JPH1138737A - 光学ユニットの調整方法および調整装置 - Google Patents

光学ユニットの調整方法および調整装置

Info

Publication number
JPH1138737A
JPH1138737A JP9190305A JP19030597A JPH1138737A JP H1138737 A JPH1138737 A JP H1138737A JP 9190305 A JP9190305 A JP 9190305A JP 19030597 A JP19030597 A JP 19030597A JP H1138737 A JPH1138737 A JP H1138737A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adjusting
adjustment
optical
unit
reference light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9190305A
Other languages
English (en)
Inventor
Rintaro Nakane
林太郎 中根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP9190305A priority Critical patent/JPH1138737A/ja
Publication of JPH1138737A publication Critical patent/JPH1138737A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Mounting And Adjusting Of Optical Elements (AREA)
  • Lens Barrels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】物面と結像面とを所望の光学的相対位置に容易
に調整でき、解像力、生産性の向上が可能な光学ユニッ
トの調整方法、調整装置を提供する。 【解決手段】位置/姿勢を調整可能な複数のミラーを含
む光学系に物面から基準光を投射し、結像面に導かれた
基準光の位置を検出ユニット146により検出する。検
出された基準光の位置から得られる複数の制御量に応じ
て調整機構によりミラーを調整し、物面と結像面とを所
望の光学的位置関係に調整する。その際、調整機構の操
作量の変化に対する複数の制御量の感度の有無を示す依
存表に基き、調整ルール生成装置200により調整ルー
ルを生成する。各制御量と所定の目標値とから制御量偏
差を検出し、制御量偏差が所定の許容範囲を越えている
場合、調整ルールに基き、制御量偏差を補正すべき調整
機構を選択し、選択された調整機構により対応するミラ
ーの調整を行い、制御量偏差を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、アナログ複写
機、デジタル複写機、ファクシミリ等の画像形成装置に
設けられ原稿画像を読取る光学ユニットの調整方法、お
よび調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置として、例えば、アナログ
複写機は、ガラスからなる原稿台に載置された原稿の画
像を読取る光学ユニットと、この光学ユニットによって
読取られた画像に基いて現像剤像を形成し、用紙等の記
録媒体に転写するプロセスユニットと、を備えている。
【0003】光学ユニットは、原稿台に載置された原稿
に光を照射する露光ランプと、原稿からの反射光を所定
の光路に沿って伝播する複数のミラーと、光路中に設け
られ、画像の倍率を変更するレンズと、を有している。
そして、露光ランプによって原稿を走査し、その反射光
によってプロセスユニットの感光体ドラム表面を露光す
る。
【0004】電子写真プロセスを実行するプロセスユニ
ットは、前述の感光体ドラムと、この感光体ドラムの周
囲に設けられた帯電器、現像装置、転写器、クリーニン
グ装置等と、を備えている。そして、光学ユニットによ
って導かれた光により感光体ドラム表面を露光し、原稿
画像に対応した静電潜像を感光体ドラム表面に形成す
る。続いて、プロセスユニットは、静電潜像を現像装置
により現像して現像剤像を形成し、この現像剤像を転写
器により用紙に転写する。その後、感光体ドラム表面を
クリーニング装置によってクリーニングした後、ドラム
表面を所定の電位に帯電し、次の露光工程に移行する。
【0005】一方、現像剤像の転写された用紙は、定着
器に送られ、ここで、現像剤像を溶融定着した後、出力
される。
【0006】上記構成の複写機において、最終的に得ら
れるコピー画像の解像力は、感光体ドラムへの露光の解
像力、およびその露光像に対する電子写真プロセスの忠
実再現性によって左右される。
【0007】感光体ドラムへの露光の解像力は、レンズ
特性、絞り、ミラー平面度、レンズ、およびミラー位
置、姿勢、原稿台と感光体ドラムとの相対位置等によっ
て変化する。レンズ特性および絞りについては、像面の
画像領域全てに均一で高い解像力(MTF特性)が得ら
れ、露光光量も充分で、かつ、できるだけ総光路長が短
いことが望まれる。また、物面(原稿面)、レンズ、結
像面(感光体ドラム)の相対位置の誤差を吸収できるよ
うに、レンズ特性および絞りは、許容する解像力の範
囲、即ち焦点深度を広くとれることが要求されている。
【0008】上記要求は、物理的に相反するものであ
り、更に、実現上、レンズには収差(例えば、像面湾曲
など)が存在し、製造コストも安価にしたいという要望
も加えると、全ての要求を満たすことは難しく、それぞ
れの妥協線を見いだす最適化を行う必要がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】通常、前述のように最
適化されたレンズは、理想(設計値)結像面が焦点深度
内に含まれるように設計される。しかしながら、レンズ
およびミラー位置、姿勢と原稿台と感光体ドラムとの相
対位置は、多数の部品公差や組立公差内のバラツキの積
算により固体間差が生ずる。
【0010】レンズ収差は、レンズ中心の光軸から離れ
る程大きくなるため、結像面端部ほど解像力が低下す
る。また、結像面となる感光体ドラム表面は円筒形状で
あるため、露光位置の変化は光路長変化となり、焦点位
置からのズレによる解像力の劣化が生じるとともに、倍
率が変化して走査による同一画点のズレ(スリット露光
を行うため、走査中のスリット幅内の原稿の画点に対応
する感光体ドラム上の位置は、一致していないと潜像が
ボケる)を生じ、解像力が劣化する。このように光学的
に物面と結像面との相対位置関係が崩れた場合、結像面
端部ほど解像力が劣化することになる。
【0011】また、原稿面とドラム露光位置とが物理的
に理想的な相対位置にあったとしても、ミラー、レンズ
の位置、姿勢によって、光学的な物面と像面との関係、
あるいは、焦点面と結像面との関係は、理想的相対位置
から離れてしまう。焦点面と結像面との光学的平行が崩
れると、その接点は1点しか存在しなくなるため、光軸
方向の光路長調整では画像領域全域について解像力劣化
を改善することは不可能となる。
【0012】解像力劣化の要因の内、焦点深度あるいは
MTF特性などのレンズ特性、および原稿台、ミラー、
レンズ、感光体ドラムの位置決めに基因する劣化を、そ
れぞれの部品の加工精度の向上および支持部材の部品精
度向上によって改善しようとする場合には、コストアッ
プにつながる。
【0013】また、得られるコピー画像から、解像力劣
化の状態を肉眼で観察し劣化要因を限定することは難し
く、更に、それを修正/補正することは極めて生産性を
低下させる。解像力の劣化は、光学的なものだけでなく
画像形成プロセスによっても生じる。更に、画像の歪み
は光学的原因で生じるとともに、用紙搬送系等の原因に
よっても類似の現象が生じ、歪みの程度は、100ミク
ロンオーダとなるため肉眼で定量的な把握は非常に困難
となる。
【0014】解像力の判定方法として、数本/mm〜十
数本/mmの目視による分離判定などの方法もあるが、
目の疲労など判定者への負担が大きく、かつ、人的、体
調、主観による判定基準のバラツキも生じる。また、仮
に解像力の劣化を定量的に把握できたとしても、複数の
要因、複数の調整箇所のどれをどの程度調整すればよい
か判断することが難しい。例えば、結像面で観察した場
合、解像力の劣化がレンズに基因するものなのかミラー
に基因するものなのか、あるいは、それ以外に基因する
のか判断できないことがある。
【0015】また、複写機の生産ライン、あるいはメン
テナンス業務などにおいて、上述した光学系の調整を行
うためにある要素を調整した場合、複数の別の要素が関
連して変動してしまい、全てを程良く調整することが困
難となるケースが多い。
【0016】すなわち、複数の調整箇所を有する場合に
おいて、これらの調整箇所が互いに依存関係を持ってい
る場合が多く、この依存関係は、各ミラーの位置、姿
勢、原稿台、結像面の物理的位置によりその程度が異な
る。従って、1つの調整量を考慮して1つの調整個所を
調整した際、他の複数の調整量が変化してしまい、それ
を補正するため別の調整個所を操作すると、別の特徴量
が変化するといった現象が起きる。その結果、最適な調
整が困難となるとともに、調整効率が非常に悪くなると
いう問題がある。
【0017】この発明は以上の点に鑑みなされてもの
で、その目的は、物面と結像面との相対位置、およびレ
ンズの焦点位置を容易にかつ確実に最適条件に調整する
ことができ、解像力の向上および生産性の向上を図るこ
とが可能な光学ユニットの調整方法、および調整装置を
提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明に係る光学ユニットの調整方法は、位置/
姿勢を調整可能な複数の光学要素を含む光学系を通して
物面から結像面まで光を導く光学ユニットに、上記物面
から上記光学系に基準光を通して上記結像面の位置で上
記基準光の位置を検出し、上記検出された基準光の位置
から得られる複数の制御量に応じて上記位置/姿勢を調
整可能な光学要素を調整操作することにより、上記物面
と結像面とを所望の光学的位置関係に調整する光学ユニ
ットの調整方法において、上記位置/姿勢を調整可能な
複数の光学要素の各々の操作量の変更に対する上記複数
の制御量の感度の有無を表す依存情報を予め用意し、上
記検出された制御量と所定の目標値とから制御量偏差を
検出し、上記依存情報に基き、上記制御量偏差に対応し
た操作量を選択し、調整を行うことを特徴としている。
【0019】また、この発明に係る光学ユニットの調整
方法は、位置/姿勢を調整可能な複数の光学要素を含む
光学系を通して物面から結像面まで光を導く光学ユニッ
トに、上記物面から上記光学系に基準光を通して上記結
像面の位置で上記基準光の位置を検出し、上記検出され
た基準光の位置から得られる複数の制御量に応じて上記
位置/姿勢を調整可能な光学要素を調整操作することに
より、上記物面と結像面とを所望の光学的位置関係に調
整する光学ユニットの調整方法において、(1)上記検
出された各制御量が所定の許容範囲内にあるか否か良否
判定し、(2)上記制御量が許容範囲を越えている場合
に、対応する光学要素をテスト調整操作することにより
制御量の感度を検出し、(3)上記検出した感度に応じ
て上記対応する光学要素の操作量を決定し、(4)上記
決定した操作量に応じて上記対応する光学要素を調整
し、全ての制御量が許容範囲に収束するまで上記
(1)、(2)、(3)、(4)を繰り返すことを特徴
としている。
【0020】この発明に係る光学ユニットの調整装置
は、位置/姿勢を調整可能な複数の光学要素を通して物
面から結像面まで光を導く光学ユニットの上記物面と像
面とを所望の光学的位置関係に調整する調整装置におい
て、上記複数の光学要素の位置/姿勢を調整する複数の
操作手段と、上記物面から上記光学系に基準光を投射す
る基準光出射手段と、上記結像面の位置で上記光学系を
通して導かれた基準光の位置を検出し、複数の制御量を
検出する検出手段と、上記検出された複数の制御量と所
定の目標値とから各制御量偏差を算出する偏差算出手段
と、上記各操作手段による上記光学要素の調整操作量の
変更に対する上記複数の制御量の感度の有無を表す依存
情報を供給する供給手段と、上記供給手段により供給さ
れた依存情報に基き、上記検出された制御量偏差の補正
に適した操作手段を選択する選択手段と、上記選択され
た操作手段により、対応する光学素子を調整し上記制御
量偏差を補正する制御手段と、を備えたことを特徴とし
ている。
【0021】更に、この発明に係る光学ユニットの調整
装置は、位置/姿勢を調整可能な複数の光学要素を通し
て物面から結像面まで光を導く光学ユニットの上記物面
と像面とを所望の光学的位置関係に調整する調整装置に
おいて、上記複数の光学要素の位置/姿勢を調整する複
数の操作手段と、上記物面から上記光学系に基準光を投
射する基準光出射手段と、上記結像面の位置で上記光学
系を通して導かれた基準光の位置を検出し、複数の制御
量を検出する位置検出手段と、上記検出された複数の制
御量と所定の目標値とから各制御量偏差を算出する偏差
算出手段と、上記算出された各制御量偏差が所定の許容
範囲内にあるか否か判定する判定手段と、上記制御量偏
差が許容範囲を越えている場合に、対応する光学要素を
上記操作手段によってテスト調整操作することにより制
御量の感度を検出する感度検出手段と、上記検出した感
度に応じて上記対応する操作手段の調整操作量を決定す
る操作量決定手段と、上記決定した操作量に応じて上記
対応する操作手段を作動させ上記制御量偏差を補正する
手段と、を有し、全ての制御量偏差が許容範囲に収束す
るまで上記判定、感度検出、操作量決定、および補正を
繰り返す制御手段と、を備えたことを特徴としている。
【0022】また、この発明に係る調整方法および調整
装置によれば、基準光として入射角度の異なる3本レー
ザビームを使用し、これらレーザビームの焦点位置を3
つのビーム位置検出手段で検知することのにより、光学
系の偏差を3次元的に検出している。
【0023】
【発明の実施の形態】以下図面を参照しながら、この発
明の実施の形態に係る調整方法および調整装置について
詳細に説明する。
【0024】まず、本実施の形態の調整対象となる光学
