JPH1138049A - 電圧検出装置 - Google Patents
電圧検出装置Info
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- JPH1138049A JPH1138049A JP9189588A JP18958897A JPH1138049A JP H1138049 A JPH1138049 A JP H1138049A JP 9189588 A JP9189588 A JP 9189588A JP 18958897 A JP18958897 A JP 18958897A JP H1138049 A JPH1138049 A JP H1138049A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 装置の最低動作電圧に応じて検出電圧を設定
することが可能な電圧検出装置を提供する。 【解決手段】 スピードネック回路7において、それぞ
れが異なる測定電圧によるn回のセルフテストを実行
し、このセルフテストの結果を判定信号としてn個のA
ND回路9〜17に出力する。n個のAND回路9〜1
7から出力されるn個の信号は、コントロール回路19
を介して、それぞれn個のスイッチトランジスタ39〜
47のゲートに入力し、これらのスイッチトランジスタ
をONさせる。これらn個のスイッチトランジスタのO
N、OFF状態により、判定回路51に印加される検出
電圧49の電圧値を制御する。
することが可能な電圧検出装置を提供する。 【解決手段】 スピードネック回路7において、それぞ
れが異なる測定電圧によるn回のセルフテストを実行
し、このセルフテストの結果を判定信号としてn個のA
ND回路9〜17に出力する。n個のAND回路9〜1
7から出力されるn個の信号は、コントロール回路19
を介して、それぞれn個のスイッチトランジスタ39〜
47のゲートに入力し、これらのスイッチトランジスタ
をONさせる。これらn個のスイッチトランジスタのO
N、OFF状態により、判定回路51に印加される検出
電圧49の電圧値を制御する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電圧検出装置に関
し、特に装置の最低動作電圧に応じて検出電圧を設定す
ることが可能な電圧検出装置に関する。
し、特に装置の最低動作電圧に応じて検出電圧を設定す
ることが可能な電圧検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電池(以下、バッテリを含む。)を電源
として使用する装置は、電池の有する携帯性及び、電池
自体が安価、かつ小型になり、その利便性が向上すると
共に増加してきている。
として使用する装置は、電池の有する携帯性及び、電池
自体が安価、かつ小型になり、その利便性が向上すると
共に増加してきている。
【0003】しかし、電池はその携帯性を有する反面、
装置の使用回数、若しくは使用時間に伴って、電池から
装置への供給電圧が低下していき、装置を動作させるた
めに十分な電圧を供給できなくなっていくという特性を
有している。
装置の使用回数、若しくは使用時間に伴って、電池から
装置への供給電圧が低下していき、装置を動作させるた
めに十分な電圧を供給できなくなっていくという特性を
有している。
【0004】そのため、従来の電池を電源として使用す
る装置においては、電圧検出回路や電圧検出装置等を装
置に具備させ、自己の電源供給部としての電池の電圧を
検出し、その結果を装置のユーザに確認できるようにし
ている。このことにより、電池電圧の低下による装置の
停止、若しくは誤動作等を未然に防止することができる
と共に、万一これらの障害が発生した場合であっても、
ユーザがその原因を迅速に確認することができる。
る装置においては、電圧検出回路や電圧検出装置等を装
置に具備させ、自己の電源供給部としての電池の電圧を
検出し、その結果を装置のユーザに確認できるようにし
ている。このことにより、電池電圧の低下による装置の
停止、若しくは誤動作等を未然に防止することができる
と共に、万一これらの障害が発生した場合であっても、
ユーザがその原因を迅速に確認することができる。
【0005】このような用途に用いられる従来の電圧検
出回路の基本的な動作としては、装置の電源を供給して
いる電池電圧と、後述する検出電圧との2つの電圧を比
較し、この比較の結果を出力信号として出力するもので
ある。
出回路の基本的な動作としては、装置の電源を供給して
いる電池電圧と、後述する検出電圧との2つの電圧を比
較し、この比較の結果を出力信号として出力するもので
ある。
【0006】ここで、電池電圧とは、文字通り電池の電
圧である。また、検出電圧とは、基準電圧より導かれる
電圧である。
圧である。また、検出電圧とは、基準電圧より導かれる
電圧である。
【0007】この従来の電圧検出回路の一例として、特
開昭60−211370号公報において開示されている
「電圧検出回路」について、図4を参照して説明する。
開昭60−211370号公報において開示されている
「電圧検出回路」について、図4を参照して説明する。
【0008】図4に、従来の電圧検出回路の回路図を示
す。この図において、11は装置に電源を供給し、その
電圧が検出されるべきバッテリ、12はレギュレータ回
路、13、14はコンパレータ回路である。また、R1
1、R12、R13、R14、132、142はそれぞ
れ抵抗、R15は可変抵抗、131、141はオペアン
プ、300はコントロール回路である。
す。この図において、11は装置に電源を供給し、その
電圧が検出されるべきバッテリ、12はレギュレータ回
路、13、14はコンパレータ回路である。また、R1
1、R12、R13、R14、132、142はそれぞ
れ抵抗、R15は可変抵抗、131、141はオペアン
プ、300はコントロール回路である。
【0009】図4において、バッテリ11の出力電圧V
B(以下、バッテリ電圧と言う。)はレギュレータ12
に供給される。このレギュレータ12はバッテリ電圧V
Bがシャットオフレベルより大きい範囲であれば、電圧
安定化機能を十分に発揮することができ、その出力電圧
VRを一定にすることができる。
B(以下、バッテリ電圧と言う。)はレギュレータ12
に供給される。このレギュレータ12はバッテリ電圧V
Bがシャットオフレベルより大きい範囲であれば、電圧
安定化機能を十分に発揮することができ、その出力電圧
VRを一定にすることができる。
【0010】図4に示される従来の電圧検出装置の場
合、このVRを抵抗R11、R12、及びR13によっ
て分圧した値VX、及びVYを検出電圧として用いて、
バッテリ電圧VBを抵抗R14、可変抵抗R15によっ
て分圧した値VB1 を検査している。
合、このVRを抵抗R11、R12、及びR13によっ
て分圧した値VX、及びVYを検出電圧として用いて、
バッテリ電圧VBを抵抗R14、可変抵抗R15によっ
て分圧した値VB1 を検査している。
【0011】すなわち、コンパレータ回路13の場合、
VB1>VXのときはその出力VO1は0となっている
が、バッテリ電圧VBが低下し、その分圧値VB1が検
出電圧VXよりも低くなると、コンパレータ回路13の
出力VO1は0からVRに変わる。同様に、コンパレー
タ回路14の場合も、VB1>VYのときは出力VO2
は0だが、VB1がVYよりも低くなると出力VO2は
0からVRに変わる。このVO1、VO2の値を判定信
号としてコントロール回路300に取り込んでいる。
VB1>VXのときはその出力VO1は0となっている
が、バッテリ電圧VBが低下し、その分圧値VB1が検
出電圧VXよりも低くなると、コンパレータ回路13の
出力VO1は0からVRに変わる。同様に、コンパレー
タ回路14の場合も、VB1>VYのときは出力VO2
は0だが、VB1がVYよりも低くなると出力VO2は
0からVRに変わる。このVO1、VO2の値を判定信
号としてコントロール回路300に取り込んでいる。
【0012】ただし、この従来例は、検出電圧が複数あ
る場合でも、可変抵抗器を1個で済ますことが可能なよ
うに、検出電圧が2つ設定されている。
る場合でも、可変抵抗器を1個で済ますことが可能なよ
うに、検出電圧が2つ設定されている。
【0013】この従来の電圧検出回路の特徴として、検
出電圧が、基準電圧からの抵抗分圧の方法により設定さ
れているため固定化されている、ということが挙げられ
る。
出電圧が、基準電圧からの抵抗分圧の方法により設定さ
れているため固定化されている、ということが挙げられ
る。
【0014】このように、従来の電圧検出回路において
は、電池(バッテリを含む。)の電圧を固定化された検
出電圧により比較し、この比較の結果を装置のユーザに
知らせることにより、電池の電圧が、装置が正常に動作
可能である最低の電圧、すなわち最低動作電圧よりも低
下した際に、迅速にユーザに知らせることができ、電池
の寿命を容易に確認可能にしている。
は、電池(バッテリを含む。)の電圧を固定化された検
出電圧により比較し、この比較の結果を装置のユーザに
知らせることにより、電池の電圧が、装置が正常に動作
可能である最低の電圧、すなわち最低動作電圧よりも低
下した際に、迅速にユーザに知らせることができ、電池
の寿命を容易に確認可能にしている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、装置の
最低動作電圧というものは、装置の製造時の種々の要因
によりある程度のばらつきを持つことが普通であるが、
前述の従来例の場合、最低動作電圧がばらついていたと
しても、電池電圧を比較するための基準となっている検
出電圧が固定化されているため、装置の最低動作電圧
が、固定化されている検出電圧よりも低い方にばらつく
という場合が発生する。
最低動作電圧というものは、装置の製造時の種々の要因
によりある程度のばらつきを持つことが普通であるが、
前述の従来例の場合、最低動作電圧がばらついていたと
しても、電池電圧を比較するための基準となっている検
出電圧が固定化されているため、装置の最低動作電圧
が、固定化されている検出電圧よりも低い方にばらつく
という場合が発生する。
【0016】上述の場合の一例として、装置の最低動作
電圧が10Vであり、この装置に電源として使用されて
いる電池の寿命を検出するための固定化された検出電圧
が15Vである場合を考える。この場合、装置の最低動
作電圧(10V)と検出電圧(15V)との間に大きな
差(5V)が生じ、従って、この検出電圧(15V)を
基準として電池が使用可能であるか否かを確認した場
合、電池の電圧が例えば14Vであったり、12Vであ
ったりする場合のように、装置の最低動作電圧(10
V)よりは未だ高く、15Vよりは低い場合、装置を動
作させることが可能であるにもかかわらず、検出電圧が
15Vとなっているために、まだ充分に動作が可能な電
池電圧においても検出信号が反転し、装置のユーザに対
して電池が使用できないということを伝えてしまい、実
質的に電池寿命が短くなるような誤認を生じさせてしま
うという問題点を有している。
電圧が10Vであり、この装置に電源として使用されて
いる電池の寿命を検出するための固定化された検出電圧
が15Vである場合を考える。この場合、装置の最低動
作電圧(10V)と検出電圧(15V)との間に大きな
差(5V)が生じ、従って、この検出電圧(15V)を
基準として電池が使用可能であるか否かを確認した場
合、電池の電圧が例えば14Vであったり、12Vであ
ったりする場合のように、装置の最低動作電圧(10
V)よりは未だ高く、15Vよりは低い場合、装置を動
作させることが可能であるにもかかわらず、検出電圧が
15Vとなっているために、まだ充分に動作が可能な電
池電圧においても検出信号が反転し、装置のユーザに対
