JPH11326469A - 発電機回転中回転子インピーダンス測定試験によるレアショート判定方法 - Google Patents

発電機回転中回転子インピーダンス測定試験によるレアショート判定方法

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JPH11326469A
JPH11326469A JP13499198A JP13499198A JPH11326469A JP H11326469 A JPH11326469 A JP H11326469A JP 13499198 A JP13499198 A JP 13499198A JP 13499198 A JP13499198 A JP 13499198A JP H11326469 A JPH11326469 A JP H11326469A
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清 小濱
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Kuniyuki Ito
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発電機回転中回転子インピーダンス測定試験
を用い精度の高いレアショート判定を行なうこと。 【解決手段】 発電機回転中回転子インピーダンス測定
試験によりインピーダンス曲線200を作成し、予め作
成された被測定発電機ないしはこれと同一機種の発電機
の正常動作時についての基準インピーダンス曲線300
を参照しつつ、インピーダンス曲線200から、回転子
インピーダンスが急変する急変線を検索し、それぞれの
急変線に対して補助線間隔600〜604を設定し、基
準インピーダンス曲線300とインピーダンス曲線20
0とを重ね合わせ、基準インピーダンス曲線300の下
方に、補助線間隔600〜604で幾本かの補助線40
1〜405、501〜504を平行に描き、基準インピ
ーダンス曲線300の直下の補助線501から、上限回
転数のときの回転子インピーダンス近傍を通過する補助
線405までの補助線の数「9」をレアショートの発生
したコイルの数として判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発電機回転中に回
転子インピーダンスを測定し、回転子においてレアショ
ートの有無とレアショートが発生したコイル数を判定す
る、発電機回転中回転子インピーダンス測定試験による
レアショート判定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、火力発電所などで稼働する発電
機において、回転子コイルにレアショートが発生する
と、コイル間の発熱量のアンバランスにより回転子に曲
がりが生じ振動発生や回転子の着磁に至ることが知られ
ている。なお、レアショートの発生メカニズムは、通
常、図11においてコイルの各巻線成分1、2の間を絶
縁分離するターンセパレータ3が何らかの理由で位置ズ
レしたり消失して隙間3aが生じ、回転中にその遠心力
によって巻線成分1、2が互いに接触し短絡することに
よる。
【0003】そのため、振動発生前にレアショートを確
認する要請があり、この要請に応えるために、従来か
ら、定期的例えば8年ごとに行なわれる発電機細密点検
時に分担電圧測定試験を行なったり、プローブ座が有る
場合にはプローブ試験を行なってレアショートを確認し
ている。なお、分担電圧測定試験は、コイルのN極とS
極の抵抗値を交流で測り、その偏差からレアショートの
有無を確認する試験方法であり、一方、プローブ試験
(空隙磁束波形観測ともいう。)は、回転子に直流を流
し、回転中にプローブを用いて磁束の変化をオシロスコ
ープで確認し、磁束による誘起電圧の大きさ変化から、
レアショートの部位とターン数(レアショート発生箇所
数)とを確認する試験方法である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、分担電
圧測定試験は発電機停止中に行なわれる試験であるた
め、永久歪として残った後期のレアショートについては
確認できるが、発電機回転時に生ずる初期のレアショー
トについては確認できず、このため振動発生の予測が困
難で事前の予防保全を十分にとることができないのが実
状であった。また、分担電圧測定試験には、N極とS極
共にレアショートが発生している場合、レアショートが
偏差となって現れないという問題もある。さらに、分担
電圧測定試験は通常ロータを引き抜いて測定を行なって
