JPH11353326A - 携帯情報端末におけるデータベース検索システムおよび方法 - Google Patents

携帯情報端末におけるデータベース検索システムおよび方法

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Publication number
JPH11353326A
JPH11353326A JP10162522A JP16252298A JPH11353326A JP H11353326 A JPH11353326 A JP H11353326A JP 10162522 A JP10162522 A JP 10162522A JP 16252298 A JP16252298 A JP 16252298A JP H11353326 A JPH11353326 A JP H11353326A
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JP
Japan
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search
mode
button
target set
linear
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Application number
JP10162522A
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English (en)
Inventor
Masaru Miyamoto
勝 宮本
Takeya Suzuki
健也 鈴木
Hideaki Ozawa
英昭 小澤
Yoshinobu Tonomura
佳伸 外村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 2乃至3ボタンで線形探索,2分探索,確定
/戻りの各モードをできる限り連続実行でき、モード間
を効率良く遷移できる携帯情報端末におけるデータベー
ス検索システムおよび方法を提供する。 【解決手段】 ボタン操作がある(S2)とボタンの種
類を判定(S3)し、モードボタンであればモードを順
次切り替える(S4)。Up又はDownボタンが操作
された場合、線形探索モードでは操作されたボタンに応
じて線形探索を行ってカレントレコードを更新する(S
6)。2分探索モードでは操作されたボタンに応じて検
索対象集合を絞り込むとともにカレントレコードを更新
(S7)して履歴を保存する(S8)。確定/戻りモー
ドでは、Upボタン操作の場合にはカレントレコードを
確定させ(S10)、Downボタン操作の場合には検
索対象集合がデータベース全体でなければ(S11)現
在の検索対象集合を前回保存された検索対象集合に戻す
(S12)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は携帯情報端末におけ
るデータベース検索システムおよび方法に関し、特に、
片手操作によって携帯情報端末のデータベースを検索す
るのに適したデータベース検索手法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯情報端末が普及してきている
が、記憶装置の高密度化とネットワーク技術の進展によ
って、手のひらサイズの携帯情報端末においても大量の
データベースを扱うことが可能となっている。手のひら
サイズの携帯情報端末は屋外で操作することを前提とし
ているため、この種の携帯情報端末を用いてデータベー
ス検索システムを構築するにあたっては、据え置き型の
パソコン端末に比べて操作の自由度が低いことを考慮す
る必要がある。例えば、片手にかばんを持っている場合
や片手で他の作業をしている場合には、残りの片手で操
作を完結させなければならない。このような背景のも
と、携帯情報端末を用いて片手でデータベースを効率良
く検索できるシステムがあれば有用であると考えられ
る。
【0003】このシステムを実現するための方法として
は、以下に述べるような「線形探索」と呼ばれる方法を
提供することがまず考えられる。この方法は携帯型CD
(コンパクトディスク)プレーヤのリモコン装置などに
用いられているものである。すなわち線形探索は、線形
リスト型のデータ構造を持つデータのうちの一部を画面
上に表示させ、現在画面に表示されているデータを順次
上下させることによって、使用者が目的とするデータを
検索するものである。このような線形探索を提供するこ
とにより、線形リスト上の正順の移動,逆順の移動,デ
ータの確定をそれぞれ指示する3つのボタンで操作を完
結させることが可能になる。
【0004】しかしながら、線形探索だけを用いると、
線形リストに含まれるデータ数が増えた場合にデータ数
に比例して線形探索のための操作回数が増えてしまう。
すなわち、線形リストに含まれるデータ数をnとし、検
索開始点が線形リストの中央のデータであってこの中央
のデータの上下に線形探索できるとした場合、データの
検索頻度分布が一様であると仮定するならばその平均操
作回数は約n/4になる。したがって、例えばデータ数
nが“10000”であるならば平均して約2500回
の操作を行う必要がある。
【0005】こうした操作回数の問題に対処するため
に、携帯電話の電話番号検索では上述した線形探索に加
えて「絞り込み型の探索」と呼ばれる方法を併用してい
る。ここで言う絞り込み型の探索とは、使用者が入力し
た検索条件に適合しているデータだけをデータベースか
ら抽出する検索方法である。例えば、携帯電話において
は「マ」という文字を検索してその文字を確定すること
によって、「マ」から始まる名前だけを抽出することが
できる。この後、使用者が絞り込まれたデータの中を線
形探索すれば目的としているデータを確定させることが
できる。
【0006】このように、線形探索と絞り込み型の探索
を併用することによって検索効率を高めることができ
る。しかしながら。こうしたシステムでは使用者が絞り
込み型の探索のための条件を入力する必要があるため、
条件を表す文字列を少ない回数で検索して確定するため
には多くのボタンを必要とする。例えば、携帯電話では
“0”〜“9”の番号キーを用いており少なくとも10
個以上のボタンが必要である。したがって、こうした手
法は携帯電話のようにディスプレイが小さくボタンを配
置できる面積の広い場合には適していると言える。
【0007】ところが、携帯情報端末のようにディスプ
レイが筐体のほとんどを占めている場合には、多くのボ
タンを用意することができないためにこうした手法は適
していない。また、たとえタッチパネルを用いてソフト
