JPH1139783A - 情報記録装置の起動方法及び装置 - Google Patents

情報記録装置の起動方法及び装置

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JPH1139783A
JPH1139783A JP9187900A JP18790097A JPH1139783A JP H1139783 A JPH1139783 A JP H1139783A JP 9187900 A JP9187900 A JP 9187900A JP 18790097 A JP18790097 A JP 18790097A JP H1139783 A JPH1139783 A JP H1139783A
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flexible cable
unexecuted
command
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JP9187900A
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Kazue Okutsu
和重 奥津
Tetsuo Ueda
哲生 上田
Yukio Fukushima
幸夫 福島
Toshio Kakihara
俊男 柿原
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International Business Machines Corp
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B19/00Driving, starting, stopping record carriers not specifically of filamentary or web form, or of supports therefor; Control thereof; Control of operating function ; Driving both disc and head
    • G11B19/20Driving; Starting; Stopping; Control thereof
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B19/00Driving, starting, stopping record carriers not specifically of filamentary or web form, or of supports therefor; Control thereof; Control of operating function ; Driving both disc and head
    • G11B19/20Driving; Starting; Stopping; Control thereof
    • G11B19/2054Spindle motor power-up sequences

Landscapes

  • Rotational Drive Of Disk (AREA)
  • Moving Of Head For Track Selection And Changing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 【発明が解決しようとする課題】 可能な限りコンピュ
ータ・システムを早く使用可能にするための情報記録装
置の起動方法を提供する。 【解決手段】 フレキシブル・ケーブルを支持するアク
チュエータ・アームを備える情報記録装置を起動する方
法において、電源を投入する工程201と、前記フレキ
シブル・ケーブルの修正張力データの作成を除いた起動
動作を実行する工程202と、前記起動動作を実行する
工程に続いて上位コンピュータからのアクセス・コマン
ドを実行可能な状態にする工程と203,204と、前
記アクセス・コマンドを実行可能な状態にする工程に続
いて前記フレキシブル・ケーブルの修正張力データの作
成を実行する工程205とを含むことにより、修正張力
データの作成前にコマンドの処理ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は情報記録装置の変
