JPH11298325A - 自動起動および停止により位相同期ループを同期まで掃引する装置 - Google Patents

自動起動および停止により位相同期ループを同期まで掃引する装置

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JPH11298325A
JPH11298325A JP10053053A JP5305398A JPH11298325A JP H11298325 A JPH11298325 A JP H11298325A JP 10053053 A JP10053053 A JP 10053053A JP 5305398 A JP5305398 A JP 5305398A JP H11298325 A JPH11298325 A JP H11298325A
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phase
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Michael F Black
エフ.ブラック マイケル
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 最初に付勢したときまたは位相同期が外れた
ときに自動的に位相同期を得る装置を含む、位相同期ル
ープ(PLL)を提供する。 【解決手段】 PLL28は、位相検出器4と、ループ
フィルタ13と、電圧制御発振器(VCO)14と、V
CO14から位相検出器16へのフィードバックの他
に、掃引回路30を備える。掃引回路30はループフィ
ルタ13と共に動作して、PLL28が同期していない
ときはVCO14に対する制御電圧を自動的に生成し、
PLL28が位相同期を得るまで、または制御電圧がV
CO14の動的入力範囲内の最大電圧に達するまで、制
御電圧を時間と共に直線的に増加させる。電圧を増加さ
せている間に位相同期が得られない場合は、制御電圧を
時間と共に直線的に減少させて、PLL28を位相同期
を得るまで駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はいわゆる位相同期
ループ(phase locked loop) と呼ぶ形式の周波数制御装
置に関し、好ましい実施の形態ではアナログ位相同期ル
ープに関する。
【0002】
【従来の技術】位相同期ループ(「PLL」)は種々の
電子装置に共通に広く用いられている周波数制御装置で
ある。PLLは各種の応用に用いることができるもの
で、電圧制御発振器(「VCO」)を含む。PLLはV
COの周波数出力を入力基準信号に従属させ、VCO周
波数が入力基準信号の変動を追跡するようにする。多く
の応用に共通する1つの問題は、PLLが機能する正し
い周波数までVCOを導くために、最初に探索活動を行
う必要があることである。これを、「同期」を得る過程
と呼ぶ。動作の開始時にこのような探索活動を行わない
と、VCO周波数は当てもなく変動して、同期を得るこ
とができない。第2の問題は、正しい周波数を見つけて
PLLが同期を得たら、この探索活動を止めなければな
らないことである。探索して同期を得るという活動は、
PLL回路の動作中に何度も起こる可能性がある。
【0003】PLL探索が必要というのは新しいことで
はない。同期を得る方法はこれまで種々知られている。
アナログPLLでVCOを掃引するのに用いられる既知
の装置は、(1)自動始動する正弦波発振器と、(2)
外部の始動/停止命令を必要とする探索回路、の2種類
に大別される。どちらも何らかの欠点がある。
【0004】自動始動する正弦波探索回路は通常は非常
に複雑であり、回路の探索部分は装置の中の異常に大き
な部分を占める。この型の従来の一般的な回路を図1に
示す。位相検出器4は入力信号2を処理して誤差信号を
出す。この誤差信号を、演算増幅器(「オペアンプ」)
8と入力抵抗器6とフィードバック抵抗器10とフィー
ドバックコンデンサ12から成る帯域制限ループフィル
タ13に入力する。このループフィルタの出力によりV
CO14を駆動し、VCO14はPLL出力信号18を
生成する。PLL出力信号18をN分周回路16を経て
フィードバックして、位相検出器4の第2入力に与え
る。ここに述べた回路は、よく知られた第2型の二次P
LLである。前に述べたように、動作の開始時には出力
信号18は入力信号2の値に対応する正しい周波数でな
くてよいが、開始後に誘導を行わないと、周波数は同期
が得られる正しい値にならない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】フィードバック網20
を追加すると、探索活動を行ってVCO出力周波数を正
しい値に誘導することができる。フィードバック網20
はウイーンブリッジまたはシャントT網でよい。これを
オペアンプ8の非反転入力に接続して、オペアンプに正
フィードバックを与える。この回路は、正フィードバッ
ク網とループフィルタの特性により正弦波発振器として
機能し、VCOを掃引する低周波の正弦波を生成する。
VCOを正しい周波数まで駆動してPLLが同期を得る
と、PLLを同期状態に保つフィードバックは、ループ
