JPH1144694A - 走査型近接場光学顕微鏡 - Google Patents

走査型近接場光学顕微鏡

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JPH1144694A
JPH1144694A JP9202909A JP20290997A JPH1144694A JP H1144694 A JPH1144694 A JP H1144694A JP 9202909 A JP9202909 A JP 9202909A JP 20290997 A JP20290997 A JP 20290997A JP H1144694 A JPH1144694 A JP H1144694A
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optical microscope
wavelength
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JP9202909A
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Masashi Okada
政志 岡田
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Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 波長変換のための非線形光学物質と相互作用
するエバネッセント光の強度を増強する。 【解決手段】 プリズム3の試料5を設置する面に、エ
バネッセント光の電場を増強するための薄膜4を形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、観察に用いる光の
波長以下の高分解能で試料の観察を行うための走査型近
接場光学顕微鏡に係り、特に、非線形光学物質により波
長変換されたエバネッセント光を検出する走査型光学顕
微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】走査型近接場光学顕微鏡は、観察に用い
る光の回折限界を越える分解能で試料像を観察できる顕
微鏡として期待されている。(Jpanese Journal of App
lied Physics Vol.30,2107(1991))。
【0003】図4を参照して、走査型近接場光学顕微鏡
の原理について説明する。
【0004】図4において、プリズム16の、試料17
が載置された面の裏側で全反射するような条件で、レー
ザー光15をプリズム16に照射し、試料17の観察す
べき表面にエバネッセント光を発生させる。先端が鋭く
尖ったプローブ18を試料17の表面に近接させると、
試料17の表面のエバネッセント光が、伝搬光として散
乱される。この伝搬光の強度を光検出器20で計測す
る。この強度の測定を、プローブ18を走査装置19を
用いて走査しながら行い、プローブ18により散乱され
たエバネッセント光の強度を、プローブと試料との相対
的な位置に従ってコンピュータ21によりマッピングす
ることにより、試料17の表面の像が得られる。
【0005】しかし、この方法では、試料17の表面近
傍のエバネッセント光だけでなく、試料17やプリズム
16からの散乱光も検出される。このエバネッセント光
以外の散乱光はバックグランドとなるため、試料像のコ
ントラストを低下させるという問題がある。
【0006】そこで、試料像のコントラストを向上させ
るために、プローブの先端に非線形光学物質を設ける方
法が提案されている。この方法では、先端に非線形光学
物質を有するプローブが、試料表面のエバネッセント光
に接近すると、非線形光学物質とエバネッセント光との
非線形光学相互作用により、波長変換された光が発生す
る。通常、試料表面のエバネッセント光の強度に比べ
て、バックグランドの原因となる散乱光の強度は弱いの
で、例え、散乱光がプローブの先端の非線形光学物質で
波長変換されたとしても、その強度は非常に弱くなる。
例えば、エバネッセント光強度Ieと、試料や試料台か
らの散乱光の強度Isとの強度比Is/Ie=1/10
0であり、非線形光学物質における波長変換が2次の非
線形光学効果で起きる場合を考える。このとき、エバネ
ッセント光および散乱光がそれぞれ波長変換されて発光
する光の強度を、Iet、Istとすると、その強度比
