JPH11347135A - ベクトルポテンシャル等を用いた皮膚良導絡電気伝導調整装置 - Google Patents

ベクトルポテンシャル等を用いた皮膚良導絡電気伝導調整装置

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JPH11347135A
JPH11347135A JP10249194A JP24919498A JPH11347135A JP H11347135 A JPH11347135 A JP H11347135A JP 10249194 A JP10249194 A JP 10249194A JP 24919498 A JP24919498 A JP 24919498A JP H11347135 A JPH11347135 A JP H11347135A
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coil
magnetic field
cylinder
wave
permanent magnet
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Takashi Aoki
孝志 青木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来とは異なる機構で作動する周波数可変型
の自律神経の興奮レベルを調整して治療する装置を提供
することが目的である。 【構成】 量子力学におけるAB効果によれば,磁場が相
殺されてゼロになる空間といえど,何もないのではなく
ベクトルポテンシャルが存在する物理的な空間であり,
例えば電子の振舞いに影響を及ぼす。磁場が相殺してゼ
ロになるコイルまたは永久磁石を筒に取り付け,コイル
に電流を流す。これにより発生した磁場がゼロとなる空
間に生体を暴露すると生体の電気伝導度,汗腺活動,脈
波等の生理的変化が起こる。従って自律神経の興奮レベ
ルの調整が可能となる。筒の端付近を離れると生体への
影響力が弱くなる欠点は,ソレノイドコイルまたは永久
磁石による磁場を重畳すると改良される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は治療器に関する。さらに
詳しくは人体にベクトルポテンシャル場等を照射して皮
膚の良導絡の電気伝導を調整して良導絡の自律神経の興
奮レベルの調和状態を作り,痛みをとり,治療を行う装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】手のひらと人体の皮膚の任意の部位の間
の皮膚の電気伝導度を一定電圧下に測定すると,経穴部
位では,電気伝導度が大きいことが知られている[文献
1,2]。幾つかの経穴の繋がりを経絡といい,経絡には
肺,心臓,小腸,淋巴管,胃,等々に関係した幾つかの
経絡が存在する。表1に経絡の幾つかの例をあげた。
【0003】
【表1】 経絡は電気伝導度が大きいので良導絡と呼ばれる。良導
絡理論によると,皮膚の良導絡の電気伝導は自律神経の
興奮度を反映している[文献1,2]。電気伝導が大きい
(電気抵抗が低い)ほど,その良導絡に関する自律神経
の興奮度が高いとされる。病変部位や不調和な部位の経
絡の電気伝導度は異常に高い(興奮の大きすぎ)か,逆
に低い(興奮が抑制されている)。この点に着目して治
療を行う良導絡自律神経調整療法[文献1〜3]では,まず
良導絡理論に基づいた特定部位の皮膚の電気伝導が一定
の電圧を印加して測定(ノイロイメトリ−)され,その
測定値は専用の診断カルテにチャート化され,非常に多
くの健康人のデータから統計的に導き出した正常(健
康)電流値の範囲にあるかどうかをこのチャートを分析
して診断が行なわれる。そしてバランスを欠いた(換言
すれば,異常に高いまたは異常に低い電気伝導を示す)
経絡の電流値の調整をすることによって治療が行われて
いる。
【0004】調整には,従来より電気鍼,鍼,灸,温
灸,レーザ等の光線,遠赤外線,超音波,極超短波,EQ
R装置,MEIL装置,MEIS装置等々が用いられてきた[文
献1〜3]。ここでEQR装置,MEIL装置およびMEIS装置は,
本発明者等が,以前提供したものである[文献4〜14]。
以上が従来技術である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】現用医療の大部分は西
洋医学を基盤としている。これは驚異的な進歩をとげ人
類に役立ってきた一方で,様々な問題点をはらんでい
る。例えば,最新の医療検査設備により検査して何も疾
患が見つからず,西洋医学的には問題がなくても,依然
として症状を訴えるケースはしばしば存在する。また,
さまざまな薬害や弊害をもたらしているし,多くのいわ
ゆる難病に対しては良い対策がない。
【0006】西洋医学的手法の基本は人体を各器官の部
分部分にわけ,さらにそれを細分化して分析的に解明し
ようとする点が特徴である。このことも勿論重要である
が,東洋医学的手法,即ち各部分よりも身体全体の調和
的機能とか,生きた身体全体の働きを円滑に保つための
統合的システムの回復治療という思想を付加する必要が
あろう。最近は東洋医学のこうした考えが見直され,臨
床にも応用されていることは周知のことである。特に慢
性病・老人病・健康維持・予防医学の面から東洋医学の
科学的見直しがなされている[文献1-3,15,16]。
【0007】これらのなかでも東洋医学の一種である良
導絡自律神経調整治療は多くの実績を挙げてきたし,多
くの学術論文も出版され,科学的解明もなされつつある
[文献15,16]。
【0008】このような状況下にあって,本発明者は既
に新しい皮膚経絡電気抵抗の調整装置として,EQR装
置を提供し,その生体効果とともに既に詳しく報告した
[文献4〜11]。その装置は波動場EQR(emission from
quartz resonance)に基づくものであるが,EQRは
水晶球のピエゾ電気共振器,反射電極,および反射収束
シリンダを有するある構造によって強化され収束された
指向性のある波動場(電場によるベクトルポテンシャル
場)である。以下波動場の代わりに波動と呼ぶこともあ
る。EQRを動物に照射すると,マウスのマクロファー
ジ貪食能の増加および家兎の脳波の変化が起きた[文献1
7〜20]。EQRを水に照射すると,そのNMRスペクトル
が変化するので,水の構造的変化が起こっている[文献2
1,22]。EQRを人体に照射すると,温熱効果,体力回
復現象,鎮痛効果,皮膚経絡電気抵抗の変化,などが起
きた[文献5〜11]。
【0009】MEIL装置[文献14]およびMEIS装置[文献13]
も上述のEQR装置と同様に波動場ビームを放出させ,
これを照射することにより皮膚良導絡興奮電流を調整す
るものである。MEIL装置は光線を使った装置であり,ME
IS装置は音波を用いた装置であり,EQR装置は水晶振
動子のピエゾ電気共振を用いている。従って,それぞれ
異なるメカニズムで作動している。そのため,得られる
波動は感触的にそれぞれ種類の異なる波動である。この
違いは光波,音波およびピエゾ共振の違いに起因するも
のと思われる。
【0010】波動発生装置としては,様々な症状に対応
するために波動にさらに多様性を付加する必要がある。
そのために,上記の装置とは異なる原理で作動する皮膚
良導絡興奮電流を調整するための波動照射装置の開発が
必要である。
【0011】本発明が解決しようとする課題は,自律神
経の興奮レベルを調整して治療を行う波動照射装置にお
