JPH1139503A - 移動体シミュレーション方法 - Google Patents

移動体シミュレーション方法

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JPH1139503A
JPH1139503A JP18946997A JP18946997A JPH1139503A JP H1139503 A JPH1139503 A JP H1139503A JP 18946997 A JP18946997 A JP 18946997A JP 18946997 A JP18946997 A JP 18946997A JP H1139503 A JPH1139503 A JP H1139503A
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JP
Japan
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moving object
simulation
moving
time
acceleration
Prior art date
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JP18946997A
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English (en)
Inventor
Nobuhiro Sekimoto
信博 関本
Toru Komatsu
小松  徹
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来法の物体の移動シミュレーションにおい
て、結果が伝達されるたびに該当移動体が異なる位置に
突然出現したり前後左右に変動して見えたりする臨場感
に乏しい挙動やハードウェアまたはソフトウェアが異な
ると複数の物体間でそれぞれの表示内容に食い違いが生
じるなどの不具合を解決する。 【解決手段】移動体の行動を「円運動1」「等加速度直
線運動1」「等速直線運動」「等加速度直線運動2」
「円運動2」と近似し、これらを1つのシーケンスとし
たパターンの連続として移動体のシミュレーションを行
う。また、これらのパラメータをネットワークを通じて
伝送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、計算機を用いた移
動体のシミュレーションに係り、特にシミュレーション
結果をネットワークを用いて伝送し、伝送内容に基づき
該当移動体の位置座標を再計算し、コンピュータグラフ
ィクスにより表示する、分散型ビジュアルシミュレーシ
ョン技術に関する。
【0002】
【従来の技術】計算機により移動体のシミュレーション
を行う場合、複数の計算機をネットワークで接続し全体
として1つのシミュレータを構成する方法が取られる場
合がある。この場合、移動体シミュレーション部と3次
元コンピュータグラフィクス(CG)による画像生成部
をそれぞれ複数用意し、同一の仮想世界内で移動体を含
む複数のオブジェクトの行動をシミュレートし、その世
界を複数の視点から表示することができる。
【0003】このように、複数の計算機で行われる作業
を全体として統一するためには、シミュレーション結果
である移動体の位置変化を他のシミュレーション部及び
CG画像生成部に伝送する必要があり、その伝達内容に
何らかの取り決めが必要である。
【0004】ネットワークを用いてシミュレーション結
果を伝送する取り決めの例として、米国アイ・イー・イ
ー・イー標準1278−1993号のDIS(“IEEE Standard
forInformation Technology−Distributed Interactive
Simulation Applications", the Institute of Electr
ical and Electronics Engineers, Inc., Std. 1278−1
993)が知られている。ここでは、移動体のシミュレー
ション結果として、現在時刻での「位置座標」「速度ベ
クトル」「加速度ベクトル」の3つを同時に伝送してい
る。この伝送内容を受け取ったシミュレーション部及び
CG画像生成部は、それぞれの処理の中で位置推定アル
ゴリズムによる移動体の位置を計算し、現在時刻前後の
位置を再現しながらシミュレーション及び表示を行って
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】DISを用いて移動体
のシミュレーション結果を伝送し再現する方法では、一
定時間おきに、あるいは、速度または加速度が設定した
閾値以上に変化した場合に、ネットワーク上の全てのシ
