JPH11285604A - 分級装置 - Google Patents
分級装置Info
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- JPH11285604A JPH11285604A JP10107120A JP10712098A JPH11285604A JP H11285604 A JPH11285604 A JP H11285604A JP 10107120 A JP10107120 A JP 10107120A JP 10712098 A JP10712098 A JP 10712098A JP H11285604 A JPH11285604 A JP H11285604A
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- JP
- Japan
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- casing
- screen plate
- chain
- screen
- sludge
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 粘土状の汚泥の如き高粘性物質から固形物を
分離できるようにする。 【解決手段】 左右方向に長いケーシング1の上面部中
央に高粘性物質2の投入口を設け、一端部に固形物4の
排出口5を設け、下面部中央領域にスクリーンプレート
8を組み付ける。ケーシング1内に、駆動スプロケット
10と従動スプロケット11との間に掛け回したチェー
ン18を収納させ、チェーン18に、断面形状を三角形
としたスクレーパ19を取り付ける。チェーン18を正
逆に移動させ、スクリーンプレート8上の高粘性物質2
を、下側軌道部のチェーンと一体に反復移動するスクレ
ーパ19で裏漉して下側へ押し出し、分離された固形物
4を、排出口5から排出させる。
分離できるようにする。 【解決手段】 左右方向に長いケーシング1の上面部中
央に高粘性物質2の投入口を設け、一端部に固形物4の
排出口5を設け、下面部中央領域にスクリーンプレート
8を組み付ける。ケーシング1内に、駆動スプロケット
10と従動スプロケット11との間に掛け回したチェー
ン18を収納させ、チェーン18に、断面形状を三角形
としたスクレーパ19を取り付ける。チェーン18を正
逆に移動させ、スクリーンプレート8上の高粘性物質2
を、下側軌道部のチェーンと一体に反復移動するスクレ
ーパ19で裏漉して下側へ押し出し、分離された固形物
4を、排出口5から排出させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は産業廃水処理施設等
で生ずる粘土状の汚泥の如き高粘性物質の中に混入して
いる固形物を分離するために用いる分級装置に関するも
のである。
で生ずる粘土状の汚泥の如き高粘性物質の中に混入して
いる固形物を分離するために用いる分級装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】産業廃水処理施設等では汚水浄化を行う
際に汚泥が生じる。
際に汚泥が生じる。
【0003】この汚泥は、定期的に下流の処理装置に送
られて処理されることとなるが、この際、コンベアやポ
ンプ等の搬送装置により搬送できるようにするために、
前処理として、汚泥に混入した金属片等の異物の除去を
行う必要があり、このために、汚泥と異物との性状の相
違を利用した分離が分級装置を用いて行われている。
られて処理されることとなるが、この際、コンベアやポ
ンプ等の搬送装置により搬送できるようにするために、
前処理として、汚泥に混入した金属片等の異物の除去を
行う必要があり、このために、汚泥と異物との性状の相
違を利用した分離が分級装置を用いて行われている。
【0004】この種分級装置としては、従来より、振動
ふるい方式や、掻き上げスクリーン方式等が知られてい
る。
ふるい方式や、掻き上げスクリーン方式等が知られてい
る。
【0005】上記振動ふるい方式は、図3にその一例の
概略を示す如く、底面に所要サイズの目孔を有するスク
リーンbを設けた浅い箱形のケーシングaに、振動を与
えるための発振装置(図示せず)を接続し、上記ケーシ
ングaの上部の投入口cより投入された汚泥を、ケーシ
ングa内で振動を与えることによりスクリーンbを通過
させてふるい落とすようにし、ふるい落した汚泥のみを
ケーシングa下面側に設けた回収部dを通して回収させ
るようにし、一方、スクリーンbを通過することができ
ずにスクリーンb上に残った異物をケーシングaの一端