換器と制御回路部との間に接続されたデータ転送用フレ
キシブル・ケーブルを支持するアクチュエータ・アーム
を備えた情報記録装置の起動方法に関し、詳細にはフレ
キシブル・ケーブルがアクチュエータ・アームに与える
張力を起動時に得る方法を改善して、上位コンピュータ
のアクセス・コマンドを早く実行できるようにする起動
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】 近年のコンピュータ・システムは、ユ
ーザの使い易さを追及し、電源投入後にコンピュータ・
システムの使用が可能になるまでの時間を一層短縮する
ことを求めてきている。このような環境の中で磁気ディ
スク記憶装置はコンピュータ・システムの補助記憶装置
として使用され、コンピュータ・システムで使用される
オペレーティング・システムやアプリケーション用の多
くのプログラムを格納している。電源投入後にコンピュ
ータが使用可能になるまでの時間の短縮化傾向は、磁気
ディスク記憶装置においては電源が投入されてからホス
ト・コンピュータが磁気ディスク記憶装置にアクセスで
きるようになるまでの時間の短縮という具体的な課題と
して認識されている。
【0003】図1は一般的な磁気ディスク記憶装置の平
面図である。磁気ディスク記憶装置10は、情報を格納
する同心データ・トラックを有する回転式磁気ディスク
11と、種々のトラックにデータの読み書きをする変換
器(図示せず)と、変換器を取付けたスライダ12と、
スライダ12が磁気ディスク11の表面に近づく方向に
バイアス力を付与するようにスライダ12を取付けたサ
スペンション・アーム13と、サスペンション・アーム
13を固定し変換器を所望のトラック位置に移動させて
かつ読取り及び書込み中にトラックの中心線上に維持す
るアクチュエータ・アーム14及びVCM(ボイス・コ
イル・モータ)部15と、一端が変換器に接続されアク
チュエータ・アーム14に支持されたフレキシブル・ケ
ーブル16と、フレキシブル・ケーブル16の他端に接
続され制御回路部17を載置する基板20とを含む情報
記録装置である。
【0004】磁気ディスク11はスピンドル軸19に所
定間隔で複数枚積層して固定され、スピンドル・モータ
(図示せず)によりスピンドル軸19を通じて回転させ
られる。変換器、スライダ12、サスペンション・アー
ム13及びアクチュエータ・アーム14からなるセット
はそれぞれ複数の磁気ディスク11の両面に対応して積
層されてアクチュエータ・アセンブリ21を形成し、ア
クチュエータ軸18を中心にして各磁気ディスクの表面
上を一体で矢印Aの方向に回動する。変換器群の1回の
位置付けで読み書きできる積層された磁気ディスクのト
ラックの集合をシリンダという。
【0005】変換器群を所定のシリンダに位置付けるた
めには、現在の変換器のシリンダ位置と移動先のシリン
ダ位置との関係から計算されたアクチュエータ・アセン
ブリ21に対する所定の駆動トルクをVCM部15で発
生させる必要がある。ここで、アクチュエータ・アーム
14で支持され変換器と基板20に接続されたフレキシ
ブル・ケーブル16は、アクチュエータ・アセンブリの
矢印A方向の回動を妨げないものではあるが、アクチュ
エータ・アセンブリ21に対して常に矢印Bの方向に張
力を与える。従って、VCM部で発生させるアクチュエ
ータ・アセンブリ21に対する駆動トルクは、フレキシ
ブル・ケーブル16の張力を補償した値に設定する必要
がある。
【0006】しかしフレキシブル・ケーブルの張力の値
は、変換器が位置付けられる磁気ディスク11上のシリ
ンダ位置により異なるだけでなく、温度、湿度及び電圧
等の使用環境、経過年数並びに動作時間等の種々の要因
で変化する。従って、フレキシブル・ケーブル16がア
クチュエータ・アセンブリ21に与える張力は逐次修正
する必要があり、現在の磁気ディスク記憶装置では電源
投入毎に張力データを作成している。
【0007】磁気ディスク記憶装置の電源が投入されて
から、上位コンピュータのアクセスを受け入れることが
できるようになるまでには必ず所定の起動動作をする必
要がある。図2は、図1の磁気ディスク記憶装置を起動
する従来の手順を示すフローチャートである。ステップ
50で、磁気ディスク記憶装置の電源を投入し、続いて
ステップ51では内部診断プログラムが実行され装置内
部の異常の有無が確認される。ステップ51で、異常の
ないことが確認された後ステップ52ではスピンドル・
