JPH11337888A - スペックルパターン分散装置及びレーザ光照射システム - Google Patents

スペックルパターン分散装置及びレーザ光照射システム

Info

Publication number
JPH11337888A
JPH11337888A JP10141191A JP14119198A JPH11337888A JP H11337888 A JPH11337888 A JP H11337888A JP 10141191 A JP10141191 A JP 10141191A JP 14119198 A JP14119198 A JP 14119198A JP H11337888 A JPH11337888 A JP H11337888A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
laser light
laser
light
speckle pattern
optical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10141191A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroharu Sasaki
弘治 佐々木
Koji Kuwabara
皓二 桑原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP10141191A priority Critical patent/JPH11337888A/ja
Publication of JPH11337888A publication Critical patent/JPH11337888A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laser Beam Processing (AREA)
  • Optical Communication System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スペックルパターンを時間的に分散してスペ
ックルパターンを平均化すること。 【解決手段】 レーザ発振器101からのレーザ光1を
集光レンズ102を介して光ファイバー103を伝送
し、レーザ光3がコリメータレンズ104でレーザ平行
光4として音響光学偏向器109を透過するときに、駆
動電源110からの超音波信号によって音響光学偏向器
109の屈折率が時間的に変化し、レーザ平行光4がス
ペックルパターン分散光5として反射境105に入射さ
れ、この分散光5が均一強度分布光学系106を介して
均一強度分布のレーザ光として加工試料108に照射さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スペックルパター
ン分散装置およびレーザ光照射システムに係り、特に、
光ファイバーを主とした光伝送系を伝送するレーザ光の
強度分布を調整するに好適なスペックルパターン分散装
置および強度分布の調整されたレーザ光を試料に照射す
るに好適なレーザ光照射システムに関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバーを用いた光伝送システムと
しては光通信システムが知られている。また光ファイバ
ーにレーザ光を伝送するシステムとしては、溶接や切断
および医療分野などのレーザ加工システム(レーザ光照
射システム)が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のシステムでは、
エネルギー伝送が主体であり、いかに効率良くエネルギ
ーを伝送するかについては十分配慮されているが、光フ
ァイバー光路内および光ファイバー出射面でのレーザ光
の干渉によって発生するレーザ強度分布の変動(以下ス
ペックルパターンと略称する。)に関しては配慮されて
いない。
【0004】すなわち、光ファイバーを用いてレーザ光
を伝送する従来のシステムにおいては、光ファイバーか
ら出射されたレーザ光を平行光に変換し、平行光に変換
されたレーザ光を均一強度分布光学系により強度分布が
均一なレーザ光に変換して試料に照射する構成が採用さ
れているが、レーザ光が平行光に変換されるときなど、
レーザ光が光ファイバーから他の伝送系に伝送する過程
でその強度分布が変動してスペックルパターンが発生す
ることについては十分配慮されていない。
【0005】レーザ光が光ファイバー内を伝般していく
過程では、レーザ光が光ファイバー内で分布的に光路差
を生じた状態となり、光ファイバーの出射側では、この
光路差を生じたレーザ光が面散乱した状態で発生する。
このとき発生する散乱光がそれぞれ干渉しあうことによ
ってスペックルパターンが発生する。このスペックルパ
ターンはレーザ光のようなコーヒーレンスな光を光学的
な表面粗さを持つ反射体や透過体に照射した場合、反射
体から反射した反射光や透過体を透過した透過光の中に
きらきら輝く明暗の斑点模様が表れる。この現象は、コ
ヒーレントなレーザ光が照射面および透過面でランダム
に散乱され、各点からの散乱波が観測面の各点で重ね合
わさって生ずるランダムな干渉現象であり、散乱波の位
相関係によって強めあったり、弱めあったりする。多数
の散乱波の位相関係は観測点によって異なり、全体とし
て、ランダムな明暗の斑点模様が強度に応じて分布する
スペックルパターンが形成される。このようなスペック
ルパターンの大きいレーザ光を加工試料に照射した場
合、図2(a)に示すように、強度分布が不規則で大き
な振幅を示すレーザ光が加工試料に照射され、一様な加
工精度を得ることは困難である。
【0006】本発明の目的は、スペックルパターンを時
間分散してスペックルパターンを平均化することができ
るスペックルパターン分散装置およびスペックルパター
ンを時間分散し、均一強度分布のレーザ光を試料に照射
することができるレーザ光照射システムを提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、レーザ発振源からのレーザ光を伝送する
光ファイバーの出射光をこの出射光とは異なる形態に変
更して伝送する補助光学伝送系に、前記補助光学系を伝
送するレーザ光の伝送路上における光透過媒体の屈折率
を時間的に変化させる屈折率調整手段を備えてなるスペ
