JPH1128554A - プラズマトーチおよびこれを利用した溶鋼加熱タンディッシュ - Google Patents

プラズマトーチおよびこれを利用した溶鋼加熱タンディッシュ

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JPH1128554A
JPH1128554A JP9183380A JP18338097A JPH1128554A JP H1128554 A JPH1128554 A JP H1128554A JP 9183380 A JP9183380 A JP 9183380A JP 18338097 A JP18338097 A JP 18338097A JP H1128554 A JPH1128554 A JP H1128554A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大出力のプラズマを何ら問題なく発生させる
ことができるプラズマトーチおよびこれを利用した溶鋼
加熱タンディッシュを提供する。 【解決手段】 タンディッシュ本体1の蓋1aに取り付
けられる下部筒体11と、下部筒体11にリング部材1
4を介して取り付けられる上部筒体13と、上部筒体1
3に支持された棒状をなす陰極15と、陰極15の先端
部の近傍に位置するように下部筒体11に支持された環
状の上段陽極12aと、上段陽極12aと隙間を有する
ように下部筒体11の先端側に支持されて当該上段陽極
12aの内径よりも大径をなす環状の下段陽極12b
と、陰極15の先端部と上段陽極12aとの間に作動ガ
ス101を流通させるように上部筒体13に設けられた
連通路13aと、上段陽極12aと下段陽極12bとの
隙間から当該下段陽極12bの内側に作動ガスを流通さ
せるように下部筒体11に設けられた連通路11aとを
備えてプラズマトーチ10を構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続鋳造で溶鋼を
加熱する際に用いられるプラズマトーチおよびこれを利
用した溶鋼加熱タンディッシュに関する。
【0002】
【従来の技術】連続鋳造時に用いられる溶鋼加熱タンデ
ィッシュの溶鋼を加熱するプラズマトーチは、従来、溶
鋼を保持するタンディッシュ本体の上部から溶鋼に向け
てアークを発生させて溶鋼内に電気を流すことにより、
当該溶鋼を加熱する移行型(トランスファ)が主流であ
った。しかしながら、このような移行型のプラズマトー
チでは、タンディッシュ本体の内壁面に付着した残鋼の
加熱や、タンディッシュ本体内の予備加熱などのオフラ
インでの加熱作業が困難であるため、アークを発生させ
て作動ガスのプラズマ(白熱炎)をタンディッシュ本体
の上部からタンディッシュ本体の内部へ向けて放射する
ことにより、タンディッシュ本体内を直接加熱するよう
にした非移行型(ノントランスファ)が用いられつつあ
る。このような非移行型のプラズマトーチを利用した溶
鋼加熱タンディッシュの概略構成を図5に示す。
【0003】図5に示すように、タンディッシュ本体1
の上部の蓋1aには、プラズマトーチ110が複数取り
付けられており、当該プラズマトーチ110は、図6に
示すような構造となっている。
【0004】図6に示すように、内部で溶鋼を保持する
タンディッシュ本体1の蓋1aに取り付けられた下部筒
体111の内部には、円筒状をなす陽極112が取り付
けられている。陽極112には、冷却水102の流通す
る流水路112aが形成されている。下部筒体111の
上部には、上部筒体113がリング部材114を介して
相互にボルト結合されている。上部筒体113の内部に
は、棒状の陰極115が当該上部筒体113の内周面と
隙間を有するように挿入されており、当該陰極115
は、蓋板116を介して上部筒体113に支持されてい
る。
【0005】図5,6に示すように、プラズマトーチ1
10の上部筒体113の上方寄りには、当該上部筒体1
13の内周面と上記陰極115との間の上記隙間に窒素
ガスやアルゴンガスなどのような不活性の作動ガス10
1を送給する作動ガス供給装置2が供給管2aを介して
連結されている。プラズマトーチ110の陰極115に
は、アーク放電用のプラズマ電源装置3が絶縁ケーブル
3aを介して電気的に接続されている。プラズマトーチ
