JPH113686A - 放電容器、無電極放電ランプ、無電極放電ランプ装置および照明装置 - Google Patents

放電容器、無電極放電ランプ、無電極放電ランプ装置および照明装置

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JPH113686A
JPH113686A JP15270097A JP15270097A JPH113686A JP H113686 A JPH113686 A JP H113686A JP 15270097 A JP15270097 A JP 15270097A JP 15270097 A JP15270097 A JP 15270097A JP H113686 A JPH113686 A JP H113686A
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JP
Japan
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discharge
discharge lamp
discharge vessel
electrodeless discharge
electrodeless
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JP15270097A
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English (en)
Inventor
Akihiro Inoue
昭浩 井上
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Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】効率の高い2重円筒体形状の放電容器、これを
用いた無電極放電ランプ、無電極放電ランプ装置および
照明装置を提供する。 【解決手段】内面が円筒状の外管部、外管部内に同軸に
位置した外面が円筒状の内管部ならびに外管部および内
管部の端部間を閉塞する端板部によって、内部に気密な
円筒状の空間が形成され、外管部の内面の径R1に対す
る内管部の外面の径R2の割合を示す管径比R2/R1
が0.1〜0.4、好ましくは0.15〜0.37、最
適には0.2〜0.33に構成されている。放電容器内
において、電界と電流との位相がなるべく揃って、管内
力率が高くなるために、水銀蒸気放電による波長253
nmの紫外線の放射効率が向上するものと考えられる。
また、本発明によると、始動性も向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は放電空間が円筒状の
放電容器、これを用いた無電極放電ランプ、無電極放電
ランプ装置および照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】誘導結合形の無電極放電ランプは、誘導
コイルとこれに内部に封入された放電媒体が誘導結合す
るように配設された放電容器とで構成される。そして、
放電容器内の放電媒体は、誘導コイルが1次コイルとな
り、これに対して放電媒体が1ターンの2次コイルを構
成する関係で、リング状の放電を形成する。
【0003】したがって、無電極放電ランプの放電容器
は、球体ないし楕円球体または2重円筒体の形状をなす
ものが使用されている。
【0004】2重円筒体形状の放電容器にあっては、誘
導コイルを2重円筒体の内側の中空部に配置するもの
と、外側に配置するものがある。
【0005】また、2重円筒体形状の放電容器における
放電によって発生した放射の利用の態様については、内
管部の中空部に放射を導出させて、内管部内に導入され
た流体に放射を照射して殺菌などの処理を行うのに利用
する態様と、外管部の外側に放射を導出させて利用する
態様とがあるが、さらに端板部から放電容器の軸方向に
放射を導出させて利用する態様も考えられる。
【0006】さらに、利用する放射の波長については、
放電によって発生した紫外線を直接利用するのと、放電
容器の内面側に蛍光体層を形成して放電によって発生し
た紫外線により蛍光体を励起して可視光に変換し、その
可視光を利用するのとがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】2重円筒体形状の放電
容器を用いる上記した従来の無電極放電ランプは、その
いずれも比較的負荷密度が高いために、有電極の放電ラ
ンプに比較して効率が低い。たとえば、高周波点灯専用
形の32Wの有電極の蛍光ランプと27Wおよび85W
の無電極放電ランプと比較してみると、以下のとおりで
