JPH11301595A - 飛行機用ジェット・エンジンの保護カバ− - Google Patents

飛行機用ジェット・エンジンの保護カバ−

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JPH11301595A
JPH11301595A JP12963798A JP12963798A JPH11301595A JP H11301595 A JPH11301595 A JP H11301595A JP 12963798 A JP12963798 A JP 12963798A JP 12963798 A JP12963798 A JP 12963798A JP H11301595 A JPH11301595 A JP H11301595A
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JP
Japan
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cylinder
intake port
ventilation
protection
protective
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JP12963798A
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Kazuo Ariyoshi
吉 一 夫 有
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、飛行機用ジェット・エンジンの保
護カバ−に関するもので、従来、無防備状に開口したま
まのジェット・エンジン1(以下エンジン1に略)の吸
気口2に、保護筒3を取り付け、鳥の飛び込み(バ−ド
ストライク)を防止して、エンジン1を保護し、安全に
飛行出来るようにすることを目的としている。 【構成】 エンジン1の吸気口2正面に着脱自在の保護
筒3を形成し、該保護筒3内に無数の通気孔9を形成す
るか通気孔9を無数に形成した通気筒8を取り付け、
且、通気孔9を構成する部材は、吸気口2方向に強大な
断面係数を有するように配設し、而して、該保護筒3を
吸気口2正面に着脱自在に取り付けると共に胴体18両
側の吸気口2にも応用実施して、バ−ドストライクを防
止することを最も主要な特徴とする。又、飛行状况に応
じて通気孔9と金網7を併用するか、どちらかを単独で
使用出来ることも実現した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、飛行機用ジェット・エ
ンジンの吸気口に、保護筒3を取り付け、鳥の飛び込み
(バ−ドストライク)を防止して、ジェット・エンジン
1を保護し、安全に飛行出来るようにした飛行機用ジェ
ット・エンジンの保護カバ−に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ジェット機の離・着陸時や低空飛
行時に於て、バ−ドストライクがしばしば発生し、この
衝突圧でジェット・エンジンのフアンやエンジン内の関
連機器が破壊又は損傷し、これが原因で離陸不能、不時
着、墜落等の重大事故が発生し、多くの尊い人命が亡く
なったり負傷している。又、破壊した飛行機の代替品の
購入、破壊又は損傷した部品の取り替えや修理をせねば
ならず、全体的な飛行計画に重大な支障を来すと共に人
的、物質的な損害は経済的に換算すると莫大な損失とな
っている。又、これ等が、飛行機運行会社の経理を圧迫
し、加重な保険や事故防止対策もあって、飛行運賃にハ
ネ返り、乗客の負担増しにもなっている。この、バ−ド
ストライクの防止策として、常駐する警備員が鳥を銃や
爆音或いは天敵の鳥等で追っ払っているが、その時だけ
で、又、舞い戻るため、危険性は常に介在している。
又、飛行速度は更に早くなる傾向にあるため、危険性は
一層増しつつある。これは、全世界的な傾向で、関係者
が英知を結集して設計、製作した飛行機にとって、只一
