JPH11325969A - 変位検出装置 - Google Patents

変位検出装置

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JPH11325969A
JPH11325969A JP16785998A JP16785998A JPH11325969A JP H11325969 A JPH11325969 A JP H11325969A JP 16785998 A JP16785998 A JP 16785998A JP 16785998 A JP16785998 A JP 16785998A JP H11325969 A JPH11325969 A JP H11325969A
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JP
Japan
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displacement
rotating
output
input shaft
output shaft
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Application number
JP16785998A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyotaka Sasanouchi
清孝 笹之内
Masayoshi Nishida
政義 西田
Susumu Nishimoto
進 西本
Katsumitsu Kurihara
功光 栗原
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少なくともトルクを非接触で検出し、回転方
向と回転速度の同時検出も可能ならしめる構造が簡単
で、小型、低廉であるとともに各検出信号を一本の信号
線によりシリアルに出力することも可能な変位検出装置
を提供することを目的とする。 【解決手段】 回転体としての回転円板4,5を装着
し、同軸的に配設した入力軸2および、出力軸3間にお
ける相対角変位を作用させるように前記両軸2,3間を
弾性部材としての伸張スプリング6により結合し、前記
回転円板4,5のそれぞれに変位検出手段としての透過
型フォトインタラプタ7,8を対向するように配設し、
前記フォトインタラプタ7,8の出力信号を演算し、シ
リアル通信フォーマット手段によりシリアルに出力する
ように構成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は回転体の変位検出装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、回転体の回転方向・回転速度・
トルク検出するには、電気的検出法あるいは磁気的、光
学的検出法を利用した回転速度計とトルク計により個々
に測定するものと、回転数測定とともにトルク測定を同
時に行うものとがある。
【0003】従来の回転・トルク検出装置はトーション
バーと光学素子を用いたものとして特開平2−1388
38号公報に記載されたものが知られている。また、リ
ーフスプリングとインダクタンス可変のコイルと共振回
路を用いたものとして特開平1−257232号公報に
記載されたものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の回転・トルク検出装置は、構造が比較的複雑である
ため、装置の小型化が損なわれたり、また、検出素子の
出力が温度変化等の影響を受けやすいなどの問題があっ
た。
【0005】本発明は以上の点に鑑みてなされたもの
で、少なくとも回転体のトルクを非接触で検出し、さら
に回転方向と回転速度の同時検出を可能ならしめる構造
が簡単で、小型化、低廉化が図れるとともに各検出信号
を一本の信号線によりシリアルに出力することも可能な
変位検出装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明の変位検出装置は、同軸的に配設した入力軸
および出力軸と、これらの入力軸および出力軸のそれぞ
れに装着した回転体と、前記入力軸と出力軸間に設けら
れ、前記入力軸と出力軸間における相対角変位を作用さ
せるように前記両軸間を弾性的に連結する弾性部材と、
前記一対の回転体のそれぞれに設けられたパルス発生手
段に対しそれぞれ対向配置された変位検出手段とを備
え、前記一対の回転体と変位検出手段とにより少なくと
もトルクを検出するように構成したものである。
【0007】また、同軸的に配設した入力軸および出力
