JPH113273A - 交換システム - Google Patents

交換システム

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JPH113273A
JPH113273A JP9157094A JP15709497A JPH113273A JP H113273 A JPH113273 A JP H113273A JP 9157094 A JP9157094 A JP 9157094A JP 15709497 A JP15709497 A JP 15709497A JP H113273 A JPH113273 A JP H113273A
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JP
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memory
unit
memory resource
application
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JP9157094A
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Hiroyuki Urita
博之 瓜田
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NEC Communication Systems Ltd
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NEC Communication Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 交換システムを構成するプロセッサ毎に、必
要とするメモリリソースの捕捉が行われていたため、メ
モリの有効利用が図られていない。 【解決手段】 所定サイズ単位でメモリリソースの空き
塞がりを管理するためのオペレーティングシステム1
と、回線交換の制御のために設けられた複数のアプリケ
ーション部5、5nとの間に、メモリリソースの捕捉付
与を行うメモリリソース管理部3を備える。そしてメモ
リリソース管理部3は、メモリリソース捕捉部4bによ
り、アプリケーション部からの必要個数のメモリリソー
スの予約要求に対し、オペレーティングシステム1を介
してその個数のメモリリソースを捕捉して予約メモリ記
憶部4aに記憶させる。また、アプリケーション部から
のメモリリソース使用要求に対して、メモリリソース付
与部4cにより予約メモリ記憶部4aに記憶されている
メモリリソースからの付与を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複数のプロセッサに
より回線交換の制御が行われる交換システムに関し、特
に交換システムにおけるプロセッサ間のメモリリソース
の有効利用に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複数の回線に対し、効率的な回線交換の
制御を行うために、複数のプロセッサを用いた交換シス
テムが利用される。図5は、交換システムの一従来例の
構成図であり、これを用いて交換システムの構成および
その動作を説明する。交換システムはマルチプロセッサ
形態を取り、制御系を構成する個々の主制御装置70〜
7nは、それぞれの制御インタフェース60〜6nを介
して、回線対応部の制御を行うことで回線交換の制御を
する。ここで、各主制御装置には、回線対応部401〜
4nn中から予め制御対象となる回線対応部が割り当て
られ、この割り当てられた回線対応部に対し制御信号を
送出することにより、個々の主制御装置が割り当てられ
た回線対応部を、各々独立に分担制御するようになって
いる。なお、ひとつの主制御装置と割り当てられた複数
の回線対応部は、論理的にくくりつけられているため、
主制御装置間でのリソースの共通化ができない。そのた
め、ある主制御装置が、メモリリソースの空き等の管理
するためのオペレーティングシステムに対してメモリリ
ソースの捕捉を要求すると、その要求した主制御装置に
対してメモリソースの付与が行われ、他の主制御装置で
は、付与されたメモリリソースが利用できない形態とな
っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、主制御装置
は、メモリリソースの捕捉要求において、交換制御のた
