JPH1149090A - 海中展望施設 - Google Patents

海中展望施設

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Publication number
JPH1149090A
JPH1149090A JP9220017A JP22001797A JPH1149090A JP H1149090 A JPH1149090 A JP H1149090A JP 9220017 A JP9220017 A JP 9220017A JP 22001797 A JP22001797 A JP 22001797A JP H1149090 A JPH1149090 A JP H1149090A
Authority
JP
Japan
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main body
space
sea
observation
room
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP9220017A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazusada Kihara
一禎 木原
Kazuto Ito
一登 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication of JPH1149090A publication Critical patent/JPH1149090A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、海中で水密構造の展望室を適切に
支持できるようにして、魚類等の観察を種々の方向から
行なえるようにするとともに、海底の自然環境を極力保
護できるようにした、海中展望施設を提供することを課
題とする。 【解決手段】 下面が開口した空間部を有する本体1
と、同本体1の空間部に支持された展望室4とをそな
え、本体1の空間部の上部には減圧空間3が形成され
て、同空間部内の海面W′は外部海面Wよりも高いレベ
ルになっている。これによ展望室4の展望窓4a,4b
を通じて、海中の展望が自由な角度で行なえるようにな
り、海底における大掛かりな基礎工事は不要になるの
で、自然環境が保護される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ほぼ自然の状態で
海洋生物を観察できるようにした海中展望施設に関す
る。
【0002】
【従来の技術】海中の光景や海洋生物の生態を観察する
手段として、船底部に海中観察窓を設けた船舶(グラス
ボート)が用いられたり、図5に示すような海中展望塔
と称される施設が用いられたりしている。
【0003】図5に示す施設では、海底g′に構築され
た基礎マウンド45上に、海面Sを貫通するタワー41が立
設され、そのまわりに海中展望室42,海上展望室43およ
び空中展望室44などが設置されるとともに、この施設と
陸地gとの間には連絡橋46が架設されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述のよう
なグラスボートでは、船底の観察窓を通じ下方を覗き込
む観賞形態となるので、遊泳する魚類を観察する際に
は、主に上方からの眺めとなり、妙味に欠けるなどの不
具合がある。
【0005】また図5に示すような海中展望塔では、海
底g′を掘削して基礎マウンド45を構築するのに大掛か
りな工事を必要とし、これに伴い海底の自然環境が悪化
したり破壊されたりするという不具合がある。
【0006】そこで本発明は、海中で水密構造の展望室
を適切に支持できるようにして、魚類等の観察を種々の
方向から行なえるようにするとともに、海底の自然環境
を極力保護できるようにした、海中展望施設を提供する
ことを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め、本発明の海中展望施設は、下面が海中に開口した空
間部を有する構造物としての本体と、同本体内の空間部
で海中を展望しうるように同本体に支持された水密構造
の展望室と、同展望室へ外界から到達すべく同展望室に
接続された水密構造の通路部材とをそなえ、上記空間部
で外部水面よりも上方まで海水を上昇させるべく同空間
部の上部に減圧空間が形成されていることを特徴として
いる。
【0008】上述の本発明の海中展望施設では、本体内
の空間部の上部に減圧空間が形成されるのに伴い、同空
間部の海水面は外部水面よりも高いレベルに上昇するの
で、同空間部内の展望室を取り囲む豊かな水域が形成さ
れるようになり、同水域に入り込んだ魚類をあらゆる角
度から観賞することができる。
【0009】また、上記本体が上記展望室と共に海面に
浮かぶための浮力タンク室をそなえていると、この施設
の移動が自由に行なえるので、この施設の建造場所から
所要の係留域までの移動が容易になり、係留域の変更の
ための移動も可能になって、海中展望の妙味が増すよう
になる。
【0010】さらに、上記本体が海底の支持部材上に支
持される場合は、同本体の内壁への海洋生物の付着が促
進されるようになる。なお、上記支持部材上への本体の
支持は一時的なものであってもよい。
【0011】また上記本体の内壁の接水部分がポーラス
コンクリートで形成されていると、同コンクリートへの
