JPH11290450A - 脳室ドレナージ回路固定装置 - Google Patents

脳室ドレナージ回路固定装置

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JPH11290450A
JPH11290450A JP10101114A JP10111498A JPH11290450A JP H11290450 A JPH11290450 A JP H11290450A JP 10101114 A JP10101114 A JP 10101114A JP 10111498 A JP10111498 A JP 10111498A JP H11290450 A JPH11290450 A JP H11290450A
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ventricular drainage
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 脳室ドレナージ回路が安定に保持され、非使
用時にはコンパクトに収納され、病院内の使用に便利な
脳室ドレナージ回路固定装置を提供すること。 【解決手段】 脳室ドレナージ回路固定装置は、細長い
ベースプレート10と、ベースプレートの表面に表示さ
れたメジャー22と、ベースプレートを点滴用スタンド
のポールに固定するポールクランプ12と、ベースプレ
ートの長さ方向に移動可能な可動プレート30と、この
可動プレートを選定された位置でベースプレートに固定
する固定手段と、可動プレートに設けた、脳室ドレナー
ジ回路82を吊下するフック35および円筒状容器の胴
部を保持する保持部材36と、ベースプレートにおける
メジャーの零点レベルの位置から伸びる零点合わせ用基
準バー50とを備える。ベースプレートには、点滴用ス
タンドの上部ハンガー部に懸けられる、長さ調整が可能
な安全ストラップが設けられることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脳室ドレナージ回
路固定装置に関し、詳しくは、脳室、脳槽、脊髄腔(ス
パイナル)などのための持続ドレナージに用いられる脳
室ドレナージ回路を固定するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】脳神経外科領域の医療においては、例え
ば脳腫瘍、脳浮腫、頭部外傷、脳室内出血、クモ膜下出
血などによる病態、例えば髄液循環障害、頭蓋内圧亢
進、脳血管攣縮などを改善する目的で、脳室、脳槽、脊
髄腔(スパイナル)に持続ドレナージが使用される。こ
のような脳室ドレナージの適用においては、脳室圧が適
正に調節された状態とするために、脳室ドレナージ回路
における液滴吐出口の高さレベルを調節することが必要
である。
【0003】具体的に説明すると、図6は、脳室ドレナ
ージが適用されている状態の説明図であって、脳室ドレ
ナージチューブ80はその一端が患者Pの脳室内の目的
個所に挿入されると共に、他端は脳室ドレナージ回路8
2に接続される。この脳室ドレナージ回路82は、通
常、透明な材質よりなる円筒状容器83と、脳室ドレナ
ージチューブ80に連結された吐出チューブ84と、排
出チューブ86とを有しており、容器83内において、
吐出チューブ84の先端は反転して下方を向いた液滴吐
出口85が形成されており、容器83から下方に伸びる
排出チューブ86は、適宜の手段によって保持された排
液バッグ90に接続される。87は脳室ドレナージ回路
82の吊下用紐、88はフィルター、89はチューブ用
クランプである。
【0004】ここに、脳室ドレナージ回路82の容器8
3内における液滴吐出口85はサイフォン構造を構成す
るものとされており、脳室からの液体が滴状に連続的に
吐出されるが、患者Pの脳室のレベルBと、当該容器8
3内における液滴吐出口85のレベルLとの間の高さH
が調節されることにより、患者Pの脳室圧が適正に保た
れる。従って、安定した脳室圧を確保するためには、当
該脳室ドレナージ回路82を患者Pに対して所望のレベ
ルに固定的に保持することが必要であり、また脳室圧を
変更するためには、脳室ドレナージ回路82ののレベル
を適宜調整し得ることが必要である。
【0005】以上のような脳室ドレナージ回路固定装置
