JPH1142233A - 改良された創傷縫合装置及び方法 - Google Patents

改良された創傷縫合装置及び方法

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JPH1142233A
JPH1142233A JP9176080A JP17608097A JPH1142233A JP H1142233 A JPH1142233 A JP H1142233A JP 9176080 A JP9176080 A JP 9176080A JP 17608097 A JP17608097 A JP 17608097A JP H1142233 A JPH1142233 A JP H1142233A
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suture
wound
needle
suturing
cannula
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JP9176080A
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Terrence J Buelna
テレンス・ジェイ・ブエルナ
Wayne A Noda
ウェイン・エイ・ノダ
Paul Lubock
ポール・ラボック
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CR Bard Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 患者に不快を与えることのない創傷縫合装置
及び方法を提供する。 【解決手段】 人体に形成された創傷12をカニューレ
30で縫合するための装置である。カニューレは、基端
と末端との間に伸長する軸線を有し、ハンドル37が基
端に配置され、一対の針90、92が末端に配置されて
いる。針は基端位置と末端位置との間で移動可能で、カ
ニューレによって支持される縫合糸マニピュレーター
は、創傷を通して挿入可能となっている。縫合糸マニピ
ュレーターを作動させて、縫合糸を操作し、人体の体壁
161の遠方側にある針と係合させる。指状リング54
が、多数の段階を通してハンドル上で単一の末端方向に
移動可能となっている。第1の段階で、針が配置され、
第2の段階で、縫合糸マニピュレーターを作動させて、
針に縫合糸を通し、第3の段階で、縫合糸を引張機構か
ら解放する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】この出願は、1995年7月14日に出願
された米国特許出願シリアルNo.08/502,48
2の一部継続出願である。
【0002】
【発明の属する技術分野】本願発明は、概ね、人体の体
壁の創傷または穴(すなわち孔)を縫合するための装置
及び方法に関し、特に、縫合材料を使用する創傷縫合装
置に関する。
【0003】
【従来の技術】穿刺型の創傷が、外科処置の一部とし
て、人体の体壁に偶発的にあるいは意図的に形成され
る。どちらの場合も、創傷は、人体の体壁を貫通する穴
形状となっている。そこでは、その創傷を通してのみ、
人体の体壁の遠方側に接近可能となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】創傷は、偶然に人体の
体壁に形成されるかもしれない。しかし、例えば、心臓
への介入に関連した外科処置において、意図的に創傷が
形成されることが多いであろう。
【0005】心臓への介入に関係する外科処置では、創
傷が、患者の大腿動脈または腸骨動脈に形成されるのが
一般的である。この場合、創傷が形成される人体の体壁
は、動脈壁となっている。動脈は、患者の皮膚の下にあ
る程度の距離をおいて配置されている。これらの動脈が
穿刺されたとき、創傷または穴は、動脈を形成する組織
壁に残ったままとなる。現在、大きな口径の接近用のシ
ースと拡張器とが使用されている。接近用のシースと拡
張器は、単に、創傷の大きさを拡大し、創傷を縫合する
ための適切な縫合装置及び技術を要求する。この種の創
傷は、手で直接的に圧力をかけたり、または、特殊な錘
り、包帯、及び手当用品で処理されている。これらの器
具は、管理された長い期間の間、配置することが必要で
あり、その結果、患者にかなりの不快を与えることとな
る。他のタイプの縫合装置は、生物学的液体を再吸収可
能な(bioresorbable)プラグを備えてい
る。この生物学的液体を再吸収可能なプラグは、ある場
合において、血液の凝固を容易にするマトリックスを提
供する。より最近、針と、該針に取り付けられた縫合糸
とを備えた装置が使用されている。この装置の針と縫合
糸は、血管内に挿入される。針は、血管の壁を通って外
側に駆動させられる。そこで、縫合糸の端は、捕捉さ
れ、たぐり寄せられ、結び目を結ぶことができる。
【0006】同様の装置が、米国特許No.5,41
7,699によって示されている。米国特許No.5,
417,699は、基端方向に向いた一対の針を開示し
ている。この針は、創傷に挿入可能となっており、ま
た、径方向に拡大可能となっている。それによって、当
該装置を引っ込めることにより、針は、穴を囲んでいる
組織の該穴を通って伸長する。事前に糸を通された穴
が、次いで、組織壁を通って、取り付けられた縫合糸の
端と一緒に外側に引かれる。この構成は、人体の体壁を
通って基端方向に針を引っ張る特別な針捕捉機構を必要
としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願発明の創傷縫合装置
は、末端カニューレを備えている。末端カニューレは、
創傷を通して挿入可能となっている。また、末端カニュ
ーレは、人体の体壁の遠方側に縫合糸を提供するように
機能する。装置のハンドルは、人体の体壁の近接側にと
どまっている。ハンドル上で作動可能となっている指状
タブは、人体の体壁の遠方側にある縫合糸を、径方向に
間隔をあけた外側位置と内側位置との間で操作する。針
配置機構が、また、ハンドル上で作動可能となってい
る。この針配置機構によって、基端位置から末端位置
に、針は配置される。末端位置において、針は、人体の
体壁の組織に形成された針穴を通して伸長し、人体の体
壁の遠方側で縫合糸に近接する位置まで伸長する。この
位置において、針は、縫合糸の第1の位置と、第2の位
置との間に配置される。それによって、第1の位置と第
2の位置との間で縫合糸を操作することにより、縫合糸
は針と係合する。次いで、針は、引き抜かれ、これによ
って、縫合糸の端が捕らえられ、これら縫合糸の端を、
針穴を通して人体の体壁の近接側にまで移動させる。こ
の時点で、創傷縫合装置全体が引っ込まれすなわち後退
させられ、縫合糸の端を、創傷の両側にある組織を通し
て伸長させる。これらの縫合糸の端の間で結び目を結ぶ
ことによって、創傷を横切って縫合糸をしっかりと締め
付け、これによって、縫合が完了する。
【0008】人体の体壁の遠方側で針に縫合糸を通すた
めの前記装置は、マリコット(Mallicot)構造
を備えている。Mallicot構造は、脚部を備えて
いる。脚部は、径方向において拡大且つ収縮し、これに
よって、縫合糸は、当該縫合糸を通すように針に係合す
る。この機構は、人体の体壁の近接側で、前記装置のハ
ンドルから操作可能となっている。
【0009】基端位置と末端位置との間に針を配置する
ための前記装置は、また、ハンドルから操作可能となっ
ている。この装置は、針に縫合糸を通すために針が適切
に位置決めされたとき、針を移動させるだけでなく、針
に縫合糸を通す前記機構を走行させる。針に縫合糸が通
された後、前記配置機構をさらに操作することによっ
て、縫合糸ループが、引張装置から解放される。それに
よって、縫合糸が、創傷を容易に縫合するために適切に
位置決めされた状態で、前記装置を、創傷から引き抜く
ことができる。
【0010】本願発明の1つの特徴においては、創傷縫
合装置は、組織壁に形成された創傷を縫合できるように
なっている。創傷縫合装置は、カニューレを備えてい
る。カニューレは、基端と末端との間で伸長する軸線を
有している。ハンドルは、カニューレの基端に配置され
ている。少なくとも一対の針が、カニューレの末端に近
接して配置されている。針は、基端位置と末端位置との
間で移動可能となっている。末端移動において、針は、
組織壁を通して伸長している。縫合糸のマニピュレータ
ーが、カニューレによって支持されている。縫合糸のマ
ニピュレーターは、創傷を通して挿入可能となってい
る。針が末端位置にあるとき、縫合糸のマニピュレータ
ーを作動することによって、縫合糸を操作して、縫合糸
と針とを係合させることができる。
【0011】関連する方法によって、近接側と遠方側と
を有する人体の体壁の組織に形成された創傷が縫合され
る。前記方法は、第1の端と第2の端とそれらの間で伸
長する縫合糸ループとを有する縫合糸を提供するステッ
プ(すなわち、工程)を備えている。縫合糸の第1の端
と第2の端とは、人体の体壁の近接側に縫合糸ループを
残しておきながら、創傷を通して挿入される。縫合糸が
通されていない第1の針と、縫合糸が通されていない第
2の針とを、組織を通して挿入することによって、第1
の針と第2の針の末端が人体の体壁の遠方側に配置され
る。前記方法は、また、人体の体壁の遠方側にある第1
の針と第2の針とに縫合糸のそれぞれの端を通すステッ
プと、縫合糸の関連する第1及び第2の端と一緒に、縫
合糸が通された針を人体の体壁の近接側に引くステップ
とを備えている。そのとき、縫合糸の第1の端と第2の
端とが引っ張られ、これにより、縫合糸ループを、人体
の体壁の遠方側にまで引くことができる。また、縫合糸
の第1の端と第2の端とを結んで、組織を創傷に近接す
る内側に引き、それによって、人体の体壁の創傷を縫合
することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】創傷縫合装置が、図1に図示され
ており、参照符号10によって概ね示されている。創傷
縫合装置10は、患者16の大腿動脈14の創傷12を
閉じるすなわち縫合するために用いられている状態が図
示されている。創傷12は、典型的に、大腿動脈14を
介して患者16の心臓血管系に接近できるようにするた
めに意図的に形成されている。この場合、創傷12は、
大腿動脈14を形成する人体の組織に形成されている。
したがって、前記大腿動脈の部分が、人体の体壁の穴す
なわち創傷12を画定している。創傷縫合装置10は、
典型的に、ガイドワイヤ18に沿って大腿動脈14内に
導入される。ガイドワイヤ18は、患者16の皮膚23
に形成された切開部21を通って伸びている。
【0013】図1は、皮膚23の内部での創傷12の縫
合を図示しているが、創傷縫合装置10は、皮膚23を
含む人体の任意の体壁に形成された創傷を縫合するのに
同様に使用できることも理解すべきである。
【0014】創傷縫合装置10の好ましい実施例が、図
2に図示されており、概ね、カニューレ30からなって
いる。カニューレ30は、末端セクション32と、基端
セクション34と、中間セクション36とを備えてい
る。この特定の実施例において、基端セクション34
は、ハンドル37を備えており、末端セクション32は
可撓性のカテーテル45を備えており、中間セクション
36は概ね硬質となっている硬質管を備えている。カニ
ューレ30は、また、軸線38によって画定されてい
る。軸線38は、創傷縫合装置10の基端41と末端4
3との間を伸長している。
【0015】ガイドワイヤ18に沿った創傷縫合装置1
0の挿入を容易にするために、カニューレ30は、概
ね、中空となっている。ガイドワイヤ18は、基端41
と末端43の両方にそれぞれ示されている。皮膚23に
対する創傷12の深さを測定するために、目盛47を、
