JPH11313875A - 医用機器の滅菌方法 - Google Patents
医用機器の滅菌方法Info
- Publication number
- JPH11313875A JPH11313875A JP11070140A JP7014099A JPH11313875A JP H11313875 A JPH11313875 A JP H11313875A JP 11070140 A JP11070140 A JP 11070140A JP 7014099 A JP7014099 A JP 7014099A JP H11313875 A JPH11313875 A JP H11313875A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bag
- microwave
- container
- plastic film
- medical device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61L—METHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
- A61L2/00—Methods or apparatus for disinfecting or sterilising materials or objects other than foodstuffs or contact lenses; Accessories therefor
- A61L2/02—Methods or apparatus for disinfecting or sterilising materials or objects other than foodstuffs or contact lenses; Accessories therefor using physical phenomena
- A61L2/08—Radiation
- A61L2/12—Microwaves
Abstract
(57)【要約】
【課題】 医用機器をマイクロウェーブ照射により滅菌
するに当り、アーク放電の発生を防止し、そしてそれら
機器が加熱される速度を上昇させる改善された方法を提
供する。 【解決手段】 医用機器をマイクロウェーブ感受体の含
まれた容器の中に入れ、この容器を気密に密封してこの
容器をマイクロウェーブ照射にさらすに際して、この容
器の中の雰囲気を容器が気密に密封されるに先立って実
質的に排気する。
するに当り、アーク放電の発生を防止し、そしてそれら
機器が加熱される速度を上昇させる改善された方法を提
供する。 【解決手段】 医用機器をマイクロウェーブ感受体の含
まれた容器の中に入れ、この容器を気密に密封してこの
容器をマイクロウェーブ照射にさらすに際して、この容
器の中の雰囲気を容器が気密に密封されるに先立って実
質的に排気する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感受体を有する容
器の中で医用機器をマイクロウェーブ照射にさらすこと
によってこれを滅菌する方法の改良に関する。
器の中で医用機器をマイクロウェーブ照射にさらすこと
によってこれを滅菌する方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】参照文献として引用される米国特許第
5,552,112、同第5,599,499、同第
5,607,612及び同第5,645,748号は歯
科用処置具のような種々の医用機器を、マイクロウェー
ブ感受体の含まれた容器の中に入れてこの容器をマイク
ロウェーブ照射にさらすことによって滅菌できることを
開示している。この感受体はその照射線を熱に変えてこ
れをそれら機器に与える。
5,552,112、同第5,599,499、同第
5,607,612及び同第5,645,748号は歯
科用処置具のような種々の医用機器を、マイクロウェー
ブ感受体の含まれた容器の中に入れてこの容器をマイク
ロウェーブ照射にさらすことによって滅菌できることを
開示している。この感受体はその照射線を熱に変えてこ
れをそれら機器に与える。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、それら
特許文献において認められているこの方法に伴う1つの
問題は、それら機器がアーク放電する傾向を有すること
である。
特許文献において認められているこの方法に伴う1つの
問題は、それら機器がアーク放電する傾向を有すること
である。
【0004】本発明は、このアーク放電を防止し、そし
てそれら機器が加熱される速度を上昇させる改善された
方法を提供するものである。
てそれら機器が加熱される速度を上昇させる改善された
方法を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のこの改善された
方法は、医用機器をマイクロウェーブ感受体の含まれた
容器の中に入れ、この容器の中の雰囲気を実質的に排気
し、この容器を気密に密封し、そしてこの容器を、その
機器を滅菌するのに充分な量のマイクロウェーブ照射に
さらすことからなる。
方法は、医用機器をマイクロウェーブ感受体の含まれた
容器の中に入れ、この容器の中の雰囲気を実質的に排気
し、この容器を気密に密封し、そしてこの容器を、その
機器を滅菌するのに充分な量のマイクロウェーブ照射に
さらすことからなる。
【0006】
【発明の実施の態様】この容器の中の雰囲気は通常は外
界空気であるが、これは物品の真空包装のためのよく知
られた方法によって排気することができる。この容器の
中の空気又は他のガスの圧力を低下させることはその機
器がアーク放電する傾向を低下させる。
界空気であるが、これは物品の真空包装のためのよく知
られた方法によって排気することができる。この容器の
中の空気又は他のガスの圧力を低下させることはその機
器がアーク放電する傾向を低下させる。
【0007】この容器は剛質のものであっても、又は可
撓性のものであってもよいが、好ましくは可撓性材料よ
りなる袋であるのがよい。この袋の中の空気を排気した
ときにこの袋の内表面はその医用機器を緊密に包み、そ
れによってその感受体からその機器へ熱が良く伝達され