軸と、これらの入力軸および出力軸のそれぞれに装着し
た回転体と、前記入力軸と出力軸間に設けられ、前記入
力軸と出力軸間における相対角変位を作用させるように
前記両軸間を弾性的に連結する弾性部材と、前記一対の
回転体のそれぞれに設けられたパルス発生手段に対しそ
れぞれ対向配置された変位検出手段とを備え、前記一対
の回転体と変位検出手段とにより検出された信号を入力
し、これらの入力信号に基づきトルクの大きさ、回転速
度、回転方向を演算するための演算手段と、この演算手
段から得られたデータをシリアル通信フォーマット化手
段によりシリアルに出力するように構成したものであ
る。
【0008】これらの構成により、トルク検出以外にも
回転方向、回転速度の同時検出ができるとともに各検出
信号を一本の信号線によりシリアルに出力することも可
能且つ小型、廉価な変位検出装置が得られる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、同軸的に配設した入力軸および出力軸と、これらの
入力軸および出力軸のそれぞれに装着した回転体と、前
記入力軸と出力軸間に設けられ、前記入力軸と出力軸間
における相対角変位を作用させるように前記両軸間を弾
性的に連結する弾性部材と、前記一対の回転体のそれぞ
れに設けられたパルス発生手段に対しそれぞれ対向配置
された変位検出手段とを備え、前記一対の回転体と変位
検出手段とにより少なくともトルクを検出するように構
成したものであり、簡単、小型、且つ廉価な構造で少な
くともトルクを非接触で検出できるという作用を有す
る。
【0010】請求項2に記載の発明は、同軸的に配設し
た入力軸および出力軸と、これらの入力軸および出力軸
のそれぞれに装着した回転体と、前記入力軸と出力軸間
に設けられ、前記入力軸と出力軸間における相対角変位
を作用させるように前記両軸間を弾性的に連結する弾性
部材と、前記一対の回転体のそれぞれに設けられたパル
ス発生手段に対しそれぞれ対向配置された変位検出手段
とを備え、前記一対の回転体と変位検出手段とにより検
出された信号を入力し、これらの入力信号に基きトルク
の大きさ、回転速度、回転方向を演算するための演算手
段と、この演算手段から得られたデータをシリアル通信
フォーマット化手段によりシリアルに出力するように構
成したものであり、トルク検出以外にも回転方向、回転
速度を同時に非接触で検出できるとともに各検出信号を
一本の信号線によりシリアルに出力することもできると
いう作用を有する。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載の発明において、入力軸と出力軸を弾性
的に連結する部材がトルクを発生すると圧縮するスプリ
ングであるため、形状を小型化できるという作用を有す
る。
【0012】請求項4に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載の発明において、入力軸と出力軸を弾性
的に連結する部材がトルクを発生すると伸張するスプリ
ングであるため、形状を小型化できるという作用を有す
る。
【0013】請求項5に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載の発明において、入力軸と出力軸の摺動
部間に十字型オイルシールを挿入してあるため、装置内
部への水や埃などの侵入を防ぐという作用を有する。
【0014】請求項6に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載の発明において、回転体が回転円板ある
いは回転ドラムであるため、パルス発生手段を種々の位
置に形成できるという作用を有する。
【0015】請求項7に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載の発明において、変位検出手段がフォト
インタラプタよりなる光センサあるいは磁気センサであ
るため、装置を小型にできるばかりか非接触な検出が可
能となるという作用を有する。
【0016】請求項8に記載の発明は、請求項6に記載
の発明において、回転円板あるいは回転ドラムが薄い金
属製の板からなるため、円板あるいはドラムに強度を維
持させたままで装置全体を薄くあるいは小型に構成でき
るという作用を有する。
【0017】請求項9に記載の発明は、請求項6に記載
の発明において、回転円板あるいは回転ドラムに設けた
パルス発生手段は、それぞれ前記円板に同心的に複数列
設けられるかあるいは前記ドラムに同軸的に複数列設け
られ、前記複数列のパルス発生手段のそれぞれに対して