モータが回転させられ所定の回転数になったことが確認
される。続いて、ステップ53では磁気ディスクに記憶
されていた磁気ディスク記憶装置制御用のマイクロ・コ
ードがメモリに読み出される。ステップ53までが終了
した後、シリンダ毎にアクチュエータ・アセンブリを位
置付けてフレキシブル・ケーブルの修正された張力デー
タ(以後修正張力データという。)を収集しテーブルを
作成してメモリに格納する(ステップ54)。ステップ
54まで終了した時点で、ようやくコンピュータが磁気
ディスク記憶装置にアクセスしてデータの読み書きがで
きる状態になる(ステップ55)。典型的な3.5イン
チ磁気ディスク記憶装置の例では、ステップ51〜53
までの起動準備に8秒を要し、ステップ54の修正張力
データの作成に2秒要するため電源投入から10秒間は
上位コンピュータが磁気ディスク記憶装置にアクセスで
きないことになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】 本発明の目的は、情
報記録装置を含むコンピュータ・システムの電源を投入
した後に、可能な限りコンピュータ・システムを早く使
用可能にするための情報記録装置の起動方法を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】 本発明の原理は、上位
コンピュータに情報記録装置への早期アクセスを許容す
るために、製造時に作成したフレキシブル・ケーブルの
張力データ(以後出荷時張力データ)を使用することに
ある。電源投入後コンピュータ・システム側でも診断プ
ログラムが実行されると共に、早く起動を完了するため
に情報記録装置への早期アクセスが必要となる。一方、
情報記録装置の起動シーケンスの中で、修正張力データ
の作成は必ず必要なものではあるが、電源投入直後の段
階で必ず上位コンピュータのアクセスに優先させて実行
させなければならいものではない。従って本発明では、
上位コンピュータのアクセスに優先させて実行させなけ
ればならない情報記録装置の起動シーケンスだけを最初
に実行し、それが完了した時点で一旦上位コンピュータ
にアクセスを許容し、修正張力データの作成は上位コン
ピュータの起動シケーンスの実行と並行して実行させ
る。
【0010】本発明の一態様によれば、修正張力データ
の作成を除いた起動動作が完了した時点で上位コンピュ
ータからのアクセス・コマンドがあればそれを処理す
る。修正張力データの作成を除いた起動動作とは、当業
者には明らかなように内部診断プログラムの実行、スピ
ンドル・モータの起動、及びマイクロ・コードのメモリ
への読出し等のアクセス・コマンドを受け入れる前に必
ず実行しておく必要がある動作をいう。
【0011】本発明の他の態様によれば、あらかじめそ
れ以前に作成しておいた張力データを不揮発性の記憶媒
体に格納し、修正張力データ作成前の起動動作の中でメ
モリに読み出しておく。修正張力データが作成される前
に上位コンピュータからアクセス・コマンドが送られて
きたときは、変換器の位置付けのためにVCMに発生さ
せるトルクは当該電源投入前に作成されていた張力デー
タを使用して設定し、それは出荷時に作成した張力デー
タであってもよく、また出荷後に作成した旧修正張力デ
ータでもよい。本発明のさらに他の態様によれば、電源
投入前に作成された張力データではVCMのトルクを適
切に設定できない場合に対処する。所定時間経過しても
変換器を正しいシリンダに位置付けできない場合は、そ
のときに使用した張力データを幾分か修正してVCMの
トルクを設定し直し再度変換器の位置付けを実行する。
【0012】本発明の他の態様では、修正張力データの
作成を除いた起動動作の終了に続いて上位コンピュータ
からのアクセス・コマンドで未実行のものがあるか否か
を判断する。アクセス・コマンドがあれば、コマンドの
実行を優先して処理し、コマンドがなければ続いて修正
張力データの作成に入る。従って、上位コンピュータの
アクセスを優先させつつ早期に修正張力データの作成を
完了できる。未実行コマンドの判断工程と修正張力デー
タの作成工程は複数設けることも可能である。
【0013】本発明のさらに他の態様では、修正張力デ
ータの作成工程に入った後も上位コンピュータからのア
クセス・コマンドの有無を監視し、アクセス・コマンド
があればそれを優先して処理する。従って、最終的に修
正張力データが作成されるまでのすべての工程で、上位
