JPH1146391A - 音響体感装置 - Google Patents

音響体感装置

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JPH1146391A
JPH1146391A JP21811897A JP21811897A JPH1146391A JP H1146391 A JPH1146391 A JP H1146391A JP 21811897 A JP21811897 A JP 21811897A JP 21811897 A JP21811897 A JP 21811897A JP H1146391 A JPH1146391 A JP H1146391A
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Akira Ishikawa
明 石川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 聴取者の周囲の空気が振動することにより発
生する体感度を増加させて、臨場感を向上させる。 【解決手段】 音響再生装置に加えて、発振回路の振動
を検出する検出手段と、大型振動板5を大振幅で強烈に
振動させる振動手段と、検出手段の信号で振動手段を作
動させる連動手段とで体感振動装置を構成することによ
って、発振回路の振動に連動して、体感振動装置の大型
振動板5を大振幅で強烈に振動させ、空気の大きな粗密
変化を聴取者に伝幡させ、身体全体で空気振動を体感さ
せ、臨場感を向上する。又、発振回路への入力信号回路
Sに音声信号の周波数を低減させて低周波信号を創出す
る周波数変換回路S1を設けることによって、音源に低
周波信号が少なくても体感振動装置を作動可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超低周波音の再生
時に臨場感を向上させる様にした音響体感装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、音響再生装置は、レコード、テー
プ、CDと読取部(針、ヘッド等)の様な音声信号読取
・再生回路、アンプ及びスピーカーで基本的に構成さ
れ、音声信号読取・再生回路で発生した電子信号を、ア
ンプで高域、中域、低域の周波数帯域ごとに電子信号を
分離・増幅し、夫々の帯域毎の周波数の電子信号を高音
専用のトゥイーター、中音専用のスコーカー及び低音専
用のウーハーのスピーカーに送信し、スピーカーの振動
板(コーン紙)を振動させ、振動板の前面にある空気を
更に振動させて空気密度の粗密変化を起こし、音波を発
生させていた。
【0003】かかる方式による音響再生装置にあって
は、元々低音をきれいに或いは大音響として再生するこ
とが容易でなかったり、低音の緩慢な空気密度の粗密変
化が充分に伝幡されない等の理由から、低音を聴取可能
であったとしても、低周波音場を構築困難で身体全体で
受け取められず、臨場感に乏しい欠点を有していた。
【0004】更に、音声信号読取・再生回路で発生した
り、入力される音源の音声信号において、FM放送、T
V放送、CD、PCM(パルスコードモジュレーショ
ン、音声の符号化装置)、LD(レーザーディスク)、
DMD(デジタルマルチディスク)、テレビゲーム等の
音声信号では、数ヘルツ〜100ヘルツ程度の超低周波
は元来カットされていることが多く、これらの音源で
は、その他の周波数信号だけで再生、入力、出力されて
いる。よって、低音聴取が更に困難となったり、体感、
臨場感、低周波音場の設定は不可能に近くなっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、聴取者の周
囲の空気が振動することにより発生する低周波音場の体
感度を増加させて、臨場感を向上させ、更に、低周波信
号が少ない音源であっても、音声信号の比較的低周波に
近似させた低周波音場を構築する様にした音響体感装置
を提供せんとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記従来技術
に基づく、特に低音帯域の音響再生時に臨場感が乏しい
課題に鑑み、音響再生装置に加えて、発振回路であるウ
ーハーにおける振動板の振動を検出する検出手段と、大
型振動板を大振幅で強烈に振動させる振動手段と、検出
手段の信号で振動手段を作動させる連動手段とで体感振
動装置を構成することによって、ウーハーの振動板の振
動に連動して、体感振動装置の大型振動板を大振幅で強
烈に振動させ、空気の大きな粗密変化を聴取者に伝幡さ
せ、身体全体で空気振動を体感させ、臨場感を向上す
る。又、音声信号中、低周波信号が少なく低音帯域の音
場構築が困難な課題に鑑み、発振回路への入力信号回路
に音声信号の周波数を低減して低周波信号を創出する周
波数変換回路を設けることによって、音声信号の比較的
低周波帯域において、周波数低減され創出された低周波
で発振回路の振動板を振動させ、音声信号の比較的低周
波帯域での低音再生に近似させて低周波音場を構築する
様にして、上記課題を解決せんとしたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下本発明の一実施例を図面に基
づいて、基本的な構成、音声信号の択一構成、及び効率
的な振動構成を順次説明する。1は本発明に係る音響再
生装置のスピーカー(ウーハー)2と連動作動する体感
振動装置であり、該体感振動装置1は、ボックス3に入
力信号回路Sが接続されて発振回路と成るスピーカー2
と、該スピーカー2の振動を検出する検出手段4と、大
型振動板5を振動させる振動手段6と、検出手段4と振
動手段6を連動させる連動手段7とで構成されている。
【0008】尚、本発明に係る体感振動装置1は音響再
生装置に一体的に組み込んでも良いが、スピーカー2を
音響再生用以外に発振回路として別途設置し、かかるス
ピーカー2を体感振動装置1に組み込んで、音響再生装
置と体感振動装置1を別体と成し、両者の協働で音響体
感装置と成した方が良い。
【0009】詳細を説明すると、図1に示す様に、ボッ
クス3の前面開口部8の若干内方側で、ボックス3の四
方内面に固定した取付材9及び弾性を有するエッジ10を
介して、大型振動板5を振動自在に取付け、又大型振動
板5の前面側にはネット11を取付けている。
【0010】12はボックス3内における底板13上に設置
したモーターであり、該モーター12は常時一方向への回
転状態と成し、モーター12の上端に駆動車14となるプー
リーを取付けており、駆動車14の直径Dを適宜大きさと
成している。
【0011】図1、2に示す様に、15はボックス3内に
おける大型振動板5の背面側に水平状態に設置した伝導
材であり、該伝導材15は1本のベルトを略矩形状、略長
円状に形成し、略平行状態の長手の一方を往動伝導部16
と、他方を復動伝導部17と夫々成し、2本の往復動伝導
部16、17の間隔Lを駆動車14の直径Dより大きな幅を有
する様に配置すると共に、2本の往復動伝導部16、17
を、駆動車14に接離自在な様に、駆動車14の外側に配置
している。
【0012】又、伝導材15の前後両端部に、一対の往復
動伝導部16、17に間隔Lを設ける様に位置設定材18、19
を設けており、好ましくは伝導材15の前後両側内側に緩
衝性又は滑り性(抵抗がない性質)を具備した材質のも
ので位置設定材18、19を形成している。
【0013】又、伝導材15の前端外側に連結材20を固定
すると共に、該連結材20の先端に大型振動板5を固定
し、又伝導材15の後端外側に保持部21を設けると共に、
該保持部21をボックス3の天井板22に取付けた支持リン
ク23で保持し、モーター12で常時駆動されている駆動車
14に伝導材15が非作動状態で接触しない様にすると共
に、連動手段7の作動時には接触する様に成している。
【0014】24はボックス3内に設置したスピーカー2
と往復動伝導部16、17を接触させる連動手段7における
連動材であり、該連動材24の基端をスピーカー2の振動
板25に固定すると共に、往復動伝導部16、17の反対側
で、連動材24の他端をスライド軸受26に挿通して、連動
材24をスピーカー2の振動板25の振動に応じてスライド
移動自在と成している。
【0015】又、往復動伝導部16、17の外側において、
往復動伝導部16、17に接離自在と成した加圧車27、28
を、往復動伝導部16、17の上方に設置された連動材24の
下側適所位置に回転自在に取付けている。
【0016】そして、上述の基本的な音響体感装置の作
用は次の通りである。図1、2に示す第1番目の実施例
にあっては、モーター12の駆動車14を反時計方向(左回
り)に常時回転状態と成し、スピーカー2に凸形の波形
の低周波の音声電流(電子信号)が流れると、スピーカ
ー2の振動板25が図中A方向に動き、振動板25に連動材
24で連結された一方の加圧車27が伝導材15の往動伝導部
16を押圧する。
【0017】そして、押圧された往動伝導部16は、その
一部が撓んだり、変形し、或いは支持リンク23の支持状
態に応じて全体的に伝導材15が傾斜移動して、往動伝導
部16は駆動車14の一面に接触押圧される。
【0018】この時、駆動車14は反時計方向に回転して
いるので、往動伝導部16は図中A1の左方向に強烈に移
動させられ、往動伝導部16の先端に連結されている大型
振動板5は図中A2の左方向に押し出され、従って、モ
ーター12の駆動力は大型振動板5の押し出し方向に転換
され、強烈な正圧の空気密度の変化を発生させる。
【0019】次の瞬間、凹形の波形の低周波の音声電流
が流れると、スピーカー2の振動板25が図中B方向に動
き、連動材24、他方の加圧車28を介して復動伝導部17が
押圧されて撓んだり、変形した復動伝導部17は駆動車14
に接触押圧され、又前記の一方の加圧車27の作用は消滅
する。
【0020】この時、駆動車14は反時計方向に回転して
いるので、復動伝導部17は図中B1の右方向に移動させ
られ、大型振動板5も図中B2の右方向に瞬時に引き戻
され、強烈な負圧の密気密度の変化を発生する。
【0021】上記の様な凸形と凹形の波形の音声電流の
繰り返しにより、スピーカー2の振動板25と共に、大型
振動板5は激しい正負圧、即ち、空気振動を発生する。
【0022】次に、上述の基本的な構成に付加する音声
信号の択一構成について説明する。図1に示す様に、発
振回路であるスピーカー2への入力信号回路Sに周波数
変換回路S1及び増幅回路S2を介入接続している。周
波数変換回路S1は周波数を低減させるパルスコンバー
タであり、音声信号読取・再生回路又はアンプから送信
された可聴周波数帯の音声信号が周波数変換回路S1に
入力されると、音声信号の周波数を数分の1〜数百分の
1に低減変換し、数ヘルツ〜数百ヘルツの低周波信号を
創出し、必要に応じて増幅回路S2(アンプ)で振幅を
増加させ、スピーカー2へ送信する。
【0023】そして、発振回路であるスピーカー2は低
音用のウーハーで、主に低音の再生を行っているが、ス
ピーカー2、検出手段4、大型振動板5、連動手段7等
の慣性質量が存在するので、体感振動装置1で再生可能
な周波数は、低減された低周波の一部のものとなる。
【0024】かかる構成により、音響再生装置で可聴の
低周波の再生と同時に、近似位置で体感振動装置1が作
動することとなる。又、周波数変換回路S1における周
波数の低減率は、例えば数分の1〜数百分の1のものを
説明したが、周波数変換回路S1に選択スイッチS3を
設けて、低減率の設定を自在と成すことが好ましい。
【0025】次に、第1番目の実施例に代わる効率的な
振動構成を有した3種類の実施例について説明する。図
3、4に示す第2番目の実施例にあっては、ボックス3
の底板13上に2個のモーター30、30a を同回転方向で夫
々設置すると共に、モーター30、30a の上端に所定間隔
L1を有した一対の駆動車31、31a を設置している。
【0026】そして、駆動車31、31a の中間に棒状の往
復動連動材32を配置し、該往復動連動材32の前端を大型
振動板5に取付けると共に、後端を支持リンク23を介し
てボックス3の天井板22に保持し、往復動連動材32の表
裏面が一対の駆動車31、31aのどちらか一方に接離自在
と成している。
【0027】又、スピーカー2に連結した連動材24に
は、往復動連動材32の表裏面の一方に接離自在と成した
一対の加圧車27、28を回転自在に取付けている。
【0028】尚、1、2番目の実施例は共に、復動用の
加圧車28は必ずしも必要でなく、伝導材15又は往復動連
動材32の復元性で対応しても良い。
【0029】上述の第2番目の実施例の作用は次の通り
である。2個のモーター30、30a の中立位置に存在する
往復動連動材32の表裏面に対して、スピーカー2の作動
による一対の加圧車27、28の一方が接触押圧することに
より、往復動連動材32は2個のモーター30、30a の駆動
車31、31a のどちらか一方に接触し、その結果、大型振
動板5は押圧されるか、引き戻され、これらが反復連続
することにより、強烈な空気振動が発生する。
【0030】又、図5に示す第3番目の実施例は、図
1、2に示す実施例の改良例である。図1、2に示すも
のでは、伝導材15に対して連動材24が直交方向に移動す
るものを示したが、図5に示すものでは、伝導材15に対
して発振回路(スピーカー2)に連繋させた連動材24は
傾斜方向に移動すると共に、駆動車14と伝導材15の間に
関連させて連動材24の一対の従動車127 、128 (第1実
施例の加圧車27、28と同一構成のもの)を配置し、更
に、連動材24の他端を支持するスライド軸受26を支持リ
ンク23で保持している。
【0031】そして、駆動車14、従動車127 、128 、伝
導材15、往復動伝導部16、17の関連配置としては、駆動
車14の中心位置上に連動材24が位置し、駆動車14の外周
が回転して往動伝導部16に近づく位置で、駆動車14の外
周と往動伝導部16の内面の間に夫々非接触状態で接離自
在に一方の従動車127 を配置し、駆動車14を挟んだ対向
位置に他方の従動車128 を配置している。
【0032】かかる構成により、スピーカー2の振動板
25が図中A方向に動くと、連動材24に支持されている一
方の従動車127 は駆動車14に接触し、従動車127 は自転
すると共に、図中A′方向へ連動材24と共に往動伝導部
16の方向へ若干移動し、従動車127 の外周は往動伝導部
16の内面に接触し、往動伝導部16は図中A1の右方向に
強烈に移動させられ、大型振動板5は図中A2の右方向
に引き戻される。
【0033】次の瞬間には、図中、B、B′、B1、B
2方向に示す様に、従動車128 が駆動車14及び復動伝導
部17に接触して大型振動板5を押し出し、これらが反復
連続することにより、強烈な空気振動が発生する。
【0034】又、図6に示す第4番目の実施例は、図
3、4に示す実施例の改良例である。図3、4に示すも
のでは、往復動連動材32に対して連動材24が直交方向に
移動するものを示したが、図6に示すものでは、往復動
連動材32に対して発振回路(スピーカー2)に連繋させ
た連動材24は傾斜方向に移動すると共に、往復動連動材
32と駆動車31、31a の間に関連させて連動材24の一対の
従動車127 、128 を配置している。
【0035】そして、駆動車14、従動車127 、128 、駆
動車31、31a 、往復動連動材32の関連配置としては、往
復動連動材32と一対の駆動車31、31a の中心の交差位置
上に連動材24が位置し、駆動車31a の外周が回転して往
復動連動材32に近づく位置で、駆動車31の外周と往復動
連動材32の側面の間に夫々非接触状態で接離自在に一方
の従動車127 を配置し、対向位置に他方の従動車128 を
配置している。
【0036】かかる構成により、スピーカー2の振動板
25が図中A方向に動くと、連動材24に支持されている一
方の従動車127 は一方の駆動車31a に接触開始すると共
に、往復動連動材32方向に近づく。更なる従動車127 の
移動により、従動車127 は自転しながら往復動連動材32
に接触し、往復動連動材32は図中A1の左方向に強烈に
移動させられ、大型振動板5は図中A2の左方向に押し
出される。
【0037】上記の状態において、従動車127 が往復動
連動材32に近づき、接触し、押圧すると、往復動連動材
32は図中A′方向に若干移動して他方の駆動車31にも接
触し、上記往復動連動材32の押し出し作用は他方の駆動
車31でも行われ、往復動連動材32は2個の駆動車31、31
a で強烈に作動させられる。次の瞬間には、図中、B、
B′、B1、B2方向に示す様に、従動車128 が駆動車
31、31a 及び往復動連動材32に接触して大型振動板5を
引き戻し、これらが反復連続することにより、強烈な空
気振動が発生する。
【0038】又、上述の説明では、連動材24を駆動させ
る発振回路をスピーカー2の振動板25と成したが、かか
る方式に限定されることなく、スピーカー2へ送信され
る電子信号で直接駆動されるソレノイドを発振回路と成
し、電子信号で直接連動材24を駆動しても良い。
【0039】
【発明の効果】要するに本発明は、ボックス3の前面開
口部8に大型振動板5を振動自在に取付けると共に、ボ
ックス3の内部に低周波信号の発振回路を取付け、該発
振回路の振動を検知する検出手段4を設け、一方ボック
ス3内部に設けたモーター12、30、30a の駆動車14、3
1、31a に接離自在に伝導材15(往復動伝導部16、17)、
往復動連動材32を設置すると共に、伝導材15、往復動連
動材32の一端を大型振動板5に固定し、検出手段4の検
知により駆動車14、31、31a に伝導材15、往復動連動材
32を接触させる連動手段7を設けたので、スピーカー2
による音声再生時に、スピーカー2の振動板25(発振回
路)の振動に応じて、モーター12、30、30aの駆動力で
大型振動板5を強烈に振動させることが出来、スピーカ
ー2の音声と共に、大型振動板5で大きな空気振動を発
生させて低周波を聴取者に体感させることが出来、又大
型振動板5の駆動はモーター12、30、30a の駆動の切替
作動であるために、大型振動板5の振動を強烈な大振幅
のものとすることが出来るため、空気の粗密変化の振動
を聴取者に感取させることが出来、従来の音声だけでは
困難であった臨場感を向上させることが出来る。
【0040】又、発振回路への入力信号回路Sに音声信
号の周波数を低減して低周波信号を創出する周波数変換
回路S1を設けたので、音源の音声信号に低周波信号が
なくても、周波数変換回路S1で創出する低周波信号で
体感振動装置1を作動させることが出来、音響装置にお
ける音声再生に近似させて低周波音場を構築することが
出来る。
【0041】又、音声信号の周波数の低減率を選択自在
と成したので、聴取者の好みに応じて周波数の低減度合
を選択でき、低周波音場の構築状況の幅を大きくするこ
とが出来る。
【0042】又、検出手段4は、スピーカー2の振動板
25に連動材24を取付けて構成したので、発振回路源はス
ピーカー2の追加設置だけで良く、安価、簡易に体感振
動装置1を設定することが出来、又体感振動装置1を教
材として使用すれば、児童、生徒に物理実験、機構学の
材料を提供することが出来る。
【0043】又、検出手段4は、スピーカー2へ送信さ
れる電子信号により駆動されるソレノイドで連動材24を
駆動させる様にしたので、検出手段4の駆動部分を小型
軽量化することが出来、又スピーカー2の振動板25の振
動を検知するよりも、確実に大きな信号を発生すること
が出来る。
【0044】又、常時回転する駆動車14に、接離自在に
一対の往復動伝導部16、17を夫々設け、往復動伝導部1
6、17の一端を大型振動板5に固定し、連動材24に往復
動伝導部16、17に夫々接離自在な一対の加圧車27、28を
夫々設けたので、体感振動装置1を構成するこれらの部
材は接離可能の条件だけで、連結精度は特に必要でな
く、簡易な装置で体感振動装置1を構成することが出来
る。
【0045】又、実施例の様に、往復動伝導部16、17の
連結する両端内部に設けた位置設定材18、19を滑動性を
有する材質と成すことにより、駆動車14による伝導材15
の移動を過度なものとさせることが無く、破損を防止す
ることが出来、又位置設定材18、19を緩衝性を有する材
質と成すことにより、伝導材15(往復動伝導部16、17)
の両端内部が駆動車14に衝突することを防止することが
出来る。
【0046】又、常時回転する駆動車14に、接離自在に
一対の往復動伝導部16、17を夫々設け、往復動伝導部1
6、17の一端を大型振動板15に固定し、連動材24に設け
た一対の従動車127 、128 を、駆動車14の外周が往復動
伝動部16、17に近づく方向で、駆動車14と往復動伝動部
16、17の間に接離自在に配置したので、第1番目の実施
例のものにおける伝導材15を加圧車27、28で移動させる
ものに比して、駆動車14へ従動車127 、128 が接触した
後、従動車127 、128 が往復動伝導部16、17へ接触する
ため、往復動伝導部16、17への従動車127 、128 の接触
力が強大となり、大型振動板5の振動を確実化すること
が出来る。
【0047】又、常時同方向回転する一対の駆動車31、
31a に、その表裏面が夫々接離自在な往復動連動材32を
設け、該往復動連動材32の一端を大型振動板5に固定
し、連動材24に往復動連動材32の表裏面へ接離自在な一
対の加圧車27、28を夫々設けたので、大型振動板5への
伝達系は往復動連動材32だけであるために、慣性質量が
低減し、追従性が向上して再生周波数の範囲を拡大する
ことが出来る。
【0048】又、常時同方向回転する一対の駆動車31、
31a に、その表裏面が夫々接離自在な往復動連動材32を
設け、該往復動連動材32の一端を大型振動板5に固定
し、連動材24に設けた一対の従動車127 、128 を、駆動
車31、31a の外周が往復動連動材32に近づく方向で、駆
動車31、31a と往復動連動材32の間に接離自在に配置し
たので、従動車127 、128 の移動により2個の駆動車3
1、31a は従動車127 、128 を介して往復動連動材32の
表裏両面に駆動力を伝達し、往復動連動材32に対する接
触力の強大化と2個の駆動により、大型振動板5の振動
を確実化、強烈化することが出来る等その実用的効果甚
だ大なるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る体感振動装置の一部切欠斜視図で
ある。
【図2】図1の要部平面図及び作動説明図である。
【図3】第2番目の実施例の体感振動装置の要部斜視図
である。
【図4】図3の要部平面図及び作動説明図である。
【図5】第3番目の実施例の要部平面図及び作動説明図
である。
【図6】第4番目の実施例の要部平面図及び作動説明図
である。
【符号の説明】
2 スピーカー 3 ボックス 4 検出手段 5 大型振動板 7 連動手段 8 前面開口部 12 モーター 14 駆動車 15 伝導材 16 往動伝導部 17 復動伝導部 24 連動材 25 振動板 27 加圧車 28 加圧車 30、30a モーター 31、31a 駆動車 32 往復動連動材 127 従動車 128 従動車 S 入力信号回路 S1 周波数変換回路

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボックスの前面開口部に大型振動板を振
    動自在に取付けると共に、ボックスの内部に低周波信号
    の発振回路を取付け、該発振回路への入力信号回路に音
    声信号の周波数を低減して低周波信号を創出する周波数
    変換回路を設けると共に、発振回路の振動を検知する検
    出手段を設け、一方ボックス内部に設けたモーターの駆
    動車に接離自在に伝導材を設置すると共に、伝導材の一
    端を大型振動板に固定し、検出手段の検知により駆動車
    に伝導材を接触させる連動手段を設けたことを特徴とす
    る音響体感装置。
  2. 【請求項2】 音声信号の周波数の低減率を選択自在と
    成したことを特徴とする請求項1の音響体感装置。
  3. 【請求項3】 検出手段は、スピーカーの振動板に連動
    材を取付けて構成したことを特徴とする請求項1又は2
    の音響体感装置。
  4. 【請求項4】 検出手段は、スピーカーへ送信される電
    子信号により駆動されるソレノイドで連動材を駆動させ
    る様にしたことを特徴とする請求項1又は2の音響体感
    装置。
  5. 【請求項5】 常時回転する駆動車に、接離自在に一対
    の往復動伝導部を夫々設け、往復動伝導部の一端を大型
    振動板に固定し、連動材に往復動伝導部に夫々接離自在
    な一対の加圧車を夫々設けたことを特徴とする請求項3
    又は4の音響体感装置。
  6. 【請求項6】 常時回転する駆動車に、接離自在に一対
    の往復動伝導部を夫々設け、往復動伝導部の一端を大型
    振動板に固定し、連動材に設けた一対の従動車を、駆動
    車の外周が往復動伝動部に近づく方向で、駆動車と往復
    動伝動部の間に接離自在に配置したことを特徴とする請
    求項3又は4の音響体感装置。
  7. 【請求項7】 常時同方向回転する一対の駆動車に、そ
    の表裏面が夫々接離自在な往復動連動材を設け、該往復
    動連動材の一端を大型振動板に固定し、連動材に往復動
    連動材の表裏面へ接離自在な一対の加圧車を夫々設けた
    ことを特徴とする請求項3又は4の音響体感装置。
  8. 【請求項8】 常時同方向回転する一対の駆動車に、そ
    の表裏面が夫々接離自在な往復動連動材を設け、該往復
    動連動材の一端を大型振動板に固定し、連動材に設けた
    一対の従動車を、駆動車の外周が往復動連動材に近づく
    方向で、駆動車と往復動連動材の間に接離自在に配置し
    たことを特徴とする請求項3又は4の音響体感装置。
JP21811897A 1997-07-28 1997-07-28 音響体感装置 Pending JPH1146391A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019021350A (ja) * 2013-05-17 2019-02-07 イマージョン コーポレーションImmersion Corporation 低周波数効果ハプティック変換システム

Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019021350A (ja) * 2013-05-17 2019-02-07 イマージョン コーポレーションImmersion Corporation 低周波数効果ハプティック変換システム
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