中間セクション36の外側表面に設けることができる。
X線不透過性のマーカーリングをカテーテル45に設け
て、X線透視検査の際の案内やX線コントラストを容易
に行うことができる。
【0016】ハンドル37は、固定された一対の指状リ
ング52と、アクチュエータとを備えている。このアク
チュエータは、軸方向に移動可能な指状リング54の形
状をしている。この指状リング54の形状をしたアクチ
ュエータについては、後で詳述する。指状タブ56もま
た、ハンドル37に沿って移動できるようになってい
る。この指状タブ56は、細長い溝58内で支えられて
進む。細長い溝58は、スロット61を備えている。ス
ロット61は、基端側に向いている肩部63を備えてい
る。図2の実施例には、また、Touchy−Boas
t(タッチィ−ボウスト)バルブ65が設けられてい
る。Touchy−Boastバルブ65は、しっかり
と締め付けられ、これにより、ガイドワイヤ18がシー
ルすなわち密封されている。カテーテル45を通しての
後方への出血がTouchy−Boastバルブ65を
通して明示され、これにより、カテーテル45が大腿動
脈14内に配置されたことを視覚的に示すことができ
る。
【0017】カニューレ30の内側領域が図3に図示さ
れている。この図から、この特定の実施例のカテーテル
45は、基端41から伸長し、末端43を通ってカニュ
ーレ30を出ていることが理解される。したがって、カ
テーテル45は、カニューレ30の中空管内に中空管を
形成している。カテーテル45と関連した内側経路70
は、ガイドワイヤ18だけでなく、後で詳述される縫合
糸72も受けることができるようになっている。カニュ
ーレ30と関連する内側経路74には、その末端43に
プラグ(すなわち、栓)76が設けられている。このプ
ラグ76は、末端方向に向いた外側表面78と、基端方
向に向いた肩部79と、環状の凹部81とを備えてい
る。環状の凹部81は、内側経路74内において、基端
方向に向いた面83で終端している。環状の凹部81の
径方向外側には、軸方向に伸びる一対の針ボア(ニード
ルボア)85、87が設けられている。針ボア85、8
7は、カニューレの内側経路74から末端方向に向いた
外側表面78にかけて、軸線38に概ね平行となってい
る。
【0018】一対の針90、92が、往復運動できるよ
うにそれぞれの針ボア85、87内に設けられている。
針90、92は、共通の径方向フランジ94によって支
持されている。径方向フランジ94は、カニューレ30
の内側経路74内に配置されている。しかし、径方向フ
ランジ94には、軸線38に沿ってカテーテル45を受
けることができるように適切な位置に開口部が設けられ
ている。径方向フランジ94の末端側には、針戻しばね
96が、環状の凹部81の基端方向に向いた面83から
径方向フランジ94まで伸長するように配置されてい
る。径方向フランジ94の基端側には、弛緩状態にある
走行用のばね98が、径方向フランジ94から細長いシ
リンダ103の末端方向に向いた面101まで伸長して
いる。このシリンダ103は、カニューレ30と同軸に
設けられていると共に、カニューレ30の内側に配置さ
れている。そして、シリンダ103は、指状リング54
の作動によって、カニューレ30の内側経路74内で移
動できるようになっている。カテーテル45は、シリン
ダ103を通って伸長しており、それによって、シリン
ダ103は、カテーテル45とカニューレ30との間に
あるほぼ円筒形の空間に置かれている。
【0019】この実施例の創傷縫合装置10において、
指状リング54と、該指状リング54に取り付けられた
シリンダ103とは、ばね96及び98、針90及び9
2、及び関連する径方向フランジ94と共に、配置機構
として機能している。これにより、針90、92は、最
初に突出して配置され、最終的に引っ込むことができる
ようになっている。指状リング54が末端方向に移動し
たとき、シリンダ103の末端方向に向いた面101が
ばね98を押し付ける。これにより、次いで、径方向フ
ランジ94とこれに取り付けられた針90、92が、針
戻しばね96の偏倚力に抗して推し進められる。したが
って、指状リング54に加えられた末端方向への圧力に
よって、針90、92は、図3に最も良く図示された基
端位置から、図9に最も良く図示された末端位置まで、
移動する。
【0020】指状リング54が後退方向へすなわち基端
方向へ移動するとき、シリンダ103は、ばね98から
離れる方向に引き下がる。そして、径方向フランジ94
に作用する圧縮されたばねの力によって、針90、92
は、図9に図示された位置から図3に図示された位置に
向けて戻る。シリンダ103と指状リング54との組み
合わせには、また、突出部105の形状をした走行機構
が設けられている。突出部105は、細長い溝58に支
えられて進み、これによって、指状タブ56に設けられ
たフランジ107に係合できるようになっている。この
フランジ107は、後で詳述する、傾斜面109と、末
端方向に向いた肩部111とを備えている。
【0021】カニューレ30と関連する外側表面78に
ほぼ接近させて、縫合糸配置機構114を、カテーテル
45の一部として形成することができる。
【0022】好ましい実施例において、この縫合糸配置
機構としての縫合糸操作機構114は、(図5の径方向
断面図に最も良く示された)複数のスリット116によ
って形成されている。スリット116は、カテーテル4
5の周辺に沿って間隔をあけて設けられている。これら
のスリット116は、複数の指状突起部118を画定す
る。指状突起部118は、図10に最も良く示されてい
る。指状突起部118の各々には、中間一体ヒンジ(換
言すれば、中間リビングヒンジ)121を設けることが
できる。カテーテル45が軸方向に圧縮されたとき、中
間一体ヒンジ121によって、指状突起部118は、径
方向に容易に拡大することができる。この径方向への拡
大は、図3に図示された第1の位置と、図8に図示され
た第2の位置との間で起きる。図3に図示された第1の
位置では、指状突起部118は、比較的低い断面形状を
している(すなわち、比較的にロープロファイルとなっ
ている)。図8に図示された第2の位置では、指状突起
部118は、径方向に比較的高い断面形状となっている
(すなわち、比較的にハイプロファイルとなってい
る)。これらの組み合わせで、拡大可能な指状突起部1
18は、Mallicot(マリコット)構造として一
般に参照される装置を形成している。指状突起部118
の、第1の低い断面形状位置と第2の高い断面形状位置
との間には、図12を参照して後述する固有位置が存在
する。
【0023】縫合糸操作機構114は、また、指状タブ
56と、突出部123とを備えている。突出部123
は、指状タブ56から、細長い溝58を通って、カニュ
ーレ30の内側経路74内に伸長している。細長い部材
125の基端が、突出部123に固定されており、細長
い部材125の末端が、創傷縫合装置10の末端チップ
に設けられたフランジ127に固定されている。このフ
ランジ127には、ガイドワイヤ18を受けることがで
きるように開口部が設けられている。フランジ127
は、創傷縫合装置10の末端43におけるカテーテル4
5と少なくとも同じ程度の大きさとなっている。低い断
面形状位置と高い断面形状位置との間で指状突起部11
8を移動させることが、指状タブ56、細長い部材12
5、及びフランジ127の目的である。指状タブ56が
基端方向に(すなわち、図3における実線位置から点線
位置まで)移動したとき、細長い部材125は引っ張ら
れ、それによって、フランジ127が基端方向に引かれ
る。これにより、カテーテル45に軸方向の圧縮力が加
えられる。それによって、指状突起部118の各々が、
それぞれの端と、関連する中間一体ヒンジ121とで曲
がり、それによって、指状突起部118が拡大し、Ma
llicot構造が形成される。
【0024】指状タブ56と関連したフランジ107
を、細長い溝58に関連したスロット61に適切に入れ
ることを確実にすることによって、これらの指状突起部
118は、第2の拡大した位置に自動的に維持すること
ができる。したがって、フランジ107がスロット61
に位置決めされ、フランジ107の末端方向に向いた面
111が、スロット61の基端方向に向いた面63に係
合することによって、指状タブ56は、基端側の点線位
置でロックすなわち固定することができる。ロックされ
た結果、指状タブ56はその基端位置に保持され、指状
突起部118はその第2の拡大状態に保持される。好ま
しい実施例においては、指状リング54及びシリンダ1
03に関連した突出部すなわちタブ105が、フランジ
107に係合して、フランジ107がスロット61の外
に強制的に押されたとき、ロックは解除される。ロック
が解除されたとき、指状突起部118は、低い断面形状
状態に向けて自然に戻る。これによって、末端側のフラ
ンジ127は、細長い部材125を末端方向に強制的に
引っ張り、そして、指状タブ56を末端方向に(すなわ
ち、図3の点線位置から実線位置まで)強制的に引く。
もし、細長い部材125が圧縮荷重を受けることができ
るならば、指状タブ56に加えられる指による末端方向
への力によって、また、指状突起部118は、高い断面
形状状態から低い断面形状状態に向けて容易に移動する
ことができる。
【0025】縫合糸操作機構114と拡大可能な指状突
起部118との操作は、縫合糸72を配置する上で、こ
の構造を特に有用なものとしている。図3及び図8に最
も良く示されているように、縫合糸72は、自由端13
0、132を備えている。自由端130、132は、隣
接する指状突起部118の一体ヒンジ121にあるいは
一体ヒンジ121の近くに埋め込むことができる。自由
端130、132の間で、縫合糸72は、縫合糸ループ
134を形成している。縫合糸ループ134は、比較的
長く、指状突起部118からカテーテル45の内側経路
70内に伸長し、カニューレ30の長さのほぼ全体に沿
って伸長している。そこで、縫合糸ループ134は、通
路すなわち孔136を通って、カテーテル45から出て
いる。
【0026】カテーテル45の外側で、縫合糸ループ1
34は、縫合糸引張装置138と係合している。縫合糸
引張装置138は、シリンダ103の壁に形成されたタ
ブ141の形状をしている。このタブ141は、ポスト
143を備えている。ポスト143は、径方向外側に向
けて伸長して、縫合糸ループ134を受けることができ
るようになっている。タブ141は、図6に最も良く示
されているように、ハンドル37の内面に設けられた突
出部145によって、径方向内側に向けて押し付けるこ
とができるようになっている。指状リング54の操作に
よってシリンダ103が軸方向に沿って移動したとき、
突出部145はタブ141に係合し、タブ141を径方
向内側に向けて移動させる。これにより、縫合糸72
は、ポスト143を通り越し、縫合糸ループ134が縫
合糸引張装置138から効果的に取り外される。この特
徴は、後で詳述する理由のため、創傷縫合装置10の操
作の間において、特に効果的である。
【0027】縫合糸72を指状突起部118に取り付け
るための好ましい方法は、図10を参照することによっ
て最も良く理解できる。この実施例において、指状突起
部118は、さらに、参照符号152、154、15
6、及び158によって、示されている。図10の点か
らみて、指状突起部152−158は第2の位置に十分
に伸長している。関連する一体ヒンジ121は、指状突
起部152−158が軸線38から最大径方向距離に達
する該指状突起部152−158の屈曲部に、配置され
ている。
【0028】そのような実施例では、縫合糸の自由端1
30は、指状突起部154にゆるく埋め込まれている。
次いで、縫合糸は、指状突起部154から、指状突起部
156に関連した一体ヒンジ121に設けられたスリッ
