JPH11303870A - 多孔質気体軸受及びこれを用いたスピンドル装置 - Google Patents

多孔質気体軸受及びこれを用いたスピンドル装置

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JPH11303870A
JPH11303870A JP10801098A JP10801098A JPH11303870A JP H11303870 A JPH11303870 A JP H11303870A JP 10801098 A JP10801098 A JP 10801098A JP 10801098 A JP10801098 A JP 10801098A JP H11303870 A JPH11303870 A JP H11303870A
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bearing
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porous
graphite
gas
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Shizuka Yamazaki
静 山▲崎▼
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加工及び組込み時に軸受スリーブ表面に汚れ
や埃が発生することを抑止すると共に自励振動の発生を
防止することにある。 【解決手段】 主軸部材3と軸受隙間をもって対向する
軸受面9,11を有し、かつ、黒鉛を主成分とする多孔
質の軸受スリーブ5を具備し、その軸受スリーブ5の給
気面13,14から供給される圧縮空気を軸受スリーブ
5内の気孔を通してその軸受面9,11から軸受隙間へ
噴出させることにより、主軸部材3を軸受スリーブ5の
軸受面9,11に対して非接触支持する多孔質気体軸受
であって、軸受スリーブ5の少なくとも軸受面9,11
に、黒鉛粒子をガラス状カーボンで被覆した表面層18
を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は多孔質気体軸受及び
これを用いたスピンドル装置に関し、詳しくは、穴加工
機、精密加工機、静電塗装機などに利用され、主軸を非
接触支持する多孔質気体軸受及びこれを用いたスピンド
ル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、穴加工機、精密加工機、静電塗
装機などのスピンドル装置に利用される気体軸受は、主
軸の外径面と微小な軸受隙間をもって対向する軸受面を
有する軸受スリーブを具備し、その軸受スリーブの軸受
面に開口する給気ノズル又は給気スリットから圧縮空気
を軸受隙間に噴出させることにより主軸を非接触支持す
る。この軸受スリーブの材質としては、耐焼付性が良好
な点から黒鉛を使用する場合があった(実公平6−13
377号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述したよ
うに例えば軸受スリーブを組成する黒鉛は、積層構造を
持った結晶であって六方晶系に属する。そのため、黒鉛
を組成する六角層平面内の炭素原子はお互いに強い共役
二重結合で結ばれているが、六角層間は弱いファンデル
ワールス力で結ばれているのみであるため、外圧に対し
て容易にスリップしたりして剥離しやすい。
【0004】このように軸受スリーブを組成する黒鉛が
剥離に対して弱いと、その軸受スリーブの加工及び組込
み時、軸受スリーブの表面からの剥離により汚れや埃が
発生しやすく、また、これら汚れや埃が非常に小さいも
のであるため、軸受スリーブを清掃してその表面から完
全に除去することが困難である。
【0005】その結果、軸受スリーブをスピンドル装置
に組み込んだ状態でその軸受隙間に圧縮空気を供給する
と、前述した埃が排気に混入したり、作業者の手や軸受
ーブが組み込まれるハウジングに付着したりして、ディ
スクのマスタリング装置や検査装置などのようにクリー
ンルーム内で使用される装置への適用が問題となる可能
性があった。
【0006】また、通常、軸受スリーブを組成する黒鉛
は多孔質であることから、多孔質の黒鉛を利用した構造
