JPH11301215A - 水田作業機用タイヤ - Google Patents
水田作業機用タイヤInfo
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- JPH11301215A JPH11301215A JP10104583A JP10458398A JPH11301215A JP H11301215 A JPH11301215 A JP H11301215A JP 10104583 A JP10104583 A JP 10104583A JP 10458398 A JP10458398 A JP 10458398A JP H11301215 A JPH11301215 A JP H11301215A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 泥濘土の水田での走破性に優れ、耕盤を壊さ
ず、管理作業を通じ稲などの農作物を傷つけない水田作
業機用タイヤを提供する。 【解決手段】 互い違いにハの字状に延びる多数個の突
起状ラグを備える回転方向指定の水田作業機用タイヤに
おいて、サイドウォール部最大幅及びトレッド部の双方
が100mm を超え140mm 以下の幅を有し、ラグ表面からタ
イヤ内面に下ろした法線方向に測ったラグ高さH のサイ
ドウォール部最大幅SWに対する比H/SWの値が0.25〜0.60
の範囲内にあり、タイヤ外径が800 〜1100mmの範囲内
にある。
ず、管理作業を通じ稲などの農作物を傷つけない水田作
業機用タイヤを提供する。 【解決手段】 互い違いにハの字状に延びる多数個の突
起状ラグを備える回転方向指定の水田作業機用タイヤに
おいて、サイドウォール部最大幅及びトレッド部の双方
が100mm を超え140mm 以下の幅を有し、ラグ表面からタ
イヤ内面に下ろした法線方向に測ったラグ高さH のサイ
ドウォール部最大幅SWに対する比H/SWの値が0.25〜0.60
の範囲内にあり、タイヤ外径が800 〜1100mmの範囲内
にある。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、田植機や水田管
理機などの水田作業機用タイヤ、より詳細には水田作業
機用空気入りタイヤに関し、特に従来の同種タイヤに比
し軟弱な耕盤上の走破性がより優れ、作物に対する損傷
をより少なくすることができる水田作業機用タイヤに関
する。
理機などの水田作業機用タイヤ、より詳細には水田作業
機用空気入りタイヤに関し、特に従来の同種タイヤに比
し軟弱な耕盤上の走破性がより優れ、作物に対する損傷
をより少なくすることができる水田作業機用タイヤに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の水田作業機用タイヤにはサイドウ
ォール部からタイヤ半径方向外側に向かい末広がり状に
広がる羽状のラグを多数個設けた、いわゆる羽ラグ車輪
と呼ばれる空気入りタイヤが用いられている。この種の
タイヤの例を図6、7及び図8、9に示す。図6は図7
に示すトレッド部展開図のVI−VI線に沿う断面図であ
り、図8は図9に示すトレッド部展開図のVIII−VIII線
に沿う断面図である。
ォール部からタイヤ半径方向外側に向かい末広がり状に
広がる羽状のラグを多数個設けた、いわゆる羽ラグ車輪
と呼ばれる空気入りタイヤが用いられている。この種の
タイヤの例を図6、7及び図8、9に示す。図6は図7
に示すトレッド部展開図のVI−VI線に沿う断面図であ
り、図8は図9に示すトレッド部展開図のVIII−VIII線
に沿う断面図である。
【0003】図6、7に示すタイヤ11及び図8、9に
示すタイヤ21の詳細は後述するとして、前者のタイヤ
11はサイドウォール部13からタイヤ11の半径方向
外側に向け末広がり状に広がる多数個のラグ14をタイ
ヤ赤道面Eの両側に互い違い配列として備え、後者のタ
イヤ21はサイドウォール部23からタイヤ21の半径
方向外側に向け末広がり状に広がる複数個のラグ24a
をタイヤ赤道面Eと直交する向きに備えると共に隣り合
うラグ24の間に複数個の狭幅ラグ24bをタイヤ赤道
面Eと直交する向きに備える。
示すタイヤ21の詳細は後述するとして、前者のタイヤ
11はサイドウォール部13からタイヤ11の半径方向
外側に向け末広がり状に広がる多数個のラグ14をタイ
ヤ赤道面Eの両側に互い違い配列として備え、後者のタ
イヤ21はサイドウォール部23からタイヤ21の半径
方向外側に向け末広がり状に広がる複数個のラグ24a
をタイヤ赤道面Eと直交する向きに備えると共に隣り合
うラグ24の間に複数個の狭幅ラグ24bをタイヤ赤道
面Eと直交する向きに備える。
【0004】タイヤ11の末広がりラグ14はサイドウ
ォール部13最大幅SWが比較的広幅であるから末広が
りの度合いは小さく、これに対しタイヤ21の末広がり
ラグ24aはサイドウォール部最大幅SW23がタイヤ
11に比しより狭幅であるから末広がりの度合いがタイ
ヤ11のラグ14に比しより大きくしている。
ォール部13最大幅SWが比較的広幅であるから末広が
りの度合いは小さく、これに対しタイヤ21の末広がり
ラグ24aはサイドウォール部最大幅SW23がタイヤ
11に比しより狭幅であるから末広がりの度合いがタイ
ヤ11のラグ14に比しより大きくしている。
【0005】上記のタイヤ11、21に見られる共通の
特徴は、サイドウォール部最大幅が40〜80mmの範
囲内にあること、末広がりラグ14、24aの表面幅に
て規定するトレッド部12、22の幅TWがいずれもサ
イドウォール部最大幅SWより広幅であること、特に図
8、9に示す例のラグ24aのタイヤ回転軸方向幅、す
なわちトレッド部22の幅がサイドウォール部23最大
