JPH11287735A - 光学素子と光ファイバシステムにおける欠陥の局所化のための方法とそのシステム - Google Patents

光学素子と光ファイバシステムにおける欠陥の局所化のための方法とそのシステム

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JPH11287735A
JPH11287735A JP3785099A JP3785099A JPH11287735A JP H11287735 A JPH11287735 A JP H11287735A JP 3785099 A JP3785099 A JP 3785099A JP 3785099 A JP3785099 A JP 3785099A JP H11287735 A JPH11287735 A JP H11287735A
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optical fiber
optical element
optical
reflection
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Josef Beller
ヨーゼフ・ベラー
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01MTESTING STATIC OR DYNAMIC BALANCE OF MACHINES OR STRUCTURES; TESTING OF STRUCTURES OR APPARATUS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01M11/00Testing of optical apparatus; Testing structures by optical methods not otherwise provided for
    • G01M11/30Testing of optical devices, constituted by fibre optics or optical waveguides
    • G01M11/31Testing of optical devices, constituted by fibre optics or optical waveguides with a light emitter and a light receiver being disposed at the same side of a fibre or waveguide end-face, e.g. reflectometers
    • G01M11/3109Reflectometers detecting the back-scattered light in the time-domain, e.g. OTDR

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】光ファイバシステムにおける欠陥の局所化の性
能を向上させる。 【解決手段】本発明は複数の反射事象を含む光ファイバ
を設け、該ファイバに信号を送り、その反射信号を測定
し、そして、欠陥のある光ファイバを示す予め決められ
た予測信号と比較することによって、欠陥の局所化をお
こなう。複数の欠陥が存在するばあい、測定した反射信
号は少なくとも予測信号のものとは振幅が異なり又は消
失する。該予測信号は、前回の測定又は理論的(シミュ
レーション、モデル化)な計算及び/またはファイバの
情報(例、物理的特性)で決定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ファイバ・システム
における欠陥(faults)の局所化(localization)に関する
ものである。
【0002】
【従来技術】光学時間領域反射率計(OTDR)は、例
えば、1又は2以上の光学素子を接続するための1又は
2以上の光ファイバ・リンクを含む光ファイバ・システ
ムまたはネットワークにおける故障(例えば、破損、湾
曲、機械的応力等)箇所を局所化するための最新式の計
器である。反射率計の原理は、200kmまでの、及
び、さらにそれ以上の距離範囲の単一ポート測定に適し
ているため、後方散乱信号を捕獲する広く認められた技
術にまで発展してきた。
【0003】OTDRは、例えば、光ファイバ、フィル
タ、カプラ等の1又は2以上の光学素子を含む光ファイ
バ・ネットワークにパルス信号(pulsed signal)を送り
込む。パルス信号は、一般に、所定のレーザ波長のレー
ザ・パルスである。少量のパルス信号は、絶えず、OT
DRに向かって逆方向に後方散乱するが、これは、被測
定光ネットワークにおける減衰、損失及び反射率を表し