ックルパターン分散装置を構成したものである。
【0008】前記スペックルパターン分散装置を構成す
るに際しては、以下の要素を付加することができる。
【0009】(1)前記屈折率調整手段は、超音波信号
を発生する超音波信号発生手段と、前記補助光学伝送系
を伝送するレーザ光を入射して透過するとともに、入射
したレーザ光に対して屈折率が前記超音波信号に応じて
変化する音響光学偏向手段とから構成されてなる。
【0010】(2)前記屈折率調整手段は、電気信号を
発生する電気信号発生手段と、前記補助光学伝送系を伝
送するレーザ光を入射して透過するとともに、入射した
レーザ光に対して屈折率が前記電気信号に応じて変化す
る電気光学偏向手段とから構成されてなる。
【0011】(3)前記屈折率調整手段は、前記補助光
学伝送系を構成するレーザ光伝送媒体の密度を時間的に
変化させる密度調整手段により構成されてなる。
【0012】(4)前記密度調整手段は、前記補助光学
伝送系のレーザ光伝送媒体に対してガスを噴射するガス
噴射手段と、このガス噴射手段から噴射されるガスの温
度または圧力を時間的に変化させるガス調整手段とから
構成されてなる。
【0013】(5)前記密度調整手段は、レーザ光の透
過が可能な液体媒質を前記補助光学伝送系のレーザ光伝
送路に送給する液体媒質送給手段と、前記液体媒質の送
給量を時間的に変化させる送給量調整手段とから構成さ
れてなる。
【0014】また、本発明は、レーザ発振源からのレー
ザ光を伝送する光ファイバーと、この光ファイバーの出
射光をこの出射光とは異なる形態に変更して伝送する補
助光学伝送系のうち少なくとも一方に、レーザ光の光路
長を時間的に変化させる光路長調整手段を備えてなるス
ペックルパターン分散装置を構成したものである。
【0015】前記スペックルパターン分散装置を構成す
るに際しては、以下の要素を付加することができる。
【0016】(1)前記光路長調整手段は、前記補助光
学伝送系のレーザ光伝送路に配置されてレーザ光を透過
するレーザ光透過板と、このレーザ光透過板に対するレ
ーザ光の入射角を時間的に変化させる入射角調整手段と
から構成されてなる。
【0017】(2)前記光路長調整手段は、前記補助光
学伝送系のレーザ光伝送路にレーザ光の光軸に対して傾
斜した状態で配置されてレーザ光を透過するレーザ光透
過板と、このレーザ光透過板をレーザ光の光軸と平行な
軸を中心に回転駆動するとともに前記レーザ光の光軸に
対して前記レーザ光透過板を歳差運動させて前記レーザ
光透過板に対するレーザ光の入射角を時間的に変化させ
る入射角調整手段とから構成されてなる。
【0018】(3)前記光路長調整手段は、前記光ファ
イバーの出射口側を振動させて歳差運動させる光ファイ
バー振動手段から構成されてなる。
【0019】(4)レーザ発振源からのレーザ光を伝送
する光ファイバー内のレーザ光の光路長を時間的に変化
させる光路長調整手段を備えてなる。
【0020】(5)前記光路長調整手段は、前記光ファ
イバーの出射口側を振動させる光ファイバー振動手段か
ら構成されてなる。
【0021】また、本発明は、レーザ光を発振するレー
ザ発振器と、このレーザ発振器からのレーザ光を伝送す
る光ファイバーと、この光ファイバーの出射光をこの出
射光とは異なる形態に変換して試料まで伝送する補助光
学伝送系とを備えたレーザ光照射システムにおいて、前
記いずれかのスペックルパターン分散装置を備えてなる
レーザ光照射システムを構成したものである。
【0022】前記した手段によれば、光ファイバーから
のレーザ光が補助光学伝送系を介して伝送する過程で、
レーザ光を伝送する媒体の屈折率を時間的に変化させた
り、あるいは光ファイバーの光路長を時間的に変化させ
たりしているため、屈折率や光路長の変化に伴ってレー
ザ光全体が移動し、スペックルパターンも時間的に移動
する。この結果として、レーザ光全体のスペックルパタ
ーンが時間的に平均化される。スペックルパターンが時
間的に平均化されたレーザ光を試料に照射すると、ほぼ
均一な強度分布のレーザ光を試料に照射することがで
き、均一な加工精度を得ることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0024】(実施形態1)図1は本発明の第1実施形
態を示すレーザ光照射システムの全体構成図である。図
1において、レーザ光照射システムは、スペックルパタ
ーンの時間的分散を音響光学偏向を利用して行なうよう
にしたものであり、レーザ発振源としてのレーザ発振器
101、集光レンズ102、光ファイバー103、コリ
メートレンズ104、反射鏡105、均一強度分布光学
系106、レーザ光照射室107、音響光学偏向器10
9、駆動電源110を備えて構成されており、レーザ光
照射室107内に加工試料108が収納されている。
【0025】レーザ発振器101は、ビーム広がり角が
小さく、ガウシャン分布の強度分布を有するレーザ光を
発振し、発振したレーザ光1を集光レンズ102側に出
射するようになっている。レーザ光1は集光レンズ10
2で集光され、集光されたレーザ光がファイバー入射光
となって光ファイバー103に入射されるようになって
いる。すなわち、光ファイバー103はコア径が20ミ
クロンメートル(μm)以下であり、非常に小さいこと
から、光ファイバー103にレーザ光を入射させるため
には、レーザ光の集光径を光ファイバーコア径の約70
%以下にする必要がある。つまり、光ファイバー103
にレーザ光を入射させるには、レーザ光を集光レンズで
集光し、レーザ光の集光径をコア径が250ミクロンメ
ートルの光ファイバーを用いた場合には14ミクロンメ
ートル以下にする必要がある。しかも、小さい径での集
光を行なうためには、レーザ光がシングルモードと言わ
れるビーム広がり角が小さく、ガウシャン分布の強度分
布を有するレーザ光でなければならない。このようなこ
とを考慮し、本実施形態では、レーザ発振器101から
のレーザ光1が集光レンズ102を介して光ファイバー
103に入射されるようになっている。
【0026】光ファイバー103内を伝搬したレーザ光
は光ファイバー103の出射側よりレーザ光3として出
射される。このレーザ光3は大きな広がり角で光ファイ
バー3から出射されるため、レーザ光3をコリメートレ
ンズ104を用いてレーザ平行光4に変換している。こ