ミュレータ部及び画像生成部にその内容が伝達される。
位置推定アルゴリズムは受け取ったDISの内容に従
い、次のDISを受け取るまで、移動体が直線運動をす
ると仮定して逐次、位置を計算する。
【0006】このため、速度及び加速度がある閾値より
も小さい変動の場合にはシミュレーション結果は伝達さ
れず、閾値を超えた時点で今までの動きとは無関係に位
置を変更することになる。この様子をCGにより表示し
た場合、結果が伝達されるたびに該当移動体が異なる位
置に突然出現したり前後左右に変動して見えたりすると
いった挙動が観察される。結果的に移動体の自然な動き
とはならず、シミュレーションに必須な臨場感の欠落を
もたらす。
【0007】また、複数のシミュレーション部および画
像生成部側でそれぞれ位置推定を行うため、ハードウェ
アまたはソフトウェアが異なると、その推定時間間隔の
違いから位置更新の精度が異なり、それぞれの表示内容
に食い違いが生じる。
【0008】本発明では移動体の位置変更を行うにあた
り、前後関係を考慮したシミュレーションとその結果を
伝達する方法を考案し、臨場感の高い自然な動きにする
とともに、異なるハードウェアまたはソフトウェアで構
成されるシミュレータ及び画像生成部でも同一の位置に
移動体を移動させることが課題である。
【0009】
【課題を解決するための手段】シミュレーションの内容
によっては、それぞれの移動体が目的を持ち、それに向
かってあるルールに基づいて行動し、移動していく場合
がある。このような場合、移動体はその行動のための目
的地を逐次設定しながら移動を行っていくことが多い。
【0010】この例の一つとして、車両が道路を走行し
ている場合を想定してみる。車両を運転するのは乗車し
ている人間であり、この人間が目的地に到達するために
車両を制御する様子をシミュレーションすることにな
る。
【0011】一般に目的地にたどり着くためには、まず
地図を参照しながらどの道を走行し、そのためにはどの
交差点を直進あるいは右・左折するか、というような経
路計画を行う。つまり、目的地までの道のりを細かな副
目的地の積み重ねに分解する。次に、この経路計画を実
行する場合を想像すると、副目的地への到達をそれぞれ
満足させながら車両を走行させていくことになる。
【0012】副目的地へ向かって実際に車両が直線道路
を走行する場合、最初に停止していたとすると、まずあ
る速度になるまで加速を行い、その後その速度を一定に
保つようにアクセルを微調整する。また、実際の道は直
線部分だけでは成り立たず、カーブをたどるという状況
も想像できる。交差点やカーブに近づくとブレーキを踏
み減速を行い、ある時点から転回を行う。このように、
車両の行動は「加速する」「速度を一定に保つ」「減速
する」「転回する」といった基本的な行動に分解でき
る。
【0013】車両以外の一般的な移動体を想定した場合
でも、その移動を制御するのが人間であることを考慮す
ると、車両と同様に考えることは可能である。
【0014】そこで本発明では、シミュレーションの臨
場感を高めるために上記の「加速する」「速度を一定に
保つ」「減速する」「転回する」それぞれの行動を「等
加速度直線運動1」「等速直線運動」「等加速度直線運
動2」「円運動」と近似し、これらを一つのシーケンス
としたパターンの連続として移動体のシミュレーション
を行う。なお、連続する2つのシーケンスがスムーズに
つながるよう、最初の等加速度直線運動の前に「円運動
1」(転回)を挿入し、前記最後の円運動を「円運動
2」とする。時刻が同一であれば各シーケンス内での位
置座標は一意に求められるため、ハードウェア,ソフト
ウェアによらず同一の位置への表示が可能となる。これ
らのパラメータ伝送をネットワークで接続された計算機
間で行うことで前記課題を解決する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に示す本発明の実施例では一
台の計算機を用いて、地図のような2次元平面上を移動
する移動体のシミュレーションを行い、その結果をネッ
トワークを用いて伝送する。一方、もう一台の計算機で
は、伝送内容に基づき2次元位置を求め、その2次元位
置に高さ情報を加えた後、3次元空間内の位置に該当移
動体を3次元CGにより表示する。
【0016】図1は本発明のシステム構成図である。こ
こでは、一台のシミュレーション側計算機(101)上
でシミュレーション部(102)が移動体の位置移動シ
ミュレーションを行っている。シミュレーション結果は
ネットワーク通信部(103)によってネットワーク(1
11)を用いて送信され、他の計算機に伝送される仕組
みをも持つ。(104)は図2で説明する、移動体が到
達すべき時刻と位置座標とが登録されている時刻・位置
データベースである。このデータベースは、あらかじめ
