JPH11288359A - ファイル管理システムおよび方法 - Google Patents

ファイル管理システムおよび方法

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Publication number
JPH11288359A
JPH11288359A JP10090456A JP9045698A JPH11288359A JP H11288359 A JPH11288359 A JP H11288359A JP 10090456 A JP10090456 A JP 10090456A JP 9045698 A JP9045698 A JP 9045698A JP H11288359 A JPH11288359 A JP H11288359A
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JP
Japan
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segment
segments
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file
unit
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Withdrawn
Application number
JP10090456A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Kameyama
健 亀山
Motofumi Suzuki
基史 鈴木
Naritoshi Ueishi
成鋭 上石
Yuichi Kato
裕一 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP10090456A priority Critical patent/JPH11288359A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冗長性を持たせたファイルの書き込みによ
り、記憶装置の故障に対しても正常なファイルの読み出
しが可能なファイル管理システムを提供する。 【解決手段】 書き込み時には、書き込み読み出し装置
2は、入力するファイルを複数のセグメントに分割し、
N個の連続するセグメントからパリティセグメントを生
成する。そして、管理装置1から与えられるセグメント
配置情報に従い、連続するN個のセグメントとこれらか
ら生成したパリティセグメントとを異なる記憶装置5に
それぞれ書き込む。読み出し時には、書き込み読み出し
装置2は、対応するセグメント配置情報に従い、記憶装
置5から必要なセグメントを読み出す。ここで、読み出
せないセグメントが存在する場合、書き込み読み出し装
置2は、対応する他の(N−1)個のセグメントとパリ
ティセグメントとを読み出し、これらに基づいて読み出
せないセグメントを復元する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファイル管理シス
テムおよび方法に関し、より特定的には、ビデオ・オン
・デマンド(VOD)システムに使用されるビデオサー
バによるファイルシステムにおいて、1つのデータファ
イルを冗長性を利用して複数の記憶装置に分散管理する
ファイル管理システムおよび方法に関する。
【0002】
【従来の技術】VODシステムとは、映像(動画,静止
画)や音声などのデータファイルを格納・管理している
ビデオサーバとユーザ端末とがネットワークで接続され
ており、当該ビデオサーバは、ユーザから映像または音
声の視聴要求を受け、当該視聴要求のあった映像または
音声をユーザへリアルタイムに提供するというシステム
である。
【0003】従来、上記VODシステムでは、同一サー
ビスを多くのユーザに対して提供できるように、1つの
データファイルを固定長の単位ブロック(以下、セグメ
ントという)に分割し、この各セグメントをビデオサー
バ内の複数の記憶装置にそれぞれ分散させて格納・管理
することを行っている。
【0004】この従来のVODシステムに用いられるビ
デオサーバとして、例えば、特開平7−107425号
公報(以下、従来の公報という)に開示されている「ビ
デオサーバ」がある。図12は、上記従来の公報に記載
されているビデオサーバの構成を示すブロック図であ
る。
【0005】図12において、データファイルを格納す
る際には、従来のビデオサーバは、当該データファイル
を複数のセグメントに分割し、複数のビデオメモリ(V
M)103にそれぞれ分散させて格納する。この格納つ
いての情報は、データベース管理部104が管理してい
る。一方、ユーザの視聴要求に従ってデータファイルを
出力する際には、従来のビデオサーバは、データベース
管理部104が管理している当該データファイルの格納
情報に基づいて、必要なセグメントをビデオメモリ10
3から順に取り出し、視聴要求があったインタフェース
(SLI)102上へ出力する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように、上記従来の文献に記載されているビデオサー
バのようなファイル管理システムでは、単にデータファ
イルを複数のセグメントに分割して複数の記憶装置(V
M103)にそれぞれ分散して格納しているだけであ
る。このため、任意の1つの記憶装置が故障した場合に
は、故障した記憶装置に格納されているセグメントが正
しく読み出せなくなり、データファイル全体の再現がで
きなくなるという問題があった。
【0007】それ故、本発明の目的は、冗長性を持たせ
たデータファイルの書き込みを行うことにより、任意の
1つの記憶装置が故障した場合でも、正常なデータファ
イルの読み出しが可能なファイル管理システムおよび方
法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明は、ファイルを複数の予め定めた固定長のブロック
(以下、セグメントという)に分割して管理するファイ
ル管理システムであって、入力するファイルを複数のセ
グメントに分割するセグメント切り出し手段と、複数の
