JPH1137570A - ハイブリッド式太陽エネルギ利用装置 - Google Patents

ハイブリッド式太陽エネルギ利用装置

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JPH1137570A
JPH1137570A JP9195993A JP19599397A JPH1137570A JP H1137570 A JPH1137570 A JP H1137570A JP 9195993 A JP9195993 A JP 9195993A JP 19599397 A JP19599397 A JP 19599397A JP H1137570 A JPH1137570 A JP H1137570A
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heat
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hybrid
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JP9195993A
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Inventor
Mariko Nakano
真理子 中野
Jiro Okajima
次郎 岡島
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/40Solar thermal energy, e.g. solar towers
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

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  • Photovoltaic Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、液体熱媒体の過度の温度上昇を防
止して、太陽光発電モジュールの発電効率の低下や発電
セル自体の損傷を防止することを目的とするものであ
る。 【解決手段】 蓄熱槽21内の水温を検出する温度セン
サ28を設け、また蓄熱槽配管22の蓄熱槽21を通過
する部分と並列に放熱器配管25及び放熱器26を設
け、蓄熱槽21内の水温が設定値よりも高くなったとき
に、制御部29により二方弁27が開放され、太陽熱集
熱モジュール3と蓄熱槽21とを循環する液体熱媒体の
一部の放熱が促進されるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、太陽光発電モジ
ュール及び太陽熱集熱モジュールが一体化されたハイブ
リッドモジュールを用いたハイブリッド式太陽エネルギ
利用装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、太陽エネルギから電力及び熱エネ
ルギを得ようとする場合、別々に構成された太陽光発電
装置と太陽熱集熱装置とが使用されていた。これに対
し、受光面積に対して太陽エネルギをより有効に利用す
るため、両者を一体化したハイブリッド式太陽エネルギ
利用装置が開発されている。
【0003】図6は例えば特開平7−253249号公
報に示された従来のハイブリッドモジュールの断面図で
ある。図において、1はベース、2はベース1上に隙間
なく設けられている断熱材、3は断熱材2上に設けられ
ている太陽熱集熱モジュールであり、この太陽熱集熱モ
ジュール3には、例えば不凍液等の液体熱媒体が流れる
液体集熱流路4が設けられている。また、液体集熱流路
4の両端部には、媒体入口4a及び媒体出口4bが設け
られている。
【0004】5は太陽熱集熱モジュール3上に設けられ
ている太陽光発電モジュール(太陽電池)、6は太陽光
発電モジュール5に対向して設けられ、太陽光を入射さ
せる透明ガラス、7はベース1、断熱材2、太陽熱集熱
モジュール3、太陽光発電モジュール5及び透明ガラス
6を有するハイブリッドモジュールであり、このハイブ
リッドモジュール7には、空気取入口7a、空気取出口
7b及び空気通路7cが形成されている。
【0005】次に、図7は図6のハイブリッドモジュー
ル7を用いた従来のハイブリッド式太陽エネルギ利用装
