JPH11299412A - 鳥類撃退装置 - Google Patents
鳥類撃退装置Info
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- JPH11299412A JPH11299412A JP10984798A JP10984798A JPH11299412A JP H11299412 A JPH11299412 A JP H11299412A JP 10984798 A JP10984798 A JP 10984798A JP 10984798 A JP10984798 A JP 10984798A JP H11299412 A JPH11299412 A JP H11299412A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 はとなどの鳥類を撃退すること。
【解決手段】 所定領域を取り囲むように複数の近接セ
ンサを配置し、鳥類が前記所定領域内に侵入したときに
近接センサが生ずる信号に基づいて、その鳥類の飛び立
つときの羽ばたき音に類似した音をスピーカから放射す
る。
ンサを配置し、鳥類が前記所定領域内に侵入したときに
近接センサが生ずる信号に基づいて、その鳥類の飛び立
つときの羽ばたき音に類似した音をスピーカから放射す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、はと、からす等の
鳥類を撃退する鳥類撃退装置に関する。
鳥類を撃退する鳥類撃退装置に関する。
【0002】
【従来の技術】駅、公園、社寺等に集まる鳥類のうち、
特に、はとはところきらわずふんをすることからふん公
害の発生源として問題になっている。例えばはとのふん
によって駅の機械設備が動作不良を起こしたり、通行人
の衣服が汚されることがひんぱんに起こっている。また
社寺においては、建造物がふんによって汚され、その清
掃のために多大な出費を余儀なくされている。また空港
周辺にはからす、かもめ、さぎなど中型や大型の鳥類が
多い。これらの鳥類が離着陸時のジェット機のエンジン
に吸い込まれタービンブレードなどを破損する事故が多
発しており、これによる墜落事故も発生している。
特に、はとはところきらわずふんをすることからふん公
害の発生源として問題になっている。例えばはとのふん
によって駅の機械設備が動作不良を起こしたり、通行人
の衣服が汚されることがひんぱんに起こっている。また
社寺においては、建造物がふんによって汚され、その清
掃のために多大な出費を余儀なくされている。また空港
周辺にはからす、かもめ、さぎなど中型や大型の鳥類が
多い。これらの鳥類が離着陸時のジェット機のエンジン
に吸い込まれタービンブレードなどを破損する事故が多
発しており、これによる墜落事故も発生している。
【0003】これらの鳥類を撃退する従来の方法として
は、可燃性ガスを燃焼させて、爆発音を発生させたり、
大音量の音声を発生させ驚かすものがある。また他の従
来の方法として、風船を用いたり、たか、わし等の猛き
んを用いて驚かして撃退する方法もある。さらに鳥類が
近づけないように、要部を金網で囲ったり、高電圧を印
加した高圧電線で囲ったりするものもある。また永久磁
石を用いて要部に磁場を形成してはと等を寄せ付けない
ようにするものもある。さらにはとの嫌う匂いを発する
化学薬品を用いる方法もある。
は、可燃性ガスを燃焼させて、爆発音を発生させたり、
大音量の音声を発生させ驚かすものがある。また他の従
来の方法として、風船を用いたり、たか、わし等の猛き
んを用いて驚かして撃退する方法もある。さらに鳥類が
近づけないように、要部を金網で囲ったり、高電圧を印
加した高圧電線で囲ったりするものもある。また永久磁
石を用いて要部に磁場を形成してはと等を寄せ付けない
ようにするものもある。さらにはとの嫌う匂いを発する
化学薬品を用いる方法もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の方法のう
ち、爆発音や音声を発するものは、それ自体が騒音源と
なるので、市街地では用いることができず、空港では用