セグメントについて、連続するN個(Nは、2以上の整
数)のセグメントごとに、当該N個のセグメントに基づ
いて予め定めた手法によりパリティセグメントを順次生
成するパリティ生成手段と、複数のセグメントおよび複
数のパリティセグメントを記憶する複数の記憶手段と、
複数のセグメントおよび複数のパリティセグメントのそ
れぞれに対し、複数の記憶手段における記憶位置を指示
するセグメント配置情報を有する管理手段と、複数のセ
グメントおよび複数のパリティセグメントを、セグメン
ト配置情報に従って、複数の記憶手段にそれぞれ書き込
む書き込み手段とを備え、セグメント配置情報は、N個
のセグメントの各々および当該N個のセグメントに基づ
いて生成されたパリティセグメントが、それぞれ異なる
記憶手段に書き込まれるように構成されることを特徴と
する。
【0009】上記のように、第1の発明によれば、N個
のセグメントに基づいてパリティセグメントを生成し、
このN個のセグメントおよびパリティセグメントをそれ
ぞれ異なる記憶手段に書き込む。これにより、読み出し
時において、任意の1つの記憶手段から直接セグメント
を読み出せない場合でも、当該読み出せないセグメント
を他のセグメントおよびパリティセグメントから復元さ
せることができる。
【0010】第2の発明は、第1の発明において、セグ
メント配置情報は、さらに、複数のパリティセグメント
が任意の1つの記憶手段に集中して書き込まれないよう
に構成されることを特徴とする。
【0011】上記のように、第2の発明によれば、第1
の発明において、複数のパリティセグメントが1つの記
憶手段に集中して書き込まれないようする。これによ
り、読み出し時において、任意の1つの記憶手段からの
読み出しができない場合でも、セグメントを復元する処
理の回数を極力抑え、ファイルの出力を迅速に行うこと
ができる。
【0012】第3の発明は、第1および第2の発明にお
いて、複数の記憶手段について書き込みが不可能な記憶
手段が存在する場合、その旨を書き込み手段に通知する
エラー検出手段をさらに備え、書き込み手段は、エラー
検出手段からの通知に基づいて、書き込みが不可能な記
憶手段に対しては、セグメント配置情報の指示にかかわ
らず書き込み処理を行わないことを特徴とする。
【0013】上記のように、第3の発明によれば、第1
および第2の発明において、記憶手段の不良を判断し、
正常な記憶手段にのみセグメントおよびパリティセグメ
ントの書き込み処理を行う。これにより、無駄な書き込
み処理を回避することができ、書き込み帯域の不必要な
増加を防止することができる。
【0014】第4の発明は、第3の発明において、ファ
イルの読み出し要求に対し、セグメント配置情報に従っ
て、複数の記憶手段に書き込まれているセグメントおよ
びパリティセグメントをそれぞれ読み出す読み出し手段
と、N個のセグメントのうち少なくとも(N−1)個の
セグメントを一時的に記憶する一時記憶手段と、(N−
1)個のセグメントと当該(N−1)個のセグメントに
関連するパリティセグメントとに基づいて、残りの1個
のセグメントを復元するセグメント復元手段とをさらに
備え、エラー検出手段は、複数の記憶手段について読み
出しが不可能な記憶手段が存在する場合、その旨を読み
出し手段にさらに通知し、エラー検出手段からの通知が
ない場合、読み出し手段は、セグメント配置情報のうち
セグメントのみを順次読み出し、ファイルの順序どおり
にセグメントを出力し、エラー検出手段からの通知があ
る場合、読み出し手段は、セグメント配置情報のうちN
個のセグメントごとに、読み出しが可能な記憶手段に書
き込まれている(N−1)個のセグメントおよび当該
(N−1)個のセグメントに関連するパリティセグメン
トを読み出して、一時記憶手段およびセグメント復元手
段へ出力し、一時記憶手段およびセグメント復元手段
は、セグメント復元手段において読み出せない残りの1
個のセグメントの復元が完了した後、ファイルの順序ど
おりにセグメントをそれぞれ出力することを特徴とす
る。
【0015】上記のように、第4の発明によれば、第3
の発明において、直接記憶手段から読み出せないセグメ
ントがある場合、当該読み出せないセグメントを他の
(N−1)個のセグメントおよび関連するパリティセグ
メントに基づいて復元させる。また、一度読み出したセ
グメントを一時記憶手段に記憶させておく。これによ
り、任意の1つの記憶手段からセグメントが読み出せな
くなった場合でも、読み出せないセグメントを復元する
ことで問題なくファイルを出力することができる。ま
た、一度読み出したセグメントを一時記憶手段に記憶さ
せておくので重複したアクセスを行うことがなくなり、
読み出し処理効率を劣化させることなくファイルを出力
することができる。
【0016】第5の発明は、ファイルを複数の予め定め
た固定長のブロック(以下、セグメントという)に分割
して管理するファイル管理方法であって、入力するファ
イルを複数のセグメントに分割するステップと、複数の
セグメントについて、連続するN個(Nは、2以上の整
数)のセグメントごとに、当該N個のセグメントに基づ
いて予め定めた手法によりパリティセグメントを順次生
成するステップと、複数のセグメントおよび複数のパリ
ティセグメントを記憶手段に書き込む際に、N個のセグ
メントの各々および当該N個のセグメントに基づいて生
成されたパリティセグメントについては、それぞれ異な
る記憶手段に書き込むステップとを備える。
【0017】上記のように、第5の発明によれば、N個
のセグメントに基づいてパリティセグメントを生成し、
このN個のセグメントおよびパリティセグメントをそれ
ぞれ異なる記憶手段に書き込む。これにより、読み出し
時において、任意の1つの記憶手段から直接セグメント
を読み出せない場合でも、当該読み出せないセグメント
を他のセグメントおよびパリティセグメントから復元さ
せることができる。
【0018】第6の発明は、第5の発明において、書き
込むステップは、さらに、複数のパリティセグメントが
任意の1つの記憶手段に集中しないように書き込むこと
を特徴とする。
【0019】上記のように、第6の発明によれば、第5
の発明において、複数のパリティセグメントが1つの記
憶手段に集中して書き込まれないようする。これによ
り、読み出し時において、任意の1つの記憶手段からの