の気体軸受もある。この気体軸受は、軸受スリーブの内
部で気孔がつながっていることから、圧縮空気を軸受ス
リーブ内の気孔を通し、その軸受面に噴出させるように
している。
【0007】しかしながら、軸受スリーブの内部に存在
する気孔の大きさは拡大して見ると均一ではなく、気孔
の断面積もばらついている。従って、圧縮空気は軸受ス
リーブ内の気孔を通過する途中で受ける抵抗が強くなっ
たり弱くなったりして変化する。例えばある箇所で絞ら
れた後に大きな気孔で広がりエアポケットのような部分
もあり、このような部分があると、空気は圧縮性がある
ためにエアハンマと称される自励振動が発生する。特に
軸受スリーブの軸受面に気孔が多いと、自励振動が顕著
に発生し易くなり、黒鉛からなる軸受スリーブを使用し
た多孔質気体軸受を実用化するには、この自励振動を防
止することが必要であった。
【0008】そこで、本発明は前述の問題点に鑑みて提
案されたもので、その目的とするところは、加工及び組
込み時に軸受スリーブ表面に汚れや埃が発生することを
抑止すると共に自励振動の発生を防止することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る多孔質気体
軸受は、回転部材と軸受隙間をもって対向する軸受面を
有し、かつ、黒鉛を主成分とする多孔質の軸受部材を具
備し、軸受部材の給気面から供給される圧縮気体を軸受
部材内の気孔を通して軸受面から軸受隙間へ噴出させる
ことにより、回転部材を軸受部材の軸受面に対して非接
触支持する多孔質気体軸受であって、前記軸受部材の少
なくとも軸受面に、黒鉛粒子をガラス状カーボンで被覆
した表面層を形成したことを特徴とする。
【0010】また、本発明に係るスピンドル装置は、主
軸部材と、主軸部材と軸受隙間をもって対向する軸受面
を有し、かつ、黒鉛を主成分とする多孔質の軸受部材
と、軸受部材が固定されて給気通路を形成したハウジン
グとを具備し、ハウジングの給気通路を通して軸受部材
の給気面から供給される圧縮気体を軸受部材内の気孔を
通して軸受面から軸受隙間へ噴出させることにより、主
軸部材を軸受部材の軸受面に対して非接触支持するスピ
ンドル装置であって、前記軸受部材の少なくとも軸受面
に、黒鉛粒子をガラス状カーボンで被覆した表面層を形
成したことを特徴とする。
【0011】これにより、黒鉛粒子をガラス状カーボン
で被覆した表面層が形成された軸受面では気孔が小さく
なることから、圧縮気体が軸受面で絞られて軸受隙間に
噴出されるので、エアポケットのような部分が形成され
にくくなり、自励振動が発生しにくい。これに対して、
軸受部材の給気面では黒鉛粒子がそのままであるために
気孔が大きく、軸受として十分な圧縮気体が供給され
る。
【0012】尚、表面層は、高温加熱によりガラス状カ
ーボンとなり得る素材を軸受部材の少なくとも軸受面か
ら含浸させ、不活性雰囲気中での高温加熱処理により炭
素化することにより形成することが可能である。
【0013】また、軸受部材の給気面及び軸受面を除く
他の表面に形成された表面層上をガラス状カーボン又は
接着剤などで被覆することが望ましい。これにより、軸
受部材の給気面及び軸受面以外の表面から圧縮気体が漏
れることなく、その軸受面から軸受隙間へ噴出されて圧
縮気体の有効利用が図れる。
【0014】また、本発明に係る多孔質気体軸受は、回
転部材と軸受隙間をもって対向する軸受面を有し、か
つ、黒鉛を主成分とする多孔質の軸受部材を具備し、軸
受部材の給気面から供給される圧縮気体を軸受部材内の
気孔を通して軸受面から軸受隙間へ噴出させることによ
り、回転部材を軸受部材の軸受面に対して非接触支持す
る多孔質気体軸受であって、前記軸受部材をその給気面
側から部分的に切除して軸受面側に圧縮気体が通る薄肉
部を形成したことを特徴とする。このように圧縮気体を
薄肉部内の気孔を通して軸受面から噴出させれば、エア
ポケットのような部分の容積を減少させることができる
点で好適である。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明に係る多孔質気体軸受及び
スピンドル装置としての実施形態を以下に詳述する。
【0016】この実施形態は、図1に示すように回転軸
1及びスラスト板2からなる回転部材である主軸部材3