いることができるが鳥類はこのような爆発音や音声にす
ぐなれてしまい、効果があるのは初めのうちだけであ
る。風船や猛きんを用いるものは市街地では用いること
ができず、またコストが高いので実際上利用されること
は少ない。要部を金網や高圧電線で囲うものは効果は確
実であるが、コストが高いので、特に重要な施設等にし
か採用されていない。永久磁石を用いて要部に磁場を形
成するものはコストは低いが、鳥類は磁場にすぐに慣れ
てしまい、効果は永続しない。また化学薬品を用いるも
のは人畜にも被害を与えるおそれがあり、実際に使用さ
れることは少ない。
ち、爆発音や音声を発するものは、それ自体が騒音源と
なるので、市街地では用いることができず、空港では用
いることができるが鳥類はこのような爆発音や音声にす
ぐなれてしまい、効果があるのは初めのうちだけであ
る。風船や猛きんを用いるものは市街地では用いること
ができず、またコストが高いので実際上利用されること
は少ない。要部を金網や高圧電線で囲うものは効果は確
実であるが、コストが高いので、特に重要な施設等にし
か採用されていない。永久磁石を用いて要部に磁場を形
成するものはコストは低いが、鳥類は磁場にすぐに慣れ
てしまい、効果は永続しない。また化学薬品を用いるも
のは人畜にも被害を与えるおそれがあり、実際に使用さ
れることは少ない。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の鳥類撃退装置
は、鳥類が所定距離以内に近づいたとき検出信号を出力
する近接センサ、及び前記近接センサに接続され、前記
検出信号が入力されたとき、前記鳥類の羽ばたき音に類
似した音声の撃退音を所定時間放射する音響発生装置を
有する。本発明の鳥類撃退方法は、鳥類が所定距離以内
に近づいたことを検出するステップ、及び前記鳥類が所
定距離以内に近づいたことが検出されたとき、前記鳥類
の羽ばたき音に類似した音声である撃退音を所定時間放
射するステップを有する。
は、鳥類が所定距離以内に近づいたとき検出信号を出力
する近接センサ、及び前記近接センサに接続され、前記
検出信号が入力されたとき、前記鳥類の羽ばたき音に類
似した音声の撃退音を所定時間放射する音響発生装置を
有する。本発明の鳥類撃退方法は、鳥類が所定距離以内
に近づいたことを検出するステップ、及び前記鳥類が所
定距離以内に近づいたことが検出されたとき、前記鳥類
の羽ばたき音に類似した音声である撃退音を所定時間放
射するステップを有する。
【0006】多くの鳥類例えばはとやからすは、複数の
ものが相互に近接して、枝、電線、建物等にとまってい
るときにその中の1羽が飛び立てば、すべてのものが一
斉に飛び立つ性質をもっている。したがって群の中の少
なくとも1羽の鳥が近接センサの検出範囲に入ったと
き、その鳥の羽ばたき音に類似した音を発生すると、そ
の音を聞いた鳥は、群の中の1羽の鳥が飛び立ったと錯
覚して一斉に飛び立って逃げ去る。
ものが相互に近接して、枝、電線、建物等にとまってい
るときにその中の1羽が飛び立てば、すべてのものが一
斉に飛び立つ性質をもっている。したがって群の中の少
なくとも1羽の鳥が近接センサの検出範囲に入ったと
き、その鳥の羽ばたき音に類似した音を発生すると、そ
の音を聞いた鳥は、群の中の1羽の鳥が飛び立ったと錯
覚して一斉に飛び立って逃げ去る。
【0007】
【発明の実施の形態】この発明の好適な実施例を図1な
いし図5を参照して以下に説明する。図1は、本発明の
実施例の鳥類撃退装置のブロック図である。図1におい
て、4個の近接センサ2A、2B、2C及び2Dは、好
適には赤外線センサであり、図2の平面図に示すように
例えば鎖線で示す所定の領域を囲むように配置される。
近接センサ2A〜2Dとしては、赤外線センサ以外に光
ビームを発射し反射光を検出する光センサや、鳥類の鳴
き声を検出する音響センサを用いてもよい。近接センサ
2A〜2Dの数は4個に限られるものではなく、領域の
広さに応じて、より少ない数あるいは多数の近接センサ
を設けても良い。近接センサ2A〜2Dはその検知範囲
内に鳥などの動物が侵入すると検出信号を出力する。近
接センサ2A〜2Dの出力端は、図1に示すように撃退