行われる経路計画により副目的地へ分解された結果とす
る。
【0017】一方、もう一台の表示側計算機(106)
上では、ネットワーク伝送されたシミュレーション結果
を受信するネットワーク通信部(110)と、受信した
シミュレーション結果に基づいて移動体の位置を再計算
する位置計算部(113)と、モニタ(108)に3次
元コンピュータグラフィクスとして表示するための画像
生成部(107)が動作している。位置計算部では各移
動体に関し、シミュレーション部での位置移動シミュレ
ーションで指定される2次元平面上での位置を計算し、
さらに、高さ情報データベース(112)から得られる
高さ情報を付加して移動体の計算機内の3次元位置とす
る。画像生成部は表示属性データベース(108)から
あらかじめ作成された移動体の表示属性を取得し画像を
生成する。
【0018】図2は時刻・位置データベース(104)
の説明図である。この時刻・位置データベースは地図な
どの2次元平面上で、目的地まで移動する間に移動体の
たどる道筋を表すための副目的地を、時刻と位置を組み
合わせて登録したものである。例えば、あらかじめ移動
体(203)は出発地P0(201)から目的地P4
(207)へ到達するために、その間の道のりを、P1
(202),P2(205),P3(206)の3つの副目
的地に分解している。P1では、時刻t1に座標(x
1,y1)に到達することを表す。それぞれの区間を単
位移動区間(204)と定義する。P0からP4までのそ
れぞれの位置座標及び到達時刻が時刻・位置データベー
スに登録されている。シミュレーション部(102)は
この時刻・位置データベースを基に位置移動シミュレー
ションを行う。
【0019】図3は単位移動区間の移動体の物理運動状
態遷移の説明図である。本発明では単位移動区間(20
4)を、矢印(316)のように進行方向を左から右と
して、円運動1区間(303),等加速度直線運動区間
1(304),等速度直線運動区間(305),等加速
度直線運動区間2(306),円運動2区間(307)の
5つの小区間の連続として分割する。
【0020】図4は伝送パラメータ群の説明図である。
シミュレーション部(102)からネットワーク通信部
(103)へは図のパラメータ集合が送られ(10
5)、ネットワーク(111)を通じて表示側計算機の
ネットワーク通信部(110)から位置計算部(11
3)へ伝送される。伝送パラメータ群は、本発明での5
つの物理運動状態それぞれを表すのに十分なパラメータ
の集合である。
【0021】まず、移動体ID(430)は、伝送する
パラメータによって位置を計算する移動体を識別するた
めの番号である。有効時間は、パラメータ集合が有効と
なる開始時刻t0(431)と終了時刻te(432)
である。この2つに挟まれた時間内が1つの単位移動区
間を表す。初速度v0(433)は、直線運動直前のP
a(409,410)での速度である。
【0022】円運動1のパラメータは、開始時刻tt
(401),回転中心位置C0.x(402)(ここで、C0.
x は位置C0でx座標値を表し、他も同様とする。)
およびC0.y(403),回転半径R0(404),回
転角速度ω0(405),回転開始角度θ0(40
6),回転終了角度θ1(407)の7つである。ω0
・R0=v0となる。等加速度直線運動1のパラメータ
は、開始時刻ta(408),加速開始位置座標Pa.
x(409)およびPa.y(410),進行方向角度
h(411),加速度aa(412)の6つである。等
速度運動のパラメータは、開始時刻ts(413),加速
開始位置座標Ps.x(414)およびPs.y(415),進
行方向角度h(416),速度vs(417)の6つであ
る。等加速度直線運動2のパラメータは、開始時刻tb
(418),加速開始位置座標Pb.x(419)および
Pb.y(420),進行方向角度h(421),加速度
ab(422)の6つである。円運動2のパラメータ
は、開始時刻tt(423),回転中心位置Ce.x
(424)およびCe.y(425),回転半径Re
(426),回転角速度ωe(427),回転開始角度
θ2(428),回転終了角度θ3(429)の7つであ
る。
【0023】なお、図4中括弧がついている数値は、他
の値で表現可能あるいは前回の単位移動区間の数値がそ
のまま利用でき、省略可能である。たとえば、円運動1
の7つの数値(401)〜(407)は前回の円運動2
の数値(423)〜(429)そのものである。また、等
加速度直線運動1、および、等速直線運動,等加速度直
線運動2の方向h(411)(416)(421)は直
線運動部分共通の方向であるため、(411)で代表可
能である。
【0024】図5は直線運動部分の説明図である。本発
