JPH11309309A - オイルフィルタ用バルブ - Google Patents

オイルフィルタ用バルブ

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Publication number
JPH11309309A
JPH11309309A JP10122013A JP12201398A JPH11309309A JP H11309309 A JPH11309309 A JP H11309309A JP 10122013 A JP10122013 A JP 10122013A JP 12201398 A JP12201398 A JP 12201398A JP H11309309 A JPH11309309 A JP H11309309A
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JP
Japan
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valve
passage
oil
function
engine
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Application number
JP10122013A
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English (en)
Inventor
Kunihiko Sato
邦彦 佐藤
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D35/00Filtering devices having features not specifically covered by groups B01D24/00 - B01D33/00, or for applications not specifically covered by groups B01D24/00 - B01D33/00; Auxiliary devices for filtration; Filter housing constructions
    • B01D35/14Safety devices specially adapted for filtration; Devices for indicating clogging
    • B01D35/147Bypass or safety valves
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D35/00Filtering devices having features not specifically covered by groups B01D24/00 - B01D33/00, or for applications not specifically covered by groups B01D24/00 - B01D33/00; Auxiliary devices for filtration; Filter housing constructions
    • B01D35/14Safety devices specially adapted for filtration; Devices for indicating clogging
    • B01D35/153Anti-leakage or anti-return valves

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Filtration Of Liquid (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数および組付工数を低減することが可
能なバルブを提供する。 【解決手段】 弁体40は、バルブ部材41と、蓋部材
45と、ボール47と、圧縮コイルスプリング48とか
ら構成される。バルブ部材41は、有底円筒形状であっ
て、小径筒部22に往復移動可能に支持されており、弁
体40の重量により矢印−Z方向に力が働き、当接部4
2がシート35の座部37に着座可能である。エンジン
運転時であってエレメント30の濾材31が目詰りを起
こしたとき、通路25内のオイルの圧力が過大となり、
バルブ部材41が内底面22a方向に移動して摺動部4