音発生回路1のオア回路3に接続されている。オア回路
3の出力端は遅延回路4の入力端に接続されている。近
接センサ2A〜2Dの少なくとも1つが前記鳥など動物
の接近を検出すると、検出出力はオア回路3を経て遅延
回路4に入力される。遅延回路4は入力された検出出力
を後で詳しく説明する理由により0.1ないし1秒遅延
させて出力端に出力する。遅延回路4の出力端はスイッ
チ回路6の制御入力端子6Aに接続されており、遅延回
路4の出力によりスイッチ回路6の動作が制御される。
この制御により、0.1ないし1秒の間で設定される所
定時間スイッチ回路6を閉にする。スイッチ回路6が閉
の期間、スイッチ回路6の信号入力端子6Bに接続され
た音声信号発生回路5から、後で詳しく説明する撃退音
の音声信号が入力され、スイッチ回路6を経て、その出
力端子6Cに接続された増幅回路7に印加される。増幅
回路7は、印加された音声信号を電力増幅し、増幅回路
7の出力端に接続されたスピーカ10A、10B、10
C及び10Dに印加する。図2においては、各近接セン
サ2A、2B、2C及び2Dは、それぞれスピーカ10
A、10B、10C及び10Dに組み合わされ、スピー
カユニット11A、11B、11C及び11Dを構成し
ている。このようにユニット構成をすることにより、近
接センサ2A〜2Dとスピーカ10A〜10Dの設置が
容易になる。近接センサ2A〜2Dとスピーカ10A〜
10Dを上記のようにユニット構成にしない場合には、
近接センサ2A〜2Dの数とスピーカ10A〜10Dの
数を同じにする必要はなく、それぞれを任意の数に選定
すればよい。
いし図5を参照して以下に説明する。図1は、本発明の
実施例の鳥類撃退装置のブロック図である。図1におい
て、4個の近接センサ2A、2B、2C及び2Dは、好
適には赤外線センサであり、図2の平面図に示すように
例えば鎖線で示す所定の領域を囲むように配置される。
近接センサ2A〜2Dとしては、赤外線センサ以外に光
ビームを発射し反射光を検出する光センサや、鳥類の鳴
き声を検出する音響センサを用いてもよい。近接センサ
2A〜2Dの数は4個に限られるものではなく、領域の
広さに応じて、より少ない数あるいは多数の近接センサ
を設けても良い。近接センサ2A〜2Dはその検知範囲
内に鳥などの動物が侵入すると検出信号を出力する。近
接センサ2A〜2Dの出力端は、図1に示すように撃退
音発生回路1のオア回路3に接続されている。オア回路
3の出力端は遅延回路4の入力端に接続されている。近
接センサ2A〜2Dの少なくとも1つが前記鳥など動物
の接近を検出すると、検出出力はオア回路3を経て遅延
回路4に入力される。遅延回路4は入力された検出出力
を後で詳しく説明する理由により0.1ないし1秒遅延
させて出力端に出力する。遅延回路4の出力端はスイッ
チ回路6の制御入力端子6Aに接続されており、遅延回
路4の出力によりスイッチ回路6の動作が制御される。
この制御により、0.1ないし1秒の間で設定される所
定時間スイッチ回路6を閉にする。スイッチ回路6が閉
の期間、スイッチ回路6の信号入力端子6Bに接続され
た音声信号発生回路5から、後で詳しく説明する撃退音
の音声信号が入力され、スイッチ回路6を経て、その出
力端子6Cに接続された増幅回路7に印加される。増幅
回路7は、印加された音声信号を電力増幅し、増幅回路
7の出力端に接続されたスピーカ10A、10B、10
C及び10Dに印加する。図2においては、各近接セン
サ2A、2B、2C及び2Dは、それぞれスピーカ10
A、10B、10C及び10Dに組み合わされ、スピー
カユニット11A、11B、11C及び11Dを構成し
ている。このようにユニット構成をすることにより、近
接センサ2A〜2Dとスピーカ10A〜10Dの設置が
容易になる。近接センサ2A〜2Dとスピーカ10A〜
10Dを上記のようにユニット構成にしない場合には、
近接センサ2A〜2Dの数とスピーカ10A〜10Dの
数を同じにする必要はなく、それぞれを任意の数に選定
すればよい。
【0008】図3は、4個のスピーカユニット11A〜
11Dの内、2個のスピーカユニット11A、11Bを
地面Gに平行な方向に向けて設置し、他の2個のスピー