いて,従来とは異なるメカニズムで作動し,波動を発生
させるための周波数が可変型であり,なおかつ高い周波
数精度を必要とせず,その温度変化にも対応しなくてよ
いような波動照射装置を提供することである。
【0012】
【問題を解決するための手段】問題を解決するための手
段としては,下記(a)〜(c)のいずれか,または幾つかを
複合的に重ねて用いる。
【0013】(a)ベクトルポテンシャル場(VPF) 導線に電流が流れるとき,その周囲の空間には磁場Bが
発生する。しかし,導線の巻き方を工夫すると発生した
磁場が相殺しあって特定空間内の磁場をゼロまたは殆ど
ゼロにすることが可能であることはよく知られている。
このような相殺された磁場を本明細書では相殺磁場と呼
ぶことにする。例えば通常のトロイダルコイル(図3
(a))は,コイル内には磁場ができるが,コイルの外部
の空間には相殺磁場とベクトルポテンシャル場ができ
る。また例えば磁気回路が閉じている永久磁石(図12
(a)(b))も,その磁石の磁性体内部の空間には磁場が存
在するが,外部空間には相殺磁場とベクトルポテンシャ
ル場ができる。ここでベクトルポテンシャル場AはB=
rotAで定義されるものである。
【0014】今回,本発明者は,ベクトルポテンシャル
場および弱磁場を重畳したベクトルポテンシャル場を生
体に照射すると生体に生理的変化が起こる現象を発見し
た。本発明はこの現象を応用したものであり,これを問
題を解決するための一手段として用いる。
【0015】(b)無誘導コイルによる相殺磁場(OFNIC) 一方,無誘導巻きと呼ばれるコイルは,その周辺の空間
に相殺磁場ができる。この場合はベクトルポテンシャル
場が発生するかどうかは不明である。しかし,この相殺
磁場あるいは相殺磁場に弱磁場を重畳した波動場を生体
に照射すると生体に生理的変化が起こる現象を発見し
た。本発明はこの現象も応用したものであり,これを問
題を解決するための一手段として用いる。無誘導コイル
による相殺磁場を以下OFNIC(Offset Field by Non-I
nduction Coil)と呼ぶ。
【0016】(c)ベクトルポテンシャル場または相殺磁
場のいずれか一方または両方と物質固有の波動場が重畳
した波動場(HMF) 本発明者は,上述のようにMEIL装置およびMEIS装置をす
でに提供したが,これらの装置は,「物質はその周辺に
その物質固有の波動の場を形成しているということ,そ
して,その波動場に光線,音波あるいは磁場をあてるこ
とにより,光線,音波あるいは磁場の方向へ物質固有の
波動(または波動場)を誘導可能である」という現象
(本発明者による発見)を利用している。[文献12〜1
4]。この治療法の最もプリミテイブな方法は漢方医の行
う外治法という治療法である。これは漢方薬を服用する
かわりに,これを患部,未病部位,その関連経絡・経穴
に外部からあてがうという方法である。例えば,よもぎ
枕というものは布製の袋によもぎを入れて病床にふす患
者の身体に添わせて用いる。これは,よもぎ等の漢方薬
という物質の周辺に形成されている波動場を生体に照射
する最もプリミテイブな治療法と考えられる。漢方医は
これを外治法と呼び,薬草の波動場のことを気と呼ん
だ。
【0017】今回,本発明者は,「物質はその周辺にそ
の物質固有の波動の場を形成しているが,その物質固有
の波動場またはその物質に相殺磁場またはベクトルポテ
ンシャル場のいずれか一方または両方が作用するとき,
その物質固有の波動場が相殺磁場またはベクトルポテン
シャル場の空間に誘導される」という現象を発見した。
ここで,この物質は波動調整板または薬箱に収容し本発
明装置内に設置する。このようにして生じた波動場は,
ベクトルポテンシャル場または相殺磁場のいずれか一方
または両方と物質固有の波動場が重畳した波動場であ
る。以下,この波動場をHMF(Hybrid Material Field)
と呼ぶ。この場合,後で詳述するが,MEIL装置やMEIS装
置のように音源または光源を付加し,音と光により物質
固有の波動の誘導作用も付加して生じた波動もHMFと呼
ぶことにする。
【0018】本発明者はHMFあるいはHMFに弱磁場を重畳
した波動場を生体に照射すると生体に生理的変化が起こ
る現象を発見した。本発明はこの現象も応用したもので
あり,これを問題を解決するための一手段として用い
る。上述のようにHMFは基本的にVPまたはOFNICを用いた
ものである。
【0019】上記の事柄,即ち本発明において使用する
波動の種類(a)〜(c)について,ここで簡単にまとめる
と,次のようになる。Bは磁場を意味する。 (a) VP, VP+B (b) OFNIC, OFNIC+B (c) HMF(=VP or OFNIC, 波動調整板 or薬箱,光
or 音波),HMF+B
【0020】上述のように,上記(a),(b)および(c)の
いずれも生体に照射すると,経絡の自律神経の興奮に関
係する皮膚の電気伝導の変化が起こることを本発明者は
発見した。即ち,これらは経絡の自律神経の異常な興奮
レベルの調整効果を有する。従って治療効果が起こるこ
とになる。本発明は,上記の発見(現象)を利用するこ
とを,問題の解決手段とする。
【0021】以下簡単のために,上記(a)(b)および(c)
の波動を全て総合してEOF[emissionby offset (magne
tic) field]と称することにする。また波動EOFを放出
する装置をEOF装置と呼ぶ。
【0022】
【作用】電磁気学におけるベクトルポテンシャルは,単
に数学上の便宜から生まれたものであり物理学的意味は
ないと考えられていたが,アハラノフとボームは1959年
に,その重要性を量子力学的に導き出した[文献23,2
4]。これは後にアハラノフ・ボーム効果またはAB効果と
呼ばれるようになった[文献24〜27]。非常に長いソレノ
イドコイルに電流を流すとコイルの内部には磁場ができ
るが,コイルの外では相殺されてしまうので磁場がゼロ
となる。しかしベクトルポテンシャル(ゲージ場)は存
在する。従って,このような磁場のないところを通過し
た電子はベクトルポテンシャルの存在により位相の変化
を受けると彼らは理論的に主張した[文献23〜27]。
【0023】非常に長いソレノイドコイルでは端効果が
でるため,磁場は完全にゼロとはならない。そこで,端
効果を避けるために端と端をつなぎリング状にしたコイ
ル,即ちトロイダルコイルを用いて理論的に予言された
アハラノフ・ボーム効果を検証する実験が行われた[文
献24]。その結果,AB効果の存在は証明された。
【0024】しかしトロイダルコイルではわずかながら
磁場がもれるのではないかという疑いが残った。そこで
外村は,パーマロイのドーナツ状磁石を芯にして,その
周りをニオブで取り囲んだトロイダル磁石を製作した。
これを-268℃まで冷却し超伝導状態にして,磁場が外部
に完全に漏れない状態をつくって検証実験を行った。彼
は,磁場のないところを通過する電子線に対する影響を
調査しAB効果が確かに存在することを実験的に証明した
[文献25,27]。これは完璧な証明である。
【0025】即ち相殺されて磁場が存在しない空間とい
えど,何も無いのではなく物理学的に意味のある空間と
いえる。そのようなベクトルポテンシャルの存在する空
間が電子に影響を与えるのであるから,電子を多量に含
み,電子伝達系等による複雑な生体情報システムを有す
る生体にも影響があると考えられる。実際上述のように
本発明者は,上記のような波動場に生体を曝すと生体に
バイオメデ゛イカルな影響が現れることを発見した。こ
の場合,相殺磁場は上記の外村の検証実験の超伝導磁石
にて得られるような完全なゼロの磁場でなくてもよいこ
とも発見した。従って,本発明における相殺磁場とは,
前述のように相殺されてゼロか殆どゼロとなっている磁
場を意味する。
【0026】また,ベクトルポテンシャルの存在する空
間のみならず,上記(b)および(c)の波動空間に生体に暴
露すると,経絡の自律神経の興奮に関係する皮膚の電気
伝導の変化(=自律神経の興奮レベルの変化)やその他
の生理的変化が起こるという現象を本発明者は発見し
た。本発明は,この現象を利用した装置である。
【0027】
【実施例】図1および図2はそれぞれ本発明のひとつの実
施例の斜視図および縦断面図である。図1のAAにおけ
る断面図が図2に相当する。図1および図2の1は円筒であ
る。図1の3〜10は図3(a)に示すようなドーナツコイル状
のコイルである。このコイルにおいては,巻きかたが緻
密で正確ならばコイル内部に磁場はできるが外部には磁
場はできない。つまり外部では相殺してゼロとなる。し
かし厳密にゼロとならなくても本発明を実施する上にお
いて実質的に差し支えはない。相殺してゼロまたは殆ど
ゼロになれば良い。
【0028】図2に示す筒11は互いに間隔をおいて配置
されたドーナツコイル3〜10を支持する役目をもつ。図2
ではドーナツコイル3〜10を筒11に巻き接着し,その
後,石膏12を流し込んでしっかりと固定した状態を示し
ているが,石膏12は必ずしも必要というわけではなく,
12は空気であっても差し支えない。
【0029】図2において筒11,ドーナツコイル3〜10お
よびこのコイルに電流を流すための電源(図示なし)
は,本発明を実施する上において最低限の必須要件項で
ある。
【0030】先ず,この最低限の必須要件項からなる実
施例について説明する。いま,ドーナツコイル3〜10に
図3(a)に示すようなトロイダルコイル15を用い,これに
交流(正弦波,矩形波,鋸波,三角波,パルス波,周波
数の異なる幾つかの正弦波の合成波など)もしくは直流
の電流を流すと,筒11の外部上方に相殺磁場とベクトル
ポテンシャル場ができる。この波動場に生体をさらす
と,生体電気インピーダンスの変化その他の生理的な変
化が起こった。そのため,自律神経興奮電流の調整が可
能となる。
【0031】図2では8個の同じ大きさのドーナツコイル
によって構成される装置の実施例を示したが,コイルの
大きさや数の取り合わせはこれに限定するものではな
い。また図2ではドーナツコイルは筒11の外側に配置し
てあるが筒11の内部にも配設してよい。例えば,図4に
示すように筒11の内外に異なる大きさのドーナツコイル
21〜27を用いることは差し支えない。支持円板30に固着
されているドーナツコイル27はただ一個だけ描いてある
が,これと同じものを幾つか筒11の内部に配設してもよ
い。
【0032】上記の最低限の必須要件項からなる実施例
ではベクトルポテンシャル場の生体作用力が筒の端付近
を離れると急に弱くなる欠点がある。筒の端より数10cm
〜約1m先まで生体作用力が強い波動場が伸びていた方が
人体への照射が行いやすい。この点を改良するためには
上記の最低限の必須要件項にソレノイドコイル13による
磁場を付加する。即ち,図5に示すようなソレノイドコ
イル13を図2および図4に示すように配設する。このコイ
ルに電流を流し磁場の方向が照射方向,即ち図2および
図4で上方を向くようにする。ここでソレノイドコイル
により生ずる磁束密度の大きさはコイルの中心において
数ミリガウス〜数ガウスで十分である。従ってこの装置
はベクトルポテンシャル場に弱磁場を重畳した波動場を
照射する装置である。
【0033】このような弱磁場を重畳することにより,
筒より数10cm〜約1m先でも波動場による生体効果が十分
強くなることを本発明者は発見した。このことにより照
射が行いやすくなる。図2および図4ではソレノイドコイ
ル13はドーナツコイル3〜10,21〜27の外側に配設した
状態を示したが,内側に配設しても差し支えはない。
【0034】ソレノイドコイル13に直流の電流を流す場
合は,磁場のベクトルは図2および図4において常時上方
に向くようにできるが,交流(正弦波,矩形波,鋸波,
三角波,パルス波,周波数の異なる正弦波の合成波な
ど)を流すと磁場の方向は交流の周波数で周期的に反転
することになる。しかし,このことは本発明を実施する
上で全くさしつかえはない。正のパルス波または負のパ
ルス波の場合は,それぞれ,磁場のベクトルは図2およ
び図4において上方に向くようにする。ソレノイドコイ
ル13に流す電流は実際に製作する上では直流が最も簡単
であり,実際,直流で十分機能する。
【0035】図3(b)のコイルでは電流進行方向がUタ
ーンすることにより往路と帰路では互いに反対になるよ
うに巻かれている,即ち無誘導巻きであるためコイルの
内部にも外部にも磁場はできない。ドーナツコイル3〜1
0に図3(b)に示すようなトロイダルコイル18を用いた場
合は,ベクトルポテンシャル場はできないかも知れない
が相殺磁場が発生する。この波動場に生体(その一部ま
たは全部)をさらすと,生体電気インピーダンスの変化
その他の生理的な変化が起こった。そのため,自律神経
興奮電流の調整が可能となる。
【0036】相殺磁場を発生させるためのコイルは図3
に示すようなドーナツコイルしか利用できないのではな
い。例えば図6〜11に示すようなコイルと置き換えるこ
とができる。図6〜11のいずれにおいても実際には図示
したよりも線と線を密着して緻密に巻く。図6の無誘導
ソレノイドコイル34はUターンして電流進行方向が互い
に反対になる方向に巻くことを示している。図7のコイ
ルは細長いソレノイドコイルを筒39に螺旋状に巻いたも
のである。図7のコイルを螺旋コイルと呼ぶことにす
る。図8のコイルはUターンして電流進行方向が互いに
反対方向になるように巻いた細長いソレノイドコイルを
さらに筒43に螺旋状に巻くことを示している。図8のコ
イルは無誘導螺旋コイルと呼ぶことにする。図9および
図10はコイルをジグザグ状に巻くことを示している。図
11は穴明き円板57の上に無誘導スパイダーコイルを接着
した状態を示している。
【0037】なお,図3(b),図6,図8,図10,図11のコ
イルは,全てUターンして巻いてあるが,Uターンする
ことをシールド線の一端において芯線と被覆線を短絡す
ることによって製作してもよい。
【0038】図6〜図11のコイルの幾つかを同時に重ね
て用いてもよろしい。
【0039】図6の無誘導ソレノイドコイル34は上述の
ようにUターンして互いに反対方向に巻く。即ち,Uタ
ーン点までの往路のターン数Ngと帰路のターン数Nrは等
しくする(Ng=Nr)。しかし,Ng>Nrとなるように巻い
て,余分な巻数分Ng−Nrを磁場発生用のソレノイドコイ
ル13の役目をさせることができる。
【0040】図7の螺旋コイルは,筒の長さ方向への磁
場も発生するので,磁場発生用のソレノイドコイルの役
目もさせることができるという利点がある。
【0041】図3(a)に示したトロイダルコイルは図12
(a)(b)に示すようなドーナツ状の永久磁石を用いること
ができる。以下この磁石をVP磁石と呼ぶことにする。図
12の(a)はVP磁石58の斜視図,(b)は断面図を示してい
る。磁束密度Bのベクトルの方向は図12(a)に矢印で示
したように円環状になっていて磁性体の外部に殆ど漏れ
ないようになっている(図12(b)も参照)。このVP磁石5
8は磁性体の外部にベクトルポテンシャルを発生させ
る。
【0042】図13はVP磁石58を用いた本発明の一つの実
施例を示す縦断面斜視図である。VP磁石58は筒59の内壁
に固着されている。図の上方(または下方)を身体の方
に向けてベクトルポテンシャルを照射する。
【0043】図14は図13の装置にソレノイドコイル60を
巻いたものである。ソレノイドコイル60に電流を流すと
磁場が発生するので,磁場とベクトルポテンシャルの両
方を照射可能となる。この磁場の強度は前述の程度の大
きさでよい。このような弱磁場を重畳することにより,
筒より離れた位置でも波動場ビームによる生体効果が十
分強くなることを本発明者は発見した。従って照射が行
いやすくなる。
【0044】図15は図14の装置におけるソレノイドコイ
ル60の代わりに永久磁石61を使用した装置である。図15
では永久磁石を筒59の先端部にのみ取り付けた状態を示
しているが,この位置に限定するものではない。永久磁
石61としては図16に示す(a),(b),(c)のどれを用いても
よろしい。またこれらは図17に示すようにVP磁石の内側
に入れてもよい。図17の永久磁石65は図16に示す(a),
(b),(c)のどれを用いてもよろしい。永久磁石61および6
5は磁場を発生するので,図15および17の装置は磁場と
ベクトルポテンシャルの両方が照射可能となる。このよ
うな永久磁石による磁場を重畳することにより,筒より
離れた位置でも波動場ビームによる生体効果が十分強く
なる。
【0045】本発明の装置には,さらに筒の照射口の端
に,波動調整板(例えば図2に示す波動調整板2,図18に
示すような波動調整板66)を加えると便利である。波動
調整板の材料は,陶磁器,素焼き,ガラス,石膏,プラ
スチック,木材,絶縁材,乾燥植物,漢方薬,西洋薬,
食品,鉱物,アルミナ,ジルコニア,その他の物質のい
ずれか一種類を用いるか,多種類を複合的に用いる。こ
こで乾燥植物,漢方薬,西洋薬,食品,鉱物のように形
が崩れやすい場合は,陶磁器,素焼き,ガラス,石膏,
プラスチック,木材,絶縁材等のうちのいずれかの円板
でサンドイッチにし,円周部は漏れないように接着して
構成する。あるいはボンドを用いて圧縮固化してもよ
い。燃えなくて比較的強い材料としては焼き物(セラミ
ックス,陶磁器)が好ましい。焼き物にはさまざまな薬
品,鉱物等の物質を調合することが望ましい。波動調整
板を構成する物質に(a)および(b)の波動が作用すると
き,その物質固有の波動場を,放出される(a)および(b)
の波動に付加する効果を有する。
【0046】上述の(b)および(c)の波動場はレンズによ
って収束可能であるという現象を本発明者は発見した。
本装置はこの現象も利用すると一層便利である。例え
ば,図18,19,21等々のレンズ69は(b)および(c)の波動
場を収束する。
【0047】本装置にはMEIL装置およびMEIS装置で用い
たような薬箱を付け加えて,薬箱中の物質の固有波動を
付加することができる。図19に薬箱70の配置方法の例を
示してある。図19では筒の下部に薬箱を描いてあるが筒
の内部ならどの位置でも同様に機能する。図19の薬箱70
の分解斜視図は図20に示してある。薬箱はケース72,蓋
71および底板73から構成される。薬箱の材料は陶器,セ
ラミックス,ガラス,アクリル樹脂等が好ましい。ケー
ス72は図20に示すように幾つかの小部屋(ここでは8個
の例で示した)に分かれている。
【0048】この小部屋には漢方薬,西洋薬,ハーブ,
食物,その他の物質を収める。その他の物質とは,例え
ば,水,食塩,カルシウム,貝殻,ジルコニア,石英,
水晶,素焼き,陶器,磁器,木,セラミックス,アクリ
ル,ガラス,岩石(例えば,かんすい石,黒曜石,花崗
岩,トルマリン,など),植物種子(例えば朝顔種子,
大根種子,梅種子,ひまわり種子など)である。また食
物とは,例えば,米,はと麦,小麦,大麦,そば,豆類
などの穀類,梅干し,干しあんずのような乾燥果実,乾
燥素麺,うどんのような加工食品,乾燥させた青果物等
である。
【0049】燃えなくて比較的強い材料としては薬箱と
その内容物を一体化した焼き物(セラミックス,陶磁
器)が好ましい。焼き物にはさまざまな薬品,鉱物等の
物質を調合することが望ましい。上述のように薬箱を筒
11の中に設けると薬箱の中の様々な物質に(a)および(b)
の波動が作用するとき,これら物質の固有の波動が(a)
および(b)の波動に付加される。
【0050】前に報告しように[文献12〜14],本発明者
は,物質(薬など)はその周辺にその物質固有の波動場
を形成していて,この波動場に光線または音波をあてる
ことにより,光線または音波の進行方向へ物質固有の波
動(または波動場)を誘導可能であり,かく誘導された
波動は生体にバイオメデイカルな影響を与えることを発
見した。本発明の実施例においては,この現象もあわせ
て利用できるようにすることが可能である。即ち,本実
施例にはMEIL装置で用いたような光源あるいはMEIS装置
で用いたような音源を付け加えて,光あるいは音波によ
る誘導作用を付加することができる。図19に光源を付け
加える方法を示した。電球75はソケット76にはめられ,
ソケット76は穴明き円板31にはめられている。図21は音
源を付け加える方法を示している。電球からの光線ある
いは音波発生デバイスからの音波は穴明き支持円板30の
孔,ドーナツコイル27の中心の孔および薬箱70の貫通孔
74を通って,波動調整板66の方へ向かうとき,薬箱内の
物質の波動場を上方へと誘導する。この場合,ドーナツ
コイル27は必ずしも無くてもそれなりに機能する。
【0051】筒1,11,28,35,39,43,47,53,59,80に用いる
材料物質の種類により生体に起こる感覚や反応が異な
る。これは物質によって固有波動場が異なるからであ
る。筒の材料は磁場を遮蔽しにくい材料,即ち絶縁材が
好ましい。例えば,陶磁器,素焼き,ガラス,石膏,プ
ラスチック,アクリル,ベークライト,紙,繊維,木
材,植物,布,不織布,鉱物,岩石等である。これらの
材料を複合して用いても良い。またこれらの材料の中に
薬品(漢方薬を含む)を調合してもよい。燃えなくて比
較的強い材料としては焼き物(セラミックス,陶磁器)
が好ましい。焼き物にはさまざまな薬品,鉱物等の物質
を調合してもよい。
【0052】図22において無誘導スパイダーコイルを幾
つか使用した実施例を示しているが,もちろん電球,薬
箱およびレンズはなくても機能するが,あった方がよ
い。ここで,磁場発生用のソレノイドコイルは筒28の外
周に巻いた場合のソレノイドコイル29と,内周に巻いた
場合のソレノイドコイル79を示しているが,両方必須と
いう意味ではなくどちらか一つでよい。
【0053】図23はVP磁石の下部に電球75を配設してあ
る。この電球75は,これを点灯するとその光線が患者の
照射部位を照らすため照射部位の位置決めがやりやすく
なるという利点がある。このときレンズ69を図のように
配設すると焦点調節が行いやすくなるという利点があ
る。図19の場合は,66の中心に孔を明けてもこれと同様
な光照準機能を持たせることができる。
【0054】図24はVP磁石の下部に音波発生デバイス81
を配設してある。この図ではフィルタ88を取り除けばベ
クトルポテンシャルと音波を同時に照射することができ
る装置となる。この場合,さらにソレノイドコイルある
いは図16に示すような永久磁石を付加すれば,磁場も同
時に照射可能となる。
【0055】音波発生源81から放出された音波はスペー
サ(波動調整層)85やVP磁石の磁性体の物質の固有波動
をベクトルポテンシャル場に付加する作用を有する。な
お,磁性体としては,フェライトはあまり好ましくな
い。アルニコ(Al,Ni,Coの合金),鉄−ネオジウム等が
生体にとって比較的良好な固有波動を付加する。
【0056】本発明の実施例の図に示した筒は全て円筒
および円板を用いて説明したが,本発明の実施はこれら
のものに限られるわけではない。筒が円筒,N角筒(N=3,
4,5,…),壷のように両端をすぼめたN角筒(N=3,4,5,
…),壷のように両端をすぼめた円筒,複数の柱のいず
れかであってもよろしい。円板はそれに対応してn角形
を用いて本発明を実施することが可能である。
【0057】磁場が相殺してゼロまたは殆どゼロになる
コイルに流す電流の周波数によって,放出される波動EO
Fの種類が変化する。例えば,周波数が低いほどまろや
かな波動となり,高いと厳しい波動となる。様々な種類
の波動を得るために周波数が可変であるように装置を作
ることが望ましい。また,波動EOFの強度はコイルに流
す電流を大きくすると大きくなる。従って電流値も可変
であるような装置を作ることが望ましい。
【0058】磁場および相殺磁場を発生させるためのコ
イルに流す電流は直流または交流(正弦波,矩形波,鋸
波,三角波,パルス波,周波数の異なる正弦波の合成波
など)である。この場合の周波数は,実際上0〜100kHz
の範囲で可変にすれば十分治療に役立つ。勿論,これ以
外の周波数では役立たないという意味ではないが,上記
の周波数より高い周波数では生体にとってびりびりと痛
い感覚が発生する。EQR装置の場合は,水晶振動子の
共振をとるために高い周波数安定度が必要であり,また
温度変化による共振周波数変化という問題に対処する必
要があるが,本発明のEOF装置では,周波数安定度や温
度特性は通常のICやトランジスタで得られる精度で十分
である。EQR装置の場合は水晶振動子の共振を用いる
ために周波数を可変にすることは困難であるが,本装置
では周波数を可変にすることは容易であり,その結果,
放出される波動の種類が可変となる点に特徴がある。
【0059】
【発明の効果】EOF装置から発生する波動EOFを人体に照
射したときの皮膚の良導絡の電気伝導(経絡の自律神経
興奮電流)に与える効果を調べた。皮膚の良導絡の電気
伝導については,各経穴と手の平との間に一定の電圧を
印加して,そこを流れる電流を照射前後において測定し
た。ここでは,確立された測定法により測定器LC-M型ノ
イロメータ(ノイロ医科工業,大阪市北区豊崎5-7-31)
を用いて電流を測定した[文献1,2]。
【0060】前述のように,経絡上の経穴の皮膚表面に
て上記のように電圧一定条件で測定された電流値はその
経絡の交感神経の興奮性と極めて相関性があり,皮膚の
電気伝導性が自律神経の中枢によってコントロールされ
ていることが報告されている[文献1,2]。電気伝導が大
きい(換言すれば電気抵抗が低い)ほど,自律神経の興
奮度が高いとされる。自律神経の異常な興奮レベルを矯
正する治療法(良導絡自律神経調整療法)における診断
は,まず良導絡理論に基づいた左12経絡,右12経絡の合
計箇所の電気伝導がノイロメータにより測定され,測定
値は中谷式診断専用カルテにプロットされて,このチャ
ートによって診断が行なわれる[文献1,2]。
【0061】高すぎるか低すぎるかの異常な電気伝導を
示す経絡の電流値のレベル調整は,前述のように電気
鍼,鍼,灸,温灸,レーザ等々の生体刺激を用いて行わ
れている。ここではEOFの照射によって行う。EOF装置お
よび偽EOF装置による照射方法は以下のとおりである。
まず被験者の照射前のノイロメトリを行い,測定値を中
谷チャートに記録する。そして,このチャートから異常
な電気伝導を示す経絡を導きだし,この経絡に対応する
いくつかの異常な部位・経穴に照射する方法をとった。
この異常経絡は,通常は,被験者が重苦しいとか,不快
感とか,違和感とかを感じている部位に対応しているこ
とが多い。
【0062】図25,26に示すデータの例は,図18に示す
装置においてトロイダルコイル21〜27の代わりに図6に
示す無誘導ソレノイドコイルで置き換えた構造のEOF装
置(以下この装置をEOF(NIC)装置と呼ぶ)を被験者Aに
照射した場合を示した。無誘導ソレノイドコイルは直径
9cm,長さ15cmの筒に0.6mmφのエナメル線を往路41ター
ン,帰路41ターンを緻密に巻いたものを使用した。これ
に30kHzの正弦波電流を16mA流した。磁場を発生させる
為のソレノイドコイル13は直径11.5cm,長さL=20cmの
筒に,45ターンを長さLの内12cmの長さに渡って巻いた
ものを使用した。これに流した電流は直流の約0.8mAで
ある。これにより発生する磁束密度Bはコイルの中心
(Bの最も大きい位置)で約2.6ガウスである。レンズの
外側中心付近で約0.4ガウスである。上記EOF装置と外観
・重量が全く同じ偽のEOF(NIC)装置を別途1台製作し
た。これはプラセボ効果実験用であるから,無誘導ソレ
ノイドコイルを挿入してない。EOF装置と同じ磁場を発
生するが,波動EOFを発生しないものである。
【0063】図25は中谷チャート(=良導絡診断用グラ
フ,[文献1,2])に示した被験者Aの照射前の電流値Ib
を示している。横軸は表1に示す経絡(Meridians)を意味
する。照射前において被験者Aは,胃が重苦しく,また
疲労していた。中谷チャートで表示された電流は横軸方
向にフラットな特性を示すことが健康状態がよいとされ
るが,照射前のプロットIb(黒三角印▲)はF6(胃),F
5(胆嚢),F3(腎臓)の電流が小さすぎ,全体的に自律
神経の興奮レベルのバランスを欠いている。F1(脾臓)
およびH2(心包経)にも多少問題がありそうである。
【0064】図25のIa(白ぬき三角印△)は主に胃,胆
嚢,胆愈,脾愈,胃愈,腎愈に合計で約30分間,偽EOF
装置により照射した後の電流値である。このときの電流
変化率RをR=|(Ia-Ib)/Ib|で定義して,図25の右縦軸
に示した。図25の照射後の電流値Iaは照射前電流値Ib
比較してあまり大きな変化はみられない。実際,被験者
Aの疲労と胃の重苦しさはこの偽照射により取れなかっ
た。
【0065】次に同被験者に対し,EOFを上記と同部位
に同じ時間だけ照射した後の電流値を図26のIa(白丸印
○)で示した。ここでIb(黒丸印●)は照射前の電流値
であり,これは図25のIa(白ぬき三角印△)と同じであ
る。このときの電流変化率R=|(Ia-Ib)/Ib|を図26の右
縦軸に示した。
【0066】治療した部位のF6(胃),F5(胆嚢),F3
(腎臓),F1(脾臓)が大きく変化している。そして図2
6から分かるように胃,胆嚢等の低すぎた照射前電流値I
bは上昇し照射後の電流値Ia比較すると全体としてのバ
ランスがよくなっている(=フラット性が向上してい
る)。電流が大きくなると元気度が大きい(疲労度が小
さい)とされる[文献1,2]。Iaの平均値とIbの平均値を
比較するとIaの方が大きくなって,元気度が向上してい
る(疲労が回復)ことがわかる。このようにEOFの照射
は照射した部位に関する自律神経の興奮レベルを調整し
自律神経間の全体的バランスをとる働きをもつと考えら
れる。この治療により被験者Aの重苦しかった胃は治癒
され,また疲労は回復した。EOF(NIC)(図26)の電流変
化率R=|(Ia-Ib)/Ib|は偽EOF(NIC)(図25)の電流変化
率よりかなり大きいことが分かる。
【0067】図27〜図30に示すデータの例は,図2に示
す構造のEOF装置により被験者Bに照射した場合を示し
た。ドーナツコイル3〜10としては,図3(a)と同様なト
ロイダルコイルを使用し,これをセラミック製の円筒に
巻いた。トロイダルコイルはプラスチックチューブ(直
径6mm)にエナメル線を巻いた空芯コイルである。一個
のトロイダルコイルの円周の長さは約28cmで,巻数は45
0Tである。8個のトロイダルコイルを直列に接続した。
トロイダルコイルは石膏に埋め込み,石膏の円筒の表面
にソレノイドコイルを巻いた。以下この装置をEOF(VPC)
装置と呼ぶ。3〜10に電流を流した図2の装置はソレノイ
ドコイルに電流を流さないときはベクトルポテンシャル
場を作る装置であり,ソレノイドコイルに電流を流すと
きは弱磁場を重畳したベクトルポテンシャル場を作る装
置である。
【0068】ここではソレノイドコイルに電流を流して
実験を行ったが,ソレノイドコイルの中心軸上の磁束密
度Bsはコイルの端において約0.5Gs,コイルの端から30c
mの距離(=照射位置d)において約90mGs以下であった。
このBs自体は,後述するように生体の皮膚表面電気伝導
に影響を与えなかった。皮膚表面電気伝導の測定は,上
記と同様ノイロメータにより行った。
【0069】上述のEOF(VPC)装置により発生したベクト
ルポテンシャル場あるいは弱磁場を重畳したベクトルポ
テンシャル場は,図27〜図30に示すように人体に生理学
的な変化を与える結果が得られた。この例では,トロイ
ダルコイルに25kHzのほぼ正弦波電流46mAp-pを流した。
図27は上記のようなBsを重畳したゲージ場を照射距離d=
30cmから被験者の胃の左部分に照射したときの各経絡の
皮膚表面における一定電圧印加時の電流値を示してい
る。横軸は経絡(meridians)を意味する(表1)。◆は照射
開始前,■は照射開始2分後,△は照射開始5分後,*は
照射開始11分後,○は照射終了5分後を意味する。電流
は照射開始して5分という短い時間中にかなり大きな変
化が起こっていることを示している。経絡によって変化
率は異なるが,例えば,LH3では,最大電流値は最小電
流値の6倍となっている。図28に示すようにBsだけを発
生する偽EOF(VPC)装置ではこのような大きな変化は見ら
れない。図29および図30は図27におけるそれぞれ左手お
よび右手の電流変化率(Ia-Ib)/Ibの時間的変化を示して
いる。ここで,IbおよびIaはそれぞれ照射前および照射
開始後の電流値を示している。図29および図30では殆ど
の経絡で電流値が照射開始5分後に減少し,その後また
上昇に向かう。同様な現象はEQRの場合にも見られてい
る[文献31]。ここではトロイダルコイルに流す電流が25
kHzの場合のデータを例示したが,これはDCでも同様に
生理的変化を引き起こす。
【0070】図31は図13に示す装置(以下この装置をEO
F(VPM)装置と呼ぶ)により被験者Cに照射したときの各
経絡の自律神経興奮電流Iの変化を示している。ここで
用いたVP磁石はフェライトマグネットであり,その外
径,内径および厚みは,それぞれ40mm, 22mmおよび10m
mである。また,各VP磁石間のギャップは約5mmとした。
図12(c)に示すようにVP磁石にダイヤモンドカッタ−に
より切れ込みをいれ,切れ込み内にホールセンサを入れ
て磁束密度を測定すると約1.7kGsであった。円筒59はギ
ブス石膏で作り,内径および外径はそれぞれ約40mmおよ
び60mmである。図32でIbは照射前の電流値である。Ib
はLF1(左の脾経)が異常な興奮を示している。そこ
で,左の脾愈に5分間EOF(VPM)の照射を行った。EOF(VP
M)の照射5分だけで治療が完了したわけではなく,一つ
の照射段階の結果として図32に示してある。Iaは照射
後の電流値を意味する。LF1(左の脾経)の自律神経興
奮はかなり沈静化していることが分かる。このような大
きな変化が5分間という短い時間に自然変動としておこ
ることはない。図13に示す装置で最も上にあるVP磁石の
表面より0, 1,2,3,4,5cm離れた中心軸上の位置におけ
る漏洩磁束密度は,それぞれ7, 6.5, 3.8, 2.88,
1.7, 1.05Gsであった。照射距離は約10cmであったの
で,そこにおける漏洩磁束密度は地球磁場より小さい。
このような微弱漏洩磁場が図32に示すような大きな電流
変化を引き起こすことはない。従って,図32の電流変化
はベクトルポテンシャル場によるものである。
【0071】数人の被験者について二重盲検法で電流変
化率を吟味したところ,EOF照射では1%の有意水準に
おいて有意性があったが,偽EOFでは有意な変化を引き
起こすことはなかった。
【0072】ノイロメータに大略同様な機能を有するA
MIまたはプリケアナデイと呼ばれる診断装置が市販さ
れている[文献29,30]。これも各経絡の電気的伝導性
を測定して診断する装置であり,生体の各経絡のインピ
ーダンス,分極前電流値BP(体液循環機能の情報に対
応),分極後電流値AP(自律神経機能の情報に対
応),IQ値(防衛機能の情報に対応)等の情報が得ら
れる。これにより,EOFの照射効果をしらべてみると一
般に防衛機能,体液循環機能が向上する結果が得られ
た。
【0073】EOF装置は図3のような簡単な構造であると
はいえ,被験者Aに対する回復の事実(図19)や防衛機
能・体液循環機能の向上から考えて,あきらかに本装置
の波動EOFは仮想のものではなく,生体に上記のような
作用を及ぼすところの実用的治療が行える実在のものと
考えられる。なおこの波動は衣類を透過するので着衣の
まま照射を受けられる。
【0074】波動EOFを生体に照射すると,前に報告
[文献5〜11]したEQRの場合と同じように下記の(1)
〜(3)の事柄が起こった。
【0075】(1)EOFを人体に照射すると,患部,生
体のインバランスな部分および未病部位は,(a)温熱感
(身体がポカポカと暖まる),(b)押圧感(何かの微粒
子が当たる感じで押される感覚),(c)冷涼感(涼風が
吹く感覚),(d)しびれ感(振動が走り、ときには経絡
が響くか,または糊付けされたような感覚),(e)風が
体内を流れるような風の流動感、(f)蟻が皮膚上を這う
ような蟻走感(特に頭への照射時)などの七つの感覚
(響き)のうちの一つまたは幾つかが現れた。この他に
健常者でも(g)うとうとと気持ちよくなるやすらぎ感
(まどろみの感じ)が起きることがあった。上記の七つ
の感覚のうちのどの感覚が起こるかは照射部位やそのと
きの人体のコンディションや個体差によって異なる。
【0076】(2)EOFを人体に照射すると,脈派,心
拍数,筋力,汗腺活動,生体電気インピーダンス,脳
波,体液循環機能の変化,および回復効果,鎮痛効果な
どが起こった。怪我や患部に照射すると始め痛いほどの
響きが起こるケースがあるが治癒が進むにつれて響きが
小さくなり,完治に近づくにつれ響かなくなる。
【0077】(3)EOFを照射した水をNMR(核磁気共
鳴)で分析すると酸素17のスペクトルの半値幅に変化が
みられる。即ち緩和時間の変化がみられるので,水の何
らかの構造変化が起こっている。
【0078】(放出される波動OFNICおよびHMFの正体)OF
NICまたはHMFを人体に照射すると,皮膚表面温度,脈
拍,血圧,血流,脳波,皮膚電気抵抗,等々が変化し,
水のNMRスペクトルが変化するのであるが,このような
作用を与えるOFNICまたはHMFの正体は一体何であるかと
いうと,種々な研究結果から,それは,遠赤外線・電磁
波・超音波・放射線・イオン・等々の既知の物理量では
ない何かもっと別の(今は未知の,将来は既知の)波動
と言える。
【0079】本発明者は次のような仮説を設けた。即
ち,量子力学によると物質は波動であるので,肉体も波
動から構成されているということになる。そして各臓器
はそれぞれに固有の生命特性波動をもち,身体全体とし
て一つの秩序ある生命特性波動場を形成すると思われ
る。生命体の一部の臓器に何かの疾患が発生すると,そ
こは異常な波動状態となる。生体には恒常性維持機能が
あるので,この機能が生体内部の異常波動場をすぐ修復
し始めるであろう。しかし,何らかの原因でその機能が
十分働かない場合には患部となるであろう。その場合
に,機械的に発生させたある特殊波動を患部に照射する
ことによって,悪化した波動場は調整可能であって,こ
の調整で臓器の方も癒えてくるケースもあろう,と考え
たのである。この波動は生命特性波動に十分作用可能な
ものでなければならず,そのことから,症状に対応して
波動の種類を変化させる必要があると思われる。
【0080】そしてこの波動を発生させる装置を作るに
あたっては,遠赤外線・電磁波・超音波・放射線・イオ
ン・等々の既知の物理量を使ったのでは,従来型物理療
法器とその効果の範囲内にとどまったものしかできない
であろうから,今は未知のSF的思考を用いることにした
のである。この点は不満かもしれないが,科学の歴史を
振り返ってみるとX線が始めて登場した頃はX線の正体
は不明であった。またその測定器(GM管等)が当時まだ
登場していなかったから測定も不可能であった。しか
し,過剰照射すると手がむくんだりして生体に悪影響を
及ぼすことや,X線でシアン化白金バリウムが蛍光を発
することは知られていた。しかしX線の正体が電磁波の
一種であると分かったのは発見されてから12年後のこと
である。このことからも,正体が解明されていないもの
は非科学的ということはないであろう。
【0081】前述のように,波動OFNICまたはHMFは既知
の物理量とは異なるので,既知の測定器では波動OFNIC
またはHMFを測定できないが,生体や水に上記のような
影響を与える。これはかってX線がそうであったように
測定器未発達分野の科学と考えられる。このことはEQ
R,MEIL,MEISについても同様である。これらも実際上
生体や水に上記と同様な影響を与える[文献5〜12,21,2
2]。
【0082】また例えば,気体に関するボイルの法則が
発見されたとき,何故その法則が成り立つのかの原理
(メカニズム)は不明であった。単なる現象論にすぎな
かったのであるが役に立った。ボイルの法則が発見され
てからずっと後に気体分子運動論ができ,その時初めて
ボイルの法則のメカニズムが理論的に理解されたのであ
る。科学の樹立されていく過程においては,先ず現象論
が先に登場することは,しばしばある。同じようにOFNI
CまたはHMFはいまのところ現象論である。
【0083】EOF装置は,上述のようにEQR装置と同
様に,新陳代謝,内分泌,血行促進等に影響を与え治療
効果を有する。そして,EQR装置にくらべると,周波
数精度にわずらわされることがない分だけ製作が簡単
で,安価であり,更に周波数を変えて多種の波動を照射
可能という利点を有する。EQR装置,MEIL装置,MEIS
装置とはメカニズムが異なるため,異なる波動を提供す
ることができ,様々な疾患への対応範囲が拡大した。ま
た,鍼灸と異なり無侵襲治療が可能であるため患者に受
け入れられ易い(拒絶され難い),薬品を服用するので
はないので薬品服用による副作用がおきない,という利
点もある。
【0084】以上の文献は, [1]日本鍼灸良導絡医学会学術部編「良導絡自律神経調
整療法−基礎編」,関西鍼灸短期大学出版,1995。 [2]中谷義雄「最新良導絡の臨床の実際」良導絡研究所
(ノイロ医科工業,大阪市北区豊崎5ー7ー21,Tel.06-371
-0415からも入手可能)。 [3]鎌野俊彦「基礎から学ぶ,ハリ漢方療法の実際」医
道の日本社。 [4]青木孝志:特願平4432626. [5]青木孝志「石英単結晶のピエゾ電気共振により発生
する波動の生体効果」東洋医学とペインクリニック(大
阪医科大学麻酔学教室)23(3),pp.111-122,1993。 [6]青木孝志「80kHz水晶共振システムから発生する波動
の生体作用の特異例」人体科学,第4巻,第1号pp.11-
31(1995)。 [7]青木孝志「80kHz水晶共振システムから発生する波動
が生体電気インピーダンスに及ぼす影響」人体科学,第
5巻,第1号(1996)pp.75-82。 [8]青木孝志,足達義則:EQR装置が生体電気インピーダ
ンスに及ぼす影響,薬理と臨床―医工学治療(日本医工
学治療学会)Vol7,No.8,(1997)pp.277-281. [9]足達義則,青木孝志:EQR装置が生体に及ぼす影響−
脈派とサーモグラフィー解析,薬理と臨床―医工学治療
(日本医工学治療学会)Vol7,No.8,(1997)pp.273-276. [10]足達義則,青木孝志,吉福泰郎,吉田勝志:80kHz
水晶共振システムが発生する波動が脈派に与える影響,
人体科学,6(1),pp.51-58.1997. [11]青木孝志,足達義則,吉福泰郎,吉田勝志:80kHz
水晶共振システムが発生する波動の生体効果のサーモグ
ラフィー解析,人体科学,6(1),pp.93-101.1997. [12]青木孝志,青木和香子:Material's Emission In
duced by Light andIts Effect on Bio-impedanc
e, Proc. Int. Soc. of Life Information Scie
nce. Vol.15,No.1, pp.235-252. [13]青木孝志,青木和香子:MEIS=特願平9-260973. [14]青木孝志,青木和香子:MEIL=特願平9-39632. [15]例えば日本良導絡自律神経学会雑誌,日本鍼灸良導
絡医学会雑誌など。 [16]高島文一,川俣順一:鍼灸への招待,裳華房,199
4。 [17]山本竜隆,盧顛,青木孝志,日下史章,瀬戸明,郭
試瑜,佐藤孝雄,笠原多嘉子,久光正:磁気および石英
単結晶励振波動によるマウス・マクロファ−ジ貧食能の
増加,磁気と生体(ISBN-915501-01-8),21(1),pp.39-46,
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変化,人体科学会第3回大会抄録集,p.22,1993. [20]Takeshige,T.and Aoki. T.: Effect of Artif
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学最前線9,共立出版(東京)1987. [27]A.Tonomura et al: Proof of Aharanov-Bohm
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eld, Proc. 2nd Int. Symp. Foundations of Qu
antum Mechanics, Tokyo, 1986,pp97-105. [28]本山博:経絡臓器機能測定,宗教真理出版,1974。 [29]本山博:AMIと気の流れ,日本良導絡自律神経学
会誌,33(6).pp.22-30. [30]販売はカナケン(株)など。 [31]青木孝志ほか:80kHz水晶共振システムの波動によ
る非健常者の自律神経興奮の沈静・回復効果,人体科学
7(1), pp.1-12, 1998.
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の斜視図。
【図2】図1のAAにおける縦断面図。
【図3】(a)トロイダルコイルの斜視図。(b)無誘導トロ
イダルコイルの斜視図。
【図4】本発明の他の実施例の縦断面図。
【図5】ソレノイドコイルの斜視図。
【図6】筒に無誘導巻きされたソレノイドコイルの斜視
図。
【図7】筒に取り付けた螺旋状ソレノイドコイルの斜視
図。
【図8】筒に取り付けた螺旋状無誘導ソレノイドコイル
の斜視図。
【図9】筒に無誘導巻きされたジグザグコイルの斜視
図。
【図10】筒に無誘導巻きされたジグザグコイルの斜視
図。
【図11】無誘導巻きされたスパイダーコイルの平面
図。
【図12】(a)VP磁石の斜視図。(b)VP磁石の断面図。
(c)内部の磁束密度Bを測定するために一部切り込みを
入れたVP磁石の平面図。
【図13】本発明の他の実施例の縦断面斜視図。
【図14】本発明の他の実施例の縦断面図。
【図15】本発明の他の実施例の縦断面図。
【図16】(a)リング状永久磁石,(b)棒状永久磁石,
(c)棒状永久磁石。
【図17】本発明の他の実施例の縦断面図。
【図18】図4に示す実施例に波動調整板およびレンズ
を付加した構造を示す縦断面図。
【図19】図4に示す実施例に波動調整板,レンズ,薬
箱および光源(電球とソケット)を付加した構造を示す
縦断面図。
【図20】薬箱の展開斜視図。
【図21】図19における光源の代わりに音波発生デバイ
スを取り付けた状態を示す縦断面図。
【図22】本発明の他の実施例の縦断面図。
【図23】本発明の他の実施例の縦断面図。
【図24】本発明の他の実施例の縦断面図。
【図25】被験者Aに対する偽EOF(NIC)照射前後の各経
絡の自律神経興奮電流(左縦軸)および電流変化率(右
縦軸)。横軸の記号は表1参照。Ib=照射前の電流値。Ia
=照射後の電流値。
【図26】被験者Aに対するEOF(NIC)照射前後の各経絡
の自律神経興奮電流(左縦軸)および電流変化率(右縦
軸)。横軸の記号は表1参照。Ib=照射前の電流値。Ia=
照射後の電流値。
【図27】被験者Bに対するEOF(VPC)照射時の手の経絡
H1〜H6の自律神経興奮電流I。H1〜H6はそれぞれ肺経,
心包経,心経,小腸経,三焦経,大腸経を意味する。L,
Rはそれぞれ左手および右手を意味する。
【図28】被験者Bに対し偽EOF(VPC)装置により照射し
たときの手の経絡H1〜H6の自律神経興奮電流I。H1〜H6
はそれぞれ肺経,心包経,心経,小腸経,三焦経,大腸
経を意味する。L:左手,R:右手。
【図29】図28に示す左手の経絡H1〜H6の自律神経興奮
電流Iの時間的変化。
【図30】図28に示すに示す右手の経絡H1〜H6の自律神
経興奮電流Iの時間的変化。
【図31】被験者Cに対しEOF(VPM)により照射したとき
の自律各経絡の神経興奮電流Iの変化。IbおよびIaはそ
れぞれ照射前及び照射後の電流値を意味する。
【符号の説明】
1 円筒 2 波動調整板 3-10 ドーナツコイル 11 筒 12 石膏 13 ソレノイドコイル 14 円板 15 トロイダルコイル 16,17 電流導入端子 18 無誘導トロイダルコイル 19,20 電流導入端子 21〜27 ドーナツコイル 28 円筒 29 穴明き円板 30 穴明き円板 31 円板 32,33 電流導入端子 34 無誘導ソレノイドコイル 35 筒 36,37 電流導入端子 38 螺旋コイル 39 筒 40,41 電流導入端子 42 無誘導螺旋コイル 43 筒 44,45 電流導入端子 46 ジグザグコイル 47 筒 48,49 電流導入端子 50 ジグザグコイル 51,52 電流導入端子 53 筒 54 無誘導スパイダーコイル 55,56 電流導入端子 57 穴明き円板 58 VP磁石 59 円筒 60 ソレノイドコイル 61 永久磁石 62 リング状永久磁石 63 棒状永久磁石 64 棒状永久磁石 65 永久磁石 66 波動調整板 67,68 リング 69 レンズ 70 薬箱 71 蓋 72 ケース 73 底板 74 貫通孔 75 電球 76 ソケット 77 リード線 78 音波発生デバイス 79 ソレノイドコイル 80 円筒 81 音波発生デバイス 82 音波発生デバイスターミナル 83 音波発生デバイスターミナル 84 ソケット支持円板 85 スペーサ(波動調整板)

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイル内部の空間には磁場があってもコ
    イル外部の空間において磁場が相殺してゼロまたは殆ど
    ゼロになるコイルを筒に取り付け,コイルには電流を流
    すようにした皮膚良導絡電気伝導調整装置。
  2. 【請求項2】 コイルが,コイル内部空間および外部空
    間の全部において磁場が相殺してゼロまたは殆どゼロに
    なるコイルである請求項1に記載の皮膚良導絡電気伝導
    調整装置。
  3. 【請求項3】 コイルが,永久磁石の内部空間には磁場
    があってもその外部空間において磁場が相殺してゼロま
    たは殆どゼロになる永久磁石である請求項1に記載の皮
    膚良導絡電気伝導調整装置。
  4. 【請求項4】 コイル内部空間には磁場があってもその
    外部空間において磁場が相殺してゼロまたは殆どゼロに
    なるコイルがトロイダルコイル15である請求項1に記載
    の皮膚良導絡電気伝導調整装置。
  5. 【請求項5】 コイル内部空間および外部空間の全部に
    おいて磁場が相殺してゼロまたは殆どゼロになるコイル
    が無誘導トロイダルコイル18,無誘導ソレノイドコイル
    34,螺旋コイル38,無誘導螺旋コイル42,ジグザクコイ
    ル46,ジグザクコイル50,無誘導スパイダーコイル57の
    うちのいずれか一種類または複数の種類である請求項2
    に記載の皮膚良導絡電気伝導調整装置。
  6. 【請求項6】 永久磁石の内部空間には磁場があっても
    その外部空間において磁場が相殺してゼロまたは殆どゼ
    ロになる永久磁石がVP磁石58である請求項3に記載の皮
    膚良導絡電気伝導調整装置。
  7. 【請求項7】 コイルまたは永久磁石を取り付けた筒の
    外側または内側に筒の長さ方向に磁場を発生させるソレ
    ノイドコイル13を配設し,これに電流を流すようにした
    請求項1ないし請求項6のいずれかに記載する皮膚良導
    絡電気伝導調整装置。
  8. 【請求項8】 コイルまたは永久磁石を取り付けた筒の
    外側または内側に取り付けたソレノイドコイル13が永久
    磁石62,63,64のいずれかである請求項1ないし請求項7
    のいずれかに記載する皮膚良導絡電気伝導調整装置。
  9. 【請求項9】 コイルまたは永久磁石を取り付けた筒の
    一端に波動調整板を付けた請求項1ないし8のいずれか
    に記載する皮膚良導絡電気伝導調整装置。
  10. 【請求項10】 コイルまたは永久磁石を取り付けた筒
    の一端にレンズを配設した請求項1ないし請求項9のい
    ずれかの項に記載する皮膚良導絡電気伝導調整装置。
  11. 【請求項11】 コイルまたは永久磁石を取り付けた筒
    の内部に薬箱を配設した請求項1ないし請求項10のいず
    れかの項に記載する皮膚良導絡電気伝導調整装置。
  12. 【請求項12】 コイルまたは永久磁石を取り付けた筒
    のなかの下部に光源を配設した請求項1ないし請求項11
    のいずれかの項に記載する皮膚良導絡電気伝導調整装
    置。
  13. 【請求項13】 コイルまたは永久磁石を取り付けた筒
    のなかの下部に音源を配設した請求項1ないし請求項12
    のいずれかの項に記載する皮膚良導絡電気伝導調整装
    置。
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