いるため、冷却用水素の放出、封入、ブラケット分解、
組立等煩雑な作業を伴うとともに作業日数及び諸費用が
多くかかる。
【0005】また、プローブ試験は、試験精度が非常に
高いものの、プローブ座がないと試験を行なうことがで
きず、また、分担電圧測定試験と同様、冷却用水素の放
出、封入等煩雑な作業を伴うとともに作業日数及び諸費
用が多くかかる。
【0006】本発明者らは、上述した従来からの試験方
法の問題点にかんがみ、初期のレアショートを確実に確
認できるとともに作業の簡易化、作業時間の大幅な短縮
化及び諸費用の大幅な低減化を図るための方策について
鋭意検討した結果、次のような知見に基づき本発明をす
るに至った。
【0007】一般に、発電機メーカーにおいては、レア
ショートの有無の確認を試験精度が非常に高いプローブ
試験によって行なっているが、その他に、念のため、回
転子高速回転バランスの時にレアショートが無いことを
発電機回転中回転子インピーダンス測定試験によって予
備的に確認するようにしている。
【0008】この発電機回転中回転子インピーダンス測
定試験は、図1に示すように、被測定発電機の回転子1
0のコイルに交流定電流を流すためにコレクタ20のブ
ラシの正極30Aと負極30Bに例えば60Hz、5A
の交流定電流発生装置40を接続するとともに、交流定
電流発生装置40の電圧を測定するために正極と負極の
ブラシをパイロットブラシ50A、50Bに交換して電
圧計60を接続し、発電機を0rpm(停止状態)から
高速の第1の所定回転数まで加速させ、この間、電圧計
60により交流定電流発生装置40の電圧を第2の所定
回転数間隔で測定し、この測定された電圧と交流定電流
発生装置40の定電流とに基づいて第2の所定回転数間
隔ごとの回転子インピーダンスを計算し、これらの回転
子インピーダンスからインピーダンス曲線を作成し、こ
のインピーダンス曲線を基にレアショートの有無を確認
する試験方法である。
【0009】この発電機回転中回転子インピーダンス測
定試験によると、初期のレアショートを確認できるとと
もにプローブ座がなくても試験することができ、しか
も、冷却用水素の放出、封入、ブラケットの分解、組立
等煩雑な作業を伴わず作業時間の大幅な短縮化及び諸費
用の大幅な低減化を図ることができるため、ユーザーサ
イド(火力発電所等の現場)においてこの測定試験を採
用することは大きなメリットをもたらすことになる。
【0010】しかし、従来のレアショート判定方法は、
上記のようにして得られたインピーダンス曲線において
回転子インピーダンスが急変する急変線を感覚的に検索
し、この急変線の有無によってレアショートの有無を判
定しており、曖昧な判定結果しか得られなかった。
【0011】本発明は、発電機回転中回転子インピーダ
ンス測定試験を用いることによって作業の簡易化、作業
時間の大幅な短縮化、諸費用の大幅な低減化等を図るこ
とができ、しかも精度の高いレアショート判定を行なう
ことを目的としてなされたものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明による発電機回転
中回転子インピーダンス測定試験によるレアショート判
定方法は、被測定発電機ないしはこれと同一機種の発電
機の正常動作時についての回転数と回転子インピーダン
スの関係を示す基準インピーダンス曲線と、被測定発電
機の回転数と回転子インピーダンスの関係を示すインピ
ーダンス曲線とを対比し、基準インピーダンス曲線の傾
きと一致する箇所以外はレアショート箇所であると判定
することを特徴とする。
【0013】また、本発明による発電機回転中回転子イ
ンピーダンス測定試験によるレアショート判定方法は、
被測定発電機について、所定回転数に至るまでの回転数
と回転子インピーダンスの関係を示すインピーダンス曲
線を作成し、予め作成された前記被測定発電機ないしは
これと同一機種の発電機の正常動作時についての回転数
と回転子インピーダンスの関係を示す基準インピーダン
ス曲線を参照しつつ、前記インピーダンス曲線から回転
子インピーダンスが急変する急変線を検索し、それぞれ
の急変線の、変化が終了した直後の回転数における基準
インピーダンス値に対する変化幅の割合が1/N(N:
全コイル数)の120%未満の場合には当該変化幅を補
助線間隔として設定し、また、前記変化幅の割合が1/
Nの120%以上の場合には、前記変化幅の割合を1/
2,1/3,…と等分してゆき、その値が1/Nの12
0%未満となったときの変化幅を補助線間隔として設定
し、前記基準インピーダンス曲線と前記インピーダンス
曲線とを重ね合わせ、前記基準インピーダンス曲線の下
