JPH11318224A - 播種育苗ポット - Google Patents

播種育苗ポット

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JPH11318224A
JPH11318224A JP10146569A JP14656998A JPH11318224A JP H11318224 A JPH11318224 A JP H11318224A JP 10146569 A JP10146569 A JP 10146569A JP 14656998 A JP14656998 A JP 14656998A JP H11318224 A JPH11318224 A JP H11318224A
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pot
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fiber
seedling
seeding
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Inmei Ri
殷明 李
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピートモスと故紙を使用して、播種時も、育
苗時も、安定して使用でき、しかも、土中に埋めて、そ
のまま植物を効率よく成長させることができるポットを
提供する。 【解決手段】 ピートモスと故紙繊維を3:7〜7:3
の重量比率で混合した繊維成分に、尿素樹脂、硝酸アン
モニウム、カルボキシメチルセルロース、硫酸アンモニ
ウム及び酸化鉄を添加混合したものを鉢状に抄造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、故紙とピートモス
を使用した播種育苗ポットに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、農家において野菜又は花を生産す
る場合、苗床に種を播き、一定期間栽培した後、畑に定
植(移植)して栽培することが多いが、この場合、細菌
や害虫により、畑に定植した苗の成長が阻害されること
が多く、問題となっている。
【0003】そこで、この問題を解決するために、ポッ
ト内で一定に生育した苗を、ポットのまま畑に埋め、そ
の状態で、野菜等を定植することが求められる。そのた
め、例えば、韓国特許公報第74−45号には、稲藁繊
維質と泥炭と石灰等の混合物を粉砕したものに、カルボ
キシメチルセルロースナトリウム塩、アルギン酸ナトリ
ウム、水及び有機肥料(牛糞、鶏糞、堆肥、海草等)を
一定比率で混合して成形したポットが提案されている
が、このポットは、主原料がリグニン含有量の多い稲藁
繊維質からなるため、土壌中で崩壊するのに時間がかか
り、幼い植物の根がポットの壁面外の土壌中に成長する
ことは困難であり、土壌に埋めて使用するのには、実用
性あるものではなかった。また、ポットの成形性や成形
強度も悪く、育苗時に長期間、使用することが困難であ
った。更に、不経済でもあった。
【0004】他方、特公昭51−24412号公報や特
開昭61−56024号公報では、ピートモスと故紙を
使用したポットが開示されている。このポットは比較的
土に戻し易いが、ピートモスと故紙に接着剤を添加して
成形しても、強度ある製品は得難く、また、通気性等に
問題があり、実用化されていないのが現状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
ピートモスと故紙を使用して、播種時も、育苗時も、安
定して使用でき、しかも、土中に埋めて、そのまま植物
を効率よく成長させることができるポットを提供するこ
とを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、ピートモス
と故紙繊維を3:7〜7:3(好ましくは5:7〜5:
3)の重量比率で混合した繊維成分に、尿素樹脂、硝酸
アンモニウム、カルボキシメチルセルロース、硫酸アン
モニウム及び酸化鉄を添加混合したものを、鉢状に抄造
することにより、所望の目的を達成した。
【0007】本発明では、このようにピートモスと故紙
繊維を使用するが、第一原料であるピートモスは、ピー
ト原料の泥土部分を除去して乾燥、切断してシーブ精製
して石灰などを添加して中性化し、精製時1.5〜3.0mm
の繊維質を分離したものであり、吸収性ある繊維質とし
て保水性が高く、繊維質による弾力性ある空隙(空隙率
90%以上)を形成するので土が硬くなるのを防止し、
通気性を良くする。また、ピートモスは分解が遅いの
で、育苗中のポットの陥没防止と生育維持に持続的に効
果がある。
【0008】次に、第二原料の故紙繊維としては、ダン
ボールやクラフト紙、雑誌、新聞等の故紙を、必要に応
じて脱インク、合成樹脂類除去等の処理を施し、中性化
し、叩解したものを使用するのが好ましいが、強靱なク
ラフト紙は、酵素分解し、植物生育に抵抗がないように
するのがよい。かかる故紙繊維は、平均pH6以上の植物
生育に有効な有機物質として土中で分解可能である。ま
た、醗酵し易く、土壌改良にも役立つ。
【0009】次に、本発明における、かかるピートモス
と故紙繊維からなる繊維成分に対する、添加剤の使用量
は、通常、繊維成分に対する重量比率で、尿素樹脂1.5
〜5重量%、硝酸アンモニウム1〜6重量%、カルボキ
シメチルセルロース(ナトリウム塩であってもよい)0.
05〜0.15重量%、硫酸アンモニウム0.8〜2.5重量
%、酸化鉄2〜5重量%程度であるのが好ましい。
【0010】なお、本発明では、かかる添加剤の使用に
より、播種時も、育苗時も、安定して使用でき、しか
も、土中に埋めて、そのまま植物を成長させることがで
きる実用性あるポットの製造を可能にしたのであるが、
各添加剤の効果は下記の通りである。
【0011】(1) 尿素樹脂:これは、故紙繊維とピート
モスからなる繊維成分の粘結剤として役立ち、しかも、
土中での分解が非常に早く、また植物の根の活着に画期
的な効果を示す。
