JPH11310156A - 自動車のコックピット構造体 - Google Patents
自動車のコックピット構造体Info
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- JPH11310156A JPH11310156A JP12279698A JP12279698A JPH11310156A JP H11310156 A JPH11310156 A JP H11310156A JP 12279698 A JP12279698 A JP 12279698A JP 12279698 A JP12279698 A JP 12279698A JP H11310156 A JPH11310156 A JP H11310156A
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- Japan
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- cockpit
- wedge
- compensating wedge
- holding part
- compensating
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 取付経費を節減するとともにコックピット横
梁と支柱との間の確実な結合を保証する。 【解決手段】 補償くさびを、支持装置によって、コッ
クピット横梁の関連の保持部分に支持し、補償くさび
を、上記支持装置によって、取付位置から、コックピッ
ト横梁と支柱との間の公差を補償する機能位置に強制案
内し、上記支持装置に、補償くさびを固定するストッパ
を設け、補償くさびには、補償くさびをその機能位置に
確保する、特に、形状結合によって作用する固定手段を
配する
梁と支柱との間の確実な結合を保証する。 【解決手段】 補償くさびを、支持装置によって、コッ
クピット横梁の関連の保持部分に支持し、補償くさび
を、上記支持装置によって、取付位置から、コックピッ
ト横梁と支柱との間の公差を補償する機能位置に強制案
内し、上記支持装置に、補償くさびを固定するストッパ
を設け、補償くさびには、補償くさびをその機能位置に
確保する、特に、形状結合によって作用する固定手段を
配する
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも1つの
補償くさびを介して自動車の車体の2つの側部支柱に対
向端の範囲の保持部分を固定でき、運転者側で操舵装置
を配したコックピット横梁を有する自動車のコックピッ
ト構造に関する。
補償くさびを介して自動車の車体の2つの側部支柱に対
向端の範囲の保持部分を固定でき、運転者側で操舵装置
を配したコックピット横梁を有する自動車のコックピッ
ト構造に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のコックピット構造は、ドイツ特
許公開第4337467号から公知である。このコック
ピット構造の場合、自動車(好ましくは、乗用車)の車
内スペースのための全コックピットを車輛の幅にわたっ
て延びるコックピット横梁に前取付けできる。コックピ
ット横梁にあらかじめ取付けたコックピットを車室に組
込む場合、車体支持構造の支柱として役立つAピラーの
間にコックピットを設置し、次いで、コックピット横梁
の対向端に設けた保持部分を固定ネジを介して支柱の固
定点に固定する。コックピットの幅とコックピット横梁
の間の公差および対向する支柱の間の間隔を補償するた
め、コックピット横梁の対向する双方の保持部分には、
それぞれ、確保要素によって上部取付位置に保持される
補償くさびが配してある。各確保要素を除去すれば、双
方の補償くさびは、その自重にもとづき、自動的に下方
へ滑動し、その結果、関連の支柱とコックピット横梁の
保持部分との間に残存する当該の間隙を補償し、上記支
柱と保持部分との間に係止される。次いで、コックピッ
ト横梁と支柱との間に確実な結合が達成されるよう、固
定ネジを締める。しかしながら、確保要素の除去と同時
に支柱に対してコックピット横梁を整合するには、若干
の余分な取付作業が必要である。固定ネジを完全に締付
けなければ、車輛の振動時、支柱とコックピット横梁と
の間の補償くさびが再び外れ、かくして、コックピット
横梁と支柱との間に満足できる結合が構成されなくな
る。
許公開第4337467号から公知である。このコック
ピット構造の場合、自動車(好ましくは、乗用車)の車
内スペースのための全コックピットを車輛の幅にわたっ
て延びるコックピット横梁に前取付けできる。コックピ
ット横梁にあらかじめ取付けたコックピットを車室に組
込む場合、車体支持構造の支柱として役立つAピラーの
間にコックピットを設置し、次いで、コックピット横梁
の対向端に設けた保持部分を固定ネジを介して支柱の固
定点に固定する。コックピットの幅とコックピット横梁
の間の公差および対向する支柱の間の間隔を補償するた
め、コックピット横梁の対向する双方の保持部分には、
それぞれ、確保要素によって上部取付位置に保持される
補償くさびが配してある。各確保要素を除去すれば、双
方の補償くさびは、その自重にもとづき、自動的に下方
へ滑動し、その結果、関連の支柱とコックピット横梁の
保持部分との間に残存する当該の間隙を補償し、上記支
柱と保持部分との間に係止される。次いで、コックピッ
ト横梁と支柱との間に確実な結合が達成されるよう、固
定ネジを締める。しかしながら、確保要素の除去と同時
に支柱に対してコックピット横梁を整合するには、若干
の余分な取付作業が必要である。固定ネジを完全に締付
けなければ、車輛の振動時、支柱とコックピット横梁と
の間の補償くさびが再び外れ、かくして、コックピット
横梁と支柱との間に満足できる結合が構成されなくな
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、取付
経費を節減するとともにコックピット横梁と支柱との間
の確実な結合を保証する、冒頭に述べた種類のコックピ
ット構造を創成することにある。
経費を節減するとともにコックピット横梁と支柱との間
の確実な結合を保証する、冒頭に述べた種類のコックピ
ット構造を創成することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この課題は、補償くさび
を、支持装置によって、コックピット横梁の関連の保持
部分に支持し、補償くさびを、上記支持装置によって、
取付位置から、コックピット横梁と支柱との間の公差を
補償する機能位置に強制案内し、上記支持装置に、補償
くさびを固定するストッパを設け、補償くさびには、補
償くさびをその機能位置に確保する、特に、形状結合に
よって作用する固定手段を配することによって、解決さ
れる。ストッパを含む本発明に係る支持装置によって、
一方では、補償くさびを取付位置に不動に保持でき、他
方では、しかも、ー先行技術の場合のようにー確保要素
を外すことなく、補償くさびを上記取付位置から機能位
置に直接に移行できる。この場合、取付位置と機能位置
との間の補償くさびの強制案内は、回転運動または並進
運動によって達成される。支柱とコックピット横梁との
間に強固な締付による結合が存在しない場合も、補償く
さびは、固定手段によって、機能位置に確実に保持され
る。先行技術の場合は、機能位置に補償くさびを確保す
る固定手段は設けてない。先行技術の場合、機能位置に
おける補償くさびの固定は、強固に締付けられたネジ結