トを通って導かれる。この点から、縫合糸ループ134
は、カニューレ30の長さ方向に沿って、カテーテル4
5内に送り込まれる。同様に、縫合糸の自由端132
は、指状突起部152にゆるく埋め込まれている。そし
て、縫合糸は、指状突起部としての脚部158に関連し
た一体ヒンジ121に設けられたスリットを通して案内
される。この方向決めによって、縫合糸の自由端13
0、132の各々は、隣接する脚部(すなわち、指状突
起部)の間を伸長する、縫合糸の短いセクションを形成
している。したがって、縫合糸の自由端130は、隣接
する脚部154と156との間を伸長し、これによっ
て、縫合糸部159が形成されている。一方、縫合糸の
自由端132は、対向する隣接した脚部152と158
との間を伸長し、これによって、縫合糸部160が形成
されている。
【0029】創傷縫合装置10の装填は、最終ステージ
の操作の間に成し遂げられる。ハンドル37に設けられ
た指状タブ56は、最初に、図3の実線によって図示さ
れた末端位置に設定される。これにより、Mallic
ot構造を形成する指状突起部118が低い断面形状状
態になることが確保される。次いで、縫合糸72を、指
状突起部118に取り付けることができ、そして、縫合
糸ループ134を、カテーテル45の内側経路70に通
すことができる。カテーテル45の孔136を出た後、
縫合糸ループ134は、縫合糸引張装置138のポスト
143の周囲に配置される。最終的に、軸方向に移動可
能な指状リング54が、その基端位置に置かれ、それに
よって、針90、92が、関連する針ボア85、87内
に引っ込む。Touchy−Boastバルブ65をゆ
るめることによって、ガイドワイヤ18に沿って挿入で
きる。
【0030】創傷縫合装置10の操作は、カテーテル4
5を創傷12内に挿入することによって開始される。も
し、創傷12が患者16の皮膚23にあるならば、カテ
ーテル45は、創傷12内に直接的に導入される。しか
しながら、もし、図1に図示されたように、創傷12が
大腿動脈14の壁のような人体の体壁にあるならば、大
腿動脈14へ接近するために小さな切開部21が皮膚2
3に形成される。ガイドワイヤ18は、典型的に、創傷
12を形成した外科処置の一部として切開部21と創傷
12とを通して配置される。
【0031】ガイドワイヤ18が所定位置に配置された
状態で、創傷縫合装置10は、ガイドワイヤ18に沿っ
て位置決めされる。それによって、カテーテル45の末
端チップが、ガイドワイヤ18をたどって、切開部21
及び創傷12を通して大腿動脈14内に導入される。こ
の地点で、カニューレ30に設けられた目盛47は、皮
膚23に対する大腿動脈14の深さを示す。カテーテル
45に設けられたX線不透過性のマーカーは、操作位置
へのX線透視検査の案内を容易にするために有用となっ
ている。Touchy−Boastバルブ65は、血管
内に適切に配置されたことを明示する、出血(Back
bleeding)の視覚的表示を提供する。Tou
chy−Boastバルブ65に、T継手を設けること
により、X線コントラスト媒体のカテーテル45を通し
た注入を容易にすることができる。
【0032】図3を参照すると、人体の体壁、すなわち
この場合、大腿動脈14の人体の体壁161は、近接側
163と遠方側165とを備えていることが理解され
る。人体の体壁161の遠方側165への接近は厳しく
制限されていることから、創傷12を通すことを除い
て、遠方側165に直接的に接近することなく創傷を縫
合できることは、本願発明にとって、特に効果的であ
る。
【0033】好ましい方法においては、カテーテル45
は、Mallocot構造を形成する指状突起部118
が、人体の体壁161の遠方側165に位置決めされる
のに十分な距離だけ、創傷12を通して挿入される。針
90、92を含むカニューレ30は、人体の体壁161
の近接側163にとどまっている。この方向決めによっ
て、図8に図示された自由端130、132が、遠方側
165に位置決めされ、一方、縫合糸ループ134が人
体の体壁161の近接側163に位置決めされることが
理解される。
【0034】創傷縫合装置10に対する好ましい作動位
置は、ハンドル37と、関連する固定された一対の指状
リング52との操作によって達成される。このようにし
て創傷縫合装置10が配置された状態で、指状突起部
は、図3に図示された第1の低い断面形状の状態から、
図8に図示された第2の拡大状態まで拡大される。指状
突起部118のこの拡大によって、縫合糸部159、1
60は、径方向外側に向けて移動することが理解され
る。
【0035】縫合糸部159、160が適切に位置決め
された状態で、針90、92を、直ちに配置することが
できる。これらの針90、92は、最初に、人体の体壁
161の近接側163で、関連する針ボア85、87に
配置されている。針90、92の配置は、指状リング5
4と、関連するシリンダ103とを、図9の矢印167
の末端方向に向けて移動させることによって、達成され
る。シリンダ103の末端方向に向いた面101は、ば
ね98を圧縮する。これによって、径方向フランジ94
に力が及ぼされる。この力は、針戻しばね96の偏倚力
に抗する指状リング54の末端方向へのさらなる移動に
よって、増加する。この増加する力によって、針90、
92は、末端方向に向いた外側表面78を越えて、人体
の体壁161にそれぞれ形成される針穴170、172
を通って、移動する。径方向フランジ94が、プラグ7
6の基端方向に向いた面すなわち肩部79に達したと
き、針90、92の末端方向への移動は、終了する。
【0036】針90、92は、各々、針受け(need
le eye)176、178をそれぞれ備えている。
針受け176、178は、好ましい実施例において、フ
レンチ・アイ(French eye)の形になってい
る。針90、92が十分に伸長したとき、これらの針受
け176、178は、縫合糸部159、160を越え
て、人体の体壁161の遠方側165に配置されること
が好ましい。縫合糸部159、160が径方向に伸長し
た位置にある状態で、針90、92が最も末端位置にあ
る状態で、また、針受け176、177が縫合糸部15
9、169に面する状態で、縫合糸72を直ちに操作し
て、針90、92に縫合糸72を通すことができる。
【0037】好ましい実施例において、縫合糸72のこ
の操作は、指状リング54を第2の位置に向けて末端方
向にさらに移動させることによって、成し遂げられる。
第2の位置では、細長い溝58に支えられて進む突出部
105は、フランジ107の傾斜面109に係合する。
突出部105によるフランジ107のこの係合によっ
て、指状タブ56は、そのロックされた基端位置から解
放される。これにより、細長い部材125に加えられた
張りが解放され、カテーテル45が伸長するにしたがっ
て、指状突起部118が径方向に自然に圧縮される。指
状突起部118の径方向への圧縮によって、縫合糸部1
59、160が、針受け176、178の基端側の位置
で移動して、関連する針90、92に接触する。
【0038】もちろん、指状突起部118の径方向への
圧縮で、隣接する一体ヒンジ121の間の距離は減少す
る。これにより、縫合糸部159、160は、通常、ゆ
るむ。しかし、そのゆるみは、上述した縫合糸引張装置
138によって行われたものではない。指状リング54
が末端方向に移動するとき、縫合糸引張装置138も末
端方向に移動することが、理解される。カテーテル45
の孔136が縫合糸引張装置138の基端側に配置され
ていることから、縫合糸引張装置138の末端方向への
移動によって、縫合糸ループ134は、カテーテルの内
側経路70を通って基端方向に移動する。これにより、
指状突起部118が径方向に縮まるときでさえ、縫合糸
部159、160は引っ張られる。
【0039】この点で、指状リング54が末端方向へ移
動することによって、針90、92が第1の位置に配置
され、指状リング54の第2の位置で針に縫合糸を通す
ために、指状突起部118が操作される。第2の位置に
おける指状突起部118のこの操作は、縫合糸引張装置
138で縫合糸72を引っ張りながら、行われる。
【0040】さらに、指状リング54を末端方向に向け
て第3の位置に移動させることによって、縫合糸ループ
134が、縫合糸引張装置138のポスト143から取
り外される。これにより、縫合糸ループ134が創傷縫
合装置10から解放され、その結果、縫合糸ループ13
4を、自由に創傷12内に引き込むことができる。シリ
ンダ103が末端方向に移動して、タブ141がハンド
ル37に設けられた突出部145に接近したとき、縫合
糸ループ134の解放は、図5に図示されるように成し
遂げられる。この干渉関係によって、タブ141は、径
方向内側に向けて圧縮され、したがって、縫合糸ループ
134は、図7に図示されたようにポスト143から強
制的に取り外される。
【0041】この点で、指状リング54を共通の末端方
向に移動させることによって、創傷縫合装置10を操作
するための方法における、3つの連続的なステップが実
行されることが理解される。指状リング54の第1の末
端位置に関係する第1のステップにおいて、針90、9
2は、縫合糸を通すことができる位置に配置される。指
状リング54の第2の位置に関係する第2のステップに
おいて、指状タブ56は解放され、それによって、指状
突起部118の収縮により、針90、92に縫合糸を容
易に通すことができる。指状リング54の第3の位置に
関係する第3のステップにおいて、縫合糸ループ134
が縫合糸引張装置138から解放され、創傷縫合装置1
0の引き抜きが容易にできる。
【0042】縫合糸部159、160が針受け176、
178の基端側で針90、92に接触して径方向に引っ
張られている状態で、針90、92は、直ちに、引っ込
められる、すなわち、後退させられる。針90、92の
引っ込みによって、引っ張られた縫合糸部159、16
0は、最初に、針受け176、178に入る。さらに、
針90、92を引っ込めることによって、その捕らえら
れた縫合糸部159、160は、関連する皮膚23の針
穴170、172を通って、引き抜かれる。この点で、
縫合糸の自由端130、132の両方と縫合糸ループ1
34とは、人体の体壁161の近接側163に配置され
る。創傷縫合装置10は、直ちに、創傷12から引き抜
かれる。
【0043】針90、92は、縫合糸部159、160
の存在によって大きくなった針受け176、178が偏
倚されてカニューレ30の末端の外側表面78に接触す
るまで、引っ込められることが望ましい。図13の拡大
図に図示された、針90、92のこの位置において、縫
合糸の自由端130、132は、ばねの復帰力により、
それぞれの針90、92と、カニューレ30との間で、
捕らえられている。
【0044】縫合糸ループ134が縫合糸引張装置13
8のポスト143から解放された状態で、創傷縫合装置
10を取り除くことによって、縫合糸部159、160
は、さらに、図14に図示されるように、人体の体壁1
61から離れる方向に引かれる。これにより、縫合糸ル
ープ134が、隣接する脚部156、158との間から
出て創傷12を通して人体の体壁161の遠方側165
に引かれるまで、縫合糸ループ134は、カテーテル4
5を通って末端方向に引かれる。
【0045】創傷縫合装置10が創傷12から完全に取
り除かれると、縫合糸の自由端130、132を、指状
突起部118から取り外し又は切断し、通常の方法で外
科用結び目に結ぶことができる。そのような結び目は、
図15に図示されるように、切開部21を通して創傷1
2の近接部内に押し込むことができる。
【0046】本願発明の追加の実施例が、図17に図示
されている。本願発明の追加の実施例は2対の針を備え
ている。上述した針90及び92は、2対の針のうち一
方を形成している。一方、追加した一対の針は、針20
