JPH11352876A - 発声発音練習用集音装置および発声発音練習装置 - Google Patents

発声発音練習用集音装置および発声発音練習装置

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JPH11352876A
JPH11352876A JP15962398A JP15962398A JPH11352876A JP H11352876 A JPH11352876 A JP H11352876A JP 15962398 A JP15962398 A JP 15962398A JP 15962398 A JP15962398 A JP 15962398A JP H11352876 A JPH11352876 A JP H11352876A
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sound
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JP15962398A
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English (en)
Inventor
Takakazu Nakamura
敬和 中村
Isao Aoki
功 青木
Akihiko Kon
昭彦 昆
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Azbil Corp
Original Assignee
Azbil Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発声発音データを取り込むためのセンサの最
適位置への調整を不要とする。発声発音データを取り込
むためのセンサ位置を常に同じとして発声発音練習者の
発声発音を効果的に捉える。発声発音練習者に肉体的苦
痛や精神的苦痛を与えない。 【解決手段】 通鼻音入力マイク10−21,10−2
2、無声音入力マイク10−3および音声入力マイク1
0−4をモジュール本体10−1に一体的に組み込む。
モジュール本体10−1には横溝10−1a,10−1
bを案内溝として基準プレート10−5を取り付ける。
発声発音練習を行う際、基準プレート10−5の前側端
面を発声発音練習者の鼻の下に当て、発声発音練習者の
顔面との位置を規定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、聴覚障害者の発
声発音練習に用いて好適な発声発音練習用集音装置およ
び発声発音練習装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】聴覚や言語に障害の無い子供は、幼児期
に他人の声と自分の声を耳で聞いて比較し、胸/喉/口
などの筋肉を運動させて話すことができるようになる。
すなわち、聴覚や言語に障害の無い子供は、いわゆる聴
覚へのフィードバックを行って、明瞭な発声や発音を得
ている。一方、聴覚障害を持つ子供は、自分の声を含め
て音を捉えることができにくい。このため、聴覚へのフ
ィードバックを行うことができず、明瞭な発声や発音を
得ることが難しい。そこで、聴覚障害を持つ子供に対
し、現存聴覚の最大限の活用と、筋肉運動知覚や教具を
利用しての言語指導を行い、コミュニケーションが行え
るようにしていく。この内、言語指導のプロセスには諸
説があり、また子供の状況により異なってくるが、幼稚
部から小学校のカリキュラムとして大枠で捉えれば、息
(気息・呼気)、声(発声)、単母音→単語、その他の
音節(子音)→単語、単語・会話の韻律(リズム、アク
セント、イントネーション等)というようなプロセスが
代表的である。また、各々の音節に対する指導の手順
は、誘導→活動→評価→定着→評価→運用といった手順
が代表的である。
【0003】この聴覚障害者への言語指導を支援する装
置として発声発音練習装置が提案されている。図6はこ
の発声発音練習装置の集音部を発声発音練習者へセット
した状況を示す図である。同図において、1は鼻セン
サ、2はマイク、3は声帯センサ、4は呼気流センサ、
5は舌位置センサである。鼻センサ1は、鼻アーム6を
調節することによって、発声発音練習者の鼻翼に接触す
るように配置される。マイク2は、マイクアーム7を調
節することによって、発声発音練習者からの気息を避け
る位置に配置される。声帯センサ3は発声発音練習者の
声帯にそのセンサ部が位置するように首に巻かれる。呼
気流センサ4はそのアゴ当て部4−1を発声発音練習者
の下アゴに当てて使用される。舌位置センサ5は発声発
音練習者の口の中に挿入セットされる。
【0004】この発声発音練習装置では、鼻センサ1で
鼻振動を検出し、マイク2で母音のスペクトル,インテ
イシティ(声の強さの大小),摩擦性(サ・ザなどの摩
擦音に特有な高音域の成分),ピッチ(アクセント・イ
ントネーションなど声の高低)を検出し、声帯センサ3
で声帯振動を検出し、呼気流センサ4で呼気流および破
裂性(パ・バ・タ・ダ・カ行の息の流れの速さ)を検出
し、舌位置センサ5で舌位置パターンを検出する。鼻セ
ンサ1,マイク2,声帯センサ3,呼気流センサ4およ
び舌位置センサ5からの検出信号は発声発音練習装置本
体(図示せず)へ送られる。発声発音練習装置本体で
は、この送られてくる検出信号を処理し、発声発音練習
者の発声発音データをお手本となる発声発音データ(練
習用発声発音データ)と対比して画面上に表示する。
【0005】発声発音データは基本的には音声波形の強
度データとして画面上に表示される。発声発音練習装置
本体には練習用発声発音データを格納したフロッピィデ
ィスク(最近ではハードデスク)がセットされている。
発声発音練習装置本体の処理部は、練習用発声発音デー
タをフロッピィディスクから取り込み、音声波形の強度
データとして画面上に表示する。この表示された練習用
発声発音データを横にスキャンした軌跡が縦に変化した
時が発声発音練習者に発声開始を指示するタイミングと
される。このタイミングで発声発音練習者は発声を開始
する。発声発音練習者の声は、鼻センサ1,マイク2,
声帯センサ3,呼気流センサ4および舌位置センサ5を
介して発声発音練習装置本体に取り込まれ、その発声発
音データ(実発声発音データ)の波形が練習用発声発音
データの波形と同時平行に表示される。この実発声発音
データの波形と練習用発声発音データの波形とを比較す
ることによって発声発音練習者の発声発音の評価を行
う。なお、発声発音データは音声波形の強度データとし
てではなく、周波数スペクトルで表示する等の方法もと
られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の発声発音練習装置によると、発声発音練習者
の発声発音データを取り込むためのセンサ、すなわち鼻
センサ1やマイク2,声帯センサ3,呼気流センサ4,
舌位置センサ5を最適位置となるように個別に調整しな
ければならず、その調整作業が非常に煩わしい。また、
いつも同じ位置に調整されるとは限らず、発声発音練習
者の発声発音を効果的にとらえることができない。ま
た、声帯センサ3を首に巻いたり、舌位置センサ5を口
の中に入れたりする必要があり、発声発音練習者に与え
る肉体的苦痛および精神的苦痛が大きい。
【0007】また、実発声発音データと練習用発声発音
データとが画面上に対比して表示されるが、音声波形や
周波数スペクトルとして表示されるため、その意味する
ところは専門家にしか分からず、この装置を使って発声
発音練習者が簡単に自習したり、独習したりすることが
できず、専門家が必ず付き添う必要があった。また、従
来の発声発音練習装置では、専門家が画面上のデータを
見ながら発声発音練習者にその評価を視覚を通してフィ
ードバックするというシステムであり、発声発音練習者
への触覚へのフィードバックはない。すなわち、聴覚障
害者は健常者に比べて触覚が鋭敏であることが多いのに
も拘わらず、視覚へのフィードバックのみとしており、
発声発音練習が効果的に行われているとは言い難い。
【0008】本発明はこのような課題を解決するために
なされたもので、その目的とするところは、発声発音デ
ータを取り込むためのセンサの最適位置への調整を不要
とし、また発声発音データを取り込むためのセンサ位置
を常に同じとして発声発音練習者の発声発音を効果的に
捉えることができ、また発声発音練習者に肉体的苦痛や
精神的苦痛を与えることのない発声発音練習用集音装置
を提供することにある。また、専門家が付き添わなくて
も簡単に自習したり、独習したりすることのできる、ま
た触覚へフィードバックすることにより、発声発音練習
を効果的に行うことのできる発声発音練習装置を提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、第1発明(請求項1に係る発明)は、通鼻音
を検出するための通鼻音検出手段と、無声音を検出する
ための無声音検出手段と、有声音および摩擦音を検出す
るための音声検出手段とをモジュール本体に一体的に組
み込むと共に、発声発音練習を行う際に発声発音練習者
の顔面との位置関係を規定する位置決め手段をモジュー
ル本体に設け、この位置決め手段によって発声発音練習
者の顔面との位置関係が規定された状態において、通鼻
音検出手段を発声発音練習者の鼻翼付近に位置するよう
に、無声音検出手段を発声発音練習者の口にほぼ対向す
る位置に位置するように、音声検出手段を発声発音練習
者からの気息の直入力を避けた位置に位置するように配
置したものである。この発明によれば、通鼻音検出手段
と無声音検出手段と音声検出手段とがモジュール本体に
一体的に組み込まれ、このモジュール本体を使用して発
声発音練習を行う際、位置決め手段によって発声発音練
習者の顔面との位置関係が規定され、通鼻音検出手段が
発声発音練習者の鼻翼付近に位置し、無声音検出手段が
発声発音練習者の口にほぼ対向する位置に位置し、音声
検出手段が発声発音練習者からの気息の直入力を避けた
位置に位置する。
【0010】第2発明は、第1発明において、位置決め
手段によって発声発音練習者の顔面との位置関係が規定
された状態において、通鼻音検出手段を発声発音練習者
の鼻翼付近に鼻翼に対して非接触となる位置に位置する
ように配置したものである。この発明によれば、モジュ
ール本体を使用して発声発音練習を行う際、位置決め手
段によって発声発音練習者の顔面との位置関係が規定さ
れ、通鼻音検出手段が発声発音練習者の鼻翼付近に鼻翼
に対して非接触となる位置に、無声音検出手段が発声発
音練習者の口にほぼ対向する位置に、音声検出手段が発
声発音練習者からの気息の直入力を避けた位置に位置す
る。第3発明(請求項3に係る発明)は、第1発明にお
いて、位置決め手段によって発声発音練習者の顔面との
位置関係が規定された状態において、発声発音練習者の
視野に入る位置に発声発音練習者の口形を映すミラーを
設けたものである。この発明によれば、モジュール本体
を使用して発声発音練習を行う際、位置決め手段によっ
て発声発音練習者の顔面との位置関係が規定される。こ
の場合、発声発音練習者は、自分の口形をミラーを通し
て確認することができる。
【0011】第4発明(請求項4に係る発明)は、第1
発明の発声発音練習用集音装置と、この発声発音練習用
集音装置の通鼻音検出手段を介して検出される通鼻音,
無声音検出手段を介して検出される無声音,音声検出手
段を介して検出される有声音および摩擦音のレベルを表
示するレベル表示手段とを設けたものである。この発明
によれば、発声発音練習者の通鼻音,無声音,有声音お
よび摩擦音のレベルが表示される。第5発明(請求項5
に係る発明)は、第1発明の発声発音練習用集音装置
と、この発声発音練習用集音装置の通鼻音検出手段を介
して検出される通鼻音,無声音検出手段を介して検出さ
れる無声音,音声検出手段を介して検出される有声音を
発声発音練習者へ触覚を通して伝える伝達手段とを設け
たものである。この発明によれば、発声発音練習者の通
鼻音,無声音,有声音および摩擦音が、発声発音練習者
へ触覚を通して伝えられる。第6発明(請求項6に係る
発明)は、第4および第5発明において、発声発音練習
者に対する指示を入力する指示入力手段と、この指示入
力手段からの指示を発声発音練習者へ触覚を通して伝え
る指示伝達手段とを設けたものである。この発明によれ
ば、例えば教師からの発声発音練習者に対する指示が、
発声発音練習者へ触覚を通して伝えられる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施の形態に基づ
き詳細に説明する。図2はこの発明に係る発声発音練習
集音装置および発声発音練習装置を含んでなる発声発音
練習システムのシステム構成図である。同図において、
10はマイクユニット、11はインジケータ、12はア
クティブハンド、13はパーソナルコンピュータ(パソ
コン)、13−1はパソコン本体、13−2はディスプ
レイ、13−3はキーボード、13−4はマウス、14
は操作パッドである。このシステムにおいて、マイクユ
ニット10が本発明に係る発声発音練習集音装置に対応
し、マイクユニット10とインジケータ11とアクティ
ブハンド12とを合わせた装置が本発明に係る発声発音
練習装置に対応する。
【0013】〔マイクユニット〕図1にマイクユニット
10の斜視図を示す。同図において、10−1はモジュ
ール本体、10−21,10−22は通鼻音を検出する
ためのコンデンサマイク(通鼻音入力マイク)、10−
3は無声音を検出するためのコンデンサマイク(無声音
入力マイク)、10−4は有声音および摩擦音を検出す
るためのコンデンサマイク(音声入力マイク)であり、
通鼻音入力マイク10−21,10−22、無声音入力
マイク10−3および音声入力マイク10−4はモジュ
ール本体10−1に一体的に組み込まれている。
【0014】モジュール本体10−1には、横溝10−
1a,10−1bが形成されており、この横溝10−1
a,10−1bを案内溝として基準プレート10−5が
取り付けられる。基準プレート10−5には係合孔10
−5a,10−5bが開設されており、基準プレート1
0−5をモジュール本体10−1の横溝10−1a,1
0−1bに差し込んだとき、モジュール本体10−1側
の突起10−1c,10−1dと係合する。この基準プ
レート10−5はその前側端面が、発声発音練習を行う
際に発声発音練習者の鼻の下に当てられ(図3参照)、
発声発音練習者の顔面との位置を規定する。
【0015】この基準プレート10−5によって発声発
音練習者の顔面との位置関係が規定された状態(以下、
この状態をセット状態と呼ぶ)において発声発音練習者
の鼻翼付近に鼻翼に対して非接触となる位置に位置する
ように、通鼻音入力マイク10−21,10−22がモ
ジュール本体10−1に配置されている。また、このセ
ット状態において発声発音練習者の口にほぼ対向する位
置に位置するように、無声音入力マイク10−3がモジ
ュール本体10−1に配置されている。また、このセッ
ト状態において発声発音練習者からの気息の直入力を避
けた位置に位置するように、音声入力マイク10−4が
モジュール本体10−1に配置されている。この実施の
形態では、モジュール本体10−1に気息直入力防止翼
10−6を設けて、音声入力マイク10−4への気息の
直入力を防止するようにしている。
【0016】モジュール本体10−1には、セット状態
において発声発音練習者の鼻翼の両側に位置する部分
に、隆起部10−1eおよび10−1fが形成されてい
る。この隆起部10−1eおよび10−1fの内部に通
鼻音入力マイク10−21,10−22がセットされて
いる。隆起部10−1eおよび10−1fには、セット
状態において発声発音練習者の鼻翼と対向する位置に通
気孔10−1gおよび10−1hが開設されており、こ
の通気孔10−1gおよび10−1hを介して通鼻音入
力マイク10−21,10−22に発声発音練習者の通
鼻音が作用する。
【0017】また、モジュール本体10−1には、セッ
ト状態において発声発音練習者の口に対向する部分に、
円弧状の傾斜面10−1iが形成されている。この傾斜
面10−1iの内部に無声音入力マイク10−3がセッ
トされている。傾斜面10−1iには通気孔10−1j
および10−1kが開設されており、この通気孔10−
1jおよび10−1kは無声音入力マイク10−3がセ
ットされている内空間10−1lに連通している。無声
音入力マイク10−3には、通気孔10−1jを介して
水平方向の気息が作用し、通気孔10−1kを介して介
して角度方向の気息が作用する。この場合、傾斜面10
−1iの両側には隔壁10−1mおよび10−1nが設
けられているので、気息を効率よく集合できる。
【0018】無声音入力マイク10−3としては、単一
指向性のものを使用しており、水平方向の気息および角
度方向の気息が対称位置にそれぞれ作用することによっ
て、水平方向と角度方向との気息の入力差に応じた検出
信号が得られる。この検出信号から気息の方向および大
きさを判断することができる。
【0019】また、モジュール本体10−1には、セッ
ト状態において発声発音練習者の視野に入る位置に発声
発音練習者の口形を映すミラー10−7が設けられてい
る。このミラー10−7は、隆起部10−1eと10−
1fとの間に設けられており、その鏡面の傾斜角度を調
整することが可能とされている。なお、図1において二
点鎖線で示した15はマイクスタンドであり、使用して
いない状態ではマイクユニット10をマイクスタンド1
5に立てておく。
【0020】〔インジケータ〕図4にインジケータ11
の正面図を示す。インジケータ11には、発声発音練習
者の通鼻音,無声音,有声音および摩擦音のレベルを表
示するレベル表示部11−1と、発声発音練習者への指
示を入力する指示入力部11−2とが設けられている。
このインジケータ11にマイクユニット10の通鼻音入
力マイク10−21,10−22、無声音入力マイク1
0−3および音声入力マイク10−4からの検出信号が
入力される。
【0021】インジケータ11には、通鼻音入力マイク
10−21,10−22からの検出信号を合成し、この
合成出力から所定の周波数帯域のみを取り出して通鼻音
検出信号とする第1のフィルタ回路と、無声音入力マイ
ク10−3からの検出信号から所定の周波数帯域のみを
取り出して無声音検出信号とする第2のフィルタ回路
と、音声入力マイク10−4からの検出信号から所定の
周波数帯域のみを取り出して摩擦音検出信号とする第3
のフィルタ回路と、音声入力マイク10−4からの検出
信号から所定の周波数帯域のみを取り出してアクティブ
ハンド12に設けられたスピーカ(後述)への振動信号
とする第4のフィルタ回路とが設けられている。なお、
音声入力マイク10−4からの検出信号は、そのまま有
声音検出信号とされる。
【0022】レベル表示部11−1において、11−1
Aは有声音のレベルを表示する有声音レベル表示部、1
1−1Bは通鼻音のレベルを表示する通鼻音レベル表示
部、11−1Cは無声音のレベルを表示する無声音レベ
ル表示部、11−1Dは摩擦音のレベルを表示する摩擦
音レベル表示部である。
【0023】これらのレベル表示部11−1A〜11−
1Dは、縦方向に並べられた5つのLEDによって構成
されており(有声音レベル表示部11−1Aは赤色LE
D、通鼻音レベル表示部11−1Bは黄色LED、無声
音レベル表示部11−1C,摩擦音レベル表示部11−
1Dは青色LED)、このLEDの点灯・消灯でそれぞ
れの音のレベルを表示する。縦方向に並べられた5つの
LEDの全点灯によって最大レベルであることが表示さ
れる。なお、レベル表示部11−1には、ボリューム1
1−1Eが設けられており、このボリューム11−1E
によってレベル表示部11−1での表示レベルの調整を
行うことができる。
【0024】指示入力部11−2には、手のひらを示す
絵(手形)11−21が描かれており、この手形11−
21に押し釦スイッチ11−22〜11−34およびス
ピーカ11−35が設けられている。手形11−21に
おいて、押し釦スイッチ11−22は親指に、押し釦ス
イッチ11−23および11−24は人差し指に、押し
釦スイッチ11−25および11−26は中指に、押し
釦スイッチ11−27は中指の根元部に、押し釦スイッ
チ11−28および11−29は薬指に設けられてい
る。
【0025】また、手形11−21には、その手のひら
部分に母音の三角形を示すV字が描かれており、このV
字の頂点に押し釦スイッチ11−30が、V字の頂点を
中心とする左側ライン上に押し釦スイッチ11−31,
11−32が、右側ライン上に押し釦スイッチ11−3
3,11−34が設けられている。また、手形11−2
1には、母音の三角形を示すV字の右横にスピーカ11
−35が設けられている。
【0026】また、この指示入力部11−2において、
押し釦スイッチ11−22は発声発音練習者へ発声発音
練習のスタートを指示するためのスタートスイッチとし
て、押し釦スイッチ11−23は有声音の発声を指示す
る指示スイッチとして、押し釦スイッチ11−25は無
声音の発声を指示する指示スイッチとして、押し釦スイ
ッチ11−28は鼻音の発声を指示する指示スイッチと
して設けられている。
【0027】また、押し釦スイッチ11−24は声の大
きさ「大」を指示する指示スイッチとして、押し釦スイ
ッチ11−29は声の大きさ「小」を指示する指示スイ
ッチとして、押し釦スイッチ11−26,11−27は
韻律を指示する指示スイッチとして設けられている。
【0028】また、押し釦スイッチ11−30は母音の
「あ」の発声を指示する指示スイッチとして、押し釦ス
イッチ11−31は「え」の発声を指示する指示スイッ
チとして、押し釦スイッチ11−32は「い」の発声を
指示する指示スイッチとして、押し釦スイッチ11−3
3は「お」の発声を指示する指示スイッチとして、押し
釦スイッチ11−34は「う」の発声を指示する指示ス
イッチとして設けられている。
【0029】〔アクティブハンド〕インジケータ11か
らの指示信号や通鼻音検出信号,無声音検出信号,有声
音検出信号,振動信号などはアクティブハンド12へ送
られる。アクティブハンド12は、図5(a)にその平
面図を、図5(b)にその側面図を示すように、半球状
に形成されたハンド本体12−1の上面に手のひらを示
す絵(手形)12−11が描かれている。
【0030】この手形12−11には、指示入力部11
−2の手形11−21における押し釦スイッチ11−2
2に対応する位置にソレノイド振動子12−12が、押
し釦スイッチ11−23および11−24に対応する位
置にソレノイド振動子12−13および12−14が、
押し釦スイッチ11−25,11−26および11−2
7に対応する位置にソレノイド振動子12−15,12
−16および12−17が、押し釦スイッチ11−28
および11−29に対応する位置にソレノイド振動子1
2−18および12−19が設けられている。また、押
し釦スイッチ11−30〜11−34に対応する位置に
振動モータ振動子12−20〜12−24が設けられ、
スピーカ11−35に対応する位置にダイレクトスピー
カ12−25が設けられている。
【0031】なお、手形12−11において、人差し指
と中指との付け根部には指ストッパ12−1Aが、中指
と薬指との付け根部には指ストッパ12−1Bが、薬指
と小指との間には指ストッパ12−1Cが設けられてい
る。また、ハンド本体12−1の上面には、手形12−
11の親指の右横にセレクトスイッチ(押し釦スイッ
チ)12−26が設けられている。 〔パソコン〕インジケータ11からの通鼻音検出信号,
無声音検出信号,有声音検出信号,摩擦音検出信号など
はパソコン13へも送られる。パソコン13には発声発
音練習用のソフトウェアが格納されたCDROMをセッ
トする。
【0032】〔インジケータとアクティブハンドを用い
ての発声発音練習〕発声発音練習者はマイクスタンド1
5からマイクユニット10を取り上げ、図3に示すよう
に、マイクユニット10に装着されている基準プレート
10−5の前側端面を鼻の下に当てる。これにより、発
声発音練習者の顔面との位置が規定され、通鼻音入力マ
イク10−21,10−22が発声発音練習者の鼻翼付
近(鼻翼とは非接触となる位置)に位置し、無声音入力
マイク10−3が発声発音練習者の口にほぼ対向する位
置に位置し、音声入力マイク10−4が発声発音練習者
からの気息の直入力を避けた位置に位置する。これで発
声発音練習者への集音部のセットは完了する。
【0033】ここで、従来の集音部のセット状況と比較
してみると、従来は図6に示されるように、鼻センサ1
やマイク2,声帯センサ3,呼気流センサ4,舌位置セ
ンサ5を最適位置となるように個別に調整しなければな
らなかった。これに対して、本実施の形態では通鼻音入
力マイク10−21,10−22や無声音入力マイク1
0−3,音声入力マイク10−4がモジュール本体10
−1に一体的に組み込まれており、基準プレート10−
5の前側端面を鼻の下に当てるだけでこれらのマイクと
発声発音練習者との位置が決まるため、個別の調整が不
要となる。また、付添人の介護なく、マイクユニット1
0を発音発声練習者にセットすることができる。また、
通鼻音入力マイク10−21,10−22や無声音入力
マイク10−3,音声入力マイク10−4が常に同じ位
置に設定されるものとなり、発声発音練習者の発声発音
を効果的にとらえることができる。また、本実施の形態
では、声帯センサや舌位置センサを用いていないので、
発声発音練習者に肉体的苦痛や精神的苦痛を与えること
がない。また、通鼻音入力マイク10−21,10−2
2は鼻翼に接触しないので、発声発音練習者に違和感を
与えることなく、自然な状態で発声発音練習を行うこと
ができる。
【0034】次に、発声発音練習者は、マイクユニット
10をセットした状態で、左手をアクティブハンド12
の手形12−11に合わせる。アクティブハンド12の
上面には指ストッパ12−1A〜12−1Cが設けられ
ているので簡単に手のひらを手形12−11に合わせる
ことができる。
【0035】このような状態で、発声発音練習者へ、教
師からの指示がインジケータ11の指示入力部11−2
を介しアクティブハンド12を通して伝えられる。例え
ば、今、母音の「あ」の練習を行うものとする。この場
合、教師は指示入力部11−2の押し釦スイッチ11−
22を押し、発声発音練習の開始を指示する。押し釦ス
イッチ11−22を押すと、アクティブハンド12で
は、この押し釦スイッチ11−22に対応する位置のソ
レノイド振動子12−12が振動する。このソレノイド
振動子12−12の振動によって発声発音練習者へ発声
発音練習の開始が知らされる。すなわち、発声発音練習
者へ、触覚を通して発声発音練習の開始が指示される。
【0036】次に、教師は、指示入力部11−2の押し
釦スイッチ11−30を押し、「あ」の発声を指示す
る。押し釦スイッチ11−30を押すと、アクティブハ
ンド12では、この押し釦スイッチ11−30に対応す
る位置の振動モータ振動子12−20が振動する。この
振動モータ振動子12−20の振動によって発声発音練
習者へ「あ」を発声することが知らされる。
【0037】この教師からの指示を受けて、発声発音練
習者は、「あ」と発声する。この発声に際して、発声発
音練習者は、ミラー10−7に映る自分の口形を確認し
ながら発声を行うことができる。この発声発音練習者か
らの声はマイクユニット10で捉えられる。この場合、
正常な発音であるならば、有声音が大部分を占める。し
かし、聴覚障害者からの声には、鼻音や無声音や摩擦音
が多く含まれ、これによって正常な発音が阻害される。
【0038】発声発音練習者からの鼻音は、通鼻音入力
マイク10−21,10−22を介し、通鼻音検出信号
としてインジケータ11で取り出される。発声発音練習
者からの無声音は、無声音入力マイク10−3を介し、
無声音検出信号としてインジケータ11で取り出され
る。発声発音練習者からの摩擦音および有声音は、音声
入力マイク10−4を介し、摩擦音検出信号および有声
音検出信号としてインジケータ11で取り出される。
【0039】インジケータ11は、有声音検出信号のレ
ベルを有声音レベル表示部11−1Aにおける赤色LE
Dの点灯数で、通鼻音検出信号のレベルを通鼻音レベル
表示部11−1Bにおける黄色LEDの点灯数で、無声
音検出信号のレベルを無声音レベル表示部11−1Cに
おける青色LEDの点灯数で、摩擦音検出信号のレベル
を摩擦音レベル表示部11−1Dにおける青色LEDの
点灯数で表示する。
【0040】発声発音練習者が「あ」と発声した時、正
常な発音であれば、通鼻音レベル表示部11−1B,無
声音レベル表示部11−1C,摩擦音レベル表示部11
−1DにおけるLEDの点灯数は少なく、有声音レベル
表示部11−1AにおけるLEDの点灯数が多い。これ
に対し、通鼻音レベル表示部11−1Bや無声音レベル
表示部11−1C,摩擦音レベル表示部11−1Dにお
けるLEDの点灯数が多ければ、正常な発音でないこと
が分かる。この場合、その表示状況から、どの音に問題
があるのかを知ることができ、教師から発声発音練習者
へ視覚を通してのフィードバックができる。
【0041】一方、インジケータ11は、音声入力マイ
ク10−4からの検出信号から所定の周波数帯域のみを
取り出して振動信号とし、通鼻音検出信号や無声音検出
信号,有声音検出信号と共にアクティブハンド12へ送
る。アクティブハンド12では、インジケータ11から
の振動信号によってスピーカー12−25が振動し、こ
れに接触する手のひらを通して発声状況を発声発音練習
者へ知らせる。
【0042】また、インジケータ11からの通鼻音検出
信号のレベルに応じてソレノイド振動子12−18が振
動し、無声音検出信号のレベルに応じてソレノイド振動
子12−15が振動し、有声音検出信号のレベルに応じ
てソレノイド振動子12−13が振動し、これ接触する
指を通して通鼻音,無声音,有声音の発声状況を発声発
音練習者へ知らせる。聴覚障害者は健常者に比べて触覚
が鋭敏であることが多く、視覚へのフィードバックに加
えて、触覚でもフィードバックを行うことにより、発声
発音練習が効果的に行われる。
【0043】なお、上述においては、発声発音練習者へ
「あ」を発声させる場合について説明したが、「い」や
「う」などを発声させる場合も同様であり、インジケー
タ11の指示入力部11−2において押し釦スイッチ1
1−26や11−27を押すことにより韻律の練習を行
うことができ、押し釦スイッチ11−24や11−29
を押すことにより発声音の「大」,「小」なども指示す
ることができる。
【0044】また、上述においては、教師が付き添って
練習する場合について説明したが、必ずしも教師が付き
添わなくてもよい。すなわち、インジケータ11のレベ
ル表示部11−1での表示は「有声音」,通鼻音」,
「無声音」,「摩擦音」のレベル表示であるので、発声
発音練習者にとって感覚的に理解し易く、また触覚を通
してのフィードバックもあるので、教師がいなくても練
習することができる。
【0045】また、上述においては、アクティブハンド
12をマイクユニット10とは別体として設けたが、マ
イクユニット10の把持部にアクティブハンド12の機
能を持たせてもよく、マイクスタンドにアクティブハン
ド12の機能を持たせてもよい。
【0046】また、マイクユニット10において、発声
発音練習者の顔面との位置を規制するために基準プレー
ト10−5を用いたが、すなわち基準プレート10−5
の端面を接触させることによって発声発音練習者の顔面
との位置を規制するようにしたが、目印などの非接触手
段で発声発音練習者の顔面との位置を規制するようにし
てもよい。
【0047】〔パソコンを用いての発声発音練習〕パソ
コン13に発声発音練習用のソフトウェアが格納された
CDROMをセットし、このソフトウェアの実行開始を
指示する。このソフトウェアには、各種の練習メニュー
があり、基本的に各練習1画面でお手本と練習が完結す
る。お手本には音声がついている。また、発声発音練習
者への第1印象を良くするために、起動画面(音楽付
き)を加えている。練習項目としては、「いき(気
息)」、「こえ(発声)」、「ぼいん(母音発音)」、
「いんりつ(韻律)」などがある。
【0048】「いき(気息)」に対しては、練習メニュ
ーとして、「シャボン玉(継続して息を出す)」,「ケ
ーキ(断続的に息を出す)」,「風船(息の強弱を一定
にする)」がある。「こえ(発声)」に対しては、練習
メニューとして、「UFOキャッチャー(継続して声を
出す)」,「ドーナツ(断続的に声を出す)」,「うさ
ぎ(一定の大きさで声を出す)」,「ちょうちょ(一定
の高さで声を出す)」,「自動車(長短のリズムで声を
出す)」,「口形図(口形図での導入練習)」,「レー
ス(母音を長く発音する)」がある。
【0049】「ぼいん(母音発音)」に対しては、練習
メニューとして、「ダーツ(断続的に母音を発音す
る)」,「魚つり(一定時間内連続で発音する)」,
「自動車(長短のリズムで母音を発音する)」,「もぐ
ら1(あおうを連続して発音する)」,「もぐら2(あ
えいを連続して発音する)」,「もぐら3(5母音をラ
ンダムに発音する)」,「ホルマント(ホルマント上で
の発声練習)」がある。
【0050】「いんりつ(韻律)」に対しては、練習メ
ニューとして、「高低の練習(アクセントとリズムの基
礎練習」),「2拍語の練習(アクセントとリズムの練
習)」,「3拍語の練習(アクセントとリズムの練
習)」,「4拍語の練習(アクセントとリズムの練
習)」,「学校で使う言葉(速さとタイミングの練
習)」,「家庭で使う言葉(速さとタイミングの練
習)」、「買い物で使う言葉(速さとタイミングの練
習)」がある。
【0051】上述においては、発声発音練習者として聴
覚障害者を想定して説明したが、失語症や発音機能障害
者,日本語を学習途上の幼児,日本語学習者(外人)な
どの発声発音練習を支援することもできる。
【0052】なお、参考として、このシステムのコンセ
プトを以下に示す。 〔目的〕視覚と手の触覚へのフィードバックにて聴覚を
補いながら、生徒が楽しく学習できるシステム。 〔対象〕5〜12歳を中心に、指導者とともに練習す
る。 〔練習項目〕気息,発声,短母音,子音,韻律。 このような位置づけからコンセプトを次のように設定し
た。
【0053】1.生徒に負担をかけない センサ部分はマイクユニットのみとし、生徒に過分な負
担をかけないようにする。 2.感覚を重視する 視覚はモジュールを極力避けた画面、LED表示のイン
ジケータ、手の触覚にタイミングやリズムを伝えるハン
ド機能(一般的にはタクタイルエイドと呼ばれる)を利
用し、感覚的に生徒に理解させるようにする。 3.楽しく学習できる アニメーションを用いてゲーム感覚で、生徒が興味を持
ち、楽しく練習できるようにする。繰り返し練習がで
き、練習毎に何らかのインセンティブを与える。
【0054】4.生徒に合わせた練習が可能 練習メニューは個々に選択でき、またそれぞれの練習の
中でモード変更や調整により、生徒の状況や進捗に合わ
せた練習ができるようにする。 5.容易な操作 パソコンの知識がほとんど無くても、使えるようにす
る。練習は、操作パッドのみでできるようにする。設定
・調整は、該当画面内のマウス操作とする。また、各練
習にお手本をつけ、練習の方法が分かるようにする。
【0055】このようなコンセプトからシステムの構成
をマイクユニット,インジケータ,アクティブハンド、
ソフトウェア(パソコン)、操作パッドの5点で構成さ
れるものとした。
【0056】有声音,無声音,通鼻音,摩擦音の定義を
以下に示す。 有声音:声帯を震わせる母音や濁音など. 無声音:口/舌などの構音器官に息を通して出す音
(k,s,tなどの子音)や息(インジケータでは主に
気息). 通鼻音:唇や舌で口をふさぎ鼻に声を通す音(m,nな
どの子音). 摩擦音:無声音の内、舌と堅口蓋の間で息を摩擦させて
出す音(s,∫などの子音).
【0057】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように本
発明によれば、第1発明では、通鼻音を検出するための
通鼻音検出手段と、無声音を検出するための無声音検出
手段と、有声音および摩擦音を検出するための音声検出
手段とをモジュール本体に一体的に組み込むと共に、発
声発音練習を行う際に発声発音練習者の顔面との位置関
係を規定する位置決め手段をモジュール本体に設け、こ
の位置決め手段によって発声発音練習者の顔面との位置
関係が規定された状態において、通鼻音検出手段を発声
発音練習者の鼻翼付近に位置するように、無声音検出手
段を発声発音練習者の口にほぼ対向する位置に位置する
ように、音声検出手段を発声発音練習者からの気息の直
入力を避けた位置に位置するように配置したので、発声
発音データを取り込むためのセンサの最適位置への調整
が不要となり、また発声発音データを取り込むためのセ
ンサ位置を常に同じとして発声発音練習者の発声発音を
効果的に捉えることができ、発声発音練習者に肉体的苦
痛や精神的苦痛を与えることもない。
【0058】第2発明では、位置決め手段によって発声
発音練習者の顔面との位置関係が規定された状態におい
て通鼻音検出手段を発声発音練習者の鼻翼付近に鼻翼に
対して非接触となる位置に位置するように配置したの
で、発声発音練習者の鼻翼に通鼻音検出手段が直接触れ
ることがなく、発声発音練習者に違和感を与えることな
く、自然な状態で発声発音練習を行うことができる。第
3発明では、位置決め手段によって発声発音練習者の顔
面との位置関係が規定された状態において、発声発音練
習者の視野に入る位置に発声発音練習者の口形を映すミ
ラーを設けたので、発声発音練習者は自分の口形を確認
しながら発声発音練習を行うことができる。
【0059】第4発明では、第1発明の発声発音練習用
集音装置と、この発声発音練習用集音装置の通鼻音検出
手段を介して検出される通鼻音,無声音検出手段を介し
て検出される無声音,音声検出手段を介して検出される
有声音および摩擦音のレベルを表示するレベル表示手段
とを設けたので、発声発音練習者にとって感覚的に理解
し易くし、専門家が付き添わなくても簡単に自習した
り、独習したりすることができる。第5発明では、第1
発明の発声発音練習用集音装置と、この発声発音練習用
集音装置の通鼻音検出手段を介して検出される通鼻音,
無声音検出手段を介して検出される無声音,音声検出手
段を介して検出される有声音を発声発音練習者へ触覚を
通して伝える伝達手段とを設けたので、発声発音練習者
の触覚へのフィードバックが行われ、発声発音練習が効
果的に行われる。発声発音練習者が目に障害がある場合
でも触覚を通して発声発音練習が可能である。第6発明
では、第4および第5発明において、発声発音練習者に
対する指示を入力する指示入力手段と、この指示入力手
段からの指示を発声発音練習者へ触覚を通して伝える指
示伝達手段とを設けたので、教師から発声発音練習者へ
の指示を触覚を通して的確に与える与えることができ、
発声発音練習が効果的に行われる。発声発音練習者が目
に障害がある場合でも触覚を通して指示を与えることに
よって発声発音練習が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図2に示した発声発音練習システムにおける
マイクユニットの斜視図である。
【図2】 発明に係る発声発音練習集音装置および発声
発音練習装置を含んでなる発声発音練習システムのシス
テム構成図である。
【図3】 マイクユニットの発声発音練習へのセット状
態を示す側面図である。
【図4】 この発声発音練習システムにおけるインジケ
ータの正面図である。
【図5】 この発声発音練習システムにおけるアクティ
ブハンドの平面図および側面図である。
【図6】 従来の発声発音練習装置の集音部を発声発音
練習者へセットした状況を示す図である。
【符号の説明】
10…マイクユニット、10−1…モジュール本体、1
0−21,10−22…通鼻音入力マイク、10−3…
無声音入力マイク、10−4…音声入力マイク、10−
5…基準プレート、10−6…気息直入力防止翼、10
−7…ミラー、11…インジケータ、11−1…レベル
表示部、11−1A…有声音レベル表示部、11−1B
…通鼻音レベル表示部、11−1C…無声音レベル表示
部、11−D…摩擦音レベル表示部、11−21…絵
(手形)、11−22〜11−34…押し釦スイッチ、
11−35…スピーカ、12…アクティブ…ンド、12
−1……ンド本体、12−11…絵(手形)、12−1
2〜12−19…ソレノイド振動子、12−20〜12
−24…振動モータ振動子、12−25…スピーカ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通鼻音を検出するための通鼻音検出手段
    と、無声音を検出するための無声音検出手段と、有声音
    および摩擦音を検出するための音声検出手段とをモジュ
    ール本体に一体的に組み込んでなる発声発音練習用集音
    装置であって、 前記モジュール本体には発声発音練習を行う際に発声発
    音練習者の顔面との位置関係を規定する位置決め手段が
    設けられ、 この位置決め手段によって発声発音練習者の顔面との位
    置関係が規定された状態において、前記通鼻音検出手段
    は発声発音練習者の鼻翼付近に位置するように、前記無
    声音検出手段は発声発音練習者の口にほぼ対向する位置
    に位置するように、前記音声検出手段は発声発音練習者
    からの気息の直入力を避けた位置に位置するように配置
    されていることを特徴とする発声発音練習用集音装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記位置決め手段に
    よって発声発音練習者の顔面との位置関係が規定された
    状態において、前記通鼻音検出手段は発声発音練習者の
    鼻翼付近に鼻翼に対して非接触となる位置に位置するよ
    うに配置されていることを特徴とする発声発音練習用集
    音装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記位置決め手段に
    よって発声発音練習者の顔面との位置関係が規定された
    状態において、発声発音練習者の視野に入る位置に発声
    発音練習者の口形を映すミラーが設けられていることを
    特徴とする発声発音練習用集音装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の発声発音練習用集音装置
    と、 この発声発音練習用集音装置の通鼻音検出手段を介して
    検出される通鼻音,無声音検出手段を介して検出される
    無声音,音声検出手段を介して検出される有声音および
    摩擦音のレベルを表示するレベル表示手段とを備えたこ
    とを特徴とする発声発音練習装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の発声発音練習用集音装置
    と、 この発声発音練習用集音装置の通鼻音検出手段を介して
    検出される通鼻音,無声音検出手段を介して検出される
    無声音,音声検出手段を介して検出される有声音を発声
    発音練習者へ触覚を通して伝える伝達手段とを備えたこ
    とを特徴とする発声発音練習装置。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5において、発声発音練習
    者に対する指示を入力する指示入力手段と、この指示入
    力手段からの指示を発声発音練習者へ触覚を通して伝え
    る指示伝達手段とを備えたことを特徴とする発声発音練
    習装置。
JP15962398A 1998-06-08 1998-06-08 発声発音練習用集音装置および発声発音練習装置 Pending JPH11352876A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005251133A (ja) * 2004-03-08 2005-09-15 Okayama Prefecture 触覚に訴える身体的引き込み方法及びシステム
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