幅SWの3倍近いものも存在すること、タイヤ外径Dが
700〜950mmの範囲内にあることである。
特徴は、サイドウォール部最大幅が40〜80mmの範
囲内にあること、末広がりラグ14、24aの表面幅に
て規定するトレッド部12、22の幅TWがいずれもサ
イドウォール部最大幅SWより広幅であること、特に図
8、9に示す例のラグ24aのタイヤ回転軸方向幅、す
なわちトレッド部22の幅がサイドウォール部23最大
幅SWの3倍近いものも存在すること、タイヤ外径Dが
700〜950mmの範囲内にあることである。
【0006】上述したタイヤ11、21以外に図10、
11に例示するタイヤ31が用いられることがあるが、
この種のタイヤはサイドウォール部33の最大幅SWが
タイヤ11、21の最大幅SWに比しより広幅である一
方、ラグ34の表面、すなわちトレッド部32のラグ表
面32tからタイヤ内面ISに下ろした法線VL方向に
測ったラグ34高さHのサイドウォール部33最大幅S
Wに対する比の値が0.24以下に止まる。
11に例示するタイヤ31が用いられることがあるが、
この種のタイヤはサイドウォール部33の最大幅SWが
タイヤ11、21の最大幅SWに比しより広幅である一
方、ラグ34の表面、すなわちトレッド部32のラグ表
面32tからタイヤ内面ISに下ろした法線VL方向に
測ったラグ34高さHのサイドウォール部33最大幅S
Wに対する比の値が0.24以下に止まる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記のタイヤ1
1、21は、硬い耕盤の田圃では望ましい性能を発揮す
る反面、泥炭地などの田圃に見られるように、耕盤自体
が極めて軟弱でしかも耕盤の下層土壌の貫入抵抗が著し
く小さな値を示す田圃の作業では、タイヤの浮力が大幅
に不足し、その結果タイヤの沈下量が増すため必要な推
進力を発揮することができず、しばしば水田作業機が走
行不可能に陥る場合が生じる一方、上記タイヤ31では
ラグ34の高さが不足しタイヤ11、21に比し浮力の
多少の改善は見られてもラグ34による推進力発揮に不
足をきたす。
1、21は、硬い耕盤の田圃では望ましい性能を発揮す
る反面、泥炭地などの田圃に見られるように、耕盤自体
が極めて軟弱でしかも耕盤の下層土壌の貫入抵抗が著し
く小さな値を示す田圃の作業では、タイヤの浮力が大幅
に不足し、その結果タイヤの沈下量が増すため必要な推
進力を発揮することができず、しばしば水田作業機が走
行不可能に陥る場合が生じる一方、上記タイヤ31では
ラグ34の高さが不足しタイヤ11、21に比し浮力の
多少の改善は見られてもラグ34による推進力発揮に不
足をきたす。
【0008】また水田管理機の場合のように、植え付け
た農作物の成長期に例えば雑草除去、農薬散布や肥料散
布のため、軟弱耕盤の田圃で機械を使用すると、広幅ラ
グ14、24、34が多量の土を持ち上げて耕盤を荒ら
し、しかも持ち上げた多量の土を農作物の上に落とし込
み、これが農作物に被害をもたらす不具合が生じる。
た農作物の成長期に例えば雑草除去、農薬散布や肥料散
布のため、軟弱耕盤の田圃で機械を使用すると、広幅ラ
グ14、24、34が多量の土を持ち上げて耕盤を荒ら
し、しかも持ち上げた多量の土を農作物の上に落とし込
み、これが農作物に被害をもたらす不具合が生じる。
【0009】さらに農作物がかなり成長した場合でも、
水田管理機を使用すると広幅ラグ14、24、34が農
作物を巻き込ながら、また踏み付けながらタイヤが転動
することもしばしばであり、折角成長した農作物を損な
うことが生じ勝ちである。
水田管理機を使用すると広幅ラグ14、24、34が農
作物を巻き込ながら、また踏み付けながらタイヤが転動
することもしばしばであり、折角成長した農作物を損な
うことが生じ勝ちである。
【0010】従ってこの発明の請求項1〜4に記載した
発明は、泥炭地などの田圃に代表される極く軟弱な耕盤
をもつ田圃での走破性に優れ、耕盤を荒らさず、かつ田
圃の全ての管理作業を通じて農作物に被害をもたらすこ
とのない水田作業機用タイヤの提供を目的とする。
発明は、泥炭地などの田圃に代表される極く軟弱な耕盤
をもつ田圃での走破性に優れ、耕盤を荒らさず、かつ田
圃の全ての管理作業を通じて農作物に被害をもたらすこ
とのない水田作業機用タイヤの提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の請求項1に記載した発明は、トレッド部
とその両側に連なるサイドウォール部とを有し、トレッ
ド部はタイヤ赤道面近傍から両サイドウォール部に向け
それぞれ互い違いにハの字状に延びる多数個の突起状ラ
グを備え、これらラグがタイヤの転動に伴いタイヤ赤道
面側から両サイドウォール部側に向け順次接地する回転
方向指定の水田作業機用タイヤにおいて、最大幅位置に
おけるサイドウォール部及びトレッド部の双方が100
mmを超え140mm以下の幅を有し、トレッド部にお
けるラグ表面からタイヤ内面に下ろした法線方向に測っ
たラグ高さ(H)のサイドウォール部最大幅(SW)に
対する比(H/SW)の値がトレッド部全体にわたり
0.25〜0.60の範囲内にあり、タイヤ外径が80
0〜1100mmの範囲内の寸法を有することを特徴と
する水田作業機用タイヤである。
め、この発明の請求項1に記載した発明は、トレッド部
とその両側に連なるサイドウォール部とを有し、トレッ
ド部はタイヤ赤道面近傍から両サイドウォール部に向け
それぞれ互い違いにハの字状に延びる多数個の突起状ラ
グを備え、これらラグがタイヤの転動に伴いタイヤ赤道
面側から両サイドウォール部側に向け順次接地する回転
方向指定の水田作業機用タイヤにおいて、最大幅位置に
おけるサイドウォール部及びトレッド部の双方が100