と、後述する給気通路7が形成された円筒状ハウジング
4と、ハウジング4に固定された軸受部材である軸受ス
リーブ5とで構成される。
【0017】主軸部材3を構成するスラスト板2は、回
転軸1の端面にネジ(図示せず)により一体的に固着さ
れている。また、ハウジング4には、一端が給気ホース
6と連通し、他端が軸受スリーブ5と接する内周面及び
端面にそれぞれ開口した給気通路7が形成され、かつ、
例えば圧縮空気を外部へ排出するための排気通路8が形
成されている。
【0018】一方、軸受スリーブ5は、一対として、ハ
ウジング4の両端部に固定され、それぞれ、回転軸1と
微小なジャーナル軸受隙間をもって対向するジャーナル
軸受面9を有する筒状部10と、スラスト板2と微小な
スラスト軸受隙間をもって対向するスラスト軸受面11
を有するフランジ部12とを一体的に形成したものであ
る。また、ハウジング4の給気通路7が開口する内周面
及び端面には、筒状部10及びフランジ部12の給気面
13,14が接する。尚、筒状部10には排気孔15が
形成され、その排気孔15をフランジ部12のチャンフ
ァ部21に開口させることにより圧縮空気を排気するよ
うにしている。
【0019】この実施形態における軸受スリーブ5は、
耐焼付性が良好な黒鉛を主成分とする材質からなり、図
2の拡大図で示すように軸受スリーブ5のジャーナル軸
受面9及びスラスト軸受面11(以下、単に軸受面と称
す)の黒鉛粒子16をガラス状カーボン17で被覆した
表面層18を形成する。前述したガラス状カーボン17
は結晶構造を有する黒鉛と異なり、非晶質であるため、
埃などの発生が少なく、高強度の性質を有する。
【0020】また、軸受スリーブ5の表面を形成するガ
ラス状カーボン17が黒鉛粒子16を被覆するため、軸
受面9,11での気孔20が小さくなり、軸受の減衰性
が高まって自励振動が発生しにくい。尚、軸受スリーブ
5は黒鉛を主成分とするが、その他に潤滑特性の向上の
ため、アンチモンや二硫化モリブデン等を混合させたも
のであってもよい。また、軸受スリーブ5の主成分は、
前述の黒鉛以外にも、炭素やセラミック等であっても可
能である。
【0021】表面層18から給気面13,14へ至るま
での深層部分19については、黒鉛粒子16をガラス状
カーボン17で被覆する処理を施さずに黒鉛粒子16の
ままとする。また、給気面13,14及び軸受面9,1
1を除く他の表面、即ち端面26,27には、軸受面
9,11と同様に黒鉛粒子16の表面にガラス状カーボ
ン17を被覆した表面層18を形成した後、更に、その
表面層18上をガラス状カーボン又は接着剤などで被覆
する。
【0022】この実施形態では、給気ホース6からハウ
ジング4の給気通路7へ供給される圧縮空気は、軸受ス
リーブ5の給気面13,14から軸受スリーブ5の内部
に入り、気孔20を通って軸受隙間へ噴出される。ここ
で、黒鉛粒子16をガラス状カーボン17で被覆した表
面層18が形成された軸受面9,11では気孔20が小
さくなっていることから、圧縮空気が軸受面9,11で
絞られて軸受隙間へ噴出され、主軸部材3はラジアル方
向及びスラスト方向に回転自在に非接触支持される。
【0023】一方、軸受スリーブ5の給気面13,14
では黒鉛粒子16の表面にガラス状カーボン17を被覆
せずにその黒鉛粒子16がそのままであるために気孔2
0が大きく、軸受として十分な圧縮空気が供給される。
また、軸受スリーブ5の給気面13,14及び軸受面
9,11以外の端面26,27では、黒鉛粒子16の表
面にガラス状カーボン17を被覆した表面層18を形成
し、更にその表面層18上をガラス状カーボン又は接着
剤で被覆したことにより、圧縮空気が軸受面9,11以
外の端面26,27から漏れることなく、その軸受面
9,11で確実に絞られて軸受隙間へ噴出されるので、
圧縮空気の有効利用が図れる。
【0024】本発明の実施形態の製作は、以下の要領で
もって行われる。まず、黒鉛を主成分とする材質からな
る軸受スリーブ5をハウジング4に焼嵌め等し得る所定
の寸法に加工し、この軸受スリーブ5の加工後、黒鉛粒
子16をガラス状カーボン17で被覆した表面層18を
形成する。
【0025】この表面層18の形成は次の通りである。
フェノール、フラン樹脂やセルロース等のように高温加
