JPH1131703A - 半田接合装置 - Google Patents
半田接合装置Info
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- JPH1131703A JPH1131703A JP18794397A JP18794397A JPH1131703A JP H1131703 A JPH1131703 A JP H1131703A JP 18794397 A JP18794397 A JP 18794397A JP 18794397 A JP18794397 A JP 18794397A JP H1131703 A JPH1131703 A JP H1131703A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡易な手段を備えることにより、基板上の温
度分布を空間的かつ時間的に均一にするようにした半田
接合装置を提供する。 【解決手段】 複数個の素子チップをそれぞれ基板の所
定接合面上に半田接合するために、基板の所定接合面に
設けられた半田ランド上に素子チップをそれぞれ配置
し、その基板をヒータ上に載せて加熱して半田接合する
ようにした半田接合装置において、高い熱伝導率の材質
で形成され、基板よりも熱容量が大きく、平面外形が基
板より大きな伝熱板をヒータ上に備える。素子チップを
配置した基板を伝熱板上に載せて加熱することにより、
基板上の温度分布は空間的かつ時間的に均一になる。
度分布を空間的かつ時間的に均一にするようにした半田
接合装置を提供する。 【解決手段】 複数個の素子チップをそれぞれ基板の所
定接合面上に半田接合するために、基板の所定接合面に
設けられた半田ランド上に素子チップをそれぞれ配置
し、その基板をヒータ上に載せて加熱して半田接合する
ようにした半田接合装置において、高い熱伝導率の材質
で形成され、基板よりも熱容量が大きく、平面外形が基
板より大きな伝熱板をヒータ上に備える。素子チップを
配置した基板を伝熱板上に載せて加熱することにより、
基板上の温度分布は空間的かつ時間的に均一になる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半田接合装置に関
し、更に詳しくは、レーザダイオード等の多数の素子チ
ップを基板全面にわたって半田接合する際、素子チップ
を良好な接合品質で半田接合できるようにした半田接合
装置に関するものである。
し、更に詳しくは、レーザダイオード等の多数の素子チ
ップを基板全面にわたって半田接合する際、素子チップ
を良好な接合品質で半田接合できるようにした半田接合
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】レーザダイオード等の半導体装置の製造
工程では、基板を直下からヒータで加熱する炉(アロイ
炉とも言われる)を有する半田接合装置を用い、基板の
所定接合面に設けられた半田ランド上に数個から数千個
の素子チップ(例えばLDチップ)をそれぞれ配置し、
素子チップを一括して基板に半田接合する。本明細書で
は、ワークとは、複数の素子チップと、素子チップを半
田接合する半田ランドを所定接合面に有し、各半田ラン
ド上に素子チップを載せた基板との集合体をいう。
工程では、基板を直下からヒータで加熱する炉(アロイ
炉とも言われる)を有する半田接合装置を用い、基板の
所定接合面に設けられた半田ランド上に数個から数千個
の素子チップ(例えばLDチップ)をそれぞれ配置し、
素子チップを一括して基板に半田接合する。本明細書で
は、ワークとは、複数の素子チップと、素子チップを半
田接合する半田ランドを所定接合面に有し、各半田ラン
ド上に素子チップを載せた基板との集合体をいう。
【0003】図14は、従来の半田接合装置のヒータ部
分の展開図である。従来の半田接合装置は、ワーク10
を載置する上面を有するヒータ12と、ヒータ12の下
側にスパイラル状に設けられ、溶融後の半田を冷却する
ガスを吹き出す噴出孔を上側全体にわたって有する冷却
ガス管14とを備えており、半田接合時での加熱経過時
間とヒータ温度との関係に従って半田接合工程を制御す
るように構成されている。ヒータ12は、ヘアピン状の
角筒形発熱体を順次連結して平板状に形成したもので、
外見上、金属板を交互に切り込んだ形態のように見え
(図14参照)、ヒータ端部13A、Bから通電できる
ように銅線に電気接続されている。尚、発熱体の材質
