JPH113570A - 書き替え可能な光ディスク及びそのドライブ装置 - Google Patents

書き替え可能な光ディスク及びそのドライブ装置

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JPH113570A
JPH113570A JP10110398A JP10110398A JPH113570A JP H113570 A JPH113570 A JP H113570A JP 10110398 A JP10110398 A JP 10110398A JP 10110398 A JP10110398 A JP 10110398A JP H113570 A JPH113570 A JP H113570A
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JP
Japan
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optical disk
data recording
recording area
user data
area
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JP10110398A
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English (en)
Inventor
Takuji Yoshida
卓司 吉田
Hiroaki Tanaka
博明 田中
Kenji Miura
健二 三浦
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、光ディスクドライブシステムに装
着された状態で、その種類を正確かつ迅速に判別させる
ことを可能とする書き替え可能な光ディスクと、この書
き替え可能な光ディスクを装着して、その種類を正確か
つ迅速に判別し得る光ディスクドライブ装置とを提供す
ることを目的としている。 【解決手段】工場出荷時点またはディスクケース27に
収容されてパッケージ用フィルム28によって密封され
ている状態で、管理データ記録エリアまたはその中のリ
ードインエリアにブランクディスクであることを示すリ
ードイン情報が記録されている書き替え可能な光ディス
ク12と、この光ディスク12からリードイン情報を読
み取って、光ディスク12がブランクディスクであるか
否かを判別する制御手段15とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、データの書き替
えが可能な光ディスクを改良したものに関する。また、
この発明は、この書き替え可能な光ディスクを含んだ、
相互にデータ記録フォーマットの異なる複数種類の光デ
ィスクを選択的に装着して、データの書き込みや読み出
しを行なうことが可能な光ディスクドライブ装置を改良
したものに関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、従来より、例えばCD
(Compact Disk)−DA(Digital Audio )やCD−R
OM(Read Only Memory)等に代表される、再生専用の
光ディスクが普及している。そして、近年では、例えば
CD−R(Recordable)やCD−RW(ReWrightable)
等のように、データの書き込みや書き替えも行なうこと
が可能な光ディスクが開発されてきている。
【0003】ところで、これらCD−DA、CD−RO
M、CD−R及びCD−RW等は、それぞれ相互にデー
タ記録フォーマットの異なる光ディスクである。このた
め、現在では、このようなデータ記録フォーマットの異
なる複数種類の光ディスクを選択的に装着して、データ
の書き込みや読み出しを行なうことを可能とする、いわ
ゆるマルチリードドライブシステムの規格化が進められ
ている。
【0004】このマルチリードドライブシステムは、デ
ータ記録フォーマットの異なる複数種類の光ディスクに
対して、それぞれデータの書き込みや読み出しを行なう
ための光学系や信号処理系等を備えている。そして、こ
のマルチリードドライブシステムでは、装着された光デ
ィスクの種類を判別し、その判別結果に応じて光学系や
信号処理系を切り替えるようにしている。
【0005】このマルチリードドライブシステムにおい
て、光ディスクの種類の判別は、以下のように行なわれ
る。すなわち、マルチリードドライブシステムは、光デ
ィスクの種類の判別が要求されると、まず、光ヘッドの
