JPH11328488A - 紙幣収納装置 - Google Patents
紙幣収納装置Info
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- JPH11328488A JPH11328488A JP10153836A JP15383698A JPH11328488A JP H11328488 A JPH11328488 A JP H11328488A JP 10153836 A JP10153836 A JP 10153836A JP 15383698 A JP15383698 A JP 15383698A JP H11328488 A JPH11328488 A JP H11328488A
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Abstract
がジャムを起こすことを防止する。 【解決手段】 紙幣1が搬送される搬送経路の曲がり角
にあたる紙幣搬送部200から収納室300a等への入
口に設けた搬送ゲ−ト231等の裏側に、紙幣1を搬送
する搬送手段211等とは別個に、紙幣1の搬送方向に
回転可能な可動ガイドとしてのロ−ラ−218,249
およびベルト245を備える。
Description
幣収納室に搬入すると共に紙幣を要求に応じて収納室か
ら搬出する機能を有する紙幣収納装置に関する。
場に設置されている両替機や自動販売機には、紙幣を収
納しまたは払い出す紙幣収納装置が設けられている。両
替機や自動販売機は限られたスペ−スに設置される必要
があるため、できるだけ小型のものが要求される。
料水等の商品を収納しておかないと頻繁に補充しなけれ
ばならなくなるため、商品等の収納スペ−スはできる限
り広くする必要がある。したがって、自動販売機に内蔵
される紙幣収納装置は小型であることが要求される。一
方、両替機は、自動販売機やコインロッカ−に隣接して
置かれたり、パチンコ店やゲ−ムセンタ−等において遊
技機器の片隅に置かれることが多い。したがって、両替
機においても小型化の要求は強いものとなっている。
公知技術としては、例えば、特開昭62−28519
6、特開平2−259983および特開平4−1584
94などの各公報に掲載される装置が知られている。
ず紙幣を使用できるものが多いが、紙幣としては千円札
しか使用できないものがほとんどである。自動販売機の
利用者側の利便性から言えば、1万円、5千円、千円の
全種類の紙幣が使用できる自動販売機が望ましい。
売機は、千円札専用の自動販売機に比べて装置の構造が
複雑になると共に、紙幣の補充あるいは回収等の管理に
労を要する。さらに、このような自動販売機は、全種類
の紙幣を収納し、かつこれを選別して搬出する機構を設
ける必要があるため、千円札専用の自動販売機に比べ
て、大型にならざるを得ない。したがって、高額商品を
扱う自動販売機は、例外的に1万円札等の高額紙幣を使
用できるが、通常の自動販売機は、一番使用頻度が高い
千円札のみを使用できる構造となっている。
は、両替要求の度合いや信頼性等の面から、1万円札ま
たは5千円札を千円札に両替するものがほとんどであ
る。
れている場所が屋内であるか屋外であるかを問わず、無
人の環境下で使用されることが多い。例えば、高速道路
のパ−キングエリアなどに、最近、各種自動販売機を集
めている場所も多くなってきている。また、両替機や自
動販売機は、効率化および省力化を目的に設置されるた
め、紙幣の入金および出金の際にトラブルが少ない、い
わゆる信頼性の高い装置であることが要求される。
他種の装置に比べて高い信頼性が要求される。また、取
り扱う対象となる紙幣は、新札であることは稀で、むし
ろ折り目や汚れ、ときには欠損のある中古の紙幣が多
い。しかも、使用される紙幣は、真券とは限らず偽券
(外国紙幣を含む)もあり得る。さらに、全種の紙幣を
使用できるようにすることを考慮すると、紙幣の識別、
紙幣の搬入出および収納を円滑かつ的確に行う機構が必
要とされる。
収納装置としては、例えば、実開昭58−117568
号の公報に示されるように、紙幣の真偽を識別するセン
サ−の配置を工夫することによって達成しているもの等
が知られている。
ため、紙幣取り扱いの円滑性と的確性に加えて、迅速性
も要求される。例えば、迅速に紙幣の供給および収納処
理を行う紙幣収納装置として、特開平4−32992号
公報に掲載される装置等が知られている。
トラブルは種々あるが、非常に頻繁に起こりうるトラブ
ルは、紙幣が収納室に搬入あるいは収納室から搬出され
る途中で詰まる、いわゆるジャムという現象である。こ
れは、紙幣搬送路が狭いこと、紙幣が数多くのロ−ラ−
を経由して搬送されること、中古の紙幣に折り目や汚れ
があること、高速で紙幣を搬送すること等が要因となっ
て起こることが多い。
の出金、ジャム等のトラブルが頻繁に起こらなくても、
両替機や自動販売機の信頼性が損なわれる。そのため、
本出願人は、紙幣収納装置の開発にあたり、小型化、多
種類の紙幣の使用に加え、これらのトラブルを避ける機
構を開発することを主要課題とした。
は、複数の紙幣を使用可能な装置としていた。ただし、
装置の小型化の要求はそれほど厳しいものではなかった
ため、紙幣搬送部から収納室までの搬送経路において、
急激に紙幣の方向を曲げて搬送する箇所はなかった。し
たがって、紙幣の搬送方向を曲げる部分(以下、「曲が
り角」という)に、従来と同様の固定のガイド部材を設
けていても、スム−ズな搬送が可能であった。
ば、上記の曲がり角の曲率をほぼ直角にせざるを得ない
状況となってきている。こうなると、本出願人が先に創
作した紙幣収納装置では、紙幣搬送時に、ある搬送手段
から別の搬送手段に紙幣を受け渡す曲がり角で、紙幣の
ジャムが発生するという問題が生じるようになってき
た。
決すべくなされたものであり、装置の小型化を前提とし
て紙幣の搬送方向を急激に変える経路としても、紙幣の
ジャムを防止することを目的とする。
発明の請求項1記載の紙幣収納装置は、紙幣が搬送され
る搬送経路の曲がり角に、紙幣を搬送する搬送手段と別
個に、紙幣の搬送方向に回転可能な可動ガイドを設ける
ようにしている。
載の紙幣収納装置において、可動ガイドを、ロ−ラ−、
ベルトまたはこれらの組み合わせとしている。
たは2記載の紙幣収納装置において、可動ガイドは、搬
送手段の側方に配置されると共に、搬送手段に従動して
回転するようにしている。
2または3記載の紙幣収納装置において、可動ガイド
は、搬送手段の速度以上の速度で回転するようにしてい
る。
2、3または4記載の紙幣収納装置において、曲がり角
に、所定の収納室に紙幣を搬送する際に開くゲ−トを備
えるようにしている。
載の紙幣収納装置において、ゲ−トを、複数のツメから
構成される熊手形状とし、可動ガイドは、複数のツメに
対向する位置に配置されるようにしている。
たは6記載の紙幣収納装置において、収納室は、紙幣の
種類に応じて複数に区分されるようにしている。
載の紙幣収納装置において、収納室を上下方向に区分
し、搬送手段を備えた紙幣搬送部を、区分された収納室
の側部に共通に1個設け、搬送手段の最下部にある最下
部ゲ−トを開状態で固定したゲ−トとし、最下部ゲ−ト
以外のゲ−トを開閉自在なゲ−トとするようにしてい
る。
がり角において、紙幣の搬送時にその搬送方向に回転可
能な可動ガイドを設けることにより、紙幣の先端が、可
動ガイドの回転に導かれるようにして搬送される。この
ため、紙幣は、曲がり角において、引っかかり等がなく
スム−ズに搬送されることになる。複数の紙幣を扱う小
型の装置とする場合には、紙幣搬送部からほぼ直角に紙
幣を収納室に搬送するようにせざるを得ない。この場合
には、特に、可動ガイドの存在が重要になる。
送手段よりも高速に回転することによって、曲がり角に
おいて、紙幣を引っ張るようにしながら収納室に搬送す
ることができる。
いて説明する。
構成を表したブロック図である。
100、側面に紙幣搬送部200、最下部に紙幣収納部
300、そして紙幣識別部100と紙幣収納部300と
の間にイジェクト・リジェクト部400を備えた構造と
なっている。また、図1に示されていないが、紙幣収納
装置を制御する制御部500も備えられている(制御部
500の詳細については、後述する)。
ら入金された紙幣1の真偽および種類を識別して、紙幣
搬送部200に紙幣1を搬送する部分である。紙幣識別
部100は、各種のセンサ−によって紙幣を検知する検
知部100aと検知した紙幣を収納準備が完了するまで
一時的に待機させる一時待機部100bとから構成され
ている。
れた図示されていないステッピングモ−タの回転による
搬送ベルトの駆動によって紙幣1を紙幣識別部100か
ら紙幣収納部300へ搬送する入金動作と、紙幣1を紙
幣収納部300からイジェクト・リジェクト部400へ
搬送する出金動作を行う部分である。
に収納できる収納室(以後、収納室を「スタッカ−」と
いう)を上下に積載した構成となっている。具体的に
は、紙幣収納部300は、上から千円札用スタッカ−3
00a、5千円札用スタッカ−300bおよび1万円札
用スタッカ−300cとから構成されている。千円札用
スタッカ−300aは、紙幣の出入りが最も多いため、
一番大きな容量となっている。
収納部300から紙幣搬送部200を経由し紙幣1を受
け入れると共に紙幣出金口401から紙幣1を取り出せ
るようにする部分である。イジェクト・リジェクト部4
00は、真券を出金する出金動作を行うイジェクト部4
00aと、出金紙幣中に存在する異券、重送紙幣および
偽札を保存するリジェクト部400bとから構成されて
いる。イジェクト部400aは、搬送された紙幣1を出
金すべき枚数となるまで保留してから一括して出金動作
を行う部分である。また、リジェクト部400bは、出
金動作時に発見された異券等を正規の紙幣1と区別して
保存して出金を行わないようにする部分である。
ェクト・リジェクト部400および紙幣収納部300の
裏側(図1の紙面に対して裏)に設けられている。
ック図である。制御部500は、紙幣識別部100、紙
幣搬送部200、紙幣収納部300およびイジェクト・
リジェクト部400を電子制御する部分である。制御部
500は、中央演算処理装置(CPU)501、識別部
MPU501a、読み出し専用記憶装置(ROM)50
2、読み出しと書き込みが可能な記憶装置(RAM
(1)503、RAM(2)504)、表示部505、
テストスイッチ506とから構成されている。識別部M
PU501aは、紙幣識別部100における紙幣の識別
に必要な紙幣デ−タを記録している部分であり、センサ
−で検知されたデータと照合する。
外部通信部508が設けられている。外部通信部508
によって、紙幣収納装置と当該装置を組み込んだ紙幣両
替機や自動販売機等の上位機制御装置509との間で、
信号のやりとりが可能となっている。また、必要によっ
ては、上位機制御装置509を他のホストコンピュ−タ
と通信可能に構成することも可能である。この紙幣収納
装置内には、多くのセンサ−やモ−タがあり(共に詳細
は後述する)、制御部500を介して紙幣1の搬送等の
動作を精密に制御できる構造となっている。
面に対して表側)には、後述するカギ付きの紙幣格納部
ドア600が設けられており(詳細は後述する)、紙幣
1の回収や補充あるいは故障時の点検の際に開閉可能と
なっている。
装置の全体構造を示した図である。この図に示すよう
に、紙幣挿入口101と紙幣出金口401とが装置の上
部に近接して設けられている。そのため、紙幣1の取り
忘れを防止することができるとともに、使用者にとって
使いやすいものとなっている。
用スタッカ−300a、5千円札用スタッカ−300
b、1万円札用スタッカ−300cの順で積載された構
造となっている。すなわち、最も使用頻度の高い紙幣1
のスタッカ−が紙幣挿入口101と紙幣出金口401に
近い位置に配置されている。したがって、通常の紙幣1
の取引きにおいて迅速な入出金動作が可能となってい
る。なお、各紙幣1の収納位置は、この紙幣収納装置が
組み込まれる機器によって適宜その位置を変えることが
できる。例えば、上部から順に千円、1万円、5千円と
したり、1万円、千円、5千円としても良い。
00の側面および上面からみた断面図である。 紙幣識
別部100は、種々のセンサ−によって紙幣1の真偽お
よび種類を検知する検知部100aと真券である場合に
紙幣1の収納準備が完了するまで一時的に紙幣1を待機
させる一時待機部100bとから構成されている。
は、各々蓋となる上部100c,100dが独立して開
閉可能な構造となっている。したがって、紙幣1の入金
時にトラブルが発生した場合やメンテナンスの際に点検
あるいは修理が容易である。紙幣識別部100の入口側
には、紙幣1を入金する紙幣挿入口101が設けられて
いる。また、検知部100aの内部には、入口センサ−
102、光式識別センサ−103,104、磁気式識別
センサ−105、引き抜き防止レバ−センサ−106、
終端センサ−107の各センサ−が設けられている。
5,106,107の構造および機能は、以下のとおり
である。すなわち、入口センサ−102は、検知部10
0aの両端であって、挿入された紙幣1の幅方向の両端
部を検知できる位置に各1個づつ設けられている。これ
によって、幅の狭い紙幣1が挿入されると偽札と判断
し、偽札が戻されるようになっている。なお、この入口
センサ−102は、識別部搬送モ−タ108および電磁
クラッチ109を動作させる信号を送る役割を有してい
る。
−であり、検知部100aの紙幣挿入経路の上側(検知
部上部100c)に設けられた発光素子と、下側となる
本体側に設けられた受光素子とから構成されている。入
口センサ−102は、紙幣挿入口101から入金された
紙幣1を検知する。
挿入口101からみて入口センサ−102よりさらに内
部に設けられている。検知部100aのほぼ中央に1
個、その位置から奥の検知部100aの両端に2個の計
3個のセンサ−が設けられている。中央に設けられた中
央光式識別センサ−103は、赤外線を用いた赤外線セ
ンサ−である。
サ−104は、可視光を用いた可視光線センサ−であ
る。いずれの光式識別センサ−103,104も、入口
センサ−102と同様の透過型センサ−であり、蓋とな
る上側100cと本体となる下側に配置された発光素子
と受光素子とから構成されている。このように、赤外線
と可視光線の2種類の光を用いているのは、次の理由に
よる。波長の異なる光を用いると、波形パタ−ンが異な
る。そのため、紙幣1の真偽および種類をダブルチェッ
クできる。したがって、紙幣を正確に識別可能となるか
らである。
0aの下側であって、装置の上部からみて中央光式識別
センサ−103とほぼ水平の位置に2個設けられてい
る。磁気式識別センサ−105は、通過する紙幣1の磁
気パタ−ンを読み取るセンサ−である。磁気式識別セン
サ−105は、センサ−上を通過する紙幣に印刷されて
いる磁性体から磁気パタ−ンを読みとり、紙幣1の真偽
および種類を識別している。このように、3個の光式識
別センサ−103,104と2個の磁気式センサ−10
5によって、紙幣1の種類および真偽が正確に識別され
ている。
幣1の有無を検知する光遮断型センサ−であり、検知部
上部100cに設けられている。紙幣1が引き抜き防止
レバ−112に乗ると、引き抜き防止レバ−センサ−1
06の光を遮断していた引き抜き防止レバ−112は下
降し、引き抜き防止レバ−センサ−106を遮断してい
た位置から外れる。
−112通過すると、該レバ−112が立ち上がり、再
度、引き抜き防止レバ−センサ−106を遮断する。こ
れによって、引き抜き防止レバ−センサ−106はオフ
となる。このように、引き抜き防止レバ−112が立ち
上がることによって、紙幣の抜き取りを防止できるよう
になっている。
−であり、紙幣1の後端が終端センサ−107を通過す
ると、識別部搬送モ−タ108が停止することによっ
て、搬送ベルト113が停止する。したがって、紙幣1
は、一時待機部100bに待機することになる。これ
は、紙幣搬送部200および紙幣収納部300の入金準
備が整うまで、紙幣1を搬送しないようにするためであ
る。
端を検知すると、電磁クラッチ109をオフにする。し
たがって、紙幣1が一時待機部100bに待機している
際に、紙幣挿入口101から次の入金が行われても、搬
送ベルト114は駆動しない。また、この終端センサ−
107は、他の透過型の光センサ−と同様に検知部10
0aの上側と下側に配置される発光素子と受光素子とか
ら構成されている。
それぞれロ−ラ−115,116に張設された2本の搬
送ベルト114が備えられている。検知部100aの上
側には各ロ−ラ−115,116に対向する位置と、各
磁気式識別センサ−105に対向する位置の計6箇所
に、6個のロ−ラ−117が設けられている。紙幣1が
搬送ベルト114によって入金方向に駆動されると、ロ
−ラ−117は紙幣1の移動に従動して回転可能になっ
ている。
り、識別部搬送モ−タ108が回転して電磁クラッチ1
09がオンになると、出力プ−リ119、ベルト12
0、クラッチプ−リ121、ギア122、ギア123お
よびギア124を介して回転可能となっている。そし
て、ロ−ラ−116の回転によって、搬送ベルト114
が入金あるいは出金方向に回転可能となっている。
するモ−タとなっている。このように、紙幣識別部10
0には、後述するステッピングモ−タ700と独立した
モ−タとして、識別部搬送モ−タ108が設けられてい
る。そのため、連続入金の場合であっても、先に挿入し
た紙幣1の入金動作と併行して、一時待機部100bま
で次の紙幣1の挿入が可能となる。したがって、紙幣1
の入金動作を迅速に行うことが可能である。
125およびロ−ラ−126に張設された2本の搬送ベ
ルト113が設けられている。また、一時待機部100
bの上側には各ロ−ラ−127,128,129に張設
された2本の搬送ベルト130が設けられている。紙幣
1を2本の搬送ベルト113と2本の搬送ベルト130
で挟持して搬送できるようにしている。搬送ベルト11
3は、出力プ−リ119、出力プ−リ131、ベルト1
32、駆動ロ−ラ−133およびロ−ラ−126を介し
て、識別部搬送モ−タ108と連結されており、入金方
向に回転可能となっている。
明する。図6、図7および図8は、紙幣搬送部200の
搬送路ドア部201を開いた状態の斜視図、側面からみ
た断面図および紙幣挿入口101と反対方向からみた断
面図である。2本の搬送ベルト202は、搬送路ドア部