は、通常、比較的電気抵抗の高いステンレス鋼板(例え
ばSUS304)であり、通電により発熱する。ヒータ
12は、熱伝導率の低い材料からなる支持部材(図示せ
ず)で支えられ、しかも、ヒータ12と支持部材との接
触面積は、熱を逃がさないように極力小さくされてい
る。
分の展開図である。従来の半田接合装置は、ワーク10
を載置する上面を有するヒータ12と、ヒータ12の下
側にスパイラル状に設けられ、溶融後の半田を冷却する
ガスを吹き出す噴出孔を上側全体にわたって有する冷却
ガス管14とを備えており、半田接合時での加熱経過時
間とヒータ温度との関係に従って半田接合工程を制御す
るように構成されている。ヒータ12は、ヘアピン状の
角筒形発熱体を順次連結して平板状に形成したもので、
外見上、金属板を交互に切り込んだ形態のように見え
(図14参照)、ヒータ端部13A、Bから通電できる
ように銅線に電気接続されている。尚、発熱体の材質
は、通常、比較的電気抵抗の高いステンレス鋼板(例え
ばSUS304)であり、通電により発熱する。ヒータ
12は、熱伝導率の低い材料からなる支持部材(図示せ
ず)で支えられ、しかも、ヒータ12と支持部材との接
触面積は、熱を逃がさないように極力小さくされてい
る。
【0004】従来の半田接合装置を用いてワーク10に
半田接合を行うには、ヒータ12の上面にワーク10を
載せて加熱することにより行う。
半田接合を行うには、ヒータ12の上面にワーク10を
載せて加熱することにより行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の半田
接合では、基板全面にわたり形成されている多数の半田
ランドが、200℃±10℃の許容温度範囲内で、しか
も、数秒以内で加熱、冷却される必要があり、このよう
な温度条件及び管理をすることが重要である。しかし、
上述した従来の半田接合装置には以下の問題があった。
第1には、基板全面にわたり良好な半田接合を行うよう
に温度制御することが難しく、そのため、或る所では温
度上昇が不足して半田の溶融が充分でなく、また、或る
所では、温度が上昇し過ぎて素子チップに影響を与える
ことである。第2には、難しい温度制御を行うために、
半田接合装置のヒータを頻繁にメンテナンスする必要が
あることである。
接合では、基板全面にわたり形成されている多数の半田
ランドが、200℃±10℃の許容温度範囲内で、しか
も、数秒以内で加熱、冷却される必要があり、このよう
な温度条件及び管理をすることが重要である。しかし、
上述した従来の半田接合装置には以下の問題があった。
第1には、基板全面にわたり良好な半田接合を行うよう
に温度制御することが難しく、そのため、或る所では温
度上昇が不足して半田の溶融が充分でなく、また、或る
所では、温度が上昇し過ぎて素子チップに影響を与える
ことである。第2には、難しい温度制御を行うために、
半田接合装置のヒータを頻繁にメンテナンスする必要が
あることである。
【0006】以上のような事情に照らして、本発明の目
的は、簡易な手段を備えることにより、基板上の温度分
布を空間的かつ時間的に均一にするようにした半田接合
装置を提供することである。
的は、簡易な手段を備えることにより、基板上の温度分
布を空間的かつ時間的に均一にするようにした半田接合
装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、第1の問題
が生じる原因について検討し、以下のことを見い出し
た。基板を載せるヒータ上面の形状は、ヘアピンの連な
った形状なので、一平面にすることが困難であり、この
ため、基板を載置すると、ヒータと基板との間にギャッ
プが生じ、基板の温度分布が面内で大きくばらつく。特
に、ヒータのコーナ部の温度が直線部の温度に比べて大
きく異なる。また、ヒータは、ヘアピン状の角筒形発熱
体を順次連結して平板状に形成したものなので、ヘアピ
ン間で発熱体が開くように離隔しており、このように離
隔した所の上側の基板領域と、発熱体の直上の基板領域
との温度差が大きい。本発明者は、以上のことにより第
1の問題が生じているを突き止め、また、第2の問題
は、第1の問題の解決により改善できると考え、鋭意検
討の結果、本発明を完成するに至った。
が生じる原因について検討し、以下のことを見い出し
た。基板を載せるヒータ上面の形状は、ヘアピンの連な
った形状なので、一平面にすることが困難であり、この
ため、基板を載置すると、ヒータと基板との間にギャッ
プが生じ、基板の温度分布が面内で大きくばらつく。特