mmを超え140mm以下の幅を有し、トレッド部にお
けるラグ表面からタイヤ内面に下ろした法線方向に測っ
たラグ高さ(H)のサイドウォール部最大幅(SW)に
対する比(H/SW)の値がトレッド部全体にわたり
0.25〜0.60の範囲内にあり、タイヤ外径が80
0〜1100mmの範囲内の寸法を有することを特徴と
する水田作業機用タイヤである。
【0012】ここに上記サイドウォール部最大幅SW及
びタイヤ外径は、JATMAYEAR BOOK(19
98年版)の農業管理機用タイヤの項目に記載された内
容に従い、適用リムにタイヤを組み付け、これに空気圧
−負荷能力対応表の最大負荷能力に対応する空気圧を充
てんしたタイヤ及びリム組立体において測定した値を用
いるものとする。ただし当該タイヤが開発途上にあると
きはJATMAYEAR BOOKに記載されていない
サイズも存在するので、そのときは社内規格を適用す
る。
びタイヤ外径は、JATMAYEAR BOOK(19
98年版)の農業管理機用タイヤの項目に記載された内
容に従い、適用リムにタイヤを組み付け、これに空気圧
−負荷能力対応表の最大負荷能力に対応する空気圧を充
てんしたタイヤ及びリム組立体において測定した値を用
いるものとする。ただし当該タイヤが開発途上にあると
きはJATMAYEAR BOOKに記載されていない
サイズも存在するので、そのときは社内規格を適用す
る。
【0013】上記の請求項1に記載した発明を発展させ
た一つの好適実施形態は、請求項2に記載した発明のよ
うに、タイヤ赤道面側のラグ端部が、踏込み側に向けト
レッド部周方向に延びる第一ラグ部分と、該第一ラグ部
分の蹴出し側にて連なりサイドウォール部に向けタイヤ
赤道面に対し傾斜して延びる第二ラグ部分とを有するラ
グを備えるタイヤである。
た一つの好適実施形態は、請求項2に記載した発明のよ
うに、タイヤ赤道面側のラグ端部が、踏込み側に向けト
レッド部周方向に延びる第一ラグ部分と、該第一ラグ部
分の蹴出し側にて連なりサイドウォール部に向けタイヤ
赤道面に対し傾斜して延びる第二ラグ部分とを有するラ
グを備えるタイヤである。
【0014】前記の請求項1又は上記の請求項2に記載
した発明をさらに発展させた別の好適実施形態は、請求
項3に記載した発明のように、タイヤ赤道面と平行な平
面によるラグ断面の踏込み側傾斜角度が、上記平面内に
てラグ縁に立てた法線に関し30°〜45°の範囲内で
ある。
した発明をさらに発展させた別の好適実施形態は、請求
項3に記載した発明のように、タイヤ赤道面と平行な平
面によるラグ断面の踏込み側傾斜角度が、上記平面内に
てラグ縁に立てた法線に関し30°〜45°の範囲内で
ある。
【0015】請求項1〜3に記載した発明に共通する他
の好適実施形態は、請求項4に記載した発明のように、
トレッド部の幅がサイドウォール部最大幅以下である。
ここにトレッド部幅とは、互い違い配列になる両側ラグ
のサイドウォール部側端縁相互間距離を指し、ラグの上
記端縁に面取がある場合はラグ表面のタイヤ回転軸方向
外側への延長面(断面では延長線)とサイドウォール部
側ラグ表面のタイヤ半径方向外側への延長面との交線
(断面では交点)相互間距離を採るものとする。
の好適実施形態は、請求項4に記載した発明のように、
トレッド部の幅がサイドウォール部最大幅以下である。
ここにトレッド部幅とは、互い違い配列になる両側ラグ
のサイドウォール部側端縁相互間距離を指し、ラグの上
記端縁に面取がある場合はラグ表面のタイヤ回転軸方向
外側への延長面(断面では延長線)とサイドウォール部
側ラグ表面のタイヤ半径方向外側への延長面との交線
(断面では交点)相互間距離を採るものとする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態の一
例を図1〜図5に基づき説明する。図1は、水田作業機
用タイヤを適用リムに組付けたタイヤ及びリム組立体の
断面図であり、図2は、水田作業機用タイヤのトレッド
部の展開図であり、図3は、図2とは別のトレッド部の
展開図であり、図4は、図2及び図3のIV−IV線に沿う
ラグの断面図であり、図5は、水田作業機用タイヤ及び
ホイール組立体の左半正面図及び断面図である。
例を図1〜図5に基づき説明する。図1は、水田作業機
用タイヤを適用リムに組付けたタイヤ及びリム組立体の
断面図であり、図2は、水田作業機用タイヤのトレッド
部の展開図であり、図3は、図2とは別のトレッド部の
展開図であり、図4は、図2及び図3のIV−IV線に沿う
ラグの断面図であり、図5は、水田作業機用タイヤ及び
ホイール組立体の左半正面図及び断面図である。
【0017】図1、2において、水田作業機用タイヤ
(以下タイヤという)1はトレッド部2と、トレッド部
2の両側に連なるサイドウォール部3とを有し、トレッ
ド部2はタイヤ赤道面E近傍から両サイドウォール部3
に向けそれぞれ互い違いに「ハ」の字状に延びる多数個
の突起状ラグ4を備える。図2に示す展開図で展開幅T
WE は図1に示すトレッド部2のラグ4の表面2tの幅
TWに相当し、よって「ハ」の字状とは図2に示す展開
幅TWE 内でのことであり、換言すればタイヤ1を正面
から見たときのトレッド部2におけるラグ配列状態を指
す。なお図1は図2に示すI−I線に沿う断面を示し、
この例ではトレッド部2の幅TWは、ラグ4の表面2t
の幅TWと同じであり、ラグ4の表面2tの幅は「ハ」
の字状配列になる両側ラグの端縁相互間距離を指す。
(以下タイヤという)1はトレッド部2と、トレッド部
2の両側に連なるサイドウォール部3とを有し、トレッ
ド部2はタイヤ赤道面E近傍から両サイドウォール部3
に向けそれぞれ互い違いに「ハ」の字状に延びる多数個
の突起状ラグ4を備える。図2に示す展開図で展開幅T