ユニットを備えたアナログ複写機について説明する。図
1に示すように、複写機は、クラムシェル方式の複写機
として構成され、下部ユニット8と、この下部ユニット
に対して支軸7の回りで開閉自在に支持された上部ユニ
ット6と、を備えている。
【0025】上部ユニット6は、主に、原稿Dに記録さ
れている画像を光の明暗情報として読み取る光学ユニッ
ト12、および光学ユニットによって読取られた画像に
対応した現像剤像を形成するプロセスユニット14を備
えて構成されている。また、下部ユニット8には、プロ
セスユニット14に対して記録用紙を供給する給紙機構
16、プロセスユニット14によって形成された現像剤
像が転写された記録用紙を所定方向へ搬送する用紙搬送
部18、現像剤像を記録用紙に定着させる定着装置19
等が設けられている。
【0026】光学ユニット12は、読取り対象としての
原稿Dが載置されるガラス板からなる原稿台20、およ
び原稿台20に対して開閉可能に形成され、原稿台20
に載置された原稿を原稿台20に密着させる原稿押さえ
22を有している。なお、原稿台20の一端部には、原
稿台20に対する原稿Dの基準位置を規定するための原
稿指示板24が配置されている。
【0027】原稿台20の下方には、光学ユニット12
の光学系が配設されている。この光学系は、露光手段と
しての露光ランプ32、6枚のミラー36aないし36
f、結像レンズ37、第1キャリッジ駆動モータ38、
第3キャリッジ駆動モータ39、レンズ移動モータ4
2、およびそれぞれミラーを支持した複数のキャリッジ
を備えている。
【0028】露光ランプ32および第1ミラー36aは
第1キャリッジ30に、第2、第3ミラー36b、36
cは第2キャリッジ40に、第4、第5ミラー36d、
36eは、第3キャリッッジ49にそれぞれ支持されて
いる。
【0029】第1キャリッジ30は、原稿台20の下面
に沿って所定の走査方向、図1において左から右方向へ
移動自在に配設され、第1キャリッジ駆動モータ38に
より、複写倍率に対応する所定の速度で移動される。そ
して、露光ランプ32を点灯した状態で第1キャリッジ
30を移動させることにより、原稿Dは蛍光ランプ32
からの光によって走査され、原稿Dからの反射光、つま
り、原稿Dに対応した画像光は、第1キャリッジ30に
設けられた第1スリット34を通過した後、第1ミラー
36aによって第2ミラー36側へ反射される。
【0030】第2キャリッジ40に支持された第2ミラ
ー36bは、第1ミラー36aからの画像光を90度折
返して第3ミラー36cへ導き、第3ミラー36cは画
像光を更に90度折返して第4ミラー36dへ導く。ま
た、第2キャリッジ40は、第1キャリッジ30に従動
して、かつ、第1キャリッジの1/2の走査速度で移動
され、光路長を一定に保ち走査による倍率、ピントの変
化をなくしている。
【0031】なお、第1、第2キャリッジ30、40、
および第1キャリッジ駆動駆動モータ38は、この発明
における走査手段を構成している。
【0032】第3キャリッジ49に支持された第4ミラ
ー36dは、第3ミラー36cからの画像光を90度折
返して第5ミラー36eへ導き、第5ミラー36eは画
像光を更に90度折返して第6ミラー36fへ導く。そ
して、第6ミラー36fは、後述するプロセスユニット
14の感光体ドラム50に向けて、画像光を所定の角度
で反射する。これにより、画像光は、第2スリット41
を通過した後、感光体ドラム50表面の所定の露光位置
を露光する。
【0033】また、結像レンズ37は、第1キャリッジ
30の下方であって、第3ミラー36cと第4ミラー3
6dとの間に設けられ、第3ミラー36cで折り返され
た画像光の光路内に位置している。この結像レンズ37
は、画像光に、複写倍率に対応する集束性を与えるよう
に機能し、レンズ移動モータ42により、複写倍率に対
応したレンズ位置へ移動される。
【0034】前述した第3キャリッジ49は、第3キャ
リッジ駆動モータ39により結像レンズ37の移動に連
動して移動可能に設けられている。そして、結像レンズ
37を移動して倍率を変更する際、レンズ特性による焦
点距離に合わせて光路長を補正するため第3キャリッジ
49を移動し、所定の光路長に調整する。
【0035】このように、露光ランプ32を点灯した状
態で、第1および第2キャリッジ30、40を移動する
と同時に、感光体ドラムを回転することで、原稿Dの画
像を所定領域全面について感光体ドラムに露光する。
【0036】一方、プロセスユニット14は、光学ユニ
ット12の下方に配設された感光体ドラム50を備え、
この感光体ドラム50は、図示しないモータにより所定
の速度で矢印の方向に回転される。
【0037】感光体ドラム50の周囲には、感光体ドラ
ム50が回転される方向に沿って、ドラム表面を所定の
電荷に帯電させる帯電装置52、ドラム表面の画像形成
領域の外側に相当する部分の電荷を消去する消去LED
54、感光体ドラム50上に形成された静電潜像にトナ
ーを供給して現像する現像装置56、現像装置56によ
り感光体ドラム上に形成されたトナー像(現像剤像)を
用紙に転写させるとともにトナー像が転写される際に感
光体ドラム50に吸着された用紙を感光体ドラム50か
ら分離させる転写分離装置58、及び、感光体ドラム5
0の表面に残ったトナーをかき落とすとともに、同ドラ
ム50の表面に残った電荷を除去するクリーニング除電
装置60などが順に配置されている。
【0038】下部ユニット8内に設けられた給紙機構1
6は、プロセスユニット14の下方に積層状態に形成さ
れた複数、例えば、第1ないし第3のスロット62a、
62b、62cを備え、これらのスロットには、記録用
紙を収納した給紙カセットCnがそれぞれ脱着自在に装
着されている。
【0039】第1ないし第3のスロット62a,62
b,62cの近傍には、各スロットに挿入されたカセッ
トCnから用紙を1枚ずつ引出すピックアップローラ6
8a,68bおよび68c、ピックアップローラ68
a,68bおよび68cのいづれかを介して引出された
用紙を感光体ドラム50にへ向けて送出する搬送ローラ
70a,70bおよび70c、搬送ローラ70a,70
bおよび70cのいづれかにより感光体ドラム50へ向
けられる用紙を一時的に停止することにより用紙が搬送
される方向に対する用紙の傾きを補正するとともに、感
光体ドラム50上のトナー像の先端と用紙の先端とを整
合させて感光体ドラム50の表面が移動される速度と等
しい速度で用紙を送り出すアライニングローラ72が配
置されている。
【0040】また、第1のスロット62aの上方右側に
は、定型以外の記録用紙を給送可能とする手差通路66
が形成されている。手差通路66には、用紙が搬送され
る方向に対して通路に案内される用紙が傾くことを防止
する用紙ガイド66aが配置されている。なお、手差通
路66から供給された用紙は、アライニングローラ72
によって感光体ドラム50へ送られる。
【0041】アライニングローラ72の近傍には、アラ
イニングローラ72を介して用紙を停止させるために、
搬送されている用紙の先端を検知するアライニングスイ
ッチ72aが配置されている。
【0042】また、用紙搬送部18は、現像剤像が転写
された記録用紙を定着装置19へ搬送する搬送ベルト7
4と、定着装置を通過した記録用紙を排出する排紙ロー
ラ78等を備えている。
【0043】上記のように構成された複写機において、
上部ユニット6は、図2に示すように、光学ユニット1
2およびプロセスユニット14を支持する矩形枠状の支
持フレーム80を備えている(図は、プロセスユニット
が取外された状態を示している)。
【0044】第1ないし第6ミラー36aないし36f
は、それぞれ複写機の前後方向に沿って延びているとと
もに、その両端部が支持フレーム80に支持している。
そして、光学ユニット12の光学系の内、第1、第2ミ
ラー、および第6ミラー36a、36b、36f、第3
キャリッジ49、および結像レンズ37は、位置調整可
能に構成されている。
【0045】図7に示すように、第1および第2ミラー
36a、36bは、リア側の端部を支点にフロント側端
部をミラー面に対して垂直方向に位置調整可能であり、
第6ミラー36fは、感光体ドラム50に向かう仰ぎ角
を調整可能に設けられている。第3キャリッジ49は、
フロント側の端を支点としてリア側の支持角度を可変と
し、水平面内での傾きを調整可能に設けられているとと
もに、走査方向Sに沿った第3キャリッジ49の静止位
置は、レンズ移動モータによって調整可能となってい
る。また、結像レンズ37は、リア・フロント方向の位
置、水平平面内での角度を調整可能となっている。
【0046】上記のような調整を実現するための可変構
造について説明する。図2および図3に示すように、第
1ミラー36aの両端部は、支持フレーム80に取り付
けられた矩形状の支持枠81内にそれぞれ挿通されてい
るとともに、板ばね82により支持枠に向かって同一方
向に付勢されている。第1ミラー36aのリア側端部
は、対応する支持枠81に形成された一対の突起84に
よって位置きめされている。また、第1ミラー36aの
フロント側端部の表面は、支持枠82にねじ込まれた調
整ねじ85の先端に当接している。
【0047】調整ねじ85は、第1ミラー36a表面に
対して垂直な方向に沿って設けられている。そのため、
調整ねじ85のねじ込み量を調整することにより、リア
側端部を支点として第1ミラー36aを回動し、反射光
の方向を変化させることができる。
【0048】なお、第2ミラー36bも第1ミラー36
aと同様の調整機構によって位置調整可能に支持されて
いる。支持フレーム80には、調整ねじ85を調整する
後述のドライバを挿入するための一対の孔86が形成さ
れている。これらの孔86は、各調整ねじ85の中心線
の延長線上に設けられている。
【0049】また、第1、第2ミラー36a、36b
は、第1、第2キャリッジ30、40にそれぞれ取り付
けられ、両者とも原稿走査時に移動するため、スペー
ス、重量をそれぞれ小さくする必要があり、調整ねじ8
5の頭は小さいものが望ましい。このため、後述する調
整装置側のドライバ174と調整ねじ頭との位置決めを
容易に行えるように、ドライバ174の先端部には、調
整ねじ85の頭径より大きい径を有するラッパ状のガイ
ド89が、ドライバ先端を覆うように固定されている。
そして、ドライバ174先端よりも先に、ガイド89の
内周面が調整ねじ85のねじ頭に接触し、ドライバ先端
をねじ頭に向かってガイドする。それにより、頭径の小
さない調整ねじ85を用いた場合でも、ドライバ174
先端をねじ頭の溝に確実に挿入することができる。
【0050】図4に示すように、第6ミラー36fの両
端部は、支持フレーム80に取り付けられた矩形状の支
持枠90内にそれぞれ挿通されているとともに、板ばね
91により支持枠に向かって同一方向に付勢されてい
る。第6ミラー36fのリア側端部は、対応する支持枠
90に形成された一対の突起92によって位置きめされ
ている。また、第6ミラー36fのフロント側の端縁
は、板ばね91により調整ねじ94の頭部95に押し付
けられている。
【0051】調整ねじ94は、第6ミラー36f表面と
平行な方向に沿って支持枠90にねじ込まれている。ま
た、頭部95の外周面はテーパ状に形成され、第6ミラ
ー端縁に当接している。そのため、調整ねじ94のねじ
込み量を調整することにより、リア側端部を支点として
第6ミラー36fを回動し、反射光の方向を変化させる
ことができる。なお、支持フレーム80には、調整ねじ
94に対向して孔96が形成され、調整装置側のドライ
バを挿入可能となっている。
【0052】図5に示すように、第3キャリッジ49
は、走査方向に移動自在なベース板97と、ベース板上
に、枢軸98の回りで回動自在に配置されたほぼU字形
状の支持枠100と、を有し、第4、第5ミラー36
d、36eは支持枠100に取り付けられている。
【0053】ベース板97に立設された支持片101に
は、調整ねじ102がねじ込まれ、ベース板97の移動
方向に延びている。そして、調整ねじ102の頭部10
4はテーパ状に形成され、支持枠100のリア側端部一
側縁に当接している。また、ベース板97と支持枠10
0のリア側端部他側縁との間には板ばね105が配設さ
れ、支持枠100のリア側端部一側縁を調整ねじ頭部1
04の外周面に押し付けている。
【0054】そのため、調整ねじ102のねじ込み量を
調整することにより、枢軸98の回りで支持枠100と
共に第4、第5ミラー36d、36eを回動し、反射光
の方向を変化させることができる。なお、図2に示すよ
うに、支持フレーム80には、調整ねじ104に対向し
て孔106が形成され、調整装置側のドライバを挿入可
能となっている。
【0055】なお、上述した調整ねじ94、102のテ
ーパ状頭部95、104には、勾配を有する溝が形成さ
れ、調整装置側のドライバ先端をねじ溝へガイドし確実
に係合させる構成となっている。
【0056】図2および図6に示すように、結像レンズ
37は可動板108上に取り付けられ、この可動板10
8は、支持板110上に、走査方向Sと直交するAB方
向に沿って移動自在に配置されている。可動板108に
はAB方向に伸びる長孔112が形成され、この長孔に
は支持板110に立設されたガイドピン114が摺動自
在に挿入されている。
【0057】また、可動板108の移動方向一端側に
は、第1係合突起116が、移動方向他端側には第2係
合突起118が設けられている。支持板110には第1
および第2調整ねじ120、122がそれぞれ板面に垂
直にねじ込まれ、第1および第2突起116、118に
それぞれ対向している。これら調整ねじ120、122
の頭部はテーパ状に形成され、その外周面は、それぞれ
第1、第2係合突起116、118に当接している。
【0058】可動板108と支持板110との間には引
張りばね124が架設され、可動板108を第1調整ね
じ120側へ付勢している。それにより、第1係合突起
116は、第1調整ねじ120の頭部外周面に押し付け
られている。
【0059】また、引張りばね124は、AB方向に対
して傾斜した方向に沿って設けられている。そのため、
可動板108は、引張りばね124により、ガイドピン
112を中心とする時計回り方向の付勢力を受け、第2
係合突起118は第2調整ねじ122の頭部外周面に押
し付けられている。