に、ヒータのコーナ部の温度が直線部の温度に比べて大
きく異なる。また、ヒータは、ヘアピン状の角筒形発熱
体を順次連結して平板状に形成したものなので、ヘアピ
ン間で発熱体が開くように離隔しており、このように離
隔した所の上側の基板領域と、発熱体の直上の基板領域
との温度差が大きい。本発明者は、以上のことにより第
1の問題が生じているを突き止め、また、第2の問題
は、第1の問題の解決により改善できると考え、鋭意検
討の結果、本発明を完成するに至った。
【0008】上記目的を達成するために、本発明に係る
半田接合装置は、複数個の素子チップをそれぞれ基板の
所定接合面上に半田接合するために、基板の所定接合面
に設けられた半田ランド上に素子チップをそれぞれ配置
し、その基板をヒータ上に載せて加熱して半田接合する
ようにした半田接合装置において、高い熱伝導率の材質
で形成され、基板より熱容量が大きく、平面外形が基板
より大きな伝熱板をヒータ上に備え、素子チップを配置
した基板を伝熱板上に載せて加熱するようにしたことを
特徴としている。
半田接合装置は、複数個の素子チップをそれぞれ基板の
所定接合面上に半田接合するために、基板の所定接合面
に設けられた半田ランド上に素子チップをそれぞれ配置
し、その基板をヒータ上に載せて加熱して半田接合する
ようにした半田接合装置において、高い熱伝導率の材質
で形成され、基板より熱容量が大きく、平面外形が基板
より大きな伝熱板をヒータ上に備え、素子チップを配置
した基板を伝熱板上に載せて加熱するようにしたことを
特徴としている。
【0009】伝熱板の材質は、例えばアルミニウムや銅
などの金属である。半田接合時の基板の温度は、通常、
200℃以上であり、基板をその温度に維持する時間
は、通常、数秒から数十秒程度である。本発明に係る半
田接合装置を用いることにより、ヒータ上面に凸部が形
成されていても、伝熱板の熱容量が基板よりも大きいた
め、従来に比べ、基板を全面にわたり時間的、空間的に
均一に加熱することができる。
などの金属である。半田接合時の基板の温度は、通常、
200℃以上であり、基板をその温度に維持する時間
は、通常、数秒から数十秒程度である。本発明に係る半
田接合装置を用いることにより、ヒータ上面に凸部が形
成されていても、伝熱板の熱容量が基板よりも大きいた
め、従来に比べ、基板を全面にわたり時間的、空間的に
均一に加熱することができる。
【0010】好適には、伝熱板は、厚さが2〜3mmであ
って、その周囲がヒータに設けられた位置決めストッパ
で固定されている。本発明の好適な実施態様は、半田接
合装置に設けられた制御装置が、伝熱板の伝熱効果を反
映して予め設定されたヒータ温度と加熱経過時間との相
関関係に基づいて半田接合工程を制御するようにされて
いる。これにより、許容温度範囲を上回るオーバーシュ
ートや下回るアンダーシュートが、半田接合時の基板温
度−加熱経過時間の相関関係を示す曲線(以下、温度プ
ロファイルと言う)に生じることは、極力抑えられる。
って、その周囲がヒータに設けられた位置決めストッパ
で固定されている。本発明の好適な実施態様は、半田接
合装置に設けられた制御装置が、伝熱板の伝熱効果を反
映して予め設定されたヒータ温度と加熱経過時間との相
関関係に基づいて半田接合工程を制御するようにされて
いる。これにより、許容温度範囲を上回るオーバーシュ
ートや下回るアンダーシュートが、半田接合時の基板温
度−加熱経過時間の相関関係を示す曲線(以下、温度プ
ロファイルと言う)に生じることは、極力抑えられる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、実施形態例を挙げ、添付
図面を参照して、本発明の実施の形態を具体的かつより
詳細に説明する。実施形態例 本実施形態例は、本発明の好適な一実施形態例である。
図1(a)及び(b)は、それぞれ、本実施形態例の半
田接合装置20(以下、アロイ炉20と言う)の正面図
及び側面図である。本実施形態例では、従来と同じもの
には同じ符号を付してその説明を省略する。本実施形態
例のアロイ炉20は、ワーク10を熱処理する炉本体2
1と、炉本体21の正面に、作業者への安全のために設
けられた開閉扉22と、アロイ炉20の操作を行う操作
パネル26を正面に有し、ヒータ12の温度をフィード
バック制御する制御装置23と、開閉扉22及び制御装
置23を載せて保持している載置台24とを備えてい
る。
図面を参照して、本発明の実施の形態を具体的かつより