置の一例を示す構成図である。図において、11は家
屋、12は家屋11の屋根であり、この屋根12上に
は、互いに並列に接続された3つのハイブリッドモジュ
ール7が設置されている。13は家屋11の側方に設置
され、蓄熱媒体としての水(湯)が収容されている蓄熱
槽である。
【0006】14は両端部が太陽熱集熱モジュール3の
媒体入口4a及び媒体出口4bにそれぞれ接続されてい
るとともに、中間部が蓄熱槽13を通っている蓄熱槽配
管であり、この蓄熱槽配管14は、太陽熱集熱モジュー
ル3と蓄熱槽13との間に液体熱媒体を循環させること
により、太陽熱集熱モジュール3で集熱した熱を蓄熱槽
13内の水に伝達する。15はインバータ、16は商用
電源である。
【0007】このようなハイブリッド式太陽エネルギ利
用装置では、液体熱媒体が蓄熱槽13と太陽熱集熱モジ
ュール3との間で循環され、太陽熱集熱モジュール3で
得た熱が蓄熱槽13内の水に伝達される。これにより、
蓄熱槽13内の水温が徐々に上昇される。また、ハイブ
リッドモジュール7内の太陽光発電モジュール5によ
り、太陽光が電力に変換される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のように構成され
た従来のハイブリッド式太陽エネルギ利用装置において
は、季節の区別に関係なく、1つの蓄熱槽13に対して
同じ熱交換能力で集熱が行われる。このため、日射量が
多く外界温度や市水温度が高い夏期には、他の季節に合
わせてシステムを組むと、蓄熱槽13内の温度が非常に
高くなり、無駄な蓄熱をするというだけではなく、蓄熱
槽13を通って太陽熱集熱モジュール3へ戻る液体熱媒
体も高温になってしまう。このように、液体熱媒体が高
温になると、太陽熱集熱モジュール3と太陽光発電モジ
ュール5とが一体化されたハイブリッドモジュール7で
は、太陽光発電モジュール5の発電効率が著しく低下し
たり、太陽光発電モジュール5の発電セル自体を損傷し
たりする恐れがあった。
【0009】一方、冬期は、日射量が少なく、外界温度
や市水温度が低いため、夏期に合わせてシステムを組む
と、蓄熱槽13内の温度が非常に低くなってしまい、給
湯装置としての機能を確保できなくなる恐れがあった。
【0010】この発明は、上記のような問題点を解決す
ることを課題としてなされたものであり、日射量が少な
いときの蓄熱槽内の温度低下を防止しつつ、日射量が多
いときに液体熱媒体の過度の温度上昇を防止することが
できるハイブリッド式太陽エネルギ利用装置を得ること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るハ
イブリッド式太陽エネルギ利用装置は、太陽光発電モジ
ュール及び太陽熱集熱モジュールを有するハイブリッド
モジュールと、蓄熱媒体を収容する蓄熱槽と、太陽熱集
熱モジュールと蓄熱槽との間に液体熱媒体を循環させる
ことにより、太陽熱集熱モジュールで集熱した熱を蓄熱
槽内の蓄熱媒体に伝達するための蓄熱槽配管と、蓄熱槽
内の蓄熱媒体の温度及び液体熱媒体の温度の少なくとも
いずれか一方を検出する温度センサと、この温度センサ
からの情報に応じて、ハイブリッドモジュールへ送られ
る液体熱媒体の放熱を促進する放熱促進手段とを備えた
ものである。
【0012】請求項2の発明に係るハイブリッド式太陽
エネルギ利用装置は、蓄熱槽配管の蓄熱槽を通る部分に
対して並列に太陽熱集熱モジュールに接続されている放
熱器配管と、この放熱器配管の途中に設けられ、放熱器
配管内を流れる液体熱媒体の熱を放熱する放熱器と、蓄
熱槽配管及び放熱器配管への液体熱媒体の流れを切り換
える弁と、温度センサからの情報に応じて弁を制御する
制御部とを有する放熱促進手段を用いたものである。
【0013】請求項3の発明に係るハイブリッド式太陽
エネルギ利用装置は、1つの蓄熱槽に対して複数のハイ
ブリッドモジュールを設け、かつこれらのハイブリッド
モジュールのそれぞれに対応して複数の放熱器配管、複
数の放熱器及び複数の弁を設け、複数の弁をそれぞれ制
御することにより、液体熱媒体を流す放熱器配管の本数
を調整可能な制御部を用いたものである。
【0014】請求項4の発明に係るハイブリッド式太陽
エネルギ利用装置は、弁により、放熱器配管への液体熱
媒体の流れと、蓄熱槽への液体熱媒体の流れとをそれぞ