フィルタ発振回路の正フィードバックに打ち克って発振
を停止させる。この回路は問題がないように見えるが、
その応用には限界がある。正弦波の掃引は効率がわる
く、また回路構成要素の条件は非常に厳しい。他の発振
器要件を満たすためにループフィルタの設計目標を妥協
しなければならない。
【0006】第2の種類の従来の検索回路を図2に示
す。この例で用いるPLLも第2型の二次であって、そ
の構成要素は図1のものと同じである。この場合は、切
替え定電流源24からループフィルタのフィードバック
回路に電流を注入することにより掃引を行う。電流源2
4は、探索制御回路(図示せず)が生成する探索制御信
号22の制御の下に動作する。この場合もループフィル
タは2つの機能を行う。探索中は積分器として動作す
る。電流源24から定電流入力を供給するとランプ電圧
を生成してVCOに与え、VCOを正しい周波数まで駆
動して同期を得る。この種の探索動作には、PLLが同
期状態でないことを知って、定電流源24に与える始動
および停止命令を生成するための回路を追加する必要が
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の実施の形態
を、図1および図2に示したものと同じ第2型の二次P
LLを用いて開示する。これらの図面に示した自動始動
する正弦波発振器方式や切替え定電流源を用いるのでは
なく、この発明は特有の自動始動する掃引回路を用いて
VCOを正しい周波数に導き、同期を得る。好ましい実
施の形態では、掃引回路とループフィルタにより低周波
の三角探索電圧を与え、VCOをその周波数範囲内で徐
々に上下させて正しい周波数に導き、同期を得る。同期
すると、掃引活動はもう必要なくなるので自動的に停止
する。掃引活動はPLLが同期している間は中断するの
で、PLLの通常動作に悪影響を与えない。基準入力信
号が急に変動してPLLの同期が外れたり、基準入出力
信号が一時的に中断して同期が得られなくなったりする
と、掃引回路は自動的に起動して探索を開始し、同期を
回復する。好ましい実施の形態では、掃引回路を実現す
るには1個のオペアンプと3個の抵抗器を追加するだけ
でよい。
【0008】より特定すると、追加のオペアンプの非反
転入力を、入力抵抗器を通してループフィルタの出力す
なわちVCOの入力に結合する。第2抵抗器をこの非反
転入力とオペアンプの出力端子の間に接続することによ
り、オペアンプに正のフィードバックを与える。このよ
うに、オペアンプは関連する抵抗器と共に動作して、よ
く知られたシュミットトリガ回路として機能する。その
出力電圧は常に一定電圧であって、2つのレベルのどち
らかである。この出力をフィルタ13のオペアンプの反
転入力に電流制限抵抗器を通して結合する。
【0009】PLLが同期条件にないと仮定し、またシ
ュミットトリガの出力電圧が高レベルである場合は、こ
の出力電圧はフィルタのオペアンプの反転入力に電流制
限抵抗器を通して結合する。同期していないときは位相
検出器からの補償入力がないので、電流制限抵抗器を通
って流れる電流はフィルタのオペアンプのフィードバッ
クループにあるコンデンサを充電し、これによりVCO
入力電圧は定速度で減少する。この入力電圧が減少して
いる間にVCOの出力が基準信号の周波数に対応する周
波数に到達しない場合は、同期は得られない。最終的に
VCO入力電圧は、シュミットトリガ回路の出力電圧を
一定の低レベルに切り替えるのに十分低い値に達する。
ここで電流制限抵抗器を流れる電流は逆方向に流れ、フ
ィルタのオペアンプのフィードバックコンデンサを逆方
向に充電し、VCO入力電圧は増加し始める。このよう
にして、VCO入力電圧は三角波形になる。(VCO入
力電圧がのこぎり歯形になる別の実施の形態についても
後で説明する)。この三角波の1周期の間のどこかの時
点でVCO出力周波数は基準信号周波数に対応して、同
期が得られる。
【0010】このとき、シュミットトリガ回路の出力電
圧は一定の高または低電圧である。適切に設計するとシ
ュミットトリガ回路は十分なヒステリシスを持ち、VC
O入力電圧が正か負の極値のときだけ切り替わる。PL
Lが正常に動作しているときすなわち同期しているとき
はVCO入力電圧は決してこれらの極値にならないの
で、掃引回路は動作しない。正弦波掃引回路とは対照的
に、PLLの動作を掃引回路のニーズと妥協させる必要
はない。さらに上に述べた従来の第2の種類の掃引回路
とは対照的に、開始および停止命令を生成するのに回路
を追加する必要がない。
【0011】
【発明の実施の形態】この発明を構成するPLL28を
図3にブロック図の形で示す。図3の構成要素の中で図
1と同じものには共通の参照記号を用いる。基準入力2
は或る周波数を有するアナログ信号、または或る周波数
を有する信号を含む。PLL28の機能は、基準入力2
と同じ周波数の、または基準入出力2の数倍(必ずしも
整数倍でない)の周波数の、出力信号18をVCO14
から出すことである。
【0012】基準入力2は位相検出器4に第1入力信号
を与える。位相検出器の第2入力は、周波数分周器16
で調整した後のVCO出力信号18である。基準入力の
周波数と同じ出力周波数をVCOから出す必要がある適
用例では周波数分周器16の分周比は1であって、VC