詳細に説明する。実施形態例 本実施形態例は、本発明の好適な一実施形態例である。
図1(a)及び(b)は、それぞれ、本実施形態例の半
田接合装置20(以下、アロイ炉20と言う)の正面図
及び側面図である。本実施形態例では、従来と同じもの
には同じ符号を付してその説明を省略する。本実施形態
例のアロイ炉20は、ワーク10を熱処理する炉本体2
1と、炉本体21の正面に、作業者への安全のために設
けられた開閉扉22と、アロイ炉20の操作を行う操作
パネル26を正面に有し、ヒータ12の温度をフィード
バック制御する制御装置23と、開閉扉22及び制御装
置23を載せて保持している載置台24とを備えてい
る。
【0012】図2は、炉本体21の構成を示す正面部分
断面図である。炉本体21は、短円筒状のチャンバ30
内にヒータ12と、冷却ガス管14と、半田接合する際
にヒータ12の上に載せられるトレイ状の熱拡散板32
と、ヒータ12のやや上方に着脱自在な整流板31と、
チャンバ30内にガスを送風して充満させるノズル状の
ガス導入口(図6,図7参照)33と、ガスを排気する
ためのガス排気口(図示せず)とを備えている。ヒータ
12の下側には、ヒータの温度を計測する熱電対37が
付けられている。熱拡散板32は、厚さ2mm〜3mm程度
で、平面外形が基板よりも大きい円板状の平板であっ
て、高い熱伝導率の材質で形成され、ワーク10の5イ
ンチ径の基板よりも熱容量が大きい。また、炉本体21
は、チャンバ30の上壁を構成する炉カバー36と、炉
カバー36を上下させてチャンバ30の開閉するアクチ
ュエータ38とを有している。炉カバー36は、炉本体
内部を見ることができるようにガラス窓(図示せず)を
有している。
断面図である。炉本体21は、短円筒状のチャンバ30
内にヒータ12と、冷却ガス管14と、半田接合する際
にヒータ12の上に載せられるトレイ状の熱拡散板32
と、ヒータ12のやや上方に着脱自在な整流板31と、
チャンバ30内にガスを送風して充満させるノズル状の
ガス導入口(図6,図7参照)33と、ガスを排気する
ためのガス排気口(図示せず)とを備えている。ヒータ
12の下側には、ヒータの温度を計測する熱電対37が
付けられている。熱拡散板32は、厚さ2mm〜3mm程度
で、平面外形が基板よりも大きい円板状の平板であっ
て、高い熱伝導率の材質で形成され、ワーク10の5イ
ンチ径の基板よりも熱容量が大きい。また、炉本体21
は、チャンバ30の上壁を構成する炉カバー36と、炉
カバー36を上下させてチャンバ30の開閉するアクチ
ュエータ38とを有している。炉カバー36は、炉本体
内部を見ることができるようにガラス窓(図示せず)を
有している。
【0013】図3は、炉本体21のヒータ部分の展開図
である。炉本体21は、更に、熱拡散板32の位置決め
ストッパとして、熱拡散板32と同じ径の抜き孔が形成
され、ヒータ12上に設けられる位置決め板34を備え
ていてもよい。熱拡散板32及び位置決め板34は、ア
ロイ炉20を使用しないときは、通常、炉本体21の外
部に取り出されている。
である。炉本体21は、更に、熱拡散板32の位置決め
ストッパとして、熱拡散板32と同じ径の抜き孔が形成
され、ヒータ12上に設けられる位置決め板34を備え
ていてもよい。熱拡散板32及び位置決め板34は、ア
ロイ炉20を使用しないときは、通常、炉本体21の外
部に取り出されている。
【0014】また、図4は、アロイ炉20の制御装置2
3の制御回路39を示す図である。制御回路39は、ヒ
ータ12を加熱するように通電するサイリスタ40と、
サイリスタ40を制御する指示調節計42及び温度調節
機44とを備えている。熱電対37からヒータ温度が指
示調節計42、更に温度調節機44に伝達され、温度調
節機44は、PID動作をし、サイリスタ40の通電電
流を指示調節計42を介して伝達してサイリスタ40に
伝達するようにされている。尚、指示調節計42及び温
度調節機44は、何れも市販のものである。制御回路3
9は、更に、指示調節計42及び温度調節機44を制御
するCPU46と、指示調節計42から信号が伝達さ
れ、ヒータ12の温度を時間経過を追って出力するペン
レコーダ48とを備えている。指示調節計42及び温度
調節機44は、CPU46からのスタート命令によって
PID制御をするようにコントロールされている。制御
装置23は、制御回路39により、熱拡散板32の伝熱
効果を反映して予め設定されたヒータ温度と加熱経過時
間との相関関係に基づいて半田接合工程を制御するよう