めの一連のさまざまな処理を行うために必要となるであ
ろう最大限のメモリリソースの捕捉要求を行う。これ
は、メモリリソースが足りずに再度オペレーティングシ
ステムにメモリリソースの捕捉要求を出した場合に、オ
ペレーティングシステムが管理するメモリリソースが足
りずメモリリソースの付与に失敗することで、主制御装
置での処理が中断することを避けるためである。しか
し、通常は、付与されたメモリリソースのうちの一部が
主制御装置により利用されるのみである。このように、
捕捉しても利用されないメモリリソースがあるにもかか
わらず、各主制御装置に付与されたメモリリソースは、
他の主制御装置から利用できないことから、メモリリソ
ースの有効利用が図られていなかった。本発明はこのよ
うな事情に鑑みてなされたもので、メモリリソースの有
効利用を図ることのできる交換システムを提供すること
を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のうち請求項1に記載の発明は、所定サイズ
単位でメモリリソースの空き塞がりを管理するためのオ
ペレーティングシステムと、回線交換の制御のために設
けられた複数のアプリケーション部と、該オペレーティ
ングシステムと該複数のアプリケーション部との間に設
けられメモリリソースの捕捉や付与を行うメモリリソー
ス管理部とを備えた交換システムであって、前記メモリ
リソース管理部は、前記オペレーティングシステムを介
して捕捉したメモリリソースの情報を記憶する予約メモ
リ記憶部と、前記アプリケーション部からの必要個数の
メモリリソースの予約要求に対し、前記オペレーティン
グシステムを介して該必要個数のメモリリソースを捕捉
し、該捕捉したメモリリソースの情報を前記予約メモリ
記憶部に記憶させるメモリリソース捕捉手段と、前記ア
プリケーション部からのメモリリソース使用要求に対し
て、前記予約メモリ記憶部に記憶されているメモリリソ
ースからの付与を行ない、該付与したメモリリソースに
関する情報を該予約メモリ記憶部から削除するメモリリ
ソース付与手段とを備え、前記アプリケーション部は、
前記メモリリソース付与手段により付与されたメモリリ
ソースの使用が終了すると、前記オペレーティングシス
テムに対してメモリリソースの解放を通知することを特
徴とする交換システムである。
【0005】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の交換システムにおいて、前記メモリリソース捕
捉手段が、前記アプリケーション部から通知された必要
個数のメモリリソースの数Mと、すでに前記予約メモリ
記憶部に記憶されているメモリリソースの数Nとの差M
−Nが正となる場合には、該差M−Nの個数のメモリリ
ソースの捕捉を前記オペレーティングシステムを介して
行うことを特徴としている。
【0006】また、請求項3に記載の発明は、請求項2
に記載の交換システムにおいて、前記メモリリソース捕
捉手段が、前記アプリケーション部からの必要個数のメ
モリリソースの予約要求に対する前記オペレーティング
システムを介したメモリリソースの捕捉に失敗した場合
には、該予約要求を行ったアプリケーション部に対し、
捕捉失敗の通知を行い、前記アプリケーション部が、前
記メモリリソース捕捉手段より、捕捉失敗の通知を受け
た場合には、再起動を行うことを特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態による
交換システムを図面を参照して説明する。図1は、本発
明の一実施形態による交換システムの構成図である。な
お、図1において、図5に示すATM通話路、回線対応
部401〜4nn等の構成は省略し、メモリリソースの
関連する部分の構成を示している。図1において、符号
1は、所定サイズ単位でメモリリソースの空き塞がりを
管理するオペレーティングシステムを、符号5〜5nは
回線交換の制御のために設けられた複数のアプリケーシ
ョン部を、符号3はオペレーティングシステム1とアプ
リケーション部5〜5nの間に設けられメモリリソース
の捕捉や付与を行うメモリリソース管理部を表してい
る。
【0008】また、オペレーティングシステム1内に
は、空きのメモリリソースに関する情報を納めるための
空きメモリ記憶部2が備えられ、各アプリケーション部
5〜5n内には、使用しているメモリリソースに関する
情報を納めるための使用メモリ記憶部6が備えられてい
る。そして、メモリリソース管理部3には、予約メモリ
記憶部4a、メモリリソース捕捉手段4b、メモリリソ