れ開閉可能としたものである。
【0015】請求項5の発明に係るハイブリッド式太陽
エネルギ利用装置は、蓄熱槽内の蓄熱媒体を排出する排
出手段と、蓄熱槽内に蓄熱媒体を供給する供給手段と、
温度センサからの情報に応じて、排出手段及び供給手段
を制御することにより、蓄熱槽内から蓄熱媒体を排出さ
せるとともに、排出された蓄熱媒体よりも低温の蓄熱媒
体を蓄熱槽内に新たに供給させる制御部とを有する放熱
促進手段を用いたものである。
【0016】請求項6の発明に係るハイブリッド式太陽
エネルギ利用装置は、制御部により、蓄熱槽内の蓄熱媒
体を必要量だけ排出させ、排出量と同じ量の蓄熱媒体を
新たに供給させるようにしたものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
について説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1によるハ
イブリッド式太陽エネルギ利用装置を示す構成図であ
る。図において、7は太陽光を受けるハイブリッドモジ
ュールであり、このハイブリッドモジュール7は、図6
とほぼ同様に構成され、太陽光発電モジュール5の下方
に太陽熱集熱モジュール3を有している。また、太陽光
発電モジュール5は、例えば単結晶Siやアモルファス
などによる光起電力効果を利用したものである。
【0018】21は蓄熱媒体としての水(湯)を収容す
る蓄熱槽(貯湯槽)、22は両端部が太陽熱集熱モジュ
ール3にそれぞれ接続されているとともに、中間部が蓄
熱槽21を通っている蓄熱槽配管であり、この蓄熱槽配
管22の蓄熱槽21内を通る部分には、熱交換器23が
設けられている。また、蓄熱槽配管22は、太陽熱集熱
モジュール3と蓄熱槽21との間に液体熱媒体を循環さ
せることにより、太陽熱集熱モジュール3で集熱した熱
を熱交換器23から蓄熱槽13内の水に伝達する。24
は蓄熱槽配管22の途中に設けられ、液体熱媒体を循環
させる駆動ポンプである。
【0019】25は蓄熱槽配管22の蓄熱槽21を通る
部分に対して並列に蓄熱槽配管22を介して太陽熱集熱
モジュール3に接続されている放熱器配管、26は放熱
器配管25の途中に設けられ、放熱器配管25内を流れ
る液体熱媒体の熱を放熱する放熱器、27は放熱器配管
25の放熱器26よりも上流側に設けられている二方
弁、28は蓄熱槽21内の水温を検出する温度センサ、
29は温度センサ28からの情報に応じて二方弁27を
制御するマイコン等の制御部(判定器)、30は放熱器
配管25、放熱器26、二方弁27及び制御部29を有
する放熱促進手段である。また、15はインバータ、1
6は商用電源である。
【0020】次に、動作について説明する。通常運転時
には、二方弁27が閉じられており、液体熱媒体は、駆
動ポンプ24の駆動力により太陽熱集熱モジュール3と
蓄熱槽21との間で循環される。このとき、太陽熱集熱
モジュール3で得た熱が、熱交換器23により蓄熱槽2
1内の水に伝達される。これにより、蓄熱槽21内の水
温が徐々に上昇される。また、ハイブリッドモジュール
7内の太陽光発電モジュール5により、太陽光が電力に
変換される。
【0021】また、夏期等の日射量の多いときに、温度
センサ28で検出される蓄熱槽21内の水温が上限設定
値よりも高くなると、二方弁27が自動的に開放され
る。これにより、蓄熱槽配管22を循環する液体熱媒体
の一部が、蓄熱槽21を通らずに、放熱器配管25に流
され、放熱器26で放熱が促進される。そして、蓄熱槽
21を通過した液体熱媒体と放熱器26で放熱した液体
熱媒体とは、再度混合されて太陽熱集熱モジュール3に
戻される。また、蓄熱槽21内の水温が設定値より低く
なったら、二方弁27が再度閉じられ、通常運転に戻さ
れる。
【0022】従って、冬期等の日射量が少ないときに蓄
熱槽内の温度を維持できるようにシステムを組んでも、
日射量が多いときに液体熱媒体の過度の温度上昇が防止
され、太陽光発電モジュール5の発電効率が著しく低下
したり、太陽光発電モジュール5の発電セル自体を損傷
したりするのが防止される。
【0023】実施の形態2.次に、図2はこの発明の実
施の形態2によるハイブリッド式太陽エネルギ利用装置
を示す構成図である。この例では、1つの蓄熱槽21に
対して2つのハイブリッドモジュール7が並列に設けら