WE は図1に示すトレッド部2のラグ4の表面2tの幅
TWに相当し、よって「ハ」の字状とは図2に示す展開
幅TWE 内でのことであり、換言すればタイヤ1を正面
から見たときのトレッド部2におけるラグ配列状態を指
す。なお図1は図2に示すI−I線に沿う断面を示し、
この例ではトレッド部2の幅TWは、ラグ4の表面2t
の幅TWと同じであり、ラグ4の表面2tの幅は「ハ」
の字状配列になる両側ラグの端縁相互間距離を指す。
【0018】タイヤ1は使用時の回転方向を指定するも
のとし、これを図2にタイヤ回転方向を矢印Yで示し、
これから明らかなようにタイヤ1の荷重負荷転動に伴い
ラグ4は「ハ」の字状の頭部、すなわちタイヤ赤道面E
側部分から接地し、以後はサイドウォール部3に向け順
次接地する。よってタイヤ転動によりラグ4の縁のうち
先に接地する側を踏込み側、接地状態から後で離れる側
を蹴出し側と呼ぶ。
のとし、これを図2にタイヤ回転方向を矢印Yで示し、
これから明らかなようにタイヤ1の荷重負荷転動に伴い
ラグ4は「ハ」の字状の頭部、すなわちタイヤ赤道面E
側部分から接地し、以後はサイドウォール部3に向け順
次接地する。よってタイヤ転動によりラグ4の縁のうち
先に接地する側を踏込み側、接地状態から後で離れる側
を蹴出し側と呼ぶ。
【0019】ここで第一に、位置M、N間の距離で示す
タイヤの最大幅SWはすなわちサイドウォール部3の最
大幅SWに一致し、このサイドウォール部3の最大幅S
Wが100mmを超え140mm以下であり、かつトレ
ッド部2の幅TWが同じく100mmを超え140mm
以下であることを要する。望ましくは距離SWが110
〜130mmの範囲内であり、幅TWが110〜130
mmの範囲内である。ここに幅TWをラグ4の表面2t
でみる場合、図1に示すようにラグ4の表面2t両端部
に面取りを施したタイヤ1にあっては、ラグ4の表面2
tを形成する曲線の延長線と、サイドウォール部3から
タイヤ半径方向外側に延びるラグ外縁4 B (バットレス
部の外縁4B )の延長線との交点R、S間距離で定義す
る。
タイヤの最大幅SWはすなわちサイドウォール部3の最
大幅SWに一致し、このサイドウォール部3の最大幅S
Wが100mmを超え140mm以下であり、かつトレ
ッド部2の幅TWが同じく100mmを超え140mm
以下であることを要する。望ましくは距離SWが110
〜130mmの範囲内であり、幅TWが110〜130
mmの範囲内である。ここに幅TWをラグ4の表面2t
でみる場合、図1に示すようにラグ4の表面2t両端部
に面取りを施したタイヤ1にあっては、ラグ4の表面2
tを形成する曲線の延長線と、サイドウォール部3から
タイヤ半径方向外側に延びるラグ外縁4 B (バットレス
部の外縁4B )の延長線との交点R、S間距離で定義す
る。
【0020】第二に、トレッド部2におけるラグ4の表
面2tからタイヤ内面ISに下ろした法線VL上で測っ
たラグ高さHの、サイドウォール部3の最大幅位置M、
N間の距離SWに対する比H/SWの値がトレッド部2
全体にわたり0.25〜0.60の範囲内にあることを
要する。ここにラグ高さHを規定する基準は図1に示す
ようにスキッドベース表面2S とする。
面2tからタイヤ内面ISに下ろした法線VL上で測っ
たラグ高さHの、サイドウォール部3の最大幅位置M、
N間の距離SWに対する比H/SWの値がトレッド部2
全体にわたり0.25〜0.60の範囲内にあることを
要する。ここにラグ高さHを規定する基準は図1に示す
ようにスキッドベース表面2S とする。
【0021】第三に、タイヤ1の外径Dが800〜11
00mmの範囲内の寸法を有することが必要である。望
ましくは850〜1100mmの範囲内である。すなわ
ちタイヤ1は上記第一の構成〜第三の構成を同時に満た
すものとする。
00mmの範囲内の寸法を有することが必要である。望
ましくは850〜1100mmの範囲内である。すなわ
ちタイヤ1は上記第一の構成〜第三の構成を同時に満た
すものとする。
【0022】サイドウォール部3の最大幅SW及びトレ
ッド部2の幅TWはいずれもタイヤ1を組み付けるリム
10(1本の実線にて示す)の幅と、タイヤ1とリム1
0との組立体に充てんする空気圧とにより変化するの
で、この点は先に述べたところに従いJATMA YE
AR BOOK(1998年版)乃至社内規格が定める
適用リム10と空気圧とを用いるものとする。
ッド部2の幅TWはいずれもタイヤ1を組み付けるリム
10(1本の実線にて示す)の幅と、タイヤ1とリム1
0との組立体に充てんする空気圧とにより変化するの
で、この点は先に述べたところに従いJATMA YE
AR BOOK(1998年版)乃至社内規格が定める
適用リム10と空気圧とを用いるものとする。
【0023】さて泥炭地からなる耕盤に代表されるよう
に土壌硬度が極めて低く、また耕盤の下層における土壌
も深さが増すにつれても一向に硬度が上がらず寧ろ硬度
がより低下するが如き泥濘地を耕作地とする田圃での作
物の植付作業又は畦の間を走行する管理作業を行うに当
り、水田作業機又は水田管理機などの農業機械は、過度
に沈下しない浮力を備えていること、土壌の走行抵抗を
上回り農業機械を前進させるに十分な推進力を発揮し得
ること、そして農作物に対し損傷を与えないことなどの
特性を有することが必要であることは先に述べた通りで
ある。
に土壌硬度が極めて低く、また耕盤の下層における土壌
も深さが増すにつれても一向に硬度が上がらず寧ろ硬度
がより低下するが如き泥濘地を耕作地とする田圃での作
物の植付作業又は畦の間を走行する管理作業を行うに当
り、水田作業機又は水田管理機などの農業機械は、過度
に沈下しない浮力を備えていること、土壌の走行抵抗を