3が通路24を開口させ、インテークポート1と通路2
4とが連通する。弁体40は、リリーフバルブとしての
機能とチェックバルブとしての機能との両方の機能を果
たすことができるので、部品点数および組付工数を低減
することができ、オイルフィルタ10の製造コストを低
下することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車用の
オイルフィルタに使用するのに好適なバルブに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば自動車等の内燃機関
(以下、内燃機関」をエンジンという)の潤滑用オイル
に含まれる金属摩耗粉、ダスト、燃焼生成分、オイル自
身の劣化に伴って凝集、成長する不溶解分等を除去する
ため、エンジンの潤滑機構部にはオイルフィルタが装備
されている。
【0003】このようなオイルフィルタに使用されるバ
ルブとして、例えば実開平4−65912号公報に開示
されるバルブが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来のバルブ
は、エレメントの目詰り時に短絡回路を形成してエンジ
ンへのオイルの供給を可能にするリリーフバルブ機能
と、エンジン停止時にオイルフィルタ内のオイルが逆流
するのを抑制してオイルフィルタ内にオイルを長時間残
留させるチェックバルブ機能とを有している。
【0005】しかしながら、実開平4−65912号公
報に開示されるバルブにおいては、 リリーフバルブ機能とチェックバルブ機能とがそれぞ
れ独立して構成されているため、部品点数や製造コスト
が増大する、オイルフィルタの取付け面が重力鉛直上
方向となるように搭載された場合、チェックバルブ機能
は不要であるにもかかわらず、チェックバルブ機能を構
成する部材が抵抗体となって圧力損失を生じるという問
題があった。
【0006】本発明は、上記のおよびの問題を解決
するためになされたものであり、部品点数および組付工
数を低減することが可能なバルブを提供することを目的
とする。本発明の他の目的は、圧力損失を抑制すること
が可能なオイルフィルタを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
バルブによると、筒体は、流体の通路を形成しリリーフ
バルブとしての機能に関与する第1の開口部と、流体の
通路を形成しチェックバルブとしての機能に関与する第
2の開口部とを有し、上記の筒体に往復移動可能に支持
される弁体は、リリーフバルブとしての機能とチェック
バルブとしての機能とを果たすことが可能である。ここ
で、リリーフバルブとしての機能とは筒体内の流体の過
大な圧力を逃がす機能のことであり、チェックバルブと
しての機能とは筒体内の流体の逆流を防止する機能のこ
とである。このため、弁体がリリーフバルブ機能とチェ
ックバルブ機能との両方の機能を果たすことにより、部
品点数および組付工数を低減することができる。したが
って、製造コストを低下することが可能となる。
【0008】本発明の請求項2記載のバルブによると、
筒体はオイルフィルタのケースに一体的に設けられてい
るので、部品点数を低減するとともに、機械的強度を向
上することができる。したがって、簡単な構成で機械的
強度の高いバルブを得ることができる。本発明の請求項
3記載のバルブによると、弁体は第1の開口部を閉塞す
ることが可能であり、弁体が第1の開口部を開閉させる
ことでリリーフバルブとしての機能を果たす。このた
め、リリーフバルブとしての機能を果たすための特別の
弁座を設ける必要がない。したがって、部品点数および
組付工数をさらに低減することが可能となる。
【0009】本発明の請求項4記載のバルブによると、
弁体はリリーフバルブとしての機能を果たす開弁圧を設
定するための付勢手段を有するので、予め弁体を組立て
ておき、その組立てた弁体を筒体内に組付けることで、
バルブを組付けることができる。したがって、組付工数
をさらに低減することができ、製造コストをさらに低下
することが可能となる。
【0010】本発明の請求項5記載のオイルフィルタに
よると、筒体の外周に装着されるエレメントは、第1の
開口部と第2の開口部との間を仕切る仕切部材を有して
いる。したがって、部品点数および組付工数を低減する
ことが可能なバルブを用いているので、製造コストを低
下することが可能となる。さらに、オイルフィルタの取