としては、従来、実公平3−47654号公報および実
公平3−47655号公報に開示されているように、キ
ャスターを有するスタンドに、メジャーが表示されたベ
ースプレートを固定し、このベースプレート上を移動す
る可動プレートに、脳室ドレナージ回路をフックによっ
て吊り下げる構成のものが提案されている。
【0006】しかしながら、このような構成の装置で
は、脳室ドレナージ回路が単にフックから吊り下げられ
ているのみであるために不安定で揺動してフックから外
れるおそれがある。そして、そのような事態が生じた場
合には、脳室圧の急激な変化を生ずるために患者に大き
な危険を招くこととなる。また、上記の構成による装置
は、スタンドを具えるものであるために全体が相当に大
きなものとなり、非使用時の保管に大きな占有面積が必
要であるうえ、病院内における使用上の便宜が十分に好
適なものではなく、他の治療行為に邪魔になることも少
なくない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
脳室ドレナージ回路固定装置においては、脳室ドレナー
ジ回路を安定に保持することができず、また非使用時に
もコンパクトに収納することができず、従って病院内で
の使用に十分便利なものではない、という問題点があ
る。本発明は、以上のような事情に基いてなされたもの
であって、その目的は、脳室ドレナージ回路を安定に保
持することのできる機能を有し、非使用時にはコンパク
トに収納され、しかも病院内での使用に十分便利な脳室
ドレナージ回路固定装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る脳室ドレナ
ージ回路固定装置は、細長いベースプレートと、このベ
ースプレートの表面に長さ方向に沿って表示されたメジ
ャーと、前記ベースプレートを上下方向に伸びる状態で
点滴用スタンドのポールに固定するためのポールクラン
プと、前記ベースプレートの長さ方向に沿って移動可能
に配置された可動プレートと、この可動プレートを選定
された位置において前記ベースプレートに対して固定す
るための固定手段と、前記可動プレートに設けられた、
円筒状の容器を有する脳室ドレナージ回路を吊下するフ
ックおよび当該脳室ドレナージ回路の胴部を保持する保
持部材と、前記ベースプレートに設けられた、前記メジ
ャーの零点レベルの位置から伸びる零点合わせ用基準バ
ーとを備えてなることを特徴とする。
【0009】以上において、ベースプレートには、点滴
用スタンドの上部ハンガー部に懸けられる、長さ調整が
可能な安全ストラップが設けられていることが好まし
い。更に、零点合わせ用基準バーは、水平方向に伸びる
基準表示状態と上下方向に伸びる収納状態との間で回動
可能に支持されており、ベースプレートには、収納状態
にある当該基準バーを係脱自在に保持する係止部が設け
られていることが好ましい。
【0010】また、ベースプレートにおいて、その幅方
向の中央部分にメジャー表示領域が形成され、このメジ
ャー表示領域の両側に、それぞれ、可動プレート移動支
持領域および基準バー収納領域が設けられていることが
好ましい。そして、少なくとも、ベースプレート、可動
プレートおよび零点合わせ用基準バーが合成樹脂により
形成されていることが好ましく、更に、ベースプレート
を形成する合成樹脂が透明なものであることが好まし
い。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の脳室ドレナージ回
路固定装置について具体的に説明する。図1は、本発明
の脳室ドレナージ回路固定装置の一例の正面図、図2
は、同装置の右側面図、図3は、同装置に、鎖線で示す
脳室ドレナージ回路が装着された状態を示す正面図、図
4は、同装置に、鎖線で示す脳室ドレナージ回路が装着
され、かつ鎖線で示す点滴用スタンドのポールに固定さ
れた状態を示す右側面図、図5は、同装置の平面図であ
る。
【0012】図において、10は細長いベースプレート
であって、その長さ方向中央の裏面側には、ポールクラ
ンプ12が突出する状態で設けられている。このポール
クランプ12は、図4および図5に詳細に示されている
ように、点滴用スタンドのポール70を受容する凹部1
4が形成されたブロック16と、当該凹部14内に受容