O14の出力は位相検出器4の第2入力に直接結合され
る。この説明および特許請求の範囲で用いる周波数分周
器は、分周比が1というこの条件を含むものとする。こ
こで詳細に述べる実施の形態では、分周比は64であ
る。
【0013】位相検出器4はその2つの入力の差を表す
誤差信号を生成し、この誤差信号を線5を経てループフ
ィルタ13に与える。ループフィルタ13は、一般に増
幅および帯域フィルタリングを行って誤差信号を調整す
る。ループフィルタ13の出力は線7によりVCO14
に結合する。VCO14の出力はPLLの出力を表し、
また線11により周波数分周器16に結合する。最後
に、周波数分周器16の出力は線15により位相検出器
4の第2入力に結合する。
【0014】ループフィルタ13の出力は線7と線9に
より、掃引回路30の入力に結合する。掃引回路30は
線9の入力信号レベルを用いて、PLLが同期していな
いときは掃引探索を制御する電圧を生成し、また同期が
得られたときは掃引回路30の活動を止める。掃引回路
30の出力は線17によりループフィルタ13に結合
し、同期が得られる周波数までVCO14を駆動する。
【0015】図4はこの発明の原理の詳細を示すPLL
の略図である。好ましい実施の形態では、基準信号2の
公称周波数は15Mhzである。位相検出器4はミニサ
ーキッツ(Mini Circuits) 社製のモデルSYPD−1で
よい。位相検出器4の出力は線19によりレベルシフト
回路32の入力に結合する。レベルシフト回路32を用
いる理由は、PLLを公称供給電圧8ボルトの単一電源
で動作させるためである。SYPD−1などの位相検出
器は、DC電圧0ボルトから正と負の両方向に変化する
出力電圧を与える。供給電圧が単一の8ボルトであれ
ば、PLLに用いるオペアンプは0ボルトから8ボルト
までの電圧レベルで動作する。したがってレベルシフト
回路32を用いて、位相検出器4の出力電圧を、約0ボ
ルトを中心とするレベルから或る正の電圧(好ましい実
施の形態では4ボルト)を中心とするレベルに変える。
レベルシフト回路32は後の図で詳細に説明する。好ま
しい実施の形態では正の8ボルト電源を用いるが、この
装置は負の供給電圧でも同様に動作する。
【0016】レベルシフト回路32の出力はループフィ
ルタの入力に結合する。この場合もループフィルタは、
オペアンプ8と入力抵抗器6とフィードバック抵抗器1
0とフィードバックコンデンサ12から成る。オペアン
プ8の非反転入力は4ボルト基準レベルに結合する。オ
ペアンプ8および34は、アナログデバイセス社製のA
D822演算増幅器の2つの部分でよい。ループフィル
タの出力は線7によりVCO14に結合し、VCO14
は出力を線18に出す。VCO14の出力の公称周波数
は960Mhzであり、入力基準信号2の制御の下にこ
の公称周波数のどちらかの側で、小さい範囲内で変動す
る。VCO14はミニサーキット社製のモデルPOS−
1060でよい。VCO14の出力は線11により周波
数分周器16にも結合する。この実施の形態では、周波
数分周器16の分周比は64で、モトローラ社のMC1
2022集積回路を用いてよい。周波数分周器16の分
周された出力は公称15Mhzで、線15により位相検
出器4に結合する。
【0017】ループフィルタの出力を線7および9によ
り掃引回路30の入力にも与える。掃引回路30は、入
力抵抗器36とオペアンプ34とオペアンプ34のフィ
ードバック抵抗器38と第3の抵抗器40から成る。抵
抗器36と38の接合点はオペアンプ34の非反転入力
に接続し、オペアンプ34の反転入力は4ボルトの基準
値に接続する。最後に、オペアンプ34の出力は抵抗器
40によりオペアンプ8の反転入力に結合する。
【0018】図4に示す構成要素の抵抗器とコンデンサ
の値の選択は簡単である。ループフィルタに関するこれ
らの値の計算式はよく知られており、論文「検索ベース
のPLLの設計」に要約されている。この論文は Texas
Instruments Technical Journal, Vol. 11, No.2, Mar
ch-April, 1994, pp 112-120, Dallas, Texas およびCo
nference Proceedings of RF Expo East, October 19,
1993, p. 275, Tampa, Florida に掲載されている。該
当する式は、
【数1】 ただし、Rfbは図4のフィードバック抵抗器10、δは
所望の減衰比、fn は所望の自然周波数、Cfbはフィー
ドバックコンデンサ12、Rinput は入力抵抗器6、K
vco はVCO利得で所定のVCOについて既知の量、K
pdは位相検出器利得でこれも所定の位相検出器について
既知の値、Nは分周比である。
【0019】この設計例では、Cfbとして標準値の1マ
イクロファラッドを選択した。目標自然周波数を212
Hzとし目標減衰比を4.14とすると、Rfbの値は式
(1)から6,200オームになる。他の既知のパラメ
ータでは、VCO14の同調率(tuning rate) は2.2
39Mhz/ボルト、周波数分周器16の分周比は6
4、位相検出器4の変換勾配(conversion slope)は0.