ース付与手段4cが備えられている。ここで、予約メモ
リ記憶部4aは、オペレーティングシステム1を介して
捕捉したメモリリソースの情報を記憶するためのもので
ある。また、メモリリソース捕捉手段4bは、アプリケ
ーション部5〜5nからの必要個数のメモリリソースの
捕捉要求に対し、オペレーティングシステム1を介して
必要個数のメモリリソースを捕捉し、この捕捉したメモ
リリソースの情報を予約メモリ記憶部4aに記憶させ
る。そして、メモリリソース付与手段4cは、アプリケ
ーション部5〜5nからのメモリリソース使用要求に対
して、予約メモリ記憶部4aに記憶されているメモリリ
ソースからの付与を行なう。なお、各アプリケーション
部5〜5nには、回線対応部(図示せず)中から予め制
御対象となる回線対応部が割り当てられ、この割り当て
られた回線対応部に対し制御信号を送出することによ
り、個々のアプリケーション部が割り当てられた回線対
応部を、各々独立に分担制御するようになっている。
【0009】次にこの交換システムの動作の概要を図1
を用いて説明する。オペレーティングシステム1はメモ
リリソースの空き塞がりを管理し、メモリリソース管理
部3が空きのメモリリソースを捕捉できるように空きメ
モリ記憶部2から必要数を要求元へ割り当てるためのイ
ンタフェースを備えている。そして、メモリリソース管
理部3はメモリリソース捕捉手段4bにより、オペレー
ティングシステム1に対してメモリリソースの捕捉要求
30を行うと、捕捉したメモリリソースに関する情報は
メモリリソース管理部3内の予約メモリ記憶部4aに蓄
えられる。ところで、アプリケーション部5がメモリリ
ソースを使用する場合にはそのアプリケーション部5で
の処理のはじめに予測される最大のメモリリソース数を
予約するためにメモリリソース管理部3に予約要求10
を行う。このときにメモリリソース管理部3は前述のと
おり、オペレーティングシステム1に対して、メモリリ
ソースの捕捉要求30を行い、捕捉したメモリリソース
を予約メモリ記憶部4aに蓄積し、予約状態とする。
【0010】アプリケーション部5の処理が進み、メモ
リリソースが必要となった時点で、アプリケーション部
5はメモリリソース管理部3に対しメモリリソースの使
用要求20を行う。このときメモリリソース管理部3
は、メモリリソース付与手段4cにより、予約メモリ記
憶部4aの中からひとつのメモリリソースを選択し、使
用要求20のあったアプリケーション部5に割り当てを
行う。このとき、割り当てられたメモリリソースに関す
る情報は予約メモリ記憶部4aから削除される。一方、
アプリケーション部5では、使用中のメモリリソースと
して、使用中メモリ記憶部6に納められ使用中の状態と
なる。アプリケーション部5は、使用したメモリリソー
スが不要になった場合、オペレーティングシステム1に
対しメモリリソースの開放要求40を行う。オペレーテ
ィングシステム1は開放要求40のあったメモリリソー
スを使用中の状態から再び空き状態とし、オペレーティ
ングシステム1内の空きメモリ記憶部2に戻す。
【0011】ここでアプリケーション部5の処理が終わ
る段階になって、使用したメモリリソース数が予約した
メモリリソース数に達しない場合でも、アプリケーショ
ン部3は特に何もすることなく処理を終了する。これに
より、メモリリソース管理部3内の予約メモリ記憶部4
a内にいくつかのメモリリソースを予約中のまま残すこ
ととなる。そこで次のアプリケーション部5nは、動作
開始の最初段階で同様にしてメモリリソースを予約をす
るために、メモリリソース管理部3に予約要求10をす
る。メモリリソース管理部3は、要求のあった予約の全
数をオペレーティングシステム1に対し捕捉するのでは
なく、もし予約メモリ記憶部4aに予約中のメモリリソ
ースが残っていれば、まずそれを利用し、不足した場合
には不足分のみを、オペレーティングシステム1対して
捕捉要求30し、予約数の確保を行う。
【0012】次に、本発明の実施の形態の動作につい
て、図2のフローチャートを参照して詳細に説明する。
図2(a)は、アプリケーション部からのメモリリソー
スの予約要求10に対するメモリリソース管理部3内の
メモリリソース捕捉手段4bの動作を示すフローチャー
トである。アプリケーション部がまずメモリリソース管
理部3に対して行うのは予約の要求であり、メモリリソ
ース管理部3に対して予約するメモリリソースの数
(N)が予約要求10とともに与えられる(ステップS
101)。すると、メモリリソース管理部3は、予約メ
