JPH1129406A - 砂場の殺菌方法及び粒子体 - Google Patents
砂場の殺菌方法及び粒子体Info
- Publication number
- JPH1129406A JPH1129406A JP20535897A JP20535897A JPH1129406A JP H1129406 A JPH1129406 A JP H1129406A JP 20535897 A JP20535897 A JP 20535897A JP 20535897 A JP20535897 A JP 20535897A JP H1129406 A JPH1129406 A JP H1129406A
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- Japan
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- sand
- particles
- titanium oxide
- thin film
- particulate substance
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- Pending
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- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 人体へ悪影響を及ぼすことなく、また、雨に
より洗い流される虞もなく、コストを掛けずに砂場を殺
菌できる砂場の殺菌方法及び粒子体を提供すること。 【解決手段】 砂場内の大腸菌を含む細菌を殺菌するに
際して、砂場内の砂に、酸化チタンの薄膜により砂の粒
子が被覆された粒子体を混入する。粒子体は、粉状の酸
化チタンと水やアルコール、無機バインダー等を混合し
た液体とし、この液体を砂の粒子の表面に付着させ固化
させて得られる。薄膜の厚さは5〜100μm程度に形
成されている。粒子体の大きさは、薄膜の厚さが5〜1
00μm程度であることから、砂の粒子と同程度の大き
さとなり、その直径が0.5〜2.0mm程度となる。
酸化チタンは砂の比重と同程度であることから、粒子体
の比重も砂と同程度となる。
より洗い流される虞もなく、コストを掛けずに砂場を殺
菌できる砂場の殺菌方法及び粒子体を提供すること。 【解決手段】 砂場内の大腸菌を含む細菌を殺菌するに
際して、砂場内の砂に、酸化チタンの薄膜により砂の粒
子が被覆された粒子体を混入する。粒子体は、粉状の酸
化チタンと水やアルコール、無機バインダー等を混合し
た液体とし、この液体を砂の粒子の表面に付着させ固化
させて得られる。薄膜の厚さは5〜100μm程度に形
成されている。粒子体の大きさは、薄膜の厚さが5〜1
00μm程度であることから、砂の粒子と同程度の大き
さとなり、その直径が0.5〜2.0mm程度となる。
酸化チタンは砂の比重と同程度であることから、粒子体
の比重も砂と同程度となる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、砂場の殺菌方法
と、砂場を殺菌するのに好適な粒子体に関する。
と、砂場を殺菌するのに好適な粒子体に関する。
【0002】
【従来の技術】砂場には、大腸菌を含む多くの一般細菌
が繁殖していることが知られ、幼児などが砂場で遊ぶこ
とから、砂場の殺菌は社会的な問題となっている。そこ
で、従来では、砂場に消毒液を散布するなどの方法が取
られている。
が繁殖していることが知られ、幼児などが砂場で遊ぶこ
とから、砂場の殺菌は社会的な問題となっている。そこ
で、従来では、砂場に消毒液を散布するなどの方法が取
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、消毒液
を散布する方法では、人体への影響を考えた場合、好ま
しくない。また、降雨時には消毒液が雨により流され、
地面に浸透したり砂場から流出するため、殺菌作用を維
持するには雨が降る毎に消毒液を散布しなければなら
ず、その使用量や手間などのコストが膨大となり、実現
性に乏しい。一方、近年、常温下でも光が当たることで
光触媒反応を起こし空気浄化機能や脱臭機能、防汚機能
を発揮する酸化チタン(TiO2)が注目され、この酸
化チタンは人が触れても害はなく、また、殺菌作用も有
していることが知られている。本発明はこのような酸化
チタン(TiO2)に着目して案出されたものであっ
て、本発明の目的は、人体へ悪影響を及ぼすことなく、
また、雨により洗い流される虞もなく、コストを掛けず
に砂場を殺菌できる砂場の殺菌方法及びそれに用いる粒
子体を提供することにある。
を散布する方法では、人体への影響を考えた場合、好ま
しくない。また、降雨時には消毒液が雨により流され、
地面に浸透したり砂場から流出するため、殺菌作用を維