合にもとづく力結合による支柱およびコックピット横梁
に対する当接のみによって行われると思われる。形状結
合によって固定手段を作用させるのが特に有利である。
この場合、形状結合の方向は、保持部分に対する補償く
さびの運動方向に関連する。即ち、支柱およびコックピ
ット横梁に対する力結合当接のみによって機能位置に補
償くさびを固定する先行技術の場合とは異なり、形状結
合の作用によって、場合による固定ネジによる力結合と
は無関係に、機能位置における補償くさびの確実な位置
決めが保証される。固定手段の形状結合作用は、並進運
動を行う補償くさびの場合に特に有利である。回転運動
を行う補償くさびの場合、更に、回転軸線と同軸の自己
ロック性ネジ部によって機能位置に補償くさびを固定す
ることもできる。
を、支持装置によって、コックピット横梁の関連の保持
部分に支持し、補償くさびを、上記支持装置によって、
取付位置から、コックピット横梁と支柱との間の公差を
補償する機能位置に強制案内し、上記支持装置に、補償
くさびを固定するストッパを設け、補償くさびには、補
償くさびをその機能位置に確保する、特に、形状結合に
よって作用する固定手段を配することによって、解決さ
れる。ストッパを含む本発明に係る支持装置によって、
一方では、補償くさびを取付位置に不動に保持でき、他
方では、しかも、ー先行技術の場合のようにー確保要素
を外すことなく、補償くさびを上記取付位置から機能位
置に直接に移行できる。この場合、取付位置と機能位置
との間の補償くさびの強制案内は、回転運動または並進
運動によって達成される。支柱とコックピット横梁との
間に強固な締付による結合が存在しない場合も、補償く
さびは、固定手段によって、機能位置に確実に保持され
る。先行技術の場合は、機能位置に補償くさびを確保す
る固定手段は設けてない。先行技術の場合、機能位置に
おける補償くさびの固定は、強固に締付けられたネジ結
合にもとづく力結合による支柱およびコックピット横梁
に対する当接のみによって行われると思われる。形状結
合によって固定手段を作用させるのが特に有利である。
この場合、形状結合の方向は、保持部分に対する補償く
さびの運動方向に関連する。即ち、支柱およびコックピ
ット横梁に対する力結合当接のみによって機能位置に補
償くさびを固定する先行技術の場合とは異なり、形状結
合の作用によって、場合による固定ネジによる力結合と
は無関係に、機能位置における補償くさびの確実な位置
決めが保証される。固定手段の形状結合作用は、並進運
動を行う補償くさびの場合に特に有利である。回転運動
を行う補償くさびの場合、更に、回転軸線と同軸の自己
ロック性ネジ部によって機能位置に補償くさびを固定す
ることもできる。
【0005】上述の解決法とは無関係に本発明に係る課
題を解決する本発明の実施例の場合、コックピット横梁
は、運転者側の範囲において、関連の支柱に直接に当接
させ、対向する保持部分と対応する支柱との間に補償く
さびを設ける。かくして、単一の補償くさびを設ければ
よく、従って、取付経費が節減される。操舵装置に隣接
する、従って、ステヤリングコラムにも隣接する支柱に
コックピット横梁に直接に当接させることによって、先
行技術に比して、支柱と操舵装置との間の公差チェーン
が著しく短縮される。即ち、車体支持構造に関する操舵
装置の位置を狭い公差に保持できる。単一の補償くさび
のみを設けたことによって、車体支持構造にコックピッ
トを取付けるための部材の数も減少される。補償くさび
は、既述の本発明に係る解決法にもとづきまたは先行技
術の解決法と同様に構成できる。
題を解決する本発明の実施例の場合、コックピット横梁
は、運転者側の範囲において、関連の支柱に直接に当接
させ、対向する保持部分と対応する支柱との間に補償く
さびを設ける。かくして、単一の補償くさびを設ければ
よく、従って、取付経費が節減される。操舵装置に隣接
する、従って、ステヤリングコラムにも隣接する支柱に
コックピット横梁に直接に当接させることによって、先
行技術に比して、支柱と操舵装置との間の公差チェーン
が著しく短縮される。即ち、車体支持構造に関する操舵
装置の位置を狭い公差に保持できる。単一の補償くさび
のみを設けたことによって、車体支持構造にコックピッ
トを取付けるための部材の数も減少される。補償くさび
は、既述の本発明に係る解決法にもとづきまたは先行技
術の解決法と同様に構成できる。
【0006】本発明の別の実施例にもとづき、補償くさ
びおよびコックピット横梁の対応する保持部分には、取
付位置と機能位置との間で補償くさびを回転または並進
強制案内する案内面を配する。かくして、機能位置また
は取付位置への補償くさびの移行を特に簡単化できる。
びおよびコックピット横梁の対応する保持部分には、取
付位置と機能位置との間で補償くさびを回転または並進
強制案内する案内面を配する。かくして、機能位置また
は取付位置への補償くさびの移行を特に簡単化できる。
【0007】本発明の別の実施例にもとづき、補償くさ
びには、支柱とコックピット横梁との間の固定点の範囲
に、固定点の少なくとも1つの関連の固定ネジのネジ径
よりも幅が小さく補償ストロークに対応して延びる長穴
部分を配し、少なくとも1つの固定ネジをタッピンネジ
として構成する。長穴部分の幅が、固定ネジのネジ径よ
りも小さいので、ネジ込み時、固定ネジは、少なくとも
1つの長穴部分の縁に切込み、かくして、補償ストロー
クの方向および補償くさびの運動方向へ、補償くさびを
機能位置に保持する形状結合が達成される。
びには、支柱とコックピット横梁との間の固定点の範囲
に、固定点の少なくとも1つの関連の固定ネジのネジ径
よりも幅が小さく補償ストロークに対応して延びる長穴
部分を配し、少なくとも1つの固定ネジをタッピンネジ
として構成する。長穴部分の幅が、固定ネジのネジ径よ
りも小さいので、ネジ込み時、固定ネジは、少なくとも
1つの長穴部分の縁に切込み、かくして、補償ストロー
クの方向および補償くさびの運動方向へ、補償くさびを
機能位置に保持する形状結合が達成される。
【0008】本発明の別の実施例にもとづき、補償くさ
びを強制案内して並進させる場合、補償くさびおよびコ
ックピット横梁の関連の保持部分には、補償くさびの取
付位置のためにストッパとして役立つ懸架要素を設け、
補償くさびは、保持部分に対して取付位置からー車輛高
さ方向に関してー上方へ摺動できるよう構成する。これ
は、特に簡単で機能確実な実施例である。なぜならば、
補償くさびをコックピット横梁の関連の保持部分に懸架
するだけでよいからである。補償くさびを上方へ摺動さ
せれば、補償くさびは、自動的に、コックピット横梁の
保持部分の関連の懸架要素から解離し、従って、補足の
手操作を必要とすることなく取付位置から直接に機能位
置に移行できる。懸架要素としては、特に補償くさびに
懸架フックを設け、コックピット横梁の保持部分に関連
の懸架ノーズまたは懸架頚軸を設ける。
びを強制案内して並進させる場合、補償くさびおよびコ
ックピット横梁の関連の保持部分には、補償くさびの取
付位置のためにストッパとして役立つ懸架要素を設け、
補償くさびは、保持部分に対して取付位置からー車輛高
さ方向に関してー上方へ摺動できるよう構成する。これ
は、特に簡単で機能確実な実施例である。なぜならば、
補償くさびをコックピット横梁の関連の保持部分に懸架
するだけでよいからである。補償くさびを上方へ摺動さ
せれば、補償くさびは、自動的に、コックピット横梁の
保持部分の関連の懸架要素から解離し、従って、補足の
手操作を必要とすることなく取付位置から直接に機能位
置に移行できる。懸架要素としては、特に補償くさびに