されたポール70の外周を凹部14の内壁面との間に押
圧するクランプボルト17とを有し、このクランプボル
ト17により、当該ベースプレート10が上下方向に伸
びる状態でポール70に固定される。
【0013】ベースプレート10の表面側には、その幅
方向の中央にメジャー表示領域20が形成されており、
このメジャー表示領域20には、下端に零点Zを有し、
圧力を例えば水柱長さで示すメジャー22が表示されて
いる。また、このメジャー表示領域20の一側(図1で
右側)は、後述する可動プレート30を移動可能に支持
する可動プレート移動支持領域24とされ、これには上
下方向に伸びるスリット26が形成されている。また、
メジャー表示領域20の反対側(図1で左側)は、後述
する零点合わせ用基準バー50の収納領域52とされて
いる。
【0014】ベースプレート10には、その表面に沿っ
てその長さ方向に移動可能な可動プレート30が配設さ
れている。この可動プレート30は、メジャー表示領域
20上に位置されることとなるよう脳室ドレナージ回路
82を装着するための脳室ドレナージ回路装着用部分
(以下、単に「装着用部分」という。)30Aと、この
装着用部分30Aより移動支持領域24上に突出する固
定用部分30Bとを有する。この固定用部分30Bに
は、上下方向に並ぶよう2つの固定ボルト32が設けら
れており、スリット26に挿通されたボルト軸には、ベ
ースプレート10の裏面側にナット33(図5参照)が
回転が禁止された状態で螺合されている。従って、これ
らの固定ボルト32を緩めることにより、可動プレート
30は、スリット26により上下方向に移動可能とな
り、固定ボルト32を締めることにより、可動プレート
30は、任意のレベル位置でベースプレート10に対し
て固定された状態となる。
【0015】可動プレート30の装着用部分30Aに
は、その上端部に、脳室ドレナージ回路(図3および図
4参照)82の吊下用紐87を懸けるためのフック35
が一体に設けられており、また下端部には、各々前方に
突出して互いに幅方向に対向する一対の舌片からなり、
脳室ドレナージ回路82の胴部をその両側から挟持する
脳室ドレナージ回路保持部材(以下、単に「保持部材」
という。)36が設けられている。
【0016】ベースプレート10における収納領域52
には、その下端にブラケット40が設けられており、こ
のブラケット40により、直線状に伸びる零点合わせ用
基準バー50の一端が、ベースプレート10の厚み方向
に伸びる回動軸Xの周りに回動自在に支持されており、
これにより、当該基準バー50は、上下方向に伸びて収
納領域52に位置された垂直状態(図に示されている状
態)と、この垂直状態から矢印Aで示すように外方(図
1で左方)に90度変位した水平状態との間で回動可能
とされている。ここに、基準バー50の回動軸Xは、メ
ジャー22の零点Zの位置と同一の高さレベルに位置さ
れる。
【0017】そして、図5に示すように、ベースプレー
ト10には、更に、横断面がJ字状であって垂直状態の
基準バー50が自らの弾性によって係止される基準バー
レスト54が形成されると共に、ブラケット40には、
水平状態の基準バー50を当該水平状態で支持するスト
ッパー部55が形成されている。
【0018】一方、図2に示すように、ベースプレート
10の上部には、これに形成された貫通孔に安全ストラ
ップ60が挿通されて設けられており、この安全ストラ
ップ60の先端には、当該安全ストラップ60によるリ
ングの長さを調整するためのストラップクリップ62が
設けられている。この安全ストラップ60は、図4に示
すように、点滴用スタンドの上部ハンガー部72に懸け
られるものである。
【0019】以上において、少なくとも、ベースプレー
ト10、可動プレート30および基準バー50はいずれ
も合成樹脂により形成されることが好ましく、これによ
り、全体が軽量となるので、収納、持ち運びが容易とな
る。また、特にベースプレート10は透明な合成樹脂に
よって形成されることが好ましい。他の部材、例えばク
ランプボルト17、固定ボルト32なども合成樹脂によ
り形成することができる。ここに、材料の合成樹脂とし
ては、例えばアクリロニトリル−スチレン−スチレン樹
脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、その他の適宜の
ものを用いることができる。ただし、上記の各部材の材
質が合成樹脂に限られるものではなく、例えば金属を用
いることも可能である。
【0020】以上の脳室ドレナージ回路固定装置は、次
のようにして用いられる。図4および図5に示すよう
に、ベースプレート10のポールクランプ12を、点滴
用スタンドのポール70にクランプボルト17により固
定する。ここに固定されるベースプレート10の高さレ
ベルは、メジャー22の零点Zがベッド上の患者の外耳
孔に一致したレベルBとされることが必要である。
【0021】具体的に説明すると、ポールクランプ12
をポール70に仮固定し、基準バーレスト54に自らの
弾性で係止している基準バー50を基準バーレスト54
から外して回動させ、垂直状態からストッパー部55に
よって停止された水平状態、すなわち基準表示状態とす
る。そして、この基準バー50の先端が患者の外耳孔に
一致したレベルとなるよう、仮固定されているポールク
ランプ12をポール70に沿って上下方向に移動させて
レベル調整を行い、クランプボルト17を締めてポール
クランプ12を固定する。
【0022】このようにしてベースプレート10の固定
が達成された後は、基準バー50によるベースプレート
10のレベル調節は基本的に不要であり、従って、基準
バー50は水平状態から収納領域52における垂直状態
に戻され、基準バーレスト54に係止されて収納され
る。
【0023】以上のように、ベースプレート10が、メ
ジャー22の零点Zの位置が設定された状態でポール7
0に固定される。そして、この状態で、安全ストラップ
60を当該点滴用スタンドの上部ハンガー部72に懸
け、ストラップクリップ62により安全ストラップ60
の長さを弛みのない状態に調節する。このように、安全
ストラップ60が上部ハンガー部72に懸けられること
により、ポールクランプ12による固定が万一緩んだ場
合にも、ベースプレート10が点滴用スタンドから落下
するおそれがなくなり、また上下方向における大きな変
位を防止することができる。
【0024】この状態のベースプレート10に対して、
脳室ドレナージ回路82が装着される。具体的には、脳
室ドレナージ回路82の吊下用紐87がフック35に懸
けられると共に、脳室ドレナージ回路82の円筒状容器
83の胴部がベースプレート10の保持部材36に係止
保持された状態とされる。その結果、脳室ドレナージ回
路82は、その吊下用紐87による懸架と、保持部材3
6による胴部の保持とにより、実際上、ベースプレート
10に一体的に固定された状態となり、従って安定に装
着され、揺動することがなく、またベースプレート10
から脱落するおそれが皆無となる。なお、以上のように
脳室ドレナージ回路82が装着された状態において、液
滴吐出口85は、例えば保持部材36より下方に位置さ
れて直視可能とされることが必要である。
【0025】次に、可動プレート30を上下方向に移動
させることにより、脳室ドレナージ回路82の内部にお
ける液滴吐出口85のレベルLが、医師により選定され
た適正な高さの脳室圧が得られる高さに調節される。具
体的には、2つの固定ボルト32を緩めると、可動プレ
ート30は、当該固定ボルト32の軸が上下方向に伸び
るスリット26内を案内されて移動することにより、上
下方向に移動可能となる。
【0026】而して、可動プレート30を図1に示され
た状態から下降させて、通常透明な脳室ドレナージ回路
82の容器壁を通して、液滴吐出口85の背面にあるメ
ジャー22の目盛りを直接的に視認することができる。
従って、この脳室圧の調節のための脳室ドレナージ回路
82のレベル合わせの操作を、特に熟練を要することな
しに、容易に、かつ確実に、そして正確に行うことがで
きる。
【0027】このように、脳室ドレナージ回路82につ
いての所期のレベル合わせが達成された状態で、2つの
固定ボルト32を締めると、可動プレート30がベース
プレート10に対して固定された状態となり、従って、
脳室ドレナージ回路82が所期のレベルに固定された状
態が得られる。これらの操作の間にも、脳室ドレナージ
回路82は、フック35による吊下と保持部材36によ
る保持とによりベースプレート10に固定的に装着され
ているので、揺動したり、上下方向に変位したりするこ