読み出しができない場合でも、セグメントを復元する処
理の回数を極力抑え、ファイルの出力を迅速に行うこと
ができる。
【0020】第7の発明は、第5および第6の発明にお
いて、書き込むステップは、複数の記憶手段について書
き込みが不可能な記憶手段が存在する場合、当該書き込
みが不可能な記憶手段に対しては書き込み処理を行わな
いことを特徴とする。
【0021】上記のように、第7の発明によれば、第5
および第6の発明において、記憶手段の不良を判断し、
正常な記憶手段にのみセグメントおよびパリティセグメ
ントの書き込み処理を行う。これにより、無駄な書き込
み処理を回避することができ、書き込み帯域の不必要な
増加を防止することができる。
【0022】第8の発明は、第7の発明において、ファ
イルの読み出し要求に対し、複数の記憶手段のすべての
読み出しが可能な場合、複数の記憶手段に書き込まれて
いるセグメントのみを順次読み出すステップと、複数の
記憶手段のうち読み出しが不可能な記憶手段が存在する
場合、N個のセグメントごとに、読み出しが可能な記憶
手段に書き込まれている(N−1)個のセグメントおよ
び当該(N−1)個のセグメントに関連するパリティセ
グメントを読み出し、当該(N−1)個のセグメントと
当該関連するパリティセグメントとに基づいて、読み出
せないセグメントを復元するステップと、ファイルの順
序どおりにセグメントをそれぞれ出力するステップとを
さらに備える。
【0023】上記のように、第8の発明によれば、第7
の発明において、直接記憶手段から読み出せないセグメ
ントがある場合、当該読み出せないセグメントを他の
(N−1)個のセグメントおよび関連するパリティセグ
メントに基づいて復元させる。これにより、任意の1つ
の記憶手段からセグメントが読み出せなくなった場合で
も、読み出せないセグメントを復元することで問題なく
ファイルを出力することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態に係
るファイル管理システムの構成を示すブロック図であ
る。図1において、本発明の一実施形態に係るファイル
管理システムは、管理装置1と、書き込み読み出し装置
2と、ATM(非同期転送モード)スイッチ3と、複数
の記憶処理装置4と、複数の記憶装置5とを備える。ま
た、図2は、書き込み読み出し装置2の構成の一例を示
すブロック図である。図2において、書き込み読み出し
装置2は、セグメント切り出し部21と、パリティ生成
部22と、書き込み部23と、読み出し部24と、一時
記憶部25と、セグメント復元部26と、エラー検出部
27とを備える。
【0025】なお、実際には、これ以外にもセグメント
の書き込み,読み出しおよび送出のタイミングを制御す
る等の構成を必要とするが、本発明の主眼ではないため
ここでの説明は省略する。
【0026】まず、本発明の一実施形態に係るファイル
管理システムの各構成の動作を順に説明する。管理装置
1は、ファイル管理システム全体の管理を行っており、
複数の記憶装置5の状態を把握している。そして、管理
装置1は、書き込み読み出し装置2から(ATMスイッ
チ3を介して)通知されるファイルの書き込みまたは読
み出し要求に対し、後述するセグメント配置情報を書き
込み読み出し装置2へ(ATMスイッチ3を介して)出
力する。
【0027】図3に、セグメント配置情報の一例を示
す。図3において、「Disk」は、記憶装置5の番号
を表しており、「LBA」は、記憶装置5内の書き込み
位置を示すロジカル・ブロック・アドレスを表してい
る。そして、1組の「Disk」情報と「LBA」情報
とが、1つのセグメント(パリティセグメントも含む)
に対応する配置情報となる。なお、以下、セグメントお
よびパリティセグメントの双方を含む表記として「セグ
メント等」という用語を用いることにする。
【0028】セグメント配置情報は、ファイルを分散さ
せて格納する記憶装置5の数N個(Nは2以上の整数)
を1グループとして、ファイルの長さに対応した複数の
グループで構成される。そして、1グループの並びは、
連続する(N−1)個のセグメントに対応するそれぞれ
の配置情報に続いて、パリティセグメント(後述する)
に対応する配置情報(図3中、網掛け部分)がくるよう
に構成する。この1グループに属するN個の「Dis
k」情報は、それぞれ異なる記憶装置5となるように構
成する。これは、故障した記憶装置5以外の記憶装置5
に格納されているセグメント等から故障した記憶装置5
のセグメントを復元できるようにするためである。ま
た、各グループに属するパリティセグメントに対する配
置情報は、パリティセグメントを書き込む記憶装置5が
1つの記憶装置5に集中しないように、すなわち、分散
するように「Disk」情報を構成する(例えば、循環
的に変化させる)。これは、任意の記憶装置5が故障し
た際のセグメント復元処理の回数を極力抑え、ファイル
の出力速度を高速化するためである。
【0029】書き込み読み出し装置2は、入力するファ
イルの書き込み処理、およびユーザが要求するファイル
の読み出し処理を行う。書き込み読み出し装置2におい
て、セグメント切り出し部21,パリティ生成部22お
よび書き込み部23は、書き込み処理に関する構成部分
であり、読み出し部24,一時記憶部25およびセグメ
ント復元部26は、読み出し処理に関する構成部分であ
る。
【0030】書き込み読み出し装置2において、セグメ
ント切り出し部21は、ファイルを入力するとその旨を
管理装置1に通知すると同時に、当該ファイルを先頭か
ら順に予め定めたサイズ(例えば、16KBのサイズ
等)でセグメント化する。パリティ生成部22は、セグ
メント切り出し部21から与えられる複数のセグメント
に基づいて予め定めたパリティセグメントを生成する。
このパリティセグメントとは、1グループに属する(N
−1)個のセグメントの内のいずれか1つが欠如した場
合に、残る(N−2)個のセグメントとともに当該欠如
したセグメントを復元するための情報であり、1グルー
プに属する(N−1)個のセグメントに基づいて生成さ
れる。なお、パリティセグメントの生成方法は、従来か
ら行われている生成方法と何ら変わりがないため、詳細
な説明は省略する。書き込み部23は、セグメント切り