ある。
【0008】まず、システム入力に対する紫外線放射効
率については、32W蛍光ランプが30%、27W無電
極放電ランプが11%、同じく85Wのものが21%で
あった。
【0009】次に、発光効率については、32W蛍光ラ
ンプが100lm/W、27W無電極放電ランプが37
lm/W、85Wのものが70lm/Wであった。
【0010】しかし、無電極放電ランプは、以下の長所
を備えているため、有用である。
【0011】すなわち、無電極放電ランプは、放電容器
内に臨む電極がないことから、電極物質の消耗による寿
命がないため、すこぶる長寿命である。
【0012】また、電極物質の飛散による放電容器の黒
化がないので、寿命中の働程特性が良好である。
【0013】さらに、大電力で、放射量の大きい放電ラ
ンプを容易に得ることができる。
【0014】本発明は、効率の高い2重円筒体形状の放
電容器、これを用いた無電極放電ランプ、無電極放電ラ
ンプ装置および照明装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を達成するための手段】請求項1の発明の放電容
器は、内面が円筒状の外管部、外管部内に同軸に位置し
た外面が円筒状の内管部ならびに外管部および内管部の
端部間を閉塞する端板部によって内部に気密な円筒状の
空間が形成されるとともに、外管部の内面の径R1に対
する内管部の外面の径R2の割合を示す管径比R2/R
1が0.1〜0.4である放射透過性の気密容器と;気
密容器内に封入された水銀および希ガスを含む放電媒体
と;を具備していることを特徴としている。
【0016】本発明および以下の各発明において、特に
指定しない限り用語の定義および技術的意味は次によ
る。
【0017】まず、気密容器について説明する。
【0018】気密容器が放射透過性であるとは、放電に
よって直接または間接的に気密容器内で発生した所望波
長の放射を気密容器から外部へ導出することができるよ
うに気密容器が形成されていることをいう。
【0019】放射が直接発生するとは、放電により生じ
る放射をいう。
【0020】放射が間接的に発生するとは、放電によっ
てたとえば紫外線が放射され、紫外線により蛍光体が励
起されて、蛍光体から可視光を発生させるような場合を
いう。
【0021】放射を外部へ導出するとは、気密容器の外
管部、内管部および端板部のいずれか一または複数の所
望の部分から放射を外部へ導出できることである。要す
れば、上記の全部から放射を導出するようにすることが
できる。
【0022】また、所望の部分から放射を効率よく導出
するために、導出しない部分に放射に対する反射体を配
設することができる。たとえば、気密容器の外管部から
放射を導出する場合に、内管の外面に筒状の反射体を配
設することができる。同様に、内管部の内面から放射を
導出する場合に、外管部の外面に筒状の反射体を配設す
ることができる。上記のいずれの場合にも端面部にも反
射体を配設することができる。外管部、内管部および端
面部のいずれかの一部からのみ放射を導出する場合に、
導出面の導出部以外の部分に反射体を配設することがで
きる。
【0023】反射体は、気密容器に直接被膜として形成
してもよいし、気密容器とは別の基板に形成したもので
あってもよい。
【0024】気密容器の構成材料としては、気密で放射
透過性であるとともに、当然ながら放電による熱に対し
て耐熱性があることが要求される。放射として紫外線を
利用する場合には、紫外線透過性の材料を用いる。ま
た、可視光を利用する場合には、可視光透過性の材料を
用いる。
【0025】気密容器の構造は、以下のとおりである。
【0026】本発明において、外管部の内径をR1と
し、内管部の外径をR2とした場合、R2/R1を管径
比と定義するが、この管径比R2/R1は前記した範囲
である必要がある。
【0027】なぜなら、気密容器に放電媒体を封入して
放電容器を形成し、これを誘導コイルと組み合わせて無
電極放電ランプを構成して点灯する場合に、管径比R2
/R1に応じて効率が変化することを本発明者は発見し
た。そして、さらに理論計算および実験の結果、ようや
く本発明を完成するに至った。
【0028】なお、管径比R2/R1が0.1未満であ
ると、効率が悪すぎて、本発明の目的を満足することが
できない。また、管径比R2/R1が0.4を超える
と、やはり効率が悪くなりすぎる。
【0029】よって、一般的には管径比R2/R1が
0.1〜0.4の範囲内において、本発明は成立する。
【0030】また、管径比R2/R1が0.15〜0.
37の範囲であると、より効率が高くなり、好ましい結
果が得られる。
【0031】さらに、管径比R2/R1が0.2〜0.