81ボルト/ラジアン、である。これらのパラメータを
用いると、入力レジスタ6の値Rinput は式(2)から
100,000オームになる。これらのパラメータを用
いると、この装置の閉ループ3db周波数は1886H
z、位相余裕は85.9度である。
【0020】次にシュミットトリガ回路に関連する抵抗
値を選択する。オペアンプ34の反転入力は基準値の+
4ボルトである。したがって、非反転入力の電圧が4ボ
ルトより大きいければこのオペアンプの出力は正の供給
電圧の8ボルトになり、非反転入力が4ボルトより小さ
ければ前記出力は接地すなわち0ボルトになる。非反転
入力が4ボルトを通過するとき、出力はこれらの2つの
電圧レベルの間で急速に切り替わる。非反転入力が4ボ
ルトであるのはごく短時間だけであり、このときシュミ
ットトリガ回路は一方向または逆方向に切り替わる。し
たがって、非反転入力は任意の特定の電圧に制限される
ことはなく、また入力抵抗器36と抵抗器38はループ
フィルタのオペアンプ8の出力電圧(今後「掃引電圧」
と呼ぶ)とシュミットトリガのオペアンプ34の出力電
圧の間の電圧分割器を形成する。
【0021】図5は、探索動作中のこれらの2つのオペ
アンプの出力電圧を示す。ここに示す例では、掃引電圧
は0ボルトから7ボルトまで変化する三角波の形が望ま
しい。動作中のPLLの位相同期が外れる瞬間は、オペ
アンプ34の出力は0ボルトか8ボルトである。例示の
便のために、この瞬間t1 にこの出力は0ボルトであ
り、掃引電圧は1ボルトであると仮定する。抵抗器36
と38で構成する電圧分割器は0ボルトと1ボルトの間
に結合しているので、オペアンプ34の非反転入力の電
圧は4ボルトより小さい。このような条件では、フィー
ドバックコンデンサ12は抵抗器40と10を通して充
電され、掃引電圧は直線的に増加する。この説明および
添付の特許請求の範囲では、この型の一定傾斜で増加す
る(または逆に減少する)掃引電圧を、時間と共に直線
的に変化する(または直線変化)電圧と呼ぶ。
【0022】この一定速度で増加する掃引電圧は、オペ
アンプ34の非反転入力が4ボルトレベルに達するまで
続く。4ボルトになるのは、掃引電圧が図5にt2 で示
す7ボルトになる瞬間であることが望ましい。この瞬間
に、抵抗器36と38から成る電圧分割器は掃引電圧の
7ボルトレベルとオペアンプ34の出力の0ボルトレベ
ルの間に結合する。オペアンプ34の非反転入力電圧V
niは次式で表される。
【数2】 抵抗器38の値としては標準値(例えば10,000オ
ーム)を選択する。したがって、Vniを4ボルトとして
この式をR36の値について解くと、7,500オーム
になる。抵抗器36と38を上記の値にすると、掃引電
圧はt2 で正の最大値になる。この瞬間にシュミットト
リガはフリップしてその出力は8ボルトレベルになり、
コンデンサ12は逆方向に充電を開始し、その結果、掃
引電圧は時間と共に一定速度で減少を開始する。
【0023】次に抵抗器40の値を決定する。この抵抗
器の値とコンデンサ12の値により、掃引電圧の上向き
掃引と下向き掃引に要する時間が決まる。どちらの場合
も掃引時間を1.5秒にすることが望ましいと仮定す
る。どちらの掃引中も、コンデンサ12の両端の電圧は
7−1=6ボルト 変化する。よく知られているよう
に容量Cのコンデンサの電圧Vと電荷qの関係は q=
VC であり、コンデンサの容量が1マイクロファラッ
ドであれば、6ボルトの変化dVに対応する電荷の変化
dqは6/106 である。この電荷を与える電流は抵抗
器40を通って流れ、抵抗器の一端の電圧すなわちオペ
アンプ34の出力は0ボルトか8ボルトで一定であり他
端の電圧すなわちオペアンプ8の反転入力は4ボルトで
一定なので、この電流値は一定である。
【0024】したがってこの電流値は4/Rである。た
だしRは抵抗器40の抵抗である。電圧の変化を計算す
る際に、フィードバック抵抗器R10の両端の電圧降下
は無視してよい。それは、抵抗器R10を流れる電流は
一定なのでこの電圧降下は一定だからである。コンデン
サの電荷の変化dqはこの電流と掃引時間1.5秒との
積である。したがって、
【数3】dq=6/106 = (4/R)*T=(4/
R)*1.5 この式を解くと1メグオームになり、これが抵抗器40
の値である。
【0025】有効な基準入力周波数2があると、掃引中
の或る時点でVCOはこの周波数まで駆動され、PLL
は同期を得る。(有効な基準入力周波数がないと、有効
な入力が装置に入るまで単なる掃引活動が続く)。同期
が得られると、同期したのが掃引の上の半サイクルか下
の半サイクルかに従って、シュミットトリガの出力は0
ボルトか8ボルトになる。同期が続く限り電圧はそのレ
ベルを保つ。オペアンプ8の反転入力は4ボルトレベル
