JPH11291999A - 宇宙航行体の外装フィルムの接地構造 - Google Patents

宇宙航行体の外装フィルムの接地構造

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JPH11291999A
JPH11291999A JP10254398A JP10254398A JPH11291999A JP H11291999 A JPH11291999 A JP H11291999A JP 10254398 A JP10254398 A JP 10254398A JP 10254398 A JP10254398 A JP 10254398A JP H11291999 A JPH11291999 A JP H11291999A
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JP
Japan
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conductive layer
grounding
exterior film
conductive
spacecraft
Prior art date
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Pending
Application number
JP10254398A
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English (en)
Inventor
Takaharu Hagiwara
能治 萩原
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NEC Engineering Ltd
Original Assignee
NEC Engineering Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 人工衛星の熱制御用外装フィルムの表面導電
層を構体パネルに接地するにあたり、導電層にクラック
が発生するのを防止する。 【解決手段】 人工衛星の構体パネル(10)の表面に被
着したテープ状の外装フィルム(12)の導電層(18)の
上に導電性接着剤(20)を介して接地用導電プレート
(22)を接着し、接地用ネジ(24)により接地用導電プ
レート(22)を構体パネル(10)に締め付ける。ネジ
(24)の締め付け力は導電プレート(22)に支持され、
広い面積にわたって分散される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人工衛星のような
宇宙航行体の外装フィルムの接地構造に関する。
【0002】
【従来の技術】人工衛星などの宇宙航行体の表面には、
高い赤外線輻射率を備えた外装フィルムが被着してあ
り、内部機器で発生した熱を宇宙空間に放射させること
により宇宙航行体の温度を制御するようになっている。
また、外装フィルムには、太陽光を反射させるための金
属蒸着層も設けてあり、太陽光による温度上昇を制限す
るようになっている。
【0003】衛星軌道上を航行する間に人工衛星は宇宙
空間の電子線や陽子線にさらされ、人工衛星の表面には
電荷が蓄積する。蓄積した電荷が限界レベルに達すると
構体パネルや搭載機器に向けて放電が起こり、この放電
によって構体パネルや搭載機器に瞬間的に電流が流れ、
人工衛星の搭載機器や計装配線などにノイズとなって現
れ、観測データに悪影響を及ぼす。また、極端な場合に
は過大な放電電流によって搭載機器が損傷する。
【0004】電荷の蓄積に起因するこのような不具合を
回避するため、特開平8-99699号に開示されているよう
に、人工衛星の表面に被着した外装フィルムの表面には
導電層がコーティングしてある。外装フィルムを貫通し
て人工衛星の構体パネルには接地用ネジがネジ込んであ
り、外装フィルムの表面の導電層はこれらの接地用ネジ
を介して構体パネルに接地されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、外装フ
ィルムの導電層は、酸化インジウム錫のような金属酸化
物からなり、柔軟性がなく脆いので、接地用ネジの締め
付けなどにより局部的な応力を加えたり外装フィルムが
撓んだりすると、クラックが発生しやすい。導電層にク
ラックが入ると、その領域の接地抵抗が増大し、導電層
が接地不良となる。このため、接地用ネジの締め付けに
は特に注意を要していた。また、クラックの発生により
導電層の接地不良が起こると、改修作業が必要となり、
改修には多くの時間と費用を要していた。本発明の目的
は、外装フィルム表面の導電層にクラックが発生するこ
とのない宇宙航行体の外装フィルムの接地構造を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の宇宙航行体の外
装フィルムの接地構造は、表面に導電層を備えた帯状の
外装フィルムを宇宙航行体の表面に被着し、前記導電層
に接地用導電プレートをあてがい、外装フィルムを挟ん
で接地用導電プレートを宇宙航行体にネジ止めすること
により外装フィルムの導電層を宇宙航行体に接地したこ
とを特徴とするものである。
【0007】このように接地用導電プレートを用い、こ
の導電プレートを導電層にあてがった上で接地用ネジを
締め付けるようにしたので、ネジの締め付け圧力を広い
面積にわたって分散させることができ、導電層に加わる