出し部21で切り出されるセグメントおよびパリティ生
成部22で生成されるパリティセグメントを予め定めた
順序で入力し、管理装置1から与えられるセグメント配
置情報をそれぞれ順に付加して、ATMスイッチ3へ出
力する。ここで、書き込み部23は、1グループに属す
るセグメントを(N−1)個を入力すると、次に当該
(N−1)個のセグメントから生成した、すなわち、当
該1グループに属するパリティセグメントを入力する。
従って、セグメントに対応する配置情報はセグメント
に、パリティセグメントに対応する配置情報はパリティ
セグメントに付加される。なお、故障等により記憶でき
ない記憶装置5が存在する場合には、書き込み部23
は、エラー検出部27からの指示を受け、当該記憶でき
ない記憶装置5に対するセグメント等を出力しないよう
に制御する。
【0031】一方、書き込み読み出し装置2において、
読み出し部24は、ユーザからファイルの出力要求があ
ると、当該ファイルに対応するセグメント配置情報を管
理装置1から取得する。そして、読み出し部24は、取
得したセグメント配置情報に従ってATMスイッチ3お
よび記憶処理装置4へ処理の通知を行い、ファイルを構
成するセグメントを順次読み出す。ここで、何ら問題な
く各セグメントの読み出しを行える場合には、読み出し
部24は、読み出したセグメントをそのまま順序で出力
する。これに対し、記憶装置5の故障等により読み出せ
ないセグメント(以下、不良セグメントという)が存在
する場合には、読み出し部24は、エラー検出部27か
らの指示を受けて当該不良セグメントが属するグループ
のパリティセグメントをさらに読み出す。一時記憶部2
5は、不良セグメントが存在する場合に、読み出し部2
4が読み出した(当該不良セグメントが属するグループ
の)他のセグメントを、一時的に記憶する。セグメント
復元部26は、読み出し部24から不良セグメントが属
するグループのパリティセグメントを取得し、かつ、一
時記憶部25から不良セグメントが属するグループの他
のセグメントを取得して、当該不良セグメントを予め定
めた手法で復元する。その後、一時記憶部25およびセ
グメント復元部26は、ファイルの順序どおりにセグメ
ントを出力する。
【0032】エラー検出部27は、管理装置1から複数
の記憶装置5の個々の状態(正常/故障)を入手する。
そして、エラー検出部27は、書き込み処理時には、書
き込み部23に対して故障のある記憶装置5への書き込
み処理を抑止し、読み出し処理時には、読み出し部24
に対して故障のある記憶装置5への読み出し処理の抑
止、およびパリティセグメントの読み出しを指示する。
【0033】ATMスイッチ3は、書き込み処理時に
は、書き込み部23からセグメント等を入力し、付加さ
れているセグメント配置情報の指示に基づいて、接続状
態を選択的に切り換え、対応する記憶処理装置4へ出力
する。一方、読み出し処理時には、ATMスイッチ3
は、読み出し部24からの通知内容に従って接続状態を
選択的に切り換え、記憶処理装置4が読み出したセグメ
ント等を読み出し部24へ出力する。複数の記憶処理装
置4は、書き込み処理時の場合、対応する記憶装置5の
LBAへセグメント等の記憶処理を行う。一方、読み出
し処理時の場合、複数の記憶処理装置4は、読み出し部
24からの指示に従って対応する記憶装置5のLBAか
らセグメント等を読み出す。複数の記憶装置5は、セグ
メント等を格納する記録媒体である。
【0034】次に、図4〜図11をさらに参照して、本
発明の一実施形態に係るファイル管理システムについ
て、図4に示すようにセグメント等を格納する記憶装置
5が5個(第1ディスク〜第5ディスクに対応)である
場合を一例に挙げて、各状態ごとに具体的に説明する。
【0035】図5は、図4の構成におけるセグメント配
置情報の具体的な一例を示す図である。図6は、図5の
セグメント配置情報に基づいたディスクに故障がない時
(以下、正常時という)の書き込み処理を示す図であ
る。図7は、図5のセグメント配置情報に基づいた正常
時の読み込み処理を示す図である。図8は、図5のセグ
メント配置情報に基づいたディスクに故障がある時(以
下、縮退時という)の書き込み処理を示す図である。図
9は、書き込み読み出し装置2が行う書き込み処理を示
すフローチャートである。図10は、図5のセグメント
配置情報に基づいた縮退時の読み出し処理を示す図であ
る。図11は、書き込み読み出し装置2が行う読み出し
処理を示すフローチャートである。なお、図5〜図11
において、切り出したセグメントをファイルの先頭から
順にS1,S2,…と、生成したパリティセグメントを
順にP1,P2,…と表記している。
【0036】(1)正常時のファイルの書き込み セグメント切り出し部21は、ファイルを入力すると、
管理装置1に対してセグメント配置の指示を要求する。
管理装置1は、セグメント切り出し部21から受けた要
求に従って、図5に示すセグメント配置情報を書き込み
部23へ出力する。なお、このセグメント配置情報は、
対応するファイルが記憶装置5から削除等されるまで継
続して保持される。
【0037】このセグメント配置情報は、上述したよう
に、1グループに属する4つのセグメントおよび1つの
パリティセグメントがそれぞれ異なるディスクに格納さ
れるように作成され、かつ、各パリティセグメントが1
つのディスクに集中して書き込まれないように作成され
る。前者については、例えば、あるグループのX番目の
セグメントについて、Xを5で割った時の余りをYとし
て定義し、Y=1の時は第1ディスクに、Y=2の時は
第2ディスクに、Y=3の時は第3ディスクに、Y=4
の時は第4ディスクに、Y=0の時は第5ディスクに割
り当てるようにすればよい。また、後者については、グ
ループによって余りYと割り当てディスクとの関係を変
化すればよい。
【0038】まず、セグメント切り出し部21は、入力
したファイルの先頭から予め定めたサイズのセグメント
S1を切り出し(図6(a))、書き込み部23とパリ
ティ生成部22とに出力する。書き込み部23は、セグ
メント切り出し部21からセグメントS1を受け取る
と、図5に示すセグメント配置情報から最初の配置情報
501を取り出し、当該配置情報501とセグメントS
1とをATMスイッチ3を介して記憶処理装置4aに出
力する。記億処理装置4aは、入力する配置情報501
に従って、第1ディスクのLBA1部分にセグメントS
1を書き込む(図6(b))。
【0039】次に、セグメント切り出し部21は、続け
てセグメントS2を切り出し(図6(a))、書き込み
部23とパリティ生成部22とに出力する。書き込み部
23は、セグメント切り出し部21からセグメントS2
を受け取ると、図5に示すセグメント配置情報から配置
情報502を取り出し、当該配置情報502とセグメン
トS2とをATMスイッチ3を介して記憶処理装置4a
に出力する。記億処理装置4aは、入力する配置情報5
02に従って、第2ディスクのLBA1部分にセグメン
トS2を書き込む(図6(b))。一方、パリティ生成
部22は、セグメントS1とセグメントS2とが入力さ
れた時点で双方の排他的論理和(XOR)演算を行い、
第1中間パリティセグメントを生成する。
【0040】次に、セグメント切り出し部21は、続け
てセグメントS3を切り出し(図6(a))、書き込み
部23とパリティ生成部22とに出力する。書き込み部
23は、セグメント切り出し部21からセグメントS3
を受け取ると、図5に示すセグメント配置情報から配置
情報503を取り出し、当該配置情報503とセグメン
トS3とをATMスイッチ3を介して記憶処理装置4a
に出力する。記億処理装置4aは、入力する配置情報5
03に従って、第3ディスクのLBA1部分にセグメン
トS3を書き込む(図6(b))。一方、パリティ生成
部22は、セグメントS3が入力されると、上記第1中
間パリティセグメントとセグメントS3とのXOR演算
をさらに行い、第2中間パリティセグメントを生成す
る。
【0041】次に、セグメント切り出し部21は、続け
てセグメントS4を切り出し(図6(a))、書き込み
部23とパリティ生成部22とに出力する。書き込み部
23は、セグメント切り出し部21からセグメントS4
を受け取ると、図5に示すセグメント配置情報から配置
情報504を取り出し、当該配置情報504とセグメン
トS4とをATMスイッチ3を介して記憶処理装置4b
に出力する。記億処理装置4bは、入力する配置情報5
04に従って、第4ディスクのLBA1部分にセグメン
トS4を書き込む(図6(b))。一方、パリティ生成
部22は、セグメントS4が入力されると、上記第2中
間パリティセグメントとセグメントS4とのXOR演算
をさらに行い、最終的なパリティセグメントP1を生成
する。以上示したパリティセグメントP1を生成するX
OR演算を下記式に示す。 P1=((S1[XOR]S2)[XOR]S3)[X
OR]S4
【0042】そして、パリティ生成部22は、パリティ
セグメントP1の生成が終了すると書き込み部23へ出
力する。書き込み部23は、セグメント切り出し部21
からパリティセグメントP1を受け取ると、図5に示す
セグメント配置情報から配置情報505を取り出し、当
該配置情報505とパリティセグメントP1とをATM
スイッチ3を介して記憶処理装置4bに出力する。記億
処理装置4bは、入力する配置情報505に従って、第
5ディスクのLBA1部分にパリティセグメントP1を
書き込む(図6(b))。
【0043】以上の手順で1グループに属するセグメン
ト等の書き込み処理が終了すると、セグメント切り出し
部21は、次のグループにあたるセグメントS5の切り
出し処理に移行する。そして、以後、上述した処理をフ
ァイルの最後まで繰り返して行う(図6(b))。
【0044】(2)正常時のファイルの読み出し 読み出し部24は、ユーザからファイルの出力要求を受
けると、管理装置1に対して当該ファイルのセグメント
配置情報の提供を要求する。管理装置1は、読み出し部
24からの要求に従って、対応するセグメント配置情報
(図5)を読み出し部24へ出力する。
【0045】まず、読み出し部24は、入手したセグメ
ント配置情報の最初の配置情報501に従ってセグメン
トを読み出すべく、その旨を記憶処理装置4aおよびA
TMスイッチ3へ通知する。記憶処理装置4aは、読み
出し部24の通知に従って配置情報501に示される第
1ディスクのLBA1に書き込まれているセグメントS
1を読み出して、読み出し部24へ出力する。読み出し
部24は、各ディスクが何ら故障もなく正常であるの
で、読み出したセグメントS1をそのまま出力する。
【0046】次に、読み出し部24は、続いて配置情報
502に従ってセグメントを読み出すべく、その旨を記
憶処理装置4aおよびATMスイッチ3へ通知する。記
憶処理装置4aは、読み出し部24の通知に従って配置
情報502に示される第2ディスクのLBA1に書き込
まれているセグメントS2を読み出して、読み出し部2
4へ出力する。読み出し部24は、上記と同様にセグメ
ントS2をそのまま出力する。
【0047】次に、読み出し部24は、続いて配置情報
503に従ってセグメントを読み出すべく、その旨を記
憶処理装置4aおよびATMスイッチ3へ通知する。記
憶処理装置4aは、読み出し部24の通知に従って配置
情報503に示される第3ディスクのLBA1に書き込
まれているセグメントS3を読み出して、読み出し部2
4へ出力する。読み出し部24は、上記と同様にセグメ
ントS3をそのまま出力する。
【0048】次に、読み出し部24は、続いて配置情報
504に従ってセグメントを読み出すべく、その旨を記
憶処理装置4bおよびATMスイッチ3へ通知する。記
憶処理装置4bは、読み出し部24の通知に従って配置
情報504に示される第4ディスクのLBA1に書き込
まれているセグメントS4を読み出して、読み出し部2
4へ出力する。読み出し部24は、上記と同様にセグメ
ントS4をそのまま出力する。
【0049】ここで、上述のように各ディスクは何ら故
障もなく正常であるので、読み出し部24は、セグメン
ト配置情報のパリティセグメントP1に対応する配置情
報505の処理を行わずに(すなわち、処理を飛ばし
て)、次の配置情報506に従ったセグメントの読み出
し処理に移行する。そして、以後、上述した処理をファ
イルの最後まで繰り返して行う(図7(b))。
【0050】このように、正常時のファイルの読み出し
処理においては、セグメントの読み出し処理のみを行
い、パリティセグメントの読み出し処理を行わない。従
