JPH11327380A - 電子写真プロセスにおける劣化部品の判定方法 - Google Patents

電子写真プロセスにおける劣化部品の判定方法

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JPH11327380A
JPH11327380A JP11088866A JP8886699A JPH11327380A JP H11327380 A JPH11327380 A JP H11327380A JP 11088866 A JP11088866 A JP 11088866A JP 8886699 A JP8886699 A JP 8886699A JP H11327380 A JPH11327380 A JP H11327380A
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エー シューメーカー ラルフ
Michael G Swales
ジー スワールス マイケル
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子写真プロセスにおける劣化部品の判定方
法を得る。 【解決手段】 帯電部材372の作動によって影響を受
けない位置にある撮像表面370の一部分378を検知
して第1の信号を生成させるステップと、帯電部材37
2の作動によって影響を受ける位置にある撮像表面の数
部分380を検知して第2の信号を生成させるステップ
と、第1および第2の信号を比較するステップと、第1
および第2の信号を比較するステップに対応して、劣化
した撮像表面の数部分を判定するステップとを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真プロセス
の解析に関するものであり、もっと具体的に言えば、前
記電子写真プロセス中において、故障部品を正確に判定
する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コピー機やプリンタのような複写機械
は、ますます、複雑かつ多目的になってきたため、もし
完全かつ効率的な機械の故障対策を実現しようとすれ
ば、機械とサービス会社との間の接点は、必然的に拡大
されねばならない。適切な接点とは、単に、その機械を
監視、保守するのに必要な制御装置、ディスプレー、故
障コード、および故障履歴を提供するのみでなく、それ
らを効率的に、比較的簡単に、かつ直接的な方法で実行
するものでなければならない。さらに、その機械は、詳
細な自己分析、および部品故障の自動補正か、または識
別特定のいずれかが可能であって、作業時間を最小に出
来るものでなければならない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来技術の診断作業に
おける難点は、誤動作または劣化させる条件を引き起こ
している機械内の精密部品またはサブシステムを、容易
かつ自動的に、正確に指摘出来ない点である。部品を簡
単に交換できれば、多くの時間と努力を費やしてその部
品を補正または修理しようと試みるよりも、はるかに経
済的であろう。これは、現在のハイテクシステム環境に
おける傾向である。従って、広範囲な作業故障対策に対
する必要性よりも、むしろ特定の部品またはサブシステ
ムを交換する必要性を指示して、機械の休止時間を最小
にすることが出来るような高度に知能的な自動化された
診断システムを提供することが望ましい。
【0004】電子写真コピー機、レーザプリンタ、また
はインクジェットプリンタのような複写または印刷シス
テムにおいては、印刷物の品質を監視するための共通的
な技術は、予め設定された所定の濃度を有する「試験パ
ッチ」を人工的に形成することである。試験パッチ内の
印刷材料(トナーまたはインク)の実際の濃度は、その
後、光学的に測定され、この印刷材料を印刷用紙上に配
置する場合の印刷プロセスの有効性を判定することが出
来る。
【0005】レーザプリンタのような電子写真装置の場
合は、表面上の印刷材料の濃度を決定する場合に一般的
に最も関係のある表面は、電荷保持性表面または光受容
体であり、その上に静電潜像が形成され、その後、特別
な方法で荷電されるその上の部分に、トナー粒子を付着
させることによって、その潜像は現像される。そのよう
な場合、試験パッチ上のトナーの濃度を決定するための
光学装置は、しばしばトナー領域取材センサまたは「濃
度計」と呼ばれていて、光受容体の経路に沿って、現像
装置の現像部の直ぐ下流部に配列される。一般に、プリ
ンタの動作系の中には、光受容体の所定の場所に、所要
の濃度の試験パッチを、周期的に形成する手法が存在
し、意識的に露光システムの表面を、その場所で所定の
程度まで、必要に応じて帯電させたり、放電させたりす
る。
【0006】試験パッチは、その後、現像装置を通過し
て移動し、現像装置内のトナー粒子が静電気的に試験パ
ッチに付着する。試験パッチ上のトナーが濃ければ濃い
ほど、試験パッチは光学試験においては、より暗く見え
る。現像された試験パッチは、光受容体の経路に沿って
配置された濃度計の場所を通過して移動し、試験パッチ
の光吸収量が検査される。試験パッチによって吸収され
る光量が多ければ多いほど、その試験パッチ上のトナー
が濃いことになる。電子写真試験パッチは、従来は、光
受容体の文書間領域に印刷されている。一般に、各パッ
チは約25mm角であり、均一な色調の中間調または背
景の領域として印刷される。このようにして、プロセス
を制御する慣用の方法では、均一な色調領域、均一な中
間調または背景を試験パッチ内に予定している。ある種
の高品質のプリンタは、多数の試験パッチを有してい
る。
【0007】従って、簡単なトナー領域取材センサを使
用できることは、機械を診断したり、特定の部品または
サブシステムの故障または誤動作を見極めることが出来
る複雑な機械データ提供センサシステムを使用するより
も、望ましいことである。また、系統的、論理的試験解
析計画を用意し、機械の動作を簡単なセンサシステムに
よって評価し、かつ、交換を必要とする部品、構成部
分、およびサブシステムを正確に指摘出来ることも、ま
た望ましいことである。
【0008】従って、機械診断のための新しい、かつ、
改善された技術を提供すること、特に、交換するべき構
成部分または部品を正確に識別出来ることが、本発明の
一つの目的である。また、広範囲な作業故障対策に対す
る必要性よりも、むしろ特定の部品を交換する必要性を
確認する高度に知能的で自動化された診断システムを提
供して、機械の休止時間を最小にすることが本発明のも
う一つの目的である。さらに、系統的、論理的試験解析
計画を準備し、機械の動作を簡単なセンサシステムによ