して電池が使用できないということを伝えてしまい、実
質的に電池寿命が短くなるような誤認を生じさせてしま
うという問題点を有している。
【0017】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、装置の最低動作電圧に応じて検出電圧を設定するこ
とが可能な電圧検出装置を提供することを目的とする。
で、装置の最低動作電圧に応じて検出電圧を設定するこ
とが可能な電圧検出装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
リセット信号を受けて、セルフテストのプログラム実行
命令をROMに出力すると共に、mを1以上n以下の任
意の正の整数として、スピードネック回路が第m回目の
セルフテストを行う際に、出力する第1のテスト受付信
号から第nのテスト受付信号までのn個のテスト受付信
号の内、第mのテスト受付信号をデジタル化された2値
表現において1とし、その他のテスト受付信号をデジタ
ル化された2値表現において0として出力するテスト受
付回路と、前記テスト受付回路から指示されたプログラ
ム実行命令に応じて、それぞれが異なる測定電圧により
行われるn回のセルフテストを実行させるプログラムを
格納しておくROMと、前記ROMに格納されたプログ
ラムに基づき、それぞれが異なる測定電圧により行われ
るn回のセルフテストを実行し、判定信号を出力するス
ピードネック回路と、前記テスト受付回路から出力され
た第1のテスト受付信号から第nのテスト受信号までの
n個のテスト受付信号を入力すると共に、前記スピード
ネック回路から出力された判定信号を入力する第1のA
ND回路から第nのAND回路までのn個のAND回路
と、前記n個のAND回路のそれぞれから出力されたそ
れぞれのAND信号を入力し、第1のコントロール信号
から第nのコントロール信号までのn個のコントロール
信号を出力するコントロール回路と、前記コントロール
回路から出力された第1のコントロール信号から第nの
コントロール信号までのn個のコントロール信号がそれ
ぞれゲート信号として入力する第1のスイッチトランジ
スタから第nのスイッチトランジスタまでのn個のスイ
ッチトランジスタと、前記n個のスイッチトランジスタ
のON、OFF状態により決定される検出電圧と、電池
電圧とを入力し、これら2つの電圧の検出結果を出力す
る判定回路と、前記n個のスイッチトランジスタのそれ
ぞれに電圧を供給するレギュレータ電源と、前記レギュ
レータ電源から該レギュレータ電源が接地されているグ
ランドまでの間に、グランド、その抵抗値がRBである
第1の抵抗、その抵抗値がRである第2の抵抗から第n
の抵抗までのn−1個の抵抗、その抵抗値がRAである
第n+1の抵抗、レギュレータ電源、という順序により
直列に接続された抵抗群とを有し、前記その抵抗値がR
Bである第1の抵抗と、前記第1のスイッチトランジス
タと、前記判定回路とが直列に接続され、kを2以上n
以下の任意の正の整数とし、前記その抵抗値がRBであ
る第1の抵抗と、前記その抵抗値がRである第2の抵抗
から第kの抵抗までのk−1個の抵抗と、前記第kのス
イッチトランジスタと、前記判定回路とが直列に接続さ
れることにより、前記n個のスイッチトランジスタのO
N、OFF状態に基づき、前記判定回路に印加される検
出電圧を制御して、前記判定回路が検出結果を出力する
ことを特徴とする。
リセット信号を受けて、セルフテストのプログラム実行
命令をROMに出力すると共に、mを1以上n以下の任
意の正の整数として、スピードネック回路が第m回目の
セルフテストを行う際に、出力する第1のテスト受付信
号から第nのテスト受付信号までのn個のテスト受付信
号の内、第mのテスト受付信号をデジタル化された2値
表現において1とし、その他のテスト受付信号をデジタ
ル化された2値表現において0として出力するテスト受
付回路と、前記テスト受付回路から指示されたプログラ
ム実行命令に応じて、それぞれが異なる測定電圧により
行われるn回のセルフテストを実行させるプログラムを
格納しておくROMと、前記ROMに格納されたプログ
ラムに基づき、それぞれが異なる測定電圧により行われ
るn回のセルフテストを実行し、判定信号を出力するス
ピードネック回路と、前記テスト受付回路から出力され
た第1のテスト受付信号から第nのテスト受信号までの
n個のテスト受付信号を入力すると共に、前記スピード
ネック回路から出力された判定信号を入力する第1のA
ND回路から第nのAND回路までのn個のAND回路
と、前記n個のAND回路のそれぞれから出力されたそ
れぞれのAND信号を入力し、第1のコントロール信号
から第nのコントロール信号までのn個のコントロール
信号を出力するコントロール回路と、前記コントロール
回路から出力された第1のコントロール信号から第nの
コントロール信号までのn個のコントロール信号がそれ
ぞれゲート信号として入力する第1のスイッチトランジ
スタから第nのスイッチトランジスタまでのn個のスイ
ッチトランジスタと、前記n個のスイッチトランジスタ
のON、OFF状態により決定される検出電圧と、電池
電圧とを入力し、これら2つの電圧の検出結果を出力す
る判定回路と、前記n個のスイッチトランジスタのそれ
ぞれに電圧を供給するレギュレータ電源と、前記レギュ
レータ電源から該レギュレータ電源が接地されているグ
ランドまでの間に、グランド、その抵抗値がRBである
第1の抵抗、その抵抗値がRである第2の抵抗から第n
の抵抗までのn−1個の抵抗、その抵抗値がRAである
第n+1の抵抗、レギュレータ電源、という順序により
直列に接続された抵抗群とを有し、前記その抵抗値がR
Bである第1の抵抗と、前記第1のスイッチトランジス
タと、前記判定回路とが直列に接続され、kを2以上n
以下の任意の正の整数とし、前記その抵抗値がRBであ
る第1の抵抗と、前記その抵抗値がRである第2の抵抗
から第kの抵抗までのk−1個の抵抗と、前記第kのス
イッチトランジスタと、前記判定回路とが直列に接続さ
れることにより、前記n個のスイッチトランジスタのO
N、OFF状態に基づき、前記判定回路に印加される検
出電圧を制御して、前記判定回路が検出結果を出力する
ことを特徴とする。
【0019】従って、この発明によれば、電池電圧の検
出を行う際に、まず、スピードネック回路において、n
回のセルフテストが実施される。このセルフテストは、
装置にそれぞれ異なる測定電圧を印加し、正常な動作を
行うか否かを確認するものであり、このセルフテストの
結果が、正常な動作を行うという結果になった場合は、
スピードネック回路が判定信号として、デジタル化され
た2値表現として1を第1から第nまでのn個のAND
回路に出力する。
出を行う際に、まず、スピードネック回路において、n
回のセルフテストが実施される。このセルフテストは、
装置にそれぞれ異なる測定電圧を印加し、正常な動作を
行うか否かを確認するものであり、このセルフテストの
結果が、正常な動作を行うという結果になった場合は、
スピードネック回路が判定信号として、デジタル化され
た2値表現として1を第1から第nまでのn個のAND
回路に出力する。
【0020】ここで、スピードネック回路とは、装置に
おいて、動作速度を注意して取り扱わなければならない
回路のことをいい、このスピードネック回路が動作しな
ければ、装置全体の動作は保証されない。動作周波数に
より規定されるスピードネック回路の動作は、印加電圧
が低下すると誤動作を起こすため、スピードネック回路
に印加する測定電圧としての電圧を、低い方から序々に
上昇させることにより、スピードネック回路が動作する
電圧が分かり、従って、装置の最低動作電圧が確認可能
となる。
おいて、動作速度を注意して取り扱わなければならない
回路のことをいい、このスピードネック回路が動作しな
ければ、装置全体の動作は保証されない。動作周波数に
より規定されるスピードネック回路の動作は、印加電圧
が低下すると誤動作を起こすため、スピードネック回路
に印加する測定電圧としての電圧を、低い方から序々に
上昇させることにより、スピードネック回路が動作する
電圧が分かり、従って、装置の最低動作電圧が確認可能
となる。
【0021】一方、テスト受付回路は、スピードネック
回路において、セルフテストを行う毎にその回数に応じ
た番号のテスト受付信号を1として出力する。すなわ
ち、第1のテスト受付信号から第nのテスト受付信号ま
でのn個のテスト受付信号の内、例えば、スピードネッ
ク回路においてk回目のセルフテストが行われている場
合は、第kのテスト受付信号をデジタル化された2値表
現として1とし、その他のテスト受付信号をデジタル化
された2値表現として0としてそれぞれ第1から第nの
AND回路までのn個のAND回路に出力する。
回路において、セルフテストを行う毎にその回数に応じ
た番号のテスト受付信号を1として出力する。すなわ
ち、第1のテスト受付信号から第nのテスト受付信号ま
でのn個のテスト受付信号の内、例えば、スピードネッ
ク回路においてk回目のセルフテストが行われている場
合は、第kのテスト受付信号をデジタル化された2値表
現として1とし、その他のテスト受付信号をデジタル化
された2値表現として0としてそれぞれ第1から第nの
AND回路までのn個のAND回路に出力する。
【0022】スピードネック回路において行われるセル
フテストにおける測定電圧はセルフテストの回数を増加
させていくに従って、序々に増加していくものであるか
ら、判定信号は、あるセルフテストの回数以降は常に1
となる。そのため、例えば、この判定信号が1となる回
数をkとすると、第kから第n番目の判定信号は1とな
る。逆に、第1から第k−1番目の判定信号は0とな
る。
フテストにおける測定電圧はセルフテストの回数を増加
させていくに従って、序々に増加していくものであるか
ら、判定信号は、あるセルフテストの回数以降は常に1
となる。そのため、例えば、この判定信号が1となる回
数をkとすると、第kから第n番目の判定信号は1とな
る。逆に、第1から第k−1番目の判定信号は0とな
る。
【0023】この第kから第n番目の判定信号が1とな
っている場合における第1から第nまでのn個のAND
回路のそれぞれの出力は、第1から第k−1のAND回
路の出力が0となり、第kから第nのAND回路の出力
が1となる。
っている場合における第1から第nまでのn個のAND
回路のそれぞれの出力は、第1から第k−1のAND回
路の出力が0となり、第kから第nのAND回路の出力
が1となる。
【0024】コントロール回路は、第1から第nまでの
n個のAND信号を入力し、このn個の信号系列が0か
ら1に切り代わる番号において、つまり、第1から第n
のAND信号系列の内、初めて1が出現する番号におい
て、その番号のコントロール信号を1とし、それ以外の
コントロール信号を0とする。例えば、第1から第k−
1のAND回路の出力が0となっており、第kから第n
のAND回路の出力が1となっている状態においては、
初めて1が出現する番号がkであるから、出力するn個
のコントロール信号の内、第kのコントロール信号が1
となっており、その他のコントロール信号は0である。
n個のAND信号を入力し、このn個の信号系列が0か
ら1に切り代わる番号において、つまり、第1から第n
のAND信号系列の内、初めて1が出現する番号におい
て、その番号のコントロール信号を1とし、それ以外の
コントロール信号を0とする。例えば、第1から第k−
1のAND回路の出力が0となっており、第kから第n
のAND回路の出力が1となっている状態においては、
初めて1が出現する番号がkであるから、出力するn個
のコントロール信号の内、第kのコントロール信号が1
となっており、その他のコントロール信号は0である。
【0025】以下、上述の例のように、第kのコントロ
ール信号が1であり、その他のコントロール信号が0で