とがなく、この点からも、所期のレベル合わせを確実に
実行することができる。
【0028】以上のように、本発明の脳室ドレナージ回
路固定装置は、病院において多数使用されている点滴用
スタンドによって使用することができ、専用のスタンド
部分を有していない上、基準バー50をその収納領域5
2に位置させることにより基本的にベースプレート10
の面積内にコンパクトに収納することができるので、全
体が小型であり、従って非使用時の保管にきわめて便利
であり、しかもベッドサイドでの使用においても邪魔に
なることがない。そして、このような脳室ドレナージ回
路固定装置が適用される患者には、ほとんど例外なしに
点滴用スタンドが使用されているので、それを利用する
ことにより、追加のスタンドが不要である。
【0029】また、長さ調整が可能な安全ストラップ6
0がベースプレート10に設けられている場合には、当
該安全ストラップ60を点滴用スタンドの上部ハンガー
部72の上部ハンガー部72に懸けておくことにより、
ベースプレート10の保持が確実となり、点滴用スタン
ドから脱落するおそれがなくなる。
【0030】また、基準バー50は、水平方向に伸びる
基準表示状態と上下方向に伸びる収納状態との間で回動
可能に支持されており、収納状態にある当該基準バー5
0を係脱自在に保持する係止部である基準バーレスト5
4がベースプレート10に設けられていることにより、
当該基準バー50をその非使用時に邪魔にならない状態
に保持することができる。基準バーの設置位置は、図示
の例のように、メジャー表示領域20の左側でなくて右
側であってもよく、更に2つの基準バーを両側に設置
し、左右両方向においてレベル調節を行うことができる
ようにすることができる。更に、上記の例では、ベース
プレート10の幅方向の中央部分にメジャー表示領域2
0が形成され、このメジャー表示領域20の一側および
他側に、それぞれ移動支持領域24および収納領域52
が配置されているので、無駄なスペースがなく、きわめ
てコンパクトなものとなる。
【0031】上記の脳室ドレナージ回路固定装置は、少
なくともベースプレート10、可動プレート30および
基準バー50を含む構成部材を合成樹脂により形成する
ことにより、軽量なものとすることができ、ベースプレ
ート10および可動プレート30のレベル調節の操作が
容易となる。そして、フック35および保持部材36な
どをベースプレート10と一体に形成することも可能で
ある。また、基準バー50を合成樹脂製とすることによ
り、適度の可撓性が容易に得られるので、これを利用し
て基準バーレスト54への係止およびその解除を容易に
行うことができる。
【0032】更に、実用上、ベースプレート10を透明
な合成樹脂により形成することが好ましい。この場合に
は、当該ベースプレート10の背後の状態を正面側から
見ることができるので、視野を大きく遮ることがなく、
当該点滴用スタンドに共通に懸けられている点滴の状況
を容易に確認することができるので、看護上もきわめて
便利である。
【0033】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、全体が
小型で、病院において多数使用されている点滴用スタン
ドにより使用することができ、非使用時に保管に便利で
あり、使用時においても邪魔になることがない。
【0034】請求項2に記載の発明によれば、ベースプ
レートに設けられた長さ調整が可能な安全ストラップを
点滴用スタンドの上部ハンガー部に懸けておくことによ
り、ベースプレートの保持が確実となり、脱落するおそ
れがなくなる。請求項3に記載の発明によれば、基準バ
ーを、ベースプレートの係止部に係脱自在に保持させる
ことにより、非使用時に邪魔にならない状態とすること
ができる。
【0035】請求項4に記載の発明によれば、ベースプ
レートの幅方向の中央部分にメジャー表示領域が形成さ
れ、このメジャー表示領域の両側に、可動プレート移動
支持機構および基準バー収納領域が設けられているの
で、無駄なスペースがなく、きわめてコンパクトなもの
となる。
【0036】請求項5に記載の発明によれば、主要な構
成部分が合成樹脂製とされることにより、全体が軽量な
ものとすることができ、所期のレベル調節の操作を容易
に実行することができる。請求項6に記載の発明によれ