って評価し、かつ、交換を必要とする部品、構成部分を
正確に指摘出来ることは本発明のもう一つの目的であ
る。
【0009】本発明のその他の長所は、以下の記述が進
むに従って明らかになり、また、本発明を特徴づける特
色は、本明細書に添付され、かつ本発明の一部を構成し
ている特許請求の範囲において、詳細に指摘されるであ
ろう。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、広範囲な作業
故障対策よりも、むしろ、機械の休止時間を最小にする
ために、特定の部品を交換する必要性を確認する高度に
知能的な自動化された診断システムを有している。制御
装置、撮像表面、センサシステム、および帯電部材を含
み、前記帯電部材が前記撮像表面の一部を劣化せしめる
画像処理機械において、前記撮像表面の劣化を判定する
方法であって、前記帯電部材の作動によって影響を受け
ない位置にある前記撮像表面の一部分を検知して第1の
信号を生成させるステップと、前記帯電部材の作動によ
って影響を受ける位置にある前記撮像表面の数部分を検
知して第2の信号を生成させるステップと、前記第1お
よび第2の信号を比較するステップと、前記第1および
第2の信号を比較するステップに対応して、劣化した前
記撮像表面の数部分を判定するステップとを含む。さら
に、次のようにすることが望ましい。機械の動作を簡単
なセンサシステムによって評価し、かつ交換を必要とす
る部品および構成部分を正確に指摘出来る系統的、論理
的試験解析計画が、第1レベルのデータを受信する構成
部分を監視する制御による一連の第1レベルの試験と、
第2レベルのデータを受信する構成部分を監視する制御
による一連の第2レベルの試験とによって、準備され
る。第1レベルの試験と第1レベルのデータの各々は、
その他のどの試験にも無関係に、第1レベルの部品故障
を確認することが出来る。第2レベルの試験と第2レベ
ルのデータの各々は、第1レベルの試験と第1レベルの
データの組み合わせか、または、第1レベルの試験と第
1レベルのデータおよび第3レベルの試験と第3レベル
のデータとの組み合わせである。第2レベルの試験と第
2レベルのデータは、第2および第3レベルの部品故障
を確認することが出来る。符号が記憶、表示され、特定
の部品故障を宣言する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明を、その好適な実施形態と
関連づけて、以下に記述するけれども、それは、本発明
をその実施形態に限定することを意図したものでは無い
ことが理解されよう。逆に、添付の特許請求の範囲によ
って規定された本発明の精神と範囲内に包含され得る全
ての代替、修正、および等価な案を包含することを意図
したものである。
【0012】本発明をより良く理解するために、添付の
図面を参照することができる。同様な部品に対しては同
一の参照番号が使用されている。
【0013】図1によれば、電子写真印刷機1には、ベ
ルト10が用いられ、ベルト10は、導電性基板14の
上に溶着された光導電性表面12を有する。一例とし
て、光導電性表面12はセレン合金から作ることが出
来、電気的に接地さているアルミニューム合金製の導電
性基板14を有している。それ以外の適当な光導電性表
面や導電性基板も使用することが出来る。ベルト10
は、矢印16の方向に運動し、光導電性表面12の連続
した部分は、その運動経路に沿って配置された各種の処
理部を通過して前進する。図示されているように、ベル
ト10は、ローラ18、20、22、24の外周巻き付
けられている。ローラ24は、モータ26に連結され、
モータ26は、ローラ24を駆動し、ベルト10を矢印
16の方向に前進させる。ローラ18、20、および2
2は、遊びローラであり、ベルト10が矢印16の方向
に動く時、自由に回転する。
【0014】最初に、ベルト10の一部は、帯電部Aを
通過する。帯電部Aにおいて、全般的に、参照番号28
によって示したコロナ発生装置が、ベルト10の光導電
性表面12の一部を、比較的高い、ほぼ一様な電位に帯
電させる。
【0015】次に、光導電性表面12の帯電部分は、露
光部Bを通過して前進する。露光部Bにおいて、ラスタ
ー入力走査器(RIS)(図示せず)とラスター出力走
査器(ROS)を用いて、光導電性表面12の帯電部分
を露光して、その上に静電潜像を記録する。前記RIS
(図示せず)は、複数の文書照明ランプ、光学部品、1
個の機械的走査機構、および電荷結合デバイス(CC
D)アレーのような複数の光検知要素を含んでいる。こ
のRISは、元の文書から全体画像を捕捉し、それを一
連のラスター走査線に変換する。それらのラスター走査
線は、前記RISからROS36に伝送される。
【0016】ROS36は、一連の水平線を用いて、光
導電性表面12の帯電部分を照明し、各線は25.4m
m当たり特定の数のピクセルを有している。これらの線
は、前記光導電性表面12の帯電部分を照明し、その上
の電荷を選択的に放電させる。典型的なROS36は、
回転ポリゴン鏡ブロック、固体変調装置バーおよび鏡を
有する複数のレーザ装置を有する。もっと別の形式の露
光システムは、ROS36が電子サブシステム(ES
S)からの出力によって制御されるように、ROS36
を利用するだけであり、電子サブシステムは、コンピュ
ータとROS36の間の画像データの流れを準備した
り、管理したりする。前記ESS(図示せず)は、前記
ROS36用の制御エレクトロニクス装置であり、自立
した専用のミニコンピュータである。その後、ベルト1
0は、光導電性表面12上に記録された前記静電潜像を
現像部Cまで前進させる。
【0017】当業者であれば、今まで述べたRIS/R
OSシステムの代替として光学レンズシステムを使用出
来ることを認識するであろう。元の文書(オリジナルド
キュメント)は、表面を下にして透明プラテン上に配置
することが出来る。複数のランプは、前記の元の文書上
に光線を投射する。元の文書から反射した光線は、レン
ズを通過して伝送され、光学像を形成する。前記レンズ
は、前記光学像を光導電性表面の帯電部分上に焦点を結
ばせ、光導電性表面上の電荷を選択的に消失させる。こ
れによって、静電潜像は、透明プラテン上に配置された
元の文書内に含まれている情報領域に対応する光導電性
表面上に、記録される。
【0018】現像部Cにおいては、全般的に、参照番号
38で示されている磁気ブラシ現像システムが、摩擦電
気的に付着するトナー粒子を含有する搬送微粉から成る
現像材料を搬送し、光導電表面12上に記録された前記
静電潜像に接触させる。トナー粒子は、前記搬送微粉か
ら前記潜像まで引き出され、ベルト10の光導電性表面
12上に粉末画像を形成する。