は、(Ist/Iet)=(Is/Ie)2=1/10
000となる。従って、プローブ先端の非線形光学物質
により、波長変換された光を検出することによって、試
料や試料台からの散乱光の影響が低減された、コントラ
ストの良い試料像を得ることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】一方、観察の空間分解
能を高くするためには、プローブの先端は微小にしなけ
ればならない。このため、プローブ先端に設け得る非線
形物質の大きさは、小さく制限される。
【0008】また、非線形光学物質の種類によっては、
エバネッセント光が波長変換される効率が小い。
【0009】これら理由から、エバネッセント光が波長
変換された光の強度が低下してしまう。このため、検出
すべき信号が、検出器の雑音に埋もれてしまうという問
題がある。
【0010】仮に、発生するエバネッセント光の強度
を、高出力のレーザー光源を用いて増強しようとする
と、レーザー光源が大型化し、走査型近接場光学顕微鏡
の簡便さが損なわれるという問題がある。
【0011】本発明では、低出力のレーザーを用いて
も、プローブ先端で波長変換された光の強度を強くする
ことができる走査型近接場光学顕微鏡を提供することを
目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によれば、試料の表面近傍に発生したエバネ
ッセント光を、非線形光学物質によって波長変換し、当
該波長変換された光を検出する走査型近接場光学顕微鏡
において、前記試料を載置するための透光性の試料台を
備え、上記試料台は、前記エバネッセント光を増強する
ための薄膜が、試料を載置するための部分に形成されて
いることを特徴とする走査型近接場光学顕微鏡が提供さ
れる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1および図2を参照して、本発
明の実施の形態について説明する。
【0014】図1において、本実施の形態における走査
型光学顕微鏡は、観察すべき試料5を載置するための面
に薄膜4が形成されたプリズム3と、試料4の表面近傍
にエバネッセント光が発生するようにプリズム3にレー
ザー光2を照射するためのレーザー光源1と、エバネッ
セント光を散乱させて伝搬光に変換するためのプローブ
6と、プローブ6を支持し、プリズム3と3次元的に相
対移動させるための走査装置7と、プローブ6により変
換された伝搬光を集光するためのレンズ8と、集光され
た光の強度を計測するための光検出器10と、光検出器
10に入射する光の波長を選択するためのフィルター9
と、光検出器10により計測された光の強度を受け付
け、かつ、走査型近接場光学顕微鏡の全体を制御するた
めのコンピュータ12とを有して構成される。
【0015】前記レーザー光源1は、プリズム3の、試
料5を載置すべき面でレーザー光2が全反射するように
配設されている。また、入射角を調整するための移動機
構を備えることができる。これにより、レーザー光2の
波長、プリズム3の屈折率などに誤差や変動があって
も、これに応じて全反射の条件が満たされるようにする
ことができる。
【0016】前記薄膜4は、試料5の表面に発生するエ
バネッセント光を増強するためのものである。薄膜4の
構成、および、薄膜4においてエバネッセント光が増強
される仕組みについては後述する。
【0017】前記プローブ6としては、微小開口、先端
を鋭く尖らせた誘電体または半導体、金属の針、光ファ
イバーなどを用いることができる。本実施の形態では、
プローブとして、コアの部分を尖らせた光ファイバーを
用いている。プローブ6の先端には、図2に示すよう
に、非線形光学物質12が付設されている。非線形光学
物質としては、例えば、BBO結晶(β−BaB
24)、KTP(KTiOPO4)、LiNbO3、KD
P(KH2PO4)、MNA(2−メチル−4−ニトロア
ニリン)、DMNP(3,5−ジメチル−1−(4−ニ
トロフェニル)ピラゾール)、MNBA(4’−ニトロ
ベンジリデン−3−アセトアミノ−4−メトオキシアニ
リン)などの物質を用いることができる。
【0018】プローブ6先端の非線形光学物質12で発
生する、波長変換された光の強度は、試料5の表面近傍
のエバネッセント光の強度のべき乗に比例する。例え
ば、2次の非線形光学効果で波長変換が非線形光学物質