海水の浸透により、同本体内壁への海洋生物の付着およ
び生育が一層促進されるようになって、自然環境に近似
した状態での海中展望が期待される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の実施形
態について説明すると、図1は本発明の第1実施形態と
しての海中展望施設の横断面図、図2は図1の海中展望
施設の斜視図であり、図3は本発明の第2実施形態とし
ての海中展望施設の横断面図、図4は図3の海中展望施
設の斜視図である。
【0013】まず本発明の第1実施形態について説明す
ると、図1および図2に示すように、この海中展望施設
は、浮遊式のもので、下面が海中に開口した空間部を有
する構造物としての本体1の両側に、隔壁10を介して浮
力タンク室2が設けられている。
【0014】そして、天井9に気密の採光窓11を有する
本体1の空間部で海中を展望しうるように、同本体1に
支持材4cおよび支持枠14で支持された水密構造の展望
室4が、周壁全面の展望窓4aおよび底部の展望窓4b
をそなえるようにして設けられている。
【0015】また展望室4には、外界の甲板部5から入
口4dおよび階段室4eで構成される通路部材を経由し
て到達できるようになっている。
【0016】さらに、本実施形態では、本体1の空間部
の上部に減圧空間3が形成されるように、図示しない空
気排出ポンプが装備されており、このような減圧空間3
の形成に伴い、本体1の空間部では外部水面Wよりも上
方まで海水が上昇して、展望室4を十分に蔽う海水面
W′が形成されている。
【0017】そして、本体1の内壁の接水部分はポーラ
スコンクリート8で形成され、浮力タンク室2の外周壁
の接水部分にもポーラスコンクリート8が設けられてい
る。なお、図2に示すように、この浮体としての海中展
望施設は複数の係留チェーン13で係留され、図示しない
岸壁から連絡橋12を介して往来できるようになってい
る。また図1に示すように、展望室4の床面に歩道7が
設けられるほか、本体1の内部にはメンテナンスなどの
際に用いられる階段6が設けられている。
【0018】上述の第1実施形態の海中展望施設では、
浮体形式になっているので環境破壊を招くことが無い。
そして本体1内の空間部の上部に減圧空間3が形成され
るのに伴い、同空間部の海水面W′は外部水面Wよりも
高いレベルに上昇するので、同空間部内の展望室4を取
り囲む豊かな水域が形成されるようになり、同水域に入
り込んだ魚類をあらゆる角度から観賞することができ
る。
【0019】また、本体1が展望室4と共に海面に浮か
ぶための浮力タンク室2をそなえているので、この施設
の移動が自由に行なえるようになり、この施設の建造場
所から所要の係留域までの移動が容易になるほか、係留
域の変更のための移動も可能になって、海中展望の妙味
が増すようになる。
【0020】さらに、本体1の内壁の接水部分がポーラ
スコンクリート8で形成されていると、同コンクリート
への海水の浸透により、同本体内壁への海洋生物の付着
および生育が促進されるようになって、自然環境に近似
した状態での海中展望が期待される。
【0021】次に本発明の第2実施形態について説明す
ると、図3および図4に示すように、この海中展望施設
の場合は、下面が海中に開口した空間部を有し天井25に
気密の採光窓31を有する構造物としての本体21が、海底
の杭からなる支持部材23で支持されるようにして設けら
れ、同本体21内の空間部に海中展望のための水密構造の
展望室24が、支持材24cにより支持されている。そして
展望室24には、周壁全面の展望窓24aおよび底部の展望
窓24bが設けられている。
【0022】また展望室24には、外界の連絡橋32および
通路部材33を介して連絡できるようになっている。
【0023】さらに、この第2実施形態の場合も、本体
21の空間部の上部に減圧空間22が形成されるように、図
示しない空気排出ポンプが装備されており、このような
減圧空間22の形成に伴い、本体21の空間部では外部水面
Wよりも上方まで海水が上昇して、展望室24を十分に蔽
う海水面W′が形成されている。
【0024】そして、本体21の内壁の接水部分はポーラ
スコンクリート28で形成され、同本体21の外周壁の接水
部分にもポーラスコンクリート28が設けられている。
【0025】なお、図3に示すように、展望室24の床面
に歩道27が設けられるほか、本体21の内部にはメンテナ
ンスなどの際に用いられる階段26が設けられている。
【0026】上述の第2実施形態の場合も、本体21内の
空間部の上部に減圧空間22が形成されるのに伴い、同空
間部の海水面W′は外部水面Wよりも高いレベルに上昇
するので、同空間部内の展望室24を取り囲む豊かな水域
が形成されるようになり、同水域に入り込んだ魚類をあ
らゆる角度から観賞することができる。
【0027】また、本体21が海底の支持部材23上に支持
されるので、同本体21の内壁への海洋生物(海藻や貝な
ど)の付着が促進されるようになるが、本体21の内壁の
接水部分がポーラスコンクリート28で形成されているた
め、同コンクリートへの海水の浸透により、同本体内壁
への海洋生物の付着および生育が一層促進されるように
なって、自然環境に近似した状態での海中展望が期待さ
れる。
【0028】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の海中展望