の重大な弱点で、一日も早く、安全対策をとる必要があ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ジェット・エンジンの
吸気口は、無防備状に開口したままで、バ−ドストライ
クに対し、何らの安全対策をとられてない点である。
【0004】
【課題を解決するための手段】ジェット・エンジン1の
吸気口2正面に着脱自在の保護筒3を形成し、該保護筒
3内に無数の通気孔9を形成するか通気孔9を無数に形
成した通気筒8を取り付け、且、通気孔9を構成する部
材は、吸気口2方向に強大な断面係数を有するように配
設し、而して、該保護筒3を吸気口2正面に着脱自在に
取り付けると共に胴体18両側の吸気口2にも応用実施
して、バ−ドストライクを防止することを最も主要な特
徴とする。又、飛行状况に応じて通気孔9と金網7を併
用するか、どちらかを単独で使用出来ることも実現し
た。
【0005】
【実施例】実施例1の図1から図11に於て、図1は、
ジェット・エンジン1(以下エンジン1に略)の吸気口
2外径よりやや大径の保護筒3を形成し、該保護筒3の
後端にテ−パ状の段付き4を形成し、該段付き4の端部
には吸気口2正面に被さる装着筒5を形成している。
又、段付き4に適合するテ−パ筒6を形成し、該テ−パ
筒6の後端に円すい状の金網7を取り付け、又、保護筒
3内に通気孔9を無数に形成した通気筒8を取り付け、
通気孔9は通気筒8方向に形成し、且、通気孔9を構成
する母材10と嵌入材11は、通気筒8方向に強大な断
面係数を有するように配設し、且、断面係数を更に大き
くするため、通気孔9を円すい状に形成すると共に図5
のように、通気孔9を構成する母材10と嵌入材11の
前面に刃12を形成している。然る後、テ−パ筒6を段
付き4に適合し、次いで、通気筒8を保護筒3内に挿入
し、両者共ねじ13で取り付けている。而して、該保護
筒3を吸気口2正面に着脱自在に取り付け、ねじ13で
固定している。尚、保護筒3内に通気筒8と金網7を取
り付けたが、通気孔9又は、金網7のどちらか一方のみ
取り付けてもよい。図2は、フアン14が奥にある場合
の実施例で、保護筒3を短く形成し、その分だけ通気孔
9と金網7が吸気口2内に収まるように取り付けてい
る。図3は、図2と逆に、フアン14が吸気口2より出
ている場合の実施例で、保護筒3を長く形成し、その分
だけ通気孔9と金網7が前側になるように取り付けてい
る。図5は、通気孔9の組立て例で、通気孔9を構成す
る母材10の前面に浅めの溝15を、嵌入材11に深め
の溝15を穿設して組立て、然る後、後面を溶接する構
造にしている。尚、溝15は母材10の溝15を深く、
嵌入材11の溝15を浅く形成してもよい。又、母材1
0と嵌入材11の前面に刃12を形成し、且、嵌入材1
1の後面を流線形状に形成している。尚、流線形状に形
成せずに平面状のまま使用してもよい。図6は、通気孔
9の後面を円すい台に形成し、通気筒8方向の断面係数
を強大にする構造にしている。図7は、構造を簡単化す
るため、通気孔9の後面を平面状に形成している。図8
から図11は、嵌入材11の代りに間隔規制棒16を取
り付けたもので、各貫通部を溶接している。図10は、
母材10を平面状のまま使用したもの、図11は、母材
10を後面にかけて、流線形状に形成している。尚、図
8は、間隔規制棒16を直列状に取り付けたが、千鳥状
に取り付けてもよい。
【0006】実施例2の図12から図14に於て、図1
2は、通気孔9の前面を円すい状に形成している。図1
4は、保護筒3を短く形成し、該保護筒3の入口に図1
2の通気孔9を取り付けている。尚、この場合、通気孔
9の前面に刃12を形成しなくてもよい。
【0007】実施例3の図15から図17に於て、図1
5は、通気孔9全体を後面に向け、円すい状に形成して
いる。図17は通気孔9の頂点側を前側に向けて取り付
けている。尚、図15は、後面に向け球面状に、図17
は、前面に向け球面状に形成してもよい。
【0008】実施例4の図18から図21に於て、図1
8は、嵌入材11を長めに形成している。図19は、通
気孔9を構成する母材10と嵌入材11の組み合せ例
で、嵌入材11に深めの溝15形成して組立て、然る