1、203からなっている。この場合、4つの針90、
92、201、及び203が、カニューレ30の末端方
向に向いた外側表面78の周囲で、互いから90°離れ
て配置されている。(図17に図示しない)針の配置
は、上述したものと同様にすることができる。すなわ
ち、4つの針90、92、201、及び203は、(図
8に最も良く示された)共通の径方向フランジ94に固
定されている。
【0047】本願発明のこの実施例は、2つの縫合糸を
創傷12に同時に加えるように機能している。第1の縫
合糸は、上記で参照した参照符号72の縫合糸とするこ
とができる。この縫合糸は、図9を参照して説明したの
と同じ方法で、図16に図示された縫合糸操作機構に通
すことができる。第2の色コード付き縫合糸205を、
図16に図示された方法で、Mallicot構造の脚
部152−158に通すことができる。
【0048】この縫合糸205は、第1の端207と第
2の端209とを備えている。また、縫合糸205は、
縫合糸ループ部210によって特徴が与えられている。
好適な方法において、縫合糸205の第1の端207
は、Mallicot構造の脚部154にゆるく保持さ
れている。その縫合糸205は、次いで、一体ヒンジ1
21と脚部152とを通り、縫合糸ループ210が、カ
テーテル45に関連する経路内に伸長する状態となって
いる。縫合糸ループ210がこの経路を出たとき、脚部
158に関連した一体ヒンジ121を通すことができ
る。最終的に、縫合糸205の第2の端209は、ゆる
く、脚部156に埋め込むことができる。
【0049】第2の縫合糸205のためのこの構造は、
脚部152と脚部154との間に縫合糸部212を生成
する。また、脚部156と脚部158との間に縫合糸部
214を生成する。この方法において、2つの縫合糸7
2、205は、4つの縫合糸部159、160、212
及び214を形成できる。縫合糸部159は針90のた
めのものである。縫合糸部160は針92のためのもの
である。縫合糸部212は針201のためのものであ
る。縫合糸部214は針203のためのものである。そ
の結果、縫合糸配置機構は、上述した方法で操作でき、
これにより、図17の実施例に関連した4つの針の各々
に縫合糸を通すことができる。
【0050】図16に図示された縫合糸配置機構の2重
縫合糸の実施例は、また、上述した創傷縫合装置10の
2つの針を有する実施例と一緒に使用できる。操作の好
適な方法において、2つの針90、92は、上述した方
法で操作して、縫合糸部159、160を捕らえること
ができる。次いで、カニューレ30と針90、92とを
90°回転させて、縫合糸部212、214に関して機
能させることができる。もちろん、この実施例において
は、Mallicot構造を形成する脚部152−15
8に対してカニューレ30と針90、92とを回転させ
るための手段を、設けなければならない。
【0051】図19は、創傷縫合装置10のさらに別の
実施例を図示している。この実施例は、指状突起部11
8と関連する縫合糸72と共に、カニューレ30とカテ
ーテル45とを備えている。図示された実施例は、ま
た、針90、92を備えている。しかし、この場合にお
いて、(参照符号176、178によって上で示され
た)針受けは、フレンチ・アイ(French ey
e)として形成されていない。むしろ、単に、スロット
221、223として形成されている。上述したフレン
チ・アイ(French eye)と比較して、スロッ
ト221、223には、かなり小さい深みを形成でき
る。その結果、針90、92は、より小さい径とするこ
とができる。
【0052】図19の実施例では、縫合糸捕捉針22
5、227を設けることにより、効果的に縫合糸を捕捉
できるようになっている。これらの縫合糸捕捉針22
5、227を管状形状として、関連する針90、92と
入れ子式に嵌合することができる。縫合糸捕捉針22
5、227の末端は、人体の体壁17を通して容易に配
置できるように形成することができる。
【0053】図19の実施例の操作は、針90、92が
人体の体壁17に配置された状態で、上述した方法で進
められる。針90、92の形状をより細くすることによ
って、針を配置する工程は、図9の実施例の場合より
も、より容易に成し遂げることができる。縫合糸72が
上述した方法で指状突起部118によって操作されると
き、縫合糸72は、それぞれの針90、92のスロット
221、223内に引かれる。この点で、縫合糸捕捉針
225、227は、関連する針90、92に沿って末端
に移動させることによって、配置することができる。縫
合糸捕捉針225、227の末端がスロット221、2
23に近づくと、縫合糸72は、関連する針90と縫合
糸捕捉針225との間で、また、針92と縫合糸捕捉針
227との間で挟まれる。
【0054】縫合糸72が適切にスロット221、22
3に捕捉されている状態で、針90、92とこれに関連
する縫合糸捕捉針225、227とを、カニューレ30
に向かって引くことができる。好ましくは、針90、針
92と縫合糸捕捉針225、227とが人体の体壁17
を通過した後、縫合方法が上述した方法で継続されるよ
うに、創傷縫合装置10全体を、創傷12から引き抜く
ことができる。
【0055】図20−22は、創傷縫合装置10の他の
実施例を図示している。この実施例は、縫合糸配置機構
を備えている。この縫合糸配置機構は、図3及び図8に
示された縫合糸配置機構114と実質的に同じになって
いる。この縫合糸配置機構は、指状タブ56と、タブ1
05とを備えている。指状タブ56は、その基端位置で
ロック可能となっている。タブ105は、指状リング5
4に設けられている。指状リング54が末端方向に移動
したとき、タブ105は、指状タブ56をそのロックさ
れた位置から解放するようになっている。
【0056】縫合糸引張装置138が針配置用のシリン
ダ103と指状リング54とに一体になった構造となっ
ている図3及び図8の実施例とは違って、図20−22
の実施例は、縫合糸キャリッジ230を備えている。縫
合糸キャリッジ230は、もどり止め232によって、
指状リング54に解放可能に固定されている。もどり止
め232は、縫合糸キャリッジ230から基端方向に伸
びている。これにより、もどり止め232は、指状リン
グ54の末端部に形成された肩部234に係合できるよ
うになっている。縫合糸キャリッジ230は、また、タ
ブ141と、径方向に圧縮可能なポスト143とを備え
ている。タブ141とポスト143とは、第1の実施例
に関する図6及び図7に図示されたように、縫合糸ルー
プ134を受け且つ解放する。しかしながら、図3の実
施例においては、縫合糸ループ134を、縫合糸引張装
置138に対して基端側の地点でカテーテルから出し、
2つに折って下方に伸長させ、これにより、プーリ(ベ
ルト車)のようにポスト143と係合させるようにして
いた。一方、図20−22の実施例によれば、縫合糸ル
ープ134は、縫合糸キャリッジ230に対して末端側
の地点でカテーテルから出て、より直接的にポスト14
3上まで上方に伸長している。
【0057】図3−9の実施例において述べられたよう
に、図20−22の創傷縫合装置10の針は、カニュー
レに往復運動できるように取り付けられたフランジ94
(図20−22には図示せず)の末端から伸長してい
る。しかしながら、この実施例においては、図3−9の
実施例のシリンダ103の代わりに針制御ロッド236
が使用されている。針制御ロッド236は、フランジ9
4の基端側から基端方向に伸長している。指状リング5
4が、一対のフランジ238、240によって、針制御
ロッド236に結合されている。フランジ238、24
0は、軸方向に間隔をあけて設けられている。フランジ
238、240によって、指状リング54は、末端地点
と基端地点との間で、摺動できるようになっている。末
端地点では、末端側のフランジ240の末端面242
が、針制御ロッド236に形成された駆動用ブロック2
44に係合する。基端地点では、末端側のフランジ24
0の基端面248が、針制御ロッド236に形成された
復帰用ブロック250に係合する。
【0058】図20−図22の実施例にかかわる創傷縫
合装置10の操作は、次の通りである。第1に、先の実
施例のように、Mallicot構造(図20−図22
には図示せず)を形成する指状突起部118が人体の体
壁の遠方側165に位置決めされるのに十分な距離だ
け、カテーテル45を創傷12内に挿入する。指状タブ
56は、その基端位置にロックすることができる。これ
によって、Mallicotの指状突起部は拡大された
状態に保持される。その結果、縫合糸72の自由端は、
径方向外側に向けて伸長する。次に、指状リング54を
末端方向に移動させる。これにより、針が人体の体壁1
61を通って末端方向に配置される。図20に示される
ように、指状リング54の末端側のフランジ240の末
端面242が、針制御ロッド236の駆動用ブロック2
44に接触したとき、針の末端方向への移動は開始す
る。また、指状リング54の末端面252が、縫合糸キ
ャリッジ230の基端面254に達したとき、針の末端
方向への移動は終了する。この地点で、図21に示され
るように、縫合糸キャリッジ230に設けられたもどり
止め232が、指状リング54に設けられた肩部234
に係合する。
【0059】この時点で、縫合糸の端は、径方向外側に
伸長し、針受けに整合している。このように縫合糸が位
置決めされた状態で、指状タブ56はそのロック位置か
ら解放することができる。これによって、Mallic
ot構造の指状突起部がその固有位置に縮められる。し
たがって、縫合糸の端が針受け内に移動する。
【0060】次に、指状リング54を基端方向に移動さ
せる。これにより、縫合糸キャリッジ230もまた基端
方向に移動する。それによって、縫合糸が引っ張られ
る。指状リング54は、末端側のフランジ240の基端
面248が針制御ロッド236の復帰用ブロック250
に接触するまで、針制御ロッド236に沿って基端方向
に続けて摺動する。これによって、針制御ロッド236
と針は、同様に基端方向に移動する。縫合糸の引っ張り
と針の引き抜きは、直ちに同時に継続する。これによっ
て、縫合糸が引張装置から解放された後になるまで針の
引き抜きが起きない先の実施例よりも、縫合糸の端を針
受けで確実に捕らえることができる。
【0061】指状リング54をさらに基端方向に移動さ
せることにより、縫合糸キャリッジ230のタブ141
が、創傷縫合装置10のハンドル37に設けられた突出
部145(図20−図22には図示せず)に接近する。
これによって、タブ141が圧縮され、縫合糸ループ1
34が、図7に図示されたのと同じ仕方で、そして、先
の実施例と関連して前述したように、解放される。
【0062】指状リング54は、続けて基端方向に移動
し、これによって、針が引っ込む。この移動は、図22
に示すように、指状リング54の基端側のフランジ23
8がハウジングのハンドルのキャビティの基端に当接す
るまで続く。次いで、創傷縫合装置10が創傷12から
取り除かれ、縫合糸の端が、先の実施例のように通常の
方法で結ばれる。
【0063】図23ないし図27は、本願発明の創傷縫
合装置10を使用する方法の略図である。この方法によ
り、縫合糸が創傷に置かれ、その後、外科処置が行われ
る。図23に示されるように、最初に、ガイドワイヤ1
8が、脂肪層254を通して、そして、大腿動脈14の
ような人体の血管壁161を通して、患者の皮膚23内
に挿入される。次に、本願発明の創傷縫合装置10の末
端にある可撓性カテーテル45が、図24に示すよう
に、ガイドワイヤ18に沿って導入される。
【0064】創傷縫合装置10は、直ちに、上述したよ
うに、図28−30により詳細に図示されたように、操
作される。これによって、縫合糸72は創傷に置かれ
る。具体的に説明すると、針90、92が人体の体壁1