に拘束されたままなので、抵抗器40の両端には一定の
4ボルト電圧降下があり、対応する電流がこの抵抗器を
流れる。
【0026】同期状態では、この電流は掃引動作中のよ
うにコンデンサ12を流れるのではなく、抵抗器6を流
れる。抵抗器6の抵抗はわずか100,000オームな
ので、この電流によりレベルシフト回路32の出力で
0.4ボルトの誤差電圧を生じる。これが影響するのは
VCO出力信号の位相のシフトだけである。多くの応用
でこれは問題ではなく、PLLが同期している間は掃引
回路は実際上掃引活動を自動的に終了する。
【0027】掃引回路に関する上の説明では、掃引過程
が始まる瞬間の掃引電圧を1ボルトと仮定したが、実際
には掃引電圧は通常は1ボルトと7ボルトの間の電圧で
ある。掃引動作は三角掃引の半サイクルの1ボルトと7
ボルトの間のどこかで開始する。
【0028】要約すると、この発明の掃引回路は、PL
Lが同期状態から外れるとすぐ自動的に探索動作を開始
する。通常、三角掃引波形の1サイクル以内に同期が得
られる。同期すると、掃引回路は実際上また自動的に掃
引活動を終了する。
【0029】図6(a)はこの発明の修正の略図であ
る。この修正を行うと、掃引電圧波形は図6(b)に示
すのこぎり波になる。この回路は、ダイオード44と比
較的小さな抵抗器42を直列にし、これに並列に抵抗器
40を置いたものである。このダイオードは電流をオペ
アンプ8の反転入力に流す方向に設ける。オペアンプ3
4の出力電圧が8ボルトレベルのときこのダイオードは
導通し、コンデンサ12を急速に充電して、掃引電圧を
ほとんど瞬時に下向き掃引にする。例えば抵抗器42が
10,000オーム(抵抗器40の抵抗の1/100)
の場合は、掃引電圧波形が正から負に「フライバック」
する時間は約0.015秒である。図6(b)に示すよ
うに、これは掃引時間に比べると事実上瞬時である。
【0030】掃引電圧がその範囲の下限(上の例では1
ボルト)に達すると、シュミットトリガの出力は低にな
り、ダイオード44は逆バイアスになり、回路は上に述
べたように上向き掃引を行う。掃引電圧のフライバック
は非常に速いので、このフライバック中は装置は同期し
ない。したがって、同期が得られるのは比較的遅い上向
き掃引中だけである。オペアンプ34の出力は上向き掃
引中は低であり、上向き掃引中に同期が得られると仮定
すると、同期が保たれている間すなわちPLLの通常の
動作期間中は低のままである。したがってPLLが同期
状態のときはダイオードは逆バイアスになり、PLLの
通常の動作に影響を与えない。別の変形ではダイオード
の方向を逆にする。この場合も、のこぎり歯掃引信号が
生成されるが、フライバックは下向き掃引が終わったと
きに起こる。
【0031】図7はこの発明の一層の詳細を示す。周波
数分周器16をMC12022SLA集積回路で示す。
トランジスタ50と52は一般に2N2222トランジ
スタであり、この技術でよく知られているように、分周
されたVCO出力信号を増幅して位相検出器4にインピ
ーダンスマッチングを与えるのに用いる。
【0032】抵抗器54、56、58は8ボルト供給電
圧を分割して、オペアンプに正しい基準電圧を提供す
る。オペアンプの入力インピーダンスが高いためにこれ
らの基準電圧には実質的に負荷がかからないので、正し
い抵抗値を選択するのは簡単である。好ましい実施の形
態では、抵抗器54を抵抗器56と58の和にすると、
オペアンプ34の反転入力とオペアンプ8の非反転入力
の基準電圧は4ボルトになる。抵抗器56と58の値を
等しくして、オペアンプ60の非反転入力の基準電圧を
2ボルトにする。これらの2抵抗器の抵抗をいくらにす
るかは設計の選択の問題である。これを記号Rで示すこ
とにする。
【0033】オペアンプ60はAD822の一部分でも
よいし、任意の同等のオペアンプでもよい。抵抗器62
と66の抵抗をそれぞれ0.5R、抵抗器68の抵抗を
Rにすると、フィードバックを持つオペアンプ60の利
得は1になり、オペアンプは位相検出器4から来る信号
のレベルを4ボルト中心にシフトする。コンデンサ64
は、回路内の抵抗と組み合わせたときに遮断周波数が3
0Khz付近の低域フィルタ機能を持つように選択す
る。よく知られているように位相検出器4の出力は基準
入力とフィードバック信号の和と差を表す成分を有する
が、この低域フィルタリング動作により、これらの2信
号の和がオペアンプの動作をゆがめるのを防ぐことがで
きる。
【0034】この発明の別の修正を図8に示す。この修
正では、抵抗器40の代わりに、抵抗器70および72
と感温抵抗器すなわちサーミスタ74から成る網を用い
る。この説明で「サーミスタ」という用語は、抵抗率が
温度と共に正または負に変化する抵抗要素を指すものと
する。オペアンプ8、34、60と、抵抗器6、10、