付け面が重力鉛直上方向となるように搭載することによ
り、チェックバルブとしての機能が働かず、弁体がオイ
ル通路の抵抗体とならないように構成することで、オイ
ルの圧力損失を抑制することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の複数の実施例を図
面に基づいて説明する。 (第1実施例)本発明を自動車用のオイルフィルタに適
用した第1実施例を図1、図2および図3に示す。図1
は、エンジン停止時であってチェックバルブとしての機
能が働いている状態を示し、図2は、エンジン通常運転
時の状態を示し、図3は、エンジン運転時であってエレ
メント目詰り時のリリーフバルブとしての機能が働いて
いる状態を示している。
【0012】図1に示すように、オイルフィルタ10
は、ケース20と、エレメント30と、シート35と、
弁体40とから構成される。オイルフィルタ10は、取
付け面11が図1に示す矢印−Z方向、すなわち重力鉛
直下方向となるようにエンジン側取付け部3に取付けら
れている。エンジン側取付け部3には、オイルフィルタ
10の内部にオイルを導入するためのインテークポート
1と、オイルフィルタ10の内部に導入されたオイルを
図示しないエンジンの潤滑部に供給するためのドレンポ
ート2とが形成されている。インテークポート1は図示
しないオイルポンプに接続され、ドレンポート2はエン
ジンの潤滑部に接続されている。
【0013】ケース20は、例えばアルミニウム等の鋳
造品であって、有底円筒形状に形成され、大径筒部21
と、筒体としての小径筒部22とを有している。小径筒
部22は、大径筒部21の内部に一体的に形成されてい
る。大径筒部21は、内底面21aと側壁面21bとを
有しており、内底面21aと側壁面21bと小径筒部2
2の外壁面とで外側空間21cが形成されている。小径
筒部22は、内底面22aと側壁面22bとを有してお
り、内底面22aと側壁面22bとで内側空間22cが
形成されている。内底面22aの略中央部には突部23
がエンジン側取付け部3に向かって突出して形成されて
おり、突部23は先端部23aを有している。先端部2
3aは、後述するボール47と当接可能であり、後述す
る通路24と軸方向にほぼ同一位置に位置している。側
壁面22bには、外側空間21cと内側空間22cとを
連通する通路24および25が形成されている。通路2
4は、内底面22a近傍の側壁面22bに4箇所形成さ
れており、突部23の先端部23aと軸方向にほぼ同一
位置に位置している。また通路25は、エンジン側取付
け部3近傍の側壁面22bに4箇所形成されており、通
路24の内径よりも大きい内径を有している。ここで、
通路24は第1の開口部を構成し、通路25は第2の開
口部を構成している。
【0014】エレメント30は、濾材31と、上部板部
材32と、仕切部材33と、下部板部材34とから構成
され、外側空間21cの内部に収納されている。すなわ
ちエレメント30は、小径筒部22の外周に装着されて
いる。濾材31は例えば紙等が蛇腹状に折り畳まれてい
る。上部板部材32と仕切部材33と下部板部材34と
は、金属等により一体的に形成され、濾材31の内周に
装着されている。上部板部材32の外壁面と、濾材31
の側面および外周面と、小径筒部22の外壁面、大径筒
部21の内底面21aおよび側壁面21bとで通路24
に連通する通路26が形成されている。通路26はドレ
ンポート2に連通している。下部板部材34の外壁面と
小径筒部22の外壁面とでインテークポート1に連通す
る通路27が形成されている。上部板部材32は、内底
面21a近傍の濾材31の内周面を覆っており、濾材3
1の内部と通路24との連通を遮断している。仕切部材
33は、通路24と通路25との間を仕切っており、通
路26と通路27との連通を遮断している。下部板部材
34は、エンジン側取付け部3近傍の濾材31の内周面
を覆っており、図示しない多孔を有することにより、通
路27を介して濾材31の内部と通路25とを連通して
いる。
【0015】シート35は、円筒形状に形成されてお
り、小径筒部22のエンジン側取付け部3近傍の側壁面
22bに固定されている。シート35は、インテークポ
ート1に連通する開口穴36と、開口穴36の外周に設
けられる座部37とを有している。弁体40は、バルブ
部材41と、蓋部材45と、ボール47と、付勢手段と
しての圧縮コイルスプリング48とから構成される。
