JPH11319413A - 傾斜沈降流路機構 - Google Patents

傾斜沈降流路機構

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Publication number
JPH11319413A
JPH11319413A JP14832098A JP14832098A JPH11319413A JP H11319413 A JPH11319413 A JP H11319413A JP 14832098 A JP14832098 A JP 14832098A JP 14832098 A JP14832098 A JP 14832098A JP H11319413 A JPH11319413 A JP H11319413A
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JP
Japan
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inclination
slits
sedimentation
plates
plate
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Application number
JP14832098A
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English (en)
Inventor
Hideji Matsubara
秀次 松原
Masataka Shirato
雅孝 白土
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Organo Corp
Original Assignee
Organo Corp
Japan Organo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 図5に示すハニカム流路1Aを有する傾斜沈
降流路機構1は、嵩張るため運搬コストが高く、しかも
傾斜沈降流路機構2は薄板によって成形されているため
運搬作業中に損傷することがある。 【解決手段】 本発明の傾斜沈降流路機構10は、第
1、第2傾斜板11、12を組み合わせて多数の傾斜流
路10として区画形成し、各傾斜流路10Aを通過する
被処理水中の懸濁物質の沈降を促進するもので、第1傾
斜板11の下端には所定角度傾斜する第1傾斜スリット
11Aを所定間隔を空けて下端から上方向に向けて複数
設けると共に、第2傾斜板12には第1傾斜スリット1
1Aと同一の傾斜角で同一間隔を空けた第2傾斜スリッ
ト12Aを上端から下方に向けて複数設け、複数の第
1、第2傾斜板11、12をそれぞれの傾斜スリットを
介して噛み合わせてなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、傾斜沈降流路機構
に関し、更に詳しくは傾斜沈降装置に用いられる折り畳
み自在な傾斜沈降流路機構に関する。
【0002】
【従来の技術】傾斜沈降装置は、被処理水が傾斜沈降流
路機構を通過する間に傾斜沈降流路機構によって懸濁物
質を沈降させて処理水を得る水処理装置の一種である。
例えば図5は上向流式の傾斜沈降装置に用いられる傾斜
沈降流路機構の一例を示す図である。この傾斜沈降流路
機構1は同図の(a)に示すようにハニカム状に区画さ
れた多数の傾斜流路1Aを有し、各傾斜流路1Aが同図
の(b)に示すように垂直方向から傾斜して形成されて
いる。被処理水が矢印方向に上向流で傾斜沈降流路機構
1を通過すると、この間に各傾斜流路1Aの傾斜面1B
によって凝集フロック等の懸濁物質の沈降が促進され、
傾斜沈降流路機構1から懸濁物質が除去された清澄水が
処理水として流出する。また、図6は水平流式の傾斜沈
降装置に用いられる傾斜沈降流路機構の一例を示す図で
ある。この傾斜沈降流路機構2は同図の(a)、(b)
に示すように波形の傾斜板2Aを所定間隔を空けて横方
向に配列して構成されたもので、各傾斜板2Aは所定間
隔を空けて上下方向に複数段、複数列配列された複数の