変位検出手段を対向配置させ、これらの変位検出手段か
らの出力信号をグレイコード出力するように構成されて
いるため、出力信号の誤りを少なくすることができると
いう作用を有する。
【0018】請求項10に記載の発明は、請求項9に記
載の発明において、回転円板に設けたパルス発生手段が
前記円板の円周方向に沿って形成したスリットまたは窓
であり、光センサが透過型のフォトインタラプタである
ため、受光素子に透過光、遮蔽光の対応が明確になり、
S/N(信号とノイズの比率)を大きくできるという作
用を有する。
【0019】請求項11に記載の発明は、請求項9に記
載の発明において、回転円板に設けたパルス発生手段が
前記円板の円周方向に沿って形成した反射部材であり、
光センサが反射型のフォトインタラプタであるため、S
/Nは透過型に比べて若干小さいが、形状を小型化する
ことができるという作用を有する。
【0020】請求項12に記載の発明は、請求項9に記
載の発明において、回転ドラムに設けたパルス発生手段
が前記ドラムの外周に沿って形成したN,Sの磁極パラ
ーンであり、磁気センサがホール素子あるいは磁気抵抗
素子であるため、低消費電力化が可能であるという作用
を有する。
【0021】請求項13に記載の発明は、請求項11に
記載の発明において、一対の回転円板はパルス発生手段
が1つの回転円板の表裏に形成されているため、形状を
より小型化できるという作用を有する。
【0022】請求項14に記載の発明は、請求項1に記
載の発明において、変位検出手段からの出力信号の幅を
測定することにより回転速度の検出を行うよう構成され
ているため、出力信号の幅検知の回路処理のみで、トル
ク以外に回転体の回転速度も同時に検出できるという作
用を有する。
【0023】請求項15に記載の発明は、請求項9また
は請求項14に記載の発明において、回転円板あるいは
回転ドラムの少なくとも1つに対し、変位検出手段を追
加配置し、回転方向の検出ができるようにしているた
め、追加配置した変位検出手段との出力位相差により、
トルク以外に回転方向も同時に検出できるという作用を
有する。
【0024】以下、本発明を実施の形態を示す図に基づ
いて詳細に説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の第1の実施の形態によ
る変位検出装置の断面図、図2は同装置の分解斜視図、
図3は同装置の検出回路の一例を示すブロック図、図4
は同装置のセンサ出力の波形図、図5は同装置に伸張ス
プリングを使用した場合の一部切欠斜視図、図6は同装
置に圧縮スプリングを使用した場合の一部切欠斜視図で
ある。
【0025】図1から図5において、1は棒状の金属材
よりなる回転軸であり、大径の回転軸1aが入力側、小
径の回転軸1bが出力側であるとする。2は合成樹脂よ
りなる入力軸であり、前記大径の回転軸1aがしまりば
めの状態で嵌合される大径のハブ2aを有し、その外周
に突設したツバ状部2cを有している。3は合成樹脂よ
りなる出力軸であり、前記小径の回転軸1bが同様にし
まりばめの状態で嵌合される小径のハブ3dとを有し、
前記入力軸2の外周に回転可能に嵌合されハブ3aと外
周に突設したツバ状部3bとを有しており、前記入力軸
2のツバ状部2cと前記出力軸3のツバ状部3bが並置
される関係にある。4は前記入力軸2のツバ状部2cに
装着した金属材よりなる回転円板であり、5は前記出力
軸3のツバ状部3bに装着した金属材よりなる回転円板
であり、図2に示すように円周方向に沿って等間隔にそ
れぞれ複数個のスリット4a,5aが形成されており、
当該スリット4a,5a以外の部分を遮光部として構成
している。6は前記入力軸2と前記出力軸3との間を弾
性的に連結する弾性部材としての伸張スプリングであ
り、具体的にはコイルスプリングよりなり、その一端が
前記入力軸2のツバ状部2cに突設した引掛部2dに、
その他端が前記出力軸3のツバ状部3bに突設した引掛
部3cに夫々係合されることにより、前記入力軸2と前
記出力軸3の相対運動に対して伸張する方向に移動さ
れ、その反力がトルク検出に利用される関係にある。7
は前記回転円板4に対して配設された変位検出手段とし
ての第1のセンサであり、一対の発光素子7aと受光素
子7bを対向配置した透過型フォトインタラプタより構
成されている。8は前記回転円板5に対して配設された
変位検出手段としての第2のセンサであり、同様に一対
の発光素子8aと受光素子8bを対向配置した透過型フ
ォトインタラプタより構成されている。ここで前記第
1、第2のセンサ7,8は回路基板9上に実装されてい
