JPH11313052A - 通信用クロック再生装置 - Google Patents

通信用クロック再生装置

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JPH11313052A
JPH11313052A JP10131039A JP13103998A JPH11313052A JP H11313052 A JPH11313052 A JP H11313052A JP 10131039 A JP10131039 A JP 10131039A JP 13103998 A JP13103998 A JP 13103998A JP H11313052 A JPH11313052 A JP H11313052A
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JP
Japan
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signal
communication
pass filter
clock
band
Prior art date
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Pending
Application number
JP10131039A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Uzawa
幸一 鵜澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Mining Co Ltd filed Critical Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Priority to JP10131039A priority Critical patent/JPH11313052A/ja
Publication of JPH11313052A publication Critical patent/JPH11313052A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度による位相変動特性が良好でかつ小型化
が図れる通信用クロック再生装置を提供すること。 【解決手段】 入力信号から基本クロック成分を含む信
号を得るための2逓倍回路4と、得られた上記信号から
基本クロック成分を抽出する帯域通過フィルタ6とを備
え、抽出された基本クロック成分から少なくともクロッ
ク信号を再生する通信用クロック再生装置1であって、
上記帯域通過フィルタ6が2次以上の高次高調波モード
で動作するオーバートーン水晶振動子5により構成され
ていることを特徴とする。このオーバートーン水晶振動
子の温度安定性が良好なことから温度変動に伴うデータ
誤り率の増加を防止できると共に、通信用クロック再生
装置の小型化が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信装置におけ
る光受信器の通信用クロック再生装置に係り、特に、温
度による位相変動特性が良好でかつ小型化が図れる通信
用クロック再生装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6に光通信の原理を示す。すなわち、
光通信では電気信号を光送信器により光信号に変換し光
ファイバ中を伝送させる。この光信号は光受信器により
再び電気信号に変換され通信が行われている。そして、
本発明に係る通信用クロック再生装置はこの光受信器内
において適用される。図7に光受信器のブロック図を示
す。この光受信器において光ファイバaから入力される
光信号はフォト・ディテクタbで電気信号に変換され、
引き続きAGC(Automatic Gain Control)増幅器cに
よりフォト・ディテクタbの持つ周波数特性を補正する
と同時に適切な信号レベルまで増幅される。この信号は
光ファイバa内での減衰や伝送歪のためにそのままでは
デジタル信号の1または0に判別することができない。
【0003】そこで、増幅された信号は図7に示すよう
に2つの伝達パスに分かれ、片方は入力信号であるNR
Z(Non Return to Zero)信号からクロック信号を再生
する通信用クロック再生装置dに伝達され、他方は判別
回路fへ伝達される。
【0004】すなわち、上記通信用クロック再生装置d
は2逓倍回路d1と帯域通過フィルタd2とでその主要部が
構成され、2逓倍回路d1により入力信号から基本クロッ
ク成分を発生させ(図8タイミングチャートのA1〜A
3参照)、その後の帯域通過フィルタd2により基本クロ
ック成分のみが抽出され(図8タイミングチャートのA
4参照)、さらにリミッティング・アンプeにより方形
のデジタル信号に波形整形されてクロック信号が再生さ
れ(図8タイミングチャートのA5参照)、判別回路f
へ出力される。そして、上記判別回路fでは、再生され
たクロック信号(図9タイミングチャートのA5参照)
を基準に歪んだ入力データ信号(図9タイミングチャー
トのA6参照)をトリガし、きれいなデータ信号として
出力される(図9タイミングチャートのA7参照)。
尚、この光受信器における通信用クロック再生装置dの
2逓倍回路d1は、図7に示すようにダブル・バランスド
・ミキサd’と90度位相器d”とで構成されている。
【0005】このように長距離の伝送に伴い大きく歪ん
だ信号をきれいに波形整形する機能が光受信器における
重要な機能となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、現在広く使
用されている2488Mbps光通信用の光受信器で
は、上述した帯域通過フィルタd2として、一般にSAW
(Surface Acoustic Wave:弾性表面波)フィルタや誘
電体フィルタが適用されている。
【0007】しかし、SAWフィルタはそのデバイスと
しての大きさは小さいが、温度特性が劣る問題点を有し
ている。これは、SAWフィルタに用いる水晶基板が一
般にSTカットと呼ばれる結晶方位を使用することが原
因となっている。
【0008】すなわち、SAWの波動モードを使って得
られる最も温度安定度の高い基板はSTカット水晶基板
であるが、この温度特性は図5に示すように最も幅広く
使用される水晶のバルク振動子であるATカット水晶振
動子の持つ温度安定度に較べて遥かに劣るため、温度の
変動により位相の変動が生じ、結果として上記判別回路
fでの誤り率が上昇するという悪影響を与える問題点を
有している。
【0009】この場合、ATカット水晶基板を用いたバ
ルク振動子の帯域通過フィルタへの適用も考えられる。
【0010】しかし、このATカット水晶振動子は水晶
基板の厚み方向で共振するため、共振周波数の高周波化
には限界を有する別の問題があった。
【0011】すなわち、バルク振動子は基板の厚みを1
/2とする波長で共振するためである。例えば、水晶振
動子中の波動の伝搬速度が5000m/sで、かつ、水
晶振動子の厚みが50μmとすると、共振周波数f0
は、f0 =5000/(2×50×10-6)=50×1
6 (Hz)=50MHzとなり、例えば目的とする2
488MHzより非常に低く、上述した2488Mbp
s光通信用光受信器における帯域通過フィルタとして使
用することが困難な別の問題点を有している。
【0012】一方、誘電体フィルタは、上記SAWフィ
ルタに較べて通常その大きさが約5倍と大きく、光受信
器の小型化を図る上において大きな障害となる問題点を
有していた。
【0013】本発明はこのような問題点に着目してなさ
れたもので、その課題とするところは、温度による位相
変動特性が良好でかつ小型化が図れる通信用クロック再
生装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】そこで、上記課題を解決
するため本発明者が鋭意研究を継続したところ、上述し
た水晶振動子を2次以上の高次高調波モードで動作させ
ることにより共振周波数の高周波化が図れることを見出
だすに至った。
【0015】すなわち、上記水晶振動子は、基板の厚み
を1/2とする波長で共振するという特徴以外に、振動
子の厚さが1/2波長の整数倍となる周波数であれば共
振するという特徴をも合せ有している。尚、このような
共振をオーバートーン共振といい、与えられた最も低い
振動モード(基本振動モード)よりも高い次数で振動す
るように設計された水晶振動子をオーバートーン水晶振
動子という。そして、オーバートーン水晶振動子の高次
オーバートーン振動を利用することで共振周波数の高周
波化が図れ、これにより目的とする帯域通過フィルタを
構成させることが可能となる。
【0016】本発明はこのような技術的知見に基づき完
成されたものである。
【0017】すなわち、請求項1に係る発明は、入力信
号から基本クロック成分を含む信号を得るための2逓倍
回路と、得られた上記信号から基本クロック成分を抽出
する帯域通過フィルタとを備え、抽出された基本クロッ
ク成分から少なくともクロック信号を再生する通信用ク
ロック再生装置を前提とし、上記帯域通過フィルタが、
2次以上の高次高調波モードで動作するオーバートーン
水晶振動子により構成されていることを特徴とするもの
である。
【0018】また、請求項2に係る発明は、請求項1記
載の発明に係る通信用クロック再生装置を前提とし、上
記オーバートーン水晶振動子が基本振動周波数48.7
9MHzのATカット水晶振動子で構成されると共に、
このATカット水晶振動子が51次の高次高調波モード
で動作して2488.32MHzの帯域通過フィルタを
構成していることを特徴とするものである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0020】ATカット水晶振動子20は、図2(A)
に示すように水晶基板21の厚み方向に振動し、その厚
みが振動波長の1/2となったとき基本振動モードとな
る(図2B参照)。また、同様に、基本振動波長の1/
3、1/5、1/7……の各波長においても同様に振動
し、これをオーバートーン振動という(図2Cに3次オ
ーバートーン振動を示す)。一般に、基本振動モードを
1次、基本振動波長の1/3、1/5、1/7の各波長
による振動モードをそれぞれ3次、5次、7次の高次オ
ーバートーン振動と呼ぶ。そして、このように振動する
波長が短くなることは、すなわち振動周波数が高くなる
ことを意味する。従って、基本振動周波数の低いオーバ
ートーン水晶振動子について、その高次オーバートーン
振動を使用することにより高い周波数領域での利用が可
能となる。
【0021】また、図4(A)に示すように一対のオー
バートーン水晶振動子41、42について、例えばこれ
を梯子型に配置することにより通信用クロック再生装置
における帯域通過フィルタを構成することができる。
尚、図4(B)はこのようにして構成された帯域通過フ
ィルタにおける周波数と減衰量との関係を示したグラフ
図である。
【0022】そして、この実施の形態に係る通信用クロ
ック再生装置1は、図1に示すようにダブル・バランス
ド・ミキサ2と90度位相器3とを組合せた2逓倍回路
4と、オーバートーン水晶振動子5の帯域通過フィルタ
6とでその主要部が構成され、差動増幅回路を用いた飽
和増幅器7により方形のデジタル信号に波形調整された
クロック信号が出力されるようになっている。
【0023】また、上記帯域通過フィルタ6は、基本振
動周波数48.79MHzのATカットオーバートーン
水晶振動子を使用し、その51次の高次オーバートーン
振動により2488.32MHzのフィルタを実現して
いる。
【0024】そして、この帯域通過フィルタ6の優れて
いる点は、図5に示したようにATカット水晶振動子の
温度安定度が極めて良好なため、高次モードである24
88.32MHzの周波数安定度も同様に安定させるこ
とができる点である。
【0025】この高次オーバートーン振動を使った帯域
通過フィルタの通過特性は、図3に示すように48.7
9MHz間隔で通過帯域が発生し、それらの中で51番
目の通過帯域が2488.32MHzとなる。
【0026】この結果、この実施の形態に係る通信用ク
ロック再生装置1では2488.32MHzのクロック
信号を抽出できると共に、クロック信号のジッタ特性の
国際規格であるSTM−16(ITU−T)を満足でき
ることが確認できた。
【0027】
【発明の効果】請求項1及び2記載の発明に係る通信用
クロック再生装置によれば、2次以上の高次高調波モー
ドで動作するオーバートーン水晶振動子により構成され
た帯域通過フィルタが組込まれているためこの帯域通過
フィルタの温度安定性を大幅に改善することが可能とな
る。
【0028】従って、温度変動に伴うデータ誤り率の増
加を防止できると共に、通信用クロック再生装置の小型
化が図れる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る通信用クロック再生装置の回
路構成を示すブロック図。
【図2】図2(A)はATカット水晶振動子の構成説明
図、図2(B)はこのATカット水晶振動子の基本振動
を示す説明図、図2(C)はこのATカット水晶振動子
の3次オーバートーン振動を示す説明図。
【図3】実施の形態に係る通信用クロック再生装置に組
込まれたオーバートーン水晶振動子から成る帯域通過フ
ィルタの通過特性を示すグラフ図。
【図4】図4(A)は一対のオーバートーン水晶振動子
で構成された帯域通過フィルタの説明図、図4(B)は
この帯域通過フィルタの通過特性(すなわち周波数と減
衰量との関係)を示すグラフ図。
【図5】ATカット水晶振動子の温度変動と周波数変動
との関係、および、STカット水晶基板を用いたSAW
フィルタの温度変動と周波数変動との関係を示したグラ
フ図。
【図6】光通信の原理を示す説明図。
【図7】光受信器の回路構成を示すブロック図。
【図8】上記光受信器における信号処理の流れを示した
タイミングチャート。
【図9】上記光受信器における信号処理の流れを示した
タイミングチャート。
【符号の説明】
1 通信用クロック再生装置 2 ダブル・バランスド・ミキサ 3 90度位相器 4 2逓倍回路 5 オーバートーン水晶振動子 6 帯域通過フィルタ 7 飽和増幅器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力信号から基本クロック成分を含む信号
    を得るための2逓倍回路と、得られた上記信号から基本
    クロック成分を抽出する帯域通過フィルタとを備え、抽
    出された基本クロック成分から少なくともクロック信号
    を再生する通信用クロック再生装置において、 上記帯域通過フィルタが、2次以上の高次高調波モード
    で動作するオーバートーン水晶振動子により構成されて
    いることを特徴とする通信用クロック再生装置。
  2. 【請求項2】上記オーバートーン水晶振動子が基本振動
    周波数48.79MHzのATカット水晶振動子で構成
    されると共に、このATカット水晶振動子が51次の高
    次高調波モードで動作して2488.32MHzの帯域
    通過フィルタを構成していることを特徴とする請求項1
    記載の通信用クロック再生装置。
JP10131039A 1998-04-24 1998-04-24 通信用クロック再生装置 Pending JPH11313052A (ja)

Priority Applications (1)

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JP10131039A JPH11313052A (ja) 1998-04-24 1998-04-24 通信用クロック再生装置

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JP10131039A JPH11313052A (ja) 1998-04-24 1998-04-24 通信用クロック再生装置

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JPH11313052A true JPH11313052A (ja) 1999-11-09

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ID=15048601

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JP10131039A Pending JPH11313052A (ja) 1998-04-24 1998-04-24 通信用クロック再生装置

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JP (1) JPH11313052A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6782353B2 (en) 2001-02-23 2004-08-24 Anritsu Corporation Instrument for measuring characteristic of data transmission system with high accuracy and clock reproducing circuit used therefor

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6782353B2 (en) 2001-02-23 2004-08-24 Anritsu Corporation Instrument for measuring characteristic of data transmission system with high accuracy and clock reproducing circuit used therefor

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