタ ーンも含むことを特徴とする請求の範囲１乃至５のいずれか一項記載の手術上着 。 ７．プラスチック材料（４）は縦方向と横方向の両方において正弦波の断面形 状を有し、突起物（５，６）の大きさは上着に当たる光が拡散反射により基本的 に反射されるような大きさであることを特徴とする請求の範囲６記載の手術上着 。 ８．プラスチック材料（２；４）は線状低密度ポリエチレンであることを特徴 とする請求の範囲１乃至７のいずれか一項記載の手術上着。 ９．プラスチック材料は通気性プラスチックフィルム材料である請求の範囲１ 乃至８のいずれか一項記載の手術上着。