【0060】従って、第1調整ねじ120のねじ込み量
を調整することにより可動板108が移動し、結像レン
ズ37のAB方向の位置を調整できるとともに、第2調
整ねじ122のねじ込み量を調整して可動板108をC
D方向へ回動させることにより、水平面における結像レ
ンズ37の角度を調整することができる。
【0061】なお、図2に示すように、支持フレーム8
0の上面両側縁部には、後述する調整装置のレーザユニ
ットを位置決めするための2組の位置決め孔124a、
124b、および126a、126bが形成されてい
る。各組の一方の位置決め孔124b、126bは、走
査方向Sと直交する方向に延びる長孔に形成されてい
る。
【0062】また、図2および図8に示すように、支持
フレーム80のフロント側の側壁には、プロセスユニッ
ト14を挿入するための凹所128が形成されていると
ともに、この凹所128の両側に、一対の位置決め孔1
30a、130bが形成されている。一方の位置決め孔
130aは長孔状に形成されている。更に、支持フレー
ム80内には、プロセスユニット14の挿入をガイドす
る一対の平行なガイドレール132が設けられ、支持フ
レーム80のフロント−リア方向、つまり、走査方向と
直交する方向に延びている。
【0063】一方、支持フレーム80に取り付けられる
プロセスユニット14は、図9に示すように、クリーナ
部14aと現像部14bとに分かれていて、感光体ドラ
ム50は、クリーナ部14a内に搭載されている。クリ
ーナ部14aのフロント側端部、および現像部14bの
フロント側端部には、それぞれリア側に向かって突出し
た位置決めピン134a、134bが突設されている。
【0064】プロセスユニット14を上部ユニット6の
支持フレーム80に装着する場合、クリーナ部14aと
現像部14bとを一体に連結した状態で、リア側の端部
を支持フレーム80の凹所128に挿入し、更に、ガイ
ドレール132に沿ってプロセスユニット14全体を支
持フレーム80内に押込む。すると、図示しないドラム
シャフトの先端が駆動機構に係合するとともに、プロセ
スユニット14の位置決めピン134a、134bがそ
れぞれ支持フレーム80の位置決め孔130a、130
bに係合する。これにより、プロセスユニット14は、
光学ユニット12に対して位置決めされた状態で支持フ
レーム80に装着される。
【0065】次に、以上のように構成された複写機の光
学ユニット12を調整する調整方法および調整装置につ
いて詳細に説明する。
【0066】まず、調整装置の構成について説明する。
図10および図11に示すように、調整装置は基台14
0を備え、この基台上には、調整対象としての光学ユニ
ット12を支持した支持フレーム80が位置決め載置さ
れる引き出し自在なスライドテーブル142、基準光を
出射するレーザ管を備えレーザ出射手段として機能する
第1および第2レーザユニット144a、144b、ビ
ーム位置検出素子が収められた検出ユニット146、第
1、第2、第6ミラー36a、36b、36f、および
第3キャリッジ49の傾き調整用の調整ねじ85、9
5、104をそれぞれ回転させる4つのドライバユニッ
ト148a、148b、148c、148d、作業者が
操作するコントロールパネルおよびモニタを有するコン
トローラ150、およびこれら各構成要素の電源、駆動
機構、制御回路が収められている図示しない電装ユニッ
トが設けられている。
【0067】図10に示すように、支持手段として機能
するテーブル142は、水平方向に引き出し自在に設け
られている。そして、テーブル142を引き出して調整
対象の支持フレーム80を上方から乗せ、クラムシェル
の枢軸の支持部を位置決め用の軸151に係合させ、テ
ーブル142上に支持フレーム80を固定する。その
後、テーブル142を定位置に摺動させ、支持フレーム
80を調整装置の基準位置にセットする。
【0068】また、図10および図11に示すように、
検出ユニット146はほぼ矩形状の支持台158と、支
持台上に取り付けられた4つのビーム位置検出素子16
0a、160b、160c、160dと、を備えてい
る。ビーム位置検出手段として機能するこれらのビーム
位置検出素子160a、160b、160c、160d
は、所定の間隔をおいて直線的に並んで配置され、か
つ、その受光面が同一平面内に位置するように配設され
ている。
【0069】支持台158の端部には、プロセスユニッ
ト14のドラムシャフトと同等の図示しないピン、およ
びプロセスユニットの位置決めピン134a、134b
に対応する一対の位置決めピン156a、156bが設
けられている。
【0070】また、検出ユニット146は移動台153
上に設置され、この移動台153は、基台140上に固
定された第1ガイドレール152に沿って、テーブル1
42の摺動方向と直交する方向へ摺動自在に支持されて
いるとともに、ガイドレール152と直交する第2ガイ
ドレール154に沿って、テーブル142の摺動方向と
平行な方向へ摺動自在に支持されている。なお、ドライ
バユニット148dも移動台153上に支持され、検出
ユニット146と連動して移動可能となっている。
【0071】テーブル142を引き出す際、移動台15
3および検出ユニット146は、テーブル142と干渉
しない待避位置に移動される。そして、支持フレーム8
0が基準位置にセットされた後、移動台153を第1ガ
イドレール152に沿って移動させ、検出ユニット14
6を支持フレーム80のプロセスユニット装着位置と対
向する位置、つまり、支持フレーム80の凹所128と
対向する位置まで移動させる。続いて、移動台153を
第2ガイドレール154に沿って移動し、凹所148を
通して検出ユニット146を支持フレーム80内に挿入
する。これにより、検出ユニット146の一対の位置決
めピン156a、156bが支持フレーム80の位置決
め孔130a、130bにそれぞれ係合し、検出ユニッ
ト146は、プロセスユニット14の収まるべき位置に
装着される。そして、各ビーム位置検出素子160a、
160b、160c、160dの受光面は、感光体ドラ
ム50表面の露光位置と一致する位置に配置される。
【0072】図10および図11に示すように、操作手
段として機能する4つのドライバユニット148a、1
48b、148c、148dは、それぞれドライバ17
4と、このドライバを回転するモータ175と、ドライ
バ174を軸方向に沿って摺動させるスライダと、を備
えている。
【0073】第1および第2ドライバユニット148
a、148bは基台140に立設された支持ポスト17
8に取り付けられ、ドライバ174の中心軸線が支持フ
レーム80に形成された調整用の孔86と交差するよう
に配置されている。また、第1および第2ドライバユニ
ット148a、148bは、ドライバ174の姿勢に自
由度を持って支持ポスト178に取り付けられ、テーブ
ル142の所定位置に固定された支持フレーム80の孔
86をそれぞれ通して、第1および第2ミラー36a、
36bの調整ねじ85に押し当てることにより、調整ね
じと係合状態に位置決めされる。
【0074】第3ドライバユニット148cは、基台1
40に立設された支持ポスト179に取付けられ、ドラ
イバ174の中心軸線が支持フレーム80に形成された
調整用の孔106と交差するように配置されている。ま
た、第3ドライバユニット148cは、ドライバ174
の姿勢に自由度を持って支持ポスト179に取り付けら
れ、テーブル142の所定位置に固定された支持フレー
ムの孔106を通して、第3キャリッジ49の調整ねじ
104に押し当てることにより、調整ねじと係合状態に
位置決めされる。
【0075】第4ドライバユニット148dは、前述し
たように検出ユニット146と共に移動台153上に支
持され、ドライバ174の中心軸線が支持フレーム80
に形成された調整用の孔96と交差するように配置され
ている。また、第4ドライバユニット148dは、ドラ
イバ174の姿勢に自由度を持って移動台153に取り
付けられ、ドライバ174を支持フレーム80の孔96
を通して第6ミラー36fの調整ねじ95に押し当てる
ことにより、調整ねじと係合状態に位置決めされる。
【0076】これらのドライバユニット148aないし
148dは、調整動作開始まで、支持フレーム80の装
着、取出しの邪魔とならないように待避位置に保持さ
れ、調整開始後、それぞれ対応する調整ねじを回転させ
る際にスライドして調整ねじと係合する。
【0077】図10ないし図13に示すように、第1レ
ーザユニット144aは、第1ないし第4の4本のレー
ザ管162a、162b、162c、162d、1つの
ビーム位置検出素子164、ハーフミラー(ビームスプ
リッタ)166、これらを支持した支持部材168、お
よびカバー170を備えて構成されている。
【0078】支持部材168は、テーブル142上にセ
ットされた支持フレーム80に対して垂直に延びる固定
板168aと、この固定板168aに対して直角に固定
された透明な底板168bと、を有し、断面L字状に形
成されている。
【0079】第1ないし第4のレーザ管162a、16
2b、162c、162dは、例えば、He−Neガス
レーザ管で構成され、レーザ出射口が底板168bに対
向した状態で固定板168aに固定されている。第2レ
ーザ管162bは、固定板168aのほぼ中央に固定さ
れ底板168bに対して垂直に延びている。また、第1
および第4レーザ管162a、162dは第2レーザ管
162bの両側にそれぞれ配置され、かつ、第2レーザ
管162bに対し傾斜して設けられている。第3レーザ
管162cは、第2レーザ管162bと第1レーザ管1
62aとの間に配置され、第2レーザ管162bと平行
に延びている。これらレーザ管の配置については後で詳
述する。
【0080】ハーフミラー166は、第2レーザ管16
2bのレーザ出射口と底板168bとの間に配設されて
いる。また、ビーム位置検出素子164は底板168b
のフロント側端部内面上に固定され、ハーフミラー16
6と対向している。そして、第1ないし第4レーザ管1
62a、162b、162c、162dは、支持部材1
68に取り付けられたカバー170によって覆われてい
る。
【0081】底板168bのフロント側端部およびリア
側端部の下面には、それぞれ位置決めピン172a、1
72bが突設されている。これらの位置決めピン172
a、172bは、支持フレーム80側の位置決め孔12
4a、124bに対応して設けられている。
【0082】上記構成の第1レーザユニット144a
は、基台140上に設けられた支持レール174によ
り、底板168bが支持フレーム80上面と平行に隣接
対向する作動位置と、底板168bが支持フレーム上面
から上方に離間して位置する待避位置(図10に実線で
示す位置)との間を回動可能に支持されている。同時
に、第1レーザユニット144aは、図11に矢印で示
すように、水平方向および垂直方向に自由度を持って支
持されている。
【0083】第1レーザユニット144aの支持部材1
68と支持レール174から延出した支持アーム175
との間にエアシリンダ176が架設されている。そし
て、第1レーザユニット144aは、エアシリンダ17
5に空気圧を供給することにより待機位置に保持され、
空気圧を解除することにより、作動位置へ回動する。
【0084】作動位置において、支持部材168の底板
168bが支持フレーム80上面と隣接対向し、一対の
位置決めピン172a、172bが支持フレーム80側
の位置決め孔124a、124bにそれぞれ係合する。
これにより、第1レーザユニット144aは、支持フレ
ーム80に対して所定の位置に位置決めされる。
【0085】ここで、第1レーザユニット144aは、
光学ユニット12の走査開始位置に対応して設けられて
いる。すなわち、第1レーザユニット144aは、作動
位置に移動して位置決めされた際、走査開始位置に位置
した第1キャリッジ30と対向するように配置されてい
る。
【0086】一方、第2レーザユニット144bは、ハ
ーフミラーおよびビーム位置検出素子が省略されている
点を除いて、上述した第1レーザユニット144aとほ
ぼ同様に構成されている。同一の部分には、同一の参照
符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0087】第2レーザユニット144bは、第1レー
ザユニット144aに対し、原稿の走査方向に沿って所
定距離離間して配置され、例えば、光学ユニット12の
走査終了位置と対向する位置に配置されている。また、
第2レーザユニット144bは、支持レール174によ
り作動位置と待避位置との間を回動自在に回動自在に支
持され、更に、待避位置に回動した状態において、第1
レーザユニット144aから離間する方向へ移動可能に
支持されている。そして、作動位置において、支持部材
168に設けられた位置決めピン172a、172b
が、それぞれ支持フレーム80側の位置決め孔126
a、126bに係合し、第2レーザユニット144bは
支持フレーム80に対して所定位置に位置決めされる。
【0088】第2レーザユニット144bは、便宜上、
第1レーザユニット144aと同様に4本のレーザ管1
62a、162b、162c、162dを備えて構成さ
れているが、後述するように、調整工程においては、第
3レーザ管162cのみが使用されるため、第1、第
2、および第4レーザ管を省略してもよい。
【0089】上述した2つのレーザユニット144a、
144bは、上部ユニットの支持フレーム80をテーブ
ル142に装着あるいは取外す際、エアシリンダ176
によって上方の待避位置に移動される。そして、支持フ
レーム80がテーブル142に装着され所定の基準位置
に移動された後、エアシリンダ176の空気圧を解除す
ることにより、第1および第2レーザユニット144
a、144bは支持フレーム80に対して所定位置に位
置決めされる。
【0090】このように、調整時の基準光となるレーザ
ビームの出射する第1、第2レーザユニット144a、
144bは、原稿台と同じ位置で支持フレーム80に装
着され、一方、ビーム位置を検出する前述した検出ユニ
ット146は、感光体ドラム(ドラム表面露光位置)と
同じ位置で支持フレーム80に装着され、いずれも支持
フレームを基準として位置決めされる。従って、上部ユ
ニット6の支持フレーム80に製造上の固体間差があっ
た場合でもこれを吸収することができ、レーザユニット
と検出ユニット146とを一定の相対位置関係に配置す
ることができる。
【0091】図14は、上記調整装置全体の構成を概略
的に示している。第1および第2レーザユニット144
a、144bの各レーザ管は、レーザドライバ182、
I/Oポート183を介してコントローラ150に接続
されている。ドライバユニット148aないし148d
の各々に設けられドライバを回転駆動するドライバ駆動
モータ175およびドライバを軸方向にスライドさせる
スライダ184は、モータ駆動回路185、I/Oポー
ト183を介してコントローラ150に接続されてい
る。検出ユニット146のビーム位置検出素子160a
ないし160d、および第1レーザユニット144aに
設けられたビーム位置検出素子164は、それぞれ座標
変換回路186、A/D変換器187を介してコントロ
ーラ150に接続されている。
【0092】また、調整装置は、装着された上部ユニッ
トの第1キャリッジ駆動モータ38、第3キャリッジ駆
動モータ39、レンズ移動モータ42、およびキャリッ
ジ位置センサ188を駆動および制御する光学ユニット
制御回路190を備え、この光学ユニット制御回路19
0は、I/Oポート183を介してコントローラ150
に接続されている。その他、調整装置は各種センサおよ
び各種制御手段を備えている。
【0093】コントローラ150は、I/Oポート18
3のリモート信号によリ、各レーザ管のレーザドライバ
182をON/OFF制御する。各ビーム位置検出素子
は受光したレーザビームを光電変換し、その光電変換信
号は座標変換回路186により座標信号に変換され、更
に、A/D変換回路187によってA/D変換されるる
ことにより、コントローラ150がその座標を認識す
る。
【0094】また、モータ駆動回路185は、コントロ
ーラ150からの制御信号に応じて、各ドライバユニッ
トのスライダ184およびドライバ駆動モータ175を
作動させる。同様に、光学ユニット制御回路190は、
コントローラ150からの制御信号に従い、上部ユニッ
トの第1キャリッジモータ38、レンズ移動モータ4
2、第3キャリッジモータ39を作動させるとともに、
キャリッジ、レンズ位置センサからのセンサ信号を受け
て上部ユニット内の制御を管理する。
【0095】この他、コントローラ150は、各駆動回
路などの電源の共有および管理、着脱、接触、待避位置
などの検出、テーブルロック/解除、エアシリンダ17
6の空気圧制御等を、作業者のボタン操作を応じて管理
する。
【0096】図15は、調整装置全体の調整動作を概略
的に示している。第1ないし第4ドライバユニット14
8aないし148d(第4ドライバユニット148dは
図示しない)は、コントローラ150の制御の下、調整
ねじを介して第1ミラー36a、第2ミラー36b、第
3キャリッジ49、第6ミラー36fの傾きを調整す
る。また、上部ユニット6側に設けられている第3キャ
リッジ駆動モータ39(図1参照)へコントローラ15
0から駆動信号を供給することにより、第4および第5
ミラー36d、36eを支持した第3キャリッジ49を
走査方向へ移動させる。
【0097】結像レンズ37の位置および傾き調整は、
手動により行う。そして、コントローラ150の制御の
下、第1、第2レーザユニット144a、144bから
光学ユニットに向けて出射したレーザビームを検出ユニ
ット146で検出し、ビーム位置信号に変換する。得ら
れた情報は、コントローラ150で特徴量に変換され、
所定のアルゴリズムに基づいてドライバユニットの自動
操作、または、ビーム位置表示を行い作業者がその表示
に従い調整を行う。
【0098】一方、前述したように、光学ユニット12
の光学系を構成する複数のミラーを調整する場合、様々
な制約条件の中で、位置、姿勢を調整可能とする部位は
限定され、各ミラーを他のミラーと依存関係を持つこと
なく独立して調整することは困難な場合が多い。また、
理想的に独立と考え設置した複数の調整部位は、光学系
の各支持部材の部品、組み立て精度により独立にならな
いことがある。
【0099】このため、1つの制御量偏差を減らすため
にあるミラーの調整を行った結果、依存関係を有する他
方の偏差が増えるなど調整が複雑化し、その調整規則を
得る労力、開発期間は非常に大きくなる。また、制御量
定義により独立にみなせる制御量を見つけること(非干
渉化)も可能性はあるが、調整可能性に対して収束保証
がない。更に、複数の光学系調整装置を開発する場合、
複雑な調整規則を記述すると記憶手段の容量増化、プロ
グラム記述の労力増化となる。
【0100】そこで、本実施の形態に係る調整装置のコ
ントローラ150は、第1、第2ミラー36a、36
b、第3キャリッジ49の傾き、および位置、第6ミラ
ー36fのいずれかを調整操作した際の他の調整箇所の
制御量に対する依存関係に基いて、最適な調整ルールを
生成する調整ルール生成装置200を備えている。
【0101】図16に示すように、調整ルール生成装置
200は、後述する光学系12の各調整部位の操作量に
依存する他の調整部位の制御量との関係を示す依存表に
応じて調整ルールを生成する可調整制御量選択部202
および調整ルール書式生成部204を備えている。可調
整制御量選択部202は、入力された依存表情報から調
整可能性のある制御量の選択を行い、調整ルール書式生
成部204は、可調整制御量選択部202による選択結
果および依存表情報から制御量と操作量との対応関係を
調整ルールとしての書式に変換する。
【0102】ここで、操作量とは、各調整部位の調整操
作入力をいい、制御量とは調整操作入力に影響のある調
整部位の出力をいう。
【0103】そして、調整装置のコントローラ150
は、後述するように、調整ルール生成装置200によっ
て生成された調整ルール、検査ユニットによって検出さ
れたビーム焦点位置、その他の種々の条件に従って最適
な調整箇所および操作量の選択および制御を行うための
種々の構成部を備えている。
【0104】次に、光学ユニット12の光学系を調整す
る調整原理および調整方法について説明する。
【0105】まず、この調整方法によれば、理想的な結
像レンズを用いた場合を想定して、物面に対する結像面
が結像レンズの焦点面と一致するように、光学系のミラ
ーの姿勢および位置によって光学的な物面と結像面の相
対位置を調整した後、所定の焦点深度を有する結像レン
ズの位置、姿勢を調整する。前者の調整により、物面で
ある原稿台20と結像面である感光体ドラム50の露光
面との相対位置、ミラー位置等の部品精度、組立精度に
よる固体間差を補償し、後者の調整により結像面を結像
レンズの焦点深度内に入れることが可能となる。
【0106】この場合、物面としての原稿台20側から
光学系に基準光を投光し、結像面としての感光体ドラム
50露光面上で、基準光の位置を定量的に測定し、理想
結像レンズの焦点面(以下、理想焦点面と称する)と結
像面とのズレを把握することにより調整を行う。
【0107】より具体的には、図17に示すように、本
実施の形態に係る調整方法は、第1調整工程、第2調整
工程、および第3調整工程を備えている。第1調整工程
では、結像レンズを通すことなく基準光をミラーに投光
し、ミラーの位置、姿勢を調整することで物面と結像面
との光学的相対位置を理想状態にする。つまり、結像レ
ンズを通すことなく基準光を光学系に投光した状態で、
ミラー姿勢、位置を調整することにより、理想結像レン
ズを挿入した状態を想定して光学系の焦点面を結像面に
一致させる。
【0108】第2調整工程では、基準光の光路に結像レ
ンズを挿入し、物面と結像面との光学的相対位置が調整
された光学系に結像レンズの光軸を合わせるように、結
像レンズ位置および姿勢を調整する。これにより、理想
に近い物面および結像面に対し実際の結像レンズの光軸
を合わせる。これら第1、第2調整工程を実行すること
により、光学系のミラーによって、ミラー自身の位置・
姿勢の誤差、および原稿台、感光体ドラムの相対位置の
理想位置(設計値)からの誤差を吸収し、ミラーと結像
レンズ特性とを分離して調整することができる。
【0109】更に、第3調整工程では、個々の結像レン
ズ特性を考慮するため、第2調整工程終了後、結像レン
ズを通した光を用いてミラーを再調整し、実際の結像レ
ンズ特性に応じ実際の焦点面を結像面に合わせる。
【0110】上述したように、結像レンズの特性に依存
することなく物面と結像面との光学的相対位置を把握す
るためには、結像レンズを通さず理想焦点面となる基準
位置から結像面のズレを定量的に測定しなければならな
い。ここで、結像レンズ37から見ると、第1キャリッ
ジ30の第1スリット34を通過した光のみ結像レンズ
37を通過し感光体ドラム50ヘ到達する。第1、第2
キャリッジ30、40の移動により原稿を走査するた
め、物面内の走査方向と垂直な線を物面と見なし、走査
によって前述の線の集合が物面となると考えることがで
きる。そして、この物面内の線が、結像レンズ37によ
り焦点面内の線として結像されることになる。従って、
物面上の走査方向に垂直な線に対応する理想焦点面上の
線の位置が、求める光学的基準位置となる。
【0111】前述の第1調整工程では、感光体ドラム5
0の基準位置(露光位置の設計位置)と上記光学的基準
位置とを一致、あるいは近づけることが調整目的とな
る。
【0112】そこで、本実施の形態では、第1レーザユ
ニット144aから出射された角度の異なる3本のレー
ザビームと、それぞれのレーザビームの焦点位置を検出
する検出ユニットの3つのビーム位置検出素子とを用
い、理想焦点面内の光学的基準位置に対する結像面のズ
レ、すなわち感光体ドラム50の基準位置に対する焦点
面のズレを検出する。
【0113】図18は、1本のレーザビームと1つのビ
ーム位置検出素子との配置例を示したもので、レーザビ
ームを受光したビーム位置検出素子は、検出面上のビー
ム重心位置を2次元座標位置信号として出力する。しか
しながら、1対のレーザビームとビーム位置検出手段と
だけでは、2次元の位置情報しか検出できず、検出面に
垂直な方向の位置情報が得られない。
【0114】そこで、本実施の形態によれば、3本のレ
ーザビームと3つのビーム位置検出素子とを用いて3次
元の位置情報を得る構成としている。図19および図2
0は、光学系の第1ないし第6ミラーによるレーザビー
ムの折返しを展開して示したもので、図19(a)は、
3本のレーザビームの焦点位置が理想焦点面の光学的基
準位置に一致している状態を示し、図19(b)ないし
19(c)、および図20(a)ないし20(c)は、
レーザービームの焦点位置が、理想焦点面の光学的基準
位置からズレている例をそれぞれ概念的に示している。
【0115】図19(a)において、結像レンズ37が
理想レンズで所定倍率の時、物面から理想焦点面までの
総光路長がLとなると仮定する。展開しているため物面
と焦点面とは平行となる。この際、3本のレーザビーム
は物面上の基準線を通りそれぞれ異なる入射角で投光す
る。物面から距離L離れた位置、すなわち理想焦点面と
3本のレーザビームとがそれぞれ交差した点を結んだ位
置が光学的基準位置となる。
【0116】図19(b)は、実際に測定されたレーザ
ビームの焦点位置(白丸で示す位置)が光学的基準位置
(黒丸で示す位置)からZ方向、つまり、垂直方向に平
行にズレた状態を示している。図19(c)は、実際に
測定されたレーザビームの焦点位置が光学的基準位置に
対してθxz方向に傾いている状態を示している。
【0117】図20(a)は、実際に測定されたレーザ
ビームの焦点位置が光学的基準位置に対してY方向、つ
まり、走査方向に平行にズレた状態、図20(b)は、
実際に測定されたレーザビームの焦点位置が光学的基準
位置に対してθxy方向に傾いている状態、および図2
0(c)は、実際に測定されたレーザビームの焦点位置
が光学的基準位置に対してX方向、つまり、支持フレー
ムのフロント−リア方向に平行にズレた状態をそれぞれ
示している。
【0118】このようにレーザビームの2次元位置を検
出する3つのビーム位置検出素子と、3本のレーザビー
ムとを用いることで、光学的基準位置からのレーザビー
ム焦点位置のズレを3次元的に認識することができる。
【0119】前述したように焦点面と結像面とを一致あ
るいは接近させることにより解像力の向上を図ることが
可能であり、理想結像レンズの焦点面からの結像面のズ
レを検出する方法を述べた。そして、物面である原稿台
20と結像面となる感光体ドラム50の露光位置とは、
物理的に固定(固体間差はある)であるため、仮想の結
像レンズから見たときの結像面位置は、ミラーの位置、
姿勢を調整して光路を変更することで補正することがで
きる。
【0120】図19(a)、19(b)、図20
(a)、20(b)に示した光学基準位置からの焦点位
置のズレは、直線の位置を決定する必要十分な情報とな
る。従って、第1調整工程では、ズレに応じて上記図に
示した4つの制御量を変更可能とするミラーの位置、姿
勢の調整個所が必要となる。本実施の形態では、前述し
た調整装置により、第1ミラー36aの傾き、第6ミラ
ー36fの傾き、第4、5ミラー36d、36eを含む
第3キャリッジ49の位置、および第3キャリッジ49
の傾きにより上記4つの制御量を変化させる。
【0121】また、原稿台20に載置された原稿を走査
する際に第1キャリッジ30および第2キャリッジ40
が移動すると、第1ミラー36aと第2、第3ミラー3
6b、36cと第4ミラー36dとの距離が変化するた
め、原稿面、ミラー姿勢によっては、第4ミラー36d
へ到達する光線位置が変化することがある。
【0122】この変化は、原稿の走査方向に沿って離間
した少なくとも2個所から出射された基準光の差を計測
することで認識可能となる。本実施の形態では、走査方
向に離間した2つのレーザユニット144a、144b
から基準光を出射し、第2ミラー36bの傾きを変更す
ることにより基準光の差を調整する。
【0123】なお、本実施の形態で採用した調整個所は
一例であり、同様の効果を奏する調整個所であれば他の
調整個所を選択することも可能である。
【0124】図21は、第1調整工程を具体的に実施す
る際の、複写機の光学ユニットおよび調整装置の光学系
の配置を展開して示すもので、図21(a)は、第1レ
ーザユニットを用いるポジション1に関する展開図を、
図21(b)は、第2レーザユニットを用いるポジショ