201の内側に設置された各2個のロ−ラ−203,2
04,205,206,207,208に張設されてい
る。ロ−ラ−203は、図8に示すステッピングモ−タ
700から図示されていないギアを介して回転を受けて
駆動される。
部500にあるCPU501からの信号によって、正逆
両方向に回転可能なモ−タとされている。すなわち、紙
幣1の入金時と出金時によってステッピングモ−タ70
0の回転方向が変えられるようになっている。
連結しているロ−ラ−203の回転方向によって搬送ベ
ルト202は、紙幣搬送部200の中の紙幣1を上下両
方向に搬送可能となっている。この実施の形態では、紙
幣1の入金動作と出金動作を同一の搬送経路とすること
によって、紙幣収納装置全体の小型化を図っている。
度は、入金時あるいは後述するリジェクト時に変えてい
る。すなわち、入金時には、一時待機部100bの搬送
ベルト113の移動速度よりも、紙幣搬送部200の搬
送ベルト202の移動速度が速くなるように、ステッピ
ングモ−タ700を回転させている。
送部200にスム−ズに送り込まれる。ステッピングモ
−タ700の回転速度は、識別部搬送モ−タ108の回
転速度の1から3倍が好ましく、特に、2倍が好まし
い。なお、入金の際、必要によっては搬送ベルト113
と搬送ベルト202の移動速度を同じにしても良い。
ト202の移動速度を、搬送ベルト113の移動速度よ
りも遅くしている。すなわち、ステッピングモ−タ70
0を識別部搬送モ−タ108の回転速度よりも低速で回
転するようにしている。ステッピングモ−タ700の回
転速度は、識別部搬送モ−タ108の回転速度の0.2
から0.9倍が好ましく、特に、0.5から0.8が好
ましい。なお、出金時にも、搬送ベルト202の移動速
度を搬送ベルト113の移動速度よりも高速としても良
い。上述のステッピングモ−タ700の構造について
は、後述する。
は、各2本の搬送ベルト210,211,212,21
3と、各2個のロ−ラ−214,215,216,21
7,218,219,220,221,222,22
3,224,225が設けられている。搬送ベルト21
0,211,212,213は、搬送ベルト202と異
なり一本の長いベルトではなく、各種紙幣用のスタッカ
−300a,300b,300c毎に別個に設けられて
いる。これは、紙幣1を各スタッカ−300a,300
b,300cに搬送可能とするためである。
2,213は、ステッピングモ−タ700から直接駆動
されず、搬送ベルト202の駆動に従動して回転するよ
うになっている。これによって、搬送モ−タの個数を少
なくすることができると共に、開閉可能としている搬送
路ドア部201を簡易な構造とすることができる。
ジェクト部400の紙幣搬送口と対向する位置には、イ
ジェクト搬送ゲ−ト226が設けられている。イジェク
ト搬送ゲ−ト226は、各スタッカ−300a,300
b,300cから紙幣搬送部200を経由してきた紙幣
1を取り込むことができるように、図7において時計回
りに開くことが可能な構造となっている。
−ト231および5千円搬送ゲ−ト261は、それぞれ
イジェクトゲ−トソレノイド227、千円ゲ−トソレノ
イド232および5千円ゲ−トソレノイド262がオン
になったときに開く機構となっている。具体的には、C
PU501から入金または出金信号が送られた時に開
く。
円札用スタッカ−300aに搬送する際の千円搬送ゲ−
ト231を例にとって、ゲ−トの開閉機構を説明する。
なお、5千円搬送ゲ−ト261は、千円搬送ゲ−ト23
1と同じ構造および機構を有する。したがって、千円搬
送ゲ−ト231の開閉機構に関与する各部材の番号の後
ろに、5千円搬送ゲ−ト261の対応する各部材の番号
を、カッコ書きで表すこととする。
(261)は、ア−ム233(263)、ア−ム234
(264)、ア−ム235(265)、ア−ム236
(266)、ア−ム237(267)を介して千円ゲ−
トソレノイド232(262)と連結されている。制御
部500からの入金信号によって、千円ゲ−トソレノイ
ド232(262)がオンになると、ア−ム237(2
67)が引き上げられ、ア−ム236(266)が図7
において右に回動移動し、ア−ム235(265)とア
−ム234(264)が図7において右に移動する。こ
れによって、ア−ム233(263)がア−ム234
(264)に引っ張られ、千円搬送ゲ−ト231(26
1)が開くようになっている。
62)がオンになると、ア−ム236(266)の端部
に備えられた磁石238(268)が、ホ−ルセンサ−
である千円搬送ゲ−トセンサ−239(269)と重な
る。これによって、千円搬送ゲ−ト231(261)が
開いたことを知らせる信号が、制御部500に送られ
る。その後、紙幣1が、紙幣搬送部200を通って千円
札用スタッカ−300a(300b)に搬送されるよう
になっている。
がオンになった場合にも、磁石228がイジェクトゲ−
トセンサ−229に重なることで、制御部500は、イ
ジェクト搬送ゲ−ト226が開いたことを知らせる信号
を受け取るようになっている。
2)がオフになると、図8に示すスプリング(以下、
「リタ−ント−ションスプリング」という)260(2
90)によって、ア−ム233(263)が図7におい
て左に回動移動し、千円搬送ゲ−ト231(261)が
閉まるようになっている。これに伴い、ア−ム234
(264)とア−ム235(265)が、図7において
左に移動する。そして、ア−ム236(266)が、図
7において左に回動移動して、磁石238(268)
が、ホ−ルセンサ−としての千円搬送ゲ−トセンサ−2
39(269)から離れる。
61)が閉じたことを知らせる信号が、制御部500の
CPU501に送られる。なお、イジェクトゲ−トソレ
ノイド227がオフになった場合にも、リタ−ント−シ
ョンスプリング230によって、イジェクト搬送ゲ−ト
226が閉じるようになっている。この際、磁石228
がイジェクトゲ−トセンサ−229から離れることによ
って、CPU501は、イジェクト搬送ゲ−ト226が
閉じたことを知らせる信号を受け取るようになってい
る。
る1万円搬送ゲ−ト291は、紙幣収納部300の最下
段にある。このゲ−ト291を通り過ぎる紙幣1はない
ので、1万円搬送ゲ−ト291は、常時開いた状態で固
定されている。これによって、1万円搬送ゲ−ト291
を駆動するゲ−トソレノイドが不要となり、紙幣収納装
置の小型化および構造の単純化を図ることができる。
内部方向から開状態の千円搬送ゲ−ト231を見た斜視
図である。ここで、図10は、同ゲ−ト231の周辺構
造を明確にするために障害となる部材を、図9から省略
して示した図である。なお、5千円搬送ゲ−ト261
も、千円搬送ゲ−ト231と同じ構造を有するため、千
円搬送ゲ−ト231の各部材の番号の後ろに、5千円搬
送ゲ−ト261の各対応部材の番号を、カッコ書きで表
すこととする。
の各ツメ231a(261a),231b(261
b),231c(261c)からなる熊手形状のゲ−ト
である。そして、各ツメが、搬送ベルト211(21
2)と交互に隣り合う位置に収納できるようになってい
る。図10に示すように、中央のツメ231a(261
a)の裏側には、各ロ−ラ−240(270),241
(271),242(272)に張設されたベルト24
4(274)が備えられている。
−242(272)との間にあって、ロ−ラ−242
(272)寄りの位置には、可動ガイドとしてのロ−ラ
−249(279)が備えられている。ロ−ラ−249
(279)は、ロ−ラ−240(270),242(2
72)と反対側からベルト244(274)を押しつけ
るように備えられている。
閉じた時に、ツメ231b(261b)およびツメ23
1c(261c)の裏側と重なる位置には、それぞれ1
本づつの可動ガイドとしてのベルト245(275)が
設けられている。各ベルト245(275)は、各ロ−
ラ−246(276),247(277),248(2
78)によって張設されている。
側に位置する2個のロ−ラ−247(277)は、軸2
50(280)に貫かれている。同様に、ロ−ラ−24
2(272)と2個のロ−ラ−248(278)は軸2
51(281)に、また、ロ−ラ−243(273)と
2個のロ−ラ−246(276)は軸252(282)
に、それぞれ貫かれている。さらに、ロ−ラ−249
(279)とその両側に位置する2個のロ−ラ−219
(222)は、軸253(283)に貫かれている。但
し、ロ−ラ−249(279)は軸253(283)と
ベアリングで連結され、軸253(283)の駆動では
なく、ベルト244(274)の駆動力に同期するよう
になっている。2個のロ−ラ−219(222)は、図
9に示すように、搬送ベルト211(212)に巻かれ
ている。
は、ステッピングモ−タ700から駆動を受けて回転す
るようになっている。また、2個のロ−ラ−218(2
21)は、搬送ベルト211(212)の幅より広く構
成されている。このため、搬送ベルト211(212)
に当接していないロ−ラ−面は、搬送されてくる紙幣1
に接触する。具体的には、搬送ベルト211(212)
の外側のロ−ラ−面が、紙幣1に接触することになる。
したがって、ロ−ラ−218(221)は、単に、搬送
ベルト211(212)を張設するロ−ラ−ではなく、
紙幣1をスム−ズに搬送させる回転可能な可動ガイドと
しての役割を併せ持っている。
搬送ベルト211(212)は、入金方向に駆動され
る。また、同時にステッピングモ−タ700から、図示
されないギア、タイミングベルトを介して軸250(2
80)に駆動が伝達される。これによって、ロ−ラ−2
47(277),241(271)が回転し、ベルト2
44(274),245(275)が入金方向に回転す
ることとなる。なお、ロ−ラ−249(279)は、ベ
ルト244(274)と接触することによって入金方向
に回転する。
は、搬送ベルト211(212)と接触していないの
で、紙幣1が千円搬送ゲ−ト231(261)からスタ
ッカ−300a(300b)に搬送される際には、紙幣
1の両端部は、ベルト245(275)の回転方向に導
かれるのみで、ベルト211(212)とベルト245
との間で挟持されていない。一方、紙幣1の先端中央部
は、ロ−ラ−249(279)とベルト244(27
4)に挟持されることになる。
路を通って、スタッカ−300aに搬送される動作につ
いて説明する。なお、これより、5千円搬送ゲ−ト26
1の各構成部材については、千円搬送ゲ−ト231の構
成部材の番号の後ろにカッコ書きで示さないこととす
る。
1の駆動によって搬送されてきた紙幣1は、可動ガイド
としてのロ−ラ−218の回転を受けつつ、入金方向に
回転しているベルト244に接触する。そして、紙幣1
は、ベルト244の駆動を受け、ベルト244とロ−ラ
−249との接触部分へと強制的に方向を変えられる。
次に、紙幣1の先端の中央部分が、ベルト244と可動
ガイドとしてのロ−ラ249の間に挟持されながら、ス
タッカ−300aの内部へと搬送される。なお、このと
きの搬送経路の曲がり角の角度は、ほぼ直角とされてい
る。
ている可動ガイドとしての2本のベルト245の回転方
向に導かれ、スタッカ−300aの内部方向を向く。か
かる動作によって、紙幣1は、スタッカ−300aへと
搬送される。本発明の実施の形態では、可動ガイドとし
て、2個のロ−ラ−218と、1個のロ−ラ−249
と、2本のベルト245を設けているので、上記の搬送
動作をスム−ズに行うことができる。
ツメのみからなる形状であり、かつ開いた状態で固定さ
れている点で、千円搬送ゲ−ト231および5千円搬送
ゲ−ト261と異なる。しかし、1万円搬送ゲ−ト29
1の裏側は、上記の他のゲ−ト231,261と同じ構
造となっている。したがって、1万円札が、搬送経路を
経て、1万円札用スタッカ−300cに搬送される際に
も、千円札あるいは5千円札の場合と同様の搬送動作に
よって、スム−ズにスタッカ−300cに搬送されるこ
ととなる。
1,291の裏側にベルト等を設けることにより、紙幣
1が紙幣搬送部200からほぼ直角に各スタッカ−30
0a,300b,300cに曲がって入る搬送経路であ
っても、ジャムを起こしにくくなっている。なお、ジャ
ムを防止するための方法の一つは、紙幣1の搬送経路を
急激に曲げないようにすることである。
大型化してしまう。このため、この実施の形態では紙幣
1の搬送経路をほぼ直角にして、かつロ−ラ−等を有効
に活用することによって装置の小型化を達成している。
なお、可動ガイドを採用すると、90度以下の急峻な曲
がり角にも対応可能であるが、ジャム等の可能性を考慮
すると、80度以上が好ましい。
可動ガイドの重要性がはっきりしてくる。すなわち、従
来の固定式のガイドを採用した場合には、曲がり角の角
度が110度以下になるとジャム等が起こりやすくな
る。これに対して、可動ガイドを設けると、ジャム等が
発生しなくなる。
センサ−255、図6に示す搬送路ドアセンサ−256
が設けられている。搬送路センサ−255は、反射式の
光センサ−である。同センサ−255は、搬送路センサ
−255から発する光が紙幣1表面で反射した反射光を
検知できるようになっている。そして、紙幣1が搬送路
センサ−255の位置に存在すると、制御部500に信
号が送られて、ゲ−トの開閉等の動作を行うようにして
いる。
ンサ−であり、搬送路ドア201を開けた際に接点が解
除されて、制御部500に信号を送るようになってい
る。その信号を受けたCPU501は、搬送ベルト20
2等の動作が行われないようにしている。搬送路ドア2
01を開けてジャムを起こした紙幣1の除去あるいは装
置の点検等を行っている最中に、搬送ベルト202等が
駆動しないようにすることによって、安全を確保するた
めである。
カ−の構造について説明する。なお、千円札用スタッカ
−300a、5千円札用スタッカ−300b、1万円札
用スタッカ−300cは、容量が異なる以外は同じ構造
である。そこで、各スタッカ−300a,300b,3
00cを代表して、千円札用スタッカ−(以後、特に言
及しない限り「スタッカ−」という)300aの構造お
よび機能について説明する。
タッカ−300aの斜視図である。スタッカ−300a
の紙幣搬送口301には、スタック入口上ロ−ラ−30
2とスタック入口下ロ−ラ−303が設けられている。
これらのロ−ラ−302,303は、互いに対向する位
置に各々2個設けられている。また、これらのロ−ラ−
302,303は、それぞれ紙幣1より狭い間隔で紙幣
1の幅方向に備えられている。スタック入口下ロ−ラ−
303には搬送ベルトが巻かれておらず、スタック入口
上ロ−ラ−302には搬送ベルト304が巻かれてい
る。
5を介してギア306と連結されている。ギア306
は、後述するように、図8に示すステッピングモ−タ7
00の回転によって正逆回転可能となっている。したが
って、紙幣1は、搬送ベルト304とスタック入口下ロ
−ラ−303に挟持されて、スタッカ−300aの内部
または外部に搬送される。
知するスタック入口センサ−307が、紙幣搬送口30
1を隔てて対向する位置に設けられている。スタック入
口センサ−307は、透過型の光式センサ−であり、発
光素子と受光素子から構成されている。かかる両素子か
ら構成される2組のスタック入口センサ−307が、紙
幣1より狭い幅で配置されている。スタック入口センサ
−307の発光素子(以後、「スタック入口下センサ
−」という)307bは、紙幣搬送口301の下面に設
けられている。同センサ−307の受光素子(以後、
「スタック入口上センサ−」という)307aは、同上
面に設けられている。紙幣1が、これらのセンサ−30
7a,307bの間に存在すると、光が遮られて紙幣1
の存在を検知できるようになっている。また、スタック
入口センサ−307は、紙幣1が通過する際に、紙幣1
の長さおよび紙幣1を透過する光量パタ−ンを測定する
機能を有している。
を、紙幣搬送口301の側面からみた拡大図である。ス
タック入口センサ−307は、その対向平面部分が紙幣
搬送口301の上面および下面と水平になるように作ら
れたセンサ−カバ−308a,308bによって覆われ
ている。スタック入口センサ−307が紙幣1の汚れに
よって汚染されると、正確な紙幣1の識別ができなくな
る。そのため、紙幣1によって持ち込まれた汚れをクリ
−ニングする必要がある。特別なクリ−ニング機構を設
けることも可能であるが、構造の複雑化を避けるべく、
この紙幣収納装置には、他の紙幣1自身によってセンサ
−カバ−308a,308bをセルフクリ−ニングでき
るようにしている。
a,308bの隙間を適度な距離とすることによって、
セルフクリ−ニングを実現している。紙幣1は、下方の
センサ−カバ−308bには常に接する一方で、上方の
センサ−カバ−308aには頻繁ではあるが常時接する
ことがないようにしている。それは、下方のセンサ−カ
バ−308bの方が汚れやすい上に、上方のセンサ−カ
バ−308aに紙幣1が常時接するくらい狭くすると、
ジャムが起こりやすくなるからである。両センサ−カバ
−308a,308b間の距離は、2.0〜3.0mm
が適切であり、好ましくは2.3〜2.7mmが良い。
さらに最適な幅は2.4〜2.5mmである。
スタッカ−300aの内外に搬送する搬送機構部309
が固定されている。
状態のスタッカ−300aの斜視図である。スタック入
口下ロ−ラ−303より奥には、3個の分離ロ−ラ−3
10が設けられている。紙幣1がスタッカ−300aの
内部に入金される際には、スタック入口上ロ−ラ−30
2と各分離ロ−ラ−310が、入金方向に駆動される。
スタック入口下ロ−ラ−303は、紙幣1の搬送によ
り、入金方向に回転するようになっている。これによっ
て、紙幣1は、スタッカ−300aの内部に搬送され
る。
1を搬出する際には、ステッピングモ−タ700の駆動
を受けて、スタック入口上ロ−ラ−302が、出金方向
に回転する。したがって、スタック入口上ロ−ラ−に巻
かれた搬送ベルト304は、出金方向に回転する。この
際、分離ロ−ラ−310は出金方向に回転できないよう
になっている。具体的には、分離ロ−ラ−310に連結
されているギア319に、入金方向に回転する時のみ駆
動を伝達するワンウェイクラッチが備えられている。
向に回転できないようにしたのは、次の理由による。ス
タッカ−300aの内部に収納されている紙幣1を外部
に搬出する際に、2枚以上の紙幣が一緒に分離ロ−ラ−
310のロ−ラ−面に沿って移動する場合がある。この
際に、分離ロ−ラ−310が出金方向に回転すると、2
枚目以下の紙幣も、紙幣搬送口301まで搬送されてし
まい、重送が生じる危険性があるからである。
は、ロ−ラ−面に沿うようにロ−ラ−ガイド311が設
けられている。図14は、ロ−ラ−ガイド311を備え
たスタッカ−300aの内部の一部分の拡大図である。
ロ−ラ−ガイド311の一端は、スタッカ−300aの
外壁にネジ止めされ、分離ロ−ラ−310と接離可能と
なっている。
る際に、収納されている紙幣1が、搬送ベルト304と
後述する搬送ベルト312の駆動を受けてロ−ラ−ガイ
ド311を分離ロ−ラ−310の方向に押す。押された
ロ−ラ−ガイド311は、分離ロ−ラ−310のロ−ラ
−面に接する。したがって、搬出される紙幣1が、分離
ロ−ラ−310から下方に向かって折れてジャムを起こ
さないようになっている。
いる図示されないネジを調節することによって、上下方
向に高さを調節できるようになっている。さらに、調節
ネジ313のねじ込む長さによって、ロ−ラ−ガイド3
11と分離ロ−ラ−310との距離を調節可能となって
いる。具体的には、調節ネジ313をねじ込むと、ロ−
ラ−ガイド311の上端が、分離ロ−ラ−310に接近
する。一方、調節ネジ313を緩めると、ロ−ラ−ガイ
ド311の上端が、分離ロ−ラ−310から離れる。こ
れによって、出金動作の際の重送あるいはジャムが起こ
る状況をみながら、ロ−ラ−ガイド311の高さと、分
離ロ−ラ−310との距離を調整できるようになってい
る。
ある。また、図16は、スタッカ−300aを紙幣収納
装置の上方からみた平面図である。搬送機構部309に
は、搬送ベルト304,312が、各々2本づつ備えら
れている。各2本づつの搬送ベルト304,312は、
搬送機構部309の下面にベルトを露出した状態とされ
ている。2本の搬送ベルト304は、スタック入口上ロ
−ラ−302とロ−ラ−314に張設されている。そし
て、搬送ベルト304の間には、それぞれ3個のロ−ラ
−315,316,317に張設された2本の搬送ベル
ト312が設けられている。また、ギア306とギア3
19は、図16に示すように互いにかみ合っている。ギ
ア319は、ステッピングモ−タ700からの駆動を受
けて正逆回転可能となっている。
ト304と接するように分離ロ−ラ−310より径が小
さい2個のフリクションロ−ラ−320が設けられてい
る。フリクションロ−ラ−320は、紙幣1の出金時に
搬送ベルト304の駆動を受けて回転するロ−ラ−であ
り、分離ロ−ラ−310の外側に備えたロ−ラ−固定円
板321に回転可能に固定されている。さらに、ロ−ラ
−固定円板321は、分離ロ−ラ−310と同軸である
軸318を中心に回動可能に備えられている。さらに、
図17に示すように、当該円板321上の係合支点32
2とスタッカ−300aとは、バネ323によって連結
されており、フリクションロ−ラ−320は、上方に付
勢されている。したがって、フリクションロ−ラ−32
0は、回動範囲内において、一定圧力で、搬送ベルト3
04に接触する。このフリクションロ−ラ−320を設
けることによって、次のような効果が得られる。
離ロ−ラ−310の方向に飛び出た紙幣1を、後述する
整頓動作によって容易にスタッカ−300aの内部に戻
すことが可能である。加えて、先端が折れている紙幣1
を出金する際には、フリクションロ−ラ−320が紙幣
1の先端の折れを修正して、出金することが可能であ
る。また、仮にフリクションロ−ラ−320と搬送ベル
ト304の間に複数の紙幣1が入り込んでも、紙幣1に
加わる圧力は一定となるため、紙幣1に必要以上の圧力
がかからない。このため、重送やジャムといったトラブ
ルを防止することができる。
が搬出される際の状態を、紙幣搬送口301の方向から
みた図である。紙幣1の上面は、スタック入口上ロ−ラ
−302に巻かれた搬送ベルト304とロ−ラ−317
に巻かれた搬送ベルト312に接している。また、紙幣
1の下面は、分離ロ−ラ−310とフリクションロ−ラ
−320に接している。搬送ベルト304,312は、
分離ロ−ラ−310のロ−ラ−上面よりも下方に位置す
るように配置されている。したがって、出金の際に紙幣
1は、図17に示すように、波形形状でスタッカ−30
0aから搬出されるようになっている。
たスタッカ−300aの内部構造である。スタッカ−3
00aの内部には、紙幣1を積載すると共にスタッカ−
300a内部を上下動可能な積載プレ−ト(以後、「プ
ッシャ−プレ−ト」という)325が備えられている。
また、スタッカ−300aの底部には、プッシャ−プレ
−ト325を引っ掛けて固定するためのプレ−トフック
346が備えられている。プレ−トフック346の使用
状況については、後述する。
325とその駆動部を抜き出して示した図である。図示
されるように、プッシャ−プレ−ト325の一部である
プレ−ト連結部325cは、弾性体(以後、「プッシャ
−スプリング」という)326を介して、スタッカ−3
00aの側部に固定される側部プレ−ト327の側部プ
レ−ト連結部327aに連結されている。プッシャ−ス
プリング326は、スタッカ−300aに固定される円
板328の円周に沿って設けられている溝に接するよう
に、逆U次状に曲げられている。プッシャ−スプリング
326は、プッシャ−プレ−ト325を上方に付勢する
ように、スタッカ−300aに連結されている。
スプリング326に連結される固定式プッシャ−プレ−
ト325aと、固定式プレッシャ−プレ−ト325aの
上に位置すると共に紙幣1の幅方向が上下に揺動可能と
する可動式プッシャ−プレ−ト325bとから構成され
ている。固定式プッシャ−プレ−ト325aの下方に
は、図18に示すように、紙幣1の幅方向に軸329が
固定されている。軸329の上部には、固定式プッシャ
−プレ−ト325aの縦方向に伸びる軸330が備えら
れている。可動式プッシャ−プレ−ト325bは、該プ
レ−ト325bに固定される連結板331を介して、軸
330に連結されている。連結板331は、軸330を
中心に回動可能となっている。
5bの揺動動作を示した図である。(A)は、可動式プ
ッシャ−プレ−ト325bのプレ−ト面が固定式プッシ
ャ−プレ−ト325aと平行の状態を示した図である。
積載された紙幣1の右端の厚みaと左端の厚みbがほと
んど等しい場合には、(A)のように可動式プッシャ−
プレ−ト325bのプレ−ト面が水平状態となる。
は限らない。(B)は、積載された紙幣1の右端の厚み
aよりも左端の厚みbの方が厚い状態を示した図であ
る。図示されるように、紙幣1の最上位の紙幣1が搬送
ベルト304,312に接すると、連結板331が軸3
30の時計と反対方向に回転する。その結果、最上位の
紙幣1は水平状態で搬送ベルト304,312に接する
ことが可能となる。
の厚みaよりも左端の厚みbの方が薄い状態を示した図
である。図示されるように、紙幣1の最上位の紙幣1が
搬送ベルト304,312に接すると、連結板331が
軸330の時計方向に回転する。その結果、(B)と同
様に、最上位の紙幣1は水平状態で搬送ベルト304,
312に接することが可能となる。
25b上に積層される紙幣1の厚みが紙幣1の幅方向で
不均一な状態であっても、スタッカ−300a上部にあ
る搬送ベルト304,312に均一な圧力で接すること
が可能となる。したがって、紙幣1が曲がって出金され
るこなく、ジャムを防止できる。また、固定式プッシャ
−プレ−ト325aと搬送ベルト304,312とが厳
密に平行となっていなくても、紙幣1に均一な圧力がか
かることになる。したがって、製造コストの低減が可能
になる。なお、可動式プッシャ−プレ−ト325bは、
左右どちらに回転しても、その端部が固定式プッシャ−
プレ−ト325aに接触するため、可動範囲は必要以上
に大きくならないようになっている。したがって、可動
式プッシャ−プレ−ト325b上の紙幣1が、幅方向に
ずれる危険性がない。
0aの内部には、ア−ム部(以後、「スタックア−ム」
という)332が設けられている。スタックア−ム33
2は、図16にも示されるように、2本の細長いプレ−
トから構成されており、2本のプレ−トの内側の間隔
は、紙幣1の幅より狭く、かつ搬送機構部309の幅よ
りも広くしてある。なお、スタックア−ム332は、ス
タッカ−300aの下部に配置されたリフトモ−タ33
3に連結されており、リフトモ−タ333の回転で上下
動可能となっている。スタックア−ム332は、入金待
機状態において、プッシャ−プレ−ト325に積載され
る紙幣1の最上位にある紙幣1の上面を押さえ、紙幣搬
送口301より下方の所定位置に停止している。これ
は、スタッカ−300aに入金されてくる紙幣1が、既
にプッシャ−プレ−ト325上に積載されている紙幣1
にぶつからないようにするためである。
ら搬出する直前のスタッカ−300aの側面図である。
紙幣1の出金の際には、スタックア−ム332は、搬送
機構部309に向かって上昇する。プッシャ−プレ−ト
325は、図19を参照して述べたように、プッシャ−
スプリング326の弾性力によって上方に付勢されてい
る。
ると、プッシャ−プレ−ト325は、その上に積載して
いる紙幣1の最上位にある紙幣1の上面を、スタックア
−ム332の下面に接触させた状態で上昇する。そし
て、スタックア−ム332が、搬送ベルト304,31
2のベルト面より上に移動した時点で、プッシャ−プレ
−ト325は、最上位の紙幣1を搬送ベルト304,3
12に接触させて停止する。なお、スタックア−ム33
2の上下動の機構については、後述する。
反対側には、出金後に搬送ベルト304,312を出金
と反対方向に駆動させる、いわゆる整頓動作の際に紙幣
1の先端を押さえるストッパ−部材(以後、「エンドス
トッパ−」という)334が設けられている。エンドス
トッパ−334は、紙幣搬送口301と反対側の垂直壁
面に平行な垂直部334aと、その垂直部334aの紙
幣搬送口301の高さ付近で直角に曲がった押しつけ部
334bと、その押しつけ部334bから上方に角度α
(αは鋭角)で立ち上がった傾斜部334cを有する形
状となっている。なお、この傾斜部334cの角度α
は、25から45度の範囲が好ましく、この実施の形態
では、35度としている。
の下部は、バネ335を介してスタッカ−300aと連
結されている。図22は、エンドストッパ−334とそ
の周辺部分を示した図である。バネ335は、エンドス
トッパ−334を下方に付勢するように備えられてい
る。(A)に示す入金待機状態においては、エンドスト
ッパ−334は、プッシャ−プレ−ト325上に載置す
る紙幣1の最上位にある紙幣1と離れている。
ア−ム332が搬送ベルト304,312より上方に移
動することによって、プッシャ−プレ−ト325が上昇
する。その結果、プッシャ−プレ−ト325上に積載さ
れる紙幣1の最上位の紙幣1が、エンドストッパ−33
4を僅かに持ち上げると共に、搬送ベルト304,31
2に接する。エンドストッパ−334は、図示されるよ
うに、(A)の入金状態から僅かな距離Dだけ上昇した
分、下方に向かって最上位の紙幣1を押さえる働きを有
する。
おいて、プッシャ−プレ−ト325に積載している紙幣
1の最上位にある紙幣1が搬送ベルト304,312の
駆動を受けて、たわんだり、あるいは下方に積載されて
いる他の紙幣1に回り込んだりする危険性が低い。ま
た、エンドストッパ−334の先端は、傾斜部334c
を有しているので、紙幣1が入金されてきた際に、紙幣
1が、万一エンドストッパ−334の上に載置する方向
に移動してきても、確実にエンドストッパ−334の下
方に向かわせて、正常な入金動作を行うことができる。
aを、紙幣搬送口301と反対方向からみた図である。
また、図24は、図21に示すスタッカ−300aを、
紙幣搬送口301と反対方向からみた図である。スタッ
カ−300aの裏側(図23の右側)には、スタックア
−ム332を駆動するリフトモ−タ333を格納してい
るスタックア−ム駆動室336が設けられている。リフ
トモ−タ333は、スタックア−ム駆動室336の下部
に固定されている。
うに、2本のプレ−トからスタックア−ム駆動室336
へと突き出た形状となっており、その突き出た部分に、
左右が丸みを帯びた細長い空隙部337を有している。
また、リフトモ−タ333のモ−タ軸333aには、回
転ア−ム338が取り付けられている。回転ア−ム33
8のモ−タ軸333aと反対方向の先端には、回転可能
な円板339が取り付けられている。さらに、その円板
339は、前述のスタックア−ム332にある空隙部3
37に、左右に移動可能に取り付けられている。
ると、回転ア−ム338が回転して、円板339が回転
しながら空隙部337を左右に移動する。そして、回転
ア−ム338の回転によって、スタックア−ム332が
上下動できるようになっている。
aと反対方向の先端には、筒状磁石340が設けられて
いる。スタッカ−300aには、円板339がほぼ最下
部にくる位置と、最上部にくる位置にそれぞれ1個のホ
−ルセンサ−341が固定されている。前者および後者
のホ−ルセンサ−341は、スタックア−ム332をそ
れぞれ上下の所定位置で停止させるスタックリフト上セ
ンサ−341aおよびスタックリフト下センサ−341
bである。
が回転して筒状磁石340がスタックリフト下センサ−
341bと重なると、CPU501に信号が送られる。
そして、CPU501は、リフトモ−タ333を停止さ
せる。この際、スタックア−ム332は、紙幣搬送口3
01より下方の所定位置まで移動してプッシャ−プレ−
ト325の上昇を停止させた状態となっている。かかる
状態の後、搬送ベルト304,312が入金方向に駆動
されて、入金動作が行われる。
に、リフトモ−タ333が、図23の状態から半回転す
ることによって、筒状磁石340がスタックリフト上セ
ンサ−341aと重なる。これによって、CPU501
は、リフトモ−タ333を停止させる。この際、スタッ
クア−ム332は、搬送ベルト304,312のベルト
面より上方の所定位置で停止した状態となっている。か
かる状態の後、搬送ベルト304,312が出金方向に
駆動されて、出金動作が行われる。
のスタックリフトセンサ−341a,341bによっ
て、常に半回転毎に停止する。このため、スタックア−
ム332は、上下所定位置で往復動作できるようになっ
ている。
室336の内壁には、スタッカ−300aに収納されて
いる紙幣1が空に近いことを検知するニアエンドセンサ
−342と、紙幣1が満杯に近いことを検知するニアフ
ルセンサ−343が設けられている。これらのセンサ−
342,343の固定位置は、スタッカ−300aの外
から可変であるが、通常、収納されている紙幣1が空に
近い状態および満量に近い状態におけるプッシャ−プレ
−ト325の位置を検知できる場所に固定されている。
センサ−343は、それぞれ中央に隙間を有している遮
断センサ−である。プッシャ−プレ−ト325に固定さ
れた検知プレ−ト344がこの隙間に入ると、それまで
隙間を通っていた光が遮断される。かかる光の遮断によ
って、CPU501に信号が送られるようになってい
る。検知プレ−ト344は、ニアエンドセンサ−342
に検知されてから、プッシャプレ−ト325がさらに上
昇しても、ニアエンドセンサ−342がオンの状態を維
持できるのに十分な長さを有している。ニアフルセンサ
−343についても同様である。
アフルセンサ−343がオンになると、オンになった時
点からスタッカ−300aに入出する紙幣の枚数を相対
カウントする機構が設けられている。具体的には、ニア
エンドセンサ−342またはニアフルセンサ−343が
オンになった以後に、スタック入口センサ−307を通
過した紙幣1のカウント信号が、CPU501に送られ
る。そして、CPU501は、紙幣1の増減を相対的に
カウントする相対カウントを行う。そして、予め記憶さ
せて置いた所定の枚数に達すると、エンド信号またはフ
ル信号を送出してスタッカ−300aに収納されている
紙幣1が空あるいは満杯であることを知らせるようにな
っている。
ストコンピュ−タを接続しておくと、自動販売機等の上
位機の制御装置509から離れた場所でも、紙幣1の収
納状態を定量的かつ経時的に把握することができる。
は、使用不可センサ−345が設けられている。使用不
可センサ−345は、紙幣1の入金および出金動作にお
けるプッシャ−プレ−ト325の上下動の範囲では点灯
しない場所に固定されている。
補充の際には、プッシャ−プレ−ト325をスタッカ−
300aの最下部まで下げてプレ−トフック346で固
定できるようにしている。その際には、使用不可センサ
−345がオンになる。使用不可センサ−345がオン
になっている時には、管理者にプッシャプレ−ト325
が固定されていることを認知させて、仮にプッシャ−プ
レ−ト325を固定したまま電源を入れても本装置を運
転できないようにしている。
ッシャ−プレ−ト325から図18に示すプレ−トフッ
ク346をはずして、プッシャ−プレ−ト325が上下
動可能な状態となっていることを確認してから、運転を
行うことができる。これによって、管理者は、装置が動
作しない状態のまま、紙幣の補充、回収等の作業を終え
ることを低減できる。
00a内部の側面図である。搬送機構部309には、収
納されている紙幣1がスタック入口センサ−307に検
知された時に、重送を防止するための機構が備えられて
いる。以下に、かかる機構について説明する。
反対側の上部には、軸347を中心に回動可能なストッ
パ−ア−ム348が備えられている。ストッパ−ア−ム
348は、軸347を介して図示されないブレ−キソレ
ノイドに連結されている。したがって、制御部500か
らの信号によってブレ−キソレノイドがオンとなると、
ストッパ−ア−ム348は、図25において時計と反対
方向に回動する。
方向の先端は、軸347よりも紙幣搬送口301の方向
に配置される軸349を中心に回動可能なブレ−キア−
ム350の先端350aに連結されている。ブレ−キア
−ム350の先端350aには、摩擦係数の大きなブレ
−キ部材(例えば、ゴム)351が取り付けられてい
る。ブレ−キ部材351には、紙幣1の出金と直角方向
に凹凸の溝がつけられている。
位の紙幣1の先端が、スタック入口センサ−307に検
知されると、ストッパ−ア−ム348が回動し、それに
よってブレ−キア−ム350の先端350aが下降す
る。そして、該先端350aに備えられたブレ−キ部材
351が、最上位の紙幣1の直下にある2枚目の紙幣1
の上面を押さえる。
り紙幣搬送口301の方向に備えられた軸352を中心
に回動可能なロ−ラ−ア−ム353が備えられている。
ロ−ラ−ア−ム353の先端353bは、ブレ−キア−
ム350の先端350aと反対側の先端350bの上方
に位置している。また、ロ−ラ−ア−ム353の先端3
53bと反対方向の先端353aには、紙幣1の入出両
方向に回転可能なロ−ラ−354が備えられている。
時計回りに回動してその先端350bが上方に移動する
と、ロ−ラ−ア−ム353の先端353bが持ち上げら
れる。同時に、ロ−ラ−ア−ム353が、図25におい
て反時計回りに回動して、その先端353aに備えられ
たロ−ラ−354が、出金される紙幣1を押し下げる。
これによって、出金される紙幣1と搬送ベルト304,
312が離される。これによって、出金される紙幣1の
下方にある2枚目以下の紙幣1は、搬送ベルト304,
312によって出金方向に駆動を受けない。そのため、
単に、ブレ−キ部材351が2枚目の紙幣1の上面から
押さえるだけの機構よりも、重送を低減できる。
−307に検知された時には、搬送ベルト304に巻か
れたスタック入口上ロ−ラ−302とスタック入口下ロ
−ラ−303に挟まれている。したがって、この挟まれ
た位置で搬送ベルト304の駆動を受けて出金される。
なお、ロ−ラ−354は、自由に回転できるので、出金
動作がスム−ズに行われる。
aは、バネ355によって搬送機構部309の上部に連
結されて、かつ上方に付勢されている。そのため、スト
ッパ−ア−ム348が時計回りに回動すると、ロ−ラ−
ア−ム353は軸352を中心に時計回りに回動する。
それによって、ロ−ラ−354が搬送ベルト304,3
12等より上方に収納されるようになっている。
b、300cの構造および外形は、基本的には同一とな
っている。しかし、3種類の各紙幣1は幅は同じである
が、長さが異なる。具体的には千円札が最も短く、5千
円札、1万円札と5mmづつ長くなっている。紙幣1を
収納するスペ−スは、紙幣1の大きさとほぼ同じ大きさ
としないと、紙幣1が整頓された状態で収納できない。
b,300cの内部を1万円札の大きさに合わせた収納
スペ−スとすると、1万円札は問題ないが千円札および
5千円札は端部が揃わず遊びが多い状態で収納される。
そのため、出金動作においてトラブルが生じる危険性が
ある。一方、各スタッカ−300a,300b,300
cの内部を千円札あるいは5千円札の大きさに合わせた
収納スペ−スとすると、1万円札がたわんだり、折れ曲
がった状態で収納され、同様にトラブルの原因となる。
b,300cの大きさを各種紙幣1の大きさにあった収
納スペ−スとすべく、各スタッカ−300a,300
b,300cの内部スペ−スをまず1万円札用に合わ
せ、他種の紙幣1のスタッカ−300a,300bの紙
幣搬送口301と反対方向の内壁には、千円札あるいは
5千円札の長さに合わせた調整プレ−トとしてのエンド
ストッパ−334を着脱可能に装着できるようにしてい
る。
には、厚さ10mmのエンドストッパ−334を、また
5千円札用スタッカ−300bには厚さ5mmのエンド
ストッパ−334を装着している。
−300a,300b,300cの大きさを変えず、厚
さの異なるエンドストッパ−334の着脱のみによっ
て、各スタッカ−300a,300b,300c内容積
を変えることができる。そのため、各スタッカ−300
a,300b,300cの部品の共有化ができ、さらに
取り扱う紙幣1の変化への対応が容易となる。特に、最
近では米国のドル紙幣等の外国紙幣の使用要求が高まっ
ており、本装置は、このような要求にもすばやく対応で
きるものとなる。
構造について説明する。図26および図27は、それぞ
れイジェクト・リジェクト部400の斜視図および側面
からみた断面図である。イジェクト・リジェクト部40
0は、図1に示すように、真券を一括して出金するまで
保存すると共に全ての真券が搬送された後に一括して出
金するイジェクト部400aと、偽券、ジャムあるいは
重送を起こした紙幣1等の異常紙幣(以後、「異券」と
いう)2のみを保存するリジェクト部400bとから構
成されている。
ジェクト部400の下部に配置されている。一方、リジ
ェクト部400bは、イジェクト・リジェクト部400
の上部に配置されている。イジェクト部400aの前方
であって装置外部には、紙幣1が出金される紙幣出金口
401が設けられている。また、紙幣出金口401と反
対方向には、紙幣搬送部200からの紙幣1を受け入れ
る紙幣搬送口402が設けられている。紙幣搬送口40
2には、紙幣搬送部200から搬送される真券あるいは
異券2の通過を検知可能なイジェクト入口センサ−40
3が配置されている。
の光式センサ−であり、紙幣搬送口402の上下に対向
する位置に、発光素子403bと受光素子403aが各
2個づつ設けられている。図27では、イジェクト入口
センサ−403は、上下1個づつしか見えていないが、
同図の紙面裏方向に、上下1個づつのイジェクト入口セ
ンサ−403が存在する。発光素子403bは、紙幣搬
送口402の下側に、受光素子403aは、紙幣搬送口
402の上側に設けられている。イジェクト入口センサ
−403は、発光素子403bと受光素子403aの間
に紙幣1が存在すると、CPU501に、紙幣1の存在
を知らせる信号を送る。
は、紙幣1によって運ばれた汚れを他の紙幣1の搬送時
にセルフクリ−ニングできるように、紙幣1との接触面
を平らにした上下各1個のセンサ−カバ−404a,4
04bで覆われている。上下のセンサ−カバ−404
a,404bの間隔は、スタック入口センサ−307の
センサ−カバ−308と同様に、2.0〜3.0mmが
適切であり、好ましくは2.3〜2.7mmが良い。さ
らに最適な幅は2.4〜2.5mmである。
1は、出金方向に回転するイジェクト下ロ−ラ−405
と回転可動に備えられたイジェクト上ロ−ラ−406に
挟持されて、イジェクト・リジェクト部400の内部に
搬送される。図28は、紙幣搬送口402に設けられた
イジェクト下ロ−ラ−405とその周辺部材を示した図
である。イジェクト下ロ−ラ−405の両側面には、イ
ジェクト下ロ−ラ−405の直径より大きな円形の支持
板407が備えられている。
タンゴム製の8本の羽根408aを有する羽根車408
が設けられている。羽根車408は、紙幣搬送口402
から搬送されてきた紙幣1をイジェクト・リジェクト部
400の内部に導くと同時に、既にイジェクト部400
aに搬送されている紙幣1を下方に押さえる役割を有し
ている。この羽根車408の構造および機能について
は、後述する。
ていないギアを介して紙幣収納装置の下部に設けられて
いるステッピングモ−タ700と連結されている。イジ
ェクト上ロ−ラ−406は、回転可動ではあるがモ−タ
等の駆動源とは連結されていない。したがって、紙幣1
は、ステッピングモ−タ700によって駆動されるイジ
ェクト下ロ−ラ−405と同ロ−ラ−405に従動して
回転するイジェクト上ロ−ラ−406に挟持されて、イ
ジェクト・リジェクト部400の内部に搬送される。
幣搬送口402の方向からみたイジェクト・リジェクト
部400である。図示されるように、紙幣1は、イジェ
クト上ロ−ラ−406とイジェクト下ロ−ラ−405の
接面によってほぼU字形状となる。加えて、紙幣1は、
中央から端部までの間で羽根車408に支えられると共
に、後述する回動式ア−ム485bの下面で押さえられ
ている。したがって、紙幣1は、全体としてその断面が
緩やかな波形形状で、イジェクト・リジェクト部400
に搬送されるようになっている。これによって、しわや
折り癖のある中古の紙幣1でも、イジェクト部400a
の下方に折れたりたわんだ状態とならず、イジェクト部
400aに既に保留されている紙幣1と衝突するといっ
たトラブルを防止することができる。
異券2の場合には、その異券2は、リジェクト部400
bから下降してきたリフトベ−ス450の上に載置され
る。異券2を載置したリフトベ−ス450は、再びリジ
ェクト部400bまで上昇して待機状態となる。一方、
紙幣搬送口402から搬送された紙幣1が真券の場合に
は、その真券は、イジェクト部400aの下部に固定さ
れた紙幣出金駆動部420の上に設けられた一時保留板
410に載置される。この際、リフトベ−ス450は、
リジェクト部400bに待機した状態のままである。
るように、先端にロ−ラ−451を備えたイジェクトロ
−ラ−ア−ム452が設けられている。イジェクトロ−
ラ−ア−ム452は、リフトベ−ス450がリジェクト
部400bに待機している場合には、図27に示すよう
にリフトベ−ス450の下方に降ろされた状態となって
いる。しかし、リフトベ−ス450がイジェクト部40
0aに移動した際には、ロ−ラ−451が一時保留板4
10の上に載置された紙幣1に接触する。これによっ
て、イジェクトロ−ラ−ア−ム452は、図27におい
て軸453を中心に反時計回りに回動してリフトベ−ス
450の内部に収納されるようになっている。イジェク
トロ−ラ−ア−ム452は、真券の搬送時には、紙幣搬
送口402から搬送されてくる紙幣1が丸まらないよう
に、紙幣出金口401方向のスペ−スを狭める役割を持
っている。また、出金時には、リフトベ−ス450が紙
幣1に自重をかける妨げとならないようになっている。
は、該ア−ム452のほぼ中心に一軸454によって連
結されると共に、紙幣搬送口402の方向に水平に伸び
たガイドア−ム455が連結されている。ガイドア−ム
455は、リフトベ−ス450がリジェクト部400b
に待機している時は、紙幣搬送口402とほぼ同じ高さ
でかつ水平状態になっている。しかし、リフトベ−ス4
50がイジェクト部400aに下降した時には、イジェ
クトロ−ラ−ア−ム452の収納動作によって、ガイド
ア−ム455は、軸454を中心に回動して水平状態を
維持する。
部400aに搬送されてくる際に、羽根車407によっ
て巻き上げられてイジェクト部400aの上方でジャム
を起こさないようにするために設けられている。さら
に、真券が、イジェクト部400aの入口付近で丸まる
ことによって、次の紙幣1と衝突しないようにする目的
もある。このように、搬送されてきた真券は、ガイドア
−ム455によって上方に向かわないように押さえられ
ながら、イジェクトロ−ラ−ア−ム452の傾斜に沿っ
て、正常に一時保留板410の上に載置されるようにな
っている。
イジェクト部400aに搬送している際および出金直前
の一時保留板410と紙幣出金駆動部420の状態を示
す図である。図30に示されるように、一時保留板41
0は、イジェクト部400aの下部に固定された紙幣出
金駆動部420の上部に設けられている。紙幣1がイジ
ェクト部400aに搬送されている際には、一時保留板
410は、軸421を中心として回動可能な2つの前部
回動ア−ム422および軸423を中心として回動可能
な2つの後部回動ア−ム424によって持ち上げられた
状態となっている。前部回動ア−ム422の方が、後部
回動ア−ム424よりも急角度で立ち上げられているの
で、一時保留板410は、紙幣出金口401の方向がわ
ずかに高く傾斜した状態となっている。
ことによって、一時保留板410の上に載置される紙幣
1の後端を、イジェクト部400aの紙幣搬送口402
側に揃えることが可能となる。紙幣搬送口402の側に
は、羽根車408が回転して、羽根408aによって紙
幣1を一時保留板410に押しつけるようになってい
る。したがって、一時保留板410に載置されている紙
幣1は、次の紙幣1がイジェクト部400aに搬送され
てくる際に、一時保留板410の上に圧縮された状態に
おかれる。そのため、一時保留板410に載置されてい
る紙幣1と新たにイジェクト部400aに搬送されてく
る紙幣1とがぶつかる危険性がない。さらに、一時保留
板410が紙幣出金口401の方向を上に傾斜している
ので、紙幣出金口401の方向の空間が、紙幣搬送口4
02方向の空間よりも狭くなっている。このため、イジ
ェクト部400aに搬送されてきた紙幣1が、紙幣出金
口401側で丸まる等のトラブルを防止でき、正常なイ
ジェクト動作が可能となる。
留板410には、紙幣出金駆動部420を構成するロ−
ラ−425a,425bおよび搬送ベルト426が、一
時保留板410からわずかに上方に突出可能となるよう
に、各位置に合わせた2つの小長穴411a,411b
および1つの大長穴412が設けられている。上述のよ
うに、一時保留板410は、2つの前部回動ア−ム42
2と2つの後部回動ア−ム424によって、イジェクト
部400a側に持ち上げられている。そのため、出金時
以外は、一時保留板410の上から、ロ−ラ−425
a,425bおよび搬送ベルト426が突出しない状態
となっている。
が紙幣出金駆動部420に下降した状態を示す図であ
る。後述するイジェクトシャッタ−ソレノイド440が
オンとなることによって、2つの前部回動ア−ム422
と2つの後部回動ア−ム424が、それぞれ軸421,
423を中心に回動して、紙幣搬送口402の方向に倒
れる。これによって、一時保留板410が、紙幣出金駆
動部420に下降するようになっている。
2と後部回動ア−ム424は、一時保留板410に固定
されておらず、一時保留板410に接する部分には、そ
れぞれロ−ラ−422a,424aが備えられている。
前部回動ア−ム422と後部回動ア−ム424が倒れる
と、一時保留板410は、紙幣搬送口402の方向には
移動せず、スム−ズに垂直方向に下降できるようになっ
ている。したがって、一時保留板410が紙幣搬送口4
02の方向に移動しながら下降する場合に比べて、イジ
ェクト部400aのスペ−スは小さくて済む。このた
め、装置の小型化を図ることができる。
紙幣出金駆動部420に下降して重なった場合には、ロ
−ラ−425a,425bおよび搬送ベルト426の他
に、後述する紙幣検知プレ−ト427も、大長穴412
から一時保留板410の上に出る。一方、出金の際に、
一時保留板410上の紙幣1はリフトベ−ス450によ
って押されているので、紙幣検知プレ−ト427の上昇
が抑制されている。したがって、紙幣検知プレ−ト42
7は、上方に紙幣1が存在するか否かを検知する機能を
有する。この機能については、後述する。
示した斜視図である。ギア430は、紙幣収納装置下部
に配置されたステッピングモ−タ700と、図示されて
いないギアを介して連結されている。ギア430は、軸
431を介してロ−ラ−432と連結されいる。ロ−ラ
−432とロ−ラ−433はベルト434に巻かれてい
る。そして、ロ−ラ−433、ロ−ラ−435、ロ−ラ
−425aおよびロ−ラ−425bは、軸436によっ
て連結されている。
5とロ−ラ−437に張設されている。さらに、搬送ベ
ルト426のほぼ中央には、ロ−ラ−438が仲介ロ−
ラ−として配置されている。したがって、ステッピング
モ−タ700が回転することによって、ロ−ラ−425
a,425bおよび搬送ベルト426(以後、適宜、
「搬送ベルト426等」と記す)が回転可能となってい
る。
−405と図示されないベルトを介して結ばれている。
したがって、ステッピングモ−タ700が出金方向に回
転すると、ロ−ラ−425a,425bおよび搬送ベル
ト426が出金方向に回転すると共に、イジェクト下ロ
−ラ−405も出金方向に回転するようになっている。
このため、イジェクト・リジェクト部400への紙幣1
の搬送と紙幣1の紙幣出金口401への搬送が、1つの
モ−タで行うことが可能となっている。したがって、装
置のコストの抑制と共に、簡易な構造とすることによる
故障の低減を図ることができる。
は、出金する全ての紙幣1が一時保留板410の上に載
置されるまで、紙幣出金駆動部420の側に下降しな
い。そのため、紙幣1を一時保留板410に載置してい
る最中に、搬送ベルト426等が出金方向に回転してい
ても、紙幣1と搬送ベルト426等とは接触できない。
このため、一時保留板410に載置される紙幣1は、出
金直前まで出金方向の駆動を受けないようになってい
る。
クト部400bを隔てる回動式ア−ム485とリフトベ
−ス450を抜き出して示した図である。回動式ア−ム
485は、紙幣出金口401の側に配置された2つの回
動式ア−ム485aと紙幣搬送口402の側に配置され
た2つの回動式ア−ム485bから成る。回動式ア−ム
485a,485bは、図33に示す水平状態(図中の
Bの位置)を回動下限とする位置と、その状態からほぼ
90度上方の回動上限位置(図中のCの位置)との間
で、回動可能となっている。回動式ア−ム485a,4
85bは、紙幣1の幅より狭い幅で、リフトベ−ス45
0の4つ角に各1個づづ設けられた回動板456と接す
る位置に配置されている。
めの押さえ板488が、回動式ア−ム485の上に載置
されている。押さえ板488の構造については、後述す
る。4個の回動板456は、各片側をリフトベ−ス45
0の外側に備えた各1本の軸457(図33において残
り2本はみえていない)と連結されている。しかも、各
回動板456は、図33に示すように、水平状態からA
方向にのみ回動可能とされており、図示されないストッ
パ−によって、水平状態からAと逆方向には回動できな
いようになっている。
くると、CPU501からの命令にしたがって、リフト
ベ−ス450は、リジェクト部400bからイジェクト
部400aへ下降する。この際、水平状態を保持する回
動式ア−ム485に接触したリフトベ−ス450の回動
板456は、図33に示すA方向に回動する。これによ
って、リフトベ−ス450は、回動式ア−ム485を回
避してイジェクト部400aに下降できるようになって
いる。
−ス450は、異券2を載置すると、再びリジェクト部
400bへ上昇移動する。図34は、リフトベ−ス45
0がリジェクト部400bに上昇移動する際の回動式ア
−ム485aと回動板456の動きを、紙幣出金口40
1とその左側からみた図である。図34の(A)は、リ
フトベ−ス450が、イジェクト部400aにある状態
を示したものである。この状態では、まだ回動式ア−ム
485aと回動板456は接触していないため、両者と
も水平状態を維持している。
うに、回動式ア−ム485aと回動板456が接触する
と、回動板456はリフトベ−ス450の内側には回転
できないため、水平を維持する。一方、回動式ア−ム4
85aは、上方に回動可能であるため、回動板456に
よって上方に押し上げられる。このようにして、リフト
ベ−ス450は、回動式ア−ム485aを上方に回動さ
せながらリジェクト部400bへと移動する。
6は、図示されていないストッパ−に連結されており、
回動式ア−ム485a,485bは、下方に回動しない
ようになっている。さらに、そのストッパ−は、バネに
連結されており、回動式ア−ム485bを水平に保持し
ている。したがって、(C)のように、リフトベ−ス4
50がリジェクト部400bに移動した後は、上方に回
動した回動式ア−ム485a,485bは、バネの復元
力によって、元の水平状態まで戻る。
納装置の下方からみた底面図である。リフトベ−ス45
0は、紙幣搬送口402側に2個のロ−ラ−458a,
458bと、ほぼ中央に1個のロ−ラ−459と、紙幣
出金口401側に近接して配置される2個のロ−ラ−4
60a,460bを備えている。各ロ−ラ−458a,
458b,459は、紙幣出金駆動部420の各ロ−ラ
−425a,425b,438とそれぞれ対向する位置
に配置されている。
aとロ−ラ−460bは、紙幣出金駆動部420のロ−
ラ−437に対向する位置に配置されている。したがっ
て、出金の際に、リフトベ−ス450がイジェクト部4
00aに下降すると、出金すべき紙幣1をこれら上下の
各ロ−ラ−425a,425b,435,437,45
8a,458b,459,460a,460bによって
挟むようになっている。
と紙幣出金駆動部420の各ロ−ラ−425a,425
b,435,437,458a,458b,459,4
60a,460bによって紙幣1を挟んだ状態の側面図
である。各ロ−ラ−458a,459,460aは、各
軸461a,462,463とそれぞれ連結されてい
る。なお、図36では紙幣1の裏となっていて見えない
が、図35に示すように、各ロ−ラ−458b,460
bは、各軸461b,463とそれぞれ連結されてい
る。
61a,461b,462,463の両端は、各1個づ
つ計2個のバネ464a,464b,465,466を
介して、リフトベ−ス450の内部に連結されている。
したがって、出金する紙幣1の表面が出金方向で平らで
ない場合でも均一な圧力で紙幣出金口401に送り出す
ことができる。
を、紙幣出金口401の方向からみた図である。リフト
ベ−ス450の両端に設けられた2個のロ−ラ−458
a,458bとリフトベ−ス450の紙幣出金口401
側に近接して設けられた2個のロ−ラ−460a,46
0bが図示されている。なお、ロ−ラ−459は、2個
のロ−ラ−460a,460bの後方に位置するため、
図を複雑にしないために図37から省略されている。図
示されるように、紙幣出金口401からみて左右に紙幣
1が不均一な状態であっても、均一な圧力で挟持される
ようになっている。したがって、紙幣1を紙幣出金口4
01に向かってまっすぐに、搬送することが可能であ
る。
401の方向からみた拡大図である。図示されるよう
に、ロ−ラ−458bの軸461bの両端は、別個の各
バネ464bで連結されている。そのため、ロ−ラ−4
58bは、図示した中心線に対して傾斜可能である。し
たがって、紙幣1に局部的な凹凸があっても、均一な圧
力がかけられるようになっている。なお、図38は、ロ
−ラ−458bのみを示したものであるが、各ロ−ラ−
458a,459も同様の構造となっている。
搬送された際の、イジェクト・リジェクト部400の側
面図である。図示されるように、リフトベ−ス450
が、イジェクト部400aに移動した状態となってい
る。既に搬送されてきた異券2は、その上部に押さえ板
488を載せて、回動式ア−ム485の上に載置されて
いる。前述のようにリフトベ−ス450は、その4つ角
に備えた回動板456が回動することによって回動式ア
−ム485より下方に移動できる。
い異券2と押さえ板488は、回動式ア−ム485より
下方に移動できずに、イジェクト部400bに残され
る。なお、単に、回動式ア−ム485の上に異券2のみ
を載置するようにすると、異券2の折り癖やその重みに
よって、異券2は、回動式ア−ム485からイジェクト
部400aに落ちる危険性がある。そこで、押さえ板4
88が、リジェクト部400bに配置されている。ま
た、押さえ板488は、異券2の上部から圧縮すること
によって、狭いスペ−スになるべく多くの異券2を保存
できるようにする機能も有している。
・リジェクト部400の壁面から取り外した状態の斜視
図である。また、図41および図42は、それぞれ押さ
え板488を装置上部からみた図および紙幣出金口40
1の方向(図40の矢印Aの方向)からみた図である。
図40から図42に示すように、押さえ板488には、
各フック489a,489bが設けられている。そし
て、各フック489a,489bを、それぞれイジェク
ト・リジェクト部400の壁面に設けられた溝490
a,490bにはめ込むようになっている。
となっており、この場所でのみ各フック489a,48
9bを挿入することが可能とされている。また、各溝4
90a,490bの下端は、回動式ア−ム485より下
方にある。したがって、回動式ア−ム485より上方で
のみ上下動可能な押さえ板488は、装置の動作中に各
溝490a,490bから抜け出ないようになってい
る。
と同一平面上になるような形状となっている。一方、フ
ック489bは、押さえ板488と同一平面上にならな
い形状となっている。かかる形状の違いを設けたのは、
次の理由による。図45に示すように、図示されるイジ
ェクト・リジェクト部400の右上には、異券2の満杯
を知らせる機能を持たせたリジェクトフルセンサ−49
1が取り付けられている。リジェクトフルセンサ−49
1は、異券2を保存する場所の図45の紙面に対して裏
側に配置されている。保存される異券2が増加すると、
フック489bが、バネ492の弾性力に抗して調節ネ
ジ493を押し上げる。調節ネジ493が上昇すると、
これに伴って、小ア−ム494が上がるようになってい
る。そして、保存される異券2が所定量に達して、小ア
−ム494が所定の傾斜になると、リジェクトフルセン
サ−491がオンとなるようになっている。
金口401の方向からみた図である。リフトベ−ス45
0を駆動するモ−タであるイジェクトリフトモ−タ47
1は、イジェクト・リジェクト部400の裏(図43の
右側)に設けられたリフトベ−ス駆動部470に配置さ
れている。リフトベ−ス450は、リフトベ−ス駆動部
470に突き出した駆動ア−ム450aを有している。
イジェクトリフトモ−タ471のモ−タ軸471aに
は、円板472が連結されている。さらに、円板472
は、回転ア−ム473を介してカム474に連結されて
いる。
475が備えられている。また、カム474がほぼ垂直
上部および垂直下部にきたときに、その磁石475と対
向する位置に、それぞれ各1個のホ−ルセンサ−476
が固定されている。一つは、リフトベ−ス450をリジ
ェクト部400bに停止させるために設けられた、イジ
ェクトリフトモ−タ上センサ−476aである。もう一
つは、リフトベ−ス450をイジェクト部400aに停
止させるために設けられたイジェクトリフトモ−タ下セ
ンサ−476bである。
5と重なった時に、CPU501に信号を送る。これに
よって、イジェクトリフトモ−タ471が停止するよう
になっている。したがって、イジェクトリフトモ−タ4
71は、半回転単位で停止する。図43によれば、磁石
475がイジェクトリフトモ−タ上センサ−476aと
重なることによって、リフトベ−ス450が、リジェク
ト部400bに停止した状態となる。
ての紙幣1が載置された後あるいは異券2をリフトベ−
ス450の上に載置する際に、リフトベ−ス450が一
時保留板410の上に降りた状態を示した図である。回
転ア−ム473は、図43の状態から半回転している。
この状態で、カム474は、駆動ア−ム450aからは
ずれている。したがって、一時保留板410の上に載置
されている紙幣1には、リフトベ−ス450の自重がか
かった状態となっている。
1の左側からみた図である。リフトベ−ス450が一時
保留板410の上に下降しても、この段階ではまだ一時
保留板410は下方の紙幣出金駆動部420の側に降下
していない。なお、紙幣出金駆動部420のロ−ラ−4
25a,425bと搬送ベルト426は、出金すべき紙
幣1が全てイジェクト部400aに搬送された時点で、
停止するようになっている。また、図45に示すよう
に、前部回動ア−ム422は、各ア−ム441a,44
1b,441c,441dを介して、イジェクトシャッ
タ−ソレノイド440に連結されている。
板410の側に下降した状態を示した図である。リフト
ベ−ス450が一時保留板410の上に降下すると、イ
ジェクトリフトモ−タ471に連結した回転ア−ム47
3に備えられた図示されていないリフトセンサ−がオン
となる。これによって、イジェクトシャッタ−ソレノイ
ド440がオンとなる。
オンとなると、前部回動ア−ム422が、各ア−ム44
1a,441b,441c,441dに引かれて倒れ
る。前部回動ア−ム422が倒れると、後部回動ア−ム
424も紙幣出金口401と反対方向に倒れる。これに
よって、一時保留板410は、下方に移動して、紙幣出
金駆動部420に重なる。なお、イジェクトシャッタ−
ソレノイド440は、オンとなった直後にオフとなる。
れ曲がった形状の屈曲ア−ム442が連結されており、
前部回動ア−ム422の回動に連動して回動するように
なっている。そして、屈曲ア−ム442が回動して磁石
445が停止する2つの位置には、各1個のホ−ルセン
サ−443が固定されている。両ホ−ルセンサ−443
の内、上方の所定位置に固定されているホ−ルセンサ−
443は、後述するシャッタ−413が開いたことを知
らせるイジェクトシャッタ−上センサ−443aであ
る。また、下方の所定位置に固定されているホ−ルセン
サ−443は、シャッタ−413が閉じたことを知らせ
るイジェクトシャッタ−下センサ−443bである。
時保留板410の紙幣出金口401側であって、紙幣出
金口401に対向する位置には、出金前に紙幣出金口4
01を塞ぐ機能を有するシャッタ−413が設けられて
いる。また、このシャッタ−413は、一時保留板41
0と一体的に動作するように取り付けられている。した
がって、一時保留板410の上下動作によって、紙幣出
金口401が開閉可能となっている。かかる簡易な機構
で紙幣出金口401を開閉可能とすることで、特別なシ
ャッタ−機構を設ける必要がない。したがって、装置の
コスト低減や故障の低減を図ることができる。
シャッタ−上センサ−443aがオンとなると、同セン
サ−443aからCPU501に、シャッタ−413が
開いたことを知らせる信号が送られる。また、一時保留
板410の上に載置される紙幣1の上部からリフトベ−
ス450の自重がかかっている。このため、紙幣出金駆
動部420に備えられた紙幣検知プレ−ト427の下端
に固定された磁石428が、ホ−ルセンサ−である紙幣
有無センサ−429と重なる。イジェクトシャッタ−上
センサ−443aと紙幣有無センサ−429の両センサ
−がオンであることを確認してから、CPU501は、
ステッピングモ−タ700を出金方向に駆動する。
01の方向からみた図である。リフトベ−ス450は、
一時保留板410の下降によって、図44で示された位
置よりさらに低い位置に下降していることがわかる。こ
の状態において、カム474は、図44の状態と同様に
駆動ア−ム450aから離れている。したがって、一時
保留板410上に載置れている紙幣1には、リフトベ−
ス450の自重がかかった状態となっている。したがっ
て、下方から紙幣1に圧力をかけて出金する場合と比べ
ると、特別な加圧機構を設ける必要がない。したがっ
て、装置のコスト低減や故障の低減を図ることができ
る。
検知プレ−ト427の動作の変化を示した図である。
(A)に示す出金直前の段階では、紙幣検知プレ−ト4
27は、リフトベ−ス450の自重で一時保留板410
に圧縮された紙幣1によって下方に押されている。その
ため、紙幣検知プレ−ト427の下端に固定された磁石
428が、出金する紙幣1の有無を検知する紙幣有無セ
ンサ−429に重なった状態(オン状態)となってい
る。
端が紙幣検知プレ−ト427より紙幣出金口401側に
搬送されると、紙幣検知プレ−ト427は立ち上がり、
紙幣有無センサ−429から磁石428が離れる(オフ
状態)。そして、紙幣1の搬送が停止して、紙幣1の一
部が紙幣出金口401から飛び出した状態に保持され
る。したがって、紙幣1が完全に装置外部に出てしまう
ことがないため、自動販売機等の利用者は、紙幣1を受
け取りやすい。
4から図47に示すように、イジェクト排出口センサ−
444が設けられている。このセンサ−444は、紙幣
1が抜き取られたか否かを検知するセンサ−である。イ
ジェクト排出口センサ−444は、透過型の光式センサ
−で、発光素子と受光素子の一対の素子から成ってい
る。紙幣1が、発光素子と受光素子の間に入ると光が遮
断され、それによって紙幣1の存在を検知できるように
なっている。
ると、イジェクト排出口センサ−444がオフとなる。
そして、紙幣1が存在しないことを知らせる信号が、C
PU501に送られる。これによって、イジェクトリフ
トモ−タ471が回転して、リフトベ−ス450がリジ
ェクト部400bへと上昇する。リフトベ−ス450
は、一時保留板410と、図示されていないバネで連結
されているので、リフトベ−ス450の上昇に伴い、一
時保留板410も上方に持ち上げられる。このようにし
て、イジェクト・リジェクト部400は、紙幣1の搬送
前である図27の状態に戻る。
ジェクト・リジェクト部400の側面には、紙幣格納部
ドア600が設けられている。紙幣格納部ドア600
は、紙幣収納装置の修理および点検時ならびに紙幣の回
収および補充時に開けられるようになっている。
それぞれスタッカ−300aの内部かみた斜視図および
ドア(以後、「紙幣格納部ドア」という)600の開く
側からみた拡大図である。カギ部601は、紙幣格納部
ドア600の開閉を検知するドアセンサ−601aと、
紙幣格納部ドア600の施錠を行う施錠部601bとか
ら構成されている。
に固定されたプレ−ト602と、装置本体側に備えられ
たフック603とから構成されている。プレ−ト602
は、クランク状に立体的に曲げられた形状となってい
る。以後、このプレ−トを、「クランク型金具」とい
う。クランク型金具602には、図示されるように、ド
アセンサ−601aに検知可能な磁石606が固着され
ている。
は、コの字形状となっている。以後、このフックを、
「薄型フック金具」という。なお、図49(A)および
(B)では、施錠部601bの構造および動作を理解し
やすくするため、薄型フック金具603は宙に浮いたよ
うに示され、かつ後述するドアセンサ−601aは省略
されている。
3は、溝603aを有している。そして、施錠時におい
て、薄型フック金具603は、クランク型金具602の
一部であるプレ−ト602aに掛かる状態となる。紙幣
格納部ドア600を開ける際には、図49(B)におい
て、薄型フック金具603の面に、キ−604を差込ん
で時計回りに回転させる。
(B)に示すように、キ−差し込み口603eを中心と
して、矢印Xの方向に回動する。これによって、薄型フ
ック金具603のツメ部603bが、プレ−ト602a
からはずれる。それと同時に薄型フック金具603の下
部603cがクランク型金具602を、矢印Y方向に押
し出す。そのため、紙幣格納部ドア601は、キ−60
4を回すことによって、外側へと自動的に開くようにな
っている。
グ605を介してスタッカ−300aに連結されてい
る。スプリング605は、薄型フック金具603の固定
点603dと、スタッカ−300aの固定点300dに
接続されている。薄型フック金具603は、このスプリ
ング605によって、紙幣格納部ドア600を開け、キ
−604を離した際に、再び施錠時の状態に戻るよう
に、付勢されている。
で薄型フック金具603のロック状態を解除させない
と、紙幣格納部ドア600を閉められないようになって
いる。これは、キ−604を装置内部に置いたまま施錠
する危険性を回避するためである。
具603の上方向には、ドアセンサ−601aとして、
ホ−ルセンサ−(以後、「紙幣格納部ドアセンサ−」と
いう)が備えられている。施錠時には、図50(A)に
示すように、紙幣格納部ドアセンサ−601aとクラン
ク型金具602に固着されている磁石606が重なる。
これによって、CPU501は、装置の動作を可能な状
態としている。
うに、解錠時には、紙幣格納部ドアセンサ−601aと
磁石606が離れる。なお、図51中の602Lは、施
錠時のクランク型金具602の位置である。これによ
り、紙幣格納部ドアセンサ−601aは、オフとなる。
CPU501は、リフトモ−タ333を回転させて、ス
タックア−ム332を上方に移動させた後、装置全体の
動作を停止させる。
のは、紙幣1の回収、補充あるいは点検等を容易に行う
ことができるようにするためである。また、その後に、
装置全体の動作を停止するのは、紙幣1の回収等の作業
中に、装置が作動すると、けがをする危険性があるため
である。
構成部の関係を示したブロック図である。制御部500
が識別部100、紙幣搬送部200、紙幣収納部30
0、イジェクト・リジェクト部400および外部通信部
508と信号のやり取りを行うことによって、紙幣収納
装置の正確な動作が可能となっている。
式センサ−から、入金された紙幣1の長さ、光透過パタ
−ンおよび磁気パタ−ンの各種信号を受け取る。そし
て、識別部MPUは、記録されている千円札、5千円札
および1万円札の各種紙幣の保存デ−タと比較して、い
ずれかの真券情報と一致すれば、所定の動作を行う。一
方、デ−タが一致しない場合は、偽券と判断して、紙幣
1が戻される。
部200、紙幣収納部300、イジェクト・リジェクト
部400等にある光式および磁気式センサ−から、紙幣
1の存在、紙幣1の長さ、紙幣1の光透過パタ−ン等の
信号を受け取る部分である。そして、ROM502に記
録されているデ−タと比較して、一致すれば所定の動作
を行う。一方、一致しない場合は、偽券と判断して、リ
ジェクト処理等の所定の処理を行う。
ップで次のセンサ−からの信号を受け取ることを記憶さ
せている。したがって、紙幣1が、あるセンサ−から他
のセンサ−の間を所定のステップ範囲で行けなかった場
合には、紙幣1がその経路の途中でジャムを起こしたと
判断されるようになっている。また、RAM(1)50
3には、入金および出金動作の直後に、スタッカ−30
0aの最上位の紙幣1を出金と反対方向に駆動するステ
ップ数を24とするデ−タも記憶されている。
られてくる紙幣1の長さや磁気パタ−ン等のデ−タやエ
ラ−があった回数等を、バックアップデ−タとして記憶
させておく部分である。
って、24V直流電源を使用している。直流電源を用い
ることによって、ステッピングモ−タ700を使用する
ことができる。また、直流24Vとすることによって、
漏電しても交流100V電源より安全である。また、外
部の電源を利用するので、装置の軽量化が図れる。さら
に、電圧が安定しているので装置の動作が安定するメリ
ットがある。
送部100に設けられた識別部搬送モ−タ108と、装
置下部の設けられたステッピングモ−タ700の2個で
ある。したがって、紙幣識別部100から紙幣搬送部2
00に送られた後の紙幣1の搬送およびスタッカ−30
0a内部から紙幣出金口401まで紙幣1を搬送する動
作は、1個のステッピングモ−タ700を使用して行わ
れている。
00〜1500ppsまで可変となっている。なお、回
転数の範囲は、この範囲に限定されるものではない。紙
幣1の迅速な入出金動作とジャム等のエラ−の発生を考
慮して、かかる範囲としている。また。装置の電源をオ
ンにした時の初期動作は、ステッピングモ−タ700が
正逆に回転して、紙幣搬送部200や紙幣収納部300
等の内部に配置されている各搬送ベルトが回転する動作
となっている。装置の動作に異常がないことを確認する
ためである。
の所定箇所に備えることによって、外部の温度が所定の
温度以下に低下した際に、ステッピングモ−タ700に
電流を流すことも可能である。ステッピングモ−タ70
0が作動している時には、該モ−タが高温となる。した
がって、冬に外界の温度が下がっても、装置の動作に支
障が生じる危険性は少ない。
は、装置内部の温度も外界の気温に近くなるため、装置
の動作に支障を期たす場合がある。例えば、平温時(2
0度前後)に比べて、動作が遅くなる場合、凍結して動
作しない等のごとくである。装置は、外壁で囲まれてい
るので、発熱する部材を設けることによって、このよう
なトラブルを低減することができる。
器等のヒ−タを装置内部に備えることも考えられる。し
かし、装置に余分な部材が多くなると、装置の小型化や
コストダウンの障害となる。
かつステッピングモ−タ700が回転していない時に
は、該モ−タ700に電流を流して、装置内部を暖める
方法を採るようになっている。このような方法を採るこ
とによって、長時間モ−タが停止しているシステムで
も、装置動作に支障を期たす危険性を低減できる。
す。以下、フロ−チャ−トに従って、紙幣収納装置の入
金動作を説明する。
ンにして、入金待機状態とする(ステップS1)。この
状態で、まず、紙幣1を紙幣識別部100の紙幣挿入口
101に入れ、入金動作を開始する(ステップS2)。
すると、紙幣識別部100の検知部100aに備えた入
口センサ−102が、紙幣1が挿入されたか否かを検知
する(ステップS3)。なお、挿入された紙幣1の幅
が、正規の紙幣1の幅よりも狭いために、入口センサ−
102に検出されない場合には、元の待機状態のままで
ある。
と、紙幣識別部100にある電磁クラッチ109がオン
になるとともに、識別部搬送モ−タ108が入金方向に
回転する(ステップS4)。
すると、検知部100aの搬送ベルト114と一時待機
部100bの搬送ベルト113が、入金方向に回転す
る。そのため、紙幣1は、搬送ベルト114と6個のロ
−ラ−117に挟持されたまま、さらに奥へとすすむ。
紙幣1が、2個の磁気式識別センサ−105、検知部1
00aに配置された側部光式識別センサ−104および
中央光式識別センサ−103を通過する間に、紙幣1の
長さ、光透過パタ−ンおよび磁気パタ−ンが検知される
(ステップS5)。
04を通過したところで、識別部搬送モ−タ108が停
止する(ステップS6)。ここで、識別部MPU501
aは、磁気式識別センサ−105および各光式識別セン
サ−103,104から受け取った識別デ−タと、予め
識別部MPU501aに記憶されている各種紙幣1のデ
−タとを比較して、真券か否かを判断する(ステップS
7)。
種の紙幣のいずれのデ−タとも一致しない場合には、識
別部MPU501aは、入金された紙幣1を偽券と判断
する。そして、識別部搬送モ−タ108を入金と逆方向
に回転させる(ステップS8)。これによって、紙幣1
は、検知部100aの搬送ベルト114によって紙幣挿
入口101へと搬送される。
が、中央光式識別センサ−103を通過したところで、
識別部搬送モ−タ108が停止し、偽券の引き抜きを待
つ状態となる(ステップS9)。そして、入口センサ−
102からの信号を受けた識別部MPU501aは、紙
幣1が引き抜かれたか否かを判断する(ステップS1
0)。紙幣1が引き抜かれて、入口センサ−102が紙
幣1を検知しなくなったら、紙幣収納装置は、次の紙幣
1の入金を待つ状態に戻る(ステップS11)。一方、
紙幣1が引き抜かれなかった時には、識別部MPU50
1aは、ステップS9に戻って紙幣1の引き抜きを待
つ。
いずれかの紙幣デ−タと一致した場合には、入金された
紙幣1が真券と判断される。そして、識別部搬送モ−タ
108が再び入金方向に回転して(ステップS12)、
紙幣1は、各搬送ベルト114,113の駆動を受けて
一時待機部100bへと進む。
き防止レバ−112の下部に設けた引き抜き防止レバ−
センサ−106を通過した段階で、識別部搬送モ−タ1
08が停止し、かつ電磁クラッチ109がオフとなる
(ステップS13)。したがって、紙幣1は一時待機部
100bで停止するとともに、引き抜き防止レバ−11
2が検知部100aの下方より立ち上がる。これによっ
て、以後、紙幣1の引き抜きは不可能となる。
に真券信号を送るとともに、外部通信部508を通じて
自動販売機等の上位機の制御部509に入金通知を行う
(ステップS14)。紙幣識別部100は、紙幣搬送部
200を制御する制御部500からの真券確認信号を待
つ状態となる(ステップS15)。
は、電源をオンにした後、紙幣識別部100のステップ
S1の待機状態と同様に待機状態となっている(ステッ
プS16)。そして、紙幣搬送部200と制御部500
は、ステップS14における紙幣識別部100からの真
券信号が入力されると、その真券信号を確認できたか否
かを判断する(ステップS17)。
PU501)が、真券信号を受け取った場合には、紙幣
1の種類に応じた各スタッカ−300a,300bの各
搬送ゲ−トソレノイド232,262に信号を送る。そ
して、CPU501は、千円搬送ゲ−ト231または5
千円搬送ゲ−ト261のいずれかを開けるとともに、ス
テッピングモ−タ700を回転させる(ステップS1
8)。これによって、紙幣搬送部200の搬送ベルト2
02が入金方向に駆動されて、入金準備が始まる。な
お、紙幣1が1万円札の場合には、1万円搬送ゲ−ト2
91は常時開いているので、搬送ゲ−トソレノイドのオ
ンは行われない。したがって、ステッピングモ−タ70
0のみを回転させることによって、入金準備が行われ
る。
された場合には、CPU501は、ステップS16に戻
って待機状態を維持する。
真券確認信号を識別部MPU501aに送る(ステップ
S19)。識別部MPU501aは、CPU501から
真券確認信号を受け取ったか否かを判断する(ステップ
S20)。
認信号を受け取った場合には、識別部搬送モ−タ108
が入金方向に回転して、一時待機部100bにある紙幣
1は、紙幣搬送部200へと搬送される(ステップS2
1)。この段階では、電磁クラッチ109がオフなの
で、次の紙幣1を紙幣挿入口101から挿入しても、搬
送ベルト114は駆動せず、次の紙幣1は取り込まれな
い。その後、識別部MPU501aは、CPU501か
らの再度の真券確認信号を待つ状態となる(ステップS
22)。
は、途中でジャム等のトラブルが生じなければ、搬送路
センサ−255を通過する(ステップS23)。紙幣1
の後端が搬送路センサ−255を通過したところで、C
PU501は、真券確認信号を識別部MPU501aに
送る(ステップS24)。
受け取ったか否かを判断する(ステップS25)。その
結果、真券確認信号を受け取った場合には、識別部搬送
モ−タ108が停止する(ステップS26)。一方、真
券確認信号を受け取っていない場合には、ステップS2
2の待機状態を維持する。
幣識別部100は、次の紙幣1を入金できる待機状態に
戻り、紙幣識別部100の動作が終了する(ステップS
27)。
幣1は、各搬送ゲ−ト231,261,291のいずれ
かの搬送ゲ−トから、各スタッカ−300a,300
b,300cのいずれかに向かう。ここで、千円札の場
合を例にとると、千円札は、紙幣搬送口301に設けら
れたスタック入口センサ−307を通過する(ステップ
S28)。なお、ステップS28からステップS33に
ついては、千円札を例に説明するが、他の紙幣の場合も
同様のステップとなっている。
07を通過すると、CPU501はスタック入口センサ
−308からの信号を受けて、紙幣1が完全にスタッカ
−300a内部に収納されるのに十分な時間を経過して
から、ステッピングモ−タ700を停止させる(ステッ
プS29)。ステッピングモ−タ700の停止によっ
て、搬送機構部309の各搬送ベルト304,312が
停止する。そして、紙幣1は、スタッカ−300a内部
に収納されている紙幣1の上面を押さえているスタック
ア−ム332の上に載置される。
−ム332を上昇させる方向に半回転する(ステップS
30)。スタックア−ム332の上に載置された紙幣1
は、各搬送ベルト304、312に接触してスタックア
−ム332の2本のプレ−トの間から下方に向かって力
を受ける。続いて、紙幣1は、スタックア−ム332の
2本のプレ−トの間から下方にすり抜けて、プッシャ−
プレ−ト325上の紙幣1の上に載置される。その後、
スタックア−ム332は、搬送ベルト304,312よ
り上方の所定位置で停止する。
U501の命令に従って、ステッピングモ−タ700が
入金方向に回転する(ステップS31)。なお、この実
施の形態では、ステッピングモ−タ700が入金方向に
24ステップ回転するようになっている。入金時にスタ
ッカ−300aの奥まで入りきらなかった紙幣1があっ
ても、かかる整頓動作によって、収納されている他の紙
幣1と端部を揃えて載置される。
−タ333が半回転することによって下降し、スタック
リフト下センサ−341bがオンになる位置で停止する
(ステップS32)。この結果、プッシャ−プレ−ト3
25は、入金された紙幣1を含め収納されている紙幣1
を積載した状態で、スタックア−ム332に押さえられ
る。
フになり(ステップS33)、千円搬送ゲ−ト231が
閉じると共に、上位機の制御装置509に入金の登録通
知が行なわれる。以上で、紙幣収納装置の入金動作が終
了する(ステップS34)。そして、同時に上位機の制
御装置509の動作も終了する(ステップS35)。
て、出金動作について説明する。図55および図56
に、出金動作のフロ−チャ−トを示す。以下、フロ−チ
ャ−トにしたがって、紙幣収納装置の出金動作を説明す
る。
ら、千円札2枚を出金するための信号となる出金通知
が、CPU501に送られる(ステップS51)。
禁止信号を送り、紙幣識別部100を入金禁止状態とす
る(ステップS52)。先の出金通知によって、CPU
501は、紙幣収納部300と紙幣搬送部200を制御
する。すなわち、紙幣搬送部200のイジェクトゲ−ト
ソレノイド227がオンとなり、イジェクト搬送ゲ−ト
226が開かれる。同時に千円ゲ−トソレノイド232
がオンとなり、千円搬送ゲ−ト231が開かれる。
て、スタックア−ム332が上昇する(ステップS5
3)。プッシャ−プレ−ト325に積載された紙幣1の
最上位にある紙幣1の上面が、各搬送ベルト304,3
12に接したところで、プッシャ−プレ−ト325が停
止する。この際、エンドストッパ−334は、バネ33
5の弾性力によって紙幣1の後端を軽く下に押し下げた
状態となっている。
向に回転することによって、各搬送ベルト304,31
2が出金方向に駆動される(ステップS54)。これに
よって、収納されている千円札の一番上の紙幣が、スタ
ッカ−300aから紙幣搬送口301に向かって搬出さ
れる。この際、2枚目の千円札も、各搬送ベルト30
4,312により出金方向の駆動を受ける。しかし、紙
幣搬送口301に設けられた分離ロ−ラ−310、フリ
クションロ−ラ−320およびロ−ラ−ガイド311に
よって、スタッカ−300aの外に飛び出さないように
されている。
千円札の先端が、スタック入口センサ−307を通過す
ると(ステップS55)、スタック入口センサ−307
が、CPU501に信号を送る。すると、CPU501
は、スタック紙幣ブレ−キソレノイドをオンにする(ス
テップS56)。
られたストッパ−ア−ム348が回動して、ブレ−キア
−ム350の先端350aに接続されたブレ−キ部材3
51が、2枚目の千円札の後端に押しあてられる。同時
に、ロ−ラ−ア−ム353が回動して、その先端にある
ロ−ラ−354が1枚目の千円札の上面から下方に向か
って押す。これによって、1枚目の千円札と各搬送ベル
ト304,312とが引き離される。
−302とスタック入口下ロ−ラ−303の接触部およ
び分離ロ−ラ−310とロ−ラ−317とによる挟持部
分で搬送ベルト304の駆動を受けて、紙幣搬送部20
0へと搬送される。千円札がスタック入口センサ−30
7を通過している最中には、同センサ−307によっ
て、紙幣1の長さと光透過パタ−ンが検知される(ステ
ップS57)。
07を通過する(ステップS58)と、スタック紙幣ブ
レ−キソレノイドがオフとなる(ステップS59)。な
お、ブレ−キア−ム350とロ−ラ−ア−ム353は、
下がったままでスタッカ−300a内部の紙幣1が搬送
されないようにしている。
サ−307からのデ−タ信号を受けて、重送していない
かどうか判断する(ステップS60)。その結果、重送
していると判断すれば、ステップS61にすすみ、後述
するようなリジェクト処理を行う。
PU501は、紙幣1が正しいか否かの判定、すなわち
千円札か否かの判定をする(ステップS62)。その結
果、別の種類の紙幣1であれば、ステップS61のリジ
ェクト処理が行なわれる。また、紙幣1の識別の結果、
真券と判断された場合には、千円札は、既に開かれてい
るイジェクト搬送ゲ−ト226から、イジェクト部40
0aに搬送される(ステップS63)。
1、すなわち、この例では2枚の千円札が搬送されたか
否かを判断する(ステップS64)。1枚しか搬送して
いなければ、さらに紙幣1をイジェクト部400aに送
るべく、ステップS54以下の動作を繰り返す。なお、
2枚目の千円札がイジェクト部400aに搬送されるま
で、先に搬送された千円札は、イジェクト部400aの
一時保留板410に載置された状態となっている。
例では2枚の千円札が、イジェクト部400aに搬送さ
れると、ステッピングモ−タ700が、入金方向に回転
する(ステップS65)。この実施の形態では、24ス
テップ回転する。
ことによって、スタックア−ム332が、下方に向かっ
て移動し、プッシャ−プレ−ト325を紙幣搬送口30
1より下方に押し下げる(ステップS66)。続いて、
CPU501からイジェクトゲ−トソレノイド227お
よび千円ゲ−トソレノイド232に信号が送られ、各ソ
レノイド227,232がオフとなる。これによって、
イジェクト搬送ゲ−ト226および千円搬送ゲ−ト23
1が、閉められる(ステップS67)。
モ−タ471を回転させて、リフトベ−ス450を下降
させる(ステップS68)。イジェクトリフトモ−タ4
71の回転によって、回転ア−ム473に備えられた図
示されないリフトセンサ−がオンになる。CPU501
は、リフトセンサ−がオンとなっているか否かを確認し
て(ステップS69)、オンになっていなければ、エラ
−処理を要することとなる(ステップS70)。
ば、CPU501は、イジェクトシャッタ−ソレノイド
440をオンにする(ステップS71)。これによっ
て、一時保留板410が、紙幣出金駆動部420に重な
る。そして、リフトベ−ス450によって下方に押しつ
けられた紙幣1によって、紙幣検知プレ−ト427の下
部に備えられた磁石428が、イジェクト紙幣有無セン
サ−429と重なる。
紙幣出金口401のシャッタ−413が開く。この時、
屈曲ア−ム442が回動して、イジェクトシャッタ−上
センサ−443aがオンとなる。CPU501は、イジ
ェクト紙幣有無センサ−429とイジェクトシャッタ−
上センサ−443aが共にオンになっているか否かを確
認する(ステップS72)。その結果、両センサ−42
9,443aがオンになっていなければ、エラ−処理を
要することとなる(ステップS70)。
になっていれば、CPU501は、ステッピングモ−タ
700を出金方向に回転させる(ステップS73)。こ
れによって、一時保留板410の上に載置されている全
ての紙幣1が、出金方向の駆動を受ける。紙幣1が、出
金方向に移動して紙幣検知プレ−ト427を通過する
と、同プレ−ト427が立ち上がる。CPU501は、
イジェクト紙幣有無センサ−429がオフになったか否
かを確認する(ステップS74)。
29がオンのままであれば、エラ−処理を要することと
なる(ステップS75)。一方、イジェクト紙幣有無セ
ンサ−429がオフとなれば、ステッピングモ−タ70
0が停止する(ステップS76)。この状態では、紙幣
1の先端が、紙幣出金口401から半分程度出た状態と
なっている。
ト排出口センサ−444がオフになるまで、待機状態が
維持される(ステップS77)。紙幣1が全て引き抜か
れると、CPU501は、イジェクト排出口センサ−4
44がオフになったか否かを判断する(ステップS7
8)。イジェクト排出口センサ−444がオフにならな
ければ、ステップS76に戻りそのままの状態におかれ
る。
なると、イジェクトリフトモ−タ471が回転して、リ
フトベ−ス450が上昇する(ステップS79)。ま
た、一時保留板410が、紙幣出金駆動部420から上
方に持ち上げられる。これによって、紙幣出金口401
のシャッタ−413が閉まる。
っていた紙幣識別部100に入金禁止解除信号を送出す
る。これによって、紙幣識別部100の入金禁止状態が
解除され(ステップS80)、紙幣識別部100は、元
の状態に戻り、その動作を終了する(ステップS8
1)。
09に出金動作を完了した旨の通知を行い、紙幣収納装
置の動作が終了する(ステップS82)とともに、上位
機制御装置509の動作も終了する(ステップS8
3)。
いは出金動作が行われない場合、すなわち、ジャム、重
送、異券混入等が生じた場合に行うリジェクト動作につ
いて説明する。
ルが起きた場合は、ジャムを生じた紙幣1を取り除き易
くする機構、紙幣1をリジェクト部400bに搬送する
機構およびエラ−表示がされてからエラ−処理を行う機
構を採用することによって、対応している。これらの中
で、紙幣1をリジェクト部400bに搬送するリジェク
ト動作とは、入金の途中でジャムが起こったとき、出金
時に紙幣1が重送を起こしたときまたは出金時に異券2
が搬送されたときの3つの場合に行う動作をいう。
ャムが生じた場合等のごとく、リジェクト部400bに
紙幣1を搬送できない場合に、管理者が人力で行う処理
をいう。
した場合のリジェクト動作のフロ−チャ−トを示す。以
下、該フロ−チャ−トにしたがって説明する。紙幣1を
紙幣識別部100の紙幣挿入口101に入れてから、紙
幣搬送部200に搬送されるまでの動作は、入金動作と
共通なので省略する。
かでジャムを起こすと、リジェクト動作を開始する(ス
テップS101)。なお、ジャムの発生検知は、次のよ
うに行われる。すなわち、CPU501は、紙幣1が搬
送路センサ−255から所定範囲のステップ数で、各ス
タッカ−300a,300b,300cの入口に備えた
スタック入口センサ−307等まで到達しない場合に、
ジャムが発生したものと判断する。ステッピングモ−タ
700のステップ数で判断するのは、紙幣1が両センサ
−255,307の間を正常に通過する場合のステップ
数が、所定の範囲にはいるためである。
ピングモ−タ700の回転が停止し、搬送ベルト202
の駆動が停止する。(ステップS102)。ここで、ジ
ャムには、紙幣1が搬送路センサ−255に検知された
ままの状態で発生するものと、同センサ−255に検知
されない位置で発生するものとがある。前者のジャム
は、紙幣1(特に、千円札)が千円札用スタッカ−30
0aの紙幣搬送口301の直前にある千円搬送ゲ−ト2
31に入る部分で発生するジャムである。
あるいは1万円札がそれぞれの搬送ゲ−ト261,29
1に入る部分で発生するジャムである。かかる2通りの
ジャムによって、リジェクト動作が異なるため、CPU
501は、まず、搬送路センサ−255が紙幣1に反射
した光を受光して、オンになっているかを判断する(ス
テップS103)。
なっている場合には、CPU501は、紙幣搬送部20
0に信号を送りステッピングモ−タ700を回転させ
る。これによって、搬送ベルト202が出金方向に駆動
する(ステップS104)。駆動は予め設定してあるス
テップ数だけ可能であるが、この実施の形態では、最大
200ステップまで駆動できるようになっている。
果、CPU501は、紙幣1が搬送路センサ−255を
通過して、同センサ−255がオフになったか否かを判
断する(ステップS105)。
なっていない場合には、搬送ベルト202を出金方向に
駆動することによっては、ジャムを解消することはでき
ない。そのため、エラ−処理を要するようになる(ステ
ップS106)。一方、搬送路センサ−255がオフと
なった場合には、CPU501からの信号によって、ス
テッピングモ−タ700が停止する(ステップS10
7)。
400の紙幣搬送口402の直前にあるイジェクト搬送
ゲ−ト226のゲ−ト外面に紙幣1が存在する。そのた
め、この状態からは直接、紙幣1をリジェクト部400
bに搬送できない。そこで、まず、CPU501は、開
いている搬送ゲ−トを閉じるために、搬送ゲ−トソレノ
イド(通常の場合、千円ゲ−トソレノイド232)をオ
フにする(ステップS108)。
向に回転させて、搬送ベルト202を入金方向に駆動す
る(ステップS109)。かかる駆動は、予め設定した
ステップ数だけ可能であるが、この実施の形態では、最
大300ステップまで駆動できるようにしている。搬送
ベルト202を所定のステップ数だけ入金方向に駆動し
ている最中に、CPU501は、紙幣1の後端が搬送路
センサ−255を通過してオフになったか否を判断する
(ステップS110)。
−255を通過せずに、該センサ−255がオンのまま
であれば、エラ−処理を要することになる(ステップS
111)。一方、搬送路センサ−255がオフになれ
ば、紙幣1がイジェクト搬送ゲ−ト226を通過してい
ることになる。CPU501は、イジェクトゲ−トソレ
ノイド227をオンにして、イジェクト搬送ゲ−ト22
6を開く(ステップS112)。
ェクト部400に信号を送り、イジェクトリフトモ−タ
471を回転させる。リジェクト部400bに待機して
いたリフトベ−ス450が下方に移動し、ジャムを起こ
した紙幣1を受け入れる体制となる(ステップS11
3)。
タ700を回転させる。これによって、搬送ベルト20
2が出金方向に駆動される(ステップS114)。ジャ
ムを起こした紙幣1は、イジェクト・リジェクト部40
0のイジェクト搬送ゲ−ト226からリフトベ−ス45
0の上に搬送される。この際、イジェクト入口センサ−
403によって、紙幣1の通過が確認される(ステップ
S115)。
回転して、リフトベ−ス450がリジェクト部400b
へ上昇する。リフトベ−ス450は、回動式ア−ム48
5を押し上げて、押さえ板488と異券2を積載した状
態で、リジェクト部400bに停止する(ステップS1
16)。以上の動作によって、千円搬送ゲ−ト231の
近傍でジャムを起こした紙幣1のリジェクト動作が終了
する(ステップS117)。
ゲ−ト261,291の近傍でジャムを起こした場合に
は、千円札がジャムを起こした場合より単純な動作とな
る。それは、ジャムの際に、紙幣1がイジェクト搬送ゲ
−ト226の部分になく、該ゲ−ト226の開き動作の
邪魔にならないからである。具体的には、ステップS1
03において、搬送路センサ−255がオフになってい
ると、上記のステップS112以降の動作に入る。
き、単に、エラ−表示をさせるのではなく、リジェクト
部400bに紙幣1を搬送するようにしている。これ
は、入金方向にジャムが生じたとき、反対方向に駆動す
ると解消する可能性が高いためと、その処理によって装
置の保守労力を減少できるためである。なお、再入金処
理を行わせるのではなく、リジェクト処理させるのは、
紙幣1が傷んでいることによって、再度のジャムが発生
する危険性があるからである。
出金された場合におけるリジェクト動作のフロ−チャ−
トを示す。以下、このフロ−チャ−トにしたがって説明
する。
出金信号がCPU501に送られてから、各スタッカ−
300a,300b,300cより紙幣が搬出されるま
での動作は、前述した通常の出金動作と共通するので省
略する。
した状態で各スタッカ−300a,300b,300c
から搬出される、いわゆる重送が起こる場合がある。紙
幣1は、スタック入口センサ−307を通過している最
中に、同センサ−307によって、紙幣1の長さと光透
過パタ−ンを検知する。
タ−ンから、紙幣1が重送していないか、あるいは異券
2でないかを判断する。通常、重送した場合は、紙幣1
の長さが所定の長さより長くなるため、紙幣1の長さの
みの識別で足りる。しかし、ほとんど重なった状態の紙
幣1であれば、1枚の紙幣1の長さとほぼ同じであり重
送を検知することが困難となる。そこで、光透過パタ−
ンを測定することによって、紙幣1の重送を判断してい
る。重送、あるいは異券2の搬送が行われると、CPU
501は、以下の動作を開始する(ステップS15
1)。
と判断した場合には、まず、イジェクト入口センサ−4
03の近傍に、紙幣1が存在しているかを確認する(ス
テップS152)。そして、複数枚の紙幣1を出金して
いる際、先に進行中の紙幣1が、イジェクト入口センサ
−403の近傍に存在している場合には、該紙幣1がイ
ジェクト入口センサ−403を通過するまで、搬送ベル
ト202の駆動を継続する(ステップS153)。
傍に紙幣1がない場合には、ステッピングモ−タ700
を停止する。この際、スタック紙幣ブレ−キソレノイド
はオンのままとし、スタッカ−300aは次の紙幣1の
出金を停止した状態となっている(ステップS15
4)。
モ−タ471を回転させる。その結果、リジェクト部4
00bに待機していたリフトベ−ス450が下方に移動
して重送した紙幣1や異券2を受け入れる体制となる
(ステップS155)。
−タ700を回転させる(ステップS156)。これに
よって、搬送ベルト202が出金方向に駆動し、搬送ベ
ルト202上の重送した紙幣1や異券2が、リフトベ−
ス450の上に搬送される。
ト入口センサ−403によって、重送した紙幣1または
異券2の通過が確認される(ステップS157)。そし
て、イジェクトリフトモ−タ471が回転して、リフト
ベ−ス450がリジェクト部400bへ上昇する。リフ
トベ−ス450は、押さえ板488と重送した紙幣1ま
たは異券2を積載した状態で、リジェクト部400bに
停止する。なお、重送した紙幣1等が確認されなけれ
ば、エラ−処理を要することとなる(ステップS15
8)。
定したステップ数だけ移動できるようになっている。こ
の実施の形態では、最大1000ステップの設定が可能
である。ステッピングモ−タ700は、設定したステッ
プ数だけ回転し、重送した紙幣1等が、まだスタック入
口センサ−307あるいは搬送路センサ−255に検知
される位置にあるか否かの確認動作が行われる(ステッ
プS159)。
サ−307,255に検知される位置にある場合には、
エラ−処理を要することとなる(ステップS160)。
一方、重送した紙幣1等が検知されず、重送した全ての
紙幣1がリフトベ−ス450に載置された場合には、イ
ジェクトリフトモ−タ471によるリフトベ−ス450
の上動作が行われる(ステップS161)。続いて、ス
タック紙幣ブレ−キソレノイドがオフとなり、重送防止
機構が解除される(ステップS162)。
向に回転して、再度の重送が生じないように、前述のい
わゆる紙幣の整頓動作が行われる(ステップS16
3)。引き続いて、次の紙幣1の出金動作に入る(ステ
ップS164)。かかる一連の動作によって、リジェク
ト動作が終了する(ステップS165)。
合の動作について説明する。以下、図59のフロ−チャ
−トにしたがって説明する。
ジャムが発生したことを、前述のように、各センサ−3
07,255間のステップ数によって検知する(ステッ
プS181)。そして、CPU501は、ステッピング
モ−タ700の回転を停止させる。その結果、搬送ベル
ト202の駆動が停止する(ステップS182)。
オンのまま維持される(ステップS183)。各搬送ゲ
−ト231,261の近傍でジャムを起こしている場合
に、各搬送ゲ−ト231,261を閉めると、紙幣1の
破損につながるからである。また、ジャムを起こした紙
幣1の除去作業ができないからである。
クト部400bへの搬送を行わず、エラ−処理を要する
こととなる(ステップS184)。これによって、紙幣
収納装置の管理者は、搬送路ドア部201を開けて、紙
幣1の除去を行うことになる。かかる動作によって、出
金時のジャムに対するリジェクト動作が終了する(ステ
ップS185)。
な実施の形態の一例であり、これに限られるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形し
た実施が可能である。
ム332は、図60に示すような構造のものでも良い。
以下、図60に基づいて、スタックア−ムの構造および
動作について説明する。なお、図60に示したスタッカ
−300a内部に設けられたプッシャ−プレ−ト32
5、搬送機構部309等は、図15等に示したスタッカ
−300aと共通するので、説明を省略する。
10と同軸である軸318と連結した駆動手段によって
回動可能となっている。また、スタックア−ム801
は、プッシャ−プレ−ト325に積載された紙幣1の上
側端面を押さえることが可能な幅で、かつ搬送機構部3
09の幅より広い2本のア−ムから構成されている。
を押さえるだけの長さとなっている。スタックア−ム8
01の主な役割は、入金時に入金されてくる紙幣1と積
載されている紙弊1との衝突を防止し、かつ出金時に、
プッシャ−プレ−ト325の上昇を抑制することであ
る。したがって、図60に示す長さであっても、かかる
役割は十分に果たせる。また、スタックア−ム801の
長さを短くすると、スタックア−ム801の駆動機構を
小型化できるメリットもある。
ッカ−300aの内部に、紙幣1を搬送する入金動作お
よび同スタッカ−300aの外部に、紙幣1を搬送する
出金動作について説明する。
チャ−トと図60に基づいて説明する。
01は、スタッカ−300aの内部にア−ムを回動させ
て、収納されている紙幣1の上面からプッシャ−プレ−
ト325を押し下げた位置であるA部に停止している。
かかる待機状態から入金動作が開始する(ステップS2
31)。
の上面と各搬送ベルト304,312の間には空間が形
成されている。したがって、スタック入口上ロ−ラ−3
02に巻かれた搬送ベルト304の駆動によって入金さ
れてくる紙幣1は、すでに収納されている紙幣1と衝突
せずに、スタッカ−300aの内部に搬送される。入金
されてくる紙幣1は、スタックア−ム801にその先端
を載せた状態で、収納されている紙幣1の上面にたわん
だ状態で積載される(ステップS232)。
を中心に、図60において反時計回りに回動する(ステ
ップS233)。プッシャ−プレ−ト325は、図示さ
れていないバネの弾性力で上昇する。スタックア−ム8
01が図示されるB部まで回動すると、入金された紙幣
1は、スタックア−ム801の間から抜けて、収納され
ている紙幣1の上に積載される。それと同時に、プッシ
ャ−プレ−ト325は、入金された紙幣1を各搬送ベル
ト304,312に接触させた状態で停止する(ステッ
プS234)。
回動を続けて、スタッカ−300a外部のC部で停止す
る(ステップS235)。次に、ステッピングモ−タ7
00の回転によって、スタック入口上ロ−ラ302が出
金方向と反対方向に駆動される。すなわち、入金された
紙幣1が収納された紙幣1と端部を揃えて載置される、
いわゆる整頓動作が行われる(ステップS236)。
−ム801は、図60においてC部から時計回りに回動
する(ステップS237)。スタックア−ム801がB
部にきた時点以後、スタックア−ム801は、入金され
た紙幣1の上面からプッシャ−プレ−ト325を押し下
げる(ステップS238)。この押し下げは、プッシャ
−プレ−ト325を上方に付勢するバネに抗して行われ
る。
で回動して停止する(ステップS239)。かかる一連
の動作をもって、入金動作が終了する(ステップS24
0)。
aの出金動作のフロ−チャ−トである。以下、図62の
フロ−チャ−トおよび図60に基づいて、出金動作を説
明する。
は、図60に示すA部にてプッシャ−プレ−ト325を
押し下げている。かかる待機状態から出金動作が開始始
する(ステップS251)。まず、上位機制御装置50
9から、制御部500に出金信号が出される(ステップ
S252)。スタックア−ム801は、図60において
反時計回りに回動する(ステップS253)。
いないバネの弾性力によって、スタックア−ム801の
先端の上昇に追随して上昇する(ステップS254)。
そして、スタックア−ム801が図示されるB部にきた
時点で、プッシャ−プレ−ト325は、収納されている
紙幣1の上面を各搬送ベルト304,312に接触させ
た状態で停止する(ステップS255)。スタックア−
ム801は、さらに回動を続けC点で停止する(ステッ
プS256)。
て、各搬送ベルト304,312が出金方向に駆動され
る(ステップS257)。各搬送ベルト304,312
の駆動によって、収納されている紙幣1の最上位にある
紙幣1が、紙幣搬送口301からスタッカ−300aの
外部へと出金される(ステップS258)。
反対方向に駆動されて、収納されている紙幣1の端部を
揃える、いわゆる整頓動作が行われる。これにより、出
金の際にスタッカ−300aの外方向に飛び出た紙幣1
が、スタッカ−300aの正規の位置に戻される(ステ
ップS259)。整頓動作が終了すると、スタックア−
ム801は、C部から図60において時計回りに回動し
てB部までくる(ステップS260)。
至る過程で、プッシャプレ−ト325を、図示されない
バネの上方への付勢に抗して押し下げる(ステップS2
61)。そして、スタックア−ム801は、A部で停止
するとともに、プッシャプレ−ト325が停止する(ス
テップS262)。かかる一連の動作によって、出金動
作が終了する(ステップS263)。
外の駆動、例えばゼンマイやバネ等の弾性力を利用して
回動できるようにしても良い。
に使用される部材や構造は、次に示すような部材等とし
ても良い。
304は、長期間、紙幣収納装置を使用するにつれて摩
耗する。一方、スタッカ−300aの内部あるいは外部
に搬送される紙幣1は、図17に示すようにスタック入
口上ロ−ラ−302、ロ−ラ−317、分離ロ−ラ−3
10に挟持される。このため、搬送ベルト304が摩耗
すると、搬送ベルト304,312、分離ロ−ラ−31
0による紙幣1の挟み込みがあまくなる。したがって、
分離作用が低下し、重送が起き易くなる恐れがある。
搬送ベルト304の摩耗に追随して搬送ベルト304を
下方に押し下げて、挟み込む力を一定に維持するベルト
摩耗追随機構部810を設けるようにしても良い。
耗追随機構部810の側面図および斜視図である。以
下、これらの図にしたがって、ベルト摩耗追随機構部8
10の構造について説明する。
810は、搬送ベルト304の下側にある下側搬送ベル
ト304bの上面に接する位置に設けられたロ−ラ−8
11と、搬送ベルト304の上側にある上側搬送ベルト
304aの上面に接する位置に設けられたロ−ラ−81
2とを連結する支柱813とを有している。支柱813
の支柱上端部813aは、支柱813とほぼ直角方向に
配置されたプレ−ト814のプレ−ト先端部814aと
連結されている。
の摩耗に追随して鉛直方向に上下可動となるように軸8
15を有している。また、ロ−ラ−816は、上側搬送
ベルト304aの下面に接する位置に固定されている。
但し、ロ−ラ−816は、支柱813と連結していな
い。プレ−ト814の一部とスタッカ−300aの上壁
とは、ロ−ラ−811およびロ−ラ−812が下方に付
勢されるように、バネ817を介して連結されている。
また、プレ−ト814のプレ−ト先端部814bは、固
定されている。
と、プレ−ト814が図63において時計回りに回動し
て、支柱813が下方に移動する。すなわち、プレ−ト
814がプレ−ト先端部814bを中心に回動して、ロ
−ラ−812は上側搬送ベルト304aをロ−ラ−81
6との間で挟み続ける。一方、ロ−ラ−811は、搬送
ベルト304の摩耗量と同量分だけ下方に下がることに
よって、下側搬送ベルト304bを下方に押し下げる。
プレ−ト先端部814bは、時計回りにのみ回動可能な
ワンウェイクラッチ818に固定されている。したがっ
て、支柱813は、一旦下降すると上昇できない構造と
なっている。
構部810の有無によるスタッカ−入口の状態を比較し
て示す。まず、図65に示すベルト摩耗追随機構部81
0がない場合について説明する。搬送ベルト304が摩
耗して、元の厚み(Aとする)からBに減ると、分離ロ
−ラ−310のロ−ラ−上面と搬送ベルト304の下面
との距離Cが、C−(A−B)に減る。そのため、搬送
ベルト304と分離ロ−ラ−310による紙幣1の挟持
力が低下して、重送しやすくなる。
随機構部810を設けると、このような問題がなくな
る。ベルト摩耗追随機構部810のロ−ラ−811は、
搬送ベルト304の摩耗分、すなわちA−Bだけ下降す
る。したがって、ロ−ラ−811の下降によって、搬送
ベルト304が、わずかにスタッカ−300aの内部に
向かって傾斜する。このため、分離ロ−ラ−310の上
面と搬送ベルト304との間隔は、C−(A−B)より
もCに限りなく近い距離Dとなる。この動作は、搬送ベ
ルト304の摩耗に追随して行われるため、常に、分離
ロ−ラ−310の上面と搬送ベルト304との距離は、
ほぼ一定に保たれる。したがって、分離作用が一定に保
たれる。
れた場合には、紙幣収納装置が使用不可能となる。そこ
で、かかる状態を防止すべく、搬送ベルト304が一定
の厚みに達した時点で同ベルト304を含めた他の消耗
部材(例えば、ロ−ラ−)の交換を知らせる機構を付け
てもよい。例えば、図63に示すワンウェイクラッチ8
18の回転量が所定量に達した時点で、制御部500を
通じて警告ランプが点灯するようにする方法も考えられ
る。
に、赤外線センサ−の発光素子を設けることによって、
スタッカ−300aの壁面に設けた赤外線センサ−の受
光素子とのズレによる光量変化を検知して警告するよう
にしても良い。
ゲ−ト231の各ツメの内側の構造について、中央のツ
メ231aと両サイドのツメ231b,231cを逆に
することも可能である。
31のツメ231aの裏構造と、同ゲ−ト231の各両
端のツメ231b,231cの裏構造とを逆転した搬送
ゲ−トを示す。両サイドの各ツメ231b、231cの
裏側には、それぞれ各ロ−ラ−820,821,823
と、これらのロ−ラ−820等に張設されたベルト82
4が設けられている。ベルト824は、ステッピングモ
−タ700の回転に従動して回転する機構となってい
る。
中央のツメ231aの裏側に位置する部分には、可動ガ
イドとしてのベルト825が設けられている。ベルト8
25は、各ロ−ラ−826,827,828に張設され
ている。
は、ベルト825に巻かれたロ−ラ−827と対向する
位置に配置されて、ベルト825と接触していない。ま
た、ロ−ラ−829の両側にある可動ガイドとしてのロ
−ラ−830は、図示されていない搬送ベルトに巻かれ
ている。ロ−ラ−830は、図示されない搬送ベルトの
幅よりも広いので、紙幣1の搬送時に直接的に接する。
い搬送ベルトの駆動によって搬送されてきた紙幣1は、
曲がり角の手前で可動ガイドとしてのロ−ラ−830の
回転を受けつつ、千円搬送ゲ−ト231へと搬送されて
くる。そして、両側のツメ231b,231cの裏に備
えられるベルト824の駆動を受けながら強制的に方向
転換されて、スタッカ−300aの内部に向かう。同時
に、紙幣1の先端の中央部分は、共に入金方向に回転す
るベルト825とロ−ラ−829とに導かれて、スタッ
カ−300aに向かう。
送ゲ−ト231と同じ構造と機構を有するものとする。
そのため、5千円札が入金された際には、上述の千円札
と同様の動作で5千円札用スタッカ−300bに搬入さ
れる。
れた中央の1本のツメからなる形状とし、千円搬送ゲ−
ト231の中央のツメ231aと裏側の構造と同じ構造
を有するものとする。なお、先に述べたように、図10
に示す千円搬送ゲ−ト231の中央のツメの裏側の構造
と同じとしても良い。
1,291の裏側に可動ガイドを設けることにより、紙
幣搬送部200からほぼ直角に各スタッカ−300a、
300b、300cに曲がって入る搬送経路であって
も、スム−ズな搬送が可能となる。
る搬送ゲ−ト231,261は、3本のツメを有する形
状に限定されない。また搬送ゲ−ト291も、一本のツ
メに限定されない。紙幣搬送部200の搬送路に備えて
いる搬送ベルト212等に接触しない構造であれば、搬
送ゲ−ト231等の形状は問わない。さらに、紙幣搬送
部200からスタッカ−300aへの入口にゲ−トを設
けなくとも良い。
タッカ−300aに、ほぼ直角に方向を変えて搬送する
ようにしているが、直角に曲げて搬送する場合に限定さ
れず、任意の角度とできる。また、可動ガイドの作用と
して、各スタッカ−300a,300b,300cに紙
幣1を搬送する場合を説明したが、各スタッカ−300
a,300b,300cから紙幣1を搬出する際にもス
ム−ズな搬送がされることとなる。
は、搬送ベルト211等に従動して回転する場合に限定
されるものではない。さらに、搬送ベルト211と接触
させずに、別の駆動手段によって、搬送ベルト211と
は独立に回転するようにしても良い。すなわち、可動ガ
イドの一つであるロ−ラ−249とベルト244との間
で紙幣1を挟持しなくても良い。逆に、可動ガイドとし
てのベルト245は、搬送ベルト211に接触させて、
紙幣1の両端を挟持するようにしても良い。
して収納する各スタッカ−300a,300b,300
cが、上から千円札用、5千円札用、1万円札用と積載
された構造に限定されず、任意の順番に積載した構造で
も良い。また、各スタッカ−300a,300b,30
0cが積載された構造に限定されず、これらを並列させ
た構造でも良い。
うに、千円札、5千円札、1万円札の3種紙幣用のスタ
ッカ−を備えることによって、最も好ましい紙幣収納装
置となるが、時代の要請や使用の要求に合わせて1種類
の紙幣用の装置としたり、2種類用としたり、4種類以
上の紙幣に対応するようにしても良い。
のいずれか1種類のスタッカ−を1または2以上備える
ものでも、千円札と5千円札、1万円札と千円札または
1万円札と5千円札のみを収納するスタッカ−を1また
は2以上備えるようにしたものでも良い。
装置は、紙幣を収納する収納室を備え、紙幣が搬送され
る搬送経路の曲がり角に、紙幣を搬送する搬送手段と別
個に、紙幣の搬送方向に回転可能な可動ガイドを設ける
ようにしている。このため、紙幣の搬送路が急激に曲が
る部分を有していても、紙幣は、ガイドの回転を受けな
がらスム−ズに搬送され、ジャムの危険性を低減でき
る。
ガイドを、ロ−ラ−、ベルトまたはこれらの組み合わせ
としているので、簡単な構造でスム−ズな搬送が可能と
なると共に、使用条件によって、可動ガイドを適当な構
成とすることができるため、種々の条件に応じて適用可
能となる。
ガイドは、搬送手段の側方に配置されると共に、搬送手
段に従動して回転するようにしている。このため、特別
な駆動手段(例えば、モ−タ−等)を設けなくても、上
記の効果を得ることができる。したがって、故障および
コストの低減を図ることができる。
ガイドは、搬送手段の速度以上の速度で回転するように
している。このため、紙幣の搬送時に、紙幣先端を引っ
張るように搬送することとなり、曲がり角においてジャ
ムが生じにくいことに加えて、折れた先端を延ばして、
将来のジャム要因を解消できる。
り角に、所定の収納室に紙幣を搬送する際に開くゲ−ト
を備えているので、ゲ−トの開閉操作によって、紙幣を
収納室の内部または外部に搬送したり、その場所を通過
させて別の場所に搬送したりすることができる。
−トを、複数のツメから構成される熊手形状とし、可動
ガイドは、複数のツメに対向する位置に配置されるよう
にしている。これにより、搬送ベルトと交互に配置され
る回転部材により、紙幣の幅方向に広範囲で駆動を受け
て搬送される。したがって、局部的な駆動を受けないの
で、紙幣は、まっすぐに、しかも破れることなく、スム
−ズに搬送されることになる。
室を紙幣の種類に応じて複数に区分したので、高額な商
品を扱う自動販売機、高額紙幣の両替え、パチンコの玉
替機等の各種の機器に利用できるものとなる。
室を上下方向に区分し、搬送手段を備えた紙幣搬送部
を、区分された収納室の側部に共通に1個設け、搬送手
段の最下部にある最下部ゲ−トを開状態で固定したゲ−
トとし、最下部ゲ−ト以外のゲ−トを開閉自在なゲ−ト
としている。このため、紙幣が通過しないゲ−トを開閉
する駆動手段が不要となるため故障およびコストの低減
につながると共に、紙幣収納装置が、縦長で横幅が狭
く、全体として小型のものとなる。
の構成を表したブロック図である。
び制御部とその他の構成部との関係を示したブロック図
である。
側面図で、主要部品を一部重ね合わせて示した図であ
る。
の側面図で、主要部品を一部重ね合わせて示した図であ
る。
蓋部分を取り除いた状態の平面図で、主要部品の一部を
重ね合わせて示す図である。
す図であり、搬送路ドア部を開いた状態の斜視図であ
る。
要部品を示す側面図で、主要部品を一部を重ね合わせて
示す図である。
幣挿入口と反対方向からみた詳細構成を示す図で、主要
部品の一部を重ね合わせて示す図である。
を、紙幣識別部の方向から見た斜視図である。
るために、図9から所定の部材を省略した図である。
構成する千円札用スタッカ−を示す斜視図である。
られたスタック入口センサ−とその周辺を示す要部側面
図である。
外した状態の斜視図である。
れたロ−ラ−ガイドおよびその周辺を示す図である。
の側面図で、主要部品の一部を重ねて示す図である。
らみた平面図で、主要部品の一部を重ねて示す図であ
る。
される際の状態を、紙幣搬送口の方向からみた図であ
る。
態を紙幣搬送口方向からみた図で、主要部品の一部を重
ねて示す図である。
付勢するプッシャ−スプリングを抜き出して示す図であ
る。
る可動式プッシャ−プレ−トの揺動動作を示す図であ
る。(A)は、収納されている紙幣の右側の厚みaと左
側の厚みbが、ほぼ等しい状態を示す。(B)は、収納
されている紙幣の右側の厚みaが、左側の厚みbより薄
い状態を示す。(C)は、収納されている紙幣の右側の
厚みaが、左側の厚みbより厚い状態を示す。
される直前の状態を示す側面図である。
のストッパ−部材であるエンドストッパ−とその周辺部
分を示した図である。(A)は、入金待機状態を示す。
(B)は、出金時の状態を示す。
反対方向からみた図で、主要部品の一部を重ね合わせて
示す図である。
反対方向からみた図で、主要部品の一部を重ね合わせて
示す図である。
が働いている状態を示す図で、主要部品の一部を重ね合
わせて示す図である。
リジェクト部の斜視図である。
で、主要部品の一部を重ね合わせて示す図である。
送口に設けられたイジェクト下ロ−ラ−とその周辺部材
を示した斜視図である。
送口に紙幣が搬入されている状態を、紙幣搬送口の方向
からみた図である。
における、一時保留板と紙幣出金駆動部の状態を示した
斜視図である。
前に、一時保留部と紙幣出金駆動部とが重なった状態を
示す斜視図である。
ある紙幣出金駆動部の構造を示した斜視図である。
ア−ムとリフトベ−スを抜き出して示した分解斜視図で
ある。Aは、回動板が回動可能な方向を示す。Bは、回
動式ア−ムが水平状態を保持している位置を示す。C
は、回動式ア−ムが、下方からのリフトベ−スの上昇に
よって上方に回動した位置である。
ベ−スが、リジェクト部に上昇する際に、回動式ア−ム
と回動板の動きを、紙幣出金口の方向とその左側面方向
からみた図である。(A)は、リフトベ−スがイジェク
ト部から上方に移動する前の状態を示す。(B)は、リ
フトベ−スがリジェクト部に向かって上昇し、回動板が
回動式ア−ムを上方に回動させている状態を示す。
(C)は、リフトベ−スが、リジェクト部への移動を完
了した状態を示す。
ベ−スを、紙幣収納装置の下方からみた底面図である。
前における、リフトベ−スと紙幣出金駆動部の各ロ−ラ
−によって紙幣を挟んだ状態を模式的に示す側面図であ
る。
幣出金口の方向からみた図である。
である。
ベ−ス上に異券が搬送された際の、イジェクト・リジェ
クト部の側面図で、主要部品の一部を重ね合わせて示す
図である。
板を、これと係合する溝を示す斜視図である
である。
のA方向)からみた側面図である。
出金口の方向からみた図で、主要部品の一部を重ね合わ
せて示す図である。
出金口の方向からみた図で、主要部品の一部を重ね合わ
せて示す図である。
で、主要部品の一部を重ね合わせて示す図である。
直前の状態を示す側面図で、主要部品の一部を重ね合わ
せて示す図である。
金口の方向からみた図で、主要部品の一部を重ね合わせ
て示す図である。
検知プレ−トの動作の変化を透過的に示す図である。
(A)は、一時保留板上にある紙幣を出金する直前の状
態の紙幣検知プレ−トとその周辺の状態を示す。(B)
は、一時保留板上にある紙幣が出金方向に移動して、紙
幣検知プレ−トが上方に立ち上がった状態を示す。
アに設けられたカギの開閉状態を、スタッカ−内部から
みた斜視図である。(A)は、施錠時であり、(B)は
開錠時の状態である。
成部である施錠部の開閉状態を、紙幣格納部ドアの開く
側からみた拡大図である。(A)は、施錠時であり、
(B)は解錠時の状態である。
幣収納装置の上方からみた図である。602Lは、施錠
時のクランク金具の位置を示す。
係の一部を示すブロック図である。
の各構成部を示すブロック図である。
すフロ−チャ−トである。
すフロ−チャ−トである。
る。
幣がジャムを起こした場合のリジェクト動作のフロ−チ
ャ−トを示す。
送した場合あるいは異券が搬送された場合におけるリジ
ェクト動作のフロ−チャ−トを示す。
幣がジャムを起こした場合の動作のフロ−チャ−トを示
す。
実施の形態で示したスタックア−ムに換えて、スタッカ
−の紙幣搬送口近傍に回動式のア−ムを備えた場合のス
タッカ−の側面断面図である。
入金動作を示すフロ−チャ−トである。
出金動作を示すフロ−チャ−トである。
追随機構部を付加した場合の構造を示した図である。
示す斜視図である。
おいて、搬送ベルトが摩耗した場合の搬送ベルトと分離
ロ−ラ−との位置関係を示す図である。
において、搬送ベルトが摩耗した場合の搬送ベルトと分
離ロ−ラ−との位置関係を示す図である。
裏構造と、同ゲ−トの各両端のツメの裏構造とを逆転し
た千円搬送ゲ−トを、紙幣識別部の方向からみた斜視図
である。
Claims (8)
- 【請求項1】 紙幣を収納する収納室を備えた紙幣収納
装置において、紙幣が搬送される搬送経路の曲がり角
に、紙幣を搬送する搬送手段と別個に、紙幣の搬送方向
に回転可能な可動ガイドを設けたことを特徴とする紙幣
収納装置。 - 【請求項2】 前記可動ガイドは、ロ−ラ−、ベルトま
たはこれらの組み合わせであることを特徴とする請求項
1記載の紙幣収納装置。 - 【請求項3】 前記可動ガイドは、前記搬送手段の側方
に配置されると共に、前記搬送手段に従動して回転する
ことを特徴とする請求項1または2記載の紙幣収納装
置。 - 【請求項4】 前記可動ガイドは、前記搬送手段の速度
以上の速度で回転することを特徴とする請求項1、2ま
たは3記載の紙幣収納装置。 - 【請求項5】 前記曲がり角に、所定の収納室に紙幣を
搬送する際に開くゲ−トを備えていることを特徴とする
請求項1、2、3または4記載の紙幣収納装置。 - 【請求項6】 前記ゲ−トを、複数のツメから構成され
る熊手形状とし、前記可動ガイドは、上記複数のツメに
対向する位置に配置されていることを特徴とする請求項
5記載の紙幣収納装置。 - 【請求項7】 前記収納室は、紙幣の種類に応じて複数
に区分されていることを特徴とする請求項1、2、3、
4、5または6記載の紙幣収納装置。 - 【請求項8】 前記収納室を上下方向に区分し、前記搬
送手段を備えた紙幣搬送部を、上記区分された収納室の
側部に共通に1個設け、上記搬送手段の最下部にある最
下部ゲ−トを開状態で固定したゲ−トとし、上記最下部
ゲ−ト以外のゲ−トを開閉自在なゲ−トとしていること
を特徴とする請求項7記載の紙幣収納装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15383698A JP4153081B2 (ja) | 1998-05-19 | 1998-05-19 | 紙幣収納装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15383698A JP4153081B2 (ja) | 1998-05-19 | 1998-05-19 | 紙幣収納装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH11328488A true JPH11328488A (ja) | 1999-11-30 |
JP4153081B2 JP4153081B2 (ja) | 2008-09-17 |
Family
ID=15571165
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15383698A Expired - Lifetime JP4153081B2 (ja) | 1998-05-19 | 1998-05-19 | 紙幣収納装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4153081B2 (ja) |
-
1998
- 1998-05-19 JP JP15383698A patent/JP4153081B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4153081B2 (ja) | 2008-09-17 |
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