明の移動状態のうち等加速度直線運動1、および、等速
度運動,等加速度直線運動2の3つは同一の方向へ直線
運動を行っている。それぞれのパラメータは図4での説
明と同一である。
【0025】Pa(409,410)からPs(41
4,415)までの距離daの区間(504)は等加速
度直線運動1の区間である。進行方向角度をh(41
1)とすると、時刻t(ta≦t<ts)における移動
体の座標(x,y)は、(x,y)=(Pa.x+ka
cos(h),Pa.y+ka sin(h))(ただし、ka
={v0+aa・(t−ta)/2}(t−ta))で
ある。
【0026】Ps(414,415)からPb(41
9,420)までの距離dsの区間(505)は等速直
線運動の区間である。進行方向の角度をh(416)と
すると、時刻t(ts≦t<tb)における移動体の座
標(x,y)は、(x,y)=(Ps.x+ks cos
(h),Ps.y+ks sin(h))(ただし、ks=v
s・(t−ts))である。
【0027】Pb(419,420)からPt(51
2)までの距離dbの区間(506)は等加速度直線運
動2の区間である。進行方向角度をh(421)とする
と、時刻t(tb≦t<tt)における移動体の座標
(x,y)は、(x,y)=(Pb.x+kb cos(h),P
b.y+kb sin(h))(ただし、kb={vs+ab
・(t−tb)/2}(t−tb))である。
【0028】図6は円運動1および2の説明図である。
まず、円運動2に関して説明する。もし、次の単位移動
区間が存在する(次の副目標地点Pn(603)が存在
する)場合、等加速度直線運動2の終了地点Pt(51
2)と次の単位移動区間における等加速度直線運動1の
開始地点Pa′(602)と接する中心Ce(424,
425)、半径Re(426)の円弧上を角速度ωe(4
27)で移動する。このとき、ベクトル(Ce Pt)の
作る角度をθ2(428)、ベクトル(Ce Pa′)の作
る角度をθ3(429)とすると、時刻t(tt≦t<
te)における移動体の位置座標(x,y)は、(x,
y)=(Ce.x+Re cos(θ),Ce.y+Re sin
(θ))(ただし、θ=θ2+ωe(t−tt))であ
る。次に、円運動1に関しては前回の単位移動区間にお
ける円運動2のパラメータを踏襲する。つまり、Ce→
C0(402,403)、Re→R0(404)、ωe
→ω0(405)、θ2→θ0(406)、θ3→θ1
(407)とする。このとき、時刻t(t0≦t<t
a)における移動体の位置座標(x,y)は、(x,
y)=(C0.x+R0 cos(θ),C0.y+R0 sin
(θ))(ただし、θ=θ1−ω0(ta−t))であ
る。
【0029】図7はシミュレーション部(102)での
移動体シミュレーション処理の説明図である。この処理
によって移動体の単位移動区間での移動を定義するパラ
メータを作成し、ネットワーク通信部(103),(1
10)経由で、ネットワーク(111)を用いて表示部
(106)へ伝送する。まず初期化処理(726)とし
て、全ての移動体について初期位置と時刻P0を取得し
ておき、これを現在の位置及び時刻とする。また、終了
フラグを無効にする。以下のアルゴリズムをシミュレー
ション空間に存在する全ての移動体について行う(72
3)。ただし、全ての移動体が移動を終了した場合、ま
たはシミュレーション自体を中止する場合(724)、
この処理を終了する。以下、一体の移動体について説明
する。なお、移動体に終了フラグが立っている場合には
以下の処理は行わない。
【0030】移動体に次の副目標地点Pe(513)が
存在しない場合(701)、にはこの移動体は終了した
こととし、フラグをたてる(725)。存在する場合そ
の時刻及び位置座標を取得する(702)。また、シミ
ュレーション時刻を取得する(703)。シミュレーシ
ョン時刻が、現在の副目標地点での時刻よりも以前の場
合(704)、次の移動体へ処理を移す。時刻が以降の
場合には、現在の副目標地点P0(508)から次の副
目標地点Pe(513)までに費やす時間Ttotal(52
0)と距離dtotal(501)および方向h(411)を求め
る(705)。
【0031】もし、この処理の以前に副目標地点が存在
しており、前回の続きであるならば(706)、前回の
円運動2の各パラメータを円運動1のパラメータに移行
する(710)。その内容は前述のとおりである。次
に、前回の直線部分の終速度ve=vs+ab(tt−
tb)を今回の初速度v0(433)とする(711)。
また、この円運動1に要する時間Tt1(514)と距
離dt1(503)を、全行程から除く(712)。こ
こで、Tt1およびdt1は簡単のため正の定数とす
る。その他のパラメータは初期化しておく(0にする)。