上回り農業機械を前進させるに十分な推進力を発揮し得
ること、そして農作物に対し損傷を与えないことなどの
特性を有することが必要であることは先に述べた通りで
ある。
【0024】まず泥濘地における浮力に関しては、タイ
ヤ1自体の浮力を高めることが必要であることは言うま
でもなく、そのためある程度のタイヤ沈下を見込んだタ
イヤ1のトレッド部2の表面、すなわちラグ4の形成面
とスキッドベース表面2sの接地面圧を同じ土壌硬度条
件の下で成るべく小さくすること、換言すれば接地面積
を成るべく大きくすることが必要である。この種の接地
面積は同サイズのタイヤ1にあっては主としてタイヤ外
径Dとタイヤ幅、すなわちサイドウォール部3の最大幅
SWとにより大きく左右される。
ヤ1自体の浮力を高めることが必要であることは言うま
でもなく、そのためある程度のタイヤ沈下を見込んだタ
イヤ1のトレッド部2の表面、すなわちラグ4の形成面
とスキッドベース表面2sの接地面圧を同じ土壌硬度条
件の下で成るべく小さくすること、換言すれば接地面積
を成るべく大きくすることが必要である。この種の接地
面積は同サイズのタイヤ1にあっては主としてタイヤ外
径Dとタイヤ幅、すなわちサイドウォール部3の最大幅
SWとにより大きく左右される。
【0025】次に泥濘地における農業機械の推進力に関
しては、泥濘軟質土壌の中に沈下したタイヤ1のラグ4
に加えられる駆動力の反力としての進行方向の推進力
と、進行方向とは逆方向に作用するタイヤ1への走行抵
抗とのベクトル和が進行方向にマイナスで走行抵抗が推
進力に比し大きければ浮力が十分であっても機械の前進
は不可能となり、このことは一般路上走行車両と異なり
走行抵抗が著しく大きな泥濘地走行にしばしば生じる特
有の現象であり、どうしても推進力が抵抗力を上回る性
能と大きな浮力を有する性能とを兼ね備えたタイヤが必
要となる。
しては、泥濘軟質土壌の中に沈下したタイヤ1のラグ4
に加えられる駆動力の反力としての進行方向の推進力
と、進行方向とは逆方向に作用するタイヤ1への走行抵
抗とのベクトル和が進行方向にマイナスで走行抵抗が推
進力に比し大きければ浮力が十分であっても機械の前進
は不可能となり、このことは一般路上走行車両と異なり
走行抵抗が著しく大きな泥濘地走行にしばしば生じる特
有の現象であり、どうしても推進力が抵抗力を上回る性
能と大きな浮力を有する性能とを兼ね備えたタイヤが必
要となる。
【0026】そこで前記した第一の構成〜第三の構成を
兼ね備えるタイヤ1は、大きな直径、広幅のサイドウォ
ール部3を有する幅狭の、いわゆるハイラグタイヤであ
り、まずタイヤ外径Dが800〜1100mm以上の大
径であり、かつサイドウォール部最大幅SWが、従来の
この種のタイヤの40〜80mm幅に対し大幅に広い1
00mmを超える広幅であることが相まって、タイヤ1
は耕盤が極めて軟質でありかつ耕盤下層も同様以上に軟
質な泥濘地においても走行を阻害しない程度の適度な沈
下量で収まり、決して過度な沈下を生じない浮力を得る
ことができる。
兼ね備えるタイヤ1は、大きな直径、広幅のサイドウォ
ール部3を有する幅狭の、いわゆるハイラグタイヤであ
り、まずタイヤ外径Dが800〜1100mm以上の大
径であり、かつサイドウォール部最大幅SWが、従来の
この種のタイヤの40〜80mm幅に対し大幅に広い1
00mmを超える広幅であることが相まって、タイヤ1
は耕盤が極めて軟質でありかつ耕盤下層も同様以上に軟
質な泥濘地においても走行を阻害しない程度の適度な沈
下量で収まり、決して過度な沈下を生じない浮力を得る
ことができる。
【0027】次にタイヤ1は、ラグ4の高さHがサイド
ウォール部最大幅SWの0.25〜0.60倍の範囲内
にあるハイラグタイヤであることにより、走行抵抗に打
ち勝って大きな進行方向推進力を発揮することができ、
水田作業機又は水田管理機などの農業機械の良好な走行
を可能ならしめる。これに対し従来のラグ高さHが最大
幅SWの0.25倍未満の低ラグタイヤにあっては走行
抵抗を上回る進行方向推進力を得ることができず、しば
しばタイヤが空転し、その結果ラグなどが耕盤を堀起こ
しタイヤが沈没するの止むなきに至る。その一方最大幅
SWの0.60倍を超えるラグ高さHを有する超ハイラ
グタイヤでは一般路や硬質農道走行の際に農業機械にふ
らつきが生じ、走行安定性が大きく劣化し、ときにラグ
欠けやラグもげなどのタイヤ故障が生じるため不可であ
る。
ウォール部最大幅SWの0.25〜0.60倍の範囲内
にあるハイラグタイヤであることにより、走行抵抗に打
ち勝って大きな進行方向推進力を発揮することができ、
水田作業機又は水田管理機などの農業機械の良好な走行
を可能ならしめる。これに対し従来のラグ高さHが最大
幅SWの0.25倍未満の低ラグタイヤにあっては走行
抵抗を上回る進行方向推進力を得ることができず、しば
しばタイヤが空転し、その結果ラグなどが耕盤を堀起こ
しタイヤが沈没するの止むなきに至る。その一方最大幅
SWの0.60倍を超えるラグ高さHを有する超ハイラ
グタイヤでは一般路や硬質農道走行の際に農業機械にふ
らつきが生じ、走行安定性が大きく劣化し、ときにラグ
欠けやラグもげなどのタイヤ故障が生じるため不可であ
る。
【0028】タイヤ1の外径Dに関しては大きければ大
きいほど良い結果が得られるものではなく、何故なら外
径Dを大きくするほど機体もそれにつれ大きくなり、機
体自体の重量が重くなり過ぎてタイヤ1の浮力が損なわ
れる上、機械の旋回半径が大きくなり過ぎて機動性が低
下するので、外径Dは1100mmが限度である。また
1100mmを超える外径Dでは車高が高くなり過ぎて
走行安定性が損なわれ、実用性に欠けるので不可であ
る。また800mm未満では十分な接地面積が確保でき
ず浮力が低下する一方、農作物を跨ぐ際の車高が低くな
り過ぎて農作物に損傷を与えるので不可である。
きいほど良い結果が得られるものではなく、何故なら外
径Dを大きくするほど機体もそれにつれ大きくなり、機
体自体の重量が重くなり過ぎてタイヤ1の浮力が損なわ
れる上、機械の旋回半径が大きくなり過ぎて機動性が低
下するので、外径Dは1100mmが限度である。また
1100mmを超える外径Dでは車高が高くなり過ぎて
走行安定性が損なわれ、実用性に欠けるので不可であ
る。また800mm未満では十分な接地面積が確保でき
ず浮力が低下する一方、農作物を跨ぐ際の車高が低くな
り過ぎて農作物に損傷を与えるので不可である。
【0029】図3の展開図に示すラグ4は、タイヤ赤道
面側のラグ端部が踏込み側に向けトレッド部2の周方向
に延びる第一ラグ4−1部分と、第一ラグ4−1部分の
蹴出し側にて連なる第二ラグ部分4−2とを有し、第二
ラグ部分4−2はサイドウォール部3に向けタイヤ赤道
面Eに対し傾斜して延びる。このラグ4を備えるタイヤ
1は、第一ラグ4−1部分が、軟質耕盤を負荷転動する
際、又は軟質耕盤上にて農業機械が旋回する際の横滑り
を防止する役を果たし、農業機械の走行安定性を向上さ
せ、農作物に対する損傷を防止する上で有用な働きを担
う。
面側のラグ端部が踏込み側に向けトレッド部2の周方向
に延びる第一ラグ4−1部分と、第一ラグ4−1部分の
蹴出し側にて連なる第二ラグ部分4−2とを有し、第二
ラグ部分4−2はサイドウォール部3に向けタイヤ赤道
面Eに対し傾斜して延びる。このラグ4を備えるタイヤ
1は、第一ラグ4−1部分が、軟質耕盤を負荷転動する
際、又は軟質耕盤上にて農業機械が旋回する際の横滑り
を防止する役を果たし、農業機械の走行安定性を向上さ
せ、農作物に対する損傷を防止する上で有用な働きを担
う。
【0030】図4に示すラグ4の断面は、図2、3に示
すタイヤ赤道面Eと平行な平面Pによる、IV−IV線の矢
印の向きに見た断面であり、図4において踏込み側のラ
グ4の傾斜面4wの傾斜角度αは30°〜45°の範囲
内にあるものとする。この傾斜角度αは平面P内にてラ
グ表面縁に立てた法線LV を基準として測るものとし、
ただしスキッドベース表面2sと傾斜面4wとを結ぶラ
グ4のラグ底r部は除く。
すタイヤ赤道面Eと平行な平面Pによる、IV−IV線の矢
印の向きに見た断面であり、図4において踏込み側のラ
グ4の傾斜面4wの傾斜角度αは30°〜45°の範囲
内にあるものとする。この傾斜角度αは平面P内にてラ
グ表面縁に立てた法線LV を基準として測るものとし、
ただしスキッドベース表面2sと傾斜面4wとを結ぶラ
グ4のラグ底r部は除く。
【0031】ラグ4の傾斜面4wの傾斜角度αを30°
〜45°の範囲内とすることにより、軟質耕盤の水田上
の転動時に農業機械の進行方向のスリップ率をより小さ
くすることができ、しかもラグ4が軟質耕盤から離れる
とき耕盤を引っ掻き荒らすことを防止する効果を奏す
る。傾斜角度αが30°未満ではこの効果が得られない
一方、傾斜角度αが45°を超すと、トレッド部2の周
方向で互いに隣り合うラグ4相互間で干渉が生じ、ラグ
4の配置数が少なくなることが余儀なくされる結果、進
行方向の推進力が低下するのは不可避である他、硬質路
面走行時における振動乗心地性が低下するので不可であ
る。
〜45°の範囲内とすることにより、軟質耕盤の水田上
の転動時に農業機械の進行方向のスリップ率をより小さ
くすることができ、しかもラグ4が軟質耕盤から離れる
とき耕盤を引っ掻き荒らすことを防止する効果を奏す
る。傾斜角度αが30°未満ではこの効果が得られない
一方、傾斜角度αが45°を超すと、トレッド部2の周
方向で互いに隣り合うラグ4相互間で干渉が生じ、ラグ
4の配置数が少なくなることが余儀なくされる結果、進
行方向の推進力が低下するのは不可避である他、硬質路
面走行時における振動乗心地性が低下するので不可であ
る。
【0032】またサイドウォール部3の最大幅SWとト
レッド部2の幅TWとの関係は、TW≦SWを満たすも
のとし、この関係の下では、管理作業時に農作物をトレ
ッド部2が引っ掛けたり、巻き込むうれいがより一層少
なくなり、収穫量の歩留りを高めることができる。
レッド部2の幅TWとの関係は、TW≦SWを満たすも
のとし、この関係の下では、管理作業時に農作物をトレ
ッド部2が引っ掛けたり、巻き込むうれいがより一層少
なくなり、収穫量の歩留りを高めることができる。
【0033】なお図示は省略したが、タイヤ1は各サイ
ドウォール部3に連なる一対のビード部を有し、ビード
部内に埋設したビードコア相互間にわたりトレッド部
2、サイドウォール部3をビード部と共に補強する1プ
ライ以上のラジアルカーカス5又は2プライ以上のバイ
アスカーカス5を備え、ラジアルカーカスの場合は1層
以上のベルトコード層を有する。なおタイヤ1はチュー
ブレスでも良いが図示例はチューブ付きの場合でチュー
ブ6を内蔵する。符号8はバルブである。
ドウォール部3に連なる一対のビード部を有し、ビード
部内に埋設したビードコア相互間にわたりトレッド部
2、サイドウォール部3をビード部と共に補強する1プ
ライ以上のラジアルカーカス5又は2プライ以上のバイ
アスカーカス5を備え、ラジアルカーカスの場合は1層
以上のベルトコード層を有する。なおタイヤ1はチュー
ブレスでも良いが図示例はチューブ付きの場合でチュー
ブ6を内蔵する。符号8はバルブである。
【0034】図5(a)はタイヤ1と、リム7とディス
ク9とからなるホイール10とのアッセンブリの左半正
面の正確な縮小図であり、同図では一部のラグ4のみを
示し他は二点鎖線での簡略図解に止め、図5(b)は図
5(a)のV − V線に沿う断面の正確な縮小図であり、