ある場合を例に説明する。
ール信号が1であり、その他のコントロール信号が0で
ある場合を例に説明する。
【0026】第kのコントロール信号が1であり、その
他のコントロール信号が0である場合は、これらのコン
トロール信号がそれぞれ第1から第nのスイッチトラン
ジスタのゲート信号となっているため、ON状態、つま
り導通状態となっているスイッチトランジスタは、第k
のスイッチトランジスタのみとなっている。
他のコントロール信号が0である場合は、これらのコン
トロール信号がそれぞれ第1から第nのスイッチトラン
ジスタのゲート信号となっているため、ON状態、つま
り導通状態となっているスイッチトランジスタは、第k
のスイッチトランジスタのみとなっている。
【0027】従って、レギュレータ電源と、その抵抗値
がRAである抵抗と、その抵抗値がRであるn−k個の
抵抗と、第kのスイッチトランジスタと、判定回路とが
直列に接続されている状態となる。
がRAである抵抗と、その抵抗値がRであるn−k個の
抵抗と、第kのスイッチトランジスタと、判定回路とが
直列に接続されている状態となる。
【0028】この状態において、判定回路に印加される
検出電圧は、次の式(1)により与えられる。
検出電圧は、次の式(1)により与えられる。
【0029】
【数1】
【0030】一方、第k+1のコントロール信号が1で
あり、その他のコントロール信号が0である場合、つま
り、スピードネック回路7におけるk+1番目のセルフ
テストにおいて初めて正常な動作を行うと確認された場
合においては、ON状態になっているスイッチトランジ
スタが第k+1のスイッチトランジスタのみであるた
め、上述と同様な議論により、判定回路に印加される検
出電圧は、次の式(2)により与えられる。
あり、その他のコントロール信号が0である場合、つま
り、スピードネック回路7におけるk+1番目のセルフ
テストにおいて初めて正常な動作を行うと確認された場
合においては、ON状態になっているスイッチトランジ
スタが第k+1のスイッチトランジスタのみであるた
め、上述と同様な議論により、判定回路に印加される検
出電圧は、次の式(2)により与えられる。
【0031】
【数2】
【0032】この式(1)と式(2)とを比較すると、
その検出電圧の差、ΔVkが、以下の式(3)により与
えられていることが分かる。
その検出電圧の差、ΔVkが、以下の式(3)により与
えられていることが分かる。
【0033】
【数3】
【0034】従って、装置が正常に動作する電圧が増加
すると、検出電圧が段階的に増加していくため、装置の
最低動作電圧がばらついた場合であっても、検出電圧を
適切な値に設定することができ、電池電圧の適切な評価
を実施することができる。
すると、検出電圧が段階的に増加していくため、装置の
最低動作電圧がばらついた場合であっても、検出電圧を
適切な値に設定することができ、電池電圧の適切な評価
を実施することができる。
【0035】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記スピードネック回路は、前記セルフテ
ストの期待値を格納する第1のレジスタと、前記セルフ
テストの測定結果を格納する第2のレジスタと、前記第
1のレジスタに格納されたセルフテストの期待値と、前
記第2のレジスタに格納された測定結果とを比較し、第
1のレジスタに格納されたセルフテストの期待値より
も、第2のレジスタに格納された測定結果の方が大きい
場合は、デジタル化された2値表現として1を判定信号
として出力し、前記第1のレジスタに格納されたセルフ
テスト期待値と、前記第2のレジスタに格納された測定
結果とを比較し、第1のレジスタに格納されたセルフテ
ストの期待値よりも、第2のレジスタに格納された測定
結果の方が小さい場合は、デジタル化された2値表現と
して0を判定信号として出力する比較器とを有すること
を特徴とする。
明において、前記スピードネック回路は、前記セルフテ
ストの期待値を格納する第1のレジスタと、前記セルフ
テストの測定結果を格納する第2のレジスタと、前記第
1のレジスタに格納されたセルフテストの期待値と、前
記第2のレジスタに格納された測定結果とを比較し、第
1のレジスタに格納されたセルフテストの期待値より
も、第2のレジスタに格納された測定結果の方が大きい
場合は、デジタル化された2値表現として1を判定信号
として出力し、前記第1のレジスタに格納されたセルフ
テスト期待値と、前記第2のレジスタに格納された測定
結果とを比較し、第1のレジスタに格納されたセルフテ
ストの期待値よりも、第2のレジスタに格納された測定
結果の方が小さい場合は、デジタル化された2値表現と
して0を判定信号として出力する比較器とを有すること
を特徴とする。
【0036】従って、この発明によれば、請求項1記載
の発明の作用が得られると共に、スピードネック回路に
おいて、予めセルフテストの期待値を格納しておき、こ
の格納されているセルフテストの期待値と、それぞれが
異なる測定電圧により行われるn回のセルフテストの結
果とを比較して、装置が正常に動作しているか否かを決
定しているため、それぞれの測定電圧によって装置が正
常に動作するか否かをさらに正確に確認することが可能
となる。
の発明の作用が得られると共に、スピードネック回路に
おいて、予めセルフテストの期待値を格納しておき、こ
の格納されているセルフテストの期待値と、それぞれが
異なる測定電圧により行われるn回のセルフテストの結
果とを比較して、装置が正常に動作しているか否かを決
定しているため、それぞれの測定電圧によって装置が正
常に動作するか否かをさらに正確に確認することが可能
となる。
【0037】請求項3記載の発明は、リセット信号を受
けて、セルフテストのプログラム実行命令をROMに出
力すると共に、mを1以上n以下の任意の正の整数とし
て、スピードネック回路が第m回目のセルフテストを行
う際に、出力する第1のテスト受付信号から第nのテス
ト受付信号までのn個のテスト受付信号の内、第mのテ
スト受付信号をデジタル化された2値表現において1と
し、その他のテスト受付信号をデジタル化された2値表
現において0として出力するテスト受付回路と、前記テ
スト受付回路から指示されたプログラム実行命令に応じ
て、それぞれが異なる測定電圧により行われるn回のセ
ルフテストを実行させるプログラムを格納しておくRO
Mと、前記ROMに格納されたプログラムに基づき、そ
れぞれが異なる測定電圧により行われるn回のセルフテ
ストを実行し、判定信号を出力するスピードネック回路
と、前記テスト受付回路から出力された第1のテスト受
付信号から第nのテスト受付信号までのn個のテスト受
付信号をそれぞれ入力すると共に、前記スピードネック
回路から出力された判定信号を入力する第1のNAND
回路から第nのNAND回路までのn個のNAND回路
と、前記n個のNAND回路から出力されたそれぞれの
NAND出力をゲート信号として入力する第1のスイッ
チトランジスタから第nのスイッチトランジスタまでの
n個のスイッチトランジスタと、前記n個のスイッチト
ランジスタに電圧を供給する、第1のレギュレータ電源
及び第2のレギュレータ電源の2つの電源と、前記第1
のレギュレータ電源から該第1のレギュレータ電源が接
地されているグランドまでの間に、第1のレギュレータ
電源、第1の抵抗から第n+2の抵抗までのn+2個の
抵抗、グランド、という順序により直列に接続された抵
抗群と、前記第n+1の抵抗と第n+2の抵抗との間の
電圧を検出電圧として入力し、電池電圧を入力し、この
入力した2つの電圧を比較して検出することにより検出
結果を出力する判定回路とを有し、kを1以上n以下の
任意の正の整数として、前記第1のレギュレータ電源
と、第1の抵抗から第kの抵抗までのk個の抵抗と、第
kのスイッチトランジスタと、前記第2のレギュレータ
電源とが直列に接続されることにより、前記n個のスイ
ッチトランジスタのON、OFF状態に基づき、前記判
定回路に印加される検出電圧を制御して、前記判定回路
が検出結果を出力することを特徴とする。
けて、セルフテストのプログラム実行命令をROMに出
力すると共に、mを1以上n以下の任意の正の整数とし
て、スピードネック回路が第m回目のセルフテストを行
う際に、出力する第1のテスト受付信号から第nのテス
ト受付信号までのn個のテスト受付信号の内、第mのテ
スト受付信号をデジタル化された2値表現において1と
し、その他のテスト受付信号をデジタル化された2値表
現において0として出力するテスト受付回路と、前記テ
スト受付回路から指示されたプログラム実行命令に応じ
て、それぞれが異なる測定電圧により行われるn回のセ
ルフテストを実行させるプログラムを格納しておくRO
Mと、前記ROMに格納されたプログラムに基づき、そ
れぞれが異なる測定電圧により行われるn回のセルフテ
ストを実行し、判定信号を出力するスピードネック回路
と、前記テスト受付回路から出力された第1のテスト受
付信号から第nのテスト受付信号までのn個のテスト受
付信号をそれぞれ入力すると共に、前記スピードネック
回路から出力された判定信号を入力する第1のNAND
回路から第nのNAND回路までのn個のNAND回路
と、前記n個のNAND回路から出力されたそれぞれの
NAND出力をゲート信号として入力する第1のスイッ
チトランジスタから第nのスイッチトランジスタまでの
n個のスイッチトランジスタと、前記n個のスイッチト
ランジスタに電圧を供給する、第1のレギュレータ電源
及び第2のレギュレータ電源の2つの電源と、前記第1
のレギュレータ電源から該第1のレギュレータ電源が接
地されているグランドまでの間に、第1のレギュレータ
電源、第1の抵抗から第n+2の抵抗までのn+2個の
抵抗、グランド、という順序により直列に接続された抵
抗群と、前記第n+1の抵抗と第n+2の抵抗との間の
電圧を検出電圧として入力し、電池電圧を入力し、この
入力した2つの電圧を比較して検出することにより検出
結果を出力する判定回路とを有し、kを1以上n以下の
任意の正の整数として、前記第1のレギュレータ電源
と、第1の抵抗から第kの抵抗までのk個の抵抗と、第
kのスイッチトランジスタと、前記第2のレギュレータ
電源とが直列に接続されることにより、前記n個のスイ
ッチトランジスタのON、OFF状態に基づき、前記判
定回路に印加される検出電圧を制御して、前記判定回路
が検出結果を出力することを特徴とする。
【0038】従って、この発明によれば、電池電圧の検
出を行う際に、まず、スピードネック回路において、そ
れぞれが異なる測定電圧によるn回のセルフテストが実
施される。このスピードネック回路におけるセルフテス
トは、装置に異なる測定電圧を印加し、正常な動作を行
うか否かを確認するものであり、正常な動作を行うとい
う結果になった場合は、スピードネック回路が判定信号
として、デジタル化された2値表現において1を表す信
号を第1から第nまでのn個のNAND回路に出力す
る。
出を行う際に、まず、スピードネック回路において、そ
れぞれが異なる測定電圧によるn回のセルフテストが実
施される。このスピードネック回路におけるセルフテス
トは、装置に異なる測定電圧を印加し、正常な動作を行
うか否かを確認するものであり、正常な動作を行うとい
う結果になった場合は、スピードネック回路が判定信号
として、デジタル化された2値表現において1を表す信
号を第1から第nまでのn個のNAND回路に出力す
る。
【0039】一方、テスト受付回路は、スピードネック
回路においてセルフテストを行う毎にセルフテストを行
った回数に応じて、第1のテスト受付信号から第nのテ
スト受付信号までのn個のテスト受付信号を、例えば、
スピードネック回路においてk回目のセルフテストが行
われている場合は、第kのテスト受付信号をデジタル化
された2値表現において1とし、その他のテスト受付信