【0016】バルブ部材41は、有底円筒形状であっ
て、小径筒部22に往復移動可能に支持されている。バ
ルブ部材41は、円錐形状のテーパ面を有する当接部4
2と、円筒形状の摺動部43と、内底面41aとを有し
ている。バルブ部材41には、内底面41aとバルブ部
材41の内壁面とで、蓋部材45とボール47と圧縮コ
イルスプリング48とを収納するための収納空間49が
形成され、バルブ部材41の径方向に収納空間49と内
側空間22cとを連通する呼吸穴44が形成されてい
る。バルブ部材41は、弁体40の重量により矢印−Z
方向に力が働いており、当接部42がシート35の座部
37に着座可能である。当接部42が座部37に着座す
ることによりインテークポート1と通路25との連通が
遮断され、当接部42が座部37から離座することによ
りインテークポート1と通路25とが連通する。摺動部
43は、軸方向の長さが通路24の内径よりも大きく形
成されており、小径筒部22と摺動する。
【0017】蓋部材45とボール47と圧縮コイルスプ
リング48とは収納空間49に収納されている。蓋部材
45は、摺動部43と軸方向にほぼ同一位置に位置して
おり、バルブ部材41の開口端部に固定されている。蓋
部材45は略中央部に穴部46を有しており、穴部46
の内径は突部23の外径よりも大きく形成されている。
ボール47は、蓋部材45の内部に蓋部材45の内面に
接するように設けられており、穴部46を通して突部2
3の先端部23aと当接可能である。圧縮コイルスプリ
ング48は、一端がボール47に当接し、他端が内底面
41aに当接している。圧縮コイルスプリング48は、
ボール47が蓋部材45の内面に当接する方向にボール
47を付勢している。圧縮コイルスプリング48の付勢
力は、エンジン通常運転時のオイル流れによる力よりも
僅かに大きく設定されている。
【0018】次に、上記の構成のオイルフィルタ10の
作動について、図1、図2および図3を用いて説明す
る。 (1) 図1に示すように、エンジン停止時において、バル
ブ部材41は、弁体40の重量により矢印−Z方向に力
が働き、当接部42がシート35の座部37に着座して
いる。これにより、インテークポート1と通路25との
連通が遮断され、オイルフィルタ10の内部にオイルを
長時間残留させておくことができる。したがって、エン
ジン始動時にエンジンの潤滑部にオイルを遅滞なく供給
することができる。図1に示す状態において、弁体40
はチェックバルブとしての機能を果している。
【0019】(2) 図2に示すように、エンジン通常運転
時において、オイルポンプの運転によるオイルの流れに
より、弁体40は、自重に抗して図2に示す矢印+Z方
向に移動し、バルブ部材41の当接部42がシート35
の座部37から離座する。これにより、インテークポー
ト1と通路25とが連通し、インテークポート1からオ
イルフィルタ10内に導入されたオイルは、通路25お
よび27から濾材31の内部を通って鉄粉等のごみが濾
過され、通路26を通ってドレンポート2からエンジン
の潤滑部に供給される。このとき弁体40は、蓋部材4
5の穴部46が突部23の先端部23aを通過し、ボー
ル47が先端部23aに当接する。そして、圧縮コイル
スプリング48の付勢力は、エンジン通常運転時のオイ
ル流れによる力よりも僅かに大きく設定されているの
で、バルブ部材41の摺動部43が通路24を閉塞し、
インテークポート1と通路24との連通は遮断される。
したがって、オイルフィルタ10内に導入されたオイル
が通路26に逃げることはない。
【0020】(3) 図3に示すように、エンジン運転時で
あってエレメント30の濾材31が目詰りを起こしたと
き、通路25内のオイルの圧力が過大となり、この圧力
による力が圧縮コイルスプリング48の付勢力を越える
と、バルブ部材41は、圧縮コイルスプリング48の付
勢力に抗して図3に示す矢印+Z方向に移動し、摺動部
43が通路24を開口させ、インテークポート1と通路
24とが連通する。インテークポート1と通路24とが
連通すると、インテークポート1からオイルフィルタ1
0内に導入されたオイルは、通路24から通路26を通
ってドレンポート2からエンジンの潤滑部に供給され
る。このとき、上部板部材32は濾材31の内部と通路
24との連通を遮断しており、仕切部材33は通路26
と通路27との連通を遮断しているので、オイルフィル
タ10は、内部に導入されたオイルを濾材31を通さず