れている。また、これらのハイブリッドモジュール7の
それぞれに対応して放熱器配管25、放熱器26及び二
方弁27もそれぞれ2つずつ設けられている。さらに、
制御部は、2つの二方弁27をそれぞれ制御することに
より、液体熱媒体を流す放熱器配管25の本数(0本〜
2本)を調整可能になっている。
【0024】このような装置では、蓄熱槽21内の水温
が設定値よりも高くなると、まず2つの二方弁27のう
ちの一方だけが開放され、液体熱媒体の一部が対応する
放熱器26で放熱される。このように、一方の二方弁2
7を開放したにも拘わらず、蓄熱槽21内の水温が次の
上限設定値よりも高くなると、残る他方の二方弁27も
開放され、より多量の液体熱媒体が放熱器26で放熱さ
れる。
【0025】これにより、蓄熱槽21内の水温が下限設
定値よりも低くなると、一方の二方弁27が閉じられ
る。このように、一方の二方弁27を閉じたにも拘わら
ず、水温低下が抑止されない場合には、残る他方の二方
弁27が閉じられる。
【0026】従って、複数のハイブリッドモジュール7
を使用した場合に、液体熱媒体の温度をより正確にコン
トロールすることができ、太陽光発電モジュール5の発
電効率の低下や発電セル自体の損傷がより確実に防止さ
れる。
【0027】実施の形態3.次に、図3はこの発明の実
施の形態3によるハイブリッド式太陽エネルギ利用装置
を示す構成図である。この例では、放熱器配管25の放
熱器26の上流側に設けられた二方弁27に加えて、蓄
熱槽配管22の蓄熱槽21の上流側にも二方弁31が設
けられている。
【0028】このような装置では、蓄熱槽21内の水温
が上限設定値よりも高くなると、制御部29により、二
方弁31が閉じられるとともに、二方弁27が開放され
る。これにより、一時的に全ての液体熱媒体が放熱器2
6と太陽熱集熱モジュール3との間で循環される。この
後、蓄熱槽21内の水温が所定の温度まで低下すると、
二方弁27が閉じられ、二方弁31が開放されて、通常
運転に戻される。
【0029】従って、蓄熱槽の温度をより早く設定範囲
内に調整することができるとともに、太陽光発電モジュ
ール5の発電効率の低下や発電セル自体の損傷をより確
実に防止することができる。
【0030】実施の形態4.次に、図4はこの発明の実
施の形態4によるハイブリッド式太陽エネルギ利用装置
を示す構成図である。この例では、実施の形態2(図
2)の二方弁27に加えて、実施の形態3と同様に、蓄
熱槽配管22の2つのハイブリッドモジュール7の下流
側にそれぞれ二方弁31が設けられている。
【0031】このような装置では、蓄熱槽21内の水温
の変化に応じて、4つの二方弁27,31の開閉状態を
様々に組み合わせて制御することができる。従って、複
数のハイブリッドモジュール7を使用した場合に、液体
熱媒体の温度をより早くかつ正確にコントロールするこ
とができ、太陽光発電モジュール5の発電効率の低下や
発電セル自体の損傷をより確実に防止することができ
る。
【0032】実施の形態5.次に、図5はこの発明の実
施の形態5によるハイブリッド式太陽エネルギ利用装置
を示す構成図である。図において、32は蓄熱槽21内
の水を排出するための排水管、33は排水管32の途中
に設けられ、排水管32を開閉する二方弁、34は排水
管32及び二方弁33を有する排出手段、35は蓄熱槽
21内に水を補給するための給水管、36は給水管35
の途中に設けられ、給水管35を開閉する二方弁、37
は給水管35及び二方弁36を有する供給手段である。
また、この例の放熱促進手段38は、排出手段34、供
給手段37及び制御部29を有している。
【0033】このような装置では、蓄熱槽21内の水温
が上限設定値よりも高くなると、制御部29により、排
水管32側の二方弁33が開放され、蓄熱槽21内の水
が全て排出される。この後、二方弁33が閉じられると
ともに、給水管35側の二方弁36が開放され、排出さ
れた水よりも低温の水が給水管35から新たに供給され
る。これにより、蓄熱槽21内を通過する液体熱媒体の
放熱が促進され、太陽光発電モジュール5の発電効率が
著しく低下したり、太陽光発電モジュール5の発電セル
自体を損傷したりするのが防止される。排出された温水
は、例えば予備の貯湯槽に備蓄して利用することもでき
る。
【0034】なお、上記実施の形態5では、蓄熱槽21