方に、前記補助線間隔で前記基準インピーダンス曲線と
平行に補助線を描き、前記基準インピーダンス曲線の直
下の補助線から、前記所定回転数のときの回転子インピ
ーダンス近傍を通過する補助線までの補助線の数をレア
ショートの発生したコイルの数として判定することを特
徴とする。
【0014】また、本発明による発電機回転中回転子イ
ンピーダンス測定試験によるレアショート判定方法は、
被測定発電機のコレクタに、交流定電流発生装置及び該
交流定電流発生装置の電圧を測定するための電圧計をそ
れぞれ接続する測定試験装置接続工程と、前記被測定発
電機を停止状態から第1の所定回転数まで加速させ、ま
たは、第1の所定回転数から停止状態まで減速させ、こ
の間、前記電圧計により前記交流定電流発生装置の電圧
を第2の所定回転数間隔で測定する電圧測定工程と、前
記測定された電圧と前記交流定電流発生装置の定電流と
に基づいて、停止状態から前記第1の所定回転数までの
間において前記第2の所定回転数間隔ごとに回転子イン
ピーダンスを計算し、インピーダンス曲線を作成するイ
ンピーダンス曲線作成工程と、予め作成された前記被測
定発電機ないしはこれと同一機種の発電機の正常動作時
についての回転数と回転子インピーダンスの関係を示す
基準インピーダンス曲線を参照しつつ、前記インピーダ
ンス曲線から、回転子インピーダンスが急変する急変線
を検索し、それぞれの急変線の、変化が終了した直後の
回転数における基準インピーダンス値に対する変化幅の
割合が1/N(N:全コイル数)の120%未満の場合
には当該変化幅を補助線間隔として設定し、また、前記
変化幅の割合が1/Nの120%以上の場合には、前記
変化幅の割合を1/2,1/3,…と等分してゆき、そ
の値が1/Nの120%未満となったときの変化幅を補
助線間隔として設定する補助線間隔設定工程と、前記正
常動作時についての基準インピーダンス曲線と前記被測
定発電機についてのインピーダンス曲線とを重ね合わ
せ、前記基準インピーダンス曲線の下方に、前記補助線
間隔で前記基準インピーダンス曲線と平行に補助線を描
く補助線描画工程と、前記基準インピーダンス曲線の直
下の補助線から、前記第1の所定回転数のときの回転子
インピーダンス近傍を通過する補助線までの補助線の数
をレアショートの発生したコイルの数として判定するレ
アショート判定工程と、からなることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0016】一実施例による発電機回転中回転子インピ
ーダンス測定試験によるレアショート判定方法は、測定
試験装置接続工程と電圧測定工程とインピーダンス曲線
作成工程と補助線間隔設定工程と補助線描画工程とレア
ショート判定工程とからなる。
【0017】測定試験装置接続工程 図1に示すように、被測定発電機の回転子10のコイル
に交流定電流を流すためにコレクタ20のブラシの正極
30Aと負極30Bに例えば60Hz、5Aの交流定電
流発生装置40を接続するとともに、交流定電流発生装
置40の電圧を測定するために正極と負極のブラシをパ
イロットブラシ50A、50Bに交換し電圧計60を接
続することによって、被測定発電機のコレクタ20にイ
ンピーダンス測定試験装置100を接続する。
【0018】電圧測定工程 被測定発電機を0rpm(停止状態)から第1の所定回
転数例えば3600rpmまで加速させ、この間、電圧
計60により交流定電流発生装置40の電圧を第2の所
定回転数間隔例えば50ないし100rpmごとに測定
する。
【0019】インピーダンス曲線作成工程 電圧計60によって測定された電圧と交流定電流発生装
置40の定電流とに基づいて、0rpmから3600r
pmまでの間において50ないし100rpmごとに回
転子インピーダンスを計算する。そして、横軸を回転
数、縦軸を回転子インピーダンスとしたグラフ上におい
て、回転数ごとに回転子インピーダンスをプロットし、
プロットされた各点を線で結んでインピーダンス曲線を
作成する。
【0020】インピーダンス曲線は、回転子10にレア
ショートが無い場合には図2(A)に示すように右下が
りの円滑な曲線200Aを描き、一方、レアショートが
有る場合には図2(B)に示すように回転子インピーダ
ンスが急変する急変線201を有するインピーダンス曲
線200Bとなる。
【0021】次に、インピーダンス曲線が上記のような
特性となる理由について説明する。
【0022】インピーダンス測定試験装置が接続された
発電機の回路は、図3に示すように相互インダクタンス
M(M<0)によって結合された一次回路と二次回路と