支持棒2Bによって支持されている。被処理水が水平流
で傾斜沈降流路機構2の各傾斜板2A間を通過すると、
この間に各傾斜板2Aによって懸濁物質の沈降が促進さ
れ、傾斜沈降流路機構2から懸濁物質が除去された清澄
水が処理水として流出する。
【0003】ところで、上記傾斜沈降流路機構1は、図
7の(a)に示すように、処理水槽3の上部に配設され
た架台4によって支持され、また、上記傾斜沈降流路機
構2は、同図の(b)に示すように、処理水槽5の上部
において支持棒2Bによって支持されている。そして、
傾斜沈降流路機構1を処理水槽3内に設置する時には、
工場製作された図5に示す傾斜沈降流路機構1をそのま
まの状態で工場から現場まで搬送した後、図7の(a)
に示すように処理水槽3内に足場6を組み立て、足場6
を利用して傾斜沈降流路機構1を設置している。また、
傾斜沈降流路機構2の場合には、工場製作された波形の
傾斜板2Aを工場から現場まで搬送した後、図7の
(b)に示すように処理水槽5内に足場6を組み立て、
足場6を利用して支持棒2B、傾斜板2Aを順次配置し
て傾斜沈降流路機構2を組み上げている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図5に
示すハニカム状傾斜流路1Aを有する傾斜沈降流路機構
1の場合には、傾斜沈降流路機構1が嵩張るため運搬コ
ストが高く、しかも傾斜沈降流路機構2は薄板によって
成形されているため運搬作業中に損傷することがある等
という課題があった。また、図6に示す傾斜沈降流路機
構2の場合には、傾斜板2Aを重ねて搬送できるため図
5に示す傾斜沈降流路機構1のように嵩張ることはない
が、処理水槽5内に支持棒2Bを設け、溶接作業等によ
り各支持棒2Bに対して傾斜板2Aを一枚ずつ固定しな
くてはならないため、溶接作業に伴う設備が必要な上に
足場6を利用した高所作業を長時間に渡って行わなくて
はならず、設置コストが極めて高くなるという課題があ
った。
【0005】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、極めて簡単且つ低コストで傾斜板を製作
し、工場、現場のいずれでも簡単に折り畳み自在な状態
として組み立てることができ、しかも現場では足場を使
用したり溶接作業等を行うことなく簡単に設置すること
ができる傾斜沈降流路機構を提供することを目的として
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の傾斜沈降流路機構は、ニ種類の第1、第2傾斜板を組
み合わせて多数の傾斜流路として区画形成し、各傾斜流
路を通過する被処理水中の懸濁物質の沈降を促進する傾
斜沈降流路機構であって、第1傾斜板の下端には所定角
度傾斜する第1傾斜スリットを所定間隔を空けて下端か
ら上方向に向けて複数設けると共に、第2傾斜板には第
1傾斜スリットと同一の傾斜角で同一間隔を空けた第2
傾斜スリットを上端から下方に向けて複数設け、複数の
第1、第2傾斜板をそれぞれの傾斜スリットを介して噛
み合わせてなることを特徴とするものである。
【0007】また、本発明の請求項2に記載の傾斜沈降
流路機構は、請求項1に記載の発明において、第1傾斜
板に第1補強リブを傾斜させてそれぞれ所定間隔を空け
一方向に並列配置して第1補強リブ群を形成すると共に
第1傾斜板に第2補強リブを第1補強リブとは逆向きに
傾斜させて所定間隔を空け第1補強リブ群と同一方向に
並列配置して第2補強リブ群を形成し、第1、第2補強
リブそれぞれの端部が互いに相手方のリブ群の隙間に入
り込むように第1、第2補強リブ群を隣接させ、第2傾
斜板に第1傾斜板と同一の第1、第2補強リブ群を設け
たことを特徴とするものである。
【0008】また、本発明の請求項3に記載の傾斜沈降
流路機構は、請求項2に記載の発明において、第1、第
2補強リブは第1、第2傾斜板に凸条として膨出形成し
てなることを特徴とするものである。
【0009】また、本発明の請求項4に記載の傾斜沈降
流路機構は、請求項3に記載の発明において、上記凸条