対物レンズを強制的にフォーカス(光軸)方向に移動さ
せてフォーカスサーチを行なうことにより、光ディスク
が装着されているか否かを判別する。
【0006】そして、光ディスクが装着されていると判
断された場合、マルチリードドライブシステムは、その
光ディスクのリードインエリアのデータを読み取るよう
に動作する。この場合、リードインエリアのデータが正
確に読み取れなければ、マルチリードドライブシステム
は、装着された光ディスクが規格外のものであると判断
する。
【0007】また、リードインエリアのデータが正確に
読み取れた場合、マルチリードドライブシステムは、そ
の読み取ったデータに基づいて、装着されている光ディ
スクの種類を判別する。そして、光ディスクの種類が判
別されると、マルチリードドライブシステムは、その判
別結果に応じて光学系や信号処理系を切り替え、ここ
に、複数種類の光ディスクに対してデータの記録や再生
が行なわれる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たCD−RやCD−RW等のように、データの記録が可
能な光ディスクは、工場出荷時において、そのリードイ
ンエリアやユーザデータ記録エリア等を含む全てのデー
タ記録エリアが、全くフォーマッティングされていない
ブランク状態となっている。すなわち、データの記録が
可能な光ディスクは、その全てのデータ記録エリアが無
信号状態となって、市販されていることになる。
【0009】このため、上述した光ディスクの種類を判
別する手段では、例えば新品のCD−RW等のように、
データ記録エリアがブランク状態となっている光ディス
クが装着された場合、そのリードインエリアのデータを
読み取ることができないことから、規格外の光ディスク
が装着されていると誤判断してしまうという問題が生じ
ることになる。
【0010】そこで、この発明は上記事情を考慮してな
されたもので、光ディスクドライブシステムに装着され
た状態で、その種類を正確かつ迅速に判別させることを
可能とする極めて良好な書き替え可能な光ディスクを提
供することを目的とする。
【0011】また、この発明は、種類を判別させること
を可能とした書き替え可能な光ディスクを装着して、そ
の種類を正確かつ迅速に判別し得る極めて良好な光ディ
スクドライブ装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明に係る書き替え
可能な光ディスクは、管理データ記録エリアとユーザデ
ータ記録エリアとを有し、管理データ記録エリアまたは
その中のリードインエリアに、ユーザデータ記録エリア
がブランク状態であることを示す情報を記録するように
したものである。
【0013】上記のような書き替え可能な光ディスクに
よれば、管理データ記録エリアまたはその中のリードイ
ンエリアに、ユーザデータ記録エリアがブランク状態で
あることを示す情報を記録しておくようにしたので、光
ディスクドライブシステムに装着された状態で、その種
類を正確かつ迅速に判別させることが可能となる。
【0014】また、この発明に係る光ディスクドライブ
装置は、上述したような書き替え可能な光ディスクか
ら、管理データ記録エリアまたはその中のリードインエ
リアのデータを読み取る読み取り手段と、この読み取り
手段で読み取られたデータに基づいて、書き替え可能な
光ディスクのユーザデータ記録エリアがブランク状態で
あるか否かを判別する判別手段とを備えるようにしてい
る。
【0015】上記のような光ディスクドライブ装置によ
れば、上述した書き替え可能な光ディスクから管理デー
タ記録エリアまたはその中のリードインエリアのデータ
を読み取って、ユーザデータ記録エリアがブランク状態
であるか否かを判別するようにしたので、装着された光
ディスクの種類を正確かつ迅速に判別することが可能と
なる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して詳細に説明する。図1において、符
号11は光ディスクドライブシステムである。この光デ
ィスクドライブシステム11は、例えばCD−DA、C
D−ROM、CD−R及びCD−RW等の、複数種類の
光ディスク12を選択的に装着可能である。この光ディ
スク12は、ディスクモータ13によって所定の回転速
度で回転駆動されるようになっている。
【0017】この光ディスク12の信号記録面側には、
光へッド14が設置されている。この光ヘッド14は、
光ディスク12のトラッキング(径)方向に移動可能と
なるように支持されている。この光ヘッド14で読み取
られた光ディスク12のデータは、制御回路15に供給
されて元のデータに復元される。また、この制御回路1
5は、接続端子16を介して、ホストコンピュータ17
に接続されるようになつている。
【0018】この制御回路15は、ホストコンピュータ
17から送出されるデータ読み取り指令に基づいて、光
ヘッド14の位置を制御し、光ディスク12から目的と
するデータを読み取るように動作する。また、この制御
回路15は、光ディスク12からのデータの読み取りに
伴なって、ディスクモータ13の回転速度制御や、光ヘ
ッド14に内蔵された対物レンズに対するフォーカス制
御及びトラッキング制御等を行なっている。
【0019】図2は、上記制御回路15の中で、光ヘッ
ド14によって読み取られたデータの処理に関する部分
の詳細を示している。すなわち、上記光ヘッド14によ
って光ディスク12から読み取られたデータは、入力端
子18を介してデータ読取部19に供給される。このデ
ータ読取部19は、入力されたデータのうちのユーザデ
ータ情報を、ユーザデータ情報記憶部20に出力して記
憶させている。
【0020】また、上記データ読取部19は、入力され
たデータのうちのリードイン情報を、リードイン情報記
憶部21に出力して記憶させている。さらに、上記デー
タ読取部19は、入力されたデータに基づいてフォーカ
スOKフラグ及びデータ読取OKフラグを生成し、それ
ぞれ、フォーカスOKフラグ記憶部22及びデータ読取
OKフラグ記憶部23に出力して記憶させている。
【0021】これらリードイン情報、フォーカスOKフ
ラグ及びデータ読取OKフラグは、判別部24に供給さ
れて光ディスク12の種類の判別に供される。この判別
部24の判別結果は、ディスク種類情報記憶部25に供
給される。このディスク種類情報記憶部25は、複数の
ディスク種類情報を格納しており、上記判別部24の判
別結果に対応したディスク種類情報を選択して記憶して
いる。
【0022】そして、上記ユーザデータ情報記憶部20
に記憶されたユーザデータ情報と、ディスク種類情報記
憶部25に記憶されたディスク種類情報とが、入出力制
御部26に供給されてホストコンピュータ17に送るべ
き情報に組み立てられた後、上記接続端子16を介して
ホストコンピュータ17に出力される。
【0023】ここで、上記したCD−RWのように、デ
ータの記録が可能な光ディスク12に対しては、工場出
荷時に、図3(a)乃至(c)に示すように、その管理
データ記録エリアの1つであるリードインエリアに、同
期信号と、リードインエリアであることを示すデータ
と、オール0のリードイン情報とを、繰り返し記録して
おくようにしている。
【0024】すなわち、光ディスク12の全データ記録
エリアは、図3(a)に示すように、管理データ情報の
記録される管理データ記録エリアと、上記ユーザデータ
情報の記録されるユーザデータ記録エリアとに分割され
る。このうち、管理データ記録エリアは、図3(b)に
示すように、リードインエリアやリードアウトエリア等
を含んでいる。ただし、図3(a)は、光ディスク12
に記録される情報を区分して示したものであって、実際
の光ディスク12上の情報配置を示すものではない。実
際には、管理データ記録エリアは、分割されてユーザデ
ータ記録エリア内に配置される。
【0025】そして、この実施例では、図3(c)に示
すように、リードインエリアに、同期信号と、リードイ
ンエリアであることを示すデータと、オール0のリード
イン情報とを、繰り返し記録するようにしている。つま
り、データの記録が可能な光ディスク12に対しては、
工場出荷時に、そのリードインエリアをブランク状態に
しないようにしている。
【0026】図4は、図1に示した光ディスクドライブ
システム11が、その装着された光ディスク12の種類
を判別する動作を示したフローチャートである。まず、
開始(ステップS11)されると、光ディスクドライブ
システム11は、ステップS12で、フォーカスサーチ
を行ない、ステップS13で、対物レンズの合焦点位置
が光ディスク12に到達したか否かを判別する。
【0027】そして、対物レンズの合焦点位置が光ディ
スク12に到達しないと判断された場合(NO)、光デ
ィスクドライブシステム11は、ステップS14で、光
ディスク12が装着されていない、つまり、光ディスク
無状態であると判断して、終了(ステップS21)され
る。
【0028】また、上記ステップS13で、対物レンズ
の合焦点位置が光ディスク12に到達したと判断された
場合(YES)、光ディスクドライブシステム11は、
ステップS15で、光ディスク12のリードインエリア
のデータを読み取るように動作し、ステップS16で、
リードインエリアのデータを正確に読み取ることができ
たか否かを判別する。
【0029】そして、リードインエリアのデータを正確
に読み取ることができないと判断された場合(NO)、
光ディスクドライブシステム11は、ステップS17
で、規格外の光ディスク12が装着されていると判断し
て、終了(ステップS21)される。
【0030】また、上記ステップS16で、リードイン
エリアのデータを正確に読み取ることができたと判断さ
れた場合(YES)、光ディスクドライブシステム11
は、ステップS18で、リードインエリアから読み取っ
たリードイン情報がオール0か否かを判別する。
【0031】そして、リードイン情報がオール0でない
と判断された場合(NO)、光ディスクドライブシステ
ム11は、ステップS19で、ブランク状態のCD−R
W以外の光ディスク12が装着されていると判断して、
終了(ステップS21)される。
【0032】また、上記ステップS18で、リードイン
情報がオール0であると判断された場合(YES)、光
ディスクドライブシステム11は、ステップS20で、
ユーザーデータ記録エリアがブランク状態となされた、
CD−RWの光ディスク12が装着されていると判断し
て、終了(ステップS21)される。
【0033】次に、図5は、上記ホストコンピュータ1
7からディスク種類情報を要求された場合の、光ディス
クドライブシステム11の動作を示したフローチャート
である。まず、開始(ステップS22)されると、光デ
ィスクドライブシステム11は、ステップS23で、光
ディスク12が装着されているか否かを判別する。そし
て、光ディスク12が装着されていないと判断された場
合(NO)、光ディスクドライブシステム11は、ステ
ップS24で、光ディスク12が装着されていない旨の
情報をホストコンピュータ17に送信して、終了(ステ
ップS30)される。
【0034】また、上記ステップS23で、光ディスク
12が装着されていると判断された場合(YES)、光
ディスクドライブシステム11は、ステップS25で、
規格外の光ディスク12であるか否かを判別する。そし
て、規格外の光ディスク12であると判断された場合
(YES)、光ディスクドライブシステム11は、ステ
ップS26で、規格外の光ディスク12である旨の情報
をホストコンピュータ17に送信して、終了(ステップ
S30)される。
【0035】一方、上記ステップS25で、規格外の光
ディスク12でないと判断された場合(NO)、光ディ
スクドライブシステム11は、ステップS27で、ユー
ザーデータ記録エリアがブランク状態となされた、CD
−RWの光ディスク12であるか否かを判別する。
【0036】そして、ユーザーデータ記録エリアがブラ
ンク状態であるCD−RWの光ディスク12であると判
断された場合(YES)、光ディスクドライブシステム
11は、ステップS28で、ユーザーデータ記録エリア
がブランク状態であるCD−RWの光ディスク12であ
る旨の情報をホストコンピュータ17に送信して、終了
(ステップS30)される。
【0037】また、上記ステップS27で、、ユーザー
データ記録エリアがブランク状態であるCD−RWの光
ディスク12でないと判断された場合(NO)、光ディ
スクドライブシステム11は、ステップS29で、他の
光ディスク12である旨の情報をホストコンピュータ1
7に送信して、終了(ステップS30)される。
【0038】上記した実施の形態によれば、例えばCD
−RW等のようなデータの記録が可能な光ディスク12
に対して、工場出荷時に、そのリードインエリアに、ユ
ーザデータ記録エリアがブランク状態であることを示
す、オール0のリードイン情報を記録するようにしてい
る。
【0039】このため、光ディスクドライブシステム1
1では、装着された光ディスク12からそのリードイン
情報を読み取って判別することにより、例えば新品のC
D−RWのような光ディスク12が装着された場合で
も、規格外の光ディスク12であると誤判断することな
く、その種類を正確かつ迅速に判別することが可能とな
る。
【0040】ここで、上記CD−RWを含めて、一般
に、光ディスク12は、図6に示すような光ディスクケ
ース27に収容されている。この光ディスクケース27
は、光ディスク12を内部に収容して保持するケース本
体27aと、このケース本体27aに対して開閉自在に
支持される蓋体27bとから構成されている。
【0041】そして、この光ディスク12は、光ディス
クケース27に収容され、かつ、その光ディスクケース
27が、図7に示すように、透明薄膜状のパッケージ用
フィルム28によって密封包装された状態で、工場から
出荷され市販に供されている。
【0042】このため、データの書き込みが可能な光デ
ィスク12には、それが光ディスクケース27に収容さ
れ、その光ディスクケース27がパッケージ用フィルム
28に密封包装されている状態で、そのリードインエリ
アにオール0のリードイン情報が記録されていればよい
ことになる。換言すれば、データの書き込みが可能な光
ディスク12は、図7に示すように、使用者がパッケー
ジ用フィルム28を剥がした時点で、そのリードインエ
リアにオール0のリードイン情報が記録されていれば、
実用に適することになる。
【0043】なお、データの書き込みが可能な光ディス
ク12は、図8に示すように、それぞれが1枚の光ディ
スク12を収容する複数個(図示の場合は5個)の光デ
ィスクケース27を、パッケージ用フィルム28でひと
まとめに密封包装して市販される場合がある。この場合
にも、使用者がパッケージ用フィルム28を剥がした時
点で、各光ディスク12のリードインエリアにオール0
のリードイン情報が記録されていればよいものである。
【0044】ここで、CD−RWのようなデータの書き
込みが可能な光ディスク12は、そのユーザデータ記録
エリアに一旦データが書き込まれて消去された場合に
も、リードインエリアにリードイン情報としてオール0
が書き込まれるようになっている。ただし、この場合、
データ消去後のユーザデータ記録エリアには、同期信号
が残ることになる。
【0045】このため、上述したように、使用者がパッ
ケージ用フィルム28を剥がした時点での、つまり、ユ
ーザデータ記録エリアに一度もデータが書き込まれたこ
とのない新品の光ディスク12であるか、ユーザデータ
記録エリアに一旦データが書き込まれて消去された、つ
まり、ユーザデータ記録エリアに同期信号が残っている
光ディスク12であるかを区別することが要求される場
合がある。
【0046】この場合、光ディスク12が新品であるか
一旦データが書き込まれて消去されたものであるかを、
フラグによって区別することができる。このフラグは、
図9(c)に示すように、光ディスク12のリードイン
エリアにフラグエリアを設けて記録することができる。
なお、図9(a)及び(b)は、それぞれ前述した図3
(a)及び(b)と同様である。
【0047】また、工場を出荷される全ての書き込み可
能な光ディスク12に対して、そのリードインエリアに
オール0のリードイン情報を記録するのではなく、オー
ル0のリードイン情報が記録されて工場出荷された光デ
ィスク12と、オール0のリードイン情報が記録されず
に工場出荷された光ディスク12とを、使用者が選択的
に購入できるようにすることが考えられている。
【0048】この場合、上記光ディスクドライブシステ
ム11としては、オール0のリードイン情報が記録され
ずに工場出荷された光ディスク12に対して、オール0
のリードイン情報を記録することができる機能を備えて
いれば、使用者にとって非常に便利となる。
【0049】なお、前述したように、ユーザデータ記録
エリアがブランク状態であることを示すオール0のリー
ドイン情報は、光ディスクケース27に収容されパッケ
ージ用フィルム28によって密封包装されている状態
の、書き込み可能な光ディスク12のリードインエリア
に記録されていればよいものである。
【0050】すなわち、リードインエリアの内容は、ユ
ーザデータ記録エリアにデータが記録されるのに伴なっ
て書き替えられるので、パッケージ用フィルム28によ
って密封包装されている状態、つまり、新品の書き込み
可能な光ディスク12のリードインエリアに、ブランク
ディスクであることを示すリードイン情報を記録してお
くことに意味がある。
【0051】なお、ユーザデータ記録エリアがブランク
状態であることを示すリードイン情報としては、オール
0に限られるものではなく、他のデータと区別すること
ができるデータであればよいものである。また、データ
に限らず、例えばブランクCD−RWディスクとその他
のディスクとを区別可能なブランクフラグであってもよ
い。このブランクフラグを用いる場合は、図10(c)
に示すように、光ディスク12のリードインエリアで、
リードイン情報の記録エリアの中にブランクフラグエリ
アを設ければよいものである。なお、図10(a)及び
(b)は、それぞれ前述した図3(a)及び(b)と同
様である。
【0052】図11は、ユーザデータ記録エリアがブラ
ンク状態であることを示す情報がブランクフラグである
場合に、光ディスクドライブシステム11が、その装着
された光ディスク12の種類を判別する動作を示したフ
ローチャートである。図11において、図4と同一ステ
ップには同一符号を付している。
【0053】すなわち、上記ステップS16で、リード
インエリアのデータを正確に読み取ることができたと判
断された場合(YES)、光ディスクドライブシステム
11は、ステップS31で、リードインエリアから読み
取ったブランクフラグが0か否かを判別する。
【0054】そして、ブランクフラグが0でないと判断
された場合(NO)、光ディスクドライブシステム11
は、ステップS19で、ユーザーデータ記録エリアがブ
ランク状態のCD−RW以外の光ディスク12が装着さ
れていると判断して、終了(ステップS21)される。
【0055】また、上記ステップS31で、ブランクフ
ラグが0であると判断された場合(YES)、光ディス
クドライブシステム11は、ステップS20で、ユーザ
ーデータ記録エリアがブランク状態となされた、CD−
RWの光ディスク12が装着されていると判断して、終
了(ステップS21)される。
【0056】図12は、このブランクフラグを使用した
CD−RWディスクにデータを書き込む場合の動作を示
したフローチャートである。まず、開始(ステップS3
2)されると、光ディスクドライブシステム11は、ス
テップS33で、ユーザデータ記録エリアの目的エリア
にユーザの指定するデータを書き込み、ステップS34
で、その書き込んだデータのアドレス情報をリードイン
エリアに書き込む。
【0057】その後、光ディスクドライブシステム11
は、ステップS35で、ブランクフラグが0であるか否
かを判別し、0でないと判断された場合(NO)、終了
(ステップS37)される。また、ブランクフラグが0
であると判断された場合(YES)、光ディスクドライ
ブシステム11は、ステップS36で、ブランクフラグ
エリアに1を書き込んで、終了(ステップS37)され
る。
【0058】ここで、上記した実施の形態では、書き込
み可能な光ディスク12のリードインエリアに、ユーザ
データ記録エリアがブランク状態であることを示すオー
ル0のリードイン情報やフラグを記録するようにした
が、このユーザデータ記録エリアがブランク状態である
ことを示す情報は、リードインエリアに限らず、光ディ
スク12の上記管理データ記録エリアに記録されていれ
ばよいものである。
【0059】また、CD−RWディスクは、図13に示
すように、ウォブルと称するトラックのうねりを持って
おり、このうねりの周波数をデコードすることで、図1
4(a)に示すように、リードインエリアの開始アドレ
スを正確に知ることができる。したがって、図14
(b)に示すように、前記リードインエリアの開始アド
レスから求められる少量のリードインエリアのリードイ
ン情報がオール0のCD−RWディスクを、ブランクデ
ィスクであると定義することで、ディスクがブランクで
あるか否かを判定するのに調べなくてはならないエリア
はさらに少なくて済み、また、ウォブル情報を活かして
その場所を正確に特定することができるため、ブランク
ディスクの判定をより速くより確実に行なうことが可能
となる。
【0060】図14(b)では、N0 ,N1 の個定数を
予め定めておき、ウォブル情報より得られたリードイン
エリア開始アドレスから、オフセットN0 とN1 の間に
あるリードイン情報を得て、ブランクディスクの判定に
利用する方法を示している。なお、このリードインエリ
ア開始アドレスは、実際には24ビットで、内容の識別
コード3ビット+アドレス21ビットの構成である。そ
して、識別コード=0なら現在アドレスを示し、識別コ
ード=6ならリードインエリア開始アドレスを示してい
る。なお、この発明は上記した実施の形態に限定される
ものではなく、この外その要旨を逸脱しない範囲で種々
変形して実施することができる。
【0061】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
光ディスクドライブシステムに装着された状態で、その
種類を正確かつ迅速に判別させることを可能とする極め
て良好な書き替え可能な光ディスクを提供することがで
きる。
【0062】また、この発明によれば、種類を判別させ
ることを可能とした書き替え可能な光ディスクを装着し
て、その種類を正確かつ迅速に判別し得る極めて良好な
光ディスクドライブ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態を説明するためのもの
で、光ディスクドライブシステムを示すブロック構成
図。
【図2】同光ディスクドライブシステムに用いられた制
御回路の詳細を説明するために示すブロック構成図。
【図3】同実施の形態における光ディスクの管理データ
記録エリアの詳細を説明するために示す図。
【図4】同光ディスクドライブシステムが光ディスクの
種類を判別する動作を説明するために示すフローチャー
ト。
【図5】同光ディスクドライブシステムがホストコンピ
ュータからディスク種類情報を要求された場合の動作を
説明するために示すフローチャート。
【図6】同実施の形態における光ディスクを収納するた
めの光ディスクケースの詳細を説明するために示す斜視
図。
【図7】同光ディスクケースからそれを密封包装してい
るパッケージ用フィルムを剥がした状態を示す斜視図。
【図8】複数の光ディスクケースを密封包装しているパ
ッケージ用フィルムを剥がした状態を示す斜視図。
【図9】同実施の形態における光ディスクの管理データ
記録エリアの他の例を説明するために示す図。
【図10】同実施の形態における光ディスクの管理デー
タ記録エリアのさらに他の例を説明するために示す図。
【図11】図10に示した例における光ディスクの種類
を判別する動作を説明するために示すフローチャート。
【図12】同例におけるCD―RWディスクへのデータ
の書き込み動作を説明するために示すフローチャート。
【図13】CD−RWディスクにおけるデータトラック
のウォブリングを説明するために示す図。
【図14】同ディスクにおけるウォブル情報の詳細を説
明するために示す図。
【符号の説明】
11…光ディスクドライブシステム、 12…光ディスク、 13…ディスクモータ、 14…光ヘッド、 15…制御回路、 16…接続端子、 17…ホストコンピュータ、 18…入力端子、 19…データ読取部、 20…ユーザデータ情報記憶部、 21…リードイン情報記憶部、 22…フォーカスOKフラグ記憶部、 23…データ読取OKフラグ記憶部、 24…判別部、 25…ディスク種類情報記憶部、 26…入出力制御部、 27…光ディスクケース、 28…パッケージ用フィルム。

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管理データ記録エリアとユーザデータ記
    録エリアとを有し、前記管理データ記録エリアに、前記
    ユーザデータ記録エリアがブランク状態であることを示
    す情報が記録されていることを特徴とする書き替え可能
    な光ディスク。
  2. 【請求項2】 前記ユーザデータ記録エリアがブランク
    状態であることを示す情報は、工場出荷時点で、前記管
    理データ記録エリアに記録されていることを特徴とする
    請求項1記載の書き替え可能な光ディスク。
  3. 【請求項3】 前記ユーザデータ記録エリアがブランク
    状態であることを示す情報は、光ディスクがパッケージ
    用フィルムによって包装されている状態で、前記管理デ
    ータ記録エリアに記録されていることを特徴とする請求
    項1記載の書き替え可能な光ディスク。
  4. 【請求項4】 前記ユーザデータ記録エリアがブランク
    状態であることを示す情報は、光ディスクが光ディスク
    ケースに収容され、この光ディスクケースがパッケージ
    用フィルムによって包装されている状態で、前記管理デ
    ータ記録エリアに記録されていることを特徴とする請求
    項1記載の書き替え可能な光ディスク。
  5. 【請求項5】 前記ユーザデータ記録エリアがブランク
    状態であることを示す情報は、同期信号及び前記管理デ
    ータ記録エリアであることを示すデータとともに、前記
    管理データ記録エリアに繰り返し記録されていることを
    特徴とする請求項1記載の書き替え可能な光ディスク。
  6. 【請求項6】 前記ユーザデータ記録エリアがブランク
    状態であることを示す情報は、オール0のデータである
    ことを特徴とする請求項1記載の書き替え可能な光ディ
    スク。
  7. 【請求項7】 前記ユーザデータ記録エリアがブランク
    状態であることを示す情報は、フラグであることを特徴
    とする請求項1記載の書き替え可能な光ディスク。
  8. 【請求項8】 前記ユーザデータ記録エリアがブランク
    状態であることを示す情報は、前記管理データ記録エリ
    アのウォブリングされたデータトラックに沿って記録さ
    れることを特徴とする請求項1記載の書き替え可能な光
    ディスク。
  9. 【請求項9】 前記ユーザデータ記録エリアがブランク
    状態であることを示す情報は、前記ユーザデータ記録エ
    リアに対するデータの書き込みと消去との履歴を示すフ
    ラグとともに、前記管理データ記録エリアに記録されて
    いることを特徴とする請求項1記載の書き替え可能な光
    ディスク。
  10. 【請求項10】 管理データ記録エリアとユーザデータ
    記録エリアとを有し、前記管理データ記録エリアの中の
    リードインエリアに、前記ユーザデータ記録エリアがブ
    ランク状態であることを示す情報が記録されていること
    を特徴とする書き替え可能な光ディスク。
  11. 【請求項11】 前記ユーザデータ記録エリアがブラン
    ク状態であることを示す情報は、工場出荷時点で、前記
    リードインエリアに記録されていることを特徴とする請
    求項10記載の書き替え可能な光ディスク。
  12. 【請求項12】 前記ユーザデータ記録エリアがブラン
    ク状態であることを示す情報は、光ディスクがパッケー
    ジ用フィルムによって包装されている状態で、前記リー
    ドインエリアに記録されていることを特徴とする請求項
    10記載の書き替え可能な光ディスク。
  13. 【請求項13】 前記ユーザデータ記録エリアがブラン
    ク状態であることを示す情報は、光ディスクが光ディス
    クケースに収容され、この光ディスクケースがパッケー
    ジ用フィルムによって包装されている状態で、前記リー
    ドインエリアに記録されていることを特徴とする請求項
    10記載の書き替え可能な光ディスク。
  14. 【請求項14】 前記ユーザデータ記録エリアがブラン
    ク状態であることを示す情報は、同期信号及び前記リー
    ドインエリアであることを示すデータとともに、前記リ
    ードインエリアに繰り返し記録されていることを特徴と
    する請求項10記載の書き替え可能な光ディスク。
  15. 【請求項15】 前記ユーザデータ記録エリアがブラン
    ク状態であることを示す情報は、オール0のデータであ
    ることを特徴とする請求項10記載の書き替え可能な光
    ディスク。
  16. 【請求項16】 前記ユーザデータ記録エリアがブラン
    ク状態であることを示す情報は、フラグであることを特
    徴とする請求項10記載の書き替え可能な光ディスク。
  17. 【請求項17】 前記リードインエリアは、ウォブリン
    グされたトラックによってその開始位置が示されること
    を特徴とする請求項10記載の書き替え可能な光ディス
    ク。
  18. 【請求項18】 前記ユーザデータ記録エリアがブラン
    ク状態であることを示す情報は、前記ユーザデータ記録
    エリアに対するデータの書き込みと消去との履歴を示す
    フラグとともに、前記リードインエリアに記録されてい
    ることを特徴とする請求項10記載の書き替え可能な光
    ディスク。
  19. 【請求項19】 管理データ記録エリアとユーザデータ
    記録エリアとを有し、工場出荷時点またはパッケージ用
    フィルムによって密封包装されている状態で、前記管理
    データ記録エリアに前記ユーザデータ記録エリアがブラ
    ンク状態であることを示す情報が記録されている書き替
    え可能な光ディスクから、前記管理データ記録エリアの
    データを読み取る読み取り手段と、 この読み取り手段で読み取られたデータに基づいて、前
    記書き替え可能な光ディスクの前記ユーザデータ記録エ
    リアがブランク状態であるか否かを判別する判別手段と
    を具備してなることを特徴とする光ディスクドライブ装
    置。
  20. 【請求項20】 管理データ記録エリアとユーザデータ
    記録エリアとを有し、工場出荷時点またはパッケージ用
    フィルムによって密封包装されている状態で、前記管理
    データ記録エリアの中のリードインエリアに、前記ユー
    ザデータ記録エリアがブランク状態であることを示す情
    報が記録されている書き替え可能な光ディスクから、前
    記リードインエリアのデータを読み取る読み取り手段
    と、 この読み取り手段で読み取られたデータに基づいて、前
    記書き替え可能な光ディスクの前記ユーザデータ記録エ
    リアがブランク状態であるか否かを判別する判別手段と
    を具備してなることを特徴とする光ディスクドライブ装
    置。
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