42と、コンデンサ12と、ダイオード44の機能性に
ついてはすでに説明した。図6(a)に示した修正の場
合と同様に、図8に示す回路の一部に抵抗器42とダイ
オード44を用いて、掃引が所望の方向に動くときだけ
同期が得られるようにする。ダイオード44の方向を図
のようにすると、同期が得られたときにシュミットトリ
ガの出力電圧は低の値になる。この抵抗器網は前に開示
した図4の実施の形態の抵抗器40と同じ機能性を持
つ。すなわちフィードバックコンデンサ12の値と共に
掃引の速度を決定するが、その特性により、位相検出器
4の伝達関数に起こりうる温度依存変動を補償すること
ができる。
【0035】利用可能な位相検出器が理想的でない(す
なわちその出力が接地に対して対称的でなく温度と共に
変わる或る値だけオフセットする)場合がある。アルフ
ァ・インダストリーズ社製の製品番号SPD3456−
18という位相検出器がその例である。この説明や添付
の特許請求の範囲の中に「位相検出器の伝達関数の温度
依存変動」などという表現を用いているときは、この温
度依存オフセットを指すものとする。温度変動に起因す
るオフセットの変動は許容できないことが多いが、図8
の修正回路により解決することができる。その動作を次
に説明する。
【0036】例として、位相検出器4のDC出力が0ボ
ルトでなく或る正電圧だけオフセットしていて、温度が
上昇するとこのオフセット電圧が増加すると仮定する。
上に開示したPLLにおいて、レベルをシフトするオペ
アンプ60の出力には或るオフセット電圧がある。前に
述べたように、このオフセットは次のようにして生じ
る。ダイオード40を図に示す方向に設けると、シュミ
ットトリガオペアンプ34の出力が低レベルのときだけ
同期が得られる。したがって同期が得られると、抵抗器
40を流れる、または抵抗器70および72とサーミス
タ74とで構成する抵抗網を流れる電流は、オペアンプ
34の出力の方向に流れるはずである。この電流は掃引
過程中はフィードバック抵抗器10を通って流れるが、
同期が得られると入力抵抗器6を流れるようになる。こ
の電流により入力抵抗器6の両端に電圧降下を生じる。
オペアンプ8の反転入力端子は非反転端子の4ボルト基
準電圧に従属するので、オペアンプ60の出力には正の
オフセット電圧が現れる。回路の周囲温度が変わるに従
って、このオフセットは位相検出器4のDCオフセット
電圧と同じ方向に、すなわち温度と共に増加する方向に
変わることが望ましい。
【0037】サーミスタ74を負性抵抗特性(すなわち
温度が増加すると抵抗が減少する特性)を有するデバイ
スにすればこれが達成される。このようなデバイスはテ
キサス・インスツルメント社から Sensistor(TM) とい
う商品名で市販されている。正しい掃引速度を得るため
に抵抗網の全抵抗は公称1メグオームでなければならな
いが、サーミスタ74の動作により、これは温度が上昇
するに従ってわずかに減少する。網にかかる電圧は一定
なので、網を通って流れる電流はこの全抵抗が減少する
に従ってわずかに増加する。この増加した電流は入力抵
抗器6を流れて、オペアンプ60の出力のオフセット電
圧を増加させる。抵抗器70および72とサーミスタ7
4を適当に選択することにより、このオフセットの増加
が、温度により生成された位相検出器4のオフセットの
増加によく追随するよう設計することができる。
【0038】以上の説明に関して更に以下の項を開示す
る。 (1) 位相同期ループであって、 a. 入力基準信号を受ける第1入力を有する位相検出
器と、 b. 前記位相検出器の出力に結合する入力を有する電
圧制御発振器と、 c. 前記電圧制御発振器の出力を前記位相検出器の第
2入力に結合するフィードバック回路と、 d. 前記電圧制御発振器の入力の信号レベルに応じて
前記位相同期ループが同期していないことを検出し、同
期していないときは前記電圧制御発振器の入力に掃引電
圧を自動的に与え、位相同期が得られると前記掃引電圧
を自動的に終わらせる、掃引回路、を備える位相同期ル
ープ。
【0039】(2) 前記掃引電圧は時間と共に直線的
に変化する、第1項記載の位相同期ループ。 (3) 前記掃引電圧は、所定の最大電圧に達するまで
時間と共に直線的に増加し、また所定の最小電圧に達す
るまで時間と共に直線的に減少する、第1項記載の位相
同期ループ。
【0040】(4) 位相同期ループであって、 a. 入力基準信号を受ける第1入力を有し、その伝達
関数は温度に依存する、位相検出器と、 b. 前記位相検出器の出力に結合する入力を有する電
圧制御発振器と、 c. 前記電圧制御発振器の出力を前記位相検出器の第
2入力に結合するフィードバック回路と、 d. 少なくとも1個の抵抗器と感温抵抗器を備えて前