【0019】現像終了後、ベルト10は前記トナー粉末
画像を、伝達部Dまで前進させる。伝達部Dにおいて、
支持材である1枚の用紙46が動かされ、前記トナー粉
末画像に接触させられる。支持材(用紙)46は、全般
的に、参照番号48で示されている用紙供給装置によっ
て伝達部Dまで前進させられる。好適には、用紙供給装
置48は、用紙スタック52の最上部の用紙に接触して
いる送りロール50を有している。送りロール50は、
回転して最上部の用紙をスタック52から用紙シュート
54の中に前進させる。シュート54は、前進している
支持材用紙46の運動方向を変え、用紙46をベルト1
0の光導電性表面12に、タイミングを合わせて接触さ
せ、その結果、光導電性表面12上に現像されたトナー
粉末画像は、前進している支持材用紙と、伝達部Dにお
いて、接触する。
【0020】伝達部Dには、コロナ発生装置56があ
り、これが用紙46の背面にイオンを浴びせる。これに
よって、前記トナー粉末画像は、光導電性表面12から
用紙46まで吸引される。画像伝達後、この用紙は、矢
印58の方向に動き続け、コンベア60まで達し、コン
ベア60は、その用紙を溶融部Eまで移動させる。
【0021】溶融部Eは、全般的に、参照番号62で示
されている溶融装置アセンブリを含み、これが前記粉末
画像を用紙46に永続的に付着させる。好適には、溶融
装置アセンブリ62は、モータによって駆動される加熱
溶融装置ローラ64とバックアップローラ66を含む。
用紙46は、トナー粉末画像を溶融装置ローラ64に接
触させながら、溶融装置ローラ64とバックアップロー
ラ66の間を通過する。この様にして、前記トナー粉末
画像は、用紙46に永続的に付着させられる。溶融後、
シュート68は、前進している用紙を、作業者によって
印刷機械から次に取り外すための捕集トレー70まで、
案内する。
【0022】支持材である用紙が、ベルト10の光導電
性表面12から分離した後では、必ず、いくらかの残留
粉末が光導電性表面12上に付着したまま、残留してし
まう。これらの残留粒子は、清掃部Fにおいて、光導電
性表面12から除去される。清掃部Fは、予清掃コロナ
発生装置(図示せず)および光導電性表面12と接触し
て回転可能に装着された予清掃ブラシ72を含む。予清
掃コロナ発生装置は、前記粒子を光導電性表面に引きつ
けている電荷を中和する。これらの粒子は、光導電性表
面から、そこに接触しているブラシ72の回転によって
清掃される。当業者であれば、ブレードクリーナのよう
なその他の清掃手段も利用可能であることを認識出来る
であろう。清掃に続き、放電ランプ(図示せず)は、光
導電性表面12を光によって放電させ、次の撮像サイク
ルに対する帯電に先立って、そこに残っている残留電荷
を消散させる。
【0023】制御システムは、各種の構成部分の動作の
整合を行う。特に、コントローラ30は、センサ32に
応答し、適切なアクチュエータ制御信号をコロナ発生装
置28、ROS36、および現像システム38に提供す
る。この現像シシステムは、ハイブリッドジャンピング
現像または磁気ブラシ現像システムのようないかなる適
切な現像システムであっても良い。このアクチュエータ
制御信号は、帯電電圧、現像バイアス電圧、露出強度、
およびトナー濃度のような状態変数を含んでいる。コン
トローラ30は、検知されたパラメータを系統的な方法
で分析し、機械の状態について結論に達するための多様
な論理ルーチンを有するエキスパートシステム31を有
している。コントローラ30によって発生した出力の変
化は、好適な実施形態においては、トナー領域取材(T
AC)センサ32によって測定される。TACセンサ3
2は、現像部Cの後に配置され、光導電性表面12上に
記録された異なる領域取材パッチに対する現像されたト
ナーの量を測定する。図1に示されたTACセンサ32
の動作の方法は、米国特許第4,553,003号に述
べられている方法をそっくりそのまま用いている。TA
Cセンサ32は、赤外線反射率形濃度計であり、前記光
導電性表面12上に現像されたトナー粒子の密度を測定
する。
【0024】図2を参照すれば、光導電性表面12の文
書間領域に作像された代表的複合トナー試験パッチ11
0が図示されている。前記光導電性表面12は、2個の
文書画像、すなわち、画像1と画像2を含んでいること
が図示されている。前記試験パッチ110は、画像1と
画像2の間の文書間領域内に配置されていて、光導電性
表面12のその位置において、前記TACセンサ32に
よって検知され、制御に必要な信号を提供する。この複
合パッチ110は、好適な実施形態においては、処理方
向に対しては、15mmの大きさ、処理方向に直角な方
向に対しては、45mmの大きさを有していて、例えば
118では87.5%中間調パッチ、116では50%
中間調パッチ、114では12.5%中間調パッチのよ
うな各種の中間調レベルのパッチを提供している。
【0025】前記TACセンサ32によって、パッチの
相対反射率に関して意味のあるデータを入手するよりも
前に、光導電性ベルト表面12の露出、または、清浄な
領域部分112からの反射光を測定することによって、
このTACセンサ32を校正しなければならない。校正
のためには、前記TACセンサ32内の発光ダイオード
(LED)への電流を増加させ、前記の露出、または、
清浄な領域112からの反射光に応じてTACセンサ3
2が発生する電圧が、3Vから5V程度になるようにす
る。
【0026】TACセンサ、または「濃度計」の用語
は、可視光線濃度計、赤外線濃度計、静電電圧計、また
は、それによって印刷材料の密度を決定出来る物理的測
定を可能にするその他の装置のような、ある表面上の印
刷材料の密度を決定するための如何なる装置にも適用さ
れることを意図したものである。
【0027】図3は、図1に示された現像ユニット38
を、さらに詳細に示すものである。この現像ユニット
は、現像器86を含み、この現像器は、ハイブリッドジ
ャンピング現像または磁気ブラシ現像のような、潜像に
トナーを供給するのに適した如何なる現像システムであ
っても良い。現像器は、一般に現像器ハウジング内に用
意され、このハウジングの後部は、通常、現像材料の供
給量を収容する容器を形成する。この容器内の受動的交
叉ミキサ(図示せず)は、一般に、前記現像材料を混合
するのに用いられる。
【0028】現像器86は、94に示されているトナー
調合アセンブリに連結され、このトナー調合アセンブリ
は、トナー粉末源を提供するトナーボトル88、トナー
粉末をボトル88から調合するための引出しオーガ9
0、およびオーガ90からトナー粉末を受け取るホッパ
92を含んでいる。ホッパ92は、また、送出しオーガ
96に連結され、送出しオーガは、駆動モータ98によ