12で行われた場合、波長変換された光の強度は、エバ
ネッセント光強度の2乗に比例する。また、3次の非線
形光学効果の場合では、エバネッセント光強度の3乗に
比例する強度の、波長変換された光が得られる。
【0019】前記走査装置7は、プローブ6を3次元的
に移動するための3軸移動機構を有する。これにより、
試料5およびプローブ6の先端の間隔を操作し、また、
プローブ6の先端で試料5の表面を走査することができ
る。なお、走査装置7は、プリズム3に載置された試料
5とプローブ6とを3次元的に相対移動できればよく、
プリズム3を移動する態様であってもよい。
【0020】前記フィルター9は、入射されるレーザー
光2と同じ波長の光を遮断し、波長変換された光を通過
させるためのものである。フィルター9としては、分光
吸収特性または分光反射特性により波長を選択するフィ
ルター、分光器などを用いることができる。
【0021】前記光検出器10は、波長変換された光を
検出するためのものであり、例えば、フォトダイオー
ド、光電子増倍管などを用いることができる。
【0022】次に、図1を参照して、本実施の形態にお
ける走査型顕微鏡の動作について説明する。
【0023】レーザー光源1から射出されたレーザー光
2は、プリズム3の薄膜4が形成されている面で全反射
されるように入射する。全反射面から浸み出し、試料5
の表面近傍に発生するエバネッセント光の強度は、薄膜
4により増強される。
【0024】この状態で、プローブ6が走査装置7によ
り試料5に近づけられると、プローブ6の先端が、試料
5の表面近傍に接近する。このとき、プローブ6の先端
に付設されている非線形光学物質12(図2参照)と
が、試料5の表面近傍のエバネッセント光と相互作用
し、エバネッセント光が波長変換された光が発生する。
【0025】前記波長変換され、レンズ8に到来した伝
搬光は、フィルター9を介して、光検出器10の受光面
に集光される。ここで、フィルター9において、波長変
換された波長の光は通過し、レーザー光源1から射出さ
れる波長の光は遮断される。この通過した光の強度が光
検出器10で計測され、強度を示す信号がコンピュータ
11に送られる。
【0026】コンピュータ11は、光検出器10から送
られる信号を受け付けるとともに、走査装置7を制御し
て、試料5の表面の走査させ、その走査位置と、光強度
とを対応づけてマッピングする。マッピングされた試料
像は、例えば、コンピュータ11に備えられるディスプ
レイ装置に表示される。
【0027】次に、プリズムに形成された薄膜によりエ
バネッセント光の強度が増強される仕組みについて説明
する。一般的に、走査型近接場光学顕微鏡では、試料を
設置する透光性の部材の内面で全反射するように光を入
射し、試料を全反射面上に設置して試料表面近傍にエバ
ネッセント光を発生させる。本発明では、全反射面上に
薄膜を形成することにより、エバネッセント光の強度を
増強している。
【0028】まず、試料台となるプリズム3(図1参
照)の全反射面(以下、単に全反射面という)上に形成
される薄膜4(図1参照)が金属膜である場合につい
て、エバネッセント光が増強される仕組みについて説明
する。
【0029】全反射面上に金属を蒸着して厚さ数10n
mの金属の薄膜(金属膜)を成膜する。金属膜中の伝導
電子の波と、入射光の金属膜に沿った方向の波数ベクト
ルとが一致するとき、表面プラズモンと呼ばれる集団的
な電子の励起が起き、入射光が金属膜に吸収される。こ
のとき、金属膜表面には、非常に増強されたエバネッセ
ント光が発生する。増強の度合いは、金属膜の種類によ
って異なる。金属膜としては、例えば、金、銀、銅、ア
ルミなどを用いることができる。
【0030】金属膜中に表面プラズモンが励起されたこ
とを確認するためには、入射光の入射角を変えながら、
反射光の強度を測定すればよい。表面プラズモンが励起
されると、入射光は金属膜に吸収され、反射光の強度は
非常に弱くなる。表面プラズモンの励起によるエバネッ
セント光の増強は、金属膜の種類や入射光の波長によっ
ても異なるが、例えば、銀では、100倍以上の増強が
報告されている。
【0031】ここで、エバネッセント光の強度が100
倍増強されたとすると、2次の非線形光学効果で波長変
換が行われた場合、波長変換された光の強度波、金属膜
が施されていない場合に比べて10000倍に増強され
ることとなる。