記位相検出器の伝達関数の温度による変動を補償する
網、を備える位相同期ループ。
【0041】(5) 前記位相同期ループが同期してい
ないことを検出し、同期していないときは前記電圧制御
発振器の入力に掃引電圧を自動的に与え、位相同期が得
られると前記掃引電圧を自動的に終わらせる、掃引回路
を更に備える、第4項記載の位相同期ループ。
【0042】(6) 位相同期ループであって、 a. 入力基準信号を受ける第1入力を有する位相検出
器と、 b. 前記位相検出器の出力に結合する入力を有するル
ープフィルタと、 c. 前記ループフィルタの出力に結合する入力を有す
る電圧制御発振器と、 d. 前記電圧制御発振器の出力を前記位相検出器の第
2入力に結合する分周回路と、 d. 前記ループフィルタから入力信号を受け、前記入
力信号の所定の条件に応じて、前記ループフィルタと共
に動作して前記電圧制御発振器の入力に掃引電圧を自動
的に与え、前記位相同期ループにより位相同期が得られ
ると前記掃引電圧を終わらせる、掃引回路、を備える位
相同期ループ。
【0043】(7) 前記位相同期ループが同期してい
ないときは、前記掃引回路は前記ループフィルタに2つ
の異なる一定レベル電流を交互に与える、第6項記載の
位相同期ループ。 (8) 前記掃引電圧は、所定の最大電圧に達するまで
時間と共に直線的に増加し、また所定の最小電圧に達す
るまで時間と共に直線的に減少する、第6項記載の位相
同期ループ。 (9) 前記直線的に増加する掃引電圧の継続時間は前
記直線的に減少する掃引電圧の継続時間とは異なる、第
8項記載の位相同期ループ。
【0044】(10) 前記ループフィルタは、その反
転入力に結合する入力抵抗器を有する演算増幅器と、前
記演算増幅器の出力と前記反転入力の間に結合する抵抗
器・コンデンサ網を備え、また前記掃引回路は前記ルー
プフィルタの出力電圧に応じて第1固定電圧レベルと第
2固定電圧レベルを交互に与えるシュミットトリガを備
える、第6項記載の位相同期ループ。
【0045】(11) 位相同期ループであって、 a. 入力基準信号を受ける第1入力を有する位相検出
器と、 b. 前記位相検出器の出力に結合する入力を有する電
圧制御発振器と、 c. 前記電圧制御発振器の出力を前記位相検出器の第
2入力に結合するフィードバック回路と、 d. 前記位相同期ループが同期しているかどうかに関
わらず第1一定レベル電流を前記位相同期ループの一端
子に与え、前記位相同期ループが同期していないとき
は、前記電流により前記電圧制御発振器の入力電圧を掃
引してその出力周波数を前記入力基準信号の周波数に対
応する周波数まで駆動する、掃引回路、を備える位相同
期ループ。
【0046】(12) 前記位相同期ループにより同期
が得られる前に前記電圧制御発振器への入力電圧が所定
の電圧に達する場合は、前記掃引回路は第2一定レベル
電流を前記端子に与える、第11項記載の位相同期ルー
プ。
【0047】(13) 入力基準信号を受ける第1入力
を有する位相検出器と、前記位相検出器の出力に結合す
る入力を有する電圧制御発振器と、前記電圧制御発振器
の出力を前記位相検出器の第2入力に結合するフィード
バック回路を備える、位相同期ループを自動的に同期状
態まで駆動する方法であって、 a. 前記電圧制御発振器の入力の信号レベルを監視し
て前記位相同期ループが同期していないことを検出し、 b. 同期していないときは、前記電圧制御発振器の入
力に掃引電圧を自動的に与え、 c. 同期が得られると前記掃引電圧を自動的に終わら
せる、ステップを含む、位相同期ループを自動的に同期
状態まで駆動する方法。
【0048】(14) 温度依存信号レベルを生成して
前記位相検出器の伝達関数の温度依存変動を補償するス
テップを更に含む、第13項記載の位相同期ループを自
動的に同期状態まで駆動する方法。
【0049】(15) 位相同期ループであって、入力
基準信号を受ける第1入力を有する位相検出器と、前記
位相検出器の出力信号を受ける第1入力端子と第2入力
端子を有するループフィルタと、前記ループフィルタの
出力を受ける入力を有する電圧制御発振器と、前記電圧
制御発振器の出力を前記位相検出器の第2入力に結合す
るフィードバック回路と、前記位相同期ループが同期し
ていないときは前記ループフィルタと共に動作して変化
する掃引電圧を前記電圧制御発振器に与える掃引回路を
備える、位相同期ループを自動的に同期状態まで駆動す
る方法であって、 a. 前記掃引回路から電流制限抵抗器の一端子に第1
定レベル電圧を与え、前記電流制限抵抗器の他の端子は
前記ループフィルタの前記第2入力端子に結合し、 b. 前記ループフィルタの出力電圧を監視し、 c. 前記出力電圧が第1所定レベルに達すると、前記
第1定レベル電圧を第2定レベル電圧に変える、ステッ