コンピュータからのアクセス・コマンドが優先して実行
され、修正張力データはコマンドのない時間帯を利用し
て作成される。
【0014】本発明の上記各態様を実行することが可能
なコンピュータ・プログラムは情報記録装置の不揮発性
の記録媒体に記憶され、電源投入時にマイクロ・コード
としてRAMに読み出して実行される。
【0015】
【発明の実施の形態】 図3は、本発明を実施するため
の磁気ディスク記憶装置のブロック図で、図1と対応す
る構成要素には同一の参照番号を付してある。上位コン
ピュータ110はインターフェース部109を通じて、
磁気ディスク記憶装置10との間でデータ及びコマンド
の送受を行う。変換器101は磁気ディスク11に磁気
的に書き込まれたデータを読み取って電流信号としてラ
イン111に送り、またライン111に送られたきた電
流信号を磁気信号に変換して磁気ディスク11に書込
む。読出し/書込み回路部103は、変換器ライン11
1上の電流信号をコンピュータによる処理が可能なディ
ジタル信号に変換して、ライン112又は113を通じ
て上位コンピュータ110又はCPU104に送ると共
にその逆の処理を行う。CPU104は、ライン114
を通じて上位コンピュータ110との間でコマンドの送
受を行い、ライン113を通じて磁気ディスク11との
間でデータの読み書きを行う。CPU104に接続され
たRAM106はCPU104で実行するプログラム及
びデータを一時的に格納する。CPU104に接続され
たROM105は、磁気ディスク10の起動時に必要な
診断プログラム等を格納している。VCM駆動/制御部
107はライン115を通じてCPU104から送られ
たコマンドに従ってVCMを駆動しアクチュエータ・ア
センブリ21の変換器101を所定のシリンダに位置付
ける。スピンドル・モータ駆動/制御部108は、ライ
ン116を通じてCPU104から送られたコマンドに
従ってスピンドル・モータ102を所定の回転数に維持
する。
【0016】図4は、フレキシブル・ケーブルの張力デ
ータのデータ構造を示すテーブルである。磁気ディスク
11は、外側から内側に向かって同心円環状の1040
0個のトラックを有し、各磁気ディスクの集合が同数の
シリンダを構成する。全体のシリンダには220個毎に
1つのゾーンが定義され、合計47個のゾーンに区分さ
れる。各ゾーン毎に1個のフレキシブル・ケーブルの張
力が定められている。好ましくは、張力データは各ゾー
ンに含まれるシリンダの中で、中間の番号のシリンダに
ついて求められる。図4の構造を有する出荷時張力デー
タ及び本発明を実行するプログラムは、他のマイクロ・
コードと共に磁気ディスク11の所定の場所に格納して
ある。
【0017】図5は、本発明による起動方法の第1の実
施例を示すフローチャートである。図3〜図5に従って
本発明の第1の実施例を説明する。本実施例では、出荷
時張力データをあらかじめ磁気ディスクに書き込んでお
く。図5のフローチャートで、ステップ201及びステ
ップ202は図2に示す従来の起動方法におけるステッ
プ50〜ステップ53と同じ起動シーケンスを含む。ス
テップ201で電源が投入された後、ステップ202の
起動準備工程に移行し、CPUがROMに格納されてい
た内部診断プログラムを実行する。内部診断で異常がな
い場合は、CPUはスピンドル・モータ駆動/制御部を
通じてスピンドル・モータを所定回転数まで回転させ維
持するように制御する。次に、磁気ディスクの所定の場
所に格納されたマイクロ・コード、本実施例を実行する
プログラム及び図4の構造を有する出荷時張力データを
RAMに読み出す。この読出しのためにアクチュエータ
・アセンブリの変換器を磁気ディスク上で位置付けるの
に必要なフレキシブル・ケーブルの張力データは、出荷
時に作成されたものでROMに格納しておく。CPUは
ROMに格納されたフレキシブル・ケーブルの張力デー
タを用いてVCM駆動/制御部のトルクを設定する。変
換器が所定のシリンダに位置付けられた後ライン111
及びライン113を経由して、マイクロ・コード、本実
施例の実行プログラム及び出荷時張力データがRAMに
読み出されステップ202までが完了する。
【0018】ステップ202が完了するまでの間に、上
位コンピュータから、アクセス・コマンドがCPUに到
達すると、磁気ディスク記憶装置は上位コンピュータに
よるアクセスを受け入れる状態になっていないため、一