カユニット11C、11Dを斜め上方に向けて設置した
例を示す。スピーカユニット11A〜11Dをこのよう
に配置すると、地面Gにいる鳥だけでなく、上空を飛行
している鳥に対しても撃退音を放射することができる。
図3に示す設置例において、4個のスピーカユニット
を、所定の領域を囲むように地面Gに平行な方向に向け
て設置し、更に4個のスピーカユニットを斜め上方に向
けて設置すれば、8個のスピーカユニットで囲まれた立
体空間に存在する鳥に撃退音放射することができる。
11Dの内、2個のスピーカユニット11A、11Bを
地面Gに平行な方向に向けて設置し、他の2個のスピー
カユニット11C、11Dを斜め上方に向けて設置した
例を示す。スピーカユニット11A〜11Dをこのよう
に配置すると、地面Gにいる鳥だけでなく、上空を飛行
している鳥に対しても撃退音を放射することができる。
図3に示す設置例において、4個のスピーカユニット
を、所定の領域を囲むように地面Gに平行な方向に向け
て設置し、更に4個のスピーカユニットを斜め上方に向
けて設置すれば、8個のスピーカユニットで囲まれた立
体空間に存在する鳥に撃退音放射することができる。
【0009】図4は、鳥の1例として、はとが飛び立つ
ときの羽ばたき音をFFTアナライザ(高速フーリエ変
換を用いた周波数分析器)を用いて分析した結果得られ
た周波数スペクトラムを示す。図4によれば、25ない
し55Hzと70ないし90Hzの周波数範囲におい
て、最もレベルが高い。100Hz以上の周波数帯域で
は徐々にレベルが低下し、最高周波数は11KHzに及
んでいる。
ときの羽ばたき音をFFTアナライザ(高速フーリエ変
換を用いた周波数分析器)を用いて分析した結果得られ
た周波数スペクトラムを示す。図4によれば、25ない
し55Hzと70ないし90Hzの周波数範囲におい
て、最もレベルが高い。100Hz以上の周波数帯域で
は徐々にレベルが低下し、最高周波数は11KHzに及
んでいる。
【0010】図1の撃退音発生回路1の音声信号発生回
路5は、図4に示す周波数スペクトラムに似た周波数ス
ペクトラムを有する音声信号を合成する回路であり、例
えばデジタルシンセサイザーにより構成されている。こ
の音声信号を増幅回路7で増幅しスピーカ10A〜10
Dから撃退音として放射する。撃退音の放射時間はスイ
ッチ回路6によって制御される。撃退音の周波数スペク
トラムは人の可聴範囲にあるので、長時間放射すると騒
音として問題になるおそれがある。この点から撃退音の
放射時間は出来るだけ短いことが望ましい。
路5は、図4に示す周波数スペクトラムに似た周波数ス
ペクトラムを有する音声信号を合成する回路であり、例
えばデジタルシンセサイザーにより構成されている。こ
の音声信号を増幅回路7で増幅しスピーカ10A〜10
Dから撃退音として放射する。撃退音の放射時間はスイ
ッチ回路6によって制御される。撃退音の周波数スペク
トラムは人の可聴範囲にあるので、長時間放射すると騒
音として問題になるおそれがある。この点から撃退音の
放射時間は出来るだけ短いことが望ましい。
【0011】本発明の鳥類撃退装置及び方法の効果を確
かめるために、発明者は、はとに対して実験を行った。
図2に示すように4個のスピーカユニット11A〜11
Dを鎖線で示す直径5mの円周上に配置した。この円内
に侵入したはとを、近接センサ2A〜2Dの少なくとも
1つが検出して検出信号を出力したとき、4個のスピー
カ10A〜10Dから撃退音を放射した。撃退音の音量
は、スピーカの軸上1mの距離で90dBに設定した。
かめるために、発明者は、はとに対して実験を行った。
図2に示すように4個のスピーカユニット11A〜11
Dを鎖線で示す直径5mの円周上に配置した。この円内
に侵入したはとを、近接センサ2A〜2Dの少なくとも
1つが検出して検出信号を出力したとき、4個のスピー
カ10A〜10Dから撃退音を放射した。撃退音の音量
は、スピーカの軸上1mの距離で90dBに設定した。
【0012】上記の条件で、撃退音の放射時間を0.1
秒ないし2秒の間で種々変更して実験した。その結果放
射時間が0.1秒以下ではあまり効果がなかった。0.
