JPH11352008A - 温度成層風洞 - Google Patents

温度成層風洞

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JPH11352008A
JPH11352008A JP16211198A JP16211198A JPH11352008A JP H11352008 A JPH11352008 A JP H11352008A JP 16211198 A JP16211198 A JP 16211198A JP 16211198 A JP16211198 A JP 16211198A JP H11352008 A JPH11352008 A JP H11352008A
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JP
Japan
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model
temperature
floor
wind tunnel
heat
Prior art date
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Pending
Application number
JP16211198A
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English (en)
Inventor
Shoji Shirakata
昌二 白形
Kiyoyuki Nagai
清之 永井
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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  • Aerodynamic Tests, Hydrodynamic Tests, Wind Tunnels, And Water Tanks (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 模型に汎用性を持たせることができる温度成
層風洞を提供する。 【解決手段】 模型9を構成する模型表面部9aと、こ
の模型表面部9aを床21上で支持する脚部22とを一
体のアルミ鋳造ブロックとし、模型9の表面を所望温度
に調節するための、温度調整装置25を床21の内部に
配置したので、模型9の構造を、配管や配線を必要とし
ない簡単なものとして表面の温度を調節することがで
き、低コストで製作できるようになり、汎用性も広が
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、実現象に近い大気
の状態を模擬するための実験設備である温度成層風洞に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】発電所や各種プラントからの大気への排
出物や、橋梁や、超高層建築物などが環境に与える影響
を解析するための実験設備として温度成層風洞が用いら
れている。
【0003】このような、温度成層風洞は、図5、図6
に示すように、モータ1とファン2を備えた風発生部3
で風4を発生し、発生された風4を、拡がり部5や絞り
部6を備えた風均一化部7へ通して均一な流れとし、得
られた均一な流れを風調整部8で自然の風4に近い流れ
に調整してから、測定対象やその周囲の環境などをミニ
チュア化した模型9(図6)が配置された測定部10へ
通し、測定部10で必要な測定を行った後、風排出部1
1から排出させるようにしたものである。
【0004】尚、図6中、12は測定部10に設けられ
た模型9のうちの煙突、13は煙突12から出た煙、1
4は建物、15は山である。又、16は煙13の濃度を
検出するための濃度検出器であり、図示しない天井クレ
ーンなどによって、測定部10の風送り方向17や幅方
向へ変位させ得るようになっている。
【0005】このような風洞実験設備では、実験の目的
によって模型9の表面温度を調整できるようにする必要
が生じる場合があるが、このような場合、図7に示すよ
うに、模型9を厚肉に形成すると共に、厚肉の模型9の
内部に温水や冷水などの熱媒体が流通可能な熱媒体流路
18を形成することが検討されている(特開昭57−1
77180号公報)。
【0006】そして、熱媒体流路18に所望の温度の温
水や冷水などの熱媒体を流通させることにより、模型9
の表面温度を自由に調整させることができる。
【0007】図8は図7の変形例を示すものであり、山
15を形成する模型9の薄肉に形成した模型表面部9a
の内側に前記熱媒体流路18を取り付けている。このよ
うに熱媒体流路18を模型表面部9aの内側に設けるよ
うにした場合もある。
【0008】また図9に示すように、熱媒体流路18の