にドレンポート2に逃がすことができる。また、バルブ
部材41は呼吸穴44を有しているので、この呼吸穴4
4を通してバルブ部材41の収納空間49内の空気を逃
がすことができ、バルブ部材41は小径筒部22を滑ら
かに摺動する。図3に示す状態において、弁体40はリ
リーフバルブとしての機能を果している。
【0021】以上説明した第1実施例においては、弁体
40は、リリーフバルブとしての機能とチェックバルブ
としての機能との両方の機能を果たすことができるの
で、部品点数および組付工数を低減することができ、オ
イルフィルタ10の製造コストを低下することが可能と
なる。さらに、第1実施例においては、小径筒部22は
ケース20に一体的に設けられているので、部品点数を
低減するとともに、簡単な構成でオイルフィルタ10の
機械的強度を向上することができる。
【0022】さらにまた、第1実施例においては、バル
ブ部材41の摺動部43が通路24を開閉させることで
リリーフバルブとしての機能を果たすので、リリーフバ
ルブとしての機能を果たすための特別の弁座を設ける必
要がない。したがって、部品点数および組付工数をさら
に低減することができる。さらにまた、第1実施例にお
いては、バルブ部材41と蓋部材45とボール47と圧
縮コイルスプリング48とで予め弁体40を組立ててお
き、その組立てた弁体40を小径筒部22内に組付け、
エレメント30を大径筒部21内に組付けることで、オ
イルフィルタ10を組立てることができる。したがっ
て、組付工数をさらに低減することができ、オイルフィ
ルタ10の製造コストをさらに低下することが可能とな
る。また、濾材31が目詰りした場合、エレメント30
の交換のみで濾過機能を回復させることができるので、
オイルフィルタ全体を交換するタイプに比べて省資源に
対応することが可能であり、コスト低減に繋がる。
【0023】(第2実施例)第1実施例のオイルフィル
タ10を取付け面11が重力鉛直上方向となるようにエ
ンジン側取付け部3に取付けた第2実施例について、図
4を用いて説明する。図4は、エンジン停止時およびエ
ンジン通常運転時の状態を示している。図4に示す第2
実施例においては、図1に示す第1実施例を天地逆に構
成したのみであり、第1実施例と実質的に同一部分に同
一符号を付す。
【0024】図4に示すように、オイルフィルタ10
は、取付け面11が図4に示す矢印+Z方向、すなわち
重力鉛直上方向となるようにエンジン側取付け部3に取
付けられている。エンジン停止時およびエンジン通常運
転時において、弁体40は、自重によりボール47が突
部23の先端部23aに当接する位置で停止している。
このため、エンジン停止時において、オイルフィルタ1
0の内部にオイルを長時間残留させておくことができ
る。したがって、弁体40のチェックバルブとしての機
能は働いていない。また、エンジン通常運転時におい
て、インテークポート1と通路25とが連通しているの
で、インテークポート1からオイルフィルタ10内に導
入されたオイルは、通路25および27から濾材31の
内部を通って鉄粉等のごみが濾過され、通路26を通っ
てドレンポート2からエンジンの潤滑部に供給される。
エンジン運転時であってエレメント30の濾材31が目
詰りを起こしたとき、第1実施例と天地が逆である以
外、同様に作動することにより、リリーフバルブとして
の機能を果たすことができる。
【0025】第2実施例においては、部品点数および組
付工数を低減して製造コストを低下することが可能であ
るとともに、弁体40はチェックバルブとしての機能が
働かず、バルブ部材41が通路25の抵抗体とならない
ように構成されているので、オイルの圧力損失を抑制す
ることができる。 (第3実施例)第1実施例のバルブ部材41の当接部4
2をなくして摺動部を2箇所とし、シート35の形状を
変更した第3実施例について、図5を用いて説明する。
図5は、エンジン停止時であってチェックバルブとして
の機能が働いている状態を示している。図1に示す第1
実施例と実質的に同一部分に同一符号を付す。
【0026】図5に示すように、シート55は、円板形
状に形成されており、小径筒部22のエンジン側取付け
部3近傍の側壁面22bに固定されている。シート55
は、インテークポート1に連通する開口穴56を有して
おり、後述する弁体60が落下するのを防止するための
ものである。弁体60のバルブ部材61は、有底円筒形
状であって、小径筒部22に往復移動可能に支持されて
いる。バルブ部材61は、円筒形状の摺動部62および
63と、内底面61aとを有している。バルブ部材61
には、内底面61aとバルブ部材61の内壁面とで、蓋
部材45とボール47と圧縮コイルスプリング48とを
収納するための収納空間69が形成され、バルブ部材6
1の径方向に収納空間69と内側空間22cとを連通す
る呼吸穴64が形成されている。摺動部62は、軸方向
の長さが通路25の内径よりも大きく形成されており、
摺動部63は、軸方向の長さが通路24の内径よりも大
きく形成されている。摺動部62および63は小径筒部
22と摺動する。バルブ部材61は、弁体60の重量に
より矢印−Z方向に力が働いており、エンジン停止時に
おいてシート55に当接するとともに、摺動部62が通
路25を閉塞することが可能である。摺動部62が通路
25を閉塞することによりインテークポート1と通路2
5との連通が遮断され、摺動部62が通路25を開口さ
せることによりインテークポート1と通路25とが連通
する。エンジンの通常運転時、およびエレメント30の
濾材31が目詰りを起こしたときは第1実施例と同様に
作動する。したがって、エンジン運転時であってエレメ
ント目詰り時には、リリーフバルブとしての機能を果た
すことができる。
【0027】第3実施例においても、弁体60は、リリ
ーフバルブとしての機能とチェックバルブとしての機能
との両方の機能を果たすことができるので、部品点数お
よび組付工数を低減することができ、製造コストを低下
することが可能となる。 (第4実施例)第3実施例の弁体60をさらに別の弁体
と組合わせ、多段切替バルブに適用した第4実施例につ
いて、図6(A)、図6(B)および図6(C)を用い
て説明する。図6(A)は、チェックバルブとしての機
能が働いている状態を示し、図6(B)は、第1段のリ
リーフバルブとしての機能が働いている状態を示し、図
6(C)は、第2段のリリーフバルブとしての機能が働
いている状態を示している。図5に示す第4実施例と実
質的に同一部分に同一符号を付す。
【0028】図6(A)に示すように、多段切替バルブ
100は、筒体82と、弁体60と、弁体70と、シー
ト55とから構成されている。筒体82は、有底円筒形
状であって、内底面82aと側壁面82bとを有してお
り、内底面82aと側壁面82bとで内側空間82cが
形成されている。筒体82の開口端部側にはインテーク
ポート81が形成されており、インテークポート81か
ら多段切替バルブ100内に流体が導入可能な構成とな
っている。内底面82aの略中央部には突部83が開口
端部側に向かって突出して形成されている。突部83は
先端部83aを有しており、先端部83aは後述するボ
ール77に当接している。側壁面82bには、内側空間
22cと筒体82の外部とを連通する通路84および8
5が形成されている。通路84は中央部よりの側壁面8
2bに形成されており、通路85は通路84よりも開口
端部側の側壁面82bに形成されている。通路84およ
び85は、弁体60の摺動部62の軸方向の長さよりも
小さい内径を有しており、図示しないドレンポートに接
続されている。ここで、通路84は第1の開口部を構成
し、通路85は第2の開口部を構成している。
【0029】シート55は、筒体82の開口端部側の側
壁面82bに固定されており、開口穴56は、インテー
クポート81に連通している。弁体60は、筒体82内
の開口端部側に位置し、バルブ部材61が筒体82に往
復移動可能に支持されている。シート55および弁体6
0のその他の構成は第4実施例と同一であるので説明を
省略する。
【0030】弁体70は、バルブ部材71と、蓋部材7
5と、ボール77と、付勢手段としての圧縮コイルスプ
リング78とから構成され、弁体60よりも筒体82内
の内底面82a側に位置している。バルブ部材71は、
有底円筒形状であって、筒体82に往復移動可能に支持
されている。バルブ部材71は、円筒形状の摺動部72
および73と、内底面71aと、開口端部側に向かって
突出して形成される突部93とを有している。突部93
は先端部93aを有しており、突部93の外径は蓋部材
45の穴部46の内径よりも小さく形成されている。先
端部93aはボール47に当接している。バルブ部材7
1には、内底面71aとバルブ部材71の内壁面とで、
蓋部材75とボール77と圧縮コイルスプリング78と
を収納するための収納空間79が形成され、バルブ部材
71の径方向に収納空間79と内側空間82cとを連通
する呼吸穴74が形成されている。摺動部72および7
3は筒体82と摺動する。
【0031】蓋部材75とボール77と圧縮コイルスプ
リング78とは収納空間79に収納されている。蓋部材
75は、摺動部73と軸方向にほぼ同一位置に位置して
おり、バルブ部材71の開口端部に固定され、略中央部
に穴部76を有している。穴部76の内径は、突部83
の外径よりも大きく形成されている。ボール77は、蓋
部材75の内部に蓋部材75の内面に接するように設け
られており、穴部76を通して突部83の先端部83a
に当接している。圧縮コイルスプリング78は、一端が
ボール77に当接し、他端が内底面71aに当接してい
る。圧縮コイルスプリング78は、筒体82の開口端部
側にバルブ部材71を付勢している。圧縮コイルスプリ
ング78の付勢力は、弁体60の圧縮コイルスプリング
48の付勢力よりも大きく設定されている。
【0032】バルブ部材61およびバルブ部材71は、
圧縮コイルスプリング48および圧縮コイルスプリング
78の付勢力により図6(A)に示す矢印+X方向に力
が働いており、インテークポート81から多段切替バル
ブ100に導入される流体が無いか、あるいは流体圧力
が比較的弱い場合おいて、バルブ部材61がシート55
に当接するとともに、摺動部62が通路85を閉塞する
ことが可能である。摺動部62が通路85を閉塞するこ
とによりインテークポート81と通路85との連通が遮
断され、摺動部62が通路85を開口させることにより
インテークポート1と通路85とが連通する。
【0033】次に、上記の構成の多段切替バルブ100
の作動について、図6(A)、図6(B)および図6
(C)を用いて説明する。 (1) 図6(A)に示すように、インテークポート81か
ら多段切替バルブ100に導入される流体が無いか、あ
るいは流体圧力が比較的弱い場合おいて、バルブ部材6
1およびバルブ部材71は、圧縮コイルスプリング48
および圧縮コイルスプリング78の付勢力により矢印+
X方向に力が働き、バルブ部材61がシート55に当接
するとともに、摺動部62が通路85を閉塞する。これ
により、インテークポート81と通路85との連通が遮
断され、ドレンポート内に流体を残留させておくことが
できる。したがって、図6(A)に示す状態において、
多段切替バルブ100はチェックバルブとしての機能を
果している。
【0034】(2) インテークポート81から多段切替バ
ルブ100に導入される流体圧力による力が圧縮コイル
スプリング48の付勢力よりも大きくなると、図6
(B)に示すように、バルブ部材61は、圧縮コイルス
プリング48の付勢力に抗して図6(A)に示す矢印−
X方向に移動し、摺動部62が通路85を開口させる。
これにより、インテークポート81と通路85とが連通
し、インテークポート81から多段切替バルブ100内
に導入された流体は、通路85からドレンポートに排出
される。このとき、バルブ部材61は呼吸穴64を有し
ているので、この呼吸穴64を通してバルブ部材61の
収納空間69内の空気を逃がすことができ、バルブ部材
61は筒体82を滑らかに摺動する。図6(B)に示す
状態において、弁体60は第1段のリリーフバルブとし
ての機能を果している。
【0035】(3) インテークポート81から多段切替バ
ルブ100に導入される流体圧力による力が圧縮コイル
スプリング78の付勢力よりも大きくなると、図6
(C)に示すように、バルブ部材61およびバルブ部材
71は、圧縮コイルスプリング78の付勢力に抗して図
6(A)に示す矢印−X方向にさらに移動し、摺動部6
2が通路85とともに通路84を開口させる。これによ
り、インテークポート81と通路84および85とが連
通し、インテークポート81から多段切替バルブ100
内に導入された流体は、通路84および85からドレン
ポートに排出される。このとき、バルブ部材71は呼吸
穴74を有しているので、この呼吸穴74を通してバル
ブ部材71の収納空間79内の空気を逃がすことがで
き、バルブ部材71は筒体82を滑らかに摺動する。図
6(C)に示す状態において、弁体60および70は第
2段のリリーフバルブとしての機能を果している。
【0036】以上説明した第4実施例においては、弁体
60および70は、多段のリリーフバルブとしての機能
とチェックバルブとしての機能との両方の機能を果たす
ことができるので、部品点数および組付工数を低減する
ことができ、製造コストを低下することが可能となる。
第4実施例では、圧縮コイルスプリング78の付勢力は
圧縮コイルスプリング48の付勢力よりも大きい設定と
したが、圧縮コイルスプリング78の付勢力を圧縮コイ
ルスプリング48の付勢力よりも小さい設定としてもよ
い。圧縮コイルスプリング78の付勢力が圧縮コイルス
プリング48の付勢力よりも小さい場合、弁体70が第
1段のリリーフバルブとしての機能を果す構成となる。
【0037】以上説明した本発明の複数の実施例におい
ては、弁体は、リリーフバルブとしての機能とチェック
バルブとしての機能との両方の機能を果たすことができ
るので、部品点数および組付工数を低減することがで
き、製造コストを低下することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を自動車用のオイルフィルタに適用した
第1実施例を示す縦断面図である。
【図2】本発明を自動車用のオイルフィルタに適用した
第1実施例を示す縦断面図である。
【図3】本発明を自動車用のオイルフィルタに適用した
第1実施例を示す縦断面図である。
【図4】本発明を自動車用のオイルフィルタに適用した
第2実施例を示す縦断面図である。
【図5】本発明を自動車用のオイルフィルタに適用した
第3実施例を示す縦断面図である。
【図6】本発明を多段切替バルブに適用した第4実施例
を示す縦断面図である。
【符号の説明】
10 オイルフィルタ 20 ケース 21 大径筒部 22 小径筒部(筒体) 23 突部 24 通路(第1の開口部) 25 通路(第2の開口部) 30 エレメント 33 仕切部材 35 シート 37 座部 40 弁体 41 バルブ部材 42 当接部 43 摺動部 45 蓋部材 47 ボール 48 圧縮コイルスプリング(付勢部材) 55 シート 60 弁体 61 バルブ部材 62、63 摺動部 70 弁体 71 バルブ部材 72、73 摺動部 78 圧縮コイルスプリング(付勢部材) 82 筒体 83 突部 84 通路(第1の開口部) 85 通路(第2の開口部)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体の通路を形成しリリーフバルブとし
    ての機能に関与する第1の開口部、および流体の通路を
    形成しチェックバルブとしての機能に関与する第2の開
    口部を有する筒体と、 前記筒体に往復移動可能に支持され、前記リリーフバル
    ブとしての機能、および前記チェックバルブとしての機
    能を果たすことが可能な弁体と、 を備えることを特徴とするバルブ。
  2. 【請求項2】 前記筒体は、オイルフィルタのケースに
    一体的に設けられていることを特徴とする請求項1記載
    のバルブ。
  3. 【請求項3】 前記弁体は、前記第1の開口部を閉塞可
    能であって、前記弁体が前記第1の開口部を開閉させる
    ことで前記リリーフバルブとしての機能を果たすことを
    特徴とする請求項1または2記載のバルブ。
  4. 【請求項4】 前記弁体は、前記リリーフバルブとして
    の機能を果たす開弁圧を設定するための付勢手段を有す
    ることを特徴とする請求項1、2または3記載のバル
    ブ。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか一項記載のバル
    ブを用いたオイルフィルタであって、 前記筒体の外周に装着され、前記第1の開口部と前記第
    2の開口部との間を仕切る仕切部材を有するエレメント
    を備えることを特徴とするオイルフィルタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109432967A (zh) * 2018-11-28 2019-03-08 浙江万安科技股份有限公司 具有油气分离功能的干燥罐

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109432967A (zh) * 2018-11-28 2019-03-08 浙江万安科技股份有限公司 具有油气分离功能的干燥罐
CN109432967B (zh) * 2018-11-28 2023-11-24 浙江万安科技股份有限公司 具有油气分离功能的干燥罐

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