号をデジタル化された2値表現において0として、それ
ぞれ第1から第nのNAND回路に出力する。
回路においてセルフテストを行う毎にセルフテストを行
った回数に応じて、第1のテスト受付信号から第nのテ
スト受付信号までのn個のテスト受付信号を、例えば、
スピードネック回路においてk回目のセルフテストが行
われている場合は、第kのテスト受付信号をデジタル化
された2値表現において1とし、その他のテスト受付信
号をデジタル化された2値表現において0として、それ
ぞれ第1から第nのNAND回路に出力する。
【0040】スピードネック回路において行われるセル
フテストにおける測定電圧は、セルフテストの回数を増
加させていくに従って序々に増加していくものであるか
ら、スピードネック回路から出力される判定信号は、あ
るセルフテストの回数以降は常に1となる。そのため、
例えば、この判定信号が1となる回数をkとすると、第
kから第nの判定信号は1となり、第1から第k−1の
判定信号は0となる。
フテストにおける測定電圧は、セルフテストの回数を増
加させていくに従って序々に増加していくものであるか
ら、スピードネック回路から出力される判定信号は、あ
るセルフテストの回数以降は常に1となる。そのため、
例えば、この判定信号が1となる回数をkとすると、第
kから第nの判定信号は1となり、第1から第k−1の
判定信号は0となる。
【0041】従って、この第1から第k−1の判定信号
が0となっている場合のn個のNAND回路55〜63
のそれぞれの出力は、第1から第k−1のNAND回路
の出力が1を示し、第kから第nのNAND回路の出力
が0を示す。
が0となっている場合のn個のNAND回路55〜63
のそれぞれの出力は、第1から第k−1のNAND回路
の出力が1を示し、第kから第nのNAND回路の出力
が0を示す。
【0042】以下に、まず、上述のような、第1から第
k−1のNAND回路の出力が1であり、第kから第n
のNAND回路の出力が0である場合を例に説明する。
k−1のNAND回路の出力が1であり、第kから第n
のNAND回路の出力が0である場合を例に説明する。
【0043】第1から第k−1のNAND回路の出力が
1であり、第kから第nのNAND回路の出力が0であ
る場合は、第1から第k−1のスイッチトランジスタが
ONであり、第kから第nのスイッチトランジスタがO
FFであるため、判定回路51に印加される検出電圧V
kは、以下の式(4)により与えられる。
1であり、第kから第nのNAND回路の出力が0であ
る場合は、第1から第k−1のスイッチトランジスタが
ONであり、第kから第nのスイッチトランジスタがO
FFであるため、判定回路51に印加される検出電圧V
kは、以下の式(4)により与えられる。
【0044】
【数4】
【0045】次に、第1から第kのNAND回路の出力
が1であり、第k+1から第nのNAND回路の出力が
0である場合を考えると、この場合は第1から第kのス
イッチトランジスタがONであり、第k+1から第nの
スイッチトランジスタがOFFであるため、検出電圧V
k+1は、以下の式(5)により与えられる。
が1であり、第k+1から第nのNAND回路の出力が
0である場合を考えると、この場合は第1から第kのス
イッチトランジスタがONであり、第k+1から第nの
スイッチトランジスタがOFFであるため、検出電圧V
k+1は、以下の式(5)により与えられる。
【0046】
【数5】
【0047】従って、スピードネック回路における、セ
ルフテストの際に使用される装置に正常な動作を行わせ
るための測定電圧が上昇するに従って、検出電圧も上昇
するので、装置の最低動作電圧に応じて、検出電圧を設
定することができ、電池電圧の適切な評価を行うことが
できる。
ルフテストの際に使用される装置に正常な動作を行わせ
るための測定電圧が上昇するに従って、検出電圧も上昇
するので、装置の最低動作電圧に応じて、検出電圧を設
定することができ、電池電圧の適切な評価を行うことが
できる。
【0048】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明において、前記スピードネック回路は、前記セルフテ
ストの期待値を格納する第1のレジスタと、前記セルフ
テストの測定結果を格納する第2のレジスタと、前記第
1のレジスタに格納されたセルフテストの期待値と、前
記第2のレジスタに格納された測定結果とを比較し、第
1のレジスタに格納されたセルフテストの期待値より
も、第2のレジスタに格納された測定結果の方が大きい
場合は、デジタル化された2値表現として1を判定信号
として出力し、前記第1のレジスタに格納されたセルフ
テスト期待値と、前記第2のレジスタに格納された測定
結果とを比較し、第1のレジスタに格納されたセルフテ
ストの期待値よりも、第2のレジスタに格納された測定
結果の方が小さい場合は、デジタル化された2値表現と
して0を判定信号として出力する比較器とを有すること
を特徴とする。
明において、前記スピードネック回路は、前記セルフテ
ストの期待値を格納する第1のレジスタと、前記セルフ
テストの測定結果を格納する第2のレジスタと、前記第
1のレジスタに格納されたセルフテストの期待値と、前
記第2のレジスタに格納された測定結果とを比較し、第
1のレジスタに格納されたセルフテストの期待値より
も、第2のレジスタに格納された測定結果の方が大きい
場合は、デジタル化された2値表現として1を判定信号
として出力し、前記第1のレジスタに格納されたセルフ
テスト期待値と、前記第2のレジスタに格納された測定
結果とを比較し、第1のレジスタに格納されたセルフテ
ストの期待値よりも、第2のレジスタに格納された測定
結果の方が小さい場合は、デジタル化された2値表現と
して0を判定信号として出力する比較器とを有すること
を特徴とする。
【0049】従って、この発明によれば、請求項3記載
の発明の作用が得られると共に、セルフテストの期待値
を第1のレジスタに格納し、セルフテストのテスト結果
を第2のレジスタに格納し、これら2つのレジスタに格
納されている値を比較して、装置が正常に動作している
か否かを確認しているため、装置が正常に動作を行う最
低動作電圧をさらに正確に決定することができる。
の発明の作用が得られると共に、セルフテストの期待値
を第1のレジスタに格納し、セルフテストのテスト結果
を第2のレジスタに格納し、これら2つのレジスタに格
納されている値を比較して、装置が正常に動作している
か否かを確認しているため、装置が正常に動作を行う最
低動作電圧をさらに正確に決定することができる。
【0050】このように、本発明の作用として、装置の
最低動作電圧のばらつきに合わせて適切な検出電圧を設
定することができ、最低動作電圧が低ければ、それに応
じて検出電圧を低く設定することができるので、電池の
寿命を延ばすことができる。また、検出電圧設定範囲の
上限を従来の固定化された検出電圧と同じ値にしておけ
ば、最低動作電圧が高くばらついた場合においても、電
池寿命が短くなることを防止することができる。
最低動作電圧のばらつきに合わせて適切な検出電圧を設
定することができ、最低動作電圧が低ければ、それに応
じて検出電圧を低く設定することができるので、電池の
寿命を延ばすことができる。また、検出電圧設定範囲の
上限を従来の固定化された検出電圧と同じ値にしておけ
ば、最低動作電圧が高くばらついた場合においても、電
池寿命が短くなることを防止することができる。
【0051】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照して本発明に係
る電圧検出装置の実施形態について詳細に説明する。
る電圧検出装置の実施形態について詳細に説明する。
【0052】図1に、本発明に係る電圧検出装置の第1
の実施形態の回路図を示す。図1に示されるように、こ
の第1の実施形態に係る電圧検出装置は、リセット信号
を出力するリセット端子1と、リセット信号を入力し、
ROM5にプログラム実行命令を出力し、後述するn個
のAND回路9〜17に、第1から第nまでのn個のテ
スト受付信号を出力するテスト受付回路3と、スピード
ネック回路7にセルフテストを実行させるためのプログ
ラムが格納されているROM5と、ROM5に格納され
ているプログラムに基づきそれぞれが異なる測定電圧に
よりn回のセルフテストを実行し、判定信号をn個のA
ND回路9〜17に出力するスピードネック回路7とを
有している。
の実施形態の回路図を示す。図1に示されるように、こ
の第1の実施形態に係る電圧検出装置は、リセット信号
を出力するリセット端子1と、リセット信号を入力し、
ROM5にプログラム実行命令を出力し、後述するn個
のAND回路9〜17に、第1から第nまでのn個のテ
スト受付信号を出力するテスト受付回路3と、スピード
ネック回路7にセルフテストを実行させるためのプログ
ラムが格納されているROM5と、ROM5に格納され
ているプログラムに基づきそれぞれが異なる測定電圧に
よりn回のセルフテストを実行し、判定信号をn個のA
ND回路9〜17に出力するスピードネック回路7とを
有している。
【0053】テスト受付回路3から出力されるn個のテ
スト受付信号は、スピードネック回路7におけるセルフ
テストの回数に応じて変化する。すなわち、スピードネ
ック回路7におけるセルフテストの回数と同じ番号のテ
スト受付信号のみがデジタル化された2値表現において
1となっており、その他の番号のテスト受付信号は0と
なっている。例えばスピードネック回路7において、第
k回目のセルフテストが行われている場合は、テスト受
付回路3から出力されるn個のテスト受付信号の内、第
kのテスト受付信号のみが1であり、その他のテスト受
付信号は0である。
スト受付信号は、スピードネック回路7におけるセルフ
テストの回数に応じて変化する。すなわち、スピードネ
ック回路7におけるセルフテストの回数と同じ番号のテ
スト受付信号のみがデジタル化された2値表現において
1となっており、その他の番号のテスト受付信号は0と
なっている。例えばスピードネック回路7において、第
k回目のセルフテストが行われている場合は、テスト受
付回路3から出力されるn個のテスト受付信号の内、第
kのテスト受付信号のみが1であり、その他のテスト受
付信号は0である。
【0054】上述のスピードネック回路7におけるセル
フテストについて、以下にさらに詳細に説明する。この
第1の実施形態に係る電圧検出装置は、まず、ROM5
にスピードネックがセルフテストできるようなプログラ
ムをあらかじめ書き込んでおく。次に、電源ON時にお
けるリセット信号の立ち上がりと同時に、ROM5に記
憶されたプログラムにより、各測定電圧毎のスピードネ
ック回路7におけるセルフテストを行う。
フテストについて、以下にさらに詳細に説明する。この
第1の実施形態に係る電圧検出装置は、まず、ROM5
にスピードネックがセルフテストできるようなプログラ
ムをあらかじめ書き込んでおく。次に、電源ON時にお
けるリセット信号の立ち上がりと同時に、ROM5に記
憶されたプログラムにより、各測定電圧毎のスピードネ
ック回路7におけるセルフテストを行う。
【0055】このとき、測定電圧の設定数をnとする
と、k回目のセルフテストのときに、k番目の信号のみ
1となり、その他の信号は0となるようなn本の信号
を、セルフテスト受付回路3からn個のAND回路の一
方の入力端子部に入力されるようにしておく。
と、k回目のセルフテストのときに、k番目の信号のみ
1となり、その他の信号は0となるようなn本の信号
を、セルフテスト受付回路3からn個のAND回路の一
方の入力端子部に入力されるようにしておく。
【0056】スピードネック回路7におけるセルフテス
トに使用する測定電圧の電圧値は、低い側から徐々に高
くして実施する。すなわち、1回目のセルフテスト時の