熱によりガラス状カーボン17となり得る所定の素材を
溶かして軸受スリーブ5の給気面13,14を除き他の
表面(軸受面9,11及び端面26,27)から含浸さ
せる。その後、乾燥させた上で不活性雰囲気中にて約6
00℃以上の高温加熱処理により炭素化することによ
り、前述の素材をガラス状カーボン17に熱硬化させ
る。これにより、図2に示すように軸受スリーブ5の少
なくとも軸受面9,11の黒鉛粒子16がガラス状カー
ボン17で被覆された組織構造の表面層18となる。
【0026】以上のようにして製作された軸受スリーブ
5をハウジング4に焼嵌めし、その軸受面9,11の仕
上げ加工を行った上で回転軸1及びスラスト板2を組み
付けて最終的に完成させる。尚、この表面層18は、例
えば、0.5〜1.0mm程度の深さまで形成すること
が望ましい。また、前述した軸受スリーブ5の軸受面
9,11の仕上げ加工において、表面層18を加工しろ
以上の深さまで形成しておくことにより、その仕上げ加
工後においても、軸受面9,11に所望深さの表面層1
8が残存するようにしておく必要がある。
【0027】次に、本発明の他の実施形態を図3に示し
て説明する。尚、この実施形態における軸受スリーブ5
の材質は、ガラス状カーボン17を被覆せずに表面層1
8が形成されていない黒鉛粒子16のままである。但
し、黒鉛粒子16をガラス状カーボン17で被覆した表
面層18を形成した場合についても適用可能である。
【0028】ここで、軸受スリーブ5の厚みが大きい
と、その内部に存在する気孔20によりエアポケットの
ような部分が生じる可能性があり、また、気孔20が同
じ断面積であったとしても、給気面13,14で絞られ
て軸受面9,11でエアポケットのような作用を呈する
可能性がある。このことを考慮した場合、図3に示すよ
うなものが好適である。
【0029】この実施形態は、同図に示すように黒鉛を
主成分とする多孔質の軸受スリーブ5をその給気面1
3,14側から部分的に切除して軸受面9,11側に薄
肉部22,23を形成し、圧縮空気を薄肉部22,23
の気孔を通して軸受面9,11から軸受隙間へ噴出させ
る構造としたものである。この場合、薄肉部22,23
ではその周りよりも通気抵抗が小さくなることから、圧
縮空気は、切除部24,25から導入されて薄肉部2
2,23内の気孔を通り、軸受面9,11から軸受隙間
へ噴出する。この薄肉部22,23ではエアポケットの
ような部分の容積が減少していることから、自励振動を
抑制することができる。
【0030】前述した切除部24,25が軸受スリーブ
5の端面26,27と近接していると、圧縮空気の圧力
が軸受スリーブ5の内部で高まらないうちに軸受スリー
ブ5の端面26,27から逃げてしまう虞があるため、
その切除部24,25を軸受スリーブ5の端面26,2
7から1mm以上内側に配設することが望ましい。尚、
この軸受スリーブ5の端面26,27は、接着剤などに
より圧縮空気が外部へ漏れないように密封処理を施すこ
とが望ましい。
【0031】また、切除部24,25は、軸受スリーブ
5の円周方向に連続的に形成した環状凹溝としたり、或
いは非連続的に形成した凹穴とすることが可能である。
更に、切除部24,25の幅寸法については、軸受スリ
ーブ5の強度劣化などを考慮して可能な範囲で内側に広
く形成することが可能である。
【0032】尚、前述の実施形態は、ハウジング4の両
端に二つの軸受スリーブ5を設け、これら軸受スリーブ
5により回転軸1の両端で非接触支持した場合である
が、これ以外にも一つの軸受スリーブ5により回転軸1
の全体を非接触支持する構造(図4参照)であっても適
用可能である。
【0033】また、軸受スリーブを固定軸に装着すると
共に、その固定軸側に設けた給気通路から圧縮空気を軸
受スリーブを通してその軸受面に供給することによっ
て、円筒状の回転部材を軸受面に対して非接触支持する
構成のものにも適用することができる。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、軸受部材の軸受面に、
黒鉛粒子をガラス状カーボンで被覆した表面層を形成し
たことから、軸受部材の加工及び組込み時、軸受部材の
表面に汚れや埃が発生することを抑止することが容易と
なり、ディスクのマスタリング装置や検査装置などのよ