後、後面を溶接する構造にしている。尚、母材10と嵌
入材11の両方に溝15を穿設して組立ててもよい。図
20は、図7の平面状の通気孔9に応用実施したもの
で、該通気孔9の嵌入材11を長めに形成している。図
21は、図18の逆で、長めの嵌入材11が、円すいの
頂点側に出るように形成している。尚、嵌入材11を水
平にするか、縦にするかは、飛行状况に応じて取り付け
ればよく、水平のものを縦にする時は、通気筒8か装着
筒5を90度回して取り付ければよい。
【0009】実施例5の図22から図24に於て、図2
2は、フアン14が奥にある場合の実施例で、吸気口2
内に挿入可能の保護筒3を形成し、該保護筒3の後端に
テ−パ状の段付き4を形成し、前端には吸気口2正面に
被さる装着筒5を形成している。又、段付き4に金網7
を、保護筒3内には、通気筒8を取り付け、而して、該
保護筒3を吸気口2内に挿入し、該保護筒3の前端を吸
気口2正面に着脱自在に取り付けている。尚、保護筒3
内に通気筒8と金網7を取り付けたが、通気孔9又は金
網7のどちらか一方のみ取り付けてもよい。図23は、
フアン14が図22の場合よりやや前側にある場合の取
り付け例で、金網7を浅く形成している。図24は、吸
気口2入口に、吸気口2内径よりやや大径の段付き4を
形成し、該段付き4に通気筒8を取り付けている。尚、
図42のように、吸気口2内に直接取り付けてもよい。
【0010】実施例6の図25から図29に於て、図2
5は、保護筒3内に取り付け可能の金網取り付け筒17
を数個形成し、該金網取り付け筒17に、細目から粗目
の金網7を各々円すい状に形成して取り付け、而して、
該保護筒3内に、細目から粗目の金網7の順に取り付け
ている。尚、細目の金網7を段付き4に取り付けてもよ
い。この場合、金網7は3種類取り付けたが、2個又は
1個のみでもよく、2個又は1個の時は、保護筒3をそ
の分だけ短く形成する。金網7を4種以上とする時は、
保護筒3をその分だけ長く形成する。又、保護筒3を長
く形成し、金網7の前側に各図中の適切な通気筒8を取
り付けてもよい。尚、金網7を構成する線材は強靭且、
不銹性のものがよく、線径は普通、網目に応じた大きさ
であるが、本実施例に於ては、衝突圧を考慮して、粗目
の金網7でも普通より大径の線材で形成し、細めの金網
7も粗目の金網7と同じ線材で形成した方がよい。図2
7から図29は、細目と粗目の通気孔9を形成し、細目
の通気孔9は粗目の通気孔9より薄く形成している。而
して、保護筒3内の段付き4に金網7を、保護筒3内に
は、細目、粗目の通気孔9の順に取り付けるようにした
もので、図27は、通気孔9の頂点部分を前側に向けて
取り付けている。図28は、通気孔9の頂点部分を後側
に向けて取り付けている。図29は、通気孔9の頂点部
分を前側に向けて取り付けている。又、図27から図2
9は、通気孔9を2種類取り付けたが、図25のよう
に、細目から粗目の通気孔9を3種類以上形成して取り
付けてもよい。尚、衝突圧は前側の通気孔9を通る毎に
小さくなるので、図27から図29のように、2段目、
3段目になるにつれ、段々薄く形成してもよい。又、他
図をの通気孔9を本実施例のように形成し、同種か異種
の通気孔9を組合わせて使用してもよい。
【0011】実施例7の図30から図36に於て、図3
0は、通気孔9の前面を斜め切り状に形成し、且、長め
の嵌入材11を取り付けている。図32は、通気孔9の
前面を円状に形成している。尚、通気孔9を円状に形成
した時、前面の中心線を境にして、分水嶺状に分け、両
側を図30のように斜め切り状に、又、図32のように
円状に形成してもよい。以上の図30と図32に於て、
斜め切り角度は、これより急、又は、緩傾斜状でもよ
く、嵌入材11が母材10の前面と同一面になるように
形成してもよい。又、この場合、通気孔9の前面に刃1
2を形成しなくてもよい。
【0012】実施例8の図37と図38に於て、図37
は、保護筒3の内径を吸気口2外径と同径に形成してい
る。図38は、保護筒3の内径を吸気口2内径と同径に
形成している。この場合、保護筒3に入った空気は、通