測定電圧をVsとすると、2回目の測定電圧をVs+△
V、3回目の測定電圧をVs+2△V、n回目の測定電
圧をVs+(n−1)△Vに設定しておく。また、RO
M5からの命令により、あるレジスタにセルフテストの
期待値をあらかじめ書き込んでおき、次に別のレジスタ
に測定結果を書き込み、両者を比較して一致していれば
1の信号を、一致していなければ0の信号を、判定信号
としてスピードネック回路7から出力されるようにして
おき、この出力をn個のAND回路のもう一方の入力端
子部に入力されるようにしておく。
トに使用する測定電圧の電圧値は、低い側から徐々に高
くして実施する。すなわち、1回目のセルフテスト時の
測定電圧をVsとすると、2回目の測定電圧をVs+△
V、3回目の測定電圧をVs+2△V、n回目の測定電
圧をVs+(n−1)△Vに設定しておく。また、RO
M5からの命令により、あるレジスタにセルフテストの
期待値をあらかじめ書き込んでおき、次に別のレジスタ
に測定結果を書き込み、両者を比較して一致していれば
1の信号を、一致していなければ0の信号を、判定信号
としてスピードネック回路7から出力されるようにして
おき、この出力をn個のAND回路のもう一方の入力端
子部に入力されるようにしておく。
【0057】設定電圧を低い側から徐々に高くしている
ので、セルフテストの結果は、初めはFAIL(フェィ
ル)し、つまり判定信号が0を表し、途中からずっとP
ASS(パス)し、つまり判定信号が1を表すようにな
る。
ので、セルフテストの結果は、初めはFAIL(フェィ
ル)し、つまり判定信号が0を表し、途中からずっとP
ASS(パス)し、つまり判定信号が1を表すようにな
る。
【0058】n個のAND回路9〜17のそれぞれは、
2つの入力の論理積の演算を行う部材であるから、スピ
ードネック回路7における最後のセルフテストが終了し
たとき、n個のAND回路9〜17の出力信号、(a
1、a2、・・・、an)は、必ず、(0、0、・・
・、0、1、1、・・・、1)のように、途中から0か
ら1へと切り替わるようになる。この、n個のAND回
路9〜17の出力信号、(a1、a2、・・・、an)
は、コントロール回路19に出力される。
2つの入力の論理積の演算を行う部材であるから、スピ
ードネック回路7における最後のセルフテストが終了し
たとき、n個のAND回路9〜17の出力信号、(a
1、a2、・・・、an)は、必ず、(0、0、・・
・、0、1、1、・・・、1)のように、途中から0か
ら1へと切り替わるようになる。この、n個のAND回
路9〜17の出力信号、(a1、a2、・・・、an)
は、コントロール回路19に出力される。
【0059】次に、検出電圧設定部100について説明
する。この図1に示される検出電圧設定部100は、n
個のAND回路9〜17から出力されたn個のAND信
号a1、a2、a3、・・・、ak、・・・、anを入
力し、n個のコントロール信号c1、c2、c3、・・
・、ck、・・・、cnを出力するコントロール回路1
9と、コントロール回路19から出力されたn個のコン
トロール信号をゲート信号として入力するn個のスイッ
チトランジスタ39〜47とを有する。このn個のスイ
ッチトランジスタ39〜47を以下、図1に示されてい
るように、SW(1)、SW(2)、SW(3)、・・
・、SW(k)、・・・、SW(n)と呼ぶ場合もあ
る。
する。この図1に示される検出電圧設定部100は、n
個のAND回路9〜17から出力されたn個のAND信
号a1、a2、a3、・・・、ak、・・・、anを入
力し、n個のコントロール信号c1、c2、c3、・・
・、ck、・・・、cnを出力するコントロール回路1
9と、コントロール回路19から出力されたn個のコン
トロール信号をゲート信号として入力するn個のスイッ
チトランジスタ39〜47とを有する。このn個のスイ
ッチトランジスタ39〜47を以下、図1に示されてい
るように、SW(1)、SW(2)、SW(3)、・・
・、SW(k)、・・・、SW(n)と呼ぶ場合もあ
る。
【0060】このn個のスイッチトランジスタ39〜4
7の内、スイッチトランジスタ39にはコントロール回
路19から出力された第1のコントロール信号c1が入
力し、スイッチトランジスタ41にはコントロール回路
19から出力された第2のコントロール信号c2が入力
し、スイッチトランジスタ43にはコントロール回路1
9から出力された第3のコントロール信号c3が入力
し、スイッチトランジスタ45にはコントロール回路1
9から出力された第kのコントロール信号ckが入力
し、スイッチトランジスタ47にはコントロール回路1
9から出力された第nのコントロール信号cnが入力し
ている。
7の内、スイッチトランジスタ39にはコントロール回
路19から出力された第1のコントロール信号c1が入
力し、スイッチトランジスタ41にはコントロール回路
19から出力された第2のコントロール信号c2が入力
し、スイッチトランジスタ43にはコントロール回路1
9から出力された第3のコントロール信号c3が入力
し、スイッチトランジスタ45にはコントロール回路1
9から出力された第kのコントロール信号ckが入力
し、スイッチトランジスタ47にはコントロール回路1
9から出力された第nのコントロール信号cnが入力し
ている。
【0061】このように、コントロール回路19から出
力されたそれぞれのコントロール信号は、それぞれの番
号と同じ番号のスイッチトランジスタに入力する。ま
た、それぞれのコントロール信号は、それぞれのスイッ
チトランジスタのゲートに入力している。
力されたそれぞれのコントロール信号は、それぞれの番
号と同じ番号のスイッチトランジスタに入力する。ま
た、それぞれのコントロール信号は、それぞれのスイッ
チトランジスタのゲートに入力している。
【0062】また上記n個のスイッチトランジスタ39
〜47のそれぞれには、その電圧がVRであるレギュレ
ータ電源21から電圧が分圧されて供給されているが、
このそれぞれのスイッチトランジスタに供給されている
電圧は、そのゲートに信号が印加されスイッチトランジ
スタがONにならないと導通しない。
〜47のそれぞれには、その電圧がVRであるレギュレ
ータ電源21から電圧が分圧されて供給されているが、
このそれぞれのスイッチトランジスタに供給されている
電圧は、そのゲートに信号が印加されスイッチトランジ
スタがONにならないと導通しない。
【0063】レギュレータ電源21は、グランド37に
接地しているが、このレギュレータ電源21からグラン
ド37までの間には、直列に、レギュレータ電源21、
その抵抗値がRAである抵抗23、その抵抗値がRであ
るn−1個の抵抗25〜33、その抵抗値がRBである
抵抗35、グランド37がこの順序により接続されてい
る。
接地しているが、このレギュレータ電源21からグラン
ド37までの間には、直列に、レギュレータ電源21、
その抵抗値がRAである抵抗23、その抵抗値がRであ
るn−1個の抵抗25〜33、その抵抗値がRBである
抵抗35、グランド37がこの順序により接続されてい
る。
【0064】上述の、その抵抗値がRであるn−1個の
抵抗25〜33は、グランド37側から、第1の抵抗3
3、第2の抵抗31、第3の抵抗29、・・・、第kの
抵抗27、・・・、第n−1の抵抗25というように、
直列に接続されて構成されている。
抵抗25〜33は、グランド37側から、第1の抵抗3
3、第2の抵抗31、第3の抵抗29、・・・、第kの
抵抗27、・・・、第n−1の抵抗25というように、
直列に接続されて構成されている。
【0065】また、コントロール回路19は、n個のA
ND回路9〜17から入力したAND信号(a1、a
2、・・・、an)の内、a1〜a(k−1)が0、a
k〜anが1となっているときに、コントロール信号c
k以外のコントロール信号c1〜cnを0として出力
し、ckのみを1として出力するように設定されてい
る。
ND回路9〜17から入力したAND信号(a1、a
2、・・・、an)の内、a1〜a(k−1)が0、a
k〜anが1となっているときに、コントロール信号c
k以外のコントロール信号c1〜cnを0として出力
し、ckのみを1として出力するように設定されてい
る。
【0066】また、この検出電圧設定部100には、バ
ッテリ電圧53と検出電圧49とを比較する判定回路5
1が接続されている。この判定回路51は、バッテリ電
圧53と検出電圧49とを比較して、検出結果54を出
力する。
ッテリ電圧53と検出電圧49とを比較する判定回路5
1が接続されている。この判定回路51は、バッテリ電
圧53と検出電圧49とを比較して、検出結果54を出
力する。
【0067】ここで、検出電圧設定部100に具備され
る上述のコントロール回路19から出力されるn個のコ
ントロール信号c1、c2、c3、・・・、ck、・・
・、cnについてさらに詳細に説明する。
る上述のコントロール回路19から出力されるn個のコ
ントロール信号c1、c2、c3、・・・、ck、・・
・、cnについてさらに詳細に説明する。
【0068】n個のAND回路9〜17から出力される
n個のAND信号a1、a2、a3、・・・、ak、・
・・、anは、上述のように、スピードネック回路7に
おいて行われるセルフテストの結果に基づいて変化す
る。すなわち、k回目のセルフテストにおいて正常動作
を行うことが初めて確認された場合は、出力される判定
信号に基づいて、a1からak−1までのAND信号が
0を示し、akからanまでのAND信号が1を示す。
n個のAND信号a1、a2、a3、・・・、ak、・
・・、anは、上述のように、スピードネック回路7に
おいて行われるセルフテストの結果に基づいて変化す
る。すなわち、k回目のセルフテストにおいて正常動作
を行うことが初めて確認された場合は、出力される判定
信号に基づいて、a1からak−1までのAND信号が
0を示し、akからanまでのAND信号が1を示す。
【0069】コントロール回路19にはこのようなn個
のAND信号が入力する。ここで、例としてスピードネ
ック回路7において行われるk番目のセルフテストから
初めてPASSし始めてこのk番目の判定信号以降の判
定信号が1を示したとする。
のAND信号が入力する。ここで、例としてスピードネ
ック回路7において行われるk番目のセルフテストから
初めてPASSし始めてこのk番目の判定信号以降の判
定信号が1を示したとする。
【0070】この際、n個のAND回路9〜17のそれ
ぞれの出力(a1、a2、・・・、a(k−1)、a
k、a(k+1)、・・・、an)は、(0、0、・・
・、0、1、1、・・・、1)となり、コントロール回
路19から出力されるコントロール信号c1〜cnは、
ckのみが1を示し、その他のコントロール信号は0を
示す。
ぞれの出力(a1、a2、・・・、a(k−1)、a
k、a(k+1)、・・・、an)は、(0、0、・・
・、0、1、1、・・・、1)となり、コントロール回
路19から出力されるコントロール信号c1〜cnは、
ckのみが1を示し、その他のコントロール信号は0を
示す。
【0071】従って、スイッチトランジスタSW(1)
〜SW(n)のうち、ON状態のスイッチトランジスタ
はSW(k)(スイッチトランジスタ45)、のみとな
る。
〜SW(n)のうち、ON状態のスイッチトランジスタ
はSW(k)(スイッチトランジスタ45)、のみとな
る。
【0072】スイッチトランジスタ45がONになり、
導通した際に、その電圧がVRであるレギュレータ電源
21によりスイッチトランジスタに印加される電圧は、
判定回路51における検出電圧49となる。このよう
に、n個のスイッチトランジスタのゲートに入力する信
号を制御し、n個のスイッチトランジスタのON、OF
Fの状態を制御することにより、判定回路51に印加さ
れる検出電圧49を制御することができる。