うにクリーンルーム内で使用される装置への適用が実現
容易となる。また、軸受面での気孔を小さくすることが
できて、その軸受面で圧縮気体が絞られるため、自励振
動の発生を未然に防止することができて、気体軸受の剛
性を高めることができ、良好な減衰性能が得られる。
【0035】更に、給気面及び軸受面を除く他の表面に
形成された表面層上をガラス状カーボン又は接着剤など
で被覆することにより、軸受部材の給気面から供給され
た圧縮気体が軸受面以外の部分から漏れることなく、軸
受機能を十分に発揮させることができる。
【0036】また、黒鉛を主成分とする多孔質の軸受部
材をその給気面側から部分的に切除して軸受面側に薄肉
部を形成し、圧縮気体を薄肉部内の気孔を通して軸受面
から噴出させるようにしたから、エアポケットのような
部分の容積を減少させることができ、自励振動を抑制す
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す断面図
【図2】図1の軸受スリーブの軸受面近傍を示す要部拡
大断面図
【図3】本発明の他の実施形態を示す断面図
【図4】一つの軸受スリーブにより回転軸の全体を非接
触支持する構造を示す断面図
【符号の説明】
3 回転部材(主軸部材) 4 ハウジング 5 軸受スリーブ 7 給気通路 9,11 軸受面 13,14 給気面 16 黒鉛粒子 17 ガラス状カーボン 18 表面層 22,23 薄肉部 26,27 給気面及び軸受面を除く他の表面

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転部材と軸受隙間をもって対向する軸
    受面を有し、かつ、黒鉛を主成分とする多孔質の軸受部
    材を具備し、軸受部材の給気面から供給される圧縮気体
    を軸受部材内の気孔を通して軸受面から軸受隙間へ噴出
    させることにより、回転部材を軸受部材の軸受面に対し
    て非接触支持する多孔質気体軸受であって、前記軸受部
    材の少なくとも軸受面に、黒鉛粒子をガラス状カーボン
    で被覆した表面層を形成したことを特徴とする多孔質気
    体軸受。
  2. 【請求項2】 主軸部材と、主軸部材と軸受隙間をもっ
    て対向する軸受面を有し、かつ、黒鉛を主成分とする多
    孔質の軸受部材と、軸受部材が固定されて給気通路を形
    成したハウジングとを具備し、ハウジングの給気通路を
    通して軸受部材の給気面から供給される圧縮気体を軸受
    部材内の気孔を通して軸受面から軸受隙間へ噴出させる
    ことにより、主軸部材を軸受部材の軸受面に対して非接
    触支持するスピンドル装置であって、前記軸受部材の少
    なくとも軸受面に、黒鉛粒子をガラス状カーボンで被覆
    した表面層を形成したことを特徴とするスピンドル装
    置。
  3. 【請求項3】 前記表面層は、高温加熱によりガラス状
    カーボンとなり得る素材を軸受部材の少なくとも軸受面
    から含浸させ、不活性雰囲気中での高温加熱処理により
    炭素化することにより形成したことを特徴とする請求項
    1記載の多孔質気体軸受。
  4. 【請求項4】 前記軸受部材の給気面及び軸受面を除く
    他の表面に形成された表面層上をガラス状カーボン又は
    接着剤などで被覆したことを特徴とする請求項1記載の
    多孔質気体軸受。
  5. 【請求項5】 回転部材と軸受隙間をもって対向する軸
    受面を有し、かつ、黒鉛を主成分とする多孔質の軸受部
    材を具備し、軸受部材の給気面から供給される圧縮気体
    を軸受部材内の気孔を通して軸受面から軸受隙間へ噴出
    させることにより、回転部材を軸受部材の軸受面に対し
    て非接触支持する多孔質気体軸受であって、前記軸受部
    材をその給気面側から部分的に切除して軸受面側に圧縮
    気体が通る薄肉部を形成したことを特徴とする多孔質気
    体軸受。
JP10801098A 1998-04-17 1998-04-17 多孔質気体軸受及びこれを用いたスピンドル装置 Withdrawn JPH11303870A (ja)

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