ている。後方散乱量及び/または反射信号対時間を測定
することによって、光ネットワークの損失対距離が測定
される。1または2以上の個別測定結果は、通常、組み
合わせられ、その組み合わせによって、光ネットワーク
のOTDRトレースが表示される。OTDR測定から得
られる典型的なOTDRトレースにおいて、x軸は、O
TDRと光ネットワーク内における位置との距離に対応
している。y軸は、光ネットワークにおける光リンク損
失に関する詳細を明らかにする、反射信号レベルのパワ
ー・レベルを示している。OTDRに関する現在の知識
及びOTDRトレースの分析に関する詳細な説明は、1
998年の「ISBN 0-13-534330-5」のD. Dericson著の
「Fiber Optic Test and Measurement」の434ff頁
に説明されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】OTDRによれば、欠
陥を特定の不連続と解釈するOTDRトレースを評価す
ることによって、光ファイバ・システムにおける欠陥
(故障箇所)を局所化することが可能になる。しかし、
この評価では、とりわけ、後方散乱信号が最終的にOT
DRの受信器のノイズ・レベルより低くなる、空間的に
伸長する光ファイバ・システム(例えば、長い光ファイ
バ)に関して、「自然の」限界が見出されることにな
る。
【0005】エルビウムをドープした増幅器(EDF
A)を装備した光ファイバ・リンクを試験する必要のあ
る場合には、光ファイバ・システムにおける欠陥の局所
化に対するOTDRの適用可能性がさらに制限されるこ
とになる。この環境において、標準的なOTDRは、い
くつかの障害に直面することになる。第1に、EDFA
によって、かなりの光学ASEノイズ(増幅される自然
放出)が生じ、このため、予防措置が講じられなけれ
ば、OTDRのような高感度の機器を困惑させる(dazzl
es)ことになる。この問題は、例えば、受信器の経路内
に狭帯域の光学フィルタを設けることによって対処する
ことが可能である。第2に、EDFAには、一般に、散
乱または反射光が入力ポートに戻るのを阻止する光アイ
ソレータが含まれている。第3に、EDFA伝送リンク
の極めて高い信号レベルは、OTDRのプローブ信号に
対する非線形干渉を示している可能性がある。
【0006】本発明の目的は、光ファイバ・システムに
おける欠陥を局所化する可能性を高めることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、光ファ
イバ等の空間的に伸びる光学素子に、光学素子に沿って
空間的に割り当てられた複数の反射事象(reflecting ev
ents)が設けられている。
【0008】光学素子において可能性のある欠陥が、光
学素子に信号を送り込み、反射事象から反射される信号
を測定し、測定した反射信号と欠陥のない光学素子を表
す予測信号の比較を行うことによって局所化することが
できる。光学素子に欠陥がない場合、測定される反射信
号は、予測信号にほぼ一致する。光学素子に1又は2以
上の欠陥が存在する場合、1又は2以上の欠陥のそれぞ
れの後方にある距離内で測定される反射信号は、ある程
度減衰することになる、すなわち、換言すると、予測信
号に対して、少なくとも異なる(例えば、減少した)振
幅を示したり、あるいは、消失することさえある。
【0009】本発明は、光信号を光学素子に送り込むた
めの手段と、反射信号を測定するための手段を含むシス
テムによって実行可能である。これは、例えば、当該技
術において既知のOTDRによって実施可能である。シ
ステムには、さらに、測定された反射信号と故障のない
光学素子を表す予測信号の比較を行うための手段も含ま
れている。これは、例えば、OTDRの一部とすること
が可能な、あるいは、独立した装置をなすデータ処理装
置によって、実施し、実行することが可能である。
【0010】予測信号は、例えば、受け入れ測定のよう
な以前の測定から得るか、または、決定することもでき
るし、あるいは、例えば、理論的解析(シミュレーショ
ンまたはモデリング)及び/または光ファイバに関する
情報(物理的特性のような)から計算するか、別様に得
ることも可能である。
【0011】これによって認められるように、複数の反
射事象の1または2以上で反射した信号を測定すること
によって、光学素子において可能性のある欠陥に関する
情報が得られる。
【0012】反射事象は、屈折率の変化が生じる位置に
よって表すことができるが、光ファイバ・ブラッグ(Bra
gg)・グレーティングのようなグレーティングが望まし
い。
【0013】反射事象は、例えば、個別光ファイバ部品
のような光学素子の連続した部分間における個別装置と