導通した際に、その電圧がVRであるレギュレータ電源
21によりスイッチトランジスタに印加される電圧は、
判定回路51における検出電圧49となる。このよう
に、n個のスイッチトランジスタのゲートに入力する信
号を制御し、n個のスイッチトランジスタのON、OF
Fの状態を制御することにより、判定回路51に印加さ
れる検出電圧49を制御することができる。
【0073】次に、判定回路51に印加される検出電圧
49について、コントロール回路19から出力される信
号の内、コントロール信号ckのみが1であり、その他
のコントロール信号が0である場合を例に以下に示す。
49について、コントロール回路19から出力される信
号の内、コントロール信号ckのみが1であり、その他
のコントロール信号が0である場合を例に以下に示す。
【0074】この場合に、判定回路に印加される検出電
圧49をVkとすると、Vkは、レギュレータ電圧VR
の抵抗分圧値であるから、次の式(6)により与えられ
る。
圧49をVkとすると、Vkは、レギュレータ電圧VR
の抵抗分圧値であるから、次の式(6)により与えられ
る。
【0075】
【数6】
【0076】次に、スピードネック回路7におけるセル
フテストにおいて、k+1番目のセルフテストから初め
てPASSし始めた場合を考える。この場合、コントロ
ール回路19から出力されるコントロール信号の内、c
k+1が1であり、その他のコントロール信号が0とな
っている。そのため、第k+1のスイッチトランジスタ
がONし、導通するので、判定回路51に印加される検
出電圧49の電圧Vk+1は、次の式(7)により与え
られる。
フテストにおいて、k+1番目のセルフテストから初め
てPASSし始めた場合を考える。この場合、コントロ
ール回路19から出力されるコントロール信号の内、c
k+1が1であり、その他のコントロール信号が0とな
っている。そのため、第k+1のスイッチトランジスタ
がONし、導通するので、判定回路51に印加される検
出電圧49の電圧Vk+1は、次の式(7)により与え
られる。
【0077】
【数7】
【0078】k番目のセルフテストにおいて初めてパス
した場合の検出電圧と、k+1番目のセルフテストにお
いて初めてパスした場合の検出電圧とを比較すると、設
定電圧が△Vだけ高くなっていることが分かる。
した場合の検出電圧と、k+1番目のセルフテストにお
いて初めてパスした場合の検出電圧とを比較すると、設
定電圧が△Vだけ高くなっていることが分かる。
【0079】つまり、最低動作電圧の実力値が△Vだけ
高くなると、それに伴い、検出電圧の値も、次の式
(8)により与えられる△Vkだけ高く設定されている
ことになる。
高くなると、それに伴い、検出電圧の値も、次の式
(8)により与えられる△Vkだけ高く設定されている
ことになる。
【0080】
【数8】
【0081】ここで、この第1の実施形態に係る電圧検
出装置において、設定可能な検出電圧49の下限をVm
inとする。このVminは、図1に示されるスイッチ
トランジスタ39のみがONしたときの電圧であるか
ら、次の式(9)により与えられる。
出装置において、設定可能な検出電圧49の下限をVm
inとする。このVminは、図1に示されるスイッチ
トランジスタ39のみがONしたときの電圧であるか
ら、次の式(9)により与えられる。
【0082】
【数9】
【0083】スイッチトランジスタ39のみがONする
場合とは、コントロール回路19から出力されるn個の
コントロール信号の内、c1のみが1となり、その他の
コントロール信号が0となっている場合であるから、ス
ピードネック回路7におけるn回のセルフテストの内
の、1回目のセルフテストにおける判定信号が1になっ
ている状態である。
場合とは、コントロール回路19から出力されるn個の
コントロール信号の内、c1のみが1となり、その他の
コントロール信号が0となっている場合であるから、ス
ピードネック回路7におけるn回のセルフテストの内
の、1回目のセルフテストにおける判定信号が1になっ
ている状態である。
【0084】そこで、スピードネック回路7における1
回目のセルフテストの際の設定電圧Vsにマージンαを
もたせ、 Vmin=Vs+α となるようにRA、R、RBの抵抗比を設計し、次にそ
の抵抗比における△Vkに等しくなるように△Vを設定
すれば、検出電圧は、最低動作電圧のばらつきに合わせ
て、常に最低動作電圧よりもαだけ高い値に設定される
ことになる。
回目のセルフテストの際の設定電圧Vsにマージンαを
もたせ、 Vmin=Vs+α となるようにRA、R、RBの抵抗比を設計し、次にそ
の抵抗比における△Vkに等しくなるように△Vを設定
すれば、検出電圧は、最低動作電圧のばらつきに合わせ
て、常に最低動作電圧よりもαだけ高い値に設定される
ことになる。
【0085】ただし、このマージンαの値を決定する際
に、最低動作電圧よりも検出電圧が低くならないよう
に、電源ON後の周囲温度の変化等による、最低動作電
圧の変化を考慮しておく必要がある。
に、最低動作電圧よりも検出電圧が低くならないよう
に、電源ON後の周囲温度の変化等による、最低動作電
圧の変化を考慮しておく必要がある。
【0086】従って、この第1の実施形態に係る電圧検
出装置によれば、判定回路51において、バッテリ電圧
53と比較を行う検出電圧49を装置の最低動作電圧に
応じて変化させることができる。
出装置によれば、判定回路51において、バッテリ電圧
53と比較を行う検出電圧49を装置の最低動作電圧に
応じて変化させることができる。
【0087】具体的には、スピードネック回路7におい
て、異なる測定電圧により、n回のセルフテストを実行
し、このセルフテストの結果、正常な動作を行う電圧
を、判定信号の反転により測定し、この反転を用いてn
個のスイッチトランジスタ39〜47のON、OFFを
制御して、検出電圧49の電圧値を制御している。
て、異なる測定電圧により、n回のセルフテストを実行
し、このセルフテストの結果、正常な動作を行う電圧
を、判定信号の反転により測定し、この反転を用いてn
個のスイッチトランジスタ39〜47のON、OFFを
制御して、検出電圧49の電圧値を制御している。
【0088】従って、装置の最低動作電圧に応じて検出
電圧を制御し、この検出電圧に基づいてバッテリ電圧5
3の評価を行って、検出結果54を出力しているため、
バッテリ電圧53を適切に評価することができる。
電圧を制御し、この検出電圧に基づいてバッテリ電圧5
3の評価を行って、検出結果54を出力しているため、
バッテリ電圧53を適切に評価することができる。
【0089】次に、本発明に係る電圧検出装置の第2の
実施形態について、図2を参照して説明する。図2に、
第2の実施形態に係る電圧検出装置の回路図を示す。た
だし、図1に示される第1の実施形態に係る電圧検出装
置と同様な部材には、同じ番号を付す。
実施形態について、図2を参照して説明する。図2に、
第2の実施形態に係る電圧検出装置の回路図を示す。た
だし、図1に示される第1の実施形態に係る電圧検出装
置と同様な部材には、同じ番号を付す。
【0090】図2に示されるように、この第2の実施形
態に係る電圧検出装置は、図1に示される第1の実施形
態に係る電圧検出装置と同様に、リセット端子1と、テ
スト受付回路3と、ROM5と、スピードネック回路7
とを有している。また、第1の実施形態に係る電圧検出
装置との違いとして、テスト受付回路3及びスピードネ
ック回路7から出力された信号がn個のNAND回路5
5〜63に出力されている点である。
態に係る電圧検出装置は、図1に示される第1の実施形
態に係る電圧検出装置と同様に、リセット端子1と、テ
スト受付回路3と、ROM5と、スピードネック回路7
とを有している。また、第1の実施形態に係る電圧検出
装置との違いとして、テスト受付回路3及びスピードネ
ック回路7から出力された信号がn個のNAND回路5
5〜63に出力されている点である。
【0091】n個のNAND回路55〜63はそれぞ
れ、NAND演算を行う回路であり、2つの入力が共に
1である場合のみ、その出力が0となり、それ以外の場
合は、その出力が1となる部材である。
れ、NAND演算を行う回路であり、2つの入力が共に
1である場合のみ、その出力が0となり、それ以外の場
合は、その出力が1となる部材である。
【0092】従って、スピードネック回路7におけるセ
ルフテストの結果、k回目のセルフテスト以降の判定信
号が1となったとすると、第kのNAND回路59から
第nのNAND回路63までに入力する2つの信号が共
に1となり、第1のNAND回路55から第k−1のN
AND回路(不図示)までに入力する2つの入力は共に
1とはならない。
ルフテストの結果、k回目のセルフテスト以降の判定信
号が1となったとすると、第kのNAND回路59から
第nのNAND回路63までに入力する2つの信号が共
に1となり、第1のNAND回路55から第k−1のN
AND回路(不図示)までに入力する2つの入力は共に
1とはならない。
【0093】このため、スピードネック回路7における
セルフテストの結果、k回目のセルフテストから判定信
号が1に反転したとすると、n個のNAND回路55〜
63から出力される信号は、第1のNAND回路55か
ら第k−1のNAND回路(不図示)までのNAND回
路の出力が、デジタル化された2値表現において1とな
り、第kのNAND回路59から第nのNAND回路6
3までのNAND回路の出力が0となる。
セルフテストの結果、k回目のセルフテストから判定信
号が1に反転したとすると、n個のNAND回路55〜
63から出力される信号は、第1のNAND回路55か
ら第k−1のNAND回路(不図示)までのNAND回
路の出力が、デジタル化された2値表現において1とな
り、第kのNAND回路59から第nのNAND回路6
3までのNAND回路の出力が0となる。
【0094】次に、これらn個のNAND回路55〜6
3の出力が入力する検出電圧設定部102について説明
する。
3の出力が入力する検出電圧設定部102について説明
する。
【0095】この検出電圧設定部102は、NAND回
路55〜63から出力される信号がそのゲートに入力す
るn個のスイッチトランジスタ85〜93と、その電圧
がVRである電源65及び電圧がVRである電源67
と、電源67が接地されているグランド83と、を有す
る。
路55〜63から出力される信号がそのゲートに入力す
るn個のスイッチトランジスタ85〜93と、その電圧
がVRである電源65及び電圧がVRである電源67
と、電源67が接地されているグランド83と、を有す
る。
【0096】電源67からグランド83までの間には、
それぞれの抵抗値がR1、R2、R3、・・・、Rk、
Rk+1、・・・、Rn+1、Rn+2であるn+2個
の抵抗69、抵抗71、抵抗73、・・・、抵抗75、
抵抗77、・・・、抵抗79、抵抗81が直列に接続さ
れている。
それぞれの抵抗値がR1、R2、R3、・・・、Rk、
Rk+1、・・・、Rn+1、Rn+2であるn+2個
の抵抗69、抵抗71、抵抗73、・・・、抵抗75、
抵抗77、・・・、抵抗79、抵抗81が直列に接続さ
れている。
【0097】また、電源67と、抵抗69と、スイッチ
トランジスタ85と、電源65とは直列に接続されてい
る。
トランジスタ85と、電源65とは直列に接続されてい
る。
【0098】同様に、電源67と、抵抗69と、抵抗7
1と、スイッチトランジスタ87と、電源65とは直列
に接続されている。
1と、スイッチトランジスタ87と、電源65とは直列
に接続されている。
【0099】同様に、kを1以上n以下の任意の正の整
数として、電源67と、抵抗69から抵抗75までのk
個の抵抗と、スイッチトランジスタ89と、電源65と
が直列に接続されている。
数として、電源67と、抵抗69から抵抗75までのk