旦RAMにアクセス・コマンドを格納し、所定時間経過
してもコマンドを実行できない場合は実行不可能のレス
ポンスを上位コンピュータに送ってそのコマンドの処理
を終了する。しかし本実施例では、ステップ202が完
了すると磁気ディスク記憶装置は上位コンピュータのア
クセスを許容する状態になっている。ステップ202が
完了した時点で、RAM106に未実行のアクセス・コ
マンドが残っているか又はステップ202が完了した後
にCPUに上位コンピュータからコマンドが送られてき
た場合の、磁気ディスク記憶装置内でのコマンド処理は
以下のようにして行う。
【0019】ステップ202が完了した時点では、修正
張力データは作成されておらず、RAMには出荷時張力
データが格納されている。本実施例ではステップ202
の完了から修正張力データの作成完了(ステップ20
9)までの間上位コンピュータのアクセス・コマンドを
処理するために出荷時張力データを使用する。ステップ
203で未実行のアクセス・コマンドがRAMにあるか
否かを判断し、コマンドがある場合はステップ204に
移行する。ステップ204におけるコマンドの実行で
は、CPUはRAMに格納された出荷時張力データを使
用してVCMの発生トルクを設定し、変換器をコマンド
で指定されたアドレスに従って磁気ディスク上のシリン
ダに位置付ける。出荷時張力データは、上述のようにそ
の時点での正確なフレキシブル・ケーブルの張力を示し
ているとは限らない。従って、出荷時張力データを使用
した場合は変換器を所定のシリンダに位置付けるのに必
要なVCM部のトルクが最適値に設定されていないこと
により、変換器の位置付けに修正張力データを使用する
より多くの時間を要することが予想できる。しかし、磁
気ディスクク記憶装置の起動直後には上位コンピューの
起動に必要なアクセスをできるだけ早く可能にしてやる
ことが求められている。従って、出荷時張力データの使
用により上位コンピュータの早期アクセスの要求を満た
すことができる。出荷時張力データが極端に実際の張力
に比べて差があると、許容時間内に変換器の位置付けが
できない場合がある。この場合は次のエラー・リカバリ
・プロセジャ(ERP)を実行する。
【0020】ERPは、マイクロ・コードの一部として
ステップ202でRAMに読み出されている。今出荷時
張力データでは上位コンピュータで指示されたアドレス
のシリンダに所定時間内で変換器の位置付けができない
と判断したとき、CPUは当該シリンダが含まれるゾー
ンの張力データを例えば+10%〜−10%の範囲で適
宜変更し、再度変換器の位置付けを実行する。以上の出
荷時張力データを使用した変換器の位置付けは、大量の
コマンドを処理する上ではアクセス時間のロスが多くな
るため、以降のステップで修正張力データを作成する必
要がある。しかし上位コンピュータは、最初に磁気ディ
スク記憶装置にアクセスした後は磁気ディスク記憶装置
の修正張力データの作成と並行してその起動シーケンス
を実行することができる。従って、早い時期に磁気ディ
スク記憶装置が上位コンピュータのコマンドを受け入れ
ることはコンピュータシステム全体の起動完了を早期に
終了する上で効果的である。
【0021】ステップ203及び204の実行により、
未実行のコマンドがないと判定した場合はステップ20
5に移行する。ステップ205では、従来と同様の方法
で図4に示すような張力データのテーブルを作成する。
本実施例では、修正張力データの作成は、ステップ20
5とステップ208の2回に分けて実行し、各ステップ
で全体のゾーン数の半分づつの修正張力データを作成す
る。しかし、本発明の主旨からこの回数は2回に限定さ
れるものではなく、使用されるコンピュータシステムと
の関係で最適な回数を設定することができる。作成され
た修正張力データは、RAMの出荷時張力データ・テー
ブルの各ゾーンに対応する張力データを書き換える方法
でRAMに順次格納される。従って、ステップ205が
終了した時点では、RAMの張力データは、最初の半分
のゾーン1〜ゾーン23が修正張力データとなり後の半
分のゾーン24〜ゾーン47が出荷時張力データのまま
の状態になる。ステップ205の実行中に、上位コンピ
ュータからアクセス・コマンドが送られてくるとと、C
PUは一旦RAMにそのコマンドを格納するとともに経
過時間を計算し、所定時間内にそのコマンドを実行でき
ない場合は、実行不能のレスポンスを上位コンピュータ
