JPH113369A - バリアフリー分散仮想現実システム - Google Patents

バリアフリー分散仮想現実システム

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JPH113369A
JPH113369A JP15559497A JP15559497A JPH113369A JP H113369 A JPH113369 A JP H113369A JP 15559497 A JP15559497 A JP 15559497A JP 15559497 A JP15559497 A JP 15559497A JP H113369 A JPH113369 A JP H113369A
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user
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virtual reality
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JP15559497A
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Kazuya Miyazaki
一哉 宮崎
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 視覚障害者と聴覚障害者間のコミュニケーシ
ョンは成立しない等、身体的な障害を持つ者のコミュニ
ケーションが有効にサポートされないという課題があっ
た。 【解決手段】 入力装置3aから入力されたメディアに
応じて表現が変化される共有仮想現実空間1と、入力装
置3aから入力されたメディアに応じて他のメディアに
変換するメディア変換手段2と、共有仮想現実空間1の
変化に応じ、且つメディア変換手段2により変換された
他のメディアをネットワーク23に接続される他のユー
ザ端末22の出力装置4aに出力する出力制御装置4と
を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ネットワークで
結合された複数の計算機により構成される分散環境にお
いて、複数の計算機の間でデータを共有する機能を用意
することにより、複数人でのコミュニケーションや協調
作業を効率良く支援するような分散仮想現実システムに
関するものであり、特に高齢者や肢体不自由者の持つコ
ミュニケーションバリア(対話の障害となるもの)を取
り払い、ネットワーク環境上に構築されたサイバースペ
ースで健常者と対等なコミュニケーションを可能とし、
高齢者や肢体不自由者の就労支援、自立支援のためのコ
ミュニケーションプラットフォームを実現するバリアフ
リー分散仮想現実システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図24は例えば特開平8−63416号
公報に示された従来の分散仮想現実システムを示すブロ
ック図、図25はそのユーザ端末の詳細を示すブロック
図である。図24において、1001および1002は
共有仮想空間の状態を格納する記憶装置、1003およ
び1004はそれぞれ記憶装置1001および記憶装置
1002に格納された共有仮想空間の状態を管理するサ
ーバ、1005はサーバ1003,1004および端末
間でのデータのやりとりを可能とする広帯域通信網、1
006および1007は共有仮想空間の一部の割り当て
を受け、その空間内で各種情報を他の端末に提供するサ
ービス提供者端末、1008および1009は仮想現実
空間において各種情報提供を受けるユーザ端末である。
【0003】また、図25において、1010は共有仮
想空間の視覚的あるいは聴覚的状態表出とユーザから入
力された要求を制御するCPU、1011はCPU10
10による基本的な制御手順を格納するROM、101
2はCPU1010による制御において中間的な演算結
果を記憶するRAM、1013は共有仮想空間の視覚的
状態をユーザに対して表出する表示装置、1014は共
有仮想空間に対して音声を入力するマイク、1015は
共有仮想空間の聴覚的状態をユーザに対して表出するス
ピーカ、1016はユーザ端末1008に対してユーザ
により入力される入力装置、1017はユーザ端末10
08に対してユーザにより文字入力される装置であるキ
ーボード、1018は仮想現実空間に対してユーザによ
り共有仮想空間における視点の向きあるいはその変化を
入力される視点入力装置、1019はユーザ端末100
8,1009に対してユーザによりポインティング入力
される装置であるマウス、1020は共有仮想空間に対
してユーザにより共有仮想空間における視点の位置ある
いは位置の変化を入力される移動入力装置、1021は
広帯域網との情報交換を行う通信装置、1022はCP
U1010,ROM1011,RAM1012,通信装
置1021と入出力装置1013〜1020との間で情
報交換を行うインタフェースを示している。
【0004】次に動作について説明する。ユーザがユー
ザ端末1008あるいはユーザ端末1009の入力装置
1016の視点入力装置1018と移動入力装置102
0を用いて共有仮想空間中の位置および視点を入力する
と、その入力はインタフェース1022を介してCPU
1010に達する。視点入力装置1018と移動入力装
置1020はキーボード1017あるいはマウス101
9に結合されており、ユーザはキーボード1017ある
いはマウス1019を操作して視点入力および位置入力
を行う。ユーザからの入力を受けたCPU1010は、
ROM1011およびRAM1012を参照し、通信装
置1021を駆動し、広帯域通信網1005を介して入
力をユーザ端末1008あるいはユーザ端末1009か
らの共有仮想空間へのアクセス要求としてサーバ100
3あるいはサーバ1004に送付する。
【0005】アクセス要求にはユーザの入力した位置と
視点が含まれる。アクセス要求を受けたサーバ1003
あるいはサーバ1004はそれぞれ記憶装置1001あ
るいは記憶装置1002に格納している共有仮想空間の
中からアクセス要求に含まれる位置と視点に相当する画
像情報を広帯域通信網1005を介して要求元であるユ
ーザ端末1008あるいはユーザ端末1009に送付す
る。画像情報を受けたユーザ端末1008あるいはユー
ザ端末1009は表示装置1013にその画像情報を表
示する。また、アクセス要求を受けたサーバ1003あ
るいはサーバ1004は、アクセス要求に含まれる位置
と視点に関する情報をユーザ毎に記憶し管理する。共有
仮想空間中ではユーザの位置と視点は共有仮想空間の該
当する位置に該当する向きを向いたアバタ(一般に人間
型のイメージとして表す)として表現され、サーバ10
03あるいはサーバ1004により仮想現実空間の画像
情報が送付される際、画像情報に相当する空間に含まれ
るアバタのイメージを含んだ画像情報が送付され、その
結果、その空間を見ている他のユーザによって観察され
る。
【0006】ユーザが入力装置1016により視点の向
きあるいは位置を変化させるとそれに応じてサーバから
送付される共有仮想空間の画像イメージも変化すると共
に、アバタの位置と向きも変化する。その様子もその空
間を見ている他のユーザによって観察される。また、同
様の構成を持つ特開平8−46704号公報およびDa
vid B.Anderson,John W.Bar
rus,John H.Howard,Charles
Rich,Chia Shen,and Richa
rdC.Waters,“Building Mult
iuser Interactive Multime
dia Environments at MER
L”,IEEE Multimedia,Winter
1995.(デービッドビー アンダーソン,ジョン
ダブリュ バラス,ジョン エイチ ホアード,チャ
ーレス リッチ,チャ シェン,リチャード シー ウ
ォーターズ,「ビルディング マルチユーザー インタ
ーラクティブ マルチメディア エンビロメンツ アッ
ト エムイーアールエル」,アイイーイーイー マルチ
メディア,ウインター 1995)に示されたシステム
では、マイクからの音声入力は共有仮想空間に伝えら
れ、共有仮想空間中である距離以内に存在するユーザの
ユーザ端末に伝わり、スピーカより入力された音声が出
力される。また、音声ではなく、キーボード入力された
文字列が共有仮想空間中である距離以内に存在するユー
ザのユーザ端末のディスプレイ上に出力されるシステム
もある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の分散仮想現実シ
ステムは以上のように構成されているので、共有仮想世
界では、位置および向きの入力はアバタの位置および向
きとして視覚的に出力され、音声入力は音声として聴覚
的に出力され、また、文字入力は文字出力として視覚的
に出力される等、仮想現実世界でありながら現実世界と
同様の制限のあるコミュニケーションしかサポートでき
ないため、視覚障害者にはキーボードと文字によるコミ
ュニケーションおよびアバタの操作による手振り(手話
等)によるコミュニケーション等は利用できず、また、
聴覚障害者には音声によるコミュニケーションは利用で
きなかった。従って、視覚障害者と聴覚障害者間のコミ
ュニケーションは成立しない等、身体的な障害を持つ者
のコミュニケーションが有効にサポートされないという
課題があった。
【0008】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、入力されたメディアを複数種類の
メディアによる表現に変換し、それを同時にユーザ端末
に出力して、複数の異なったコミュニケーション上の障
害を持った者を同時にサポートすることができるバリア
フリー分散仮想現実システムを得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
るバリアフリー分散仮想現実システムは、入力装置から
入力されたメディアに応じて表現が変化される共有仮想
現実空間と、入力装置から入力されたメディアに応じて
他のメディアに変換するメディア変換手段と、共有仮想
現実空間の変化に応じ、且つメディア変換手段により変
換された他のメディアをネットワークに接続される他の
ユーザ端末の出力装置に出力する出力制御装置とを備え
たものである。
【0010】請求項2記載の発明に係るバリアフリー分
散仮想現実システムは、入力装置から入力されたメディ
アに応じて表現が変化される共有仮想現実空間と、各々
のユーザ端末に設けられ、共有仮想現実空間の表現の変
化に応じてそれら各々のユーザ端末に設定されたメディ
アに変換するメディア変換手段と、各々のユーザ端末に
設けられ、メディア変換手段により変換されたメディア
を自ユーザ端末の出力装置に出力する出力制御装置とを
備えたものである。
【0011】請求項3記載の発明に係るバリアフリー分
散仮想現実システムは、各々のユーザ端末に設けられ、
入力装置から入力されたメディアに応じて自ユーザ端末
に設定されたメディアに変換するメディア変換手段と、
メディア変換手段から入力されたメディアに応じて表現
が変化される共有仮想現実空間と、各々のユーザ端末に
設けられ、共有仮想現実空間により変換されたメディア
を自ユーザ端末の出力装置に出力する出力制御装置とを
備えたものである。
【0012】請求項4記載の発明に係るバリアフリー分
散仮想現実システムは、各々のユーザ端末に設けられ、
入力装置から入力されたメディアに応じて中間形式のメ
ディアに変換する第1のメディア変換手段と、第1のメ
ディア変換手段から入力された中間形式のメディアに応
じて表現が変化される共有仮想現実空間と、各々のユー
ザ端末に設けられ、共有仮想現実空間により変換された
中間形式のメディアをそれら各々のユーザ端末に設定さ
れたメディアに変換する第2のメディア変換手段と、各
々のユーザ端末に設けられ、第2のメディア変換手段に
より変換されたメディアを自ユーザ端末の出力装置に出
力する出力制御装置とを備えたものである。
【0013】請求項5記載の発明に係るバリアフリー分
散仮想現実システムは、各々のユーザ端末に設けられ、
それらユーザ端末を利用するユーザの各種メディアに対
する認識能力を記憶する認識能力記憶手段と、各々のユ
ーザ端末に設けられ、メディアを認識能力記憶手段に記
憶された各種メディアのうちの認識能力に応じたメディ
アに変換するメディア変換手段または第2のメディア変
換手段とを備えたものである。
【0014】請求項6記載の発明に係るバリアフリー分
散仮想現実システムは、認識能力記憶手段を、ユーザの
各種メディアに対する認識能力の程度を値により記憶
し、メディア調整手段により出力装置からのメディアの
出力をその認識能力の値に応じて調整するようにしたも
のである。
【0015】請求項7記載の発明に係るバリアフリー分
散仮想現実システムは、各々のユーザ端末に設けられ、
出力装置よりそのユーザ端末を利用するユーザに各種メ
ディアに応じた質問を出力させ、その質問に対するユー
ザの回答を入力装置より入力して、それら各種メディア
に応じた質問および回答に応じて、ユーザの各種メディ
アに対する認識能力を測定して認識能力記憶手段に記憶
する認識能力測定手段を備えたものである。
【0016】請求項8記載の発明に係るバリアフリー分
散仮想現実システムは、各々のユーザ端末を利用する各
々のユーザが用いるメディアに対する各々のコミュニケ
ーション速度を収集するコミュニケーション速度収集手
段と、各々のユーザ端末に設けられ、コミュニケーショ
ン速度収集手段によって収集されたコミュニケーション
速度のうちの最も遅いコミュニケーション速度に応じて
出力装置からのメディアの出力速度を調整する出力速度
調整手段とを備えたものである。
【0017】請求項9記載の発明に係るバリアフリー分
散仮想現実システムは、各々のユーザ端末に設けられ、
出力装置よりそのユーザ端末を利用するユーザにそのユ
ーザが用いるメディアに応じた質問を出力させ、その質
問に対するユーザの回答を入力装置より入力して、その
メディアに応じた質問および回答に応じて、ユーザのメ
ディアに対するコミュニケーション速度を測定してコミ
ュニケーション速度記憶手段に記憶するコミュニケーシ
ョン速度測定手段を備えたものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1によるバ
リアフリー分散仮想現実システムの基本構成を示すブロ
ック図であり、図において、1は複数のユーザにより共
有される3次元の共有仮想現実空間、2はメディアの変
換を行うメディア変換手段であり、これら共有仮想現実
空間1およびメディア変換手段2は共有部分として構成
されている。3はユーザから共有仮想現実空間1に対し
て入力を与える各種入力装置を制御する入力制御装置、
4はユーザに対して共有仮想現実空間1の観察を可能と
する各種出力装置を制御する出力制御装置、5はユーザ
による音声入力を可能とする入力装置であるマイク、6
はユーザによる文字入力を可能とする入力装置であるキ
ーボード、7はユーザによるポインティング操作を可能
とする入力装置であるマウス、8はユーザによる身振り
の入力を可能とする入力装置であるビデオカメラ、9は
ユーザに対して音声出力を与える出力装置であるスピー
カ、10はユーザに対して文字,動画およびイメージ等
の視覚情報を与える出力装置であるディスプレイ、11
はユーザに対して点字という触覚情報を与える出力装置
である点字出力装置を示している。
【0019】図2は共有仮想現実空間を示す概念図であ
り、図において、12〜17は共有仮想現実空間1に存
在する物に相当するオブジェクト、18〜21はそれぞ
れオブジェクト12〜15に対する表現を示すデータで
ある。このように、共有仮想現実空間1は、オブジェク
トのデータベースであり、仮想現実空間中に存在する各
オブジェクトについて、ID,名前,位置,メディアの
種類,内容および他のオブジェクトとの親子関係等を最
低限含むデータをカプセル化した集合である。
【0020】図3はこの発明の実施の形態1によるバリ
アフリー分散仮想現実システムの全体構成を示すブロッ
ク図であり、図において、22はユーザに対して提供す
る各種入力装置3aおよび出力装置4aを持ち、ネット
ワークを介して他のユーザ端末22との間でデータのや
りとりを行うユーザ端末であり、このユーザ端末22に
は図1における入力制御装置3および出力制御装置4が
含まれている。23は複数のユーザ端末22を結合し、
その間のデジタル情報を伝達するネットワークである。
図1における共有仮想現実空間1とメディア変換手段2
は、ネットワーク23により結合されているユーザ端末
22のいずれか1つに集中して設けても良いし(共有仮
想現実空間1を集中管理するユーザ端末22をサーバと
呼ぶこととする)、あるいは全てのユーザ端末22に複
製が存在しても良い。
【0021】次に動作について説明する。図4はこの発
明の実施の形態1によるバリアフリー分散仮想現実シス
テムの動作を示すフローチャートであり、図において、
ステップST201は、ユーザが各種入力装置3aと入
力制御装置3を通して共有仮想現実空間1に対して入力
メディアを与えるステップ、ステップST202は、ユ
ーザが各種入力装置3aと入力制御装置3を通して共有
仮想現実空間1に対して与えた入力メディアをメディア
変換手段2により変換するステップ、ステップST20
3は、メディア変換手段2により変換された入力メディ
アを共有仮想現実空間1が得たものと見なし、それに応
じた出力メディアを出力制御装置4と各種出力装置4a
を通してユーザが得るステップである。
【0022】まず、ユーザはユーザ端末22の各種入力
装置3aと入力制御装置3を通して共有仮想現実空間1
に対して入力を与える。この際、例えば入力装置3aの
一つであるマイク5を通して音声による入力を与えたも
のとする(ステップST201)。従来の分散仮想現実
システムであれば、この入力は共有仮想現実空間1のあ
るオブジェクト15の表現21に変化を及ぼし、これは
ネットワーク23を介してユーザ端末22に転送され、
出力制御装置4および出力装置4aの一つであるスピー
カ9を通して音声として出力されるところであるが、こ
の実施の形態1では、途中でメディア変換手段2により
音声認識により入力の意味理解を行った後、例えばアバ
タの手話動作を合成することにより、音声−手話変換さ
れ(ステップST202)、出力制御装置4を通してデ
ィスプレイ10に表示される(ステップST203)。
【0023】ここで、メディア変換手段2による音声−
手話変換の動作原理の詳細について説明する。図5はこ
の発明の実施の形態1によるメディア変換手段の詳細を
示すブロック図であり、図において、1は共有仮想現実
空間、1aは仮想空間API、2aは音声処理部、2b
は手話動作生成部、5はマイク、2cは音素解析器、2
dは字句解析器、2eは構文解析器、2fは意味解析器
である。2gは手話動作合成器、2hはアバタ動作生成
器、2iはアバタ操作部である。図6はこの発明の実施
の形態1によるメディア変換手段の動作を示すフローチ
ャートであり、図において、まず、音声処理部2aにお
いてマイク5から入力した音声を検出し、音素解析器2
cおよび字句解析器2dによって例えば51音の音素お
よび字句の解析を行う。さらに、構文解析器2eおよび
意味解析器2fによって文法等を検査し、マイク5から
入力された音声の意味を解析する。音声の意味が解析さ
れれば、手話動作合成器2gによりその音声の意味に応
じた手話動作を合成し、アバタ動作生成器2hによりア
バタ動作を生成する。さらに、アバタ操作部2iにより
共有仮想現実空間1に対する仮想空間API1aを利用
し、アバタオブジェクトを操作する。その後、メディア
変換された手話イメージをモニタ表示する。
【0024】なお、上記実施の形態1では、ユーザから
の入力メディアは音声、出力メディアは手話動作とし、
メディア変換手段2は音声からアバタの手話動作への変
換としたが、入力メディア(入力装置)→出力メディア
(出力装置)を、音声(マイク)→文字列(ディスプレ
イ)、音声(マイク)→点字(点字出力装置)、文字列
(キーボード)→アバタの手話動作(ディスプレイ)、
文字列(キーボード)→音声(スピーカ)、文字列(キ
ーボード)→点字(点字出力装置)、手話(ビデオカメ
ラ)→音声(スピーカ)、手話(ビデオカメラ)→点字
(点字出力装置)等、その他、入力メディアとしては瞬
きのパターンによる特殊な入力を利用する等のように構
成しても良い。
【0025】以上のように、この実施の形態1では、メ
ディア変換手段2により入力メディアとは異なる出力メ
ディアに変換して出力できるので、入力メディアにかか
わらずユーザに受容の容易な出力をすることができ、身
体的な障害を持つ弱者でも容易に利用可能なコミュニケ
ーションツールあるいは協調作業支援ツールが得られ
る。また、単一のユーザ端末22に複数の異なったメデ
ィアによる出力を行うことができるので、単一のユーザ
端末22に異なった障害を持つ利用者が存在する場合、
あるいは単一のメディアによる出力だけでは認識が困難
であるような利用者が存在する場合にも対応可能であ
る。
【0026】実施の形態2.図7はこの発明の実施の形
態2によるバリアフリー分散仮想現実システムの基本構
成を示すブロック図であり、図において、ユーザにより
共有されているのは共有仮想現実空間1のみであり、メ
ディア変換手段2は共有仮想現実空間1から見て出力制
御装置4側にあり、各ユーザ端末22に分散して設けら
れている。その他の構成は、実施の形態1と同様なので
その重複する説明を省略する。
【0027】次に動作について説明する。基本的な動作
は実施の形態1と同等である。但し、メディア変換手段
2は各ユーザ端末22に存在し、共有仮想現実空間1へ
の入力がネットワーク23を通してユーザ端末22に到
達した時点でメディア変換手段2によりメディア変換し
た上で出力を行う。実施の形態1で示したように、メデ
ィア変換における入力メディアと出力メディアの組合せ
には種々あるが、ユーザが各自の要求に応じて用意すれ
ば良い。
【0028】以上のように、この実施の形態2では、様
々な障害を持つユーザが同時に参加する仮想現実空間に
おいても、ユーザ毎にそのユーザが持つ障害に応じて適
切な出力が容易に生成でき、異なった障害を持つ複数の
障害者が自由に情報を受け取ることができるコミュニケ
ーションツールあるいは協調作業支援ツールが得られ
る。
【0029】実施の形態3.図8はこの発明の実施の形
態3によるバリアフリー分散仮想現実システムの基本構
成を示すブロック図であり、図において、ユーザにより
共有されているのは共有仮想現実空間1のみであり、メ
ディア変換手段2は共有仮想現実空間1から見て入力制
御装置3側にあり、各ユーザ端末22に分散して存在し
ている。その他の構成は、実施の形態1と同様なのでそ
の重複する説明を省略する。
【0030】次に動作について説明する。基本的な動作
は実施の形態1と同等である。但し、メディア変換手段
2は各ユーザ端末22に存在し、ユーザからの入力が、
各種入力装置3aと入力制御装置3を通して与えられる
と、メディア変換手段2によりメディア変換を行った上
で共有仮想現実空間1への入力が行われる。するとネッ
トワーク23を通してユーザ端末22に到達し、出力処
理が行われる。実施の形態1で示したように、メディア
変換における入力メディアと出力メディアの組合せには
種々あるが、ユーザが各自の要求に応じて用意すればよ
い。
【0031】以上のように、この実施の形態3では、特
殊な入力メディアおよび入力方法を用いることしかでき
ないユーザが参加する場合にも、その入力メディアおよ
び入力方法に応じたメディア変換手段2を用意でき、容
易に対処可能である。
【0032】実施の形態4.図9はこの発明の実施の形
態4によるバリアフリー分散仮想現実システムの基本構
成を示すブロック図であり、図において、24は入力メ
ディアを中間形式の表現に変換するメディア変換手段
(第1のメディア変換手段)、25は中間形式の表現を
他のメディアに変換するメディア変換手段(第2のメデ
ィア変換手段)である。その他の構成は、実施の形態1
と同様なのでその重複する説明を省略する。
【0033】次に動作について説明する。図10はこの
発明の実施の形態4によるバリアフリー分散仮想現実シ
ステムの動作を示すフローチャートであり、ステップS
T241は、ユーザが各種入力装置3aと入力制御装置
3を通して共有仮想現実空間1に対して入力を与えるス
テップ、ステップST242は、ユーザが各種入力装置
3aと入力制御装置3を通して与えられた入力メディア
をメディア変換手段24により中間形式の表現に変換す
るステップ、ステップST243は、メディア変換手段
24により変換された入力を共有仮想現実空間1に与
え、共有仮想現実空間1のオブジェクトの表現として関
連付けるステップ、ステップST244は、共有仮想現
実空間1のオブジェクトに関連付けられた中間形式の表
現をメディア変換手段25により実際に出力する形式の
メディアに変換するステップ、ステップST245は、
メディア変換手段25により変換された表現を出力制御
装置4と各種出力装置4aを通してユーザに提示するス
テップである。
【0034】まず、ユーザは、ユーザ端末22の各種入
力装置3aと入力制御装置3を通して共有仮想現実空間
1に向けて入力を与える。この際、例えば入力装置3a
の一つであるマイク5を通して音声による入力を与える
ものとする(ステップST241)。メディア変換手段
24により音声認識により入力の意味理解を行った後、
それと同等の内容を表現する中間形式の表現に変換する
(ステップST242)。そして中間形式の表現に変換
された情報を共有仮想現実空間1のオブジェクトの表現
として結び付ける(ステップST243)。共有仮想現
実空間1のオブジェクトの表現として結び付けられた情
報はネットワーク23を通してユーザ端末22に達し、
メディア変換手段25により中間形式の表現から例えば
アバタの手話動作を合成することにより、音声−手話変
換され(ステップST244)、出力制御装置4を通し
てディスプレイ10に表示される(ステップST24
5)。
【0035】なお、上記実施の形態4では、ユーザから
の入力を音声としたが、実施の形態1でも示したような
他の各種メディアを入力するような入力装置3aを利用
し、メディア変換手段24はそれら各種メディアを中間
形式の表現に変換するように構成しても良い。出力も同
様、各種メディアへの変換を行うようなメディア変換手
段25を用意し、それに対応した出力装置4aを利用す
るように構成しても良い。
【0036】以上のように、この実施の形態4では、中
間形式の表現を用いることで、仮想現実空間レベルの実
装が容易になり、入力側および出力側のメディア変換手
段24,25の実装も容易になる。
【0037】実施の形態5.図11はこの発明の実施の
形態5によるバリアフリー分散仮想現実システムの基本
構成を示すブロック図であり、図において、26はコミ
ュニケーションパワーをユーザ毎に設定し蓄積されたユ
ーザプロファイル(認識能力記憶手段)である。図12
はユーザプロファイルを示す概念図であり、図におい
て、40はユーザを特定するためのユーザID、41は
メディアの種類、42は各ユーザの各メディアに対する
認識能力を0から10の数値で表すコミュニケーション
パワーの値を示している。コミュニケーションパワーが
0であるものは、相当するユーザが相当するメディアを
全く認識できないことを示し、コミュニケーションパワ
ーが10であるものは、相当するユーザが相当するメデ
ィアを全く不自由なく正常に認識できることを示し、認
識の程度によって、その中間の値を取ることがある。そ
の他の構成は、実施の形態4と同様なのでその重複する
説明を省略する。
【0038】次に動作について説明する。図13はこの
発明の実施の形態5によるバリアフリー分散仮想現実シ
ステムの動作を示すフローチャートであり、ステップS
T251は、ユーザが各種入力装置3aと入力制御装置
3を通して共有仮想現実空間1に対して入力を与えるス
テップ、ステップST252は、ユーザが各種入力装置
3aと入力制御装置3を通して与えられた入力メディア
をメディア変換手段24により中間形式の表現に変換す
るステップ、ステップST253は、メディア変換手段
24により変換された入力を共有仮想現実空間1に与
え、共有仮想現実空間1のオブジェクトの表現として関
連付けるステップ、ステップST254は、ユーザプロ
ファイル26を参照し、出力を提示しようとするユーザ
のコミュニケーションパワーを得て、それにより出力メ
ディアを決定するステップ、ステップST255は、共
有仮想現実空間1のオブジェクトに関連付けられた中間
形式の表現をメディア変換手段25により前ステップで
決定した出力メディアに変換するステップ、ステップS
T256は、メディア変換手段24により変換された表
現を出力制御装置4と各種出力装置4aを通してユーザ
に提示するステップである。
【0039】まず、ユーザは、ユーザ端末22の各種入
力装置3aと入力制御装置3を通して共有仮想現実空間
1に向けて入力を与える。この際、例えば入力装置3a
の一つであるマイク5を通して音声による入力を与える
ものとする(ステップST251)。メディア変換手段
24により音声認識により入力の意味理解を行った後、
それと同等の内容を表現する中間形式の表現に変換する
(ステップST252)。そして中間形式の表現に変換
された情報を共有仮想現実空間1のオブジェクトの表現
として結び付ける(ステップST253)。共有仮想現
実空間1のオブジェクトの表現として結び付けられた情
報はネットワーク23を通してユーザ端末22に達す
る。するとメディア変換手段25がユーザプロファイル
26を参照し、ユーザのユーザID40から各メディア
に対するコミュニケーションパワーを得る。この時、ユ
ーザID40がユーザ2とすると、音声,文字,手話,
点字に対するコミュニケーションパワー10,0,0,
0を得る。これは音声は正常に認識できるがその他のメ
ディアは全く認識できないことを示すため、メディア変
換手段25は音声を出力メディアとして決定する(ステ
ップST254)。すると、中間形式の表現から音声合
成により音声に変換し(ステップST255)、出力制
御装置4を通してスピーカ9より出力される(ステップ
ST256)。
【0040】なお、ユーザID40がユーザ1であった
場合、出力メディアは音声あるいは文字あるいは音声お
よび文字と決定され(ステップST254)、中間形式
の表現を音声あるいは文字あるいは音声および文字に変
換し(ステップST255)、出力制御装置4を通して
スピーカ9あるいはディスプレイ10あるいはスピーカ
9およびディスプレイ10に出力される(ステップST
256)。ユーザID40がユーザ3であった場合、出
力メディアは文字あるいは手話あるいは文字および手話
と決定され(ステップST254)、中間形式の表現を
文字あるいは手話あるいは文字および手話に変換し(ス
テップST255)、出力制御装置4を通してディスプ
レイ10に出力される(ステップST256)。ユーザ
ID40がユーザ4であった場合、出力メディアは点字
と決定され(ステップST254)、中間形式の表現を
点字に変換し(ステップST255)、出力制御装置4
を通して点字出力装置11に出力される(ステップST
256)。
【0041】以上のように、この実施の形態5では、コ
ミュニケーションパワーを一般的に定義することによっ
て、それに対応するメディア変換手段を容易に得られる
という効果がある。
【0042】実施の形態6.図14はこの発明の実施の
形態6によるバリアフリー分散仮想現実システムの基本
構成を示すブロック図であり、図において、27はユー
ザのコミュニケーションパワーの値により出力の程度を
調整するメディア調整手段である。また、図15はユー
ザプロファイルの他の例を示した概念図であり、各ユー
ザの各メディアに対する認識能力の値を図12とは変え
たものである。その他の構成は、実施の形態5と同様な
のでその重複する説明を省略する。
【0043】次に動作について説明する。図16はこの
発明の実施の形態6によるバリアフリー分散仮想現実シ
ステムの動作を示すフローチャートであり、ステップS
T261からステップST265までの処理は図13の
ステップST251からステップST255と同様であ
る。ステップST266は、コミュニケーションパワー
に基づいて出力メディアの出力の程度を調整するステッ
プ、ステップST267は、調整された出力を出力制御
装置4と各種出力装置4aを通してユーザに提示するス
テップである。
【0044】ステップST261からステップST26
5までの処理は実施の形態5と同様である。例えばユー
ザID40がユーザ1であった場合、出力メディアは音
声あるいは文字あるいは音声および文字と決定され(ス
テップST264)、中間形式の表現を音声あるいは文
字あるいは音声および文字に変換される(ステップST
265)。この時、ユーザプロファイル26によるユー
ザ1の音声と文字のコミュニケーションパワーは両者と
も5である。これは両者に対する認識能力が正常よりも
劣ることを示し、例えば聴力や視力が正常値より劣って
いることを示す。この時、メディア調整手段27は、音
量や文字フォントの大きさを調整し、コミュニケーショ
ンパワーの示す能力に十分なだけの大きさにする(ステ
ップST266)。それを出力制御装置4を通してスピ
ーカ9やディスプレイ10に出力する(ステップST2
67)。
【0045】なお、上記実施の形態6では、メディア調
整手段27が各メディア毎に独立して出力の程度を調整
するように構成したが、全メディアに対するコミュニケ
ーションパワーの分布の状態により、出力メディアの組
み合わせを決定できるように構成しても良い。
【0046】以上のように、この実施の形態6では、メ
ディア調整手段27が利用者のコミュニケーション能力
に応じた出力調整をするので、様々な障害を持つ者、視
力や聴力の衰えた高齢者でも容易に利用できる。
【0047】実施の形態7.図17はこの発明の実施の
形態7によるバリアフリー分散仮想現実システムの基本
構成を示すブロック図であり、図において、28はユー
ザのコミュニケーションパワーを測定し、その結果をユ
ーザプロファイル26に格納するコミュニケーションパ
ワー測定手段(認識能力測定手段)である。その他の構
成は、実施の形態6と同様なのでその重複する説明を省
略する。
【0048】次に動作について説明する。図18はこの
発明の実施の形態7によるバリアフリー分散仮想現実シ
ステムの動作を示すフローチャートであり、ステップS
T271は、ユーザに対して出力制御装置4および出力
装置4aを通してユーザにコミュニケーションパワーを
決定するためのテスト問題あるいは質問を提示するステ
ップ、ステップST272は、ユーザから入力装置3a
および入力制御装置3を通してテスト問題あるいは質問
への回答を得るステップ、ステップST273は、ユー
ザから得られた回答からコミュニケーションパワーを決
定するステップ、ステップST274は、決定されたコ
ミュニケーションパワーをユーザプロファイル26に格
納するステップである。
【0049】まず、コミュニケーションパワー測定手段
28は、ユーザに対してコミュニケーションパワー決定
の基礎データを得るためのテスト問題あるいは質問を提
示する。この時、予めユーザのコミュニケーションパワ
ーは未知であるので、その利用者に対して適当な出力メ
ディアは不明である。順次、メディアを変更して同様な
あるいはメディアに応じたテスト問題あるいは質問を提
示する(ステップST271)。テスト問題として、実
際に各メディアで用意しておいた基準情報をユーザに提
示し、その理解の可否を回答してもらうことが考えられ
る。または、質問としては、視力、聴力、手話の理解
度、点字の理解度等を直接、数値としてユーザに回答し
てもらうことが考えられる。次にそれらの回答をユーザ
から得る(ステップST272)。次にコミュニケーシ
ョンパワー測定手段28は、ユーザから得た回答を元に
各メディアに対するコミュニケーションパワーを決定す
る(ステップST273)。そうして得たコミュニケー
ションパワーをユーザIDと共にメディア毎にユーザプ
ロファイル26に格納する(ステップST274)。
【0050】なお、上記実施の形態7では、コミュニケ
ーションパワー測定手段28によりコミュニケーション
パワーを測定しユーザプロファイル26に格納するよう
に構成したが、ユーザプロファイル26を直接編集手段
によって編集しても良い。
【0051】以上のように、この実施の形態7では、基
準情報によりユーザ毎にコミュニケーションパワーを測
定するので、ユーザに最も適したコミュニケーション手
段を与えることができる。
【0052】実施の形態8.図19はこの発明の実施の
形態8によるバリアフリー分散仮想現実システムの基本
構成を示すブロック図であり、図において、29は共有
仮想現実空間1を同時に共有している全てのユーザのコ
ミュニケーション速度を収集するコミュニケーション速
度収集手段、30は収集したコミュニケーション速度の
うち最も小さいコミュニケーション速度に合わせて、共
有仮想現実空間1の各メディアによる出力の速度を調整
する出力速度調整手段である。図20はユーザプロファ
イルの他の例を示した概念図であり、43は各ユーザの
コミュニケーション速度を示す。この速度は数値が小さ
いほど低く、大きいほど高いものとする。このユーザの
コミュニケーション速度43は、そのユーザが共有仮想
現実空間1に対する入力および出力に利用できるメディ
アのうち、同一の内容を表す基準情報を入力するための
時間と出力を認識するための時間の合計が最も小さなメ
ディアに関する基準情報の入出力時間とし、この情報も
ユーザプロファイル26にユーザ毎に格納されるものと
する。その他の構成は、実施の形態7と同様なのでその
重複する説明を省略する。
【0053】次に動作について説明する。図21はこの
発明の実施の形態8によるバリアフリー分散仮想現実シ
ステムの動作を示すフローチャートであり、ステップS
T281は、ある時点で同一の共有仮想現実空間1を共
有しているユーザを検出するステップ、ステップST2
82は、検出されたユーザのコミュニケーション速度を
ネットワーク23を介してユーザプロファイル26から
収集するステップ、ステップST283は、収集したコ
ミュニケーション速度から出力のための遅延指数を求め
るステップ、ステップST284は、求めた遅延指数か
ら実際の出力の再生速度を調整するステップ、ステップ
ST285は、調整された出力を出力装置4aを通して
ユーザに提示するステップである。
【0054】まず、コミュニケーション速度収集手段2
9はユーザ端末22を利用して共有仮想現実空間1にア
クセスしているユーザをネットワーク23を介して検出
する(ステップST281)。次にコミュニケーション
速度収集手段29は、検出したユーザのユーザ端末22
上のコミュニケーション速度収集手段29に対し、ネッ
トワーク23を介してそのユーザのコミュニケーション
速度の送信を要求し、要求を受けたコミュニケーション
速度収集手段29はユーザプロファイル26から該当す
るユーザのコミュニケーション速度を返送する。これを
その時に同一の共有仮想現実空間1にアクセスしている
全てのユーザに対して行い、コミュニケーション速度を
収集する(ステップST282)。収集したコミュニケ
ーション速度のうち、最小のものをDminとし、F
(Dmin)を遅延指数とする(ステップST28
3)。但し、FはDの変域内では正の単調減少関数とす
る。こうして得られた遅延指数により、出力の速度を調
整し、遅延指数が高いほど出力の再生速度を遅く、遅延
指数が低いほど出力の再生速度を元の速度に近く調整す
る(ステップST284)。最後に調整結果に従ってユ
ーザへの出力を出力装置4aを通して提示する(ステッ
プST285)。
【0055】なお、上記実施の形態8では、遅延指数を
得られたものの中の最小値をDminとした時のF(D
min)としたが、このように出力速度だけを考慮した
場合に元々入力自体も遅いのに、さらに出力が遅く再生
されてしまう。これを避けるために、得られたもののう
ちの最大値Dmaxと最小値Dminの差をDdとし、
遅延指数をG(Dd)(但し、GはG(0)=0の単調
増加関数)としても良い。また、出力の調整は、一連の
出力情報の固まり毎の再生速度を対象とするのみでな
く、一連の出力情報の固まりと固まりの間隔を対象にす
るようにしても良い。さらに、他人の入力の出力のみで
なく、自分の入力へのフィードバックの速度も対象にし
ても良い。
【0056】以上のように、この実施の形態8では、ユ
ーザが利用できるメディアによりその入出力にかかる速
度は異なるため、通常であればメディアの差を意識しな
いコミュニケーションを図ることは困難であるが、最も
その速度が遅いメディアにあわせて他のメディアによる
入出力速度も調整するので、障害を意識させず対等なコ
ミュニケーションをサポートすることができる。
【0057】実施の形態9.図22はこの発明の実施の
形態9によるバリアフリー分散仮想現実システムの基本
構成を示すブロック図であり、図において、31はユー
ザのコミュニケーション速度を測定し、ユーザプロファ
イル26に格納するコミュニケーション速度測定手段で
ある。その他の構成は、実施の形態8と同様なのでその
重複する説明を省略する。
【0058】次に動作について説明する。図23はこの
発明の実施の形態9によるバリアフリー分散仮想現実シ
ステムの動作を示すフローチャートであり、ステップS
T291は、ユーザに対して出力制御装置4および出力
装置4aを通してユーザにコミュニケーション速度を決
定する基礎データを得るためのテスト問題を提示するス
テップ、ステップST292は、ユーザから入力装置3
aおよび入力制御装置3を通して基準情報の認識結果を
得るステップ、ステップST293は、ユーザから得ら
れた回答からコミュニケーション速度を決定するステッ
プ、ステップST294は、決定されたコミュニケーシ
ョン速度をユーザプロファイル26に格納するステップ
である。
【0059】まず、コミュニケーション速度測定手段3
1は、ユーザに対してコミュニケーション速度決定の基
礎データを得るためのテスト問題を提示する。コミュニ
ケーション速度決定には、基準情報の認識までの時間と
基準情報の入力にかかる時間の双方から(例えば双方に
かかった時間の和を正規化したものとして)決定され
る。例えば、テスト問題を、「基準情報『〜〜』を入力
せよ」という指示として順次各メディアで提示する。こ
の時、この指示自体をそのメディアの認識にかかる時間
を測定するための基準情報とする(ステップST29
1)。ユーザは、この指示を認識し、指示に従い、基準
情報『〜〜』を入力装置3aを用いて入力する(ステッ
プST292)。コミュニケーション速度測定手段31
は、メディア毎にテスト問題の提示時点からユーザの回
答を得られるまでの時間を測定し、その時間の逆数を正
規化して、最もコミュニケーション速度の高いものをそ
のユーザのコミュニケーション速度とする(ステップS
T293)。次にコミュニケーション速度測定手段31
は、得られたコミュニケーション速度をユーザIDと共
にメディア毎にユーザプロファイル26に格納する(ス
テップST294)。
【0060】以上のように、この実施の形態9では、ユ
ーザのコミュニケーション速度を測定するので、共有仮
想現実空間1に参加しているユーザの集合に最も適した
入出力速度の調整が可能となる。
【0061】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、入力装置から入力されたメディアに応じて表現が
変化される共有仮想現実空間と、入力装置から入力され
たメディアに応じて他のメディアに変換するメディア変
換手段と、共有仮想現実空間の変化に応じ、且つメディ
ア変換手段により変換された他のメディアをネットワー
クに接続される他のユーザ端末の出力装置に出力する出
力制御装置とを備えるように構成したので、メディア変
換手段により入力されたメディアとは異なるメディアに
変換して出力できるので、入力メディアにかかわらずユ
ーザに受容の容易な出力を表出することができ、身体的
な障害を持つ弱者でも容易に利用可能なコミュニケーシ
ョンツールあるいは協調作業支援ツールが得られる効果
がある。また、単一のユーザ端末に複数の異なったメデ
ィアによる出力を行えるので、単一のユーザ端末に異な
った障害を持つユーザが存在する場合、あるいは単一の
メディアによる出力だけでは認識が困難であるようなユ
ーザが存在する場合にも対応可能なシステムが得られる
効果がある。
【0062】請求項2記載の発明によれば、入力装置か
ら入力されたメディアに応じて表現が変化される共有仮
想現実空間と、各々のユーザ端末に設けられ、共有仮想
現実空間の表現の変化に応じてそれら各々のユーザ端末
に設定されたメディアに変換するメディア変換手段と、
各々のユーザ端末に設けられ、メディア変換手段により
変換されたメディアを自ユーザ端末の出力装置に出力す
る出力制御装置とを備えるように構成したので、様々な
障害を持つユーザが同時に参加する共有仮想現実空間に
おいても、ユーザ毎にそのユーザが持つ障害に応じて適
切な出力が容易に生成でき、異なった障害を持つ複数の
障害者が自由に情報を受け取ることができるコミュニケ
ーションツールあるいは協調作業支援ツールが得られる
効果がある。
【0063】請求項3記載の発明によれば、各々のユー
ザ端末に設けられ、入力装置から入力されたメディアに
応じて自ユーザ端末に設定されたメディアに変換するメ
ディア変換手段と、メディア変換手段から入力されたメ
ディアに応じて表現が変化される共有仮想現実空間と、
各々のユーザ端末に設けられ、共有仮想現実空間により
変換されたメディアを自ユーザ端末の出力装置に出力す
る出力制御装置とを備えるように構成したので、特殊な
入力メディアや入力方法を用いることしかできないユー
ザが参加する場合にも、その入力メディアや入力方法に
応じたメディア変換手段を用意でき、容易に対処可能と
なる効果がある。
【0064】請求項4記載の発明によれば、各々のユー
ザ端末に設けられ、入力装置から入力されたメディアに
応じて中間形式のメディアに変換する第1のメディア変
換手段と、第1のメディア変換手段から入力された中間
形式のメディアに応じて表現が変化される共有仮想現実
空間と、各々のユーザ端末に設けられ、共有仮想現実空
間により変換された中間形式のメディアをそれら各々の
ユーザ端末に設定されたメディアに変換する第2のメデ
ィア変換手段と、各々のユーザ端末に設けられ、第2の
メディア変換手段により変換されたメディアを自ユーザ
端末の出力装置に出力する出力制御装置とを備えるよう
に構成したので、中間形式の表現を用いることで、共有
仮想現実空間レベルの実装が容易になり、第1および第
2のメディア変換手段の実装も容易になる効果がある。
【0065】請求項5記載の発明によれば、各々のユー
ザ端末に設けられ、それらユーザ端末を利用するユーザ
の各種メディアに対する認識能力を記憶する認識能力記
憶手段と、各々のユーザ端末に設けられ、メディアを認
識能力記憶手段に記憶された各種メディアのうちの認識
能力に応じたメディアに変換するメディア変換手段また
は第2のメディア変換手段とを備えるように構成したの
で、各種メディアに対する認識能力を設定することによ
って、その設定に対応するメディア変換手段を容易に得
られる効果がある。
【0066】請求項6記載の発明によれば、認識能力記
憶手段を、ユーザの各種メディアに対する認識能力の程
度を値により記憶し、メディア調整手段により出力装置
からのメディアの出力をその認識能力の値に応じて調整
するように構成したので、メディア調整手段がユーザの
コミュニケーション能力に応じた出力調整をするので、
様々な障害を持つ者、視力や聴力の衰えた高齢者でも容
易に利用できるシステムが得られる効果がある。
【0067】請求項7記載の発明によれば、各々のユー
ザ端末に設けられ、出力装置よりそのユーザ端末を利用
するユーザに各種メディアに応じた質問を出力させ、そ
の質問に対するユーザの回答を入力装置より入力して、
それら各種メディアに応じた質問および回答に応じて、
ユーザの各種メディアに対する認識能力を測定して認識
能力記憶手段に記憶する認識能力測定手段を備えるよう
に構成したので、各種メディアに対する認識能力を測定
するので、ユーザに最も適したシステムを与えることが
できる効果がある。
【0068】請求項8記載の発明によれば、各々のユー
ザ端末を利用する各々のユーザが用いるメディアに対す
る各々のコミュニケーション速度を収集するコミュニケ
ーション速度収集手段と、各々のユーザ端末に設けら
れ、コミュニケーション速度収集手段によって収集され
たコミュニケーション速度のうちの最も遅いコミュニケ
ーション速度に応じて出力装置からのメディアの出力速
度を調整する出力速度調整手段とを備えるように構成し
たので、ユーザが利用できるメディアによりその入出力
にかかる速度は異なるため、通常であればメディアの差
を意識しないコミュニケーションを図ることは困難であ
るが、最もその速度が遅いメディアに合わせて他のメデ
ィアによる入出力速度も調整するので、障害を意識させ
ず対等なコミュニケーションをサポートすることができ
る効果がある。
【0069】請求項9記載の発明によれば、各々のユー
ザ端末に設けられ、出力装置よりそのユーザ端末を利用
するユーザにそのユーザが用いるメディアに応じた質問
を出力させ、その質問に対するユーザの回答を入力装置
より入力して、そのメディアに応じた質問および回答に
応じて、ユーザのメディアに対するコミュニケーション
速度を測定してコミュニケーション速度記憶手段に記憶
するコミュニケーション速度測定手段を備えるように構
成したので、ユーザのコミュニケーション速度を測定す
るので、共有仮想現実空間に参加しているユーザの集合
に最も適した入出力速度の調整が可能となる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるバリアフリー
分散仮想現実システムの基本構成を示すブロック図であ
る。
【図2】 共有仮想現実空間を示す概念図である。
【図3】 この発明の実施の形態1によるバリアフリー
分散仮想現実システムの全体構成を示すブロック図であ
る。
【図4】 この発明の実施の形態1によるバリアフリー
分散仮想現実システムの動作を示すフローチャートであ
る。
【図5】 この発明の実施の形態1によるメディア変換
手段の詳細を示すブロック図である。
【図6】 この発明の実施の形態1によるメディア変換
手段の動作を示すフローチャートである。
【図7】 この発明の実施の形態2によるバリアフリー
分散仮想現実システムの基本構成を示すブロック図であ
る。
【図8】 この発明の実施の形態3によるバリアフリー
分散仮想現実システムの基本構成を示すブロック図であ
る。
【図9】 この発明の実施の形態4によるバリアフリー
分散仮想現実システムの基本構成を示すブロック図であ
る。
【図10】 この発明の実施の形態4によるバリアフリ
ー分散仮想現実システムの動作を示すフローチャートで
ある。
【図11】 この発明の実施の形態5によるバリアフリ
ー分散仮想現実システムの基本構成を示すブロック図で
ある。
【図12】 ユーザプロファイルを示す概念図である。
【図13】 この発明の実施の形態5によるバリアフリ
ー分散仮想現実システムの動作を示すフローチャートで
ある。
【図14】 この発明の実施の形態6によるバリアフリ
ー分散仮想現実システムの基本構成を示すブロック図で
ある。
【図15】 ユーザプロファイルの他の例を示した概念
図である。
【図16】 この発明の実施の形態6によるバリアフリ
ー分散仮想現実システムの動作を示すフローチャートで
ある。
【図17】 この発明の実施の形態7によるバリアフリ
ー分散仮想現実システムの基本構成を示すブロック図で
ある。
【図18】 この発明の実施の形態7によるバリアフリ
ー分散仮想現実システムの動作を示すフローチャートで
ある。
【図19】 この発明の実施の形態8によるバリアフリ
ー分散仮想現実システムの基本構成を示すブロック図で
ある。
【図20】 ユーザプロファイルの他の例を示した概念
図である。
【図21】 この発明の実施の形態8によるバリアフリ
ー分散仮想現実システムの動作を示すフローチャートで
ある。
【図22】 この発明の実施の形態9によるバリアフリ
ー分散仮想現実システムの基本構成を示すブロック図で
ある。
【図23】 この発明の実施の形態9によるバリアフリ
ー分散仮想現実システムの動作を示すフローチャートで
ある。
【図24】 従来の分散仮想現実システムを示すブロッ
ク図である。
【図25】 ユーザ端末の詳細を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 共有仮想現実空間、2 メディア変換手段、3a
入力装置、4 出力制御装置、4a 出力装置、22
ユーザ端末、23 ネットワーク、24 メディア変換
手段(第1のメディア変換手段)、25 メディア変換
手段(第2のメディア変換手段)、26 ユーザプロフ
ァイル(認識能力記憶手段)、27 メディア調整手
段、28 コミュニケーションパワー測定手段(認識能
力測定手段)、29 コミュニケーション速度収集手
段、30 出力速度調整手段、31コミュニケーション
速度測定手段。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メディアを入力する入力装置およびメデ
    ィアを出力する出力装置をそれぞれ有する複数のユーザ
    端末と、それら複数のユーザ端末を接続するネットワー
    クと、データベースから成り、上記入力装置から入力さ
    れたメディアに応じて表現が変化される共有仮想現実空
    間と、上記入力装置から入力されたメディアに応じて他
    のメディアに変換するメディア変換手段と、上記共有仮
    想現実空間の変化に応じ、且つ上記メディア変換手段に
    より変換された他のメディアを上記ネットワークに接続
    される他の上記ユーザ端末の上記出力装置に出力する出
    力制御装置とを備えたバリアフリー分散仮想現実システ
    ム。
  2. 【請求項2】 メディアを入力する入力装置およびメデ
    ィアを出力する出力装置をそれぞれ有する複数のユーザ
    端末と、それら複数のユーザ端末を接続するネットワー
    クと、データベースから成り、上記入力装置から入力さ
    れたメディアに応じて表現が変化される共有仮想現実空
    間と、各々の上記ユーザ端末に設けられ、上記共有仮想
    現実空間の表現の変化に応じてそれら各々のユーザ端末
    に設定されたメディアに変換するメディア変換手段と、
    各々の上記ユーザ端末に設けられ、上記メディア変換手
    段により変換されたメディアを自ユーザ端末の上記出力
    装置に出力する出力制御装置とを備えたバリアフリー分
    散仮想現実システム。
  3. 【請求項3】 メディアを入力する入力装置およびメデ
    ィアを出力する出力装置をそれぞれ有する複数のユーザ
    端末と、それら複数のユーザ端末を接続するネットワー
    クと、各々の上記ユーザ端末に設けられ、上記入力装置
    から入力されたメディアに応じて自ユーザ端末に設定さ
    れたメディアに変換するメディア変換手段と、データベ
    ースから成り、上記メディア変換手段から入力されたメ
    ディアに応じて表現が変化される共有仮想現実空間と、
    各々の上記ユーザ端末に設けられ、上記共有仮想現実空
    間により変換されたメディアを自ユーザ端末の上記出力
    装置に出力する出力制御装置とを備えたバリアフリー分
    散仮想現実システム。
  4. 【請求項4】 メディアを入力する入力装置およびメデ
    ィアを出力する出力装置をそれぞれ有する複数のユーザ
    端末と、それら複数のユーザ端末を接続するネットワー
    クと、各々の上記ユーザ端末に設けられ、上記入力装置
    から入力されたメディアに応じて中間形式のメディアに
    変換する第1のメディア変換手段と、データベースから
    成り、上記第1のメディア変換手段から入力された中間
    形式のメディアに応じて表現が変化される共有仮想現実
    空間と、各々の上記ユーザ端末に設けられ、上記共有仮
    想現実空間により変換された中間形式のメディアをそれ
    ら各々のユーザ端末に設定されたメディアに変換する第
    2のメディア変換手段と、各々の上記ユーザ端末に設け
    られ、上記第2のメディア変換手段により変換されたメ
    ディアを自ユーザ端末の上記出力装置に出力する出力制
    御装置とを備えたバリアフリー分散仮想現実システム。
  5. 【請求項5】 各々のユーザ端末に設けられ、それらユ
    ーザ端末を利用するユーザの各種メディアに対する認識
    能力を記憶する認識能力記憶手段と、各々の上記ユーザ
    端末に設けられ、メディアを上記認識能力記憶手段に記
    憶された各種メディアのうちの認識能力に応じたメディ
    アに変換するメディア変換手段または第2のメディア変
    換手段とを備えたことを特徴とする請求項1から請求項
    4のうちのいずれか1項記載のバリアフリー分散仮想現
    実システム。
  6. 【請求項6】 認識能力記憶手段は、ユーザの各種メデ
    ィアに対する認識能力の程度を値により記憶し、メディ
    ア調整手段により出力装置からのメディアの出力をその
    認識能力の値に応じて調整することを特徴とする請求項
    5記載のバリアフリー分散仮想現実システム。
  7. 【請求項7】 各々のユーザ端末に設けられ、出力装置
    よりそのユーザ端末を利用するユーザに各種メディアに
    応じた質問を出力させ、その質問に対するユーザの回答
    を入力装置より入力して、それら各種メディアに応じた
    質問および回答に応じて、ユーザの各種メディアに対す
    る認識能力を測定して認識能力記憶手段に記憶する認識
    能力測定手段を備えたことを特徴とする請求項6記載の
    バリアフリー分散仮想現実システム。
  8. 【請求項8】 各々のユーザ端末を利用する各々のユー
    ザが用いるメディアに対する各々のコミュニケーション
    速度を収集するコミュニケーション速度収集手段と、各
    々のユーザ端末に設けられ、上記コミュニケーション速
    度収集手段によって収集されたコミュニケーション速度
    のうちの最も遅いコミュニケーション速度に応じて出力
    装置からのメディアの出力速度を調整する出力速度調整
    手段とを備えたことを特徴とする請求項1から請求項7
    のうちのいずれか1項記載のバリアフリー分散仮想現実
    システム。
  9. 【請求項9】 各々のユーザ端末に設けられ、出力装置
    よりそのユーザ端末を利用するユーザにそのユーザが用
    いるメディアに応じた質問を出力させ、その質問に対す
    るユーザの回答を入力装置より入力して、そのメディア
    に応じた質問および回答に応じて、ユーザのメディアに
    対するコミュニケーション速度を測定してコミュニケー
    ション速度記憶手段に記憶するコミュニケーション速度
    測定手段を備えたことを特徴とする請求項8記載のバリ
    アフリー分散仮想現実システム。
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