61を通して最初に配置される。そして、縫合糸操作機
構114を配置して、図29に示すように、針受け17
6、178に近接する縫合糸72の縫合糸部159、1
60を径方向に拡大する。次に、針90、92を引っ込
め、そして、縫合糸ループ134を基端方向に引き、図
29に示すように縫合糸72を引っ張る。この地点で、
Mallicot構造の指状突起部118を創傷12か
ら引き抜く。しかしそれでも、カテーテル45のかなり
の長さは、依然、大腿動脈14にとどまっている。これ
によって、縫合糸ループ134が適切に配置されるま
で、創傷12は確実にふさがれたままとなり、血液が大
腿動脈14から漏れることが確実に防止される。
【0065】最終的に、縫合糸ループ134は解放さ
れ、創傷の遠方側に接する位置に引かれる。そして、図
30に示されているように、カテーテル45の末端が大
腿動脈14から引き抜かれる。
【0066】さて、図25に戻ると、縫合糸72が配置
された後、ガイドワイヤ18は、必要に応じて再位置決
めされる。そして、縫合糸72の自由端130、132
は、創傷縫合装置10によって、皮膚23に形成された
開口部256を通して、たぐり寄せられる。次いで、拡
張器258を、ガイドワイヤ18に沿って導入し、創傷
12を拡大して、図26に示されているように、所望の
外科処置に適した寸法の接近用のシースを供給する。外
科処置が完了すると、シースとガイドワイヤ18は引き
抜かれる。そして、縫合糸72の自由端130、132
は、互いに結ぶれ、これによって、図27に示されるよ
うに創傷は縫合する。
【0067】上記方法においては、縫合糸を創傷に配置
して、その後、拡張を行っていた。それによって、比較
的小さな直径(すなわち、6−8フレンチ)で単一の創
傷縫合装置10を使用して、種々の大きさの接近用のシ
ース(例えば、10−12フレンチまで)を使用する幅
広い範囲の処置を行うことができる。これは、通常の方
法と直接的に著しく違っている。通常の方法において
は、拡張後に創傷に縫合糸を配置している。したがっ
て、種々の寸法の創傷に適合させるために利用できる種
々の大きさのシースを備えた多数の創傷縫合装置を必要
としている。
【0068】前記装置及び方法に具体化されたコンセプ
ト(すなわち、構成概念)には、幅広い変形例が与えら
れる。具体的に開示されかつ図示された実施例に本願発
明を限定しないように注意すべきである。むしろ、本願
発明の範囲は、請求の範囲を参照することによってのみ
決定されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本願発明の一実施例に係わる創傷縫合
装置を使用して、患者の大腿動脈の創傷を縫合する状態
を示している、患者の側面図である。
【図2】図2は、図1に図示された一実施例に係わる創
傷縫合装置の正面図である。
【図3】図3は、図2の線3−3に沿って取った創傷縫
合装置の軸方向の断面図である。
【図4】図4は、図3の線4−4に沿って取った径方向
の断面図である。
【図5】図5は、図3の線5−5に沿って取った径方向
の断面図である。
【図6】図6は、図3の線6−6に沿って取った縫合糸
張り機構の断面図である。
【図7】図7は、縫合糸を解放するために非作動状態に
なっている、図6に図示された縫合糸張り機構の断面図
である。
【図8】図8は、本願発明と関連した縫合糸配置機構の
一実施例を示している、図3と同様な軸方向の断面図で
ある。
【図9】図9は、本願発明と関連した針配置機構の一実
施例を示す軸方向の断面図であって、針配置機構が針に
縫合糸を通すのに適切な末端位置に図示されている、図
8と同様な軸方向の断面図である。
【図10】図10は、縫合糸を通す前の拡張状態におけ
る縫合糸配置機構を示している、図9の線10−10に
沿って取った径方向の断面図である。
【図11】図11は、縫合糸配置機構が径方向に収縮
し、縫合糸が該縫合糸を通すための針にしっかりと保持
された状態にある前記縫合糸配置機構を示している、図
10の同様な径方向の断面図である。
【図12】図12は、縫合糸を通した後に、針が引っ込
められた位置すなわち後退位置にある状態を図示してい
る、図9と同様な軸方向の断面図である。
【図13】図13は、図12に図示された後退位置にあ
る、縫合糸を通した針の拡大図である。
【図14】図14は、縫合糸端が付近の人体の体壁を貫
通している状態にある、創傷から完全に取り外された創
傷縫合装置の側面図である。
【図15】図15は、人体の体壁に形成された創傷を縫
合するために結ばれた縫合糸端の側面図である。
【図16】図16は、縫合糸の方向決めを示している図
10と同様な端面図であって、一対以上の針穴を形成す
るのに適している、針への縫合糸の通しを容易にした他
の実施例における端面図である。
【図17】図17は、2対の針を有している創傷縫合装
置のさらに別の実施例にかかわる正面図である。
【図18】図18は、創傷縫合装置の正面図であって、
創傷縫合装置が回転し、それによって、一対の針が一対
以上の針穴を形成している状態を示している正面図であ
る。
【図19】図19は、一対の縫合糸捕捉針を有する創傷
縫合装置のさらに別の実施例の側面図である。
【図20】図20は、本願発明に係わる創傷縫合装置に
おける縫合糸引張機構と針配置機構の軸方向の断面図で
ある。
【図21】図21は、図20と同様な軸方向の部分断面
図であって、縫合糸引張機構と針配置機構がそれらの最
も末端位置にある状態を示している部分断面図である。
【図22】図22は、図20及び図21と同様な軸方向
の部分断面図であって、縫合糸引張機構と針配置機構が
それらの最も基端位置にある状態を示している部分断面
図である。
【図23】図23は、本願発明に係わる創傷縫合装置を
使用して外科的処置を行う方法を図示している一連の略
図の1つを示している。
【図24】図24は、本願発明に係わる創傷縫合装置を
使用して外科的処置を行う方法を図示している一連の略
図の1つを示している。
【図25】図25は、本願発明に係わる創傷縫合装置を
使用して外科的処置を行う方法を図示している一連の略
図の1つを示している。
【図26】図26は、本願発明に係わる創傷縫合装置を
使用して外科的処置を行う方法を図示している一連の略
図の1つを示している。
【図27】図27は、本願発明に係わる創傷縫合装置を
使用して外科的処置を行う方法を図示している一連の略
図の1つを示している。
【図28】図28は、本願発明に係わる縫合糸を配置す
る方法を図示している一連の斜視図の1つを示してい
る。
【図29】図29は、本願発明に係わる縫合糸を配置す
る方法を図示している一連の斜視図の1つを示してい
る。
【図30】図30は、本願発明に係わる縫合糸を配置す
る方法を図示している一連の斜視図の1つを示してい
る。
【符号の説明】
10 創傷縫合装置 12 創傷 14 大腿動脈 16 患者 18 ガイドワイヤ 21 切開部 23 皮膚 30 カニューレ 32 末端セクション 34 基端セクシ
ョン 36 中間セクション 37 ハンドル 38 軸線 41 基端 43 末端 45 カテーテル 47 目盛 52 一対の指状
リング 54 指状リング 56 指状タブ 58 細長い溝 61 スロット 65 Touchy−Boast(タッチィ−ボウス
ト)バルブ 70 内側経路 72 縫合糸 74 内側経路 76 プラグ 78 外側表面 79 肩部 81 環状の凹部 85 針ボア 87 針ボア 90 針 92 針 94 径方向フラ
ンジ 96 針戻しばね 98 ばね 103 シリンダ 105 突出部と
してのタブ 107 フランジ 109 傾斜面 111 末端方向に向いた面 114 縫合糸操
作機構 116 スリット 118 指状突起
部 121 一体ヒンジ 123 突出部 125 細長い部材 127 フランジ 134 縫合糸ループ 136 通路 138 縫合糸引張装置 141 タブ 143 ポスト 145 突出部 152 指状突起部(脚部) 154 指状突起
部(脚部) 156 指状突起部(脚部) 158 指状突起
部(脚部) 160 縫合糸部 161 人体の体
壁 163 近接側 165 遠方側 170 針穴(または針孔) 172 針穴(ま
たは針孔) 176 針受け 178 針受け 201 針 203 針 205 縫合糸 207 第1の端 209 第2の端 210 縫合糸ル
ープ 214 縫合糸部 221 スロット 223 スロット 225 縫合糸捕
捉針 227 縫合糸捕捉針 230 縫合糸キ
ャリッジ 232 もどり止め 236 針制御ロ
ッド 238 基端側のフランジ 240 末端側の
フランジ 242 末端面 244 駆動用ブ
ロック 248 基端面 250 復帰用ブ
ロック 252 末端面 254 脂肪層 256 開口部 258 拡張器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ウェイン・エイ・ノダ アメリカ合衆国カリフォルニア州92692, ミッション,ヴィージョ,パセオ・リンコ ン 28072 (72)発明者 ポール・ラボック アメリカ合衆国カリフォルニア州92677, ラグナ・ニグエル,アナモンテ 30242

Claims (57)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 近接側と遠方側とを有する人体の体壁に
    形成された創傷を縫合するための創傷縫合方法であっ
    て、 基端セクションと、末端セクションと、中間セクション
    とを有する創傷縫合装置を提供するステップと、 前記創傷を通して、前記組織体壁の近接側から遠方側に
    向けて前記末端セクションを挿入する挿入ステップと、 前記創傷を囲む前記人体の体壁を通して一対の針を配置
    し、これによって、関連する一対の針穴を形成する配置
    ステップと、 縫合糸が2つの端と該2つの端の間を伸長する縫合糸ル
    ープとを有する状態で、前記人体の体壁の遠方側で前記
    針に縫合糸を通すステップと、 前記針穴を通して前記縫合糸を通した針を引き抜き、こ
    れによって、人体の体壁の近接側で前記縫合糸の端に接
    近できるようにした針引き抜きステップと、 前記創傷を通して前記創傷縫合装置の前記末端セクショ
    ンを引き抜く末端セクション引き抜きステップとを備え
    たことを特徴とする創傷縫合方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の創傷縫合方法におい
    て、前記縫合糸を通すステップが、前記縫合糸の端を移
    動して、前記人体の体壁の遠方側で前記縫合糸の端を前
    記針に係合させ、これによって、前記針に縫合糸を通
    す、縫合糸端移動ステップを備えていることを特徴とす
    る創傷縫合方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の創傷縫合方法におい
    て、さらに、 前記縫合糸ループを支持するための引張機構を提供する
    ステップと、 前記引張機構を操作して前記縫合糸がゆるむことを防止
    する引張機構操作ステップとを備えていることを特徴と
    する創傷縫合方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の創傷縫合方法におい
    て、前記引張機構操作ステップは、 前記縫合糸を通した針を引き抜く前記針引き抜きステッ
    プの前に行われる第1の引っ張り段階と、 前記縫合糸を通した針を引き抜く前記針引き抜きステッ
    プと同時に行われる第2の引っ張り段階とを備えている
    ことを特徴とする創傷縫合方法。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の創傷縫合方法におい