って回転され、トナー粉末をホッパ92から現像器86
に分配するために運搬する。現像器またはトナー調合ア
センブリは、独立して交換できるユニット、または、複
合交換ユニットであっても良い。
【0029】図4および図5を参照すれば、独立形およ
び蓄積形の一連の試験において、試験結果を論理的に分
析して、交換を必要とする何らかの部品またはサブシス
テムを判定する。これらの試験は、トナー領域取材セン
サによる選択的試験パッチの読み取り値に基づいて行わ
れる。このシステムの基礎原則は、部品を交換すること
の方が、顧客側で部品またはサブシステムを修正または
修理することを試みて貴重な作業時間を浪費するより
も、もっと安価で、もっと短時間で済むと言うことにあ
る。特に、高度に知能的で、完全に自動化された電子写
真診断ルーチンが用意され、それによって、サービス技
術者に特定の1個または複数の部品を交換する必要があ
ることを知らせることが出来ることである。このような
任務は、一連の個別の試験を論理的方法で実行し、それ
らの結果を特定の典型例に従って分析する時、その最終
結果が電子写真プロセッサ内部の1個または複数の個別
のサブシステムの故障を示すように計画することによっ
て達成される。
【0030】試験自体のあるものは、独立の診断ルーチ
ンとして使用されているし、また、使用出来る状態にな
っている。それらは、主に、特定の電子写真条件、通常
は、前後の状況の下に形成された様々な中間色調および
濃厚色調部パッチを、プロセスコントロールセンサ(B
TAC、ESV、など)によって読み取ることから、成
り立っている。このシステムは、高度に高精度な器具
(統計的パッケージ、FFT、など)を用いて、データ
を解析し、傾向を検査して結論を出す。このシステム
は、それから、この結果を、様々なその他の試験結果と
綜合して、特定のサブシステムの健全さに関して、論理
的な結論を引き出す。
【0031】例えば、清掃サブシステムを試験するに
は、A、C、D、およびF部の試験結果を総合すること
が必要になるかも知れない。この試験に対しては、A部
とD部を、C部とF部よりも重視することができる。最
終結果は、清掃部試験は、±8%の分散を持つ60の値
になる。故障のモードは、>65(±5%)となるであ
ろう。この例では、この清掃サブシステムは、故障した
であろう。
【0032】交換するべき部品コードを質問しかつ入手
するために必要がある、各部品に対する多様な試験の組
み合わせの全てを分析する方法がある。このコードは、
その後、電話回線か、または、携帯型ワークステーショ
ン(PWS)のいずれかによって、サービス員が評価す
るために、容易に利用出来る。このコードが表示される
と、そのコードに関係する交換すべき1個または複数の
部品に対応するリストが示される。このシステムは、あ
る条件が前記プロセスコントロールシステムの内部で満
足される時に、自動的に作動するか、または、作業者に
よってUI(ユーザーインターフェース)を通じて、ま
たは、サービス員によってPWSを通じて呼び出すこと
が出来る。
【0033】電子写真プロセッサは、必要に応じて遠隔
地から指示して、その構成を管理したり、または、診断
的自己分析ルーチンを作動させて、電話回線を経由し
て、適切な結論、および/または、交換するべき部品を
報告することが出来ることにも注意するべきである。遠
隔地からの命令を受信すると、電子写真サブシステムは
停止し、前記の適切なルーチンを作動させ、その後、待
機状態に戻り、何らかの情報を呼出しセンタに送り返
す。
【0034】現代的な電子写真印刷プロセッサにおいて
は、プロセスコントロール装置は、様々な反射センサを
用いて、電子写真プロセスの色調複製曲線を監視し、制
御する。このような一つのセンサは、BTAC(黒色ト
ナー領域取材)センサである。正確な動作に対する最終
試験においては、BTACは、光受容体の露出された状
態(トナーの無い場合)の反射度に対して校正しなけれ
ばならない。これを達成するために、センサ内のLED
の出力を、パルス状に(ステップ状に)変化させ、ある
アナログ電圧または反射度レベルが得られるようにす
る。この校正プロセスは、頻繁に繰り返される。
【0035】前記プロセスコントロールシステムは、連
続的に、電子写真プロセスの状態を監視する。センサ
は、現像された画像の品質を示す様々な中間調パッチを
読み取る。もし、そのパッチの品質が所定の範囲外であ
れば、様々なアクチュエータを変化させ、そのプロセス
を中央に戻す。そのパッチの健全さは、そのベルト面の
一様性によって、大いに影響を受ける。パッチが生成さ
れる光受容体上の引っ掻き傷または欠陥は、パッチの読
み取り数値結果を変化させる。
【0036】従って、第2の試験では、黒色トナー領域
取材(BTAC)センサを1.5mm毎に配置して、光
受容体の表面全体のサンプルを行うべきである。継ぎ目
検出アルゴリズムを用いれば、継ぎ目サンプルは不要と
なり、全清浄ベルトの均一性の値が計算される。この値
は基準線として用いられる。継ぎ目の位置は既知である
から、各プロセスコントロールパッチの位置とそれに関
連するBTACの読みは解析することが可能である。平
均値と分散が、各パッチに対して決定され、前記の基準
線の値と比較される。統計的解析を通じて、各位置の均
一性が計算され、基準線と比較される。もし、その均一
性が許容レベルよりも低かったならば、作業者は、ベル
トを交換するように通知される。
【0037】基本的電子写真装置は、3種類のサブシス
テム、すなわち、帯電、露光、およびハイブリッドジャ
ンピング現像のような現像によって、制御される。放電
領域現像システムにおいては、電荷が存在しなくても、
画像を現像することが出来る。この原理によって、これ
ら3種類のアクチュエータのある故障形態を決定するた
めの論理的方法を考案することが可能になる。
【0038】第1ステップは、帯電サブシステムを試験
することである。3個の異なる中間調パッチ(12%、
50%、および87%)は、帯電、露光、および現像に
対する正常な設定を用いて作成される。各パッチの反射
度は、前記BTACセンサを用いて測定される。もし、
各パッチのレベルが適当な範囲にあれば、帯電システム
は具合良く作動していると見なすことが出来る。もし、
各パッチが非常に暗く測定されれば、帯電サブシステム
が正常に作動していないことが推側される。この時点に
おいて、この方法を中止し、電荷に障害のある標識が付
けられる。
【0039】第2ステップ(もし、電荷がOKであれ
ば)では、電荷と露光を遮断し、現像を可能にすること
によって、パッチを作成する。これは、非常に暗いパッ
チを作成するであろう。このパッチのレベルは、BTA
Cによって測定され、その濃度に基づいて、現像構成部