33の範囲であると、最適な結果が得られる。
【0032】ところで、外管部は、内面が円筒状であれ
ばよく、外面は円筒以外の形状であってもよい。たとえ
ば、四角形その他の多角形を始めその他任意形状である
ことを許容する。
【0033】内管部は、外面が円筒状であればよく、内
面は中空または充実していてもよい。中空の場合、円筒
でなく、四角形その他の多角形を始めその他任意形状で
あることを許容する。
【0034】さらに、端板部、内管部または外管部の端
部に気密容器を支持するための突出物が形成されている
ことが許容される。
【0035】さらにまた、気密容器の軸方向の長さは所
望により任意の長さのものを用いることができる。すな
わち、放電容器の軸方向の長さは、発生させたい放射の
量に応じて設定すればよい。そして、軸方向の長さに応
じて誘導コイルを適当する複数個並列または直列に接続
して用いることができる。
【0036】次に、放電媒体について説明する。
【0037】放電媒体のうち希ガスは、アルゴン、キセ
ノン、クリプトンなどを用いることができる。
【0038】水銀は、純水銀を滴下するか、アマルガム
の形で封入することができる。
【0039】作用について説明する。
【0040】本発明においては、管径比を前記の所定範
囲にすることにより、誘導コイルによる放電容器内にお
いて、電界と電流との位相がなるべく揃って、管内力率
が高くなるために、水銀蒸気放電による波長253nm
の紫外線放射効率が向上する。これを微視的に見ると、
電子が電界によって無駄な+または−方向の振れ振動的
をすることなく、効果的に水銀原子と衝突して、電離な
どにエネルギーを受け渡ししているものと推測される。
【0041】その結果、効率が高くなり、有電極の蛍光
ランプの中ではかなり高効率であるところの高周波専用
形蛍光ランプと同程度かそれ以上の効率をも得ることが
できる。
【0042】これに対して、外管部の管径が大きくなっ
て管径比R2/R1が0.1未満になると、効率が低く
なりすぎるのは、水銀蒸気放電による波長253nmの
放射が自己吸収のために累積電離しやすくなり、電子温
度が低下しすぎて効率が低くなるためであると考えられ
る。
【0043】また、管径比R2/R1が0.4を超える
と、やはり効率が低くなりすぎるのは、電界と電流との
位相差が大きくなって管内力率が低下するためである。
【0044】さらに、本発明においては、始動性も向上
することができる。すなわち、本発明の成立範囲は、従
来の気密容器と比べて、外管部の径を大きくしたことを
含む。本発明の管径比R2/R1の範囲で外管部の径が
相対的に大きくなると、電子とイオンの対が一緒に管壁
に拡散するいわゆる両極性拡散が小さくなって、始動電
圧が低下するからである。
【0045】請求項2の発明の放電容器は、請求項1記
載の放電容器において、管径比R2/R1は、0.15
〜0.37であることを特徴としている。
【0046】本発明は、効率および始動性についてさら
に好ましい結果が得られる管径比の範囲を規定したもの
である。
【0047】請求項3の発明の放電容器は、請求項1ま
たは2記載の放電容器において、管径比R2/R1は、
0.2〜0.33であることを特徴としている。
【0048】本発明は、効率および始動性について最適
な結果が得られる管径比の範囲を規定したものである。
【0049】請求項4の発明の放電容器は、請求項1な
いし3のいずれか一記載の放電容器において、気密容器
は、紫外線透過性であることを特徴としている。
【0050】本発明は、紫外線を利用するための放電容
器を規定したものである。紫外線は、殺菌、紫外線硬化
性樹脂の硬化、アッシングなど既知の種々の用途に適応
する。
【0051】紫外線透過性の気密容器は、石英ガラスま
たは紫外線透過ガラスを用いて製作することにより、容
易にに得られる。
【0052】請求項5の発明の放電容器は、請求項1な
いし3のいずれか一記載の放電容器において、気密容器
の内面側に形成された蛍光体層を具備していることを特
徴としている。
【0053】本発明は、可視光を利用するための放電容
器を規定したものである。
【0054】蛍光体層は、気密容器の内面全体に形成し
てもよいし、外管部、内管部および端板部のいずれかに
部分的に形成してもよい。
【0055】使用する蛍光体は特に制限されないので、
任意所望の蛍光体を用いることができる。
【0056】請求項6の発明の無電極放電ランプは、請
求項1ないし5のいずれか一記載の放電容器と;放電容
器内の放電媒体に誘導結合するように配設された誘導コ
イルと;を具備していることを特徴としている。
【0057】本発明は、請求項1ないし5の放電容器を
備えた無電極放電ランプである。すなわち、無電極放電
ランプは放電容器と、誘導コイルとで構成される。
【0058】誘導コイルは、好ましくは放電容器の外管
部の周囲を包囲するように配設される。
【0059】しかし、要すれば、放電容器の内管部の内
部に誘導コイルを配設することも許容される。
【0060】コイルは、数ターンたとえば4ターンない
し数十ターンたとえば24ターンであり、その端子電圧
は、数百Vたとえば312V〜数千Vたとえば1872
Vである。
【0061】誘導コイルの使用数は制限されないので、
放電容器の軸方向の長さに応じて任意所望の数の誘導コ
イルを使用することができる。これらの誘導コイルを高
周波電源に対して並列または直列の接続することができ
る。
【0062】請求項7の発明の無電極放電ランプ装置
は、請求項6記載の無電極放電ランプと;無電極放電ラ
ンプの高周波電力を供給する高周波電源と;を具備して
いることを特徴としている。
【0063】本発明は、請求項6の無電極放電ランプと
高周波電源とで構成されている。
【0064】高周波電源は、数MHz〜数十MHzたと
えば13.56MHzの高周波を誘導コイルに供給す
る。なお、高周波電源の回路および回路部品たとえばス
イッチング手段の構成は制限されない。
【0065】無電極放電ランプと高周波電源とを空間的
に隣接させることができる。
【0066】しかし、必要な場合には、両者を離隔した
位置に配設して、それらの間をたとえば同軸ケーブルを
用いて接続することができる。
【0067】請求項8の発明の照明装置は、照明装置本
体と;照明装置本体に支持された請求項6記載の無電極
放電ランプと;を具備していることを特徴としている。
【0068】本発明において、照明装置とは、無電極放
電ランプを何らかの照明の目的で用いるあらゆる装置に
全て適応するものである。たとえば、照明器具、流体処
理装置、紫外線硬化装置、アッシング装置などに用いる
ことができる。
【0069】照明器具としては、屋内用、屋外用の各種
照明器具に適用することができる。
【0070】流体処理装置としては、液体たとえば水な
どまたは気体たとえば空気などを殺菌したり、またはそ
の他の処理をするための装置に適用することができる。
【0071】紫外線硬化装置は、ワークに塗布した紫外
線硬化性樹脂に紫外線を照射して短時間で樹脂を硬化さ
せるような用途に使用することができる。
【0072】アッシング装置は、半導体などの被処理物
の表面に付着した微小な有機質の不純物を紫外線を照射
して分解して除去する用途に用いることができる。
【0073】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0074】図1は、本発明の放電容器の第1の実施形
態を示す概念図である。
【0075】図において、1は気密容器で、1aは外管
部、1bは内管部、1cは端板部、1dは支持部であ
る。
【0076】外管部1aは、その内面の径たとえば半径
がR1である。
【0077】内管部1bは、その外面の径たとえば半径
がR2である。
【0078】端板部1cは、外管部1aおよび内管部1
bの両端の端面を閉塞している。
【0079】支持部1dは、内管部1bが端板部1cか
ら軸方向両端側へ一体に延長して円筒状に形成されてい
る。
【0080】次に、実施例ついて説明する。
【0081】第1の実施例として、、外管部1aとして
内面の直径が8cmの管、内管部1bとして外面の直径
が2cmの管を、それぞれ用いて管径比が0.25、端
面部の内面間の軸方向の長さ、すなわち放電空間長が5
0cmの気密容器1を備えた放電容器を製作し、直径
8.4cmで4ターンの誘導コイル6個(図示しな
い。)と組み合わせて無電極放電ランプを構成した。そ
して、各誘導コイルに周波数13.56MHzの高周波
電圧312Vを印加して無電極放電ランプを点灯し、波
長253nmの紫外線の放射効率を測定した結果、シス
テム入力に対する効率はおおよそ32%であった。ここ
で、システム入力に対する効率とは、高周波電源への入
力に対する紫外線の放射効率をいう。
【0082】また、第2の実施例として、内面の直径が
8cmの外管部と、外面の直径が3cmである以外は上
記実施例と同一仕様の放電容器(管径比約0.37)を
製作して同様に測定した結果、システム入力に対する効
率は28%であった。
【0083】さらに、比較例として、内管部の外面の直
径が6cmである以外は上記実施例と同一仕様の放電容
器(管径比0.75)を製作して測定した結果、システ
ム入力に対する効率は20%であった。
【0084】図2は、図1に示す気密容器を備えた放電
容器を用いる無電極放電ランプにおいて、管径比R2/
R1を変化した場合の効率の変化を示すグラフである。
【0085】図において、横軸は管径比R2/R1を、
縦軸はシステム入力に対する相対効率(%)を、それぞ
れ示す。
【0086】図から明かなように、管径比R2/R1が
0.1〜0.4の範囲内であれば、相対的に高い効率に
なることが分かる。
【0087】また、管径比R2/R1が0.15〜0.
37の範囲内であれば、さらに好ましい高い効率になる
ことが分かる。
【0088】さらに、管径比R2/R1が0.2〜0.
33の範囲内であれば、最適な高い効率になることが分
かる。
【0089】図3は、本発明の放電容器の第2の実施形
態を示す断面図である。
【0090】図1と同一部分については同一符号を付し
て説明は省略する。
【0091】本実施形態は、管径比R2/R1が約0.
1である。
【0092】図4は、本発明の放電容器の第3の実施形
態を示す断面図である。
【0093】図1と同一部分については同一符号を付し
て説明は省略する。
【0094】本実施形態は、管径比R2/R1が約0.
4である。
【0095】図5は、本発明の無電極放電ランプおよび
無電極放電ランプ装置の一実施形態を示す概念図であ
る。
【0096】図において、図1と同一部分については同
一符号を付して説明は省略する。
【0097】2は放電容器、3は誘導コイル、4は保護
管、5はインピーダンス整合回路、6は高周波電源、7
は同軸ケーブルである。
【0098】放電容器2は、図4に示す気密容器1の内
部に水銀および希ガスを封入して構成されている。
【0099】誘導コイル3は、1個が4ターンからな
り、放電容器2の軸方向に6個が配設され、インピーダ
ンス整合回路5に並列接続されている。
【0100】保護管4は、放射透過性の有底筒状の管か
らなり、内部に放電容器2および誘導コイル3を収納し
ている。
【0101】また、保護管4の内部には、放電容器2を
所定の位置に収納するために、支持台4a、4bが上下
に配設されていて、気密容器1の支持部1d、1dを上
下から保持している。
【0102】さらに、保護管4の開口端には、蓋体4c
が配設されている。
【0103】インピーダンス整合回路5は、保護管4の
蓋体4cの上部に固定されている。
【0104】インピーダンス整合回路5は、高周波電源
6と誘導コイル3との間のインピーダンスを整合させて
高周波電源6から誘導コイル3へ所望の高周波電力を供
給するために作用する。
【0105】同軸ケーブル7は、高周波電源6とインピ
ーダンス整合回路5との間を結合して高周波電力を送電
する。
【0106】そうして、本実施形態において、放電容器
2および誘導コイルは無電極放電ランプ8を構成する。
【0107】また、無電極放電ランプ8、高周波電源6
および同軸ケーブル7は、無電極放電ランプ装置9を構
成する。
【0108】さらに、本実施形態における無電極放電ラ
ンプ8は、保護管4内に収納されており、保護管ごと被
処理水の中に浸漬されて水を殺菌するのに使用できるよ
うに構成されている。
【0109】図6は、放電容器の始動性についての実験
結果を示すグラフである。
【0110】図において、横軸は管径比R2/R1を、
縦軸は点灯に作用したコイルの数を、それぞれ示す。
【0111】実験は、管径比R2/R1の異なる複数の
放電容器および放電容器の外側に4ターンの誘導コイル
を6個軸方向に配設し、同一周波数で、同一の高周波電
力を供給した場合に、点灯に作用した誘導コイルの数を
調べた。そして、図6は実験結果を電力をパラメータと
してプロットしたものである。
【0112】ここで、高周波点灯に作用した誘導コイル
とは、高周波電力を供給した場合に、誘導放電容器の誘
導コイルに対向した部分にプラズマが発生した誘導コイ
ルをいう。これに対して、誘導コイルに対向した放電容
器の部分にプラズマが発生しない場合には、当該誘導コ
イルは点灯に作用しないと見る。
【0113】さて、図において、管径比R2/R1が
2.5までは300W、500Wともに全数が点灯した
が、0.5になると、500Wでは全数が点灯したが、
300Wでは4個しか点灯しなかった。また、いずれの
電力においても管径比R2/R1が大きくなるにしたが
って点灯しにくくなることが認められた。
【0114】そうして、管径比R2/R1が0.1〜
0.4においては、誘導コイルが点灯に作用する割合が
大きく、したがって上記の管径比の範囲においては始動
性が良好である。
【0115】図7は、本発明の照明装置の一実施形態と
しての流体処理装置を示す一部断面側面図である。
【0116】図において、10は処理槽、11は図5に
示す無電極放電ランプユニットである。
【0117】処理槽10は、背面の上部に流入口10a
が形成されており、前面の上部に流出口10bが形成さ
れている。内部には前後のほぼ中央部に上部から仕切板
10cが垂下していて、仕切板10cの下端と処理槽1
0の内底面との間に通過口10dが形成されている。
【0118】無電極放電ランプユニット11は、無電極
放電ランプ8、保護管4およびインピーダンス整合回路
5からなる。そして、無電極放電ランプユニット11
は、処理槽10の仕切板10cと前面板10eとの間に
上から吊持されている。
【0119】そうして、被処理水は、流入口10aから
流入し、仕切板10cと背面板10fとの間を下方へ流
れ、通過口10dを超えて仕切板10cと前面板10e
との間を通過する間に無電極放電ランプ8から放射され
た紫外線の照射を受けて殺菌される。
【0120】
【発明の効果】請求項1ないし5の各発明によれば、外
管部および内管部の管径比R2/R1を所定範囲に設定
することにより、効率が高くて、始動性も良好な誘導結
合形の無電極放電ランプ用として好適な放電容器を提供
することができる。
【0121】請求項2の発明によれば、加えてさらに好
ましい結果が得られる放電容器を提供することができ
る。
【0122】請求項3の発明によれば、加えて最適な結
果が得られる放電容器を提供することができる。
【0123】請求項4の発明によれば、加えて紫外線を
利用する放電容器を提供することができる。
【0124】請求項5の発明によれば、加えて可視光を
利用する放電容器を提供することができる。
【0125】請求項6の発明によれば、請求項1ないし
5の効果を有する無電極放電ランプを提供することがで
きる。
【0126】請求項7の発明によれば、請求項1ないし
5の効果を有する無電極放電ランプ装置を提供すること
ができる。
【0127】請求項8の発明によれば、請求項1ないし
5の効果を有する照明装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の放電容器の第1の実施形態を示す概念
【図2】図1に示す気密容器を備えた放電容器を用いる
無電極放電ランプにおいて、管径比R2/R1を変化し
た場合の効率の変化を示すグラフ
【図3】本発明の放電容器の第2の実施形態を示す断面
【図4】本発明の放電容器の第3の実施形態を示す断面
【図5】本発明の無電極放電ランプおよび無電極放電ラ
ンプ装置の一実施形態を示す概念図
【図6】放電容器の始動性についての実験結果を示すグ
ラフ
【図7】本発明の照明装置の一実施形態としての流体処
理装置を示す一部断面側面図
【符号の説明】
1…気密容器 1a…外管部 1b…内管部 1c…端面部 1d…支持部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内面が円筒状の外管部、外管部内に同軸に
    位置した外面が円筒状の内管部ならびに外管部および内
    管部の端部間を閉塞する端板部によって内部に気密な円
    筒状の空間が形成されるとともに、外管部の内面の径R
    1に対する内管部の外面の径R2の割合を示す管径比R
    2/R1が0.1〜0.4である放射透過性の気密容器
    と;気密容器内に封入された水銀および希ガスを含む放
    電媒体と;を具備していることを特徴とする放電容器。
  2. 【請求項2】管径比R2/R1は、0.15〜0.37
    であることを特徴とする請求項1記載の放電容器。
  3. 【請求項3】管径比R2/R1は、0.2〜0.33で
    あることを特徴とする請求項1または2記載の放電容
    器。
  4. 【請求項4】気密容器は、紫外線透過性であることを特
    徴とする請求項1ないし3のいずれか一記載の放電容
    器。
  5. 【請求項5】気密容器の内面側に形成された蛍光体層を
    具備していることを特徴とする請求項1ないし3のいず
    れか一記載の放電容器。
  6. 【請求項6】請求項1ないし5のいずれか一記載の放電
    容器と;放電容器内の放電媒体に誘導結合するように配
    設された誘導コイルと;を具備していることを特徴とす
    る無電極放電ランプ。
  7. 【請求項7】請求項6記載の無電極放電ランプと;無電
    極放電ランプに高周波電力を供給する高周波電源と;を
    具備していることを特徴とする無電極放電ランプ装置。
  8. 【請求項8】照明装置本体と;照明装置本体に支持され
    た請求項6記載の無電極放電ランプと;を具備している
    ことを特徴とする照明装置。
JP15270097A 1997-06-10 1997-06-10 放電容器、無電極放電ランプ、無電極放電ランプ装置および照明装置 Pending JPH113686A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008186609A (ja) * 2007-01-26 2008-08-14 Matsushita Electric Works Ltd 無電極放電灯装置および照明器具
JP7112559B1 (ja) * 2021-04-20 2022-08-03 東京計器株式会社 定在波励起型電磁波放電灯

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