    て、前記配置ステップは、 配置機構を前記創傷縫合装置の前記基端セクションに提
    供するステップと、 前記人体の体壁の前記近接側で前記配置機構を作動させ
    て、前記人体の体壁を通して前記針を配置する配置機構
    作動ステップとを備えていることを特徴とする創傷縫合
    方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の創傷縫合方法におい
    て、前記配置機構は、前記針に結合された指状リングを
    備えており、前記配置機構作動ステップは、最初の基端
    位置から第1の末端位置まで前記指状リングを移動させ
    る移動ステップを備えていることを特徴とする創傷縫合
    方法。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の創傷縫合方法におい
    て、前記移動ステップは、さらに、 前記創傷縫合装置の前記末端セクションに拡大機構を提
    供するステップを備えており、前記拡大機構を作動し
    て、前記縫合糸を、第1の位置と、該第1の位置の径方
    向外側に配置された第2の位置との間で移動させるよう
    にしており、 前記移動ステップは、さらに、 前記創傷縫合装置の前記基端セクションに指状タブを提
    供するステップと、 前記創傷縫合装置の前記基端セクションで前記指状タブ
    を移動して、前記拡大部材を作動させ、また、前記第1
    の位置と前記第2の位置との間で前記縫合糸を移動さ
    せ、これにより、前記針に縫合糸を通すようにしたこと
    を特徴とする創傷縫合方法。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の創傷縫合方法におい
    て、前記移動ステップは、さらに、 もどり止め機構を提供して、縫合糸が前記第2の位置に
    ある状態で前記拡大機構を解除可能にロックするステッ
    プと、 前記配置ステップの前に、前記もどり止め機構を係合し
    て、縫合糸が前記第2の位置にある状態で前記拡大機構
    をロックするステップと、 前記配置ステップの後に、前記もどり止め機構を解放し
    て、前記縫合糸を前記第2の位置から前記第1の位置に
    移動させるステップとを備えていることを特徴とする創
    傷縫合方法。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の創傷縫合方法におい
    て、さらに、解放手段を前記指状リングに設けて前記も
    どり止め機構を解放できるようにしたステップを備えて
    いることを特徴とする創傷縫合方法。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の創傷縫合方法におい
    て、前記もどり止め機構を解放する前記ステップは、前
    記第1の末端位置から第2の末端位置まで末端方向に前
    記指状リングを移動させるステップを備えていることを
    特徴とする創傷縫合方法。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の創傷縫合方法にお
    いて、前記引張機構操作ステップは、 前記指状リングを前記引張機構に結合するステップと、 前記第2の末端位置から前記第1の末端位置まで基端方
    向に前記指状リングを移動させるステップを備えている
    ことを特徴とする創傷縫合方法。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の創傷縫合方法にお
    いて、 前記針を引き抜く前記針引き抜きステップは、前記第1
    の末端位置から前記最初の基端位置まで基端方向に前記
    親指状リングを移動させるステップを備えていることを
    特徴とする創傷縫合方法。
  13. 【請求項13】 外科処置と関連して形成された創傷を
    治療する治療方法であって、 創傷縫合装置を前記創傷内に導入するステップと、 前記創傷縫合装置を操作して、縫合糸を前記創傷に配置
    する創傷縫合装置操作ステップとを備えており、前記縫
    合糸は、第1の端と、第2の端と、前記第1の端と前記
    第2の端との間の縫合糸ループとを有しており、 前記治療方法は、さらに、 前記創傷から前記創傷縫合装置を引き抜くステップと、 前記創傷を拡張して、前記外科処置に適した大きさの接
    近用のシースを供給する創傷拡張ステップと、 前記外科処置を完了するステップと、 前記創傷から前記接近用のシースを引き抜くステップ
    と、 前記縫合糸の前記第1の端を前記縫合糸の前記第2の端
    に結び、これによって、前記創傷を縫合するステップと
    を備えていることを特徴とする治療方法。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の治療方法におい
    て、前記創傷は、近接側と遠方側とを有する人体の体壁
    の組織に形成されており、前記創傷縫合装置操作ステッ
    プは、 縫合糸を通していない第1の針と、縫合糸を通していな
    い第2の針とを、前記組織を通して挿入するサブステッ
    プと、 前記人体の体壁の前記近接側に前記縫合糸ループを残し
    た状態で、前記縫合糸の前記第1の端と前記第2の端と
    を前記創傷を通して挿入するサブステップと、 前記人体の体壁の前記遠方側にある前記第1の針に前記
    縫合糸の第1の端を通すサブステップと、 前記人体の体壁の前記遠方側にある前記第2の針に前記
    縫合糸の第2の端を通すサブステップと、 前記縫合糸を通した針と、前記縫合糸のうち関連した第
    1及び第2の端とを、前記組織を通して引き抜くサブス
    テップと、 前記人体の体壁の前記近接側にある前記縫合糸の前記第
    1の端と前記第2の端のうちの少なくとも1つを引っ張
    って、前記人体の体壁の前記遠方側に前記縫合糸ループ
    を引くサブステップとを備えていることを特徴とする治
    療方法。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載の方法において、前
    記創傷縫合装置を前記創傷内に導入する前記ステップ
    は、 前記創傷を通してガイドワイヤを挿入するサブステップ
    と、 前記ガイドワイヤに沿って前記創傷縫合装置を導入する
    サブステップとを備えていることを特徴とする治療方
    法。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載の方法において、前
    記創傷拡張ステップは、 前記ガイドワイヤを再位置決めするサブステップと、 前記ガイドワイヤに沿って拡張器を導入するサブステッ
    プとを備えていることを特徴とする治療方法。
  17. 【請求項17】 近接側と遠方側とを有する血管壁に形
    成された創傷を縫合するための縫合方法であって、 創傷縫合装置を提供するステップを備えており、 前記創傷縫合装置は、 基端と末端の間を伸長する軸線を有するカニューレと、 前記カニューレの前記基端に配置されるハンドルと、 前記カニューレの前記末端に結合された基端と、前記血
    管内に伸長するための末端とを有する、前記創傷を実質
    的にふさぐように寸法決めされ且つ形成された細長いカ
    テーテルと、 前記カニューレに近接する基端位置から、前記カテーテ
    ルに近接する末端位置に移動可能な一対の針と、 第1の端と、第2の端と、前記第1の端と前記第2の端
    との間に配置された縫合糸ループとを有する縫合糸と、 前記ハンドルに対して移動可能で、これにより、前記基
    端位置から前記末端位置に前記針を移動させるアクチュ
    エータとを備えており、 前記縫合方法は、さらに、 前記創傷を通して、前記血管壁の前記近接側から前記遠
    方側に前記カテーテルを挿入するステップと、 前記創傷を囲む前記血管壁を通して前記針を配置し、こ
    れによって、関連する一対の針穴を形成する針配置ステ
    ップと、 前記血管壁の前記遠方側で、前記縫合糸の端を前記針に
    通すステップと、 前記針穴を通して前記縫合糸を通した針を引き抜き、こ
    れによって、人体の血管壁の前記近接側で前記縫合糸の
    第1の端及び第2の端に接近する、縫合糸を通した針の
    引き抜きステップと、 前記創傷を通して前記カテーテルを引き抜くステップと
    を備えていることを特徴とする縫合方法。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載の縫合方法におい
    て、 前記縫合糸の端を前記針に通すステップは、前記縫合糸
    の第1の端及び第2の端を移動させ、これによって、前
    記血管壁の前記遠方側で前記針に係合させて前記針に縫
    合糸を通すようにした移動ステップを備えたことを特徴
    とする縫合方法。
  19. 【請求項19】 請求項18に記載の縫合方法におい
    て、 前記移動ステップは、 前記カテーテルの前記基端に拡大機構を提供するステッ
    プを備えており、前記縫合糸の端は前記拡大機構に配置
    されており、前記拡大機構は、第1の位置と第2の位置
    との間で前記縫合糸の端を移動させるように作動可能と
    なっており、前記第2の位置は、前記第1の位置の径方
    向外側に配置されており、 前記移動ステップは、また、 前記カニューレに結合され、これにより、前記拡大機構
    を作動させるためのアクチュエータニーズを提供するス
    テップと、 前記血管壁の前記遠方側に前記拡大機構を位置決めする
    ステップと、 前記アクチュエータを移動して、前記拡大機構を作動さ
    せ、また、前記第1の位置と前記第2の位置との間で前
    記縫合糸の端を移動させ、これによって、前記針に縫合
    糸を通すステップとを備えていることを特徴とする縫合
    方法。
  20. 【請求項20】 請求項19に記載の縫合方法におい
    て、 前記針配置ステップは、 前記カニューレに配置機構を設けるステップと、 前記血管壁の前記近接側で第1の方向に前記配置機構を
    作動させ、これにより、前記拡大部材を前記血管壁の前
    記遠方側に位置決めする間に、前記血管壁を通して前記
    針を配置するステップとを備えていることを特徴とする
    縫合方法。
  21. 【請求項21】 請求項20に記載の縫合方法におい
    て、 前記縫合糸を通した針の引き抜きステップは、前記血管
    壁の前記近接側で第2の方向に前記配置機構を作動さ
    せ、これにより、前記拡大部材が前記血管壁の前記遠方
    側に依然位置決めされている間に、前記血管壁の前記近
    接側で前記縫合糸の第1の端及び第2の端に接近可能と
    したステップを備えていることを特徴とする縫合方法。
  22. 【請求項22】 請求項21に記載の縫合方法におい
    て、さらに、 前記血管壁の前記遠方側に前記拡大部材がある間、前記
    血管壁の前記近接側で前記縫合糸ループを解放可能に支
    持するための引張機構を前記カニューレに設けるステッ
    プと、 前記引張機構を操作して前記縫合糸がゆるむことを防止
    する引張機構操作ステップとを備えていることを特徴と
    する縫合方法。
  23. 【請求項23】 請求項22に記載の縫合方法におい
    て、前記引張機構操作ステップは、 前記縫合糸を通した針の引き抜きステップの前に、前記
    縫合糸を引っ張るステップと、 前記縫合糸を通した針の引き抜きステップと同時に前記
    縫合糸を引っ張るステップとを備えていることを特徴と
    する縫合方法。
  24. 【請求項24】 請求項23に記載の縫合方法におい
    て、創傷を通してカテーテルを引き抜く前記ステップ
    は、 前記創傷を通して前記拡大機構を引き抜くサブステップ
    と、 前記引張機構から前記縫合糸ループを解放するサブステ
    ップと、 前記縫合糸ループが前記血管壁の前記遠方側に引かれる
    まで、前記針を継続して引き抜くサブステップと、 前記創傷から前記カテーテルの末端を引き抜くサブステ
    ップとを備えていることを特徴とする縫合方法。
  25. 【請求項25】 人体の体壁に形成された創傷を縫合す
    るための創傷縫合装置であって、 基端と末端との間を伸長する軸線を有するカニューレ
    と、 前記カニューレの基端に配置されたハンドルと、 前記カニューレの末端に結合されたカテーテルとを備え
    ており、前記カテーテルは、前記人体の体壁の前記創傷
    を通して伸長できるように寸法決めされ且つ形成されて
    おり、 前記創傷縫合装置は、また、前記カニューレに近接する
    基端位置から、前記カテーテルに近接する末端位置に移
    動可能な一対の針を備えており、前記針の各々は、基端
    と末端とを有しており、 前記創傷縫合装置は、さらに、 第1の端と、第2の端と、前記第1の端と前記第2の端
    との間に配置された縫合糸ループとを有する縫合糸と、 前記縫合糸の第1の端及び第2の端を含み、前記針に対
    して前記縫合糸の第1の端及び第2の端を移動させる、
    前記カテーテルに設けられた縫合糸マニピュレーター
    と、 前記カニューレに往復運動できるように取り付けられた
    アクチュエータとを備えており、 前記アクチュエータは、 前記針と協働して、前記針を前記基端位置から前記末端
    位置まで移動させる第1の手段と、 前記縫合糸マニピュレーターと協働して、前記縫合糸の
    第1の端及び第2の端を前記針と係合させて前記針に縫
    合糸を通すようにした第2の手段とを備えていることを
    特徴とする創傷縫合装置。
  26. 【請求項26】 請求項25に記載した創傷縫合装置に
    おいて、 前記創傷縫合装置は、さらに、前記縫合糸ループを解放
    可能に支持する縫合糸引張機構を備えており、前記縫合
    糸引張機構は、前記カニューレに往復運動できるように
    取り付けられており、 前記アクチュエータは、さらに、前記縫合糸キャリッジ
    と協働して前記縫合糸がゆるむことを防止する第3の手
    段を備えることを特徴とする創傷縫合装置。
  27. 【請求項27】 人体の体壁に形成された創傷を縫合す
    るための創傷縫合装置であって、 基端と末端との間を伸長する軸線を有するカニューレ
    と、 前記カニューレの基端に配置されたハンドルと、 前記カニューレの末端に結合されたカテーテルとを備え
    ており、前記カテーテルは、前記人体の体壁の前記創傷
    を通して伸長できるように寸法決めされ且つ形成されて
    おり、 前記創傷縫合装置は、また、 前記カニューレに往復運動できるように取り付けられた
    一対の針と、 前記カニューレの基端位置と、前記カテーテルに近接す
    る末端位置との間での前記針の移動を制御する、前記カ
    ニューレに設けられた針配置機構とを備えており、前記
    針の各々は、基端と末端とを有しており、 前記創傷縫合装置は、さらに、 第1の端と、第2の端と、前記第1の端と前記第2の端
    との間に配置された縫合糸ループとを有する縫合糸と、 前記縫合糸の第1の端及び第2の端を含み、前記針に対
    して前記縫合糸の第1の端及び第2の端を移動させる、
    前記カテーテルに設けられた縫合糸マニピュレーター
    と、 前記縫合糸ループを解放可能に支持し、また、前記縫合
    糸のゆるみを防止する縫合糸引張機構と、 前記カニューレに取り付けられたアクチュエータ手段と
    を備えており、 前記アクチュエータ手段は、前記縫合糸マニピュレータ
    ーと、前記針配置機構と、前記縫合糸引張機構と協働
    し、これにより、前記針の配置を制御し、また、前記針
    への縫合糸の通しを制御し、さらに、前記針の引っ込み
    を制御し、そして、前記針が配置され、前記針に縫合糸
    が通され、前記針が引き抜かれるように、前記縫合糸へ
    の十分な引っ張りを維持するようにしたことを特徴とす
    る創傷縫合装置。
  28. 【請求項28】 請求項27に記載の創傷縫合装置にお
    いて、前記アクチュエータ手段は、アクチュエータを備
    えており、該アクチュエータは、 前記針配置機構に係合するための第1の係合手段と、 前記縫合糸引張機構に係合するための第2の係合手段
    と、 前記縫合糸マニピュレーターに係合するための第3の係
    合手段とを備えていることを特徴とする創傷縫合装置。
  29. 【請求項29】 請求項28に記載の創傷縫合装置にお
    いて、 前記針配置機構は、 前記第1の係合手段と協働して前記針の末端への移動を
    制御する駆動手段と、 前記第1の係合手段と協働して前記針の基端への移動を
    制御する復帰手段とを備えていることを特徴とする創傷
    縫合装置。
  30. 【請求項30】 請求項29に記載の創傷縫合装置にお
    いて、 前記アクチュエータは、第1の位置と、第2の位置と、
    第3の位置との間で摺動できるように取り付けられてお
    り、 前記第1の位置において、前記第1の係合手段は、前記
    針配置機構の前記駆動手段に係合して、前記針の末端方
    向への移動を開始できるようになっており、 前記第2の位置において、前記第2の係合手段は、前記
    縫合糸引張手段に係合しており、 前記第3の位置において、前記第1の係合手段は、前記
    針配置機構の前記復帰手段に係合して、前記針の基端方
    向への移動を開始できるようになっていることを特徴と
    する創傷縫合装置。
  31. 【請求項31】 請求項30に記載の創傷縫合装置にお
    いて、 前記第2の位置は、前記第1の位置の末端方向に設けら
    れており、 前記第3の位置は、前記第1の位置及び前記第2の位置
    の基端方向に設けられていることを特徴とする創傷縫合
    装置。
  32. 【請求項32】 請求項27に記載の創傷縫合装置にお
    いて、 前記針配置機構は、針支持アセンブリを備えており、 前記針支持アセンブリは、前記カニューレに往復運動で
    きるように取り付けられたフランジを備えており、 前記フランジは、基端と末端とを有しており、前記末端
    は、前記針の前記基端を支持しており、 前記針支持アセンブリは、 前記フランジの前記基端から基端方向に伸長する制御ロ
    ッドと、 前記制御ロッドから径方向に突出する駆動用ブロック
    と、 前記制御ロッドから径方向に突出し、前記駆動用ブロッ
    クの基端方向に設けられた復帰用ブロックとを備えてい
    ることを特徴とする創傷縫合装置。
  33. 【請求項33】 請求項32に記載の創傷縫合装置にお
    いて、 前記アクチュエータ手段は、 前記制御ロッドに摺動できるように取り付けられたアク
    チュエータと、 前記アクチュエータから伸長するフランジとを備えてお
    り、 前記フランジは末端を有しており、前記フランジの末端
    は、前記アクチュエータの末端方向への移動に応答し
    て、前記制御ロッドに設けられた前記駆動ブロックに係
    合して前記針支持アセンブリを末端方向に押すことがで
    きるようになっており、 前記フランジは基端を有しており、前記フランジの基端
    は、前記アクチュエータの基端方向への移動に応答し
    て、前記針支持アセンブリを基端方向に押すことができ
    るようになっていることを特徴とする創傷縫合装置。
  34. 【請求項34】 請求項28に記載の創傷縫合装置にお
    いて、 前記縫合糸引張機構は、 前記カニューレに往復運動できるように取り付けられ前
    記アクチュエータの末端方向に設けられた縫合糸キャリ
    ッジと、 前記縫合糸キャリッジから基端方向に伸長するもどり止
    めとを備えており、 前記第2係合手段は、前記アクチュエータの末端部に形
    成された肩部を備えており、 前記アクチュエータが前記第2の位置に移動したとき、
    前記肩部は、前記縫合糸キャリッジに設けられた前記も
    どり止めに係合でき、 それによって、前記アクチュエータの前記第2の位置か
    ら前記第3の位置への移動により、前記縫合糸引張機構
    が基端方向に移動して、これにより、前記縫合糸が引っ
    張られることを特徴とする創傷縫合装置。
  35. 【請求項35】 請求項27に記載の創傷縫合装置にお
    いて、 前記縫合糸マニピュレーターは、 前記カテーテルに形成された可撓性を有する複数の脚部
    を備えており、前記脚部は、径方向に収縮した第1の位
    置と、径方向に伸長した第2の位置とを有しており、前
    記脚部は、径方向に収縮した前記第1の位置に偏倚され
    ており、 前記縫合糸マニピュレーターは、また、 径方向に収縮した前記第1の位置から、径方向に伸長し
    た前記第2の位置に前記脚部を移動させるための制御手
    段を備えていることを特徴とする創傷縫合装置。
  36. 【請求項36】 請求項35に記載の創傷縫合装置にお
    いて、 前記制御手段は、 前記カニューレに移動できるように取り付けられたタブ
    と、 細長い部材とを備えており、前記細長い部材は、前記タ
    ブに結合された基端と前記カテーテルの末端に結合され
    た末端とを有しており、 前記タブが末端位置から基端位置に移動したとき、前記
    細長い部材は、前記カテーテルに圧縮力を加え、それに
    よって、前記脚部は、径方向に伸長した前記第2の位置
    に移動するようになっており、 前記制御手段は、また、 前記タブを前記基端位置に解放可能にロックするための
    ロック手段を備えていることを特徴とする創傷縫合装
    置。
  37. 【請求項37】 請求項36に記載の創傷縫合装置にお
    いて、 前記アクチュエータ手段は、 前記カニューレに往復運動できるように取り付けられた
    アクチュエータと、 前記アクチュエータから伸長する指状突起部を備えてお
    り、前記指状突起部は前記タブと係合して、前記ロック
    手段を解放し、これにより、前記アクチュエータの末端
    への移動に応答して、前記タブは、前記基端位置に移動
    でき、また、前記脚部は、径方向に収縮した前記第1の
    位置に移動できることを特徴とする創傷縫合装置。
  38. 【請求項38】 請求項1に記載の創傷縫合方法におい
    て、さらに、前記縫合糸の端を互いに結んで、前記人体
    の体壁の前記創傷を縫合するステップを備えたことを特
    徴とする創傷縫合方法。
  39. 【請求項39】 請求項1に記載の創傷縫合方法におい
    て、 前記創傷縫合装置を提供するステップは、 基端と末端とを有する硬質管の形状をした前記中間セク
    ションを提供するステップと、 前記硬質管の末端に取り付けられた可撓性の管の形状を
    した前記末端セクションを提供するステップとを備えた
    ことを特徴とする創傷縫合方法。
  40. 【請求項40】 請求項2に記載の創傷縫合方法におい
    て、 前記縫合糸端移動ステップは、 前記創傷縫合装置の末端セクションに拡大機構を提供す
    るステップを備えており、 前記拡大機構は、第1の位置と、該第1の位置の径方向
    外側に配置された第2の位置と、の間で前記縫合糸を移
    動できるように操作可能となっており、 前記縫合糸端移動ステップは、さらに、 前記創傷縫合装置の前記基端セクションに指状タブを提