モリ記憶部4a内のメモリリソースの予約数Mと入力N
との比較を行い(ステップS102)、予約数MがN以
上のとき、すなわち要求に見合ったメモリリソースがす
でに予約されていれば、処理を終了する(ステップS1
07)。
【0013】一方、予約すべきメモリリソースが不足し
ていれば、オペレーティングシステム1に対してメモリ
リソースの捕捉要求30を行う(ステップS103)。
そして、メモリリソース管理部3は、オペレーティング
システム1に対して行ったメモリリソースの捕捉が成功
か失敗かの判定を行う(ステップS104)。失敗の場
合は処理を終了し(ステップS108)、成功の場合に
は捕捉したメモリリソースを予約メモリ記憶部4aヘ投
入する(ステップS105)。次に、予約中のメモリリ
ソース数をインクリメントして(ステップS106)ス
テップ102に戻り、予約数が、要求数に達しているか
のチェックを行う。以後、この動作を繰り返し、メモリ
リソースの予約を必要分行う。
【0014】次にアプリケーション部からのメモリリソ
ースの使用要求に対するメモリリソース管理部3のメモ
リリソース付与手段4cの動作を図2(b)に示す。ア
プリケーション部がメモリリソース管理部3に対して使
用要求20を行うと(ステップS201)、メモリリソ
ース管理部3は、予約メモリ記憶部4aの中からひとつ
だけ、メモリリソースを選択する(ステップS20
2)。選択したメモリリソースは使用要求を行ったアプ
リケーション部に対して渡され、使用中となるため、メ
モリリソースの予約数をデクリメントする(ステップS
203)。なお、このとき出力情報としてメモリリソー
スのアドレスが渡され、処理を終了する。以上のように
して、動作が行われる。
【0015】次に、動作の具体例として、図3に示すよ
うにアプリケーション部A・5が起動され、条件の違い
から2個〜4個のメモリリソースを使う場合について説
明する。アプリケーション部A・5は、はじめに使用す
る最大のメモリリソース数を予約するためメモリリソー
ス管理部3に対して予約要求10をする。この例では最
大4個のメモリリソースを使う可能性があるので4個の
メモリリソースの予約をメモリリソース管理部3に対し
要求する。メモリリソース管理部3は、メモリリソース
捕捉手段4bにより、オペレーティングシステム1にメ
モリリソースの捕捉要求10をする。オペレーティング
システム1は空きメモリ記憶部2から必要数をメモリリ
ソース管理部3に対して割り当てる。本例ではアプリケ
ーション部A・5からの4個の予約要求10に対応し、
4個の空きのメモリリソースがメモリリソース管理部3
の予約メモリ記憶部4aに予約される。
【0016】アプリケーション部A・5の処理が進み、
メモリリソースが必要となった時点で、アプリケーショ
ンはメモリリソース管理部3に対しメモリリソースの使
用要求20を行う。この例では2回の使用要求20を行
う。メモリリソース管理部3は、メモリリソース付与手
段4cにより、予約メモリ記憶部4aの中から1回あた
りひとつのメモリリソースを選択し、アプリケーション
部A・5に割り当てを行うことにより、メモリリソース
を予約状態から使用中の状態とする。なお、この例では
アプリケーション部A・5用に2個のメモリリソースが
割り当てられ、残り2個が予約中のままとなる。
【0017】アプリケーション部A・5は、使用したメ
モリリソースが不要になった場合、オペレーティングシ
ステム1に対してメモリリソースの開放要求40を行
う。オペレーティングシステム1は開放要求40のあっ
たメモリリソースをオペレーティングシステム1内の空
きメモリ記憶部2に設定することで、このメモリリソー
スを使用中から再び空き状態とする。本例では2個のメ
モリリソースが使用された後、開放されることとなる。
ここで、アプリケーション部A・5の処理が終わる段階
になって、予約したメモリリソース4個のうち2個を使
っただけではあるが、アプリケーション部A・5は特に
何もすることなく処理を終了する。すなわちメモリリソ
ース管理部3内の予約メモリ記憶部4a内には2個のメ
モリリソースが予約中のまま残ることとなる。
【0018】次に、アプリケーション部B・5nは、同
様にまずメモリリソースを予約する。本例では1個のリ
ソースを使う事とする。アプリケーション部B・5nか
ら1個の予約要求10を受けたメモリリソース管理部3
内の、メモリリソース捕捉部4bは、アプリケーション
部A・5の処理で予約メモリ記憶部4aに予約中のメモ
リリソースが2個残っているので、それを割り当てる。