る。
撓性のものであってもよいが、好ましくは可撓性材料よ
りなる袋であるのがよい。この袋の中の空気を排気した
ときにこの袋の内表面はその医用機器を緊密に包み、そ
れによってその感受体からその機器へ熱が良く伝達され
る。
【0008】本発明の方法は好ましくは5.80GHz
の周波数で実施される。殆どの高周波炉2.45GHz
で運転されるが、5.80GHzの周波数も市販高周波
炉用に割り当てられている。マイクロウェーブの周波数
の上昇はその滅菌されるべき機器がアーク放電する傾向
を低下させる。
の周波数で実施される。殆どの高周波炉2.45GHz
で運転されるが、5.80GHzの周波数も市販高周波
炉用に割り当てられている。マイクロウェーブの周波数
の上昇はその滅菌されるべき機器がアーク放電する傾向
を低下させる。
【0009】そのマイクロウェーブ感受体は好ましくは
金属化されたプラスチックフィルムであるのがよい。こ
の金属化されたプラスチックフィルムは典型的には、適
当な接着剤により紙等の寸法的に安定な基材に積層され
るが、そのプラスチックフィルム自身がそのマイクロウ
ェーブ照射により発生する温度において寸法的に安定な
場合はその金属化されたフィルムを基材に積層すること
は不必要である。
金属化されたプラスチックフィルムであるのがよい。こ
の金属化されたプラスチックフィルムは典型的には、適
当な接着剤により紙等の寸法的に安定な基材に積層され
るが、そのプラスチックフィルム自身がそのマイクロウ
ェーブ照射により発生する温度において寸法的に安定な
場合はその金属化されたフィルムを基材に積層すること
は不必要である。
【0010】
【実施例】次に本発明をその好ましい具体例及び添付の
図面を参照して詳細に説明する。
図面を参照して詳細に説明する。
【0011】本発明の好ましい具体例においてその容器
は袋10であり、これは可撓性の材料のシートを折り畳
んでこれをその2つの端縁12、14に沿って密封して
袋を形成するようにして作られ、そしてその上縁部16
は最初は、歯科用探り針18のような医用機器を収容す
るために開放しておく。所望の場合には2つ又はそれ以
上の機器を入れることができるけれども、それらはアー
ク放電を除くように充分な間隔を置いて隔てられていな
ければならない。機器18が袋10の中へ装入された後
で、この袋の中の雰囲気(外界空気)を、例えば従来の
方法により真空ポンプ等を用いて実質的に排気する。こ
の袋10の頂部端16を次に従来の方法と同様に、プラ
スチックフィルムの層をヒートシールするか、又は袋の
内表面の頂部端16の周縁部に接着剤を塗布する等によ
って気密に密封する。
は袋10であり、これは可撓性の材料のシートを折り畳
んでこれをその2つの端縁12、14に沿って密封して
袋を形成するようにして作られ、そしてその上縁部16
は最初は、歯科用探り針18のような医用機器を収容す
るために開放しておく。所望の場合には2つ又はそれ以
上の機器を入れることができるけれども、それらはアー
ク放電を除くように充分な間隔を置いて隔てられていな
ければならない。機器18が袋10の中へ装入された後
で、この袋の中の雰囲気(外界空気)を、例えば従来の
方法により真空ポンプ等を用いて実質的に排気する。こ
の袋10の頂部端16を次に従来の方法と同様に、プラ
スチックフィルムの層をヒートシールするか、又は袋の
内表面の頂部端16の周縁部に接着剤を塗布する等によ
って気密に密封する。
【0012】図2に示すように、その袋は好ましくはプ
ラスチックフィルム20の層を含み、このものの上に、
真空蒸着等により、例えばアルミニウム等の金属22の
非常に薄い、例えばマイクロウェーブエネルギーを吸収
してこれを熱に変えるような厚さの層が設けられてい
る。このフィルム20は好ましくは、例えばポリエチレ
ンテレフタレートのようなポリエステルでできている。
この金属化されたプラスチックフイルムは寸法的に安定
な、例えば紙又はセロファンのような基材24の層に接
着剤26により積層する。この袋の頂部及び側部の周縁
領域におけるその金属蒸着層は米国特許第4,865,
921号に記述されているように、好ましくは不活性化
させてこの周縁部の密封を破壊するような加熱を避ける
のがよい。その代りに、その金属化したプラスチックフ
イルムは小片として基材24に被覆し、これがその袋の
中の基材と接するけれども袋の密封縁部とは隔てられて
いるようにすることもできる。袋を形成するために用い
るのに適した材料は、ここで参照文献として記載される
米国特許第4.890,439号に開示されており、そ
して商標MICRFLEX(登録商標)のもとに市場で
入手できる。
ラスチックフィルム20の層を含み、このものの上に、
真空蒸着等により、例えばアルミニウム等の金属22の
非常に薄い、例えばマイクロウェーブエネルギーを吸収
してこれを熱に変えるような厚さの層が設けられてい
る。このフィルム20は好ましくは、例えばポリエチレ
ンテレフタレートのようなポリエステルでできている。
この金属化されたプラスチックフイルムは寸法的に安定
な、例えば紙又はセロファンのような基材24の層に接
着剤26により積層する。この袋の頂部及び側部の周縁
領域におけるその金属蒸着層は米国特許第4,865,
921号に記述されているように、好ましくは不活性化
させてこの周縁部の密封を破壊するような加熱を避ける
のがよい。その代りに、その金属化したプラスチックフ
イルムは小片として基材24に被覆し、これがその袋の
中の基材と接するけれども袋の密封縁部とは隔てられて
いるようにすることもできる。袋を形成するために用い
るのに適した材料は、ここで参照文献として記載される
米国特許第4.890,439号に開示されており、そ
して商標MICRFLEX(登録商標)のもとに市場で
入手できる。
【0013】もう一つの具体例において、その袋は、一
方のシートが上述したような寸法的に安定な基材と積層
させた金属化したプラスチックの層であって、もう一方
のシートがそのマイクロウェーブ炉の中で生ずる温度に
おいて熱的に安定な透明なプラスチックフィルムである
ような、周縁領域において密封された2つの異なった材
料の各シートを重ねあわせて作られていてもよい。透明
プラスチックフィルムは使用者がその袋の中の機器を目
視することができる窓を提供する。
方のシートが上述したような寸法的に安定な基材と積層
させた金属化したプラスチックの層であって、もう一方
のシートがそのマイクロウェーブ炉の中で生ずる温度に
おいて熱的に安定な透明なプラスチックフィルムである
ような、周縁領域において密封された2つの異なった材
料の各シートを重ねあわせて作られていてもよい。透明
プラスチックフィルムは使用者がその袋の中の機器を目
視することができる窓を提供する。
【0014】歯科用探り針18の含まれた真空密封され
た袋10が、高周波炉、好ましくは5.80GHzの周
波数で作動する高周波炉の中で加熱されたときに、内部
空気が排除されてしまっていない袋の中での探り針を加
熱する場合に比してアーク放電の発生は少なく、そして
その探り針はより迅速に加熱される。
た袋10が、高周波炉、好ましくは5.80GHzの周
波数で作動する高周波炉の中で加熱されたときに、内部
空気が排除されてしまっていない袋の中での探り針を加
熱する場合に比してアーク放電の発生は少なく、そして
その探り針はより迅速に加熱される。
【図1】本発明に従い容器内で真空密封された医用機器
の平面図。
の平面図。
【図2】図1の2−2線に沿うその医用機器および容器
の断面図
の断面図
10 袋 12、14 側縁部 16 上縁部 18 医用機器 20 フィルム 22 金属層 24 基材 26 接着剤
Claims (7)
- 【請求項1】 医用機器をマイクロウェーブ感受体の含
まれた容器の中に入れ、この容器を気密に密封し、そし
てこの容器をマイクロウェーブ照射にさらしてその医用
機器を滅菌する方法において、この容器の中の雰囲気を
容器が気密に密封されるに先立って実質的に排気するこ
とを特徴とする医用機器の滅菌方法。 - 【請求項2】 容器が可撓性材料よりなる袋であり、そ
してこの袋がその容器内の雰囲気を排気したときにその
機器を緊密に包み込む、請求項1に記載の方法。 - 【請求項3】 感受体が金属被覆プラスチックフィルム
からなる、請求項1又は請求項2に記載の方法。 - 【請求項4】 プラスチックフィルムが寸法的に安定な
基材に積層されている、請求項3に記載の方法。 - 【請求項5】 基材が紙又はセロファンである、請求項
4に記載の方法。 - 【請求項6】 プラスチックフィルム自身が寸法的に安
定である、請求項3に記載の方法。 - 【請求項7】 照射マイクロウェーブが約5.8GHz
の周波数を有する、請求項1〜6のいずれかに記載の方
法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US3943798A | 1998-03-16 | 1998-03-16 | |
US09/039437 | 1998-03-16 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11313875A true JPH11313875A (ja) | 1999-11-16 |
Family
ID=21905455
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11070140A Pending JPH11313875A (ja) | 1998-03-16 | 1999-03-16 | 医用機器の滅菌方法 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0943342A3 (ja) |
JP (1) | JPH11313875A (ja) |
CA (1) | CA2265340A1 (ja) |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5039495A (en) * | 1988-04-21 | 1991-08-13 | Flexiclave, Inc. | Apparatus for sterilizing articles such as dental handpieces |
US5871702A (en) * | 1988-04-21 | 1999-02-16 | Flexiclave, Inc. | Methods and apparatus for sterilizing objects |
IL92100A0 (en) * | 1988-10-26 | 1990-07-12 | Us Commerce | Apparatus for sterilizing objects |
US5246674A (en) * | 1990-10-25 | 1993-09-21 | Helmut Katschnig | Microwave apparatus, and container for use in a microwave apparatus |
GB9324424D0 (en) * | 1993-11-27 | 1994-01-12 | Robert Marshall Associates | Waste disposal unit |
US5622780A (en) * | 1994-05-11 | 1997-04-22 | W. R. Grace & Co.-Conn. | Microwaveable multilayer films with metal-like appearance |
-
1999
- 1999-03-12 EP EP99301921A patent/EP0943342A3/en not_active Withdrawn
- 1999-03-16 CA CA 2265340 patent/CA2265340A1/en not_active Abandoned
- 1999-03-16 JP JP11070140A patent/JPH11313875A/ja active Pending
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP0943342A3 (en) | 2000-12-20 |
CA2265340A1 (en) | 1999-09-16 |
EP0943342A2 (en) | 1999-09-22 |
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