に丸みを付けたことを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図4に示す実施形態
に基づいて本発明を説明する。尚、図1の(a)、
(b)は本発明の傾斜沈降流路機構の一実施形態を示す
図で、(a)はその斜視図、(b)はその一部を拡大し
て示す斜視図、図2は図1の(a)に示す傾斜沈降流路
機構を折り畳んだ状態を示す斜視図、図3の(a)〜
(c)は図1に示す傾斜沈降流路機構を分解して示す図
で、(a)、(b)はそれぞれ傾斜沈降流路機構を構成
する第1、第2傾斜板の正面図、(c)は第1、第2傾
斜板に形成された補強リブを拡大して示す側面図、図4
の(a)、(b)は図3の(a)、(b)に示す第1、
第2の傾斜板を組み立てた状態を示す図で、(a)はそ
の正面図、(b)は第1、第2傾斜板の補強リブが重な
った状態を示す側面図である。
【0011】本実施形態の傾斜沈降流路機構10は、図
1の(a)、(b)に示すように、多数の傾斜流路10
Aが碁盤目状に区画形成されたブロック体として形成さ
れ、各傾斜流路10Aが水平面に対して所定角度θだけ
傾斜している。この傾斜沈降流路機構10は図5に示し
たものと同様の機能を有している。この傾斜沈降流路機
構10は基本的には予め規格化された大きさに形成さ
れ、処理水槽の規模に即して設置数を決定するようにし
てある。従って、処理水槽に設置された各傾斜沈降流路
機構10では、同図の(a)、(b)の矢印で示すよう
に被処理水が上向流で傾斜沈降流路機構10に流入する
と、被処理水は各傾斜流路10Aの傾斜壁面に衝突し、
この時の分力で凝集ブロック等の懸濁物質の沈降を促進
する。傾斜沈降流路機構10を流出する時には被処理水
から懸濁物質が除去された清澄水が処理水として流出す
るようになっている。
【0012】本実施形態の傾斜沈降流路機構10と図5
に示す傾斜沈降流路機構1との相違は、本実施形態の傾
斜沈降流路機構10が図1(a)の状態から図2に示す
状態まで簡単に折り畳め、しかも簡単に組み立てられる
ようになっている点にある。即ち、傾斜沈降流路機構1
0は、図3の(a)に示す第1傾斜板11と同図の
(b)に示す第2傾斜板12とを組み合わせて構成され
ている。第1傾斜板11の下端には同図の(a)に示す
ように所定角度(例えば約70°)傾斜する第1傾斜ス
リット11Aが下端に沿って所定間隔を空けて形成さ
れ、また、第2傾斜板12の上端には同図の(b)に示
すように第1傾斜スリット11Aと同一角度傾斜する第
2傾斜スリット12Aが上端に沿って第1傾斜スリット
11Aと同一間隔を空けて形成されている。第1傾斜ス
リット11Aは第1傾斜板11の下端から上下の中間位
置まで形成され、第2傾斜スリット12Aも同様に第1
傾斜板12の上端から上下の中間位置まで形成されてい
る。傾斜沈降流路機構10の傾斜流路10Aの傾斜角度
は第1、第2傾斜スリット11A、12Aの傾斜角度に
よって適宜設定することができる。第1、第2傾斜板1
1、12の材料としては例えば0.1〜数mmのステン
レス鋼板やFRP等を使用することができる。
【0013】更に、第1、第2傾斜板11、12には補
強リブがぞれぞれ同一パターンで形成されている。従っ
て、第1傾斜板11の補強リブについて説明し、第2傾
斜板12の補強リブには相当する符号を附してその説明
は省略する。即ち、第1傾斜板11には図3の(a)に
示すように複数の第1補強リブ11Bがそれぞれ同一方
向に傾斜し、互いに所定間隔を空けて横方向(同図
(a)ではX方向)に並列配置され、これらの第1補強
リブ11Bが集まって第1補強リブ群11Cが形成され
ている。また、第1傾斜板11には複数の第2補強リブ
11Dが第1補強リブ11Bとは逆向きに傾斜し、互い
に所定間隔を空けて横方向(同図(a)ではX方向)に
並列配置され、これらの第2補強リブ11Dが集まって
第2補強リブ群11Eが形成されている。そして、第1
補強リブ群11Cと第2補強リブ群11Eは縦方向(同
図(a)ではY方向)に交互に配列され、互いに隣接し
ている。
【0014】第1補強リブ11Bは例えばX軸を基準に