同図のX−X線はタイヤ及びホイールアッセンブリの回
転軸である。図5(b)から、タイヤ1は小容積の内部
キャビティCに比し外径Dが大きく、この内部キャビテ
ィCに比しラグ4の高さHが高いことが分かる。
ク9とからなるホイール10とのアッセンブリの左半正
面の正確な縮小図であり、同図では一部のラグ4のみを
示し他は二点鎖線での簡略図解に止め、図5(b)は図
5(a)のV − V線に沿う断面の正確な縮小図であり、
同図のX−X線はタイヤ及びホイールアッセンブリの回
転軸である。図5(b)から、タイヤ1は小容積の内部
キャビティCに比し外径Dが大きく、この内部キャビテ
ィCに比しラグ4の高さHが高いことが分かる。
【0035】
【実施例】(水田)管理機用タイヤでサイズが120/
90−26であり、カーカス5は2プライのナイロンコ
ードのバイアスプライになり、実施例1、2は図1、2
に示すところに従い、実施例3は図1、3に示すところ
に従う。実施例1〜3の効果を実証するため実施例1〜
3と同じ水田管理機に装着する、図6、7に示す従来例
1、図8、9に示す従来例2及び図10、11に示す従
来例3のタイヤを準備した。従来例1〜3のタイヤ1
1、21、31は、構造のカーカス15、25、35を
有し、チューブ16、26、36を内蔵する。実施例1
〜3及び従来例1〜3の諸元を表1に示す。なおラグ高
さHはタイヤ赤道面Eにおける値と、交点R、S(図1
参照)を通る法線VL上にて測った値との双方を、後者
はハンプラグ高さHとして表1に記載した。従来例1〜
3のラグ高さHも実施例1〜3と同じに測定した二つの
値を記載した。
90−26であり、カーカス5は2プライのナイロンコ
ードのバイアスプライになり、実施例1、2は図1、2
に示すところに従い、実施例3は図1、3に示すところ
に従う。実施例1〜3の効果を実証するため実施例1〜
3と同じ水田管理機に装着する、図6、7に示す従来例
1、図8、9に示す従来例2及び図10、11に示す従
来例3のタイヤを準備した。従来例1〜3のタイヤ1
1、21、31は、構造のカーカス15、25、35を
有し、チューブ16、26、36を内蔵する。実施例1
〜3及び従来例1〜3の諸元を表1に示す。なおラグ高
さHはタイヤ赤道面Eにおける値と、交点R、S(図1
参照)を通る法線VL上にて測った値との双方を、後者
はハンプラグ高さHとして表1に記載した。従来例1〜
3のラグ高さHも実施例1〜3と同じに測定した二つの
値を記載した。
【0036】
【表1】
【0037】実施例1〜3のタイヤはリム26×4JA
に組み付け、従来例1のタイヤはMT1.85×28
に、従来例2のタイヤは31×1.70に、そして従来
例3のタイヤは22×W7にそれぞれ組み付け、これら
を供試タイヤとして水田管理機に装着し、試験場に北海
道空知郡北村の泥炭地の水田を選び、下記の試験項目に
ついて実地にテストを実施した。
に組み付け、従来例1のタイヤはMT1.85×28
に、従来例2のタイヤは31×1.70に、そして従来
例3のタイヤは22×W7にそれぞれ組み付け、これら
を供試タイヤとして水田管理機に装着し、試験場に北海
道空知郡北村の泥炭地の水田を選び、下記の試験項目に
ついて実地にテストを実施した。
【0038】(1)走行可能土壌硬度:SR2土壌抵抗
試験器を用いて測定した貫入抵抗値(kgf/cm2 )。 (2)スリップ率:硬質路上での走行距離に対する水田
内での走行距離の減少距離の百分率。 (3)稲の巻込み踏付け:成長期の稲に対する薬剤散布
作業後の走行跡を確認し、稲の状況をフィーリング評
価。 (4)旋回時の横滑り:3名のオペレータによる実車フ
ィーリング判定。 (5)走行跡:走行跡の轍の崩れ状態を3段階で評価。 (6)泥の持ち上げ:走行後にラグに付着して持ち上が
る泥の量を大、中、小の3段階で評価。 (7)振動乗心地:一般舗装道路上を走行し座席でのフ
ィーリングを良、やや良、普通、やや悪、悪の5段階で
評価。 以上の試験結果を表1の下に併記した。
試験器を用いて測定した貫入抵抗値(kgf/cm2 )。 (2)スリップ率:硬質路上での走行距離に対する水田
内での走行距離の減少距離の百分率。 (3)稲の巻込み踏付け:成長期の稲に対する薬剤散布
作業後の走行跡を確認し、稲の状況をフィーリング評
価。 (4)旋回時の横滑り:3名のオペレータによる実車フ
ィーリング判定。 (5)走行跡:走行跡の轍の崩れ状態を3段階で評価。 (6)泥の持ち上げ:走行後にラグに付着して持ち上が
る泥の量を大、中、小の3段階で評価。 (7)振動乗心地:一般舗装道路上を走行し座席でのフ
ィーリングを良、やや良、普通、やや悪、悪の5段階で
評価。 以上の試験結果を表1の下に併記した。
【0039】表1に記載した試験結果から、各実施例タ
イヤは、従来例1〜3対比でスリップ率、稲の巻込み踏
付け及び旋回時の横滑り性能の全てが大幅に改善され、
泥の持ち上げで改善傾向が見られ、振動乗心地では遜色
なく、貫入抵抗値で従来例3のタイヤに比しやや劣るも
のの、従来例3のタイヤは実際の作業上で求められるそ
の他の性能で各実施例と対比して著しく劣り、実用上問
題となる。これに対し各実施例タイヤは全ての実地性能
で優れていることがわかる。
イヤは、従来例1〜3対比でスリップ率、稲の巻込み踏
付け及び旋回時の横滑り性能の全てが大幅に改善され、
泥の持ち上げで改善傾向が見られ、振動乗心地では遜色
なく、貫入抵抗値で従来例3のタイヤに比しやや劣るも
のの、従来例3のタイヤは実際の作業上で求められるそ
の他の性能で各実施例と対比して著しく劣り、実用上問
題となる。これに対し各実施例タイヤは全ての実地性能
で優れていることがわかる。
【0040】
【発明の効果】この発明の請求項1〜4に記載した発明
によれば、泥炭地などに代表される極く軟弱な耕盤をも