からなる等価回路として表すことができる。
【0023】一次回路は回転子10のコイルによって形
成される回路であり、図3において、R1 はコイルの抵
抗分、L1 はコイルのコイルエンド部のインダクタン
ス、L 2 はコイルのスロット部のインダクタンス、Eは
交流定電流発生装置40の交流電圧、I1 はコイルを流
れる定電流を表す。二次回路はコイルの磁束変化によっ
てスロット内の楔、回転子表面に発生する渦電流が流れ
る回路であり、図3において、R2 は楔、回転子表面の
抵抗分、L3 は楔、回転子表面のインダクタンス、I2
は楔、回転子表面を流れる渦電流を表す。
【0024】そして、この等価回路においては、一次回
路において下記の式(1)が成立する。
【0025】 E={R1 +jω(L1 +L2 )}I1 +jωMI2 (1) この等価回路において、回転上昇の過程では一次回路に
は変化が無い。しかし、二次回路においては、回転数の
増大にしたがって遠心力が増大し楔が締まっていくこと
から接触抵抗が減少し、換言すると、図3に示すように
抵抗R2 の並列回路が増加して合成抵抗としての抵抗R
2 が減少し、また楔の締まりにより渦電流I2 が流れる
範囲が増大し図3に示すようにインダクタンスL3 の並
列回路が増加して合成インダクタンスとしてのインダク
タンスL3 が減少してゆく。このような回転数の増大に
よる抵抗R2 及びインダクタンスL3 の減少により、渦
電流I2 が増大することになり、この渦電流I2 の増大
により、上記式(1)におけるjωMI2 (M<0)が
負の方向に増大し、電圧Eが減少する。したがって、一
次回路のインピーダンスは、回転数の増大にしたがい電
圧Eが減少することと電流I1 は定電流であることか
ら、回転数の増大にしたがい減少してゆく。
【0026】このような理由から、インピーダンス曲線
は、回転子10にレアショートが無い場合には図2
(A)に示すような右下がりの円滑な曲線となる。
【0027】しかし、図4に示すように、コイル11に
レアショートが発生していないときには、コイル11は
磁束Φを発生しているが、コイル11にレアショートが
発生し、コイル11の巻線成分11aと巻線成分11b
とが接触するようになると、コイル11中に閉ループ
(短絡回路)11cが形成され、この閉ループ11cに
生じる起電力により健全なコイル部分が発生した磁束Φ
を打ち消す磁束Φが発生する。したがって、レアショー
トが発生した場合、コイル11のインダクタンス分はほ
ぼ無くなり、このようなインダクタンス分の消失によ
り、回転子インピーダンスは急激に低下し上記急変線と
なって現れるのである。なお、同一コイルにおいて二箇
所以上レアショートが発生した場合においても、最初の
レアショート発生によるインダクタンス分の低下量が最
大となり、その後のレアショート発生によるインダクタ
ンス分の低下量は殆ど無いと考えられるため、回転子イ
ンピーダンスの低下量(変化幅)は同一コイルにおける
レアショート数には関係無くほぼ一定であると推察され
る。
【0028】補助線間隔設定工程 予め作成された正常動作時の被測定発電機ないしはこれ
と同一機種の正常動作時の発電機(以下、これを単に正
常発電機という)についての回転数と回転子インピーダ
ンスの関係を示す基準インピーダンス曲線を参照しつ
つ、インピーダンス曲線から、回転子インピーダンスが
急変する急変線を検索し補助線間隔を設定する。
【0029】ここで、補助線間隔とは、次工程の補助線
描画工程において正常発電機についての基準インピーダ
ンス曲線の下方に基準インピーダンス曲線と平行に幾本
かの補助線を描く際における、基準インピーダンス曲線
とその直下の補助線との間隔、及び、補助線とその直下
の補助線との間隔のことをいう。
【0030】次に、上記のように補助線を設けるように
した理由について説明する。
【0031】本発明者らは、正常発電機についての基準
インピーダンス曲線と被測定発電機についてのインピー
ダンス曲線とを比較したところ、図5に示すように、被
測定発電機についてのインピーダンス曲線200におい
て急変線201、202を除いた線分203、204、
205と当該線分203、204、205に対応する基
準インピーダンス曲線300の線分とがほぼ平行関係に
立つことを見出した。
【0032】そこで、その理論的裏付けを検討する。上
述したように、回転子10の等価回路は図3に示すよう
になる。ここで、レアショートは一次回路のL1 とL2
で生じる。過去に電気学会の投稿論文(平成5年電気学
会 電力エネルギー部門大会「タービン発電機回転子コ
イルの層間短絡を模擬した解析」津田秀明・徳増正)で
