JPH11337044A - 焼却炉における排煙処理装置 - Google Patents

焼却炉における排煙処理装置

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JPH11337044A
JPH11337044A JP10141263A JP14126398A JPH11337044A JP H11337044 A JPH11337044 A JP H11337044A JP 10141263 A JP10141263 A JP 10141263A JP 14126398 A JP14126398 A JP 14126398A JP H11337044 A JPH11337044 A JP H11337044A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】有害物質発生を極力少なくし、有害物質の極微
小粒子を捕捉して環境汚染を防止する排煙処理装置。 【解決手段】焼却炉2と焼却炉から排出される排煙中の
浮遊微粒子を捕捉する浮遊微粒子捕捉装置11とからな
り、焼却炉は、送風または送風とともに燃料を供給する
燃焼口7と、燃焼排ガスを炉外に放出する排煙口とを有
し、浮遊微粒子捕捉装置は、粒子捕捉用液体15を貯溜
した密閉可能な容器と、吐出口が密閉可能な容器に開口
する微粒子捕捉管と、密閉可能な容器に貯溜された粒子
捕捉用液体を加圧する加圧ポンプ18と、加圧ポンプで
加圧された圧力流体を微粒子捕捉管に噴射する噴射ノズ
ル20と、微粒子捕捉管と噴射ノズルとの間に形成され
た吸引室とを備えたジェットポンプを有し、該ジェット
ポンプの吸引室を焼却炉の排煙口と連通させるとともに
外気吸引口を設け、密閉可能な容器の上部空間を燃焼口
に連結させたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば焼却炉から放出
される排煙中のミスト状の浮遊微粒子を捕捉する排煙処
理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】焼却炉の煙は、焼却物が加熱や燃焼によ
りミスト状の微粒子として蒸散し、排気に混在したもの
であって、焼却物が合成樹脂等を含む場合、このミスト
の中には合成樹脂が加熱分解により、例えばダイオキシ
ン等の有害物質の微粒子が多量に含まれる。
【0003】このような焼却炉からの排煙中に含まれる
ダイオキシン等の有害物質の微粒子を捕捉する場合、例
えば実開平1−69618号の第14図にも示されてい
るようなフィルタ(所謂バグフィルタ)で濾過する濾過
集塵装置が知られている。
【0004】ところがこのバグフィルタ式の濾過集塵装
置では、集塵率は高いものの、圧力損失が例えば100
〜200mmAqと大きいうえ、捕捉できる粒度が一般的
なものでは20〜 0.1μであり、特に 0.1μ以下の極微
小なミスト状の粒子を捕捉する場合には装置が大型で、
イニシャルコスト並びにランニングコストの高い電気集
塵装置を用いなくては成らないと言う問題があった。
【0005】そこで、特開平3−232514号の第2
図に示すようなイニシャルコスト並びにランニングコス
トの安価なシャワーリング方式の洗浄塔(所謂ジェット
スクラバー)が広く用いられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記シャワー
リング方式の洗浄塔では、極微小なミスト状の粒子を含
んだ焼却炉からの排煙中に水をシャワー状に供給し、シ
ャワーの水滴に処理気体中の極微小なミスト状の粒子を
接触させて捕捉するもので、大量の水を必要とすると言
う問題があった。
【0007】更に、シャワー状に供給された水により排
煙中の極微小なミスト状の粒子を接触させて捕捉する場
合、特開平3−232514号の所謂ジェットスクラバ
ーでは、シャワー状に噴射された水により処理気体に流
れを生じさせるので処理気体との接触効率が悪く成って
しまうと言う問題があった。また、静止している正圧乃
至は常圧の排煙の中にシャワーの水滴を供給する場合に
は、その水滴は排煙中の微粒子を押し退けて飛翔するた
めに微粒子とシャワーの水滴との接触効率が低い上、シ
ャワー状の水滴の流走により煙にシャワーの流下方向に
沿う流れが生じ易い。
【0008】こうして処理気体にシャワーの流下方向に
流れる流れが生じると、排煙中の微粒子がシャワーとと
もに流れる状態となり、排煙中の極微小なミスト状の粒
子とシャワーの水滴との接触が良好に行われず、微粒子
の捕捉効率が大幅に低下してしまうと言う問題もある。
また、焼却炉からの排煙中に含まれるダイオキシン等の
有害物質の発生は、燃焼温度が800℃以下の時に発生
し易いことから、燃焼温度は比較的高く設定される。
【0009】この燃焼温度を高くするために燃焼口にブ
ロアー等の送風装置を設け、この送風装置からの送風で
炉内の燃焼を促進し、その燃焼温度を高く維持するよう
になっており、かかる送風装置のために焼却炉も大型化
してしまう。しかも、送風装置のモータ等の駆動に要す
る電力消費も大きく、その分ランニングコストも高くな
ってしまうだけでなく制御の手間もかかってしまう等の
問題もあった。
【0010】本発明は上記問題点に鑑み提案されたもの
で、焼却炉から排出される排煙中に含まれる有害物質等
発生を可及的に少なくするとともに、発生した有害物質
等の極微小なミスト状の粒子の発生を余すところ無く捕
捉して環境汚染を無くせるようにした焼却炉における排
煙処理装置を提供できるようにするとともに、焼却炉及
び排煙処理装置をコンパクトに纏められるようにするこ
とを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にかかる焼却炉における排煙処理装置は、焼却
炉と焼却炉から排出される排煙中の浮遊微粒子を捕捉す
る浮遊微粒子捕捉装置とからなり、焼却炉は、送風また
は送風とともに燃料を供給する燃焼口と、燃焼排ガスを
炉外に放出する排煙口とを有し、浮遊微粒子捕捉装置
は、粒子捕捉用液体を貯溜した密閉可能な容器と、吐出
口が密閉可能な容器に開口する微粒子捕捉管と、密閉可
能な容器に貯溜された粒子捕捉用液体を加圧する加圧ポ
ンプと、該加圧ポンプで加圧された圧力流体を微粒子捕
捉管に噴射する噴射ノズルと、微粒子捕捉管と噴射ノズ
ルとの間に形成された吸引室とを備えたジェットポンプ
を有し、該ジェットポンプの吸引室を焼却炉の排煙口と
連通させ、噴射ノズルと微粒子捕捉管との間に外気吸引
口を設けるとともに、密閉可能な容器の上部空間を燃焼
口に連結させたことを特徴とするものである。
【0012】また、微粒子捕捉管の吐出口から密閉可能
な容器の上部空間を介して燃焼口に至る送風路中に密閉
可能な容器の内圧調節手段を設けたり、ジェットポンプ
が、噴射ノズルの前方に保護管を設け、加圧された流体
を噴射ノズルから保護管内に噴射して保護管内に負圧を
形成し、当該保護管内に形成された負圧で空気を吸引し
て保護管内の流体を混気ジェット流にし、該混気ジェッ
トジェット流を保護管から微粒子捕捉管に噴射して微粒
子捕捉管内に負圧を形成する混気式ジェットポンプにし
たことも特徴の1つである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る焼却炉におけ
る排煙処理装置の実施の形態を図面に基づいて説明す
る。図1は焼却炉に付設した焼却炉と焼却炉に付設した
排煙処理装置の概略の構成を示す1部切欠き正面図であ
って、図中、符号1は装置を全体的に示す。
【0014】この焼却炉2は、炉の内室を底部2aから
立ち上げた区画壁3により上部で連通する燃焼部4と煙
道部5とに区画され、燃焼部4の中間高さ位置にはロス
トル6が設けられており、ロストル6の下方には燃焼用
バーナの火口部を臨ませた燃焼口7が設けてある。
【0015】そして、ロストル6の上部の燃焼部側壁2
bには焼却物投入口8が、ロストル6の下部の燃焼部側
壁4aには灰掻き出し口9が夫々開口させてある。ま
た、煙道部5の上壁2c部分には排煙口10が形成され
ており、この排煙口10は後述する浮遊微粒子捕捉装置
11に煙を供給する吸引管12が連結され、煙道部側壁
2dには沈降物掻き出し口13が設けてある。
【0016】これら焼却物投入口8、灰掻き出し口9、
沈降物掻き出し口13は夫々蓋板14で閉塞されるよう
になっている。上記浮遊微粒子捕捉装置11は、水15
を貯留した略直方体の密閉形の貯溜容器16と、貯溜容
器16内の水15を吸水口17から吸引して加圧する加
圧ポンプ18と、加圧ポンプ18で加圧された水15を
噴射して負圧を形成する負圧形成手段19とを備えて構
成されている。
【0017】上記負圧形成手段19は、噴射ノズル20
の前方に直管状の微粒子捕捉管21を形成してなり、噴
射ノズル20と微粒子捕捉管21の噴射ノズル20側端
部との間には吸引室22が形成されている。この吸引室
22には排煙吸引口23と外気吸引口24とが形成され
ており、排煙吸引口23は吸引管12で焼却炉2の排煙
口10に連通させてあり、外気吸引口24には吸引され
る外気の量を制御する調節弁25が設けられている。
【0018】また、貯溜容器16の上壁16aには貯溜
容器16の内圧調節手段26と有蓋円筒状の遠心分離部
27とが設けられており、遠心分離部27の側壁27a
に微粒子捕捉管21の吐出口28が接線状に開口させて
ある。
【0019】内圧調節手段26は、貯溜容器16の上壁
16aに形成されたリリーフ孔29をスプリング30で
ボール状の弁体31で閉塞に付勢して構成されており、
弁体31を開けてリリーフ孔29から放出される調圧用
気体は放出口32から外部に放出される。また、密閉形
の貯溜容器16に貯溜された水15の液面上には空間部
分(上部空間)33が形成されており、この空間部分3
3は焼却炉2の燃焼口7に送風路34で連結されてい
る。
【0020】この送風路34にはその燃焼口7寄り部分
に燃料装置35からの燃料が注入されて混合されてから
燃焼口7に供給されるようになっている。上述のように
焼却炉2と浮遊微粒子捕捉装置11とは吸引管12及び
送風路34とで連結されて焼却炉2からの排煙がリサイ
クルされて直接外部には漏れないクローズドシステムの
排煙処理方式になっている。
【0021】上記のように構成された焼却炉における排
煙処理装置1の作動を次に説明する。先ず、加圧ポンプ
18を駆動して貯溜容器16内の水を加圧して噴射ノズ
ル20に供給し、噴射ノズル20から微粒子捕捉管21
に直線状に噴射させる。微粒子捕捉管21に噴射された
高圧の流体は複数の粒状(霧滴)となって飛翔する時、
飛翔するジェット流36の水の粒子とその周囲の静止し
ようとする気体との間にベルヌーイの定理の速度差によ
る負圧を生じるとともに、微粒子捕捉管を飛翔するジェ
ット流36の水の粒子の前面部分は空気を圧縮しながら
流走する。
【0022】そして、このジェット流36の水の粒子が
その周囲に負圧を形成し、その粒子の前面部分では空気
を圧縮しながら微粒子捕捉管21を飛翔して流走して徐
々に広がってゆき、これが微粒子捕捉管21内一杯に広
がった状態になる。
【0023】ジェット流36の水の粒子が微粒子捕捉管
21内一杯に広がった状態になると、粒子の周囲の負圧
同士が融合し、この融合された負圧と、粒子の前面部分
の圧縮された空気同士が合一されたものとの相乗作用に
より、恰も微粒子捕捉管の吐出口28側に向かって作用
する連続状のピストンPのような作用をし、微粒子捕捉
管21の噴射ノズル20の近傍には高圧で多量の負圧が
形成される。
【0024】こうして微粒子捕捉管21の噴射ノズル2
0の近傍に形成された負圧が吸引室内22に作用する
と、吸引管12を介して焼却炉2の排煙を排煙口10か
ら吸引室内22に吸引するとともに外気吸引口24から
は調節弁25で調量された外気が吸引室内22に吸引さ
れる。吸引室内22に吸引された排煙と外気とはジェッ
ト流とともに微粒子捕捉管21内を流走する時に負圧の
強力なジェット流の周面部分からジェット流を形成する
水の粒子に吸い寄せられる。従って、排煙及び外気すべ
てがジェット流の粒子に接触し、排煙中に含まれるダイ
オキシン等の有害物質や煤はジェット流を形成する水の
粒子に付着して捕捉される。
【0025】ダイオキシン等の有害物質や煤等を捕捉し
たジェット流は遠心分離部27に流入し、ここで旋回す
る時に固・気・液分離される。ここで固・気・液分離さ
れた固・液分は貯溜容器16内の水15に流下し、固体
分は貯溜容器16の底部に沈降して堆積し、気体分は貯
溜容器16の空間部分33に流入し、空間部分33の圧
力を高める。
【0026】貯溜容器16の空間部分33の圧力が高め
られると、この高められた圧力で空間部分33の空気が
送風路34を通じて焼却炉2の燃焼口7に燃料とともに
供給される。
【0027】この時、燃焼口7に供給される空間部分3
3の空気は、燃焼排ガスとともに外気吸引口24から吸
引された外気を含んでおり、この外気により焼却炉2の
燃焼が促進されて焼却炉2内の温度を、合成樹脂を焼却
する時にダイオキシン等の有害物質が発生し難い例えば
800℃以上に保つことができる。また、貯溜容器16
の空間部分33の圧力が所定値より高くなると、内圧調
節手段26の弁体31がスプリング30の弾性力に抗し
てリリーフ孔29を開き、貯溜容器16の空間部分33
の空気を放出するので、貯溜容器16の空間部分323
の圧力は常時所定値に保たれ、焼却炉2内の温度も上記
の800℃以上の安定した状態に保たれる。
【0028】ここで、焼却炉2の排煙口10から放出さ
れた時にミスト状で含まれる少量の有害物質が微粒子捕
捉管21内のジェット流の水の粒子に余すところ無く捕
捉されていることから、貯溜容器16の空間部分33の
圧力が所定値に保つためにリリーフ孔29から放出され
る貯溜容器16の空間部分33の空気がそのまま大気中
に放出されても、これが為に環境汚染等を引き起こすこ
とは無い。
【0029】尚、上記実施の形態では加圧ポンプ18で
加圧された貯溜容器16内の水15を噴射ノズル20か
ら微粒子捕捉管21に直接噴射するようにしてあるが、
図2に示すように、噴射ノズル20と微粒子捕捉管21
との間に保護管36を配設し、噴射ノズル20と保護管
36との間に吸気口37を形成し、噴射ノズル20から
噴射したジェット流で保護管36に負圧を形成するとと
もに、この負圧で吸気口37から吸引した空気を保護管
36のジェット流に混合して混気ジェットを形成してか
らこの混気ジェットを保護管36から微粒子捕捉管21
に噴射するようにすることもできる。
【0030】こうした混気ジェットで微粒子捕捉管21
に負圧を形成して排煙を吸引室内22に吸引する場合に
は、混気ジェット流に含まれる気泡が混気ジェット流と
微粒子捕捉管21の内面との間の摩擦を軽減するので、
微粒子捕捉管21内を流走する混気ジェット流の流勢の
低下を防止して強力な負圧を形成できる。
【0031】また、図3に示すように加圧ポンプ18で
加圧された貯溜容器16内の水15を噴射する噴射ノズ
ル20を大径の微粒子捕捉管21に対向させて複数設
け、複数の噴射ノズル20からジェット流を微粒子捕捉
管21に均等に噴射させるようにすると、ジェット流が
微粒子捕捉管21内一杯に広がる位置が噴射ノズル10
側に近づき、微粒子捕捉管21の管長を短縮できるので
装置の小型化を図ることができる。
【0032】更に、上記図3に示す複数の噴射ノズル2
0の前方に夫々保護管36を設けて混気ジェットを形成
し、この混気ジェットを微粒子捕捉管21に噴射するよ
うにすることもできる(図4参照)。
【0033】この場合、微粒子捕捉管21は図5に示す
ように各保護管36に対応させた複数本で形成すること
もできるのは勿論のことである。加えて、上記実施の形
態では吸引室内22に外気吸引口24を形成するように
してあるが、図2、図4、図5に示すように吸気口37
で外気を吸引し、保護管36内で混気ジェットを形成す
る場合には吸引室内22に形成される外気吸引口24は
吸気口37に兼用させることができるのは勿論のことで
ある。
【0034】
【発明の効果】本発明に係る焼却炉における排煙処理装
置は以上に説明したように、吐出口が密閉可能な容器に
開口する微粒子捕捉管に噴射されたジェット流で負圧を
形成し、この負圧で焼却炉から排出される排煙を吸引
し、微粒子捕捉管を流走するジェット流に吸引した排煙
を接触させてその中に浮遊する微粒子を捕捉するととも
に、微粒子を捕捉したジェット流は再び加圧ポンプで加
圧しリサイクルできるようにしてあるので、従来のシャ
ワーリング方式のように大量の水を必要とせずそのラン
ニングコストを大幅に低減することができるという利点
がある。
【0035】しかも、ジェット流で発生させた負圧で浮
遊微粒子を含んだ排煙を吸引するので、吸引された排煙
中の微粒子は余すところなく水滴として流走するジェッ
ト流のに接触して捕捉されるので、従来のジェットスク
ラバー式のものに比べて微粒子の捕捉効率を格段に向上
させることができる利点もある。
【0036】また、ジェット流で発生させた負圧で排煙
を吸引する一方、吐出口から吐出される排煙及び外気吸
引口から吸引された外気により高くなった密閉可能な容
器内の内圧を利用して焼却炉の燃焼口に送風するように
してあるので、従来のようにように焼却炉の燃焼口に付
設される送風装置を無くすことができる。これにより、
装置全体を小型にできるとともに、送風装置の駆動やそ
の制御装置に要する費用や手間を無くせてイニシャルコ
ストやランニングコストを更に低減させることができる
という利点もある。
【0037】更に、微粒子捕捉管の吐出口から密閉可能
な容器の上部空間を介して燃焼口に至る送風路中に密閉
可能な容器の内圧調節手段を設けたものでは、この内圧
調節手段で密閉可能な容器の内圧を調節するだけで燃焼
口への送風量を簡単に調節でき、燃焼温度も有害物質の
発生し難い温度に設定でき、有害物質の発生を可及的防
止して環境汚染を防止することができる利点もある。
【0038】ジェットポンプを混気式ジェットポンプに
したものでは、保護管から微粒子捕捉管に噴射された混
気ジェット流が微粒子捕捉管を流走する時、そのジェッ
ト流に含まれる気泡が混気ジェット流と微粒子捕捉管の
内面との間の摩擦を軽減して混気ジェット流の流勢の低
下を防止するので、混気ジェット流はその流勢を強い状
態に維持でき強力な負圧を形成することができるという
利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】は焼却炉に付設した浮遊微粒子捕捉装置の概略
の構成を示す1部切欠き側面図である。
【図2】はジェットポンプを混気式ジェットポンプにし
た場合の当該部分の縦断側面図である。
【図3】は複数の噴射ノズルでジェットポンプを形成し
た場合の当該部分の縦断側面図である。
【図4】は複数の噴射ノズルの前方に保護管を形成して
混気ジェットポンプを形成した場合の当該部分の縦断側
面図である。
【図5】は複数の噴射ノズルの前方に保護管を形成して
混気ジェットポンプを形成するとともに、保護管の夫々
に微粒子捕捉管を形成した場合の当該部分の縦断側面図
である。
【符号の説明】
1・・・排煙処理装置 2・・・焼却炉 7・・・燃焼口 10・・・排煙口 11・・・浮遊微粒子捕捉装置 15・・・粒子捕捉用液体(水) 16・・・密閉可能な容器 18・・・加圧ポンプ 20・・・噴射ノズル 21・・・微粒子捕捉管 22・・・吸引室 24・・・外気吸引口 28・・・吐出口 33・・・上部空間

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】焼却炉と焼却炉から排出される排煙中の浮
    遊微粒子を捕捉する浮遊微粒子捕捉装置とからなり、焼
    却炉は、送風または送風とともに燃料を供給する燃焼口
    と、燃焼排ガスを炉外に放出する排煙口とを有し、浮遊
    微粒子捕捉装置は、粒子捕捉用液体を貯溜した密閉可能
    な容器と、吐出口が密閉可能な容器に開口する微粒子捕
    捉管と、密閉可能な容器に貯溜された粒子捕捉用液体を
    加圧する加圧ポンプと、該加圧ポンプで加圧された圧力
    流体を微粒子捕捉管に噴射する噴射ノズルと、微粒子捕
    捉管と噴射ノズルとの間に形成された吸引室とを備えた
    ジェットポンプを有し、該ジェットポンプの吸引室を焼
    却炉の排煙口と連通させ、噴射ノズルと微粒子捕捉管と
    の間に外気吸引口を設けるとともに、密閉可能な容器の
    上部空間を燃焼口に連結させたことを特徴とする焼却炉
    における排煙処理装置。
  2. 【請求項2】微粒子捕捉管の吐出口から密閉可能な容器
    の上部空間を介して燃焼口に至る送風路中に密閉可能な
    容器の内圧調節手段を設けたことを特徴とする請求項1
    に記載の焼却炉における排煙処理装置。
  3. 【請求項3】ジェットポンプが、噴射ノズルの前方に保
    護管を設け、加圧された流体を噴射ノズルから保護管内
    に噴射して保護管内に負圧を形成し、当該保護管内に形
    成された負圧で空気を吸引して保護管内の流体を混気ジ
    ェット流にし、該混気ジェットジェット流を保護管から
    微粒子捕捉管に噴射して微粒子捕捉管内に負圧を形成す
    る混気式ジェットポンプにしたことを特徴とする請求項
    1または請求項2に記載の焼却炉における排煙処理装
    置。
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