って、本発明の実施形態に係るファイル管理システム
は、従来のファイル管理システムに対し、読み出し処理
効率を劣化させることなくファイルの出力を行うことが
できる。
【0051】(3)縮退時(第2ディスクが故障時)の
ファイルの書き込み まず、管理装置1は、第2ディスクが故障している場
合、その旨をエラー検出部27へ通知する。そして、エ
ラー検出部27は、管理装置1から受けた第2ディスク
故障の情報を書き込み部23へ通知する。セグメント切
り出し部21は、ファイルを入力すると、管理装置1に
対してセグメント配置の指示を要求する。管理装置1
は、セグメント切り出し部21からの要求に従って、上
述した(1)の場合と同様に、セグメント配置情報(図
5)を書き込み部23へ出力する。
【0052】セグメント切り出し部21は、入力したフ
ァイルの先頭から予め定めたサイズのセグメントS1を
切り出し(図8(a))、書き込み部23とパリティ生
成部22とに出力する。書き込み部23は、セグメント
切り出し部21からセグメントS1を受け取ると、図5
に示すセグメント配置情報から最初の配置情報501を
取り出し、当該配置情報501とセグメントS1とをA
TMスイッチ3を介して記憶処理装置4aに出力する。
記億処理装置4aは、入力する配置情報501に従っ
て、第1ディスクのLBA1部分にセグメントS1を書
き込む(図8(b))。
【0053】次に、セグメント切り出し部21は、続け
てセグメントS2を切り出し(図8(a))、書き込み
部23とパリティ生成部22とに出力する。書き込み部
23は、セグメント切り出し部21からセグメントS2
を受け取ると、図5に示すセグメント配置情報から配置
情報502を取り出す。しかし、この配置情報502
は、エラー検出部27から故障通知を受けている第2デ
ィスクに対する処理である。このため、書き込み部23
は、本来(正常)なら第2ディスクへ書き込むセグメン
トS2の出力を抑止する(例えば、配置情報502とセ
グメントS2とを破棄する等の処置がある)。一方、パ
リティ生成部22は、通常どおりセグメントS1とセグ
メントS2とが入力された時点で双方の排他的論理和
(XOR)演算を行い、第1中間パリティセグメントを
生成する。
【0054】次に、セグメント切り出し部21は、続け
てセグメントS3を切り出し(図8(a))、書き込み
部23とパリティ生成部22とに出力する。書き込み部
23は、セグメント切り出し部21からセグメントS3
を受け取ると、図5に示すセグメント配置情報から配置
情報503を取り出し、当該配置情報503とセグメン
トS3とをATMスイッチ3を介して記憶処理装置4a
に出力する。記億処理装置4aは、入力する配置情報5
03に従って、第3ディスクのLBA1部分にセグメン
トS3を書き込む(図8(b))。一方、パリティ生成
部22は、セグメントS3が入力されると、上記第1中
間パリティセグメントとセグメントS3とのXOR演算
を行い、第2中間パリティセグメントを生成する。
【0055】次に、セグメント切り出し部21は、続け
てセグメントS4を切り出し(図8(a))、書き込み
部23とパリティ生成部22とに出力する。書き込み部
23は、セグメント切り出し部21からセグメントS4
を受け取ると、図5に示すセグメント配置情報から配置
情報504を取り出し、当該配置情報504とセグメン
トS4とをATMスイッチ3を介して記憶処理装置4b
に出力する。記億処理装置4bは、入力する配置情報5
04に従って、第4ディスクのLBA1部分にセグメン
トS4を書き込む(図8(b))。一方、パリティ生成
部22は、セグメントS4が入力されると、上記第2中
間パリティセグメントとセグメントS4とのXOR演算
を行い、最終的なパリティセグメントP1を生成する
(上述した(1)の場合と同様である)。
【0056】そして、パリティ生成部22は、パリティ
セグメントP1の生成が終了すると書き込み部23へ出
力する。書き込み部23は、セグメント切り出し部21
からパリティセグメントP1を受け取ると、図5に示す
セグメント配置情報から配置情報505を取り出し、当
該配置情報505とパリティセグメントP1とをATM
スイッチ3を介して記憶処理装置4bに出力する。記億
処理装置4bは、入力する配置情報505に従って、第
5ディスクのLBA1部分にパリティセグメントP1を
書き込む(図9(b))。
【0057】以上の手順で1グループに属するセグメン
ト等の書き込み処理が終了すると、セグメント切り出し
部21は、次のグループにあたるセグメントS5の切り
出し処理に移行する。そして、以後、上述した処理をフ
ァイルの最後まで繰り返して行う(図8(b))。
【0058】このように、縮退時のファイルの書き込み
処理においては、正常なディスクへの書き込み処理のみ
を行い、故障しているディスクへの書き込み処理を行わ
ない。従って、書き込み帯域(書き込み読み出し装置2
と記憶装置5(ディスク)との間の通信回線の送信容
量)の不必要な増加を防止することができる。なお、書
き込み読み出し装置2が行うファイルの書き込み処理の
フローチャートを図9に示す。
【0059】(4)縮退時(第2ディスクに故障時)の
ファイルの読み出し まず、管理装置1は、第2ディスクが故障している場
合、その旨をエラー検出部27へ通知する。エラー検出
部27は、管理装置1から受けた第2ディスク故障の情
報を読み出し部24へ通知する。読み出し部24は、ユ
ーザからファイルの出力要求を受けると、管理装置1に
対して当該ファイルのセグメント配置情報の提供を要求
する。管理装置1は、読み出し部24からの要求に従っ
て、対応するセグメント配置情報を読み出し部24へ出
力する(図5を参照)。
【0060】まず、読み出し部24は、入手したセグメ
ント配置情報の最初の配置情報501に従ってセグメン
トを読み出すべく、その旨を記憶処理装置4aおよびA
TMスイッチ3へ通知する。記憶処理装置4aは、読み
出し部24の通知に従って配置情報501に示される第
1ディスクのLBA1に書き込まれているセグメントS
1を読み出して、読み出し部24へ出力する。ここで、
読み出し部24は、エラー検出部27からディスクの故
障があることを通知されているため、セグメントS1を