部に設けた排出口eから排出させるようにして分級させ
るようにしてある。
概略を示す如く、底面に所要サイズの目孔を有するスク
リーンbを設けた浅い箱形のケーシングaに、振動を与
えるための発振装置(図示せず)を接続し、上記ケーシ
ングaの上部の投入口cより投入された汚泥を、ケーシ
ングa内で振動を与えることによりスクリーンbを通過
させてふるい落とすようにし、ふるい落した汚泥のみを
ケーシングa下面側に設けた回収部dを通して回収させ
るようにし、一方、スクリーンbを通過することができ
ずにスクリーンb上に残った異物をケーシングaの一端
部に設けた排出口eから排出させるようにして分級させ
るようにしてある。
【0006】又、上記掻き上げスクリーン方式は、図4
にその一例の概略を示す如く、汚泥fの流路となる溝g
内に、上下のローラhの間を無端状のスクリーンベルト
iが循環移動するよう掛け回されてなる掻き上げスクリ
ーンjを、上記スクリーンベルトiの下端部位置により
上記溝gの上流側と下流側とが仕切られるように上下方
向に傾斜させて配設し、溝gの中を流れる汚泥fのみを
スクリーンベルトiの目孔を通過させて下流側へ送り、
スクリーンベルトiの目孔を通過できずに堰止められた
異物を、該スクリーンベルトiの外表面に突設された図
示しない多数の掻上用フライトによりスクリーンベルト
iの循環移動で掻き上げて、排出トレイkに排出させる
ようにすることにより、汚泥fからの異物の分離、除去
を行うようにしてある。lはスクリーンベルトiの上端
側屈曲部のガイドロールを示す。
にその一例の概略を示す如く、汚泥fの流路となる溝g
内に、上下のローラhの間を無端状のスクリーンベルト
iが循環移動するよう掛け回されてなる掻き上げスクリ
ーンjを、上記スクリーンベルトiの下端部位置により
上記溝gの上流側と下流側とが仕切られるように上下方
向に傾斜させて配設し、溝gの中を流れる汚泥fのみを
スクリーンベルトiの目孔を通過させて下流側へ送り、
スクリーンベルトiの目孔を通過できずに堰止められた
異物を、該スクリーンベルトiの外表面に突設された図
示しない多数の掻上用フライトによりスクリーンベルト
iの循環移動で掻き上げて、排出トレイkに排出させる
ようにすることにより、汚泥fからの異物の分離、除去
を行うようにしてある。lはスクリーンベルトiの上端
側屈曲部のガイドロールを示す。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図3に示す
振動ふるい方式の分級装置の場合、主として、固形物同
士を粒径の差異により分級するように設計されたもので
あり、又、図4に示す掻き上げスクリーン方式の分級装
置の場合は、粘性のそれほど高くない流体中の固形物を
抜き出すように設計されたものであるため、上記いずれ
の装置においても、粘性が低くて流動性が高い汚泥の場
合には使用可能であるが、粘性が高くて粘土状となる汚
泥の場合には、粘土状の汚泥自体がスクリーンbあるい
はスクリーンベルトiの目孔を容易に通過することがで
きないため、汚泥内に混入した異物である固形物の分離
除去には使用することができないという問題がある。
振動ふるい方式の分級装置の場合、主として、固形物同
士を粒径の差異により分級するように設計されたもので
あり、又、図4に示す掻き上げスクリーン方式の分級装
置の場合は、粘性のそれほど高くない流体中の固形物を
抜き出すように設計されたものであるため、上記いずれ
の装置においても、粘性が低くて流動性が高い汚泥の場
合には使用可能であるが、粘性が高くて粘土状となる汚
泥の場合には、粘土状の汚泥自体がスクリーンbあるい
はスクリーンベルトiの目孔を容易に通過することがで
きないため、汚泥内に混入した異物である固形物の分離
除去には使用することができないという問題がある。
【0008】そこで、本発明は、粘土状となる汚泥の如
き高粘性物質より、異物となる固形物を分離することの
できる分級装置を提供しようとするものである。
き高粘性物質より、異物となる固形物を分離することの
できる分級装置を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、左右方向に延びる横長のケーシングの上
面部中央に、高粘性物質の投入口を設けると共に、上記
ケーシングの下面部左右いずれか一端部に、固形物の排
出口を設け、且つ上記ケーシングの該排出口から所要量
離れた下面部中間領域に、所要の目孔としたスクリーン
プレートを組み付け、更に、上記ケーシング内の左右両
端部に、可逆駆動可能とした前後一対の駆動スプロケッ
トと前後一対の従動スプロケットを、左右で対峙するよ
うに配置し、該各駆動スプロケットと従動スプロケット
との間に、それぞれチェーンを無端状に掛け回して、該
前後のチェーン間に、高粘性物質を上記スクリーンプレ
ート上で裏漉しして下方へ押し出すためのスクレーパ
を、所要の配列ピッチで取り付けた構成とする。
決するために、左右方向に延びる横長のケーシングの上
面部中央に、高粘性物質の投入口を設けると共に、上記
ケーシングの下面部左右いずれか一端部に、固形物の排
出口を設け、且つ上記ケーシングの該排出口から所要量
離れた下面部中間領域に、所要の目孔としたスクリーン
プレートを組み付け、更に、上記ケーシング内の左右両
端部に、可逆駆動可能とした前後一対の駆動スプロケッ
トと前後一対の従動スプロケットを、左右で対峙するよ
うに配置し、該各駆動スプロケットと従動スプロケット
との間に、それぞれチェーンを無端状に掛け回して、該
前後のチェーン間に、高粘性物質を上記スクリーンプレ
ート上で裏漉しして下方へ押し出すためのスクレーパ
を、所要の配列ピッチで取り付けた構成とする。
【0010】投入口より投入された高粘性物質がスクレ
ーパの間を通ってスクリーンプレート上に位置させられ
た状態において、駆動スプロケットを正逆に駆動してチ
ェーンを所要のストロークで左右方向へ反復移動させる
と、スクリーンプレート上位置において下側軌道部のチ
ェーンと一体に左右方向へ反復移動させられる下側のス
クレーパにより、高粘性物質は裏漉しされるようにスク
リーンプレートを強制的に通過させられるため、該スク
リーンプレートの下側に押し出されるようになる。これ
により、高粘性物質はポンプやコンベヤ等で搬送可能な
性状にさせられる。又、この際、高粘性物質に混入して
いた固形物は、スクリーンプレートを通過することがで
きずに該スクリーンプレート上に残留することになり、
残留した固形物は下側軌道部のチェーンを排出口側へ移
動させることによりスクレーパで掻き取られて排出口か
ら排出される。
ーパの間を通ってスクリーンプレート上に位置させられ
た状態において、駆動スプロケットを正逆に駆動してチ
ェーンを所要のストロークで左右方向へ反復移動させる
と、スクリーンプレート上位置において下側軌道部のチ
ェーンと一体に左右方向へ反復移動させられる下側のス
クレーパにより、高粘性物質は裏漉しされるようにスク
リーンプレートを強制的に通過させられるため、該スク
リーンプレートの下側に押し出されるようになる。これ
により、高粘性物質はポンプやコンベヤ等で搬送可能な
性状にさせられる。又、この際、高粘性物質に混入して
いた固形物は、スクリーンプレートを通過することがで
きずに該スクリーンプレート上に残留することになり、
残留した固形物は下側軌道部のチェーンを排出口側へ移
動させることによりスクレーパで掻き取られて排出口か
ら排出される。
【0011】又、スクリーンプレートをケーシングに着
脱可能に取り付けた構成とすることにより、スクリーン
プレートを、目孔のサイズの異なるものと交換すること
ができるようになるので、スクリーンプレート通過後の
高粘性物質の粒度を調整することができ、所望するサイ
ズの固形物の分離を行うことができる。
脱可能に取り付けた構成とすることにより、スクリーン
プレートを、目孔のサイズの異なるものと交換すること
ができるようになるので、スクリーンプレート通過後の
高粘性物質の粒度を調整することができ、所望するサイ
ズの固形物の分離を行うことができる。
【0012】更に、スクレーパの断面形状を三角形とし
て、頂角部を外向きに配置した構成とすることにより、
高粘性物質に対する裏漉し力を大きく与えることができ
るため、分級効率を向上させることができる。
て、頂角部を外向きに配置した構成とすることにより、
高粘性物質に対する裏漉し力を大きく与えることができ
るため、分級効率を向上させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
を参照して説明する。
【0014】図1(イ)(ロ)及び図2(イ)(ロ)は
本発明の分級装置の実施の一形態を示すもので、左右方
向に延びる横長のケーシング1の上面部中央に、汚泥の
如き高粘性物質2の投入口となるホッパ3を設け、且つ
上記ケーシング1の左端部に、高粘性物質2から分離し
た後の固形物4を排出させる排出口5を設け、更に、上
記ケーシング1の該排出口5から所要距離だけ離れた下
面部中間領域に、開口部6を設けて、該開口部6に所要
サイズの目孔7を有するスクリーンプレート8をボルト
9により着脱可能に取り付ける。
本発明の分級装置の実施の一形態を示すもので、左右方
向に延びる横長のケーシング1の上面部中央に、汚泥の
如き高粘性物質2の投入口となるホッパ3を設け、且つ
上記ケーシング1の左端部に、高粘性物質2から分離し
た後の固形物4を排出させる排出口5を設け、更に、上
記ケーシング1の該排出口5から所要距離だけ離れた下
面部中間領域に、開口部6を設けて、該開口部6に所要
サイズの目孔7を有するスクリーンプレート8をボルト
9により着脱可能に取り付ける。
【0015】又、上記ケーシング1の長手方向となる左
右方向の両端部内に、前後一対の駆動スプロケット10
と前後一対の従動スプロケット11とを対峙させて配置
し、且つ上記駆動スプロケット10のケーシング1外に
位置する軸13の一端部に、動力伝達用のスプロケット
14を取り付け、一方、ケーシング1上に正逆双方向に
回転駆動可能なモータ15を設置し、該モータ15の軸
12上に設けたスプロケット16と上記スプロケット1
4との間に、動力伝達用のチェーン17を無端状に掛け
回し、且つ上記前後の駆動スプロケット10と前後の従
動スプロケット11との間に、それぞれチェーン18を
無端状に掛け回して、上記モータ15の正逆の駆動で該
チェーン18が左右方向に反復移動させられるように
し、更に、上記前後のチェーン18間に、高粘性物質2
を上記スクリーンプレート8上で裏漉しして下方へ押し
出すためのスクレーパ19を、長手方向に所要の配列ピ
ッチで取り付ける。
右方向の両端部内に、前後一対の駆動スプロケット10
と前後一対の従動スプロケット11とを対峙させて配置
し、且つ上記駆動スプロケット10のケーシング1外に
位置する軸13の一端部に、動力伝達用のスプロケット
14を取り付け、一方、ケーシング1上に正逆双方向に
回転駆動可能なモータ15を設置し、該モータ15の軸
12上に設けたスプロケット16と上記スプロケット1
4との間に、動力伝達用のチェーン17を無端状に掛け
回し、且つ上記前後の駆動スプロケット10と前後の従
動スプロケット11との間に、それぞれチェーン18を
無端状に掛け回して、上記モータ15の正逆の駆動で該
チェーン18が左右方向に反復移動させられるように
し、更に、上記前後のチェーン18間に、高粘性物質2
を上記スクリーンプレート8上で裏漉しして下方へ押し
出すためのスクレーパ19を、長手方向に所要の配列ピ
ッチで取り付ける。
【0016】上記スクレーパ19は、断面形状を三角形
とすると共に、三角形の頂角19aを外向きとしてチェ
ーン18に取り付けてあり、スクリーンプレート8の真
上位置において、チェーン18の下側軌道部に位置する
スクレーパ19の頂角19a部がスクリーンプレート8
の上面に対し接触、あるいは近接するようにして、該ス
クリーンプレート8の真上位置を移動する際にスクリー
ンプレート8上の高粘性物質2に裏漉し力を与えてスク
リーンプレート8を通過させられるようにしてある。
とすると共に、三角形の頂角19aを外向きとしてチェ
ーン18に取り付けてあり、スクリーンプレート8の真
上位置において、チェーン18の下側軌道部に位置する
スクレーパ19の頂角19a部がスクリーンプレート8
の上面に対し接触、あるいは近接するようにして、該ス
クリーンプレート8の真上位置を移動する際にスクリー
ンプレート8上の高粘性物質2に裏漉し力を与えてスク
リーンプレート8を通過させられるようにしてある。
【0017】更に、上記ケーシング1の前後の面内側に
は、前後のチェーン18の内側に入り込んで該チェーン
18の移動をガイドできるようにしたガイド20を突設
して、チェーン18の上下方向の変位を拘束させられる
ようにする。
は、前後のチェーン18の内側に入り込んで該チェーン
18の移動をガイドできるようにしたガイド20を突設
して、チェーン18の上下方向の変位を拘束させられる
ようにする。
【0018】汚泥の如き高粘性物質2の分級を行う場合
には、ケーシング1内に、ホッパ3を通して高粘性物質
2を投入し、先ず、モータ15を正逆に駆動して、図2
(イ)に示す如く、チェーン18を矢印Xに示す正方向
と矢印Yに示す逆方向に所要のストロークで交互に移動
させ、しかる後、チェーン18を正方向へ移動させるよ
うにする。
には、ケーシング1内に、ホッパ3を通して高粘性物質
2を投入し、先ず、モータ15を正逆に駆動して、図2
(イ)に示す如く、チェーン18を矢印Xに示す正方向
と矢印Yに示す逆方向に所要のストロークで交互に移動
させ、しかる後、チェーン18を正方向へ移動させるよ
うにする。
【0019】詳述すると、ホッパ3を通してケーシング
1内に所要量の高粘性物質2を投入すると、該高粘性物
質2は、チェーン18の長手方向に並ぶ各スクレーパ1
9の間を通ってスクリーンプレート8上に落下させられ
る。この状態で、図2(イ)に示す如く、モータ15を
駆動し、チェーン18を正方向と逆方向に所要のストロ
ークで交互に移動させると、チェーン18の下側軌道部
に位置してスクリーンプレート8上を反復移動するスク
レーパ19により高粘性物質2に裏漉し作用を与えるこ
とができるので、高粘性物質2はスクリーンプレート8
の目孔7を通って、該スクリーンプレート8の下側に押
し出されるようになる。この際、高粘性物質2に混入し
ている異物となる固形物4は、スクリーンプレート8の
目孔7を通過することができないため、該スクリーンプ
レート8の上側に残留するようになり、スクリーンプレ
ート8の下側において回収される高粘性物質2との分離
が行われる。したがって、しかる後、図2(ロ)に示す
如く、チェーン18を正方向へのみ移動させるようにす
ると、スクリーンプレート8上に残留している固形物4
をスクレーパ19によって排出口5側へ送ることがで
き、固形物4を排出口5から排出させることができる。
1内に所要量の高粘性物質2を投入すると、該高粘性物
質2は、チェーン18の長手方向に並ぶ各スクレーパ1
9の間を通ってスクリーンプレート8上に落下させられ
る。この状態で、図2(イ)に示す如く、モータ15を
駆動し、チェーン18を正方向と逆方向に所要のストロ
ークで交互に移動させると、チェーン18の下側軌道部
に位置してスクリーンプレート8上を反復移動するスク
レーパ19により高粘性物質2に裏漉し作用を与えるこ
とができるので、高粘性物質2はスクリーンプレート8
の目孔7を通って、該スクリーンプレート8の下側に押
し出されるようになる。この際、高粘性物質2に混入し
ている異物となる固形物4は、スクリーンプレート8の
目孔7を通過することができないため、該スクリーンプ
レート8の上側に残留するようになり、スクリーンプレ
ート8の下側において回収される高粘性物質2との分離
が行われる。したがって、しかる後、図2(ロ)に示す
如く、チェーン18を正方向へのみ移動させるようにす
ると、スクリーンプレート8上に残留している固形物4
をスクレーパ19によって排出口5側へ送ることがで
き、固形物4を排出口5から排出させることができる。
【0020】このように、高粘性物質2をスクレーパ1
9とスクリーンプレート8を用いて強制的に裏漉しして
スクリーンプレート8の下側で回収させることにより、
スクリーンプレート8の目孔7を通過することのできな
い固形物4を分離することができるので、図3及び図4
に示した如き従来の分級装置では処理することができな
かった粘度が高くて粘土状となる汚泥から異物を除去す
ることができる。又、上記のように、スクリーンプレー
ト8の下側で高粘性物質2のみを回収できることから、
図1(イ)(ロ)において二点鎖線で示す如き搬送コン
ベヤ21あるいはポンプ等で搬送することができる。
9とスクリーンプレート8を用いて強制的に裏漉しして
スクリーンプレート8の下側で回収させることにより、
スクリーンプレート8の目孔7を通過することのできな
い固形物4を分離することができるので、図3及び図4
に示した如き従来の分級装置では処理することができな
かった粘度が高くて粘土状となる汚泥から異物を除去す
ることができる。又、上記のように、スクリーンプレー
ト8の下側で高粘性物質2のみを回収できることから、
図1(イ)(ロ)において二点鎖線で示す如き搬送コン
ベヤ21あるいはポンプ等で搬送することができる。
【0021】更に、上記スクリーンプレート8はケーシ
ング1に着脱可能に取り付けてあるので、該スクリーン
プレート8を、目孔7のサイズの異なるものと交換する
ことにより、処理後に回収される高粘度物質2の粒度を
調整することができると共に、除去すべき固形物4のサ
イズを調整することができる。
ング1に着脱可能に取り付けてあるので、該スクリーン
プレート8を、目孔7のサイズの異なるものと交換する
ことにより、処理後に回収される高粘度物質2の粒度を
調整することができると共に、除去すべき固形物4のサ
イズを調整することができる。
【0022】更に又、スクレーパ19は、断面形状を三
角形とすると共に、その頂角19a部が外向きとなるよ
うにチェーン18に取り付けてあるため、スクリーンプ
レート8上の高粘性物質2に対し、スクリーンプレート
8を通過させる裏漉し作用を効率よく与えることができ
る。
角形とすると共に、その頂角19a部が外向きとなるよ
うにチェーン18に取り付けてあるため、スクリーンプ
レート8上の高粘性物質2に対し、スクリーンプレート
8を通過させる裏漉し作用を効率よく与えることができ
る。
【0023】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
るものではなく、スクレーパ19の断面形状は台形や半
円形等の形状であってもよいこと、又、汚泥以外の他の
粘土状となる高粘性物質を固形物と分離する際にも適用
できること、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内
において種々変更を加え得ることは勿論である。
るものではなく、スクレーパ19の断面形状は台形や半
円形等の形状であってもよいこと、又、汚泥以外の他の
粘土状となる高粘性物質を固形物と分離する際にも適用
できること、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内
において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0024】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明の分級装置によ
れば、次の如き優れた効果を発揮する。 (1) 左右方向に延びる横長のケーシングの上面部中央
に、高粘性物質の投入口を設けると共に、上記ケーシン
グの下面部左右いずれか一端部に、固形物の排出口を設
け、且つ上記ケーシングの該排出口から所要量離れた下
面部中間領域に、所要の目孔としたスクリーンプレート
を組み付け、更に、上記ケーシング内の左右両端部に、
可逆駆動可能とした前後一対の駆動スプロケットと前後
一対の従動スプロケットを、左右で対峙するように配置
し、該各駆動スプロケットと従動スプロケットとの間
に、それぞれチェーンを無端状に掛け回して、該前後の
チェーン間に、高粘性物質を上記スクリーンプレート上
で裏漉しして下方へ押し出すためのスクレーパを、所要
の配列ピッチで取り付けた構成としてあるので、投入口
より投入された高粘性物質を、スクリーンプレート上に
おいてチェーンの下側軌道部と一体に左右方向に反復移
動するように駆動されるスクレーパにより、裏漉し作用
を与えてスクリーンプレートの下方に強制的に押し出す
ことができて、スクリーンプレートを通過することがで
きずにスクリーンプレート上に残留することとなる固形
物と確実に分離を行うことができる。したがって、粘性
が高い汚泥であっても、後流に位置するコンベヤやポン
プ等で搬送可能な性状に前処理することができる。 (2) スクリーンプレートをケーシングに着脱可能に取り
付けた構成とすることにより、スクリーンプレートを、
目孔のサイズのことなるものと交換することができるの
で、処理後に回収される高粘性物質の粒度の調整を行う
ことができ、除去すべき固形物のサイズを調整すること
ができる。 (3) スクレーパの断面形状を三角形として、頂角部を外
向きに配置した構成とすることにより、高粘性物質に対
する裏漉し力を大きく与えることができるため、分級効
率を向上させることができる。
れば、次の如き優れた効果を発揮する。 (1) 左右方向に延びる横長のケーシングの上面部中央
に、高粘性物質の投入口を設けると共に、上記ケーシン
グの下面部左右いずれか一端部に、固形物の排出口を設
け、且つ上記ケーシングの該排出口から所要量離れた下
面部中間領域に、所要の目孔としたスクリーンプレート
を組み付け、更に、上記ケーシング内の左右両端部に、
可逆駆動可能とした前後一対の駆動スプロケットと前後
一対の従動スプロケットを、左右で対峙するように配置
し、該各駆動スプロケットと従動スプロケットとの間
に、それぞれチェーンを無端状に掛け回して、該前後の
チェーン間に、高粘性物質を上記スクリーンプレート上
で裏漉しして下方へ押し出すためのスクレーパを、所要
の配列ピッチで取り付けた構成としてあるので、投入口
より投入された高粘性物質を、スクリーンプレート上に
おいてチェーンの下側軌道部と一体に左右方向に反復移
動するように駆動されるスクレーパにより、裏漉し作用
を与えてスクリーンプレートの下方に強制的に押し出す
ことができて、スクリーンプレートを通過することがで
きずにスクリーンプレート上に残留することとなる固形
物と確実に分離を行うことができる。したがって、粘性
が高い汚泥であっても、後流に位置するコンベヤやポン
プ等で搬送可能な性状に前処理することができる。 (2) スクリーンプレートをケーシングに着脱可能に取り
付けた構成とすることにより、スクリーンプレートを、
目孔のサイズのことなるものと交換することができるの
で、処理後に回収される高粘性物質の粒度の調整を行う
ことができ、除去すべき固形物のサイズを調整すること
ができる。 (3) スクレーパの断面形状を三角形として、頂角部を外
向きに配置した構成とすることにより、高粘性物質に対
する裏漉し力を大きく与えることができるため、分級効
率を向上させることができる。
【図1】本発明の分級装置の実施の一形態を示すもの
で、(イ)は一部切断側面図、(ロ)は(イ)のA−A
矢視図である。
で、(イ)は一部切断側面図、(ロ)は(イ)のA−A
矢視図である。
【図2】図1の実施の形態における作動状態を示すもの
で、(イ)は高粘性物質をスクリーンプレートの下側に
押し出している状態を示す要部拡大図、(ロ)は固形物
を排出口から排出させる状態を示す要部拡大図である。
で、(イ)は高粘性物質をスクリーンプレートの下側に
押し出している状態を示す要部拡大図、(ロ)は固形物
を排出口から排出させる状態を示す要部拡大図である。
【図3】従来の振動ふるい方式の分級装置の一例を示す
概略斜視図である。
概略斜視図である。
【図4】従来の掻き上げスクリーン方式の分級装置の一
例を示す概略斜視図である。
例を示す概略斜視図である。
1 ケーシング 2 高粘性物質 3 ホッパ(投入口) 4 固形物 5 排出口 7 目孔 8 スクリーンプレート 10 駆動スプロケット 11 従動スプロケット 18 チェーン 19 スクレーパ 19a 頂角
Claims (3)
- 【請求項1】 左右方向に延びる横長のケーシングの上
面部中央に、高粘性物質の投入口を設けると共に、上記
ケーシングの下面部左右いずれか一端部に、固形物の排
出口を設け、且つ上記ケーシングの該排出口から所要量
離れた下面部中間領域に、所要の目孔としたスクリーン
プレートを組み付け、更に、上記ケーシング内の左右両
端部に、可逆駆動可能とした前後一対の駆動スプロケッ
トと前後一対の従動スプロケットを、左右で対峙するよ
うに配置し、該各駆動スプロケットと従動スプロケット
との間に、それぞれチェーンを無端状に掛け回して、該
前後のチェーン間に、高粘性物質を上記スクリーンプレ
ート上で裏漉しして下方へ押し出すためのスクレーパ
を、所要の配列ピッチで取り付けた構成を有することを
特徴とする分級装置。 - 【請求項2】 スクリーンプレートをケーシングに着脱
可能に取り付けた請求項1記載の分級装置。 - 【請求項3】 スクレーパの断面形状を三角形として、
頂角部を外向きに配置した請求項1又は2記載の分級装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10107120A JPH11285604A (ja) | 1998-04-03 | 1998-04-03 | 分級装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10107120A JPH11285604A (ja) | 1998-04-03 | 1998-04-03 | 分級装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11285604A true JPH11285604A (ja) | 1999-10-19 |
Family
ID=14451001
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10107120A Pending JPH11285604A (ja) | 1998-04-03 | 1998-04-03 | 分級装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11285604A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9393616B2 (en) | 2012-11-29 | 2016-07-19 | Paul Wurth S.A. | Spreading device for bulk material on a circular surface and method for operating the same |
-
1998
- 1998-04-03 JP JP10107120A patent/JPH11285604A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9393616B2 (en) | 2012-11-29 | 2016-07-19 | Paul Wurth S.A. | Spreading device for bulk material on a circular surface and method for operating the same |
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