ン2に関する展開図をそれぞれ示している。図21にお
いて、2点鎖線の直線A、A′は物面としての理想原稿
面の基準位置、2点鎖線の直線Bは結像面の基準位置を
それぞれ示している。
【0125】具体的には、図21(a)および前述した
図12、13に示すように、第1レーザユニット144
aの第1ないし第4レーザ管162aないし162d
は、物面の基準位置となる直線A上を通るように位置調
整されている。第2レーザ管162bは、原稿台の中央
で原稿面に対し垂直にレーザビームを入射するよう設置
され、第2レーザ管162bから出射されたレーザビー
ムは、光学系の理想レンズ光軸として機能する。
【0126】第3レーザ管162cは、結像レンズ37
を外れた位置で理想レンズ光軸と平行なレーザビームを
出射するもので、レーザビームを原稿面に対して垂直に
入射するよう設置されている。更に、第1および第4レ
ーザ管162a、162dは、理想レンズ光軸上で互い
に交差するレーザビームを出射するように、第2レーザ
管126bの両側に、原稿面に対し傾斜して設けられて
いる。
【0127】また、検出ユニット146の第1ないし第
4ビーム位置検出素子160a、160b、160c、
160dは、受光面が、プロセスユニット14の感光体
ドラム50の理想露光位置と同じ位置を含む接平面に位
置するように、つまり、直線B上に位置するように、配
置されている。そして、第1ないし第4ビーム位置検出
素子160aないし160dが、第1ないし第4レーザ
管162aないし162dから出射されたレーザビーム
をそれぞれ受光するように配置されている。
【0128】図21(a)に示すように、第1調整工程
においては、第1、第3、第4レーザ管162a、16
2c、162dからそれぞれ物面への入射角度が異なる
3本のレーザビームを出射し、結像レンズ37を通るこ
となく、光学ユニットの第1ないし第6ミラー36aな
いし36fを通して、第1、第3、第4ビーム位置検出
素子160a、160c、160dへ入射させる。この
際、結像レンズ37は、第1および第4レーザ管162
a、162dからのレーザビームが入射しないように、
破線で示す作動位置から実線で示す物面側の待避位置に
移動しておく。
【0129】そして、第1、第3、第4ビーム位置検出
素子160a、160c、160dによって各レーザビ
ームの入射位置を検出することにより、光学的基準位置
とのズレを計量的に測定する。なお、予め、理想原稿面
に置かれたレーザユニットと検出ユニットとを用いて計
測し、レーザビームの光学的基準位置を測定し、測定結
果を制御装置に記億させることで、実際の調整対象とな
る光学ユニットにおける光学系の光学的基準位置からの
ズレを認識できる。
【0130】光学的基準位置からのズレが存在する場
合、調整装置によって第1ミラー36aの傾き、第6ミ
ラー36fの傾き、第4、5ミラー36d、36eを含
む第3キャリッジ49の位置、および第3キャリッジ4
9の傾きを調整し、各レーザビームの焦点位置が光学的
基準位置と一致するように制御量を変化させる。
【0131】また、第1調整工程において、第1キャリ
ッジ30および第2キャリッジ40の移動に伴う光線位
置の変化を検出するため、図21(b)に示すように、
ポジション2に設置された第2レーザユニット144b
の第3レーザ管162cからレーザビームを出射し、第
1ないし第6ミラー36aないし36fを通して、検出
ユニット146の第3ビーム位置検出素子160cに入
射させる。
【0132】ここで、第2レーザユニット144bの各
レーザ管は第1レーザユニットのレーザ管と同様の位置
関係に配置され、第3レーザ管162cは、結像レンズ
37を外れた位置で理想レンズ光軸と平行なレーザビー
ムを出射する。また、第1および第2レーザユニット1
44a、144bは同時に作動されないため、共通の第
3ビーム位置検出素子160cによって両レーザユニッ
トからのレーザビームを受光可能となる。
【0133】そして、光学的基準位置からのズレが検出
された場合には、調整装置によって第2ミラー36bの
傾きを調整し、ズレを補正する。
【0134】図22(a)は、第2調整工程において結
像レンズ37の位置および姿勢を調整する場合の光学系
の展開図を示している。第2調整工程において、結像レ
ンズ37の水平方向位置(フロントーリア方向位置)を
調整する場合、結像レンズ37を作動位置に移動させた
状態で、第1レーザユニット144aの第2レーザ管1
62bからレーザビームを出射し、第1ないし第6ミラ
ー36aないし36f、および結像レンズ37を通し
て、検出ユニット146の第2ビーム位置検出素子16
0bによりレーザビームの焦点位置を検出する。
【0135】すなわち、第2レーザ管162bから出射
され原稿面の中央から垂直に入射したレーザビームを理
想レンズ光軸と見なし、このレーザビームが実際の結像
レンズ37を通過し、結像面に結像したときの理想位置
からのズレを検出する。
【0136】ズレが検出された場合には、手動によって
結像レンズ37のフロント−リア方向の位置を調整し、
結像レンズの光軸を理想レンズ光軸に一致させる。
【0137】図22(b)は、第2調整工程において、
理想レンズ光軸に対する結像レンズ37の傾きを調整す
る場合の光学系の展開図を示している。前述の第1調整
工程にて物面と結像面との関係は理想に近い相対位置と
なっているため、結像レンズ37を所定の作動位置に移
動し、その光軸が理想レンズ光軸と平行となるように、
結像レンズの傾きを調整する。
【0138】この場合、結像レンズ37の入射面側に結
像レンズ光軸と垂直な調整ミラー180を取付けるとと
もに、第1レーザユニット144aの第2レーザ管16
2bからレーザビームを出射する。そして、第2レーザ
管162bから出射されたレーザビームを理想レンズ光
軸と見なし、このレーザビームが調整ミラー180によ
り反射されて物面に向かう方向が物面と垂直となるよう
に結像レンズ37の傾きを調整する。
【0139】この際、反射したレーザビームを第2レー
ザ管162bのレーザ出射口で検出することは困難であ
るため、調整ミラー180と第2レーザ管162bとの
間に設けられたハーフミラー166により、調整ミラー
からのレーザビームを直角(フロント側)へ偏向し、第
1レーザユニット144aのフロント側に設けられたビ
ーム位置検出素子164に入射させる。そして、レーザ
ビームの焦点位置と光学的基準位置とを比較することに
より、結像レンズ37の傾きを想定することができる。
【0140】測定の結果、結像レンズ37の光軸が理想
レンズ光軸に対して傾いている場合には、手動により結
像レンズ37の傾きを調整し、理想レンズ光軸に合わせ
る。
【0141】図23は、第3調整工程においてミラーの
位置を調整する場合の光学系の展開図を示している。第
3調整工程では、個々の結像レンズ特性を考慮するた
め、第2調整工程終了後、第1レーザユニット144a
の第1、第2、第4レーザ管162a、162b、16
2dから入射角度の異なる3本のレーザビームを出射
し、結像レンズ37を通したレーザビームを用いて結像
面のズレを再度検出する。そして、ズレが存在する場合
には、ミラーを再調整し、実際の結像レンズ特性に応じ
実際の焦点面を結像面に合わせる。
【0142】なお、第2レーザユニット144bは、第
2調整工程および第3調整工程では使用せず、第2調整
工程時における作業者の調整ミラー着脱作業、および結
像レンズ調整作業のスペースを確保するため、エアシリ
ンダによって待機位置に回動され、更に、第1レーザユ
ニット144aから離間する方向へ待避される。
【0143】本実施の形態で用いられるレーザビーム
は、可視光1mW以下のものを使用して光路の確認を容
易とし、また、万一肉眼に入射した場合、条件反射で目
を閉じる、あるいはよけるなどの間、網膜を破壊しない
ような配慮がなされている。また、He−Neガスレー
ザを用いたが、同条件であれば半導体レーザおよび集光
光学系(概略平行光にするため)を組み合わせて用いて
も調整に問題ない。
【0144】一方、前述したように、光学ユニット12
の1つの制御量を変えるために1つの調整箇所を操作し
た場合、調整箇所と制御量とが一義的に対応せず、1つ
の調整個所の操作により他の制御量の変化が生じてしま
う場合がある。従って、前述した第1調整工程におい
て、第1ミラー36a、第2ミラー36b、第6ミラー
36f、第4、5ミラー36d、36eを含む第3キャ
リッジ49の位置、および傾きを調整する際、各調整箇
所の操作量と、他の調整箇所の制御量との依存関係を特
定し、この依存関係に応じて生成した調整ルールに従っ
て各部の調整を行う必要がある。
【0145】本実施の形態に係る調整装置は、光学ユニ
ット12の操作量と制御量との関係を示す依存表に応
じ、調整ルール生成装置200により調整ルールを生成
し、この調整ルールに従って調整箇所の選択、調整の順
番等を定性的に管理して調整を行う。
【0146】図24は、光学ユニット12の制御量およ
び操作量の定義を示している。図24(a)は制御量の
定義を示し、制御量偏差eの添え字は制御量番号であり
対応する式がこれを定義している。ここでは、 e1=X4−X3 e2=X3−X1 e3=X32−X31 e4=Z1 e5=Z4 で定義されている。
【0147】ただし、Xの1番目の添え字およびZの添
え字は、対応するビーム位置検出素子の番号を表し、ま
た、Xの2番目の添え字は、第1キャリッジの走査位置
(ポジション1:第1レーザユニットに対向する位置、
ポジション2:第2レーザユニットに対向する位置)を
表している。
【0148】図24(b)は、操作量の定義を示し、操
作量aの添え字は操作量番号であり、対応する実際の操
作手段を示すラベルを定義している。ここでは、 a1=第1ミラー調整 a2=第2ミラー調整 a3=第3キャリッジ傾き調整 a4=第3キャリッジ位置調整 a5=第6ミラー調整 である。
【0149】そして、図25は、上述した制御量と操作
量との依存関係を表した依存表を示している。依存表に
は、以下の3種類のデータを入力して作成する。 1.操作量の数(操作量の数と制御量の数は同数とす
る) 2.各操作量がどの制御量に影響をあたえるのか 3.各操作量は、相対的に制御量を同方向に変化させる
のか、異方向に変化させるのか すなわち、依存表において、e1〜e5、a1〜a5
は、それぞれ図24で定義した制御量および操作量を示
している。そして、この依存表では、いずれかの操作量
aを操作したとき感度のある制御量、つまり、影響を受
ける制御量に○印をつけてある。
【0150】複数の制御量に○印がある場合、その操作
量はこれらの制御量に依存関係がことを示している。逆
にある制御量eiに対し複数の操作量に○印がある場
合、それらの操作量に対し依存関係があることを示して
いる。調整の容易性を考えた場合、1つの操作量に対し
て制御量が一義的に対応、すなわち他と独立になること
が望ましい。
【0151】また、上記依存表において、O/Gの欄
は、O:オフセット、G:グラジエントをそれぞれ示
し、ある操作量に依存する2つ以上の制御量の依存性質
を表している。つまり、基本的に1つの操作量変化に対
する2つの制御量の変化パターンにおいて、同一方向に
変化するものをオフセット(変化パターン「0」)、異
方向に変化するものをグラジエント(変化パターン
「1」)と定義している。従って、独立な場合、1つの
操作手段に対し1つの操作量が決まるためグラジエント
とみなす。
【0152】このような依存表に基いて調整ルールを生
成する場合、調整ルール生成装置200の可調整制御量
選択部202は、依存表のデータが入力されると、この
依存表データに基づき、以下に示すチェックリスト1,
2、および図16に示した処理手順に従う処理により、
操作量と制御量の組合わせを決定してゆく。これらの手
順により、各操作量の順位と、それぞれの操作量で必ず
調整すべき制御量がある場合にはそれらを「ルールデー
タ」として出力する。
【0153】[チェックリスト1]: I.依存表のうち、各操作量が各制御量に影響を与える
かどうかを記述した部分の正方行列について、行和、列
和を算出する II.列和の数値の大きい順に優先度の高い操作量とす
る(同値の場合はオフセット操作量を優先し、さらに同
値の場合は操作量番号で優先度をつける) III.行和の数値の小さい順に優先度の高い制御量と
する(同値の場合は同順位を許す) [チェックリスト2]:(図26ないし図31参照) ステップI.低順位の操作量を選択する(「選択操作
量」) ステップII.オフセット操作量であるか(「選択オフ
セット操作量」) (II−i)高順位の制御量から、操作量を定められて
いないものをーつ選択する(「選択制御量」) (II−ii)選択操作量とともにルールとして採用さ
れた制御量の数が「0」または「1」(「2」未満)で
あるか ステップII−ii−1.チェック0:選択オフセット
操作量以外に選択制御量が対応するオフセット操作量が
存在する →チェック0フラグ:その(選択オフセット操作量以外
の)オフセット操作量の番号(最初に該当したもの) ステップII−ii−2.チェック1:選択オフセット
操作量に対応する →チェック1フラグ:1<存在する> (II−iii)選択操作量とともにルールとして採用
された制御量の数が「1」であるか ステップII−iii−1.チェック2:低順位の操作
量から検索して、選択制御量が対応する、ルール未採用
のグラジェント操作量が存在する →チェック2フラグ:そのグラジェント操作量の番号
(最初に該当したもの) ステップII−iii−2.チェック3:低順位の操作
量から検索して、選択制御量が対応する、ルール未採用
のグラジェント操作量であって、他のオフセット操作量
による選択制御量に対応するものが存在する →チェック3フラグ:そのグラジェント操作量の番号
(最初に該当したもの) (II−iv)依存関係パターンの検索(初期値:チェ
ックレベル0) ステップII−iv−1.チェックレベルが「0」のと
き:制御量がーつも選択されていない時 →ルールフラグ:チェック1フラグの内容 ステップII−iv−2.チェックレベルが「1」のと
き:制御量がーつも選択されていない時 →ルールフラグ:チェック1フラグの内容 ステップII−iv−3.チェックレベルが「2」のと
き:制御量がーつ選択されている時 →ルールフラグ:チェック2フラグの内容 ステップII−iv−4.チェックレベルが「3」のと
き:制御量がーつ選択されている時 →ルールフラグ:チェック3フラグの内容 ステップII−iv−5.チェックレベルが「4」のと
き:制御量がーつ選択されている時 →ルールフラグ:チェック2フラグの内容 (II−v)組合せ決定(フラグが初期値と異なる場
合) ステップII−v−1.制御量がーつ選択された場合 →チェックレベル=2 ステップII−v−2.制御量が二つ選択された場合 →ルール決定、チェックレベル=不変 ステップII−v−3.更新処理 →フラグ初期化 (II−vi)制御量が二つ選択された場合の特別処理
(オフセット操作量に対応する制御量は「主」、グラジ
ェント操作量に対応する制御量は「従」とする) ステップII−vi−1.チェックレベル=3のとき、
制御量の主従を入れ換える ステップII−vi−2.制御量の主従がつかない場合
の表示 ステップIII.オフセット操作量に関する組合せ決定
の際に、として選択されず、かつ、一つの制御量だけに
対応しているグラジェント操作量を選ぶ。
【0154】そして、調整ルール生成装置200の調整
ルール書式生成部204は、可調整制御量選択部202
から出力されるルールデータを操作量毎に整理して調整
に用い易い調整ルール書式に変更する。この調整ルール
書式生成手順を図32、および以下に示すチェックリス
ト3、フォーマット1を参照して説明する。
【0155】[チェックリスト3]: I.優先順位の高い操作量からルール書式に変換 II.ルールデータに選択された操作量 III.ペア調整ルール(ルールデータで「2」のフラ
グを持つ場合)オフセッ卜操作量の調整ルールに引き続
いてグラジェント操作量の調整ルールを記述する IV.ルールデータに記載されていない操作量(対応す
る未定制御量はすべて選択する) [フォーマット1]: I.操作量番号 II.オフセット操作量かグラジェント操作量か III.制御量のパターン (III−1)ルールデータにおけるルールで最後にフ
ラグ「2」があるオフセット操作量「2」、グラジェン
ト操作量「1」 (III−ii)ルールデータにおけるルールで最後に
フラグ「2」がないオフセット操作量、グラジェント操
作量を問わず命「0」 IV.調整対象の制御量番号 V.調整ルール終了識別子(−1) このような手順によって得られた本実施の形態に係る調
整ルール書式は、以下のようになる。 2113−1 50245−1 11145−1 40212−1 31112−1 そして、後述するように、第1調整工程において、調整
装置は上述した調整ルール書式に従って調整位置、調整
量を選択し光学系の調整動作を実行する。
【0156】次に、図33を参照して、調整装置を用い
た一連の作業者による作業手順について概略的に説明す
る。
【0157】(1)調整装置のテーブル142を引き出
し、その上に上部ユニット6の支持フレーム8をセット
する。この場合、原稿台20およびプロセスユニット1
4を取外した状態で支持フレーム80をセットする。
【0158】(2)支持フレーム80に取り付けられて
いる第1、第3キャリッジ駆動モータ38、39、キャ
リッジセンサ、その他のスイッチ類のコネクタを、調整
装置側のコネクタに接続し、これらを駆動可能な状態と
する。
【0159】(3)テーブル142を押込み、支持フレ
ーム80を所定の調整位置に装着する。 (4)第1、第2レーザーユニット144a、144b
を待避位置から作動位置に移動し、支持フレーム80に
対して位置決めする。 (5)検出ユニット146を支持フレーム80のプロセ
ス挿入部に装着、位置決めし、ビーム位置検出素子を感
光体ドラムの露光位置と対応する位置にセットする。 (6)セット終了後、コントローラ150の調整開始ボ
タンを投下する。
【0160】(7)第1調整工程終了ブザーの後、第2
レーザユニット144bを待避位置に移動する。 (8)コントローラ150のモニタに示されたレンズ位
置表示を見ながら結像レンズ37の位置調整ねじ120
を調整し、第2調整工程における結像レンズ位置調整を
行う。 (9)モニタに示されたレンズ位置が許容値内に達した
時点で、コントローラの完了ボタンを投下する。
【0161】(10)レンズ傾き調整の調整ミラー18
0を結像レンズ37のレンズ鏡筒に装着する。 (11)コントローラ150のモニタに示されたレンズ
傾き表示を見ながら、レンズ傾き調整ねじ122を調整
し、第2調整工程における結像レンズ傾き調整を行う。 (12)モニタに示されたレンズ傾きが許容値内に達し
た時点で、コントローラ150の完了ボタンを投下す
る。 (13)第3調整工程終了ブザーの後、コントローラ1
50の調整完了ボタンを投下する。
【0162】(14)第1レーザユニット144aを待
避位置に移動させる。 (15)支持フレーム80と共にテーブル142を引き
出す。 (16)調整装置の各種コネクタを支持フレーム側から
取外す。 (17)テーブル142から支持フレーム80を取外
す。
【0163】(18)調整の終了した支持フレーム80
を複写機の下部ユニット8に装着する。
【0164】上記の作業手順により、作業者の調整作業
が終了する。一方、上述した作業手順において、調整装
置は図34に示す調整動作を自動的に行う。
【0165】(a)システムの初期化を行う。 (b)作業者による上述した作業(1)〜(5)が正し
く遂行された否かを診断および確認する。 (C)調整開始ボタンの有効、投下確認。
【0166】(d)セットされた支持フレーム80にお
ける第1、第2、第3キャリッジを走査開始位置に移動
させるとともに、結像レンズ37を所定の待避位置に移
動させ、これらの初期化を行う。
【0167】(e)第1レーザユニット144aを作動
させてレーザビームを出射し、これを検出ユニット14
6で検出することにより、受光確認および受光処理を行
う。
【0168】(f)第1調整工程を実行 (g)結像レンズを所定の作動位置へ移動させる (h)第1調整工程終了ブザーを発信 (i)コントローラ150のモニタに結像レンズ位置調
整画面を表示 (j)結像レンズ位置許容値表示、終了ボタン確認 (k)コントローラ150のモニタに結像レンズ傾き調
整画面を表示 (l)レンズ傾き許容値表示、終了ボタン押下確認 (m)レンズ傾き調整ミラーの取外し確認 (n)第3調整工程開始ボタン押下確認 (0)第3調整工程を実行 (p)第3調整工程終了ブザーを発信 (q)第3調整工程完了確認ボタンの押下確認 図35に示すように、上記第1調整工程(f)におい
て、調整装置は以下の動作を自動的に実行する。 (f1)第1レーザユニット144aの第1、第3、第
4レーザ管162a、162c、162dからレーザビ
ームを出射し、検出ユニット146の第1、第3、第4
ビーム位置検出素子160a、160c、160dによ
りビーム位置1、3,4を検出、第1、第2キャリッジ
30、40を走査終了位置に移動した後、第2レーザユ
ニット144bの第3レーザ管162cからレーザビー
ムを出射し、検出ユニット146の第3ビーム位置検出
素子160cによりビーム位置3を検出。 (f2)検出したビーム位置の良否判定。
【0169】(f3)判定結果が否の場合、調整ルール
生成装置によって生成された調整ルールに従って最優先
に調整を行うべき調整箇所に対応する調整機構を選択。
(ここで、調整機構とは第1ないし第4ドライバユニッ
ト、および第3キャリッジ移動モータという) (f4)選択した調整機構によって対応する調整箇所を
テスト操作。 (f5)第1レーザユニット144aの第1、第3、第
4レーザ管162a、162c、162dからレーザビ
ームを出射し、検出ユニット146の第1、第3、第4
ビーム位置検出素子160a、160c、160dによ
りビーム位置1、3,4を検出、第1、第2キャリッジ
30、40を走査終了位置に移動した後、第2レーザユ
ニット144bの第3レーザ管162cからレーザビー
ムを出射し、検出ユニット146の第3ビーム位置検出
素子160cによりビーム位置3を検出。
【0170】(f6)テスト操作によるビーム位置検出
結果に応じて、選択した調整機構の適切な操作量および
操作方向を算出。 (f7)上記選択された調整機構を上記算出した操作量
だけ操作し補正操作を行う。
【0171】図36は上述した工程(f1)〜(f7)
を実行する調整装置のコントローラ150の機能ブロッ
クを示している。コントローラ150は偏差量算出部2
06を有し、この偏差量算出部は、制御量定義入力部2
08から制御量定義記憶部210に入力された制御量定
義式に基く目標値と、工程(f1)において検出ユニッ
ト146によって検出されたビーム位置と、から各制御
量偏差を算出し、良否判定部212および偏差記憶部2
13へ入力する。
【0172】そして、工程(f2)において、良否判定
部212は、許容値入力部214から許容値記憶部21
6に入力された各偏差の許容値に基き、偏差量算出部2
06によって算出された偏差の良否判定(全ての制御量
偏差がそれぞれの許容値内なら良、それ以外は否)を行
う。
【0173】良否判定により合格であると第1調整工程
終了であり、不合格の場合には工程(f3)において調
整機構の選択を行う。この場合、コントローラ150の
調整ルール生成装置200は、依存表入力部218を介
して依存表記憶部220に記憶されている依存表に基
き、予め調整ルールを生成し調整ルール記憶部222に
格納している。調整ルール生成装置200により生成さ
れた本実施の形態に係る光学ユニット12の調整ルール
は図37にようになる。
【0174】そして、コントローラ150の調整機構選
択部224は、調整ルール記憶部222に格納されてい
る調整ルールと、偏差記憶部213に格納されている各
制御量偏差とに基いて調整すべき操作量番号を選択する
とともに、操作量定義入力部226を介して操作量定義
記憶部228に格納されている操作量番号と上記選択さ
れた操作量番号とを比較して選択された操作量番号に対
応する調整機構を選択する。
【0175】図37に示すように、本実施の形態におい
て、キャリッジの移動に伴うX方向偏差(X32−X3
1)(r1)、Z方向偏差(r2)、θxz方向偏差
(r3)、Y方向偏差(r4)、θyx方向偏差(r
5)の順で偏差調整の優先順位が定められ、これらの偏
差調整には、第2ドライバユニット148bによる第2
ミラー36bの傾きを調整、第4ドライバユニット14
8dによる第6ミラー36dの傾きを調整、第1ドライ
バユニット148aによる第1ミラー36aの傾きを調
整、第3キャリッジ駆動モータによる第3キャリッジ位
置調整、第3ドライバユニット148cによる第3キャ
リッジ傾き調整がそれぞれ選択される。
【0176】そして、図35および図36に示すよう
に、工程(f4)において、コントローラ150は選択
された調整機構によってテスト調整を行い、その際のテ
スト操作量をテスト操作量記憶部230に格納する。ま
た、コントローラ150は、工程(f5)において、テ
スト調整後のビーム位置を検出することにより、テスト
操作に応じた制御量偏差の変化を検出し、感度算出部2
36は、検出された制御量偏差の変化と上記テスト操作
量とに基いて、操作量に対する制御量の感度を算出す
る。工程(f6)において、コントローラ150の操作
量算出部232は、感度算出部236により算出された
感度に基き、調整機構の現実の操作量を算出し、操作量
格納部234に格納する。
【0177】続いて、工程(f7)において、コントロ
ーラ150は、選択された調整機構を、上記算出された
操作量に応じて作動させ、光学ユニットの調整を実行す
る。調整後、コントローラ150は再び検出ユニット1
46にてビーム位置を検出し、調整ルールに従い優先順
位の高い操作から優先的に調整を行い、良否判定で全て
の偏差が許容値に収束するまで前述の工程を繰り返す。
【0178】なお、初期状態において、優先順位の高い
制御量の偏差が許容値内にある場合、次の優先順位の制
御量を検出し、調整操作を実行する。
【0179】図38は、上述した第1調整工程に従って
光学ユニット12の光学系を調整した際の各調整過程に
おけるレーザビーム焦点位置をシュミレーションした結
果を示している。
【0180】一方、第2調整工程において、作業者の手
動により結像レンズ37の位置、傾きを調整する際、図
39に示すように、調整装置は以下の操作を実行する。
【0181】図39(a)に示すレンズ位置調整時にお
いて、(i1)第1レーザユニット144aの第2レー
ザ管162bからレーザビームを出射して結像レンズ3
7を通過させ、検出ユニット146の第2ビーム位置検
出素子160bによりビーム位置2を検出、(i2)コ
ントローラ150のモニタに検出したビーム位置を表
示、(i3)検出したビーム位置の良否判定を行う。判
定結果が良の場合、モニタに合格を表示し、否の場合、
モニタに不合格を表示する。不合格の場合、作業者によ
り結像レンズ位置の調整が行われる。
【0182】同様に、図39(b)に示すレンズ傾き調
整時において、(k1)第1レーザユニット144aの
第2レーザ管162bからレーザビームを出射し、調整
ミラー180で反射しかつハーフミラー166で折返さ
れたレーザビームのビーム位置を第1レーザユニット1
44aのビーム位置検出素子164により検出、(k
2)コントローラ150のモニタに検出したビーム位置
を表示、(k3)検出したビーム位置の良否判定を行
う。判定結果が良の場合、モニタに合格を表示し、否の
場合、モニタに不合格を表示する。不合格の場合、作業
者により結像レンズの傾き調整が行われる。
【0183】また、図40に示すように、上記第3調整
工程(o)において、調整装置は以下の動作を自動的に
実行する。
【0184】(o1)第1レーザユニット144aの第
1、第2、第4レーザ管162a、162b、162d
からレーザビームを出射し、検出ユニット146の第
1、第2、第4ビーム位置検出素子160a、160
b、160dによりビーム位置1、2,4を検出。 (o2)検出したビーム位置の良否判定。 (o3)判定結果が否の場合、第4ドライバユニット1
48dにより第6ミラー36fの傾きをテスト調整す
る。
【0185】(o4)第1レーザユニット144aの第
1、第3、第4レーザ管162a、162c、162d
からレーザビームを出射し、検出ユニット146の第
1、第3、第4ビーム位置検出素子160a、160
c、160dによりビーム位置1、2、4を検出。
【0186】(o5)テスト操作によるビーム位置検出
結果に応じて、第6ミラーの適切な操作量および操作方
向を算出。 (o6)上記算出した操作量だけ第6ミラーを操作し補
正操作を行う。
【0187】以上のように構成された光学ユニットの調
整方法および調整装置によれば、互いに相関関係を持っ
た複数の調整箇所を有する光学ユニットを調整する場合
でも、操作量と制御量との依存関係に基いて調整ルール
を生成し、この調整ルールに基いて各部の調整を行うこ
とにより、調整作業の標準化、自動化を図ることがで
き、効率よく的確な調整を行うことができる。その結
果、光学ユニットの解像力の向上および生産性の向上を
図ることができると同時に、共通の調整方法および調整
装置を種々の光学ユニットに対して容易に適応可能とな
り、開発効率の向上も図ることができる。
【0188】また、上述した調整方法および調整装置に
よれば、入射角度の異なる3本のレーザビームを光学系
に投射し、光学系を通過したこれらのレーザビームをビ
ーム位置検出素子によって測定することにより、光学系
の焦点面のズレを3次元的にかつ定量的に検出すること
ができる。そして、検出されたズレに応じて、ミラー位
置、姿勢、および結像レンズの位置、傾きを調整するこ
とにより、物面と結像面との相対位置、および光学系の
焦点位置を確実かつ容易に最適条件に調整することがで
きる。
【0189】また、上記実施の形態によれば、第1調整
工程により、入射されたレーザビームを、結像レンズを
通すことなく、光学系のミラーのみよってビーム位置検
出素子に導くことにより、結像レンズの特性に依存する
ことなく、物面と結像面との相対的位置を測定すること
ができる。従って、複数のミラーの部品精度、組立精度
等による固体間差を、結像レンズと分離して調整および
吸収することができ、理想焦点面を設定することが可能
となる。
【0190】そして、物面と結像面とが理想状態に設定
された後に、第2調整工程において結像レンズの位置、
姿勢調整、および、第3調整工程において、結像レンズ
を通したレーザビームの焦点位置に基いてミラーを再調
整することにより、結像レンズを備えた光学系の焦点面
を適切に調整することができる。
【0191】このようにミラーの固体差と結像レンズの
特性とを分離して測定および調整を行うことにより、解
像力の劣化原因に応じた適切な調整ができ、その結果、
解像力の向上した光学ユニットを高い生産性にて提供す
ることができる。
【0192】なお、この発明は上述した実施の形態に限
定されることなく、この発明の範囲内で種々変更可能で
ある。例えば、この発明の調整方法および調整装置は、
上述したアナログ複写機に限らず、デジタル複写機の光
学ユニットの調整にも適用することができる。
【0193】図41はデジタル複写機を概略的に示すも
ので、デジタル複写機の光学ユニット12の光学系は、
第1キャリッジ30に設けられた露光ランプ32および
第1ミラー36a、第2キャリッジ40に設けられた第
2および第3ミラー36b、36c、第3ミラーの光路
上に設けられた結像レンズ37、結像レンズにより収束
された画像光を受光するCCD240を備えている。
【0194】第1ないし第3ミラー36a、36b、3
6c、および結像レンズ37を介してCCD240に受
光された画像光は、CCDによって電気信号に変換され
た後、図示しない画像処理回路により画像信号に処理さ
れ、レーザ露光ユニット242へ送られる。そして、レ
ーザ露光ユニット242は、画像信号に応じてレーザ光
を出射し、プロセスユニット14の感光体ドラム50表
面を露光する。
【0195】また、光学ユニット12は、第2ミラー3
6bの傾き調整、および結像レンズの位置、姿勢を調整
可能であるとともに、第1ミラーおよび第3キャリッジ
に代わって、CCD240の位置およい姿勢(Z、Y、
θxz、θxy)を調整可能となっている。
【0196】他の構成は前述したアナログ複写機とほぼ
同一であり、同一の部分には同一の参照符号を付してそ
の詳細な説明を省略する。
【0197】上述した構成の光学ユニット12の光学系
を調整する場合、操作量と制御量との依存表に応じて調
整ルールを生成し、前述した実施の形態と同様の方法お
よび調整装置により調整を行う。この場合、制御量は、
前述した実施の形態における図24(a)と同様であ
り、操作量の定義は、図42に示すように a1=CCDのθzx調整 a2=第2ミラー調整 a3=CCD θxy調整 a4=CCD Y方向調整 a5=CCD Z方向調整となる。
【0198】上記のように、レーザユニットから投射さ
れた基準光に対応してCCD240から得られる基準光
の位置情報を制御量とし、第2ミラー位置/姿勢の調
整、およびCCDの位置/姿勢調整を操作量とした場合
でも、操作量に対する制御量の依存関係(依存の有無)
が前述した実施の形態において図25に示した依存表と
変わらない時には、そのまま制御量の定義および操作量
の定義のみ変更することにより、アナログ複写機と同一
の制御系を用いてデジタル複写機の光学系を調整するこ
とができる。
【0199】また、依存表がアナログ複写機と異なる場
合、その依存表のみを変更すれば、制御系は、デジタル
複写機に限らず、異なる調整機構を有する他の調整対象
の光学系にも適用可能となる。
【0200】従って、前述した実施の形態に係る調整方
法を用いることにより、依存関係がある複数の調整箇所
を有する光学系についても、制御量定義と操作量定義、
および依存表という簡単な記述により調整可能な調整ル
ールが生成でき、複数の調整対象に対して共通の制御系
を用いることができ開発効率の向上が可能となる。
【0201】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、調
整作業の標準化および自動化を図ることにより、物面と
結像面との相対位置、およびレンズの焦点位置を容易に
かつ確実に最適条件に調整することができ、解像力の向
上および生産性の向上を図ることが可能な光学ユニット
の調整方法、および調整装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の調整方法および調整装置を適用する
光学系を備えた複写機を示す断面図。
【図2】上記複写機の上部ユニットおよび光学ユニット
を示す斜視図。
【図3】上記光学ユニットの第1ミラー支持、調整構造
を示す斜視図。
【図4】上記光学ユニットの第6ミラー支持、調整構造
を示す斜視図。
【図5】上記光学ユニットの第3キャリッジの支持、調
整構造を示す斜視図。
【図6】上記光学ユニットの結像レンズの支持、調整構
造を示す斜視図。
【図7】上記光学ユニット全体の構成を模式的に示す斜
視図。
【図8】上記複写機の上部ユニットの一部を拡大して示
す斜視図。
【図9】上記複写機のプロセルユニットを示す分解斜視
図。
【図10】この発明の実施の形態に係る調整装置全体を
示す斜視図。
【図11】上記調整装置の構成要素を上記支持フレーム
と共に示す分解斜視図。
【図12】上記調整装置のレーザユニットの正面図。
【図13】上記調整装置のレーザユニットの側面図。
【図14】上記調整装置の駆動系を示すブロック図。
【図15】上記調整装置と、上記光学系の調整箇所との
関係を概略的に示す図。
【図16】上記調整装置における調整ルール生成装置を
概略的に示すブロック図。
【図17】この発明の実施の形態に係る調整方法の基本
構成を示すフローチャート。
【図18】上記調整方法におけるレーザビームとビーム
位置検出素子との関係を示す図。
【図19】上記調整方法における3本レーザビームによ
る焦点面と基準位置との関係を示し、図19(a)は焦
点面と基準位置とが一致した状態、図19(b)、19
(c)は焦点面と基準位置とがズレた状態をそれぞれ示
す図。
【図20】上記調整方法における3本レーザビームによ
る焦点面と基準位置とがズレた状態をそれぞれ示す図。
【図21】上記調整方法の第1調整工程における光学系
の配置を展開して示す図。
【図22】上記調整方法の第2調整工程における光学系
の配置を展開して示す図。
【図23】上記調整方法の第3調整工程における光学系
の配置を展開して示す図。
【図24】上記調整装置における制御量定義および操作
量定義を示す図。
【図25】上記制御量と操作量との関係を示す依存表。
【図26】上記調整ルール生成装置における可調整制御
量選択部の処理動作を示すフローチャート。
【図27】上記調整ルール生成装置における可調整制御
量選択部の処理動作を示すフローチャート。
【図28】上記調整ルール生成装置における可調整制御
量選択部の処理動作を示すフローチャート。
【図29】上記調整ルール生成装置における可調整制御
量選択部の処理動作を示すフローチャート。
【図30】上記調整ルール生成装置における可調整制御
量選択部の処理動作を示すフローチャート。
【図31】上記調整ルール生成装置における可調整制御
量選択部の処理動作を示すフローチャート。
【図32】上記調整ルール生成装置における調整ルール
書式生成部の処理動作を示すフローチャート。
【図33】上記調整方法における作業者による作業手順
を示すフローチャート。
【図34】上記調整装置の自動制御動作を示すフローチ
ャート。
【図35】上記第1調整工程における上記調整装置の自
動制御動作を示すフローチャート。
【図36】上記調整装置のコントローラの機能ブロック
図。
【図37】上記調整ルール生成装置により生成された調
整ルールを示す図。
【図38】上記第1調整工程におけるビーム焦点位置の
変化を連続的にシュミレーションした結果を示す図。
【図39】上記第2調整工程における上記結像レンズの
調整動作を示すフローチャート。
【図40】上記第3調整工程における上記調整装置の自
動制御動作を示すフローチャート。
【図41】デジタル複写機の光学ユニットおよびプロセ
スユニットを概略的に示す断面図。
【図42】上記デジタル複写機の光学ユニットに関する
操作量定義を示す図。
【符号の説明】
6…上部ユニット 8…下部ユニット 12…光学ユニット 14…プロセスユニット 20…原稿台 30…第1キャリッジ 32…露光ランプ 36a…第1ミラー 36b…第2ミラー 36c…第3ミラー 36d…第4ミラー 36e…第5ミラー 36f…第6ミラー 37…結像レンズ 38…第1キャリッジ駆動モータ 39…第2キャリッジ駆動モータ 40…第2キャリッジ 42…レンズ駆動モータ 49…第3キャリッジ 50…感光体ドラム 80…支持フレーム 85、95、104、120、122…調整ねじ 142…テーブル 144a…第1レーザユニット 144b…第2レーザユニット 146…検出ユニット 148a…第1ドライバユニット 148b…第2ドライバユニット 148c…第3ドライバユニット 148d…第4ドライバユニット 150…コントローラ 160a…第1ビーム位置検出素子 160b…第2ビーム位置検出素子 160c…第3ビーム位置検出素子 160d…第4ビーム位置検出素子 162a…第1レーザ管 162b…第2レーザ管 162c…第3レーザ管 162d…第4レーザ管 164…ビーム位置検出素子 166…ハーフミラー 180…調整ミラー 200…調整ルール生成装置 202…可調整制御量選択部 204…調整ルール書式生成部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】位置/姿勢を調整可能な複数の光学要素を
    含む光学系を通して物面から結像面まで光を導く光学ユ
    ニットに、上記物面から上記光学系に基準光を通して上
    記結像面の位置で上記基準光の位置を検出し、上記検出
    された基準光の位置から得られる複数の制御量に応じて
    上記位置/姿勢を調整可能な光学要素を調整操作するこ
    とにより、上記物面と結像面とを所望の光学的位置関係
    に調整する光学ユニットの調整方法において、 上記位置/姿勢を調整可能な複数の光学要素の各々の操
    作量の変更に対する上記複数の制御量の感度の有無を表
    す依存情報を予め用意し、 上記検出された制御量と所定の目標値とから制御量偏差
    を検出し、 上記依存情報に基き、上記制御量偏差に対応した操作量
    を選択し、調整を行うことを特徴とする光学ユニットの
    調整方法。
  2. 【請求項2】位置/姿勢を調整可能な複数の光学要素を
    含む光学系を通して物面から結像面まで光を導く光学ユ
    ニットに、上記物面から上記光学系に基準光を通して上
    記結像面の位置で上記基準光の位置を検出し、上記検出
    された基準光の位置から得られる複数の制御量に応じて
    上記位置/姿勢を調整可能な光学要素を調整操作するこ
    とにより、上記物面と結像面とを所望の光学的位置関係
    に調整する光学ユニットの調整方法において、 (1)上記検出された各制御量が所定の許容範囲内にあ
    るか否か良否判定し、 (2)上記制御量が許容範囲を越えている場合に、対応
    する光学要素をテスト調整操作することにより制御量の
    感度を検出し、 (3)上記検出した感度に応じて上記対応する光学要素
    の操作量を決定し、 (4)上記決定した操作量に応じて上記対応する光学要
    素を本調整し、 全ての制御量が許容範囲に収束するまで上記(1)、
    (2)、(3)、(4)を繰り返すことを特徴とする光
    学ユニットの調整方法。
  3. 【請求項3】位置/姿勢を調整可能な複数の光学要素を
    含む光学系を通して物面から結像面まで光を導く光学ユ
    ニットに、上記物面から上記光学系に基準光を通して上
    記結像面の位置で上記基準光の位置を検出し、上記検出
    された基準光の位置から得られる複数の制御量に応じて
    上記位置/姿勢を調整可能な光学要素を調整操作するこ
    とにより、上記物面と結像面とを所望の光学的位置関係
    に調整する光学ユニットの調整方法において、 上記位置/姿勢を調整可能な複数の光学要素の各々の操
    作量の変更に対する上記複数の制御量の感度の有無を表
    す依存情報を予め用意し、 上記検出された各制御量と所定の目標値とから制御量偏
    差を検出し、 上記検出された各制御量偏差が所定の許容範囲内にある
    か否か良否判定し、 上記制御量偏差が許容範囲を越えている場合、上記依存
    情報に基き、上記制御量偏差に対応した操作量を選択
    し、 上記選択された操作量に対応する光学要素をテスト調整