気孔9を構成する部材、衝突物、粉砕物、残留物が一部
の通気孔9を塞いだ場合、空気の通過面積は微小ながら
狭められるが、その他の通気孔9部分の風速が増し、前
後の全体的な体積は同一となって吸気口2内に入る。従
って、理論的には保護筒3と吸気口2の内径が同じでも
よいが、機種や飛行条件等によって必要空気量も変るの
で、図37のように、保護筒3の内径を吸気口2外径と
同一にするか、それよりもやや小径にし、又、他の実施
例に示すように、吸気口2外径より大径に形成してもよ
い。尚、図37と図38の装着筒5は、現在就航中のエ
ンジン1正面と同形状に形成している。又、図38の保
護筒3の前周を少し広げてもよい。
【0013】実施例9の図39から図44に於て、図3
9は、胴体18両側の吸気口2に被さる半円状又はコ状
の保護枠19を形成すると共に該保護枠19の前面を広
げ、又、保護枠19の前面に嵌入材11を水平状に突出
した無数の通気孔9を吸気口2方向に形成し、且、該通
気孔9は、乗員の視界をよくするため、保護枠19の上
面から機首方向に斜め下り状に、上面から見た時、保護
枠19を底辺とする三角形形状に形成している。而し
て、該保護枠19を胴体18両側の吸気口2に被せ、着
脱自在に取り付けている。尚、嵌入材11は水平状とし
たが、縦方向に、又、嵌入材11を長めに形成せずに、
母材10と同一面に形成してもよい。尚、この場合、通
気孔9の前面に刃12を形成なくてもよい。図42は、
吸気口2に通気筒8を直接取り付けている。図中20
は、通気筒受け20でねじ13又はリベットで固定して
いる。尚、図42は、図22から図24のように、フア
ン14が奥にある場合に実施可能である。図43は、保
護枠19を金網7で形成している。
【0014】以上の実施例1から9(図1から図44)
に於て、保護筒3を円筒状に形成したが、多角筒状でも
よく、保護筒3や通気筒8、金網7は運行状况に応じ
て、各図中の保護筒3や通気筒8、金網7と適宜取り替
えたり、通気筒8と金網7を併用せずに、どちらかを単
独で使用してもよい。又、保護筒3を吸気口2正面に取
り付け易くするため、吸気口2正面外径と装着筒5をテ
−パ状に形成してもよい。実施例8の図37と図38
は、現在就航中の飛行機に取り付けたもので、装着筒5
をエンジン1正面と同形状のテ−パ状又は球面状に形成
している。尚、他図もこのように実施すれば、現在就航
中の飛行機に容易に取り付けることが出来る。又、通気
孔9は正面から見た時、角形状に形成したが、円形や楕
円形、三角形、ハニカム状等に形成してもよく、各形を
筒状(例えば、円形の時は円筒状に形成する)に形成
し、これを通気筒8方向に束ねて形成してもよい。又、
他の形状があればこれを実施してもよい。尚、通気孔9
を形成する母材10と嵌入材11は、強度上、保護筒3
や通気筒8の中心を外して取り付けた方がよい。、又、
母材10と嵌入材11の前面に刃12を形成したが、両
材共薄いので、刃12を形成しなくてもよく、刃12を
母材10か嵌入材11のどちらかのみ形成してもよい。
又、図18のように、突出した刃12がある時は、母材
10側の刃12は形成しなくてもよく、嵌入材11側は
形成せずに母材10側のみに形成してもよい。又、両材
共刃12を形成しなくてもよい。
【0015】
【発明の効果】実施例1の図1から図11に於て、滑走
や飛行中、鳥が、図1のエンジン1に吸い込まれようと
しても、保護筒3を取り付けたので、鳥は通気孔9に当
り、フアン14に当らない。この時、通気孔9に強大な
衝突圧がかかろうとするが、通気孔9に形成した刃12
が瞬時に粉砕し、強大な衝突圧は殆んどなくなった状態
で通気孔9を通り、再度、金網7で微細化されるので、
衝突圧も消滅し、単なる空気の流れになって吸気口2に
入る。従って、フアン14は損傷しない。又、粉砕又は
微細化されずに、残った羽根や小片等の残留物は、保護
筒3の入口(通気筒8の前面)か金網7の頂点部分に残
留し、フアン14に当らないので安全であり、該残留物
は飛行機の整備時に除去すれば、空気の流れはよくな
り、次回も安全に飛行することが出来る。尚、通気孔9