ウェアで仮想的にボタンを用意できたとしても、そうす
ると今度はデータを表示するための面積が狭くなってし
まうという問題が生じてしまう。しかも、タッチパネル
を用いると触覚によってボタンを識別することができな
いために、操作をする上で、視覚によってボタンを識別
することに注意を注ぐ必要性が生じてしまう。
【0008】この問題に対して本発明らは、「宮本勝,
鈴木健也,小澤英昭,外村佳伸(1998)携帯情報端
末におけるマルチメディア情報の表現方法、情報処理学
会第56回全国大会講演論文集3−354,355」
(以下、「参考文献」という)において、線形探索と2
分探索を併用した検索方法を提案している。ここで、2
分探索を行うためには、使用者が2分探索に失敗した場
合に、失敗した2分探索を取り消すための「戻り」とい
う操作を用意する必要がある。したがって、検索したデ
ータを「確定」する操作をこの「戻り」操作に加えれ
ば、「線形探索」,「2分探索」,「確定/戻り」の3
つのモードを併用することになる。しかし、上記参考文
献では、モードの切り替えをどのように効率良く制御す
るかについては具体的に触れられていない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】これら3つのモードに
おける各種の操作を3つのボタンだけで実現するために
は、各ボタンに対して複数の操作を共有させる必要があ
る。このとき、線形探索を実行した後には線形探索,2
分探索を実行した後なら2分探索というように、同じ検
索方法を連続して繰り返し実行できる必要がある。ま
た、特定の条件の下では、データベース検索システム側
が自動的にボタンの機能を変化させたほうが無駄な操作
が省ける場合もある。本発明は上記の点に鑑みてなされ
たものであり、その目的は、携帯情報端末におけるデー
タベース検索システムおよび方法において、2つないし
3つのボタンを用いて線形探索,2分探索,確定/戻り
の3つのモードを如何にして連続的に実行させ、なお且
つ、これらのモードの間を効率良く遷移させるかにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、請求項1記載の発明は、少なくともモード,U
p,Downの3つのボタンを装備する携帯情報端末に
おいて線形リスト型のデータベースを検索する方法であ
って、予め前記データベース上における検索対象集合を
設定して履歴として保存するとともに、該検索対象集合
をもとにしてカレントレコードを設定し、前記モードボ
タンが操作された場合には、2分探索,線形探索,確定
/戻りの各モードを順次切り替えてゆき、前記Up又は
Downボタンが操作された場合には現在のモードを判
定して、(a)前記2分探索モードの場合に、操作され
たボタンに応じて前記検索対象集合を絞り込んでその履
歴を保存するとともに前記カレントレコードを更新し、
(b)前記線形探索モードの場合に、操作されたボタン
に応じて前記検索対象集合を線形探索して前記カレント
レコードを更新し、(c)前記確定/戻りモードの場合
に、操作されたボタンに応じて、前記カレントレコード
を確定させるか、或いは、前記検索対象集合の履歴をも
とにして現在の検索対象集合を前回の検索対象集合に戻
すようにすることを特徴としている。また、請求項2記
載の発明は、少なくともUp,Downの2つのボタン
を装備する携帯情報端末において線形リスト型のデータ
ベースを検索する方法であって、予め前記データベース
上における検索対象集合を設定して履歴として保存する
とともに、該検索対象集合をもとにしてカレントレコー
ドを設定し、ボタン操作が一定時間行われなかった場合
に、2分探索,線形探索,確定/戻りの各モードを順次
切り替えてゆき、前記Up又はDownボタンが操作さ
れた場合には現在のモードを判定して、(a)前記2分
探索モードの場合に、操作されたボタンに応じて前記検
索対象集合を絞り込んでその履歴を保存するとともに前
記カレントレコードを更新し、(b)前記線形探索モー
ドの場合に、操作されたボタンに応じて前記検索対象集
合を線形探索して前記カレントレコードを更新し、
(c)前記確定/戻りモードの場合に、操作されたボタ
ンに応じて、前記カレントレコードを確定させるか、或
いは、前記検索対象集合の履歴をもとにして現在の検索
対象集合を前回の検索対象集合に戻すようにすることを
特徴としている。また、請求項3記載の発明は、請求項
2記載の発明において、前記一定時間が経過するまでの
間に、前記モードの切り替えを予告するための警告を行
うことを特徴としている。また、請求項4記載の発明
は、請求項1〜3の何れかの項記載の発明において、前
記検索対象集合の絞り込みによって前記検索対象集合が
前記携帯情報端末の一画面に表示できるレコード数以下
となった場合に、前記2分探索モードから前記線形探索
モードに遷移させることを特徴としている。また、請求
項5記載の発明は、請求項1〜4の何れかの項記載の発
明において、前記モードを切り替えてゆく場合におい
て、前記検索対象集合が前記携帯情報端末の一画面に表
示できるレコード数以下であれば、前記2分探索モード
を除いたモード切り替えを行うことを特徴としている。
【0011】また、請求項6記載の発明は、少なくとも
モード,Up,Downの3つのボタンを装備する携帯
情報端末における線形リスト型のデータベースの検索シ
ステムであって、前記データベース上における検索対象
集合の履歴を記憶する履歴記憶手段と、2分探索,線形
探索,確定/戻りの何れかの値をモードとして保持する
モード保持手段と、予め前記検索対象集合を設定して前
記履歴記憶手段に保存するとともに、該検索対象集合を
もとにカレントレコードを設定する初期化手段と、前記
モードボタンの操作を検出して、前記モード保持手段が
保持するモードの値を順次切り替えるモード切替手段
と、前記Up又はDownボタンの操作を検出して前記
モードの値を判定し、該モード値が(a)2分探索であ
れば、操作されたボタンに応じて前記検索対象集合を絞
り込んで前記履歴記憶手段に保存するとともに前記カレ
ントレコードを更新し、(b)線形探索であれば、操作
されたボタンに応じて前記検索対象集合を線形探索して
前記カレントレコードを更新し、(c)確定/戻りであ
れば、操作されたボタンに応じて、前記カレントレコー
ドを確定させるか、或いは、前記履歴をもとにして現在
の検索対象集合を前回の検索対象集合に戻す制御手段と
を具備することを特徴としている。また、請求項7記載
の発明は、少なくともUp,Downの2つのボタンを
装備する携帯情報端末における線形リスト型のデータベ
ースの検索システムであって、前記データベース上にお
ける検索対象集合の履歴を記憶する履歴記憶手段と、2