ば、ベースプレートを透明な合成樹脂により形成するこ
とにより、ベースプレートの背後の状態を正面側から見
ることができるので、視野を大きく遮ることがなく、看
護上もきわめて便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の脳室ドレナージ回路固定装置の一例の
正面図である。
【図2】図1の装置の右側面図である。
【図3】図1の装置に、鎖線で示す脳室ドレナージ回路
が装着された状態を示す正面図である。
【図4】図1の装置に、鎖線で示す脳室ドレナージ回路
が装着され、かつ鎖線で示す点滴用スタンドのポールに
固定された状態を示す右側面図である。
【図5】図1の装置の説明用平面図である。
【図6】脳室ドレナージが適用されている状態の説明図
である。
【符号の説明】
10 ベースプレート 12 ポールクランプ 14 凹部 16 ブロック 17 クランプボルト 20 メジャー表示領域 Z 零点 22 メジャー 24 可動プレート移動支持領域 26 スリット 30 可動プレート 30A 脳室ドレナージ回路装着用部分 30B 固定用部分 32 固定ボルト 33 ナット 35 フック 36 脳室ドレナージ回路保持部材 38 メジャー透視窓 40 ブラケット 50 基準バー 52 収納領域 54 基準バーレスト 55 ストッパー部 60 安全ストラップ 62 ストラップクリップ 70 点滴用スタンドのポール 72 点滴用スタンドの上部ハンガー部 80 脳室ドレナージチューブ P 患者 82 脳室ドレナージ回路 83 円筒状容器 84 吐出チューブ 85 液滴吐出口 86 排出チューブ 90 排液バッグ 87 吊下用紐 88 フィルター 89 チューブ用クランプ 90 排液バッグ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 細長いベースプレートと、このベースプ
    レートの表面に長さ方向に沿って表示されたメジャー
    と、前記ベースプレートを上下方向に伸びる状態で点滴
    用スタンドのポールに固定するためのポールクランプ
    と、前記ベースプレートの長さ方向に沿って移動可能に
    配置された可動プレートと、この可動プレートを選定さ
    れた位置において前記ベースプレートに対して固定する
    ための固定手段と、前記可動プレートに設けられた、円
    筒状の容器を有する脳室ドレナージ回路を吊下するフッ
    クおよび当該脳室ドレナージ回路の胴部を保持する保持
    部材と、前記ベースプレートに設けられた、前記メジャ
    ーの零点レベルの位置から伸びる零点合わせ用基準バー
    とを備えてなることを特徴とする脳室ドレナージ回路固
    定装置。
  2. 【請求項2】 ベースプレートには、点滴用スタンドの
    上部ハンガー部に懸けられる、長さ調整が可能な安全ス
    トラップが設けられていることを特徴とする請求項1に
    記載の脳室ドレナージ回路固定装置。
  3. 【請求項3】 零点合わせ用基準バーは、水平方向に伸
    びる基準表示状態と上下方向に伸びる収納状態との間で
    回動可能に支持されており、ベースプレートには、収納
    状態にある当該基準バーを係脱自在に保持する係止部が
    設けられていることを特徴とする請求項1または請求項
    2に記載の脳室ドレナージ回路固定装置。
  4. 【請求項4】 ベースプレートにおいて、その幅方向の
    中央部分にメジャー表示領域が形成され、このメジャー
    表示領域の両側に、それぞれ、可動プレート移動支持領
    域および基準バー収納領域が設けられていることを特徴
    とする請求項1〜請求項3に記載の脳室ドレナージ回路
    固定装置。
  5. 【請求項5】 少なくとも、ベースプレート、可動プレ
    ートおよび零点合わせ用基準バーが合成樹脂により形成
    されていることを特徴とする請求項1〜請求項4に記載
    の脳室ドレナージ回路固定装置。
  6. 【請求項6】 ベースプレートを形成する合成樹脂が透
    明なものであることを特徴とする請求項5に記載の脳室
    ドレナージ回路固定装置。
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