にされている。
3の制御回路39を示す図である。制御回路39は、ヒ
ータ12を加熱するように通電するサイリスタ40と、
サイリスタ40を制御する指示調節計42及び温度調節
機44とを備えている。熱電対37からヒータ温度が指
示調節計42、更に温度調節機44に伝達され、温度調
節機44は、PID動作をし、サイリスタ40の通電電
流を指示調節計42を介して伝達してサイリスタ40に
伝達するようにされている。尚、指示調節計42及び温
度調節機44は、何れも市販のものである。制御回路3
9は、更に、指示調節計42及び温度調節機44を制御
するCPU46と、指示調節計42から信号が伝達さ
れ、ヒータ12の温度を時間経過を追って出力するペン
レコーダ48とを備えている。指示調節計42及び温度
調節機44は、CPU46からのスタート命令によって
PID制御をするようにコントロールされている。制御
装置23は、制御回路39により、熱拡散板32の伝熱
効果を反映して予め設定されたヒータ温度と加熱経過時
間との相関関係に基づいて半田接合工程を制御するよう
にされている。
【0015】また、アロイ炉20は、作業者にNG等の
通報するメロディ出力装置25及びパトライト27をそ
れぞれ制御装置23内及び上に備えている。アロイ炉2
0の正面幅B1は1000mm、側面幅B2は900mm、高
さH1は1900mmである。載置台24の正面幅及び側
面幅はアロイ炉20に同じであり、高さH2は800mm
である。炉本体21の正面幅B3及び側面幅B4は何れも
600mmであり、高さH3は550mmである。制御装置
23の正面幅B5は400mmであり、側面幅及び高さは
載置台24と同じある。載置台24の上面のうち、正面
から奥行きL=300mmまでは、作業台49として用い
ることが可能なようにされている。
通報するメロディ出力装置25及びパトライト27をそ
れぞれ制御装置23内及び上に備えている。アロイ炉2
0の正面幅B1は1000mm、側面幅B2は900mm、高
さH1は1900mmである。載置台24の正面幅及び側
面幅はアロイ炉20に同じであり、高さH2は800mm
である。炉本体21の正面幅B3及び側面幅B4は何れも
600mmであり、高さH3は550mmである。制御装置
23の正面幅B5は400mmであり、側面幅及び高さは
載置台24と同じある。載置台24の上面のうち、正面
から奥行きL=300mmまでは、作業台49として用い
ることが可能なようにされている。
【0016】半田接合装置20を用いてワーク10に発
光部品としてLDチップを半田接合するには、5インチ
のウエハに数千個形成されているベース部16の上にL
Dチップ19を位置決めして仮止めしてワーク10を形
成する(後述の図8参照)。尚、ベース部16は柔らか
い金属で形成されているため、LDチップ19を半田に
上から押圧することにより、少し粘着されて仮止めされ
る。次いで、炉外部に取り出されている熱拡散板32の
上にワーク10を載せ、開閉扉22を開けて熱拡散板3
2及びワーク10を炉本体21内に入れてヒータ12上
に載置し(図5、6参照。尚、図5では、参考のために
位置決め板34を取り付けた状態を示している)、更
に、その上に整流板31をセットし(図7参照)、開閉
扉を閉める。次いで、制御回路39に温度プロファイル
を設定し、操作パネル22のスタートスイッチ(図示せ
ず)を押してヒータ12によるワーク10の加熱、及び
冷却ガス管14によるワーク10の冷却を行って半田接
合する。図8は、半田接合されたワーク10の斜視図で
ある。半田接合されたワーク10は、その後の工程でベ
ース部単位に裁断される。
光部品としてLDチップを半田接合するには、5インチ
のウエハに数千個形成されているベース部16の上にL
Dチップ19を位置決めして仮止めしてワーク10を形
成する(後述の図8参照)。尚、ベース部16は柔らか
い金属で形成されているため、LDチップ19を半田に
上から押圧することにより、少し粘着されて仮止めされ
る。次いで、炉外部に取り出されている熱拡散板32の
上にワーク10を載せ、開閉扉22を開けて熱拡散板3
2及びワーク10を炉本体21内に入れてヒータ12上
に載置し(図5、6参照。尚、図5では、参考のために
位置決め板34を取り付けた状態を示している)、更
に、その上に整流板31をセットし(図7参照)、開閉
扉を閉める。次いで、制御回路39に温度プロファイル
を設定し、操作パネル22のスタートスイッチ(図示せ
ず)を押してヒータ12によるワーク10の加熱、及び