を構成する部材は、一体に構成して通気孔9方向に、強
大な断面係数を有する合成構造にすると共に鳥が通気孔
9に衝突し、強大な衝突圧がかからうとしても、瞬時
に、刃12が粉砕し、衝突圧は零近くなるので、構造的
に安全である。又、金網7にも、通気孔9を通った残余
の衝突圧がかからうとするが、瞬時に、金網7で微細化
し、衝突圧は消滅すると共に金網7は円すい状に形成
し、引張力を作用させるようにしたので、金網7も構造
的に安全である。更に、通気孔9は、筒状の通気孔9の
合成体であるので、衝突圧に対して座屈を起こさない。
従って、強度計算上も安全である。図2は、フアン14
が奥にある場合の取り付け例で、保護筒3を短く形成し
て小型化したので、外観的にコンパクト化出来、且、エ
ンジン1の整備時に着脱し易い。図3は、フアン14が
吸気口2より出ている場合の取り付け例で、このような
場合でも保護筒3を取り付けることが出来る。図5は、
通気孔9を構成する嵌入材11の後面を流線形状に形成
したので、通気孔9の空間は、後面になるにつれて広く
なる。従って、空気の流れがよくなると共に粉砕物がつ
まらない。図6は、通気孔9を円すい台状に形成し、断
面係数を大きくしたので、強大な衝突圧を受けても安全
である。図7は、構造を簡単化したので製作し易い。
図8は、嵌入材11の代りに、間隔規制棒16を通した
ので、図10の平面状、図11の流線形状の母材10で
も組立てることが出来る。又、母材10を図11のよう
に、流線形状に形成したので、図5と同じように、空気
の流れがよくなると共に粉砕物がつまらない。
【0016】実施例2の図12から図14に於て、図1
2は、通気孔9の前面を円すい状に形成したので、衝突
物の残留物は、円すいの底回りと保護筒3間、微細残留
物は金網7の頂点部分に溜まる。従って、エンジン1の
整備時に掃除し易い。図14は、保護筒3を短く形成
し、該保護筒3の入口に円すい状の通気孔9を取り付け
たので、残留物は円すい面をすべって矢印方向に飛び出
す。通気孔9に刃12を形成しない場合は、衝突物の殆
んどは、外側に飛び出すので、掃除の手間がかからな
い。又、保護筒3を短く形成して小型化したので、外観
的にコンパクト化出来、且、整備時に着脱し易い。
【0017】実施例3の図15から図17に於て、図1
5は、通気孔9全体を後面に向けて円すい状に形成し、
残留物が頂点部分に溜まるようにし、図17は、円すい
状の頂点部分を前側に向け、残留物が円すいの底回りと
保護筒3間に溜まるようにしたので、掃除し易い。
【0018】実施例4の図18から図21に於て、図1
8は、刃12を一段高く形成したので、衝突物は先ず、
嵌入材11の刃12で粉砕され、次いで、母材10の刃
12の2段階で粉砕されるので、通気孔9がうける衝突
圧は極端に小さくなる。図19は、通気孔9の組立て例
であるが、嵌入材11のみに、母材10が入る溝15を
穿設して組立て、且、母材10を長く形成したので、強
大な断面係数を有する構造となる。且、嵌入材11の後
面を流線形状に形成したので、通気孔9の空間は、後面
になるにつれて広くなる。従って、空気の流れがよくな
ると共に粉砕物がつまらない。図20は、構造を簡単化
したので製作し易い。図21は、円すいの頂点部分を前
側に向け、残留物を円すい状の底回りと保護筒3間に溜
まるようにしたので、掃除し易い。
【0019】実施例5の図22から図24は、通気孔9
を吸気口2内に取り付けたので、飛行機全体を見た時、
設計理念の外観を保持出来ると共に保護筒3を取り付け
ることによって安全性を認識出来るので、乗客はじめメ
−カ、運行会社等の関係者が安心して利用、製造、運行
することが出来る。従って、今後製作する飛行機は、エ
ンジン1の吸気口2を少し長めに製作すれば、本実施例
だけでなく、他の実施例の通気孔9を適宜選択して、取
り付けられるので、飛行機の安全性を益々高めることが
出来ると共に飛行機の優美性を保持することが出来る。
【0020】実施例6の図25から図29に於て、図2
5は、細目の金網7から粗目の金網7を順次取り付けた
ので、強大な衝突圧がかからうとしても、瞬時に粗目の