2秒にするときわめて良い効果が得られた。放射時間を
更に長い0.5ないし1秒にしてもその効果はあまり変
わらなかった。以上の実験結果から放射時間は0.2秒
で十分であることが確認された。
秒ないし2秒の間で種々変更して実験した。その結果放
射時間が0.1秒以下ではあまり効果がなかった。0.
2秒にするときわめて良い効果が得られた。放射時間を
更に長い0.5ないし1秒にしてもその効果はあまり変
わらなかった。以上の実験結果から放射時間は0.2秒
で十分であることが確認された。
【0013】次に遅延回路4の遅延時間を0ないし1秒
の間で種々変えて実験した。遅延時間を0にすると、つ
まり、近接センサ2A〜2Dのいずれか1つがはとの侵
入を検出したとき即時に撃退音を放射すると、はとが円
周上にいて、まだ円内に侵入しない状態で撃退音が放射
されることがある。このような場合は、はとがスピーカ
10A〜10Dの前面から離れた位置にいるので、十分
な音量の撃退音がはとに達しないので音に徐々に慣れる
おそれがある。そこで前記遅延時間を0.5秒にする
と、はとが十分円内に侵入した状態で撃退音が放射され
る。その結果、はとは、音量の大きな撃退音を受け驚い
て飛び立つ。この遅延時間は0.1秒ないし1秒の間で
選定できるようになされている。
の間で種々変えて実験した。遅延時間を0にすると、つ
まり、近接センサ2A〜2Dのいずれか1つがはとの侵
入を検出したとき即時に撃退音を放射すると、はとが円
周上にいて、まだ円内に侵入しない状態で撃退音が放射
されることがある。このような場合は、はとがスピーカ
10A〜10Dの前面から離れた位置にいるので、十分
な音量の撃退音がはとに達しないので音に徐々に慣れる
おそれがある。そこで前記遅延時間を0.5秒にする
と、はとが十分円内に侵入した状態で撃退音が放射され
る。その結果、はとは、音量の大きな撃退音を受け驚い
て飛び立つ。この遅延時間は0.1秒ないし1秒の間で
選定できるようになされている。
【0014】本実施例の鳥類撃退装置の効果の持続性に
ついて発明者は以下の実験を行った。本鳥類撃退装置を
はとの多い寺院の境内に設置した。境内のはとのよく集
まる場所の直径5mの仮想の円周(鎖線で示す)上にス
ピーカユニット10A〜10Dを図2に示すように配置
し、約1ヶ月間連続動作をさせた。その結果設置から1
5日目には、この円内に飛来するはとの数が設置前の約
25%に減少した。その後もこの数値を保ち、効果が持
続性を有することが確かめられた。
ついて発明者は以下の実験を行った。本鳥類撃退装置を
はとの多い寺院の境内に設置した。境内のはとのよく集
まる場所の直径5mの仮想の円周(鎖線で示す)上にス
ピーカユニット10A〜10Dを図2に示すように配置
し、約1ヶ月間連続動作をさせた。その結果設置から1
5日目には、この円内に飛来するはとの数が設置前の約
25%に減少した。その後もこの数値を保ち、効果が持
続性を有することが確かめられた。
【0015】上記の実験ははとについて行ったが、撃退
音の周波数スペクトラムをからすの飛び立ち時の羽ばた
き音に類似のものにした実験で、からすの撃退にも効果
があることが確かめられた。以上のように本実施例の鳥
類撃退装置は、撃退音の周波数スペクトラムを、撃退目
標の鳥の羽ばたき音に合わすことにより、種々の鳥類の
撃退に適用することが出来る。また撃退目標の鳥類の悲
鳴音や警戒音を前記羽ばたき音に重畳したものを撃退音
とすることによりさらに撃退の効果を改善することが出
来る。
音の周波数スペクトラムをからすの飛び立ち時の羽ばた
き音に類似のものにした実験で、からすの撃退にも効果
があることが確かめられた。以上のように本実施例の鳥
類撃退装置は、撃退音の周波数スペクトラムを、撃退目
標の鳥の羽ばたき音に合わすことにより、種々の鳥類の
撃退に適用することが出来る。また撃退目標の鳥類の悲