時計方向へ60°傾斜した凸条として形成され、第2補
強リブ11Dは例えばX軸を基準に反時計方向へ60°
傾斜した凸条として形成されている。このように第1、
第2補強リブ11B、11Dを傾斜させることで、懸濁
物質が第1傾斜板11の第1、第2補強リブ11B、1
1Dの凸条に沈積しても自重及び水流の作用と相俟って
凸条から滑落するようにしてある。しかも、第1、第2
補強リブ11B、11Dはそれぞれ所定間隔を空けて配
置されているため、第1、第2補強リブ11B、11D
を滑落した懸濁物質は第1補強リブ11B、11B間及
び第2補強リブ11D、11D間を縫って傾斜板11か
ら確実に滑落するようにしてある。
【0015】また、例えば第1補強リブ11B、11B
間の間隔と第2補強リブ11D、11D間の間隔はそれ
ぞれ同一間隔に設定してあり、第1補強リブ11Bの上
端部が第2補強リブ11D、11Dの下端部の間に入り
込み、第1補強リブ11Bの下端部が第2補強リブ11
D、11Dの上端部の間に入り込むようにしてある。即
ち、第1傾斜板11を例えば上下側方あるいは左右側方
から見ると、第1補強リブ11Bの端部と第2補強リブ
11Dの端部が互いに重なるようにしてある。更に云え
ば、傾斜板11の側面を如何なる方向から見ても第1、
第2補強リブ11B、11Dは確実に重なり、あらゆる
方向からの曲げモーメントに対して補強された状態にな
っている。このように第1、第2補強リブ11B、11
Dによって傾斜板11が補強されているため、傾斜板1
1自体が従来よりも薄い板で形成されても十分な機械的
強度を持った耐荷重性に優れた撓み難い傾斜板として形
成されている。また、第1、第2補強リブ11B、11
Dの傾斜角が大き過ぎると、第1、第2補強リブ11
B、11Dの配置数が多くなり、それぞれの傾斜角が小
さ過ぎると第1、第2補強リブ11B、11Dの端部が
互いに相手方に入り込まなくなる。
【0016】また、図3の(c)に示すように第1、第
2補強リブ11B、11Dはいずれもプレス成形によっ
て凸条として形成されている。そして、第1傾斜板11
を傾斜沈降流路機構10として組み立てる場合には、凸
条である第1、第2補強リブ11B、11Dを上向きに
して配置するようにしてある。このように凸条を上向き
にすることで沈積した懸濁物質が凸条表面に溜まらず、
前述のように凸条から滑落するようにしてある。更に、
同図に示すように第1、第2補強リブ11B、11Dは
いずれも凸条の角に丸みが付けられ、フロックが凸条表
面から簡単に滑落するようにしてある。
【0017】次に、図4を参照しながら第1、第2傾斜
板11、12を用いて傾斜沈降流路機構10を組み立て
る方法について説明する。尚、図4では便宜上、第1、
第2傾斜スリット11A、11Bが垂直になっているも
のについて説明する。第1傾斜板11と第2傾斜板12
を組み合わせる場合には、例えば同図に示すように第1
傾斜板11の中央の第1傾斜スリット11Aと、第1傾
斜板12の中央の第2傾斜スリット12Aとを噛み合わ
せて両者11、12を重ね合わせる。これと同様にして
第2傾斜板12の他の2つの第2傾斜スリット12Aそ
れぞれに他の2枚の第1傾斜板11の第1傾斜スリット
11Aを噛み合わせて行く。所定枚数の第1、第2傾斜
板11、12をそれぞれの第1、第2傾斜スリット11
A、12Aを介して互いに噛み合わせ、順次重ねること
で図2に示す折り畳まれたコンパクトな傾斜沈降流路機
構(以下、「コンパクト傾斜沈降流路機構」と称す。)
10’を構成することができる。図2に示す状態では第
1傾斜板11の第1、第2補強リブ群11C、11Eと
第2傾斜板12の第1、第2補強リブ群12C、12E
が互いに図4の(b)に示すようにほぼ重なり合うよう
になっている。そして、図2に示すコンパクト傾斜沈降
流路機構10’を図1の(a)に示す傾斜沈降流路機構
10とする場合には、コンパクト傾斜沈降流路機構1
0’の両面の第1傾斜板11、11をそれぞれ左右に引
っ張るだけで傾斜沈降流路機構10を形成することがで
きる。
【0018】次に、上記傾斜沈降流路機構10を処理水
槽内に設置する場合について説明する。傾斜沈降流路機