分の作動性能を判定することが出来る。第3ステップ
は、称呼電荷、称呼現像、および非常に高い露光設定を
用いて、パッチを作成する。これは、非常に暗いパッチ
を作成するであろう。このパッチのレベルは、BTAC
によって測定され、この濃度に基づいて、露光構成部分
の作動性能を決定することが出来る。
【0040】印刷物が作成されるにつれて、現像サブシ
ステムには、トナーを連続的に補充する必要がある。こ
の作業は、分配モータと封入貯蔵容器から成るトナー分
配サブシステムを通じて達成される。このシステムは、
前記モータが故障(電気的に動力を失ったり、または、
歯車が食い込んだり)するか、または、封入貯蔵容器内
のオーガがトナーで押されて固着すると、作動しなくな
る。
【0041】図4および図5を参照すると、ブロック1
20において、トナー領域取材センサ、この場合は黒色
トナー領域取材(BTAC)センサが校正される。第1
レベルの判定は、ブロック122に示されているよう
に、センサが校正基準を満足しているか否かであり、も
し、満足していれば、次のレベルの試験、すなわち、汚
れレベル試験が、ブロック126に示すように、実行さ
れる。もし、ブロック122の校正判定に不合格であれ
ば、ブロック124に示しているように、この機械は停
止される。
【0042】汚れレベル試験の後には、ブロック128
に示しているような光受容体パッチ均一性試験がある。
本質的に、この試験は電子写真光受容体表面の不具合な
領域を点検する。この試験の結果は、ブロック130に
示されているように、システム帯電機構によって、適切
な帯電が準備されたか、否かを判定することになる。も
し、適切な帯電が準備されていなければ、このシステム
は、ブロック134に示すように停止される。もし、ブ
ロック132で判定されるように、適切な帯電が準備さ
れていれば、ROSビーム故障試験が、ブロック136
に示すように実行される。このROSビーム故障試験の
後に、クリーナ試験が、ブロック138に示すように、
実行される。
【0043】もっと包括的なアクチュエータ性能インジ
ケータ試験が、予帯電試験ブロック140とROS試験
142に示され、その詳細は、図9のフローチャートに
示されている。アクチュエータ性能インジケータ試験に
引き続いて、ブロック144に示されている背景試験と
ブロック146に示されているバンディング試験が用意
されている。ブロック148に示されているような試験
に引き続いて、ブロック150A、150B、150
C、および150Dに示されているような標準帯電試
験、露光試験、格子傾斜試験、および露光傾斜試験が用
意されている。これらの試験が終了すると、ブロック1
52に示されているように、ROSピクセルサイズ試験
が実行される。また、ブロック154に示されているト
ナー分配試験も用意されている。最後に、ブロック15
6と158に示されているように、全試験結果の分析と
故障部品の表示が用意されている。
【0044】図6と図7は、アクチュエータ性能の表示
を示している。特に、前記センサの校正が、ブロック2
20に示されている。ブロック222は、清浄なパッチ
の比反射度の測定を示している。もし、そのパッチの比
反射度が、所定の限界値、例えば、45よりも小さけれ
ば、ブロック226に示されているように、帯電の問題
が指示される。数値45は、0から255までの範囲内
のディジタル化されたセンサ信号を表していて、この選
択された数値は、機械の特性に基づいて決定された設計
値である。45以下の比反射度信号は、非常に暗いパッ
チであることを示す。もし、比反射度が45以下でなけ
れば、ブロック228に示されているように、帯電およ
び露光システムは遮断され、現像装置は使用可能にされ
る。
【0045】その後、例えば、12%、50%、および
87%中間調パッチのような特定のパッチの比反射度が
測定される。各パッチの中間色調レベルは、センサによ
って測定される。もし、比反射度が、ブロック230に
示されているように120よりも大きく、非常に明るい
応答を示しているならば、ブロック232に示されてい
るような範囲の問題が表示される。一方、もし比反射度
が120よりも小さく、判別ブロック234に示されて
いるように、60よりも大きくて、明るいよりは、むし
ろ暗い応答を示していれば、その時は、ブロック236
に示されているように、一組の故障が表示される。も
し、ブロック238に示されているように、比反射度が
60よりも小さく、35よりも大きくて暗い反応を示し
ていれば、ブロック240に示されているように別の組
の問題が表示される。最後に、比反射度が35よりも小
さくて、非常に暗い応答を示しているならば、故障が無
いことが表示され、現像システムは使用可能である。
【0046】次のステップは、ブロック224に示され
るように帯電と現像を正常に設定して、高い露光設定を
持つパッチを作成し、その比反射度RREを判定するこ
とである。ブロック246に示されているように、比反
射度ディジタル化信号が120よりも大きくて、明るい
パッチを示しているならば、ブロック248に示してい
るように、ビデオ経路に問題があることが表示される。
もし、比反射度が120よりも小さく、かつ、ブロック
250に示されているように、80よりも大きくて、明
るいよりはむしろ暗いパッチであることを示しているな
らば、ブロック252に示すように、接地不良が判定さ
れる。一方、比反射度が80よりも小さく、かつ、40
よりも大きくて、ブロック254に示されているよう
に、暗いパッチであることを示しているならば、ブロッ
ク256に示しているように、ビデオ校正上の問題が表
示される。最後に、比反射度が40よりも小さくて、非
常に暗いパッチを示しているならば、ブロック258に
示されているように、ROSシステムには故障が無いこ
とが判定される。
【0047】図8を参照すれば、トナーの分配を監視す
る技術が、フローチャートの中で示されている。特に、
3種類の特殊なトナー濃度パッチが、ブロック276に
示すように、光受容体の表面上に用意されている(これ
らの3種類の特殊パッチの詳細は、1997年9月10
日に出願された、係属中の米国特許出願第926,47
6(D/97101)号に示されたものと同じであ
る)。これらのパッチは、ブロック278に示すよう
に、BTACセンサによって読み取られ、平均反射度が
計算される。もし、判別ブロック280に示すように、
清浄なパッチの反射度が15%より大きければ、正常な
トナー濃度であることが判定され、ブロック282に示
されているように、トナーの分配が15秒間だけ作動さ
せられる。しかし、もし、平均反射度が15%より小さ
ければ、機械は停止される。
【0048】15秒という長さは、設計上から選択され