内の水温が設定値よりも高くなった場合に、蓄熱槽21
内の水を全て入れ換えたが、制御部29に予め設定され
ている必要量だけ入れ換えてもよく、加温された水を無
駄に排出するのを防止することができる。
【0035】また、上記の各例では温度センサ28によ
り蓄熱槽21内の水温を検出したが、蓄熱槽配管22を
循環する液体熱媒体の温度を検出するようにしてもよ
い。さらに、上記の各例では蓄熱媒体として水を示した
が、他の液体を蓄熱媒体として使用することも可能であ
る。
【0036】さらにまた、上記の例では、基本的な例と
してハイブリッドモジュール7が1つの場合と2つの場
合とを示したが、ハイブリッドモジュール7の数は特に
限定されるものではなく、3つ以上であってもよい。ま
た、上記の例では弁として二方弁を示したが、配管の分
岐部に三方弁を使用してもよい。また、流量調整弁によ
り液体熱媒体の流量を細かく制御することも可能であ
る。
【0037】さらに、太陽光発電モジュール3や太陽熱
集熱モジュール5の構成部材、液体熱媒体の分配方法、
液体熱媒体の種類、放熱器26や蓄熱槽21の大きさや
数、保温性能、設置位置などについても、上記の例に限
定されるものではなく、種々の変更が可能である。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明の
ハイブリッド式太陽エネルギ利用装置は、蓄熱槽内の蓄
熱媒体の温度及び液体熱媒体の温度の少なくともいずれ
か一方を温度センサにより検出するとともに、温度セン
サからの情報に応じて、ハイブリッドモジュールへ送ら
れる液体熱媒体の放熱を促進する放熱促進手段を設けた
ので、日射量が少ないときの蓄熱槽内の温度低下を防止
しつつ、日射量が多いときに液体熱媒体の過度の温度上
昇を防止することができ、これにより太陽光発電モジュ
ールの発電効率の低下や発電セル自体の損傷を防止する
ことができる。
【0039】請求項2の発明のハイブリッド式太陽エネ
ルギ利用装置は、蓄熱槽配管の蓄熱槽を通る部分に対し
て並列に太陽熱集熱モジュールに接続されている放熱器
配管と、この放熱器配管の途中に設けられ、放熱器配管
内を流れる液体熱媒体の熱を放熱する放熱器と、蓄熱槽
配管及び放熱器配管への液体熱媒体の流れを切り換える
弁と、温度センサからの情報に応じて弁を制御する制御
部とを有する放熱促進手段を用いたので、簡単な構成に
より、液体熱媒体の過度の温度上昇をより確実に防止す
ることができる。
【0040】請求項3の発明のハイブリッド式太陽エネ
ルギ利用装置は、1つの蓄熱槽に対して複数のハイブリ
ッドモジュールを設け、かつこれらのハイブリッドモジ
ュールのそれぞれに対応して複数の放熱器配管、複数の
放熱器及び複数の弁を設け、複数の弁をそれぞれ制御す
ることにより、液体熱媒体を流す放熱器配管の本数を調
整可能な制御部を用いたので、液体熱媒体の温度をより
正確にコントロールすることができ、太陽光発電モジュ
ールの発電効率の低下や発電セル自体の損傷をより確実
に防止することができる。
【0041】請求項4の発明のハイブリッド式太陽エネ
ルギ利用装置は、弁により、放熱器配管への液体熱媒体
の流れと、蓄熱槽への液体熱媒体の流れとをそれぞれ開
閉可能としたので、液体熱媒体の流れを蓄熱槽から放熱
器へと完全に切り換えることができ、蓄熱槽の温度をよ
り早く設定範囲内に調整することができるとともに、太
陽光発電モジュールの発電効率の低下や発電セル自体の
損傷をより確実に防止することができる。
【0042】請求項5の発明のハイブリッド式太陽エネ
ルギ利用装置は、蓄熱槽内の蓄熱媒体を排出する排出手
段と、蓄熱槽内に蓄熱媒体を供給する供給手段と、温度
センサからの情報に応じて、排出手段及び供給手段を制
御することにより、蓄熱槽内から蓄熱媒体を排出させる
とともに、排出された蓄熱媒体よりも低温の蓄熱媒体を
蓄熱槽内に新たに供給させる制御部とを有する放熱促進
手段を用いたので、簡単な構成により、液体熱媒体の過
度の温度上昇をより効果的に防止することができる。
【0043】請求項6の発明のハイブリッド式太陽エネ
ルギ利用装置は、制御部により、蓄熱槽内の蓄熱媒体を
必要量だけ排出させ、排出量と同じ量の蓄熱媒体を新た
に供給させるようにしたので、加温された蓄熱媒体が無
駄に排出されるのを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるハイブリッド
式太陽エネルギ利用装置を示す構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態2によるハイブリッド
式太陽エネルギ利用装置を示す構成図である。
【図3】 この発明の実施の形態3によるハイブリッド
式太陽エネルギ利用装置を示す構成図である。
【図4】 この発明の実施の形態4によるハイブリッド
式太陽エネルギ利用装置を示す構成図である。
【図5】 この発明の実施の形態5によるハイブリッド
式太陽エネルギ利用装置を示す構成図である。
【図6】 従来のハイブリッドモジュールの一例の断面
図である。
【図7】 図6のハイブリッドモジュールを用いた従来
のハイブリッド式太陽エネルギ利用装置の一例を示す構
成図である。
【符号の説明】
3 太陽熱集熱モジュール、5 太陽光発電モジュー
ル、7 ハイブリッドモジュール、21 蓄熱槽、22
蓄熱槽配管、25 放熱器配管、26 放熱器、2
7,31 二方弁、28 温度センサ、29 制御部、
30,38 放熱促進手段、34 排出手段、37 供
給手段。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 太陽光発電モジュール及び太陽熱集熱モ
    ジュールを有するハイブリッドモジュールと、 蓄熱媒体を収容する蓄熱槽と、 上記太陽熱集熱モジュールと上記蓄熱槽との間に液体熱
    媒体を循環させることにより、上記太陽熱集熱モジュー
    ルで集熱した熱を上記蓄熱槽内の蓄熱媒体に伝達するた
    めの蓄熱槽配管と、 上記蓄熱槽内の蓄熱媒体の温度及び上記液体熱媒体の温
    度の少なくともいずれか一方を検出する温度センサと、 この温度センサからの情報に応じて、上記ハイブリッド
    モジュールへ送られる液体熱媒体の放熱を促進する放熱
    促進手段とを備えていることを特徴とするハイブリッド
    式太陽エネルギ利用装置。
  2. 【請求項2】 放熱促進手段は、 蓄熱槽配管の蓄熱槽を通る部分に対して並列に太陽熱集
    熱モジュールに接続されている放熱器配管と、 この放熱器配管の途中に設けられ、上記放熱器配管内を
    流れる液体熱媒体の熱を放熱する放熱器と、 上記蓄熱槽配管及び上記放熱器配管への液体熱媒体の流
    れを切り換える弁と、温度センサからの情報に応じて上
    記弁を制御する制御部とを有していることを特徴とする
    請求項1記載のハイブリッド式太陽エネルギ利用装置。
  3. 【請求項3】 1つの蓄熱槽に対して複数のハイブリッ
    ドモジュールが設けられており、かつこれらのハイブリ
    ッドモジュールのそれぞれに対応して複数の放熱器配
    管、複数の放熱器及び複数の弁が設けられており、制御
    部は、上記複数の弁をそれぞれ制御することにより、液
    体熱媒体を流す放熱器配管の本数を調整可能になってい
    ることを特徴とする請求項2記載のハイブリッド式太陽
    エネルギ利用装置。
  4. 【請求項4】 弁は、放熱器配管への液体熱媒体の流れ
    と、蓄熱槽への液体熱媒体の流れとをそれぞれ開閉可能
    に設けられていることを特徴とする請求項2又は請求項
    3記載のハイブリッド式太陽エネルギ利用装置。
  5. 【請求項5】 放熱促進手段は、 蓄熱槽内の蓄熱媒体を排出する排出手段と、 上記蓄熱槽内に蓄熱媒体を供給する供給手段と、 温度センサからの情報に応じて、上記排出手段及び上記
    供給手段を制御することにより、上記蓄熱槽内から蓄熱
    媒体を排出させるとともに、排出された蓄熱媒体よりも
    低温の蓄熱媒体を上記蓄熱槽内に新たに供給させる制御
    部とを有していることを特徴とする請求項1記載のハイ
    ブリッド式太陽エネルギ利用装置。
  6. 【請求項6】 制御部は、温度センサからの情報に応じ
    て、蓄熱槽内の蓄熱媒体を必要量だけ排出させ、排出量
    と同じ量の蓄熱媒体を新たに供給させるようになってい
    ることを特徴とする請求項5記載のハイブリッド式太陽
    エネルギ利用装置。
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