110の陽極112には、上記プラズマ電源装置3が絶
縁ケーブル3bを介して電気的に接続されている。プラ
ズマトーチ110の陽極112の流水路112aには、
冷却水102を循環送給する冷却水循環装置4が下部筒
体111を貫通する流水管4a,4bを介して連結され
ている。上記作動ガス供給装置2、プラズマ電源装置
3、冷却水循環装置4は、制御装置5に電気的に接続さ
れており、当該制御装置5は、上記機器3〜5の出力を
制御するようになっている。
【0006】このような溶鋼加熱タンディッシュでは、
制御装置5を作動し、冷却水循環装置4により冷却水1
02をプラズマトーチ110の陽極112の流水路11
2a内に流通させ、作動ガス供給装置2により作動ガス
101をプラズマトーチ110の上部筒体113内に供
給すると共に、プラズマ電源装置3によりプラズマトー
チ110の陽極112と陰極115との間に高周波放電
(短時間の数kV、数mAの放電)を生じさせてアーク
103aを発生させると、陽極112の内部、すなわ
ち、陽極112と陰極115との間に流入した作動ガス
101が絶縁破壊されて超高温のプラズマ(白熱炎)1
04aが発生し、続いて、作動ガス101に定常的にエ
ネルギを与えてプラズマ化する持続放電(数百V、数千
Aの持続アーク放電)を行うことによりプラズマ104
aを持続させると共に、電気出力および作動ガス101
の流量を調整してプラズマ104aの発生量(加熱量)
を調整することにより、当該プラズマ104aでタンデ
ィッシュ本体1の内部の加熱や保温を行うことができ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たような溶鋼加熱タンディッシュでは、プラズマトーチ
110から大出力のプラズマ104bを発生させるため
に、当該プラズマトーチ110の電気出力と作動ガス1
01の流量とを増加すると、作動ガス101の流量の増
加に伴って、当該作動ガス101により陰極115の先
端部(アーク発生点)が過冷却されて、プラズマ104
bが吹き消されてしまう場合があった。そこで、陽極1
12の内径を拡大することにより、上記作動ガス101
の流速を低下させて陰極115の先端部の過冷却を防止
することが考えられているものの、陽極112の内径を
拡大すると、陽極112と陰極115との間の距離も増
大することから、プラズマトーチ110のプラズマ10
4aの点火時の高周波放電が困難となってしまう。
【0008】また、電気出力の増加により、プラズマト
ーチ110の陰極115の先端と陽極112の下端との
間に増長したアーク103bを発生するため、陽極11
2の下端に局所的に高熱流束が加わって、当該陽極11
2を破損してしまう虞があった。
【0009】このようなことから、本発明は、大出力の
プラズマを何ら問題なく発生させることができるプラズ
マトーチおよびこれを利用した溶鋼加熱タンディッシュ
を提供することを目的とした。
【0010】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
ための、本発明によるプラズマトーチは、ケーシング
と、前記ケーシングの基端側に支持された棒状をなす陰
極と、前記陰極の先端部の近傍に位置するように前記ケ
ーシングに当該陰極と同軸をなして支持された環状の第
一陽極と、前記第一陽極と隙間を有するように前記ケー
シングの先端側に当該第一陽極と同軸をなして支持さ
れ、当該第一陽極の内径よりも大径をなす環状の第二陽
極と、前記陰極の先端部と前記第一陽極との間に作動ガ
スを流通させるように前記ケーシングに設けられた作動
ガス第一流路と、前記第一陽極と前記第二陽極との隙間
から当該第二陽極の内側に作動ガスを流通させるように
前記ケーシングに設けられた作動ガス第二流路とを備え
てなることを特徴とする。
【0011】また、本発明による溶鋼加熱タンディッシ
ュは、上述のプラズマトーチと、内部で溶鋼を保持し、
上部で前記プラズマトーチを支持するタンディッシュ本
体と、前記プラズマトーチの前記作動ガス第一流路と前
記作動ガス第二流路とに作動ガスを供給する作動ガス供
給手段と、前記プラズマトーチの前記陰極と前記第一陽
極および前記第二陽極との間に電圧を印加する電圧印加
手段と、前記プラズマトーチの前記第一陽極と前記電圧