一時記憶部25へ記憶させるとともに、セグメント復元
部26へ出力する。
【0061】次に、読み出し部24は、続いて配置情報
502に従ってセグメントの読み出しを行うのだが、配
置情報502で指示される第2ディスクは、エラー検出
部27からディスク故障の通知を受けている。このた
め、読み出し部24は、セグメントS2の読み出しを行
わず、セグメントS2が属するグループのパリティセグ
メントP1を、配置情報505に従って読み出す(図1
0(b))。なお、このパリティセグメントの読み出し
は、例えば、読み出せなかったセグメントが先頭からF
番目である場合、Fを5で割った商をGとすると5×
(G+1)番目の配置情報を読み出すことで行えばよ
い。読み出し部24は、読み出したパリティセグメント
P1をセグメント復元部26へ出力する。
【0062】さらに、読み出し部24は、セグメントS
2を復元するために必要なセグメントS3,S4を、配
置情報503,504に従って読み出す(図10
(b))。そして、読み出し部24は、読み出したセグ
メントS3,S4を一時記憶部25へ記憶させるととも
に、セグメント復元部26へ出力する。
【0063】そして、セグメント復元部26は、セグメ
ントS1,S3,S4およびパリティセグメントP1に
基づいてセグメントS2を復元する。このセグメントS
2の復元は、下記式のようにパリティセグメントP1に
それぞれセグメントS4、S3およびS1を順にXOR
演算することで行う。S2=((P1[XOR]S4)
[XOR]S3)[XOR]S1
【0064】上記セグメントS2の復元が終わると、一
時記憶部25およびセグメント復元部26は、それぞれ
有しているセグメントS1〜S4を順序どおりに出力す
る。この出力が終了すると、読み出し部24は、次の配
置情報506に従ったセグメントの読み出しに移行す
る。そして、以後、上述した処理をファイルの最後まで
繰り返して行う(図10(b))。
【0065】なお、読み出し部24は、故障している第
2のディスクに書き込まれているセグメントがパリティ
セグメントであるグループ(例えば、図10(a)にお
いてセグメントS13〜S16,パリティセグメントP
4のグループ(各ディスクのLBA4))については、
当該グループの各セグメントを一時記憶部25へ記憶さ
せることなく、順に出力する。
【0066】このように、縮退時のファイルの読み出し
処理においては、故障により読み出せなかったセグメン
トを他のセグメントおよびパリティセグメントに基づい
て復元させる。そして、一度読み出したセグメントを一
時記憶部25に記憶させておくので、重複したアクセス
を行うことがなくなり、読み出し帯域が通常時の場合と
同じになる。従って、縮退時においても読み出し処理効
率を劣化させることなくファイルを出力することができ
る。なお、書き込み読み出し装置2が行うファイルの読
み出し処理のフローチャートを図11に示す。
【0067】以上のように、本発明の一実施形態に係る
ファイル管理システムは、欠落したセグメントを復元さ
せることが可能なパリティセグメントを一緒に書き込む
処理を行う。これにより、縮退時においてファイルの書
き込みおよび読み出しができなくなることを防止するこ
とができる。
【0068】なお、上記一実施形態においては、読み出
し書込み装置2と記録処理装置4との間をATMスイッ
チ3で接続しているが、本ファイル管理システムはこれ
に限られず、他のスイッチやネットワークおよびバス等
で接続しても構わない。
【0069】また、上記(3)および(4)に示す縮退
時においては、読み出し部25自らがエラー検出部27
の指示に基づいて故障しているディスク(第2ディス
ク)への処理を抑止しているが、管理装置1において故
障しているディスクに関する配置情報を予め削除したセ
グメント配置情報を作成して読み出し部25へ提供し、
読み出し部25はこれに従って読み出し処理を行うよう
にしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るファイル管理システ
ムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1の書き込み読み出し装置2の構成の一例を
示すブロック図である。
【図3】セグメント配置情報の一例を示す図である。
【図4】ファイル管理システムの具体的な構成の一例を
示すブロック図である。
【図5】図4の構成におけるセグメント配置情報の具体
的な一例を示す図である。
【図6】図5のセグメント配置情報に基づいた正常時の
書き込み処理を示す図である。
【図7】図5のセグメント配置情報に基づいた正常時の
読み込み処理を示す図である。
【図8】図5のセグメント配置情報に基づいた縮退時の
書き込み処理を示す図である。
【図9】書き込み読み出し装置2が行う書き込み処理を
示すフローチャートである。
【図10】図5のセグメント配置情報に基づいた縮退時
の読み出し処理を示す図である。
【図11】書き込み読み出し装置2が行う読み出し処理
を示すフローチャートである。
【図12】従来のビデオサーバの構成を示す図である。
【符号の説明】
1…管理装置 2…書き込み読み出し装置 3…ATMスイッチ 4,4a,4b…記憶処理装置 5…記憶装置 21…セグメント切り出し部 22…パリティ生成部 23…書き込み部 24…読み出し部 25…一時記憶部 26…セグメント復元部 27…エラー検出部 101…交換機 102…インタフェース(SLI) 103…ビデオメモリ(VM) 104…データベース管理部 501〜505…配置情報
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上石 成鋭 愛知県名古屋市中区栄2丁目6番1号 白 川ビル別館5階 株式会社松下電器情報シ ステム名古屋研究所内 (72)発明者 加藤 裕一 愛知県名古屋市中区栄2丁目6番1号 白 川ビル別館5階 株式会社松下電器情報シ ステム名古屋研究所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファイルを複数の予め定めた固定長のブ
    ロック(以下、セグメントという)に分割して管理する
    ファイル管理システムであって、 入力する前記ファイルを複数の前記セグメントに分割す