持するには雨が降る毎に消毒液を散布しなければなら
ず、その使用量や手間などのコストが膨大となり、実現
性に乏しい。一方、近年、常温下でも光が当たることで
光触媒反応を起こし空気浄化機能や脱臭機能、防汚機能
を発揮する酸化チタン(TiO2)が注目され、この酸
化チタンは人が触れても害はなく、また、殺菌作用も有
していることが知られている。本発明はこのような酸化
チタン(TiO2)に着目して案出されたものであっ
て、本発明の目的は、人体へ悪影響を及ぼすことなく、
また、雨により洗い流される虞もなく、コストを掛けず
に砂場を殺菌できる砂場の殺菌方法及びそれに用いる粒
子体を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明は、砂場内の大腸菌を含む細菌を殺菌する方法で
あって、砂場内の砂に、酸化チタンの薄膜により砂の粒
子が被覆された粒子体を混入するようにしたことを特徴
とする。また、本発明の粒子体は、砂の粒子と、酸化チ
タンからなり前記砂の粒子の表面を被覆する薄膜とから
なることを特徴とする。また、本発明は、前記薄膜の厚
さが5〜100μm程度であることを特徴とする。
本発明は、砂場内の大腸菌を含む細菌を殺菌する方法で
あって、砂場内の砂に、酸化チタンの薄膜により砂の粒
子が被覆された粒子体を混入するようにしたことを特徴
とする。また、本発明の粒子体は、砂の粒子と、酸化チ
タンからなり前記砂の粒子の表面を被覆する薄膜とから
なることを特徴とする。また、本発明は、前記薄膜の厚
さが5〜100μm程度であることを特徴とする。
【0005】本発明によれば、酸化チタン(TiO2)
の粒子体は、人が触れても害はなく、また、雨が降って
も砂場から流失することはなく、逆に、酸化チタンの粒
子体の表面の汚れが雨により洗い流され、その殺菌作用
が長期にわたって保証される。
の粒子体は、人が触れても害はなく、また、雨が降って
も砂場から流失することはなく、逆に、酸化チタンの粒
子体の表面の汚れが雨により洗い流され、その殺菌作用
が長期にわたって保証される。
【0006】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施例について説明
する。本発明では、砂場内の大腸菌を含む細菌を殺菌す
るに際して、砂場内の砂に、酸化チタン(TiO2)の
粒子体を混入する。前記粒子体は、砂の粒子と、前記砂
の粒子の表面を被覆する酸化チタンの薄膜とからなるも
のである。この場合、粉状の酸化チタンに水やアルコー
ル、無機バインダー等を混合した液体を作り、この液体
を砂の粒子の表面に付着させ固化させて粒子体を得、砂
の粒子を被覆する薄膜の厚さは5〜100μm程度に形
成されている。粒子体の大きさは、薄膜の厚さが5〜1
00μm程度であることから、砂の粒子と同程度の大き
さとなり、その直径が0.5〜2.0mm程度となる。
また、酸化チタンは砂の比重と同程度であることから、
粒子体の比重も砂と同程度となる。すなわち、粒子体の
比重及び大きさは砂の粒子と同程度であるので、雨によ
って下方に移動したり、砂場から流出することはなく、
砂場から流失しない。このような粒子体を砂に混入した
場合の試験結果を表1に示す。
する。本発明では、砂場内の大腸菌を含む細菌を殺菌す
るに際して、砂場内の砂に、酸化チタン(TiO2)の
粒子体を混入する。前記粒子体は、砂の粒子と、前記砂
の粒子の表面を被覆する酸化チタンの薄膜とからなるも
のである。この場合、粉状の酸化チタンに水やアルコー
ル、無機バインダー等を混合した液体を作り、この液体
を砂の粒子の表面に付着させ固化させて粒子体を得、砂
の粒子を被覆する薄膜の厚さは5〜100μm程度に形
成されている。粒子体の大きさは、薄膜の厚さが5〜1
00μm程度であることから、砂の粒子と同程度の大き
さとなり、その直径が0.5〜2.0mm程度となる。
また、酸化チタンは砂の比重と同程度であることから、
粒子体の比重も砂と同程度となる。すなわち、粒子体の
比重及び大きさは砂の粒子と同程度であるので、雨によ
って下方に移動したり、砂場から流出することはなく、
砂場から流失しない。このような粒子体を砂に混入した
場合の試験結果を表1に示す。
【0007】
【表1】
【0008】表1中、Aは砂のみの場合、Bは砂100
gに対して粒子体を50g (50重量%)混入した場
合、Cは砂を用いずに粒子体のみで砂場を形成した場合
で、それぞれ1週間経過後砂の上の表面から5cmの深
さの所からサンプリングして測定した細菌数の値を示し
ている。この表からも明らかなように、砂に対して粒子
体を50重量%混入した場合には、一般細菌数が約1/
26となり、大腸菌群数が検出限界値以下へと大幅に減
少し、さらに、粒子体のみの場合には、一般細菌数が約
1/800以下となり、大腸菌群数が検出限界値以下へ
と大幅に減少することが判明した。また、粒子体は雨が