プを含む、位相同期ループを自動的に同期状態まで駆動
する方法。
【0050】(16) 前記第2定レベル電圧を前記電
流制限抵抗器の前記一端子に与えている間に位相同期ル
ープが同期しない場合は、前記第2定レベル電圧を前記
第1定レベル電圧に変えるステップを更に含む、第15
項記載の位相同期ループを自動的に同期状態まで駆動す
る方法。 (17) 前記第1および第2定レベル電圧を前記ルー
プフィルタの前記第2入力端子に結合する第2電流路を
設けるステップを更に含み、前記第2路はダイオードと
第2抵抗器の直列接続と、これに並列の前記電流制限抵
抗器を備える、第15項記載の位相同期ループを自動的
に同期状態まで駆動する方法。
【0051】(18) 最初に付勢したときまたは位相
同期が外れたときに、自動的に位相同期を得る装置を含
む位相同期ループ(PLL)である。PLLは、位相検
出器4と、ループフィルタ13と、電圧制御発振器(V
CO)14と、VCOから位相検出器16へのフィード
バックの他に、掃引回路30を備える。掃引回路はルー
プフィルタと共に動作して、PLLが同期していないと
きはVCOに対する制御電圧を自動的に生成し、PLL
が位相同期を得るまで、または制御電圧がVCOの動的
入力範囲内の最大電圧に達するまで、制御電圧を時間と
共に直線的に増加させる。電圧を増加させている間に位
相同期が得られない場合は、制御電圧を時間と共に直線
的に減少させて、PLLを位相同期状態まで駆動する。
【図面の簡単な説明】
この発明は、詳細な説明と図面を参照して特許請求の範
囲を読めばよく理解できる。
【図1】正フィードバックを用いて正弦波探索電圧を生
成する従来のPLLの略図。
【図2】切替え定電流源を用いて探索電圧を生成する従
来のPLLの略図。
【図3】この発明の自動掃引回路を用いるPLLのブロ
ック図。
【図4】自動掃引回路を有するPLLの部分略図。
【図5】自動掃引回路に用いる代表的電圧波形。
【図6】aはこの発明の別の実施の形態。bはこの発明
の別の実施の形態の波形。
【図7】自動掃引回路の更に詳細な回路図。
【図8】位相検出器の伝達関数の温度による変動を補償
するために抵抗網を追加した実施の形態。
【符号の説明】
2 基準入力 4 位相検出器 13 ループフィルタ 14 電圧制御発振器(VCO) 16 周波数分周器 18 VCO出力信号 28 位相同期ループ(PLL) 30 掃引回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 位相同期ループであって、 a. 入力基準信号を受ける第1入力を有する位相検出
    器と、 b. 前記位相検出器の出力に結合する入力を有する電
    圧制御発振器と、 c. 前記電圧制御発振器の出力を前記位相検出器の第
    2入力に結合するフィードバック回路と、 d. 前記電圧制御発振器の入力の信号レベルに応じて
    前記位相同期ループが同期していないことを検出し、同
    期していないときは前記電圧制御発振器の入力に掃引電
    圧を自動的に与え、位相同期が得られると前記掃引電圧
    を自動的に終わらせる、掃引回路、を備える位相同期ル
    ープ。
  2. 【請求項2】 入力基準信号を受ける第1入力を有する
    位相検出器と、前記位相検出器の出力に結合する入力を
    有する電圧制御発振器と、前記電圧制御発振器の出力を
    前記位相検出器の第2入力に結合するフィードバック回
    路を備える、位相同期ループを自動的に同期状態まで駆
    動する方法であって、 a. 前記電圧制御発振器の入力の信号レベルを監視し
    て前記位相同期ループが同期していないことを検出し、 b. 同期していないときは、前記電圧制御発振器の入
    力に掃引電圧を自動的に与え、 c. 同期が得られると前記掃引電圧を自動的に終わら
    せる、ステップを含む、位相同期ループを自動的に同期
    状態まで駆動する方法。
JP10053053A 1998-03-05 1998-03-05 自動起動および停止により位相同期ループを同期まで掃引する装置 Pending JPH11298325A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6954626B2 (en) 2002-01-10 2005-10-11 Sharp Kabushiki Kaisha High frequency receiving device
JP2008288866A (ja) * 2007-05-17 2008-11-27 New Japan Radio Co Ltd 周波数掃引発振回路

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