面圧を低減すると共に、導電層への局部的な圧力印加を
回避することができる。従って、導電層にクラックが発
生するのを効果的に防止することができる。
【0008】好ましい実施態様においては、外装フィル
ムの導電層と接地用導電プレートとの間に導電性接着剤
を塗布する。このようにすれば、導電層と接地用導電プ
レートとの導通を一層確実にすることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1から図3を参照するに、人工
衛星の構体パネル10の表面には熱制御用の外装フィル
ム12が接着剤により貼付される。外装フィルム12は
テープ状に切断したもの複数枚を互いに隣接させて配置
するのが好ましい。
【0010】図3に示したように、外装フィルム12
は、ポリエーテルイミドのような赤外線輻射率の高い放
熱用材料からなるベースフィルム14と、ベースフィル
ム14の下面に銀又はアルミニウムのような金属を蒸着
してなる太陽光反射用の金属蒸着層16と、ベースフィ
ルム14の上面に形成された酸化インジウム錫(Indium
Tin Oxide)のような導電性材料からなる導電層18を
有する。外装フィルム12は、その金属蒸着層16の側
で構体パネル10に接着される。
【0011】外装フィルム12の導電層18の表面に
は、導電性接着剤20を介して接地用導電プレート22
が接着される。導電プレート22はアルミニウムのよう
な軽くて導電性に優れた材料で形成することができる。
導電プレート22はテープ状の外装フィルム12の複数
枚を横切るように外装フィルム12の端部に配置するこ
とができる。
【0012】夫々の導電プレート22は、例えば2本の
接地用ネジ24によって構体パネル10にネジ止めされ
る。夫々のネジ24は導電プレート22と外装フィルム
12を貫通し、構体パネル10のネジ孔(図示せず)に
ネジ込まれている。接地用ネジ24は、導電性のある適
当な任意の金属で形成することができる。
【0013】この接地構造の機能を述べるに、接地用ネ
ジ24をネジ込むことにより接地用導電プレート22と
外装フィルム12を構体パネル10に対して締め付ける
と、外装フィルム12の導電層18は導電性接着剤20
を介して導電プレート22に導通し、更に、導電プレー
ト22は接地用ネジ24を介して構体パネル10に導通
する。その結果、外装フィルム12の導電層18は、導
電性接着剤20、導電プレート22、接地用ネジ24の
順にそれらを通じて構体パネル10に接地される。
【0014】ネジ24のねじ込みにより作用する締め付
け力は導電プレート22によって支承され、広い面積に
わたって導電層18に分散されるので、従来技術のよう
にネジ24の頭部をワッシャのみを介して直接に導電層
18に作用させる場合に比較し、導電層18に加わる局
部的な面圧は著しく低減する。従って、導電層18に局
部的な過剰な圧力が作用したり導電層18が過剰に変形
したりすることがなく、導電層18にクラックが発生す
るのが効果的に防止される。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、接地用ネジ24の頭部
と外装フィルム12の導電層18との間には導電プレー
ト22が介在させてあり、接地用ネジ24による締め付
け力は広い面積にわたって導電層18に分散され、導電
層18に加わる面圧が著しく低減するので、導電層のク
ラック発生を効果的に防止することができる。従って、
人工衛星の外装フィルムの接地の信頼性を向上させるこ
とができる。また、接地用ネジの締め付けにあたり導電
層にクラックが発生しないので、クラック発生に起因す
る改修が不要になると共に、ネジ締め付け作業が容易と
なり、外装フィルム装着作業の生産性を向上させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の宇宙航行体用外装フィルムの接地構造
の斜視図である。
【図2】図1のA矢視側面図である。
【図3】図2に示した外装フィルムの拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
10: 宇宙航行体の構体パネル 12: 外装フィルム 18: 外装フィルム表面の導電層 20: 導電性接着剤 22: 接地用導電プレート 24: 接地用ネジ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に導電層を備えた帯状の外装フィル
    ムを宇宙航行体の表面に被着し、前記導電層に接地用導
    電プレートをあてがい、外装フィルムを挟んで接地用導
    電プレートを宇宙航行体にネジ止めすることにより外装
    フィルムの導電層を宇宙航行体に接地したことを特徴と
    する宇宙航行体の外装フィルムの接地構造。
  2. 【請求項2】 外装フィルムの導電層と接地用導電プレ
    ートとの間に導電性接着剤を塗布したことを特徴とする
    請求項1に基づく宇宙航行体の外装フィルムの接地構
    造。
JP10254398A 1998-04-14 1998-04-14 宇宙航行体の外装フィルムの接地構造 Pending JPH11291999A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015029974A1 (ja) * 2013-08-28 2015-03-05 三菱重工業株式会社 可撓性熱制御材料
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