冷却ガス管14によるワーク10の冷却を行って半田接
合する。図8は、半田接合されたワーク10の斜視図で
ある。半田接合されたワーク10は、その後の工程でベ
ース部単位に裁断される。
【0017】本実施形態例では、厚さ2mm〜3mmの範囲
内の薄い熱拡散板32にヒータ12からの熱が伝熱さ
れ、熱拡散板32の上面の温度分布は均一になる。従っ
て、熱拡散板32の上に載置された5インチ径のワーク
10は、全面にわたり均一な温度処理、すなわち、温度
範囲が200±10℃、処理時間が60秒間の高い精度
で温度処理を行うことができ、半田接合は全面にわたり
均一に行われる。また、熱拡散板32がトレイ状なの
で、炉本体21の外部で熱拡散板32にワーク10を予
め載せておき、そのまま炉本体21のヒータ12上に載
置して半田接合すればよく、従って、ワーク10の炉本
体21への搬入出時間を短縮することができ、タクトタ
イムを短縮することができる。
内の薄い熱拡散板32にヒータ12からの熱が伝熱さ
れ、熱拡散板32の上面の温度分布は均一になる。従っ
て、熱拡散板32の上に載置された5インチ径のワーク
10は、全面にわたり均一な温度処理、すなわち、温度
範囲が200±10℃、処理時間が60秒間の高い精度
で温度処理を行うことができ、半田接合は全面にわたり
均一に行われる。また、熱拡散板32がトレイ状なの
で、炉本体21の外部で熱拡散板32にワーク10を予
め載せておき、そのまま炉本体21のヒータ12上に載
置して半田接合すればよく、従って、ワーク10の炉本
体21への搬入出時間を短縮することができ、タクトタ
イムを短縮することができる。
【0018】実験例 本発明者は、上述した実施形態例の温度プロファイルを
制御回路39に予め設定し、アロイ炉20上に載置され
た熱拡散板32の上面、及びヒータ12の温度Tと加熱
経過時間tを追って計測した。図9は、本実験例でのヒ
ータ12及び熱拡散板32の側面図である。本実験例で
は、熱拡散板32の上面温度は、中央−周縁部間のう
ち、ヒータ12の凸部の直上部52Aと、直上部52A
に対称な位置で、熱拡散板32−ヒータ12の間に隙間
が形成されている対称部52Bとの2カ所に熱電対50
A、Bを貼り付けて計測し、また、ヒータ12の温度は
熱電対37により計測した。計測結果を図10に示す。
図10では、実線は熱電対37、点線は熱電対50A、
一点鎖線は熱電対50Bから得られたそれぞれの温度プ
ロファイルを示す。図10に示すように、何れの測定個
所でも温度プロファイルは殆ど重なることが判った。
制御回路39に予め設定し、アロイ炉20上に載置され
た熱拡散板32の上面、及びヒータ12の温度Tと加熱
経過時間tを追って計測した。図9は、本実験例でのヒ
ータ12及び熱拡散板32の側面図である。本実験例で
は、熱拡散板32の上面温度は、中央−周縁部間のう
ち、ヒータ12の凸部の直上部52Aと、直上部52A
に対称な位置で、熱拡散板32−ヒータ12の間に隙間
が形成されている対称部52Bとの2カ所に熱電対50
A、Bを貼り付けて計測し、また、ヒータ12の温度は
熱電対37により計測した。計測結果を図10に示す。
図10では、実線は熱電対37、点線は熱電対50A、
一点鎖線は熱電対50Bから得られたそれぞれの温度プ
ロファイルを示す。図10に示すように、何れの測定個
所でも温度プロファイルは殆ど重なることが判った。
【0019】また、本発明者は、熱伝導性の低い熱拡散
板を熱拡散板32に代えてヒータ12上に載置し、同様
にして温度計測を行い、従来の半田接合装置(アロイ
炉)で半田接合を行ったときのワーク10及びヒータ1
2の温度プロファイルを求めることの模擬実験を行っ
た。用いた熱電対及び熱電対の位置は、上記と同じであ
る。計測結果を図11に示す。熱電対50Aの温度プロ
ファイルは、図11に示すように、熱電対37よりもや
や遅れており、熱電対50Bの温度プロファイルは、熱
電対50Aよりも更に遅れていた。
板を熱拡散板32に代えてヒータ12上に載置し、同様
にして温度計測を行い、従来の半田接合装置(アロイ
炉)で半田接合を行ったときのワーク10及びヒータ1
2の温度プロファイルを求めることの模擬実験を行っ
た。用いた熱電対及び熱電対の位置は、上記と同じであ
る。計測結果を図11に示す。熱電対50Aの温度プロ
ファイルは、図11に示すように、熱電対37よりもや
や遅れており、熱電対50Bの温度プロファイルは、熱
電対50Aよりも更に遅れていた。