に返してそのコマンドをRAMから消す。
【0022】次にステップ206及びステップ207で
は、ステップ203及びステップ204で説明したのと
同じように未実行のコマンドを処理する。しかし、この
時点ではRAMには半分の修正張力データが格納されて
いるため、ゾーン1〜ゾーン23に含まれるシリンダに
アクセスする場合は修正張力データが使用され、ゾーン
24〜ゾーン47に含まれるシリンダにアクセスする場
合は出荷時張力データが使用される。さらに、ステップ
208で残りのゾーンの修正張力データが作成され、ス
テップ209以降ではすべてのシリンダへのアクセスに
修正張力データが使用される。
【0023】磁気ディスク記憶装置の電源を遮断する場
合に本実施例では、RAMに格納された修正張力データ
を一旦すべて消去し、次回の電源投入時には図5に示す
手順を再度実行して新たな修正張力データを作成する。
本実施例の別の態様では、RAMに格納した修正張力デ
ータを磁気ディスクに一旦格納し、次回の電源投入時に
は本実施例のステップ202で説明した出荷時張力デー
タの代替データとして使用することができる。代替デー
タは電源遮断前に常に新しいデータに更新されるように
すれば、ステップ204において修正張力データの作成
が終了するまでの間にアクセス・コマンドを実行する場
合には、出荷時張力データよりも精度の高い張力データ
を使用することが可能になる。
【0024】図5を用いて説明した第1の実施例では、
ステップ205及びステップ208で修正張力データを
作成する所定の時間の間、上位コンピュータのアクセス
・コマンドを実行することができず、上位コンピュータ
がこの間待たされるかRAMに蓄積されたコマンドがタ
イム・アウトになって、上位コンピュータは再度のコマ
ンドを送る必要性が出てくる。本発明の第2の実施例と
して、さらに上位コンピュータのコマンド処理を優先さ
せた磁気ディスク記憶装置の起動方法を図6に示す。ス
テップ301及びステップ302は、図5のステップ2
01及びステップ202と同じなので説明を省略する。
ステップ303では、RAMにINCOMPのフラグを
設けこれを1にセットする。ここでINCOMP=1は
修正張力データの作成が完了していないことを表し、I
NCOMP=0は修正張力データの作成が完了したこと
を表すものとする。ステップ303はさらに修正張力デ
ータの作成が終了したゾーンの番号を表すカウンタZO
NEをRAMに設けてその初期値を0にセットする。
【0025】ステップ303が完了すると磁気ディスク
記憶装置は上位コンピュータのアクセス・コマンドを実
行することが可能になる。ステップ304及びステップ
305は図5のステップ203及びステップ204と同
様の手順で実行される。ステップ304で未実行コマン
ドがRAMに残っていない場合は、ステップ306でゾ
ーン1より修正張力データの作成を開始する。1つのゾ
ーンの修正張力データの作成が終了する毎にステップ3
07でフラグINCOMPの状態を確認し、INCOM
P=1、即ち修正張力データが最終ゾーンまで作成され
ていない場合は、ステップ308でカウンタZONEを
修正張力データの作成が終了したゾーンの番号例えばK
に書き換えていく。
【0026】修正張力データは第1の実施例で説明した
のと同じように、RAMに格納されている出荷時の張力
データを、順次書き換えてRAMに格納していく。修正
張力データの作成中、CPUは上位コンピュータからア
クセス・コマンドが送られてきていないか監視する(ス
テップ309)。ゾーン番号Kまでの修正張力データの
作成が終了したときに、未実行コマンドがRAMに存在
している場合はステップ310でコマンドを実行すると
共に、修正張力データの作成をゾーンKの状態で中断す
る。従って、上位コンピュータからのアクセス・コマン
ドは修正張力データの作成に優先して処理される。ステ
ップ310でのコマンドの実行において、変換器のシリ
ンダへの位置付けは、ゾーンKまでに属するシリンダに
対しては修正張力データが使用され、それ以外では出荷
時または前回の修正張力データが使用されることは実施
例1と同じである。
【0027】未実行コマンドがなくなると、カウンタZ
ONEの値Kが最終ゾーンの番号47になっているか否
かを判断し(ステップ311)、最終ゾーンの番号47
になっていない場合はゾーンK+1から修正張力データ
の作成を再開し(ステップ312)、ステップ307の
