JPH11347680A - 段付き軸のロール鍛造方法 - Google Patents
段付き軸のロール鍛造方法Info
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- JPH11347680A JPH11347680A JP15555898A JP15555898A JPH11347680A JP H11347680 A JPH11347680 A JP H11347680A JP 15555898 A JP15555898 A JP 15555898A JP 15555898 A JP15555898 A JP 15555898A JP H11347680 A JPH11347680 A JP H11347680A
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Abstract
ーパ部を有する段付き軸を鍛造する。 【解決手段】レデュースロール機を用いて丸形状素材か
らテーパー部を有する段付き軸を成形する方法であっ
て、孔型断面の底線部(6-12,7-12および6-22,7-22)が
ロール軸に平行であり、その底線部の両端から上広がり
状に傾斜する2つの傾斜部(6-11,7-11および6-21,7-2
1)からなる孔型(6-1,7-1および6-2,7-2)を備える2
つの鍛造ロール(6,7)を用い、断面がほぼ八角形の段
付き素材を形成する段付き軸のロール鍛造方法。 【効果】孔型を上広がり状に45゜傾斜する2つの傾斜部
を設けることにより、噛み込み時に鍛造材が6点で接触
するので、鍛造材が拘束され、大圧下によっても鍛造捻
れの発生を防止できる。
Description
機を用いて丸ビレット素材から断面の急変するテーパー
部を有する段付き軸を荒地取りするロール鍛造方法であ
って、鍛造材に捻れを発生させることなく強圧下できる
ロール鍛造方法に関する。
どは、型鍛造方法によって製造される。
の一例を示す図である。ビレット(素材)1をレデュー
スロール機(ロール鍛造機)によって段付き軸2および3
とし、その段付き軸(荒地)3をさらに型鍛造機によっ
て成形(鍛造材)し、バリ抜きを施した後、整形鍛造機
によってクランクシャフトの鍛造品とする。
付き軸3は、荒地とも呼ばれ、型鍛造品の体積配分(荒
地取り)に見合った形状に成形される。段付き軸の荒地
形状は、最終の鍛造材の形状から決定され、一般には長
手方向に断面積が異なるブロック3-1およびブロック3-2
と、それらをつなぐテーパ部3-3から構成されている。
このような荒地取りを行うことによって、型鍛造機にお
ける材料の歩留り向上が得られる。
図である。
テーブル4、出側テーブル5、上ロール型6、下ロール型7
から構成されている。入り側テーブル4上の素材1は、複
数条のロール孔型6-1,6-2および7-1,7-2を有する上下の
ロール型6と7との間を複数回通過することにより、図1
に示す段付き軸3が成形される。
テーパ部を有する段付き軸を荒地取りする場合には、テ
ーパ部の圧下時に材料の幅を孔型で拘束するようなロー
ル鍛造方法においては、テーブル上での材料の倒れ(捻
れ)、テーパ部の噛み出し、表面のシワ疵などの欠陥が
生じやすい。これを防止するため、従来から幅拘束のな
いロール鍛造方法(フラットロール型)が広く採用され
てきた。
いはシワ疵を防止する方法として、本出願人は、ロール
型のテーパ部に奇数・偶数パスで六角形断面を有する孔
型を設け、この孔型によって形成されるテーパ部の材料
断面をほぼ六角形に変化させるロール鍛造方法(特開昭
54-4631号公報、参照)を提案した。
ラット孔型によるロール鍛造方法では、圧下量を大きく
すると材料に捻れが発生する。
の図であり、(a)は1パス目の噛み込み時と圧下後を示
す図、(b)は2パス目の噛み込み時を示す図である。図
(a)に示すように、1パス目の鍛造圧延を上下のフラッ
トロール孔型6-3および7-3によって行うと、鍛造材の断
面は破線で示すように圧下方向の両側面部に膨れ、丸み
を帯びる。丸みを帯びた鍛造材を2パス目のフラット孔
型6-4および7-4に噛み込ませると、鍛造材は図(b)に示
すように鍛造パスラインを中心に回転することがある。
これを「鍛造捻れ」という。
状ビレットを素材とする例であるが、丸形状ビレットを
素材とすると1パス目での膨れが大きくなり、鍛造捻れ
が多発する。このため、大圧下鍛造を行う場合には、丸
形状ビレットは使用できない。
では、断面が六角形となるので、後工程の鍛造において
頂角の部分を圧下するため、疵が発生することがあっ
た。
パス鍛造(強圧下鍛造圧延)によっても、鍛造捻れ、噛
み出しあるいはシワ疵などを発生させない段付き軸のロ
ール鍛造方法を提供することにある。
材を用いる大圧下鍛造方法について研究を行い、特開昭
54-4631号公報で提案した方法では、鍛造材料の断面が
六角形の場合には上下左右対称(軸対称)とならないた
め、型鍛造機において頂角部を圧下することがあり、疵
が発生することを見出した。そこで、孔型断面に45゜の
傾斜部を設けることにより、大圧下鍛造圧延を施して
も、鍛造捻れ、噛み出しあるいはシワ疵などを発生させ
ない段付き軸が得られることを確認し、左右対称の断面
で頂角部を圧下することなく鍛造が可能である本発明方
法を完成した。
用いた段付き軸のロール鍛造方法にある。
らテーパー部を有する段付き軸を成形する方法であっ
て、孔型断面の底線部(6-12,7-12および6-22,7-22)が
ロール軸に平行であり、その底線部の両端から上広がり
状に傾斜する2つの傾斜部(6-11,7-11および6-21,7-2
1)からなる孔型(6-1,7-1および6-2,7-2)を備える2
つの鍛造ロール(6,7)を用い、断面がほぼ八角形の段
付き素材を形成する段付き軸のロール鍛造方法。
目および2パス目の鍛造圧延を材料のすべての断面がほ
ぼ八角形となるような孔型ロールを使用して行う。孔型
断面を上記のように規定することによって、孔型への材
料の噛み込みが孔型の3箇所(上下のロールでは6箇
所)で接触し圧下され、鍛造捻れを発生することなく大
圧下することができる。これにより、上下左右対称なテ
ーパ部を有する段付き軸を2パスの鍛造圧延によって荒
地取りすることができる。
付き軸を荒地取りするロール鍛造方法であって、丸形状
素材から2パスの鍛造圧延を行うことによって、すべて
の断面が八角形の段付き軸を製作する方法である。
孔型と鍛造材の断面形状を示す図であり、(a)は1パス
目の状況を、(b)は2パス目の状況を示す図である。
軸を示す図であり、(a)は1パス目の鍛造後の形状を、
(b)は2パス目の鍛造後の形状を示す図である。
に孔型断面の底線部(6-12,7-12)がロール軸に平行で
あり、その底線部(6-12,7-12)の両端から上広がり状
に傾斜(45゜)する2つの傾斜部(6-11,11)からなる
孔型(6-1,7-1)を備える2つの鍛造ロール(6,7)を用
い、実細線で示すような断面が丸形状の素材1-1を破線
で示す位置まで圧下して、図5(a)に示すような断面がほ
ぼ八角形の段付き素材8を形成する。その後、鍛造材8
を90゜回転して2パス目の鍛造圧延を行う。孔型断面の
底線部(6-22,7-22)がロール軸に平行であり、その底
線部(6-22,7-22)の両端から上広がり状に傾斜(45
゜)する2つの傾斜部(6-21,7-21)からなる孔型(6-
2,7-2)を備える2つの鍛造ロール(6,7)を用い、実細
線で示すような断面がほぼ八角形の素材2を破線で示す
位置まで圧下して、図5(b)に示すような断面がほぼ正八
角形の段付き素材9を形成する。
目の孔型断面をほぼ45゜傾斜した2つの傾斜部(6-11,7
-11および6-21,7-21)を設けることによって、1パス目
鍛造材の断面に丸みがあっても、2パス目において鍛造
材が孔型の底線部(6-22,7-22)と2つの傾斜部(6-21,
7-21)との6点に接触して噛み込まれるので、傾斜部に
拘束され、圧下量を大きくしても材料に捻れが発生しな
い。これにより、丸形状素材から2パスの鍛造圧延によ
って、図5(b)に示すような、すべての断面がほぼ正八角
形の段付き軸9(図1の符号3に相当)を製作することが
できる。
クからなる段付き軸荒地を、2パスの鍛造圧延によって
製作した。
荒地を示す図であり、(a)は側面図、(b)は図(a)のA-A断
面を示す図である。この段付き軸荒地12は、ブロックA
およびブロックBからなり、テーパ部の長さが50mmであ
る。ブロックCは、鍛造圧延機のマニピュレータが掴む
部位であり、マニピュレータがこれを掴み1パス目の孔
型から2パス目の孔型に移動させるものである。
チャートである。
2パス後の目標減面率である。素材断面形状と2パス後
の目標減面率から2パス後の材料形状が正八角形となる
形状(幅W20=高さH20)を決定する。
下にともなう材料の断面変化を示す図であり、(a)は1
パス目、(b)は2パス目を示す図である。
下量(H0→H1)を仮定し、圧延計算によって1パス目後
の材料形状を計算する。その際、柳本の式(塑性と加
工、5巻、40号、1964年、参照)により、圧下量にとも
なう1パス後の幅W1を計算する。1パス目の圧下量
(H0→H1)と1パス後の幅(W1)から1パス後の断面積
を計算する。1パス後の断面積と2パス後の目標減面
率から2パス目の圧下量(H11→H2)を決定する。2
パス目の圧延計算を行い、柳本の式より、2パス後の幅
W2を計算する。予め計算しておいたW20と計算で求め
たW2とが等しい値になれば計算を終了させる。
し計算を実施する。繰り返し計算は、1パス目の圧下量
を最初の仮定値よりも大きめな値と小さめな値を用いる
2分法によって実施するのがよい。
に対して目標荒地形状のブロックAとブロックBについ
て1パス後と2パス後の材料形状を求めた。ブロックA
については目標減面率を45%とし、ブロックBについて
は目標減面率を80%とした。さらに、テーパ部α1およ
びテーパ部α2についても上記と同様の計算を実施し
た。テーパ部α1およびテーパ部α2の減面率は、ブロッ
クAとブロックBの減面率をテーパ長さ50mmの間で直線
的に変化するとして求めた。
上記決定したブロックA、ブロックB、テーパ部α1お
よびテーパ部α2について、計算材料形状となるよう
に、傾斜部が45゜の孔型を製作した。テーパ部αはブロ
ックAからテーパ部α1、テーパ部α2およびブロックB
にかけて連続的に変化するような45゜の傾斜部を持った
角形孔型として、2パス後の鍛造圧延中に鍛造材料と孔
型底線部と傾斜部が接触し、材料の幅方向の広がりを拘
束しながら圧下が進行し、圧延捻れが抑制できた。
図であり、(a)は捻れのない場合、(b)は捻れが発生した
場合の図である。上記に示した本発明の方法で大圧下鍛
造圧延を実施すると、図9(a)に示すように捻れの発生は
発生しなかったが、従来の方法(フラットロール圧延)
で行うと図9(b)に示すように捻れが発生した。
を45゜傾斜する傾斜部を設けた角形状の孔型断面とした
ので、鍛造材が噛み込む際、上下のロール孔型の6点で
接触するので、鍛造材が拘束され、大圧下によっても鍛
造捻れの発生が防止できる。これにより、丸形状素材か
ら、2パス鍛造圧延によって、テーパ部を有する段付き
軸を鍛造することができる。
図である。
(a)は1パス目の噛み込み時と圧下後を示す図、(b)は2
パス目の噛み込み時を示す図である。
の断面形状を示す図であり、(a)は1パス目の状況を、
(b)は2パス目の状況を示す図である。
あり、(a)は1パス目の鍛造後の形状を、(b)は2パス目
の鍛造後の形状を示す図である。
であり、(a)は側面図、(b)は図(a)のA-A断面を示す図で
ある。
る。
材料の断面変化を示す図であり、(a)は1パス目、(b)は
2パス目を示す図である。
(a)は捻れのない場合、(b)は捻れが発生した場合の図で
ある。
Claims (1)
- 【請求項1】レデュースロール機を用いて丸形状素材か
らテーパー部を有する段付き軸を成形する方法であっ
て、孔型断面の底線部がロール軸に平行であり、その底
線部の両端から上広がり状に傾斜する2つの傾斜部から
なる孔型を備える2つの鍛造ロールを用い、断面がほぼ
八角形の段付き素材を形成することを特徴とする段付き
軸のロール鍛造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15555898A JPH11347680A (ja) | 1998-06-04 | 1998-06-04 | 段付き軸のロール鍛造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15555898A JPH11347680A (ja) | 1998-06-04 | 1998-06-04 | 段付き軸のロール鍛造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11347680A true JPH11347680A (ja) | 1999-12-21 |
Family
ID=15608689
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15555898A Pending JPH11347680A (ja) | 1998-06-04 | 1998-06-04 | 段付き軸のロール鍛造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11347680A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008238217A (ja) * | 2007-03-27 | 2008-10-09 | Sumitomo Heavy Industries Techno-Fort Co Ltd | フォージングロール |
CN101791672A (zh) * | 2010-02-25 | 2010-08-04 | 无锡透平叶片有限公司 | 一种解决长棒料辊锻拔长坯料末端扭曲的方法 |
CN101837412A (zh) * | 2009-03-20 | 2010-09-22 | 北京机电研究所 | 一种汽车前轴预成形辊锻工艺 |
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CN112743017A (zh) * | 2020-12-16 | 2021-05-04 | 辽宁科技大学 | 一种轧制锻压联合生产方法 |
-
1998
- 1998-06-04 JP JP15555898A patent/JPH11347680A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN112743017A (zh) * | 2020-12-16 | 2021-05-04 | 辽宁科技大学 | 一种轧制锻压联合生产方法 |
CN112743017B (zh) * | 2020-12-16 | 2022-12-06 | 辽宁科技大学 | 一种轧制锻压联合生产方法 |
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