代わりに、半導体加熱冷却素子19を、模型表面部9a
の内側に多数貼り付けて、半導体加熱冷却素子19の熱
を山15の表面に伝えることで温度調節を行う場合もあ
る。
【0009】なお、図8、図9において、模型9は木等
の断熱材20を介して床21に固定されている。すなわ
ち、断熱材20によって温度調節された模型9の熱が床
21に逃げないようになっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7、
図8に示すように、模型9(の山15)に熱媒体流路1
8を設ける場合、温度調節のための恒温水槽等が必要と
なり、コスト高となる。また配管のため模型9の取り回
しが困難であることから、模型9には汎用性がなく、評
価の対象となる環境が変る度に模型9を新たに作り直さ
なくてはならない。
【0011】一方、図9に示すように、半導体加熱冷却
素子19を模型9(の山15)に設ける場合は、必要な
温度を得るために素子19を大量に使用しなければなら
ず、電力消費が大きい。また、そのための配線が困難で
あり、熱媒体流路18を設ける場合と同様に、模型9に
汎用性を持たせることが出来ないという問題があった。
【0012】本発明は、上記従来技術の欠点を解消し、
模型に汎用性を持たせることができる温度成層風洞を提
供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
実現象に近い大気の状態を模擬するための温度成層風洞
において、測定対象やその周囲の環境などの模型が設置
される床の内部に、前記模型の表面を所望温度に設定す
るための温度調整装置を設け、前記床上に伝熱性材料か
らなる模型を設置したことを特徴とする温度成層風洞、
に係るものである。
【0014】また請求項2記載の発明は、前記模型を形
成する模型表面部と、前記模型を前記床上に支持する脚
部とを、一体のアルミ鋳造ブロックとしたことを特徴と
する請求項1記載の温度成層風洞、に係るものである。
【0015】また請求項3記載の発明は、前記模型は伝
熱性接着剤を介して床上に設置されていることを特徴と
する請求項1又は2記載の温度成層風洞、に係るもので
ある。
【0016】本発明では、模型は温度調整装置を有して
おらず、温度調整装置は模型が設置される床内に配置さ
れている。模型の表面を所望の温度にするためには、温
度調整装置でその温度にするための熱を発生させる。こ
の熱は、床から伝熱性の高い材料にて形成された模型の
模型表面部に伝達される。このとき、模型が伝熱性接着
剤にて床上に設置されているので、床の熱は模型に有効
に伝えられる。
【0017】このように、温度調整装置を模型から切り
離したため、配管や配線を必要としない取り扱いの簡単
な模型を容易に製作することができ、風洞実験期間の短
縮化を図ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
示例と共に説明する。
【0019】図1は本発明の実施の形態に係る温度成層
風洞の測定部の縦断面図、図2は図1の脚部の拡大断面
図である。
【0020】従来、測定部10に設けられる模型9に直
接温度調整装置を取り付けていたが、本発明では、温度
調整装置を模型9とは切り離して、模型9が設置される
床21内に設けたものである。このことにより模型9に
汎用性を持たせることができる。
【0021】すなわち、図1に示すように、床21に脚
部22によって支持される山15を形成する模型9は、
それ自体温度調整装置を有しておらず、温度調整装置2
5を構成する熱媒体流通管23は床21の内側に配管さ
れるようになっている。
【0022】模型9の山15を形成している模型表面部
9aの下面には、下端が同一面となるようにした複数の
脚部22が備えられており、模型表面部9aと脚部22
とは、アルミ鋳造ブロック等の伝熱性材料にて一体に成
形されている。従って、脚部22及び模型表面部9aの
熱伝導率は非常によく、熱媒体流通管23の熱は床21
からこの脚部22を介して模型表面部9aに効率よく伝
達される。図2の矢印Aは熱の移動を示している。
【0023】また、図2に示すように、脚部22は、伝
熱性接着剤(シリコン含有)24により床21に固定さ
れており、伝熱性接着剤24の存在により、脚部22と
床21の面の間に隙間ができるのを防止し、接触面全域
から万遍なく熱が伝達されるようになっている。なお、
この伝熱性接着剤24は接着力が弱いので、必要に応じ
てスムーズに模型9を取り代えることができる。
【0024】図3は温度調整装置25の外観斜視図であ
る。
【0025】温度調整装置25は、並列に配置された多
数の熱媒体流通管23と、その左右両端に設けられた一
対のヘッダ26,27を備えており、熱媒体流通管23
の一端はヘッダ26に連通しており、他端はヘッダ27
に連通している。
【0026】そして、一方のヘッダ26の一端部に熱媒
体入口部28を形成し、他方のヘッダ27の他端部に熱
媒体出口部29を形成する。なお、30は上記構成の温
度調整装置25へ供給される温水や冷水などの熱媒体で
ある。
【0027】図4は模型9の外観斜視図である。
【0028】模型9は必要に応じて適宜の形状に作ら
れ、上述したように模型表面部9aと脚部22とは一体
のアルミ鋳造ブロックとなっており、これらをつなぎ合
わせて配置することにより山15を形成するようにして
いる。脚部22は図4に示すように、模型表面部9aの
表面温度を調節するのに必要な間隔で複数設ける。
【0029】次に、作動について説明する。
【0030】温度成層風洞における環境評価の過程につ
いては図5、図6と同様なので、説明を省略する。
【0031】図3の一方のヘッダ26の一端部に形成さ
れた熱媒体入口部28から所望温度の熱媒体30を前記
一方のヘッダ26へ供給し、一方のヘッダ26から熱媒
体流通管23へ温水や冷水などの熱媒体30を流す。
【0032】熱媒体流通管23を熱媒体30が流れるこ
とによって生じる熱は、床21、脚部22を通じて図2
の矢印Aの如く模型表面部9aに流れ、これにより模型
表面部9aの表面が所望温度に加熱される。模型9を加
熱した熱媒体30は、その後、他方のヘッダ27の他端
部に形成された熱媒体出口部29から外部へ取り出され
る。
【0033】本実施形態によれば、模型9を構成する横
型表面部9aと、この横型表面部9aを床21上で支持
する脚部22とを一体のアルミ鋳造ブロックとし、かつ
横型表面部9aの表面を所望温度に調節するための、熱
媒体流通管23及びヘッダ26,27を有する温度調整
装置25を床21の内部に配置したので、横型9の構造
を、配管や配線を必要としない簡単なものとすることが
でき、低コストで製作することができる。また、汎用性
も広がる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
模型の表面温度を調整するための温度調整装置を模型か
ら切り離したので、模型の製作が簡単になり、かつ汎用
性を向上させることができる。この結果、低コストで迅
速に各種実験に対応することが可能な温度成層風洞を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る温度成層風洞の測定
部の縦断面図である。
【図2】図1の脚部の拡大断面図である。
【図3】温度調整装置の外観斜視図である。
【図4】模型の外観斜視図である。
【図5】温度成層風洞の全体外観斜視図である。
【図6】温度成層風洞による実験の様子を示す模式図で
ある。
【図7】従来の模型の一例を示す縦断面図である。
【図8】図7の変形例を示す図である。
【図9】従来の模型の他の例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
9 模型 9a 模型表面部 21 床 22 脚部 24 伝熱性接着剤 25 温度調整装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実現象に近い大気の状態を模擬するため
    の温度成層風洞において、 測定対象やその周囲の環境などの模型が設置される床の
    内部に、前記模型の表面を所望温度に設定するための温
    度調整装置を設け、前記床上に伝熱性材料からなる模型
    を設置したことを特徴とする温度成層風洞。
  2. 【請求項2】 前記模型を形成する模型表面部と、前記
    模型を前記床上に支持する脚部とを、一体のアルミ鋳造
    ブロックとしたことを特徴とする請求項1記載の温度成
    層風洞。
  3. 【請求項3】 前記模型は伝熱性接着剤を介して床上に
    設置されていることを特徴とする請求項1又は2記載の
    温度成層風洞。
JP16211198A 1998-06-10 1998-06-10 温度成層風洞 Pending JPH11352008A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113109016A (zh) * 2021-04-21 2021-07-13 重庆大学 一种模拟超声速风洞试验中天平体温度变化的装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113109016A (zh) * 2021-04-21 2021-07-13 重庆大学 一种模拟超声速风洞试验中天平体温度变化的装置
CN113109016B (zh) * 2021-04-21 2022-10-11 重庆大学 一种模拟超声速风洞试验中天平体温度变化的装置

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