金網7によって粉砕され、以下、同様に中目の金網7、
細目の金網7の順で微細化される。このように、衝突圧
は、各金網7を通過する毎に減圧されながら微細化する
ので、各金網7に無理がかからないと共にフアン14を
安全に保護することが出来る。又、各々の金網7を通ら
ない残留物は各金網7の頂点部分に溜まるので、掃除し
易い。図27から図29は、細目、粗目の通気孔9の順
に取り付けたので、図25の金網7と同じように、強大
な衝突圧がかからうとしても、瞬時に、粗目の通気孔9
によって粉砕され、以下、同様に細目の通気孔9と金網
7で微細化され、衝突圧は単なる空気の流れに転換され
て吸気口2に入る。又、金網7と同じように、衝突圧
は、各通気孔9や金網7を通過する毎に減圧されながら
微細化するので、各通気孔9や金網7に無理がかからな
いと共にフアン14を安全に保護することが出来る。
又、各々の通気孔9や金網7を通らない残留物は各通気
孔9や金網7の頂点部分に溜まるので、掃除し易い。
尚、細目から粗目の通気孔9を3種類以上取り付けれ
ば、衝突圧を数段階に分けて消滅出来ると共に更に微細
化するので、フアン14を一層安全に保護することが出
来る。
【0021】実施例7の図30から図36に於て、図3
0は、通気孔9の前面を斜め状に形成し、衝突物を矢印
し方向に飛ばせるようにしたので、図34のように、斜
め部分を下向きに取り付ければ、衝突物は下方向に飛
び、機体や窓ガラス等を損傷しない。又、図35のよう
に、外向きに取り付ければ、衝突物は外方向に飛び、機
体や窓ガラス等を損傷しない。尚、図34と図35共斜
め切り部分を斜め下方向、例えば、45度位の角度で取
り付ければ、衝突物は、斜め外方向に飛ぶので、飛行上
安全である。従って、取り付け角度を機体の状况、速度
等に応じて適宜決定すれば、飛行機の安全性を更に向上
することが出来る。又、翼内埋め込み式のエンジンに応
用実施すれば、エンジン1が胴体の側部にあっても、衝
突物を斜め下方向に飛ばすことが出来るので、機体や窓
ガラス等を損傷せず、飛行上安全である。図32は、通
気孔9の前面を円状に形成したので、衝突物をなめらか
に飛ばすことが出来る。従って、上記に使用して好適で
ある。以上に於て、通気孔9を同一面に形成して刃12
を形成しない場合は、衝突物の殆んどは、外側に飛び出
すので、飛行中、残留物が少いので、空気は流れがよい
状態で吸気することが出来ると共に掃除の手間を著しく
省くことが出来る。
【0022】実施例8の図37と図38に於て、図37
は、保護筒3の内径を吸気口2外径と同径に形成したの
で、少し多めの空気量を吸気することが出来る。図38
は、保護筒3の内径を吸気口2内径と同径に形成したの
で、従来と同じ空気量を吸気することが出来る。
【0023】実施例9の図39から図44に於て、図3
9は、胴体18側部の吸気口2に通気孔9を取り付け、
且、該通気孔9は斜め方向に形成し、嵌入材11の刃1
2は水平方向に配設したので、衝突物は粉砕されながら
斜め上方向に飛び、機体を損傷しない。且、保護枠19
の前面を広げたので、従来と同じ空気量を吸気すること
が出来る。尚、刃12を縦方向に形成すれば、縦斜め方
向に飛ばすことが出来る。尚、通気孔9を同一面に形成
して刃12を形成しない場合は、衝突物の殆んどは、外
側に飛び出すので、掃除の手間を著しく省くことが出来
る。図42は、通気孔9を吸気口2に直接取り付けたの
で、構造を簡単化することが出来る。図43は、通気孔
9を金網7で製作したので、容易に製作することが出来
る。以上に於て、乗員の視界をよくするため、通気孔9
を斜め下方向に形成したので、操縦し易く、又、衝突物
が吸気口2に入らないので、ダクト内の気流の流れを調
整する各種機器やフアン、エンジン内の関連機器を損傷
しない。又、衝突物は、斜め上方向に飛ぶので、機体下
部に装備した各種機器を損傷しない。従って、常に、安
全な状態で飛行出来ると共に状况に応じて機敏な操作を
支障なく行うなうことが出来る。
【0024】以上の各実施例に於て、保護筒3内の通気
孔9や金網7を構成する部材、衝突物、粉砕物、残留物
等によって、空気の通過面積は微小ながら狭められる