    るセグメント切り出し手段と、 複数の前記セグメントについて、連続するN個(Nは、
    2以上の整数)のセグメントごとに、当該N個のセグメ
    ントに基づいて予め定めた手法によりパリティセグメン
    トを順次生成するパリティ生成手段と、 複数の前記セグメントおよび複数の前記パリティセグメ
    ントを記憶する複数の記憶手段と、 複数の前記セグメントおよび複数の前記パリティセグメ
    ントのそれぞれに対し、前記複数の記憶手段における記
    憶位置を指示するセグメント配置情報を有する管理手段
    と、 複数の前記セグメントおよび複数の前記パリティセグメ
    ントを、前記セグメント配置情報に従って、前記複数の
    記憶手段にそれぞれ書き込む書き込み手段とを備え、 前記セグメント配置情報は、前記N個のセグメントの各
    々および当該N個のセグメントに基づいて生成された前
    記パリティセグメントが、それぞれ異なる前記記憶手段
    に書き込まれるように構成されることを特徴とする、フ
    ァイル管理システム。
  2. 【請求項2】 前記セグメント配置情報は、さらに、複
    数の前記パリティセグメントが任意の1つの前記記憶手
    段に集中して書き込まれないように構成されることを特
    徴とする、請求項1に記載のファイル管理システム。
  3. 【請求項3】 前記複数の記憶手段について書き込みが
    不可能な記憶手段が存在する場合、その旨を前記書き込
    み手段に通知するエラー検出手段をさらに備え、 前記書き込み手段は、前記エラー検出手段からの通知に
    基づいて、前記書き込みが不可能な記憶手段に対して
    は、前記セグメント配置情報の指示にかかわらず書き込
    み処理を行わないことを特徴とする、請求項1または2
    に記載のファイル管理システム。
  4. 【請求項4】 前記ファイルの読み出し要求に対し、前
    記セグメント配置情報に従って、前記複数の記憶手段に
    書き込まれている前記セグメントおよび前記パリティセ
    グメントをそれぞれ読み出す読み出し手段と、 前記N個のセグメントのうち少なくとも(N−1)個の
    セグメントを一時的に記憶する一時記憶手段と、 前記(N−1)個のセグメントと当該(N−1)個のセ
    グメントに関連する前記パリティセグメントとに基づい
    て、残りの1個のセグメントを復元するセグメント復元
    手段とをさらに備え、 前記エラー検出手段は、前記複数の記憶手段について読
    み出しが不可能な記憶手段が存在する場合、その旨を前
    記読み出し手段にさらに通知し、 前記エラー検出手段からの通知がない場合、前記読み出
    し手段は、前記セグメント配置情報のうち前記セグメン
    トのみを順次読み出し、前記ファイルの順序どおりに前
    記セグメントを出力し、 前記エラー検出手段からの通知がある場合、前記読み出
    し手段は、前記セグメント配置情報のうち前記N個のセ
    グメントごとに、読み出しが可能な前記記憶手段に書き
    込まれている(N−1)個のセグメントおよび当該(N
    −1)個のセグメントに関連する前記パリティセグメン
    トを読み出して、前記一時記憶手段および前記セグメン
    ト復元手段へ出力し、前記一時記憶手段および前記セグ
    メント復元手段は、前記セグメント復元手段において読
    み出せない前記残りの1個のセグメントの復元が完了し
    た後、前記ファイルの順序どおりに前記セグメントをそ
    れぞれ出力することを特徴とする、請求項3に記載のフ
    ァイル管理システム。
  5. 【請求項5】 ファイルを複数の予め定めた固定長のブ
    ロック(以下、セグメントという)に分割して管理する
    ファイル管理方法であって、 入力する前記ファイルを複数の前記セグメントに分割す
    るステップと、 複数の前記セグメントについて、連続するN個(Nは、
    2以上の整数)のセグメントごとに、当該N個のセグメ
    ントに基づいて予め定めた手法によりパリティセグメン
    トを順次生成するステップと、 複数の前記セグメントおよび複数の前記パリティセグメ
    ントを前記記憶手段に書き込む際に、前記N個のセグメ
    ントの各々および当該N個のセグメントに基づいて生成
    された前記パリティセグメントについては、それぞれ異
    なる前記記憶手段に書き込むステップとを備える、ファ
    イル管理方法。
  6. 【請求項6】 前記書き込むステップは、さらに、複数
    の前記パリティセグメントが任意の1つの前記記憶手段
    に集中しないように書き込むことを特徴とする、請求項
    5に記載のファイル管理方法。
  7. 【請求項7】 前記書き込むステップは、前記複数の記
    憶手段について書き込みが不可能な記憶手段が存在する
    場合、当該書き込みが不可能な記憶手段に対しては書き
    込み処理を行わないことを特徴とする、請求項5または
    6に記載のファイル管理方法。
  8. 【請求項8】 前記ファイルの読み出し要求に対し、 前記複数の記憶手段のすべての読み出しが可能な場合、
    前記複数の記憶手段に書き込まれている前記セグメント
    のみを順次読み出すステップと、 前記複数の記憶手段のうち読み出しが不可能な記憶手段
    が存在する場合、前記N個のセグメントごとに、読み出
    しが可能な前記記憶手段に書き込まれている(N−1)
    個のセグメントおよび当該(N−1)個のセグメントに
    関連する前記パリティセグメントを読み出し、当該(N
    −1)個のセグメントと当該関連する前記パリティセグ
    メントとに基づいて、読み出せないセグメントを復元す
    るステップと、 前記ファイルの順序どおりに前記セグメントをそれぞれ
    出力するステップとをさらに備える、請求項7に記載の
    ファイル管理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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