のレーザ平行光4を音響光学偏向器109に入射させる
とスペックルパターン分散光5となり、このスペックル
パターン分散光5は反射鏡105を介して均一強度分布
光学系入射ビーム6として均一強度分布光学系106に
入射する。均一強度分布光学系106は、レーザ光照射
室107に取付られて、拡大レンズ106a、分割レン
ズ106b、結像レンズ106cを備えて構成されてお
り、均一強度分布光学系106を通過したレーザ光はレ
ーザ光照射室108内に設置された加工試料108の表
面に均一強度分布のレーザ光7として照射される。すな
わちコリメートレンズ104、反射鏡105、均一強度
分布光学系は光ファイバー103からのレーザ光を加工
試料108まで導く補助光学伝送系として構成されてい
る。そして均一強度分布光学系106に入射したレーザ
光は複数のレンズを寄せ合わせて構成された分割レンズ
106bで複数のレーザビームに分割される。この分割
されたそれぞれのレーザビームを1か所に重ねあわせる
ことで均一強度分布のレーザ光としてその像を結像レン
ズ106によって加工試料108の表面に結像させる構
成となっている。
【0027】音響光学偏向器109は、スペックルパタ
ーン分散装置の一構成要素として、補助光学伝送系のレ
ーザ光伝送路中に配置されて、駆動電源110とともに
屈折率調整手段を構成するとともに、レーザ平行光4に
対して屈折率が超音符信号に応じて変化する音響光学偏
向手段として構成されている。この音響光学偏向器10
9には、超音波信号発生手段を構成する駆動電源110
から数kHz〜数MHzの超音波信号が入力されてお
り、音響光学偏向器109は、駆動電源110からの超
音波信号にしたがって屈折率を変化させてスペックルパ
ターン分散光5を生成するようになっている。
【0028】具体的には、音響光学偏向器109は、レ
ーザ平行光4によるスペックルパターンを時間的に分散
させるために、レーザ発振器101の共振器内部に配置
されて、ピークーパワの高いパルスレーザ光を発振する
ためのQスイッチと同一の要素として、例えば、光損失
の少ない石英体などの光学媒質体(光透過媒体)を備え
て構成されている。光学媒質体に数kHz〜数MHzの
超音波信号を印加すると、光学媒質体内部に音響波の粗
密波が発生し、光学媒質体の屈折率が変化する(音響光
学効果)。これによって光学媒質体に位相格子が形成さ
れて光が回折される。つまり光学媒質体に超音波を印加
することによって光学媒質体を透過するレーザ光の光路
が曲げられることになる。
【0029】このように、光ファイバー103からのレ
ーザ光がコリメートレンズ104を介してレーザ平行光
4となって音響光学偏向器109に入射されると、音響
光学偏向器109に入力される超音波信号に応じて音響
光学偏向器109の屈折率が音響光学効果により時間的
に変化する。これに伴ってレーザ光の光路長が時間的に
変化することになり、レーザ光全体が移動し、スペック
ルパターンも時間的に移動する。その結果として、レー
ザ光全体のスペックルパターンが時間的に平均化され
る。すなわち音響光学偏向器109がないときよりも、
スペックルパターンの分布状態が平均化される。このよ
うなスペックルパターン分散光5を反射鏡105、均一
強度分布光学系106を介して加工試料108に照射す
ると、ほぼ均一な強度分布のレーザ光を加工試料108
に照射することができる。
【0030】図2(b)に本発明に係るレーザ光照射シ
ステムを用いて加工試料108表面にレーザ光を照射し
たときのレーザ強度分布を示す。図2から、(a)に示
す従来のシステムよりもスペックルパターンの強度振幅
が1/3以下に減少していることがわかる。
【0031】このように、本実施形態によれば、音響光
学偏向器109をレーザ光伝送路内に設置するだけで、
簡便にスペックルパターンを時間的に平均化することが
できる。
【0032】また前記実施形態においては、駆動電源1
10の周波数を変えるだけでスペックルパターンの移動
周波数を変化させることができるため、時間分散の割合
を短時間で行なうことができる。
【0033】また前記実施形態においては、音響光学偏
向器109を光ファイバ103の出射側に配置したもの
について述べたが、音響光学偏向器109をレーザ光照
射室107内部のうち加工試料108の直前に配置して
も同様な効果を得ることができる。
【0034】(実施形態2)図3に、図1の音響光学偏
向器109の代わりに、電気光学偏向器111を配置し
たときの実施形態を示す。電気光学偏向器111は駆動
電源112とともに屈折率調整手段を構成するととも
に、駆動電源112からの電気信号(パルス電圧)を受
けてレーザ平行光4に対する屈折率が電気信号に応じて
変化する電気光学偏向手段として構成されている。この
電気光学偏向器111には、電気信号発生手段としての
駆動電源112から3〜3.5kVの高電圧パルス信号
が印加されており、電気光学偏向器111は、高電圧パ
ルス信号に応じてポッケルス効果を示す非線形光学結晶
素子(KDP等)を備えて構成されている。非線形光学
結晶素子に高電圧パルス信号が印加されると、非線形光
学結晶素子の屈折率が時間的に変化する。このため、光
ファイバー103から出射したスペックルパターンを含
んだレーザ光3がレーザ平行光4として電気光学偏向器
111を通過する過程で、レーザ平行光4の光路長が時
間的に変化する。そしてこの状態を繰り返すこと、つま
り、電気光学偏向器111に高電圧パルス信号を繰り返
して印加することで、レーザ平行光4がスペックルパタ
ーン分散光5となって反射鏡105に出射される。スペ
ックルパターン5が均一強度分布光学系106を介して
加工試料108に照射されると、ほぼ均一な強度分布の
レーザ光107が加工試料108表面に照射されること
になる。
【0035】本実施形態によれば、電気光学偏向器11
1をレーザ光伝送路内に設置するだけで簡便にスペック
ルパターンを時間的に平均化することができるととも
に、ほぼ均一な強度分布のレーザ光を加工試料108に
照射することができ、均一な加工精度を得ることができ
る。
【0036】また、本実施形態においては、電気光学偏
向器111の屈折率はパルス電圧の大きさによって屈折
率の変化量が変わることから、繰り返し印加するパルス
電圧の値を駆動電源112によってパルスごとに変える
ことで、スペックルパターンの分散量もパルス電圧の印