懸架フックを設け、コックピット横梁の保持部分に関連
の懸架ノーズまたは懸架頚軸を設ける。
【0009】本発明の別の実施例にもとづき、補償くさ
びを強制案内して並進させる場合、補償くさびおよび保
持部分の対応する傾斜当接面の対向する縁範囲には、側
部案内を配する。これは、特に簡単で機能確実な解決法
である。なぜならば、側部案内は、補償くさびまたはコ
ックピット横梁の保持部分に一体に形成されているから
である。
びを強制案内して並進させる場合、補償くさびおよび保
持部分の対応する傾斜当接面の対向する縁範囲には、側
部案内を配する。これは、特に簡単で機能確実な解決法
である。なぜならば、側部案内は、補償くさびまたはコ
ックピット横梁の保持部分に一体に形成されているから
である。
【0010】本発明のさらなる利点および特徴は、従属
請求項および図面を参照した本発明の好ましい実施例の
以下の説明から明らかであろう。
請求項および図面を参照した本発明の好ましい実施例の
以下の説明から明らかであろう。
【0011】
【発明の実施の形態】乗用車は、車室の前部範囲にー走
行方向へ見てー左側の支柱1および右側の支柱2を備え
た自立の車体支持構造を有する。支柱1,2は、車体支
持構造のAピラーを形成し、車室のウインドシールドガ
ラス3を両側に関して限定する。ウインドシールドガラ
ス3の下方には、コックピット構造5が設けてあり、コ
ックピットの各構成部材はコックピット横梁4に固定し
てある。コックピット横梁4は、車室の幅にわたって延
び、その対向端は、以下に説明する態様で、一方の支柱
1および他方の支柱2に固定されている。双方の支柱
1,2にコックピット横梁4を固定するため、コックピ
ット横梁4は、一方では左側の保持部分7を有し、他方
では右側の保持部分8を有し、これらの保持部分は、そ
れぞれ、固定ネジによって関連の支柱1,2に固定され
ている。図示の実施例の場合、コックピット横梁4は、
軽金属材料(特に、マグネシウム)からなる単一構成部
材として構成され、保持部分7,8は、コックピット横
梁4に一体に形成されている。
行方向へ見てー左側の支柱1および右側の支柱2を備え
た自立の車体支持構造を有する。支柱1,2は、車体支
持構造のAピラーを形成し、車室のウインドシールドガ
ラス3を両側に関して限定する。ウインドシールドガラ
ス3の下方には、コックピット構造5が設けてあり、コ
ックピットの各構成部材はコックピット横梁4に固定し
てある。コックピット横梁4は、車室の幅にわたって延
び、その対向端は、以下に説明する態様で、一方の支柱
1および他方の支柱2に固定されている。双方の支柱
1,2にコックピット横梁4を固定するため、コックピ
ット横梁4は、一方では左側の保持部分7を有し、他方
では右側の保持部分8を有し、これらの保持部分は、そ
れぞれ、固定ネジによって関連の支柱1,2に固定され
ている。図示の実施例の場合、コックピット横梁4は、
軽金属材料(特に、マグネシウム)からなる単一構成部
材として構成され、保持部分7,8は、コックピット横
梁4に一体に形成されている。
【0012】コックピット横梁4は、更に、操舵装置6
のコックピット側部材、特に、ステヤリングコラムおよ
びステヤリングホイルを支持する。操舵装置6のコック
ピット側部材は、車室の運転者側に設けてあり、図示の
実施例の場合、走行方向へ見て左側の支柱1に隣接す
る。コックピット横梁4の保持部分7は、操舵装置6に
隣接する支柱1に直接に当接し、従って、剛なコックピ
ット横梁4を介して、操舵装置6は、車体支持構造に対
して僅かな公差で直接に配される。双方の支柱1,2の
相互間隔および車室の幅にわたって延びるコックピット
横梁4の長さに関して、公差が生ずるので、走行方向へ
見てコックピット横梁4の右側の保持部分8は、以下に
詳細に説明する補償くさび9を介して対向支柱2に固定
されている。かくして、幾何学的スペース内の保持部分
8の当接面の位置、補償くさび9の位置および支柱2の
位置に応じて、車輛横方向、車輛高さ方向および車輛縦
方向の公差を補償できる。このため、保持部分8は、ー
有利には、対向支柱1に対する対向保持部分7の取付と
同様にー折曲げるか、コックピット横梁4の同列の延長
線に合致させる。
のコックピット側部材、特に、ステヤリングコラムおよ
びステヤリングホイルを支持する。操舵装置6のコック
ピット側部材は、車室の運転者側に設けてあり、図示の
実施例の場合、走行方向へ見て左側の支柱1に隣接す
る。コックピット横梁4の保持部分7は、操舵装置6に
隣接する支柱1に直接に当接し、従って、剛なコックピ
ット横梁4を介して、操舵装置6は、車体支持構造に対
して僅かな公差で直接に配される。双方の支柱1,2の
相互間隔および車室の幅にわたって延びるコックピット
横梁4の長さに関して、公差が生ずるので、走行方向へ
見てコックピット横梁4の右側の保持部分8は、以下に
詳細に説明する補償くさび9を介して対向支柱2に固定
されている。かくして、幾何学的スペース内の保持部分
8の当接面の位置、補償くさび9の位置および支柱2の
位置に応じて、車輛横方向、車輛高さ方向および車輛縦
方向の公差を補償できる。このため、保持部分8は、ー
有利には、対向支柱1に対する対向保持部分7の取付と
同様にー折曲げるか、コックピット横梁4の同列の延長
線に合致させる。
【0013】図2〜4に示した如く、保持部分8は、傾
斜面として斜切され下方から上方へ傾斜して外方へ延び
る当接面10を有する。同じく一体の軽金属構成部材
(特に、マグネシウム構成部材)として構成された補償
くさび9は、保持部分8の当接面10に適合された対応
する当接面10を有し、かくして、対応する当接面10
は、面に沿って相互に摺動できる。図3に、公差位置の
ゼロ位置を示した。補償くさび9は、図2に示した如
く、上記ゼロ位置から上下の公差終端位置を取ることが
できる。図4に、補償くさび9の懸架位置、即ち、取付
位置を示した。
斜面として斜切され下方から上方へ傾斜して外方へ延び
る当接面10を有する。同じく一体の軽金属構成部材
(特に、マグネシウム構成部材)として構成された補償
くさび9は、保持部分8の当接面10に適合された対応
する当接面10を有し、かくして、対応する当接面10
は、面に沿って相互に摺動できる。図3に、公差位置の
ゼロ位置を示した。補償くさび9は、図2に示した如
く、上記ゼロ位置から上下の公差終端位置を取ることが
できる。図4に、補償くさび9の懸架位置、即ち、取付
位置を示した。
【0014】補償くさび9のくさび形状は、補償くさび
9の並進摺動によって、補償くさび9の対向端面が支柱
2の螺着面に平行に延びるよう、構成されている。補償
くさび9の当接面10は、その対向側に、保持部分8に
対する補償くさび9の並進強制摺動を誘起するリブ状側
部案内11を備えている。共通の垂直線に沿って間隔を
置いて重畳して保持部分8の高さにわたって分布して3
つの固定ドーム16,17,18が設けてある。固定ド
ーム16,17,18は、タッピン固定ネジを受容する
受容ボアを備え、上記固定ネジは、支柱2に保持部分8
を固定するため支柱2から上記受容ボアにネジ込まれ
る。補償くさび9は、固定ドーム16,17,18の高
さに、上部長穴部分14および下部長穴部分15に分割
され長穴として役立つ縦方向スリット14,15を備え
ている。上部長穴部分14は、同軸に段状に構成された
下部長穴部分15よりも大きい幅を有する。この場合、
上部長穴部分14の幅は、固定ネジのネジ外径よりも大
きく、一方、下部長穴部分15の幅は、上記固定ネジの
外径よりも小さい。この場合、下部長穴部分15の長さ
は、図2に破線で示した下部公差位置および実線で示し
た上部公差位置から明らかな如く、保持部分8に対する
補償くさび9の最大摺動ストロークに少なくとも対応す
る。従って、関連の固定ネジを保持部分8の下部固定ド
ーム17の受けにネジ込むと直ちに、固定ネジが、同時
に、長穴部分15の縁に切込み、かくして、補償くさび
9は、保持部分8に対して当該位置に形状結合によって
確保される。補償くさび9は、更に、当接面10ととも
に案内面として役立つ側部案内11によって、保持部分
8に対して線形摺動自在に当接面10の対向側に保持さ
れているので、補償くさび9が傾動されることはなく、
従って、補償くさび9は、その位置に確実に保持され
る。
9の並進摺動によって、補償くさび9の対向端面が支柱
2の螺着面に平行に延びるよう、構成されている。補償
くさび9の当接面10は、その対向側に、保持部分8に
対する補償くさび9の並進強制摺動を誘起するリブ状側
部案内11を備えている。共通の垂直線に沿って間隔を
置いて重畳して保持部分8の高さにわたって分布して3
つの固定ドーム16,17,18が設けてある。固定ド
ーム16,17,18は、タッピン固定ネジを受容する
受容ボアを備え、上記固定ネジは、支柱2に保持部分8
を固定するため支柱2から上記受容ボアにネジ込まれ
る。補償くさび9は、固定ドーム16,17,18の高
さに、上部長穴部分14および下部長穴部分15に分割
され長穴として役立つ縦方向スリット14,15を備え
ている。上部長穴部分14は、同軸に段状に構成された
下部長穴部分15よりも大きい幅を有する。この場合、
上部長穴部分14の幅は、固定ネジのネジ外径よりも大
きく、一方、下部長穴部分15の幅は、上記固定ネジの
外径よりも小さい。この場合、下部長穴部分15の長さ
は、図2に破線で示した下部公差位置および実線で示し
た上部公差位置から明らかな如く、保持部分8に対する
補償くさび9の最大摺動ストロークに少なくとも対応す
る。従って、関連の固定ネジを保持部分8の下部固定ド
ーム17の受けにネジ込むと直ちに、固定ネジが、同時
に、長穴部分15の縁に切込み、かくして、補償くさび
9は、保持部分8に対して当該位置に形状結合によって
確保される。補償くさび9は、更に、当接面10ととも
に案内面として役立つ側部案内11によって、保持部分
8に対して線形摺動自在に当接面10の対向側に保持さ
れているので、補償くさび9が傾動されることはなく、
従って、補償くさび9は、その位置に確実に保持され
る。
【0015】喪失されることのないよう補償くさび9を
コックピット横梁4の保持部分8に保持するため、保持
部分8には、2つの対向側に、それぞれ、外側へ突出す
るノーズ状懸架頚軸12が設けてあり、上記懸架頚軸に
関連する2つの懸架フック13が補償くさび9に一体に
形成されている。補償くさび9が、未だ支柱2に結合さ
れてなくコックピット横梁4にのみ保持される取付位置
では、補償くさび9は、自重および懸架フック13の形
状結合確保によって、懸架頚軸12に確実に位置決めさ
れて保持される。しかしながら、懸架フック13は下方
へ開放しているので、補償くさび9は、補足の手操作を
必要とすることなく、単に上方へ摺動させることによっ
て上記取付位置から外すことができる。即ち、コックピ
ット横梁4を支柱2に取付ける場合、対向支柱1にコッ
クピット横梁4を固定した後、補償くさび9を上方へ摺
動させて支柱2とコックピット横梁4の保持部分8との
間隙に簡単に充填できる。この位置において、まず、2
つの固定ネジを双方の上部固定ドーム16,18にネジ
込む。更に固定ドーム17に下部固定ネジをネジ込め
ば、同時に下部長穴部分15の縁にネジが切られること
にもとづき、保持部分8に対する補償くさび9の位置確
保が達成される。
コックピット横梁4の保持部分8に保持するため、保持
部分8には、2つの対向側に、それぞれ、外側へ突出す
るノーズ状懸架頚軸12が設けてあり、上記懸架頚軸に
関連する2つの懸架フック13が補償くさび9に一体に
形成されている。補償くさび9が、未だ支柱2に結合さ
れてなくコックピット横梁4にのみ保持される取付位置
では、補償くさび9は、自重および懸架フック13の形
状結合確保によって、懸架頚軸12に確実に位置決めさ
れて保持される。しかしながら、懸架フック13は下方
へ開放しているので、補償くさび9は、補足の手操作を
必要とすることなく、単に上方へ摺動させることによっ
て上記取付位置から外すことができる。即ち、コックピ
ット横梁4を支柱2に取付ける場合、対向支柱1にコッ
クピット横梁4を固定した後、補償くさび9を上方へ摺
動させて支柱2とコックピット横梁4の保持部分8との
間隙に簡単に充填できる。この位置において、まず、2
つの固定ネジを双方の上部固定ドーム16,18にネジ
込む。更に固定ドーム17に下部固定ネジをネジ込め
ば、同時に下部長穴部分15の縁にネジが切られること
にもとづき、保持部分8に対する補償くさび9の位置確
保が達成される。
【図1】乗用車の車体支持構造の支柱として役立つ2つ
のAピラーの間にコックピット横梁を設置した本発明に
係るコックピット構造の実施例の斜視図である。
のAピラーの間にコックピット横梁を設置した本発明に
係るコックピット構造の実施例の斜視図である。
【図2】図1のコックピット横梁の側部保持部分および
上記保持部分の傾斜当接面に配した補償くさびの拡大斜
視図である。
上記保持部分の傾斜当接面に配した補償くさびの拡大斜
視図である。
【図3】保持部分および異なる位置にある図2の補償く
さびの別の斜視図である。
さびの別の斜視図である。
【図4】コックピット横梁の保持部分および取付位置に
ある補償くさの斜視図である。
ある補償くさの斜視図である。
1,2 支柱 4 コックピット横梁 7,8 4の保持部分 9 補償くさび 10,11,12,13 支持装置 15 固定手段
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年6月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 自動車のコックピット構造体
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも1つの
補償くさびを介して自動車の車体の2つの側部支柱に対
向端の領域の保持部分を固定でき、運転者側に操舵装置
を配したコックピット横梁を有する自動車のコックピッ
ト構造体に関する。
補償くさびを介して自動車の車体の2つの側部支柱に対
向端の領域の保持部分を固定でき、運転者側に操舵装置
を配したコックピット横梁を有する自動車のコックピッ
ト構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のコックピット構造体は、ドイツ
特許公開第4337467号から公知である。このコッ
クピット構造体の場合、自動車(好ましくは、乗用車)
の車内スペースのための全コックピットを車輛の幅にわ
たって延びるコックピット横梁に前取付けできる。コッ
クピット横梁にあらかじめ取付けたコックピットを車室
に組込む場合、車体支持構造体の支柱として役立つAピ
ラーの間にコックピットを設置し、次いで、コックピッ
ト横梁の対向端に設けた保持部分を固定ネジを介して支
柱の固定点に固定する。コックピットの幅とコックピッ
ト横梁の間の公差および対向する支柱の間の間隔を補償
する(補う)ため、コックピット横梁の対向する双方の
保持部分には、それぞれ、確保要素によって上部取付位
置に保持される補償くさびが配してある。各確保要素を
除去すれば、双方の補償くさびは、その自重にもとづ
き、自動的に下方へ滑動し、その結果、関連の支柱とコ
ックピット横梁の保持部分との間に残存する当該の間隙
を補い、上記支柱と保持部分との間に係止される。次い
で、コックピット横梁と支柱との間に確実な結合が達成
されるよう、固定ネジを締める。しかしながら、確保要
素の除去と同時に支柱に対してコックピット横梁を整合
するには、若干の余分な取付作業が必要である。固定ネ
ジを完全に締付けなければ、車輛の振動時、支柱とコッ
クピット横梁との間の補償くさびが再び外れ、かくし
て、コックピット横梁と支柱との間に満足できる結合が
構成されなくなる。
特許公開第4337467号から公知である。このコッ
クピット構造体の場合、自動車(好ましくは、乗用車)
の車内スペースのための全コックピットを車輛の幅にわ
たって延びるコックピット横梁に前取付けできる。コッ
クピット横梁にあらかじめ取付けたコックピットを車室
に組込む場合、車体支持構造体の支柱として役立つAピ
ラーの間にコックピットを設置し、次いで、コックピッ
ト横梁の対向端に設けた保持部分を固定ネジを介して支
柱の固定点に固定する。コックピットの幅とコックピッ
ト横梁の間の公差および対向する支柱の間の間隔を補償
する(補う)ため、コックピット横梁の対向する双方の
保持部分には、それぞれ、確保要素によって上部取付位
置に保持される補償くさびが配してある。各確保要素を
除去すれば、双方の補償くさびは、その自重にもとづ
き、自動的に下方へ滑動し、その結果、関連の支柱とコ
ックピット横梁の保持部分との間に残存する当該の間隙
を補い、上記支柱と保持部分との間に係止される。次い
で、コックピット横梁と支柱との間に確実な結合が達成
されるよう、固定ネジを締める。しかしながら、確保要
素の除去と同時に支柱に対してコックピット横梁を整合
するには、若干の余分な取付作業が必要である。固定ネ
ジを完全に締付けなければ、車輛の振動時、支柱とコッ
クピット横梁との間の補償くさびが再び外れ、かくし
て、コックピット横梁と支柱との間に満足できる結合が
構成されなくなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、取付
経費を節減するとともにコックピット横梁と支柱との間
の確実な結合を保証する、冒頭に述べた種類のコックピ
ット構造体を創成することにある。
経費を節減するとともにコックピット横梁と支柱との間
の確実な結合を保証する、冒頭に述べた種類のコックピ
ット構造体を創成することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この課題は、補償くさび
を、支持装置によって、コックピット横梁の関連する保
持部分に支持し、補償くさびを、上記支持装置によっ
て、取付位置から、コックピット横梁と支柱との間の公
差を補償する機能位置に強制的に案内し、上記支持装置
に補償くさびを固定するストッパを設け、補償くさびに
は、補償くさびをその機能位置に確保する固定手段を配
することによって、解決される。ストッパを含む本発明
に係る支持装置によって、一方では、補償くさびを取付
位置に不動に保持でき、他方では、しかも、先行技術の
場合のように確保要素を外すことなく、補償くさびを上
記取付位置から機能位置に直接に移行できる。この場
合、取付位置と機能位置との間の補償くさびの強制的案
内は、回転運動または並進運動によって達成される。支
柱とコックピット横梁との間に強固な締付による結合が
存在しない場合も、補償くさびは、固定手段によって、
機能位置に確実に保持される。先行技術の場合は、機能
位置に補償くさびを確保する固定手段は設けてない。先
行技術の場合、機能位置における補償くさびの固定は、
強固に締付けられたネジ結合にもとづく力結合による支
柱およびコックピット横梁に対する当接のみによって行
われると思われる。形状的な結合によって固定手段を作
用させるのが特に有利である。この場合、形状的結合の
方向は、保持部分に対する補償くさびの運動方向に関連
する。即ち、支柱およびコックピット横梁に対する力結
合当接のみによって機能位置に補償くさびを固定する先
行技術の場合とは異なり、形状的結合の作用によって、
場合によっては固定ネジによる力結合とは無関係に、機
能位置における補償くさびの確実な位置決めが保証され
る。固定手段の形状的結合作用は、並進運動を行う補償
くさびの場合に特に有利である。回転運動を行う補償く
さびの場合、更に、回転軸線と同軸の自己ロック性ネジ
部によって機能位置に補償くさびを固定することもでき
る。
を、支持装置によって、コックピット横梁の関連する保
持部分に支持し、補償くさびを、上記支持装置によっ
て、取付位置から、コックピット横梁と支柱との間の公
差を補償する機能位置に強制的に案内し、上記支持装置
に補償くさびを固定するストッパを設け、補償くさびに
は、補償くさびをその機能位置に確保する固定手段を配
することによって、解決される。ストッパを含む本発明
に係る支持装置によって、一方では、補償くさびを取付
位置に不動に保持でき、他方では、しかも、先行技術の
場合のように確保要素を外すことなく、補償くさびを上
記取付位置から機能位置に直接に移行できる。この場
合、取付位置と機能位置との間の補償くさびの強制的案
内は、回転運動または並進運動によって達成される。支
柱とコックピット横梁との間に強固な締付による結合が
存在しない場合も、補償くさびは、固定手段によって、
機能位置に確実に保持される。先行技術の場合は、機能
位置に補償くさびを確保する固定手段は設けてない。先
行技術の場合、機能位置における補償くさびの固定は、
強固に締付けられたネジ結合にもとづく力結合による支
柱およびコックピット横梁に対する当接のみによって行
われると思われる。形状的な結合によって固定手段を作
用させるのが特に有利である。この場合、形状的結合の
方向は、保持部分に対する補償くさびの運動方向に関連
する。即ち、支柱およびコックピット横梁に対する力結
合当接のみによって機能位置に補償くさびを固定する先
行技術の場合とは異なり、形状的結合の作用によって、
場合によっては固定ネジによる力結合とは無関係に、機
能位置における補償くさびの確実な位置決めが保証され
る。固定手段の形状的結合作用は、並進運動を行う補償
くさびの場合に特に有利である。回転運動を行う補償く
さびの場合、更に、回転軸線と同軸の自己ロック性ネジ
部によって機能位置に補償くさびを固定することもでき
る。
【0005】上述の解決法とは無関係に本発明に係る課
題を解決する本発明の実施例の場合、コックピット横梁
は、運転者側の領域において、関連する支柱に直接に当
接させ、対向する保持部分と対応する支柱との間に補償
くさびを設ける。かくして、単一の補償くさびを設けれ
ばよく、従って、取付経費が節減される。操舵装置に隣
接する、従って、ステヤリングコラムにも隣接する支柱
にコックピット横梁を直接に当接させることによって、
先行技術に比して、支柱と操舵装置との間の公差チェー
ンが著しく短縮される。即ち、車体支持構造体に関する
操舵装置の位置を狭い公差に保持できる。単一の補償く
さびのみを設けたことによって、車体支持構造体にコッ
クピットを取付けるための部材の数も減少される。補償
くさびは、既述の本発明に係る解決法にもとづきまたは
先行技術の解決法と同様に構成できる。
題を解決する本発明の実施例の場合、コックピット横梁
は、運転者側の領域において、関連する支柱に直接に当
接させ、対向する保持部分と対応する支柱との間に補償
くさびを設ける。かくして、単一の補償くさびを設けれ
ばよく、従って、取付経費が節減される。操舵装置に隣
接する、従って、ステヤリングコラムにも隣接する支柱
にコックピット横梁を直接に当接させることによって、
先行技術に比して、支柱と操舵装置との間の公差チェー
ンが著しく短縮される。即ち、車体支持構造体に関する
操舵装置の位置を狭い公差に保持できる。単一の補償く
さびのみを設けたことによって、車体支持構造体にコッ
クピットを取付けるための部材の数も減少される。補償
くさびは、既述の本発明に係る解決法にもとづきまたは
先行技術の解決法と同様に構成できる。
【0006】本発明の別の実施例にもとづき、補償くさ
びおよびコックピット横梁の対応する保持部分には、取
付位置と機能位置との間で補償くさびを強制的に回転ま
たは並進案内する案内面を配する。かくして、機能位置
または取付位置への補償くさびの移行を特に簡単化でき
る。
びおよびコックピット横梁の対応する保持部分には、取
付位置と機能位置との間で補償くさびを強制的に回転ま
たは並進案内する案内面を配する。かくして、機能位置
または取付位置への補償くさびの移行を特に簡単化でき
る。
【0007】本発明の別の実施例にもとづき、補償くさ
びには、支柱とコックピット横梁との間の固定点の領域
に、固定点の少なくとも1つの関連する固定ネジのネジ
径よりも幅が小さく補償ストローク(補償くさびの最大
移動経路)に対応して延びる長穴部分を配し、少なくと
も1つの固定ネジをタッピンネジとして構成する。長穴
部分の幅が固定ネジのネジ径よりも小さいので、ネジ込
み時、固定ネジは、少なくとも1つの長穴部分の縁に切
込み、かくして、補償ストロークの方向および補償くさ
びの運動方向へ、補償くさびを機能位置に保持する形状
的な結合が達成される。
びには、支柱とコックピット横梁との間の固定点の領域
に、固定点の少なくとも1つの関連する固定ネジのネジ
径よりも幅が小さく補償ストローク(補償くさびの最大
移動経路)に対応して延びる長穴部分を配し、少なくと
も1つの固定ネジをタッピンネジとして構成する。長穴
部分の幅が固定ネジのネジ径よりも小さいので、ネジ込
み時、固定ネジは、少なくとも1つの長穴部分の縁に切
込み、かくして、補償ストロークの方向および補償くさ
びの運動方向へ、補償くさびを機能位置に保持する形状
的な結合が達成される。
【0008】本発明の別の実施例にもとづき、補償くさ
びを強制案内して並進させる場合、補償くさびおよびコ
ックピット横梁の関連する保持部分には、補償くさびの
取付位置のためにストッパとして役立つ懸架要素を設
け、補償くさびは、保持部分に対して取付位置からー車
輛高さ方向に関してー上方へ摺動できるよう構成する。
これは、特に簡単で機能確実な実施例である。なぜなら
ば、補償くさびをコックピット横梁の関連の保持部分に
懸架するだけでよいからである。補償くさびを上方へ摺
動させれば、補償くさびは自動的にコックピット横梁の
保持部分の関連する懸架要素から解離し、従って、補足
の手操作を必要とすることなく取付位置から直接に機能
位置に移行できる。懸架要素としては、特に補償くさび
に懸架フックを設け、コックピット横梁の保持部分に関
連の懸架ノーズまたは懸架頚軸を設ける。
びを強制案内して並進させる場合、補償くさびおよびコ
ックピット横梁の関連する保持部分には、補償くさびの
取付位置のためにストッパとして役立つ懸架要素を設
け、補償くさびは、保持部分に対して取付位置からー車
輛高さ方向に関してー上方へ摺動できるよう構成する。
これは、特に簡単で機能確実な実施例である。なぜなら
ば、補償くさびをコックピット横梁の関連の保持部分に
懸架するだけでよいからである。補償くさびを上方へ摺
動させれば、補償くさびは自動的にコックピット横梁の
保持部分の関連する懸架要素から解離し、従って、補足
の手操作を必要とすることなく取付位置から直接に機能
位置に移行できる。懸架要素としては、特に補償くさび
に懸架フックを設け、コックピット横梁の保持部分に関
連の懸架ノーズまたは懸架頚軸を設ける。
【0009】本発明の別の実施例にもとづき、補償くさ
びを強制案内して並進させる場合、補償くさびおよび保
持部分の対応する傾斜当接面の対向する互いに反対側の
縁領域には、側部案内を配する。これは、特に簡単で機
能確実な解決法である。なぜならば、側部案内は、補償
くさびまたはコックピット横梁の保持部分に一体に形成
できるからである。
びを強制案内して並進させる場合、補償くさびおよび保
持部分の対応する傾斜当接面の対向する互いに反対側の
縁領域には、側部案内を配する。これは、特に簡単で機
能確実な解決法である。なぜならば、側部案内は、補償
くさびまたはコックピット横梁の保持部分に一体に形成
できるからである。
【0010】本発明のさらなる利点および特徴は、従属
請求項および図面を参照した本発明の好ましい実施例の
以下の説明から明らかであろう。
請求項および図面を参照した本発明の好ましい実施例の
以下の説明から明らかであろう。
【0011】
【発明の実施の形態】乗用車は、車室の前部領域にー走
行方向へ見てー左側の支柱1および右側の支柱2を備え
た自立の車体支持構造体を有する。支柱1,2は、車体
支持構造体のAピラーを形成し、車室のウインドシール
ドガラス3を両側で限定する。ウインドシールドガラス
3の下方には、コックピット領域5が設けてあり、コッ
クピットの各構成部材はコックピット横梁4に固定して
ある。コックピット横梁4は、車室の幅にわたって延
び、その向き合う両端は、以下に説明する態様で、一方
の支柱1および他方の支柱2に固定されている。双方の
支柱1,2にコックピット横梁4を固定するため、コッ
クピット横梁4は、一方では左側の保持部分7を有し、
他方では右側の保持部分8を有し、これらの保持部分
は、それぞれ、固定ネジによって関連の支柱1,2に固
定されている。図示の実施例の場合、コックピット横梁
4は、軽金属材料(特に、マグネシウム)からなる単一
構成部材として構成され、保持部分7,8は、コックピ
ット横梁4に一体に形成されている。
行方向へ見てー左側の支柱1および右側の支柱2を備え
た自立の車体支持構造体を有する。支柱1,2は、車体
支持構造体のAピラーを形成し、車室のウインドシール
ドガラス3を両側で限定する。ウインドシールドガラス
3の下方には、コックピット領域5が設けてあり、コッ
クピットの各構成部材はコックピット横梁4に固定して
ある。コックピット横梁4は、車室の幅にわたって延
び、その向き合う両端は、以下に説明する態様で、一方
の支柱1および他方の支柱2に固定されている。双方の
支柱1,2にコックピット横梁4を固定するため、コッ
クピット横梁4は、一方では左側の保持部分7を有し、
他方では右側の保持部分8を有し、これらの保持部分
は、それぞれ、固定ネジによって関連の支柱1,2に固
定されている。図示の実施例の場合、コックピット横梁
4は、軽金属材料(特に、マグネシウム)からなる単一
構成部材として構成され、保持部分7,8は、コックピ
ット横梁4に一体に形成されている。
【0012】コックピット横梁4は、更に、操舵装置6
のコックピット側部材、特に、ステヤリングコラムおよ
びステヤリングホイルを支持する。操舵装置6のコック
ピット側部材は、車室の運転者側に設けてあり、図示の
実施例の場合、走行方向へ見て左側の支柱1に隣接す
る。コックピット横梁4の保持部分7は、操舵装置6に
隣接する支柱1に直接に当接し、従って、硬いコックピ
ット横梁4を介して、操舵装置6は、車体支持構造体に
対して僅かな公差で直接に配される。双方の支柱1,2
の相互間隔および車室の幅にわたって延びるコックピッ
ト横梁4の長さに関して、公差が生ずるので、走行方向
へ見てコックピット横梁4の右側の保持部分8は、以下
に詳細に説明する補償(調整用)くさび9を介して対向
する支柱2に固定されている。かくして、幾何学的スペ
ース内で保持部分8の当接面の位置、補償くさび9の位
置および支柱2の位置に応じて、車輛横方向、車輛高さ
方向および車輛縦方向の公差を補うことができる。この
ため、保持部分8は、有利には対向支柱1に対する対向
保持部分7の取付と同様に、折曲げて整列させるか、コ
ックピット横梁4の延長線に合致させる。
のコックピット側部材、特に、ステヤリングコラムおよ
びステヤリングホイルを支持する。操舵装置6のコック
ピット側部材は、車室の運転者側に設けてあり、図示の
実施例の場合、走行方向へ見て左側の支柱1に隣接す
る。コックピット横梁4の保持部分7は、操舵装置6に
隣接する支柱1に直接に当接し、従って、硬いコックピ
ット横梁4を介して、操舵装置6は、車体支持構造体に
対して僅かな公差で直接に配される。双方の支柱1,2
の相互間隔および車室の幅にわたって延びるコックピッ
ト横梁4の長さに関して、公差が生ずるので、走行方向
へ見てコックピット横梁4の右側の保持部分8は、以下
に詳細に説明する補償(調整用)くさび9を介して対向
する支柱2に固定されている。かくして、幾何学的スペ
ース内で保持部分8の当接面の位置、補償くさび9の位
置および支柱2の位置に応じて、車輛横方向、車輛高さ
方向および車輛縦方向の公差を補うことができる。この
ため、保持部分8は、有利には対向支柱1に対する対向
保持部分7の取付と同様に、折曲げて整列させるか、コ
ックピット横梁4の延長線に合致させる。
【0013】図2〜4に示した如く、保持部分8は、傾
斜面として傾斜され下方から上方へ傾斜して外方へ延び
る当接面10を有する。同じく一体の軽金属構成部材
(特に、マグネシウム構成部材)として構成された補償
くさび9は、保持部分8の当接面10′に適合した対応
する当接面10を有し、かくして、対応する当接面1
0、10′は、該当接面に沿って相互に摺動できる。図
3に、公差位置のゼロ位置を示した。補償くさび9は、
図2に示した如く、上記ゼロ位置から上下の公差終端位
置を取ることができる。図4に、補償くさび9の懸架位
置、即ち、取付位置を示した。
斜面として傾斜され下方から上方へ傾斜して外方へ延び
る当接面10を有する。同じく一体の軽金属構成部材
(特に、マグネシウム構成部材)として構成された補償
くさび9は、保持部分8の当接面10′に適合した対応
する当接面10を有し、かくして、対応する当接面1
0、10′は、該当接面に沿って相互に摺動できる。図
3に、公差位置のゼロ位置を示した。補償くさび9は、
図2に示した如く、上記ゼロ位置から上下の公差終端位
置を取ることができる。図4に、補償くさび9の懸架位
置、即ち、取付位置を示した。
【0014】補償くさび9のくさび形状は、補償くさび
9の当接面10に沿った並進摺動によって、補償くさび
9の対向端面が支柱2の螺着面に平行に延びるように構
成されている。補償くさび9の当接面10は、その向い
合う両側に、保持部分8に対する補償くさび9の並進強
制摺動を誘起するリブ状側部案内11を備えている。共
通の垂直線に沿って間隔を置いて保持部分8の高さにわ
たって分布して3つの固定ドーム16,17,18が設
けてある。固定ドーム16,17,18は、タッピン固
定ネジを受容する受容ボアを備え、上記固定ネジは、支
柱2に保持部分8を固定するため支柱2から上記受容ボ
アにネジ込まれる。補償くさび9は、固定ドーム16,
17,18の高さに、上部長穴部分14および下部長穴
部分15に分割され長穴として役立つ縦方向スリット1
4,15を備えている。上部長穴部分14は、同軸に段
状に構成された下部長穴部分15よりも大きい幅を有す
る。この場合、上部長穴部分14の幅は、固定ネジのネ
ジ外径よりも大きく、一方、下部長穴部分15の幅は、
上記固定ネジの外径よりも小さい。この場合、下部長穴
部分15の長さは、図2に破線で示した下部公差位置お
よび実線で示した上部公差位置から明らかな如く、保持
部分8に対する補償くさび9の最大移動経路(補償スト
ローク)に少なくとも対応する。従って、関連の固定ネ
ジを保持部分8の下部固定ドーム17の受けにネジ込む
と直ちに、固定ネジが、同時に、長穴部分15の縁に切
込み、かくして、補償くさび9は、保持部分8に対して
当該位置に形状結合(下部長穴部分15中に固定ねじの
ねじ山を切り込むこと)によって確実に保持される。補
償くさび9は、更に、当接面10とともに案内面として
役立つ側部案内11によって、保持部分8に対して線形
摺動自在に当接面10の対向側に保持されているので、
補償くさび9が傾いて外れることはなく、従って、補償
くさび9は、その位置に確実に保持される。
9の当接面10に沿った並進摺動によって、補償くさび
9の対向端面が支柱2の螺着面に平行に延びるように構
成されている。補償くさび9の当接面10は、その向い
合う両側に、保持部分8に対する補償くさび9の並進強
制摺動を誘起するリブ状側部案内11を備えている。共
通の垂直線に沿って間隔を置いて保持部分8の高さにわ
たって分布して3つの固定ドーム16,17,18が設
けてある。固定ドーム16,17,18は、タッピン固
定ネジを受容する受容ボアを備え、上記固定ネジは、支
柱2に保持部分8を固定するため支柱2から上記受容ボ
アにネジ込まれる。補償くさび9は、固定ドーム16,
17,18の高さに、上部長穴部分14および下部長穴
部分15に分割され長穴として役立つ縦方向スリット1
4,15を備えている。上部長穴部分14は、同軸に段
状に構成された下部長穴部分15よりも大きい幅を有す
る。この場合、上部長穴部分14の幅は、固定ネジのネ
ジ外径よりも大きく、一方、下部長穴部分15の幅は、
上記固定ネジの外径よりも小さい。この場合、下部長穴
部分15の長さは、図2に破線で示した下部公差位置お
よび実線で示した上部公差位置から明らかな如く、保持
部分8に対する補償くさび9の最大移動経路(補償スト
ローク)に少なくとも対応する。従って、関連の固定ネ
ジを保持部分8の下部固定ドーム17の受けにネジ込む
と直ちに、固定ネジが、同時に、長穴部分15の縁に切
込み、かくして、補償くさび9は、保持部分8に対して
当該位置に形状結合(下部長穴部分15中に固定ねじの
ねじ山を切り込むこと)によって確実に保持される。補
償くさび9は、更に、当接面10とともに案内面として
役立つ側部案内11によって、保持部分8に対して線形
摺動自在に当接面10の対向側に保持されているので、
補償くさび9が傾いて外れることはなく、従って、補償
くさび9は、その位置に確実に保持される。
【0015】補償くさび9を喪失されることのないよう
にコックピット横梁4の保持部分8に保持するため、保
持部分8には、2つの対向側に、それぞれ、外側へ突出
するノーズ状懸架頚軸12が設けてあり、上記懸架頚軸
に関連する2つの懸架フック13が補償くさび9に一体
に形成されている。補償くさび9が、未だ支柱2に結合
されてなくコックピット横梁4にのみ保持される取付位
置では、補償くさび9は、自重および懸架フック13の
形状結合による確保によって、懸架頚軸12に確実に位
置決めされて保持される。しかしながら、懸架フック1
3は下方へ開放しているので、補償くさび9は、補足の
手操作を必要とすることなく、単に上方へ摺動させるこ
とによって上記取付位置から外すことができる。即ち、
コックピット横梁4を支柱2に取付ける場合、対向支柱
1にコックピット横梁4を固定した後、補償くさび9を
上方へ摺動させて支柱2とコックピット横梁4の保持部
分8との間隙に簡単に挿入できる。この位置において、
まず、2つの固定ネジを双方の上部固定ドーム16,1
8にネジ込む。更に固定ドーム17に下部固定ネジをネ
ジ込めば、同時に下部長穴部分15の縁にネジが切られ
ることにもとづき、保持部分8に対する補償くさび9の
位置確保が達成される。
にコックピット横梁4の保持部分8に保持するため、保
持部分8には、2つの対向側に、それぞれ、外側へ突出
するノーズ状懸架頚軸12が設けてあり、上記懸架頚軸
に関連する2つの懸架フック13が補償くさび9に一体
に形成されている。補償くさび9が、未だ支柱2に結合
されてなくコックピット横梁4にのみ保持される取付位
置では、補償くさび9は、自重および懸架フック13の
形状結合による確保によって、懸架頚軸12に確実に位
置決めされて保持される。しかしながら、懸架フック1
3は下方へ開放しているので、補償くさび9は、補足の
手操作を必要とすることなく、単に上方へ摺動させるこ
とによって上記取付位置から外すことができる。即ち、
コックピット横梁4を支柱2に取付ける場合、対向支柱
1にコックピット横梁4を固定した後、補償くさび9を
上方へ摺動させて支柱2とコックピット横梁4の保持部
分8との間隙に簡単に挿入できる。この位置において、
まず、2つの固定ネジを双方の上部固定ドーム16,1
8にネジ込む。更に固定ドーム17に下部固定ネジをネ
ジ込めば、同時に下部長穴部分15の縁にネジが切られ
ることにもとづき、保持部分8に対する補償くさび9の
位置確保が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用車の車体支持構造体の支柱として役立つ2
つのAピラーの間にコックピット横梁を設置した本発明
に係るコックピット構造体の実施例の斜視図である。
つのAピラーの間にコックピット横梁を設置した本発明
に係るコックピット構造体の実施例の斜視図である。
【図2】図1のコックピット横梁の側部保持部分および
上記保持部分の傾斜当接面に配した補償くさびの拡大斜
視図である。
上記保持部分の傾斜当接面に配した補償くさびの拡大斜
視図である。
【図3】保持部分および異なる位置にある図2の補償く
さびの別の斜視図である。
さびの別の斜視図である。
【図4】コックピット横梁の保持部分および取付位置に
ある補償くさびの斜視図である。
ある補償くさびの斜視図である。
【符号の説明】 1,2 支柱4 コックピット横梁7,8 4の保持部
分9 補償くさび10,11,12,13 支持装置1
5 固定手段
分9 補償くさび10,11,12,13 支持装置1
5 固定手段
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヴオルフガング ヘンゼラー ドイツ連邦共和国 72076 チユービンゲ ン ヴオルフガング−シユトツク−シユト ラーセ 19 (72)発明者 ウルリツヒ シツク ドイツ連邦共和国 72202 ナーゴルト− フオルマーリンゲン シユヴアルツヴアル トシユトラーセ 15
Claims (6)
- 【請求項1】 少なくとも1つの補償くさびを介して自
動車の車体の2つの側部支柱に対向端の範囲の保持部分
を固定でき、運転者側で操舵装置を配したコックピット
横梁を有する自動車のコックピット構造において、補償
くさび(9)が、支持装置(10,11,12,13)
によって、コックピット横梁(4)の関連の保持部分
(8)に支持されており、補償くさび(9)が、上記支
持装置によって、取付位置から、コックピット横梁
(4)と支柱(1,2)との間の公差を補償する機能位
置に強制案内され、上記支持装置が、補償くさび(9)
を固定するストッパ(12,13)を有し、補償くさび
(9)には、補償くさび(9)をその機能位置に確保す
る、特に、形状結合によって作用する固定手段(15)
が配してあることを特徴とするコックピット構造。 - 【請求項2】 コックピット横梁(4)が、運転者側の
範囲において、関連の支柱(1)に直接に当接し、対向
する保持部分(8)と対応する支柱(2)との間には補
償くさび(9)が設けてあることを特徴とする請求項1
のコックピット構造。 - 【請求項3】 補償くさび(9)およびコックピット横
梁(4)の対応する保持部分(8)には、取付位置と機
能位置との間で補償くさび(9)を回転または並進強制
案内する案内面(10,11)が配してあることを特徴
とする請求項1または2のコックピット構造。 - 【請求項4】 補償くさび(9)には、支柱(2)とコ
ックピット横梁(4)との間の固定点(16,17,1
8)の範囲に、固定点(16,17,18)の少なくと
も1つの関連の固定ネジのネジ径よりも幅が小さく補償
路に対応して延びる長穴部分(15)が配してあり、少
なくとも1つの固定ネジが、タッピンネジとして構成さ
れていることを特徴とする先行請求項の1つに記載のコ
ックピット構造。 - 【請求項5】 補償くさび(9)を強制案内して並進さ
せる場合、補償くさび(9)およびコックピット横梁の
関連の保持部分(8)には、補償くさび(9)の取付位
置のためにストッパとして役立つ懸架要素(12,1
3)が設けてあり、補償くさび(9)が、保持部分に対
して取付位置からー車輛高さ方向に関してー上方へ摺動
できることを特徴とする先行請求項の1つに記載のコッ
クピット構造。 - 【請求項6】 補償くさび(9)を強制案内して並進さ
せる場合、補償くさび(9)および保持部分(8)の対
応する傾斜当接面(10)の対向する縁範囲には、側部
案内(11)が配してあることを特徴とする請求項3の
コックピット構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10122796A JP2983013B2 (ja) | 1998-04-16 | 1998-04-16 | 自動車のコックピット構造体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10122796A JP2983013B2 (ja) | 1998-04-16 | 1998-04-16 | 自動車のコックピット構造体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11310156A true JPH11310156A (ja) | 1999-11-09 |
JP2983013B2 JP2983013B2 (ja) | 1999-11-29 |
Family
ID=14844852
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10122796A Expired - Fee Related JP2983013B2 (ja) | 1998-04-16 | 1998-04-16 | 自動車のコックピット構造体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2983013B2 (ja) |
-
1998
- 1998-04-16 JP JP10122796A patent/JP2983013B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2983013B2 (ja) | 1999-11-29 |
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