が、吸気口2に吸い込まれる空気量は図38のように、
保護筒3が吸気口2と同径でも変らず、所要空気量を吸
気することが出来る。従って、吸気口2に入る空気の圧
力分布や気流に変化がなく、良好な状態で飛行すること
が出来る。尚、所要空気量は、機種や飛行条件等によっ
て異なるので、各実施例中の保護筒3、通気筒8、金網
7等を適宜選択して取り付ければ、常に良好な状態で飛
行することが出来る。又、粉砕物が通気孔9に付着した
時は、エンジン1の整備時に取り外し、蒸気、熱湯、薬
液等で容易に除去することが出来る。以上のように本発
明は、安全に飛行しながら、バ−ドストライクを防止出
来るので、バ−ドストライクによる、離陸不能、不時
着、墜落等を防止出来ると共にフアン14やエンジン1
内の関連機器が破壊、損傷せず、機体や窓ガラス、その
他の部品も破壊、損傷しないので、常に、安全な飛行を
することが出来る。従って、従来のように、バ−ドスト
ライクに起因する一切の事故がないので、飛行機全体の
事故率は著しく減じ、多くの尊い人命が亡くなることや
負傷することがないと共に莫大な経済的損失がなく、き
わめて安全に飛行出来るので、飛行計画も立て易く、こ
の安心感から乗客も増加し、飛行機運行会社の経理状况
も好転し、充実した安全な飛行計画を実施することが出
来る。尚、本発明の構造簡単であると共に着脱自在であ
るので、新規製作の飛行機のみならず、現在就航中の飛
行機にも容易に取り付けられる等の諸特徴を有するもの
である。
【図面の簡単な説明】
実施例1(図1から図11)
【図1】 実施例1の縦断正面図である。
【図2】 フアン14が奥にある場合の実施例である。
【図3】 フアン14が吸気口2より出ている場合の実
施例である。
【図4】 図1の左側面図である。
【図5】 通気孔9の組立て例を示す斜視図である。
【図6】 通気孔9の後面を円すい台状に形成した場合
の縦断正面図である。
【図7】 通気孔9の後面を平面状に形成した場合の縦
断正面図である。
【図8】 間隔規制棒16を取り付けた場合の縦断正面
図である。
【図9】 図8の左側面図である。
【図10】 通気孔9を構成する母材10と間隔規制棒
16の組立て例を示す縦断正面図である。
【図11】 母材10の後面を流線形状に形成した場合
の縦断正面図である。 実施例2(図12から図14)
【図12】 実施例2の縦断正面図である。
【図13】 図12の左側面図である。
【図14】 図12の通気孔9を保護筒3の入り口に取
り付けた場合の縦断正面図である。 実施例3(図15から図17)
【図15】 実施例3の縦断正面図である。
【図16】 図15の左側面図である。
【図17】 通気孔9の頂点部分を前側に向けた場合の
縦断正面図である。 実施例4(図18から図21)
【図18】 実施例4の縦断正面図である。
【図19】 通気孔9の組立て例を示す斜視図である。
【図20】 図18の通気孔9の後面を平面状に形成し
た場合の縦断正面図である。
【図21】 図18の通気孔9の前面を円すい状に、後
面を平面状に形成した場合のの縦断正面図である。 実施例5(図22から図24)
【図22】 実施例5の縦断正面図である。
【図23】 フアン14が図22より、やや前側にある
場合の取り付け例を示す縦断正面図である。
【図24】 通気孔9を吸気口2入口に直接取り付けた
場合の縦断正面図である。 実施例6(図25から図29)
【図25】 実施例6の縦断正面図である。
【図26】 図26の金網7の縦断正面図である。
【図27】 保護筒3に通気孔9を2個取り付けた場合
の縦断正面図である。
【図28】 図27の応用実施例を示す縦断正面図であ
る。
【図29】 図27の応用実施例を示す縦断正面図であ
る。 実施例7(図30から図36)
【図30】 実施例7の縦断正面図である。
【図31】 図30の左側面図である。
【図32】 図30の通気孔9の正面を円状に形成した
場合の縦断正面図である。
【図33】 本発明を装備した飛行機の平面図である。
【図34】 図33の正面図である。
【図35】 本発明を胴体後部側面のジェット・エンジ
ン1に装備した場合の平面図である。