るものであり、ある実施形態においては、トナーがトナ
ーボトル分配器から光受容体上に到達し、センサによっ
て検出されるまでの時間であることに注意するべきであ
る。トナーの分配を所定の時間だけ作動させた後、ブロ
ック284に示すように、再び、3種類のトナー濃度パ
ッチが準備される。再び、平均反射度の検出と計算が、
ブロック286に示すように、実行される。もし、反射
度が、判別ブロック288に示すように、20%より大
きければ、ブロック292に示すように、分配器は作動
可能であることが判定される。一方、もし、反射度が2
0%より小さければ、ブロック290に示すように、ト
ナー分配の不具合が判定される。上記の技術のもっと詳
細については、事件整理番号D/97607(米国特許
出願第035,129号)、D/97608(米国特許
出願番号未指定)、D/97609(米国特許出願第0
35,124号)、D/97610(米国特許出願第0
35,126号)、およびD/97614(米国特許出
願第034,900号)に記述されていて、本実施の形
態ではこれらの技術を用いている。
【0049】現代の電子写真印刷プロセッサにおいて
は、現像材料が長時間(24時間以上)使用されないで
いると、現像材料粉末(現像剤とキャリヤ)間の帯電が
弱くなる。この欠点は、湿度が増加するにつれて、さら
に悪化する。最終結果としては、作成された初期のコピ
ーが予期以上に暗くなることである。これによって、コ
ピーの品質が低下する。
【0050】本発明に従えば、この条件が発生した時期
を判定する技術が提供される。これは、自動休止復帰方
法によって達成され、作業者が意図しなくても現像材料
が再生される。まず、休止時間の長さが監視される。こ
の休止時間とは、電子写真プロセッサのサイクル立ち上
げ間の時間である。この休止時間が特定の限界値に達し
た時、機械はオフラインになり、電子写真サブシステム
のサイクルを立ち上げる。機械は、それから、2個の中
間調パッチ(12%と87%)を現像する。これら2個
のパッチの反射度は、黒色トナー領域取材(BTAC)
センサによって読み取られ、記録される。2個のパッチ
間の差(12%−87%)が計算される。この差は、そ
れらのパッチが暗くなり過ぎたか否かをを示す良い指標
である。もし、そのデータが目標値よりも小さければ、
トライボは許容範囲内にあると考えられ、何もしなくて
良い。もし、データが目標値よりも大きければ、このプ
ロセッサは、特殊な休止復帰設定を実行するように進行
する。この設定は、最初に、システムの色調を高めた
り、低めたりして、充分にトライボ(tribo)を増大させ
たり、現像材料を再生したりする。機械は、それから、
トナー濃度設定および静電収束の正規の設定ステップを
続ける。この手順が、一旦、完了すると、システムはオ
ンラインに戻り、良好なコピー品質を生成する準備がな
される。
【0051】本発明の他の態様に従えば、新しい現像器
モジュールを装備して、現像材料のトナー成分を再生す
ることが望ましい。これは、上述の休止復帰手順に先立
つ単発の手順である。この手順は、以下の通りである。
全ての電子写真制御因子が、機械に対して正常に設定さ
れる。露光を増大または減少させて、高濃度制御目標比
反射度の値が所定の範囲内に入るように調整する。も
し、目標を満足することが出来ず、露光が範囲外になれ
ば、故障が宣言される。この故障は、重大な製造上の、
または機械アセンブリ上の問題を表示している。高濃度
目標が達成されると、色調低下が開始される。色調低下
は、25%目標領域取材範囲で100ベルトピッチだけ
継続される。この色調低下は、トナー濃度を2.5%だ
け減少させる。
【0052】色調低下が完了すると、色調上昇が開始さ
れる。色調上昇は、トナー分配器の30%デューティサ
イクル率において、50ベルトピッチだけ継続される。
スループットは、5%領域取材範囲において行われる。
色調上昇の後、この手順は終了する。試験によれば、現
像トナーのトライボは、その開始点に逆比例して増大す
ることが示されている。すなわち、もしトライボが極め
て低い場合(8μC/g)は、手順を中断すると、トラ
イボは約(16μC/g)に増大する。もし、トライボ
が高い場合(20μC/g)は、手順を中断すると、ト
ライボは(22μC/g)に増大する。
【0053】上記の手順を、図9を参照して、さらに詳
細に説明する。
【0054】図9では、機械のサイクル休止状態がブロ
ック302に示されている。ブロック304は、既に実
行され、メモリに記憶されている12%中間調目標と8
7%中間調目標の検出における測定値の差の計算を示し
ている。ブロック306は、機械の休止時間が24時間
以上であるか否かに関する判別を示している。もし、2
4時間を超過していなければ、ブロック308に示され
ているように、調節は必要でない。もし、休止時間が2
4時間を超過していれば、ブロック310に示す機械の
サイクル立ち上げにおいて、目標のパッチが機械上で現
像され、新たな差の値の計算が、ブロック312に示す
ように実行される。24時間の休止時間は、単に設計上
の選択条件であり、また被試験目標の濃度も単に設計上
の選択条件に過ぎないものであり、本発明の範囲は、各
種の因子や試験装置の適切な選択のいかなる数値にも適
合することを意図したものであることに注意するべきで
ある。新たな差の値とそれ以前の差の値が比較される。
もし、その差が、5程度の適切なレベルよりも大きけれ
ば、色調低下またはトナー除去の手順が、ブロック31
8に示されているように、起動される。もし、比較値が
5、または、ある適切な値を超過していなければ、トラ
イボは、ブロック316に示すように、印刷を実行する
のに充分であると判断される。ブロック318において
は、ベルト18回転分だけ、トナーは、トナーハウジン
グから送り出され、ベルトから清掃されて、システムか
ら古いトナーが除去される。この動作中には、印刷は行
われない。その後、ブロック320に示すように、トナ
ーは、ベルト18回転分だけ、システムの中に分配され
る。この動作中にも、印刷は行われない。色調低下また
は色調上昇のためのベルトの回転の数または時間は、何
らかの適切な設計上の選択であることを理解するべきで
ある。ブロック320における色調上昇の完了によっ
て、システムはブロック322に示すように、正常な電
子写真設定手順を開始するように準備される。新たな現
像剤ハウジングに対する現像材料のならし動作の手順
は、上記の手順とほぼ同様である。主なる相違点は、色
調低下と色調上昇のためのベルトの回転の数である。あ
る好適な実施形態においては、新たな現像材料ハウジン
グのならし動作に対しては、ある機械では、ベルト50
回転で充分と考えられている。
【0055】現代の電子写真印刷プロセッサにおいて