印加手段との電気的な接続を遮断できる遮断手段とを備
えてなることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明によるプラズマトーチおよ
びこれを利用した溶鋼加熱タンディッシュの実施の形態
を図1〜3を用いて説明する。なお、図1は、溶鋼加熱
タンディッシュの概略構成図、図2は、プラズマトーチ
の概略構成図、図3は、溶鋼加熱タンディッシュの作用
説明図である。
【0013】図1に示すように、内部で溶鋼を保持する
タンディッシュ本体1の上部の蓋1aには、プラズマト
ーチ10が複数取り付けられており、当該プラズマトー
チ10は、図2に示すような構造となっている。
【0014】図1に示すように、タンディッシュ本体1
の蓋1aに取り付けられた下部筒体11の内部には、環
状をなす第一陽極である上段陽極12aおよび第二陽極
である下段陽極12bが当該下部筒体11と同軸をなし
てそれぞれ取り付けられており、当該上段陽極12aと
下段陽極12bとの間には隙間が設けられている。上段
陽極12aおよび下段陽極12bには、冷却水102の
流通する流水路12aa,12baがそれぞれ形成され
ている。下部筒体11の上部には、上部筒体13がリン
グ部材14を介して同軸をなすようにしてボルト結合さ
れている。上部筒体13の内部には、棒状の陰極15が
当該上部筒体13の内周面と隙間を有するように当該上
部筒体13と同軸をなして挿入されており、当該陰極1
5は、その先端が上記上段陽極12aの近傍に位置する
ように蓋板16を介して上部筒体13に支持されてい
る。このような下部筒体11、上部筒体13、リング部
材14、蓋板16などにより、本実施の形態ではケーシ
ングが構成されている。
【0015】図1,2に示すように、プラズマトーチ1
0の上部筒体13の上方寄りには、当該上部筒体13の
内部と外部とを連通する作動ガス第一流通路である連通
路13aが形成されている。上部筒体13の上記連通路
13aには、窒素ガスやアルゴンガスなどのような不活
性の作動ガス101を送給する作動ガス供給手段である
作動ガス供給装置2が供給管2aを介して連結されてお
り、当該上部筒体13の内周面と陰極15との隙間を介
して当該陰極15の先端部と上段陽極12aとの間に作
動ガス101を流通させることができるようになってい
る。プラズマトーチ10の下部筒体11には、前記上段
陽極12aと前記下段陽極12bとの前記隙間部分と当
該下部筒体11の外部とを連通する作動ガス第二流路で
ある連通路11aが形成されている。下部筒体11の上
記連通路11aには、上記作動ガス供給装置2が供給管
2bを介して連結されており、前記陽極12a,12b
の前記隙間部分から上記下段陽極12bの内側に作動ガ
ス101を送給することができるようになっている。
【0016】図1,2に示すように、プラズマトーチ1
0の陰極15には、当該プラズマトーチ10ごとに設け
られたアーク放電用の電圧印加手段であるプラズマ電源
装置3が絶縁ケーブル3aを介して電気的に接続されて
いる。プラズマトーチ10の上部陽極12aには、上記
プラズマ電源装置3が絶縁ケーブル3bおよび遮断手段
である電磁遮断弁6を介して電気的に接続されている。
プラズマトーチ10の下部陽極12bには、上記プラズ
マ電源装置3が絶縁ケーブル3cを介して電気的に接続
されている。なお、上記上段陽極12aの内径は、陰極
15の先端との間で放電しやすいサイズ(従来と同様)
に設定され、上記下段陽極12bの内径は、上記上段陽
極12aの内径よりも大きいサイズに設定されている。
【0017】図1,2に示すように、プラズマトーチ1
0の上部陽極12aの流水路12aaには、冷却水10
2を循環送給する冷却水送給手段である冷却水循環装置
4が下部筒体11を貫通する流水管4a,4bを介して
連結されている。プラズマトーチ10の下部陽極12b
の流水路12baには、上記冷却水循環装置4が下部筒
体11を貫通する流水管4c,4dを介して連結されて
いる。上記作動ガス供給装置2、プラズマ電源装置3、
冷却水循環装置4は、制御手段である制御装置5に電気
的に接続されており、当該制御装置5は、上記機器2〜
4の出力を制御するようになっている。
【0018】このような溶鋼加熱タンディッシュの作用
を次に説明する。電磁遮断弁6を接続状態(ON)にし