(706)で前回の続きではない、つまり最初の場合に
は、全てのパラメータを初期化する(707)。
【0032】次に、円運動2のパラメータを決定する。
そのためには、次の次に副目標地点Pa(603)が存
在する必要がある(714)。存在しない場合、つま
り、次の副目標地点が最終地点である場合には円運動2
は不要であり、この地点で停止するようにする。存在す
る場合には、まず、次の次の座標を取得する(71
5)。この円運動2に要する時間Tt2(518)と距
離dt2(507)を、全行程から除く(716)。こ
こで、Tt2およびdt2は簡単のため正の定数とす
る。次に、円運動2の開始位置Pt(512)を、Pe
(513)からdt2だけh方向の逆にたどった位置と
して求め(717)、また、PeからPnの方向へdt
1(503)だけ進んだ位置をPa′(602)(円運
動1の終了位置)とする(718)。その後、円運動2
の各パラメータを設定する(719)。
【0033】円運動2がない場合にはPtはPeと同位
置として、直線運動部分の各パラメータを推定する(7
20)。これらによって求められたすべてのパラメータ
を、ネットワーク通信部を通じて送信する(721)。
最後に、副目標地点を順送りして(722)、次の移動
体の処理に移る。
【0034】図8は円運動2パラメータ設定処理(71
9)の説明図である。円運動2を行う弧をその一部とす
る円は直線運動部と滑らかにつなげるために、Pt(5
12)とPa′(602)の2点で接するように決定す
る。そこで、まず、PtとPe(513)を結ぶ半直線を
伸ばした線分の方程式を求め、これをAとする(80
1)。また、PeとPa′を結ぶ半直線を伸ばした線分
の方程式を求め、これをBとする(802)。Aと直交し
Ptを通る線分の方程式を求め、これをCとし(803)、
Bと直交しPa′を通る線分の方程式を求め、これをD
とする(804)。CとDの交点を求めこの位置をCe
(424,425)とすると、円の接線の特徴から、C
eは求めたい円運動2の中心となる(805)。Ceか
らPtに伸ばしたベクトルの方向角をθ2(428)と
し(806)、CeからPa′に伸ばしたベクトルの方
向角をθ3(429)とし(807)、CeからPeに伸ば
したベクトルの方向角をθとする(807)。θ2からθ
までの角度を時間Tt2(518)で回転するための角速
度ωe(427)を求め(809)、最後に円の半径R
e(426)を求める(810)。
【0035】図9は直線運動部分のパラメータ推定処理
(720)の説明図である。ここでは、等速直線運動部
分の速度vs(417)を逐次調整し、2つの等加速度直
線運動部分の長さを変化させることで移動距離を求め、
直線部分の距離dr(502)とあらかじめ決定した誤
差εになるまで、最大の繰り返し回数(正の定数N)以
内で繰り返す。ただし、移動動体の最高速度、および固
定加速度は正の定数とする。まず、初期化として、繰り
返し回数nを0にし、速度を加減するための変数vdを
移動体の最高速度の半分とする(901)。また、最初
のvsを移動体の最高速度の半分とし、加速度aa(4
12)を固定加速度(加速)に加速度ab(422)を
固定加速度のマイナス(減速)とする(902)。次の
次の副目的地点Pnがある場合(円運動2が存在する)
(903)、直線部分の終速度veを角速度と回転半径
の積とし(904)、速度がなめらかにつながるように
する。無い場合には0とする。
【0036】推定ループの最初では現在の繰り返し回数
を監視し、最大回数よりも大きくなる場合にはループを
抜ける(906)(907)。等加速度直線運動1部分
の時間Ta(515)を求める(908)が、これが負
の場合には加速度aaおよびTaの符号を逆にする(9
09)(910)(911)。また、等加速度直線運動
2部分の時間Tb(517)を求める(912)が、こ
れが負の場合には加速度aaおよびTaの符号を逆にす
る(913)(914)(915)。直線部分の時間T
r(519)からTaとTbを除いてこれをTs(91
6)とするが、負にはなれないため0にする(917)
(918)。2つの等加速度運動部および等速度運動部
のそれぞれの移動距離を求め(919)、その和をdとす
る(920)。dが直線部分の移動距離dr(502)と
許容誤差εの差よりも小さい場合には、vsにvdの半
分を加え(922)、drとεの和よりも大き場合には
vsからvdの半分を引く(923)。また、vdを半
分にし(924)、繰り返し回数nを1増やす。許容誤
差以内の場合にはループをぬけ、それ以外はループの最
初から繰り返す(921)(926)。
【0037】図10は推定ループをぬけた後の処理の説
明図である。方向角度とその単位ベクトルを求め(10
01)、ta(408)、および、ts(413),tb(4
18),tt(423)を求める(1002)。最後に
Pa(409)(410)、および、Ps(414)
(415),Pb(419)(420)を求めて直線部
分のパラメータ推定を終了する。
【0038】図11は位置計算部(113)での処理の説
明図である。ここでは、移動体のそれぞれについて、伝
達されたパラメータに従い現在の2次元位置を逐次求
め、高さを高さ情報データベース(112)から算出し、
表示属性データベース(108)からあらかじめ作成され
た移動体の表示属性を取得し画像を生成する。そこで、
まず、ネットワーク通信部(110)にシミュレーショ
ン結果であるパラメータ群が届いている場合(110
4)、それらを受信し(1105)現在のパラメータ群
を置き換える(1106)。次に現在のシミュレーショ
ン時刻tを取得し(1107)、現在の移動体の2次元
位置P(203)を前回の位置Ppにコピーする(11
08)。また、方向角度h(411)から単位進行方向
ベクトルHを計算する(1109)。
【0039】tがt0(431)とta(408)の間
の場合(1110)、前述の円運動1の位置計算方法に
よって、移動体の現在位置Pを求める(1111)(11
12)。tがtaとts(413)の間の場合(111
3)、前述の等加速度直線運動1の位置計算方法によっ
て、移動体の現在位置Pを求める(1114)。tがt
sとtb(418)の間の場合(1115)、前述の等速直
線運動の位置計算方法によって、移動体の現在位置Pを
求める(1116)。tがtbとtt(423)の間の場
合(1117)、前述の等加速度直線運動2の位置計算
方法によって、移動体の現在位置Pを求める(111
8)。tがttとte(432)の間の場合(111
9)、前述の円運動2の位置計算方法によって、移動体
の現在位置Pを求める(1120)(1121)。最後
に、求めたPとPpからなるベクトルの方向角を移動体
の進行方向とする(1112)。その後、高さ情報をP
に付加し(1123)、表示属性データベース(10
8)から該当移動体の表示属性を取得し3次元CGとし
て表示するよう画像生成部にコマンドを送りモニタに画
像を生成する(1124)。
【0040】図12は高さ情報データベース(112)
の説明図である。ここには、x軸y軸にそれぞれ等間隔
となるようなメッシュの交点位置に高さ情報が登録して
あるとする。xの最小値xmin(1201)最大値xmax
(1202)メッシュ間隔xw(1203)、yの最小
値ymin(1204)最大値ymax(1205)メッシュ
間隔yw(1206)が記録してある。また、実際の高
さ情報は、xに関するi番目およびyに関するj番目の
座標(x,y)=(xmin+i・xw,ymin+j・y
w)での高さzijがそれぞれ登録されている(121
0)。
【0041】図13は高さ情報付加処理の説明図(11
23)である。まず、移動体の現在位置P(203)のx
座標から高さ情報データベースのxの最小値xmin(1
201)を引き、メッシュ間隔xw(1203)で割った
商の整数部分をiとする(1301)。また、y座標から高さ
情報データベースのyの最小値ymin(1204)を引
き、メッシュ間隔yw(1206)で割った商の整数部
分をjとする(1302)。これらから、高さ情報zij
を取得し、現在位置での高さP.z とする(1303)。
【0042】図14は表示属性データベース(108)
の説明図である。これは、移動体の3次元CGとして表
示するための表示属性が登録してある。たとえば、移動
体のID(430)が1の場合には(1401)のよう
なオブジェクトが仮想空間内での移動体の3次元位置P
に表示される。
【0043】
【発明の効果】移動体の位置変更を行うにあたり、前後
関係を考慮したシミュレーションとその結果を伝達する
ことで、臨場感の高い自然な動きにする。また、異なる
ハードウェアまたはソフトウェアで構成されるシミュレ
ータ及び画像生成部でも、時刻が同一であれば同一の位
置に移動体を移動させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシミュレーションを実行するシステム
構成のブロック図。
【図2】時刻・位置データベース(104)の説明図。
【図3】単位移動区間の移動体の物理運動状態遷移の説
明図。
【図4】伝送パラメータの説明図。
【図5】直線運動部分の説明図。
【図6】円運動1および2の説明図。
【図7】シミュレーション部(102)での移動体シミ
ュレーション処理のフロー図。
【図8】円運動2パラメータ設定処理(719)のフロ
ー図。
【図9】直線運動部分のパラメータ推定処理(720)
のフロー図。
【図10】推定ループをぬけた後の処理のフロー図。
【図11】位置計算部(113)での処理のフロー図。
【図12】高さ情報データベース(112)の説明図。
【図13】高さ情報付加処理の説明図。
【図14】表示属性データベース(108)の説明図。
【符号の説明】
101…シミュレーション側計算機、102…シミュレ
ーション部、103…ネットワーク通信部、104…時
刻・位置データベース、106…表示側計算機、107
…画像生成部、108…モニタ、110…ネットワーク
通信部、111…ネットワーク、112…高さ情報デー
タベース、113…位置計算部。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】計算機内に2次元仮想空間を生成し、あら
    かじめ指定される到達時刻と上記2次元仮想空間内の位
    置座標の組で定義される複数の目的地情報の間を移動体
    が逐次移動する移動体シミュレーション方法において、
    上記目的地情報のうち連続した2つの間の移動方法を円
    運動その1と等加速度直線運動その1と等速直線運動と
    等加速度直線運動その2と円運動その2との5つの物理
    運動状態の連続として近似することを特徴とする移動体
    シミュレーション方法。
  2. 【請求項2】複数の前記目的地情報を保持する時刻・位
    置データベースと移動体シミュレーション部とネットワ
    ーク通信部とからなり、1つ以上の前記移動体に関し請
    求項1の移動体シミュレーション方法を用いる移動体シ
    ミュレーション装置において、少なくとも、シミュレー
    ションを行う上記移動体の識別子と、前記物理運動状態
    の組が有効な時間を表すための開始時刻および終了時刻
    と、上記移動体の初速度と、前記等加速度直線運動1に
    おける開始時刻および開始位置座標および進行方向およ
    び加速度と、前記等速度直線運動における開始時刻と、
    前記等加速度直線運動2における開始時刻および加速度
    と、前記円運動2における開始時刻および回転中心の位
    置座標および回転半径および回転開始角および回転終了
    角および角速度とからなるパラメータ群を、ネットワー
    クを通じて他の計算機に送信することを特徴とする移動
    体シミュレーション装置。
  3. 【請求項3】位置計算部とネットワーク通信部とから構
    成され請求項1のシミュレーション方法を用いて前記移
    動体の位置座標を再計算する移動体シミュレーション結
    果計算装置において、請求項2によってネットワークに
    送信された前記移動体パラメータ群を受信し、上記パラ
    メータ群を用いてあらかじめ指定した方法で取得したシ
    ミュレーション時刻に応じて前記物理運動状態固有の位
    置計算方法を用いて前記識別子に対応する上記移動体の
    2次元現在位置座標を計算することを特徴とする移動体
    シミュレーション結果計算装置。
  4. 【請求項4】請求項3のシミュレーション結果計算装置
    にさらに画像生成部と表示属性データベースとモニタを
    加え、計算した前記2次元現在位置座標に前記識別子に
    対応した表示属性データベース内のオブジェクトの表示
    属性を用いて上記移動体を画像として生成することを特
    徴とする移動体シミュレーション結果表示装置。
  5. 【請求項5】請求項3のシミュレーション結果計算装置
    にさらに高さ情報データベースを加え、前記2次元現在
    位置座標に対応した高さをあらかじめ指定された方法で
    付加し、上記位置座標を3次元位置座標に拡張すること
    を特徴とするシミュレーション結果計算装置。
  6. 【請求項6】請求項5のシミュレーション結果計算装置
    にさらに画像生成部と表示属性データベースとモニタを
    加え、計算した前記3次元現在位置座標に前記識別子に
    対応した表示属性データベース内のオブジェクトの表示
    属性を用いて上記移動体を画像として生成することを特
    徴とする移動体シミュレーション結果表示装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014519642A (ja) * 2011-05-03 2014-08-14 バンジー, インコーポレイテッド 分散対話型シミュレーションにおけるオブジェクトの改善された表現のための装置および方法
CN113156418A (zh) * 2021-05-08 2021-07-23 中国科学院空天信息创新研究院 基于蒙特卡洛仿真的雷达目标跟踪精度预测方法

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