分探索,線形探索,確定/戻りの何れかの値をモードと
して保持するモード保持手段と、予め前記検索対象集合
を設定して前記履歴記憶手段に保存するとともに、該検
索対象集合をもとにカレントレコードを設定する初期化
手段と、ボタン操作が一定時間行われないことを検出し
て、前記モード保持手段が保持するモードの値を順次切
り替えるモード切替手段と、前記Up又はDownボタ
ンの操作を検出して前記モードの値を判定し、該モード
値が(a)2分探索であれば、操作されたボタンに応じ
て前記検索対象集合を絞り込んで前記履歴記憶手段に保
存するとともに前記カレントレコードを更新し、(b)
線形探索であれば、操作されたボタンに応じて前記検索
対象集合を線形探索して前記カレントレコードを更新
し、(c)確定/戻りであれば、操作されたボタンに応
じて、前記カレントレコードを確定させるか、或いは、
前記履歴をもとにして現在の検索対象集合を前回の検索
対象集合に戻す制御手段とを具備することを特徴として
いる。また、請求項8記載の発明は、請求項7記載の発
明において、前記一定時間が経過するまでの間に、前記
モード切替手段によるモード切替を予告するための警告
を行う警告手段を有することを特徴としている。また、
請求項9記載の発明は、請求項6〜8の何れかの項記載
の発明において、前記制御手段は、絞り込まれた前記検
索対象集合が前記携帯情報端末の一画面に表示できるレ
コード数以下となったことを検出して、前記モード保持
手段の保持するモード値を2分探索から線形探索に変更
することを特徴としている。また、請求項10記載の発
明は、請求項6〜9の何れかの項記載の発明において、
前記モード切替手段は、前記モード値を切り替える際
に、前記検索対象集合が前記携帯情報端末の一画面に表
示できるレコード数以下であることを検出して前記2分
探索モードを除いたモード値の切り替えを行うことを特
徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の各
実施形態について説明する。 〔第1実施形態〕図1は本実施形態による携帯情報端末
におけるデータベース検索システムの構成を示すブロッ
ク図である。同図において、イベント管理部1は携帯情
報端末に装備されている3つのボタン(図示省略)の押
下を監視しており、ボタンが押下されたならばこれらボ
タンのうちのどのボタンが押下されたのかを示す押下ボ
タンデータを処理部4(後述)に転送する。なお、ここ
では3つのボタンをそれぞれ「Upボタン」,「Dow
nボタン」,「モードボタン」とする。モード変数管理
部2は「線形探索」,「2分探索」,「確定/戻り」の
いずれかを値として持つ「モード変数」を記憶してい
る。このモード変数管理部2は、処理部4から更新命令
を受けた場合に記憶しているモード変数のデータを更新
するほか、処理部4からモード変数のデータが参照され
た場合には、記憶しているモード変数のデータを処理部
4に転送する。
【0013】操作履歴管理部3は、データベース上で検
索の対象となっているデータの集合(以下、「検索対象
集合」という)の上端と下端のレコード番号を持つ構造
体を記憶しており、この構造体は図2に示すように2分
探索の回数を示す階層変数を添字に持つ配列になってい
る。本実施形態では検索対象となるデータがデータベー
ス中に“10000”個存在しており、各データに対し
てレコード番号“1”〜“10000”がそれぞれ付与
されている。検索対象集合は上端のレコード番号と下端
のレコード番号で特定され、2分探索を実行する前(即
ち、階層変数が“0”の場合)には上端が“1”,下端
が“10000”になっている。そして、2分探索を実
施するに従って、検索対象集合が“5001”〜“10
000”→“5001”〜“7499”→……と絞り込
まれてゆき、それにつれて階層変数が“1”→“2”→
……と更新されてゆく。また、この操作履歴管理部3
は、処理部4から更新命令を受けた場合に構造体の上端
及び下端のデータを更新し、処理部4から構造体のデー
タが参照された場合には、記憶している構造体の上端及
び下端のデータを処理部4に転送する。
【0014】処理部4は、イベント管理部1から押下ボ
タンデータが転送されたならば、モード変数管理部2が
記憶しているモード変数を参照して、押下ボタンの種類
とモード変数の値に応じて処理を決定してその処理を実
行する。なお、処理部4が具体的にどのようにして処理
を決定するかについては後述する。また、処理部4は処
理を決定したならば、必要に応じてモード変数管理部2
へモード変数の値の更新命令を転送するほか、描画管理
部6(後述)に対して画面の再描画命令を転送する。
【0015】データベース記憶部5は線形リストのデー
タ構造を持つデータを記億している。この線形リストの
最も簡単な例としては図3に示すように“1”から順番
に一つずつ数字が増加してゆくデータが考えられる。描
画管理部6は、処理部4から再描画命令が転送された場
合に画面を再描画する。ここで、図4は画面上の表示例
を示したものである。同図の場合、データベース内のデ
ータのうち“501”〜“510”までの10個のデー
タが表示されており、これらデータのうちの反転表示さ
れた“505”が現時点で選択されていることを示して
いる。また、図中の「Matching」は現在のモード変数の
値を示しており、後述するように同図の場合は「2分探
索」のモードであることを意味している。
【0016】次に、図5のフローチャートを参照しつつ
上記構成によるデータベース検索システムの動作を説明
する。まず、モード変数管理部2はモード変数の値を
「2分探索」に初期化する。初期化値をこのようにする
のは、最初は2分探索でデータベース上の検索対象集合
を絞り込んでゆき、その後に、絞り込まれた検索対象集
合を線形探索で検索してゆくのが効率的であることが多
いからである。一方、操作履歴管理部3は階層変数を
“0”に初期化し、操作履歴の構造体として階層変数が
“0”であるときの検索対象集合の上端及び下端として
それぞれデータ全体の上端及び下端を代入する。つま
り、図2の場合で言えば上端のデータとして“1”が代
入され、下端のデータとして“10000”が代入され
る。他方、処理部4は、操作履歴管理部3が設定した現
在の検索対象集合の上端及び下端の値を参照して、現在
選択しているレコード(以下、「カレントレコード」と
いう)を検索対象集合の真ん中に設定する。したがっ
て、例えば真ん中のレコード番号の小数点以下を切り捨
てることにした場合には、カレントレコードとして“5
000”が設定されることになる(以上、ステップS
1)。
【0017】次に、イベント管理部1は使用者によるボ
タン押下のイベントを待つ(ステップS2の判断結果が
“なし”)ようにして、ボタン押下のイベントが生じた
(ステップS2の判断結果が“あり”)ならば、イベン
ト管理部1は処理部4に対して押下ボタンデータを転送
する(以上、ステップS2)。すると処理部4は押下さ
れたボタンがモードボタンであるか否かを判断する(ス
テップS3)。いま、使用者がモードボタンを押下した
のであれば、ステップS3の判断結果が“モードボタ
ン”となるので、処理部4はモード変数を1つ更新する
ようにモード変数管理部2へ更新命令を転送する。これ
により、モード変数管理部2はモード変数の値を「2分
探索」から「線形探索」に更新し、処理部4は描画管理
部6に指示を行って画面に表示されるモードを更新後の
ものに変更させる(以上、ステップS4)。
【0018】その後、データ検索システムの処理はステ
ップS2に戻って、イベント管理部1が再びイベントの
発生を待つ。この後も使用者がモードボタンを押下して
ゆくと、モード変数管理部2は押下の度にモード変数の
値を「確定/戻り」.「2分探索」,「線形探索」と更
新する。つまり、本実施形態ではモードボタンの押下に
よって「2分探索」→「線形探索」→「確定/戻り」→
「2分探索」の順序でモード変数が順次更新される。
【0019】こうして使用者が必要に応じてモード選択
を行ってUpボタンあるいはDownボタンを押下する
と、処理がステップS2→S3→S5と順に進む。な
お、使用者がモードボタンを一度も押下することなくU
pボタンあるいはDownボタンを押下すると、モード
変数の値は初期化時点の「2分探索」のまま処理がステ
ップS5に進む。ちなみに、後述するように、使用者は
カレントレコードの上側,下側の何れをさらに検索して
ゆくかのに応じてUpボタン,Downボタンの何れを
操作するのかを選択している。
【0020】こうして、ステップS5において処理部4
はモード変数管理部2に記憶されているモード変数を参
照してモードの判定を行う。いま、使用者がモードボタ
ンを押下することなくUpボタンあるいはDownボタ
ンを押下したとすると、ステップS5の判断結果が2分
探索を意味する“マッチング”となるので、処理部4は
使用者の判断に応じて検索対象集合を絞り込んでゆき、
カレントレコードを更新してゆくとともに、操作履歴管
理部3に記憶されている検索対象集合の上端又は下端を
取り出してその内容を更新する。
【0021】すなわち、使用者がUpボタンを操作して
いれば、処理部4は検索対象集合の下端をカレントレコ
ードの一つ前のレコードである“4999”に設定する
とともに、カレントレコードを新たな検索対象集合の真
ん中である“2500”に設定する。これに対し、使用
者がDownボタンを操作していれば、処理部4は検索
対象集合の上端をカレントレコードの一つ後のレコード
である“5001”に設定するとともに、カレントレコ
ードを検索対象集合の真ん中である“7500”に更新
する(以上、ステップS7)。
【0022】次に、処理部4は操作履歴管理部3に対し
て階層変数を1つ増加させるデータ更新命令を出すとと
もに、設定された検索対象集合の上端及び下端を転送す
る。これにより、操作履歴管理部3は階層変数を“0”
から“1”に更新するとともに、処理部4から転送され
た現在の検索対象集合の上端及び下端を添字“1”を持
つ構造体に保存する(以上、ステップS8)。次いで、
処理部4は線形探索,2分探索,確定/戻りの操作の結
果(この場合は2分探索の結果)に応じて画面表示を更
新して処理をステップS2に戻す。すなわち処理部4
は、更新されたカレントレコードが図4に示すように画
面の中央付近に表示されるように、描画管理部6に対し
てカレントレコードの前後のレコードの内容を転送して
画面の再描画を指示する(以上、ステップS13)。
【0023】これ以後も使用者がUpボタンあるいはD
ownボタンを押下すると、上述したのと同様にステッ
プS2→S3→S5→S7→S8→S13の処理が繰り
返されて、検索対象集合が絞り込まれてゆく。こうした
2分探索によって検索対象集合が十分小さくなったと使
用者が判断したならば、使用者は今度はモードボタンを
操作し、ステップS2→S3→S4の処理によってモー
ド変数を「線形探索」に設定する。この状態で使用者が
UpボタンあるいはDownボタンを押下すると、処理
がステップS2→S3→S5と進み、処理部4によるス
テップS5の判断結果が線形探索を意味する“スクロー
ル”となる。そこで処理部4は使用者の判断に応じてデ
ータベースを線形探索によって検索する。
【0024】つまり、使用者がUpボタンを操作したの
であれば、処理部4はレコード番号の小さい上方向の線
形探索を行うものと判断して、カレントレコードを1つ
前のレコードに更新する。これに対し、使用者がDow
nボタンを操作したのであれば、処理部4はレコード番
号の大きい下方向の線形探索を行うものと判断して、カ
レントレコードを1つ後ろのレコードに更新する(以
上、ステップS6)。その後、処理部4は処理をステッ
プS13へ進めて画面の更新処理を行うようにする。す
なわち、Upボタンが操作されたのであれば画面上に表
示されているテーブルを1行分下側にスクロールさせ、
また、Downボタンが操作されたのであれば画面上に
表示されているテーブルを1行分上側にスクロールさせ
る。
【0025】以上のようにして、使用者は2分探索と線
形探索を併用してデータベースの検索を行ってゆくが、
現在の検索対象集合に目的とするレコードが存在しない
場合も考えられる。そこでこうした場合、使用者は最後
に行った2分探索を取り消して一つ上の階層(即ち、階
層変数が“1”だけ小さい階層)の検索対象集合を対象
とした検索を行うようにする。そのために、使用者はモ
ードボタンを押下して「確定/戻り」のモードを選択
(ステップS2〜S4)したのち、Downボタンを押
下する。これにより、処理はステップS2→S3→S5
と進んで、処理部4によるステップS5の判断結果は
“確定/戻り”となる。
【0026】そこで処理部4はその処理をステップS9
に進め、いま押下されたのがUpボタン,Downボタ
ンの何れであるのかを判断する。この場合はDownボ
タンが操作されている(ステップS9の判断結果が“D
own”)ので、処理部4は引き続いて階層変数が
“0”であるかどうかを判断する。つまり階層変数が
“0”であるということは、一度も2分探索を行ってい
ないかあるいは現在の検索対象集合がデータ全体である
ために、一つ上の階層が存在しないことを意味してい
る。したがって、こうした場合(ステップS11の判断
結果が“Yes”)、処理部4は何の処理もせずにステ
ップS2へ処理を戻すようにする。
【0027】しかるに、この場合は階層変数が“0”で
なくて(ステップS11の判断結果が“No”)例えば
“3”であるとすると、処理部4は現在の階層変数の値
よりも一つ前である“2”を添字とし、操作履歴管理部
3の構造体に前回保存しておいた検索対象集合の上端及
び下端を参照して、これらを現在の検索対象集合の上端
及び下端とする(以上、ステップS12)。その後、処
理部4は処理をステップS13に進めて画面の更新処理
を行ってから処理をステップS2に戻す。その後は、上
述した通りの操作を繰り返して2分探索と線形探索を併
用しつつ、必要に応じて「戻り」操作を行ってゆく。
【0028】こうして目的とするレコードをカレントレ
コードとして選択することができたならば、使用者はモ
ードボタンを操作(ステップS2〜S4)して「確定/
戻り」のモードを選択したのち、Upボタンを操作して
現在選択しているレコードに確定させる。すなわち、こ
の場合は「戻り」操作を行った場合と同様にして処理が
ステップS2→S3→S5→S9と進み、ステップS9
において処理部4が判断結果が“Up”であると判断す
ると、処理部4は引き続き処理をステップS10に進め
て、この時点のカレントレコードを選択すべきレコード
として確定したのち、ステップS13に処理を進めて画
面の更新処理を行って処理をステップS2に戻す。
【0029】〔第2実施形態〕本実施形態は、検索対象
集合が一画面に表示できるレコード数以下となった場合
に、2分探索モードから線形探索モードへ自動的にモー
ド変更を行うとともに、こうした場合においては2分探
索に関わる動作が不要であることから、モードボタンが
押下された際には2分探索モードを除いたモード更新処
理を行うようにしたものである。
【0030】図6は本実施形態による携帯情報端末にお
けるデータベース検索システムの構成を示すブロック図
であって、同図において図1と同じ構成要素については
同一の符号を付してある。本実施形態では、図1の構成
に対して検索対象集合数管理部7を付加しており、この
検索対象集合数管理部7は現在検索対象となっているレ
コードの数を変数として保持している。また、この検索
対象集合数管理部7は処理部4から更新命令を受けた場
合に当該変数内のデータを更新するほか、処理部4から
変数の値を参照された場合には、当該変数として記憶さ
れているデータを処理部4に転送する。
【0031】次に、図7のフローチャートを参照しつつ
上記構成によるデータベース検索システムの動作を説明
する。なお、図5と図7の対比から明らかなように、本
実施形態では、ステップS8とステップS13の間にス
テップS14〜S15の処理が追加されているほか、図
5に示すステップS4の代わりにステップS16〜S1
8の処理を設けている。また、本実施形態の動作は上述
した第1実施形態の動作を基本としているため、以下で
は第2実施形態に特有な動作を中心として説明を行う。
【0032】いま、「2分探索」モードにおいて使用者
がUpボタンあるいはDownボタンを押下すると、処
理がステップS2→S3→S5→S7→S8と進み、第
1実施形態で詳述したように2分探索に関わる処理が行
われる。これらの一連の処理の後、処理部4はその処理
をステップS14に進め、操作履歴管理部3に記憶され
ている現在の検索対象集合の上端及び下端の値から「現
在の検索対象集合数」を計算してこの値を検索対象集合
数管理部7に保存する。例えば、UpボタンあるいはD
ownボタンの押下前の検索対象集合がデータ全体であ
るとすれば、ステップS7〜S8の処理によって現在の
検索対象集合数は“4999”(Upボタンの場合)あ
るいは“5000”(Downボタンの場合)となる。
次に、処理部4は算出された現在の検索対象集合数と一
画面に表示できるレコード数(以下、「表示レコード
数」という)を比較して、検索対象集合数が表示レコー
ド数以下であるかどうか判定する。いま、表示レコード
数が図4に示すように“10”であるとすると、この判
定結果は“No”となって第1実施形態と同様にステッ
プS13の画面の更新処理が行われて処理がステップS
2に戻る。
【0033】これ以後も使用者が2分探索を行って検索
対象集合を絞り込んでゆくと、そのうちに、ステップS
14で算出される現在の検索対象集合数が“10”以下
となる(ステップS14の判断結果が“Yes”)。こ
うした状況によって、現在の検索対象集合数の全てを一
画面上に表示できるようになったので、処理部4はモー
ド変数管理部2に対してモード変数を2分探索から線形
探索に更新するように更新命令を発行する。こうして本
実施形態では使用者のボタン操作なしに自動的に線形探
索モードに遷移する(以上、ステップS15)。そして
処理部4はステップS13の画面の更新処理を行ってそ
の処理をステップS2に戻す。
【0034】使用者が引き続いてUpボタンあるいはD
ownボタンを押下すると、今度は処理がステップS2
→S3→S5→S6→S13→S2と進み、第1実施形
態で詳述した線形探索に関わる処理が行われる。すなわ
ち、使用者はUpボタンあるいはDownを適宜操作し
てカレントレコードを上下させることによって目的とす
るレコードを選択することができる。こうして目的とす
るレコードが選択されたならば、使用者は「確定/戻
り」モードに移行して選択されたレコードを確定させる
ために、モードボタンを操作する。これによって処理が
ステップS2→S3→S16と進むので、処理部4はス
テップS14で行ったのと全く同様にして、現在の検索
対象集合数を計算して検索対象集合数管理部7に保存し
たのち、現在の検索対象集合数が表示レコード数以下で
あるかどうかの判定を行う(ステップS16)。
【0035】この場合は現在のモードが線形探索モード
になっているため、現在の検索対象集合数は表示レコー
ド数以下であって、ステップ16の判定結果は“Ye
s”となる。そこで処理部4はその処理をステップS1
8に進め、モード変数管理部2に対し、2分探索モード
(=「マッチング」)を除いたモード更新命令を出す。
すなわち、モード変数管理部2は「線形探索」→「確定
/戻り」→「線形探索」の順序で交互にモード変数を1
つだけ更新するため、この場合は1回のモードボタン操
作で「確定/戻り」モードに移行させることができる。
次いで、モード変数管理部2及び処理部4は第1実施形
態(ステップS4)と同様にしてモードの更新に関わる
処理を行ってから処理をステップS2に戻す。次に、使
用者がUpボタンを操作すると、それによって処理はス
テップS2→S3→S5→S9→S9と進み、ステップ
S9の判断結果が“Up”となってステップS10でカ
レントレコードが確定したのち、ステップS13の画面
の更新処理を経てステップS2に戻る。
【0036】以上に対して、2分探索モードから線形探
索モードへ自動的に移行した場合において、現在画面上
に表示されているレコードの中に目的とするレコードが
存在しない可能性もある。そうした場合、使用者は「戻
り」操作によって一つ上の階層を検索対象集合とするた
めにモードボタンを押下する。これによって、前述した
場合と同じく処理がステップS2→S3→S16→S1
8→S2と進み、1回のモードボタン操作で「線形探
索」モードから「確定/戻り」モードに移行する。次
に、使用者がDownボタンを押下すると、処理はステ
ップS2→S3→S5→S9→S11と進み、この場合
は階層変数の値が“0”でないことから、処理部4は処
理をステップS12に進め、現在の検索対象集合の上端
及び下端をそれぞれ操作履歴管理部3の構造体に前回保
存しておいた検索対象集合の上端及び下端の値で更新し
たのち、ステップS13の画面の更新処理を経てステッ
プS2に処理を戻す。
【0037】この戻り操作によって現在の検索対象集合
数は表示レコード数を越えた状態となるため、この状態
で使用者が線形探索モードから2分探索モードに遷移さ
せるためにモードボタンを押下すると、処理はステップ
S2→S3→S16と進み、ステップS16の判断結果
が“No”となってステップS17に処理が進む。この
ステップS17において、処理部4はモード変数管理部
2に対して2分探索モードを含めたモード更新命令を出
すようにする。すなわち、モード変数管理部2は「2分
探索」→「線形探索」→「確定/戻り」→「2分探索」
の順序でモード変数を1つ更新して処理をステップS2
に戻す。したがって、この場合はモードボタンを2回操
作することによって、線形探索モードから2分探索モー
ドに遷移させることができる。これ以後、使用者は、上
述した通りの操作を繰り返すことによって、2分探索と
線形探索を併用しつつ、必要に応じて「戻り」操作を行
って目的とするレコードを選択して最終的に当該レコー
ドを確定させる。
【0038】〔第3実施形態〕本実施形態は、第2実施
形態において、使用者がモードボタンを操作しなくとも
モード更新をできるようにしたものであって、使用者に
対してモードの変更を警告するとともに、一定の時間が
経過した時点でモード変更を自動的に行うようにしたも
のである。
【0039】図8は本実施形態による携帯情報端末にお
けるデータベース検索システムの構成を示すブロック図
であって、同図において図6と同じ構成要素については
同一の符号を付してある。本実施形態では、図6の構成
に対して待ち時間管理部8とモード変更フラグ管理部9
を付加している。待ち時間管理部8は、任意のイベント
が発生した後にイベントの無い状態がある時間継続した
場合に、「イベントが無い」ということをイベント管理
部1に知らせるものであって、イベント管理部1に通知
するまでの時間を待ち時間変数のデータとして内部に保
持している。この待ち時間管理部8は処理部4から更新
命令を受けた時点で待ち時間変数のデータを更新すると
ともに、処理部4から待ち時間変数が参照された場合に
は、待ち時間変数として記憶しているデータを処理部4
に転送する。一方、モード変更フラグ管理部9はモード
を変更するか否かの2値データをモード変更フラグとし
て保持しており、処理部4から更新命令を受けた時点で
当該フラグの2値データを更新するほか、処理部4から
当該フラグの内容が参照された場合には、当該フラグ内
に記憶されているデータを処理部4に転送する。
【0040】次に、図9のフローチャートを参照しつつ
上記構成によるデータベース検索システムの動作を説明
する。なお、図7と図9の対比から明らかなように、本
実施形態では、ステップS1の処理を一部変更したもの
をステップS1aとしたほか、ステップS2の判断結果
が“なし”となった場合に、ステップS19〜S21の
処理を経てステップS2に戻すようにしている。また、
本実施形態の動作は上述した第2実施形態の動作を基本
としているため、以下では第3実施形態に特有な動作を
中心として説明を行う。
【0041】まず、ステップS1aにおける初期化処理
にあたっては、前述したステップS1の処理に加えて、
待ち時間管理部8内に保持されている待ち時間変数の値
と、モード変更フラグ管理部9に保持されているモード
変更フラグをそれぞれ初期化する。本実施形態では待ち
時間の初期値を“200msec”とし、モード変更フ
ラグの初期値を“false” とする。なお、モード変更フ
ラグはその値が“false” であればモード変更処理を行
わずに、その値が“true”であればモード変更処理を行
うことを意味している。
【0042】次に、処理がステップS1aからステップ
S2に進むと、初期化直後の時点では通常まだイベント
がない(ステップS2の判断結果が“なし”)ため、待
ち時間として設定されている200msecが経過する
と、待ち時間管理部8からイベント管理部1に対してイ
ベントの無い旨が通知される。イベント管理部1がこの
ことを処理部4に通知すると、処理部4はその処理をス
テップS19に進めるが、この場合は初期化直後である
ため、ステップS19の判断結果が“false”となって
処理がステップS20に進む。そこで処理部4は、待ち
時間が10msec以下になるまで待ち時間を順次“1
/2”にしてゆくように待ち時間管理部8へ更新命令を
出し、これによって待ち時間が100msecとなる。
これに加え、処理部4は描画管理部6に指示を行ってモ
ード表示(図4で言えば“Matching”)を点滅させると
ともに、待ち時間が10msec以下になっていれば、
モード変更フラグを“true”に更新するようにモード変
更フラグ管理部9に指示を出す。もっともこの場合は待
ち時間が100msecであることから、モード変更フ
ラグは更新されることなく“false”のままである。
【0043】こうして使用者が引き続いてボタン操作を
行わないと、ステップS2→S19→S20→S2のル
ープが繰り返され、100msec,50msec,2
5msec,12.5msec,6.25msecが経
過する度にモード表示の点滅がなされる。そして待ち時
間が10msecとなったことから、処理部4はモード
変更フラグ管理部9に対してモード変更フラグを“tru
e”に更新するように指示する(ステップS20)。次
に、処理がステップS2→S19と進むと今度はステッ
プS19の判断結果が“true”となってステップS21
に処理が進む。
【0044】このステップS21では、前述したステッ
プS16〜S18と同様の処理が行われる。すなわち、
現在の検索対象集合数が表示レコード数以下であれば、
「線形探索」→「確定/戻り」→「線形探索」の順序で
交互にモードが更新され、現在の検索対象集合数が表示
レコード数を越えていれば、「2分探索」→「線形探
索」→「確定/戻り」→「2分探索」の順序でモードが
更新される。次に、処理部4は待ち時間を初期値の20
0msecとするように待ち時間管理部8に対して更新
命令を出すとともに、モード変更フラグを“false” と
するようにモード変更フラグ管理部9に対して更新命令
を出す。
【0045】以上のように、使用者がボタン操作を行わ
ないとモード表示の点滅する時間間隔が次第に短くなっ
てゆき、一定時間が経過した時点で次のモードに自動的
に切り替わってゆく。したがって、所望のモードに切り
替わっている間に使用者がUpボタンあるいはDown
ボタンを押下すれば、処理がステップS2→S3→S5
と進んで、その時点のモードに応じて2分探索に関わる
処理(ステップS5の判断結果が“マッチング”),線
形探索に関わる処理(ステップS5の判断結果が“スク
ロール”),確定操作に関わる処理(ステップS5の判
断結果が“確定/戻り”でステップS9の判断結果が
“Up”),戻り操作に関わる処理(ステップS5の判
断結果が“確定/戻り”でステップS9の判断結果が
“Down”)が行われてゆく。
【0046】以上のように、本実施形態によれば、使用
者がモードボタンを押下することなく順次モードを変更
してゆくことができる。したがって、例えばモードボタ
ンを省き、図9におけるステップS3及びステップS1
6〜S18の処理をなくしてしまっても良い。なお、上
述した説明では第2実施形態と組み合わせるようにして
いるが、第1実施形態と組み合わせるようにしても良
く、その場合にはステップS3〜S4(図5参照)の処
理を省略できることになる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、予め
カレントレコードと検索対象集合を設定して該検索対象
集合を履歴として保存しておき、モードボタンが操作さ
れたならば各モードを順次切り替えるようにする。ま
た、Up又はDownボタンが操作されたならば、操作
されたボタンに応じて現在のモードに対応した処理を行
うようにする。すなわち、2分探索モードであれば検索
対象集合を絞り込んでその履歴を保存し且つカレントレ
コードを更新し、線形探索モードであれば検索対象集合
を線形探索してカレントレコードを更新し、確定/戻り
モードであればカレントレコードを確定させるか或いは
現在の検索対象集合を前回のものに戻す。これにより、
線形探索と2分探索を併用しながらモード変更,戻り操
作,確定操作を行うにあたり、最小3つという少ないボ
タン数で、無駄な操作を省きつつ同じモードを繰り返し
実行させることができる。また、請求項2又は7記載の
発明では、モードボタンを操作することでモード切替を
行う代わりに、ボタン操作が一定時間行われなかったこ
とを契機に各モードを順次切り替えるようにしている。
これにより、使用者がモード変更のための操作を行う必
要がなくなるとともに、請求項1又は6記載の発明のよ
うな3つのボタンと同様の操作を2つのボタンで実現す
ることができる。また、請求項3又は8記載の発明で
は、一定時間が経過するまでの間に、モードの切り替え
を予告するための警告を行うようにしている。これによ
り、使用者がモードの自動的な変更を事前に認識するこ
とができ、知らないうちにモードが変更されていて使用
者を困惑させることがない。また、請求項4又は9記載
の発明では、検索対象集合の絞り込みで検索対象集合が
一画面に表示できるレコード数以下になっている場合に
は線形探索モードに遷移させている。これにより、線形
探索に適した状況になった場合に、使用者がわざわざ2
分探索モードから線形探索モードへ遷移させるためのボ
タン操作を行う必要がなくなる。また、請求項5又は1
0記載の発明では、モード切替の際に検索対象集合が上
記レコード数以下であれば、2分探索モードを除いたモ
ード切り替えを行うようにしている。これにより、必要
ないと考えられる2分探索モードに関わる操作を省略す
ることができるため、無駄なモードへの切替操作を行う
ことなく迅速なモード切り替えが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態による携帯情報端末に
おけるデータベース検索システムの構成を示すブロック
図である。
【図2】 操作履歴管理部3に記憶されている構造体の
一構成例を示す説明図である。
【図3】 データベース記憶部5に記憶されている線形
リストの一例を示す説明図である。
【図4】 携帯情報端末の画面上の表示例を示す説明図
である。
【図5】 同実施形態によるデータベース検索システム
の動作を示すフローチャートである。
【図6】 本発明の第2実施形態による携帯情報端末に
おけるデータベース検索システムの構成を示すブロック
図である。
【図7】 同実施形態によるデータベース検索システム
の動作を示すフローチャートである。
【図8】 本発明の第3実施形態による携帯情報端末に
おけるデータベース検索システムの構成を示すブロック
図である。
【図9】 同実施形態によるデータベース検索システム
の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…イベント管理部、2…モード変数管理部、3…操作
履歴管理部、4…処理部、5…データベース記憶部、6
…描画管理部、7…検索対象集合数管理部、8…待ち時
間管理部、9…モード変更フラグ管理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 外村 佳伸 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともモード,Up,Downの3
    つのボタンを装備する携帯情報端末において線形リスト
    型のデータベースを検索する方法であって、 予め前記データベース上における検索対象集合を設定し
    て履歴として保存するとともに、該検索対象集合をもと
    にしてカレントレコードを設定し、 前記モードボタンが操作された場合には、2分探索,線
    形探索,確定/戻りの各モードを順次切り替えてゆき、 前記Up又はDownボタンが操作された場合には現在
    のモードを判定して、(a)前記2分探索モードの場合
    に、操作されたボタンに応じて前記検索対象集合を絞り
    込んでその履歴を保存するとともに前記カレントレコー
    ドを更新し、(b)前記線形探索モードの場合に、操作
    されたボタンに応じて前記検索対象集合を線形探索して
    前記カレントレコードを更新し、(c)前記確定/戻り
    モードの場合に、操作されたボタンに応じて、前記カレ
    ントレコードを確定させるか、或いは、前記検索対象集
    合の履歴をもとにして現在の検索対象集合を前回の検索
    対象集合に戻すようにすることを特徴とする携帯情報端
    末におけるデータベース検索方法。
  2. 【請求項2】 少なくともUp,Downの2つのボタ
    ンを装備する携帯情報端末において線形リスト型のデー
    タベースを検索する方法であって、 予め前記データベース上における検索対象集合を設定し
    て履歴として保存するとともに、該検索対象集合をもと
    にしてカレントレコードを設定し、 ボタン操作が一定時間行われなかった場合に、2分探
    索,線形探索,確定/戻りの各モードを順次切り替えて
    ゆき、 前記Up又はDownボタンが操作された場合には現在
    のモードを判定して、(a)前記2分探索モードの場合
    に、操作されたボタンに応じて前記検索対象集合を絞り
    込んでその履歴を保存するとともに前記カレントレコー
    ドを更新し、(b)前記線形探索モードの場合に、操作
    されたボタンに応じて前記検索対象集合を線形探索して
    前記カレントレコードを更新し、(c)前記確定/戻り
    モードの場合に、操作されたボタンに応じて、前記カレ
    ントレコードを確定させるか、或いは、前記検索対象集
    合の履歴をもとにして現在の検索対象集合を前回の検索
    対象集合に戻すようにすることを特徴とする携帯情報端
    末におけるデータベース検索方法。
  3. 【請求項3】 前記一定時間が経過するまでの間に、前
    記モードの切り替えを予告するための警告を行うことを
    特徴とする請求項2記載の携帯情報端末におけるデータ
    ベース検索方法。
  4. 【請求項4】 前記検索対象集合の絞り込みによって前
    記検索対象集合が前記携帯情報端末の一画面に表示でき
    るレコード数以下となった場合に、前記2分探索モード
    から前記線形探索モードに遷移させることを特徴とする
    請求項1〜3の何れかの項記載の携帯情報端末における
    データベース検索方法。
  5. 【請求項5】 前記モードを切り替えてゆく場合におい
    て、前記検索対象集合が前記携帯情報端末の一画面に表
    示できるレコード数以下であれば、前記2分探索モード
    を除いたモード切り替えを行うことを特徴とする請求項
    1〜4の何れかの項記載の携帯情報端末におけるデータ
    ベース検索方法。
  6. 【請求項6】 少なくともモード,Up,Downの3
    つのボタンを装備する携帯情報端末における線形リスト
    型のデータベースの検索システムであって、 前記データベース上における検索対象集合の履歴を記憶
    する履歴記憶手段と、 2分探索,線形探索,確定/戻りの何れかの値をモード
    として保持するモード保持手段と、 予め前記検索対象集合を設定して前記履歴記憶手段に保
    存するとともに、該検索対象集合をもとにカレントレコ
    ードを設定する初期化手段と、 前記モードボタンの操作を検出して、前記モード保持手
    段が保持するモードの値を順次切り替えるモード切替手
    段と、 前記Up又はDownボタンの操作を検出して前記モー
    ドの値を判定し、該モード値が(a)2分探索であれ
    ば、操作されたボタンに応じて前記検索対象集合を絞り
    込んで前記履歴記憶手段に保存するとともに前記カレン
    トレコードを更新し、(b)線形探索であれば、操作さ
    れたボタンに応じて前記検索対象集合を線形探索して前
    記カレントレコードを更新し、(c)確定/戻りであれ
    ば、操作されたボタンに応じて、前記カレントレコード
    を確定させるか、或いは、前記履歴をもとにして現在の
    検索対象集合を前回の検索対象集合に戻す制御手段とを
    具備することを特徴とする携帯情報端末におけるデータ
    ベース検索システム。
  7. 【請求項7】 少なくともUp,Downの2つのボタ
    ンを装備する携帯情報端末における線形リスト型のデー
    タベースの検索システムであって、 前記データベース上における検索対象集合の履歴を記憶
    する履歴記憶手段と、 2分探索,線形探索,確定/戻りの何れかの値をモード
    として保持するモード保持手段と、 予め前記検索対象集合を設定して前記履歴記憶手段に保
    存するとともに、該検索対象集合をもとにカレントレコ
    ードを設定する初期化手段と、 ボタン操作が一定時間行われないことを検出して、前記
    モード保持手段が保持するモードの値を順次切り替える
    モード切替手段と、 前記Up又はDownボタンの操作を検出して前記モー
    ドの値を判定し、該モード値が(a)2分探索であれ
    ば、操作されたボタンに応じて前記検索対象集合を絞り
    込んで前記履歴記憶手段に保存するとともに前記カレン
    トレコードを更新し、(b)線形探索であれば、操作さ
    れたボタンに応じて前記検索対象集合を線形探索して前
    記カレントレコードを更新し、(c)確定/戻りであれ
    ば、操作されたボタンに応じて、前記カレントレコード
    を確定させるか、或いは、前記履歴をもとにして現在の
    検索対象集合を前回の検索対象集合に戻す制御手段とを
    具備することを特徴とする携帯情報端末におけるデータ
    ベース検索システム。
  8. 【請求項8】 前記一定時間が経過するまでの間に、前
    記モード切替手段によるモード切替を予告するための警
    告を行う警告手段を有することを特徴とする請求項7記
    載の携帯情報端末におけるデータベース検索システム。
  9. 【請求項9】 前記制御手段は、絞り込まれた前記検索
    対象集合が前記携帯情報端末の一画面に表示できるレコ
    ード数以下となったことを検出して、前記モード保持手
    段の保持するモード値を2分探索から線形探索に変更す
    ることを特徴とする請求項6〜8の何れかの項記載の携
    帯情報端末におけるデータベース検索システム。
  10. 【請求項10】 前記モード切替手段は、前記モード値
    を切り替える際に、前記検索対象集合が前記携帯情報端
    末の一画面に表示できるレコード数以下であることを検
    出して前記2分探索モードを除いたモード値の切り替え
    を行うことを特徴とする請求項6〜9の何れかの項記載
    の携帯情報端末におけるデータベース検索システム。
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