【0020】尚、温度プロファイルが、図12、図13
に示すような温度プロファイルを制御装置23に設定
し、本実験例と同様にして実験を行っても同様の結果が
得られる。
に示すような温度プロファイルを制御装置23に設定
し、本実験例と同様にして実験を行っても同様の結果が
得られる。
【0021】
【発明の効果】本発明の半田接合装置の構成によれば、
半田接合装置は、高い熱伝導率の材質で形成され、基板
より熱容量が大きく、平面外形が基板より大きな伝熱板
をヒータ上に備えている。これにより、複数個の素子チ
ップを配置した基板を伝熱板上に載せて加熱し、基板上
の温度分布を空間的かつ時間的に均一にすることができ
るので、素子チップを基板全面にわたって半田接合する
際、良好な接合品質で半田接合することができ、製品の
歩留まりが向上する。また、従来のように難しい温度制
御を行う必要がないので、ヒータのメンテナンスを頻繁
に行う必要がなく、従って、メンテナンスを簡素にする
ことができる。
半田接合装置は、高い熱伝導率の材質で形成され、基板
より熱容量が大きく、平面外形が基板より大きな伝熱板
をヒータ上に備えている。これにより、複数個の素子チ
ップを配置した基板を伝熱板上に載せて加熱し、基板上
の温度分布を空間的かつ時間的に均一にすることができ
るので、素子チップを基板全面にわたって半田接合する
際、良好な接合品質で半田接合することができ、製品の
歩留まりが向上する。また、従来のように難しい温度制
御を行う必要がないので、ヒータのメンテナンスを頻繁
に行う必要がなく、従って、メンテナンスを簡素にする
ことができる。
【図1】図1(a)及び(b)は、それぞれ、本実施形
態例の半田接合装置の正面図及び側面図である。
態例の半田接合装置の正面図及び側面図である。
【図2】実施形態例の半田接合装置の炉本体の正面部分
断面図である。
断面図である。
【図3】実施形態例の炉本体のワークを加熱するヒータ
部分の展開図である。
部分の展開図である。
【図4】実施形態例の半田接合装置の制御回路図であ
る。
る。
【図5】実施形態例でヒータ上にワークを載せた状態を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図6】実施形態例でヒータ上にワークを載せた状態を
示す平面図である。
示す平面図である。
【図7】実施形態例でヒータ上にワークを載せ、その上
に整流板をセットした状態を示す平面図である。
に整流板をセットした状態を示す平面図である。
【図8】実施形態例での半田接合後のワーク上面の斜視
図である。
図である。
【図9】実験例でのヒータ及び熱拡散板の側面図であ
る。
る。
【図10】実験例で、ヒータ及び熱拡散板の温度と加熱
時間経過との相関関係を示すデータ図である。
時間経過との相関関係を示すデータ図である。
【図11】実験例で、ヒータ及び熱拡散板の温度と加熱
時間経過との相関関係を示すデータ図である。
時間経過との相関関係を示すデータ図である。
【図12】温度プロファイルの一例である。
【図13】温度プロファイルの一例である。
【図14】従来の半田接合装置のワークを加熱するヒー
タ部分の展開図である。
タ部分の展開図である。
10……ワーク、12……ヒータ、13A、B……端
部、14……冷却ガス管、16……ベース部、18……
半田ランド、19……半導体部品(素子チップ)、20
……半田接合装置(アロイ炉)、21……炉本体、22
……開閉扉、23……制御装置、24……載置台、25
……メロディ出力装置、26……操作パネル、27……
パトライト、30……チャンバ、31……整流板、32
……熱拡散板、33……ガス導入口、34……位置決め
板、36……炉カバー、37……熱電対、38……アク
チュエータ、39……制御回路、40……サイリスタ、
42……指示調節計、44……温度調節機、46……C
PU、48……ペンレコーダ、49……作業台、50
A、B……熱電対、52A……直上部、52B……対称
部。
部、14……冷却ガス管、16……ベース部、18……
半田ランド、19……半導体部品(素子チップ)、20
……半田接合装置(アロイ炉)、21……炉本体、22
……開閉扉、23……制御装置、24……載置台、25
……メロディ出力装置、26……操作パネル、27……
パトライト、30……チャンバ、31……整流板、32
……熱拡散板、33……ガス導入口、34……位置決め
板、36……炉カバー、37……熱電対、38……アク
チュエータ、39……制御回路、40……サイリスタ、