加ごとに変化することから、スペックルパターンの時間
的分散を細分化させることができる。
【0037】また、本実施形態においては、電気光学偏
向器111を光ファイバー103の出射側に設けたもの
について述べたが、これをレーザ光照射室107内部の
うち加工試料108の直前に配置しても同様な効果を得
ることができる。
【0038】(実施形態3)図4に、図1の音響光学偏
向射109の代わりに、光ファイバー103の出射側
に、レーザ光伝送媒体である空気の屈折率を時間的に変
化させる密度調整手段を設けたときの実施形態を示す。
【0039】図4において、本実施形態においては、屈
折率調整手段として、圧縮ガス容器113、駆動電源1
14、電磁弁115、ガス噴射ノズル116を備えて構
成されており、噴射ガスノズル116からレーザ平行光
4の伝送路中に噴射ガス117が噴射されるようになっ
ている。すなわち、一般的に、ガス体の光に対する屈折
率はそのガス体の密度によって変化する。この密度はガ
ス体の温度や圧力に依存することから、ガス体の温度や
圧力を変化させれば屈折率も変化することになる。そこ
で、本実施形態では、ガス噴射ノズル116からレーザ
平行光4に向けて噴射ガス117を噴射させることによ
り、レーザ平行光4の光路上におけるガス体の圧力を変
えて屈折率を変えるようにしたものである。
【0040】具体的には、圧縮ガス容器113に充填さ
れた圧縮空気を電磁弁115を介してガス噴射ノズル1
16に送給し、ガス噴射ノズル116からレーザ平行光
4の伝送路中に噴射ガス117を噴射させるようになっ
ている。このとき、駆動電源114により電磁弁115
の開閉を時間的に制御することで、ガス噴射ノズル11
6から噴射される噴射ガス117の流速を時間的に変化
させることができる。そして噴射ガスの流速が時間的に
変化すると、空気の圧力変化および密度変化が起こり、
空気の屈折率が時間的に変化することになる。このこと
より、レーザ平行光4の中にあるスペックルパターンは
時間的に分散されてスペックルパターン分散光5とな
る。なお、ガス噴射ノズル116、圧縮ガス容器113
がガス噴射手段を構成し、電磁弁115、駆動電源11
4がガス調整手段を構成することになる。
【0041】本実施形態によれば、ガス媒体として圧縮
容器を用いることができるため、流速が時間的に変化す
る圧縮空気をレーザ平行光4の伝送路中に噴射させるこ
とで、スペックルパターンを簡便な方法で時間的に分散
させることができるとともに、均一な強度分布のレーザ
光を加工試料108の表面に照射させることができる。
【0042】また本実施形態においては、ガス媒体とし
て、窒素、ヘリウムなどの種々のガスを用いることがで
きることから、使用環境にあった方法で使用することが
できる。
【0043】また、前記実施形態においては、レーザ光
照射室107内部の加工試料108の直前にガス噴射ノ
ズル116を配置しても同様の効果を得ることができ
る。
【0044】(実施形態4)図5に、図1の音響光学偏
向器109の代わりに、光ファイバー103の出射側の
レーザ光伝送路中にレーザ光の透過が可能な液体媒質を
配置し、この液体媒質の屈折率を時間的に変化させる屈
折率調整手段として、液体媒質を送給する液体媒質送給
手段と、液体媒質の送給量を時間的に変化させる送給量
調整手段を設けたときの実施形態を示す。
【0045】本実施形態においては、液体媒質送給手段
として、溶液体器118、ポンプ120、液体通過セル
121、パイプ123、124を備え、送給量調整手段
として駆動電源112を備えて構成されており、液体通
過セル121がレーザ平行光4の伝送路中に配置され、
液体通過セル121の両端にパイプ123、124が接
続されている。そして、本実施形態では、液体媒質にレ
ーザを透過できるシルコンオイルを用いており、溶液タ
ンク118内にシルコンオイル119が充填されてい
る。溶液タンク118内に充填されたシリコンオイル1
19は、駆動電源122の駆動によってポンプ120が
運転されると、ポンプ120によって加圧されてパイプ
123を介して液体通過セル121に送給される。液通
過素セル121を通過したシリコンオイルはパイプ12
4を介して溶液タンク118に戻るようになっている。
このとき、駆動電源122によってポンプ120の回転
数を時間的に変化させると、ポンプ120から流出する
シリコンオイル119の流量を時間的に変化させること
ができる。この結果、液体通過セル121の中を流れる
シリコンオイル119の流量も時間的に変化することに
なる。
【0046】一方、液体通過セル121はシリコンオイ
ルの流入口と流出口がそれぞれ1か所であることから、
液体通過セル121をシリコンオイルが通過する過程で
は、液体通過セル121の全ての流路における流速は一
様にならず、ある流速分布をもってシリコンオイルが流
れることになる。つまり、液体通過セル121中では流
速分布をもってシリコンオイルが流れ、その流速が時間
的に変化していることになる。これにより、液体通過セ
ル121中のシリコンオイルの屈折率が時間的に変化す
る。この結果、レーザ平行光4が液体通過セル121の
シリコンオイル中を透過する過程で、レーザ平行光4の
スペックルパターンは時間的に分散されてスペックルパ
ターンの分散光5となって反射鏡105に入射される。
この分散光5が均一強度分布光学系106を介して加工
試料108に入射されると、加工試料108には強度分
布の均一なレーザ光が照射されることになる。
【0047】本実施形態によれば、液体媒質としてシリ
コンオイルを用いることができるため、簡便な方法でス
ペックルパターンを時間的に分散することができる。
【0048】また、本実施形態においては、液体媒質と
して、水、アルコールなどの種々の液体を用いることが
できることから、使用環境にあった方法で使用すること
ができる。
【0049】さらに、前記実施形態においては、レーザ
光照射室107内部の加工試料108の直前に液体通過
セル121を配置する構成によっても同様の効果を得る
ことができる。
【0050】(実施形態5)図6に、図1の音響光学偏
向器109の代わりに、光ファイバ103の出射側のレ
ーザ光伝送路中にレーザ光透過円板(レーザ光透過板)
127を配置し、レーザ平行光4がレーザ光透過円板1
27に入射するときの入射角度を時間的に変化させる入
射角調整手段として、モータ126、モータ駆動電源1
26を設け、レーザ光透過円板127、モータ126、
モータ駆動電源125によってレーザ平行光の光路長を
時間的に変化させる光路長調整手段を構成したときの実
施形態を示す。
【0051】レーザ光透過円板127は石英ガラス板を
用いて構成されており、このレーザ光透過円板127は
レーザ光透過面がモータ126のモータ回転軸に対して
傾斜した状態でモータ回転軸に取り付けられている。そ
してモータ駆動電源125からの電力にしたがってモー
タ126が回転駆動されると、レーザ光透過円板127
はモータ126のモータ回転軸に対して歳差運動をす
る。歳差運動するレーザ光透過円板127に対してレー
ザ平行光4が入射すると、レーザ光透過円板127に入
射するレーザ平行光4の入射角度が時間的に変化するこ
とになる。
【0052】具体的には、図7に示すように、レーザ光
透過円板127が回転方向128に回転すると、図7
(a)に示すような位置関係となったとき、つまり、レ
ーザ光4のレーザ光透過円板127に対する入射角度が
+θであったとき、レーザ光4はレーザ光透過円板12
7の入射側および出射側で屈折され、スペックルパター
ン分散光5aとなる。このとき、スペックルパターン分
散光5aの光軸はレーザ平行光4の光軸より−dの距離
だけ平行移動した位置になる。
【0053】次に、レーザ光透過円板127の回転に伴
って、(b)図の状態になったとき、つまり、レーザ光
透過円板127に対するレーザ平行光4の入射角度が−
θの状態になったときには、スペックルパターン分散光
5aの光軸はレーザ平行光4の光軸より+dの距離だけ
平行移動した位置になる。ここで、具体的な例として、
レーザ光透過円板127の板厚を1.0mm、レーザ光
に対する屈折率をn=1.4、入射角度をθ=15とし
た場合の光軸平行移動距離はd=0.2mmとなる。つ
まり、レーザ光透過円板127が1回転する間に、スペ
ックルパターン分散光5aの光軸はd=0.02mmを
半径とする円内を平行移動することになり、スペックル
パターンの時間的分散が可能になる。またモータ126
の回転数を変化させることによりスペックルパターンの
時間的分散割合を変えることができる。
【0054】本実施形態によれば、レーザ光透過円板1
27に入射するレーザ平行光4の入射角度を時間的に変
化させることで、レーザ光の光路長を時間的に変化させ
ることができ、スペックルパターンを平均化することが
できるとともに、均一な強度分布のレーザ光を加工試料
108表面に照射することができる。
【0055】また、本実施形態によれば、レーザ光透過
円板127に石英ガラス板を用いることで、光の透過波
長域が紫外線から赤外線までと広く多くのレーザ光線を
用いることができる。
【0056】さらに、本実施形態においては、レーザ光
照射室107内部のうち加工試料108直前にレーザ光
透過円板127を配置する構成によっても同様な効果が
得られる。
【0057】また、レーザ光の光路長を時間的に変化さ
せるに際しては、レーザ光透過円板127をレーザ平行
光4に対して垂直に配置し、光ファイバー103を振動
させて、光ファイバー103をレーザ光透過円板127
に対して歳差運動させる光ファイバー駆動手段を設ける
構成を採用することもできる。
【0058】(実施形態6)図8に、光ファイバー10
3内のレーザ光の光路長を時間的に変化させる光路長調
整手段を構成したときの実施形態を示す。
【0059】本実施形態においては、レーザ平行光4の
伝送路上にレーザ光透過円板127を設ける代わりに、
光ファイバー103の途中に光路長調整手段としての光
ファイバ回転装置129が配置されている。この光ファ
イバー回転装置129は光ファイバ103の長さ方向の
一部を時間的に回転振動させる光ファイバー振動手段と
して構成されており、具体的には、図9に示すように、
光ファイバー貫通パイプ130、ベアリング131、回
転体132を備えて構成されており、光ファイバ貫通パ
イプ132がベースに固定されている。光ファイバー貫
通パイプ130内には光ファイバー103が挿入されて
おり、この光ファイバー103の先端側は回転体132
の側面側に形成された穴部134から引き出されるよう
になっている。この穴部134は、回転体132の回転
軸とは同軸方向でかつ同一軸ではない位置に形成されて
いる。そして回転体132はベアリング131を介して
光ファイバー貫通パイプ130の外周側に回転自在に固
定されている。また光ファイバー貫通パイプ130の内
径と穴部134の穴径は光ファイバー103の外径より
も十分な大きさで構成されている。つまり、光ファイバ
ー103はフリーの状態にある。
【0060】このような構成において、回転体132を
モータなどの駆動装置によって回転させると、光ファイ
バー103は、光ファイバー貫通パイプ130の回転軸
と回転体132の回転軸とがずれていることから回転振
動することになる。つまり、光ファイバー103は時間
的に湾曲される。この結果、光ファイバー103を構成
する光透過体コア部と光反射体クラッド部も時間的に湾
曲される。そして光ファイバー103が時間的に湾曲さ
れているときに、光ファイバー103内をレーザ光が伝
搬すると、光透過体コア部を透過して光反射体クラッド
部で反射するレーザ光の光反射クラッド部への入射角度
が時間的に変化する。この結果、光ファイバー103内
部を通過するレーザ光の伝搬距離が時間的に変化するこ
とになる。これにより、光ファイバー103から出射し
たレーザ光3内に存在するスペックルパターンの位置が
時間的に変化し、コリメートレンズ104からはスペッ
クルパターンが時間的に分散されたスペックルパターン
分散光5がレーザ平行光として出射される。このスペッ
クルパターン5が反射鏡105、均一強度分布光学系1
06を介して加工試料108に照射されると、加工試料
108には均一な強度分布のレーザ光107が照射され
ることになる。
【0061】本実施形態によれば、光ファイバー103
を伝送するレーザ光の光路長を時間的に変化させるよう
にしたため、スペックルパターンを時間的に分散させて
スペックルパターン分散光を生成することができ、スペ
ックルパターンを平均化することができるとともに、均
一な強度分布のレーザ光を加工試料108に照射するこ
とが可能となり、均一な加工精度を得ることができる。
【0062】また、本実施形態によれば、光ファイバー
103を部分的に回転振動させることによってスペック
ルパターンを時間的に分散させることができるため、前
記各実施形態にように、光ファイバー103の出射光側
にスペックルパターン分散手段を設ける必要がなく、前
記各実施形態よりも構成の簡素化を図ることができる。
【0063】また、前記実施形態においては、光ファイ
バー103に回転振動を与える手段について述べたが、
光ファイバー103に横振動を与える手段を構成しても
同様の効果を得ることができる。
【0064】また、前記実施形態においては、光ファイ
バー103の出射光側を回転振動させる光ファイバー駆
動手段を設ける構成によってもスペックルパターンを時
間的に分散させることができる。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
レーザ光を透過する媒体の屈折率を時間的に変化させた
り、あるいはレーザ光の光路長を時間的に変化させるよ
うにしたため、スペックルパターンを時間的に分散させ
てスペックルパターンを平均化することができる。さら
にスペックルパターンが時間的に分散されたレーザ光を
試料に照射するに際して、均一な強度分布のレーザ光を
試料に照射することができ、均一な加工精度を得ること
ができるとともにレーザ加工の品質の向上に寄与するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示すレーザ光照射シス
テムの構成図である。
【図2】従来のシステムによるレーザ光強度分布特性図
と本発明に係るシステムのレーザ光強度分布特性図であ
る。
【図3】本発明の第2実施形態を示すレーザ光照射シス
テムの構成図である。
【図4】本発明の第3実施形態を示すレーザ光照射シス
テムの構成図である。
【図5】本発明の第4実施形態を示すレーザ光照射シス
テムの構成図である。
【図6】本発明の第5実施形態を示すレーザ光照射シス
テムの構成図である。
【図7】レーザ光透過円板と入射角度との関係を説明す
るための図である。
【図8】本発明の第6実施形態を示すレーザ光照射シス
テムの構成図である。
【図9】光ファイバー回転装置の要部縦断面図である。
【符号の説明】 1 レーザ光 2 ファイバー入射光 3 ファイバー出射光 4 レーザ平行光 5、5a スペックルパターン分散光 6 均一強度分布光学系入射光 7 レーザ照射光 101 レーザ発振器 102 集光レンズ 103 光ファイバー 104 コリメートレンズ 105 反射鏡 106 均一強度分布光学系 106a 拡大レンズ 106b 分割レンズ 106c 結像レンズ 107 レーザ光照射室 108 加工試料 109 音響光学偏向器 110 駆動電源 111 電気光学偏向器 112 駆動電源 113 圧縮ガス容器 114 駆動電源 115 電磁弁 116 ガス噴射ノズル 117 噴射ガス 118 タンク 120 ポンプ 121 液体透過セル 122 駆動電源 126 モータ 127 レーザ光透過円板 129 光ファイバー回転装置 130 光ファイバー貫通パイプ 131 ベアリング 132 回転体 134 穴部

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ発振源からのレーザ光を伝送する
    光ファイバーの出射光をこの出射光とは異なる形態に変
    更して伝送する補助光学伝送系に、前記補助光学系を伝
    送するレーザ光の伝送路上における光透過媒体の屈折率
    を時間的に変化させる屈折率調整手段を備えてなるスペ
    ックルパターン分散装置。
  2. 【請求項2】 前記屈折率調整手段は、超音波信号を発
    生する超音波信号発生手段と、前記補助光学伝送系を伝
    送するレーザ光を入射して透過するとともに、入射した
    レーザ光に対して屈折率が前記超音波信号に応じて変化
    する音響光学偏向手段とから構成されてなることを特徴
    とする請求項1記載のスペックルパターン分散装置。
  3. 【請求項3】 前記屈折率調整手段は、電気信号を発生
    する電気信号発生手段と、前記補助光学伝送系を伝送す
    るレーザ光を入射して透過するとともに、入射したレー
    ザ光に対して屈折率が前記電気信号に応じて変化する電
    気光学偏向手段とから構成されてなることを特徴とする
    請求項1記載のスペックルパターン分散装置。
  4. 【請求項4】 前記屈折率調整手段は、前記補助光学伝
    送系を構成するレーザ光伝送媒体の密度を時間的に変化
    させる密度調整手段により構成されてなることを特徴と
    する請求項1記載のスペックルパターン分散装置。
  5. 【請求項5】 前記密度調整手段は、前記補助光学伝送
    系のレーザ光伝送媒体に対してガスを噴射するガス噴射
    手段と、このガス噴射手段から噴射されるガスの温度ま
    たは圧力を時間的に変化させるガス調整手段とから構成
    されてなることを特徴とする請求項4記載のスペックル
    パターン分散装置。
  6. 【請求項6】 前記密度調整手段は、レーザ光の透過が
    可能な液体媒質を前記補助光学伝送系のレーザ光伝送路
    に送給する液体媒質送給手段と、前記液体媒質の送給量
    を時間的に変化させる送給量調整手段とから構成されて
    なることを特徴とする請求項4記載のスペックルパター
    ン分散装置。
  7. 【請求項7】 レーザ発振源からのレーザ光を伝送する
    光ファイバーと、この光ファイバーの出射光をこの出射
    光とは異なる形態に変更して伝送する補助光学伝送系の
    うち少なくとも一方に、レーザ光の光路長を時間的に変
    化させる光路長調整手段を備えてなるスペックルパター
    ン分散装置。
  8. 【請求項8】 前記光路長調整手段は、前記補助光学伝
    送系のレーザ光伝送路に配置されてレーザ光を透過する
    レーザ光透過板と、このレーザ光透過板に対するレーザ
    光の入射角を時間的に変化させる入射角調整手段とから
    構成されてなることを特徴とする請求項7記載のスペッ
    クルパターン分散装置。
  9. 【請求項9】 前記光路長調整手段は、前記補助光学伝
    送系のレーザ光伝送路にレーザ光の光軸に対して傾斜し
    た状態で配置されてレーザ光を透過するレーザ光透過板
    と、このレーザ光透過板をレーザ光の光軸と平行な軸を
    中心に回転駆動するとともに前記レーザ光の光軸に対し
    て前記レーザ光透過板を歳差運動させて前記レーザ光透
    過板に対するレーザ光の入射角を時間的に変化させる入
    射角調整手段とから構成されてなることを特徴とする請
    求項7記載のスペックルパターン分散装置。
  10. 【請求項10】 前記光路長調整手段は、前記光ファイ
    バーの出射口側を振動させて歳差運動させる光ファイバ
    ー振動手段から構成されてなることを特徴とする請求項
    7記載のスペックルパターン分散装置。
  11. 【請求項11】 レーザ発振源からのレーザ光を伝送す
    る光ファイバー内のレーザ光の光路長を時間的に変化さ
    せる光路長調整手段を備えてなることを特徴とするスペ
    ックルパターン分散装置。
  12. 【請求項12】 前記光路長調整手段は、前記光ファイ
    バーの出射口側を振動させる光ファイバー振動手段から
    構成されてなることを特徴とする請求項11記載のスペ
    ックルパターン分散装置。
  13. 【請求項13】 レーザ光を発振するレーザ発振器と、
    このレーザ発振器からのレーザ光を伝送する光ファイバ
    ーと、この光ファイバーの出射光をこの出射光とは異な
    る形態に変更して試料まで伝送する補助光学伝送系とを
    備えたレーザ光照射システムにおいて、請求項1乃至1
    2のうちいずれか1項に記載のスペックルパターン分散
    装置を備えてなることを特徴とするレーザ光照射システ
    ム。
JP10141191A 1998-05-22 1998-05-22 スペックルパターン分散装置及びレーザ光照射システム Pending JPH11337888A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10141191A JPH11337888A (ja) 1998-05-22 1998-05-22 スペックルパターン分散装置及びレーザ光照射システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10141191A JPH11337888A (ja) 1998-05-22 1998-05-22 スペックルパターン分散装置及びレーザ光照射システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11337888A true JPH11337888A (ja) 1999-12-10

Family

ID=15286286

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10141191A Pending JPH11337888A (ja) 1998-05-22 1998-05-22 スペックルパターン分散装置及びレーザ光照射システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11337888A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000062114A1 (de) * 1999-04-12 2000-10-19 Deutsche Telekom Ag Verfahren und vorrichtung zur reduktion der speckelsbildung an einem projektionsschirm
JP2003156710A (ja) * 2001-11-22 2003-05-30 Toshiba Corp レーザ光源装置
JP2008522421A (ja) * 2004-12-01 2008-06-26 カール・ツァイス・エスエムティー・アーゲー 投影露光系、ビーム伝送系及び光ビームの生成方法
WO2009104392A1 (ja) * 2008-02-20 2009-08-27 パナソニック株式会社 光源装置、照明装置及び画像表示装置
US8029146B2 (en) 2007-04-03 2011-10-04 Seiko Epson Corporation Light source device and projector
JP2015200654A (ja) * 2014-04-08 2015-11-12 横河電機株式会社 光学分光法での光学的ノイズ管理のためのシステム、方法、および装置
JP2018202015A (ja) * 2017-06-07 2018-12-27 パナソニックIpマネジメント株式会社 美容装置
EP3712710A1 (en) * 2019-03-22 2020-09-23 Dualitas Ltd. Holographic projector
JP2021114622A (ja) * 2017-01-16 2021-08-05 サイマー リミテッド ライアビリティ カンパニー エキシマ光源におけるスペックルの低減

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000062114A1 (de) * 1999-04-12 2000-10-19 Deutsche Telekom Ag Verfahren und vorrichtung zur reduktion der speckelsbildung an einem projektionsschirm
JP2003156710A (ja) * 2001-11-22 2003-05-30 Toshiba Corp レーザ光源装置
JP2008522421A (ja) * 2004-12-01 2008-06-26 カール・ツァイス・エスエムティー・アーゲー 投影露光系、ビーム伝送系及び光ビームの生成方法
US8029146B2 (en) 2007-04-03 2011-10-04 Seiko Epson Corporation Light source device and projector
WO2009104392A1 (ja) * 2008-02-20 2009-08-27 パナソニック株式会社 光源装置、照明装置及び画像表示装置
CN101681078A (zh) * 2008-02-20 2010-03-24 松下电器产业株式会社 光源装置、照明装置以及图像显示装置
JP5205397B2 (ja) * 2008-02-20 2013-06-05 パナソニック株式会社 光源装置、照明装置及び画像表示装置
US8767783B2 (en) 2008-02-20 2014-07-01 Panasonic Corporation Light source device, lighting device and image display device
JP2015200654A (ja) * 2014-04-08 2015-11-12 横河電機株式会社 光学分光法での光学的ノイズ管理のためのシステム、方法、および装置
JP2021114622A (ja) * 2017-01-16 2021-08-05 サイマー リミテッド ライアビリティ カンパニー エキシマ光源におけるスペックルの低減
JP2018202015A (ja) * 2017-06-07 2018-12-27 パナソニックIpマネジメント株式会社 美容装置
EP3712710A1 (en) * 2019-03-22 2020-09-23 Dualitas Ltd. Holographic projector
GB2582370A (en) * 2019-03-22 2020-09-23 Dualitas Ltd Holographic projector
CN111722511A (zh) * 2019-03-22 2020-09-29 杜尔利塔斯有限公司 全息投影仪
GB2582370B (en) * 2019-03-22 2022-11-02 Dualitas Ltd Holographic projector
US11740456B2 (en) 2019-03-22 2023-08-29 Dualitas Ltd Holographic projector and method having relative motion between input beam and spatial light modulator
CN111722511B (zh) * 2019-03-22 2023-10-13 杜尔利塔斯有限公司 全息投影仪

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4326955B2 (ja) 超音波音響エネルギを液体流内に合焦させる装置
EP0174862B1 (en) Nebulizer particularly adapted for analytical purposes
KR101004497B1 (ko) 낮은 흡광 물질로 구성된 소재 내로 방사 에너지를 유도하기 위한 빔 형성 유닛을 포함하는 장치
US6081381A (en) Apparatus and method for reducing spatial coherence and for improving uniformity of a light beam emitted from a coherent light source
US8748806B2 (en) Apparatus and method for reducing visibility of speckle in coherent light by homogenization of coherent illumination through a waveguide with a vibratable membrane mirror
US20150177592A1 (en) Tunable acoustic gradient index of refraction lens and system
JPH11337888A (ja) スペックルパターン分散装置及びレーザ光照射システム
US8049162B2 (en) Zeeman-slower, coil for a Zeeman-slower device and a method for cooling an atom beam
WO2010015478A1 (en) Image projection apparatus and method
CN112544019A (zh) 用于产生高峰值功率激光脉冲的方法和系统
CA1314744C (en) Generation of parallel second harmonic light rays using an optical fiber
JPH05265056A (ja) 光ビームの音響−光学的偏向エラーの補正方法及び装置
JP4334290B2 (ja) レーザー照射装置
US6560005B2 (en) Acousto-optic devices
KR970005166B1 (ko) 유도 브릴루인 산란을 이용한 라만 레이저 발진 방법 및 그 장치
US6347176B1 (en) Acousto-optical light tunnel apparatus and method
CA2076735A1 (en) Stimulated raman laser or amplifier using axicon pumping
KR100687303B1 (ko) 유도 브릴루앙 위상 공액 거울을 이용한 공초점 레이저유리 절단장치
JPH09257755A (ja) レーザー超音波検査装置及びレーザー超音波検査方法
KR20040095783A (ko) 유도 브릴루앙 산란과 2차 라만-스토크스파 발생을 이용한라만 레이저 발진 장치 및 방법
US20230152600A1 (en) Beam optical axis self-stabilizing device and method based on reflection mechanical modulation
Wani et al. High-pressure singlet oxygen production using a jet-type generator
Nishino et al. Generation and directivity control of bulk acoustic waves by phase velocity scanning of laser interference fringes
JPH03269343A (ja) 照射光学系
Kohn et al. 5C5-An internally scanned laser