た後、制御装置5を作動し、冷却水循環装置4により冷
却水102をプラズマトーチ10の上部陽極12aおよ
び下部陽極12bの流水路12aa,12ba内に流通
させ、作動ガス供給装置2により作動ガス101をプラ
ズマトーチ10の下部筒体11の連通路11aおよび上
部筒体13の連通路13aとに分岐させながら内部に供
給すると共に、プラズマ電源装置3によりプラズマトー
チ10の前記陽極12a,12bと陰極15との間に電
圧を印加すると、上段陽極12aと陰極15との間に高
周波放電(短時間の数kV、数mAの放電)を生じてア
ーク103aを発生することにより、上記作動ガス10
1が絶縁破壊されて超高温のプラズマ(白熱炎)104
aを生じ、続いて、作動ガス101に定常的にエネルギ
を与えてプラズマ化する持続放電(数百V、数千Aの持
続アーク放電)を行うことによりプラズマ104aを持
続させながら電気出力および作動ガス101の流量を調
整してプラズマ104aの発生量(加熱量)を調整する
ことにより、図3(a)に示すように、オフラインでの
タンディッシュ本体1内の予備加熱(1100〜150
0℃)などのような低出力での加熱や保温を行うことが
できる。
【0019】一方、低出力運転から高出力運転に切り換
える場合には、電磁遮断弁6を遮断状態(OFF)に切
り換えた後、制御装置5を作動し、作動ガス供給装置2
による作動ガス101の供給量およびプラズマ電源装置
3による電気出力を増加させるように調整することによ
り、下部陽極12bと陰極15との間に電圧が印加され
てアーク103bが発生し、電気出力および作動ガス1
01の供給量の増加に伴う高出力のプラズマ104bが
得られ、図3(b)に示すように、オンラインでのタン
ディッシュ本体1内の溶鋼105の加熱(1400〜1
500℃)や、図3(c)に示すように、オフラインで
のタンディッシュ本体1の内壁面の残鋼105aの溶解
排出(1500℃以上)などのような高出力での加熱や
保温などを溶鋼105や残鋼105aの量に応じて出力
調整しながら、すなわち、タンディッシュ本体1の内壁
面を損傷することなく行うことができる。
【0020】ここで、作動ガス供給装置2からの作動ガ
ス101が下部筒体11の連通路11aおよび上部筒体
13の連通路13aとに分岐しながら供給されるので、
作動ガス101の供給量が増大しても、陰極15の先端
部(アーク発生点部分)の作動ガス101の流速の増加
が抑えられ、陰極15の先端部が過冷却されてしまうこ
とはなく、プラズマ104bが吹き消されてしまうこと
はない。
【0021】また、内径の大きい下部陽極12bと陰極
15との間でアーク103bを発生させているので、当
該アーク103bの長さが過大に増長することはなく、
下部陽極12bが破損してしまうことはない。
【0022】したがって、大出力のプラズマ104bを
何ら問題なく発生させることができる。
【0023】なお、プラズマトーチ10の下段陽極12
bの軸心方向の長さは、プラズマ104bの出力規模に
応じて必要な大きさに選定すればよい。例えば、プラズ
マ104bの出力規模をさらに大きくしようとする場合
には、図4に示すように、下段陽極12aの軸心方向の
長さをさらに長くすることにより、陰極15と下段陽極
12bとの間に発生するアーク103bを当該陽極12
bの下方から外側に至ることを抑えることができる。こ
のようなさらなる高出力化の際には、冷却効率をさらに
上げるため、図4に示すように、前記陽極12a,12
bの流水路12aa,12baを当該陽極12a,12
bの内周面側に近接させるように形成しておくとよい。
【0024】
【発明の効果】本発明によるプラズマトーチでは、ケー
シングと、前記ケーシングの基端側に支持された棒状を
なす陰極と、前記陰極の先端部の近傍に位置するように
前記ケーシングに当該陰極と同軸をなして支持された環
状の第一陽極と、前記第一陽極と隙間を有するように前
記ケーシングの先端側に当該第一陽極と同軸をなして支
持され、当該第一陽極の内径よりも大径をなす環状の第
二陽極と、前記陰極の先端部と前記第一陽極との間に作
動ガスを流通させるように前記ケーシングに設けられた
作動ガス第一流路と、前記第一陽極と前記第二陽極との
隙間から当該第二陽極の内側に作動ガスを流通させるよ
うに前記ケーシングに設けられた作動ガス第二流路とを