すなわち、本例では要求数に比べ予約数が上回っている
ためオペレーティングシステム1に捕捉要求はしない。
本例では最後に1個のメモリリソースが予約中のまま残
ることとなるが、それもさらに次のアプリケーションの
予約要求にて使用されることとなる。次に図3の具体例
において、アプリケーション部A・5の動作を図4のフ
ローチャートを用いて詳細に説明する。まず、アプリケ
ーション部A・5が動作を開始し(ステップS30
1)、メモリリソースの予約要求を行う(ステップS3
02)。なお、同ステップにおける「予約要求 4個」
は図3の4個のメモリリソースの予約要求10に相当す
る。そして、予約が成功したか判断を行い(ステップS
303)、成功しなかった場合には処理を中断する(ス
テップS308)。なお、このステップS308での処
理については、別途詳しく説明する。
【0019】続く、ステップ304〜306はアプリケ
ーション部A・5による処理Aを、ステップ309〜3
13はアプリケーション部A・5による他の処理Bに該
当し、様々な条件によりどちらかが起動されることとな
る。処理Aではメモリリソースの使用要求をステップ3
04、305において2回行っており、メモリリソース
を2個使用する。同様に処理Bはステップ309〜31
2において4個のメモリリソースを使用する。すなわち
アプリケーションAは2個か4個のメモリリソースを使
用することとなる。アプリケーション部A・5では、そ
の処理の先頭のステップS302において、動作に必要
となる最大個数のメモリリソースの個数(4個)を確保
すれば、処理Aでも処理Bでもメモリリソースが不足す
ることがない。なお、ステップ304などの使用要求は
図3における使用要求20を表している。図3の使用要
求20は2個のメモリリソースを要求しているので、図
4における処理Aを実施した例を表していることにな
る。
【0020】図4のステップ306や313では使用し
たメモリリソースの開放をオペレーティングシステム1
に行っている。これは図3の解放要求40にあたる。す
なわちアプリケーション部A・5は、はじめに予約要求
の処理(ステップS302)、必要時に使用要求の処理
(ステップS304など)、そして最後に開放要求の処
理(ステップS306など)を実施することとなる。と
ころで、オペレーティングシステム1で管理されるメモ
リリソースの数はも有限であるため、アプリケーション
部5〜5nが一斉に予約要求をメモリリソース管理部3
に行った場合、メモリリソース管理部3においてメモリ
リソースの捕捉が失敗する可能性がある。
【0021】この場合、以下の動作により解決する。す
なわち図2のフローチャートのステップS103におい
てメモリリソース管理部3のメモリリソース捕捉手段4
bは、オペレーティングシステム1に対するメモリリソ
ース捕捉が失敗したとき、ステップS104の判定にて
ステップS108へ移行し、予約要求10を行ったアプ
リケーション部に対して失敗の返事を返す。失敗の返事
を受けたアプリケーション部は、図4のフローチャート
のステップS302の予約要求の結果をステップS30
3で判定し、失敗時にはステップS308で中断した後
に、アプリケーション部を再起動する。ステップS30
2はアプリケーション部の最初の部分であり、処理がま
だ進んでいないため、アプリケーションの処理に与える
インパクトが少なくて済むとともに、再度の動作におけ
る誤動作を未然に防ぐことができる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による交換
システムによれば、下記の効果を得ることができる。請
求項1に記載の発明によれば、メモリリソースの空きを
管理するためのオペレーティングシステムと、回線交換
の制御のために設けられた複数のアプリケーション部と
の間にメモリリソースの捕捉や付与を行うメモリリソー
ス管理部を設ける。そして、メモリリソース管理部は、
アプリケーション部からの必要個数のメモリリソースの
予約要求に対し、オペレーティングシステムを介して必
要個数のメモリリソースを捕捉して予約メモリ記憶部に
記憶させるメモリリソース捕捉手段と、アプリケーショ
ン部からのメモリリソース使用要求に対して、予約メモ
リ記憶部に記憶されているメモリリソースからの付与を
行なうメモリリソース付与手段とを備えている。これに
より、アプリケーション部がメモリリソースを必要とす
るときにメモリリソースの不足を考慮した処理が不要と
なる。
【0023】また、請求項2に記載の発明によれば、メ
モリリソース捕捉手段は、アプリケーション部から通知
された必要個数のメモリリソースの数Mと、すでに予約
メモリ記憶部に記憶されているメモリリソースの数Nと
の差M−Nが正となる場合には、この差M−Nの個数の
メモリリソースの捕捉を行う。これにより、メモリリソ
ースの設置数をアプリケーション毎に用意しないためメ
モリ量の削減が可能となる。また、請求項3に記載の発
明によれば、メモリリソース捕捉手段は、アプリケーシ
ョン部からの必要個数のメモリリソースの予約要求に対
するメモリリソースの捕捉に失敗した場合には、この予
約要求を行ったアプリケーション部に対し、捕捉失敗の
通知を行い、捕捉失敗の通知を受けたアプリケーション
部は、再起動を行う。この再起動は、アプリケーション
部の動作における最初の部分であり、処理がまだ進んで
いないため、アプリケーション部の処理に与えるインパ
クトが少なくて済むとともに、再度の動作における誤動
作を未然に防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態による交換システムの構
成図である。
【図2】 図1の交換システムのメモリリソース管理部
の動作を示すフローチャートである。
【図3】 図1の交換システムの動作を具体例を説明す
るための図である。
【図4】 図3のアプリケーション部A・5の動作の示
すフローチャートである。
【図5】 交換システムの一従来例の構成図である。
【符号の説明】
1 オペレーティングシステム 2 空きメモリ記憶部 3 メモリリソース管理部 4a 予約メモリ記憶部 4b メモリリソース捕捉手段 4c メモリリソース付与手段 5、5n アプリケーション部 6 使用中メモリ記憶部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定サイズ単位でメモリリソースの空き
    塞がりを管理するためのオペレーティングシステムと、
    回線交換の制御のために設けられた複数のアプリケーシ
    ョン部と、該オペレーティングシステムと該複数のアプ
    リケーション部との間に設けられメモリリソースの捕捉
    や付与を行うメモリリソース管理部とを備えた交換シス
    テムであって、 前記メモリリソース管理部は、 前記オペレーティングシステムを介して捕捉したメモリ
    リソースの情報を記憶する予約メモリ記憶部と、 前記アプリケーション部からの必要個数のメモリリソー
    スの予約要求に対し、前記オペレーティングシステムを
    介して該必要個数のメモリリソースを捕捉し、該捕捉し
    たメモリリソースの情報を前記予約メモリ記憶部に記憶
    させるメモリリソース捕捉手段と、 前記アプリケーション部からのメモリリソース使用要求
    に対して、前記予約メモリ記憶部に記憶されているメモ
    リリソースからの付与を行ない、該付与したメモリリソ
    ースに関する情報を該予約メモリ記憶部から削除するメ
    モリリソース付与手段とを備え、 前記アプリケーション部は、 前記メモリリソース付与手段により付与されたメモリリ
    ソースの使用が終了すると、前記オペレーティングシス
    テムに対してメモリリソースの解放を通知することを特
    徴とする交換システム。
  2. 【請求項2】 前記メモリリソース捕捉手段は、 前記アプリケーション部から通知された必要個数のメモ
    リリソースの数Mと、すでに前記予約メモリ記憶部に記
    憶されているメモリリソースの数Nとの差M−Nが正と
    なる場合には、該差M−Nの個数のメモリリソースの捕
    捉を前記オペレーティングシステムを介して行うことを
    特徴とする請求項1に記載の交換システム。
  3. 【請求項3】 前記メモリリソース捕捉手段は、 前記アプリケーション部からの必要個数のメモリリソー
    スの予約要求に対する前記オペレーティングシステムを
    介したメモリリソースの捕捉に失敗した場合には、該予
    約要求を行ったアプリケーション部に対し、捕捉失敗の
    通知を行い、 前記アプリケーション部は、前記メモリリソース捕捉手
    段より、捕捉失敗の通知を受けた場合には、再起動を行
    うことを特徴とする請求項2に記載の交換システム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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