レアショートに関する計算機解析の結果があるが、この
論文によれば、レアショートによるインピーダンスの低
下はL1 がL2 に比べて20〜45%程度大きくなるこ
とがわかっている。
【0033】ここで、レアショートが二次回路すなわち
回転子表面に与える影響について考える。回転子表面と
回転子コイルは相互インダクタンスMによって結合され
ているため、Mについて考察してみる。
【0034】M=k√(L2 ・L3 )(kは結合係数)
であるから、L2 が低下すればMも低下することとな
る。この低下量を推定してみると、過去の例から推定し
てレアショート1ターン(レアショートの発生したコイ
ル数が1であることに対応する。)で5.5%程度の低
下量となるため、その平方根をとると、Mは2.35%
程度の低下と推定できる。この数字を用いて一次回路の
1ターンのレアショート時の低下量を絶対値で置き換え
るならば、0rpm時のインピーダンスは20Ω程度と
推定して、低下量は20Ω×5.5%=1.1Ω、二次
回路の低下量は0〜3600rpmにおいて2Ω程度の
低下があるから2Ω×2.35%≒0.047Ω、さら
に、100回転ごとに評価を行なった場合、100rp
mごとの影響量は0.047Ω÷36≒0.001Ωと
なる。ここで、相互インダクタンスMに影響を与えるL
2 よりも影響を与えないL1 のインピーダンス低下量が
大きいことを考慮するならば、この値はさらに小さくな
ることが予想される。
【0035】上記の計算結果より、レアショートが生じ
た場合、100rpmの間に一次回路で1.1Ωの低下
が起きても、レアショート箇所以外の低下曲線に与えら
れる影響量は0.001Ω/100rpmにしか過ぎ
ず、レアショートがなかったときの曲線の変化はレアシ
ョートがあってもそのまま受け継がれていくものと判断
できる。
【0036】上述したような裏付けに基づき、本発明で
は、正常発電機についての基準インピーダンス曲線30
0の下方にこの基準インピーダンス曲線300と平行に
幾本かの補助線を描くようにしたのである。
【0037】そして、補助線間隔の設定方法は、急変線
の、変化が終了した直後の回転数における基準インピー
ダンス値に対する変化幅の割合が1/N(N:全コイル
数)の120%未満の場合には当該変化幅を補助線間隔
として設定し、また、変化幅の割合が1/Nの120%
以上の場合には、変化幅の割合を1/2,1/3,…と
等分してゆき、その値が1/Nの120%未満となった
ときの変化幅を補助線間隔として設定する。
【0038】このような補助線間隔設定方法を採用した
理由は、ある回転数で連続して異なるコイルにおいてレ
アショートが生じた場合、二箇所以上のレアショートを
1箇所と誤認する可能性があるが、計算機によるレアシ
ョートの解析結果によれば、1ターンのレアショートで
ほぼそのコイルに相当するインダクタンスはなくなるも
のと評価されているため、基本的にはその低下割合(変
化幅の割合)が(1/全コイル数)を越える場合は、そ
の低下割合を等分していき、この値が(1/全コイル
数)以下となった時点の低下割合をそれぞれの急変線の
基準低下量(補助線間隔)として採用するものとした。
また、最初から低下割合が(1/全コイル数)を下回る
場合は、その数字が1箇所分の基準低下量であると判断
する。これらの考え方を基本として上記設定方法では磁
束の回り込みなどで低下量が100%を超えた場合や同
じスロット内でのレアショートの追加も想定し、裕度と
して1/Nに120%を掛け合せたものを基準とした。
【0039】補助線描画工程 正常発電機についての基準インピーダンス曲線300と
被測定発電機についてのインピーダンス曲線200とを
重ね合わせ、基準インピーダンス曲線300の下方に、
補助線間隔で基準インピーダンス曲線300と平行に補
助線を描く。
【0040】レアショート判定工程 基準インピーダンス曲線300の直下の補助線から、3
600rpmのときの回転子インピーダンス近傍を通過
する補助線までの補助線の数をレアショートの発生した
コイルの数として判定する。
【0041】図6及び図7は、それぞれ、上述したレア
ショート判定方法を適用して得られたグラフを示し、図
6及び図7のグラフにおいて、200は被測定発電機に
ついてのインピーダンス曲線、300は正常発電機につ
いての基準インピーダンス曲線、401〜405はそれ
ぞれ第1の補助線、501〜504はそれぞれ第2の補
助線であって、501は基準インピーダンス曲線300
の直下の補助線、405は第1の所定回転数のときの回
転子インピーダンス近傍を通過する補助線、600〜6
04はそれぞれ補助線の間隔、701〜705はそれぞ
れ第1の補助線、800は第2の補助線であって、70
1は基準インピーダンス曲線300の直下の補助線、7
05は第1の所定回転数のときの回転子インピーダンス
近傍を通過する補助線を表している。
【0042】図6のグラフにおいては、補助線401〜
405、501〜504の合計数が9となり、レアショ
ートの発生したコイル数は9と判定される。一方、図7
のグラフにおいては、補助線701〜705、800の
合計数が6となり、レアショートの発生したコイル数は
6と判定される。なお、図7においては、レアショート
が一度復旧し、その後再発生している。
【0043】以下、図6に示したグラフの作成方法を具
体的に説明する。
【0044】まず、図8に示すように、正常時の曲線と
レアショート時の曲線を同一のグラフに描く。
【0045】次に、図9に示すように、正常時の曲線の
傾きと同じ特性をもつ曲線を補助線としてレアショート
曲線の一致する部分を捜して書き加える。
【0046】次に、補助線の間の間隔を調べる。ここ
で、この発電機の全コイル数は16であるので、1コイ
ルの全インピーダンスに対する分担割合を求めると、 1÷16=6.25% となり、 1.07Ω÷12.7Ω(0rpmの正常時のインピー
ダンス)=8.4% 1.53Ω÷12.36Ω(950rpmの正常時のイ
ンピーダンス)=12.4% 0.55Ω÷12.26Ω(1150rpmの正常時の
インピーダンス)=4.5% 0.83Ω÷12.0Ω(1800rpmの正常時のイ
ンピーダンス)=6.9% 1.74Ω÷11.64Ω(3000rpmの正常時の
インピーダンス)=15.0% となり、 8.4÷6.25=134%で分割要、 12.4÷6.25=198%で分割要、 4.5÷6.25=72%で分割不要、 6.9÷6.25=110%で分割不要、 15.0÷6.25=240%で分割要 となり、3箇所について分割が必要となる。
【0047】次に、補助線の間の間隔を等分する。
【0048】挿入補助線を計算すると下記表1のように
なり、計算した結果の補助線を図9に書き込み、図6の
グラフが得られる。
【0049】
【表1】
【0050】図6から、レアショートの発生は、停止中
2箇所、750rpm付近で同時に2箇所、1100r
pm付近で1箇所、1400rpm付近で1箇所、18
00rpmの後連続して3箇所の合計9箇所のレアショ
ートが発生していることが分かる。
【0051】なお上記実施例では、発電機を0rpm
(停止状態)から第1の所定回転数まで加速させてその
間の回転子インピーダンスによりインピーダンス曲線を
作成しているが、それとは逆に、第1の所定回転数から
0rpm(停止状態)まで減速させてインピーダンス曲
線を作成してもよく、この場合にあっても上記実施例と
同様の判定結果を得ることができる。
【0052】
【発明の効果】以上の説明から、本発明によると、発電
機回転中回転子インピーダンス測定試験を用いたため作
業の簡易化、作業時間の大幅な短縮化、諸費用の大幅な
低減化等を図ることができ、しかも精度の高いレアショ
ート判定を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インピーダンス測定試験装置の構成図である。
【図2】レアショートの有るときと無いときのインピー
ダンス曲線の変化を説明するための説明図である。
【図3】回転子の等価回路図である。
【図4】レアショートの有るコイルとレアショートの無
いコイルとのインダクタンスの相違を説明するための説
明図である。
【図5】インピーダンス曲線において急変線を除いた部
分と基準インピーダンス曲線との傾きの一致を説明する
ための説明図である。
【図6】試験例を示すグラフである。
【図7】他の試験例を示すグラフである。
【図8】図9及び図10に示すグラフとともに図6に示
すグラフの作成方法を説明するためのグラフである。
【図9】同じく図6に示すグラフの作成方法を説明する
ためのグラフであり、図8に示すグラフを基に作成され
るグラフである。
【図10】同じく図6に示すグラフの作成方法を説明す
るためのグラフであり、図9に示すグラフを基に作成さ
れるグラフである。
【図11】レアショートの説明図である。
【符号の説明】
10 回転子 11 コイル 20 コレクタ 40 交流定電流発生装置 60 電圧計 200 インピーダンス曲線 201、202 急変線 300 基準インピーダンス曲線 401〜405、501〜504、701〜705、8
00 補助線 600〜604、900〜904 補助線間隔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定発電機ないしはこれと同一機種の