前に戻る。ステップ311でカウンタZONEの値Kが
最終ゾーンの番号47である場合は、ステップ313で
フラグINCOMPを0にセットしてステップ307の
前に戻る。ステップ307でフラグINCOMP=0と
判定されるとステップ314に移行し、修正張力データ
の作成はすべて終了する。
【0028】本発明の原理は、第1及び第2の実施例で
採用しているようなアクセス・コマンドの有無を判断す
る手法を取り入れない簡単な方法としも実現できる。図
7は本発明の第3の実施例を示すフローチャートであ
る。ステップ401及び402は第1の実施例及び第2
の実施例と同様に実行される。ステップ403ではあら
かじめ定めたT1時間だけ上位コンピュータにアクセス
を許容する。T1時間が経過するとCPUは未実行のア
クセス・コマンドの有無に係わらず修正張力データの作
成を所定時間T2の間実行する(404)。修正張力デ
ータの作成中はアクセス・コマンドの実行は行われな
い。T2時間が経過するとさらにステップ405及びス
テップ406が、ステップ403及びステップ404と
同様に実行される。即ち第3実施例は、修正張力データ
の作成回数を1回以上予め設定しておき、起動準備が完
了(ステップ402)した後に一旦上位コンピュータの
アクセスを許容するところに特徴があり、修正張力デー
タの作成回数、時間T1及び時間T2は使用されるコン
ピュータ・システムとの関連で適宜設定することができ
る。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、コンピュータ・システ
ムで使用される情報記録装置の起動方法を改善し、電源
投入後早い時間に上位コンピュータのアクセスを許容す
ることができる。一旦情報記憶装置にアクセスした上位
コンピュータは、以後情報記憶装置が修正張力データを
作成するのと並行して動作を継続することができ、コン
ピュータ・システム全体の利用が一層能率的になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一般的な磁気ディスク記憶装置の平面図であ
る。
【図2】 従来技術における磁気ディスク記憶装置起動
時のフローチャートである。
【図3】 本発明を実施する磁気ディスク記憶装置のブ
ロック図である。
【図4】 フレキシブル・ケーブルの張力データを表す
テーブルである。
【図5】 本発明による起動方法の第1実施例を示すフ
ローチャートである。
【図6】 本発明による起動方法の第2実施例を示すフ
ローチャートである。
【図7】 本発明による起動方法の第3実施例を示すフ
ローチャートである。
【符合の説明】
10 磁気ディスク記憶装置 11 磁気ディスク 12 スライダ 13 サスペンション・アーム 14 アクチュエータ・アーム 15 VCM部 16 フレキシブル・ケーブル 17 制御回路部 18 アクチュエータ軸 19 スピンドル軸 20 基板 21 アクチュエータ・アセンブリ 101 変換器 102 スピンドル・モータ 103 読出し/書込み回路部 104 CPU 105 RAM 106 ROM 107 VCM駆動/制御部 108 スピンドル・モータ駆動/制御部 109 インターフェース部 110 上位コンピュータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上田 哲生 神奈川県藤沢市桐原町1番地 日本アイ・ ビー・エム株式会社 藤沢事業所内 (72)発明者 福島 幸夫 神奈川県藤沢市桐原町1番地 日本アイ・ ビー・エム株式会社 藤沢事業所内 (72)発明者 柿原 俊男 神奈川県藤沢市桐原町1番地 日本アイ・ ビー・エム株式会社 藤沢事業所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレキシブル・ケーブルを支持するアク
    チュエータ・アームを備える情報記録装置を起動する方
    法において、 (1)電源を投入する工程と、 (2)前記フレキシブル・ケーブルの修正張力データの
    作成を除いた起動動作を実行する工程と、 (3)前記起動動作を実行する工程に続いて上位コンピ
    ュータからのアクセス・コマンドを実行可能な状態にす
    る工程と、 (4)前記アクセス・コマンドを実行可能な状態にする
    工程に続いて前記フレキシブル・ケーブルの修正張力デ
    ータの作成を実行する工程とを含む方法。