る。10は前記入力軸2の外周に設けたリング状の溝2
e内に挿入した十字型オイルシールであり、前記入力軸
3のハブ3aとの間に構成された気密空間内に封入され
ている。
【0026】11は下ケース、12は上ケースであり、
互に回転可能に結合した前記入力軸2と前記出力軸3と
の各ハブ2aおよび3aを回転可能に支承する軸受用透
孔11a,12aを有し、前記上、下ケース12,11
間に前記回転円板4,5を装着した入出力軸2,3を収
容すると共に前記第1、第2のセンサ7,8が前記回転
円板4,5の外周の一部に収容されている。
【0027】前記第1、第2のセンサ7,8はそれぞれ
回転円板4,5の回転時にスリット4a,5aによる透
過光と遮蔽光に対応して受光素子7b,8bから信号を
出力する。そして、2つの受光素子7b,8bからの出
力信号はそれぞれ波形整形回路13,16でパルス波形
に整形される。この波形整形回路13からの出力は図4
(a)に示すように波形整形されたのち、カウンタ回路
14の出力によって回転数表示器15に回転数が表示さ
れるものとなっている。また、位相差検出回路17には
各種波形整形回路13,16からの出力パルスが入力さ
れており、この位相差検出回路17は波形整形回路13
の出力パルス波形に対して波形整形回路16の出力パル
ス波形を比較して位相差を検出し、演算回路18に入力
する。そして、この演算回路18はトルクがかかってい
ないときの位相との差をとり、これをトルクの大きさに
換算してトルク表示器19で表示するようになされてい
る。すなわち、回転軸1より動力が加えられる時、入力
軸2と出力軸3との間のスプリング6の伸張による回転
角度差の検出に際し、回転円板4に対する第1のセンサ
7の位相と回転円板5に対する第2のセンサ8の位相と
の関係を位相差検出回路17で比較してその出力を演算
することにより、トルクがかかっていないときの位相
と、かかっているときの位相との位相差からトルクの大
きさを検出するものである。
【0028】このように構成された変位検出装置におい
て、簡便のため、入、出力軸2,3間のスプリング6に
トルクがかかっていないときの位相の関係が同位相の場
合について動作を説明する。トルクがかかっていないと
きは、波形整形回路13,16の出力パルス波形は両方
とも図4(a)に示す波形となり、位相差検出回路17
の出力の位相差が零であることが検出される。一方、ス
プリング6にトルクが加わると、入力軸2と出力軸3と
の間のスプリング6の伸張により回転角度差に比例して
トルクの大きさを検出する。このため、波形整形回路1
3からの出力パルス波形が図4(a)、波形整形回路1
6からの出力パルス波形が図4(b)に示すような波形
となり、位相差検出回路17の出力の位相差はΔt/t
となって、そのΔtがトルクの大きさに比例する。
【0029】ここで、波形整形回路13からの出力パル
ス波形が図4(a)、波形整形回路16からの出力パル
ス波形が図4(b)に示すような波形となるときは回転
方向が前記の動作例とは反対方向に回転していることを
示す。
【0030】これによって演算回路18は位相差検出回
路17からの位相差に基づいてトルクの大きさを算出し
計測できる。したがって、本実施の形態1によると、光
電式パルス発生型の回転速度検出法を利用することによ
り、2つのセンサ7,8の出力信号から回転軸1の回転
速度とスプリング6にかかるトルクを同時に非接触で検
出することが可能になる。十字型オイルシール10は入
力軸2と出力軸3の間から装置内部に水、埃などが侵入
しないように作用する。
【0031】なお、前記実施の形態ではスリット4a,
5aをそれぞれ複数個形成したが、等間隔であれば、測
定するトルク値の大きさ等に応じて隣り合うスリットに
よる波形との混同を生じない範囲で増やしてもよいし、
1個以上あればよい。また、回転軸1の断面は円形でな
くてもよい。
【0032】なお、スプリング6はトルクにより伸張す
るように固定したが、図6に示すように引掛部3e,2
f間に圧縮するようにスプリング23を固定しても同様
の効果が得られる。
【0033】また、前記実施の形態では前記回転円板
4,5の材質を金属板としたが、他に樹脂等の加工また
は成型品としてもよく、透明な材質に遮光部には黒のイ
ンク等で印刷した窓の構成にしても同様の効果が得られ
る。
【0034】なお、前記光センサは回転円板4,5に一
対のフォトインタラプタの例で示したが、フォトインタ
ラプタを回転円板に同心円的に複数列で設けたスリット
に対向させ、ノイズに強いグレイコード出力としたこと
でも実現できる。当然のことながら、光センサ出力を複
数個有するとコネクタ出力の数も多くなるので、光セン