42……指示調節計、44……温度調節機、46……C
PU、48……ペンレコーダ、49……作業台、50
A、B……熱電対、52A……直上部、52B……対称
部。
Claims (3)
- 【請求項1】 複数個の素子チップをそれぞれ基板の所
定接合面上に半田接合するために、基板の所定接合面に
設けられた半田ランド上に素子チップをそれぞれ配置
し、その基板をヒータ上に載せて加熱して半田接合する
ようにした半田接合装置において、 高い熱伝導率の材質で形成され、基板より熱容量が大き
く、平面外形が基板より大きな伝熱板をヒータ上に備
え、 素子チップを配置した基板を伝熱板上に載せて加熱する
ようにしたことを特徴とする半田接合装置。 - 【請求項2】 伝熱板は、厚さが2〜3mmであって、そ
の周囲がヒータに設けられた位置決めストッパで固定さ
れていることを特徴とする請求項1に記載の半田接合装
置。 - 【請求項3】 半田接合装置に設けられた制御装置は、
伝熱板の伝熱効果を反映して予め設定されたヒータ温度
と加熱経過時間との相関関係に基づいて半田接合工程を
制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の半田
接合装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18794397A JPH1131703A (ja) | 1997-07-14 | 1997-07-14 | 半田接合装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18794397A JPH1131703A (ja) | 1997-07-14 | 1997-07-14 | 半田接合装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1131703A true JPH1131703A (ja) | 1999-02-02 |
Family
ID=16214896
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18794397A Pending JPH1131703A (ja) | 1997-07-14 | 1997-07-14 | 半田接合装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1131703A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010114350A2 (es) * | 2009-04-01 | 2010-10-07 | Rfid Mexico S.A. De C.V. | Sistema para diseñar y producir diseños personalizados para moldes de almacenamiento o transporte |
-
1997
- 1997-07-14 JP JP18794397A patent/JPH1131703A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010114350A2 (es) * | 2009-04-01 | 2010-10-07 | Rfid Mexico S.A. De C.V. | Sistema para diseñar y producir diseños personalizados para moldes de almacenamiento o transporte |
WO2010114350A3 (es) * | 2009-04-01 | 2010-11-18 | Rfid Mexico S.A. De C.V. | Sistema para diseñar y producir diseños personalizados para moldes de almacenamiento o transporte |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040622 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040727 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20041207 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |