JPH11287704A - キャビテーションセンサ及び壊食量評価システム - Google Patents

キャビテーションセンサ及び壊食量評価システム

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JPH11287704A
JPH11287704A JP10105541A JP10554198A JPH11287704A JP H11287704 A JPH11287704 A JP H11287704A JP 10105541 A JP10105541 A JP 10105541A JP 10554198 A JP10554198 A JP 10554198A JP H11287704 A JPH11287704 A JP H11287704A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャビテーション強度を直接的かつ簡便に計
測して、流体機械の構成部品の壊食速度をモニタできる
ようにした壊食量評価システムを提供する。 【解決手段】 流体の流路内の圧力波を検出する圧力波
センサ10と、圧力波センサ1で検出された圧力波から
雑音を除去してキャビテーション気泡崩壊による衝撃波
形を取り出すハイパスフィルタ12と、ハイパスフィル
タを通過した衝撃波形をサンプリングしてサンプル値を
抽出するサンプリング部14,16と、所定の検出時間
内に検出された前記サンプル値を基にキャビテーション
強度を求めてキャビテーションによる壊食量を評価する
演算部18とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体機械内に発生
するキャビテーションが流体流路を形成する材料の表面
に作用する強度を計測するキャビテーションセンサ及び
それを用いて壊食量を評価する壊食量評価システムに関
する。
【0002】
【従来の技術】キャビテーションは、流体の圧力の低下
に伴い気泡が生成する現象であり、この現象が生じる
と、気泡崩壊時に衝撃力が発生し、高速で材料表面に繰
り返し作用する。このため、ポンプ等の流体機械の流体
流路を形成する部品においては、繰り返し応力によって
進行する腐食であるいわゆるキャビテーション壊食を受
ける。従って、部品の健全性を保つためには、キャビテ
ーション壊食が部品に与える影響を評価する必要があ
る。
【0003】従来は実験的に、磁歪振動法、ウォータジ
ェット法等衝撃力の既知な装置を使用して同一材料の壊
食量を予め求め、同材料を使用した実装置の運転後の材
料の壊食量により、実装置の衝撃力を求めていた。さら
に、その推定した衝撃力より衝撃力と壊食量の既知な材
料のデータより実装置に適した材料を選定していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例においては、材料の壊食量を特定の場合のデータに
基づいて運転時間で推定しているので、種々の状況の相
違に起因する運転条件の差に基づく壊食速度の相違を直
接に判断することができなかった。
【0005】本発明は上記のような課題に鑑み、キャビ
テーション強度を直接的かつ簡便に計測して、流体機械
の構成部品の壊食速度をモニタできるようにした壊食量
評価システムと、キャビテーション強度を簡便にかつ感
度良く検出することができるキャビテーションセンサを
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、流体の流路内の圧力波を検出する圧力波センサと、
前記圧力波センサで検出された圧力波から雑音を除去し
てキャビテーション気泡崩壊による衝撃波形を取り出す
ハイパスフィルタと、前記ハイパスフィルタを通過した
衝撃波形をサンプリングしてサンプル値を抽出するサン
プリング部と、所定の検出時間内に検出された前記サン
プル値を基にキャビテーション強度を求めてキャビテー
ションによる壊食量を評価する演算部とを有することを
特徴とする壊食量評価システムである。
【0007】このような構成により、圧力波センサで求
められた衝撃力の波形からキャビテーションに基づくも
のを取り出し、この値の2乗の総和からキャビテーショ
ン強度を求めることができる。キャビテーション強度と
壊食量との間に直線的な相関関係があることが知られて
おり、この関係から材料の壊食量を評価することができ
る。
【0008】ハイパスフィルタとしては、例えば、50
kHz以上の周波数を通過させるフィルタを使用する。
キャビテーション気泡崩壊による圧力負荷時間は、一般
に1〜2μs程度であり、50kHz以上のハイパスフ
ィルタを使用することで、雑音成分をほぼ確実に除去す
ることができる。
【0009】サンプリング部には、前記ハイパスフィル
タを通過した衝撃波形の所定のリセット時間内でのピー
ク値を次のリセット信号が入力されるまで保持するピー
クホルダを用いてもよい。前記リセット時間は、例え
ば、50〜100μs程度に設定する。圧力センサの感
圧面積を7mm2とした場合のキャビテーション気泡崩
壊の検出頻度は、ほぼ100μs以上であるので、圧力
センサの感圧面で生じるほぼ全てのキャビテーション気
泡崩壊を検出することができる。また、ピーク値をデジ
タル化して演算部に出力するA/Dコンバータを設ける
のが好ましい。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の壊食量評価システムを備え、流路を構成する部品に前
記圧力波センサが取り付けられていることを特徴とする
流体機械である。
【0011】請求項3に記載の発明は、薄肉平板状の圧
電素子と、該圧電素子の両面に該圧電素子に対して面対
称になるようにそれぞれ取り付けられた金属製の感圧板
とを備えたことを特徴とするキャビテーション強度セン
サである。
【0012】これにより、一方の感圧板の感圧面に作用
するキャビテーション気泡崩壊による衝撃力は感圧板中
を伝播して圧力素子に検出される。感圧板の厚さを3m
m以上とすることで、この感圧面で反射する2次波が1
次波と干渉することがなくなり、正確なピーク値を算出
することができる。また、例えば、このようなセンサを
羽根車の羽根や、2つの流路の仕切壁等に埋設すること
により、センサの両側の流路におけるキャビテーション
を検出することができる。
【0013】請求項4に記載の発明は、流体の流路壁の
表面に所定の深さの溝が形成され、この溝の内側に該溝
に囲まれた台座状の圧電素子取付部が形成され、該圧電
素子取付部に薄肉平板状の圧電素子が感圧面をほぼ流路
壁の表面と面一に取り付けられていることを特徴とする
キャビテーション強度センサである。これにより、台座
状の圧電素子取付部を反射板として用いて簡単なキャビ
テーションセンサが構成される。
【0014】請求項5に記載の発明は、前記感圧板の厚
さ又は前記圧電素子取付部の高さが3mm以上であるこ
とを特徴とする請求項3又は4に記載のキャビテーショ
ンセンサである。これにより、圧力波が圧電素子に到達
してできる第1のピークと、これが感圧面や反射面から
反射してできる第2のピークとが干渉することがなく、
正確なピーク値を算出することができる。
【0015】請求項6に記載の発明は、前記圧電素子の
感圧面の面積が2.5〜15mm2であることを特徴と
する請求項3ないし5のいずれかに記載のキャビテーシ
ョン強度センサである。これにより、単独のパルスを識
別しつつ、単位面積当たりのキャビテーション強度を正
確に評価するのに十分な強度の信号を検出することがで
きる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明をポンプに応用した
1つの実施の形態について図面を参照して説明する。図
1は、本発明の実施の形態の壊食量評価システムを示す
ブロック図で、このシステムは、流体中の圧力波を検出
する圧力波センサ(キャビテーションセンサ)10と、
この圧力波センサ10で検出された圧力波からキャビテ
ーションによる衝撃波形を取り出すハイパスフィルタ1
2と、この衝撃波形の所定のリセット時間内でのピーク
値をピーク波形として次のリセット信号が入力されるま
で保持するピークホルダ14と、このピーク波形の最大
値をデジタル化するA/Dコンバータ16と、このA/
Dコンバータ16の出力信号に基づいて必要な演算処理
を行なうコンピュータ18とから構成されている。
【0017】圧力波センサ10は、図2に示すように、
薄肉円板状のピエゾ素子等の圧電素子20と、これの両
面にそれぞれ導電性接着剤層22a,22bを介して貼
付された2枚の同形状の金属製の感圧板24a,24b
と、これらの感圧板に接続された信号線26a,26b
とを備えている。このセンサは、全厚、すなわち、圧電
素子20、接着剤層22a,22b、感圧板24a,2
4bの各厚さを加えた値が、羽根車28の羽根30の厚
さと等しく設定されており、羽根30に形成された貫通
孔32に例えばゴム製のクッション材34を介して感圧
面(外面)が羽根面と面一になるように嵌め付けられて
いる。信号線26a,26bは、羽根車28のシャフト
からスリーブリング等を介して外部に導出されている。
【0018】この例では、圧電素子20の厚さが0.2
5mm、接着剤層22a,22bは僅少であり、感圧板
24a,24bの厚さHは後述する理由から片側で3m
m以上に設定されている。従って、羽根30の厚さは圧
電素子20の厚さ(t)+6mm以上になっている。セ
ンサ10をこのように羽根30に取り付けることによ
り、羽根30の両面における圧力波を検知することがで
きる。
【0019】感圧板24a,24bは、圧電素子20の
電極としての作用と、それが面する流路において圧力波
を検知する場合の感圧作用と、他方の感圧板24a,2
4bから受けた圧力波に対する反射板としての作用を行
なう。従って、原則として、2枚の感圧板24a,24
bは対称で同厚であるが、条件によってこれを変えても
よい。感圧板24a,24bの厚さHを3mm以上とし
たのは、これが薄いと、図3(a)に示すように、流路
に面する感圧面からの圧力波が圧電素子20に到達して
できる第1のピークと、これが感圧面から反射してでき
る第2のピークとが相殺してしまい、正確なピーク値が
算出できないが、これを3mm以上とすればこれらが干
渉することがないからである。
【0020】圧電素子20の感圧面積、つまり圧力板2
2及び反射板24の断面積は、単位面積当たりのキャビ
テーション強度を正確に評価する上で、個々の荷重を分
離可能な範囲で極力大きくすることが好ましいが、大き
すぎると多数の単独の荷重を同時に検出して、単独のパ
ルスを識別できなくなる。このため、圧電素子20の感
圧面積は5〜15mm2程度であることが望ましい。
【0021】以下、このように構成された壊食量評価シ
ステムの作用を説明する。まず、予め、このシステムで
計測される衝撃強度の較正を以下のようにして行なって
おく。すなわち、質量の分かっている剛球を所定高さか
ら圧力波センサ10に向けて落下させ、その時の出力電
圧(V)を求めて、次式から定数aを求めておく。F
(N)=a×V(V)圧力波センサ10として、厚さ
0.25mmで直径3mmの圧電素子20を使用し、反
射板24の材質としてSS400を使用した場合の定数
aは、2.18であった。
【0022】流体にキャビテーションが発生して衝撃力
が一方の感圧板24aの端面に作用すると、圧力波が感
圧板22aを介して圧電素子20に伝達され、この結
果、圧電素子20からはその強度に対応する電圧波形が
出力される。圧力波センサ10で検出された圧力波の例
を図4に示す。圧力板22の端面は、流体Lの流路に面
しているので、キャビテーション発生による衝撃波形
は、同図に示すように、静水圧成分の雑音に重畳した波
形Aとして該雑音と同時に検出される。
【0023】ハイパスフィルタ12は、圧力波センサ1
0で検出された圧力波から低周波の雑音成分を除去する
ためのもので、例えば周波数50kHz以上の圧力波を
通過させるものが使用される。これにより、圧力波から
50kHz以下の低周波数成分が雑音として除去され、
図5(a)に示すような衝撃波形のみが取り出される。
なお、ハイパスフィルタ12は、使用条件に応じてその
通過周波数を任意に変更できることが好ましい。
【0024】ハイパスフィルタ12を通過した衝撃波形
はピークホルダ14に入力され、ここで、所定の設定計
測時間(リセット時間)内での衝撃波形のピーク値が次
のリセット信号が入力されるまで保持される。リセット
時間を100μsとした時の図5(a)を基にしたピー
ク波形を同図(b)に示す。リセット信号Rは、例え
ば、図6に示すように95μs毎に出力され、5μs保
持される5Vの矩形波であり、コンピュータ18からピ
ークホルダ12に入力される。これにより、リセット時
間内での最大電圧値(サンプル)Vmがサンプリングさ
れる。ここで、感圧板24a,24bの厚さが3mm以
上に設定されており、図3(b)に示すように感圧面か
らの2次反射が最初の波形と重ならないので、各ピーク
の値を正確に算出することができる。
【0025】圧力波センサ10の感圧面積を7mm2
した場合のキャビテーションにおける気泡崩壊の検出頻
度は、ほぼ100μs以上であるので、リセット時間を
この時間より短くすることで、圧力波センサ10の感圧
面で生じるほぼ全てのキャビテーションを検出すること
ができる。一方、この時間をあまり短くすると、サンプ
ル数が増大してしまうので、50〜100μs程度に設
定することが好ましい。
【0026】このようにして得られたサンプルは、A/
Dコンバータ16に入力されてデジタル化された後、コ
ンピュータ18で処理される。すなわち、 F(N)=a×V(V) に各リセット時間内でのピーク値を代入する(V=V
m)ことで、圧力波センサ10に作用するキャビテーシ
ョン気泡崩壊の衝撃力F(N)を求める。コンピュータ
18は予め設定された所定の演算時間毎に、検出された
サンプルを基に1回の処理を行う。例えば、この検出時
間を3秒、リセット時間を100μsとした時には、3
×104(3秒/100μs)のサンプルが得られ、コ
ンピュータ18は、これらのサンプルを基に1回の処理
を行う。
【0027】そして、衝撃力F(N)により圧力波セン
サ10に作用する衝撃エネルギeを、 e=(ΔT/ρC){F(N)}2 ここに、ΔT:衝撃力の持続時間 ρ :流体の密度 C :流体内での音速 により求める。この衝撃エネルギは、各リセット時間内
に圧力波センサ10に作用したものであるので、検出時
間内においては、この時間内にサンプルされたピーク波
形の全てにおいて上記の計算を行い、これらの全ての値
を合計してキャビテーション強度を求める。
【0028】所定時間内に作用する衝撃エネルギeは、
所定時間内に作用する衝撃力の2乗の合計S=Σ{Fi
(N)}2に比例する。キャビテーション壊食において
は、AlとCuについて図7に示すように、所定時間内
における衝撃力の2乗の合計Sと壊食量とがリニアな関
係であることが知られている。なお、1N以下の衝撃力
は、壊食に対して及ぼす影響が小さいので、衝撃力の2
乗の合計Sから除外してもよい。
【0029】そこで、衝撃力の2乗の合計Sを求め、こ
の値と壊食量との関係から材料の壊食量を求めることに
より、簡単な作業でその流体機械の流路構成部品におけ
る壊食量を推定することができる。従って、Sの累積値
を算出し、これを基にポンプ部品の寿命を推定して、部
品の交換やメンテナンスのタイミングを判断することが
できる。例えば、この値が所定の閾値に達した場合に、
メンテナンスや部品交換を促す警告信号を発するよう
に、コンピュータ18にプログラムしておく。
【0030】以下、本発明の圧力波センサの第2の実施
の形態を説明する。図8に示すように、この圧力波セン
サ40は、先の実施の形態と異なり、羽根30の全厚を
刳り抜いた貫通孔にではなく、羽根30の表面の一部を
除去した凹所に取り付けられている。
【0031】すなわち、羽根30の表面には垂直に溝4
2が切り込まれており、これにより、圧電素子20と同
一の断面を有する反射部44が形成されている。反射部
44の頂面は羽根30の表面より下になるように切削さ
れ、ここに、薄肉円板状の圧電素子20が導電性接着剤
22aを介して貼り付けられている。圧電素子20の表
面側には、全面を覆う金属製の圧力板24が同様に導電
性接着剤22bを介して貼り付けられている。反射部4
4の頂面の位置は、取り付けられた圧力板24の表面が
羽根30の表面と面一となるように設定されている。
【0032】溝42にはゴム製等の弾性素材からなるク
ッション材34が埋め込まれており、これにより、反射
部44と羽根30の他の部位とが振動的に及び電気的に
独立した系となっている。圧力板24は圧電素子20の
一方の電極として機能し、これには信号取り出し線26
が接続されて、スリップリング等により外部に引き出さ
れ、圧電素子20の他方の電極は反射部44すなわち羽
根30が代用され、適当な箇所でアース線46に接続さ
れる。従って、この例では羽根車28から引き出す信号
線が1本でよい。
【0033】この実施の形態では、先の場合と同様に、
圧力板24から圧電素子20に加えられた圧力波は反射
部44に伝達され、反射部44の根本部分すなわち溝4
2の底部の深さ位置の反射面48で反射する。反射部4
4の厚さHは、先の場合と同様に3mm以上となってお
り、1次波が反射面から戻る2次波と干渉しないように
なっている。なお、この実施の形態では、反射面48が
固定端であるので、反射面が開放端である先の実施の形
態の場合と反射波の波高が異なることに留意する必要が
ある。
【0034】この実施の形態の圧力波センサ40の構造
は、先の実施の形態のように全厚の貫通孔を形成する必
要がなく、特に羽根30の厚さが大きい場合に作業工程
が簡単となる。逆に、先の実施の形態の場合は羽根30
の厚さが6mm以上必要であったが、この場合には最低
3mm程度でも良いので、羽根厚が薄い場合でも取り付
けが可能である。
【0035】この発明の壊食量評価システムは、上述し
た実施の形態のように、実際の製品に設置して用いて
も、また、製造された特定の機種のキャビテーション壊
食に対する特性を実験的に求める場合に用いてもよい。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
キャビテーションにより生成する圧力波を、反射波の干
渉を防止して感度良く検出することができ、しかも、セ
ンサ部を両側に設けることで、両側にキャビテーション
が発生するような部位にあっても、1個のセンサでこれ
に対処することができる。従って、キャビテーション強
度を直接的かつ簡便に計測することができ、流体機械に
おけるキャビテーション壊食に対する的確な対策を迅速
に採ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すブロック図である。
【図2】図1に示す圧力波センサ及びその取り付け例を
示す断面図である。
【図3】圧力波センサで検出された圧力波を模式的に示
す図である。
【図4】圧力波センサで検出された圧力波を示す図であ
る。
【図5】ハイパスフィルタを通過した衝撃波形、この衝
撃波形から得られたピーク波形及びリセット信号の入力
時間を示す図である。
【図6】リセット波形を示す図である。
【図7】キャビテーション壊食における所定時間内の衝
撃力の2乗の合計と壊食量の関係を示すグラフである。
【図8】圧力波センサの他の実施の形態を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
10,40 圧力波センサ 20 圧電素子 24a,24b 感圧板 28 羽根車 30 羽根 42 溝 44 反射部
フロントページの続き (72)発明者 野口 学 神奈川県藤沢市本藤沢4丁目2番1号 株 式会社荏原総合研究所内 (72)発明者 服部 修次 福井県福井市大願寺1−1−33 大願寺宿 舎1−34

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体の流路内の圧力波を検出する圧力波
    センサと、 前記圧力波センサで検出された圧力波から雑音を除去し
    てキャビテーション気泡崩壊による衝撃波形を取り出す
    ハイパスフィルタと、 前記ハイパスフィルタを通過した衝撃波形をサンプリン
    グしてサンプル値を抽出するサンプリング部と、 所定の検出時間内に検出された前記サンプル値を基にキ
    ャビテーション強度を求めてキャビテーションによる壊
    食量を評価する演算部とを有することを特徴とする壊食
    量評価システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の壊食量評価システムを
    備え、流路を構成する部品に前記圧力波センサが取り付
    けられていることを特徴とする流体機械。
  3. 【請求項3】 薄肉平板状の圧電素子と、 該圧電素子の両面に該圧電素子に対して面対称になるよ
    うにそれぞれ取り付けられた金属製の感圧板とを備えた
    ことを特徴とするキャビテーションセンサ。
  4. 【請求項4】 流体の流路壁の表面に所定の深さの溝が
    形成され、この溝の内側に該溝に囲まれた台座状の圧電
    素子取付部が形成され、該圧電素子取付部に薄肉平板状
    の圧電素子が感圧面をほぼ流路壁の表面と面一に取り付
    けられていることを特徴とするキャビテーションセン
    サ。
  5. 【請求項5】 前記感圧板の厚さ又は前記圧電素子取付
    部の高さが3mm以上であることを特徴とする請求項3
    又は4に記載のキャビテーションセンサ。
  6. 【請求項6】 前記圧電素子の感圧面の面積が2.5〜
    15mm2であることを特徴とする請求項3ないし5の
    いずれかに記載のキャビテーションセンサ。
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