サ出力をデジタルからアナログに変換出力するとコネク
タ出力を少なくできるメリットもある。
【0035】なお、前記回転円板4,5は透過型の例を
示したが、回路円板を透過部では白色印刷、遮光部を黒
色印刷とする反射型回転円板とし、光センサが反射型フ
ォトインタラプタとする構成としてもよい。
【0036】なお、前記実施の形態においては、回転円
板にパルス発生手段としてのスリット、窓や黒白のパタ
ーンを設け、変位検出手段としての光センサを用いた例
について説明したが、スリット、窓や黒白のパターンに
対応するように回転円板にN,Sの磁極を形成し、ホー
ル素子や磁気抵抗素子のような磁気センサを用いて検出
する構成も可能である。このような構成により、低消費
電力化を図ることも可能である。
【0037】また、回転円板の代わりに回転ドラムのよ
うな回転体を用い、この外周に沿ってN,Sの磁極パタ
ーンを形成することも当然可能である。このように多様
な回転体を用いることでパルス発生手段を種々の位置に
形成することも可能となる。
【0038】(実施の形態2)図7は本発明の第2の実
施の形態による変位検出装置の検出回路のブロック図、
図8は同装置に使用されるセンサの出力波形図である。
第1の実施の形態と異なるところは回転円板4に対して
発光素子(図示せず)と受光素子23bを有する透過型
フォトインタラプタよりなる光センサを追加し、図8
(c)に示すように第1のセンサ7に対して予め所定の
位相差Δt1を持つように構成したことである。図7に
おいて、20は前記光センサの受光素子23bの出力を
波形整形する波形整形回路であり、パルス波形に整形さ
れる。21は位相差±検出回路、22は回転方向表示器
である。位相差を持った受光素子7b,23bの信号
は、波形整形回路13,20で整形されたパルスを発
し、位相差±検出回路21で2つのパルスの位相差が検
出され、例えば図8(a)と図8(c)に示すような出
力パルスの比較を行ない図8(a)に示す信号が進んで
いれば+方向(右回り)とし、図8(c)に示す信号が
進んでいれば−方向(左回り)とする。受光素子7bの
信号波形、受光素子23bの信号波形はそれぞれ図8
(a)、図8(c)に示す通りであるため、受光素子7
bの信号波形が受光素子23bの信号波形より進んでお
り、+方向(右回り)であることを示している。また、
図7において前記位相差±検出回路21で回転方向を判
定し回転方向表示器22に表示される。
【0039】なお、本実施の形態において、2個の光セ
ンサの出力から回転方向を判定したが、これは2個以上
であればよい。
【0040】(実施の形態3)図9は本発明の第3の実
施の形態による変位検出装置の検出回路のブロック図、
図10は同装置のシリアル通信フォーマットの概略仕様
図である。第2の実施の形態と異なるところは波形整形
回路13,16,20にマイクロコンピュータ(以下マ
イコンと略す)24を接続する点にある。マイコン24
には発光ダイオード7a,8a,23aの各々の出力ま
たは、発光ダイオード7a,8a,23aの共通の出力
検知信号を接続し、発光ダイオードが断線または、ショ
ートしたことを検知できるように配線されている。受光
素子7b,8b,23bの各出力信号は、それぞれ波形
整形回路13,16,20に入力され、波形整形回路1
3,16,20を通過したそれぞれの出力信号はマイコ
ン24に入力され、これらの入力信号に基づきマイコン
24内の演算手段によりトルクの大きさ、回転速度、回
転方向がそれぞれ演算され、この演算手段から得られた
データはシリアル通信フォーマット化手段により一本の
信号線を通してシリアルに出力され(詳細は図10に示
す)、バッファ機能を有する出力変換回路25を経由し
た後コネクタ27を通ってECU(図示せず)に送出さ
れる。出力変換回路25はマイコン24の信号を電流増
幅してコネクタ27に電流1mA以上流してコネクタ2
7の接触不良を防止するためのものである。入力変換回
路26はコネクタ27からの信号をマイコン24に接続
するための電流変換回路である。
【0041】図10(a)にトルクの大きさに対応した
トルクデータ(DATA1と略す)を示す。このデータ
は、1ビットからなるスタートビット(S0と略す)、
2ビットからなるデータの種類を示すビット(T0,T
1と略す)及び5ビットからなるデータ本体を示すビッ
ト(D0,D1,D2,D3,D4と略す)より構成さ
れる。
【0042】図10(b)に回転速度データ(DATA
2と略す)を示す。このデータの構成も図10(a)に
示すDATA1と同様である。
【0043】図10(c)に発光ダイオード7a,8