【0012】(2) 硝酸アンモニウム:これは、ポットの
土との親和力を高め、苗の生育に役立つものであり、特
に、ポットのまま土に移植した際、有機物の堆肥化に作
用し、土壌微生物の栄養素となるため、土中での分解と
合わせて植物の根の活着を盛んとする効果がある。
【0013】(3) カルボキシメチルセルロース(CM
C):これは、地上育苗中、ポット内の水分維持に役立
つものである。ポット内の苗は、適正水分を吸水維持す
ることが必要であるが、本発明では、CMCの添加によ
って適正水分60%以上を24時間維持することを可能
とする。
【0014】(4) 硫酸アンモニウム:これは、ポットの
生産過程で、有機物繊維素同士の結束力を高め、ポット
を通気性及び透水性に優れたものとする効果を有する。
そのため、本発明ではポットの底に排水穴を設けなくて
も、育苗が可能とり、根の露出による苗の病弱化を防止
でき、また、ポット内の温度保持やポット回りの汚染菌
の進入防止が可能となる。
【0015】(5) 酸化鉄:これは、ポット内の植物生育
の活性力を高め、殺菌力や酸素導入の効果も期待できる
ものであり、またポットの色を自然色に着色する効果も
ある。
【0016】なお、本発明のポットの添加剤は、前述の
5種に限られるものではなく、他の添加剤、例えば水酸
化カルシウム(pH調整剤)等を含むものであってもよ
い。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明を、実施例に従っ
て、更に詳しく説明する。 実施例1 1)原料組成物:pH6に調節したピートモス50kgと故
紙繊維50kgの混合物に水を添加混合して、固形分5重
量%とし、次いで、下記の5種類の添加剤を添加して3
0分程度攪拌した。 尿素樹脂 3.4重量%(上記固形分に対する割合) 硝酸アンモニウム 3.4重量%(上記固形分に対する割合) CMC 0.1重量%(上記固形分に対する割合) 硫酸アルミニウム 1.7重量%(上記固形分に対する割合) 酸化鉄 4.3重量%(上記固形分に対する割合) 2)ポットの成形:1)の原料組成物をタンクに注入
し、このタンクに、口部の直径7cm、高さ7cm、底の直
径4.5cmの正四角錐形状ポットの型(細かい網状の型)
を浸漬し、真空吸引により、該型に原料組成物を付着さ
せ、乾燥して、厚さ約2mm、重さ約10gのポットを得
た。
【0018】実施例2 実施例1で得たポットに土を入れ、カボチャの種を播
き、播種後1カ月で畑に苗を定植した。その結果を、実
施例1で添加剤を使用せずに製造したポット(比較例
1)と従来のプラスチック製ポット(比較例2)を使用
した場合と比較して、表1に示す。
【0019】
【表1】
【0020】表1に示される如く、本発明にポットは、
土壌中での分解も早く、非常に効率よく使用できるもの
であった。かかるポットの使用では、定植後、直ちに活
着可能となり、農薬の使用回数を従来の1/3に減らし
ても、従来以上の収穫が可能となった。
【0021】実施例3 実施例1と同様の方法で製造した、口部の直径7cm、高
さ7cm、底の直径4.5cmの円錐形状のポットと、同一形
状の市販の3種類のポットを使用してトウガラシの播種
育苗をした。その結果を表2に示す。
【0022】
【表2】
【0023】本発明のポットは補湿及び排水がよいの
で、種の発芽が多く、また、定植すると速やかにポット
が分解するため、根の活着も早く、ポット原料による土
壌改良効果を得ることもできる。
【0024】
【発明の効果】本発明のポットは、次のような効果を有
する。 (1) 植物の生育条件によって異なるが、苗床や苗板に置
いて使用した場合、約10〜12週間、安定した形状で
使用できる。 (2) ポットは、底に穴のない状態でも、ポット壁全体か
ら適切な排水が可能であり、また、散水または床面の水
分の吸水等により、ポット内の土とポットが同時に均一
に補湿されるので、植物に適切な水分補給ができる。ま
た、排出される水は、ポット壁を通して濾過されたもの
であるのので、ポットの周囲を汚染することもない。 (3) 呼吸するポットとして通気性に優れ、該ポットに植
えた植物の根呼吸が円滑で根の成長が旺盛である。 (4) ポットに植えたまま植物を土壌に定植した時、ポッ
トは土壌に短時間で分解され、土壌改良に役立つ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピートモスと故紙繊維を3:7〜7:3
    の重量比率で混合した繊維成分に、尿素樹脂、硝酸アン
    モニウム、カルボキシメチルセルロース、硫酸アンモニ
    ウム及び酸化鉄を添加混合したものを鉢状に抄造してな
    ることを特徴とする播種育苗ポット。
  2. 【請求項2】 上記繊維成分に対する、尿素樹脂の添加
    量が1.5〜5重量%、硝酸アンモニウムの添加量が1〜
    6重量%、カルボキシメチルセルロースの添加量が0.0
    5〜0.15重量%、硫酸アンモニウムの添加量が0.8〜
    2.5重量%、酸化鉄の添加量が2〜5重量%であること
    を特徴とする請求項1のポット。
  3. 【請求項3】 上記繊維成分に対して、更にカルシュウ
    ム成分が2〜5重量%添加されていることを特徴とする
    請求項2のポット。
  4. 【請求項4】 上記鉢の形状が、底に穴を設けていない
    ものであることを特徴とする請求項1〜3いずれか1項
    のポット。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015139371A (ja) * 2014-01-27 2015-08-03 株式会社アイセロ 透水性樹脂からなる根鉢隔離用成形体

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015139371A (ja) * 2014-01-27 2015-08-03 株式会社アイセロ 透水性樹脂からなる根鉢隔離用成形体

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