構10を組み立てるには、まず工場で板材を所定の大き
さに裁断した後、その板材を例えばレーザカットして所
定数の第1傾斜スリット11Aを板材に設けて第1傾斜
板11を作製する。次いで、第1傾斜スリット11Aが
形成された板材をプレス加工して第1、第2補強リブ群
11C、11Eを設け、第2傾斜板11として完成させ
る。同様の手順で第2傾斜板12も製作する。第1、第
2傾斜板11、12を製作したら、これら両者11、1
2をそれぞれ必要枚数だけ第1、第2傾斜スリット11
A、12Aを互いに噛み合わせてコンパクト傾斜沈降流
路機構10’を必要な個数だけ作製する。
【0019】傾斜沈降流路機構10を設置する場合に
は、コンパクト傾斜沈降流路機構10’を工場から設置
現場まで搬送し、設置現場においてコンパクト傾斜沈降
流路機構10’を左右に引っ張るだけで本来の傾斜沈降
流路機構10を形成することができ、必要な個数だけ所
定箇所に配列することで処理水量に応じた傾斜沈降流路
を設置することができる。
【0020】以上説明したように本実施形態によれば、
ニ種類の第1、第2傾斜板11、12を組み合わせて多
数の傾斜流路10Aとして区画形成し、各傾斜流路10
Aを通過する被処理水中の懸濁物質の沈降を促進する傾
斜沈降流路機構10を作製する場合に、第1傾斜板11
の下端には例えばレーザカットにより所定角度傾斜する
第1傾斜スリット11Aを所定間隔を空けて下端から上
方向に向けて複数設けると共に、第2傾斜板12には例
えばレーザカットにより第1傾斜スリット11Aと同一
の傾斜角で同一間隔を空けた第2傾斜スリット12Aを
上端から下方に向けて複数設けた後、複数の第1、第2
傾斜板をそれぞれの傾斜スリット11A、12Aに噛み
合わせて組み立てるようにしたため、所定枚数の第1、
第2傾斜板11、12をそれぞれの傾斜スリット11
A、12Aに噛み合わせて組み立てるだけで、従来のよ
うな溶接作業や接着作業を伴うことなく簡単に傾斜沈降
流路機構10を形成することができる。しかも、傾斜沈
降流路機構10を運搬する時にはコンパクト傾斜沈降流
路機構10’として簡単に折り畳むことができるため、
運搬時に嵩張ることがなく効率良く運搬することがで
き、運搬コストを格段に低減することができる上に、運
搬時に製品を傷つける虞もない。
【0021】また、第1傾斜板11に第1、第2補強リ
ブ群11C、11Eを設け1に第1、第2補強リブ群1
1C、11Eを設けると共に第2傾斜板12に第1、第
2補強リブ群12C、12Eを設けたため、傾斜板の強
度を高めることができ、傾斜板を従来よりも薄くするこ
とができ、それぞれの製造コストを低減することができ
る。また、第1、第2補強リブ11B、12Bは第1、
第2傾斜板11、12に凸条として膨出形成されている
ため、第1、第2補強リブ11B、12Bをプレス成形
により簡単に形成することができ、しかも、コンパクト
傾斜沈降流路機構10’として折り畳んでも凸条同士が
重なって嵩張ることがない。更に、第1、第2補強リブ
11B、12Bは丸みを持った凸条であるため、水処理
中に懸濁物質が第1、第2補強リブ11B、12Bに堆
積、残留することがなく、懸濁物質を確実に除去するこ
とができる。
【0022】尚、上記実施形態では第1、第2傾斜スリ
ット11A、12Aがそれぞれ約70°傾斜し、第1、
第2補強リブ群11B、11D、12B、12Dがそれ
ぞれ60°傾斜した場合について説明したが、それぞれ
の傾斜角は被処理水の種類に応じて適宜変更することが
できる。また、第1、第2補強リブ群11C、11E、
12C、12Eがプレス成形により形成された第1、第
2傾斜板11、12について説明したが、第1、第2補
強リブを薄板の表面に取り付けたものであっても良い。
また、上記実施形態では被処理水を上向流で処理する場
合について説明したが、水平流によって処理する場合に
も本発明を適用できることは云うまでもない。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1〜
請求項4に記載の発明によれば、極めて簡単且つ低コス
トで傾斜板を製作し、工場、現場のいずれでも簡単に折
り畳み自在な状態として組み立てることができ、しかも
現場では足場を使用したり溶接作業等を行うことなく簡
単に設置することができる傾斜沈降流路機構を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)、(b)は本発明の傾斜沈降流路機構の
一実施形態を示す図で、(a)はその斜視図、(b)は
その一部を拡大して示す斜視図である。
【図2】図1の(a)に示す傾斜沈降流路機構を折り畳
んだ状態を示す斜視図である。
【図3】(a)〜(c)は図1に示す傾斜沈降流路機構
を分解して示す図で、(a)、(b)はそれぞれ傾斜沈
降流路機構を構成する第1、第2傾斜板の正面図、
(c)は第1、第2傾斜板に形成された補強リブを拡大
して示す側面図である。
【図4】(a)、(b)は図3の(a)、(b)に示す
第1、第2の傾斜板を組み立てた状態を示す図で、
(a)はその正面図、(b)は第1、第2傾斜板の補強
リブが重なった状態を示す側面図である。
【図5】従来の傾斜沈降流路機構の一例を示す図で、
(a)はその斜視図、(b)はその側面図である。
【図6】従来の傾斜沈降流路機構の他の例を示す図で、
(a)はその斜視図、(b)はその側面図である。
【図7】(a)は図5に示す斜沈降流路機構を処理水槽
内に設置する状態を示す説明図、(b)は図6に示す斜
沈降流路機構を処理水槽内に設置する状態を示す説明図
である。
【符号の説明】
10 傾斜沈降流路機構 10A 傾斜流路 11 第1傾斜板 11A 第1傾斜スリット 11B 第1補強リブ(凸条) 11C 第1補強リブ群 11D 第2補強リブ(凸条) 11E 第2補強リブ群 12 第1傾斜板 12A 第1傾斜スリット 12B 第1補強リブ(凸条) 12C 第1補強リブ群 12D 第2補強リブ(凸条) 12E 第2補強リブ群

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ニ種類の第1、第2傾斜板を組み合わせ
    て多数の傾斜流路として区画形成し、各傾斜流路を通過
    する被処理水中の懸濁物質の沈降を促進する傾斜沈降流
    路機構であって、第1傾斜板の下端には所定角度傾斜す
    る第1傾斜スリットを所定間隔を空けて下端から上方向
    に向けて複数設けると共に、第2傾斜板には第1傾斜ス
    リットと同一の傾斜角で同一間隔を空けた第2傾斜スリ
    ットを上端から下方に向けて複数設け、複数の第1、第
    2傾斜板をそれぞれの傾斜スリットを介して噛み合わせ
    てなることを特徴とする傾斜沈降流路機構。
  2. 【請求項2】 第1傾斜板に第1補強リブを傾斜させて
    それぞれ所定間隔を空け一方向に並列配置して第1補強
    リブ群を形成すると共に第1傾斜板に第2補強リブを第
    1補強リブとは逆向きに傾斜させて所定間隔を空け第1
    補強リブ群と同一方向に並列配置して第2補強リブ群を
    形成し、第1、第2補強リブそれぞれの端部が互いに相
    手方のリブ群の隙間に入り込むように第1、第2補強リ
    ブ群を隣接させ、第2傾斜板に第1傾斜板と同一の第
    1、第2補強リブ群を設けたことを特徴とする請求項1
    に記載の傾斜沈降流路機構。
  3. 【請求項3】 第1、第2補強リブは第1、第2傾斜板
    に凸条として膨出形成してなることを特徴とする請求項
    2に記載の傾斜沈降流路機構。
  4. 【請求項4】 上記凸条に丸みを付けたことを特徴とす
    る請求項3に記載の傾斜沈降流路機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100752531B1 (ko) 2006-09-19 2007-08-29 효림산업주식회사 경사판식 침전조
CN104014166A (zh) * 2014-05-08 2014-09-03 江苏韦欧机械有限公司 一种弧形倾斜板顺流浓缩机

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