    操作することにより上記制御量の感度を検出し、 上記検出した感度に応じて上記対応する光学要素の操作
    量を決定し、 上記決定した操作量に応じて上記対応する光学要素を本
    調整し、 全ての制御量偏差が許容範囲に収束するまで上記良否判
    定、操作量の選択、感度の検出、操作量の決定、および
    調整を繰り返すことを特徴とする光学ユニットの調整方
    法。
  4. 【請求項4】上記依存情報に基いて、上記制御量偏差の
    状態に対応した操作量の調整の優先順位を示す調整ルー
    ルを生成し、上記生成ルールに従って上記操作量を選択
    することを特徴とする請求項1又は3に記載の光学ユニ
    ットの調整方法。
  5. 【請求項5】上記複数の光学要素の各々のテスト操作量
    を予め定め、上記テスト調整操作時、予め定められたテ
    スト操作量に対する制御量の変化率と、その際の制御量
    偏差に基いて本調整時の操作量を決定することを特徴と
    する請求項2又は3に記載の光学ユニットの調整方法。
  6. 【請求項6】位置/姿勢を調整可能な複数のミラーと上
    記ミラーの光路中に配設された結像レンズとを有し、原
    稿台に載置された原稿の画像を所定の結像面に導く光学
    系を備えた光学ユニットの調整方法において、 上記原稿台の位置から上記光学系に基準光を投射し、上
    記結像レンズを通すことなく上記複数のミラーのみを通
    して上記基準光を結像面に導き、上記結像面における上
    記基準光の焦点位置を検出し、上記検出した基準光の焦
    点位置から得られる複数の制御量と所定の目標値とから
    各制御量偏差を検出し、予め用意した上記各ミラーの調
    整操作量の変更に対する上記複数の制御量の感度の有無
    を表す依存情報に基き、上記制御量偏差に対応して調整
    操作するミラーを選択し、上記選択されたミラーの位置
    /姿勢を調整して上記制御量偏差を補正する第1調整工
    程と、 上記ミラーの調整後、上記ミラーおよび上記結像レンズ
    を通して上記基準光を結像面に導き、上記基準光に対し
    て上記結像レンズの光軸の位置および傾きを調整する第
    2調整工程と、 上記結像レンズの位置および傾き調整後、上記ミラーお
    よび上記結像レンズを通して上記基準光を結像面に導
    き、上記結像面における上記基準光の焦点位置を検出
    し、上記検出した基準光の焦点位置と所定の基準位置と
    の偏差を測定し、上記ミラーの位置/姿勢を調整して上
    記偏差を補正する第3調整工程と、 を備えたことを特徴とする光学ユニットの調整方法。
  7. 【請求項7】上記基準光として、入射角度の異なる3本
    のレーザビームを使用し、上記結像面に設置した3つの
    ビーム位置検出手段により各レーザビームの焦点位置を
    検出することを特徴とする請求項6に記載の光学ユニッ
    トの調整方法。
  8. 【請求項8】上記3本のレーザビームは、上記原稿台に
    対して垂直に入射し上記光学系の理想光軸と平行なレー
    ザビームを含んでいることを特徴とする請求項7に記載
    の光学ユニットの調整方法。
  9. 【請求項9】位置/姿勢を調整可能な複数の光学要素を
    通して物面から結像面まで光を導く光学ユニットの上記
    物面と像面とを所望の光学的位置関係に調整する調整装
    置において、 上記複数の光学要素の位置/姿勢を調整する複数の操作
    手段と、 上記物面から上記光学系に基準光を投射する基準光出射
    手段と、 上記結像面の位置で上記光学系を通して導かれた基準光
    の位置を検出し、複数の制御量を検出する検出手段と、 上記検出された複数の制御量と所定の目標値とから各制
    御量偏差を算出する偏差算出手段と、 上記各操作手段による上記光学要素の調整操作量の変更
    に対する上記複数の制御量の感度の有無を表す依存情報
    を供給する供給手段と、 上記供給手段により供給された依存情報に基き、上記検
    出された制御量偏差の補正に適した操作手段を選択する
    選択手段と、 上記選択された操作手段により、対応する光学素子を調
    整し上記制御量偏差を補正する制御手段と、 を備えたことを特徴とする光学ユニットの調整装置。
  10. 【請求項10】位置/姿勢を調整可能な複数の光学要素
    を通して物面から結像面まで光を導く光学ユニットの上
    記物面と像面とを所望の光学的位置関係に調整する調整
    装置において、 上記複数の光学要素の位置/姿勢を調整する複数の操作
    手段と、 上記物面から上記光学系に基準光を投射する基準光出射
    手段と、 上記結像面の位置で上記光学系を通して導かれた基準光
    の位置を検出し、複数の制御量を検出する位置検出手段
    と、 上記検出された複数の制御量と所定の目標値とから各制
    御量偏差を算出する偏差算出手段と、 上記算出された各制御量偏差が所定の許容範囲内にある
    か否か判定する判定手段と、上記制御量偏差が許容範囲
    を越えている場合に、対応する光学要素を上記操作手段
    によってテスト調整操作することにより制御量の感度を
    検出する感度検出手段と、上記検出した感度に応じて上
    記対応する操作手段の調整操作量を決定する操作量決定
    手段と、上記決定した操作量に応じて上記対応する操作
    手段を作動させ上記制御量偏差を補正する手段と、を有
    し、全ての制御量偏差が許容範囲に収束するまで上記判
    定、感度検出、操作量決定、および補正を繰り返す制御
    手段と、 を備えたことを特徴とする光学ユニットの調整装置。
  11. 【請求項11】位置/姿勢を調整可能な複数の光学要素
    を通して物面から結像面まで光を導く光学ユニットの上
    記物面と像面とを所望の光学的位置関係に調整する調整
    装置において、 上記複数の光学要素の位置/姿勢を調整する複数の操作
    手段と、 上記物面から上記光学系に基準光を投射する基準光出射
    手段と、 上記結像面の位置で上記光学系を通して導かれた基準光
    の位置を検出し、複数の制御量を検出する位置検出手段
    と、 上記検出された複数の制御量と所定の目標値とから各制
    御量偏差を算出する偏差算出手段と、 上記各操作手段による上記光学要素の調整操作量の変更
    に対する上記複数の制御量の感度の有無を表す依存情報
    を供給する供給手段と、 上記算出された各制御量偏差が所定の許容範囲内にある
    か否か判定する判定手段と、上記制御量偏差が許容範囲
    を越えている場合、上記供給手段により供給された依存
    情報に基き、上記検出された制御量偏差の補正に適した
    操作手段を選択する選択手段と、上記選択された操作手
    段により上記光学要素をテスト調整することにより制御
    量の感度を検出する感度検出手段と、上記検出した感度
    に応じて上記対応する操作手段の調整操作量を決定する
    操作量決定手段と、上記決定した操作量に応じて上記対
    応する操作手段を作動させ上記制御量偏差を補正する手
    段と、を有し、全ての制御量偏差が許容範囲に収束する
    まで上記判定、操作手段の選択、感度検出、操作量決
    定、および補正を繰り返す制御手段と、 を備えたことを特徴とする光学ユニットの調整装置。
  12. 【請求項12】上記基準光出射手段は、入射角度の異な
    る3本のレーザビームを出射する3本のレーザ管を備
    え、上記位置検出手段は、上記結像面に設置され上記3
    本のレーザビームの焦点位置をそれぞれ測定する3つの
    位置検出素子を備えていることを特徴とする請求項7な
    いし9のいずれか1項に記載の光学ユニットの調整装
    置。
JP9190305A 1997-07-15 1997-07-15 光学ユニットの調整方法および調整装置 Pending JPH1138737A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9190305A JPH1138737A (ja) 1997-07-15 1997-07-15 光学ユニットの調整方法および調整装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9190305A JPH1138737A (ja) 1997-07-15 1997-07-15 光学ユニットの調整方法および調整装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1138737A true JPH1138737A (ja) 1999-02-12

Family

ID=16255958

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9190305A Pending JPH1138737A (ja) 1997-07-15 1997-07-15 光学ユニットの調整方法および調整装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1138737A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000014609A1 (fr) * 1998-09-07 2000-03-16 Toshiba Tec Kabushiki Kaisha Systeme de commande d'ajustement
US6553191B1 (en) 2000-09-11 2003-04-22 Toshiba Tec Kabushiki Kaisha Adjustment-control system for image forming apparatus

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000014609A1 (fr) * 1998-09-07 2000-03-16 Toshiba Tec Kabushiki Kaisha Systeme de commande d'ajustement
US6591147B2 (en) 1998-09-07 2003-07-08 Kabushiki Kaisha Toshiba Adjustment control and adjustment control method
US6553191B1 (en) 2000-09-11 2003-04-22 Toshiba Tec Kabushiki Kaisha Adjustment-control system for image forming apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1638310B1 (en) Optical writing apparatus and image forming apparatus
US7505059B2 (en) Line head, image forming apparatus incorporating the same, and method of adjusting position of the same
US7505187B2 (en) Optical scanning unit and image forming apparatus
US20070165099A1 (en) Image forming apparatus, optical writing device, and housing molding method providing simple structure
US8010016B2 (en) Optical unit assembly with height adjusting member, image reader and image forming apparatus
US7791633B2 (en) Optical scanning unit and image forming apparatus
JP2012131593A (ja) 光学センサ及び画像形成装置
CN102298208A (zh) 成像装置
EP1439070B1 (en) Multi-beam scanning device and image forming apparatus using the scanning device
JPH1138737A (ja) 光学ユニットの調整方法および調整装置
JP2001066839A (ja) 画像形成装置
JP4584198B2 (ja) 測定装置、原稿読取装置および画像形成装置
JP2014130314A (ja) 光走査装置及び画像形成装置
EP0849930B1 (en) Optical scanner, image forming apparatus and image forming apparatus assembling method
JP5220521B2 (ja) 画像形成装置
JPH1138736A (ja) 光学ユニットの調整方法および調整装置
US5001499A (en) Light scanning apparatus and image forming apparatus utilizing same
JP2011107277A (ja) 位置角度調整装置、位置角度調整方法、光学装置、光学装置の製造方法、光走査装置及び画像形成装置
US20120224238A1 (en) Substrate fastening structure, optical scanning device, and image forming apparatus
JP2005181019A (ja) 走査光学系検査装置、走査光学系検査方法、光源制御装置、走査光学系、及び画像形成装置
JP3788174B2 (ja) 光学測定装置の調整方法、及び装置
JP3679565B2 (ja) 書込ヘッド焦点位置調整方法及び画像形成装置
JP7438728B2 (ja) 画像読取ユニット、画像読取装置、画像形成装置及び画像読取ユニットの製造方法
JP2000253217A (ja) 原稿読取り装置の調整方法
JPH032768A (ja) レーザビームプリンタ