備えてなることから、作動ガスが作動ガス第一流路と作
動ガス第二流路とに分岐しながら供給されるようになる
ので、作動ガスの供給量が増大しても、陰極の先端部の
作動ガスの流速の増加を抑えることができ、陰極の先端
部の過冷却を防止することができ、プラズマの吹き消し
現象を防止することができる。また、内径の大きい下部
陽極と陰極との間でアークを発生させれば、当該アーク
の長さの過大な増長化を防止することができるので、下
部陽極の破損を防止することができる。このため、プラ
ズマの出力を上げることを何ら問題なく行うことができ
る。
【0025】また、本発明による溶鋼加熱タンディッシ
ュでは、上述のプラズマトーチと、内部で溶鋼を保持
し、上部で前記プラズマトーチを支持するタンディッシ
ュ本体と、前記プラズマトーチの前記作動ガス第一流路
と前記作動ガス第二流路とに作動ガスを供給する作動ガ
ス供給手段と、前記プラズマトーチの前記陰極と前記第
一陽極および前記第二陽極との間に電圧を印加する電圧
印加手段と、前記プラズマトーチの前記第一陽極と前記
電圧印加手段との電気的な接続を遮断できる遮断手段と
を備えてなることから、上述したようにプラズマトーチ
を作用させながらタンディッシュ本体の内部を直接的に
加熱することができるので、タンディッシュ本体内に付
着残留した溶鋼の加熱や、タンディッシュ本体内の予備
加熱などのオフラインでの加熱作業を容易に行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による溶鋼加熱タンディッシュの実施の
形態の概略構成図である。
【図2】本発明によるプラズマトーチの実施の形態の概
略構成図である。
【図3】本発明による溶鋼加熱タンディッシュの作用説
明図である。
【図4】本発明によるプラズマトーチの他の実施の形態
の概略構成図である。
【図5】従来の溶鋼加熱タンディッシュの概略構成図で
ある。
【図6】従来のプラズマトーチの概略構成図である。
【符号の説明】
1 タンディッシュ本体 1a 蓋 2 作動ガス供給装置 2a,2b 供給管 3 プラズマ電源装置 3a〜3c 絶縁ケーブル 4 冷却水循環装置 4a〜4d 流水管 5 制御装置 6 電磁遮断弁 10 プラズマトーチ 11 下部筒体 11a 連通路 12a 上段陽極 12aa 流水路 12b 下段陽極 12ba 流水路 13 上部筒体 13a 連通路 14 リング部材 15 陰極 16 蓋板 101 作動ガス 102 冷却水 103a,103b アーク 104a,104b プラズマ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシングと、 前記ケーシングの基端側に支持された棒状をなす陰極
    と、 前記陰極の先端部の近傍に位置するように前記ケーシン
    グに当該陰極と同軸をなして支持された環状の第一陽極
    と、 前記第一陽極と隙間を有するように前記ケーシングの先
    端側に当該第一陽極と同軸をなして支持され、当該第一
    陽極の内径よりも大径をなす環状の第二陽極と、 前記陰極の先端部と前記第一陽極との間に作動ガスを流
    通させるように前記ケーシングに設けられた作動ガス第
    一流路と、 前記第一陽極と前記第二陽極との隙間から当該第二陽極
    の内側に作動ガスを流通させるように前記ケーシングに
    設けられた作動ガス第二流路とを備えてなることを特徴
    とするプラズマトーチ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のプラズマトーチと、 内部で溶鋼を保持し、上部で前記プラズマトーチを支持
    するタンディッシュ本体と、 前記プラズマトーチの前記作動ガス第一流路と前記作動
    ガス第二流路とに作動ガスを供給する作動ガス供給手段
    と、 前記プラズマトーチの前記陰極と前記第一陽極および前
    記第二陽極との間に電圧を印加する電圧印加手段と、 前記プラズマトーチの前記第一陽極と前記電圧印加手段
    との電気的な接続を遮断できる遮断手段とを備えてなる
    ことを特徴とする溶鋼加熱タンディッシュ。
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