鳴音や警戒音を前記羽ばたき音に重畳したものを撃退音
とすることによりさらに撃退の効果を改善することが出
来る。
【0016】本実施例の他の構成例を図5に示す。図に
おいて、各近接センサ2Aないし2Dは、それぞれ専用
の遅延回路4A〜4D、スイッチ回路6A〜6D、増幅
回路7A〜7D及びスピーカ10A〜10Dの組に接続
されている。上記のように構成し、かつ近接センサ2A
〜2Dとスピーカ10A〜10Dをそれぞれ組み合わせ
たスピーカユニット11A〜11Dを図2に示すように
配置することにより、近接センサ2A〜2Dのうち、は
との接近を検出したもののスピーカからのみ撃退音が放
射される。そのため周辺に与える騒音の害を最小限にし
つつ、接近したはとに対しては十分な音量の撃退音を与
えることができる。
おいて、各近接センサ2Aないし2Dは、それぞれ専用
の遅延回路4A〜4D、スイッチ回路6A〜6D、増幅
回路7A〜7D及びスピーカ10A〜10Dの組に接続
されている。上記のように構成し、かつ近接センサ2A
〜2Dとスピーカ10A〜10Dをそれぞれ組み合わせ
たスピーカユニット11A〜11Dを図2に示すように
配置することにより、近接センサ2A〜2Dのうち、は
との接近を検出したもののスピーカからのみ撃退音が放
射される。そのため周辺に与える騒音の害を最小限にし
つつ、接近したはとに対しては十分な音量の撃退音を与
えることができる。
【0017】
【発明の効果】以上実施例について詳細に説明したとこ
ろから明らかなように、本発明は以下の効果を有する。
すなわち、鳥類が所定の範囲に近づいたことを検出し、
その鳥類の羽ばたき音に類似した撃退音をスピーカから
放射することにより、鳥類を驚かし、自動的にその鳥類
を撃退することができる。撃退音は比較的低い音であ
り、その放射時間は約0.2秒と比較的短いものとでき
るので本装置を市街地で用いても騒音として問題となる
ことはほとんどない。
ろから明らかなように、本発明は以下の効果を有する。
すなわち、鳥類が所定の範囲に近づいたことを検出し、
その鳥類の羽ばたき音に類似した撃退音をスピーカから
放射することにより、鳥類を驚かし、自動的にその鳥類
を撃退することができる。撃退音は比較的低い音であ
り、その放射時間は約0.2秒と比較的短いものとでき
るので本装置を市街地で用いても騒音として問題となる
ことはほとんどない。
【図1】本発明の実施例の鳥類撃退装置のブロック図
【図2】本実施例における近接センサ及びスピーカの配
置を示す平面図
置を示す平面図
【図3】本実施例における近接センサ及びスピーカの配
置を示す側面図
置を示す側面図
【図4】はとの飛び立ち時の羽ばたき音の周波数スペク
トラム図
トラム図
【図5】本実施例の他の例の鳥類撃退装置の構成を示す
ブロック図
ブロック図
1 撃退音発生回路 2A〜2D 近接センサ 3 オア回路 4、4A、4B、4C、4D 遅延回路 5 音声信号発生回路 6、6D、6E、6F、6G スイッチ回路 6A 制御入力端子 6B 音声信号入力端子 6C 出力端子 7、7A、7B、7C、7D 増幅回路 10A〜10D スピーカ
Claims (8)
- 【請求項1】 鳥類が所定距離以内に近づいたとき検出
信号を出力する近接センサ、及び前記近接センサに接続
され、前記検出信号が入力されたとき、前記鳥類の羽ば
たき音に類似した音声である撃退音を所定時間放射する
音響発生装置を有する鳥類撃退装置。 - 【請求項2】 前記音響発生装置は、 前記撃退音の音声信号を生成する音声信号発生回路、 前記撃退音の音声信号を増幅する増幅回路、及び増幅さ
れた音声信号を音声に変換するスピーカ、 を有する請求項1記載の鳥類撃退装置。 - 【請求項3】 複数の前記近接センサを、所定の範囲を
取り囲むように配置し、かつ複数の前記スピーカを前記