a,23aの断線及びショート、受光素子7b,8b,
23bや波形整形回路13,16,20の異常を知らせ
るためのフェールデータ(DATA3と略す)を示す。
このデータの構成も図10(a)に示すDATA1と同
様である。
【0044】図10(d)にDATA1,DATA2及
びDATA3を一本の信号線によりシリアルに送信する
例を示す。
【0045】また、ここには記述されていないが回転方
向の判別データをシリアルに送信することも当然可能で
ある。
【0046】シリアルに送信された異常を示す前記DA
TA3に基づいて、外部ECUよりコネクタ27を介し
もう一本の信号線から直ちにマイコン24にDATA
1,DATA2の送信を中断させる信号を送ることも可
能である。
【0047】本実施の形態においては、別の信号線を利
用してDATA1,DATA2の送信を中断させる説明
を行なったが、マイコン24の中の演算手段による処理
に基づいてシリアル通信フォーマット化手段よりDAT
A1,DATA2のみ又はDATA3のみをシリアルに
送信させることも可能である。
【0048】また、通信速度の制約上最初からDATA
1,DATA2のみをシリアルに送信させることも当然
可能である。
【0049】本実施の形態においては、入力用と出力用
の2本の信号線を用いる例について説明したが、タイム
シェアリングすることですべてを一本の信号線で構成す
ることも可能である。
【0050】なお、本実施の形態において、回転円板と
発光ダイオードと受光ダイオードとの組み合わせの例に
ついて説明したが、第1の実施の形態においても説明し
た通り回転円板や回転ドラムにN,Sの磁極を形成し、
磁気センサを用いて検出する構成であっても当然構わな
い。
【0051】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、構造が簡
単で、小型、低廉でありながら回転体の回転方向、回転
速度とトルクを同時に且つ非接触で検出できるとともに
各検出信号を一本の信号線によりシリアルに出力するこ
とも可能であるという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による変位検出装置
の断面図
【図2】同装置の分解斜視図
【図3】同装置の検出回路の一例を示すブロック図
【図4】同装置のセンサの出力波形図
【図5】同装置に伸張スプリングを使用した場合の一部
切欠斜視図
【図6】同装置に圧縮スプリングを使用した場合の一部
切欠斜視図
【図7】本発明の第2の実施の形態による変位検出装置
の検出回路のブロック図
【図8】同装置のセンサの出力波形図
【図9】本発明の第3の実施の形態による変位検出装置
の検出回路のブロック図
【図10】同装置のシリアル通信フォーマットの概略仕
様図
【符号の説明】
1 回転軸 1a 大径の回転軸 1b 小径の回転軸 2 入力軸 2a 大径のハブ 2c ツバ状部 2d 引掛部 2e 溝 2f 引掛部 3 出力軸 3a ハブ 3b ツバ状部 3c 引掛部 3d 小径のハブ 3e 引掛部 4 回転円板 5 回転円板 6 伸張スプリング 7 第1のセンサ 7a 発光素子 7b 受光素子 8 第2のセンサ 8a 発光素子 8b 受光素子 9 回路基板 10 十字型オイルシール 11 下ケース 11a 軸受用透孔 12 上ケース 12a 軸受用透孔 13 波形整形回路 14 カウンタ回路 15 回転数表示器 16 波形整形回路 17 位相差検出回路 18 演算回路 19 トルク表示器 20 波形整形回路 21 位相差±検出回路 22 回転方向表示器 23 スプリング 23a 発光素子 23b 受光素子 24 マイコン 25 出力変換回路 26 入力変換回路 27 コネクタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 栗原 功光 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同軸的に配設した入力軸および出力軸
    と、これらの入力軸および出力軸のそれぞれに装着した
    回転体と、前記入力軸と出力軸間に設けられ、前記入力
    軸と出力軸間における相対角変位を作用させるように前
    記両軸間を弾性的に連結する弾性部材と、前記一対の回
    転体のそれぞれに設けられたパルス発生手段に対しそれ
    ぞれ対向配置された変位検出手段とを備え、前記一対の
    回転体と変位検出手段とにより少なくともトルクを検出
    するように構成した変位検出装置。
  2. 【請求項2】 同軸的に配設した入力軸および出力軸
    と、これらの入力軸および出力軸のそれぞれに装着した
    回転体と、前記入力軸と出力軸間に設けられ、前記入力
    軸と出力軸間における相対角変位を作用させるように前
    記両軸間を弾性的に連結する弾性部材と、前記一対の回
    転体のそれぞれに設けられたパルス発生手段に対しそれ
    ぞれ対向配置された変位検出手段とを備え、前記一対の
    回転体と変位検出手段とにより検出された信号を入力
    し、これらの入力信号に基づきトルクの大きさ、回転速
    度、回転方向を演算するための演算手段と、この演算手
    段から得られたデータをシリアル通信フォーマット化手
    段によりシリアルに出力するように構成した変位検出装
    置。
  3. 【請求項3】 入力軸と出力軸を弾性的に連結する部材
    がトルクを発生すると圧縮するスプリングである請求項
    1または請求項2に記載の変位検出装置。
  4. 【請求項4】 入力軸と出力軸を弾性的に連結する部材
    がトルクを発生すると伸張するスプリングである請求項
    1または請求項2に記載の変位検出装置。
  5. 【請求項5】 入力軸と出力軸の摺動部間に十字型オイ
    ルシールを挿入した請求項1または請求項2に記載の変
    位検出装置。
  6. 【請求項6】 回転体は回転円板あるいは回転ドラムで
    ある請求項1または請求項2に記載の変位検出装置。
  7. 【請求項7】 変位検出手段はフォトインタラプタより
    なる光センサあるいは磁気センサである請求項1または
    請求項2に記載の変位検出装置。
  8. 【請求項8】 回転円板あるいは回転ドラムは薄い金属
    製の板からなる請求項6に記載の変位検出装置。
  9. 【請求項9】 回転円板あるいは回転ドラムに設けたパ
    ルス発生手段は、それぞれ前記円板に同心的に複数列設
    けられるかあるいは前記ドラムに同軸的に複数列設けら
    れ、前記複数列のパルス発生手段のそれぞれに対して変
    位検出手段を対向配置させ、これらの変位検出手段から
    の出力信号をグレイコード出力するように構成された請
    求項6に記載の変位検出装置。
  10. 【請求項10】 回転円板に設けたパルス発生手段が前
    記円板の円周方向に沿って形成したスリットまたは窓で
    あり、光センサが透過型のフォトインタラプタである請
    求項9に記載の変位検出装置。
  11. 【請求項11】 回転円板に設けたパルス発生手段が前
    記円板の円周方向に沿って形成した反射部材であり、光
    センサが反射型のフォトインタラプタである請求項9に
    記載の変位検出装置。
  12. 【請求項12】 回転ドラムに設けたパルス発生手段が
    前記ドラムの外周に沿って形成したN,Sの磁極パラー
    ンであり、磁気センサがホール素子あるいは磁気抵抗素
    子である請求項9に記載の変位検出装置。
  13. 【請求項13】 一対の回転円板はパルス発生手段が1
    つの回転円板の表裏に形成されることにより構成された
    請求項11に記載の変位検出装置。
  14. 【請求項14】 変位検出手段からの出力信号の幅を測
    定することにより回転速度の検出を行うよう構成された
    請求項1に記載の変位検出装置。
  15. 【請求項15】 回転円板あるいは回転ドラムの少なく
    とも1つに対し、変位検出手段を追加配置し、回転方向
    の検出ができるように構成した請求項9または請求項1
    4に記載の変位検出装置。
JP16785998A 1998-03-18 1998-06-16 変位検出装置 Pending JPH11325969A (ja)

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JP6807798 1998-03-18
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013195238A (ja) * 2012-03-19 2013-09-30 Sanyo Denki Co Ltd エンコーダ
JP2014102150A (ja) * 2012-11-20 2014-06-05 Denso Corp 回転検出装置
KR20150004493U (ko) * 2014-06-06 2015-12-16 엘레사 에스.피.에이. 디지털 위치 표시기

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