して実施することが可能であるが、例えば、光ファイバ
・ブラッグ・グレーティングとして、光学素子内に組み
込むのが望ましい。
【0014】望ましい実施態様の場合、各反射事象の反
射率値は、反射信号の測定を行う測定点までの距離によ
って決まるように決定される。反射率値は、光学素子の
減衰を補償するため、測定点までの距離が増すにつれて
増増加させるのが望ましい。これによって、反射事象の
距離とは関係なく、振幅がほぼ一定した反射信号の受信
が可能になる。これによって、また、測定に対する、E
DFAのような可能性のある広帯域ノイズ源による影響
を低減させることが可能になる。
【0015】反射事象は、画定された反射特性対波長が
得られるように、選択するのが望ましい。望ましい実施
態様の場合、信号の反射または部分反射を生じさせる特
定の中心波長をもたらすが、他のほとんど全ての波長に
ついては反射を生じさせない、ブラッグ・グレーティン
グのような反射事象が用いられる。
【0016】好適な一実施例において、反射事象は、異
なる波長に関して異なる反射率特性対波長が得られるよ
うに選択される。これによって、測定波長の異なる測定
を用いて、それぞれの波長に対応する個別反射事象の位
置を局所化することが可能になる。こうして、特定の波
長における反射事象の反射率値を個別に選択することが
可能になり、他の波長における反射事象の反射率及び関
連する挿入損失(insertion loss)に依存する必要がなく
なる。その場合、特定の反射信号を明確に特定の反射事
象のせいにするために、反射信号の時間依存性を求める
測定が不要になる。
【0017】本発明による欠陥の局所化は、例えば、特
定の光ファイバをモニタするための単一光学素子、及び
/または、光学フィルタ、スイッチ等のような(光学的
に伸長していない)光学素子間に結合することが可能
な、1または2以上の細長い個別光学素子(例えば、光
ファイバ・セグメント)を含む光学ネットワークに対し
て適用することが可能である。測定及びモニタされる光
学システム内における異なる反射事象からの反射信号
が、同じ特性を示す場合、異なる反射事象を見分けるた
めに、付加的情報を収集しなければならない。こうした
情報は、例えば、OTDRによって自動的に測定され
る、測定信号の送信と反射信号の受信との間の時間等
の、時間情報とすることが可能である。
【0018】所定の位置における1つの反射事象の代わ
りに、1対の、または、3つ以上の反射事象を互いにグ
ループ化して、特定のパターンの反射を生じさせること
が可能である。こうしたパターンは、容易に検出するこ
とが可能であり、自動的に特定の位置を指示する。
【0019】EDFA等の光学増幅器が、連続した光学
素子間、または、その部品間において用いられる場合、
光学素子のそれぞれには、反射率値が距離に依存し、か
つ、異なる波長に関して反射率特性対波長がそれぞれに
異なるか、あるいは、そのいずれかである一連の反射素
子を設けるのが望ましい。これによって、光学素子のそ
れぞれにおける欠陥を局所化することが可能になる。光
アイソレータを用いて、散乱及び/または反射光が入力
測定ポートに戻るのを阻止する場合、反射信号が確実に
測定点に戻ることができるようにするため、ループバッ
クパス(loop back path、逆進行信号のための)または
他の十分な手段を設けなければならない。
【0020】測定周波数は、例えば、通信を目的として
光学素子に加えられる可能性のある伝送周波数または実
際の伝送周波数とは異なるように選択し、光学素子にお
けるこうした交通状態とは関係なく実行することができ
るようにするのが望ましい。
【0021】従来のOTDR測定に対する他の利点は、
次の通りである: 1)強度のリターン信号。反射信号は、一般に、後方散乱
信号よりはるかに強いため。 2)高速の測定速度。時間に関して過剰な信号平均化を必
要としない、通常、より強い反射信号であるため。 3)SNRをさらに高めるため、コード相関が可能であ
る。 4)光ファイバの交通状態に関係なく、活動中の光ファイ
バをモニタすることが可能。 5)後方散乱測定の必要がない。
【0022】本願発明におけるその他の目的及び多くの
利点については次の詳細説明及び添付図面より容易に理
解される。
【0023】
【実施例】図1には、本発明による光ファイバ10が示
されている。光ファイバ10には、「欠陥コーディン
グ」として、位置x1における第1の反射事象RE1
(光ファイバ10の第1の端部20から)、位置x2に
おける第2の反射事象RE2、及び、位置x3における
第3の反射事象RE3が含まれている。反射事象REi
は、光ファイバ10の全長にわたって等間隔に設ける
か、そうでなければ、分布させることが可能である。す
なわち、光ファイバ10の特定位置における欠陥をモニ
タするため、こうした特定位置内に、所定のパターンを
なすように、1または2以上の反射事象REiを設ける
ことが可能である。図1aの実施態様の場合、反射事象
REiは、グレーティング、できれば、ブラッグ・グレ
ーティングによって設けられる。
【0024】光ファイバ10における欠陥の位置の探査
/モニタを行うため、OTDR30は、直接または光フ
ァイバ・ネットワーク40を介して光ファイバ10に結
合される。動作において、OTDR30は、測定信号を
光ファイバ10に対して送り出し、光ファイバ10から
反射する信号を測定する。欠陥が光ファイバ10内に生
じたか否かをアクセスするため、OTDR30は、測定
された反射信号と欠陥のない光ファイバ10を表す予測
信号を比較する。予測信号は、前回の測定または光ファ
イバ10の初期測定による信号であることが望ましい。
【0025】図1bには、欠陥のない状態にある図1a
の光ファイバ10に関して、OTDR30によって求め
られた光ファイバ10のOTDRトレース50の一例が
示されている。同じ光ファイバ10の第2のOTDRト
レース60は、欠陥が反射事象RE1とRE2の間の位
置f1に生じた場合を表している。この場合、反射事象
RE2及びRE3からの反射信号は、例えば、光ファイ
バの破損により、f1において光ファイバ10が完全に
遮断されるため、完全に消失してしまっている。
【0026】図1bの例では、反射事象には、ほぼ等し
い反射率値が与えられているので、それぞれの反射事象
REiより前の最後の測定値に対して、それぞれの反射
率のピークの高さH1、H2及びH3はほぼ等しくな
る。
【0027】図1cには、もう1つの例のOTDRトレ
ース70が示されているが、この場合、反射事象REi
の反射率値は、規定の絶対レベルに対する絶対振幅H
が、反射事象REiについてほぼ等しくなるように選択
される。これは、とりわけ、OTDRトレース70の信
号レベルが(少なくとも部分的に)ノイズ・レベルN未
満にまで降下して、測定信号の信号レベル(反射事象R
Eiからの反射率のピークを除く)が、ノイズ・レベル
Nより低くなる場合に有利である。これによって、後方
散乱の解析が、ノイズ・レベルNのためにもはや不可能
という場合でも、長距離にわたって連続した反射事象R
Ei間の欠陥を決定することが可能になる。
【0028】図1cの一実施例の例では、反射事象RE
iとREi+1の間に介在する光ファイバ・セグメントが減
衰AIが示されており、後続の反射事象REi+1に関する
反射率値ri+1は、減衰Aiの2倍の補償に備えて選択さ
れる。
【0029】図1dには、反射事象REiの反射率値が
それぞれに異なる波長依存性を示す、もう1つの例が示
されている。図1dの場合、OTDR30からの測定信
号の周波数λiは、周波数λiが反射事象REiの中心反
射周波数と一致するように選択される。分かりやすくす
るため、図1dにおける3つのOTDRトレースは、互
いに垂直方向に間隔をあけて表わされている。
【0030】図1aから図1dに示されたたOTDRト
レースは、位置xiにおける光ファイバ10からの反射
信号の垂直変位によって表示される、各反射事象REi
に関する一定の挿入損失を示している(例えば、前述の
文献の457頁も参照されたい)。しかし、それぞれの
挿入損失値が、反射事象REiのそれぞれのタイプ及び
実施態様によって決まるのは明らかである。
【0031】例えば、図1aに示すように、欠陥コーデ
ィングが同じか、または、異なる1又は2以上の光ファ
イバ10が、他の光学コンポーネントの接続にも適用可
能であることは明らかである。その場合、OTDRトレ
ースはより複雑になるが、本発明の原理は、同じであ
り、それに従って適用することが可能である。
【0032】次に、EDFAリンクにおける光ファイバ
の破損及び損失の箇所を局所化する例に関して、本発明
の説明を行うことにする。ただし、光増幅器を備えてい
ても、あるいは、いなくても、任意の光ファイバ構成に
本発明を用いることができるのは明らかである。さら
に、この例は、異なる波長に関する測定、及び、波長依
存性の異なる反射事象に基づくものである。ただし、本
発明の原理は、異なる波長を必要とするものではなく、
1つの波長に関する測定、及び、波長依存性が同様また
は同一の反射事象を用いることも可能である。その場
合、例えば、反射率が、距離が増すにつれて高くなるこ
とにより、ほぼ一定した振幅の反射信号を受信すること
ができるように、測定点からの距離に従って、反射率値
を選択するのが望ましい。
【0033】本発明では、高ASE信号、測定速度の上
昇、及び、測定範囲の拡大に有利になるように、後方散
乱の測定を回避する。後方散乱の代わりに、本発明で
は、例えば、光ファイバに組み込まれたグレーティング
のような反射事象によって発生した、リンクにおける反
射を評価する。こうしたグレーティング(例えば、光フ
ァイバ・ブラッグ・グレーティング)は、選択された波
長の光にさらされると、部分的阻止フィルタの働きをす
るのが好ましい。
【0034】図2aに示す望ましい実施態様の場合、光
ファイバ・リンク100には、ファイバ・セグメント1
0Aの異なる位置に異なる阻止波長λiが組み込まれる
ように、グレーティング、できれば、ブラッグ・グレー
ティングが設けられている。グレーティング数、より正
確に云えば、グレーティング間の距離によって、欠陥を
局所化することが可能な空間分解能が決まる。こうした
グレーティングの中心周波数λiに合致する波長の光パ
ルスで、被測定光ファイバ10Aを探査すると、パルス
の一部が反射し、逆方向に進行する。連続したグレーテ
ィング間に欠陥がある場合、第1のグレーティング(測
定点の方向から)は、やはり、測定信号を反射するが、
その欠陥は、測定信号が第2のグレーティングまで進行
するのを完全にまたは部分的に阻止するか、あるいは、
少なくとも測定信号を減衰させる。図2aの構成の場
合、光ファイバ・セグメント10Aは、光増幅器105
Aと105Bの間に結合される。
【0035】アイソレータが逆方向の光路を遮断する場
合、信号を入力ポートまで伝達するもう1つの光ファイ
バ10Bに反射を送り込む、ループバックパス110を
設けることが望ましい。ループバックパス110には、
順方向光路及び後方反射光のための光路も組み込むこと
が可能である。EDFAリンク(例えば、海底リンク)
の場合、光ファイバは、通常、対をなして延びているの
で、これは、簡単に解決することが可能である。こうし
た双方向リンクは、一般に、信号を逆方向に伝送する2
つの単方向光ファイバによって実現される。両方の単方
向光ファイバを接続する光カプラから構成される構成に
よって、こうしたリターン・パスを設けることが可能に
なる。
【0036】図2aに示す光ファイバ・リンク100を
完全にチェックするため、異なる波長λi(i=1、
2、3、...)のいくつかの光パルスが光ファイバ1
0Aに向けて送り出される。光ファイバ10Aは、各個
別プローブ信号毎に、測定される往復ラウンド・トリッ
プ時間によって特定位置に割り当てることが可能なリタ
ーン・パルスで応答する。光ファイバの破損または追加
リンクによる損失は、個別反射Riの強度と、欠陥のな
い光ファイバに関する予測値を絶えず比較することによ
って発見し、位置を局所化することが可能である。故障
がある場合、欠陥箇所の後の個別反射Riの強度は、予
測値と比べて異なるか(この場合、減少する)、あるい
は、消失する場合さえある。
【0037】図2bには、波長独立部分R0(これは、
順方向進行信号の一部である)と、光ファイバ・グレー
ティングλ3の位置に対応する位置における波長依存反
射R3を備えたリターン信号を生じる、λ3における単一
パルス(または、コード)測定が示されている。光ファ
イバの減衰は、R3の強度の減少を考慮した上の結果で
ある。
【0038】図2cには、波長λ1における図2bと同
じ測定が示されている。
【0039】図2dには、反射の強度が等しくなるよう
に反射率を調整した、リンク100における測定が示さ
れている。位置R2とR3の間に光ファイバの破損が生じ
る場合、もはや反射R3及びR4の検出は不可能である。
【0040】図2bないし図2dには、後方散乱信号が
ノイズ・レベルN以下である範囲に関するOTDRトレ
ースが示されている。従って、ノイズ・レベルNを超え
るのは、リターン・パルスRiだけということになる。
【0041】測定波長は、伝送リンク100があまり減
衰を示さない波長に合わせて選択するのが好ましい。グ
レーティングの中心波長λiは、リンクにおける交通信
号、すなわち、例えば、通信目的に利用される他の信号
に干渉しないように選択すべきである。例えば、λi
は、DWDM(稠密波長分割多重化)システムのための
ITU(国際電気通信連合)グリッドに適合するか、あ
るいは、交通帯域外とすることが可能である。
【0042】光ファイバ・グレーティングの反射率値
は、光ファイバの減衰を補償するように選択することが
可能である。こうして、測定されたリターン信号を用い
て、ほぼ等しい強度を得ることが可能になる。例えば、
リンク損失が、ほぼ10dBの場合、第1のグレーティ
ングの反射率は、リンクにおける最終反射率より20d
B低くすべきである。これには、ASEパワーの反射量
がはるかに少ないというもう1つの利点がある。
【0043】反射のピークだけしか測定する必要がない
ので、後方散乱信号に重畳される自動相関副ローブ(sid
elobes)に関する厄介な問題を伴うことなく、コード相
関方式の適用が可能になる。
【0044】以上、本発明の実施例について詳述した
が、以下、本発明の各実施態様の例を示す。 (実施態様1)空間的に伸長する光学素子であって、前
記光学素子において可能性のある欠陥を局所化するた
め、前記光学素子に沿って空間的に割り当てられた複数
の反射事象を含む光学素子。 (実施態様2)1または2以上の前記反射事象の反射率
値は、反射信号の測定が行われる測定点までの距離に依
存することを特徴とする前項(1)記載の光学素子。 (実施態様3)反射率値は、測定点までの距離が増すに
つれて増加することを特徴とする前項(3)記載の光学素
子。 (実施態様4)反射率値は、反射事象において反射する
信号の振幅がほぼ等しくなるように選択されることを特
徴とする前項(3)記載の光学素子。 (実施態様5)反射事象は、個別装置として実施される
か、または、光学素子内に組み込まれることを特徴とす
る前項(1)から(4)のいずれかの項に記載の光学素子。 (実施態様6)1または2以上の反射事象によって、予
め決められた反射率特性対波長が得られることを特徴と
する前項(1)から(5)のいずれかの項に記載の光学素子。 (実施態様7)1または2以上の反射事象によって、異
なる波長に関する異なる反射率特性対波長が得られるこ
とを特徴とする前項(6)記載の光学素子。 (実施態様8)少なくとも2つの反射事象を互いにグル
ープ化することによって、特定パターンの反射が発生す
ることを特徴とする前項(1)から(7)のいずれかの項に記
載の光学素子。 (実施態様9)以下の(a)から(c)の工程を含む空間的に
伸長する光学素子において可能性のある欠陥を局所化す
るための方法であって、(a)信号を光学素子に送り込
み、、(b)反射信号を測定し、(c)測定された反射
信号と故障のない光学素子を表した予測信号を比較する
ことによって、可能性のある欠陥を局所化する。 (実施態様10)予測信号が、以前の測定または理論的
解析から得られたものであることを特徴とする前項(9)
記載の方法。 (実施態様11)測定周波数が、光学素子に加えられる
可能性のある伝送周波数または実際の伝送周波数とは異
なるように選択されることを特徴とする前項(9)または
(10)記載の方法。 (実施態様12)空間的に伸長する光学素子において可
能性のある欠陥を局所化するためのシステムであって、
信号を光学素子に送り出すための手段と、反射信号を測
定するための手段と、測定された反射信号と故障のない
光学素子を表した予測信号を比較するための手段が含ま
れているシステム。
【図面の簡単な説明】
【図1a】本発明の一実施例を示す概略図。
【図1b】本発明の一実施例によって得られたOTDR
トレースを示す図。
【図1c】本発明の一実施例によって得られたOTDR
トレースを示す図。
【図1d】本発明の一実施例によって得られたOTDR
トレースを示す図。
【図2a】本発明の他の実施例を示す概略図。
【図2b】図2aの実施例によって得られたOTDRト
レースの例を示す図。
【図2c】図2aの実施例によって得られたOTDRト
レースの例を示す図。
【図2d】図2aの実施例によって得られたOTDRト
レースの例を示す図。
【符号の説明】
10:光ファイバ 30:光学適時間領域反射率計 40:光ファイバネットワーク 50、60、70:OTDRトレース 100:光ファイバリンク 105A、105B:光増幅器 110:ループバックパス

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】空間的に伸長する光学素子であって、前記
    光学素子において可能性のある欠陥を局所化するため、
    前記光学素子に沿って空間的に割り当てられた複数の反
    射事象を含む光学素子。
  2. 【請求項2】以下の(a)から(c)の工程を含む空間的に伸
    長する光学素子において可能性のある欠陥を局所化する
    ための方法であって、(a)信号を光学素子に送り込
    み、、(b)反射信号を測定し、(c)測定された反射
    信号と故障のない光学素子を表した予測信号を比較する
    ことによって、可能性のある欠陥を局所化する。
  3. 【請求項3】空間的に伸長する光学素子において可能性
    のある欠陥を局所化するためのシステムであって、信号
    を光学素子に送り出すための手段と、反射信号を測定す
    るための手段と、測定された反射信号と故障のない光学
    素子を表した予測信号を比較するための手段が含まれて
    いるシステム。
JP3785099A 1998-02-16 1999-02-16 光学素子と光ファイバシステムにおける欠陥の局所化のための方法とそのシステム Pending JPH11287735A (ja)

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