    発電機の正常動作時についての回転数と回転子インピー
    ダンスの関係を示す基準インピーダンス曲線と、被測定
    発電機の回転数と回転子インピーダンスの関係を示すイ
    ンピーダンス曲線とを対比し、基準インピーダンス曲線
    の傾きと一致する箇所以外はレアショート箇所であると
    判定することを特徴とする発電機回転中回転子インピー
    ダンス測定試験によるレアショート判定方法。
  2. 【請求項2】 被測定発電機について、所定回転数に至
    るまでの回転数と回転子インピーダンスの関係を示すイ
    ンピーダンス曲線を作成し、 予め作成された前記被測定発電機ないしはこれと同一機
    種の発電機の正常動作時についての回転数と回転子イン
    ピーダンスの関係を示す基準インピーダンス曲線を参照
    しつつ、前記インピーダンス曲線から回転子インピーダ
    ンスが急変する急変線を検索し、それぞれの急変線の、
    変化が終了した直後の回転数における基準インピーダン
    ス値に対する変化幅の割合が1/N(N:全コイル数)
    の120%未満の場合には当該変化幅を補助線間隔とし
    て設定し、また、前記変化幅の割合が1/Nの120%
    以上の場合には、前記変化幅の割合を1/2,1/3,
    …と等分してゆき、その値が1/Nの120%未満とな
    ったときの変化幅を補助線間隔として設定し、 前記基準インピーダンス曲線と前記インピーダンス曲線
    とを重ね合わせ、前記基準インピーダンス曲線の下方
    に、前記補助線間隔で前記基準インピーダンス曲線と平
    行に補助線を描き、 前記基準インピーダンス曲線の直下の補助線から、前記
    所定回転数のときの回転子インピーダンス近傍を通過す
    る補助線までの補助線の数をレアショートの発生したコ
    イルの数として判定することを特徴とする発電機回転中
    回転子インピーダンス測定試験によるレアショートの判
    定方法。
  3. 【請求項3】 被測定発電機のコレクタに、交流定電流
    発生装置及び該交流定電流発生装置の電圧を測定するた
    めの電圧計をそれぞれ接続する測定試験装置接続工程
    と、 前記被測定発電機を停止状態から第1の所定回転数まで
    加速させ、または、第1の所定回転数から停止状態まで
    減速させ、この間、前記電圧計により前記交流定電流発
    生装置の電圧を第2の所定回転数間隔で測定する電圧測
    定工程と、 前記測定された電圧と前記交流定電流発生装置の定電流
    とに基づいて、停止状態から前記第1の所定回転数まで
    の間において前記第2の所定回転数間隔ごとに回転子イ
    ンピーダンスを計算し、インピーダンス曲線を作成する
    インピーダンス曲線作成工程と、 予め作成された前記被測定発電機ないしはこれと同一機
    種の発電機の正常動作時についての回転数と回転子イン
    ピーダンスの関係を示す基準インピーダンス曲線を参照
    しつつ、前記インピーダンス曲線から、回転子インピー
    ダンスが急変する急変線を検索し、それぞれの急変線
    の、変化が終了した直後の回転数における基準インピー
    ダンス値に対する変化幅の割合が1/N(N:全コイル
    数)の120%未満の場合には当該変化幅を補助線間隔
    として設定し、また、前記変化幅の割合が1/Nの12
    0%以上の場合には、前記変化幅の割合を1/2,1/
    3,…と等分してゆき、その値が1/Nの120%未満
    となったときの変化幅を補助線間隔として設定する補助
    線間隔設定工程と、 前記正常動作時についての基準インピーダンス曲線と前
    記被測定発電機についてのインピーダンス曲線とを重ね
    合わせ、前記基準インピーダンス曲線の下方に、前記補
    助線間隔で前記基準インピーダンス曲線と平行に補助線
    を描く補助線描画工程と、 前記基準インピーダンス曲線の直下の補助線から、前記
    第1の所定回転数のときの回転子インピーダンス近傍を
    通過する補助線までの補助線の数をレアショートの発生
    したコイルの数として判定するレアショート判定工程
    と、 からなることを特徴とする発電機回転中回転子インピー
    ダンス測定試験によるレアショート判定方法。
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