施設によれば次のような効果が得られる。 (1) 本体内の空間部の上部に減圧空間が形成されるのに
伴い、同空間部の海水面は外部水面よりも高いレベルに
上昇するので、同空間部内の展望室を取り囲む豊かな水
域が形成されるようになり、同水域に入り込んだ魚類を
あらゆる角度から観賞することができる。 (2) 上記本体が上記展望室と共に海面に浮かぶための浮
力タンク室をそなえていると、この施設の移動が自由に
行なえるので、この施設の建造場所から所要の係留域ま
での移動が容易になり、係留域の変更のための移動も可
能になって、海中展望の妙味が増すようになる。 (3) 上記本体が海底の支持部材上に支持される場合は、
同本体の内壁への海洋生物の付着が促進されるようにな
る。 (4) 上記本体の内壁の接水部分がポーラスコンクリート
で形成されていると、同コンクリートへの海水の浸透に
より、同本体内壁への海洋生物の付着および生育が一層
促進されるようになって、自然環境に近似した状態での
海中展望が期待される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態としての海中展望施設の
横断面図である。
【図2】図1の海中展望施設の斜視図である。
【図3】本発明の第2実施形態としての海中展望施設の
横断面図である。
【図4】図3の海中展望施設の斜視図である。
【図5】従来の海中展望施設の一例を示す立面図であ
る。
【符号の説明】
1 本体 2 浮力タンク室 3 減圧空間 4 展望室 4a,4b 展望窓 4c 支持材 4d 入口 4e 階段室 5 甲板部 6 階段 7 歩道 8 ポーラスコンクリート 9 天井 10 隔壁 11 採光窓 12 連絡橋 13 係留チェーン 14 支持枠 21 本体 22 減圧空間 23 支持部材(杭) 24 展望室 24a,24b 展望窓 24c 支持材 25 天井 26 階段 27 歩道 28 ポーラスコンクリート 31 採光窓 32 連絡橋 33 通路部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 海中を展望するための施設であって、下
    面が海中に開口した空間部を有する構造物としての本体
    と、同本体内の空間部で海中を展望しうるように同本体
    に支持された水密構造の展望室と、同展望室へ外界から
    到達すべく同展望室に接続された水密構造の通路部材と
    をそなえ、上記空間部で外部水面よりも上方まで海水を
    上昇させるべく同空間部の上部に減圧空間が形成されて
    いることを特徴とする、海中展望施設。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の海中展望施設におい
    て、上記本体が上記展望室と共に海面に浮かぶための浮
    力タンク室をそなえたことを特徴とする、海中展望施
    設。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の海中展望施設におい
    て、上記本体が、海底の支持部材上に支持されているこ
    とを特徴とする、海中展望施設。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1つに記載の海
    中展望施設において、上記本体の内壁の接水部分がポー
    ラスコンクリートで形成されていることを特徴とする、
    海中展望施設。
JP9220017A 1997-07-31 1997-07-31 海中展望施設 Withdrawn JPH1149090A (ja)

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JP9220017A JPH1149090A (ja) 1997-07-31 1997-07-31 海中展望施設

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JP9220017A JPH1149090A (ja) 1997-07-31 1997-07-31 海中展望施設

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JPH1149090A true JPH1149090A (ja) 1999-02-23

Family

ID=16744636

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JP9220017A Withdrawn JPH1149090A (ja) 1997-07-31 1997-07-31 海中展望施設

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JP (1) JPH1149090A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005145320A (ja) * 2003-11-18 2005-06-09 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 浮体設備

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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20041005