    供するステップと、 前記創傷縫合装置の前記基端セクションに前記指状タブ
    を移動して、前記拡大機構を作動させ、そして、前記第
    1の位置と前記第2の位置との間で前記縫合糸を移動さ
    せ、これにより、前記針に縫合糸を通すようにしたこと
    を特徴とする創傷縫合方法。
  41. 【請求項41】 請求項40に記載の創傷縫合方法にお
    いて、 前記縫合糸端移動ステップは、さらに、 縫合糸が前記第2の位置にある状態で前記拡大機構を解
    除可能にロックできるもどり止め機構を提供するステッ
    プと、 前記配置ステップの前に、前記もどり止め機構を係合し
    て、縫合糸が前記第2の位置にある状態で前記拡大機構
    をロックするステップと、 前記配置ステップの後に、前記もどり止め機構を解放し
    て、前記縫合糸を前記第2の位置から前記第1の位置に
    移動させるステップとを備えていることを特徴とする創
    傷縫合方法。
  42. 【請求項42】 近接側と遠方側とを有する人体の体壁
    の組織に形成された創傷を縫合する創傷縫合方法であっ
    て、 第1の端と、第2の端と、前記第1の端と前記第2の端
    との間を伸長する縫合糸ループとを有する縫合糸を提供
    するステップと、 縫合糸を通していない第1の針と、縫合糸を通していな
    い第2の針とを、前記組織を通して挿入するステップ
    と、 前記人体の体壁の前記近接側に前記縫合糸ループを残し
    た状態で、前記縫合糸の前記第1の端と前記第2の端と
    を前記創傷を通して挿入するステップと、 前記人体の体壁の前記遠方側にある前記第1の針に前記
    縫合糸の第1の端を通すステップと、 前記人体の体壁の前記遠方側にある前記第2の針に前記
    縫合糸の第2の端を通すステップと、 前記縫合糸を通した針と、前記縫合糸のうち関連した第
    1及び第2の端とを、前記組織を通して引き抜く引き抜
    きステップと、 前記人体の体壁の前記近接側にある前記縫合糸の前記第
    1の端と前記第2の端のうちの少なくとも1つを引っ張
    って、前記人体の体壁の前記遠方側に前記縫合糸ループ
    を引く引っ張りステップと、 前記縫合糸の前記第2の端に前記第1の端を結んで、前
    記人体の体壁の前記組織に形成された前記創傷を縫合す
    ることを特徴とする創傷縫合方法。
  43. 【請求項43】 請求項42に記載の創傷縫合方法にお
    いて、第1の針に縫合糸の第1の端を通す前記ステップ
    と、第2の針に縫合糸の第2の端を通す前記ステップと
    は、実質的に同時に行われることを特徴とする創傷縫合
    方法。
  44. 【請求項44】 請求項42に記載の創傷縫合方法にお
    いて、さらに、 前記引っ張りステップの間に、前記人体の体壁の前記近
    接側にある前記縫合糸ループに係合して、前記人体の体
    壁の前記遠方側にある前記縫合糸の前記第1の端と前記
    第2の端とを引っ張るステップと、 前記引き抜きステップの間に、前記人体の体壁の前記近
    接側にある前記縫合糸ループとの係合を解除して、前記
    人体の体壁の前記遠方側に前記縫合糸ループを引くステ
    ップとを備えたことを特徴とする創傷縫合方法。
  45. 【請求項45】 組織壁に形成された創傷を縫合するた
    めの創傷縫合装置であって、 基端と末端との間を伸長する軸線を有するカニューレ
    と、 前記カニューレの基端に配置されたハンドルと、 前記カニューレの末端に近接して配置された少なくとも
    1つの針とを備えており、前記針は、基端位置と末端位
    置との間を移動することができ、 前記創傷縫合装置は、さらに、 前記カニューレによって支持され前記創傷を通して挿入
    可能な縫合糸マニピュレーターを備えており、前記縫合
    糸マニピュレーターは、前記針が末端位置にあるとき、
    前記縫合糸を前記針に係合させるように操作可能となっ
    ていることを特徴とする創傷縫合装置。
  46. 【請求項46】 請求項45に記載の創傷縫合装置であ
    って、さらに、 前記ハンドルに配置され前記縫合糸マニピュレーターに
    結合された指状タブを備えており、 前記指状タブは、前記ハンドルに沿って移動して、前記
    縫合糸マニピュレーターを作動させることができ、それ
    によって、前記縫合糸は、第1の位置と、該第1の位置
    の径方向外側に配置された第2の位置との間で移動する
    ことを特徴とする創傷縫合装置。
  47. 【請求項47】 請求項46に記載の創傷縫合装置であ
    って、 前記末端位置の前記針は、前記カニューレの前記軸線に
    ほぼ平行に位置決めされており、また、前記カニューレ
    の前記軸線からほぼ第1の距離だけ離れて配置されてお
    り、 前記第1の位置の前記縫合糸は、前記カニューレの前記
    軸線にほぼ平行に位置決めされており、また、前記カニ
    ューレの前記軸線からほぼ第2の距離だけ離れて配置さ
    れており、前記第2の距離は、前記第1の距離よりも小
    さくなっており、 前記第2の位置の前記縫合糸は、前記カニューレの前記
    軸線にほぼ平行に位置決めされており、また、前記カニ
    ューレの前記軸線からほぼ第3の距離だけ離れて配置さ
    れており、前記第3の距離は、前記第2の距離よりも大
    きくなっていることを特徴とする創傷縫合装置。
  48. 【請求項48】 人体の体壁に形成された創傷を縫合す
    るための創傷縫合装置であって、 基端と末端との間を伸長する軸線を有するカニューレ
    と、 前記カニューレの基端に配置されたハンドルと、 前記カニューレの末端に結合されたカテーテルとを備え
    ており、前記カテーテルは、前記人体の体壁の前記創傷
    を通して伸長できるように寸法決めされ且つ形成されて
    おり、 前記創傷縫合装置は、 前記カニューレ及び前記カテーテルを通って少なくとも
    部分的に伸長する縫合糸と、 前記カテーテルに設けられ、前記カテーテルに対して前
    記縫合糸を操作可能な縫合糸マニピュレーターと、 前記カテーテルに近接する関係で、前記カニューレから
    伸長可能な一対の針と、 前記縫合糸を移動して前記針に縫合糸を通すために、前
    記ハンドルに対して移動して前記縫合糸マニピュレータ
    ーを作動可能な指状タブとを備えていることを特徴とす
    る創傷縫合装置。
  49. 【請求項49】 請求項48に記載の創傷縫合装置にお
    いて、前記縫合糸マニピュレーターを作動させることに
    よって、実質的に同時に、前記針に縫合糸を通すことを
    特徴とする創傷縫合装置。
  50. 【請求項50】 請求項48に記載の創傷縫合装置にお
    いて、さらに、 前記ハンドルに対して移動可能であって、前記針に結合
    して、伸長位置と後退位置との間で前記針を移動させる
    ためのアクチュエータを備えており、 前記針は、前記伸長位置で縫合糸を通され、前記後退位
    置で前記縫合糸を捕らえることができる特性を備えてい
    ることを特徴とする創傷縫合装置。
  51. 【請求項51】 請求項48に記載の創傷縫合装置にお
    いて、さらに、アクチュエータを備えており、 前記アクチュエータを前記ハンドルに対して一方の方向
    に移動させることによって、前記カニューレから前記針
    を伸長させることができ、また、前記カニューレに近接
    する位置で前記針に縫合糸を通すことができることを特
    徴とする創傷縫合装置。
  52. 【請求項52】 請求項51に記載の創傷縫合装置にお
    いて、さらに、縫合糸引張機構を備えており、 前記縫合糸引張機構は、第1の状態で前記縫合糸に係合
    しており、 また、前記縫合糸引張機構は、前記アクチュエータを前
    記第1の方向に移動させることによって作動し、これに
    よって、前記第2の状態で前記縫合糸を解放できること
    を特徴とする創傷縫合装置。
  53. 【請求項53】 人体の体壁に形成された創傷を縫合す
    るための創傷縫合装置であって、 基端と末端との間を伸長する軸線を有するカニューレ
    と、 前記カニューレの基端に配置されたハンドルと、 前記カニューレの末端に結合されたカテーテルとを備え
    ており、前記カテーテルは、前記人体の体壁の前記創傷
    を通して伸長できるように寸法決めされ且つ形成されて
    おり、 前記創傷縫合装置は、また、 前記カニューレに近接する基端位置から、前記カテーテ
    ルに近接する末端位置に、移動可能な一対の針と、 第1の端と第2の端とを有する縫合糸と、 前記針に対して前記縫合糸を移動させることができるよ
    うに前記カテーテルに設けられた縫合糸マニピュレータ
    ーと、 前記ハンドルに対して第1の方向に移動可能で、これに
    より、前記基端位置から前記末端位置に前記針を移動さ
    せることができるアクチュエータとを備えており、 前記アクチュエータは、前記第1の方向に移動させるこ
    とにより、前記縫合糸マニピュレーターを作動させるこ
    とができると共に、前記縫合糸を移動させて前記針に前
    記縫合糸を通すことができる特性を備えていることを特
    徴とする創傷縫合装置。
  54. 【請求項54】 請求項53に記載の創傷縫合装置にお
    いて、さらに、 前記縫合糸マニピュレーターに設けられた複数の脚部を
    備えており、前記脚部は、径方向に収縮した第1の位置
    と、径方向に伸長した第2の位置とを有することがで
    き、前記脚部は、径方向に収縮した前記第1の位置に向
    けて偏倚されており、 前記創傷縫合装置は、また、 前記ハンドルに対して移動可能で、これにより、径方向
    に収縮した前記第1の位置から径方向に伸長した前記第
    2の位置に、前記脚部を移動させることができるタブを
    備えていることを特徴とする創傷縫合装置。
  55. 【請求項55】 請求項54に記載の創傷縫合装置にお
    いて、 前記タブは、前記第2の位置でロックすることができ、 前記創傷縫合装置は、さらに、走行機構を備えており、 前記針に前記縫合糸を通すために、前記アクチュエータ
    が前記第1の方向に移動して、前記タブのロックを解除
    すると共に、径方向に伸長した前記第2の位置から径方
    向に収縮した前記第1の位置に向けて前記脚部を解放さ
    せるときに、前記走行機構は作動可能となっていること
    を特徴とする創傷縫合装置。
  56. 【請求項56】 請求項53に記載の創傷縫合装置にお
    いて、 前記カテーテルは前記カニューレ内に伸長しており、 前記カニューレの内側にある前記カテーテルの部分が、
    前記カテーテルを通って径方向に伸長する通路を画定し
    ており、 前記縫合糸は、前記縫合糸の前記第1の端と前記第2の
    端との間に配置された縫合糸ループを備えており、 前記縫合糸ループは、前記カテーテルを通って伸長し、
    前記通路を通って前記カテーテルを出ていることを特徴
    とする創傷縫合装置。
  57. 【請求項57】 請求項56に記載の創傷縫合装置にお
    いて、さらに、 孔の末端に配置された縫合糸引張機構を備えており、 前記縫合糸引張機構は、前記カテーテルと前記カニュー
    レとの間で前記縫合糸ループに係合して、該縫合糸引張
    機構が前記孔の末端方向に移動したとき、前記縫合糸を
    引っ張ることができることを特徴とする創傷縫合装置。
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