【図36】 図35の正面図である。 実施例8(図37と図38)
【図37】 実施例8の縦断正面図である。
【図38】 保護筒3の内径を吸気口2内径と同径に形
成した場合の縦断正面図である。 実施例9(図39から図44)
【図39】 実施例9の平面図である。
【図40】 図39の正面図である。
【図41】 図39の左側面図である。
【図42】 吸気口2に通気孔9を直接取り付けた場合
の縦断正面図である。
【図43】 通気孔9を金網7で形成した場合の平面図
である。
【図44】 図43の正面図である。
【符号の説明】
1‥‥ジェット・エンジン 2‥‥吸気口 3‥‥保護筒 4‥‥段付き 5‥‥装着筒 6‥‥テ−パ筒 7‥‥金網 8‥‥通気筒 9‥‥通気孔 10‥‥母材 11‥‥嵌入材 12‥‥刃 13‥‥ねじ 14‥‥フアン 15‥‥溝 16‥‥間隔規制棒 17‥‥金網取り付け筒 18‥‥胴体 19‥‥保護枠 20‥‥通気筒受け

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジェット・エンジン1の吸気口2正面に
    着脱自在の保護筒3を形成し、該保護筒3内に無数の通
    気孔9を形成するか通気孔9を無数に形成した通気筒8
    を取り付け、且、通気孔9を構成する部材は、吸気口2
    方向に強大な断面係数を有するように配設したことを特
    徴とする飛行機用ジェット・エンジンの保護カバ−。
  2. 【請求項2】 保護筒3又は吸気口2内に取り付け可能
    の通気筒8を形成し、通気孔9の前面は、刃12先を揃
    えて形成するか片方の列を一段高くして形成し、而し
    て、該通気筒8を保護筒3か吸気口2内に取り付けたこ
    とを特徴とする請求項1の飛行機用ジェット・エンジン
    の保護カバ−。
  3. 【請求項3】 吸気口2内に挿入可能の保護筒3を形成
    し、該保護筒3内に無数の通気孔9を形成するか通気孔
    9を無数に形成した通気筒8を取り付け、而して、該保
    護筒3を吸気口2内に挿入し、該保護筒3の前端を吸気
    口2の正面に着脱自在に取り付けたことを特徴とする請
    求項1と2の飛行機用ジェット・エンジンの保護カバ
    −。
  4. 【請求項4】 保護筒3内に細目から粗めの金網7、又
    は、細目から粗目の通気孔9を順次又はいづれか1個の
    み取り付けるか通気筒8の後部に金網7を1個若しくは
    数個取り付けたことを特徴とする請求項1から3の飛行
    機用ジェット・エンジンの保護カバ−。
  5. 【請求項5】 胴体18両側の吸気口2正面に着脱自在
    の保護枠19を形成し、該保護枠19に無数の通気孔9
    を形成するか金網7を取り付けたことを特徴とする請求
    項1から4の飛行機用ジェット・エンジンの保護カバ
    −。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102012002154B3 (de) * 2012-02-03 2013-07-25 Ayla Schaub Vorrichtung zum Schutz von Flugzeugtriebwerken gegen Vogelschlag
CN106864759A (zh) * 2017-02-20 2017-06-20 张延林 飞机发动机防护装置及防护方法
JP2018016132A (ja) * 2016-07-26 2018-02-01 三菱重工業株式会社 開口カバー及び航空機
CN111188685A (zh) * 2020-02-05 2020-05-22 新昌县七星街道盈捷机械厂 一种防止鸟撞的航空发动机进气机构
WO2022123100A1 (es) * 2020-12-10 2022-06-16 Calderon Del Barrio Ubaldo Dispositivo protector para motores de avión

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