【0032】例えば、入射光の波長を780nm、全反
射面に入射する入射角を42度、プリズムの屈折率を
1.51とするとき、エバネッセント光の全反射面に平
行な成分の波数は、
【0033】
【数1】
【0034】となる。このエバネッセント光の波数と、
表面プラズモンの波数とが一致するとき、表面プラズモ
ンが励起される。ただし、表面プラズモンの波数は、金
属膜が形成されている基板の誘電率に依存するため、基
板によって共鳴する波数が異なる。すなわち、試料台と
なるプリズムの屈折率に依存して共鳴する波数が異な
る。このため、入射角を変化させながら、反射光の強度
が最も弱くなるところを探して、表面プラズモンが励起
されていることを確認することが、一般的である。
【0035】なお、誘電体でも表面プラズモンが励起可
能である。ただし、誘電体のプラズモン共鳴エネルギー
は、一般に高く、よりエネルギーが高い光(紫外線、X
線など)、または、電子線などを用いることが要求され
る。
【0036】次に、全反射面上に形成されている薄膜が
誘電体多層膜である場合について、エバネッセント光が
増強される仕組みについて説明する。
【0037】プリズム3(図1参照)を形成する透光性
の部材の屈折率よりも屈折率が高い物質(物質A)の膜
と、物質Aの屈折率よりも屈折率が低い物質(物質B)
の膜とを、交互に重ねて全反射面上に蒸着する。このと
き、最初に物質Aの膜を試料台の全反射面上に形成し、
その次に、物質Aの膜を形成することによって、エバネ
ッセント光の強度を増強させる効果を持たせることがで
きる。さらに、その上に、同様の構成で膜を重ねてもよ
い。ただし、一番上の膜は、物質Bの膜である必要があ
る。
【0038】以上のような構成で薄膜を形成し、薄膜に
光を入射すると、物質Bの膜の中の光は、物質Aの膜と
の境界面で多重反射を起こし、光電場の蓄積が起こる。
その結果、全反射を満たす条件で光を入射した場合、エ
バネッセント光の強度を増強させることができる。それ
ぞれの膜の厚さは、観察すべき光の波長に4分の1の値
を屈折率の値で割って得られる厚さにすることがよい。
ただし、一番上の物質Bの膜厚は、入射光の角度を決め
てから、最大の効果が得られるように決めることが好ま
しい。誘電体多層膜の場合でも、100倍程度のエバネ
ッセント光の増強が期待できる。誘電体の膜の種類とし
ては、可視光の領域では、例えば、物質AとしてTiO
2を用い、物質BとしてSiO2を用いる組み合わせなど
が可能である。
【0039】誘電体多層膜の層数については、理論的に
は、膜の数を増やせば増やすだけ電場の増強効果も大き
くなる。しかし、膜が完全に平面でない場合には、光が
散乱され、電場の損失が起こる。このため、膜の層数を
増やしていけば、それだけ電場の損失も大きくなり、増
強効果も理論値より小さくなる。
【0040】一方、近接場光学顕微鏡では、試料台とな
るプリズムの平面性(この場合では、膜の平面性)が重
要である。このため、膜の層数を増やして平面性を悪く
することは望ましいことではない。ただし、膜の平面性
は、成膜技術に依存するから、何層の膜がよいかは、こ
れら層数の効果と、膜の平面性とを考慮して決める。
【0041】(実施例1)図1を参照して、本発明の第
1の実施例について説明する。
【0042】本実施例では、図1に示す配置の走査型近
接場光学顕微鏡において、薄膜4として銀の金属膜を用
いた。金属膜は、一般的に用いられる蒸着装置で形成
し、金属膜の厚さは、約60nmであった。レーザー光
源1としては、波長780nmのチタンサファイアレー
ザーを用いた。入射角θを約42度にしたときに、反射
光の強度が最も弱くなり、銀の金属膜に表面プラズモン
が励起されたことが確かめられた。プローブ6として
は、ガラス棒に熱を加えて引っ張りながら先端を鋭く尖
らせたものに、BBO結晶の粉を付設したものを用い
た。
【0043】プローブ6の先端を、プリズム3に形成し
た銀の膜4に近接させたところ、プローブ6の先端から
2次の非線形光学効果によって発生する390nmの光
を、銀の膜が存在しないときよりも強い強度で検出でき
た。
【0044】(実施例2)図1および図3を参照して、
本発明の第2の実施例について説明する。
【0045】本実施例では、図1に示す配置の走査型近
接場光学顕微鏡において、薄膜4としてTiO2と、S
iO2との多層膜を用いた。
【0046】図3にプリズムの全反射面に形成された誘
電体多層膜の断面を示す。各層をなす膜は、それぞれ3
層ずつ交互に重ねて作成した。使用したレーザーの波長
が800nmであったことから、”TiO2”13の膜
厚を、約87nm、”SiO2”14の膜厚を約138
nmとした。ただし、入射角θを50度に設定したた
め、一番上の層の”SiO2”14の厚さは、179n
mとした。この値は、エバネッセント光の増強が最大に
なるように計算で求めた値である。この場合も、先端を
鋭く尖らせたガラス棒にBBOの粉を付けたプローブを
多層膜に接近させたところ、先端から発生する390n
mの光の増強が観測された。
【0047】
【発明の効果】本発明を適用した走査型近接場光学顕微
鏡では、試料表面に発生するエバネッセント光を増強す
ることができる。従って、プローブ先端で波長変換され
た光の強度を強くすることができる。その結果、コント
ラストのよい試料像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態による走査型近接場光学
顕微鏡の構成を示すブロック図である。
【図2】 プローブの先端を示す拡大図である。
【図3】 薄膜の積層構造を示す拡大断面図である。
【図4】 従来の走査型近接場光学顕微鏡を示す説明図
である。
【符号の説明】
1…レーザー光源、2…レーザー光、3…プリズム、4
…薄膜、5…試料、6…プローブ、7…走査装置、8…
レンズ、9…フィルター,10…光検出器、11…コン
ピュータ、12…非線形光学物質、13…TiO2、1
4…SiO2、17…試料、18…プローブ、19…走
査装置、20…光検出器、21…コンピュータ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料の表面近傍に発生したエバネッセン
    ト光を、非線形光学物質によって波長変換し、当該波長
    変換された光を検出する走査型近接場光学顕微鏡におい
    て、 前記試料を載置するための透光性の試料台を備え、 上記試料台は、前記エバネッセント光を増強するための
    薄膜が、試料を載置するための部分に形成されているこ
    とを特徴とする走査型近接場光学顕微鏡。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の走査型近接場光学顕微鏡
    において、 前記薄膜は、金属で形成されることを特徴とする走査型
    近接場光学顕微鏡。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の走査型近接場光学顕微鏡
    において、 前記金属は、当該金属における表面プラズモンの波数
    が、検出すべきエバネッセント光の波数に相当すること
    を特徴とする走査型近接場光学顕微鏡。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の走査型近接場光学顕微鏡
    において、 前記薄膜は、少なくとも2層の誘電体層を有し、 前記誘電体層は、隣接する層相互に屈折率が相異なるこ
    とを特徴とする走査型近接場光学顕微鏡。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の走査型近接場光学顕微鏡
    において、 前記複数の誘電体層のうち、前記試料台から奇数番目の
    層は、当該層に隣接する偶数番目の層よりも屈折率が高
    く、かつ、 前記試料台から最も離れた層を除く各層の厚さは、検出
    すべきエバネッセント光の該当する層における波長の1
    /4に相当することを特徴とする走査型近接場光学顕微
    鏡。
JP9202909A 1997-07-29 1997-07-29 走査型近接場光学顕微鏡 Pending JPH1144694A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005092490A1 (ja) * 2004-03-27 2005-10-06 Futao Kaneko 光反応性薄膜加工法並びに光反応性薄膜加工装置
JP2008309684A (ja) * 2007-06-15 2008-12-25 Toyota Motor Corp 近接場分光分析用の試料測定基板

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