JPH11316087A - 無機繊維とキャスタブル耐火物の複合ブロックおよび炉 - Google Patents

無機繊維とキャスタブル耐火物の複合ブロックおよび炉

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JPH11316087A
JPH11316087A JP13420898A JP13420898A JPH11316087A JP H11316087 A JPH11316087 A JP H11316087A JP 13420898 A JP13420898 A JP 13420898A JP 13420898 A JP13420898 A JP 13420898A JP H11316087 A JPH11316087 A JP H11316087A
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JP
Japan
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castable refractory
furnace
mortar
composite block
laminate
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Pending
Application number
JP13420898A
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English (en)
Inventor
Norisato Miyamoto
勘吏 宮本
Yasuo Misu
安雄 三須
Terukazu Miyamoto
輝一 宮本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MIYAMOTO KOGYOSHO KK
Saint Gobain TM KK
Original Assignee
MIYAMOTO KOGYOSHO KK
Toshiba Monofrax Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造が単純でかつ高強度の複合ブロックと、
この複合ブロックを用いた炉を提供する。 【解決手段】 無機繊維からなるブランケットの積層体
とキャスタブル耐火物が、前記積層体の積層方向と平行
である少なくとも一面において、モルタルを介して接合
されている複合ブロック。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無機繊維のブラン
ケットを積層した積層体にキャスタブル耐火物を接合し
て強度を向上した複合ブロック、およびこの複合ブロッ
クを炉壁に内張りした炉に関する。
【0002】
【従来の技術】無機繊維製品は軽量で耐火性及び断熱性
に優れていることから、焼却炉や工業炉等の各種炉の内
張材として広く利用されている。この無機繊維製品のー
つとして無機繊維ブロックがある。
【0003】炉の内張材として使用される無機繊維ブロ
ックは、ブランケットの積層体を圧縮しつつ、バンド締
めや縫製によって所定の形状に固定して作られる。こう
して作られた無機繊維ブロックは、ブランケットの積層
方向と平行な面すなわちブランケットの多数の厚みによ
り形成される面が炉内面となるように炉の側壁や天井部
分に取り付けて使用される。
【0004】ブランケットの材料としては、アルミナシ
リカ繊維、アルミナシリカジルコニア繊維及びアルミナ
繊維などの無機繊維が多く使用される。
【0005】無機繊維ブロックは、体積の85%以上が
空隙で占られている。さらに、繊維は、その径が2〜3
μmと細い。この理由により、強度が弱く、僅かな外力
によって変形や破損を起こす。
【0006】一方、例えば、ごみ焼却炉、火葬炉、瓦や
陶磁器の焼成炉、鉄鋼の熱処理炉などにおいては、処理
物の種類によっては、処理物が誤って炉壁と接触するこ
とがある。すると、これらの炉に内張りされた無機繊維
ブロックは、接触した部分に変形や破損等の損傷を生じ
る。その結果、炉壁の一部の損傷によって、炉を安全に
使用することが困難になる。
【0007】そこで、この損傷の発生を防止或いは減少
させるために、炉壁構造や無機繊維ブロックに種々の改
良が試みられている。
【0008】例えば、実公昭63−40784号では、
無機繊維と不定形耐火物をアンカーで一体化した複合ブ
ロックにより炉壁を構成することが提案されている。
【0009】また、特開平9−280743号では、無
機繊維ブロックを内張りした後にキャスタブルを施工し
て、キャスタブルをアンカーによって支持する炉壁構造
が提案されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの提案
は、炉壁構造、ブロックの製作あるいは炉壁の施工の点
で、なお不十分であった。
【0011】これらの提案では、不定形耐火物をアンカ
ーによって支持する構造を採用している。このような構
造では、アンカーは高温に加熱されやすく、耐熱性を必
要とする。また、不定形耐火物に亀裂を発生しやすいの
で、施工の際に不定形耐火物とアンカーとの間に緩衝材
を用いる等の工夫が必要である。
【0012】さらに、実公昭63−40784号では、
アンカーで無機繊維と不定形耐火物の両方を支持する構
造であるために、特殊で複雑なアンカーを必要とする。
【0013】また、特開平9−280743号では、無
機繊維ブロックを取り付けた後にキャスタブル耐火物を
流し込むために、施工が繁雑であり、施工期間が長くな
る。
【0014】このような従来技術に鑑み、本発明は、構
造が単純でかつ高強度の複合ブロック及びこの複合ブロ
ックを用いた炉を提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の好適な解決手段は、請求項1乃至3に記載
の複合ブロック、並びにこの複合ブロックを内張りした
炉である。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の複合ブロックは、無機繊
維からなるブランケットを積層した積層体を改良したも
のであって、積層体の、ブランケット積層方向に平行で
ある少なくとも一面(炉内に露出する面)に、キャスタ
ブル耐火物がモルタルを介して接合されている複合ブロ
ックである。
【0017】また、本発明の好ましい例は、積層体のブ
ランケット積層方向に平行である少なくとも一面(炉内
に露出する面)に、無機繊維を1〜20重量%含むキャ
スタブル耐火物が、モルタルを介して接合されている複
合ブロックである。
【0018】さらに、本発明の他の好ましい例は、積層
体のブランケット積層方向に平行である少なくとも一面
(炉内に露出する面)に、キャスタブル耐火物が、結合
材を5〜50重量%含むモルタルを介して接合されてい
る複合ブロックである。
【0019】ここで積層方向とは、積層することで積層
体の寸法が増加する方向である。
【0020】本発明に使用する無機繊維としては、Al
2 3 とSiO2 を主成分とするアルミナシリカ繊維、
Al2 3 とSiO2 とZrO2 を主成分とするアルミ
ナシリカジルコニア繊維、Al2 3 が7O重量%以上
であるアルミナ繊維などが好適である。これらの繊維か
ら作製したブランケットは、好ましくは多数の小片を積
層して積層体とするが、小片以外の形にすることもでき
る。
【0021】本発明のキャスタブル耐火物は主に耐火性
骨材と結合剤からなる耐火物である。この好適な材料を
説明すると、骨材としてアルミナ粒、ムライト粒などを
使用し、結合剤として水硬性アルミナを使用し、この他
に添加材として無機繊維、マイクロシリカ、発泡材等が
使用できる。
【0022】無機繊維は、補強材としての働きがあり、
キャスタブル耐火物の亀裂、剥離、スポーリング、変
形、破損等の防止のために有効である。無機繊維の添加
はこの他に嵩比重を小さくする傾向がある。キャスタブ
ル耐火物の嵩比重は1.5以下が好ましい。嵩比重が大
きいと重くなって、積層体との剥れが心配される。無機
繊維の量は1〜20重量%が好ましい。1重量%未満で
は補強材としての効果が期待できない。2Ο重量%を越
えると、キャスタブル耐火物の強度が小さくなって、外
力による損傷を受けやすい。
【0023】キャスタブル耐火物の厚みは、強度および
断熱性を考慮して40〜60mmが最も好ましい。
【0024】本発明のモルタルとしては、高アルミナ質
の気硬性耐火モルタルが好ましい。骨材としてはアルミ
ナ、ムライト、シリマナイト、ボーキサイトなどが好ま
しく、可塑材としては、木節粘土、ベントナイトなどの
粘土類が好ましい。さらに、結合材として水ガラス又は
燐酸アルミニウムを加えると接合がより強固になって、
特に好ましい。結合材の量は5〜50重量%が好まし
い。この範囲内において良好な接着性を保つ。5重量%
未満では所望の効果がなく、50重量%を越えると、結
合材が高温で発泡することがある。
【0025】モルタルは無機繊維の積層体とキャスタブ
ル耐火物を接合する接着材の役割がある。積層体にキャ
スタブル耐火物を直接接合すると、積層体がキャスタブ
ル耐火物の水分を吸収して強固な接合が得られない。モ
ルタルを介在することにより、十分な接合強度が得られ
る。
【0026】接合強度を更に大きくするために、積層体
のキャスタブル耐火物との接合面に溝や窪みなどの凹部
を設けるのが好ましい。
【0027】なお、本発明では接合面が積層体の繊維配
向面と直角である。一般に積層体は繊維配向面において
剥れ易い。また繊維配向面と直角な面はモルタルが浸透
し易い。これらの理由により、繊維配向面に接合する場
合と比較して、本発明の複合ブロックは、より強固に一
体化されている。
【0028】
【実施例】図1に示すように、無機繊維からなるブラン
ケットを100×300mmの大きさに切断して多数の
小片4とした。これらの小片4を数多く積層して圧縮
し、木綿糸(図示せず)で縫製して、大きさが100×
300×300mmの積層体1とした。この積層体1の
ブランケットを積層した方向と平行な一面(300×3
00mmの面)に、市販の高アルミナ質SK−36モル
タルに結合材を所定量加えたモルタル2を塗布した。モ
ルタルが完全に乾燥する前にキャスタブル耐火物3を厚
さが約50mmとなるように流し込んだ。キャスタブル
耐火物は商品名バリフォームC−15(東芝モノフラッ
クス社製)に所定量の無機繊維を含むように調整して使
用した。
【0029】このようにして作製した複合ブロックを焼
却炉の側壁に内張りして6ケ月間使用した。使用後の観
察の結果、重大な損傷は認められなかった。
【0030】本発明の複合ブロックの一例である前述の
実施例の特性を比較例とともに表1に示す。
【0031】
【表1】 表1において、注1は次のとおりである。
【0032】注1:ASはAl2 3 48重量%、Si
2 52重量%のアルミナシリカ繊維。
【0033】AMはAl2 3 72重量%、SiO2
8重量%のアルミナ繊維。
【0034】比較例1はモルタルを使用しない例であ
る。キャスタブル耐火物が大きく剥離した。
【0035】
【発明の効果】本発明においては、炉内側にキャスタブ
ル耐火物を用いると、処理物が炉壁を構成する複合ブロ
ックに接触しても、その接触部分がキャスタブル耐火物
であるので、損傷の発生を防止できるか、あるいは損傷
の程度を軽減できる。
【0036】さらに、キャスタブル耐火物の中にアンカ
ーを使用する必要がないので、炉の使用の際の加熱によ
り、キャスタブル耐火物に亀裂、剥離、スポーリングな
どの欠陥が生じ難い。
【0037】従って、本発明による複合ブロックを使用
した炉は、処理物を扱う炉においても、長期間、補修す
ることなく、安定して使用できる。
【0038】さらに、本発明によると、無機繊維ブロッ
クと同様に施工できるので、施工が迅速、容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による複合ブロックの一例を示す斜視
図。
【符号の説明】
1 積層体 2 モルタル 3 キャスタブル耐火物 4 ブランケットの小片 5 炉内側 6 炉外側
フロントページの続き (72)発明者 三須 安雄 東京都中央区日本橋久松町4番4号 糸重 ビル 東芝モノフラックス株式会社内 (72)発明者 宮本 輝一 東京都中央区日本橋久松町4番4号 糸重 ビル 東芝モノフラックス株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無機繊維からなるブランケットの積層体
    (1)とキャスタブル耐火物(3)が、前記積層体
    (1)の積層方向と平行である少なくとも一面におい
    て、モルタル(2)を介して接合されていることを特徴
    とする複合ブロック。
  2. 【請求項2】 前記キャスタブル耐火物(3)が無機繊
    維を1〜20重量%含むことを特徴とする請求項1に記
    載の複合ブロック。
  3. 【請求項3】 前記モルタル(2)が結合材を5〜50
    重量%含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の複
    合ブロック。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    複合ブロックを炉の側壁に内張りしたことを特徴とする
    炉。
JP13420898A 1998-04-30 1998-04-30 無機繊維とキャスタブル耐火物の複合ブロックおよび炉 Pending JPH11316087A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010266075A (ja) * 2009-05-12 2010-11-25 Tokyo Yogyo Co Ltd 工業用窯炉の内張耐火物施工方法。
CN111561502A (zh) * 2020-04-10 2020-08-21 河北华丰能源科技发展有限公司 耐材固定结构及方法

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