JPH11355879A - 複合形等価同軸スピーカーシステム - Google Patents
複合形等価同軸スピーカーシステムInfo
- Publication number
- JPH11355879A JPH11355879A JP19228498A JP19228498A JPH11355879A JP H11355879 A JPH11355879 A JP H11355879A JP 19228498 A JP19228498 A JP 19228498A JP 19228498 A JP19228498 A JP 19228498A JP H11355879 A JPH11355879 A JP H11355879A
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- Japan
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- speaker
- speakers
- low
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- degrees
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- Pending
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- Obtaining Desirable Characteristics In Audible-Bandwidth Transducers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 高音用スピーカーを挟み込むように、低音用
スピーカーを縦に配列した複台形等価同軸スピーカーシ
ステムにおいて、スピーカーシステムの背丈を低く保
ち、より広い聴取領域を確保しつつ、良好な音響特性を
実現する。 【解決手段】 低音用スピーカーを小口径ユニット４本
使用とし、２本づつを群として仮想同軸配置とし、さら
に水平方向の２本づつは概略Ｖ字状、またはＷ字状のバ
ッフル中央部に対向させるように取り付け、４本の低音
用スピーカーには同一の信号を加える。
スピーカーを縦に配列した複台形等価同軸スピーカーシ
ステムにおいて、スピーカーシステムの背丈を低く保
ち、より広い聴取領域を確保しつつ、良好な音響特性を
実現する。 【解決手段】 低音用スピーカーを小口径ユニット４本
使用とし、２本づつを群として仮想同軸配置とし、さら
に水平方向の２本づつは概略Ｖ字状、またはＷ字状のバ
ッフル中央部に対向させるように取り付け、４本の低音
用スピーカーには同一の信号を加える。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は高音用スピーカーを
挟むようにその上下に低音用スピーカーを配置した複合
形等価同軸スピーカーシステムに関するものである。
挟むようにその上下に低音用スピーカーを配置した複合
形等価同軸スピーカーシステムに関するものである。
【０００２】従来この種のスピーカーは上下に配した低
音用のスピーカーの合成された音源が中央に配した高音
用スピーカーに重なるために、低音域から高音域に至る
全ての周波数領域で音源位置が一致し、良好な定位が得
られる特徴がある。
音用のスピーカーの合成された音源が中央に配した高音
用スピーカーに重なるために、低音域から高音域に至る
全ての周波数領域で音源位置が一致し、良好な定位が得
られる特徴がある。
【０００３】図２は従来の複合形等価同軸スピーカーシ
ステムの一例を示す側面図である。低音用スピーカー
１、２と高音用スピーカー３よりなる２ウェイスピーカ
ーである。試聴ポイントＬをスピーカーシステムの概略
軸上に保つことによって、全ての周波数帯域で、音源が
スピーカーの中央に集中することが示されている。
ステムの一例を示す側面図である。低音用スピーカー
１、２と高音用スピーカー３よりなる２ウェイスピーカ
ーである。試聴ポイントＬをスピーカーシステムの概略
軸上に保つことによって、全ての周波数帯域で、音源が
スピーカーの中央に集中することが示されている。
【０００４】図２
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】複合形等価同軸スピー
カーシステムは大口径の低音用スピーカーを使うに従っ
て、高さが大きくなり、スピーカーシステムが極度に大
型化し、使用上の制約が増大する。また等価同軸スピー
カーシステムといえども、上下のスピーカー間が大きく
離れていると、室内に設置したときの反射経路の違いな
どによって音像の明瞭さが阻害されることもある。