は、継ぎ目検出の方法が、光受容体上の画像の適正な位
置決めを、アナログプロセスコントロールセンサを用い
て行うために採用されている。このセンサ(トナー領域
取材センサTACS(Toner Area Coverage Sensor))
は、所定の領域とある曲線を作るところの継ぎ目内に極
めて細密に配置されたアナログ試験片を使用する。その
後、モーメントの中心が計算される。これは、実際に継
ぎ目の中心である。機械の作動中、光受容体の寿命の終
了するまで、継ぎ目の表面は引っ掻かれた状態になる。
この引っ掻き傷は、継ぎ目検出システムを欺き、複数の
継ぎ目がベルト上に存在するように見える。
【0056】発明のこの態様の主旨は、容易に引っ掻き
傷と区別できるような独特な識別可能記号を、その継ぎ
目に指定することである。継ぎ目を発見するためのデー
タは波形の形状をしているから、その波形をフーリエ変
換すれば、各継ぎ目に対して、引っ掻き傷から得られる
ものとは異なる独特な符号を生成することが出来る。こ
の手順では、新たな光受容体が機械内に配置された場
合、まず、この符号を捕捉する。
【0057】この状態においては、ベルトの表面は、い
かなる引っ掻き傷にも無関係となり、ベルト上に存在す
る唯一の信号は、継ぎ目の信号である。システムに新た
なCRU(使用者交換可能装置)であることを通知する
EPROMを具備するCRUの中にベルトは収容されて
いるので、新たなベルトが検出される。継ぎ目は、それ
からサンプリングされ、FFT(高速フーリエ変換)が
波形に対して実行され、その周波数分布(その符号)が
機械の不揮発性メモリ内に記憶される。
【0058】その後、もし、疑わしい継ぎ目として、1
個以上の引っ掻き傷が現れるならば、記憶された継ぎ目
符号と他の符号とが比較される。記憶された符号と起こ
り得る継ぎ目の符号の間の一致は、どれが実際の継ぎ目
であるかを決定する。図10は代表的な比較を示し、図
11と図12は、その手順をもっと詳細に示す。
【0059】図10を参照すれば、有効な継ぎ目、2m
mの表面引っ掻き傷、および1mmの表面引っ掻き傷を
現わす波形が示されている。その継ぎ目は、垂直な直線
として示され、引っ掻き傷は、垂直な破線として示され
ている。図11を参照すれば、ブロック340は、光受
容体の表面が新しい面か、または古い面かを決定するた
めの判別ブロックである。もし、古い面であれば、ブロ
ック342に示されているように、それ以上の動作は必
要でない。しかし、もし、新しい面であれば、ブロック
344に示す第1番目のステップは、継ぎ目を発見し、
その継ぎ目上にFFTを実行して、メモリに記憶される
べき波形の符号を準備することである。従って、図12
に示されているように、機械が作動中に、判別ブロック
348は、ベルトの継ぎ目が判定不可能と認識すること
もある。もし、判定可能であれば、ベルトは登録され、
機械はブロック350に示すように作動される。しか
し、もし、表面の継ぎ目の位置に関して混乱があれば、
ブロック352に示すように、その継ぎ目であるかも知
れない欠陥部を、フーリエ変換を実行することによって
サンプリングすることが必要となる。ブロック354に
おいて、各フーリエ変換の結果は、メモリに記憶されて
いる符号と比較される。もし、判別ブロック356によ
って一致が判定されれば、その表面は、その一致によっ
て示されたような継ぎ目として登録され、機械は作動を
続行する。もし、一致していなければ、可能な継ぎ目が
複数個検出された事を表示して、ブロック358に示す
ように、故障が宣言される。
【0060】現代の電子写真印刷プロセッサにおいて
は、トナー濃度のレベルが大いにコピー品質に影響を及
ぼす。トナーが消費されるにつれて、分配システムによ
って適切な割合でトナーを補充し、コピー品質を維持し
なければならない。殆どのシステムは、特殊な磁気トナ
ー制御センサを用いてトナーの相対的濃度を測定してい
る。しかし、機械のケースを縮小させるためには、もし
他の方法が採用可能であれば、このトナー濃度センサは
不要である。
【0061】発明のこの態様の主旨は、トナー濃度制御
システムを可能にして、トナー濃度センサを不要にする
ことである。これは、抽象ピクセル計数センサによって
達成される。このセンサは、ピクセル数(画像毎に使用
されたピクセルの総数)をラスタ出力走査器(ROS)
ハードウエアから抽出し、制御装置は、その画像によっ
て消費されたトナーの量を計算する。制御装置は、その
後、消費された現像材料を補充するために、分配器が作
動するのに必要な時間を判定する。また、プロセス制御
システムは、87%制御パッチの反射度を、黒色トナー
領域取材(BTAC)センサを用いて、監視する。
【0062】目標からの偏差、すなわち、+/−誤差が
計算され、それに比例する分配期間がゲイン係数に基づ
いて決定される。この+/−分配期間は、その後、トナ
−分配器サブシステムに送られ、適切に作用する。特殊
なトナ−制御パッチも形成され、電子写真プロセッサの
サイクルが休止になると、現像される。このパッチは、
BTACによって読み取られ、近似的に87%パッチと
同一の方法で処理される。唯一の相異点は、作業運転の
平均領域取材が、分配アルゴリズムの中に、それ自身の
ゲイン係数と共に、重み付きで取り入れられていること
である。この+/−分配期間は、その後、トナ−分配器
サブシステムに送られ、適切な作用を行う。
【0063】光受容体ベルトを有する現代の電子写真印
刷プロセッサでは、一酸化窒素のガス抜けのために、抹
消され易い領域(現像欠落)が帯電スコロトロン(scoro
tron)の位置に発生することがある。これが発生する
と、現像性が失われ、画像の品質が低下する。発明のこ
の態様に従って、プロセス制御システムは、疑わしい領
域の反射度の一様性を、抹消が発生しなかった領域のそ
れと比較する。電子写真システムは、多くのベルト停止
方法を採用している。しかし、どの方法を使用するかに
は関わらず、ベルトのある領域のみがスコロトロンの下
で停止され、そのガス抜けによって影響を受けるであろ
う。
【0064】このシステムは、1個の50%中間調パッ
チをベルトの処理方向の全長に沿って配置する。そのパ
ッチは、BTACセンサによって、既知の停止領域とそ
の停止位置外のある領域において、サンプリングされ
る。それらの領域の一様性が計算され、かつ、比較(停
止対非停止)される。もし、停止領域のいずれかが非停
止領域のそれよりもはるかに低いレベルを有しているな
らば、停止抹消の存在することが結論され、光受容体は
交換されるべきであるという状態が表示される。
【0065】図13を参照すれば、光受容体または感光
表面370は、帯電装置372に関して所定の位置関係
に配置されていて、その帯電装置はガスを放射し、その
ガスは、放射されるガスの領域内に配置された感光表面
の部分に対して、有害である。所定の領域は、374に
示されていて、帯電装置によって放射されたガスによっ
て影響を受ける領域の概略を示している。その感光表面
の各部分のガス抜けに起因する劣化の程度を決定するた
めに、パッチまたは目標帯376が、感光表面の長さ方
向に沿って配置されている。領域374の外側の378
で示された感光表面の一部分も検出され、帯電動作によ
って影響を受けることが分かっている目標パッチ380
と比較される。その比較に基づき、劣化の程度が許容で
きる程度か、または、感光表面の交換を必要とするか否
かについて、判定される。帯電装置372の近くに位置
しているか、または「停止」している感光表面の部分
は、より重大な影響を受ける傾向にあることを理解する
べきである。この技術のキーポイントは、帯電装置の領
域374の範囲内に必ず存在するように、目標帯376
を設置することである。また、1個または数個の目標パ
ッチ380を、境界374内に配置して、影響を受けな
い目標パッチ378と比較するのに使用できることも理
解するべきである。
【0066】以上、本発明の好適な実施形態として、現
在、考えられているものを示して記述したけれども、当
業者であれば、様々な変更や修正が有り得ること、ま
た、添付の特許請求の範囲において、本発明の真の精神
と範囲に合致するこれらの変更や修正の全てを包含する
ことが、意図されていることを理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に従った故障分離と部品交換の技術を
取り入れた代表的電子画像処理システムを示す立面図で
ある。
【図2】 トナ−領域取材センサと共に使用するための
制御用試験パッチ形成の説明図である。
【図3】 図1のシステムに用いる代表的現像器および
トナ−分配システムを示す図である。
【図4】 本発明に従った故障分離に対する全般的技術
を示す全般的フロ−チャ−トであり、前半部を示す。。
【図5】 本発明に従った故障分離に対する全般的技術
を示す全般的フロ−チャ−トであり、後半部を示す。
【図6】 本発明に従ったアクチュエ−タ性能インジケ
−タを示すさらに詳細なフロ−チャ−トであり、前半部
を示す。
【図7】 本発明に従ったアクチュエ−タ性能インジケ
−タを示すさらに詳細なフロ−チャ−トであり、後半部
を示す。
【図8】 本発明に従ったROSピクセル成長検出装置
を示すさらに詳細なフロ−チャ−トである。
【図9】 本発明に従ったトライボ減衰回復を示すフロ
ーチャートである。
【図10】 本発明に従った継ぎ目符号解析を示す図で
あり、継ぎ目と引っ掻き傷との波形を示す。
【図11】 図10に対応する継ぎ目符号解析を示す図
で、波形の符号を準備するフローチャートである。
【図12】 図10に対応する継ぎ目符号解析を示す機
械の作動におけるフローチャートである。
【図13】 本発明に従ったガス抜け劣化検出を示す図
である。
【符号の説明】
A 帯電部、B 露光部、C 現像部、D 伝達部、E
溶融部、F 清掃部、1 電子写真印刷機械、10
ベルト、12 光導電性表面、14 導電性基板、16
矢印、18,20,22,24 ローラ、26 モー
タ、28 コロナ発生装置、30 コントローラ、31
エキスパートシステム、32 センサ、36 ラスタ
出力走査器(ROS)、38 磁気ブラシ現像システ
ム、46支持材、48 用紙供給装置、50 送りロー
ル、52 用紙スタック、54用紙シュート、56 コ
ロナ発生装置、60 コンベア、62 溶融装置アセン
ブリ、64 加熱溶融装置ローラ、66 バックアップ
ローラ、68 シュート、70 捕獲トレー、72 予
清掃ブラシ、86 現像器、88 トナーボトル、90
引出しオーガ、92 ホッパ、94 トナー調合アセ
ンブリ、96 送出しオーガ、98 駆動モータ、11
0 複合トナー試験パッチ、112 清浄な領域、11
4 12.5%中間調パッチ、116 50%中間調パ
ッチ、118 87.5%中間調パッチ、370 光受
容体(感光表面)、372 帯電装置、374 ガスの
影響を受ける領域、376 目標パッチ帯、378 ガ
スの影響を受けない目標パッチ、380 目標パッチ。
フロントページの続き (72)発明者 ジェームス エム ペーサー アメリカ合衆国 ニューヨーク州 ウェブ スター フィンチングフィールド レーン 659 (72)発明者 グル ビー ラジ アメリカ合衆国 ニューヨーク州 フェア ポート サウス リッジ トレイル 60 (72)発明者 ラルフ エー シューメーカー アメリカ合衆国 ニューヨーク州 ロチェ スター ウィルモット ロード 303 (72)発明者 マイケル ジー スワールス アメリカ合衆国 ニューヨーク州 ソーダ ス メイン ストリート 6081 アールデ ィー 1

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御装置、撮像表面、センサシステム、
    および帯電部材を含み、前記帯電部材が前記撮像表面の
    一部を劣化せしめる画像処理機械において、前記撮像表
    面の劣化を判定する方法であって、 前記帯電部材の作動によって影響を受けない位置にある
    前記撮像表面の一部分を検知して第1の信号を生成させ
    るステップと、 前記帯電部材の作動によって影響を受ける位置にある前
    記撮像表面の数部分を検知して第2の信号を生成させる
    ステップと、 前記第1および第2の信号を比較するステップと、 前記第1および第2の信号を比較するステップに対応し
    て、劣化した前記撮像表面の数部分を判定するステップ
    とを含むことを特徴とする撮像表面の劣化判定方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の方法であって、前記帯
    電部材の作動によって影響を受ける位置にある前記撮像
    表面の数部分を検知するステップが、前記撮像表面の長
    手方向に沿って中間調パッチを用意するステップを含む
    ことを特徴とする方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の方法であって、前記撮
    像表面の長手方向に沿った前記中間調パッチは、50%
    中間調パッチであることを特徴とする方法。
JP11088866A 1998-04-06 1999-03-30 電子写真プロセスにおける劣化部品の判定方法 Withdrawn JPH11327380A (ja)

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