個の抵抗と、スイッチトランジスタ89と、電源65と
が直列に接続されている。
【0100】また、抵抗79と抵抗81との間には、検
出電圧49を検出するための端子が延びており、この端
子は判定回路51に接続している。
出電圧49を検出するための端子が延びており、この端
子は判定回路51に接続している。
【0101】判定回路51には、前述の図1に示される
第1の実施形態に係る電圧検出装置と同様に、バッテリ
電圧53と、検出電圧49とが入力し、検出結果54が
出力されている。
第1の実施形態に係る電圧検出装置と同様に、バッテリ
電圧53と、検出電圧49とが入力し、検出結果54が
出力されている。
【0102】このように構成された検出電圧設定部10
0において、まず、上述のn個のNAND回路55〜6
3から出力されるn個のNAND信号として、第1から
第k−1のNAND信号が1であり、第kから第nのN
AND信号が0である場合を考える。
0において、まず、上述のn個のNAND回路55〜6
3から出力されるn個のNAND信号として、第1から
第k−1のNAND信号が1であり、第kから第nのN
AND信号が0である場合を考える。
【0103】この場合、n個のスイッチトランジスタ8
5から93までの内、SW(1)〜SW(k−1)がO
N、SW(k)〜SW(n)がOFFになっているた
め、電源65及び電源67により、1番目の抵抗69か
らk−1番目の抵抗(不図示)までの電位差が0とな
り、従って、抵抗79と抵抗81との間から検出される
検出電圧は、以下の式(10)により与えられる。
5から93までの内、SW(1)〜SW(k−1)がO
N、SW(k)〜SW(n)がOFFになっているた
め、電源65及び電源67により、1番目の抵抗69か
らk−1番目の抵抗(不図示)までの電位差が0とな
り、従って、抵抗79と抵抗81との間から検出される
検出電圧は、以下の式(10)により与えられる。
【0104】
【数10】
【0105】ここで、スピードネック回路7におけるセ
ルフテストにおいて、k+1番目のセルフテストからP
ASSし始めた場合、つまり、k+1番目のセルフテス
トにおいて初めて正常に動作する結果が得られた場合を
考えると、上述の議論と同様に、NAND回路55〜5
9までに入力する2つの入力が異なり、NAND回路6
1〜63までに入力する2つの入力が共に等しく1とな
っているため、n個のNAND回路55〜63から出力
される信号として、第1から第kまでのNAND回路5
5〜59から出力される信号が1であり、第k+1から
第nまでのNAND回路61〜63から出力される信号
が0である。
ルフテストにおいて、k+1番目のセルフテストからP
ASSし始めた場合、つまり、k+1番目のセルフテス
トにおいて初めて正常に動作する結果が得られた場合を
考えると、上述の議論と同様に、NAND回路55〜5
9までに入力する2つの入力が異なり、NAND回路6
1〜63までに入力する2つの入力が共に等しく1とな
っているため、n個のNAND回路55〜63から出力
される信号として、第1から第kまでのNAND回路5
5〜59から出力される信号が1であり、第k+1から
第nまでのNAND回路61〜63から出力される信号
が0である。
【0106】この場合、第1のスイッチトランジスタ8
5から第kのスイッチトランジスタ89までのk個のス
イッチトランジスタがON状態となり、第k+1のスイ
ッチトランジスタ91から第nのスイッチトランジスタ
93までのn−k個のスイッチトランジスタがOFF状
態となっている。
5から第kのスイッチトランジスタ89までのk個のス
イッチトランジスタがON状態となり、第k+1のスイ
ッチトランジスタ91から第nのスイッチトランジスタ
93までのn−k個のスイッチトランジスタがOFF状
態となっている。
【0107】従って、この電圧値Vk+1を第1の抵抗
69から第kの抵抗75までは同電位となっており、第
k+1の抵抗77から第n+2の抵抗81までの抵抗に
より、電源67の電圧が分圧される。
69から第kの抵抗75までは同電位となっており、第
k+1の抵抗77から第n+2の抵抗81までの抵抗に
より、電源67の電圧が分圧される。
【0108】このため、第n+1の抵抗79と第n+2
の抵抗81との間から検出される検出電圧49の電圧値
Vk+1は、次の式(11)により与えられる。
の抵抗81との間から検出される検出電圧49の電圧値
Vk+1は、次の式(11)により与えられる。
【0109】
【数11】
【0110】従って、この検出電圧Vk+1を上記検出
電圧Vkと比較すると、スピードネック回路7において
用いられる、装置が正常に動作するための測定電圧が高
くなるに従って、検出される検出電圧も高くなってゆ
く。
電圧Vkと比較すると、スピードネック回路7において
用いられる、装置が正常に動作するための測定電圧が高
くなるに従って、検出される検出電圧も高くなってゆ
く。
【0111】このように、この第2の実施形態によれ
ば、上述の第1の実施形態の動作と同様な効果が得られ
ると共に、第1の実施形態において必要であったコント
ロール回路19が不必要であるため、その回路規模を縮
小することができる。
ば、上述の第1の実施形態の動作と同様な効果が得られ
ると共に、第1の実施形態において必要であったコント
ロール回路19が不必要であるため、その回路規模を縮
小することができる。
【0112】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、従来の電圧検出装置における検出電圧が、装
置の製造時のばらつきを考慮して最低動作電圧がワース
トであっても誤動作を起こさないような、ある一定の値
に設計されているのに対して、装置固有の最低動作電圧
のばらつきに応じて、その装置に固有の検出電圧を設定
しているので、検出電圧にばらつきは生じるが必ず従来
の検出電圧以下の値になる。
によれば、従来の電圧検出装置における検出電圧が、装
置の製造時のばらつきを考慮して最低動作電圧がワース
トであっても誤動作を起こさないような、ある一定の値
に設計されているのに対して、装置固有の最低動作電圧
のばらつきに応じて、その装置に固有の検出電圧を設定
しているので、検出電圧にばらつきは生じるが必ず従来
の検出電圧以下の値になる。
【0113】ここで、本発明の効果について、図面を参
照して説明する。図3に、バッテリ電圧の時間変化のグ
ラフを示す。図中、縦軸はバッテリ電圧VB、横軸は時
間を示す。また、VOLD は従来の電圧検出装置における
検出電圧、VNEW は本発明に係る電圧検出装置における
検出電圧である。
照して説明する。図3に、バッテリ電圧の時間変化のグ
ラフを示す。図中、縦軸はバッテリ電圧VB、横軸は時
間を示す。また、VOLD は従来の電圧検出装置における
検出電圧、VNEW は本発明に係る電圧検出装置における
検出電圧である。
【0114】前述のとおり、VOLD は一定の値に固定さ
れている。VNEW は変動はあっても必ず、 VOLD ≧ VNEW の関係が成立する。従って、バッテリ電圧VBがVOLD
のレベルまで降下するのに要する時間TOLD と、VBが
VNEW のレベルまで降下するのに要する時間TNEW との
間には、 TOLD ≦ TNEW の関係が成立し、本発明に係る電圧検出装置を用いて、
バッテリ電圧VBの電圧の寿命を検出した場合は、従来
の電圧検出装置と比べて、 TNEW − TOLD だけ電池寿命を延ばすことができる。
れている。VNEW は変動はあっても必ず、 VOLD ≧ VNEW の関係が成立する。従って、バッテリ電圧VBがVOLD
のレベルまで降下するのに要する時間TOLD と、VBが
VNEW のレベルまで降下するのに要する時間TNEW との
間には、 TOLD ≦ TNEW の関係が成立し、本発明に係る電圧検出装置を用いて、
バッテリ電圧VBの電圧の寿命を検出した場合は、従来
の電圧検出装置と比べて、 TNEW − TOLD だけ電池寿命を延ばすことができる。
【図1】本発明に係る電圧検出装置の第1の実施形態の
回路図である。
回路図である。
【図2】本発明に係る電圧検出装置の第2の実施形態の
回路図である。
回路図である。
【図3】電池電圧と時間との間の関係を示すグラフであ
る。
る。
【図4】従来の電圧検出装置を示す回路図である。
1 リセット端子 3 テスト受付回路 5 ROM 7 スピードネック回路 9〜17 AND回路 19 コントロール回路 21 レギュレータ電源 23〜35 抵抗 37 グランド 39〜47 スイッチトランジスタ 49 検出電圧 51 判定回路 53 バッテリ電圧 54 検出結果 55〜63 NAND回路 65、67 電源 69〜81 抵抗 83 グランド 85〜93 スイッチトランジスタ 100、102 検出電圧設定部
Claims (4)
- 【請求項1】 リセット信号を受けて、セルフテストの
プログラム実行命令をROMに出力すると共に、mを1
以上n以下の任意の正の整数として、スピードネック回
路が第m回目のセルフテストを行う際に、出力する第1
のテスト受付信号から第nのテスト受付信号までのn個
のテスト受付信号の内、第mのテスト受付信号をデジタ
ル化された2値表現において1とし、その他のテスト受
付信号をデジタル化された2値表現において0として出
力するテスト受付回路と、 前記テスト受付回路から指示されたプログラム実行命令
に応じて、それぞれが異なる測定電圧により行われるn
回のセルフテストを実行させるプログラムを格納してお
くROMと、 前記ROMに格納されたプログラムに基づき、それぞれ
が異なる測定電圧により行われるn回のセルフテストを
実行し、判定信号を出力するスピードネック回路と、 前記テスト受付回路から出力された第1のテスト受付信
号から第nのテスト受信号までのn個のテスト受付信号
を入力すると共に、前記スピードネック回路から出力さ
れた判定信号を入力する第1のAND回路から第nのA
ND回路までのn個のAND回路と、 前記n個のAND回路のそれぞれから出力されたそれぞ
れのAND信号を入力し、第1のコントロール信号から
第nのコントロール信号までのn個のコントロール信号
を出力するコントロール回路と、 前記コントロール回路から出力された第1のコントロー
ル信号から第nのコントロール信号までのn個のコント
ロール信号がそれぞれゲート信号として入力する第1の
スイッチトランジスタから第nのスイッチトランジスタ
までのn個のスイッチトランジスタと、 前記n個のスイッチトランジスタのON、OFF状態に
より決定される検出電圧と、電池電圧とを入力し、これ
ら2つの電圧の検出結果を出力する判定回路と、 前記n個のスイッチトランジスタのそれぞれに電圧を供
給するレギュレータ電源と、 前記レギュレータ電源から該レギュレータ電源が接地さ
れているグランドまでの間に、グランド、その抵抗値が
RBである第1の抵抗、その抵抗値がRである第2の抵
抗から第nの抵抗までのn−1個の抵抗、その抵抗値が
RAである第n+1の抵抗、レギュレータ電源、という
順序により直列に接続された抵抗群とを有し、 前記その抵抗値がRBである第1の抵抗と、前記第1の
スイッチトランジスタと、前記判定回路とが直列に接続
され、 kを2以上n以下の任意の正の整数とし、前記その抵抗
値がRBである第1の抵抗と、前記その抵抗値がRであ
る第2の抵抗から第kの抵抗までのk−1個の抵抗と、
前記第kのスイッチトランジスタと、前記判定回路とが
直列に接続されることにより、 前記n個のスイッチトランジスタのON、OFF状態に
基づき、前記判定回路に印加される検出電圧を制御し
て、前記判定回路が検出結果を出力することを特徴とす
る電圧検出装置。 - 【請求項2】 前記スピードネック回路は、 前記セルフテストの期待値を格納する第1のレジスタ
と、 前記セルフテストの測定結果を格納する第2のレジスタ
と、 前記第1のレジスタに格納されたセルフテストの期待値
と、前記第2のレジスタに格納された測定結果とを比較
し、第1のレジスタに格納されたセルフテストの期待値
よりも、第2のレジスタに格納された測定結果の方が大
きい場合は、デジタル化された2値表現として1を判定
信号として出力し、 前記第1のレジスタに格納されたセルフテスト期待値
と、前記第2のレジスタに格納された測定結果とを比較
し、第1のレジスタに格納されたセルフテストの期待値
よりも、第2のレジスタに格納された測定結果の方が小
さい場合は、デジタル化された2値表現として0を判定
信号として出力する比較器とを有することを特徴とする
請求項1記載の電圧検出装置。 - 【請求項3】 リセット信号を受けて、セルフテストの
プログラム実行命令をROMに出力すると共に、mを1
以上n以下の任意の正の整数として、スピードネック回
路が第m回目のセルフテストを行う際に、出力する第1
のテスト受付信号から第nのテスト受付信号までのn個
のテスト受付信号の内、第mのテスト受付信号をデジタ
ル化された2値表現において1とし、その他のテスト受
付信号をデジタル化された2値表現において0として出
力するテスト受付回路と、 前記テスト受付回路から指示されたプログラム実行命令
に応じて、それぞれが異なる測定電圧により行われるn
回のセルフテストを実行させるプログラムを格納してお
くROMと、 前記ROMに格納されたプログラムに基づき、それぞれ
が異なる測定電圧により行われるn回のセルフテストを
実行し、判定信号を出力するスピードネック回路と、 前記テスト受付回路から出力された第1のテスト受付信
号から第nのテスト受付信号までのn個のテスト受付信
号をそれぞれ入力すると共に、前記スピードネック回路
から出力された判定信号を入力する第1のNAND回路
から第nのNAND回路までのn個のNAND回路と、 前記n個のNAND回路から出力されたそれぞれのNA
ND出力をゲート信号として入力する第1のスイッチト
ランジスタから第nのスイッチトランジスタまでのn個
のスイッチトランジスタと、 前記n個のスイッチトランジスタに電圧を供給する、第
1のレギュレータ電源及び第2のレギュレータ電源の2
つの電源と、 前記第1のレギュレータ電源から該第1のレギュレータ
電源が接地されているグランドまでの間に、第1のレギ
ュレータ電源、第1の抵抗から第n+2の抵抗までのn
+2個の抵抗、グランド、という順序により直列に接続
された抵抗群と、 前記第n+1の抵抗と第n+2の抵抗との間の電圧を検
出電圧として入力し、電池電圧を入力し、この入力した
2つの電圧を比較して検出することにより検出結果を出
力する判定回路とを有し、 kを1以上n以下の任意の正の整数として、前記第1の
レギュレータ電源と、第1の抵抗から第kの抵抗までの
k個の抵抗と、第kのスイッチトランジスタと、前記第
2のレギュレータ電源とが直列に接続されることによ
り、 前記n個のスイッチトランジスタのON、OFF状態に
基づき、前記判定回路に印加される検出電圧を制御し
て、前記判定回路が検出結果を出力することを特徴とす
る電圧検出装置。 - 【請求項4】 前記スピードネック回路は、 前記セルフテストの期待値を格納する第1のレジスタ
と、 前記セルフテストの測定結果を格納する第2のレジスタ
と、 前記第1のレジスタに格納されたセルフテストの期待値
と、前記第2のレジスタに格納された測定結果とを比較
し、第1のレジスタに格納されたセルフテストの期待値
よりも、第2のレジスタに格納された測定結果の方が大
きい場合は、デジタル化された2値表現として1を判定
信号として出力し、 前記第1のレジスタに格納されたセルフテスト期待値
と、前記第2のレジスタに格納された測定結果とを比較
し、第1のレジスタに格納されたセルフテストの期待値
よりも、第2のレジスタに格納された測定結果の方が小
さい場合は、デジタル化された2値表現として0を判定
信号として出力する比較器とを有することを特徴とする
請求項3記載の電圧検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9189588A JPH1138049A (ja) | 1997-07-15 | 1997-07-15 | 電圧検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9189588A JPH1138049A (ja) | 1997-07-15 | 1997-07-15 | 電圧検出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1138049A true JPH1138049A (ja) | 1999-02-12 |
Family
ID=16243844
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9189588A Pending JPH1138049A (ja) | 1997-07-15 | 1997-07-15 | 電圧検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1138049A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1499165A2 (en) * | 2003-07-07 | 2005-01-19 | Rohm Co., Ltd. | Load driving device and portable apparatus utilizing such driving device |
US8519680B2 (en) | 2003-07-07 | 2013-08-27 | Rohm Co., Ltd. | Load driving device, and lighting apparatus and liquid crystal display device using the same |
US10734896B2 (en) | 2003-07-07 | 2020-08-04 | Rohm Co., Ltd. | Load driving device, and lighting apparatus and liquid crystal display device using the same |
-
1997
- 1997-07-15 JP JP9189588A patent/JPH1138049A/ja active Pending
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1499165A2 (en) * | 2003-07-07 | 2005-01-19 | Rohm Co., Ltd. | Load driving device and portable apparatus utilizing such driving device |
EP1499165A3 (en) * | 2003-07-07 | 2005-03-23 | Rohm Co., Ltd. | Load driving device and portable apparatus utilizing such driving device |
US7235954B2 (en) | 2003-07-07 | 2007-06-26 | Rohm Co., Ltd. | Load driving device and portable apparatus utilizing such driving device |
US7541785B2 (en) | 2003-07-07 | 2009-06-02 | Rohm Co., Ltd. | Load driving device and portable apparatus utilizing such driving device |
US7944189B2 (en) | 2003-07-07 | 2011-05-17 | Rohm Co., Ltd. | Load driving device and portable apparatus utilizing such driving device |
US8242756B2 (en) | 2003-07-07 | 2012-08-14 | Rohm Co., Ltd. | Load driving device and portable apparatus utilizing such driving device |
US8519680B2 (en) | 2003-07-07 | 2013-08-27 | Rohm Co., Ltd. | Load driving device, and lighting apparatus and liquid crystal display device using the same |
US8836295B2 (en) | 2003-07-07 | 2014-09-16 | Rohm Co., Ltd. | Load driving device, and lighting apparatus and liquid crystal display device using the same |
US9526139B2 (en) | 2003-07-07 | 2016-12-20 | Rohm Co., Ltd. | Load driving device, and lighting apparatus and liquid crystal display device using the same |
US9526138B2 (en) | 2003-07-07 | 2016-12-20 | Rohm Co., Ltd. | Load driving device, and lighting apparatus and liquid crystal display device using the same |
US9960677B2 (en) | 2003-07-07 | 2018-05-01 | Rohm Co., Ltd. | Load driving device, and lighting apparatus and liquid crystal display device using the same |
US10103625B2 (en) | 2003-07-07 | 2018-10-16 | Rohm Co., Ltd. | Load driving device, and lighting apparatus and liquid crystal display device using the same |
US10396659B2 (en) | 2003-07-07 | 2019-08-27 | Rohm Co., Ltd. | Load driving device, and lighting apparatus and liquid crystal display device using the same |
US10734896B2 (en) | 2003-07-07 | 2020-08-04 | Rohm Co., Ltd. | Load driving device, and lighting apparatus and liquid crystal display device using the same |
US11487310B2 (en) | 2003-07-07 | 2022-11-01 | Rohm Co., Ltd. | Load driving device, and lighting apparatus and liquid crystal display device using the same |
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