  2. 【請求項2】 前記アクセス・コマンドを実行可能な状
    態にする工程が、前記電源投入前に作成された前記フレ
    キシブル・ケーブルの張力データを使用して前記アクセ
    ス・コマンドを実行する工程を含む請求項1記載の方
    法。
  3. 【請求項3】 前記アクセス・コマンドを実行可能な状
    態にする工程がさらに、前記アクチュエータ・アームの
    シーク動作中に前記電源投入前に作成された前記フレキ
    シブル・ケーブルの張力データを所定の値だけ修正して
    前記アクチュエータ・アームを所定の位置に位置付ける
    工程を含む請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記アクセス・コマンドを実行可能な状
    態にする工程と前記修正張力データの作成を実行する工
    程とを複数含む請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】 フレキシブル・ケーブルを支持するアク
    チュエータ・アームを備える情報記録装置を起動する方
    法において、 (1)電源を投入する工程と、 (2)前記フレキシブル・ケーブルの修正張力データの
    作成を除いた起動動作を実行する工程と、 (3)前記起動動作の終了に続いて上位コンピュータか
    らのアクセス・コマンドで未実行のものがあるか否かを
    判断する工程と、 (4)前記判断する工程で未実行のアクセス・コマンド
    があると判定した場合は該未実行のアクセス・コマンド
    を実行し前記判断する工程に戻る工程と、 (5)前記判断する工程で未実行のアクセス・コマンド
    がないと判定した場合は前記フレキシブル・ケーブルの
    修正張力データの作成を実行する工程とを含む方法。
  6. 【請求項6】 フレキシブル・ケーブルを支持するアク
    チュエータ・アームを備える情報記録装置を起動する方
    法において、 (1)電源を投入する工程と、 (2)前記フレキシブル・ケーブルの修正張力データの
    作成を除いた起動動作を実行する工程と、 (3)前記起動動作の終了に続いて上位コンピュータか
    らのアクセス・コマンドで未実行のものがあるか否かを
    判断する工程と、 (4)前記判断する工程(3)で未実行のアクセス・コ
    マンドがあると判定した場合は該未実行のアクセス・コ
    マンドを実行し前記判断する工程(3)に戻る工程と、 (5)前記判断する工程(3)で未実行のアクセス・コ
    マンドがないと判定した場合は前記フレキシブル・ケー
    ブルの修正張力データの作成を開始する工程と (6)前記修正張力データの作成を開始する工程に続い
    て前記上位コンピュータからのアクセス・コマンドで未
    実行のものがあるか否かを判断する工程と、 (7)前記判断する工程(6)で未実行のアクセス・コ
    マンドがあると判定した場合は該未実行のアクセス・コ
    マンドを実行し前記判断する工程(6)に戻る工程と、 (8)前記判断する工程(6)で未実行のアクセス・コ
    マンドがないと判定した場合は前記フレキシブル・ケー
    ブルの修正張力データの作成を継続する工程とを含む方
    法。
  7. 【請求項7】 回転円盤形情報記録媒体と、該記録媒体
    に対してデータの読み書きをする変換器と、該変換器を
    取付けたサスペンション・アームと、該サスペンション
    ・アームを取付け前記記録媒体上の所定の位置に前記変
    換器を位置付けるように駆動されるアクチュエータ・ア
    ームと、前記変換器に一端が接続され該アクチュエータ
    ・アームに支持されたフレキシブル・ケーブルと、該フ
    レキシブル・ケーブルの他端に接続された制御回路部と
    を有する情報記録装置であって、前記情報記録媒体若し
    くは前記制御回路部又は双方が請求項1〜請求項6のい
    ずれか1つに記載した方法を実行させるためのプログラ
    ムを記録したコンピュータ読取り可能な情報記録媒体を
    形成する情報記録装置。
JP9187900A 1997-07-14 1997-07-14 情報記録装置の起動方法及び装置 Pending JPH1139783A (ja)

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