つ水田での耐横滑りを含む走破性に優れると同時に耕盤
を荒らすことなく全ての水田管理作業を通じて農作物を
保護することができる水田作業機用タイヤを提供するこ
とができる。
によれば、泥炭地などに代表される極く軟弱な耕盤をも
つ水田での耐横滑りを含む走破性に優れると同時に耕盤
を荒らすことなく全ての水田管理作業を通じて農作物を
保護することができる水田作業機用タイヤを提供するこ
とができる。
【図1】この発明の一実施形態の水田作業機用タイヤ及
びリム組立体の断面図である。
びリム組立体の断面図である。
【図2】図1に示すタイヤのトレッド部の展開図であ
る。
る。
【図3】この発明の他の実施形態の水田作業機用タイヤ
のトレッド部の展開図である。
のトレッド部の展開図である。
【図4】図2及び図3のIV−IV線に沿うラグの断面図で
ある。
ある。
【図5】図1に示すタイヤ及びホイール組立体の左半正
面図及び断面図である。
面図及び断面図である。
【図6】従来タイヤ及びリム組立体の断面図である。
【図7】図6に示すタイヤのトレッド部の展開図であ
る。
る。
【図8】他の従来タイヤ及びリム組立体の断面図であ
る。
る。
【図9】図8に示すタイヤのトレッド部の展開図であ
る。
る。
【図10】別の従来タイヤ及びリム組立体の断面図であ
る。
る。
【図11】図10に示すタイヤのトレッド部の展開図で
ある。
ある。
1 水田作業機用タイヤ 2 トレッド部 2t ラグ表面 2s スキドベース表面 3 サイドウォール部 4 ラグ 4B ラグ外縁 4−1 第一ラグ部分 4−2 第二ラグ部分 5 カーカス 6 チューブ 7 リム 8 バルブ 9 ディスク 10 ホイール E タイヤ赤道面 VL ラグ表面からタイヤ内面に下ろした法線 H ラグ高さ P タイヤ赤道面と平行な平面 LV 平面P内のラグ縁法線 α 踏込み側ラグ傾斜角度
Claims (4)
- 【請求項1】 トレッド部とその両側に連なるサイドウ
ォール部とを有し、トレッド部はタイヤ赤道面近傍から
両サイドウォール部に向けそれぞれ互い違いにハの字状
に延びる多数個の突起状ラグを備え、これらラグがタイ
ヤの転動に伴いタイヤ赤道面側から両サイドウォール部
側に向け順次接地する回転方向指定の水田作業機用タイ
ヤにおいて、 最大幅位置におけるサイドウォール部及びトレッド部の
双方が100mmを超え140mm以下の幅を有し、 トレッド部におけるラグ表面からタイヤ内面に下ろした
法線方向に測ったラグ高さ(H)のサイドウォール部最
大幅(SW)に対する比(H/SW)の値がトレッド部
全体にわたり0.25〜0.60の範囲内にあり、 タイヤ外径が800〜1100mmの範囲内の寸法を有
することを特徴とする水田作業機用タイヤ。 - 【請求項2】 タイヤ赤道面側のラグ端部が、踏込み側
に向けトレッド部周方向に延びる第一ラグ部分と、該第
一ラグ部分の蹴出し側にて連なりサイドウォール部に向
けタイヤ赤道面に対し傾斜して延びる第二ラグ部分とを
有する請求項1に記載したタイヤ。 - 【請求項3】 タイヤ赤道面と平行な平面によるラグ断
面の踏込み側傾斜角度が、上記平面内にてラグ縁に立て
た法線に関し30°〜45°の範囲内である請求項1又
は2に記載したタイヤ。 - 【請求項4】 トレッド部の幅がサイドウォール部最大
幅以下である請求項1〜3に記載したタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10104583A JPH11301215A (ja) | 1998-04-15 | 1998-04-15 | 水田作業機用タイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10104583A JPH11301215A (ja) | 1998-04-15 | 1998-04-15 | 水田作業機用タイヤ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11301215A true JPH11301215A (ja) | 1999-11-02 |
Family
ID=14384469
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10104583A Withdrawn JPH11301215A (ja) | 1998-04-15 | 1998-04-15 | 水田作業機用タイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11301215A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20150013864A1 (en) * | 2013-07-15 | 2015-01-15 | Bridgestone Americas Tire Operations, Llc | Tire With Pre-Formed Tread And Method Of Making Same |
-
1998
- 1998-04-15 JP JP10104583A patent/JPH11301215A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20150013864A1 (en) * | 2013-07-15 | 2015-01-15 | Bridgestone Americas Tire Operations, Llc | Tire With Pre-Formed Tread And Method Of Making Same |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050705 |