所定の範囲を取り囲むように配置したことを特徴とする
請求項2記載の鳥類撃退装置。 - 【請求項4】 前記音響発生装置は、前記近接センサが
検出信号を出力してから所定時間遅れて前記撃退音を発
生する遅延手段を有することを特徴とする請求項1記載
の鳥類撃退装置。 - 【請求項5】 前記撃退音は、前記鳥類の飛び立ち時の
羽ばたき音を録音した音声信号を再生したものであるこ
とを特徴とする請求項1記載の鳥類撃退装置。 - 【請求項6】 前記撃退音は、鳥類の羽ばたき音に前記
鳥類の鳴き声を重畳した音声であることを特徴とする請
求項1記載の鳥類撃退装置。 - 【請求項7】 鳥類が所定距離以内に近づいたことを検
出するステップ、及び前記鳥類が所定距離以内に近づい
たことが検出されたとき、前記鳥類の羽ばたき音に類似
した音声である撃退音を所定時間放射するステップを有
する鳥類撃退方法。 - 【請求項8】 前記撃退音が、前記鳥類が所定距離以内
に近づいたことが検出された時点から所定時間遅れて放
射することを特徴とする請求項7記載の鳥類撃退方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10984798A JPH11299412A (ja) | 1998-04-20 | 1998-04-20 | 鳥類撃退装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10984798A JPH11299412A (ja) | 1998-04-20 | 1998-04-20 | 鳥類撃退装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11299412A true JPH11299412A (ja) | 1999-11-02 |
Family
ID=14520709
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10984798A Pending JPH11299412A (ja) | 1998-04-20 | 1998-04-20 | 鳥類撃退装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11299412A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008283874A (ja) * | 2007-05-15 | 2008-11-27 | Cic:Kk | 鳥飛来防止装置 |
JP2012191637A (ja) * | 2007-01-05 | 2012-10-04 | Apple Inc | バックライトおよび環境光センサ・システム |
JP2013085538A (ja) * | 2011-10-21 | 2013-05-13 | East Japan Railway Co | カラス忌避システム |
CN116794442A (zh) * | 2023-08-28 | 2023-09-22 | 武汉能钠智能装备技术股份有限公司 | 电磁环境监测系统及方法 |
-
1998
- 1998-04-20 JP JP10984798A patent/JPH11299412A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012191637A (ja) * | 2007-01-05 | 2012-10-04 | Apple Inc | バックライトおよび環境光センサ・システム |
JP2008283874A (ja) * | 2007-05-15 | 2008-11-27 | Cic:Kk | 鳥飛来防止装置 |
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