カーシステムは大口径の低音用スピーカーを使うに従っ
て、高さが大きくなり、スピーカーシステムが極度に大
型化し、使用上の制約が増大する。また等価同軸スピー
カーシステムといえども、上下のスピーカー間が大きく
離れていると、室内に設置したときの反射経路の違いな
どによって音像の明瞭さが阻害されることもある。
【０００６】この問題の改善のためには大口径低音用ス
ピーカーに代えて数個の小口径低音用スピーカーを使用
し、高さを短縮することが考えられるが、低音用スピー
カーを水平面にも配列することになるため、聴取点が左
右にずれた場合、ずれた方向に音源が移動し、定位が不
安定になる欠点を生じるので実用的ではない。
ピーカーに代えて数個の小口径低音用スピーカーを使用
し、高さを短縮することが考えられるが、低音用スピー
カーを水平面にも配列することになるため、聴取点が左
右にずれた場合、ずれた方向に音源が移動し、定位が不
安定になる欠点を生じるので実用的ではない。
【０００７】本発明の課題は複合形等価同軸スピーカー
システムにおいて、低音再生に必要な十分な放射面積を
持ちながら、スピーカーシステムにおけるスピーカーユ
ニット配置部の縦寸法をいたずらに過大化させず、しか
もより広くて安定した聴取エリアを確保し、音響性能も
良好なスピーカーシステムを提供することにある。
システムにおいて、低音再生に必要な十分な放射面積を
持ちながら、スピーカーシステムにおけるスピーカーユ
ニット配置部の縦寸法をいたずらに過大化させず、しか
もより広くて安定した聴取エリアを確保し、音響性能も
良好なスピーカーシステムを提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、従来の大口径低音用スピーカー２個に代えて、比較
的小口径の低音用スピーカー４個を使用し、２個を群と
して、高音用スピーカーの上下に配列し、それぞれの群
に含まれる２個のスピーカーは水平に配置し、さらに前
記スピーカーは開角度αで内側に対向し、αは１５０度
から１１０度の間であることを特徴とする。
に、従来の大口径低音用スピーカー２個に代えて、比較
的小口径の低音用スピーカー４個を使用し、２個を群と
して、高音用スピーカーの上下に配列し、それぞれの群
に含まれる２個のスピーカーは水平に配置し、さらに前
記スピーカーは開角度αで内側に対向し、αは１５０度
から１１０度の間であることを特徴とする。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下、図面等を参照にしながら、
本発明の実施形態をあげて、さらに詳しく説明する。図
１は、本発明による複合形等価同軸スピーカーシステム
の実施形態を示す斜視図である。なお、前述した従来例
と同様な機能を果たす部分には、同一の符号を付して、
重複する説明を適宜省略する。
本発明の実施形態をあげて、さらに詳しく説明する。図
１は、本発明による複合形等価同軸スピーカーシステム
の実施形態を示す斜視図である。なお、前述した従来例
と同様な機能を果たす部分には、同一の符号を付して、
重複する説明を適宜省略する。
【００１０】図１
【００１１】この実施形態において、１Ａ、１Ｂ、２
Ａ、２Ｂは低音用スピーカー、３は高音用スピーカーで
ある。１Ａ、１Ｂを群として３の上に、２Ａ、２Ｂを群
として３の下に配置し、等価同軸としている。さらに、
１Ａ、１Ｂ、および２Ａ、２Ｂはそれぞれに水平に配列
され、しかも内側に開角度αで対向している。１Ａ，１
Ｂ，２Ａ，２Ｂの４個の低音用スピーカーには同一の信
号が加えられるように結線してある。開角αは１５０度
から１１０度の間に設定される。この角度はスピーカー
口径や、使用帯域、聴取エリアの設定などを考慮して決
められる。
Ａ、２Ｂは低音用スピーカー、３は高音用スピーカーで
ある。１Ａ、１Ｂを群として３の上に、２Ａ、２Ｂを群
として３の下に配置し、等価同軸としている。さらに、
１Ａ、１Ｂ、および２Ａ、２Ｂはそれぞれに水平に配列
され、しかも内側に開角度αで対向している。１Ａ，１
Ｂ，２Ａ，２Ｂの４個の低音用スピーカーには同一の信
号が加えられるように結線してある。開角αは１５０度
から１１０度の間に設定される。この角度はスピーカー
口径や、使用帯域、聴取エリアの設定などを考慮して決
められる。
【００１２】一般にスピーカーは軸上で最も音圧が高
く、周辺で低下する指向性の特徴を有する。図３のよう
に２個の水平配列したスピーカーにおいて、２個の中央
軸上Ｍを基準として、聴取点が水平にＮまで移動したと
き、移動した側のスピーカーＡは、距離が近づくととも
に、指向性の影響もあって、音圧が高まる。離れた側の
スピーカＢは、距離が大きくなるとともに、指向性の影
響もあって、音圧が低下する。従って聴取点がＭからＮ
に移動するに従って、２個のスピーカーの合成音源もｍ
からｎに移動する。
く、周辺で低下する指向性の特徴を有する。図３のよう
に２個の水平配列したスピーカーにおいて、２個の中央
軸上Ｍを基準として、聴取点が水平にＮまで移動したと
き、移動した側のスピーカーＡは、距離が近づくととも
に、指向性の影響もあって、音圧が高まる。離れた側の
スピーカＢは、距離が大きくなるとともに、指向性の影
響もあって、音圧が低下する。従って聴取点がＭからＮ
に移動するに従って、２個のスピーカーの合成音源もｍ
からｎに移動する。
【００１３】図３
【００１４】一方、図４に示したように、２個のスピー
カーを開角αで対向させると、聴取点が合成軸上Ｍから
Ｎに移動したときに、移動した側のスピーカーＡの音圧
は距離が近づいた分上昇する一方で、指向性によって減
衰する。他方のスピーカーＢの音圧は距離が増大した分
減衰するが、指向性は軸上に向かうので上昇する。開角
αを適切に選ぶことによって、距離と指向性の２つ要因
による音圧変化を相互に補償し、音源の移動を無くする
ことが出来る。この状態は中央に１個のスピーカーがあ
るのと等価である。
カーを開角αで対向させると、聴取点が合成軸上Ｍから
Ｎに移動したときに、移動した側のスピーカーＡの音圧
は距離が近づいた分上昇する一方で、指向性によって減
衰する。他方のスピーカーＢの音圧は距離が増大した分
減衰するが、指向性は軸上に向かうので上昇する。開角
αを適切に選ぶことによって、距離と指向性の２つ要因
による音圧変化を相互に補償し、音源の移動を無くする
ことが出来る。この状態は中央に１個のスピーカーがあ
るのと等価である。
【００１５】図４
【００１６】このように水平に配列させた上で、適切な
角度αで内側に対向させた２個の低音用スピーカーを群
とし、１対の群をもって高音用のスピーカーを上下で挟
み込むように配列する。前記の通り、上下に配した低音
用スピーカー群はそれぞれの中央に１個のスピーカーが
あるように動作する。さらにこれらが上下で合成された
とき、合成音源は高音用スピーカー位置に一致し、聴取
位置に関わらず移動することがないので、良好な定位が
得られる。
角度αで内側に対向させた２個の低音用スピーカーを群
とし、１対の群をもって高音用のスピーカーを上下で挟
み込むように配列する。前記の通り、上下に配した低音
用スピーカー群はそれぞれの中央に１個のスピーカーが
あるように動作する。さらにこれらが上下で合成された
とき、合成音源は高音用スピーカー位置に一致し、聴取
位置に関わらず移動することがないので、良好な定位が
得られる。
【００１７】図１の実施例では、低音用スピーカー取り
付け面の外側を、βの角度で折り返している。さらにそ
の先は９０度で折り返し、側壁としている。このように
構成すると、低音用スピーカーの取り付け面の外側が平
面であるときに比べ、低音用スピーカー取り付け部が窪
んでいるために生ずる音響的な共鳴現象が緩和され、さ
らにキャビネットのコーナー部で生ずる回折現象も少な
くでき、より良好な性能が得られる。キャビネット内部
の対向面も少なくなり、内部定在波の抑制にも役立つ。
βは７．５度から１７．５度が適切である。
付け面の外側を、βの角度で折り返している。さらにそ
の先は９０度で折り返し、側壁としている。このように
構成すると、低音用スピーカーの取り付け面の外側が平
面であるときに比べ、低音用スピーカー取り付け部が窪
んでいるために生ずる音響的な共鳴現象が緩和され、さ
らにキャビネットのコーナー部で生ずる回折現象も少な
くでき、より良好な性能が得られる。キャビネット内部
の対向面も少なくなり、内部定在波の抑制にも役立つ。
βは７．５度から１７．５度が適切である。
【００１８】さらに図１の実施例では高音用スピーカー
取り付け面を除いて、バッフル全体をＷ字形状とし、低
音用スピーカーの取り付け部の上下を開放としている。
このように構成することにより、低音用スピーカーの取
り付け部が、Ｖ字状に窪んでいることによる音響的な共
鳴現象をさけることが可能であり、より素直な特性と、
良好な音質を得ることが出来る。
取り付け面を除いて、バッフル全体をＷ字形状とし、低
音用スピーカーの取り付け部の上下を開放としている。
このように構成することにより、低音用スピーカーの取
り付け部が、Ｖ字状に窪んでいることによる音響的な共
鳴現象をさけることが可能であり、より素直な特性と、
良好な音質を得ることが出来る。
【００１９】本発明によれば、高音スピーカーより発し
た音のうち、後方に向かい、低音用スピーカー取り付け
面によって反射される音についても、従来のような平面
による反射に比べて、Ｗ字状のバッフルによる反射はラ
ンダム性であるから、直接音との干渉が少なく、高音域
にとっても改善効果を生むことになる。
た音のうち、後方に向かい、低音用スピーカー取り付け
面によって反射される音についても、従来のような平面
による反射に比べて、Ｗ字状のバッフルによる反射はラ
ンダム性であるから、直接音との干渉が少なく、高音域
にとっても改善効果を生むことになる。
【００２０】本発明においては４個の低音用スピーカー
は同一性能であり、さらにそれぞれには同一の信号が加
えられることが原則であるが、４個のスピーカーの低域
特性を少しずつ異ならせたり、使用帯域を異ならせたり
しても本発明の効果が得られる範囲にあっては、これら
が本発明に含まれることは言うまでもない。
は同一性能であり、さらにそれぞれには同一の信号が加
えられることが原則であるが、４個のスピーカーの低域
特性を少しずつ異ならせたり、使用帯域を異ならせたり
しても本発明の効果が得られる範囲にあっては、これら
が本発明に含まれることは言うまでもない。
【００２１】
【図１】 本発明による等価同軸スピーカーシステムの
実施形態を示す斜視図である。
実施形態を示す斜視図である。
【図２】 従来実用化されてきた等価同軸スピーカーシ
ステムの例を示す側面図である。
ステムの例を示す側面図である。
【図３】 水平方向に平面配列した２個のスピーカーに
よる合成音源の移動を示す説明図である。
よる合成音源の移動を示す説明図である。
【図４】 水平方向に開角αで対向させた２個のスピー
カーの合成音源位置を示す説明図である。
カーの合成音源位置を示す説明図である。
【００２２】
１、２、１Ａ、１Ｂ、２Ａ、２Ｂ 低音用スピーカー ３ 高音用スピーカー Ａ 左側スピーカー Ｂ 右側スピーカー α バッフル開角度 β バッフル後退角度 Ｌ、Ｍ、Ｎ 聴取点
Claims (1)
- ２ウェイまたはそれ以上の多分割方式複合形スピーカー
システムにおいて、低音用スピーカーを４個使用し、そ
の内の２個づつを群として、中高域のスピーカーを挟む
ように垂直方向に配列し、それぞれの２個づつの群に含
まれた低音用スピーカーを水平方向に配列したスピーカ
ーシステムにおいて、水平に配列された低音用スピーカ
ーが、開角αで内側に対向し、αは１５０度から１１０
度の間に設定されていることを特徴とするスピーカーシ
ステム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19228498A JPH11355879A (ja) | 1998-06-03 | 1998-06-03 | 複合形等価同軸スピーカーシステム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19228498A JPH11355879A (ja) | 1998-06-03 | 1998-06-03 | 複合形等価同軸スピーカーシステム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11355879A true JPH11355879A (ja) | 1999-12-24 |
Family
ID=16288728
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19228498A Pending JPH11355879A (ja) | 1998-06-03 | 1998-06-03 | 複合形等価同軸スピーカーシステム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11355879A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008177861A (ja) * | 2007-01-18 | 2008-07-31 | Mitsubishi Electric Engineering Co Ltd | スピーカ装置 |
| WO2012046416A1 (ja) * | 2010-10-05 | 2012-04-12 | Taguchi Youzi | スピーカーシステム |
-
1998
- 1998-06-03 JP JP19228498A patent/JPH11355879A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008177861A (ja) * | 2007-01-18 | 2008-07-31 | Mitsubishi Electric Engineering Co Ltd | スピーカ装置 |
| WO2012046416A1 (ja) * | 2010-10-05 | 2012-04-12 | Taguchi Youzi | スピーカーシステム |
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