降っても砂場から流失することはなく、逆に、粒子体の
表面の酸化チタンの汚れが雨により洗い流され、その殺
菌作用が長期にわたって保証されることになる。
gに対して粒子体を50g (50重量%)混入した場
合、Cは砂を用いずに粒子体のみで砂場を形成した場合
で、それぞれ1週間経過後砂の上の表面から5cmの深
さの所からサンプリングして測定した細菌数の値を示し
ている。この表からも明らかなように、砂に対して粒子
体を50重量%混入した場合には、一般細菌数が約1/
26となり、大腸菌群数が検出限界値以下へと大幅に減
少し、さらに、粒子体のみの場合には、一般細菌数が約
1/800以下となり、大腸菌群数が検出限界値以下へ
と大幅に減少することが判明した。また、粒子体は雨が
降っても砂場から流失することはなく、逆に、粒子体の
表面の酸化チタンの汚れが雨により洗い流され、その殺
菌作用が長期にわたって保証されることになる。
【0009】なお、本発明の粒子体は、砂場の殺菌とし
て用いるのみならず、学校の運動場やテニスコートなど
に散布されて用いることができ、その用途は限定されな
い。
て用いるのみならず、学校の運動場やテニスコートなど
に散布されて用いることができ、その用途は限定されな
い。
【0010】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように本発明によ
れば、人体へ悪影響を及ぼすことなく、また、雨により
洗い流される虞もなく、コストを掛けずに長期にわたり
殺菌作用が発揮される砂場の殺菌方法及び粒子体が得ら
れる。
れば、人体へ悪影響を及ぼすことなく、また、雨により
洗い流される虞もなく、コストを掛けずに長期にわたり
殺菌作用が発揮される砂場の殺菌方法及び粒子体が得ら
れる。
Claims (3)
- 【請求項1】 砂場内の大腸菌を含む細菌を殺菌する方
法であって、 砂場内の砂に、酸化チタンの薄膜により砂の粒子が被覆
された粒子体を混入するようにした、 ことを特徴とする砂場の殺菌方法。 - 【請求項2】 砂の粒子と、 酸化チタンからなり前記砂の粒子の表面を被覆する薄膜
と、からなることを特徴とする粒子体。 - 【請求項3】 前記薄膜の厚さは5〜100μm程度で
ある請求項2記載の粒子体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20535897A JPH1129406A (ja) | 1997-07-14 | 1997-07-14 | 砂場の殺菌方法及び粒子体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20535897A JPH1129406A (ja) | 1997-07-14 | 1997-07-14 | 砂場の殺菌方法及び粒子体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1129406A true JPH1129406A (ja) | 1999-02-02 |
Family
ID=16505549
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20535897A Pending JPH1129406A (ja) | 1997-07-14 | 1997-07-14 | 砂場の殺菌方法及び粒子体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1129406A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111196691A (zh) * | 2020-01-10 | 2020-05-26 | 上海贝塔建筑科技有限公司 | 一种抗菌彩砂及其制备方法 |
-
1997
- 1997-07-14 JP JP20535897A patent/JPH1129406A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111196691A (zh) * | 2020-01-10 | 2020-05-26 | 上海贝塔建筑科技有限公司 | 一种抗菌彩砂及其制备方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040601 |
|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20070726 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20070731 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20071120 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |